テレビ放送のアンテナ受信レベルが下がる原因とは? アンテナレベルチェッカーで電波強度を確認する方法とその他の対処法を紹介

2024年04月10日
あさひアンテナ アンテナ工事 無料相談

一戸建てのご自宅に地デジアンテナ、BS/CSアンテナ等を設置して、地上波デジタル放送(地デジ)や衛星放送の番組をご覧になっているご家庭は、日本国内に数多あることでしょう。

2024年(令和6年)の現在では、ご家庭にて地デジや衛星放送のチャンネルを視聴する方法にも、テレビアンテナを設置せず、ご自宅まで直接、テレビの映像信号を送信するケーブルを埋設するケーブルテレビ(CATV)、インターネットなどの光回線を利用して映像信号を送信する光テレビなどの方法がございます。

また近年では、ブルーレイレコーダーなどの録画再生機器の普及や、ネットの動画配信サイトが進歩していることにより、地デジ、BS/CSのチューナーを搭載せず、映像再生機器やゲーム機、ネットなどに接続して、動画を視聴することに特化した「チューナーレステレビ」も登場しており、地デジや衛星放送などのテレビ離れが進んでいるという傾向もございます。

ただ、やはり現在でも、基本的にNHK受信料、衛星放送の有料チャンネルを除けば、10年以上にわたって無料で多くのチャンネルを視聴できる、テレビアンテナの設置をお選びになるご家庭が、圧倒的に多くなっております。

しかし、そんなご家庭で、ある日突然、テレビ放送の画面が乱れ、ブロックノイズが入ったり、フリーズしたりする。さらにはテレビ放送がまったく映らなくなり、ブラックアウトしたテレビ画面に「E201」などのエラーコードが表示される、という事態になった経験はございませんか?

このような事態にいたる原因はさまざまなものが考えられますが、本質的な原因を一言で申しあげると、ほとんどの場合は「テレビなどのチューナーに届くテレビ電波のレベル(強度)が低下している」ということになります。

つまり地デジ電波塔や衛星放送の静止衛星から、ご自宅のテレビアンテナまで送信されるテレビ電波そのものが弱まり、乱れている。もしくはテレビアンテナ本体や、同軸ケーブルの配線部、また配線部に設置されるブースター、分配器など周辺機器のトラブルで、アンテナが正常に電波を受信できていない。またケーブル配線部を伝送される途中で、電波の弱まりや乱れが生じている、という問題です。

その他には、テレビなど受信機器そのものに経年劣化などでトラブルが生じていることも考えられます。

このような場合、ご自宅でできる対処としては、まず送信されるテレビ電波に問題はないのか、ご自宅近隣のお住まいでテレビ放送に同じ問題が出ていないかを確かめる。

次に、ご自宅のアンテナ設置状況を目視で確認して、本体のサビつきや角度のズレ、傾きや倒壊、ケーブルの破損や切断などの問題は生じていないか。また屋内のケーブル配線部や機器。各部屋のアンテナコンセントからテレビ機器までの配線を確認して、電波の送信を阻害する、ケーブルの抜けやゆるみ、接続部の汚れなどはないかを確認します。

そして、機器そのものの確認と同様に、テレビ電波の受信状況を確認するために行う作業としては、テレビなど受信機器「アンテナレベル」を確認することになります。

このアンテナレベルは、テレビ、レコーダーなどテレビ放送の受信機器が備えている基本機能のひとつで、ご自宅のアンテナから機器のチューナーまで届いている電波のレベルを確認できる機能のことです。

もうひとつ、一般の方にはあまり身近な方法ではございませんが、より正確にテレビ電波レベルや電波の品質を計る方法としては「アンテナレベルチェッカー」と呼ばれる、主にアンテナ工事業者などが、アンテナ設置工事を行う際に使用する、専用の機器を用いて計測する方法もございます。

上記の通り、テレビ画面の乱れの原因は、実質的にはその大半がアンテナレベルの不足(テレビに届いている電波レベルの低下)になります。ただ、具体的にトラブルを解決するためには、まず送信されている電波からアンテナ本体、配線部にいたるまで、どの部分に問題があるかを特定し、その原因に応じた対処を取る必要がございます。

その原因を特定するためにも、まずアンテナレベルの確認などで、機器に届いている電波レベルや電波の状態を確かめることは、重要な手掛かりとなるのです。

そこで当コラムでは、テレビ画面に乱れなどが生じた場合に適切な対処を取るための知識として、地デジ、衛星放送の電波に関する基礎知識から、テレビのアンテナレベル確認機能や、アンテナレベルチェッカーでテレビ電波の状態を確認する方法。また電波レベルが必要なレベル未満に下がったなど、考えられる乱れの原因とその対処法など、参考になる関連情報を、一覧で具体的にご説明してまいります。

地上デジタル放送(地デジ放送)と地デジ電波とは?

現在、もっとも一般的なテレビ放送である「地上デジタル放送(地デジ放送)」は、2003年(平成15年)12月1日、午前11時より、日本の三大都市圏を皮切りに、その放送をスタートしました。

地デジ放送以前のテレビ放送は、1990年前後に放送を開始した衛星放送を除けば、現在の地デジ放送と同じく日本各地の電波塔からテレビ電波を送信する「地上波テレビ放送」の形式で、放送されるチャンネルなども同じであった「アナログ放送(アナログテレビ放送)」でした。

アナログテレビ放送と地デジ放送の違いは、従来のアナログテレビ放送が、テレビの映像信号を電波の強弱に変換して送信するアナログ方式であったのに対し、地デジ放送は、映像信号をいったん「0」「1」のデジタル信号へと変換した後、その信号を電波の波長として送信する、デジタル方式の放送になります。

デジタル放送では映像信号をデジタル信号に変換することで、アナログ放送に比べて大幅に情報量を圧縮できるという特性がございます。

そのため地デジ放送では、アナログ放送時代に比べて、使用する電波の周波数帯を大きく削減しながら、約4.5倍の大容量の情報を送信することが可能になっております。またデジタル信号であれば、ある程度の映像信号の乱れ(エラー)は、テレビなどの受信機器側で修復ができるため、エラーが一定のレベルを越えない限りは、日本国内のどこでも安定した画質で視聴できます。

また地デジ放送では情報量の増大により、アナログ放送時代に比べて、テレビ放送がハイビジョン画質の高画質や高音質になったことをはじめ、番組表や字幕放送、データ放送、双方向通信、ワンセグ放送など、さまざまな新機能も実現しております。

なおアナログ放送時代のテレビ電波は、日本全国で受信できるNHK、広域民放には、VHF波(超短波)のうち、90MHz(メガヘルツ)から108MHzのローバンド、および170MHzから222MHzのハイバンドの周波数帯。また東京都の東京MX、千葉県の千葉テレビなど、主要都市圏の一部都府県で個別に存在する独立放送局が、その都府県内を放送エリアとして「地方チャンネル」は、UHF波(極超短波)のうち。470MHzから770MHzの周波数帯を使っていました。

対して、現在の地デジ放送では、UHF波のうち470MHzから710MHzまでの周波数帯が使用されており、その波長の幅はおよそ40センチから60センチ程度の長さになります。

ちなみに電波は周波数帯が低い(波長が長い)順に、それぞれ長波(VLF)、長波(LF)、中波(MF)、短波(HF)、超短波(VHF)、極超短波(UHF)、マイクロ波のセンチメートル波(SHF)、ミリ波(EHF)に分けられ、地デジ放送では、電界が常にひとつの平面内に存在する「直線偏波」という電波が使用されております。

したがって、一般のご家庭でアナログ放送から地デジ放送に切り替えるためには、従来のアナログ放送用の主なテレビアンテナであったVHFアンテナから、地デジアンテナであるUHFアンテナへ交換するほか、テレビそのものも地デジ対応の液晶テレビなどハイビジョンテレビを設置する、もしくは従来のテレビに地デジチューナーを接続する必要がありました。

ただアナログ放送の時代に、地方チャンネルを受信するUHFアンテナを設置されていた住宅では、アナログ放送時代のUHFアンテナを地デジアンテナに転用することも可能でした。ただ現在ではそのようなアンテナはかなりの劣化や老朽化が予想されるため、お早目の交換をおすすめいたします。

そのため地デジ放送の開始後も、移行期間として、アナログ放送は継続されました。この移行期間は約7年半続き、2011年(平成23年)7月24日の正午にアナログ放送が終了。

その後、東日本大震災で被災した一部地域のみ、特例として2012年(平成24年)3月31日までアナログ放送を継続したことを除いて、アナログ放送は完全に停波(終了)し、地上デジタル放送が、日本国内で唯一の地上波テレビ放送になったのです。

したがって、現在、日本にお住まいの方々が、アナログ放送から地デジ放送へと変わった時期を経験されたのは、早ければ約20年前、遅くとも14年ほど前の話になります。いまや若い世代の方には、アナログ放送を一度もご覧になったことがないという方もおられるでしょう。

現在の地デジ放送(かつてのアナログ放送も)では、日本国内をテレビ放送の内容で大きく分類した「広域圏」にわけ、広域圏内の要所に設置された数多くの地デジ電波塔から、その周辺にテレビ電波を送信する形でテレビ放送が行われております。

具体的には、例えば関東広域圏の東京スカイツリーなど、広域圏ごとに、エリア内の広範な範囲にテレビ電波を送信する、中心的な電波塔「送信所(基幹局、親局)」が存在します。

そして距離や地形などから、送信所からの電波が直接、届きにくい場所を中心に、送信所の周辺の要所に、衛星のように数多く設置される「中継局(サテライト局)」が、送信所や他の電波塔からのテレビ電波を受信し、増幅して周辺の地域に送信するリレー形式で、広域圏の隅々、大半の地域に地デジ電波を送信しています。

このような形式により、地デジ放送では、広域圏内、ひいては日本国内の大半の地域を、放送エリアとしてカバーしているのです。

地上波デジタル放送は、日々のテレビ放送だけでなく、災害などの非常時には緊急情報を伝える役割も持つ「基幹放送」であるため、日本国内であれば、地デジアンテナの設置、またはフルセグ、ワンセグ機器の使用によって不特定多数の誰でも、NHK受信料を除けば基本的に無料で視聴できます。

現在の地デジ放送は、このような送信形式から、電波を送信する電波塔から離れるほど受信できる電波レベルが弱まることになります。または山地などの地形で地デジ電波が遮断されるエリアでも、地デジ電波レベルが弱くなってまいります。

そして特定の電波塔から送信される地デジ電波が、どの程度の電波レベル(電波強度)で受信できるかについて、電波レベルを示す「㏈(デシベル)」の単位で、受信レベル別にエリアを分類したものを「電界地域」と呼びます。

この電界地域に統一された定義はないため、使われる場所によって分類や基準が異なるケースもございますが、一般的には、そのエリアで受信できる地デジ電波レベルが、おおむね80㏈以上のエリアは「強電界地域」。80㏈から60㏈のエリアは「中電界地域」。60㏈以下のエリアは「弱電界地域」に分類されます。

この電界地域は、おおむね地デジ電波塔からの距離で変動するほか、地デジ電波を遮る山地などにも影響を受けます。

なお、この電界地域を確認する方法としては。インターネット上の「A-PAB(一般社団法人放送サービス高度化推進協会)」公式サイト内のページ「地デジ放送エリアのめやす」にて日本各地の電波塔、およびその電波塔から送信される地デジ電波を一定レベル以上で受信できる範囲を、地図上にて確認できます。

さらに弱電界地域でも電波塔からより遠いなどで、受信できる地デジ電波レベルが50㏈から40㏈以下程度になると、一般的な地デジアンテナでは安定した受信が難しくなります。このようなエリアは、電波塔からの受信エリア外とされ「微弱電界地域」と分類される場合もございます。

他にも日本国内には、地デジ電波が遮断される山地や山間部。また電波塔から極端に離れた離島部や原野など、一部にはほとんど地デジ電波を受信できないエリアも存在し、このようなエリアは、地デジ放送の「難視聴地域」になっております。

また電波塔から送信される地デジ電波は、電界地域の他にも、高層ビルなどの遮蔽物にも遮られることがございます。ただ地デジ電波であるUHF波は、一定の波長の広さをもち、障害物を乗り越えて向こう側で広がる性質があるため、建物などの障害物で完全に遮蔽されることはございません。

ただ地デジ電波が障害物を乗り越える性質も完全ではなく、障害物となるビルの向こう側、直近や特に中心部の一帯では、受信できる地デジ電波レベルが大きく低下します。

他にも、戸建て住宅が狭い間隔で並ぶ住宅密集地では、地デジ電波塔に近く屋根の上では十分な地デジ電波を受信できる環境でも、家と家との間の狭い空間には地デジ電波が届きにくくなり、受信できる地デジ電波レベルが大きく低下することもございます。

一方で地デジ電波は、金属などの電波を反射、吸収する素材がなければ、一般的な戸建て住宅の屋根や壁、窓などを透過して、屋内まで到達します。壁などを透過する際に一定の電波レベルの減衰(弱まり)は生じますが、強電界地域で住宅の建材、設置スペースなどの条件が整った現場であれば、屋根裏や天井裏空間への地デジアンテナ設置、室内アンテナの利用などによる地デジ受信も可能となります。

また空間を伝わる地デジ電波は、電界地域とは関係なく、空間の気候や天候などにも影響を受け、電波レベルに変動が生じます。

年間を通じた気温や気候の変化による空気の収縮、膨張などで、同じ場所でも受信できる地デジ電波レベルは、一年を通して6㏈程度の変動がございます。また電波は水に吸収されやすい性質もあるため、雨や雪などの悪天候では、電界地域をとわず、地デジ電波レベルが大きく低下します。

ただこのような障害物や気候の地デジ電波への影響は、特に電波塔から離れて電波レベルが弱まる地域、中電界地域から弱電界地域になってゆくほど大きくなります。

また地デジ電波は、一般の戸建住宅などよりはるかに高い位置である地デジ電波塔の先端から、各住宅などの地デジアンテナまで、上空から降りてくるような形で送信されています。

そのため基本的に、地デジアンテナは戸建て住宅でも屋根の上など、できるだけ高い位置に取り付けるほど、障害物など電波を遮る要因に影響されにくくなり、受信感度が向上します。

その他、地デジ電波の性質や特性には、空間を伝わる地デジ電波と、地面に反射して上昇する地デジ電波が干渉することで、地上から高度が高まるにつれ、電波レベルの強弱が波のように変動する「ハイトパターン」

また地デジ電波と携帯電話の電波などが入り混じって電波障害が生じる「混信」を避けるため、一部の電波塔(中継局)で、送信される地デジ電波(直線偏波)の波長の角度を変え、地デジアンテナの側でも波長に合わせて対応する必要がある「水平偏波」「垂直偏波」の違いなどがございます。

これら地デジ放送や地デジ電波の基礎知識。また地上波テレビ放送の歴史などについては、以下の各コラム記事のページでもそれぞれ詳細をご説明しております。
・地上デジタル放送の「地デジ電波」基礎知識
・現在の地上波テレビ放送で地上デジタル放送が開始されたのはいつ? デジタル放送とか何か、その仕組みや特徴も全解説!
・地デジアンテナ設置に重要となる「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」とは
・徹底解説!強・中・弱の地デジ電界地域に適したテレビアンテナ工事の選び方、調べ方は?
・地デジの「水平偏波」「垂直偏波」の違いとは?
・地デジアンテナを設置する高さの設定で重要となるハイトパターンとは? 地デジ電波を受信するために適切なアンテナの高さとは?
・地方チャンネル(独立放送局)とはどういうものか?

地デジアンテナの種類と設置の注意点

現在、戸建て住宅での地デジアンテナ設置に使用される機種には、主に「八木式アンテナ」「デザインアンテナ」「ユニコーンアンテナ」の三種類がございます。

これらの機種には、それぞれの特徴やメリット、デメリットがございますが、ここでは地デジアンテナ全体の受信性能や、設置時の注意点について解説してまいります。

地デジアンテナの受信性能は、主に「素子数」「素子数相当」で表されます。素子数とは地デジアンテナに設置された、地デジ電波を受信するパーツ「素子(エレメント)」の数。素子数相当は、素子が外部から見えない機種で、受信性能を素子数に換算した数値になります。

実際の地デジアンテナモデルの受信性能は、同じ素子数(相当)でも、機種その他の特性や、設置位置などによっても多少の変動は生じます。

ただ基本的には、地デジアンテナは各電界地域に対応した素子数(相当)のモデルが使用され、弱電界地域では8素子から14素子。中電界地域では14素子から20素子。弱電界地域では20素子からそれ以上の高性能モデルが使用されます。

なお、各電界地域より受信性能(素子数)が高い地デジアンテナ機種を使用した場合、地デジ電波以外のノイズ(雑音)となる電波まで受信しやすくなり、かえって地デジ電波の品質を落とす結果になるため注意が必要です。

また地デジアンテナには「指向性」という性質がございます。これはアンテナの真正面側、一定の角度のみで地デジ電波の受信性能が向上し、それ以外の方向では受信性能が低くなる性質のことです。

そのため地デジアンテナは、本体の正面側を、近隣の電波塔の方向へと向け、角度調整を行って設置する必要がございます。

この指向性は、受信性能が高い地デジアンテナほど指向性が高く(受信できる範囲が狭く)なる他、地デジアンテナの機種によっても指向性の幅が左右されます。

また同じ素子数(相当)の地デジアンテナモデルでも、指向性の幅が狭いモデルであるほど、その幅の範疇での受信性能が高まる性質がございます。

したがって指向性の高い(受信範囲の狭い)アンテナは、同じ素子数(相当)でも受信性能が高まり、ノイズも受信しにくくなるといったメリットがございます。半面、わずかな角度のズレでも受信感度が低下しやすくなるという弱点も生じます。

この指向性の幅は、地デジアンテナの受信性能がもっとも向上する本体の真正面を基準に、アンテナ角度を左右へとずらし、受信性能が最大レベルの半分になる角度を示した数値「半値幅」で表されます。

なお、各地デジアンテナ機種や、素子数相当、指向性などの性能。またアンテナ設置時の角度調整など注意すべきポイントについては、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。

(八木式アンテナ)
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・高利得、高性能な地デジ用パラスタックアンテナ徹底解説
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・新築戸建てのテレビアンテナ工事費用を安くできて高性能の八木式アンテナとは? アンテナ種類の選び方や業者の料金相場を解説

(デザインアンテナ)
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(ユニコーンアンテナ)
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(地デジアンテナの性能、角度調整など)
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衛星放送(地デジ放送)と12GHz帯の電波とは?

衛星放送とは、地球でも赤道にあたるエリアから、約36,000キロ上空で、地球の自転に合わせて赤道軌道を周回しているため、地球上からは常に天空の一点、主に日本から見て東経110度(南西方向)で静止して見える人工衛星「静止衛星」から、放送電波を送信する放送の形式になります。

衛星放送の特性は、宇宙空間の静止衛星から、日本国内全体など、地球の半球上の広範囲に電波を送信できるため、地デジ放送とは異なり、一基の静止衛星で広範囲に効率的な電波の送信が可能になる点。また地上の障害物や天候、災害などに影響を受けにくく、安定した放送が可能になる点です。

なお日本の衛星放送の区分として挙げられることが多いBS放送、CS放送(現在はどちらもデジタル放送)の違いとは、BS放送は「放送衛星(Broadcast Satellite)」を利用した、地デジ放送と同じく日本国内の不特定多数を対象とする衛星放送であり、BS/CSアンテナを設置すれば不特定多数の誰でも視聴できるNHK、広域民放などの無料チャンネルと、月額料金制の有料チャンネルが存在します。

CS放送は、BS放送とは別個の「通信衛星(Communication Satellite)」を利用し、放送事業者と有料で契約した視聴者を対象とする衛星放送で、その放送サービスは大半が有料チャンネルながら、BS放送以上の多チャンネルが特長となっております。

このBS放送の放送衛星、CS放送の通信衛星から地上まで送信される電波は、地デジ放送のUHF波より格段に周波数帯が高いマイクロ波でも、センチメートル波(SHF波)と呼ばれる電波です。衛星放送ではそのうち12GHz(ギガヘルツ)前後の周波数帯が使用されるため、衛星放送の電波は「12GHz帯」とも呼ばれ、その波長の幅は25ミリ前後になります。

この12GHz帯の電波は、波長の短さ(周波数帯の高さ)から、性質は光に近くなり、非常に直進性が高くなるため、電波のエネルギーを集中させやすい性質がございます。そのため静止衛星から地上までの長距離を送信される衛星放送の電波として適しているのです。

イメージとしては、衛星放送の静止衛星から、日本全域にスポットライトを当てるような形で12GHz帯の電波を送信していると考えれば、わかりやすいでしょう。

この静止衛星から地上まで届く12GHz帯の電波を、地上の住宅などに設置された衛星放送用のBS/CSアンテナ(パラボラアンテナ)で受け止めて受信することにより、衛星放送が視聴できます。

この12GHz帯の電波の特性は、上記のように光のような性質を持ち、静止衛星から日本の全域に照射されるように送信されるため、地デジの電界地域のような、エリアによる極端な受信レベルの差がなく、日本全域で安定した受信が可能になる点です。

ただその反面、12GHz帯の電波は波長の短いその性質から、太陽光がものに当たると影ができるように、障害物に遮られやすく、障害物を乗り越える力が非常に弱いという弱点もございます。地デジ電波のように、住宅の壁や屋根などを透過することもできません。

そのため静止衛星と地上のBS/CSアンテナまでを結ぶ直線状の電波の経路に、建物や山地はもちろん、樹木や茂った枝葉。鉄塔や電柱、電線、洗濯物など、12GHz帯の電波を遮断する、わずかな障害物があっても、BS/CSアンテナの側で十分な受信ができなくなるという弱点がございます。

また12GHz帯の電波は、多少の悪天候や気候の変化には大きな影響を受けませんが、雨や雪の粒が12GHz帯の波長と同じ25ミリに近い大雨や大雪では、空中で雨や雪により電波が吸収され、乱反射も生じるため、やはりBS/CSアンテナまで十分な電波が届かなくなり、受信不良が生じます。これを衛星放送の「降雨減衰」「降雪減衰」といい、基本的な対策は、天候の回復を待つのみとなります。

他にも静止衛星から日本国内までの距離は、日本の中心部に比べ、北部や南端部、離島部などではやや遠くなる分、距離による減衰が大きくなり、やはり受信できる12GHz帯の電波のレベルが、多少ながら低くなってしまいます。

なお衛星放送の12GHz帯の電波は、地上波の直線偏波とは違い、バネのような螺旋の軌道で送信される「円偏波」という電波が利用され、現在では、静止衛星から見て時計周りの回転で送られる「右旋円偏波」と、反時計周りで送られる「左旋円偏波」の2種類が使われております。

従来のハイビジョン衛星放送である2K衛星放送では、右旋の電波のみが使用されていました。

ただ2018年(平成30年)に、従来のBS放送、CS放送に多くの4K画質(2Kの4倍の解像度)、8K画質(4Kのさらに4倍の解像度)のチャンネルを追加する形で「新4K8K衛星放送」をスタートするにあたり、右旋の電波では、追加される4K8Kチャンネルに割り当てることができる、空きの周波数帯が不足しました。

そこで、BS放送でも基幹的な放送に当たる、NHK、広域民放の無料4Kチャンネルを、右旋の周波数帯に割り当てた他は、新しく左旋の電波を導入して、その周波数帯を、新規追加される4K、8Kチャンネルに割り当てたのです。

2024年現在、市販されるBS/CSアンテナは、すべて右旋と左旋、双方の電波を受信できる「2K4K8K対応型」のBS/CSアンテナになっております。

ただ新4K8K衛星放送が存在しない2018年以前に設置されたBS/CSアンテナは、左旋の電波に対応できない、現在は製造終了している「2K対応型」のモデルであることも考えられ、この場合が、当然ながら左旋放送である大半の新4K8K衛星放送のチャンネルを受信できません。

また12GHz帯の電波は、BS/CSアンテナで受信された後、そのままアンテナケーブルで送信すると、周波数帯が高すぎることから、減衰量が大きくなって正常に送信できません。

そのため、BS/CSアンテナに設置された「コンバーター(変換器)」で、アンテナケーブルでの送信に適したMHz帯の周波数帯に変換されるのですが、この際、右旋の電波は1032MHzから2072MHz。左旋の電波は、2224MHzから3224MHzに変換されます。

そのため、BS/CSアンテナだけでなく、アンテナの配線部、ブースターや文化遺棄、場合によっては配線の同軸ケーブルそのものも設置時期が古い場合は、左旋の電波が変換された周波数帯に対応できない場合もあり、その場合は配線部の機器も「4K8K(3442MHz)対応型」へと交換する必要が出てまいります。

衛星放送の仕組み、および12GHz帯の電波の性質。また新4K8K衛星放送や必要な機材については、以下の各コラム記事でも詳細をご説明しております。
・衛星放送(BS放送・CS放送)の「テレビ電波」基礎知識
・雨や雪が降るとBS、CSの衛星放送が映らなくなる原因と衛星放送用テレビアンテナを調整して映るようにする対処方法とは?
・新4K8K衛星放送とは? 4K、8Kテレビの購入後に必要なアンテナ工事と費用の相場、おすすめ業者の選び方まで徹底解説!
・「新4K8K放送」を視聴するためのアンテナ工事、配線について徹底解説!
・「新4K8K衛星放送」のご視聴に必要な機器・完全チェック!
・超高画質!4K・8K放送の魅力と工事について
・2K放送と4K、8K放送の違い
・用途・目的別、4Kテレビ、8Kテレビをおすすめできる方

衛星放送用BS/CSアンテナの種類と設置の注意点

上記の通り、現在の衛星放送(BS放送、CS放送、新4K8K衛星放送)を受信するためのテレビアンテナは、円盤状のディッシュ(放物面反射器)を持つパラボラアンテナのBS/110度CSアンテナになります。

BS放送、およびCS放送の主なサービスである110度CS放送(スカパー)の放送衛星、通信衛星は、どちらも東経110度に位置するため、一基のBS/CSアンテナで受信可能になります。

ただCS放送でも東経124度、128度に位置する放送サービス(スカパー!プレミアムサービス)を受信するためには、対応するプレミアムサービス専用アンテナ、またこれらの放送サービスに加え、東経110度からの衛星放送も受信できるマルチアンテナが必要となります。

パラボラアンテナであるBS/CSアンテナでは、東経110度に位置する静止衛星から、光のようにまっすぐ届く12GHz帯の電波を、ディッシュの内側(放物局面)で受け止め、反射させます。

反射した12GHz帯の電波は、ディッシュのほぼ中心部へ集まり、その位置に金属製のアームで固定されたコンバーターの一次放射器に集められます。そして上記の通りコンバーターにて12GHz帯からMHz帯の電波へと変換した後、接続されたケーブルからアンテナ配線部へと送られ、各部屋のテレビなどの受信機器、BS/CSチューナーまで送信されるのです。

なおコンバーターは電波の周波数を変換する電子機器になるため、アンテナ配線部のブースター電源部。またはテレビなど受信機器側の「BS電源設定」により、BS/CSチューナー端子からアンテナケーブルを通じてコンバーターに給電する形で、電源が必要になります。

この電源設定が正しく行われていないと、12GHz帯の電波が変換されないため、衛星放送が受信できなくなりますのでご注意ください。

このような構造から、BS/CSアンテナ設置の注意点としては、12GHz帯の電波を正面から受け止め、コンバーターに集めるよう、ディッシュの仰角(上下の角度)、方位角(左右の角度)とも、東経110度の方向へと、ミリ単位で正確に調整する。

そして上記の通り、BS/CSアンテナのディッシュを向ける東経110度の方向に、12GHz帯の電波を遮るわずかな障害物も存在しない設置位置を選ぶという2点になります。

この2点さえ確保されていれば、BS/CSアンテナは設置位置を選びませんが、一般的には、配線などをまとめやすいよう同時に設置される地デジアンテナに近い位置で、周辺の障害物に影響されにくく、角度調整も行いやすい、高い位置に設置されることが多くなります。

戸建て住宅に設置されるBS/CSアンテナは、12GHz帯の電波を受信できるディッシュの有効直径が45センチの「45型」になります。この45型であれば、BS/CSアンテナは、メーカーやモデルは別でも、基本的な設計や構造はほぼ同じになります。したがってコンバーターのわずかな性能差などを除けば、メーカー、モデルの違いで受信性能に大きな差は生じません。

他にもBS/CSアンテナには、ディッシュの有効直径が50型、60型、75型、90型、120型など大型で受信性能が高く、主にアパートやマンションなど集合住宅向けの共同受信用に利用されるモデルも存在します。

また一般住宅向けのBS/CSアンテナでは、太陽光に強い基本の本体色である白色系の他、日光や紫外線などを吸収しにくい塗料を利用した、ブラックなどのカラーバリエーション

さらに台風などが多い地域向けに、ディッシュ部にある多くの細かな穴で、風を通し軽量化も実現したパンチングメタル仕様や各固定部の強化により、通常モデルより耐風性能を格段に高めた高耐風モデルなどが存在します。

衛星放送用BS/CSアンテナの種類や、設置の注意点などについては、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。
・BS/CSアンテナ(衛星放送用アンテナ)の基礎知識 ~全解説・種類や価格相場、地デジ用テレビアンテナ工事との違いとは?~
・台風対策に最適のBS/CSアンテナ設置方法とは? 究極の高耐風BS/110度CSアンテナ・DXアンテナ「BC453SG」
・BS/CSアンテナの設置方法と工事費用の目安
・衛星放送用バラボラアンテナ・BS/CSアンテナの種類と選び方とは? 地デジテレビアンテナとの違い、家屋への設置工事を解説
・衛星放送用BS/CSアンテナの種類と性能とは? 地デジテレビアンテナとの違い、設置工事の方法から機種の選び方まで解説!
・BS/110度CSアンテナで安定して衛星放送を受信できる設置の場所とアンテナの向きや角度を正確に調整する方法
・自分でDIY取り付けも可能? 衛星放送用BS/CSテレビアンテナのさまざまな設置方法と工事を行う際の注意点
・衛星放送用のBS/110度CSアンテナには電源が必要? BS/CSアンテナにテレビなどの設定で電源を供給する方法とは
・BS/CSアンテナの角度調整に重要な「指向性」とは? 人工衛星の方向を確認できるスマホアプリ「BSコンパス」も徹底解説!
・雨や雪が降るとBS、CSの衛星放送が映らなくなる原因と衛星放送用テレビアンテナを調整して映るようにする対処方法とは?
・衛星放送用BS/CSテレビアンテナの寿命は何年? 取り付けから約10年後の交換工事の時期や映らなくなった時の対処法を解説

お客様満足を大切に あさひアンテナ

地デジ放送の電波レベルを確認する基準とは?

地デジ電波の強度(レベル)は、前述のように主に「㏈」の値で表され、レベルチェッカーなどの機器、またはテレビなど受信機器のアンテナレベル画面で確認できます。

ただ安定した地デジ放送の受信、視聴のためには、地デジ電波の強さだけでなく、その品質も重要になります。地デジ電波の品質は「MER」「BER」といった基準の測定値によって表され、これらの値がすべて一定の基準値を超えていれば、安定した地デジ受信と視聴が可能になります。

上記の通り、地デジ放送のUHF波と、衛星放送の12GHz帯の電波では、放送の形式から電波の性質まで大きく異なります。そして日本全国でほぼ安定して受信できる衛星放送の電波に対して、地デジ電波はエリアや現場の条件によって、電波レベルやその品質、電波の届く方向が大きく変化します。

そのためテレビアンテナの設置などに当たって、現場ごとに電波レベル、電波の品質や方向を確認する必要があるのは、主に地デジ電波になります。

この項目では、これら地デジ電波の基準値を、それぞれ詳しくご説明してまいります。

㏈(デシベル)

すでにご紹介している通り、地デジ放送などテレビ放送の電波レベル(電波の強さ)は、主に「㏈」の単位で表されます。この㏈は、音圧(音の大きさ)を表す単位などにも使用されますが、電波の強さを示す場合は、正式には「㏈μV(デシベルマイクロボルト)」の単位になります。

上記の通り、日本国内で受信できる地デジ電波レベルの違いは、強・中・弱の電界地域に分類されるほか、気候や天候による電波レベルの変動。また周辺の障害物などの影響で大きく変化します。

地デジ電波の㏈値としては、住宅内のテレビなど受信機器の地デジチューナーに届く時点で、34dBから89dBの間であれば、安定した地デジ放送の視聴が可能です。

ただ実際的には、上記の通り気候や天候などによる電波レベルの変動が生じる他、地デジ電波レベルが90㏈以上と強すぎる場合も、地デジ画面が乱れる、映らないなどのトラブルが生じるため、通常は地デジチューナーに届く時点での地デジ電波レベルを、47㏈から81㏈の範疇、最低でも40㏈以上であるよう調整されます。

ちなみに映像信号を電波強度に変換して送信していたアナログ放送時代は、この㏈のみを基準に、テレビアンテナの設置を行っておりました。

MER(変調誤差比)/C/N比

ここでいうMERとは、映画化もされた人気の医療テレビドラマとは関係なく「Modulation Error Ratio」の略になります。読み方は「モジュレーションエラーレシオ」といい、意味は「デジタル信号の変調誤差比」になります。アンテナや放送関係の業界では「マー・メル」などの略称でも呼ばれます。

MERは、放送局から送信された時点のデジタル信号と、各現場の地デジアンテナで受信したデジタル放送信号の、空間を送信される際のノイズの混入などによる「デジタル変調(振幅)」の差を数値化したものであり、㏈の単位で表されます。

日本の地デジ放送では、デジタル信号を「64QAM」という方式で変換する変調方式を使用しています。

64QAMは、電波の一波長ごとに8段階で振幅の識別を行います。そして重なり合うふたつの波のそれぞれが独立して8段階を表せるため「8×8」で64値を同時に識別でき、一度に6bitのデータを送ることができます。

64QAMにおけるBERは、振幅と位相の関係「コンスタレーション」における理想点から、どの程度ずれているかを表したものになります。

コンスタレーション(constellation)とは、元来は「星座」の意味ですが、ここでは64QAMにおける、デジタル信号の振幅と位相の関係を図表で視覚的に表したものになります。

コンスタレーションの図表では、64QAMで識別できる64のデジタル信号を、8×8で64のマス目がある正方形の図と、各マスの信号を、マス内の点で表したものになります。

このコンスタレーションの理想的な状態は、各マスの信号を表すドット(点)が、マスの中央に集まっているという状態です。

逆にデジタル信号がノイズなどの影響を受けて、品質が低下すると、信号を表すドットが、各マスの中でバラバラになって広がり、ぼやけた形になります。

この各マスの信号のドットが中心に集まっているか、広がってぼやけているかの状態を数値で表したものがMERであるといえます。㏈で表されるMERの範囲は18㏈から27㏈で、㏈数が高いほど、各マスの信号が中心部に集まっている状態と言えます。

MERの値は、通常は25㏈以上であれば、デジタル信号が送信された状態(理想値)に近いと言え、地デジ放送の受信が良好な目安と言えます。MERが20㏈から24㏈になるとやや信号がぼやけた状態で、地デジ受信は可能なものの、少し余裕が少ない状態といえます。そして19㏈以下になると、信号がかなりぼやけた状態と言え、地デジ放送が受信不能となります。

このMERの数値も、雨や強風の場合などは空間を伝わる地デジ電波が影響を受けて、数値が低下するケースがあるため、基本的には余裕をもった25dB程度の数値が必要です。

なお「C/N比(しーえぬひ)」とは「Carrier to Noise ratio(キャリアトゥノイズレシオ)」を略したもので、搬送波信号と雑音の比率、つまりクリアな映像信号と雑音の比率を表すものです。C/N比も㏈で表され、数値が高いほど高品質な電波であることを示します。

なおC/N比とMERは厳密には似て非なるものですが、ある程度の相関性があり、一定のレベルであればMERからC/N比を推定することも可能です。

テレビ電波に関しては、地デジ電波ではC/N比を使うこともございますが、一般的にはMERが用いられます。C/N比は、主に衛星放送の電波品質を表す場合に用いられます。

BER(ビット誤り率)

BERとは「Bit Error Rate」の略になります。ビットエラーレートと読み、直訳では「ビットの誤りの率」になります。業界や現場では略称として「バー」「ベル」「ビーイーアール」などとも呼ばれます。

これは直訳の通り、地デジの放送局より地デジ電波として送信された放送信号が、搬送中にノイズなどの影響を受けずに、どれだけ正確に受信できたかを信号の誤り率で数値化したものです。

前述の通り、地デジなどのデジタル放送は、映像信号を「0」「1」のデジタル信号に変換し、電波の波長として送信しています。地デジ放送などにおけるBERは、デジタル信号の「0」「1」が、ノイズなどの影響で入れ替わってしまう誤り(エラー)の比率を示しています。

BERの数値は、デジタル信号に含まれる「エラーのビット数」÷送信されるすべての信号の情報量「伝送ビット数」で計算されます。

地デジ放送では、このエラーの割合が一定の以下であれば、エラー検出と訂正機能によりエラーを補正できるため、品質の変わらないクリアな映像と音声を視聴できます。

この補正可能な範囲は、BERの数値が「2×10-4乗」。つまり1万ビットのうち、2ビットの割合でエラーが生じているか、それ以下の数値になります。逆にこの割合を越えてくると補正が難しくなり、地デジ放送の映像などが乱れはじめ、一定の限界を越えると地デジの映像がまったく視聴できなくなってしまいます。

このBERの数値は、アンテナレベルチェッカーの機器、タイプなどで表示の違いはございますが「0.0±00」のような形の他、前述した「2×10-4乗」の計算から「E-4」などの表示で表すこともあります。

例えば100ビットの中に1ビットのエラーがある場合は、100分の1のエラー率で「E-2」のビット誤り。1000ビットのうつ1ビットのエラーがあれば、1000分の1のエラー率で「E-3」のビット誤りという表示になります。

全体としては、「00.00」や「E-8」などは映像信号にエラーが皆無の状態を示し。「E-7」から「E-5」までの数値は、映像信号にエラーは混入しておりますが、補正によって視聴可能な範疇になります。しかし「E-4」を下回ると正常な地デジ受信はできなくなってまいります。

なお、上記した、地デジ電波などテレビ電波のレベルの強さや品質を示す基準(単位)については、以下のコラム記事でも詳しくご説明しております。
・地デジ電波の強さと品質を示す「dB」「MER」「BER」とは何か?

アンテナレベルチェッカーの使用法とは?

アンテナレベルチェッカーとは、主に地デジ、衛星放送などのテレビアンテナ取り付け工事を行う業者が、工事の際に、受信できる地デジ電波レベル、および上記したBER、MERの電波の品質を計測するために使用する、専用の機器になります。

テレビなど受信機器がもつアンテナレベルの確認機能では、基本的に届いている地デジ、衛星放送の電波レベル(強度)が十分であるかどうかの確認のみになり、基本的にBER、MERなど電波の品質を計測する機能はございません。

そのため、ご自宅などのアンテナ設置現場に届く地デジ電波の品質(BER、MER)を確認するためには、このレベルチェッカーが必要になります。

レベルチェッカーは、アンテナ関係の機器メーカーをはじめ、各メーカーから多彩な機種が販売されており、計測、確認できる項目も、機種やモデルのシリーズによってさまざまですが、基本的な使い方にさほど違いはございません。

実際には一般の方がレベルチェッカーを用いてBERやMERなど地デジ電波の品質まで測定するケースは少なくなりますが、以下にてレベルチェッカーの使い方を簡単に解説してゆきます。

・1:まずはお手元のアンテナチェッカーで、受信できる地域チャンネルを設定する必要がございます。前述した「A-PAB(一般社団法人放送サービス高度化推進協会)」内の「地デジ放送エリアのめやす」にて、お住まいの場所(アンテナ設置現場)が、近隣のどの地デジ電波塔から地デジ電波を受信しているかを確認してください。

・2:現場に地デジ電波を送信する電波塔を確認できたら、その電波塔から送信される放送局のチャンネルを、こちらの「地上デジタル放送チャンネル表」などのサイトで確認し、レベルチェッカーにて設定します。

なおここでいう「チャンネル」とは、テレビのリモコンなどで各テレビ局を選択する際のチャンネル番号ではなく、地デジ電波の周波数帯、470MHzから710MHzまでを6MHzずつに分割した、13chから52chまでの40チャンネル(周波数帯)のことになりますのでご注意ください。

日本の地デジ放送では、この40の各チャンネルを、日本国内の各テレビ局に分配することで放送を行っております。この40の周波数帯を数字化したものを「物理チャンネル」といい、この番号をレベルチェッカーに入力することになります。

そして同じ広域圏で放送される同一のテレビ局でも、各電波塔によって割り当てられている物理チャンネルの番号は異なるため、電波塔ごとの各放送局の物理チャンネルを入力する必要がございます。

・3:住宅のテレビアンテナからの各部屋までの配線が接続され、アンテナケーブル(アンテナ線)で室内のテレビなど受信機器のチューナー端子と接続することで、テレビ電波を送信する「アンテナコンセント」のアンテナ端子と、レベルチェッカーの入力端子を、ケーブルなどで接続します。

こうすることで、テレビアンテナからのテレビ電波が、レベルチェッカーへと届くことになります。

・4:レベルチェッカーで設定したチャンネルごとに、地デジ電波のレベル、MER、BERの値を確認してゆきます。なおBS/CSアンテナでは、前述の通り、テレビなどのチューナー端子、またはブースターの電源部からアンテナのコンバーターに電源を供給する必要があり、電源設定を行ったテレビなどに接続しないと、BS/CSアンテナが作動しない場合もございます。

そのため、BS/CSの衛星放送に対応するレベルチェッカーでは、必要に応じて、レベルチェッカー側から、ボタン操作などでアンテナケーブル側へと15Vの電気を給電できる機器も存在します。

アンテナレベルチェッカーでテレビ電波レベルを確認する場合は、チェックの作業自体は簡単で、上記のようにBER、MERなど、電波の品質を含むさまざまな値を計ることができるメリットがございます。

また、同じお住まいでも特定の部屋でのみ、アンテナコンセントから十分なテレビ電波が届かない。また電波の品質が悪いなどで、テレビ画面が乱れる、映らないといったケースが起こる場合もございます。

この場合の原因は、室内のテレビなど機材の問題。その部屋まで伸びる配線部のどこかにトラブルが生じている。ノイズが混入している。またその部屋のみアンテナから部屋までの距離が通いため、他の部屋より電波の減衰が大きくなっているなどの要因が考えられます。

そのような場合でも、ポータブルタイプのレベルチェッカーであれば、各部屋のアンテナコンセントをはじめ、アンテナ配線の各部で、比較的、簡単に電波レベルや品質を計測できるため、原因の特定が容易となります。

そのため、特にプロのアンテナ工事業者にとっては、新規アンテナ設置工事から、アンテナ故障、トラブル時の修理の際まで、短時間でトラブルの原因を特定して、復旧のため必要な部分のみ修理、交換するため、必須の機材となっております。

またアンテナレベルチェッカーでも特に高級な機種では、GPS機能による特定チャンネルの自動設定。電波の方向を確認してのアンテナ方向の調整画面。各チャンネルの各種測定値一括表示。映像視聴確認など、多彩な機能を備え、簡単に使いやすい仕様となっています。

ただこのようなレベルチェッカーは、簡易的な機種でも数千円台。高級な機種になると5万円台から10万円以上になるため、プロのアンテナ工事業者でなく、使用頻度の低い一般の方にとっては、購入されるにはコストパフォーマンスの悪い機材になってしまうというデメリットがございます。

また家電量販店やホームセンターなどでの取扱もほとんどなく、購入するとすればインターネット上の通販が中心となります。

ご自宅のアンテナトラブルなどで電波レベルや品質を確認する必要が出た場合は、アンテナ工事業者に電波調査と修理を依頼する方がコストパフォーマンスも高くなるため、実際のところ、一般の方がご家庭でアンテナチェッカーを使用して電波レベルを確認するケースは、レベルチェッカーが手元にある、または借りることができる場合などを除き、非常にレアケースといっていいでしょう。

BS/CSアンテナの簡易レベルチェッカーとは?

このように高価で使用法や数値の判断もやや複雑であることから、実際にご家庭や個人で使用するケースは珍しくなるレベルチェッカーですが、BS/CSアンテナ用には、簡易レベルチェッカーといえるものも存在します。

これは、BS/CSアンテナとテレビなど機器を結ぶアンテナケーブルの間に接続する簡易的なレベルチェッカーで、本体のインジケーターで、ケーブルを伝わる衛星放送の電波レベルを即座に確認できるという機器になります。

BS/CSアンテナは、ベランダの手すりや窓の外などで12GHz帯の電波を受信できる環境が整っていれば、DIYで設置することも比較的、簡単になります。

ただBS/CSアンテナの設置に当たっては、上記の通り、東経110度へとディッシュ部の仰角、方位角とも、ミリ単位で正確に調整する必要があり、この角度調整が正確でないと、12GHz帯の電波の受信感度が大きく低下いたします。

この角度調整で衛星放送の電波が十分に受信できているかを判断するには、以下の項でご説明する、テレビなど機器側のBSアンテナレベル画面を確認することになりますが、BS/CSアンテナ設置の場所とテレビが離れている場合、一人での確認は難しくなります。

またBS/CSアンテナの角度調整は、ディッシュの仰角、方位角ともミリ単位で調整したのち、テレビのBSアンテナレベル画面に受信レベルが反映されるまで、数秒程度のタイムラグが発生するため、ディッシュ角度をわずかにずらした後、数秒待ってアンテナレベル画面を確認し、アンテナレベルが最大になる角度を割り出してゆくという、非常に根気のいる作業となります。

一方、この簡易的なレベルチェッカーがあれば、ケーブルを伝達される電波レベルを一目で確認できるため、BS/CSアンテナの角度調整の作業が非常に楽になります。

このような簡易レベルチェッカーは、価格も1,000円台から購入できるので、BS/CSアンテナのDIY設置をお考えの方は、アンテナ角度のズレが生じた際の再調整にも備えて、購入をご検討されるのもひとつの選択肢と申せます。

なお、住宅の室内(窓際)を含むBS/CSアンテナのDIY設置の手順、必要な機材や可能な条件などについては、以下の各コラム記事にも詳しい解説がございます。
・BS/110度CSアンテナで安定して衛星放送を受信できる設置の場所とアンテナの向きや角度を正確に調整する方法
・BS/CSアンテナの角度調整に重要な「指向性」とは? 人工衛星の方向を確認できるスマホアプリ「BSコンパス」も徹底解説!
・地デジや衛星放送のテレビアンテナ取り付けを自分でDIY工事する方法とは? 設置の注意点、費用についても解説(基礎知識編)
・地デジや衛星放送(BS放送、CS放送)用テレビアンテナを自分で取り付ける方法とは? 設置工事を進めるポイントと注意点をすべて解説(実践編)
・自分でテレビアンテナ設置工事を行う際の方法と費用の相場は?
・自分でDIY取り付けも可能? 衛星放送用BS/CSテレビアンテナのさまざまな設置方法と工事を行う際の注意点
・BS放送、CS放送を視聴する衛星放送用テレビアンテナを室内に設置する方法とその条件、おすすめの設置用製品とは?
・室内に衛星放送用のBS/CSアンテナを設置してBS放送、CS放送のテレビ番組を観る方法、5大チェックポイント解説!
・BS/CSアンテナ(衛星放送用)を室内に設置する方法

テレビなど機器の「アンテナレベル画面」で受信レベルを確認する方法とは?

上記の通り、一般の方が本格的なレベルチェッカーを使用して、ご自宅で地デジや衛星放送の電波レベル、品質を確認するケースは、実際には少なくなります。

一般的なご家庭で、テレビなど受信機器に届く電波レベルを確認する方法は、テレビなど機器の地デジおよびBSの「アンテナレベル画面」を確認する方法がもっともお手軽になります。

テレビ、レコーダーなどの機器における地デジやBSのアンテナレベルを確認する方法は、正確にはメーカーやモデルによって異なってまいりますが、基本的な操作方法は同じであり、テレビなど機器本体とリモコンを操作すれば確認が可能です。

具体的な方法としては、テレビ、レコーダーのリモコンを操作して、まず「メニュー画面」から「設定画面」にあたる画面を表示させて、その中から「アンテナ設定」「受信設定」などと表記されるメニュー名を選びます。

次に「地デジアンテナ設定」または「BS/CSアンテナ設定」などのメニューを選択。そして「地デジアンテナレベル」または「BSアンテナレベル」の項目を選択して、それぞれ決定ボタンを押してゆくことで、地デジ・衛星放送それぞれのアンテナレベル画面を表示できます。

なお、各項目の名称や正確な操作方法については、テレビなど機器のメーカーやモデルによっても微妙に異なってまいります。そのため機器に付属のマニュアル(説明書)や、メーカーの公式サイトなどで正確な方法をあらかじめご確認ください。

表示される地デジ、BSのアンテナレベル画面は、やはりソニー(sony)のブラビア(BRAVIA)、パナソニック(panasonic)のビエラ(VIERA)、シャープ(sharp)のアクオス(aquos)など、各テレビのメーカーやモデル、ブランドによって異なりますが、数値や帯、赤から緑の色彩などによるインジケーターで、テレビアンテナからケーブル配線を通じて、テレビなど機器に届いている電波のレベル(機種、モデルによっては登録されているチャンネルごとの電波レベル)が表示されます。

このアンテナレベルは、メーカーやモデルごとに、基準となるレベルがあり、そのレベル以上であれば、安定した地デジや衛星放送の受信、視聴が可能になります。ただそのレベル以下の場合、必要な電波レベルに届いていないことを示し、テレビ画面の乱れや映らないなどの問題が出てまいります。

またこの基準レベルの数値は、各テレビ機種やモデルことの十分な受信レベルとして、独自に設定されたものであり、テレビなどに届いている正確な㏈の数値などを表すものではございません。

いずれにせよ、地デジ、BSのアンテナレベルが基準より低い場合は、十分でないものの、テレビアンテナである程度の電波は受信できており、テレビなど機器まで届いていることになります。

ただアンテナレベルが「0」の場合は、テレビアンテナからテレビなどの機器まで、テレビ電波がまったく届いていないことになります。

このアンテナレベルの低下、またレベルが0になる要因としては、ご自宅周辺の電波環境が悪化している。またはテレビアンテナの大きな角度の狂いや故障。アンテナケーブル配線部の破損や切り傷、断線。ケーブル接続のゆるみや外れ。配線部の機器の故障などのさまざまなトラブルが発生している可能性が高くなります。

また住宅全体で見たアンテナレベル低下の状態についても、住宅全体のテレビでアンテナレベルが低下しているか、一部の部屋のみで十分な電波レベルが届いていないかの違いによっても、想定される原因やトラブルが発生している位置が異なってまいります。

総じて、テレビなど機器側でのアンテナレベル確認は、基本的にリモコンのボタン操作のみで確認できて、非常に手軽で簡単な方法であることがメリットとなります。

一方、デメリットとしては、各テレビ機器に届いているテレビ電波レベルが十分であるか、またはやや不足している。まったく届いていない状態しか判断できないことです。上記のように受信できている正確な㏈数を判断できるものでもございません。

そのため、レベルチェッカーのような、細かな位置での電波レベルの確認や、電波の品質を確認することは難しくなります。

なお、テレビ機器のアンテナレベルを確認する方法や、アンテナレベルが低くなる要因。また改善する対処法などについては、以下の各コラム記事にて詳しくご説明しております。
・地デジや衛星放送のアンテナレベルとは? テレビでの受信レベル確認や低下する原因、工事で改善する方法を解説!
・地デジ用テレビアンテナの受信レベルが低くなる原因とは? ブースターによる対処法など受信レベルを改善する工事の方法を解説!
・テレビ放送電波の感度が低くなる原因は? 地デジアンテナの受信レベルを上げるための地デジ電波の基礎知識と工事の対処法を解説
・地デジやBS/CSアンテナで受信感度が落ち突然テレビが映らなくなる原因、受信レベルを上げ映るよう解決する対処法の工事は?
・テレビアンテナの受信レベル低下で地デジやBS放送が突然、映らなくなる原因と、受信感度を上げて解決する工事など対処法とは?
・衛星放送用BS/CSアンテナの受信レベルが急に低くなりテレビ放送が映らない原因とその対処方法、アンテナレベル確認を解説!

アンテナレベル以外で地デジ電波のレベルや電波の方向を確認する方法とは?

ここまでの項目でもご説明した通り、実際には一般のご家庭でアンテナレベルチェッカーを使用するケースは少なくなります。日本国内の各地域で、近隣の電波塔の方向や位置を完全に把握しているのも、プロのアンテナ工事業者くらいになります。

一般の方には、お住まいの地域がどの電界地域に当たるかを正確に判断されることも、難しいと思われます。

電界地域に関しては、地形などの影響を受けることもあり、電波塔からどれだけ距離が離れていれば各電界地域に当たる、といった明確な距離の目安も存在しません。ただ一般的な目安としては、現場から地デジ電波塔が視認でき、大きな障害物などがないエリアであれば強電界地域と判断しても問題はなく、ほとんどの場合、強いレベルの地デジ電波を拾うことができます。

以下の各項目では、一般の方が、特に機材などを用いず、お住まいの地域の電波状況や電界地域、近隣の電波塔の位置や電波が届く方角を確認したい場合の具体的な方法について、解説してまいります。

1・近隣住宅の地デジアンテナ機種や方向を確認する。

前述の通り、地デジアンテナの機種やモデルは、各電界地域に対応する機種やモデル、設置位置が使用されます。

例えば強電界地域であれば、強いレベルの地デジ電波レベルを安定して受信できるため、八木式アンテナであれば8素子や14素子など素子数の少ないモデル。またデザインアンテナを壁面などの比較的、低い位置に設置できる他、コンパクトモデルが使用されることもございます。

中電界地域であれば、14素子から20素子までの八木式アンテナが使用されるほか、デザインアンテナが設置されることもございますが、設置位置は比較的、高くなります。

また強電界地域から中電界地域であれば、ユニコーンアンテナが見られることもございます。

弱電界地域では、おおむね20素子の八木式アンテナが、屋根の上などの高所に設置されることが多くなり、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナなどはあまり見られなくなります。

また地デジアンテナは前述の通り、指向性があるため、八木式アンテナであれば、矢印型の先端、魚の頭に見える側とは反対側の先端が電波塔の方向に向けられます、デザインアンテナも電波塔がある方向の壁面などに、正面が電波塔の方向を向くよう角度調整を行って設置されます。

ユニコーンアンテナは形状からやや視認は難しくなりますが、下部にロゴなどのある正面側が電波塔の方向に向けられます。

このように地デジアンテナの種類や正面の方向は、そのエリアの電界地域や電波塔の方向を判断する目安にもなります。ただ地デジアンテナ機種の選択は各ご家庭の判断になる他、現場の周辺環境などにも左右されるため、必ずしも各電界地域に対応する地デジアンテナがわかりやすく使用されているとは限りません。

したがって周辺に設置されているアンテナ機種による電界地域の判断は、あくまで大まかな目安になります。可能であれば、近隣の方に、アンテナ設置工事を行った際の、アンテナ機種を選んだ理由などについてご質問されるとよろしいでしょう。

各電界地域向けの地デジアンテナ機種については、以下の各コラム記事にて詳しくご説明しております。
・地デジ強電界地域の調べ方とは? 強電界地域用テレビアンテナ機種の選び方、適したアンテナ取り付け工事の進め方も徹底解説
・中電界地域と強電界、弱電界地域の電波レベルの違いとは? 該当する地域の調べ方、適した地デジテレビアンテナの選び方も解説
・地デジの弱電界地域に最適なテレビアンテナの種類と取り付け工事の選び方とは? 強・中・弱の電界地域の調べ方も徹底解説

近隣の家電量販店やホームセンターに問い合わせる

日本の各地にチェーン店舗を持つ家電量販店やホームセンターなどでは、地デジ、衛星放送の各種テレビアンテナを販売しているほか、実際に工事を担当するのは下請け業者になりますが、アンテナの取り付け工事を申し込むことも可能です。

そのため、これら店舗の売り場担当スタッフは、アンテナ機種や周辺の電界地域に詳しいことが多く、実際に店舗を訪ねるか、電話での問い合わせなどで、周辺エリアの電界地域や電波塔の位置、電波の方向などを教えてもらえることもございます。

ただこの場合の問題点としては、店舗スタッフもアンテナの専門家とまではいかないため、インターネットなどで検索できる範囲の初歩的な知識しかないケースもあることが挙げられます。

またこれらの店舗に電波調査を依頼する場合、店舗はあくまで受付窓口にすぎず、実際に作業を行うのは連絡を受けた近隣の下請け業者になるため、電波調査や出張の料金などが発生するケースが多くなるためご注意ください。また実際に工事を依頼する場合も、仲介手数料などの中間マージンが発生するため、工事費用は相場よりやや割高になります。

なお、家電量販店、ホームセンターなど、アンテナ工事を依頼できる業者の違いについては、以下の各コラム記事でも詳しくご紹介しております。
・新築などの家屋でテレビアンテナ工事を頼む際のおすすめ業者はどこ? 依頼の流れから費用の相場まで、業者の選び方を徹底解説!
・アンテナ工事会社のおすすめの選び方!業者別の特徴や費用相場を比較&解説
・業種別・アンテナ設置工事の標準価格と対応できる工事
・アンテナ工事の料金はいくら? 業者ごとの相場、必要な工事の選び方
・地デジ用テレビアンテナの本体価格と業者に依頼した場合の工事料金の相場とは? 適切な地デジアンテナ選びと費用の相場を解説!
・家電量販店ジョーシンのテレビアンテナ工事とは? 新築、既存戸建て住宅のアンテナ工事にて業者の種類と選び方、費用相場を解説
・大手家電量販店・ヤマダ電機(ヤマダデンキ)の地デジ、衛星放送テレビアンテナ工事はお得? 工事費用の相場を解説
・ケーズデンキ(K’s)のテレビアンテナ工事とは? 家電量販店の設置作業の流れや料金を解説
・大手家電量販店エディオンのテレビアンテナ取り付け工事サービスとは? 価格相場やサイト比較でおすすめ業者の選び方を解説!
・家電量販店ノジマ(nojima)のアンテナ工事の費用は? アンテナ工事が安い業者はどこで相場はいくらか選び方を徹底解説
・家電量販店・ベスト電器にテレビアンテナ設置工事を依頼する費用と手順は? 価格相場と料金が格安激安の業者も徹底解説!
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町の電気店に問い合わせる

大手チェーンの家電量販店やホームセンターなどではなく、近隣の商店街などにある、個人経営の電気店などを訪ねる、また電話で問い合わせるなどすると、電界地域や電波塔の位置を教えてくれるケースもございます。

このような店舗は、上記した家電量販店、ホームセンターなどのアンテナ工事をはじめ、エアコン設置や家電製品に関する工事を引き受ける下請け業者であることが多く、またこれらの店舗に直接、アンテナ工事を依頼することも可能です。

特にこのような店舗は地元密着型であるため、地域のテレビ電波状態や受信環境に詳しいケースも多くなります。

ただこのような店舗に、ご自宅での詳しい電波調査を依頼する場合は、調査費用や出張料などが発生してまいります。またこのような業者はアンテナ工事の専門家ではないため、店舗によって電波調査や施工の技術、工事費用にバラツキが出るほか、施工の技術や機材がやや古い場合もございます。

地元の電気店をはじめ、各種アンテナ業者に工事を依頼する場合については、以下の各コラム記事でも詳しい解説がございます。
・新築のアンテナ工事はどこに頼む? 費用から依頼まで、業者の徹底比較&選び方を解説!
・新築のテレビアンテナ工事をどこに頼むか。おすすめの業者の選び方・相場比較・依頼できる施工の種類・費用を解説
・新築住宅のテレビアンテナ設置工事の種類や業者の選び方、費用を解説!【地デジ・あさひアンテナ】
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・新築物件、中古物件、修理など各種テレビアンテナ工事を頼むおすすめ業者はどこ? 依頼できる業者選びの比較ポイント徹底解説!

インターネット上のサイトやアプリなどで確認する

上記の通り、パソコンやスマートフォンなどを用いて「A-PAB(一般社団法人放送サービス高度化推進協会)」「地デジ放送エリアのめやす」など、インターネット上のサイトで、お住まいの近隣の電波塔や、その電波が一定レベルで届く範囲を、地図上で確認できます。

注意点としては、ご自宅の周辺に複数の電波塔があり、どの電波塔から地デジ電波を受信しているかわからない場合が挙げられます。

この場合は、実際に電波塔の送信範囲をクリックして、地形の影響なども含めて、お住まいのエリアにもっとも強い電波を送信している電波塔をご判断ください。距離的には近隣の電波塔でも、地形の影響や、電波を送信している主な方向が異なるなどで、お住まいの近隣に送信している電波レベルは弱い場合もございますので、ご注意ください。

他にも、特にお住まいのエリアが、東京都をはじめ神奈川県、千葉県、埼玉県の多くのエリアや、茨城県、栃木県、群馬県の一部エリアまで、非常に広範なエリアへと地デジ電波を送信する東京スカイツリーなど、送信所の受信エリアに入っている場合は、距離の近い中継局から送られる地デジ電波より、送信所からの電波のほうが電波レベルが高い場合もございますので、この点もご注意くださいませ。。

アンテナ工事業者に電波調査を依頼する

当あさひアンテナをはじめ、アンテナ工事の専門業者には、アンテナ工事だけではなく、地デジ電波などの電波調査だけを依頼できる業者も多く存在します。

基本的にアンテナ工事業者の電波調査は、アンテナ工事を行う前のお見積りと同時に行うことが多く、費用などについては業者によっても異なります。

アンテナ工事業者の電波調査、お見積りについては、次の項であらためて詳しくご説明いたします。また以下の各コラム記事でもそれぞれご説明しております。
・テレビアンテナ工事は即日で設置できる? 依頼可能な業者と方法・費用
・テレビアンテナ工事の専門業者は他の業者とどう違う? 技術から費用の相場まで比較しておすすめ業者の選び方を徹底解説!

アンテナの材料一通り持参 アンテナ工事

アンテナ工事業者に電波調査を依頼する方法とは?

プロのアンテナ工事業者が行う電波調査では、業者によっては、調査料金や現地への出張料、また電波調査後にアンテナ工事を依頼しない場合のキャンセル料などが発生するケースもございますが、当あさひアンテナをはじめ、出張料やキャンセル料などを含めた「完全無料」で電波調査をお引き受けする業者も多く存在します。

ただ業者の拠点から電波調査の現場まで距離がある場合には、出張費用が発生するケースもございますので、電波調査やお見積りは無料を掲げるアンテナ工事業者の中でも、お住まいの場所を営業エリアに含む業者をお選びになるとよろしいでしょう。

アンテナ工事業者への電波調査は、業者のフリーダイヤルへと電話やメールで依頼すれば、予約が満杯であるケースなどを除けば、当日か翌日には対応できるケースが多くなります。

この点は、あくまで受付窓口にすぎないため即日対応が難しく、アンテナ工事以外の各種工事も総合的に請け負っているため、特にエアコン設置の繁忙期などには現地調査や工事の日程が遅れることが多い、家電量販店やホームセンターへの依頼と大きく異なる点です。

また家電量販店やホームセンター、その下請け業者でもある電気店などの電波調査は、すでに設置するテレビアンテナ機種(家電店などで購入済みの品)が決まっていることが前提で、そのアンテナを設置できる電波状態であるか、簡単に確認するだけというケースが多くなります。

そのため、電波レベルの変動に影響を受けやすい壁面へのデザインアンテナ設置などでは、設置した時点では十分な地デジ電波レベルを確保できていても、気候の変化や悪天候による地デジ電波レベルの変化でアンテナレベルが低下し、地デジ画面が乱れるケースもございます。

アンテナ工事業者の電波調査の場合は、各種アンテナ機種やさまざまな設置の工法について知悉したアンテナ工事のプロが行うため、ご自宅の条件で可能となる数多くのアンテナ工事の工法を想定して、受信できる電波のレベルはもちろん、電波の方向や品質など、アンテナが専門ではないその他の工事業者に比べて、さまざまな位置での緻密な電波調査を行うという特性がございます。

他にも、アンテナ工事業者の電波調査では、アンテナ工事のお見積もりも同時に行うほか、見積もり後からの即日工事に対応できるケースもございます。

特に、アンテナの新規設置や交換などのアンテナ工事を前提とした電波調査では、電波調査と見積りが無料のアンテナ工事業者から、相見積もりに対応している業者を数社ほどお選びになり、相見積もりで見積もり結果を比較し、見積もり時の対応なども含めて、優良と思われる業者をお選びになるとよろしいでしょう。

アンテナ工事業者の電波調査、見積りについては、以下のコラム記事にも詳しい解説がございます。
・地デジ放送、衛星放送(BS/CS)テレビアンテナ工事の現場で必要な「電波調査」の方法とは?
・地デジや衛星放送のテレビアンテナ工事費用がいくらかわかる「見積もり」とは? 業者、会社ごとの設置費用の相場や選び方を解説

地デジ放送、衛星放送の電波状態が悪くなる要因と改善法とは?

ここでは、地デジ放送、衛星放送それぞれで、設置されているテレビアンテナ、アンテナ配線部や受信機器には問題がないにもかかわらず、受信できるテレビ電波状態が悪化するケースと、その場合の対処方法について、実際に起こることがあるケースを元にご説明いたします。

周辺の障害物などによるテレビ電波の遮断

前述の通り、地デジ電波、衛星放送の12GHz帯の電波とも、アンテナ設置現場の近隣に、高層建築などの建物がある場合には、電波が遮断され、受信不良が発生することもございます。

テレビアンテナ設置を行う際には、前もっての電波調査で、障害物の影響を避けて安定した受信が可能となる位置を選んで設置されます。ただアンテナの設置後に、新しく建物が建造されるなどにより、電波状態が悪化するケースもございます。

実際にビルや戸建て住宅など、高さのある建造物(主に13メートル以上)を立てる場合、その地域の自治体の条例などにより、市役所、区役所などへ申請を行い、建物の周辺で電波障害が起こらないか、事前調査を行なう義務が生じるケースが多くなります。

ただ実際には事前調査を行っても、実際に建物を建てた後に、想定外の電波障害が生じるケースも多々ございます。

近隣に新築された高層建築などにより、ご自宅でテレビアンテナの電波障害が発生した場合には、民法709条「原因者負担の原則」に基づいて、建築物の建築主や施工責任者に、主な費用を負担して問題を解決する義務が生じます。

具体的にはその自治体の担当課などを通じて、電波障害を受けている住宅の住民と、施工責任者との間で、対策や費用などについて相談することになります。

実際には、施工責任者が費用を負担し、高層建築の屋上に、電波障害を受けている周辺の住宅にテレビ電波を送る共用アンテナを設置する。または初期費用は施工責任者もちで、電波障害が生じた各住宅にケーブルテレビ(CATV)を導入するという方法が主に選ばれます。

他にも、地デジ、BS/CSアンテナを向けた方向で、樹木やその枝が伸びる、葉が茂るなどして遮蔽物になった場合、やはり電波障害が発生するケースがございますので、伐採などの対応が必要になるケースがございます。その樹木が隣家の庭木などの場合は、樹木の所有者となるお隣の方への相談も必要となってまいります。

特にBS/CSアンテナでは、アンテナを向ける東経110度の方向に、伸びた樹木や枝葉、またクレーン車が停車する。水分を含んだ洗濯物が干されるなどの状況でも、12GHz帯の電波が遮断され、十分な受信が不可能になるケースもあるため、できるだけこのような障害物に影響を受けにくい高所にアンテナを設置することが重要となります。

なおBS/CSアンテナを向ける東経110度の方向にビルなどの高い障害物がある場合、アンテナの位置を起点に計った障害物の高さに比べて、アンテナと障害物との距離が1.5倍以上であれば、特に問題は生じません。

例えばBS/CSアンテナを向けた東経110度の方向に、アンテナより10メートル高い建物がある場合、障害物とアンテナの間に15メートル以上の距離があれば、衛星放送の受信に影響はございません。

天候や自然環境の影響による電波レベルの乱れ

上記で述べた通り、地デジ電波、衛星放送の12GHz帯の電波とも、気候や天候、自然環境の影響で電波レベルが低下し、受信不良が生じるケースがございます。

地デジ電波の場合、上記でもご説明した通り、一年の気候による電波レベルの変動や悪天候によるレベル低下が考えられるため、アンテナの設置時に余裕のある地デジ電波レベルを確保できていないと、気候などによるアンテナレベルの低下で、地デジ放送の画面が乱れることもございます。

特にアンテナ工事のプロではない施工業者によるアンテナ取り付けでは、事前の電波調査によるアンテナレベル確保が不十分なことから、このような事態に至るケースもございます。

そのためテレビアンテナの設置は、緻密な電波調査による電波レベルの確保も十分に行うアンテナ工事のプロ、専門業者へとご依頼になることがおすすめといえます。

またご自宅でこのような問題が生じた場合の対処は、アンテナ機種や取り付け位置の変更もひとつの方法ですが、工事費用や手間がかかるため、アンテナ配線部に「ブースター(増幅器)」を設置する、既設ブースターの増幅レベルを上げるなどの方法が適切と申せます。

BS/CSアンテナの場合は、前述の降雨減衰、降雪減衰が考えられるほか、日本の北部や南端部、離島部などでは、距離による減衰により12GHz帯の電波レベルがやや低下します。

この場合の対処としては、悪天候の場合は天候の回復を待つ。または受信性能が高くなる50型、60型、75型など、やや大型のBS/CSアンテナを使用するといった方法になります。

地デジ、衛星放送で受信不良が発生した場合の原因の確認や、対処の方法については、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。
・アンテナ受信トラブルでテレビ画面に「E201」などエラーコードが表示されて映らない問題の原因と解決する対処の方法とは?
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・テレビアンテナの受信レベル低下で地デジやBS放送が突然、映らなくなる原因と、受信感度を上げて解決する工事など対処法とは?
・BS・CS放送がテレビで正しく映らない原因と対処法・アンテナの受信から工事を解説
・自宅で衛星放送のBS放送が映らない原因と対処法とは? テレビ本体やBS/CSアンテナの調整、修理で解決する方法を全解説!
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・BS放送、CS放送の衛星放送が映らないアンテナトラブルの原因とその対処法について、ご自宅でも可能な方法をFAQで徹底解説
・地域別・アンテナ修理事例を徹底解説!
・テレビアンテナ修理の依頼前に簡単に自分で調整できること
・テレビ本体の不具合・故障とその原因、症状別の対処法と修理費用

レベルチェッカーなどによるアンテナレベル確認・まとめ

一般のお住まいなどで受信できる地デジ、衛星放送のアンテナレベル(電波レベル)の基本と、ご自宅で確認する方法。さらにアンテナレベルが低下する要因と、その対処法については、おわかりいただけたでしょうか?

当あさひアンテナでは、フリーダイヤルなどにご一報いただければ、一般のお住まいにおける電波調査、お見積りについて、現地への出張費やキャンセル料などすべての費用を含めた「完全無料」でお引き受けしております。

電波調査では、お住まいのさまざまな位置で、綿密な調査により、安定したレベルと品質の地デジ電波を確保できる位置を特定し、現場の条件で可能な限り、お客様のご要望に対応できるアンテナ工事をご提案いたします。

弊社では、もちろん他業者との相見積にもご対応しております。またお見積りにご満足いただければ、見積もり当日の即日工事、夜間工事にもご対応が可能です。

各種アンテナ工事の基本設置工事に関しては、国産大手メーカー製の高品質アンテナ本体をご用意し、地デジの八木式アンテナ(DXアンテナ:UA20)本体、また各種地デジアンテナ設置に伴うBS/CSアンテナ(DXアンテナ:BC45AS)の追加設置であれば、アンテナ本体と基本設置具、同軸ケーブル、防水加工などの費用も込みで「15,000円(税込み)」からの工事費用でご案内しております。

地デジ・デザインアンテナ設置に関しても、国産高品質モデル(DXアンテナ:UAH201)本体と基本設置具、同軸ケーブルなどの価格も込みで「20,000円(税込み)」よりにてご案内いたします。またデザインアンテナの屋根裏、天井裏への設置も、追加工費なしの基本設置工事費でお引き受けいたします。

最新式の地デジアンテナ、ユニコーンアンテナ(マスプロ電工:U2CN)設置では、現在は、やはりアンテナ本体、基本設置具、ケーブルなど代金込みの「キャンペーン価格」にてご案内しております。

その他にも、地デジアンテナの各素子数モデルや高性能モデル。また対候性の高い雪害用、塩害用モデル。デザインアンテナではブースター内蔵型や業界最小コンパクトモデル(マスプロ電工・スカイウォーリーミニ:U2SWLC3)など。

BS/CSアンテナでは、カラーバリエーションや各ディッシュサイズの他、業界最強の高耐風モデル(DXアンテナ:BC453SG」)をご用意しており、さまざまな現場の条件、お客様のご要望に対応できるアンテナ工事を実践しております。

その他、ブースターや分配器など、一般住宅でのアンテナ工事に必要となる周辺機器などの追加工事も、国内一流メーカーの高品質機材をセットにして、弊社公式サイトにて機材のメーカー、型番まで明記した明確な価格体系でご案内しており、配線部などの施工も含め、お住まいに最適となるアンテナ工事の総額を、業界最安に挑む見積もり価格でご提案いたします。

実際のアンテナ工事では、弊社の社員スタッフである、経験、実績とも豊富で高い技術を持つアンテナ職人が工事を担当。中間マージンをカットして工事コストを抑える完全自社施工を実施いたします。

さらにアンテナの安定した受信レベルから、設置の美観、風雨などにも強い耐久力はもちろん、弊社のモットー「見えないところもきれいに」に基づき、見えない部分の施工まで丁寧に行い、見栄えがよくメンテナンスも簡単になる施工を心がけております。

アンテナ取り付けの完了後は、お住まいの各部屋に設置されたテレビ。またはアンテナコンセントとレベルチェッカーを接続する方法で、きちんとアンテナレベルが確保できているかを確認した上で、アンテナ工事の完了といたします。

アンテナ工事費用のお支払いについては、お客様のお手数を省くべく、現金だけでなく、各種クレジットカード、電子マネーにもご対応しております。

工事完了後のアフターフォローでは、業界最長クラスである、アンテナ工事の施工日からの「10年保証」サポートをご用意しており、お客様に末永いご安心をお約束いたします。

ご新居への新規アンテナ設置や既設アンテナの交換、増設を考えておられる。またご自宅のアンテナで十分なテレビ電波レベルが受信できないなどの問題が生じてお困りのお客様におかれましては、まずはアンテナ工事前の電波調査について、当あさひアンテナのフリーダイヤルへのお電話。もしくは公式サイトのメールフォーム、弊社のLINEアカウントまで、どのようなことでもお気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

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アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 20,000円(税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 15,000円(税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 15,000円(税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。