屋外用地デジアンテナで最強と呼べるランキングでも人気おすすめモデルの選び方は? アンテナを室内空間に設置する方法も紹介!

2023年08月07日

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日本国内において地上デジタル放送(地デジ放送)がスタートしてから、2023年(令和5年)現在で、約20年となります。そのため現在では地デジアンテナの機種にも、さまざまな形状や性能を持つモデルが登場しております。

そしてご自宅に設置する地デジアンテナを購入されるお客様にとっては、受信性能はもちろん、耐久性や優れたデザイン等、さまざまな性能において「最強」と言える地デジアンテナをお求めになりたいのが正直なところではないでしょうか?

ただ現在ではインターネット上にも、各種アンテナに関連する情報が氾濫しており、ネット上のレビューやランキングなどを確認しても、どの製品が最高と言えるのか、なかなか把握しにくいのも事実です。

現在の地デジアンテナの主要メーカーとしては、日本三大アンテナメーカーと呼ばれる「DXアンテナ」「マスプロ電工」「日本アンテナ」の各社の他、同じく大手メーカーの「サン電子」などの製品が、品質面でも信頼性が置けると言えます。

ただ各メーカーの地デジアンテナにも、さまざまな地デジアンテナモデルはもちろん、それぞれのブランド、商品名などが存在し、製品ごとに、他の品に比べて優れた面が存在するため、単純にどのモデルが最強とは断定できないというのが実情となります。

そこで今回のコラムでは、現在、家電量販店や楽天市場、amazon等のネットショップで販売されている地デジアンテナ各モデルについての基本的な解説と、さまざまな側面の性能において最強と言えるモデルをご紹介し、地デジアンテナを購入する時に、チェックすべきポイントについて解説してまいります。

当コラムをご確認いただければ、ご自宅の電波状態などに状況に適しつつ、ご希望の性能で最強といえる地デジアンテナモデルを、安心してお選びいただけることと存じます。

地上デジタル放送(地デジ放送)の概要

本コラムは、現在のさまざまな地デジアンテナ機種、モデルの中でも、それぞれの性能や側面で「最強」と呼べる機種をご紹介するための記事です。

ただ、地デジアンテナの性能や特性について、どこが「最強」であるかをご説明するためには、まずは地デジアンテナによって受信するテレビ放送である「地上デジタル放送(地デジ放送)」の概要や、地デジ電波の種類、性質などについて解説が必要です。

そこで以下の項目では、現在の地デジ放送に関して、基礎知識を項目別の一覧でご説明いたします。

一通りお読みいただければ、地デジアンテナに関するご理解も進むことと存じます。ただ地デジ放送に関する知識をすでにお持ちの方は、必要な部分のみ簡単に目を通していただくだけでも大丈夫です。

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地デジ放送の仕組みとは?

現在の地上デジタル放送、すなわち地デジ放送は、東京都墨田区押上に位置する、現在の東京都のランドマークにして、日本最大の送信所(電波塔)でもある東京スカイツリーをはじめ、日本各地にあり、複数の都府県などにまたがる広範囲に地デジ電波を送信する大規模な送信所や、送信所がカバーできないエリアで、送信所や他の中継局からの地デジ電波を受信し、増幅して周辺のエリアや別の送信所へと送信する大小の中継局など、日本各地に数多く設置された地デジの電波塔から、周辺の地域に地デジ電波を送信して行う放送です。

地上にある施設、電波塔を使って放送を行っていることから、主に衛星放送との対比で「地上波放送(地上波テレビ放送)」とも呼ばれます。

地デジ放送では、その正式名称の通り「デジタル放送」という形式でテレビ放送を行っております。デジタル放送とは、それ以前のアナログ放送とは異なり、テレビの映像信号を、いったん「0」「1」のデジタル信号に変換し、この信号を電波の波長に乗せて送信する形式のテレビ放送です。

この地デジの電波を、地デジ専用のテレビアンテナ(地デジアンテナ)、またはフルセグ、ワンセグの受信機器で受信することにより、地デジチューナーで電波のデジタル信号を、再度、映像信号へと変換し、画面に映し出すことで、地デジ放送の視聴が可能となります。

ちなみにデジタル放送は、地デジ放送だけでなく、現在の衛星放送でも採用されている放送の形式です。日本の衛星放送のうち、放送衛星を使用する基幹的な放送のBS放送は、地デジ放送の開始に先んじる2000年(平成12年)にデジタルへと移行し、BSデジタル放送になっております。

また通信衛星を使用し、事業者が契約した世帯に向けて放送を行うCS放送は、それ以前から各事業者が個別にデジタル化を進めており、2002年(平成14年)には、CSデジタル放送として完全にデジタル化されています。

このデジタル放送では、映像信号をそのまま地デジ電波の強弱に変換して送信していたアナログ放送とは異なり、テレビ放送の映像をいったんデジタル信号化することで、情報量を大きく圧縮した上で、電波に変換して送信しているのが特徴です。

デジタル化された信号では無駄な情報をカットできるため、同じ周波数帯の電波を使用しても、アナログ放送より格段に大量の情報を送信できることになります。

そのため現在の地デジ放送では、アナログ放送の時代に比べて、放送に使用する電波の周波数帯を大きく削減しながら、テレビ放送としては、アナログ放送時代のSD画質に比べて、フルハイビジョン(2K、FHD)放送に代表される高画質、また2.0chステレオによる二か国語放送や副音声、5.1chサラウンドなどの高音質の放送を実現しています。

他にも、大容量のデータ送信量を活かして、テレビの番組表やデータ放送、双方向サービス、マルチ編成など、アナログ放送時代には考えられなかった、さまざまな機能も実現しております。

地デジ放送がスタートしたのはいつか?

地デジ放送以前、日本でテレビ放送がスタートしたのは、2023年現在から70年をさかのぼる1953年(昭和28年)2月1日の、NHKの本放送になります。

スタートした当初はモノクロ(白黒)放送だったテレビ放送も、後にカラー放送化された他、音声のステレオ放送化や、テレビ番組を録画できるテープ式ビデオデッキや、テレビに接続するファミリーコンピューターなど家庭用ゲーム機の普及。テレビ本体もダイヤル式のチャンネルから、ボタン式やリモコン式への変化や、ブラウン管から薄型の液晶テレビへの変化など、テレビ放送もテレビ機器も、21世紀に至るまで。さまざまな変転を経ています。

ただ数々の変化の中で、テレビ放送の形式は、地デジ放送がスタートするまで、一貫してアナログ放送が行われておりました。

アナログ放送とは前述の通り、映像信号をそのまま電波の強弱に変換して送信する形式のテレビ放送です。そのため使用される電波の周波数帯も、日本国内のほぼ全国各地で放送されるNHK、広域民放のチャンネルでは、VHF波(超短波)のうち90MHz(メガヘルツ)から108MHzのローバンド、および170MHzから222MHzのハイバンド。

また東京都の東京MX、兵庫県のサンテレビジョンなど、主に首都圏、東海地方、近畿地方の都市圏にあたる都府県で個別に存在し、その都府県を放送エリアとしている独立放送局の地方チャンネルでは、UHF波のうち470MHzから770MHzが使われておりました。

アナログ放送の主な時代である昭和の頃は、電波の用途は、テレビ、ラジオを除けば無線通信ぐらいしかなかったため、テレビが通信に適した周波数帯のうち、広範囲を独占しても問題はなかったのです。

しかし平成に入った1990年代より、テレビ放送をはじめ、旧来のアナログ技術からデジタル技術へ転換する流れが世界的に進んでゆきました。

さらに携帯電話が急激に普及したこともあり、日本社会における電波の周波数帯に対する需要が高まっていたことから、政府の主導でテレビ放送のデジタル化が推進されたのです。

前述の通り、2000年には衛星放送であるBS放送のデジタル化が実現。そして地上波テレビ放送では、従来のアナログ放送を継続したまま、2003年(平成15年)12月1日の午前11時より、東京、大阪、名古屋の都市圏を皮切りに、地上デジタル放送が開始されました。

一般世帯などでアナログ放送から地デジ放送に切り替えるためには、テレビアンテナおよびテレビなど受信機器を、アナログ対応型から地デジ用へと交換する必要があったため、その後、しばらくの間は、地デジ放送、アナログ放送の双方が並行して放送される移行期間が続きました。

そして2011年(平成23年)7月24日の正午、一部地域を除いて、アナログ放送が完全停波(終了)したことで、日本の地上波テレビ放送は、地デジ放送に一本化されたのです。

地デジ放送とアナログ放送については、以下のコラム記事でも詳しくご説明しております。

・現在の地上波テレビ放送で地上デジタル放送が開始されたのはいつ? デジタル放送とか何か、その仕組みや特徴も全解説!

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地デジ電波の性質とは?

地デジ放送をはじめ、テレビ、ラジオなどの放送に使用される「電波」とは、そもそも電磁波の一種になります。電磁波とは空間において、電界(電気のある場所)と磁界(時期のある場所)の影響から、光の速さで空間を伝わる波(波動)のことです。電磁波は「波」と「粒子」の性質を併せ持っており、散乱や屈折、反射、また回折や干渉などの性質を示します。

電磁波は一定周期の波を描きながら空間を進みます。この波長が短いほど、短期間に繰り返す波の数が多くなります。そして電波における周波数とは、一秒間に繰り返す波の数をいいます。したがって波長が短い電磁波ほど、周波数が高くなるのです。

電波とはこの電磁波の中でも比較的、波長が長い、つまり周波数の低いものを指します。周波数の単位はHz(ヘルツ)で表され、1秒間に1回の波動を描けば1Hzになります。

そして日本の電波法における定義を含め、一般的には周波数が3THz(テラヘルツ)までの電磁波を電波と定義されています。ちなみには3㎔とは、3兆Hz(1秒間に3兆回の波長を繰り返す電波)になります。

電波の範疇を越えて周波数の高い電磁波は、周波数の低い順に、赤外線、可視光線、紫外線などの光。そしてⅩ線、ガンマ線などの放射線になります。

電磁波は周波数が高くなるほどエネルギーが強くなります。電波でも周波数帯が高いマイクロ波では、分子振動を起こすことにより水分に働きかけ、加熱することができます。これが電子レンジの原理です。

また光は、物質に吸収されることで熱エネルギーの発生や化学反応を引き起こします。日光に当たると暖かい、または暑いという日常的な出来事から、デジタル化以前のフィルム式カメラの原理も、電磁波としての光の性質によるものです。そしてより周波数帯の高い紫外線になると、人体への有害性でも知られています。

なお電波は電磁波の中でも周波数帯が低いものであるため、人体衛の影響はほぼ皆無とされております。電波は周波数の高さに応じて、低い順から超長波(VLF)、長波(LF)、中波(MF)、短波(HF)、超短波(VHF)、極超短波(UHF)、マイクロ波(SHF)、ミリ波(EHF)の8種類に分類されています。

前述のようにアナログ放送の時代では、NHKや広域民法にはVHF波、地方独立局の放送にはUHF波が使われていました。

しかし現在の地デジ放送では、デジタル化による周波数帯の圧縮により、すべてのチャンネルでUHF波のうち470MHzから710MHzまでの周波数帯が使われております。またその波長の長さは、40センチから60センチ程度になります。

ちなみに1MHzは一秒間に100万回の波長を繰り返すため、地デジ放送のUHF波では一秒間に約4億回から7億回の波長を繰り返していることになります。

前述のように、電波とは光より周波数帯の低い電磁波の一種であるため、その性質は、周波数帯が低いほど音に近く、高いほど光に近くなります。

つまり波長が長く周波数帯の高い電波は、音のように広がりやすく、障害物があってもその向こう側に回り込みやすく、遠くに届きやすい。また薄い壁などは通り抜けることができるなどの特徴があります。一方で、電波に乗せられる情報量は波長の数によって決まるため、送信できる情報量は少なくなります。

そして周波数が高くなるにつれて、電波は光のように直進性が強まる反面、障害物にぶつかると遮られ、反射してしまって向こう側に回り込みにくい性質が出てまいります。また一秒間の波長が多い分だけ、電波に乗せられる情報量は多くなります。

そして現在の地デジ放送に用いられるUHF波は、電波の中では周波数帯が高い部類になります。ただ音のような性質も備えており、電波塔から送信された電波が高層建築物などの障害物にぶつかった際には、ある程度はその向こう側へ回り込むことができます。

また一般的な戸建て住宅の屋根や壁などであれば、電波を反射する金属素材などが使われていない限り、ある程度の電波レベル(電波強度)の減衰(弱まり)は生じるものの、壁などを通り抜けて電波が住宅内にも到達します。

ただアナログ放送時代のVHF波は、波長の幅は1.4メートルから3.3メートル程度であり、現在の地デジ放送のUHF波に比べると、波長は倍以上の長さでした。

そのため地デジ電波は、アナログ放送時代の電波よりは、高層建築物などの障害物にぶつかると反射して方向が変わる割合が高く、向こう側に回り込みにくくなっており、遮断されやすいという性質があります。

そのため地デジ放送においては、電波塔からの距離が比較的、近く、本来は電波レベルが強くなるエリアでも、電波塔から見て高層ビルなどの陰に当たるエリア。また住宅密集地などで、屋根の上よりも低い壁面やベランダなどの位置になると、受信できる地デジ電波レベルが低下し、地デジアンテナを設置しても十分な受信ができないというケースも発生しますので、どうかご注意ください。

他にも電波全体がもつ性質として、伝わる空間の気温や湿度などにも影響を受けやすいという点も挙げられます。

例えば気温が低い場合は、地デジアンテナ周辺の空気が収縮するため、より遠くまで電波が届くようになります。これは地デジ受信にはプラスの要因になるようにも思われますが、一方で、無関係の電波による干渉の原因にもなりえます。

逆に気温が高くなると、空気が膨張することで、電波レベルがやや弱くなります。

また電波は特に水分に弱いため、湿度の高い日や、特に降雨、降雪の際には電波レベルが大きく低下します。

地デジ電波の強度は、主に「㏈(デシベル)」という単位で表されますが、地デジ電波は同じ現場であっても、一年を通した季節や気候の影響によって、おおよそ6㏈程度の変動が生じてまいります。

そのため地デジアンテナの設置にあたっては、設置現場の周辺環境をはじめ、気候や天候の影響なども計算に入れて、悪条件の場合でも安定した受信が可能となる機種、設置場所を選択して、アンテナ取り付けを行う必要がございます。

特に地デジアンテナが、屋根の上やそれに近い位置など、住宅の高所に取り付けられることが多いのは、高い位置であれば、地デジアンテナを電波が届く電波塔などの方向へ正確に向けることができる他、周辺の障害物などの悪影響を避けて、クリアな地デジ電波を受信できるようになるためです。

地デジ電波の詳細や、アナログ放送時代の電波やアンテナとの違いについては、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。

・地上デジタル放送の「地デジ電波」基礎知識

・地デジ電波の強さと品質を示す「dB」「MER」「BER」とは何か?

・VHFアンテナとは? UHFアンテナとは? 基礎知識とアナログテレビアンテナの問題点

・UHFアンテナとは地デジテレビアンテナのこと? VHFアンテナとの違いや設置方法、古いアンテナや端子の交換方法も解説!

地デジ放送の電界地域とは何か?

地デジ電波に限らず、電波塔などから送信された電波は、発信時の電波レベルは強いものでも、送信距離が長くなるほど、徐々に電波レベルが弱くなってゆきます。

地デジ電波の場合は、送信された電波塔から、高層建築物や地形などの影響で遮られる他、距離によっても電波レベルが弱まり、徐々に受信が難しくなってまいります。

この電波塔からの距離をはじめ、地形などの影響で、日本国内の各エリアでも受信できる地デジ電波レベルはさまざまに異なってまいりますが、国内の各エリアを、受信できるおおよその電波レベルで区分したものを「電界地域」と呼びます。

電界地域は、障害物などに影響されにくい範囲で、おおよそ地デジ電波塔から距離が近い順に「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」の3つに分類されます。

具体的な受信レベルの数値としては、強電界地域は受信できる地デジ電波の強度が80dB以上。中電界地域は60㏈から80dB。弱電界地域は60dB以下の地域にあたります。

ただ、この電界地域の基準は、法律や学問上の定義があるものではございません。地デジ放送やアンテナ関係の世界で、受信レベルを示す便宜的なものになります。

そのため上記の基準は一般的なものにすぎず、使用される場所によっては数値の基準が異なる場合や、強電界地域と弱電界地域に二分する場合もございますのでご注意ください。

また前述の通り、地デジ電波は高層建築などの障害物でも遮られやすい他、気候、天候などにも影響を受けます。

そのため気候などで受信できる地デジ電波レベルに変動が生じる他、例えば強電界地域に含まれるエリアでも、高層建築の陰に当たる部分や住宅密集地などでは、局地的に受信できる電波レベルが低下することもございます。

電界地域はあくまで広範囲の受信レベルを判断する大まかな指標であり、実際に地デジアンテナを設置する箇所の電波状態がどのようなものであるかは、アンテナ工事のプロがアンテナレベルチェッカーなどの装置を使って、電波調査を行わなければ判断できませんので、この点もご注意ください。

日本各地のエリアがどの電界地域に該当するかに関しては、インターネット上の「A=PAB・一般社団法人放送サービス高度化推進協会」公式サイト内にあるページ「地デジ放送エリアのめやす」などでも確認することができます。

各電界地域については、以下の各コラム記事も参考になることと存じます。

・地デジアンテナ設置に重要となる「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」とは

・徹底解説!強・中・弱の地デジ電界地域に適したテレビアンテナ工事の選び方、調べ方は?

・地デジ強電界地域の調べ方とは? 強電界地域用テレビアンテナ機種の選び方、適したアンテナ取り付け工事の進め方も徹底解説

・中電界地域と強電界、弱電界地域の電波レベルの違いとは? 該当する地域の調べ方、適した地デジテレビアンテナの選び方も解説

・地デジの弱電界地域に最適なテレビアンテナの種類と取り付け工事の選び方とは? 強・中・弱の電界地域の調べ方も徹底解説

その他の地デジ電波の特性とは?

その他にも、地デジ放送で注意すべき点には「ハイトパターン」「水平偏波」「垂直偏波」の違いがございます。

ハイトパターンとは、電波塔から空中を伝わる地デジ電波と、地面に反射して届く地デジ電波の干渉により、地面から高くなるにつれて、数メートルおきに、受信できる地デジ電波の強弱が波のように変化する性質のことです。

したがって、地デジアンテナは基本的には高所に設置することで受信に有利となりますが、ただ高い位置に設置すればいいというものでもなく、ハイトパターンの影響も考慮して、受信感度が高くなる高度を選ぶ必要がございます。

ちなみにアナログ放送時代のVHF波では、波長の長さから、ハイトパターンの波が数十メートル単位になったため、実質的な影響はございませんでした。

また、地デジ放送の各送信所から送信される電波の種類には、水平偏波と垂直偏波の違いがございます。

水平偏波とは、電波の波長が地面に対して水平に波打ち、垂直偏波は地面に対して垂直に波打つように送信されます。これらの電波は波長の角度が異なるだけで、電波の質や量、また送信されるテレビ放送の内容などに違いはございません。

この二種類の電波は、地デジ放送の中継局によって使い分けられております。ただ実際には、水平偏波を送信している中継局が全体の9割以上を占めております。垂直偏波を送信する中継局は全体の1割以下にすぎません。

この使い分けは、テレビ電波の「混信」を避けるために行われます。混信とは、周波数帯の近い別種の電波が入り混じることで、電波障害などの原因となることです。

現在の地デジのUHF波は、携帯電話、スマートフォンなどに使われる電波と周波数帯が近いため、両者の電波が同じ場所で送信されると、双方の混信が発生し、地デジ電波の画面の乱れや、スマートフォンの通信障害などの要因にもなり得ます。

そこで、携帯電話の基地局などが近いエリアでは、電波塔から送信される電波に、水平偏波を使用することで、混信を避けているのです。

なお地デジアンテナの側では、水平偏波、垂直偏波に合わせて、設置の角度を90度ずらすことで対応できます。ただ機種によっては、設置の角度を傾けることで、設置や左右の角度調整が難しくなる。外観性が悪くなるなどの問題も生じるため、水平偏波用と垂直偏波用が別モデルになっていることもございます。

そのため、地デジアンテナを取り付ける際には、まず現場で受信できる地デジ電波が水平偏波の垂直偏波のどちらであるかをご確認の上、設置する地デジアンテナが、それぞれの電波に対応できるかも確認なさる必要がございます。

なお、ご自宅の最寄りにある中継局が、水平偏波と垂直偏波をどちらを送信しているかは、総務省の日本各地における「総合通信局・総合通信事務所」のホームページや各テレビ局の公式サイトなどからも確認できます。

これら地デジ電波の特性については、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。

・地デジの「水平偏波」「垂直偏波」の違いとは?

・地デジアンテナを設置する高さの設定で重要となるハイトパターンとは? 地デジ電波を受信するために適切なアンテナの高さとは?

各電界地域ごとのアンテナ機種、設置箇所の選び方

各地域の電波の強度によって、設置に適した地デジアンテナの機種や設置場所が変わってまいります。

強電界地域は、中継局から受信箇所までの距離が近く、中継局との間に障害物がないなどの条件がそろっていることが多く、ほとんどの地デジアンテナ機種で安定したテレビの視聴が可能です。アンテナの機種や設置箇所・設置方法も比較的、自由に選択できます。

逆にもっとも受信できる地デジ電波の強度が弱くなるのが弱電界地域です。受信できる電波が弱いため、アンテナや設置箇所、設置方法などの自由度は低くなります。そして安定した地デジ放送のご視聴をお楽しみいただくためには、受信性能の高いアンテナを、障害物などを避けるために高所に設置する必要がございます。

強電界地域と弱電界地域の中間にあたるのが中電界地域です。アンテナの機種自体は比較的、自由に選べるものの、基本的に「中・弱電界地域用」の商品を選ぶ必要があります。設置箇所や設置方法も、弱電界地域ほど厳しい制限はないものの、強電界地域のように、どのような設置箇所、設置方法でも必ず電波が受信できるとは限りませんのでご注意ください。

また各電界地域において、受信できる地デジ電波が不足する他、設置するテレビの台数が三台以上になるなどで、地デジアンテナ本体だけではテレビ視聴に十分な電波が確保できない場合は、受信したテレビ電波を増幅する「ブースター(増幅器)」の設置が必要となることもございます。

特に複数台のテレビが設置されることが多い現在の戸建て住宅では、ブースターの設置はほぼ必須となってまいります。ブースターに関する詳細は、以下の各コラム記事でも詳しく解説しております。

・テレビアンテナの「ブースター」は必ず必要なのか? 【地デジ設置・あさひアンテナ】

・テレビ放送の映りが悪い際にアンテナブースターの交換は必要?

地デジアンテナの概要とは?

以上の項では、地デジ放送、地デジ電波の仕組みや特性などの概要をご説明いたしました。

この項では、一般の戸建て住宅など、個々の建物で地デジ放送を受信するための、地デジアンテナの全般的な概要についてご説明いたします。

現在、戸建て住宅などに設置される地デジアンテナは、地デジ放送のUHF波を受信するための「UHFアンテナ」になります。

前述のように、アナログ放送から地デジ化に当たり、使用される電波の波長が大幅に短くなったことで、受信する地デジアンテナ(UHFアンテナ)の側も小型化が実現し、さまざまな形状の機種が登場するようになりました。

現在では、戸建て住宅などに設置される地デジアンテナの主な機種として、アナログ放送時代から使用され続けている「八木式アンテナ」の他に「デザインアンテナ」「ユニコーンアンテナ」という機種が登場しております。

各地デジアンテナ機種は、それぞれの設置の目的に合わせて特化した性能や特徴を持っております。また他にも、受信性能が低いため使用できるのは強電界地域に限られますが、室内に設置できる室内アンテナや、屋外と屋内の窓際などで使用できる屋外屋内兼用アンテナなどの小型モデル。それ以外にもいくつかの特殊なモデルも存在します。

現在の地デジアンテナの受信性能は、基本的に「素子数」または「素子数相当」の基準で表されます。

「素子(エレメント)」とは八木式アンテナの場合、本体にいくつもついている短い横棒のことであり、地デジ電波を受信するパーツに当たります。八木式アンテナのように見た目で素子の数がわかるアンテナは、例えば「14素子」「20素子」など、素子数がそのまま受信性能の基準として表示されます。

一方、デザインアンテナやユニコーンアンテナのような外観性を重視して、外部から素子が見えないアンテナは、受信性能を八木式アンテナの素子数に換算して「20素子相当」などの呼び方をします。

また八木式アンテナのように素子が露出するアンテナは「素子アンテナ」と呼ばれ、同素子数(相当)であっても、素子が隠れたアンテナに比べると、素子数の範囲で、受信性能がやや高めになります。

他にも、地デジアンテナの受信性能を示す要素には「動作利得(利得)」または「ゲイン(gain)」と呼ばれるものがございます。

この動作利得は「㏈」の単位で表され、地デジアンテナが受信できる電波レベルに対し、アンテナから出力できる電波レベルを示します。簡単にご説明すると、アンテナが地デジ電波を出力する効率を示すもので、アンテナ本体の前方に対する受信感度ともいえます。

この動作利得の数値は、素子数(相当)が多いアンテナほど高くなり、地デジアンテナの場合では、60dB以上の数値が必要となります。

またもうひとつ、地デジアンテナ本体の直接的な受信性能とは別に、その受信感度や設置場所に大きく関係する要素として「指向性」がございます。

地デジアンテナにおける指向性とは、アンテナ本体の一方向(正面側)でのみ地デジ電波を受信できる性能が高くなる性質のことを指します。

一般的な地デジアンテナ機種である上記の八木式アンテナ、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナには、どれも指向性が存在するため、現場に地デジ電波を届ける電波塔の方向(もしくは高層ビルなどに反射した反射派の方向)に、アンテナの本体側を正確に向ける必要がございます。

地デジアンテナは、この指向性が高くなる、つまり狭い方向でしか受信できなくなるほど、その方向での受信感度が鋭くなるという性質がございます。また指向性には、正面側以外から届く、ノイズとなる余計な電波をカットする役割もございます。

地デジアンテナ各機種が持つ指向性は「半値幅」という数値で判断できます。半値幅とは、地デジアンテナの受信性能がもっとも高くなる真正面の方向を基準として、そこから角度を左右にずらして、受信性能が最大レベルから半分に低下する角度を示すものです。

因みに上記の地デジアンテナ3機種で、大手メーカーの主要機種について、同じ20素子(相当)モデルの動作利得と半値幅を比べると、八木式アンテナは動作利得8.5㏈から13.8㏈で、半値幅は28度から52度。デザインアンテナは動作利得が7.8㏈から9.8㏈で、半値幅は75度から86度。ユニコーンアンテナは動作利得5.5㏈から6.2㏈で、半値幅83度から93度になります。

素子数(相当)そのものは同性能の機種であっても、半値幅が狭い(指向性が高い)ほど動作利得(受信性能)が高くなることをご理解いただけると存じます。

また詳しくは各種アンテナの項でご説明しますが、八木式アンテナの素子部分に、複数の素子パーツを組み合わせた「高性能素子」を設置した高性能地デジアンテナ「パラスタックアンテナ」では、やはり20素子モデルで動作利得11.3㏈から14.5㏈。半値幅は18度から35度と、通常モデルより受信性能が高い半面、指向性も非常に高くなっております。

そのため地デジ受信性能を重視するのであれば、指向性が鋭い地デジアンテナモデルが適しているといえますが、半面、電波塔などの方向へと正確に設置する必要がある他、風雨などの影響で設置角度がズレると、受信感度が大きく低下し、地デジ放送が正常に映らなくなる恐れもあるため、しっかりとした設置も必要となります。

一方で外観性を重視して主に壁面に設置されるデザインアンテナなどでは、設置位置などから指向性にやや余裕のある作りとなっております。

他にも地デジアンテナには、特殊なモデルとして、アンテナ本体に当たる先端がドーム状になっており、全方向からの地デジ電波を受信できる無指向性アンテナも存在します。

このようなアンテナであれば、正確な角度調整は必要なく、また別々の電波塔から送信される、方向の異なる地デジ電波を一基のアンテナで受信することもできます。半面、このような機種は地デジ電波以外のノイズとなる電波も拾いやすくなるため、地デジ電波レベルがもっとも強くなる強電界地域向けのモデルとなります、

なお日本国内の各エリアに設置されている、ご自宅などの最寄りの中継局の位置は、前述した「A-PAB(一般社団法人放送サービス高度化推進協会)」「地デジ放送エリアの目安」ページで確認できます。

またここでご説明した素子数、動作利得、指向性などについては、以下の各コラム記事でも詳しくご解説しております。

・地デジのテレビアンテナで受信できる方向は指向性で決まる? アプリでアンテナの方向調整に最適な角度を調べる方法も徹底解説!

・地デジアンテナや無線通信用アンテナの性能を示す利得、動作利得とは何か? 素子数との違いなど地デジアンテナ基礎知識も解説

・テレビアンテナの性能を決める「素子」とは何か? 地デジアンテナ工事で重要な「素子数」を徹底解説!

・地デジ用テレビアンテナ工事にて設置する電界地域に最適な受信性能は「何素子数」タイプか? アンテナ機器の選び方を徹底解説!

・地デジ放送用テレビアンテナ、UHFアンテナ機種による素子数の違いとは? 高性能モデルや現場ごとに必要な素子数の機種を解説

地デジアンテナ:八木式アンテナとは?

ここからの項では、上記の各地デジアンテナモデルについて解説してまいります。

まずは、アナログ放送時代から使用されるテレビアンテナの古典的機種であり、現在でも地デジアンテナの代表格ともいえる「八木式アンテナ」についてご紹介いたします。

現在の地デジアンテナ(UHFアンテナ)としての八木式アンテナは、矢印のような形をした支柱に、前述の短い横棒である素子がいくつもついた、直線的で魚の骨のような形状が特徴の地デジアンテナです。古典的機種であることから、現在でも多くの方が、日常で目にしたことがおありであろうアンテナになります。

戸建て住宅に八木式アンテナを設置する場合には、基本的に、住宅の屋根の上に屋根馬という金具を設置し、そこに立てたマスト(ポール、支柱)の先に固定する形になります。ちなみに八木式アンテナは、矢印の反対方向の先端が指向性を発揮する正面側となり、こちらを電波塔などの方向に向けて設置します。

他にも、サイドベースという器具を使用して、壁面やベランダの手すりに設置する。ベランダの内部空間に据え置き設置する。専用の機種を軒先などに吊り下げて設置するといった設置方法もございます。

なお八木式アンテナであれば、垂直偏波、水平偏波に対しても、設置角度を90度、変更するだけで対応できます。

前述のように八木式アンテナの特徴は、素子が露出した素子アンテナであり、さまざまな素子数(受信性能)のモデルが存在するという点になります。

主な素子数のモデルとしては、8素子、14素子、20素子があり、電界地域をはじめ、設置現場の地デジ受信環境によって使い分けられます。

またすでにご紹介した八木式アンテナの高性能モデル、パラスタックアンテナとは、基本的な構造は通常の八木式アンテナと同じですが、素子部にⅩ字型の固定具がついており、そこに複数の素子パーツを並べて設置する形になった地デジアンテナです。

このため通常モデルに比べて倍以上の素子パーツを設置でき、通常モデルに比べると同素子数でも3倍から4倍程度と、一般的な地デジアンテナの中ではトップといえる受信性能を誇るモデルになります。

さらにパラスタックアンテナには27素子、30素子などの多素子モデルも存在するため、地デジ電波レベルが非常に微弱なエリアでも地デジ電波を受信できるのも特徴です。またパラスタックアンテナは5素子程度でも、通常モデルの14素子とほぼ同様の受信性能を持つため、アンテナ本体の小型化にも利用されます。

パラスタックアンテナのデメリットは、前述のように指向性が強くなり、わずかな角度のズレでも受信性能が低下しやすいこと。また特に多素子モデルでは本体のサイズが大型化して重量も重くなるため、風雨などに影響されやすくなる点です。

八木式アンテナのメリットは、やはりその受信性能になります。パラスタックアンテナだけでなく通常モデルにも素子数が多いモデルがあり、さらに素子が露出した素子アンテナであること。そして設置位置から周辺の障害物などに影響されにくく、ハイトパターンにも合わせやすいことから、地デジアンテナ各機種の中では、総合的にもっとも高い受信性能を誇り、弱電界地域でも特に電波レベルが弱いエリアを含め、幅広いエリアで使用できます。

さらに設計がシンプルで完成された古典的なテレビアンテナであることから、アンテナ本体価格や設置費用が、地デジアンテナの中でももっとも低価格になります。

他にも、BS/CSアンテナを同じマストに設置できるという点もメリットと言え、低価格でありながら受信性能は高品質と、お求めやすくさまざまなエリアで使用できることから、現在でも地デジアンテナ市場では高いシェアを占めています。

一方でデメリットとしては、基本的に屋根の上へと設置できる古典的モデルのため、無機質で独特な形状が、住宅の外観や景観に似合わず、外観性を悪化させてしまう点です。

それに伴い、景観地域などでは条例によって設置できない場合がある。アンテナの一部が隣家にはみ出る越境問題が起こることもある。屋根の上に太陽光パネルを設置している住宅では、太陽光パネルに影を落として発電を阻害する場合もあるなどのデメリットが生じます。

他にも、やはりその形状と設置位置から、台風などの風雨や雪。海沿いの潮風。また鳥が留まり、フンをするなど自然環境の影響も受けやすいことで、経年劣化が進みやすく、耐用年数(寿命)が短くなりやすい。またアンテナ本体のズレや傾き、部分的な故障などが生じやすいのも、八木式アンテナのデメリットです。

八木式アンテナの耐用年数は、一般的に10年とされております。環境のいいエリアであればそれ以上の寿命となる場合もある一方で、前述のような自然環境の厳しいエリアでは、10年を待たずして寿命を迎えるケースもございます。

ただ近年のモデルでは、アンテナ本体の軽量化、素材の改良や表面加工などにより、八木式アンテナも耐風性や防サビ性能などが向上しており、また特定の自然環境に適応すべく、設計や素材などに工夫を凝らした、雪害用モデル、塩害用モデルなども存在します。現場の環境に応じてそのようなモデルを使用することで、自然環境の影響に対する、一定の効果は得られます。

八木式アンテナの本体価格は、20素子通常モデルの実売価格で4,000円から10,000円強となり、地デジアンテナ機種ではやはりもっとも安い価格になります。

またアンテナ工事業者に八木式アンテナの設置を依頼した場合は、20素子や儀式アンテナ本体と、屋根馬、マストなどの設置具、一定の長さのケーブルなどをセットにした標準工事の費用が、15,000円から25,000円程度になります。

ちなみに当あさひアンテナでは、八木式アンテナの標準設置工事として、国内の大手アンテナメーカー、DXアンテナ製の高品質20素子モデル「UA20」に、基本設置具、同軸ケーブル、防水処理をセットにして、税込み15,000円からでご提供しております。

他にもさまざまな現場に対応すべく、パラスタックアンテナを含めた各素子数モデルや、各種の自然環境に対応できるモデルもご用意しております。

また八木式アンテナやその設置方法などについては、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。

・地デジテレビアンテナの長老「八木式アンテナ(八木アンテナ)」とは?

・高利得、高性能な地デジ用パラスタックアンテナ徹底解説

・地デジ「八木式アンテナ」に適した住宅の条件とは? アンテナ設置工事の特徴や種類を徹底解説!

地デジアンテナ:デザインアンテナとは?

デザインアンテナは、アナログ放送から地デジ放送への転換で、電波の波長が短くなったことを受けて、転換期である2009年(平成21年)頃より大きく普及した、比較的、新しいモデルの地デジアンテナです。

地デジアンテナとしては第二世代にあたるモデルで、アンテナ本体を薄い長方形のパネルのようなケースに収めた形状で、シンプルかつスタイリッシュな外観となっています。八木式アンテナなど古典的なテレビアンテナからかけ離れた形状のため、一目でアンテナとはわからない方もおられるかもしれません。

戸建て住宅にデザインアンテナを設置する場合は、主に住宅の外壁、特に屋根の軒下。またベランダの手すり部などに設置するケースがほとんどです。

他にも、八木式アンテナと同じく屋根の上のマストや、差し掛け屋根など屋根の形状によっては、屋根で壁面状になった部分へ設置されることもございます。

デザインアンテナはベランダなど安全に作業できる場所であれば、ご自宅においてDIYでの取付も可能になります。またその形状から、現場の受信環境や建物の建材などの条件が整っていれば、屋根裏空間、天井裏空間などに設置できるケースもございます。この点については後の項で詳しくご説明いたします。

デザインアンテナは、その形状や設置位置から、平面アンテナ、壁面アンテナ、薄型アンテナ、フラットアンテナ、ケースアンテナ、ボックスアンテナなどとも呼ばれます。

デザインアンテナの最大のメリットは、そのシンプルな形状と設置位置。さらに同モデルでもカラーバリエーションが豊富なことから、住宅に設置しても目立たず、近年のモダンな住宅でも、家の見た目や周辺の景観を損なわない点です。

またそれに伴い、景観地域でも設置できる。越境問題や太陽光パネルへの悪影響が生じにくいなどのメリットも出てまいります。

そしてもうひとつ、やはり形状と設置位置から、風雨や積雪の影響を受けにくく、鳥も止まりにくい点から、自然環境に影響されにくく、耐用年数が長くなってトラブルが生じにくいという点も、大きなメリットです。デザインアンテナの耐用年数は、一般的な屋外への設置で、15年から20年程度と考えられています。

デザインアンテナは、旧来の八木式アンテナが備えていた弱点を補うために開発された地デジアンテナであるため、非常にメリットや魅力が豊富です。その結果、現在の地デジアンテナ機種でも、一番の人気を集めるモデルになっております。

ただデザインアンテナにも、デメリットは存在します。デザインアンテナの大きなデメリットとしては、その受信性能が挙げられます。

デザインアンテナの受信性能は、強電界地域向けで受信性能の低いコンパクトモデルを除けば、20素子相当、26素子相当のモデル、およびそれぞれのブースター内蔵型モデルのみになります。

そして前述のように素子が隠れている、指向性がやや広いなどの要因から、同素子数であっても八木式アンテナよりやや受信感度が低くなる。なにより設置位置が壁面などで、屋根の上に設置される八木式アンテナに比べると設置位置が低く、地デジ電波を遮る周辺の障害物に影響されやすい点から、受信感度が低くなりがちです。

基本的にデザインアンテナは強電界地域から中電界地域向けの機種となり、弱電界地域では使用できないこともございます。さらに強電界地域などであっても、高層建築物の近隣や住宅密集地など、障害物の影響を受けやすい現場では、壁面など低い位置への設置はできないケースも出てまいります。

またデザインアンテナは比較的、指向性が広いモデルですが、地デジ電波の受信のためには、もちろんアンテナ本体を電波塔など電波が届く方向に向ける必要があるため、設置できる壁面などの方角が限られる点にも注意が必要です。

水平偏波、垂直偏波に関しても、デザインアンテナでは設置の角度を90度、変更すると、外観性や左右への角度調整について問題が出るため、垂直偏波用、水平偏波用のモデルが別個に存在します。この点にも注意が必要となります。

また壁面に設置する場合には、設置具を取り付けるため、壁にビス穴を開ける必要がある。本体価格、設置費用が旧世代モデルである八木式アンテナに比べると、やや高価格となるのもデメリットといえます。

一般的なデザインアンテナの実売価格は、20素子モデルでは7,000円から10,000円程度。26素子モデルで9,000円から15,000円程度ですが、ブースター内蔵モデルでは、さらに3,000円から5,000円程度が加算された価格になります。

またアンテナ工事業者などに依頼した場合の、デザインアンテナの標準設置工事費は、やはり20素子相当のアンテナ本体、基本設置具やケーブルなどをセットにした価格で、20,000円から30,000円程度になります。

なお当あさひアンテナでは、デザインアンテナの設置に関して、DXアンテナ社の20素子相当モデル「UAH201」。またはやはり国内の大手メーカー、マスプロ電工社の強電界地域向けコンパクトモデル「U2SWLC3(スカイウォーリーミニ)」の各カラーバリエーション。そして基本設置具。白黒2色の同軸ケーブル。防水加工などをセットにして、税込み20,000円からの標準工事価格でご提供しております。

他にも26素子相当モデルやブースター内蔵モデルなどもご用意しているため、20素子相当モデルでは対応が難しい現場でも、場合によってはデザインアンテナの設置が可能となります。

デザインアンテナの各モデルや設置方法については、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。

・地デジ用テレビアンテナ一番人気のデザインアンテナとは? 価格から工事費用、料金相場、失敗しない業者の選び方まで徹底解説!

・この最小デザインアンテナがすごい!スカイウォーリーミニ(マスプロ電工)

・デザインアンテナ工事の失敗例とは? メリット、デメリットから取り付け費用まで解説

・デザインアンテナ設置にデメリット? 工事の失敗例、費用や特徴、選び方、ユニコーンアンテナとの比較を解説

・地デジ用テレビアンテナ「デザインアンテナ」の失敗しない取り付け工事とは? 価格や工事費用、料金の相場や業者選びも徹底解説

地デジアンテナ:ユニコーンアンテナとは?

長らく八木式アンテナとデザインアンテナの二機種のみであった地デジアンテナの世界に、2017年(平成29年)になって登場した第三世代と言える現状での最新モデル、それがユニコーンアンテナです。

ユニコーンアンテナとは、マスプロ電工社が開発した独自のアンテナモデルで、名称も同社の登録商標になっております。その形状は高さ約68センチ、直径は約14センチの、シンプルなほぼ円筒形のポール状となっており、ポール状アンテナとも呼ばれます。登録商標は、ギリシャ神話に登場する伝説の一角獣「ユニコーン」の名に由来します。

またカラーバリエーションは、つやがなく落ち着いたウォームホワイト(WW)とブラックブロンズ(BB)の2種類が存在し、住宅の外壁や屋根の色などと合わせて選べます。

ユニコーンアンテナはマストの先に固定して立てる形で設置される形になりますが、設置部をカバーで隠せるため、非常にシンプルでスタイリッシュな外観となります。

主な設置位置は、八木式アンテナと同じく、屋根の上に設置されたマストの先。またサイドベースなどを用いて、屋根の張り出し部(破風板)や壁面の高所など、基本的に屋根の上と同様の高い位置に設置されます。なおユニコーンアンテナは、水平偏波専用のモデルとなります。

ユニコーンアンテナのメリットは、デザインアンテナと同様、スタイリッシュなデザインから、住宅の外観や景観を損ねない点。それにより景観地域でも設置できることが多く、越境問題や太陽光パネルへの悪影響も生じにくい点。

さらに風雨を受け流せる形状から、経年劣化が進みにくく、耐用年数(寿命)が長くなる点も挙げられます。ユニコーンアンテナの耐用年数は、新しいモデルであることから実際のデータは少ないものの、デザインアンテナと同じ15年から20年程度と考えられております。

さらにユニコーンアンテナのメリットには、デザインアンテナに比べて受信性能が高いことも挙げられます。

ユニコーンアンテナの受信性能は、20素子相当モデルのみですが、設置位置が高所になる分だけ、周辺の障害物などに影響されにくく、受信感度が高くなります。その受信性能は、同じく20素子相当のデザインアンテナを、受信環境のいい壁面に設置した場合と同等になります。

特にユニコーンアンテナであれば、周辺の高層建築や住宅密集地などの要因で、壁面など低い位置へのデザインアンテナ設置が難しい現場でも、高さを確保できるため、設置できるケースが多くなります。他にもユニコーンアンテナを設置するポールに、BS/CSアンテナをセットで設置することも可能になります。

ユニコーンアンテナには、円筒状の一報が平面になった裏側と、その反対に当たる正面側が存在しますが、指向性は比較的、広めになり、その形状や設置位置からも角度調整は比較的、簡単になります。

ユニコーンアンテナは、デザインアンテナと八木式アンテナのメリットを融合すべく設計された地デジアンテナと言え、アンテナとしての性能、デザイン性ともに高いレベルで両立している点が評価され、2018年(平成30年)には「グッドデザイン賞」も受賞しています。

ただデメリットとしては、素子が露出していないことや、指向性がやや広いことにより、受信性能では同素子数から高性能の八木式アンテナには及ばない点が挙げられます。そのため基本的には強電界地域、中電界地域での使用が推奨され、中電界地域から弱電界地域では、現場の条件によって、安定したテレビ視聴が見込めないケースもございます。

またデザインアンテナに比べると、設置位置からやや目立ちやすく、純和風の家屋などではデザインがマッチしないため外観性を乱す場合もある。また最新モデルであるため、現在の地デジアンテナ機種では、本体価格、設置費用がもっとも高くなる点も、デメリットといえます。

2023年現在のユニコーンアンテナの実売価格は、店舗により差が大きく8,000円から15,000円程度です。また業者に設置工事を依頼した場合の、ユニコーンアンテナ本体や設置部材、ケーブルなどをセットにした標準工事費は、33,000円から40,000円程度の金額が相場になります。

なお当あさひアンテナでは現在、ユニコーンアンテナ本体や基本部材をセットにした基本設置工事を、キャンペーン価格でご提供しております。詳しくは弊社のフリーダイヤルやメールフォーム、LINEまで、お気軽にお問い合わせください。

またユニコーンアンテナについて、詳しくは以下の各コラム記事でもご紹介しております。

・地デジアンテナの最先端、ユニコーンアンテナとは? 特徴、メリット、工事費用の相場まで徹底解説!

・台風対策に最適!地デジ「デザインアンテナ」と「ユニコーンアンテナ」とは?

最強の地デジアンテナとは?

以下の項では、上記の屋外設置用である地デジアンテナの中から、最強と呼べるモデルを紹介してまいります。

ただ一言で最強と言っても、いずれのアンテナも、それぞれの特徴やメリット、優れた部分があり、お客様の側のニーズも多様であるため、単純にどの機種が最強と決めることはできません。

そこで、さまざまな観点、性能において、最強と呼べるアンテナ機種をピックアップしてまいります。

受信性能で最強のおすすめ地デジアンテナとは?

地デジ電波の受信性能で最強と呼べる地デジアンテナは、やはり八木式アンテナになります。

素子数別のモデルが豊富で、高性能機種であるパラスタックアンテナも存在する点。また設置位置も高所になる点から、幅広いエリアで対応可能です。

弱電界地域などでは、高性能の八木式アンテナを屋根の上に設置する以外に、地デジアンテナの選択肢がないこともございます。

また逆に強電界地域などでは、テレビなどに届く地デジ電波レベルが90㏈以上になると、かえって地デジ画面が乱れる原因になるため、素子数の少ない八木式アンテナで対応することもございます。素子数の少ない八木式アンテナは、本体の小型化にもつながります。

なおレベルが強すぎる地デジ電波を調整する方法としては、電波レベルを適度に弱める「アッテネーター(減衰器)」という機器を使用するか、テレビなど機器のアッテネーター機能をオンにするといった方法もございます。

八木式アンテナは本体の性能や設置位置の他、指向性が高いことも受信性能につながりますが、その分、角度のズレが受信性能につながりやすく、また住宅の外観や景観などを乱しやすい。受信性能では最強の八木式アンテナですが、風雨の影響でアンテナの老朽化が進みやすく、トラブルが生じやすいというデメリットもございます。

八木式アンテナに比べると本体の受信性能はやや低くなりますが、高所に設置することで一定の受信性能を確保しつつ、八木式アンテナの弱点である外観性や対候性の問題を解決した、受信性能で次点と呼べるアンテナが、ユニコーンアンテナになります。

上記の2機種に比べて、受信性能では引けを取りがちなデザインアンテナですが、屋根の上のマストや、可能な限り高い位置の壁面に設置することで、受信性能を高めることも可能です。

ただデザインアンテナを屋根の上のマストに設置すると、目立ちにくく優れた外観性。また正面からの風を受けやすくなることから、風雨に影響されにくいなど、特有のメリットがやや損なわれるため、注意が必要です。

デザイン性で最強のおすすめ地デジアンテナとは?

地デジアンテナにおけるデザイン性とは、住宅に設置した際に目立たず、住宅の外観性や景観を乱さない点になります。このようなアンテナは形状的に対候性も高くなる他、景観地域でも問題なく使用できる。越境問題や太陽光パネルへの悪影響が生じにくいというメリットも出てまいります。

デザイン性で最強といえるのは、やはりデザインアンテナを住宅の壁やベランダに設置した場合となります。そしてほぼ同率の次点として、ユニコーンアンテナの設置も挙げられます。

ただし、デザインアンテナを壁面などに設置する場合、周辺の障害物に影響されやすく、受信感度が低くなるデメリットもあります。また特に壁への設置では、壁面へビス穴を開ける必要が出るのもデメリットです。

その点を解決すべく、優れたデザイン性を持ちながら、高所に設置できるよう設計されたのがユニコーンアンテナですが、デザインアンテナに比べるとやや目立ちやすく、アンテナの存在感は残ります。したがって和風建築など、ユニコーンアンテナのデザインがマッチしない住宅では、その外観性を乱すことも考えられます。

また外見的に目立つと言われる八木式アンテナも、壁面やベランダの内外などに設置することで、住宅の外観や景観を損なわずに設置することもできます。

ただ指向性の高い八木式アンテナを壁面やベランダに設置する場合には、デザインアンテナ以上に設置できる位置が限られる上、低い位置に設置することで優れた受信性能というメリットが損なわれる恐れもあります。また、特にベランダ内部に設置する場合は、アンテナを設置できるスペースの確保も必要となります。

なお、デザインアンテナを屋根裏空間などの屋内空間に設置することで、住宅の外観や外装、景観に全く影響を与えない設置も可能となります。この点については後の項で詳しくご説明いたします。

自然環境に対して最強のおすすめ地デジアンテナとは?

屋外に設置されるテレビアンテナは、どうしても風雨や雪、潮風などの影響を受けて、経年劣化が進行してまいります。これら自然環境の影響を抑えることができる、対候性の高い地デジアンテナは、高寿命につながりトラブルを抑えることもできます。

ここでは、対候性において最強といえる地デジアンテナをご紹介いたします。

対候性で最強といえる地デジアンテナはデザインアンテナ。そしてほぼ同率の次点としてユニコーンアンテナになります。

デザインアンテナはその形状と、壁面やベランダなどの設置位置から、風雨や雪などの影響を受けやすい地域でも、高い対候性を発揮します。ユニコーンアンテナも高所に設置されるモデルながら、その形状から風雨を受け流せるため、対候性に優れます。

また対候性に難があるとされる八木式アンテナでも、前述のように軽量モデルや雪害用モデル、塩害用モデルなどの利用で、対候性を高めることができます。他にも八木式アンテナを壁面やベランダ内外に設置することも、対候性を高めることにつながります。

ただし、八木式アンテナの設置位置の工夫で対候性を高めると、外観性を重視した場合と同様、設置位置が限られる点や、受信性能の低下がネックになります。

特に地デジアンテナの場合、機種、設置位置とも、受信性能と対候性、外観性は二者択一になりやすい要素であるため、ご自宅での設置に当たっては、現場の受信環境も踏まえて、どの要素を優先するか、よく考慮される必要がございます。

また通常型の八木式アンテナに比べ、対候性を強化したモデルや、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナは、価格設定も高めになってくる点も、注意が必要といえます。

なおデザインアンテナの屋内設置は、対候性についても最強と言える設置方法になりますが、その点は以下の項で詳しく解説してまいります。

デザイン性と自然環境に対して最強? デザインアンテナの屋内設置とは?

設置できる条件は限られますが、デザインアンテナを住宅の屋根裏空間、また上階と下階の間に屋根裏空間に設置する方法もございます。

この方法であれば、住宅の外観や外装にはまったく影響せず、風雨などの自然環境からもほぼ完全にアンテナを守ることができるため、実質的には外観性、対候性において最強と言える設置方法になります。

デザインアンテナを屋根裏空間に設置できる条件としては、ごくシンプルに、アンテナを設置する屋根裏空間などで、十分に地デジ電波を受信できることが第一になります。

具体的には、まず設置できる現場が、基本的に強電界地域であること。そして住宅の屋根や壁面などの建材が、電波を通しやすい素材であることも重要です。

木材は比較的、地デジ電波を通しやすく、反対にコンクリートは電波を通しにくいと言われております。また金属素材は地デジ電波を反射してしまう性質があるため、基本的には金属素材などが使われていない、木造が主体の住宅であれば、デザインアンテナの屋根裏設置に適しているといえます。

また屋根の上に金属素材になる太陽光パネルが設置されている。冬場の屋根の上に、電波を減衰させる水分の積雪があるなどの場合も、屋根裏空間へのデザインアンテナ設置には適さない条件になります。

他にも、屋根裏や天井裏にデザインアンテナを設置するための十分なスペース(具体的には最低でも1メートル四方)が存在する。設置する場所に出入りするための点検口など出入口となる経路が存在するなどの条件も必要となります。

なお、八木式アンテナの屋根裏空間への設置も不可能ではございませんが、本体の大きさから設置できる条件がより厳しくなる。電波の減衰などにより優れた受信性能がさほど生かせない。専用の設置具などで設置費用がデザインアンテナと大差なくなるなど、悪条件が多く、デザインアンテナに比べて特に使用するメリットがないため、実際に使用されるケースは少なくなります。

またユニコーンアンテナは、受信面積の狭さから屋根裏空間などへの設置には適さず、使用されることはございません。

なおデザインアンテナの屋根裏設置に関しては、アンテナ工事業者によっては追加の設置費用が発生することもございますが、当あさひアンテナでは、屋根裏空間への設置も、通常のデザインアンテナ設置と同じ、税込み20,000円からでお引き受けしております。

デザインアンテナの屋根裏設置などについての詳細は、以下の各コラム記事でも解説しております。

・徹底解説!屋根裏や天井裏にテレビアンテナは設置できる?

・徹底解説・地デジテレビアンテナを屋根裏設置する工事のメリットとデメリット、施工費用、取り付け可能な条件と対応業者は?

室内設置用の地デジアンテナとは?

デザインアンテナの屋内設置の他にも、住宅の奥内で使用できる地デジアンテナは存在します。室内アンテナ、屋外屋内兼用アンテナが、それにあたります。

室内アンテナは非常にコンパクトで、インテリアのようなデザインから使いやすく、窓際などに置くことができる卓上型や、薄型のシート状で窓や壁などに貼り付けて使用するペーパーモデルがあり、各アンテナとテレビなど受信機器を、ケーブルで接続するだけで設置が完了します。

したがってアンテナ工事業者などに依頼する必要がなく、また本体価格も1,000円台から、ブースター内蔵などの高性能モデルでも10,000円台など、非常に低価格である点もメリットです。

また室内アンテナよりやや大型になりますが、当あさひアンテナでもお取り扱いのあるコンパクトモデルのデザインアンテナ「U2SWLC3(スカイウォーリーミニ)」は、付属のスタンドにより室内の窓際などにも設置可能です。

同じように、室内の他、室外の外壁やベランダなどにも設置できる、屋外屋内兼用アンテナにも、さまざまなデザインのモデルが存在します。

このようなモデルを室内で使用することにより、住宅の外観などに影響を与えない。またアンテナ本体も風雨などに影響を受けない。外観性、対候性に優れた地デジアンテナ設置が可能となります。

ただ注意点としては、これらのアンテナ機種は、非常に受信性能が低い点が挙げられます。

室内アンテナは基本的に、受信性能が素子数で表せないレベルになり、屋外屋内兼用モデルでも3素子相当から5素子相当が大半になります。

したがってこのようなモデルは、強電界地域専用のモデルとなる上、強電界地域であっても、周辺環境などによっては受信状態が安定しないことが多くなります。また設置方法はアンテナ一台とテレビなど一台を接続するだけとなり、複数台のテレビなどに電波を分配することは難しくなります。

基本的にこれらの地デジアンテナは、強電界地域で、一時的、または短期間のみ地デジ放送を視聴する場合に使用する、簡易的な地デジアンテナとしての使用がおすすめになります。

地デジの室内アンテナについては、以下の各コラム記事でも詳細を解説しております。

・面倒な工事も不要!2,000円で地デジ放送を楽しめる「室内アンテナ」について!

・室内アンテナの機種選びと設置の方法

最強の地デジアンテナとは・まとめ

地デジアンテナの進歩の歴史をまとめると、まずシンプルで受信性能が高く、幅広いエリアで使用できる八木式アンテナが存在し、次に、受信性能では及ばないものの、その弱点であるデザイン性、自然環境への弱さをカバーするデザインアンテナが誕生。

そして双方のメリットを融合すべく設計された、ユニコーンアンテナが登場したという流れになります。

ただ現在でも、受信性能とデザイン性、自然環境への抵抗力のすべてにおいて最強と言える地デジアンテナは存在せず、受信性能に関しては八木式アンテナが最強となり、デザイン性や自然環境への強さについても、デザインアンテナとユニコーンアンテナでは微妙な差もございます。

そのため、地デジアンテナ機種をお選びになるにあたっては、まずは電波調査によって現場の受信環境を確認して、現場で使用できる地デジアンテナ機種、設置位置を確認した上で、お客様のご要望にもっとも近い機種や設置場所を選択する必要がございます。

アンテナ工事の費用に関しても、上記でご紹介した設置費用は、各地デジアンテナを設置して、室内の一ヵ所と配線を接続するだけの、もっともシンプルなアンテナ工事になります。

特に新築の戸建て住宅において、複数の部屋に地デジ電波を送る工事を行うには、アンテナが受信した電波を増幅するブースター、各部屋へと電波を分配する分配器などの設置も必要となります。そして必要なアンテナ工事の総額は、各種地デジアンテナモデル設置の基本費用に、必要となる周辺機器を設置するオプション工事費を加えた価格になります。

地デジアンテナ設置工事に際して必要となる電波調査と見積もり。また戸建て住宅へのさまざまなアンテナ設置方法と必要になる配線部などのオプション工事。さらにはアンテナ工事の依頼に適した業者の選び方などは、以下の各コラム記事で詳しくご紹介しております。

・地デジ放送、衛星放送(BS/CS)テレビアンテナ工事の現場で必要な「電波調査」の方法とは?

・地デジや衛星放送のテレビアンテナ工事費用がいくらかわかる「見積もり」とは? 業者、会社ごとの設置費用の相場や選び方を解説

・ご要望別・地デジアンテナの機種と設置の方法

・地デジ用テレビアンテナ各種類の違いと選び方とは? 戸建て住宅への設置や交換する方法、工事費用はいくらかの相場も解説!

・地デジテレビアンテナをさまざまな場所に設置する工事と、アンテナの向きや方向を自分で調整する方法とは? 費用の相場も解説!

・戸建て住宅で地デジテレビアンテナを取り付ける工事に必要な配線とは? 設置にかかる費用の相場、料金や業者選びの方法も解説!

・戸建住宅におけるテレビアンテナ配線を徹底解説!

・戸建て住宅のテレビアンテナ工事に必要な配線と分波器の役割とは? 地デジ、BS/CS放送に適した機器の選び方も解説!

・アンテナ工事会社のおすすめの選び方!業者別の特徴や費用相場を比較&解説

・業種別・アンテナ設置工事の標準価格と対応できる工事

・アンテナ工事の料金はいくら? 業者ごとの相場、必要な工事の選び方

当あさひアンテナでは、地デジアンテナはじめ各種アンテナ設置工事において、まず必要となる電波調査やお見積もりを、出張費、キャンセル費などを含めて完全無料で実施しており、相見積もりにもご対応いたします。また見積もり当日の即日工事も可能です。

電波調査に当たっては、お住まいの各位置で綿密な調査を行い、現場の条件で可能な限り、お客様のご要望に対応できるアンテナ工事を、業界最安値に挑戦するお見積り価格でご提案いたします。

実際の施工では、経験と技術、専門知識の豊富な自社スタッフが、見えない部分の外観性や配線も丁寧かつ、風雨にも強く頑丈な施工で、トラブルが発生しにくく長寿命を望めるアンテナ設置を実践いたします。

さらに工事の完了後には、万が一に備えて業界最長クラスである、工事完了日から「10年保証」のアフターフォロー体制をご用意しております。

ご自宅の条件で可能な限り、お客様のご要望について最強と言える地デジアンテナの設置をお求めのお客様は、まずは当あさひアンテナのフリーダイヤルへのお電話。またはメールフォームのwebお見積。LINEまで、お気軽にお問い合わせ、ご相談いただければ幸いです。

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アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 20,000円(税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 15,000円(税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 15,000円(税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。