テレビ放送の映りが悪い際にアンテナブースターの交換は必要?

2022年12月19日

今日では戸建て住宅などで、テレビアンテナによって地上波デジタル放送(地デジ)や、新4K8K衛星放送を含む衛星放送(BS/CS放送)をご視聴になっているご家庭には、多くの場合「アンテナブースター(増幅器)」が設置されております。
アンテナブースター(ブースター)とは、その名の通り、アンテナが受信したテレビ電波を、必要なレベルにまで増幅する装置のことです。現在の住宅では、一家に複数台のテレビ、レコーダーなどが設置されることが多いため、ブースターの設置はほぼ必須となっております。

しかし安定したテレビ放送ご視聴に必要な機器ということは、もしブースターにトラブルが生じた場合、テレビ放送の視聴に支障が出るということでもあります。ご自宅のテレビ画面でテレビ放送が正常に映らなくなり、その原因がブースターのトラブルである場合が、新品のブースターに交換する必要が生じます。
また地デジアンテナのみのご家庭にBS/CSアンテナを設置する、また2K用のBS/CSアンテナから4K8K放送対応型に交換するなどの場合も、新しく追加された衛星放送の種類に対応するブースターの設置が必要となってまいります。

当コラムでは、今日ではテレビアンテナの必需品と言える装置「ブースター」について、その基礎知識や主な種類。交換が必要となるケースから、ご自分でブースター交換が可能な場合と、アンテナ工事の専門業者などに任せたほうがいい場合。また業者に交換を任せた場合の一般的な費用などについて、2023年(令和5年)度の最新情報に基づいて、徹底的にご説明いたします。

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【アンテナブースターとは?】

あらためてご説明すると、アンテナブースターとは、ご自宅に設置された地デジ、BS/CSのテレビアンテナが受信したテレビ電波を、適切なレベルにまで増幅する装置「増幅器」のことです。テレビブースター、受信ブースターとも呼ばれます。
特に地デジ電波の場合は、地デジアンテナを設置したご自宅と、ご自宅の一帯に地デジ電波を送信する中継局(電波塔)からの距離によって、大きく強電界地域、中電界地域、弱電界地域に分けられ、エリアごとに受信できる地デジ電波のレベルが変わってまいります。また強電界から中電界地域にあたるエリアでも、ご自宅から見て中継局の方向に高層建築物や山林などが近接するような環境では、局地的に地デジ電波状態が悪化するケースもございます。
このような現場では、ただ地デジアンテナを設置しただけでは十分な地デジ電波を受信できず、テレビで地デジ放送の画面が乱れる、映らないなどのトラブルが起こり得ます。そのような事態を防ぐために、アンテナブースターを設置するのです。
ただ、これでは強電界地域など地デジの電波状態が悪くないエリアであれば、ブースターの設置は必要がないようにも思われます。しかし実際には、現在ではよほど地デジ電波状態がよいエリアでない限り、テレビアンテナ取り付けの際、ブースターの設置も必須になります。
これは現在の住宅では、住宅内に複数台のテレビ、レコーダーなどの受信を設置することが普通となっているため、その分、強い電波レベルが必要となるためです。基本的に、住宅内に三台以上のテレビ、レコーダーなどの機器を設置する場合は、強電界地域であってもほとんどの場合、ブースターの設置が必要となります。
またBS放送やCS放送、新4K8K衛星放送などの衛星放送については、主に日本国内からみて赤道の軌道上、東経110度(南南西)の方向に位置する人工衛星から、日本国内の全域に送信される衛星電波を受信しているため、基本的には日本国内の全域で、パラボラアンテナであるBS/CSアンテナを設置することで受信できます。
ただ人工衛星からの電波は、赤道から離れた日本国内の北部をはじめ、南端部や離島など、中心部から離れたエリアでは、やや電波レベルが弱まってしまいます。そのようなエリアでは、受信性能が高いやや大型のBS/CS用パラボラアンテナを取り付けるか、衛星放送対応のブースターを設置する必要がございます。また複数台のテレビなどで衛星放送を受信する場合も、やはりブースターの設置が必要となります。
総じて、現在の住宅では、周辺の地デジ電波状態が非常によく、住宅内に設置されるテレビなどの受信機器が1,2台程度である場合を除けば、テレビアンテナを設置する際に、ブースターの設置もマストであると言えます。
ブースターの詳細、および電界地域については、以下のコラム記事の情報もご確認ください。
テレビアンテナの「ブースター」徹底解説・前編(基礎知識編)
テレビアンテナの「ブースター」徹底解説・後編(機種選び・設置編)
地デジアンテナ設置に重要となる「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」とは

【アンテナブースターの種類】

いわゆるアンテナブースターにも、いくつかの種類がございます。
分類としては、主に対応できるテレビ放送(電波)の種類による分類。また電波の増幅性能や設置位置の違いで、現場で増幅が必要となる電波レベルに合わせた分類がございます。以下、分類別のアンテナブースターの種類によって解説いたします。

(対応するテレビ電波によるブースターの分類)
「UHF帯ブースター」
「UHF(極超短波)」とは、現在の地デジ電波に用いられるテレビ電波であり、地デジ電波のみを増幅するブースターになります。
基本的に地デジアンテナのみを設置している現場。またはBS/CSアンテナを窓の外やベランダなど、地デジアンテナとは別個に設置しており配線も別系統で、衛星放送は1、2台のテレビなどでしか受信していない場合には、このタイプのブースターを設置します。
特徴としては、地デジのUHF電波しか増幅できない分、後述する機種に比べて価格が安くなる点がございます。

「CSBS-IF・UHFブースター」
これは地デジ電波であるUHFの電波と、衛星放送のうち2Kデジタル放送のBS、CS放送の電波を増幅できるブースターです。
ご自宅に地デジとBS/CS双方のアンテナがまとめて設置されており、配線の系統も別個ではなく、ひとまとめにする場合に使用されるブースターです。なおご自宅に地デジとBS/CSのアンテナを設置する場合、双方のアンテナから電波が伝達されるケーブルを「混合器」という機器で一本のケーブルにまとめる必要がございますが、このタイプのブースターには混合器と一体化しているモデルもございます。

「2K4K8K対応型CSBS-IF・UHFブースター」
これは上記の地デジ、BS/CSの電波に加え、2018年(平成30年)にスタートした「新4K8K衛星放送」の電波にも対応できるブースターです。新4K8K衛星放送とは、いわゆる4K、8Kテレビにより、従来の地デジ放送などの2Kフルハイビジョン(FHD)映像に比べて、格段に高精細で色彩豊か、なめらかな動画や高音質を楽しめる衛星放送になります。
この新4K8K衛星放送は従来のBS放送、CS放送に、4Kおよび8Kに対応するチャンネルが追加されたものですが、追加にあたって従来の衛星放送に使用されていた、右回りの螺旋を描いて送信される「右旋円偏波」では周波数帯が不足したため、一部を除く4K8Kチャンネルの多くは、新たに追加された左回りの螺旋を描く「左旋円偏波」で送信されることになりました。
そして左旋の電波は、右旋よりも周波数帯が高くなるため、BS/CSアンテナやブースターなどの機器もそれに対応できるものが必要となるのです。余談ですが、4K8K放送を受信するためには、アンテナやブースターだけでなく、分配器、混合器、分波器などの機器も、4K8Kの周波数である「3224MHz対応」の機種が必要となります。アンテナケーブルに関しても、「2C」や「3C」などの細いものや、絶縁体や外部導体の素材がやや古く、性能が低いものでは、4K8K電波の減衰が大きくなり、交換が必要となることもございます。

「CSBS-IFブースター」
これはBS、CS放送の電波のみに対応するブースターです。このタイプにも4K8K対応型がございます。
地デジ放送を地デジアンテナ以外の方法で視聴している。また地デジとBS/CSアンテナの配線系統が別であるなど、BS、CSアンテナの電波のみを増幅する必要がある場合に設置します。

「CATVブースター」
ケーブルテレビ(CATV)に対応するブースターです。ケーブルテレビとは、日本国内の各地域に存在するケーブルテレビ局が、大型のテレビアンテナで受信した地デジ、BS/CSの電波を、契約した世帯に直接、ケーブルを敷設して送信するというサービスです。
ケーブルテレビ契約を行った世帯に配置されたケーブルからの電波レベルが弱い。住宅内に複数のテレビなど受信機器を設置しており、電波レベルが不足するなどの場合に設置されます。

「その他のブースター」
他にも、対応するテレビ電波の組み合わせにより、地デジ、BS/CS、ケーブルテレビのすべてに対応できる「CSBS-IF・UHF・CATVブースター」。地デジ、BS/CSの他、FMラジオ放送にも対応できる「CSBS-IF・UHF・FMブースター」。BS/CSとケーブルテレビに対応する「CSBS-IF・CATVブースター」など。またそれぞれの4K8K対応型などが存在し、さまざまな条件の現場に対応できるようになっております。

(電波の増幅性能や設置位置によるブースターの分類)
「屋外用ブースター」
これは屋根の上などに設置されるテレビアンテナの真下など、主に屋外に設置することを前提としたブースターです。
ブースターは、アンテナが受信したテレビ電波を増幅すると同時に、電波に混じるノイズも増幅してしまう性質がございます。そのため可能な限りノイズを軽減するよう、アンテナに近い位置に設置されるのです。ただ実際には、アンテナケーブルを屋内に引き込んだ先の天井裏空間などに設置されることもございます。
屋外用ブースターの特徴は、テレビ電波の増幅性能が最大で「45㏈(デシベル)」程度と非常に高く、また屋外への設置を前提とするため、防水性能なども装備した頑丈な設計になっている点です。電波の増幅量については、本体のダイヤル、つまみ部分などで調節できます。
また屋外用に限らず、ブースターは基本的に電源が必要となるため、屋外用ブースターには電源部の設置も必要となります。
屋外用ブースターは、主に弱電界地域など地デジアンテナだけでは地デジ放送の視聴が難しいエリアや、中電界地域でテレビなど受信器の数が多いなど、高い電波増幅量が必要な現場に設置されます。また屋外用ブースターは、一台あればほとんどの場合、住宅内のすべてのテレビなどの電波レベルを安定させることが可能なため、一般的なアンテナ設置工事の際に設置されるブースターは、室外用が選ばれるケースが多くなります。

「屋内用ブースター」
屋内用ブースターは、住宅内の配線部などに設置されるブースターです。電波の増幅性能はおおむね「30㏈」前後と、屋外用ブースターに比べるとやや低くなります。一方で屋内に設置されるため、風雨などに影響されず、構造や設置も簡単となるため、屋外用ブースターに比べると低価格になります。
屋内用ブースターは、基本的に地デジアンテナからの受信で地デジ放送は視聴できるものの、天候や一年を通した気候による電波レベルの変化や、設置されているテレビなどの台数が多いなどの要因で、ときに地デジ映像が乱れるなど、主にやや電波状態が悪いエリアにおいて、軽度の電波増幅でテレビ映像を安定させるため使用します。

「ラインブースター」
ラインブースターとは、屋内用ブースターの一種でもあり、アンテナコンセントやテレビなど受信機器のアンテナ端子部。またその間のテレビケーブルの途中などに設置される、短い筒型などをしたより小型のブースターです。テレビなどの前に設置されることから「前置きブースター」とも呼ばれます。
ラインブースターは、主に屋外用ブースターの補助に使われる機器です。屋外用ブースターはアンテナ配線の大本でテレビ電波を適切なレベルに増幅し、屋内のすべてのテレビ機器に安定したテレビ電波を送信するために使われます。
ただ屋外用ブースターを設置した住宅内でも、アンテナからもっとも距離がある部屋や、分配器の先にさらに分配器を設置しているなどの場合には、一部の部屋で電波レベルが不足する場合もございます。といって屋外用ブースターの電波増幅レベルを高めると、他の部屋の電波レベルが強すぎるようになる、ノイズも増幅されるなどの問題が生じるケースが考えられます。
そのような場合に、必要な部屋や機器でのみ、テレビ電波を適度に増幅させるために設置されるのが、ラインブースターなのです。

「アッテネーター(減衰器)」
これはブースターではなく、テレビ電波のレベルを減衰させる(弱める)という、まったく逆の性能を持つ機器です。
地デジ電波は、テレビなどの機器に届く地デジ電波のレベルが「90㏈」以上など、強すぎる場合も画面が乱れる、映らないなどのトラブルが生じてまいります。そして地デジ電波状態がよくテレビなどの台数が少ないため、ブースターを設置しない現場。屋外用ブースターを設置する住宅において、アンテナからの距離が近い部屋などで、機器に届く地デジ電波レベルが強すぎる場合に、アッテネーターを設置することで、地デジ電波を適切なレベルにまで弱めます。
なおアッテネーターの形状は、ラインブースターとほぼ同じになり、アンテナケーブルやアンテナ端子に挟み込む形で設置されます。ただ性能としては電波を減衰させるだけなので、電源は必要ございません。

【住宅でブースターの交換が必要となるケース】

テレビアンテナ配線にアンテナブースター、主に屋外用ブースターを設置している住宅では、ときにブースターの交換が必要になることもございます。ブースターを交換する主な理由には「経年劣化による寿命やトラブル」「周辺環境の変化などによるブースターの性能不足」「衛星放送を導入するなど視聴環境の変化」がございます。
いずれにせよ、このような場合にはブースターの電波増幅性能が失われる、または不足してしまい、ご自宅でテレビ放送の画面が乱れる、映らなくなるなどの症状が生じてまいりますので、早急にトラブルの原因を特定し、ブースターの不調である場合は交換が必要となります。
以下、主にブースターを交換する必要がある場合について、その理由別にご説明してまいります。

(ブースターの寿命や故障)
アンテナブースターは電源を使用して、テレビ電波を増幅する機器です。そのため使用し続けることで、通電によって内部の機器などは徐々に経年劣化が進んでゆきます。また屋内用ブースターであれば、頑丈な作りとはいえ、長年の使用によって徐々に風雨などによる老朽化も生じます。
ブースターの耐用年数はおよそ10年といわれ、その年数を過ぎたブースターは、テレビ電波の増幅性能が低下する。ノイズが混じるなどの不調が生じてくることもございます。このように耐用年数を過ぎて性能に不調などが見られるようになった、また耐用年数を大きく過ぎたブースターの場合は、新しいものへの交換をおすすめいたします。

(テレビ電波受信環境の変化によるブースターの性能不足)
ご自宅での地デジ電波の受信環境は、年間を通した気候や天候などによってもやや変動する他、周辺環境の変化によっても大きく変化することがございます。例えばご自宅と中継局との間に高層建築物が建造され、地デジ電波が遮断されてしまう。またご自宅の方向へ地デジ電波を反射させていた建物などがなくなるといった要因により、ご自宅周辺の地デジ受信環境が大きく変動することもございます。
周辺環境の変化などでご自宅のテレビ電波環境が悪くなった場合には、例えば従来は屋内用ブースターをお使いだったご家庭で、電波の増幅性能が高い屋外用ブースターへの交換が必要になるといったケースが考えられます。
またご自宅でアンテナコンセントに接続するテレビ、レコーダーなどの受信機器の数が増えた場合も、従来の電波増幅レベルでは必要な電波レベルが不足するため、ブースターを調整して増幅レベルを上げる。またはより強力な増幅性能を持つブースターへの交換が必要となるケースもございます。

(衛星放送、新4K8K衛星放送の追加やテレビ視聴方法の変更)
前述のようにブースターには、UHF帯(地デジ)用や、UHFとBS/CS対応型。さらに4K8K対応型など、対応できるテレビ電波によって違いがございます。そのため、例えば地デジアンテナのみを設置していたご自宅でBS/CSアンテナを追加設置する。2K対応のBS/CSアンテナを4K8K対応型に交換するなどの場合には、ブースターも、新しく設置されたアンテナの放送(電波)に対応する機種へと交換が必要です。
他にも、ケーブルテレビからアンテナでのテレビ視聴に乗り換える。またはその逆のケースなどでもブースターの交換が必要なケースが出てまいります。

【住宅内のブースターは自宅で交換、または新規設置できる?】

前述のような理由で、ご自宅のブースターを交換、または新規設置する必要が出た場合、その作業がご自宅で可能であるかは、設置しているブースターの種類や設置位置などによっても変わってまいります。
以下、一般的に想定される各ケース別に説明してまいります。

(屋外用ブースターを交換する場合)
屋外用ブースターの設置位置は、前述のように、屋外に設置されたアンテナの真下か、アンテナに近い位置の屋根裏空間などになります。
ご自宅の地デジアンテナが八木式アンテナなど、住宅の屋根の上に設置されるタイプで、ブースターも屋根の上、アンテナの真下などに設置されている場合は、ご自宅での交換作業は、転落など大変な事故のリスクが生じるため、決しておすすめできません。
ただ、ブースターが屋根裏空間や、屋内の電源コンセントの付近、マルチメディアボックスの中などに設置されている。またベランダにデザインアンテナなどが設置されているなど、ブースターに手が届きやすく、安全に作業できる位置にある場合であれば、ご自宅での交換はさほど難しいものではございません。
交換の手順は、元のブースターに接続されている入力端子、出力端子のケーブルや電源部を取り外し、新しいものに交換、接続し直すという方法になります。屋外型ブースターの場合は、本体のふたなどを開けて内部にある端子とケーブルを接続するという手順が多くなります。
また機器によっては混合器との一体型で地デジ、BS/CS双方のケーブルを接続するものや、使用するものの他にも複数の接続端子をもつものがございますので、接続する場所を間違えないようにご注意ください。

(室内用ブースターを交換する場合)
室内用ブースターの場合は、その名の通り室内に設置されているため、多くの場合、ご自宅でも比較的、簡単に交換が可能です。

(ブースターの新規設置、また室内用ブースターから室外用へと変更する場合)
ブースターの老朽化や故障などにより、既存のブースターを同タイプのものに交換する作業は、設置位置が安全に作業できる場所でさえあれば、さほど難しいものではございません。
しかしブースターを新しく設置する工事や、室内用ブースターを屋外用ブースターに交換する工事などの場合は、適切な設置位置の選択や、接続するためのアンテナケーブルの加工などが、一般の方では難しいケースも考えられます。
また新規設置や交換の理由が、周辺の地デジ電波環境の変化による場合は、まずあらためて周辺の電波状態を確認する必要がございます。場合によっては、既存のブースターの増幅レベルを調整するだけで対応できるケースも十分に考えられます。
またBS/CS放送など新しい放送に対応するアンテナの追加。特に4K8K対応BS/CSアンテナを新規設置する場合は、適切なブースターの設置だけでなく、分配器や混合器、分波器などの交換も必要となってまいります。
ブースターのみの交換、設置が比較的、簡単な状況で、必要な機器の条件などについてご理解しておられる場合はともかく、アンテナの新規設置を含めて、ご不明な点が多い場合は、アンテナ工事の専門業者に、ブースターの設置、交換を含む工事全般をご依頼になることが、確実でおすすめといえます。

【アンテナ工事業者にブースター交換を依頼する場合の費用】

ここでは、アンテナブースターの設置、交換にかかる費用についてご説明いたします。
まずは家電量販店やインターネット通販などで、ご自身で室外用、または室内用ブースター(ラインブースター除く)を購入される場合の価格相場は、UHF用(地デジ専用)の機種で5,000円程度から。地デジ、BS/CS放送(4K8K含む)対応型で6,000円程度からになります。
ただ室外用である程度の性能を備えたものになると、10,000円前後からそれ以上の機種も珍しくはございません。

そしてアンテナ工事の専門業者にブースター設置を依頼した場合の工事費用は、以下の通りです。
・UHF帯ブースター(地デジ用):16,000円から26,000円程度。
・UHF・BS/CS混合ブースター(地デジ、BS/CS、4K8K対応):20,000円から35,000円程度。

また一般的にテレビアンテナを新規設置する場合の工事費用は、

・アンテナ設置の基本工事費用。(アンテナ本体を設置する工事費)
・ブースター設置工事費用。
・分配器や混合器/分波器の設置工事費用。
・その他、必要なオプション工事、機器の費用。

をすべて合わせた総額になります。
業者にブースター設置、交換を依頼する場合は、どうしてもご自宅でブースターを購入される場合に比べれば、やや高額となります。
しかし専門業者にブースター工事を依頼するメリットには、主に以下の点が挙げられます。

・事前に電波調査などを行うことにより、テレビ受信の不調の場合は正確な原因を特定し、的確な工事を行える。
・施工技術が高品質で、個人での設置が難しい場所を含めて適切な設置位置を選択できる。
・ブースターなどの機器も有名メーカーの高品質な最新機器を用意している。
・機器の本体価格も大量購入によるスケールメリットなどにより割安になっている。
・ブースターなどの機器を含めたアンテナ工事に長期保証が存在する。

ただこれらのメリットは、優良なアンテナ業者をお選びになった場合に限られます。
お客様の側としては、業者の公式サイトで、使用する機器のメーカーや型番、また各工事の料金体系がわかりやすいか。現地電波調査や見積もりは出張料、キャンセル料などを含めて無料か。現地調査に訪れたスタッフの対応は親切で、説明などはわかりやすいか、といった点を総合して、優良な業者を見極める必要がございます。
優良なアンテナ工事業者を見極めるポイントについては、以下のコラムにも詳しい情報がございますので、ご参照ください。
新築戸建におけるテレビアンテナ工事

【まとめ】

基本的にアンテナブースターの交換が必要となるのは、BS/CS、4K8K対応の衛星放送用アンテナを設置された場合を除けば、ブースターの不調によりテレビ映像に不調が出た場合になります。ただ、ご自宅でテレビ画面の乱れや映らないなどのトラブルが発生した場合も、その原因をご自宅で特定するのは難しいケースもございます。
ご自宅でのテレビ画面の乱れなどのトラブルについて、その原因を確認する方法や対処法については、以下のコラム情報をご確認ください。
地デジ・BS/CS放送のテレビ画面が乱れる原因とその対策
地デジ、衛星放送で起こりえる電波障害の種類とその対処法
一部屋だけテレビが映らない不具合の原因と対処法
BS/CS衛星放送は映るのに地デジ放送が映らない場合の対処法
地デジ放送は映るのにBS/CS衛星放送が映らない場合の対処法

対応するブースターを含むテレビアンテナ新規設置をはじめ、ご自宅でテレビ画面に不調が生じ、その原因が特定できない。またブースターの不調と思われるが、ご自宅では修理や交換が難しいなど各種のご相談については、当あさひアンテナのフリーダイヤル(0120-540-527)。メールフォームLINEアカウントまですぐご連絡ください。
知識と経験の豊かな職人が現地調査を行い、早急に原因を突き止めた上で、ブースターの設置や交換が必要な場合は、ご自宅の環境に最適なモデルを、可能な限り風雨などに影響されにくく耐用年数が伸びる、屋内空間に取り付ける工事を実践しております。また工事費用も常に業界最安値に挑み続けております。ブースター設置、交換をはじめ、各種アンテナ工事のご相談は、まずは当あさひアンテナにご相談いただければ幸いです。

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アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 20,000円(税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 15,000円(税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 15,000円(税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。