衛星放送(BS/CS)が突然映らない?E202などの原因と地デジ放送との違い、自分でできる対処法・業者依頼の方法も全解説
現在では、お住まいにて地デジ放送だけではなく、衛星放送のアンテナ設備も設置して、BS放送やCS放送で、さまざまな独自チャンネルや、有料の専門チャンネルを楽しんでいらっしゃる方も多くおられます。
しかし、楽しみにしていたBSやCSの番組を見ようとしたら、突然テレビ画面が真っ暗になり、画面の中心に「E202」などのエラーコードが表示されることもあります。
いろいろチェックしたところ「地デジ放送は普通に映るからテレビの故障ではないはず」と疑問に思う方も多いでしょう。
実は、BSやCSなど衛星放送の画面トラブルについては、アンテナやテレビの業者を呼ばなくても、自分ですぐ簡単に解決できるケースが非常に多く見られます。
本記事では、アンテナ工事業者「あさひアンテナ」に所属する専門家の監修に基づいて、衛星放送が急に映らなくなる原因の特定から、具体的な対処法までをわかりやすく解説します。
記事内ではBS放送、CS放送のトラブルについて、いま起きている問題への対処だけでなく、今後の予防策や受信料の見直しについても触れていますので、ぜひ参考にしてください。
※上記は本記事の主な内容になります。
衛星放送が正常に映らない要因とは:放送と受信の仕組みから考える
衛星放送が正常に映らない要因を理解するためには、まず衛星放送や受信の基本的な仕組みを理解することが大切です。
BS放送やCS放送は、地球の上空およそ36,000キロにある静止衛星から発信されている、SHF(センチメートル波)でも12GHz帯の電波を受信することで視聴できます。
静止衛星とは、地球の赤道軌道上を周回しているため、地上からは空の一点に静止して見える人工衛星のことです。
また12GHz帯の電波は非常に波長が短く、光のように直進する性質を持っています。この電波を静止衛星(BSの放送衛星、CSの通信衛星)から、日本全域に光を当てるような形で送信しているのです。
衛星放送の12GHz帯は長距離送信に適しており、日本のすべてのエリアで安定して受信できるという特性があります。
一方で、その直進性の高さから、地上の電波塔から送信されている地デジ放送のUHF(極超短波)に比べて、わずかな障害物にも遮られやすい性質もあります。
以下、衛星放送と地デジ放送の主な比較一覧になります。
※上記は地デジ放送・衛星放送でも基本的な要素の比較です。
各家庭に設置されたBS/CSアンテナ(パラボラアンテナ)は、お皿のようなディッシュ部分の内側で、12GHz帯の光のような電波を集めています。
12GHz帯はディッシュに反射することで正面の一点に集まり、そこに固定されたコンバーターの一次放射器に集められます。
また12GHz帯はそのままではケーブルでの送信は難しいため、コンバーターでMHz帯に変換した後、ケーブルを通じてテレビへと送られる仕組みになっています。
このような性質から、BS/CSアンテナの設置では、静止衛星がある東経110度の方向へと、ディッシュの仰角と方位角を正確に合わせる必要があります。
またディッシュを向けた方向に電波を遮るわずかな障害物もないこと、コンバーターを作動させるための電源設定を行うことなどのポイントも重要になります。
以下、衛星放送で考えられる主な受信トラブルと、そのメカニズムの一覧です。
※上記は衛星放送のトラブルで考えられる主な要因です。
衛星放送は、一度、アンテナ設置の条件を揃えれば視聴は安定しやすくなりますが、障害物や角度のズレなど、少しでも問題が起きると急に映らなくなります。
これらの要因については、以降の項目で個別に詳しく解説していきます。
今すぐ試せる!衛星放送が映らない時の5つの簡単チェックリスト
「今すぐ見たいBSやCSの番組があるのに、衛星放送の不具合が直らない」とお困りの方は、まずはお手元の簡単な確認から始めましょう。
衛星放送のテレビ画面が真っ暗になるなど、正常に映らないトラブルについては、専門的な知識や工具は一切不要で、リモコンやテレビ周りのチェックだけで解決するケースもよくあります。
以下の5つの手順を、上から順番に試してみてください。
※上記はテレビ画面のトラブルで有効となる基本的な対処法です。
1. まずは画面のエラーコードを確認する
テレビ画面が正常に映らない時、テレビ画面に表示されるアルファベット「E」と数字の組み合わせは、トラブルの原因を突き止める最大のヒントになります。
「E202」や「E100」といったテレビ画面のエラーコードは、衛星放送などのテレビ放送が受信できないことをはじめ、テレビ画面を映し出せない問題が生じたとき、テレビ本体の自己診断により、その不具合の原因を教えてくれているサインです。
エラーコードの種類やどのテレビ機器やメーカーでも、基本的に共通しています。
トラブル時に表示されることの多い主なエラーコードは、以下の通りです。
※エラーコードの種類は、他にもトラブルの原因に応じて多くのものが存在します。
このエラーコードの種類によって、次に取るべき行動が大きく変わります。
まずは画面の端や中央に表示されている文字を、スマートフォンで撮影するかメモしておおいてください。
動揺してテレビのいろいろなボタンを押す前に、現在の状況を正確に把握することが解決への第一歩です。
2. リモコンの入力切替とチャンネルが正しいか確認する
テレビが映らない原因で意外と多い例のが、リモコンの操作ミスによる「入力切替の間違い」です。
掃除中などにうっかり触れてしまう、またお子様が誤って別のボタンを押してしまったことで、テレビ画面が地デジやゲーム機の入力画面になっていることがあります。
その場合の対処は、以下のようなものになります。
- リモコンの「BS」または「CS」ボタンをしっかりと押す。
- 画面の端に「BS」という表示が出ているか確認する。
- 「入力切替」ボタンを何度か押し、正しい入力元に合わせる。
※上記は入力切替やチャンネルのミスに対する主な対処法です。
衛星放送が正しく映らない場合は、まずは落ち着いて、見たい放送局のボタンやチャンネルを確実に押し直してみてください。
3. テレビ本体の再起動(リセット)を行う
スマートフォンやパソコンと同じように、テレビも長時間の使用などにより、内部のシステムエラーでフリーズ・誤動作を起こすことがあります。
この場合、テレビ本体を再起動(リセット)するだけで、嘘のようにあっさりと直るケースが多くなります。
一般的なテレビの再起動方法は、メーカーやモデルを問わず対応できる、以下の「電源リセット(ハードリセット)」が基本になります。
- テレビ本体の電源ボタンを押し、主電源を切る。
- テレビの電源プラグをコンセントから完全に抜く。
- そのまま1〜2分ほど放置し、内部の電気を完全に放電させる。
- 再度プラグをコンセントに差し込み、電源を入れる。
※上記はテレビリセットの基本的な方法と注意点になります。
この手順は、テレビへの通電を完全に断つことで内部機器を休止させ、初期化によりトラブルをリセットするという方法になります。
テレビのリセットは、テレビ本体が故障したような症状をはじめ、あらゆるテレビトラブルの初期対応として非常に有効です。
4. B-CASカードの抜き差しとICチップの清掃
デジタル放送を視聴するために必要なB-CASカードが、接触不良を起こしている可能性があります。
B-CASカードはデジタル放送を視聴する際、著作権保護のための暗号化を解除するために必要なICカードです。
このカードが挿入されていない、また金属部分(ICチップ)にホコリが付着して接触不良を起こすなどすると、テレビがカードを認識できず、暗号化も解除できなくなってテレビ(デジタル放送)の映像が出ないことになります。
このケースでは画面に「E100」「E101」「E102」のエラーコードが表示されることが多くなります。そのような場合は、B-CASカードを取り外して清掃し、差し直す手順が有効になります。具体的な手順や注意点は以下の通りです。
- テレビの電源を必ず切ってから作業を行う。
- テレビの側面や背面にあるカードスロットから、B-CASカードをゆっくり引き抜く。
- ICチップ部分を、メガネ拭きなどの柔らかく乾いた布で優しく拭く。
- 挿入方向(矢印)を確認し、「カチッ」と奥までしっかり差し込む。
※上記はB-CASカードトラブル時の対処と主なエラー例になります。
B-CASカードの不具合については、正しく挿し直すだけで、テレビがカードを認識できるようになり、映像の状態が戻ることも珍しくはありません。
5. アンテナケーブルの緩み・抜けがないか確認する
テレビの背面や、壁のアンテナコンセント端子に接続されているアンテナケーブルが緩んでいないかどうかも確認しましょう。
テレビ台の裏を掃除した際や、ペットがケーブルに触れた拍子などに、接続部がわずかに抜けてしまうことがあります。
このような状態は、電波の漏洩やノイズの混入による、テレビ画面の不具合にもつながります。
以下は、アンテナケーブルについての主なチェックポイントとその方法です。
※上記はアンテナケーブル配線の主な注意点になります。
見た目では繋がっているように見えても、中の芯線が接触していないケースがあります。
一度ケーブルを抜き、金属の芯線が折れ曲がっていないか確認してから、真っ直ぐに挿し直してください。
画面に表示される「エラーコード」別の原因と直し方
前項の簡単なチェックを試しても直らない場合、より具体的な対策が必要になります。
ここでは、前述したエラーコードが画面に表示されている場合の各コードの意味と、コード別の直し方を、辞書のような形式でまとめました。
ご自身のテレビに表示されている症状と照らし合わせ、コードごとにピンポイントで解決策を探っていきましょう。
以下、主要なエラーコードの基本的な意味と、考えられる主な原因になります。
※上記はエラーコードとその意味、原因の主な例です。
以下、各コードのカテゴリ別に、詳しい対処法を解説していきます。
エラーコード「E201」「E202」(電波が届いていない)
インターネットなどでその意味や対処法をもっともよく検索されるのが、「E202(信号が受信できません)」と「E201(受信レベルが低下しています)」です。
これは、アンテナからテレビまでの道のりのどこかで、電波が途絶える、弱くなるなどして、テレビに十分な電波が届いていない、または電波がまったく届いていないことを示しています。
以下、この場合に考えられる主な原因と、撮るべき具体的な対処になります。
※上記は「E201」「E202」の主な原因と対処法です。
まずはテレビの「設定」メニューから、BS放送(CS放送も共通)の「アンテナレベル」の数値を表示させてみてください。
数値がゼロであればアンテナのトラブルやケーブルの接続不良、断線や電源設定の不具合、数値が低い場合はアンテナ向きのズレや悪天候などが疑われます。
エラーコード「E100」「E101」「E102」(B-CASカード関連)
これらのエラーは、テレビがB-CASカード(または4K8Kテレビに内蔵のACASチップ)を正常に読み込めていないサインです。
カードの挿入ミスや汚れによる接触不良が原因の大半を占めるため、前述したカードの清掃と再挿入で直る可能性が高くなります。
もしB-CASカードを清掃し、あらためて挿入し直してもトラブルが解決しない場合は、以下の対処法が有効です。
※上記はB-CASカードや読み取り部の不具合の場合の基本的な対処法です。
万が一カードが破損している場合でも、カードの発行元である「株式会社ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ(B-CAS社)」の公式サイトやフリーダイヤルに連絡すれば、再発行(有料)が可能ですのでご安心ください。
エラーコード「E203」「E204」(放送休止・未契約)
このエラーは機器の故障ではなく、ご視聴の番組や放送局、契約状況に問題がある場合に表示されます。
「E203」は、選んだチャンネルが深夜メンテナンスなどで放送を休止していることを意味します。この場合の対処は以下の通りです。
- 別の無料BSチャンネル(NHK BSなど)を選び、正常に映るか確認する。
- 正常に映れば、機器の故障ではなくそのチャンネル特有の問題であると判断できる。
※上記は「E203」「E204」が表示される場合の主な対処法です。
他の無料チャンネルがすべて映るようであれば、アンテナやテレビ本体は正常に機能しています。
またBS放送、CS放送には有料チャンネルも多く、未契約の有料チャンネルに合わせた場合には、主に「E204」が表示されます。
地デジは映るのに「衛星放送だけ」映らない理由
衛星放送のトラブルでは、衛星放送のチャンネルは正常に映らないのに、基本のテレビ放送である地デジ放送は問題なく映ることも珍しくはありません。
しかし「地デジ放送は普通に見られるのに、なぜBSのチャンネルだけ映らないの?」と疑問に思う方は多いでしょう。
その理由は、地デジと衛星放送で電波の性質や受信する仕組みがまったく異なるからです。
冒頭の項目でもご説明した通り、衛星放送の電波は長距離送信を重視するため直進性が強く、障害物に対しては非常にデリケートになります。
そのため、少しの周辺環境やアンテナ設置環境の変化にも影響を受けやすいという特徴があります。
以下、地デジ放送と衛星放送を比較した、周辺環境、アンテナ設置環境の変化が与える受信感度への影響の一覧になります。
※上記は地デジ・衛星放送を比較した主な受信のポイントです。
以下、主要なポイントについて項目別に詳しく解説していきます。
悪天候(大雨・豪雪)や物理的な障害物の影響
衛星放送で使われる12GHz帯の電波は「降雨減衰(降雪減衰)」という現象に見舞われやすい性質を持っています。
これは、電波の波長の幅(約25ミリ)が短いため、激しい雨や雪で雨や雪の粒が波長の幅に近くなると、電波が吸収され、乱反射を起こすといった現象です。これにより、BS/CSアンテナの側で安定した受信が難しくなります。
具体的な現象としては、雨や雪の勢いが一定以上になると、突然、衛星放送が受信できないという症状になります。
他にも、静止衛星とお住まいのBS/CSアンテナを結ぶ直線状の電波の通り道に何らかの遮蔽物ができると、アンテナ側に影を落とすような形になり、衛星放送の受信レベルが低下します。
以下、悪天候を含め衛星放送の受信を遮る主な要因と、その対処法の一覧になります。
※上記は衛星放送の受信トラブルに対する主な対処法になります。
基本的に降雨減衰・降雪減衰が原因であれば、雨雲が通り過ぎれば自然に復旧するため、あわててBS/CSアンテナなどの機器を触る必要はありません。
テレビ側の設定ミス(BS/CSアンテナへの電源供給不足)
BS/CSアンテナの先端にあるコンバーターという部品は、前述の通り電気がないと12GHz帯の電波をテレビ電波へと変換できません。
この電気は、テレビやレコーダーのチューナー端子、またはコンバーター電源部から同軸ケーブル(アンテナケーブル)を通ってアンテナへと送られています。
特にテレビなど受信機器から電源を供給する場合は、BSアンテナの電源設定をオンにする必要があります。
この電源設定のミスでコンバーターが動作しない主なケースとその症状、また適切な設定の手順などは、以下の通りになります。
(BS電源設定の不具合が起こる例)
- テレビの買い替えや部屋の模様替えで、ケーブルの配線を変更した。
- その際、テレビの初期設定で「BSアンテナ電源」が「オフ」になってしまった。
- アンテナに電気がいかず、コンバーターが機能しないため「E202」となる。
※上記は一般的なテレビなど受信機器のBS電源設定の例です。
BSアンテナの角度や設置などには問題がないのに、衛星放送で「E202」が表示される場合は、リモコンの「設定」ボタンからBS電源設定メニューを開き、電源供給の設定項目を一度見直してみてください。
テレビなどの機器によっては項目名や操作方法が異なる場合もあるため、詳細がわからない場合は、取扱説明書やメーカーのサイトなどをご確認ください、
アンテナの向きのズレ・強風による影響
衛星放送のパラボラアンテナは、東経110度(南西方向)の約36,000km上空にある静止衛星をピンポイントで狙い撃ちするような形で、直進的な12GHz帯をキャッチしています。
そのため、ディッシュの仰角(上下)や方位角(左右)が数ミリから1度でもズレると、反射した12GHz帯が一次放射器に集まらなくなり、電波をまったく受信できなくなります。
以下、BS/CSアンテナのディッシュ角度がズレる主な要因の一覧です。
※上記はBS/CSアンテナのディッシュ角度がズレる主な要因になります。
特に設置から10年以上が経ち、老朽化で耐久力の低下したBS/CSアンテナではこのような問題が起こりやすくなります。
地上やベランダなどからアンテナの状態を安全に確認できる場合は、アンテナの向きが以前と変わっていないかを目視してみましょう。
ただし、屋根の上など高所での調整作業は滑落の危険が伴うため、絶対に自分では行わないでください。
周辺機器(ブースター・分配器)の劣化・故障
BS/CSアンテナ本体だけでなく、テレビ電波を各部屋のテレビに届ける配線部にある機器が故障しているケースも多くみられます。
テレビ電波を必要なレベルに増幅する「ブースター」や、一本のケーブルから各部屋に分ける「分配器」には、約10〜15年の寿命があります。
以下、配線部の機材などで考えられる主なトラブルの例と確認すべきポイントです。
- 複数の部屋で同時にBS放送が映らなくなった、受信レベルが低下している場合は、大元のブースター故障が疑われます。
- 屋根裏などに設置されたブースターの電源部(本体である増幅部とは別の部分)が、コンセントから抜けているだけのこともあります。
※上記はアンテナ配線部の機材で生じやすいトラブルの主な例になります。
ブースター電源部のランプが消えている場合は、一度コンセントを抜き差しして様子を見てください。
またアンテナ本体に付随するコンバーターも電源を要する電子機器であるため、長年の使用や水の浸透などで故障する場合があります。
この場合は、アンテナ本体ごとの交換が必要となります。
4K/8K放送特有のトラブル(左旋円偏波・非対応機器)
「従来のBS放送は映るのに、一部の4K・8Kチャンネルだけが映らない」という場合は注意が必要です。
2018年(平成30年)に追加された4K/8K放送の一部チャンネルでは、従来の衛星放送の電波「右旋円偏波」とは異なる、「左旋円偏波」という新しい種類の電波が使われています。
そのため、左旋放送の4K8Kチャンネルを受信、視聴するためには、それ以前の右旋用BS/CSアンテナや設備ではなく、右旋・左旋の両方に対応する2K4K8K対応BS/CSアンテナや配線部の機材が必要となるのです。
以下は、右旋・左旋対応の機器で視聴できる放送・チャンネルの違いの一覧です。
※上記は対応機器別の右旋・左旋の視聴状況になります。
左旋円偏波のチャンネルを受信するには、アンテナだけでなくブースターやケーブルも4K8K対応品にする必要があります。
専門用語で難しく感じるかもしれませんが、左旋を含むすべての4K8K放送を視聴するためには、「4K8K対応」の表記や「SHマーク(スーパーハイビジョン受信マーク)」のついた新しい機器への交換が必要だと覚えておきましょう。
ただ、2026年(令和8年)現在では、4K放送から撤退する民間放送局が多くなっており、周波数帯の再編により、左旋のチャンネルは少なくなっています。
そのため左旋放送でご覧になりたいチャンネルがなければ、左旋に対応していないBS/CSアンテナや設備であっても、すぐに交換する必要はありません。
居住環境による原因の違い!あなたの家はどうですか?
衛星放送のトラブルは、読者の方の住環境によっても対処法がまったく異なります。
具体的には、マンションなどの集合住宅にお住まいなのか、一戸建てにお住まいなのかで、問題の根源が変わるためです。
ここでは、それぞれの住環境にマッチした解決へのアプローチ方法を解説します。
※上記は集合住宅と一戸建ての場合の、受信トラブル対応の主な違いです。
マンション・アパート(集合住宅)にお住まいの場合
マンションやアパートでは、各棟の屋上にある地デジ・BS/CS各一基の大型アンテナでテレビ電波を受信し、棟内の各部屋に電波を分配しています。
そのため、室内にある壁の端子からテレビまでの配線に問題がなければ、建物全体の共用設備に原因がある可能性が高くなります。
その場合の対処の手順や注意点は、以下の通りになります。
- まずはご自分の部屋のケーブル接続やテレビの設定(前述のチェックリスト)を確認する。
- 隣人や同じマンションの住人に、BS放送が問題なく映っているか尋ねてみる。
- 複数の部屋で映っていない場合は、共用アンテナや共用ブースターの故障が確定的となる。
※上記はマンション・アパートなどのBS受信トラブルの場合の基本的な対処法です。
集合住宅の場合は、まずは建物の管理会社や大家さんなど、責任者に状況を報告し、専門業者の手配を依頼しましょう。
一戸建て(個別アンテナ)にお住まいの場合
一戸建ての住宅にお住まいで、BS放送の受信に問題が出ている場合は、屋根や壁面に設置されたご自身のアンテナ設備(配線部含む)、もしくは電波の受信環境が原因と考えられます。
アンテナ本体、屋外の配線、屋根裏のブースター、アンテナの前の障害物など、どこに不具合があるか自己責任で切り分ける必要があります。
この場合、確認すべきポイントや対処法は、以下の通りになります。
- 天候の回復を待っても受信状況が直らず、テレビ周りのチェックでも改善しない。
- 築10年以上が経過しており、一度もアンテナのメンテナンスをしたことがない。
※上記は戸建て住宅の場合の主なチェックポイントと最適な対処法になります。
上記の一覧表のような状況であれば、それ以上はご自分で対処しようとせず、プロのアンテナ工事業者へとご相談になるタイミングです。
自力で直せない・原因が分からない場合の最終手段
本記事の情報を参考に、いろいろと対処法を試してもダメで、「やっぱりアンテナ工事の専門業者を呼ぶしかないか」とご不安を感じておられる方もいるでしょう。
ここでは、プロの業者に頼む場合の費用相場を明示して、業者選びの不安を少しでも和らげます。
同時に、アンテナ修理費を払う前に考えておきたい「根本的な環境見直し」という別視点の解決策も提案します。
※上記はBS/CSアンテナトラブルの場合に考えられる主な対処の選択肢になります。
アンテナ専門業者へ調査・修理を依頼する(費用相場の目安)
アンテナ工事の専門業者は、専用の電波測定器を使って目に見えない電波の状況を数値化し、正確にトラブルの原因を特定します。
適切なアンテナ角度の調整を含め、高所での危険な作業も安全かつ迅速に行うため、アンテナ環境を保持したい場合は、プロに依頼するのがもっとも確実な解決策です。
以下、BS/CSアンテナ修理の内容別、費用相場の目安です。
※上記は一般的な業者における各種修理費用の相場です。
悪徳業者を避け、適正価格を判断してコストパフォーマンスの高い優良業者を選ぶためにも、最初から1社に絞らず、複数の業者に見積もりを依頼する「相見積もり」をとることを強くおすすめします。
【見直し提案】衛星放送が不要なら解約して受信料を節約する
「修理代が数万円かかるなら、いっそBS放送を見るのをやめようかな」と考えた方もいるのではないでしょうか。
実は、これを機に衛星放送の視聴自体を見直すことも、立派な解決策のひとつです。
以下、衛星放送の視聴を見直す場合の、主な思案のポイントになります。
- 視聴する番組は地デジのニュースやバラエティばかりで、BS/CSなどの専門チャンネルはほとんど見ていない。
- ネット動画配信サービス(YouTubeやNetflix)を見ることが増え、テレビの視聴時間が減った。
※上記はBS/CSの視聴を見直す場合のポイントと主なメリットになります。
BS/CSアンテナを完全に取り外すか、テレビ側でBS放送を受信できない状態にすれば、NHKの受信契約変更(BS・地デジ契約から地デジのみ契約)が可能です。
アンテナなしで天候に左右されない「光回線テレビ」への乗り換え
大雨や大雪、台風のたびにテレビの映像が乱れたり、アンテナの不具合が生じることにうんざりされている方には、光回線テレビがおすすめです。
これは、インターネットの光ファイバー回線を使ってテレビの映像信号を受信するサービスです。現在では多くの光テレビサービスで、地デジおよびBS/CS放送の大半のチャンネルをカバーしています。
以下、光回線テレビを利用する場合の、主なメリットの一覧になります。
※上記はテレビアンテナ設置と比べた光回線のメリットです。
光回線テレビのデメリットとしては、地デジ放送やBS無料チャンネルなど、アンテナであれば無料で視聴できるチャンネルについても、視聴料金がかかる点です。
そのため持ち家の戸建て住宅で、長期的な視点で考えれば、アンテナに比べるとコストは大きくなります。
一方、台風などが多くアンテナトラブルが多いエリアであれば、初期工事費や月額料金はかかりますが、長期的に見れば各種アンテナトラブルのストレスや修理費用の問題から完全に解放される快適な選択肢にもなりえます。
まとめ:衛星放送が映らなくても焦らず一つずつ確認しよう
お住まいでBS、CSの衛星放送が突然、正しく映らなくなると、何が原因かわからずあせってしまうものです。しかしそのようなときこそ、まずは落ち着いてテレビの設定やアンテナの状態、受信環境などの状況を把握することが大切です。
本記事でご紹介した対処法の手順を参考に、以下のように手元でもできる基本的な確認から始めてみましょう。
- 画面のエラーコード(E202など)を確認し、原因のヒントを得る。
- リモコンの入力切替や、テレビの再起動など、簡単なチェックリストを試す。
- B-CASカードの抜き差しや、ケーブルの緩みがないか確認する。
- 天候の回復を待つか、テレビの設定(BS電源)を見直す。
※上記は本記事内容の主な要約です。
BS/CSアンテナの角度ズレなど、ご自分で解決できないトラブルの場合は、決して高所作業などで無理をせず、プロの業者に頼ることを検討してください。
また、これを機にアンテナをなくして光回線に乗り換える、不要ならBS受信設備を撤去して受信料を節約したりするのも良い機会です。
本記事の情報を参考に、皆様が快適なBS/CS放送の視聴環境を回復され、ご自分に最適の視聴条件を整えられることができれば、筆者としても幸いです。
また、アンテナ工事業者に依頼される場合は、先ずは本記事にもご協力いただいた優良なアンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」のフリーダイヤル、メールフォーム、LINEアカウントまでご相談されることをおすすめします。
それにより、他業者を含めた相見積もりを行っても、施工品質や料金、長期保証などすべてにおいて、ご満足いただける工事を実現できる可能性が、格段に高まるでしょう。




