デザインアンテナ取り付けでテレビ視聴の失敗例とは? 工事の費用やメリット・デメリット、失敗しない設置方法の選び方まで解説

2023年08月04日

あさひアンテナ アンテナ工事 無料相談
最近ではテレビ放送を視聴するためのテレビ機器も、4K、8Kなどの高精細映像を視聴できるテレビが多くなっておりますが、そのテレビ放送を受信するためのテレビアンテナでも、一戸建ての住宅などに設置されるものとしては、主に地上デジタル放送(地デジ放送)をご覧になるための地デジアンテナ。そして衛星放送(BS放送、CS放送、新4K8K衛星放送)をご視聴になるためのBS/CSアンテナの二種類になります。

他にも最近ではテレビの視聴方法として、ケーブルテレビ(CATV)、光テレビなどがございます。ただ、長きにわたってお住まいになる戸建て住宅のマイホームにおいては、地デジ放送やBS放送などの主なチャンネルを無料で視聴でき、また十年以上の長期にわたり安定してテレビ放送を視聴になれることが多い、テレビアンテナの設置がコスト面でも適していると申せます。

そして現在では、地デジ放送用の地デジアンテナにも、さまざまな形状やカラーのモデルが登場しております。その形状には主に、住宅に設置しても目立たない。また故障や不具合を抑えるためなどの理由がございます。

お客様がテレビアンテナへとお求めになるご要望としては、安定したテレビ電波の受信はもちろんのこと、住宅に設置しても目立たず外観のイメージを崩さない。住宅の設備などの邪魔にならない。台風や雪などの多い現場でもトラブルが起こりにくく修理の手間がかからない。予算が少ないため設置にかかる費用を安くしたいなどさまざまなものがあることと存じます。

実際に弊社へと良く寄せられるお問合せも、トラブルを防ぐアンテナ設置の方法や、設置にかかる費用はいくらか、などが多くなっております。

特に最近では、住宅の見た目を保つことができるデザイン性や風雨など自然環境への強さから、人気がとても高まっているデザインアンテナへのお問合せを、お電話などでもよくいただいております。

そこで今回は、ご自宅の地デジアンテナにデザインアンテナを予定されているお客様のために、2023年(令和5年)度の最新情報に基づき、デザインアンテナの具体的なメリットとデメリット、そして気になる意外な失敗例から、その他の地デジアンテナとの比較。さらにアンテナ設置に必要となる費用の相場まで、お役立ち情報を徹底的にご紹介いたします。

もしご自宅の環境などがデザインアンテナの設置に適さない場合でも、当コラム記事を情報をご参考になさることで、ご要望に最適となるアンテナ機種、設置工事などをお選びいただきたく存じます。

現在の地デジ放送の仕組みとは?

現在の主なテレビ放送である地上デジタル放送は、東京都墨田区押上に位置する、今や東京都のランドマークであり、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の多くのエリアと、茨木県、栃木県、群馬県の一部エリアに地デジ電波を送信する東京スカイツリー。近畿地方では、大阪府と奈良県の中間、生駒山に位置し、大阪府のほぼ全域と、京都市を含む京都市の中心部。同じく奈良市周辺の奈良県中心部。また神戸市など兵庫県でも大阪湾の沿岸部。和歌山県の一部など広範囲に地デジ電波を送信する大規模な送信所(親局/基幹局)。およびその送信所がカバーできないエリアで、送信所や他の中継局からの電波を受信し、増幅して周辺地域に送信し直す大小の中継局など、数多くの地デジ電波塔を設置することで、日本国内のほぼ全域をカバーしているテレビ放送です。

これら日本各地の地上に設置された送信所や中継局などの電波塔から、日本国内の広範なエリアに地デジ電波を送信していることから、地デジ放送は、主に宇宙空間の人工衛星(静止衛星)から電波を送信する衛星放送と対比する意味で「地上波放送(地上波テレビ放送)」とも呼ばれています。

この地デジ放送は、現在では日本国内でも、付近に地デジの電波塔が存在しない、また地形などで地デジ電波が遮断される山岳地帯や山間部、離島部、過疎地域などのごく一部エリア(地デジ難視聴地域)を除いて、ほぼ日本の大半エリアで、地デジアンテナやワンセグ、フルセグなどの受信機器を使用することによって受信が可能です。

地デジ放送は日本の基幹的なテレビ放送のひとつで、放送されるチャンネルは、日本国内のほぼ全域で受信できるNHK、および、放送内容やチャンネル数は地域によって異なるものの、やはり日本のほぼ全域で受信できる広域民放。そして東京都の東京MX。三重県の三重テレビ放送。兵庫県のサンテレビジョンなど、首都圏、東海地方、近畿地方の主な都府県で個別に存在し、その都府県を主な放送エリアとする独立放送局の地方チャンネルになります。

また現在の地デジ放送は、災害などの非常時には緊急情報も送信する基幹放送でもあるため、日本国内の不特定多数が、アンテナや受信機器によって自由に視聴できるテレビ放送になります。そのため視聴料金についても、NHK受信料を除けば、基本的に無料となります。

なお現在、地デジの電波塔から送信される地デジ電波は、UHF(極超短波)帯の電波で、そのうち470MHz(メガヘルツ)から710MHzまでの周波数帯を使用しており、波長の長さは、約40センチから60センチ程度になります。

ちなみに地デジ放送以前の地上波テレビ放送は、1953年(昭和28年)2月1日にスタートした日本初のテレビ放送として、およそ半世紀にわたって続いた「アナログテレビ放送」になります。

このアナログ放送も、東京都港区に位置する東京タワーなど、日本国内の各地に存在した数多くの電波塔から、周辺地域に向けてアナログ放送のテレビ電波を放送する「地上波テレビ放送」の一種でした。

従来のアナログ放送に対して、地デジ放送は、2003年(平成15年)12月1日の午前11時より放送を開始しました。ただテレビ放送を受信する一般の住宅などで、アナログ放送から地デジ放送へと転換するためには、すでにUHFアンテナが設置されている世帯を除けば、テレビアンテナを地デジ用のUHFアンテナに交換する他、場合によっては配線部の機器の交換。またテレビも地デジ放送に対応できるハイビジョンテレビか、従来のテレビ機器に地デジチューナーを接続するなどの対応が必要でした。

そのため、社会におけるアナログ放送から地デジ放送への移行期間として、地デジ放送とアナログ放送が並行して放送される時期が数年間続いた末、2011年(平成23年)7月24日の正午、東日本大震災の被災地となった一部エリアを除いて、アナログ放送が終了(完全停波)したという流れで、日本の地上波テレビ放送は地デジ放送に統一されたのです。

なおアナログ放送の当時は、テレビ電波の周波数帯として、NHK、広域民放では、VHF波(超短波)のうち90MHzから108MHzのローバンド。および170MHzから222MHzのハイバンドが使われておりました。また前述した独立放送局の地方チャンネルでは、地デジ放送と同じUHF波のうち、470MHzから770MHzの周波数帯が使われていました。

したがってアナログ放送時代のテレビアンテナには、メインとなるVHFアンテナの他、地方チャンネルを受信できるエリアでは、別途にUHFアンテナを設置する必要もございました。

アナログ放送とデジタル放送の違いは、アナログ放送では、テレビ放送の映像信号を、まず電気信号に変換して、その信号をそのまま電波の強弱として送信していました。

対して地デジ放送、すなわちデジタル放送は、映像信号を、まず「0」「1」のデジタル信号に変換し、この信号を電波の波長に変換して送信しています。

このデジタル信号を乗せた地デジ電波を、各家庭の地デジアンテナや受信機器などで受信します。そして受信された電波は、テレビなど受信機器に内蔵される地デジチューナーにおいて、デジタル信号を映像信号へと再変換して、テレビ画面に映し出しているのです。

この映像信号のデジタル化により、地デジ放送では、使用する電波の周波数帯を大幅に削減しながら、アナログ放送より格段に大容量の情報を送信することが可能となりました。

そもそもこのアナログ放送から地デジ放送への、歴史的ともいえる大転換は、当時、全世界的に、アナログ技術からデジタル技術へと転換される趨勢が進んでおり、日本でも対応する必要があったこと。また携帯電話が急激に普及したことで、日本社会の全体で電波の周波数帯に対する需要が高まり、それまでテレビ放送が多くを使用していた電波の周波数帯を、大きく空ける必要が出たことによるものです。

そして送信できる情報の大容量化により、地デジ放送で実現した新機能としては、テレビ映像のフルハイビジョン化という、アナログ放送時代に比べての格段な高画質化。また受信機側である程度、映像信号のエラーを修復できるため、十分な地デジ電波の受信が可能なエリアでは、画面の乱れなどがいっさい生じないクリアな画質。音声に関しても、2.0chステレオによる二か国語放送。5.1chサラウンドによる放送も可能となりました。

さらに、アナログ放送の画質(SD画質)であれば、同じテレビ局が同時間帯に、最大で3つの別番組を放送できる「マルチ編成」。リモコンの操作で番組表や番組情報、ニュースや天気予報などさまざまな情報が確認できる「番組表」「データ放送」。リモコンの4色ボタンでテレビ番組が提供するプレゼントやクイズなどに参加できる「双方向サービス」。

また近年では対応機器も少なくなりましたが、スマートフォン以前の携帯電話(いわゆる「ガラケー」)などの液晶画面に合わせたQVGAの低解像度で、外出先でも地デジ放送が視聴できる「ワンセグ放送」も地デジ放送になって実現できたものです。

ただ一方で、デジタル放送では、チューナーがデジタル信号を映像信号に変換するまでに、一瞬の時間が必要となるため、テレビのスイッチを入れた際や、チャンネルを変えた際などに、アナログ放送では存在しなかった、画面が表示されるまでに、一秒程度の遅れが生じるようになっております。

なお地デジ放送の概要や、アナログ放送との比較については、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しておりますので、よろしければご確認ください。

・地上デジタル放送の「地デジ電波」基礎知識

・現在の地上波テレビ放送で地上デジタル放送が開始されたのはいつ? デジタル放送とか何か、その仕組みや特徴も全解説!

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地デジ放送の電波の性質と「電界地域」とは?

このようにテレビ放送としては、アナログ放送時代より格段の進歩を遂げた地上デジタル放送ですが、使用される主なテレビ電波が、アナログ放送時代の主な電波であったVHF波に比べ、周波数帯が高いUHF波になったことで、電波の性質や、アンテナによる受信に関係する条件も、いくつか変化した部分がございます。

アナログ放送の電波から、地デジ放送の電波で大きく変化した点と言えば、やはり周波数が高くなった、すなわち電波の波長が短くなったことです。

アナログ放送のVHF波の波長の幅は、もっとも低い90MHzで約3.3メートル。もっとも高い222MHzで約1.4メートル程度だったのに対し、地デジ放送に使用されるUHF波は、前述のように波長の幅が約40センチから60センチ程度と、極端な差ではないものの、やはり格段に短くなっております。

そもそも電波には、周波数帯が低いほど、その性質は音に近くなり、逆に高くなるほど、性質が光に近くなるという傾向がございます。

具体的には、周波数帯が低い(波長が長い)電波は、音のように広がりやすく、例えば高層ビルのような障害物にぶつかっても向こう側に回り込みやすい。また薄い壁などは通り抜けて遠くに届きやすくなる性質を持ちます。半面、電波に乗せることができる情報量は少なくなります。

逆に周波数帯が高い(波長が短い)電波ほど、光のように直進性が強くなる一方で、障害物にぶつかると電波が反射しやすくなって遮られてしまい、障害物の向こう側には回り込みにくくなります。また電波に乗せることができる情報量は多くなります。

そして地デジのUHF波は、アナログ放送のVHF波に比べると、周波数帯が高くなり、波長の幅は半分以下から数分の一程度に短くなっております。

衛星放送の電波として、人工衛星(静止衛星)から地上に向けて送信される、マイクロ波の12GHz(ギガヘルツ)帯の電波(波長の長さは約25ミリ前後)ほど極端な違いではないものの、やはり地デジのUHF波は、アナログ放送時代のテレビ電波に比べると、性質がやや光に近くなっていると言えます。

現在の地デジ電波、UHF波は、アナログ放送時代のVHF波と同じく、高層ビルなどの障害物にぶつかっても、ある程度は、その向こう側へと回り込める性質をもっています。

また地デジ電波が建物などにぶつかった場合、建物の建材として、電波を反射させる金属素材や機材などが含まれない場合は、一般的な戸建て住宅の壁であれば、通り抜ける際にある程度の減衰(電波レベルの弱まり)は生じるものの、屋内にも地デジ電波が届くなどの性質も持っております。

ただこれらの性質は、アナログ放送のVHF波に比べると、地デジ放送では波長が短くなった分だけ、明らかに弱まっております。

したがってアナログ放送時代では、電波塔から見てマンションなど高層ビルなどの陰に当たる一帯において、ある程度のテレビ電波は受信できた場合でも、地デジ放送に切り替わったことで、高層ビルによって電波が反射し、遮られる度合いが強くなった分だけ、地デジ電波の受信が難しくなっているケースもございます。

また住宅密集地などで、屋根の上などでは安定した地デジ電波が受信できるような現場でも、壁面などの低い位置では、やはり周辺の住宅などに地デジ電波が遮られてしまい、十分な地デジ電波の受信が難しくなるケースも多くなります。

このように地デジ放送では、アナログ放送時代に比べると、地デジ電波が障害物などに遮られる例が多くなります。そのため各現場で地デジアンテナを設置する場合には、設置する高さや、設置場所については十分な地デジ受信ができるよう、注意する必要がございます。

また地デジ電波は、地上の電波塔の先端から、周辺へと電波が円のように広がる形で送信されているため、その電波塔の周辺で、地デジ電波を受信できる範囲が限定されます。そして日本国内でも、地域によって電波塔からの距離や、電波を遮りやすい地形などの影響により、受信できる地デジ電波レベル(電波強度)にそれぞれ差が生じてまいります。

他にも電波全体の傾向として、気候や、特に水分に影響されやすい性質もあるため、地デジ電波も、まったく同じ場所であっても、一年を通した季節や気候の影響によって、6㏈(デシベル)程度の変動が生じてまいります。なお「㏈」とは、地デジ電波など電波の強度を示す単位になります。さらに雨や雪などの悪天候の際にも、通常より地デジ電波レベルが低下してまいります。

このような影響もあるため、あくまで大まかな目安となりますが、日本国内を、その地域で受信できる地デジ電波のレベルによって分類したものを「電界地域」といいます。

電界地域は学術的、法律的に定められた厳密な定義ではなく、あくまでテレビ放送やアンテナ関係の世界で受信レベルの判断に使われるものであるため、場合によっては基準や分類が異なりますが、一般的には「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」の三通りに分けられることが多くなります。

一般的な基準では、そのエリアにおいて、受信できる地デジ電波レベルがおおむね80㏈以上であれば強電界地域。80㏈から60㏈の間であれば中電界地域。60㏈以下であれば弱電界地域に分類されます。

ただ例えば強電界地域であれば、どこであっても必ず80㏈以上の電波が受信できるとは限らず、該当するエリアでも前述のように高層建築の付近、住宅密集地の低位置などでは、地デジ電波状態が極端に悪化することもございますので注意が必要です。

他にも地デジ放送では、電波塔から直接届く電波と、地面に反射して届く電波の干渉により、地面から高くなるにつれて、受信できる地デジ電波の強弱が数メートルおきに波のように変化する「ハイトパターン」と呼ばれる性質がございます。

そのため一般的に、地デジアンテナは高所に設置するほど、周辺の障害物に影響されにくく、受信感度が高くなるとされておりますが、ただ高所に設置すればいいというわけでもなく、このハイトパターンの影響も考慮に入れた高度に設置する必要がございます。

ちなみにアナログ放送時代のVHF波にもハイトパターンは存在しましたが、強弱の波が数十メートル単位と大きいものであるため、実質的な影響はございませんでした。

また日本各地の電波塔から送信される電波の波長には、二種類が存在します。

ひとつは、電波の波長が地面に対して平行に蛇行するよう形で送信される「水平偏波」。もうひとつは地面に対して海の波のように垂直の波長を描いて送信される「垂直偏波」です。

日本各地に存在する地デジの中継局は、90パーセント以上が水平偏波を送信していますが、10パーセント未満の中継局は、垂直偏波を送信しています。ただこの二種類の電波に、波長の角度以外に性質の違いはなく、送信されるテレビ放送の内容にも差はございません。

なぜこのような使い分けがされるかというと、現在では携帯電話やスマートフォンの普及により、携帯電話などの電波と、地デジの電波が入り混じることで電波障害が発生する「混信」が起こりやすくなっているからです。

スマートフォンなどの電波も基本的には水平偏波が使用されますが、波長の角度が同じで、周波数帯も近い電波ほど、混信が生じやすくなります。逆に角度が違う電波であれば、混信は起こりにくくなります。

そのためスマートフォンなどの基地局が近く、混信のリスクが考えられるエリアでは、電波塔から送信される地デジ電波を垂直偏波にすることで、混信を防いでいるのです。

なお地デジアンテナの側では、水平偏波、垂直偏波への対応として、アンテナを設置する角度を、それぞれの波長に合わせて90度、変更する事で対応できます。

ただ機種によっては形状から角度調整が難しいこともあり、そのような機種では、同モデルの水平偏波用、垂直偏波用が別個に存在することもございます。

これら地デジ電波の性質については、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。

・地デジアンテナ設置に重要となる「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」とは

・徹底解説!強・中・弱の地デジ電界地域に適したテレビアンテナ工事の選び方、調べ方は?

・地デジ電波の強さと品質を示す「dB」「MER」「BER」とは何か?

・地デジの「水平偏波」「垂直偏波」の違いとは?

・地デジアンテナを設置する高さの設定で重要となるハイトパターンとは? 地デジ電波を受信するために適切なアンテナの高さとは?

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現在の地デジアンテナ機種とその歴史

令和の現在でも、テレビアンテナと言われて多くの人が連想する形状が、屋根の上でマスト(支柱、ポール)に立てられる、魚の骨組みのような形のアンテナではないでしょうか?

この形状は、一般には八木式アンテナと呼ばれる機種になります。八木式アンテナは大正時代の1920年代に、東北帝国大学(現在の東北大学)工学部教授の八木秀次博士、宇田新太郎博士の共同研究によって開発された、古典的なアンテナです。

日本のテレビ放送がはじまった頃から、八木式アンテナはテレビアンテナとして利用され続けております。地デジ放送がスタートする当初まで、室内アンテナなど特殊なモデルを除き、テレビアンテナと言えば八木式アンテナの一種類でした。その為に当時は、正式名称の八木式アンテナではなく、単にテレビアンテナとも呼ばれておりました。

アナログ放送の時代は、前述のように、VHF波用の八木式アンテナとして、全体が平べったい骨組みの形状で、波長に合わせた大型のVHFアンテナが使用されておりました。また地方チャンネルのUHF波が受信できるエリアでは、その上にやや小型のUHFアンテナである八木式アンテナが設置されました。

しかしその後、アナログ放送から地デジ放送に転換されたことで、テレビ放送の電波もUHF波に統一されます。そのため、地デジ用アンテナとして製造されたテレビアンテナは、すべて「UHFアンテナ」になります。

地デジアンテナとしてのUHFアンテナも、当初は八木式アンテナのみでした。ちなみに地デジ(UHF波)用の八木式アンテナは、矢印のような骨組みに、短い横棒である「素子(エレメント)」がいくつもついた、よく魚の骨に例えられる形状になります。

またアナログ放送時代に地方チャンネル用のUHFアンテナを設置していた住宅では、そのアンテナをそのまま地デジアンテナに流用することもできました。

ただそのようなアンテナは、現在ではかなりの老朽化が予想されます。そのため台風や地震などの影響によりアンテナが倒壊する。さらに倒れたアンテナが落下して、人身や物品に大変な被害をもたらすなどの事態も想定されます。したがって古いアンテナはなるべく早急に取り外して新しいアンテナへと切り替えられることをおすすめいたします。

当あさひアンテナをはじめとするアンて工事の専門業者では、古いアンテナの撤去、および処分を一括で、既定の料金(弊社では1.8メートルまでのアンテナであれば、税込み5,000円より)にてお引き受けしております。

そして、地デジ化によって使用される電波の波長が短くなったことにより、使用する地デジアンテナの小型化も実現しました。

その結果、登場したのが、従来の八木式アンテナの弱点をカバーする形で開発された、本コラムのテーマとなる「デザインアンテナ」です。デザインアンテナは当初より地デジアンテナとして開発された、地デジアンテナのいわば第二世代で、アナログ放送から地デジへの転換期、その後半に当たる2009年(平成21年)頃より、大きく普及しはじめました。

さらにより最近の2017年(平成29年)には、日本の大手アンテナメーカー「マスプロ電工」社より、八木式アンテナとデザインアンテナのメリットを融合すべく開発された、第三世代の地デジアンテナ「ユニコーンアンテナ」も登場しております。

一方で第一世代となる八木式アンテナも、後継モデルにはない独自のメリットを保持しているため、素材の改良などにより高品質化が進み、現在でも主要な地デジアンテナのひとつとして使用され続けています。

これらデザインアンテナをはじめ、各モデルについては、以下の項でその特徴やメリット、デメリットを詳しくご紹介いたします。

これら三機種の他にも、室内アンテナや屋外屋内兼用アンテナ。また形状や性能が特殊なモデルなど、さまざまな地デジアンテナが存在します。

なお、地デジアンテナ全体に共通する性能としては、まず受信性能は「素子数」または「素子数相当」で表される点になります。

素子とは前述の通り、八木式アンテナの短い横棒に当たる部分で、これが地デジ電波を受信するパーツに当たります。八木式アンテナはモデルによってこの素子数に違いがあり、素子数が多いモデルほど、受信性能が高くなるのです。

またデザインアンテナ、ユニコーンアンテナなど、外部から素子が見えないアンテナは、受信性能を八木式アンテナの素子数に換算した「素子数相当」という数値で表します。

ただ八木式アンテナは、素子が露出している「素子アンテナ」であるため、素子数相当の機種に比べて、同素子数でも受信感度がやや高めになってまいります。

他にも、地デジアンテナの受信性能を示す基準として「動作利得(利得)」「ゲイン(gain)」というものがございます。

動作利得とは、地デジアンテナが受信できる電波レベルに対して、アンテナから出力できる電波レベルを示すもので「㏈」の単位で表されます。つまり受信した地デジ電波を出力できる効率を示すもので、地デジアンテナの前方向に対する受信感度ということもできます。

この動作利得は、素子数(相当)が多いほど高くなり、地デジアンテナの場合は60dB以上の動作利得が必要とされています。

もうひとつ、地デジアンテナの受信性能や設置位置に大きく関係する要素が「指向性」になります。地デジアンテナの指向性とは、アンテナの前方向でのみ受信性能が鋭くなる性質のことを言います。

上記した地デジアンテナの三機種は、程度の差はあれ、どれも高い指向性を持ちます。

指向性の高いアンテナは、アンテナの前方向でのみ受信性能が高まり、それ以外の方向からの電波はほとんど受信できないため、アンテナの前方を、現場に地デジ電波を送信する電波塔の方向、また場合によっては建物などにぶつかって方向が変わった反射波の方向へと向ける必要がございます。

この指向性の高さは、アンテナ前方における受信性能に比例します。つまり前方の狭い範囲でしか受信できない地デジアンテナほど、前方での受信性能が鋭くなるのです。他にも指向性には、アンテナの正面側以外からの、ノイズとなる余計な電波を排除するという役割もございます。

これら地デジアンテナの特性は、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。

・地デジのテレビアンテナで受信できる方向は指向性で決まる? アプリでアンテナの方向調整に最適な角度を調べる方法も徹底解説!

・地デジアンテナや無線通信用アンテナの性能を示す利得、動作利得とは何か? 素子数との違いなど地デジアンテナ基礎知識も解説

・テレビアンテナの性能を決める「素子」とは何か? 地デジアンテナ工事で重要な「素子数」を徹底解説!

・地デジ用テレビアンテナ工事にて設置する電界地域に最適な受信性能は「何素子数」タイプか? アンテナ機器の選び方を徹底解説!

・地デジ放送用テレビアンテナ、UHFアンテナ機種による素子数の違いとは? 高性能モデルや現場ごとに必要な素子数の機種を解説

・UHFアンテナとは地デジテレビアンテナのこと? VHFアンテナとの違いや設置方法、古いアンテナや端子の交換方法も解説!

・VHFアンテナとは? UHFアンテナとは? 基礎知識とアナログテレビアンテナの問題点

・面倒な工事も不要!2,000円で地デジ放送を楽しめる「室内アンテナ」について!

・室内アンテナの機種選びと設置の方法

アンテナ設置

地デジアンテナ「デザインアンテナ」とは?

上記の通りデザインアンテナとは、アナログ放送から地デジへの転換期である2009年より普及した、地デジアンテナの第二世代です。

主なテレビ電波がUHF波になったことで、テレビアンテナの小型化が実現したことを活かし、従来の八木式アンテナが形状的に備えていた弱点を克服するために設計された斬新な形状の地デジアンテナであり、現在でも地デジ用のアンテナでは非常に人気の高いアンテナモデルになります。

デザインアンテナの外観は、従来の魚の骨に似た八木式アンテナとは違い、長方形で薄型のケースに、アンテナ機器部を収めた箱形という、非常にシンプルな形状をしています。

そして主な設置場所も、屋根の上のマストが基本であった従来の八木式アンテナとは違い、住宅の壁面や、ベランダの手すり部への取付を前提とした構造になっており、まず設置場所に専用の固定具を取り付けて、そこにアンテナ本体を上からはめ込む形で設置します。

他にも受信環境などによっては、八木式アンテナと同じく屋根の上のマストに固定する場合もある他、現場の電波状態や住宅の建材などの条件が許せば、屋根裏空間、天井裏空間への取付も可能です。

この形状と設置位置から、デザインアンテナには、平面アンテナ、壁面アンテナ、薄型アンテナ、フラットアンテナ、ケースアンテナ、ボックスアンテナなどの別名もございます。

また近年では、屋外屋内兼用アンテナや後述するユニコーンアンテナなど、デザイン性の高い地デジアンテナが多くなっており、広義にはそのようなアンテナの総称として「デザインアンテナ」の名称が使われる時もございます。

前述のようにデザインアンテナの受信性能は「素子数相当」で表されます。そしてデザインアンテナの受信性能は主に「20素子相当」「26素子相当」の2種類になります。

なおデザインアンテナは、その受信性能によって本体の大きさも変わってまいります。あるメーカーの一例をあげると、20素子相当モデルはおおよそ高さ59センチ、横幅22センチ、厚さ11センチ。26素子相当モデルでおおよそ高さ62センチ、横幅25センチ、厚さ12センチになります。

他にも、小型である分、受信性能は約3素子相当の程度となり、強電界地域専用のモデルにはなりますが、マスプロ電工社の「スカイウォーリーミニ」は、高さ360ミリ、幅150ミリ、厚さは最大部で99ミリと、サイズ的にはA3のコピー用紙よりも小さくなります。

このモデルであれば、通常と同じ屋外設置はもちろん、付属のアンテナスタンドを使用して、室内の窓際などへの設置も可能です。

これらデザインアンテナには、各メーカーのモデルごとに、オフホワイトやベージュ、ライトブラウンなど、主に4色程度のカラーバリエーションも存在するため、設置する住宅の外観や外壁の色に適した本体色を選ぶこともできます。

また通常のデザインアンテナモデルには、外観やカラーバリエーションには大差がないものの、ブースター内蔵型も存在し、地デジ電波状態の悪いエリアで性能を発揮します。

ただ強電界地域など地デジ電波レベルが良好なエリアでは、テレビなど受信機器に届く電波レベルが90㏈を越えた時も、地デジ放送の画面が乱れるなどトラブルの原因になるため、電波レベルを適度に弱める「アッテネーター(減衰器)」と呼ばれる機器の使用や、テレビなどに内蔵されるアッテネーター機能をオンにしなければならないケースもございます。

そのため、地デジアンテナの受信性能は高ければよいというものではなく、設置する現場の地デジ電波レベルに適したものを使用する必要がございますので、注意が必要です。

また前述の水平偏波、垂直偏波に関してですが、デザインアンテナの場合、設置角度を90度、変更すると外観性に悪影響を及ぼす他、左右への角度調整も難しくなるため、デザインアンテナには水平偏波用、垂直偏波用のモデルが別個に存在します。

デザインアンテナの本体価格は、実店舗やネットショップなどの実売価格で、20素子相当は7,000円から15,000円程度。ブースター内蔵モデルで12,000円から20,000円程度。

26素子相当は11,000円から18,000円程度。ブースター内蔵モデルで14,000円から22,000円程度の値段になります。

またアンテナ工事業者にデザインアンテナ設置を依頼した場合は、通常の屋外設置で、20素子相当のアンテナ本体や設置具、ケーブルなど基本部材をセットにして、20,000円から30,000円程度の金額になります。

なお当あさひアンテナでは、通常の20素子デザインアンテナとして、DXアンテナ社製「UAH201」。また前述のコンパクトモデル「スカイウォーリーミニ」をご用意して、ケーブル、設置具などをセットにした基本設置費用を税込み20,000円からでご案内しております。

また設置が可能な条件であれば、デザインアンテナの奥内設置も基本設置費用のみで承っております。

なおデザインアンテナやその設置位置、設置方法については、以下の各コラム記事でも詳しくご紹介しております。

・地デジ用テレビアンテナ一番人気のデザインアンテナとは? 価格から工事費用、料金相場、失敗しない業者の選び方まで徹底解説!

・この最小デザインアンテナがすごい!スカイウォーリーミニ(マスプロ電工)

・デザインアンテナ工事の失敗例とは? メリット、デメリットから取り付け費用まで解説

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・地デジ用テレビアンテナ「デザインアンテナ」の失敗しない取り付け工事とは? 価格や工事費用、料金の相場や業者選びも徹底解説

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デザインアンテナのメリットとは?

前述のようにデザインアンテナは、従来の八木式アンテナが抱えていた問題を解決するために開発された地デジアンテナであるため、さまざまなメリットが存在します。

デザインアンテナの第一のメリットとしては、まずはデザイン性の高い形状で設置しても目立たず、住宅の外観や設置する現場の景観を崩さず、住宅設備などの邪魔にもなりにくいという点です。

スッキリとしたボックス上の形状で住宅の壁面などに設置され、カラーバリエーションも豊富なデザインアンテナは、設置しても住まいの外観に溶け込むようにマッチし、従来の屋根の上に立てられる八木式アンテナのように、悪目立ちしません。

そのため条例により設置できるアンテナ機種や位置が規制されることのある景観地区でも、デザインアンテナであれば問題なく設置が可能です。またアンテナの一部が隣家の敷地にはみ出す越境問題が生じにくい。屋根の上に設置される太陽光パネルにも悪影響を与えないなどもメリットも挙げられます。

またその形状と設置位置により、台風などの強い雨や風、また雪など気候の影響を受けにくくなり、耐用年数(寿命)が長くなります。そのためトラブルが生じるリスクも低くなり、長期にわたって安心して使用できます。

特に屋根裏空間などへの設置では、住宅の外装などにまったく影響しない上、雨風の影響もほぼ完全にカットできるため、耐用年数も大幅に長くなります。

これらメリットの豊富さから、デザインアンテナは2023年現在でも、地デジアンテナ機種では一番の人気を誇るモデルとなっております。

デザインアンテナのデメリットとは?

このようにメリットが豊富になるデザインアンテナですが、特に旧式の八木式アンテナと比べた場合に、いくつかのデメリットも存在します。

まず挙げられるデメリットとしては、デザインアンテナは同素子数相当であっても、八木式アンテナに比べると受信性能が低くなるという点です。

前述の通り、デザインアンテナはケースにアンテナの軸とも言える「素子」が隠れているため、同性能の八木式アンテナに比べてやや電波の受信感度が低くなります。

さらに基本的な設置場所が、住宅の外壁やベランダなど、屋根の上より低くなる分だけ、周辺の高層建築や住宅密集地など、地デジ電波を遮る周辺環境に影響されやすくなり、それだけ受信できる地デジ電波レベルが低くなってまいります。

したがってデザインアンテナは、基本的には強電界地域から中電界地域での使用が推奨されます。また強電界地域など本来は電波レベルの良いエリアでも、住宅の近隣に高層マンションなどの建築物がある。住宅密集地など地デジ電波を遮る障害物が存在するエリアでは、特に住宅の壁面など、低い位置では受信できる地デジ電波のレベルが極端に下がり、十分な地デジ電波を受信できないため、デザインアンテナを設置できない可能性も高くなります。

デザインアンテナにはブースター内蔵型のモデルもございますが、これらはあくまで、アンテナ本体の性能を補足するものにすぎず、現場の条件などによる受信感度の不足を完全に補完できるものではございません。

したがって現場によっては26素子相当、ブースター内蔵の高性能デザインアンテナでも設置できない、またデザインアンテナのブースターとは別に、配線部にブースターを設置する必要が出るケースもございますので、なにとぞご注意ください。

また前述した地デジアンテナの「指向性」も、デザインアンテナの受信性能に大きく影響します。

主に屋根の上に設置され、360度の方向へ角度調整が自由な八木式アンテナと違って、壁面やベランダに設置されるデザインアンテナは、角度を調整できる範囲が限られます。

そのためデザインアンテナは、住宅の壁面などで、どこでもご希望の設置位置を選べるわけではなく、住宅の壁面でも、現場に地デジ電波を送信する電波塔へとアンテナを向けられる方角(または反射波の方角)の壁面にしか設置できません。

また地デジアンテナの指向性については「半値幅」という数値で、その性能を見ることができます。この半値幅とは、地デジアンテナの受信性能がもっとも高まる正面方向を基準に、角度を左右にずらし、受信性能が最大値から半分に低下する角度を表したものです。

この半値幅が狭いアンテナは、それだけ真正面の受信性能が高くなる反面、わずかな角度のズレでも受信感度が低下しやすいため、角度調整が難しくなります。

一般的な20素子(相当)モデルの八木式アンテナとデザインアンテナの半値幅を比較すると、八木式アンテナでは28度から52度に対し、デザインアンテナでは75度から86度になります。

デザインアンテナはその設置位置もあり、アンテナ角度の調整にはある程度の融通が利くモデルといえますが、半面、同素子数(相当)でも、正面位置での受信性能は八木式アンテナよりやや低くなってまいります。

他にも、デザインアンテナを壁面に設置する場合には、まず設置具を固定するため、住宅の壁面にビス穴を開ける必要がございます。そのため新築住宅の外装を傷つけたくない方にとっては注意が必要となります。

デザインアンテナ設置の失敗例とは?

以下、デザインアンテナの設置にあたって、実際に発生しやすい失敗、トラブル等の事例の一覧をご紹介してまいります。

これらの実例とその要因、そして注意点や対策のポイントをご理解いただくことで、ご自宅でのデザインアンテナ設置に当たり、失敗を避ける対処法につながることと存じます。

デザインアンテナの失敗例1:地デジ放送が安定して受信できない。

デザインアンテナのトラブルでもっとも多いケースが、やはり受信性能に関係する問題になります。

デザインアンテナを壁面などに設置した場合、設置した時点では地デジ受信について特に問題はなくとも、その後、テレビ画面の映りが乱れる、まったく映らないといったトラブルが発生することもございます。

これは前述のように、地デジ電波は周辺環境をはじめ、季節の気候や天候などでも地デジ電波レベルが変動することに加え、アンテナ設置を担当した業者の技術や地デジ電波調査が不十分である場合に、発生しうる問題になります。

壁面などへのデザインアンテナ設置工事を行った当日は、晴天で気候なども好条件であったことから、地デジの受信に問題はなくとも、実際には必要最小限の電波レベルしか受信できていないこともございます。

その場合、気候や天候の影響で周辺の地デジ電波レベルが低下してしまうと、デザインアンテナによる十分な地デジ電波の受信が困難になるのです。

またデザインアンテナでの地デジ受信が安定しない要因としては、アンテナ工事業者の技術力も関係してまいります。

現在、地デジアンテナの設置工事を依頼できる業者として、家電量販店やホームセンターでアンテナ本体を購入し、同時に設置工事を依頼する。新築物件であれば建築を担当したハウスメーカーに一括で依頼する。町の電気店などに依頼する。そして当あさひアンテナのような、アンテナ工事のプロである専門業者に依頼するという方法がございます。

各業者にはそれぞれのメリット、デメリットもございますが、家電量販店やホームセンター、ハウスメーカーなどのアンテナ工事は、実際の施工は各店舗、会社ではなく、それぞれの業者と提携した下請け業者が担当します。そしてその下請け業者は、町の電気店などであることが多くなります。

そしてこのような下請け業者は、アンテナ工事だけでなく、エアコンの取り付け工事などをはじめ、一般住宅における家電製品の設置工事などを全般的に請け負っております。そのため電気工事や家電製品の設置などに関して一通りの知識はあるものの、アンテナ工事に特化した専門知識には欠けるケースもございます。

したがってデザインアンテナの壁面設置でも、設置工事当日の、壁面での地デジ電波状態を確認して、問題がないと判断した時点で、気候や天候などによる電波レベルの変動を考慮せず、そのまま設置してしまうこともございます。それにより、電波レベルの変動が生じた際に、受信トラブルが生じる要因になるのです。

このような問題を避けるためには、アンテナ工事に特化した知識と技術、そして実績が豊富な、アンテナ工事のプロである専門業者など、技術に信頼のおける業者にデザインアンテナ取り付け工事を依頼することが大切です。

例えば当あさひアンテナでは、デザインアンテナをはじめ、各種地デジアンテナの設置にあたり、事前の現地における電波調査とお見積もりを、出張費、キャンセルなども含めた完全無料で実施しております。

電波調査にあたっては、現場のさまざまな位置や部屋で綿密な電波調査を行い、それぞれの位置で、気候や天候の変動なども踏まえて、常に安定した地デジ電波状態が可能であるかをしっかりと確認いたします。その上で、安定した地デジ受信が可能となるアンテナ機種や設置位置を割り出し、お客様のご要望に最適となるを工事をご提案いたします。

もし現場の条件によりデザインアンテナの設置がどうしても難しい場合は、その旨をご説明した上で、それ以外でお客様のご要望にもっとも近い地デジアンテナ工事の施工をご提案いたします。

このようにデザインアンテナの施工を、優秀なアンテナ工事業者にご依頼されて、事前の電波調査をきちんと行うことで、デザインアンテナ設置後の、地デジ受信に関するトラブルを避けることができます。

また周辺の建造物などに影響を受けやすい壁面などのデザインアンテナでは、アンテナを向けた方角に高層マンションなどの高層建築が建築されることで、それまで電波が届いていた地デジ電波が遮断されてしまい、十分な受信ができなくなることもございます。

このような建造物による電波障害の場合は、その市区町村の役所などの担当課を経由して、問題の建築物の施工主やオーナーなど責任者に、受信状態を改善するための対応を求めることができます。

デザインアンテナの失敗例2:DIYで設置しても地デジ電波が受信できない。

デザインアンテナは設置の方法も比較的、簡単なため、ベランダなど作業の安全が確保できる場所であれば、業者に依頼せず、ご自宅でDIY作業による設置も不可能ではございません。

ただご自分でデザインアンテナを設置する作業にあたっては、設置するベランダで充分な地デジ電波が受信できるかどうかの確認が必須になります。

前述の通り、設置するベランダが地デジ電波塔などの方向を向いていない。また周辺環境などにより受信できる電波レベルが弱い場合は、デザインアンテナを設置しても充分な受信ができない場合もございます。

そのためデザインアンテナのDIY設置にあたっては、現場の電波状態の確認が重要になります。ただこの作業にはアンテナレベルチェッカーなどの専用の機器が必要で、DIY作業ではコストパフォーマンスが悪くなる他、数値を読み取る専門知識なども必要となり、一般の方にとっては難しい作業になります。

一般の方が、現場の地デジ電波レベルや電波の方向を確認する方法としては、

・周辺の住宅に設置された地デジアンテナの機種や方向を確認する。

・近隣の家電量販店や電気店などに問い合わせる。

・ワンセグ受信機器を使い、ワンセグ放送の受信状況を確認する。

・インターネット上の「A=PAB・一般社団法人放送サービス高度化推進協会」公式サイト内「地デジ放送エリアのめやす」など、専用サイトやアプリなどを使って確認する。

などの方法がございます。ただこれらはあくまで大まかな目安にすぎず。個々の細かい場所や位置の正確な受信環境までは確認できません。

基本的にデザインアンテナに限らず、地デジアンテナのDIY設置は、設置するベランダから地デジ電波塔が見渡せる距離と環境である。またそのベランダに地デジアンテナを設置したことがあるなど、その場所で確実に電波が受信できる場合に限られます。

またご自宅でのDIYによるアンテナ設置では、基本的にアンテナ一基と、屋内のテレビなど受信機器一台を接続するだけのシンプルな工事が主体になり、アンテナ配線部にブースターを設置し、分配器を使用して住宅の各部屋に配線(テレビ電波)を分配するような、複雑な工事は難しくなります。

もし地デジの受信状態に確信が持てない。また大掛かりなアンテナ配線も設置なさりたい場合は、まずは当あさひアンテナ等、アンテナ工事の専門業者に、電波調査などをご依頼になった上で、確実な受信を実現できる地デジアンテナ設置を行われることがお勧めと申せます。

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デザインアンテナの失敗例3:屋根裏空間などへの設置ができない。

前述のようにデザインアンテナは、現場の条件が許せば、屋内の屋根裏空間などにも設置できます。屋内空間では住宅の外観に影響せず、アンテナ本体も風雨などに影響されないと、デザインアンテナのメリットが最大限に高まります。

ただ、デザインアンテナを屋内空間に設置することは、条件が厳しく、どのような現場でも可能というわけではございませんので、どうかご注意ください。

第一の条件としては、デザインアンテナを設置する屋根裏、天井裏などの屋内空間に、十分なレベルの地デジ電波が届くことが重要となります。

したがって該当する現場の条件は、基本的に強電界地域であること。また設置する住宅の屋根や壁の素材が地デジ電波を通しやすいことが挙げられます。

具体的には住宅の建材として、金属素材をはじめ、電波を反射する素材が使われていないことが重要です。他にも、屋根の上の太陽光パネルや、冬場の屋根の上への積雪も、地デジ電波を遮断する要因となるため、このような現場はデザインアンテナの屋内設置に適さないことになります。

他にも設置する屋根裏空間で、アンテナの設置と作業が可能となるスペースが確保できる。作業者がアンテナなど機材を通して出入りできる、屋根裏の点検口などが存在する点も重要です。

なお、地デジアンテナの屋根裏などへの設置では、基本的にデザインアンテナを使用します。

八木式アンテナでは本体の大きさや形状から条件が厳しくなる上、専用の設置具などを使用するため、工事の費用もデザインアンテナと差がなくなり、特に八木式アンテナを採用するメリットがないため、屋根裏などに設置されることはほとんどございません。後述するユニコーンアンテナも受信面積が狭いため、屋根裏への設置には不向きとなります。

なおアンテナ工事の専門業者に、デザインアンテナの屋根裏などへの設置を依頼した場合には、基本設置費用に加え、オプション工事費が別途、加算される場合もございます。

ただ当あさひアンテナでは前述の通り、デザインアンテナの屋根裏、天井裏などへの設置であっても、デザインアンテナ設置の基本費用、税込み20,000円からでお引き受けしております。

またデザインアンテナの屋根裏設置など、屋内設置に関しては、以下の各コラム記事でも詳しく解説しております。

・徹底解説!屋根裏や天井裏にテレビアンテナは設置できる?

・徹底解説・地デジテレビアンテナを屋根裏設置する工事のメリットとデメリット、施工費用、取り付け可能な条件と対応業者は?

デザインアンテナの失敗例4:設置した壁に雨水などがしみ込んで腐食が発生した。

これも上記の通り、デザインアンテナを壁面に設置する場合には、まず壁面にアンテナの固定具を取り付けるために、壁にビス穴を開ける必要がございます。

ベランダの手すり部に設置する場合には、手すりを挟み込む形で設置するため、手すりに穴を開ける必要などはありませんが、手すりの形状に一致する設置具を使用する必要がございます。

またやはり施工技術が低いアンテナ工事業者の場合には、アンテナの受信感度に問題が出る他、アンテナの取り付け部は配線の整理などが粗雑というケースも多くなります。

そのため、壁面へのデザインアンテナ設置も、技術の低い業者が行った場合には、壁面に余計な穴を開けてしまうことから、壁面の穴からのひび割れや、雨水などの浸み込みによる腐食。また断熱性能の低下などが発生するリスクもございます。

当あさひアンテナの場合、壁面へのデザインアンテナ設置では、確実な設置位置の特定と丁寧な施工の徹底で、壁面を必要以上に傷つけることはございません。

さらに壁面に開けたビス穴にコーキング剤としてシリコン樹脂を注入する施工を実施しており、壁のビス穴からのひび割れや水の浸食などが起こらないことはもちろん、固定したビスのゆるみによる、万が一のデザインアンテナの脱落も防止する施工を実践しております。

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デザインアンテナと八木式アンテナの違いとは?

ここではデザインアンテナと、アナログ放送時代からの主要なテレビアンテナである、八木式アンテナを比較してゆきます。

前述のようの、今の地デジアンテナ(UHFアンテナ)としての八木式アンテナは、横に長い矢印型の棒状の金属に、短い横棒の素子がいくつも設置された、魚の骨に似た形状の地デジアンテナです。別名には、共同開発者である宇田博士の名前も入れた正式名称の八木・宇田アンテナ。また指向性短波アンテナという呼び名もございます。

戸建て住宅における八木式アンテナの基本的な設置位置は、家の屋根の上に、マストを立てて各種の金具を使用し、固定する形になります。そのため周辺の障害物などに影響されにくくなり、受信感度が高レベルで安定しやすくなります。

他にも「サイドベース」という設置具を使用して、家の壁やベランダの手すり部に設置することも可能です。またベランダの内側空間への設置や、軒下やベランダの天井から吊り下げるといった設置方法もございます。

これらの設置方法は、風雨など自然環境の影響を避ける。アンテナによる住宅の見た目や景観への影響を避けるために利用されます。ただデザインアンテナと同じく、電波塔の方向など、設置できる方向が限られる。受信感度がやや低下するといった問題も出てまいりますのでご注意ください。

八木式アンテナの最大の特性とメリットは、素子が露出している受信感度が高めになる素子アンテナであること。設置位置が基本的に高所であること。そして素子数の多さで受信性能が高性能となるモデルも多く、総合的に地デジアンテナ機種の中では、受信性能がもっとも高くなるという点です。

八木式アンテナでは、モデルごとに素子数が異なる商品が存在するため、設置する現場の受信環境、電界地域などに合わせたモデルを選択できます。

前述した電界地域のうち、強電界地域ならば4素子から8素子。中電界地域ならば14素子から20素子。弱電界地域ならば20素子から高性能モデルが使用に適しております。

八木式アンテナの通常モデルの素子数としては、主に8素子、14素子、20素子の機種が多くなります。また八木式アンテナと同じ構造ながら、各素子部にⅩ字型の部品を配置し、その上下などに、複数の素子パーツを並べて設置した「高性能素子」を使う高性能八木式アンテナ「パラスタックアンテナ」も存在します。

パラスタックアンテナには、27素子、30素子などのモデルも存在し、その受信性能は非常に高く、通常モデルの3倍から4倍程度とされております。そのため地デジの電波レベルが低い弱電界地域でも、特に地デジ電波レベルが微弱になるエリアで活躍します。

一方、パラスタックアンテナのデメリットとしては、素子数が多い分、アンテナ本体が大型で重量が出る他、指向性も非常に高くなるため、角度調整や確実な設置も含め、専門のアンテナ業者でなければ設置することが難しい点。またアンテナ本体の大きさや重さから、雨風などの影響で方向のズレが生じやすい点などが挙げられます。

またパラスタックアンテナであれば、5素子程度でも通常の14素子モデルなどと遜色のない受信性能を持つため、アンテナサイズを小型化したい場合にも使用されます。

地デジの受信性能に関しては、設置できる電界地域や現場の条件に左右されやすいデザインアンテナより、八木式アンテナの方が優れていると言えます。

さらに設計がシンプルな古典的機種であり、設計や製造、設置方法が確立しているため、八木式アンテナは、アンテナの本体価格、設置費用が、もっとも低価格な地デジアンテナでもあります。

業者に依頼した場合の、ほぼ同性能のデザインアンテナとの設置費用の差は、さほど極端ではないものの、やはり業者によって5,000円から10,000円程度の差額は生じてまいります。費用の面では明らかに八木式アンテナのほうが安いため、お得といえます。

他にも、BS/CSアンテナも追加で設置する場合には、八木式アンテナと同じマストに設置することで、地デジアンテナよりさらに指向性が高く、障害物にも弱いパラボラアンテナであるBS/CSアンテナの角度調整が行いやすく、配線などもまとめやすくなるといったメリットも生じます。

一方、八木式アンテナのデメリットとしては、屋根の上などの設置位置と形状、重量から風雨や雪、海沿いの潮風による塩害など自然環境の影響も受けやすいため、経年劣化が進みやすく寿命が短くなるという点がございます。

八木式アンテナを屋外に設置した場合の平均的な寿命は、10年程度とされています。もっとも自然環境が穏やかなエリアであれば、それ以上に長持ちして、20年以上にわたって使い続けられることも珍しくはございません。半面、自然環境の厳しいエリアでは、10年を待たずして寿命を迎えることもございます。

なおデザインアンテナの寿命は、通常の屋外設置で15年から20年程度とされており、耐久性、対候性ではデザインアンテナの方が優れております。

ただ近年では八木式アンテナも素材の改良による軽量化や防水、防さび加工。また各環境に合わせて設計や素材を工夫した雪害用、塩害用などの機種もあるため、現場の自然環境に合わせた機種を用いることで、比較的、長寿命を望めることもございます。

八木式アンテナのもう一つのデメリットは、やはり設置位置と昔ながらの形状により、屋根の上で目立ってしまい、住宅のデザイン性や景観を乱すという点です。

それにより景観地域では条例により設置を制限されることもある。また隣家にアンテナの一部がはみだす越境問題。太陽光パネルへの悪影響などの問題も考えられます。

デザイン性やそれに伴う諸問題については、やはりその名の通り、デザインアンテナの方が圧倒的に優れていると申せます。

総合して、八木式アンテナはさまざまな現場での受信性能に優れ、デザインアンテナが使用できない弱電界地域をはじめ、高層建築物などがある周辺環境によって低い位置での受信感度が下がる現場でも、安定した地デジの受信を実現できます。

一方で受信に問題のない現場であれば、アンテナの外観性、対候性においては、デザインアンテナの方が優れており、長年にわたる安定した受信が期待できるため、設置費用がやや割高でも、コストパフォーマンスではデザインアンテナの方が優れていると申せます。

八木式アンテナの実売価格の相場は、20素子相当モデルで約4,000円から8,000円程度。パラスタックアンテナなどの高性能モデルや耐候性能を高めたモデルでは8,000円から20,000円程度になってまいります。

アンテナ工事業者に八木式アンテナの設置を依頼する場合の費用の相場は、20素子モデルのアンテナ本体とケーブル、設置具などをセットにして、16,500円から25,000円程度と、比較的、低価格になります。

ちなみに当あさひアンテナでは、八木式アンテナの基本設置工事において、DXアンテナ製の20素子高性能モデル「UA20」に、屋根馬やマスト、支線などの基本設置具、同軸ケーブル、防水処理を合わせて、税込み15,000円からでご提供しております。

他にもさまざまな現場に対応すべく、パラスタックアンテナを含めた各素子数や、現場の自然環境に対応できる八木式アンテナモデルもご用意しております。

八木式アンテナや設置方法の詳細は、以下の各コラム記事でも詳しく紹介しております。

・地デジテレビアンテナの長老「八木式アンテナ(八木アンテナ)」とは?

・高利得、高性能な地デジ用パラスタックアンテナ徹底解説

・地デジ「八木式アンテナ」に適した住宅の条件とは? アンテナ設置工事の特徴や種類を徹底解説!

デザインアンテナとユニコーンアンテナとの違いとは?

ユニコーンアンテナは前述の通り、2017年に「マスプロ電工」が販売を開始した、地デジアンテナの第三世代にして、2023年現在では最新のモデルになります。

ユニコーンアンテナの外観は高さ約67センチ、直径は14センチ程度のほぼ円筒形で、カラーバリエーションもツヤのない落ち着いたウォームホワイト(WW)とブロンズブラック(BB)の二色がございます。名称の由来は、見た目がギリシャ神話に登場する一角獣「ユニコーン」の角を思わせることです。

正確には円筒形というより、ロールケーキのようなやや半円状の形状となり、平面になる側がアンテナの裏面。円弧側がアンテナの正面となり、正面側の電波塔など、地デジ電波が届く方向に向けて設置します。

戸建て住宅にユニコーンアンテナを設置する場合には、八木式アンテナと同じように、屋根の上に固定されたマスト。またサイドベースを用いて、屋根の張り出し部(破風板)や壁面の高所などに取り付けます。いずれにせよ、屋根の上に準ずる高さを確保できる位置が、基本的な設置位置となります。

ユニコーンアンテナのメリットは、そのスタイリッシュな外観性から、デザインアンテナと同じように、住宅の外観性や景観を乱さない点です。本体と一体化したカバーにより、マストとの接続部分を隠せるため、設置された形状もシンプルで洒落た外観になります。

そのため景観地域で使用できることも多く、越境問題も生じにくい。太陽光パネルへの悪影響も与えにくいなど、デザインアンテナと共通するメリットを持つ他、マストの下部にBS/CSアンテナをまとめて設置することも可能です。

さらに高所に設置されても、強風や降雪などを受け流せる細身の形状のため、天候など自然環境を避けやすく、鳥も止まりにくい形状であるため、風害、雪害、鳥害などによる経年劣化を抑えられます。

したがってアンテナ本体の耐用年数(寿命)も延び、トラブルも生じにくいという点も、デザインアンテナと共通のメリットになります。デザインアンテナの寿命は、なにぶん新しい機種であるため正確なデータはございませんが、やはりデザインアンテナと同程度の15年から20年程度とみられております。

また受信性能に関しても、本体の受信性能は20素子相当になります。八木式アンテナと同様の設置の高さを確保できることから、周辺の障害物などに影響されにくく、デザインアンテナに比べて受信感度が向上してまいります。

ユニコーンアンテナを屋根の上など、一般的な位置に設置した場合の受信性能は、20素子相当のデザインアンテナを、周辺に障害物などがなく受信環境のいい住宅の壁などに設置した場合と、ほぼ同等とされております。

また周辺の高層建築物や住宅密集地などの影響で、壁面やベランダにデザインアンテナを設置できない場合でも、ユニコーンアンテナでは高さを確保できるため、デザイン性や風雨への強さなどのメリットは保持したまま、安定した地デジの受信が可能となるケースが多くなります。

総合してユニコーンアンテナは、高所に設置できる八木式アンテナの受信性能と、デザインアンテナの外観性、風雨への強さを兼ね備えた、新世代の地デジアンテナと呼ぶことができます。

ただユニコーンアンテナのデメリットとしては、素子が露出していないモデルであるため、同素子数から高性能の八木式アンテナに比べると受信性能は及びません。したがって基本的には中電界地域から強電界地域向きの機種になります。デザインアンテナ同様、弱電界地域では使用できないケースもございますので、ご注意ください。

またデザイン性に関しても、平面型の形状で、比較的どのような外観の建物にも合わせやすいデザインアンテナに対し、ポール状の形状であるユニコーンアンテナは、純和風建築など建物の様式によっては、デザインがそぐわず、建物の見た目をやや損ねてしまう場合もございますので、この点も注意が必要です。

他にも最新モデルであることから、アンテナの本体価格や、業者に依頼した場合の設置工事の費用が地デジアンテナの中ではもっとも高額になる点もデメリットです。

店舗などにおけるユニコーンアンテナの実売価格は、やや幅があり、8,000円から15,000円程度となっております。またアンテナ工事の専門業者に依頼した場合の、本体や同軸ケーブル、固定具などの部材などをセットにした基本設置工事費は、33,000円から50,000円程度が相場になります。

ユニコーンアンテナは、デザインアンテナが設置できない現場を含め、住宅の外観性や風雨などへの強さを重視しつつ、安定した地デジの受信感度もお求めになる場合には、最適の地デジアンテナ機種といえます。ただなにぶん設置費用が高額になるため、デザインアンテナが使用できる現場であれば、デザインアンテナを検討なさるのも、選択肢のひとつとなります。

なお当あさひアンテナでは現在、ユニコーンアンテナの設置を、本体やケーブル、設置具などの基本部材をセットにしたキャンペーン価格でご提供しております。詳しくは弊社のフリーダイヤル、メールフォーム、LINEまで、お気軽にお問い合わせください。

ユニコーンアンテナについては、以下の各コラム記事でも詳しい解説がございます。

工事費2000円オフクーポン

デザインアンテナのメリットとデメリット・まとめ

デザインアンテナはそもそも、従来の八木式アンテナでは避けることができなかった、住宅の見た目などへの影響や、風雨などに影響を受けやすいという弱点を克服するために開発された地デジアンテナです。

そのため、設置する現場の条件が適していれば、安定した地デジ電波の受信が可能となりますが、八木式アンテナに比べると、設置できるエリアや現場は制限されてまいります。

さらにデザインアンテナと八木式アンテナのメリットを融合すべく開発されたのが、最新モデルであるユニコーンアンテナですが、このモデルもやはり八木式アンテナに比べると、設置できるエリアはやや制限される他、現状では設置費用が高額というデメリットもございます。

 

記事本文でも申しあげた通り、当あさひアンテナでは、現場の電波調査、お見積りを完全無料で実施しており、緻密な調査によって、ご自宅で安定した受信が可能な設置位置、およびアンテナ機種をすべて割り出した上で、お客様のご要望に最適な工事をご提案いたします。

地デジアンテナ各機種、およびBS/CSアンテナの設置も国産大手メーカーによる高品質のアンテナ本体、および基本設置部材をセットにして、業界最安に挑む設置費用でご提供しております。

同様にブースター、分配器などアンテナ周辺機器も国産の高品質な機器をご用意し、明確な価格体系のオプション工事費でご提供しております。そのため新築戸建て住宅などで一からアンテナ配線の設置が必要な現場や、古いアンテナ配線部の交換などにもご対応できます。

実際の施工では、知識と経験が豊富で高い技術を誇る弊社の社員スタッフであるアンテナ職人が、弊社モットー「見えないところも綺麗に」に則り、安定した受信性能や風雨などに強いことは大前提として、アンテナ設置や配線部などもキレイに整えられた丁寧な施工を実践いたします。

そしてアンテナ設置工事の完了後には、万が一のトラブルに備えて、業界最長クラスとなる、工事完了日から「10年」の長期アフターフォロー体制もご用意しております。この長期保証そのものが、弊社の施工品質に対する自信の証とも申せます。

現場の条件が許す限り、確実かつ安定した地デジ受信をお約束するデザインアンテナの設置をはじめ、各種アンテナ本体、また周辺機器の工事に関しては、当あさひアンテナのフリーダイヤルへのお電話、またはメールフォーム、LINEまでお気軽にお問い合わせ、ご相談ください。

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アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 20,000円(税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 15,000円(税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 15,000円(税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。