テレビアンテナの受信レベル低下で地デジやBS放送が突然、映らなくなる原因と、受信感度を上げて解決する工事など対処法とは?

2023年09月03日

あさひアンテナ アンテナ工事 無料相談
2023年(令和5年)の現在も、特に戸建て住宅にお住まいの方には、ご自宅に設置した地デジアンテナ、BS/CSアンテナで、地デジ放送(地上デジタル放送)や、衛星放送(BS放送、CS放送、新4K8K衛星放送)をご覧になっている方が多いと思われます。

最近では、日本国内の各エリアで放送されている地デジ放送や、衛星放送のBS放送、CS放送の各チャンネルを視聴するには、ケーブルテレビ(CATV)、光テレビなどを利用する方法もございます。
ただ地デジやBS/CSのテレビアンテナによって、テレビ電波を受信する形での視聴方法では、いったんアンテナを設置し、アンテナ配線部を配備すれば、その後、おおむね10年以上にわたって、有料チャンネルやNHK受信料を除けば、安定して無料でさまざまなチャンネルを視聴できるという点が、最大のメリットと言えます。

ただ、テレビアンテナで地デジ、衛星放送などのテレビ放送をご覧になっている場合、時に思わぬテレビ画面の乱れに見舞われることがございます。具体的には、例えば雨や雪など悪天候の際にテレビ画面が乱れる。また特定のチャンネルで、テレビ画面がブラックアウトして視聴できなくなるといった症状が挙げられます。

通常、地デジ放送用の地デジアンテナは近隣の電波塔(送信所、中継局)から送信される地デジ電波を。衛星放送用のBS/CSアンテナでは、宇宙空間の人工衛星(静止衛星)から日本全域に送信される衛星放送の電波をそれぞれキャッチし、ケーブルを通じて住宅内のテレビなど受信機器のチューナーに送信することで、電波に乗せられた映像信号から、テレビ放送の映像を映し出しております。
その地デジ、衛星放送のテレビ電波が、テレビなど受信機器に到達した時点での強度、いわゆる「受信レベル」が低いと、チューナーで映像信号を十分に再生できず、テレビ放送の映像が乱れるのです。

このような場合は、まずテレビ側で選択したチャンネルが正しいかどうかを確認した上で、まずはテレビアンテナの状態、およびアンテナからテレビ機器までを接続するケーブルや、その間の周辺機器に問題はないかを確認する必要がございます。

配線部の機器の一例としては、受信できる地デジ電波レベルが弱い地域や、住宅に設置されるテレビの台数が多い場合に、アンテナ配線部でもアンテナに近い位置に設置される「ブースター(増幅器)」は、アンテナが受信したテレビ電波を、住宅で必要なレベルにまで増幅してレベルを上げる装置になり、現在ではほとんどの場合、設置が必須となる機器です。
このブースターに何らかのトラブルが生じて電波が十分に増幅できなくなった。また元より増幅性能や増幅レベルの調整が不足している場合などは、ブースターの交換や増幅レベルの調整で、受信不良が改善されるケースもございます。

またテレビ電波は、アンテナからケーブルを通じて送信される際に、徐々に減衰(電波レベルの弱まり)が生じます。特に壁面に設置されたアンテナコンセントから、テレビなど機器のチューナーまでを接続するケーブルが3Cケーブルと呼ばれるものや、平型タイプなど細いものである場合。また必要以上に長い場合などには減衰量が多くなるため、減衰量が少なくなる太いケーブルで、適切な長さのものと交換することで、減衰量を抑えられて、問題が改善することもございます。

その他、ケーブル接触部のトラブル。機器の軽度の不調など、ご家庭で比較的、簡単に改善できるケースもあれば、屋根の上に設置されたアンテナ本体の故障や設置角度の狂い。さらにはご自宅の周辺環境の大きな変化などにより、アンテナが受信できる電波レベルそのものが低下しているといったケースもあり、場合によっては、アンテナ工事のプロである専門業者に、原因の特定から、大掛かりな工事による対処までを依頼する必要が出ることもございます。

実際には受信できる電波レベルの低下や、テレビ画面の乱れなどは、複合的な要因の結果であることも多く、単純にどの対処をとれば解決できるといった問題ではないこともございます。ただいずれにせよ、まずは判断できる限りの要因を確認していくことで、トラブルの真の原因を絞り込んでいく作業が重要ともいえます。

そこで当コラムでは、ご自宅のテレビにおいて、急にテレビ電波の受信レベル低下などが生じて、地デジ放送、衛星放送の画面が乱れる、まったく映らないなどの事態が発生した場合に、考えられるその要因と、可能な限りの対処方法について、一覧の形式で詳しく解説してまいります。

地上デジタル放送(地デジ)の基礎知識

地デジ放送、また衛星放送とも、受信レベルが低下する要因、およびその対処法の必然性をご理解いただくためには、まず地デジ放送や衛星放送の仕組み、それぞれの電波の性質や、アンテナの構造などを把握していただく必要がございます。
そこでまずは、地デジ放送の基礎知識について、ご説明してまいります。

現在の地上デジタル放送こと、愛称「地デジ」とは、1953年(昭和28年)2月1日に開始されたNHKの本放送をはじまりとし、ほぼ半世紀にわたって放送され続けた、旧来のアナログ方式の地上波テレビ放送、現在で言う「アナログ放送(アナログテレビ放送)」から転換される形で、2000年代初頭に導入されたテレビ放送の形式です。

正確にご説明すると、地デジ放送は、2003年(平成15年)12月1日の午前11時より、東京、大阪、名古屋の主要な都市圏から放送が開始され、その放送エリアを徐々に広めてゆきました。
なお地デジ放送がスタートした後もしばらくの間、旧来のアナログ放送は、まったく同じチャンネルと番組内容で放送を継続していました。
これは放送局などの側で、地デジ電波を送信する電波塔などの設備を整える他、一般のご家庭などでも、アナログ放送から地デジ放送に乗り換えるには、テレビアンテナやテレビ本体を、アナログ放送用のものから、地デジ放送に対応する地デジアンテナ(UHFアンテナ)や地デジ対応のハイビジョンテレビ、または地デジチューナーなどに交換する必要があったため、その移行期間として、地デジとアナログ放送を並行する形で放送したのです。

そして2011年(平成23年)7月24日の正午には、一部地域を除いてアナログ放送が完全停波(終了)し、日本の地上波テレビ放送は、地デジ放送へと転換されました。
なお、旧来のアナログ放送、そして現在の地デジ放送とも、総称として「地上波放送(地上波テレビ放送)」と呼ばれます。
これは地デジ放送、アナログ放送とも、日本各地にくまなく設置された、テレビの電波塔から周辺エリアにテレビ電波を送信することで、日本国内のほぼ全域を放送エリアとしてカバーするテレビ放送であるためです。つまり地上派テレビ放送とは、地上を伝わって送信される電波によるテレビ放送という意味で、主に人工衛星を用いる衛星放送と対比する意味での呼び名となります。

現在の地デジ放送で使用される電波塔は、主に「送信所(親局、基幹局)」と「中継局(サテライト局)」の二種類に分けられます。
送信所(親局、基幹局)とは、東京都の墨田区押上に位置して、東京都をはじめ、千葉県や埼玉県、神奈川県の多くの地域から、群馬県、栃木県、茨城県の一部まで、首都圏(関東広域圏)の多くの地域に位置する東京スカイツリーをはじめ、近畿地方(近畿広域圏)では、大阪府東大阪市と奈良県生駒市の中間、生駒山の山頂に位置する大阪局。中部地方(中京広域圏)では、愛知県瀬戸市に位置する名古屋局(瀬戸デジタルタワー)など、日本国内でも基幹放送の放送エリアに区分された、各地域に設置され、複数の都府県など、広範囲に地デジ電波を送信する、大規模な地デジ電波塔のことです。

そして中継局(サテライト局)とは、各広域圏でも、送信所からの距離が遠い、また地デジ電波を遮る地形などの要因から、送信所からの地デジ電波が直接、届かないエリアにもまんべんなく電波を送信するため、送信所の周辺で必要な場所に、サテライト(衛星)のように数多く設置された、大小の地デジ電波塔のことです。
中継局では、主に送信所や他の中継局から地デジ電波を受信し、その中継局で電波を増幅し、その周辺エリアへと送信しております。つまり他の電波塔から地デジ電波を中継する形で、地デジ電波を送信する電波塔に当たります。
これら送信所、中継局が日本各地の要所に設置されているため、現在では日本国内のほぼ全域にて、地デジアンテナやワンセグ・フルセグ機器を用いることで、地デジ電波を受信して、地デジ放送を視聴することか可能なのです。

現在の地デジ放送は、災害などの非常時に緊急情報を送信する役割も果たす基幹放送であるため、基本的に(NHK受信料を除き)無料で、日本国内であれば地デジ対応機器を使用することにより不特定多数の誰でも視聴できます。
地デジ放送で放送されるチャンネルは、アナログ放送時代と同じく、各広域圏によって放送内容やチャンネル数は異なる場合もあるものの、基本的に日本全国で放送されるNHK、広域民放。そして東京都の東京MX、埼玉県のテレビ埼玉(テレ玉)のように、主に三大都市圏の主な都府県で別個に存在する各地の独立放送局が、その都府県内を放送エリアとして放送する地方チャンネルになります。

かつてのアナログ放送から地デジ放送に転換された理由は、1990年代ごろより、デジタル技術が飛躍的に進歩したことから、さまざまな分野で従来のアナログ技術からデジタル技術への転換が、世界的に進んでいたこと。
そして同時期、携帯電話が急激に普及したため、従来はテレビ、ラジオ放送の他は、限られたエリアでの無線通信にしか使われることのなかった電波の周波数帯にも需要が高まり、それまでアナログテレビ放送が広い範囲を使用していた電波の周波数帯を大幅に開ける必要が出たためです。

デジタル放送とアナログ放送の違いは、テレビの映像信号を、電波に乗せて送信する方式の違いになります。それまでのアナログ放送では、映像信号をそのままテレビ電波の強弱に変換して、電波塔から送信しておりました。
一方、地デジ放送(デジタル放送)では、映像信号を送信する際に、まず信号を「0」「1」のデジタル信号に変換して、このデジタル信号を電波の波長へと変換し、電波塔から送信する形式になっております。
このデジタル化により、映像信号から無駄な情報を大幅にカットでき、信号の情報量を大幅に圧縮できるのです。そのため地デジ放送では、アナログ放送に比べて、使用する電波の周波数帯を大幅に削減しながら、送信できる情報は格段に大容量となったのです。

地デジ放送では、アナログ放送に比べて、より少ない周波数帯で、約4.5倍の情報を送信することが可能になっております。これによりアナログ放送の時代とは、放送されるチャンネルは変わらないものの、テレビ放送の内容は大きく変わりました。
アナログ放送時代のテレビ放送では、いわゆるブラウン管式のテレビが中心で、テレビ局から放送される各チャンネルを、各ご家庭などで視聴するだけのものでした。
映像の解像度も、画面に水平、垂直の白黒の縞模様を表示できる本数で表される「水平解像度」「垂直解像度」が基準であり、今日の画面解像度では、およそ640×480ピクセル、約31万画素になりました。このレベルの画質および放送を、現在では「標準画質(SD画質)」「標準放送(SD放送)」と呼びます。具体的にはDVDの画質がSD画質です。

それに対して地デジ放送では、電波で送信される情報の大容量化から、第一の特徴として、テレビ映像のハイビジョン(HD)化が実現したことが挙げられます。
テレビ放送の「フルハイビジョン(FHD、2K)」とは、1,920×1,080ピクセル、約207万画素の画質のことで、デジタルテレビ、ハイビジョン規格における最大の解像度になります。
ただ現在の地デジ放送チャンネルの多くでは、技術的な問題などから、1,440×1,080ピクセル、約155万画素の画質による放送を採用していることが多く、フルハイビジョンにはあたりません。ただSD画質に比べると、格段の高画質化には違いありません。
また音声も、CDのようにクリアな音質となり、2.0chステレオによる二か国語放送や副音声機能。5.1chサラウンドなどの高音質化を実現しております。
その他、地デジ放送で追加された主な機能としては、以下のものが挙げられます。

・SD画質の放送であれば、ひとつの放送局が同じ時間帯に最大3つの番組を放送できるマルチ編成。
・テレビ画面上から約一週間分の放送内容を確認でき、録画予約などもワンタッチで行える番組表。
・各放送局で独自の内容を送信しており、リモコンのdボタンで、天気予報やニュース、番組情報などさまざまな情報を確認できるデータ放送。
・リモコンの4色ボタンで、放送されるテレビ番組内のクイズやアンケート、抽選などに参加できる双方向サービス。

このようなテレビ放送の多機能化により、現在の地デジ放送は、アナログ放送に比べても、より利便性が高まり、日常生活には欠かせないものとなっております。

また地デジ放送では、送信される電波にノイズが混入しても、一定のレベルであればチューナーの側で修復が可能なため、安定したレベルの地デジ電波が受信できるエリアでは、アナログ放送の時代のように、画面のちらつきやゴーストなどの映りの乱れが発生することなく、どこであってもクリアな画質と音質のテレビ放送が視聴できます。
ただ地デジ放送でもノイズが修復できるレベルを越えると、ブロックノイズと呼ばれるモザイク状の画面の乱れが生じる他、受信できる地デジ電波レベル(電波の強さ)が一定以下になると、テレビ画面がブラックアウトしてエラーコードおよびメッセージが表示される状態になり。地デジ放送をまったく視聴できなくなります。

また映像信号を電波の強弱で表していたアナログ放送では、チャンネルを変えるとすぐテレビ映像が映し出されましたが、地デジ放送では、地デジチューナーにおいて、デジタル信号を映像へと変換するのに、わずかながら時間がかかるため、テレビのスイッチを入れたときや、チャンネルを変えたときには、テレビ画面が映るまでに1秒程度の時間差が生じるようになっております。

地デジ放送の歴史やアナログ放送との比較については、以下の各コラム記事でも詳しく解説しておりますので、よろしければご確認ください。
・現在の地上波テレビ放送で地上デジタル放送が開始されたのはいつ? デジタル放送とか何か、その仕組みや特徴も全解説!

アンテナの材料一通り持参 アンテナ工事

地デジ放送の電波(UHF波)について

現在の地デジ放送に使用されるテレビ電波は、UHF波(極超短波)のうち470MHzから710MHzまでの周波数帯が使用されております。
MHz(メガヘルツ)とは電波の波長を示す単位であり、1MHzは1秒間に100万回の波長を繰り返すことを示す単位であり、地デジ放送の電波は、1秒間に約4億7千万回から、7億1千万回の波長を繰り返していることになります。
また地デジ放送のUHF波が描く波長の長さは、約40センチから60センチ程度です。
現在の地デジアンテナは、このUHF波を受信するため、基本的にどの機種、モデルであっても「UHFアンテナ」になります。

ちなみに地上アナログ放送の時代では、使用されたテレビ電波は、日本全域で放送されていたNHK、広域民放では、UHF波よりやや周波数帯が低いVHF波(超短波)のうち、90MHzから108MHzのローバンド。および170MHzから222MHzのハイバンドの周波数帯が使われていました。
また独立放送局の地方チャンネルでは、地デジ放送と同じUHF波のうち、470MHzから770MHzまでの周波数帯を使用していました。

この地デジ電波の強さや品質を示す基準(測定値)としては、地デジ電波レベルの他、MER、BERなどの単位がございます。
地デジ電波レベルとは、文字通り地デジ電波の強さのレベルを示すものであり、その単位は「㏈(デシベル)」で示されます。その幅はおおよそ40㏈から100㏈ですが、受信良好といえるレベルは46㏈から89㏈です。
より具体的に、お住まいなどに設置されたテレビ、レコーダーなどの地デジチューナーに届く㏈の数値でいえば、34dBから89dBの間であれば、安定した地デジ放送の視聴が可能となります。また地デジ電波レベルは、チューナーに届いた時点で90㏈以上と強すぎる場合も、画面の乱れや映らないなどの原因となるため、注意が必要です。
そして実際の地デジ電波は、一年を通した気候の変化や、天候などによってもレベルが変動します。そのた実際にはチューナーに届く時点で最低でも40㏈以上。一般的には47dBから81dBの間の電波レベルが適切とされております。

そして「MER(エムイーアール)」とは「Modulation Error Ratio(モジュレーションエラーレシオ)」の略称で「デジタル信号の変調誤差比」を示します。
MERは、アナログ放送から地上波デジタル放送に移行したことで生じた単位です。少し難しくなりますが、日本の地デジ放送で採用されている、デジタル放送の送信形式「64QAM」方式を採用する日本の地デジ放送において、テレビ放送局から送信されたデジタル信号の変調と、実際にご家庭の地デジアンテナやテレビ機器などで受信したデジタル信号の変調の差を数値で表したしたものがMERです。つまり放送局から送信されるデジタル信号と、受信したデジタル信号の誤差を示す比率と言えます。

このMERも㏈の単位で表され、測定の幅は18㏈から27㏈です。通常は25㏈以上であれば、地デジ放送の受信が良好という目安になります。20㏈から24㏈でも受信はできますが、やや余裕が少ない状態です。そして19㏈以下では受信不能となります。
MERの数値も、気候による変化や、特に悪天候では数値が低下することがあるため、通常は余裕のある25dB程度の数値が必要とされております。

最後の「BER(バー、ビーイーアール)」も、地デジ放送に特有の数値であり、主に地デジ電波の質を示すものです。正確には「Bit Error Rate(ビットエラーレート)」といい、直訳すれば「ビットの誤りの率」となります。
前述の通り地デジ放送は、映像信号の情報を「0」「1」を組み合わせたデジタル信号に変換して送信しています。ビットとはデジタル化された情報の単位のことであり、BERは意味の通り、「0」「1」のデジタル信号が、ノイズなどの影響で入れ替わってしまうエラーの比率を示すものです。
BERは、エラーのビット数を、伝送ビット数で割る形によって算出されます。
地デジ放送では、BERの数値が、2×10-4乗。すなわち1万ビットのうち2ビットのエラーが生じている以下の割合であれば、前述したようにエラー検出と訂正機能によって補正が可能であり、ノイズなどのないクリアな映像が視聴できます。

しかしこの割合を越えてしまうと補正が難しくなり、ブロックノイズなどで映像などが乱れてきます。そして一定の限界を越えると地デジ放送が映らなくなるのです。
なおBERの表示は、測定するアンテナレベルチェッカーの機器などによっても違いはありますが「0.0±00」や、前述した「2×10-4乗」の数値を「E-4」などの表示で表します。
このうち「00.00」や「E-8」などはエラーが皆無の状態を示します。「E-7」から「E-5」まではエラーは出ているものの、補正によって正常に視聴可能な範疇となります。そして「E-4」を下回ると、正常な地デジ受信ができなくなります。

地デジ電波の場合、これら3つの値がすべて良好であれば、安定した映像と音質でテレビ放送を楽しむことができます。逆に地デジ電波レベルが高くとも、MERやBERの値が悪い場合は、地デジ画面の乱れや、ブラックアウトした画面に「e202」などのエラーコードが表示され、まったく映らないなどの問題が生じ、安定した視聴ができません。
これら3つの値のうち、地デジ電波レベルについては、後述する電界地域の目安や、ご自宅のテレビなどの設定画面から確認できる「アンテナレベル画面」などから、ある程度は判断することができます。

ただMER、BERに関しては、ご家庭での確認が難しく、測定のためには、アンテナ工事の専門業者が使用する、アンテナレベルチェッカーという機器を使用して測定する必要がございます。また正確にその数値の意味を把握するためには、テレビ電波に関する専門知識も必要となるため、一般の方には難しいと言わざるを得ません。

また地デジ電波レベルに関しても、ご自宅でも屋根の上や壁面など、位置によって大きく変動する場合もある他、電波の方向などの確認も必要となります。
そのため、現場での地デジ電波受信に適した地デジアンテナ機種、設置位置を選ぶために、地デジ電波のレベルや品質を確認する場合には、アンテナ工事の専門業者に電波調査をご依頼になることがおすすめと言えます。

上記の項目を含め、地デジ電波(UHF波)の性質については、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。
・地上デジタル放送の「地デジ電波」基礎知識

・地デジ電波の強さと品質を示す「dB」「MER」「BER」とは何か?

地デジ放送の「電界地域」と地デジ電波の性質について

前述のように、地デジ放送のUHF波は、日本各地に設置された送信所、中継局などの電波塔から、周辺エリアへと送信されております。
そのため地デジ電波は、電波塔からの距離、および地デジ電波を遮りやすい地形などの影響により、日本国内でも現場によって受信できる電波レベルが違ってまいります。
そして地デジ受信に関しては、日本国内でも、受信できる地デジ電波の大まかな違いによって、区域の分類が行われております。

これを「電界地域」と呼び、主に地デジ電波塔の距離が近い順など、受信できる地デジ電波レベルが強い順に、それぞれ「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域(微弱電界地域)」とされております。

強電界地域とは、受信できる地デジ電波のレベルが80㏈以上になるエリアです。
一般的には、一帯に地デジ電波を送信する電波塔が視認できる範囲で、電波を遮る地形や建物などの障害物も少ないエリアが該当します。
強電界地域であれば、地デジ電波状態がよいため、戸建て住宅などに設置できる地デジアンテナ機種や、設置できる場所とも、選択肢の幅が非常に広くなります。
ただ前述のように、地デジ電波レベルは、チューナーに届く時点で90㏈以上など強すぎても、地デジ放送の視聴に問題が出るため、強電界地域では注意が必要です。
したがって強電界地域では、地デジ電波強度に応じて、受信性能を抑えた地デジアンテナモデルを使用する。またアッテネーターと呼ばれる、地デジ電波を適度に減衰させる機器を配線部に設置する。アッテネーター機能をもつテレビなど受信機器では、その機能をオンにするなどの対処が必要です。

中電界地域は、主に強電界地域の周辺に当たり、受信できる地デジ電波レベルが80㏈から60㏈程度の地域のことをいいます。
中電界地域でも一定の強さの地デジ電波を受信できるため、地デジアンテナの機種や設置位置については、強電界地域には及ばないものの、ある程度は自由に選ぶことができます。
ただ中電界地域になると、地デジ電波を遮る高層建築物などにも影響されやすくなるため、注意が必要です。

弱電界地域は、中電界地域よりさらに遠く、または山地などの向こうで地デジ電波が遮られやすいエリアに当たり、数値では受信できる地デジ電波レベルが60㏈以下の地域です。
弱電界地域では元より受信できる地デジ電波レベルが弱く、電波を遮る高層建築物などにもさらに影響を受けやすくなるため、地デジアンテナの設置では、素子数の多い高性能な地デジアンテナを、住宅の屋根の上など、障害物の影響を避けやすい高所に取り付ける必要がございます。

そして弱電界地域でも、特に受信できる地デジ電波が50㏈程度から40㏈以下となり、そのままでは安定した地デジ放送の視聴が難しくなるエリアは、微弱電界地域と呼ばれることがございます。この微弱電界地域は、基本的に電波塔から送られる地デジ電波の受信範囲外となります。
このようなエリアで、その電波塔からの地デジ電波を受信するためには、パラスタックアンテナと呼ばれる、微弱電波も受信できる超高性能の地デジアンテナが必要です。

他にも日本国内には、地デジ電波が遮断される山間部や、近辺に中継局が存在しない過疎地域、離島部など、地デジ電波がまったく届かないエリアも、ごく一部ながら存在します。
このようなエリアを地デジ放送の「難視聴地域」と呼び、該当の地域では、主にケーブルテレビ(CATV)などを利用して地デジをはじめとするテレビ放送を視聴することになります。

ただ電界地域をご理解になる上では、主に3点の注意点がございます。
1点目は、まず電界地域とは、地デジ放送や地デジアンテナに関係する団体や企業などが、それぞれ受信の目安として使用する基準であり、法律や学術上による統一された定義ではないという点です。
そのため使用する団体、組織によって基準が異なり、各電界地域を分ける㏈数の基準が異なることや、強電界地域と弱電界地域の二種類のみに分類されることもございます。
上記に記した電界地域の区分の基準は、もっとも一般的な基準ですが、使用される場所によっては異なる場合もございますので、電界地域の表記を確認する際には、どのような基準で分類されているかという点にもご注意ください。

2点目は、前述のように、地デジ電波レベルは常に一定のものではなく、気候や天候によっても変動するといった点です。
具体的には、気温が低いと空気が収縮し、遠距離まで電波が届きやすい反面、無関係の電波も届きやすくなるため、干渉によるノイズが生じやすくなります。気温が高い場合は空気の膨張により、空間を伝わる電波レベルがやや弱くなります。
このような気候の影響から、地デジ電波レベルは、同じ現場であっても、一年を通しておよそ6㏈程度の変動が生じます。
他にも電波は水分に弱く、湿度の高さなどにも影響される他、降雨や降雪などの悪天候でも、電波レベルが大きく低下します。

3点目は、受信できる地デジ電波レベルは各電界地域に関係なく、地デジ電波を遮ってしまう建築物などの障害物にも影響を受けるという点です。
地デジ電波であるUHF波は、前述のように約40センチから60センチの波長の幅を持つため、電波塔から発信された電波が、高層ビルなどの障害物にぶつかった場合も、ある程度は障害物を乗り越えて向こう側に回り込むことができます。
ただアナログ放送時代のVHF波は、その波長の幅は約1.4メートルから3.3メートルと、地デジ電波の2倍以上から数倍でした。そのため現在の地デジ電波は、アナログ放送の時代に比べると、障害物を乗り越える力がやや弱くなっているのも事実です。

そのため地デジ放送では、強電界地域などであっても、電波塔から見て高層ビルなどの陰に当たる部分の直近部や、陰の中央付近では、受信できる地デジ電波が、電界地域の基準に関係なく、大きく低下して、地デジ電波が受信しにくくなることがございます。
他にも、地デジアンテナに電波が届くルートに樹木が多く、その葉が茂る。また降雨の後で樹木が濡れている場合などは、電波が遮られる、減衰するなどで、受信できる電波レベルが大きく低下いたします。

また住宅密集地など、隣家との距離が近い壁面などでは、やはり地デジ電波が届きにくくなるため、強電界地域であっても、デザインアンテナなど壁面に設置する地デジアンテナを使用しても、十分なレベルの地デジ電波が受信できず、地デジ放送が正常に試聴できないこともございます。

総じて、地デジの電界地域とは、大まかなエリアで受信できる地デジ電波レベルの目安を判断するものにすぎず、気候や天候などの条件、またアンテナを設置する現場の周辺環境によっては、受信できる電波レベルが、該当する電界地域の基準よりも下回ることがございますので、どうかご注意ください。

地デジ電波の各電界地域や、その他、アナログ放送時代のVHF波との違いなどについては、以下の各コラム記事をご参照ください。
・地デジアンテナ設置に重要となる「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」とは

・徹底解説!強・中・弱の地デジ電界地域に適したテレビアンテナ工事の選び方、調べ方は?

・UHFアンテナとは地デジテレビアンテナのこと? VHFアンテナとの違いや設置方法、古いアンテナや端子の交換方法も解説!

お客様満足 あさひアンテナ アンテナ工事

地デジ電波レベルが弱まる原因について

上記した各電界地域の分類とは別に、戸建て住宅などに設置された地デジアンテナで受信できる電波レベルが弱まる原因には、大きく分けて以下の3点が挙げられます。
1点目は「テレビアンテナ本体や配線部の機器、ケーブル類の劣化、故障」です。
戸建て住宅におけるテレビアンテナから、テレビなど受信機器までにいたる配線部の構造としては、以下の通りになります。

・テレビアンテナ。(地デジアンテナ、BS/CSアンテナ)
・アンテナケーブル。(同軸ケーブル。テレビアンテナからテレビなど受信機器までを、各機器を経由してテレビ電波を伝達するケーブル)
・混合器。(地デジとBS/CSの双方アンテナを設置する場合に、2基以上のアンテナからのケーブルを混合する機器。地デジアンテナのみを設置する場合は不要。また後述するブースターと一体化している機器もあり)
・ブースター。(地デジなどの電波レベルが低い場合に設置される、テレビアンテナからの電波を増幅する機器。住宅内にテレビなどの機器を3台以上、設置する場合は実質的に設置が必須)
・分配器。(テレビアンテナから混合器、ブースターなどを経由した一本のケーブルを、住宅内でアンテナコンセントのある各部屋へと、複数のケーブルを通じて、等分の電波レベルにテレビ電波を分配する装置)
・アンテナコンセント。(住宅の各部屋に設置された、テレビアンテナからのテレビ電波が送信されるコンセント。このコンセントと室内のテレビ機器を室内用のアンテナケーブルで接続する)
・分波器。(セパレータ。混合器で地デジとBS/CSのテレビ電波を混合している場合に、再度、双方の電波を2本のケーブルに分け、テレビ側の地デジとBS/CSのチューナー端子に接続する機器。混合器を使用していない場合は不必要)
・テレビ、レコーダーなどの受信機器。

主にこのような機器と配線部を経て、アンテナで受信したテレビ電波は、テレビなどの受信機器に届いております。そしてアンテナから配線部や機器などに、破損や劣化、その他のトラブルが発生すると、テレビに届く電波レベルは急激に弱まります。
例えば、地デジアンテナである八木式アンテナで、素子部の一部が風雨などの影響により折れているなどの破損がある。また屋外に露出しているケーブルの接続部に雨水などで腐食が生じている場合は、アンテナが十分なレベルの電波を受信できない。また受信したテレビ電波が受信機器まで十分に届かないなどの問題が生じます。

他にも、ブースターのトラブル、また増幅量の調整が的確でない場合なども、テレビ電波が住宅内で必要なレベルにまで増幅されなくなり、電波レベルの弱まりとなります。
同じように、分配器やアンテナコンセントの接続部の不良や、機器、ユニットの劣化などでも、受信できる電波レベルの減少につながります。
特にアンテナコンセントからテレビなど機器までを接続する、室内用のアンテナケーブル(同軸ケーブル)は、細いものである場合が多く、極端に折り曲げる、また物を乗せるなどすると、内部で導体である導線の断線などが生じ、電波を送信できなくなります。

またテレビなど機器も、設置から10年以上が経過し、基板などが劣化してくると、テレビ放送が正常に映らないといった問題が出ることがございます。いわゆる「B-CASカード」を使用する機種であれば、カードの劣化や破損により、テレビ放送が映らなくなることもございます。ケーブル接続部やカードの挿入部に汚れやごみがたまり、接触不良が生じているといったケースも考えられます。

それ以外では、アンテナ本体や配線部などには特にトラブルがなくとも、アンテナからテレビのある部屋までが遠く、配線部が長くなる場合には、その部屋でのみ電波の減衰が生じて電波レベルが低下することもございます。この場合は、室内用のブースターやラインブースターで、必要な分だけ電波レベルを増幅する。またケーブルでの減衰が起こりにくい、太く高品質のケーブルに交換するなどの対処法がございます。

これら想定されるトラブルのうち、ご家庭で対処できる問題は、屋内のアンテナコンセントからテレビ機器までの部分の確認。また天井の点検口やマルチメディアボックスなどで、ブースターや分配器など、配線部の機器が確認できる住宅では、それらの機器の確認になります。

ご家庭で可能な対処としては、問題のあるテレビ本体のリセット(本体の主電源を切って電源コンセントを抜き、数分待って再接続して電源を入れる)。またB-CASカードの抜き差しやカード、挿入部の汚れを落とす。他の部屋にある正常に映るテレビのB-CASカードと交換して正しく映るかを確認する。ケーブルの接続部を抜いてほこりなどの汚れを落とし、問題がある場合は交換する。その他、機器が正しく作動しているか確認する、といったことになります。
ご家庭での対処で問題が解決しない、また対処が難しい場合は、アンテナ工事の専門業者へとご相談になることをおすすめいたします。

2点目は「地デジアンテナを設置している現場の周辺環境の変化」が考えられます。
前述のように、地デジ電波は、現場まで電波を送信する電波塔から、現場に設置された地デジアンテナまでの間に、高層建築物などの障害物があると遮られてしまいます。
そのため、ご自宅に電波を届ける電波塔の方向に高層マンションなどが建設された場合は、特にマンションの直近や中心部などの一帯で、地デジ電波を受信しにくくなります。

またデザインアンテナなどを壁面に設置している場合は、その壁面に隣接する直近に新築住宅などが建設されると、やはり地デジ電波が遮断されることがございます。
このような障害物の発生によるテレビ電波の受信レベル低下については、地デジアンテナの機種や設置位置を変更することで対応できます。また高層マンションなどの建築による受信障害については、民法709条「原因者負担の原則」に基づき、お住まいの自治体の担当部署などを通じて、建築物のオーナーや所有者と話し合いを行い、費用は相手側の負担で対処を求めることができます。

他にも、地デジアンテナを向けている方向に、自宅や住宅の植木、また外部の森林などが伸びている場合は、やはり地デジ電波が遮断される場合もございます。
この場合、樹木の葉が落ちる秋から春にかけては地デジ受信には問題はないものの、葉が茂る春から夏にかけて受信障害が発生する。また雨が降った後などは木々が濡れ、水滴が落ちることなどで、水分による減衰でやはり受信障害が発生することもございます。

この場合も地デジアンテナの設置位置を変更するほか、ご自宅の植木であれば伐採する。枝や葉を落とすという対処も可能です。
ただ隣家やその他の所有者がいる樹木を無断で切る、枝や葉を落とすなどは法的に問題が生じますので、必ず樹木の所有者、またはやはり自治体の担当部署に相談されるなどして、話し合いや適切な対処を取った上で、許可を得て必要な部分のみを切るなどしてください。

3点目は「地デジアンテナの設置状況の変化」です。
地デジアンテナやBS/CSアンテナは、本体に破損などのトラブルや、周辺環境の変化などはなくとも、設置の角度がズレるなどのトラブルが生じると、受信感度が大きく低下いたします。
これは地デジアンテナ、BS/CSアンテナとも「指向性」という性質があるためです。
地デジアンテナの指向性とは、アンテナ本体でも決まった一方向(正面側)でのみ、地デジ電波の受信性能が高くなる性質のことです。

地デジアンテナでは、この正面側を地デジ電波が届く方向、具体的には地デジ電波塔の方向(場合によっては、地デジ電波がビルなどにぶつかって反射した「反射波」の方向)へと正確に向ける必要がございます。
この正面方向が電波の方向から外れるほど、地デジアンテナの受信感度は低くなり、大きくずれるとほとんど受信性能がなくなります。地デジアンテナの指向性の鋭さは、アンテナの機種やモデルによって異なり、受信性能を示す「素子数(相当)」などの数値は同じでも、指向性が鋭い(受信性能が高くなる角度の範囲が狭い)アンテナほど、正面での受信性能が高くなるという性質がございます。この指向性には、正面以外から届く、ノイズとなる無関係な電波をカットする役割も果たします。

この指向性については、個々のアンテナモデルごとに「半値幅」という数値で表記されます。
半値幅とは、地デジアンテナモデルの受信性能が、もっとも高くなる真正面の側を基準に、そこからアンテナの向きを左右へとずらし、受信性能が最大の数値から、ちょうど半分のレベルになる角度を示す数値です。

後述する主な地デジアンテナ機種の中でも、屋根の上に立てる魚の骨に似た八木式アンテナは、もっとも指向性が高い(半値幅が狭い)分だけ受信感度が高くなり、壁面などに設置する薄型のデザインアンテナ。屋根の上などに立てるポール状のユニコーンアンテナの順で、指向性(半値幅)が広くなります。
そのため、地デジアンテナは、設置時に調整された正常な角度から、大きな方向のズレが生じると、受信感度が大きく低下します。

得に八木式アンテナその形状や設置位置、指向性の高さもあり、正しい角度調整が行われている場合の受信性能は非常に高くなる反面、台風などの強い風雨。降雪や屋根の上への積雪。カラスなど野鳥が止まる鳥害。また長年の設置による経年劣化で耐久力が低下することにより、角度のズレが生じやすくなります。
アンテナ角度のズレについては、あらためて電波塔の方向へと角度調整を行うことで、問題は解決します。ただ角度のトラブルが生じやすい八木式アンテナは、屋根の上に設置されていることが多いため、角度調整の作業に危険が伴う場合は、必ず専門知識と機材、安全対策などを整えている、アンテナ工事の専門業者にご依頼ください。

当あさひアンテナでは、ご自宅の地デジアンテナ角度のズレにより、地デジ放送が正しく受信できなくなった場合には、屋根の上などの高所において、専用のアンテナチェッカーを用いて、最適な方向へと角度調整を行い、あらためて角度のズレが生じないよう、しっかりと固定し直す角度調整の作業を、税込み8,000円からでお引き受けしております。
これら3点の主なトラブルに関係する、詳しい解説や対処法については、以下の各コラム記事も参考になることと存じます。
・地デジのテレビアンテナで受信できる方向は指向性で決まる? アプリでアンテナの方向調整に最適な角度を調べる方法も徹底解説!
・地デジテレビアンテナをさまざまな場所に設置する工事と、アンテナの向きや方向を自分で調整する方法とは? 費用の相場も解説!
・アンテナ設置工事の台風対策。テレビが映らない、アンテナが倒れるなどの原因と対策、予想される風災トラブルへの対処方とは?
・降雪や積雪の影響で地デジ、BS/CSのテレビ放送が映らなくなるトラブル対策になるアンテナ工事の方法とは?
・「B-CASカード」の基礎知識とテレビ画面のトラブル
・戸建住宅におけるテレビアンテナ配線を徹底解説!
・古いテレビアンテナやアンテナ端子は交換するべき? 交換が必要な条件や方法を解説!
・テレビ本体の不具合・故障とその原因、症状別の対処法と修理費用
・テレビアンテナ修理の依頼前に簡単に自分で調整できること
・地デジ、BS/CSテレビアンテナの落雷や積雪、鳥の糞害対策は? 映らなくなる原因と防止法、対策となる設置工事
・台風や大雪、地震により起こりえるテレビアンテナのトラブルとその対策
・雷で起こりえるテレビアンテナのトラブルとその対策
・テレビアンテナが台風などの風で揺れてテレビが映らない対策の工事とは? アンテナが倒れる原因や対処法、修理の費用も解説!
・災害時の備え・災害に強い地デジアンテナ工事
・テレビアンテナで地上デジタル放送が受信できない際の修理とは?E201などが表示されて映らない原因と工事費用の相場を解説
・地震や強風でテレビの地デジアンテナが倒れるなどの問題に対処法や対策はある? 修理費用の相場や安い工事業者の選び方も解説!

マージン 10年保証 アンテナ修理専門

衛星放送とその電波についての基礎知識

引き続き、衛星放送についてもご説明してまいります。
衛星放送とはその名称通り、宇宙空間の赤道軌道上、約36,000キロの上空にて、地球の自転に合わせて軌道上を回っているため、地上からは常時、上空の一点に静止して見える「静止衛星」に向けて、地上の送信局からテレビ、ラジオなどの放送電波を送信(アップリンク)し、受け止めた静止衛星が、電波の周波数を変換、増幅したのち、地上の広範囲へ放送電波を送り返す(ダウンリンク)形で送信しております。

この静止衛星からの電波を、地上の戸建て住宅など建築物に設置された、パラボラアンテナであるBS/CSアンテナで受信し、BS/CSチューナーを持つテレビなど受信機器に電波を送信することで、衛星放送を視聴できます。

衛星放送の特徴は、地上に多数の電波塔を設置する必要がある、地デジ放送などの地上波放送に比べ、一基の静止衛星から日本の全域など、広範囲へと効率的に大容量の情報を送信できるという点にあります。
また地域によって受信できる地デジ電波レベルが変化し、国内に難視聴地域なども存在する他、地形や建物などの影響も受けやすい地デジ放送に比べ、衛星放送では、日本国内の全域に、大きな差がなくほぼ安定したレベルのテレビ電波を送信することが可能です。
他にも、静止衛星とBS/CSアンテナの間を遮断される場合を除き、地上の地形や建物などの障害物、災害などに影響されにくく、安定したテレビ放送が可能という点も大きなメリットに挙げられます。

日本の衛星放送は、大きく「BS放送」「CS放送」の二種類に分けられます。
BS放送(BSデジタル放送)とは「放送衛星(Broadcast Satellite)」を用いた衛星放送であり、東経110度に位置する放送衛星から電波が送信されております。
BS放送は、地デジ放送と同じく不特定多数を対象とした放送であり、有料チャンネルを除き、衛星放送のアンテナを設置することにより、日本国内であれば誰でも視聴できます。
BS放送のチャンネルは、NHK、広域民放の基幹放送をはじめとする無料チャンネル。および月額契約制の有料チャンネルがございます。

CS放送(CSデジタル放送)は、元来は企業や事業者などを対象に通信用を想定した「通信衛星(Communication Satellite)」を使用する放送です。
しかし1989年(平成元年)の放送法改正により、通信衛星から一般世帯を対象にしたテレビなどの放送事業が可能となりました。そのためCS放送は、その事業者と契約を結んだ特定の視聴者を対象とするテレビ放送であり、チャンネルの大半が有料チャンネルになっています。

2023年現在のCS放送には、東経110度の通信衛星から電波を送信し、80近いチャンネル数をもつ、110度CS放送「スカパー!」。および東経124度、128度の通信衛星から放送を行い、130以上のチャンネルのうち、4K放送の1チャンネルを除き、すべてハイビジョン(2K、FHD)対応チャンネルである他、多数のラジオチャンネルもある124度/128度CS放送「スカパー!プレミアムサービス」の2サービスがございます。
CS放送は、BS放送よりも格段の多チャンネルで、多彩なジャンルの専門チャンネルから、お好みのチャンネルを選択して契約し、視聴できるという点です。

これらBS放送、CS放送の区分は、放送法の規定によるものでしたが、現在では双方の内容に、実質的な違いは少なくなっております。

また2018年(平成30年)12月1日には、BS放送、CS放送に複数の4K、8Kチャンネルが追加される形で、衛星放送の4K8K放送「新4K8K衛星放送」もスタートしております。

そしてこれらBS放送、CS放送の衛星放送で、静止衛星から送信される電波は、非常に周波数帯が高いマイクロ波(SHF波)の中でも「12GHz帯」と呼ばれるものになります。
GHz(ギガヘルツ)は地デジ放送のMHzよりも単位がひとつ上になり、1GHzは1秒間に10億の波長を繰り返す電波になります。

衛星放送でも、BS放送では11.7GHzから12.2GHz。CS放送では12.2GHzから12.75GHzの周波数帯が使用されており、全体でおおむね12GHz前後であることから、12GHz帯と総称されます。
そもそも電波とは、光を含む電磁波のうち、周波数帯が低いものの総称であり、日本の電波法を含め、一般的には3THz(THz(テラヘルツ)=兆の単位)までの電磁波を、電波と定義しています。
そのため電波には、周波数帯が低いほど性質が音に近く、高いほど光に近くなるという性質がございます。
そして衛星放送の12GHz帯の電波は、周波数の高いため、波長の長さは25ミリ程度と短くなり、その性質は光に非常に近く、直進性が非常に強くなっております。

衛星放送では、宇宙空間の、主に東経110度に位置する静止衛星から、日本の全域をスポットライトで照らすような形で、12GHz帯の電波を送信しているのです。
また現在の日本の衛星放送では、同じ12GHz帯の電波でも、衛星から見て右回りの螺旋を描いて送信される「右旋円偏波」と、左回りの螺旋を描いて送信される「左旋円偏波」の2種類が使用されております。
ただ124度/128度CS放送「スカパー!プレミアムサービス」では、地デジ放送と同じく垂直または水平の直線偏波を使用しています。

この円偏波は、新4K8K衛星放送がスタートする以前の、2K衛星放送(BS/CS)では、右旋の電波のみが使用されておりました。
ただ新4K8K衛星放送をスタートするにあたり、BS放送、CS放送に4K、8Kのチャンネルを追加するためには、従来の右旋円偏波では、4K8Kチャンネルに割り当てることができる周波数帯が不足したのです。

そこで右旋円偏波で使用できる周波数帯には、BS放送の基幹的な無料チャンネルである、NHK、広域民放の4Kチャンネルを割り当て、それ以外の4K8Kチャンネルには、新しく導入した「左旋円偏波」の周波数帯を割り当てました。

そのため現在では、従来の2K衛星放送(と一部のBS4Kチャンネル)が右旋円偏波。大半の新4K8K衛星放送が左旋円偏波という形で、電波の区分が生じているのです。

なお現在のBS/CSアンテナは、ほぼすべてが右旋と左旋の双方を受信できる2K4K8K対応BS/CSアンテナになっております。ただ2018年以前に設置されたBS/CSアンテナは、右旋の電波のみしか受信できない2K対応アンテナであるケースが多く、このようなアンテナが設置された住宅で新4K8K衛星放送を受信するためには、アンテナ本体を2K4K8K対応型に交換する他、配線部のケーブルや機器も、左旋の電波に対応できるものへと交換する必要が出ることもございますので、どうかご注意ください。

衛星放送の電波、および新4K8K衛星放送に対応できるBS/CSアンテナやアンテナ配線部の機器については、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。
・衛星放送(BS放送・CS放送)の「テレビ電波」基礎知識

・新4K8K衛星放送とは? 4K、8Kテレビの購入後に必要なアンテナ工事と費用の相場、おすすめ業者の選び方まで徹底解説!

・「新4K8K放送」を視聴するためのアンテナ工事、配線について徹底解説!

・「新4K8K衛星放送」のご視聴に必要な機器・完全チェック!

BS/CSアンテナの種類と衛星放送の電波レベルについて

BS放送、CS放送を受信するためのテレビアンテナは、アウトドア用、車載用などの特殊なモデルを除けば、基本的にバラボラアンテナの一種類のみになります。

パラボラアンテナとは前述の通り、大きな皿のような形の「放物面反射器」または「ディッシュ」と、BS/CSアンテナの場合は、背面から延びる金属製のアームでディッシュの中央付近に固定された「コンバーター」から構成されるアンテナになります。

日本の衛星放送用の主なBS/CSアンテナは、一基でBS放送と110度CS放送(スカパー!)の双方を受信できすBS/110度CSアンテナです。
他にも、124度/128度CS放送を受信できるプレミアムサービスアンテナ専用アンテナ。東経110度、124度、128度すべての静止衛星からの電波を受信できるマルチアンテナ
また用途に応じて、BS放送、CS放送の一方のみに対応するBSアンテナ、CSアンテナなどが存在します。

ここではBS/110度CSアンテナを中心にご説明してまいりますが、BS/CSアンテナで衛星放送の12GHz帯の電波を受信する仕組みとしては、まずBS/CSアンテナのディッシュ部を、静止衛星が位置する東経110度(もしくは東経124度/128度)へと正確に向け、静止衛星から直進的に送信される12GHz帯の電波を正面から受け止めます。

ディッシュに受け止められた12GHz帯の電波は、ディッシュ内側の放物面反射器に反射して、中央に設置されたコンバーターの「一次放射器」に集められます。

この12GHz帯の電波は、周波数帯が高すぎるため、そのまま同軸ケーブルで送信すると減衰量が非常に大きくなります。そのためコンバーターにより、ケーブルでの送信に適したMHz帯の電波へと変換した後、ケーブルから屋内のテレビなど受信機器のBS/CSチューナーに送ることで、BS放送、CS放送が視聴できるのです。
なおコンバーターを作動させるためBS/CSアンテナには、ケーブル配線部にあるブースターや、チューナー端子からの給電で、電源が必要となります。

また前述の通り、衛星放送の12GHz帯の電波には、右旋円偏波、左旋円偏波の違いがございますが、右旋左旋それぞれの電波はコンバーターで周波数帯を変換される際、BS右旋の電波は1032MHzから1489MHzに、110度CS右旋の電波は1595MHzから2071MHzに、BS左旋および110度CS左旋の電波は2224MHzから3224MHzの周波数帯へと変換されます。

総じてコンバーターで変換されたMHz帯の電波は、右旋より左旋のほうが高周波数帯となります。そして新4K8K衛星放送がスタートする以前の、2K衛星放送の時代は、右旋円偏波しか使用していなかったため、2018年以前に設置されたBS/CSアンテナだけでなく、配線部のケーブルや、ブースター、分配器などの機器も、左旋の電波が変換された周波数帯には対応できないことがございます。

そのため、2018年以前のBS/CSアンテナや配線部で新4K8K衛星放送を視聴するためには、アンテナ本体や配線部の機器も交換する必要が出るケースがあるのです。

基本的にBS/110度CSアンテナは、どのメーカーやモデルでも基本的な構造は同じで、太陽光に強い白色系の色合いをしたパラボラアンテナになります。したがってディッシュの大きさが同じモデルであれば、その受信性能にほとんど違いはございません。

ただ、BS/CSアンテナのバリエーションでは、ディッシュサイズの違いの他、太陽光に強い塗料を用いた黒色などのカラーバリエーション。ディッシュ部が風を通すパンチングホール仕様や、各接合部の強化で耐風性を高めた高耐風モデルなどが存在します。

BS/CSアンテナのディッシュサイズについては、ディッシュの有効直径(電波を受け止める部分の直径)をセンチ数で表した数値として、一般戸建て住宅向けモデルである45型の他、50型、60型、75型、90型、120型などがございます。
45型以上の大型モデルは基本的に、アパートから大型のマンションまで、集合住宅の規模に合わせたサイズを使用する共同受信用になります。

前述の通り、衛星放送では静止衛星から日本国内の全域にまんべんなく12GHz帯の電波を送信しているため、日本国内であれば極端な電波レベルの差が生じることもなく、基本的に戸建て住宅であれば、BS/CSアンテナを適切な角度に設置することで、日本全国でBS放送、CS放送の衛星放送を受信できます。

したがって、ご自宅に設置したBS/CSアンテナで、衛星放送の電波を正しく受信できない。受信レベルが下がる要因としては、アンテナ本体や配線部の故障、劣化などのトラブルや設定ミスなどを除けば、原因は限られてまいります。

BS/CSアンテナで受信できる電波レベルが低下する要因とは?

BS/CSアンテナで12GHz帯の電波の受信レベルが低下する要因は、主に「BS/CSアンテナ角度の狂い」「アンテナを向けた方向の障害物」「悪天候」の三点が挙げられます。

まず「BS/CSアンテナの角度」についてですが、前述の通りBS/CSアンテナは、静止衛星から光のように直進して送信される電波を、正面からディッシュで受け止めて受信しているため、ディッシュの角度を静止衛星の位置する東経110度(放送によっては東経124度、128度)へと正確に向ける必要がございます。
この角度にミリ単位でも狂いが生じると、ディッシュに反射した12GHz帯の電波が、コンバーターに集中するポイントがずれてしまうため、受信レベルが大きく低下してしまうのです。
そして東経110度に位置する静止衛星からの電波を受信するためには、アンテナのディッシュ部を仰角(上下の角度)、方位角(左右の角度)とも正確に設置する必要がございます。

日本から見て東経110度は、おおよそ南西から南南西の方角ですが、衛星の角度は同じでも、日本国内の地域が変わることで、その角度は微妙に異なってまいります。
そのため日本国内の各地における、正確な東経110度の方向を確認して、アンテナ角度を正確に調整して設置する必要があるのです。総じてBS/CSアンテナは、地デジアンテナ以上に指向性が鋭いアンテナであると言えます。

一般の方が日本各地における東経110度の正確な角度を確認する方法としては、日本三大アンテナメーカーのひとつ「日本アンテナ」社が提供するスマートフォンアプリ「BSコンパス」をはじめとする、スマートフォンアプリをご利用になる方法がもっともお手軽です。
「BSコンパス」では、お住まいの地域を設定することで、スマホの画面に、地域ごとの統計110度を示すコンパスが表示されるため、BS/CSアンテナにスマホを添わせて作業することで、仰角、方位角とも、角度調整の作業が楽に行えるようになります。

他にもインターネット上には、日本各地における東経110度の仰角、方位角の一覧表が掲載されているサイトがございます。またBS/CSアンテナのモデルには、角度調整の部分に、日本地域の東経110度に当たる角度が表示されているものもございます。このようなサイトやモデルを利用することでも、BS/CSアンテナの角度調整は簡単になります。
ただBS/CSアンテナは、表示される東経110度の角度に調整すればよいというものではなく、現場ごとに、衛星放送の受信感度が最大になる微調整を行う必要もございますので、何卒ご注意ください。

また正確に角度を調整してBS/CSアンテナを設置した後も、風雨などの影響をうけて、アンテナ角度のズレが生じることもございますので、この点にも注意が必要です。
特にBS/CSアンテナはディッシュ部が風雨を受けやすい構造をしているため、設置の際には、多少の雨風などでは角度が狂うことのない、しっかりとした固定が必要です。そのため、できるだけ高い施工技術を持つ、アンテナ設置のプロと言えるアンテナ工事の専門業者にご依頼になることがおすすめです。
他にも、前述した高耐風モデルのBS/CSアンテナを使用することで、風雨などの影響による角度のズレに対して、非常に有効な予防策となり得ます。

次は、BS/CSアンテナを正確に東経110度に向けた場合の「アンテナを向けた方向に存在する障害物」についてです。
衛星放送の12GHz帯の電波は、静止衛星から日本全国に送信されるため、地上の障害物には影響を受けにくいものの、唯一、静止衛星と設置されたBS/CSアンテナを結ぶ直線状に、電波を遮る障害物がある場合には、電波が遮断されてしまいます。
前述のように12GHz帯の電波は性質が光に近いため、このような障害物があると、アンテナのディッシュに影を落とすような形になり、アンテナ側で受信できる電波レベルが大きく下がってしまうのです。

12GHz帯の電波を遮る障害物としては、山地やビルなどの建物などはもちろん、電柱や電線、クレーン車、樹木やその枝葉、また水分を含んだ洗濯物など、ささいなものも含まれます。
したがってBS/CSアンテナを設置する場所としては、正確な角度調整はもちろん、現状、アンテナを向ける方向に障害物が存在しない。また設置後も将来にわたって建物などの障害物が発生する可能性が低い位置を選択することが重要です。

なおBS/CSアンテナを東経110度に向けた先に、ビルや住宅など障害物になりそうなものがある場合、アンテナの設置位置を起点とした障害物の高さに比べて、アンテナと障害物が1.5倍以上、離れていれば、衛星放送の受信する上での問題は生じません。
例として、BS/CSアンテナを向ける東経110度の方向に、アンテナより5メートル高い建物があった場合、アンテナと障害物との間に7.5メートル以上の距離があれば、特に問題は起こらないことになります。

そして、衛星放送の受信に大きく影響を与えるのが「雨や雪などの悪天候」です。
衛星放送の12GHz帯の電波は、高周波数帯であり、波長の長さが25ミリ前後と、地デジ電波に比べても短いものになります。そのため、多少の雨や雪に影響を受けることは少ないものの、雨粒や雪の大きさが、12GHz帯の電波の波長の幅である25ミリに近い、激しい豪雨や降雪となると、電波が空中で雨や雪に吸収され、乱反射が生じるなどして、BS/CSアンテナで受信できる電波レベルが極度に低下してしまうのです。

そのため一定以上の豪雨や降雪では、衛星放送の画面が乱れ、ついにはエラーコードとメッセージが表示されるのみで、衛星放送を視聴できなくなるケースが多くなります。このような現象を「降雨減衰」「降雪減衰」と言います。
降雨減衰や降雪減衰への対策は、基本的には天候の回復を待つのみになります。
ただ戸建て住宅向けの45型BS/CSアンテナではなく、50型、60型、75型などやや大型の機種を使用することで受信性能が高まり、降雨減衰や降雪減衰へと対策へとなることもございます。ただ一方で、ディッシュが大型のBS/CSアンテナは風雨などに影響されやすく、角度のズレなども生じやすくなるため、注意が必要です。

そして上記の要因の他にも、日本国内の北部や南西部、離島部など、静止衛星からの距離がやや遠くなる地域では、12GHz帯の電波が地上に届くまでに距離がある分だけ、電波の減衰が生じて、中央部に比べるとやや電波レベルが低くなり、受信不良が生じやすくなることがございます。
このようなエリアでも、45型のBS/CSアンテナより、やや大型のBS/CSアンテナを使用することが、受信不良への対応策となります。

その他、アンテナ本体や配線部、周辺機器の破損、劣化による受信不良については、対策についても地デジアンテナの場合とほぼ同様になります。

ただ、BS/CSアンテナ特有の注意点としては、前述の通り、コンバーターを作動させるための電源設定が必要となる点が挙げられます。この電源設定にミスがあると、コンバーターが作動せず、12GHz帯の電波を適切な周波数帯に変換できないため、衛星放送が視聴できなくなりますのでご注意ください。
また、BS/CSアンテナの電源設定に関しては、アンテナ配線部を通じて、ブースターの電源部から電源を供給する方法と、テレビやレコーダーなどのチューナー端子から電源を攻究する方法がございます。

そしてテレビなどから電源を供給する場合は、テレビなど受信機器側から設定画面にて、BSアンテナの電源設定を行う必要がございます。なおテレビなど機器からのBS/CSアンテナへの電源供給方法にも方式の違いがあり、方式によっては、住宅内に設置された複数のテレビ機器のうち、電源の供給元である特定のテレビの電源を切ると、他のテレビで衛星放送を視聴できなくなるケースもございますので、この点にもご注意ください。

なお、当あさひアンテナでは、戸建て住宅向けBS/CSアンテナの基本設置工事については、DXアンテナ製の45型2K4K8K対応、高品質モデル「BC45AS」をご用意して、地デジアンテナ各モデルとのセット設置であれば、BS/CSアンテナ本体に設置具、ケーブルなど部材の費用も込みで、税込み15,000円からでお引き受けいたします。

他にも風雨などが強いエリア向けに、45型の2K4K8K対応モデルながら、各接合部の強化やパンチングホール仕様のディッシュにより、受信可能風速50m/s、耐破壊風速70m/sと、業界最強レベルの耐風性能を誇る高耐風モデル、同じくDXアンテナ社製「BC453SG」もご用意しており、通常モデルと同じ標準設置工事を、特別価格でお引き受けしております。

その他、黒のカラーバリエーションや各ディッシュサイズのBS/CSアンテナも取り揃えておりますので、お住まいの外観性の重視や、マンションなど集合住宅向けのBS/CSアンテナ設置をはじめ、さまざまな現場にご対応できます。

BS/CSアンテナの基礎知識と、受信トラブルの種類、その対処法などについては、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。
・BS/CSアンテナ(衛星放送用アンテナ)の基礎知識

・台風対策に最適! 究極の高耐風BS110度CSアンテナ「BC453SG」(DXアンテナ)

・衛星放送用バラボラアンテナ・BS/CSアンテナの種類と選び方とは? 地デジテレビアンテナとの違い、家屋への設置工事を解説

・衛星放送用BS/CSアンテナの種類と性能とは? 地デジテレビアンテナとの違い、設置工事の方法から機種の選び方まで解説!

・BS/110度CSアンテナで安定して衛星放送を受信できる設置の場所とアンテナの向きや角度を正確に調整する方法

・自分でDIY取り付けも可能? 衛星放送用BS/CSテレビアンテナのさまざまな設置方法と工事を行う際の注意点

・BS/CSアンテナには電源が必要? テレビから衛星放送用アンテナに電源設定を行う方法

・BS/CSアンテナの角度調整に重要な「指向性」とは? 人工衛星の方向を確認できるスマホアプリ「BSコンパス」も徹底解説!

・雨や雪が降るとBS、CSの衛星放送が映らなくなる原因と衛星放送用テレビアンテナを調整して映るようにする対処方法とは?

・衛星放送用BS/CSテレビアンテナの寿命は何年? 取り付けから約10年後の交換工事の時期や映らなくなった時の対処法を解説

アンテナ工事

地デジアンテナの基礎知識と主な機種について

現在の地デジアンテナとは、前述のように、地デジ電波のUHF波を受信するためのUHFアンテナになります。2023年の現時点で使用される地デジアンテナの多くは、上記した旧来のデジタルテレビ放送から、地デジ放送へと転換される際、アナログ放送用のVHFアンテナから交換、追加設置されたものと思われます。

ただ、アナログ放送時代に地方チャンネルを受信できるエリアで、地方チャンネルのご視聴用にUHFアンテナを設置されていた世帯では、当時のUHFアンテナを地デジアンテナとして流用することも可能です。

そのため、現在でもアナログ放送時代のUHFアンテナを、地デジアンテナとして使用し続けているお住まいも見られますが、このようなUHFアンテナは、現在ではかなりの老朽化が予想され、突然の故障やアンテナの倒壊などの危険性。また地デジ放送とアナログ放送時代のUHF波の周波数帯の違いから生じる「700MHz電波障害」などの問題も考えられますので、早急に現在の地デジアンテナへと交換されることがおすすめです。

アナログ放送時代のUHFアンテナを現在も使用している場合に想定されるトラブルについては、以下の各コラム記事で詳しくご説明しております。
・VHFアンテナとは? UHFアンテナとは? 基礎知識とアナログテレビアンテナの問題点
・「700MHz電波障害」とは何か?

そして現在の地上デジタル放送に使用されるUHFアンテナは、主に5つの部位に分類することができます。その部位は以下の通りです。

1・素子(エレメント):地デジアンテナの主要な放射部にあたり、地デジ電波を受信する役割を果たします。地デジ用のUHFアンテナには複数の素子が設置されており、これらの素子が受信した地デジ電波を結合してアンテナの出力信号として送り出します。
また地デジアンテナ個々のモデルの受信性能は、主に設置された素子の数で決まり、受信性能を指し示す指標として「20素子」などの「素子数(相当)」で表記されます。

2・ボーム(Boom):素子を取り付ける支柱のような部分で、アンテナの中心部に位置します。ボームは素子を適切な間隔で配置し、指向性や受信性能を調整する役割を果たします。

3:リフレクター(Reflector):素子の後ろ側に位置し、地デジ電波の信号を増幅する役割がございます。リフレクターは素子の受信方向を固定化し、アンテナの指向性を高める効果を果たしております。

4・ディレクター(Director):素子より前の側に位置し、アンテナの指向性をさらに調整する役割がございます。主にUHFアンテナの性能向上に寄与します。

5・コネクター:地デジアンテナにケーブルを接続するための部分です。一般的には、F型コネクターがUHFアンテナに使用されます。

これらの構造は、後述する、もっともシンプルな構造で、各機器部が露出した八木式アンテナと呼ばれるモデルであれば、すべての部分が視認できます。

本体の機器部を薄型や円筒形のケースに収めているデザインアンテナやユニコーンアンテナでは、そのシンプルな外観から、コネクターを除くすべての部位を、外部から見ることができません。そのため受信性能を表す素子数についても、受信性能を素子数に換算した「素子相当」と表記されます。ただその内部機構は、上記の構造とほぼ同じになっていると考えてよろしいでしょう。

今日の地デジアンテナ設置については、現場の地デジ受信環境に適した受信性能を持つアンテナであることは大前提に、お客様によっては、住宅への設置位置も含め、住宅のデザインに適した外観性や、風雨などに強く耐用年数が長くなる対候性なども重視されます。

したがって、現場で受信できる地デジ電波の強度や方向、電波品質などを踏まえて。安定した受信を実現する性能を持ちつつ、お客様の個々のご要望にも対応できる、適切な地デジアンテナ機種と設置位置の選択が重要です。

現在、戸建て住宅の屋外に設置される地デジアンテナには、主に以下の3機種がございます。
その他にも、強電界地域でのみ使用できる室内アンテナ、屋外屋内兼用アンテナなどの機種も存在しますが、通常の戸建て住宅における地デジアンテナでは、この3機種から選ばれることが大半となります。

八木式アンテナ

八木式アンテナとは、現在でも戸建て住宅の屋根の上などに多く見られる、魚の骨に似た形状のテレビアンテナです。アナログ放送の時代は、基本的にテレビアンテナと言えばこの機種のみだったため、今日でもテレビアンテナと言えばこの形状を思い浮かべる方が多いかと思われます。

八木式アンテナは、大正時代の1920年代に、当時の東北帝国大学(現在の東北大学)に所属した無線通信技術者、八木秀次博士と、宇田新太郎博士によって開発された古典的なアンテナです。名称は特許を取得した八木博士に由来しますが、現在では研究を主導した宇田博士の名前も含め、八木・宇田アンテナとも呼ばれます。

地デジアンテナとしての八木式アンテナは、基本的には住宅の屋根の上に、屋根馬と呼ばれる器具を設置して立てたマスト(ポール、支柱)の先端に設置されます。
他にも、サイドベースと呼ばれる器具などを使用し、住宅の壁面やベランダの内外などにマストを固定して設置されることもあります。また専用のモデルを使用して、軒先などから吊り下げる形で設置されることもございます。

八木式アンテナの特徴は、シンプルな構造で、モデルによって8素子相当、14素子相当、20素子相当など、さまざまな素子数(受信性能)のモデルが存在することです。
また設置具を配した一か所の上下に2個から4個の素子パーツを設置した「高性能素子」を並べる形の高性能アンテナ「パラスタックアンテナ」では、27素子、30素子などの多素子モデルも存在するため、通常モデルより数倍の受信性能を持ち、微弱電界地域でも地デジ電波の受信が可能となります。

このように素子数の多いモデルがある他、設置位置の高さから周辺の建物など障害物に影響されにくい。素子が露出して受信感度が高まる「素子アンテナ」である。地デジアンテナの中では指向性が鋭い。地デジ電波のうち受信する帯域を絞って受信性能を高めたモデルもあるなどの要因から総合的に、現在の地デジアンテナではもっとも受信性能の高い機種となっており、日本国内の幅広いエリアで使用が可能です。

また設計のシンプルな古典的モデルで、技術が完成されていることから、本体価格や設置費用がもっとも低価格な地デジアンテナ機種でもあります。
他にも同じマストにBS/CSアンテナを設置して、角度調整が行いやすくアンテナ配線もまとまった取り付けが可能。アンテナの設置角度を変えるだけで、後述する水平偏波、垂直偏波の両方に対応できる、などの点もメリットになります。

一方でデメリットとしては、その形状と設置位置から、住宅の屋根の上で目立って、家のデザイン性や景観を乱す。そのため景観地域では条例により設置できないこともある。アンテナの一部が隣家の敷地にはみ出す越境問題が生じることもある。太陽光パネルに影を落として悪影響を与えることもある、などの問題が生じやすくなります。

また風雨や降雪、海沿いの潮風、アンテナに鳥が留まるなど自然環境の影響を受けやすく、経年劣化が進みやすいため、アンテナの耐用年数(寿命)が短くなる。老朽化したアンテナでは、指向性の鋭さもありアンテナ角度のズレや、故障、破損などのトラブルが生じやすい、というデメリットもございます。

八木式アンテナの平均的な寿命は、約10年とされておりますが、この年数は設置場所の自然環境によって、平均より長くなることもある反面、短くなることもございます。

ただ、やや受信感度が落ちるというデメリットは生じるものの、壁面やベランダ内外など、設置位置の工夫で自然環境の影響をある程度、抑えることができます。

他にも、素材の改良や加工により、軽量化、防水性、防サビ性が高まった近年のモデルや、自然環境に対応できる設計、加工を施した雪害用、塩害用のモデルを使用することで、経年劣化を抑えてアンテナ寿命を延ばすことが期待できます。

当あさひアンテナでは、八木式アンテナの基本設置工事として、DXアンテナ製の20素子高品質モデル「UA20」本体に、設置具、同軸ケーブル、防水処理などをセットにして、税込み15,000円からでお引き受けいたしす。
他にも8素子、14素子、16素子、20素子、各種パラスタックアンテナ。またローチャンネル、ロー・ミドルチャンネル対応型など核種の受信性能を持つモデル。自然環境への抵抗力が高いステンレスモデル、塩害用モデル、雪害用モデルなどもご用意しているため、受信状況から自然環境まで、どのような現場にも対応が可能です。

なお、八木式アンテナの本体、設置方法など詳細については、以下の各コラム記事でもご説明しております。
・地デジテレビアンテナの長老「八木式アンテナ(八木アンテナ)」とは?

・高利得、高性能な地デジ用パラスタックアンテナ徹底解説

・地デジ「八木式アンテナ」に適した住宅の条件とは? アンテナ設置工事の特徴や種類を徹底解説!

アンテナ設置

デザインアンテナ

デザインアンテナとは、広義にはデザイン性に工夫を凝らしたテレビアンテナの総称としても使われますが、一般的には、アンテナ本体部を薄型で長方形のケースに収め、壁面などへの設置を前提とした地デジアンテナ機種であり、地デジアンテナの第二世代になります。

ここでいうデザインアンテナは、その形状や設置位置などから、別名として、平面アンテナ、壁面アンテナ、薄型アンテナ、フラットアンテナ、ケースアンテナ、ボックスアンテナなどとも呼ばれます。
デザインアンテナは、アナログ放送から地デジ放送への転換期であった2009年頃から普及したモデルで、従来の八木式アンテナのデメリットを抑えるべく開発された、シンプルでスタイリッシュな形状、同モデルでもカラーバリエーションの豊富さが特徴です。

デザインアンテナの設置位置は、主に住宅の壁面やベランダの手すり部になります。他にも八木式アンテナと同じく、屋根の上のマストに設置されることもございます。
また強電界地域で条件が整った現場に限られますが、コンパクトモデルの室内設置や、通常モデルを屋根裏空間、天井裏空間に設置するといった方法も可能です。

デザインアンテナのメリットは、その形状と設置位置、カラーバリエーションの選択により、住宅に設置しても目立たず、家の見た目や景観を崩さない点です。したがって景観地域でも使用でき、越境問題もまず起こらず、太陽光パネルにも悪影響を与えません。

そして風雨にも影響を受けにくい形状のため、経年劣化が進みにくく寿命が長くなり、トラブルも起こりにくいという点も大きなメリットです。デザインアンテナの耐用年数は、通常の屋外設置で15年から20年程度とされております。

このようなメリットの豊富さから、現在では一番人気の地デジアンテナであるデザインアンテナですが、一方でそのデメリットとしては、受信性能の低さが挙げられます。
デザインアンテナの受信性能は、強電界地域向けのコンパクトモデルを除けば、主に20素子相当、26素子相当と、そのブースター内蔵型のみになります。
また素子が露出しないタイプのアンテナである。形状的に指向性がやや広い。設置位置が低くなるなどの点から、総合的な受信性能は同素子数モデルでも八木式アンテナより低いのが実情です。

そのためデザインアンテナは基本的に強電界地域から中電界地域向けのモデルであり、弱電界地域では使用できないこともございます。ブースター内蔵型のモデルも、基本的には受信性能の弱さを補完するもので、内蔵ブースターとは別個に、配線部へのブースター設置が必要となることもございます。

特に隣家との間のスペースが狭い住宅密集地などでは、壁面で受信できる地デジ電波レベルが大きく低下するため、強電界地域などであっても、壁面へのデザインアンテナ設置ができないケースも多くなるためご注意ください。

他にも、壁面への設置では壁にビス穴を開ける必要がある。アンテナ価格や設置費用が八木式アンテナに比べてやや割高になる。電波塔などから地デジ電波が届く方向の壁面などにしか設置できないなどのデメリットもございます。

当あさひアンテナでは、デザインアンテナの基本設置工事として、DXアンテナ社の高品質20素子相当モデル「UAH201」。またはマスプロ電工社の強電界地域専用コンパクトモデル「U2SWLC3(スカイウォーリーミニ)」の各カラーバリエーションをご用意しており、アンテナ本体と基本設置具や白黒2色の同軸ケーブルなど部材をセットにして、税込み20,000円からでお引き受けいたしております。
他にも、26素子相当モデルやブースター内蔵型、垂直偏波用モデルも各カラーバリエーションを含めてご用意しておりますので、現場の条件が許す限り、さまざまなご要望に対応するデザインアンテナの設置が可能です。

デザインアンテナの本体や設置位置、設置方法などについては、以下の各コラム記事でも詳細をご紹介しております。
・地デジ用テレビアンテナ一番人気のデザインアンテナとは? 価格から工事費用、料金相場、失敗しない業者の選び方まで徹底解説!

・この最小デザインアンテナがすごい!スカイウォーリーミニ(マスプロ電工)

・デザインアンテナ工事の失敗例とは? メリット、デメリットから取り付け費用まで解説

・地デジ用テレビアンテナ「デザインアンテナ」の失敗しない取り付け工事とは? 価格や工事費用、料金の相場や業者選びも徹底解説

・デザインアンテナ取り付けでテレビ視聴の失敗例とは? 工事の費用やメリット・デメリット、失敗しない設置方法の選び方まで解説

・徹底解説!屋根裏や天井裏にテレビアンテナは設置できる?

・徹底解説・地デジテレビアンテナを屋根裏設置する工事のメリットとデメリット、施工費用、取り付け可能な条件と対応業者は?

ユニコーンアンテナ

ユニコーンアンテナとは、2017年(平成29年)にマスプロ電工社が発売した地デジアンテナの第三世代モデル「U2CN」であり、2023年時点の最新モデルになります。
その特徴は、長さ約67センチ、直径14センチ程度のほぼ円筒形のアンテナ本体を、マストの先に固定するアイスキャンディのよう外観です。カラーバリエーションはツヤのない落ち着いたウォームホワイト(WW)とブロンズブラック(BB)の2色で、マストの固定部もカバーで隠せるため、デザインアンテナと同じく非常にスタイリッシュなモデルとなります。

ユニコーンアンテナの設置位置は、八木式アンテナと同じく屋根の上のマストの他、屋根の張り出し部(破風板)や壁面の高所に設置されたサイドベースのマストになります。基本的に、屋根の上と同様の高所に設置されます。

ユニコーンアンテナのメリットは、高所設置でもそのデザインから家屋の外観性や景観に悪影響を与えない点です。そのため景観地域でも設置できることが多く、越境問題や太陽光パネルへの悪影響も起こりにくくなります。また同じマストにBS/CSアンテナも設置でき、二基のアンテナを一ヵ所にまとめることができます。
そして風雨や雪などを受け流せる形状から、自然環境にも影響されにくく、経年劣化が進みにくくなります。そのため。耐用年数(寿命)も長くなり、角度のズレなどのアンテナトラブルも起こりにくくなります。

ユニコーンアンテナの寿命は、まだ新しいモデルであるため正確には不明ながら、デザインアンテナとほぼ同等の15年から20年程度と考えられております。
さらに受信性能にも、ユニコーンアンテナ本体は20素子相当モデルのみですが、設置位置が屋根の上、または同様の高所になるため、周辺の高層建築物などの障害物に影響されにくく、受信感度が向上します。

ユニコーンアンテナの受信性能は、環境の良い壁面に設置された20素子相当のデザインアンテナと同等とされております。
ただデザインアンテナは、電界地域を問わず、住宅密集地などの周辺環境によっては、壁面では受信レベルがいちじるしく低下するため設置できないケースも生じます。
しかしユニコーンアンテナでは高い位置に設置できるため、住宅密集地などであっても周辺環境に影響されず、設置できるケースが多くなります。

総じてユニコーンアンテナは、第三世代モデルとして、八木式アンテナとデザインアンテナのメリットを兼ね備えたモデルといえます。
一方、ユニコーンアンテナのデメリットとしては、20素子相当モデルのみで素子が露出していない。3機種の中では指向性がもっとも広いなどの点から、八木式アンテナの20素子モデルやそれ以上の高性能モデルには、受信性能では及ばないという点が挙げられます。

基本的にはユニコーンアンテナも、強電界地域から中電界地域向けの機種であり、弱電界地域では使用できない場合もございます。
他にも、最新モデルであるため、現在では地デジアンテナの中でも、本体価格や設置費用がもっとも高価格である。純和風建築など住宅のスタイルによっては、アンテナのデザインがそぐわず、外観性を崩す場合もある。現在は水平偏波専用モデルしか存在せず、垂直偏波は受信できないなどのデメリットもございます。

ユニコーンアンテナは、まだ新しいモデルであることから、あまり見られることはございませんが、そのメリットの豊富さから、新興住宅地などで、徐々に人気を集めているモデルになります。

当あさひアンテナでは現在、アンテナ本体と基本部材などの価格を含む、ユニコーンアンテナの基本設置工事を、業界最安に挑むキャンペーン価格でご案内しております。
またユニコーンアンテナの特性やデザインアンテナとの比較については、以下の各コラム記事でも詳しくご紹介しております。
・地デジアンテナの最先端、ユニコーンアンテナとは? 特徴、メリット、工事費用の相場まで徹底解説!
・台風対策に最適!地デジ「デザインアンテナ」と「ユニコーンアンテナ」とは?
・デザインアンテナ設置にデメリット? 工事の失敗例、費用や特徴、選び方、ユニコーンアンテナとの比較を解説

テレビアンテナ修理工事

フリーダイヤルバナー

フリーダイヤルバナー

地デジアンテナの受信レベルが低くなる要因

上記のように、主な地デジアンテナにも形状や設置位置、受信性能などの違いがございます。また地デジアンテナを設置する現場にも、電界地域の違いをはじめ、現場の周辺環境などの条件によっては、

例えば屋根の上と壁面では大きく受信レベルが変化するなどのケースも生じてまいります。
そのため、戸建て住宅での地デジアンテナ設置に当たっては、住宅内でも安定した地デジ受信が可能となる位置に、適した受信性能を持つ地デジアンテナ機種を設置することが必要となります。

ご自宅に設置された地デジアンテナの受信レベルが低くなる要因としては、このアンテナ機種や設置位置の選定が適していない他、前述のように配線部などの機器のトラブル、周辺環境など、さまざまな要因が挙げられます。
以下、考えられる要因を分類し、簡単にまとめてまいります。

受信環境および周辺環境

前述のように、弱電界地域、微弱電界地域などでは、高性能アンテナの設置はもちろん、アンテナの向きや角度、高さなどの調整も、より精密さが求められます。
また高層建築物や樹木など、地デジ電波を遮りやすい周辺環境にも、より影響されやすくなります。中電界地域や強電界地域でも、弱電界地域ほどではないものの、これらの要因に受信感度を左右されることがございます。

そのため地デジアンテナの設置に当たっては、まずアンテナ工事の専門業者に地デジ電波調査を依頼し、お住まいでも適した地デジアンテナ機種や設置位置を判定してもらった上で、見積価格を出してもらうことをオススメいたします。

当あさひアンテナでは、地デジ電波調査および、アンテナ工事のお見積もりを、出張料、キャンセル料込みの完全無料で行っております。
また電波調査にあたっては、住宅の各位置、各部屋での綿密な電波調査を行い、安定した受信が可能であることを大前提に、お客様のご要望に最適となるアンテナ工事を、業界最安に挑むお見積り価格でご提案いたします。
アンテナ工事業者の電波調査、見積については、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しておりますので、ご参照ください。
・地デジ放送、衛星放送(BS/CS)テレビアンテナ工事の現場で必要な「電波調査」の方法とは?

・地デジや衛星放送のテレビアンテナ工事費用がいくらかわかる「見積もり」とは? 業者、会社ごとの設置費用の相場や選び方を解説

地デジアンテナ本体の受信性能不足

地デジアンテナの設置位置や角度調整に問題がないものの、地デジ電波の受信感度が低くなる場合には、テレビアンテナの性能不足である可能性も考えられます。

例えば弱電界地域であるのに、強電界地域から中電界地域向けのモデルを使用しているなどのケースです。デザインアンテナの26素子モデルやユニコーンアンテナでは、弱電界地域でも、中電界地域との境界に近い、比較的、受信環境の良いエリアでは、設置できるケースもございます。
ただ周辺の地デジ電波環境に比べて、アンテナの受信環境がやや弱い場合は、例えば晴天で気温が低い日などは地デジ受信についての問題はなくとも、悪天候や高気温で空気が膨張する際などに、地デジ画面の乱れが生じることがございます。

これは気候などの条件によって、現場に届く地デジ電波レベルに変動が生じることと、アンテナの受信性能が安定に必要なレベルの最小限に近いことが考えられます。
このような場合は、やはり安定した地デジ受信が可能となる性能の高い地デジアンテナ機種や、適した設置位置への取り付けが必要となります。

特にアンテナ工事の専門業者ではない、家電量販店やホームセンターなどのアンテナ工事では、設置工事当日の電波状態で判断し、電波状態の変動に対する判断が甘いこともございますので注意が必要です。

やはり地デジアンテナをはじめ、各種アンテナの設置に関しては、専門知識が確かなアンテナ工事のプロである、当あさひアンテナをはじめとするアンテナ工事の専門業者に、電波調査やお見積もりを経てのアンテナ工事を依頼することが最適と申せます。

アンテナ工事を依頼できる業者の違いや、より良い業者に依頼するためのポイントについては、以下の各コラム記事で詳しくご説明しております。
・アンテナ工事会社のおすすめの選び方!業者別の特徴や費用相場を比較&解説

・業種別・アンテナ設置工事の標準価格と対応できる工事

・アンテナ工事の料金はいくら? 業者ごとの相場、必要な工事の選び方

・テレビアンテナ工事は即日で設置できる? 依頼可能な業者と方法・費用

・新築、既存住宅のテレビアンテナ工事はどこの業者に頼むか? おすすめ会社の選び方を、費用から依頼の流れまで徹底比較&解説!

・新築物件、中古物件、修理など各種テレビアンテナ工事を頼むおすすめ業者はどこ? 依頼できる業者選びの比較ポイント徹底解説!

・テレビアンテナ工事の専門業者は他の業者とどう違う? 技術から費用の相場まで比較しておすすめ業者の選び方を徹底解説!

地デジアンテナの設置高度や水平偏波・垂直偏波

地デジ電波には「ハイトパターン」と呼ばれる性質と、また「垂直偏波」「水平偏波」という電波の種類の違いがございます。これらを理解せずにDIYなどで地デジアンテナの設置を行うと、意外な落とし穴になることもございます。

ハイトパターンは、電波塔から空中を伝わって届く地デジ電波と、地面に反射して上に向かう地デジ電波の干渉によって生じるもので、地面から数メートルおきの高さで、地デジ電波レベルの強弱が波のように繰り返すという性質です。
その強弱のペースをハイトパターンピッチと呼びますが、このハイトパターンピッチは、電波塔からの距離や電波強度、地形などの条件によっても異なってまいります。
地デジアンテナ、特に八木式アンテナやユニコーンアンテナは、周辺の障害物などの影響を避け、角度調整も行いやすいことで、受信感度が高まりやすい屋根の上などの高位置に設置されます。

一般的な地デジアンテナ設置位置の高さは、7メートルから10メートル程度の範疇ですが、これも単に高ければよいというものでもなく、周辺の障害物などに影響を受けない高度で、ハイトパターンも考慮して設置する必要がございます。
周辺環境とハイトパターンの影響により、もっとも地デジ電波を受信しやすいアンテナ設置の高度は、現場によって7メートル程度のこともあれば、8メートルから9メートルの間になる場合もあるなど、さまざまです。

また現場で受信できるチャンネル別に、電波レベルが異なる場合もあり、その場合は受信するすべてのチャンネルの電波が、ほぼ均等なレベルで受信できる高さに地デジアンテナを設置することが好ましいといえます。
各チャンネルの受信レベルが均等ではなく、特定の1チャンネルのみ受信レベルが低かった場合には、そのチャンネルが視聴できないというケースもございます。
なおアナログ放送時代のVHF波ではその波長の長さから、ハイトパターンピッチも数十メートル程度になったため、アンテナの設置高度に実質的な影響はありませんでした。

そして水平偏波、垂直偏波とは、日本各地の中継局から送信される地デジ電波の種類の違いです。日本国内に存在する中継局の約95パーセントは、地面に対して水平の波長を描いて送信される、水平偏波の地デジ電波を送信しております。ただ残りの5パーセント程度は、地面に対して垂直の波長を描いて送信される、垂直偏波で地デジ電波を送信しております。

この水平偏波、垂直偏波は、波長の角度が異なるだけであり、地デジ電波の強度や品質、放送されるチャンネル内容などに特に違いはございません。
水平偏波と垂直偏波が使い分けられる、実際的には一部の中継局で垂直偏波が使われる理由は「混信」を避けるためです。

混信とは、周波数帯の近い二種類以上の電波が入り混じることをいい、電波障害の原因にもなります。特に地デジ放送のUHF波は、携帯電話やスマートフォンなどの電波と周波数帯が近いため、中継局の付近に携帯電話の基地局がある場合や、複数の中継局の電波が入り混じるエリアでは、混信による電波障害が発生しやすく、地デジ放送の映りが乱れる。携帯電話やスマートフォンの通信障害などが発生することがございます。

しかし周波数帯は近くとも、垂直偏波と水平偏波のように、波長の角度が違う電波では、混信が生じにくくなります。
そこで上記のように混信が生じやすいエリアでは、一部の中継局から送信される地デジ電波を垂直偏波にすることで、混信を避けているのです。

そのため一部の中継局では、水平偏波と垂直偏波の双方の電波を送信する中継局もある他、、条件の変化によって特定の中継局から送信する垂直偏波、水平偏波が切り替わるケースもございますので、ご注意ください。

そして地デジアンテナについては、基本的には設置の角度を90度、変更することで水平い偏波、垂直偏波の双方に対応できますが、デザインアンテナは角度を変えるとデザイン性が崩れ、指向性に基づく左右への角度調整も難しくなります。そのためデザインアンテナでは、水平偏波専用、垂直偏波専用の機種が別個に存在します。
またユニコーンアンテナは、90度倒した設置が難しく、受信感度にも問題が出るため、現在は水平偏波専用のモデルになっております。

したがって垂直偏波の地デジ電波を受信するエリアで、水平偏波用のデザインアンテナや、ユニコーンアンテナを設置しても、地デジ電波が受信できなくなりますので、特にDIY設置を行う場合には注意が必要です。

なお、お住まいの近辺にある中継局が、水平偏波と垂直偏波をどちらを送信する中継局かを確認するためには、日本各地で個別に存在する、総務省の「総合通信局・総合通信事務所」や、各テレビ局の公式サイトなどをご覧になるとよろしいでしょう。

なおハイトパターンや垂直偏波、水平偏波については、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。
・地デジアンテナを設置する高さの設定で重要となるハイトパターンとは? 地デジ電波を受信するために適切なアンテナの高さとは?
・地デジの「水平偏波」「垂直偏波」の違いとは?

アンテナ本体および周辺機器の劣化や破損

すでにご説明している通り、地デジ、BS/CSアンテナとも、屋外に設置されるテレビアンテナは、設置から歳月が経つにつれて、風雨や積雪の影響、また鳥が留まり、フンをする鳥害。沿岸地域であれば潮風によりサビが進行する塩害などで、経年劣化による耐久力の低下が進み、破損や角度のズレなどのトラブルが生じて、受信性能が低下しやすくなります。
この点に関しては、前述の通り、地デジアンテナの機種や設置位置などによっても、経年劣化の進行を抑えることができます。

地デジアンテナであれば、デザインアンテナやユニコーンアンテナ。BS/CSアンテナであれば高耐風モデルを使用する。また壁面やベランダ内外、可能であれば屋内に設置するなどの方法で、経年劣化を大きく軽減できます。

弱電界地域などで屋根の上に八木式アンテナを設置することを推奨されるエリアでは、近年の軽量で防水、防サビ性能が高いモデルや、環境に応じた雪害用、塩害用モデルを使用することで、自然環境の影響を抑えることが可能です。

ただ高性能型のパラスタックアンテナは素子数の多さから、本体が大型化し重量も出る他、複数の素子パーツを設置した高性能素子も、形状が細かくなります。
さらに高性能であることから、指向性も高く成り、角度調整が難しくなります。
そのため通常型の地デジアンテナに比べても、風雨などによる角度のズレが生じやすい他、経年劣化により素子の破損などのトラブルも生じやすくなるため、注意が必要です。

なお当あさひアンテナでは、素子部やケーブル接続部などの部分的な破損で、修復可能なテレビアンテナの故障についての修理を、5,000円からの修理工事費用でお引き受けしております。

テレビなど受信機器を設置している室内の状況

テレビなど受信機器側で、地デジや衛星放送の電波を正常に受信できない原因は、意外と単純な原因であるケースもございます。

意外と多いケースが、アンテナコンセントからテレビなど受信機器を結ぶアンテナケーブル(同軸ケーブル)のトラブルです。
部屋の模様替えでテレビの配置などを変えた際に、アンテナケーブルを踏む。物の下敷きにする。接続された状態で強く引っ張ってしまう。折り曲げるなどすると、内部で断線が起こり、テレビ電波が送信されなくなる、または送信レベルが大きく低下するなどの問題が生じることがございます。
特に室内用アンテナケーブルは、取り扱いやすい細いものであることが多いのですが、細いケーブルは断線しやすいという弱点もございますので、注意が必要です。

またアンテナケーブルを壁などに沿わせて、部屋の角で曲げる際には、過度に合わせてきっちり直角に折り曲げるのではなく、折り曲げ部が円になるよう余裕を持たせて添わせる必要がございます。
アンテナケーブルをはじめ、各種ケーブルの曲げへの強さは「曲げ半径」という数値で表されます。曲げ半径とはケーブルごとに設定されている数値であり、ケーブルをを90度曲げる場合に、適切な曲げ方で、曲げた部分の曲線と一致する円形の半径を表す数値のことで「R(屈曲半径)」とも表記されます。

この曲げ半径は、ケーブルの種類や品質や素材によっても変化しますが、ケーブルごとに適した曲げ半径が存在し、細いケーブルほど数値が小さくなり、曲げやすくなります。
そしてアンテナケーブルでは、設定より小さい曲げ半径に曲げてしまうと、電波の信号が正しく送信されなくなる。また断線などのリスクも生じてまいります。

他にも、アンテナケーブルは細くなるほど、電波が送信される際に減衰が生じやすいため、細いケーブルを必要以上の長さで使用していると、やはり減衰によりテレビなど機器に届く電波レベルが低下してしまいます。
特に室内用のアンテナケーブルは、アンテナコンセントからテレビなど受信機器まで、多少の余裕は必要なものの、極端に長すぎるものはおすすめできません。室内用アンテナケーブルの選択については、上記の事柄にもご注意される必要がございます。

また幼いお子様のいるご家庭では、お子様が壁面のアンテナコンセントやアンテナケーブル、テレビなど機器との接続部をいたずらすることもあり、これらが知らないうちに接続部が抜けている。またケーブルの断線や配線部のトラブルにつながることもございます。

その他の例では、テレビの他にブルーレイレコーダーなどを導入して、アンテナコンセントからレコーダーを経由してテレビにアンテナケーブル接続する、もしくはその逆。またはアンテナコンセントから分配器を使用して、ケーブルを二分配した場合なども、複数の機器の経由や分配で電波レベルが下がり、テレビ画面の映りが悪くなることもございます。

ご自宅の特定の部屋でのみテレビ画面の映りが悪い。受信レベルが低いなどの症状で、このような原因に心当たりがおありの場合は、まずは問題がないと思われるアンテナケーブルで直接、アンテナコンセントとテレビなどの機器を接続し、十分なレベルのテレビ電波が届くかをご確認ください。

テレビ用のアンテナケーブル(同軸ケーブル)の性能や特性など、またアンテナコンセントについて詳しくは、以下の各コラム記事をご確認ください。
・テレビ放送(地デジ、衛星放送BS/CS、4K8K)に合わせたテレビアンテナケーブルの種類と選び方、徹底解説!

・テレビ放送や機器に合わせたアンテナケーブル(同軸ケーブル)の種類と選び方、徹底解説!

・アンテナとテレビを結ぶアンテナケーブル、その種類と性能を徹底解説!

・室内のテレビアンテナケーブルを延長する方法とは? アンテナ線なしのワイヤレスで地デジ、衛星放送を見る方法も解説!

・アンテナコンセントとは?その種類や耐用年数、交換法などを徹底解説!

テレビアンテナが受信する電波レベルを改善する方法について

上記のような、ご自宅のテレビアンテナ本体や配線部にある周辺機器のトラブル、性能不足でテレビ機器などに届く電波レベルが低くなっているのではなく、アンテナが受信できる周辺の電波レベルが落ちている場合には、ご自宅の機器を修復するだけでの対処では、受信レベルを高めることは難しくなります。
その場合には、主に以下のような三通りの対処法がございます。現場の状況に応じて、以下の対処のうちどれか。または複数を並行して行うことで、受信感度の改善が望めます。

高性能テレビアンテナへの交換

周辺の地デジ、衛星放送の電波レベルの不足から、ご自宅のテレビアンテナで十分な受信ができない場合は、やはりアンテナを受信性能が高いものに変更することが基本です。
20素子相当のデザインアンテナを設置している場合は、26素子相当、ブースター内蔵型モデルや、八木式アンテナ、ユニコーンアンテナを屋根の上など受信環境のよいエリアに設置すする。またすでに八木式アンテナを設置している場合は、より素子数が多いモデルや、高性能なパラスタックアンテナに交換するといった対処が有効です。
また衛星放送では基本的にほぼ日本全国で安定した受信が可能となるものの、一部のやや受信性能が低いエリアや、降雨減衰、降雪減衰への対策としては、通常の戸建住宅向けの45型モデルより、受信性能が高いやや大型のモデルを使用することで、受信不良へと対策となることがございます。
戸建て住宅でやや大型のBS/CSアンテナを使用する場合、あくまで個人の意見レベルながら、受信不良への対策だけでなく、衛星放送の画質、音質が向上するといった声も聞かれます。
ただ一方で、パラスタックアンテナ、BS/CSアンテナとも、大型のモデルを使用することは、それだけ風雨などに影響を受けやすくなり、トラブルのリスクも高くなるという面もございますので、設置時には高い施工技術を持つプロのアンテナ工事業者による、しっかりとした角度調整と、頑丈なアンテナ設置が必要となります。

テレビアンテナ周辺環境の改善

ご自宅のテレビアンテナの正面側に、高層建築物や樹木などの障害物がある。またデザインアンテナなどを壁面に設置している現場で、そのすぐ近くに隣家が建設されるなどで、障害物によりテレビ電波が遮断されている場合は、アンテナの設置位置を移動する。または障害物を排除することにより、受信状況が改善されるケースが多くなります。
ご自宅の庭木がアンテナの正面にかかっている場合は、伐採する。または枝葉を落とすといった対応が可能になります。ただ隣家の庭木などである場合は、隣家に相談して対処を求める必要がございますのでご注意ください。

アンテナブースターの設置

例えば地デジの中電界地域から弱電界地域など、テレビアンテナで受信できる電波レベルそのものが低い場合は、アンテナに近い配線部に「ブースター(増幅器)」を設置するという対処が一般的になります。
また現在では、戸建て住宅の奥内に複数台のテレビやレコーダーなど受信機器が設置されることも一般的になっておりますが、前述のように地デジ電波の場合、個々のテレビなど受信機器に届く時点での電波レベルが、最低でも40㏈から、47㏈程度が必要となりますので、戸建て住宅で必要になるテレビ電波レベルは、この㏈数×テレビの台数分になります。
そして強電界地域でも、地デジアンテナ本体のみでそれだけの電波レベル(㏈)を確保することは難しいため、現在では電界地域に関係なく、住宅内に三台以上のテレビなど受信機器を設置する場合は、ブースターの設置が必須になります。
ブースターに関しては、さまざまな機種や設置についてのポイントがあるため、以下の項で詳しく解説してまいります。

補足:難視聴地域の共同受信用アンテナのトラブルについて

前述した、戸建て住宅への地デジアンテナ設置では、地デジ電波の受信が難しくなる微弱電界地域、難視聴地域などの場合は、地域に大型で高性能の共同受信用地デジアンテナを設置し、そこから周辺の住宅に地デジ電波を分配し、送信しているというケースもございます。
このような共同受信用のアンテナは、プロのアンテナ工事専門業者などが、万全の電波調査を行い、現場で可能な限りの受信レベルを確保している場合が大半になりますので、何か問題が発生した場合、一般の方で対処することは難しくなります。
そのため、専門業者に対処を依頼されるのが最適の対処であると申せます。

マージン 10年保証

アンテナブースターについて

前述の通り、アンテナで受信できるテレビ電波レベルの不足を補完する方法としては、ご家庭のアンテナ配線部に、電波を増幅する「ブースター」を設置することがもっとも一般的です。以下、主なブースターの種類である、屋外用ブースターと、屋内用ブースター、ラインブースターの違い。また対応できるテレビ放送(電波)や、設置、調整の方法について解説してまいります。

なおブースターの基礎知識として、ブースターはテレビアンテナが受信した電波を増幅する電子機器であるため、電源が必要になります。またブースターにはテレビ電波だけでなく、電波に混じるノイズなども増幅してしまう性質があるため、設置位置に注意する必要がございます。

またブースターが増幅できる電波レベルは㏈数で表され、この数値を「利得」と呼び、利得のレベルはブースターの種類によっても変わってまいります。
他にもブースターは「定格出力」という数値がございます。これは適正出力などと呼ばれることもあり、ブースターから出力できる電波レベルの適正値のことです。

例えば利得が40㏈、定格出力が100㏈のブースターがある場合。70㏈のテレビ電波があ入力されると、増幅された電波レベルが110㏈になってしまい、定格出力の値を越えてしまいます。
定格出力の値を越えると電波の質が低下してしまい、電波レベルは高くともテレビ画面が乱れてしまうことにつながるため、ブースターの増幅レベルは定格出力内に抑える必要がございます。

そのため現在の、特に屋外用ブースターには、この定格出力を越えないよう、ブースターに入力される電波レベルを適度に減衰させる「入力ATT(入力アッテネータ)」や、つまみの形式で増幅する電波レベルを調整できる「ゲインコントロール」。また電波の増幅レベルを25㏈程度から、30㏈台、40㏈強など、段階的に調整する「利得切替スイッチ」などの機能が付いたものが多くなっております。

以下、ブースターの種類別の解説をいたします。

屋外用ブースターとは?

屋外用ブースターは、主にテレビアンテナ工事の際に、屋外に設置されるテレビアンテナでも、マストの下部や、デザインアンテナであれば裏側など、アンテナのすぐ近くに設置されます。多くの場合は屋外に設置されるため本体部は頑丈で防水仕様になっております。

また屋外用ブースターは本体に当たる増幅部と電源部が別になっており、電源部を屋根裏などの奥内に設置し、アンテナケーブルを通じて増幅部に電源を供給しています。

屋外用ブースターの主な設置位置は、ノイズなどを避けて品質の高い電波を増幅するべく、アンテナのできるだけ付近で、ケーブルや分配器とは離した位置が選ばれます。

屋外用ブースターは、主に受信できる地デジ電波レベルが弱いエリアや、設置されるテレビの台数が多い住宅などで、住宅全体に送信するテレビ電波のレベルを底上げする際に使用します。したがって基本的には中電界地域や弱電界地域では設置が必須になりますが、現在では戸建て住宅に置かれるテレビの台数が多いため、強電界地域でもほとんどの場合は設置されます。

屋外用ブースターの利得は主に30㏈から40㏈強の範囲で、前述した「入力ATT」「ゲインコントロール」「利得切替スイッチ」などの機能を持つものが多くなります。

またこれは後述する屋内用ブースターやラインブースターにも該当する話ですが、地デジ電波のみに対応できるモデルや、地デジ・衛星放送対応型、さらにその4K8K(3442MHz)対応型などが存在します。

地デジ放送のみ対応型のブースターは、UHF波のみを増幅するため「UHF帯ブースター」になります。当然ながら地デジアンテナのみを設置する現場で使用されます。
地デジアンテナとBS/CSアンテナの双方を設置する現場では「UHF・BSCS混合ブースター」が使用されます。これは文字通り、地デジのUHF波と、衛星放送の12GHz帯の電波が変換された周波数帯に対応できるもので、近年では1032MHzから3442MHzまで、新4K8K衛星放送の周波数帯にも対応できる、4K8K対応型も多くなっております。

また一般の住宅に地デジアンテナとBS/CSアンテナの双方を設置する場合、まず双方からのアンテナケーブルを一本にまとめ、地デジと衛星放送の電波を一本のケーブルで送信する施工が必要になります。
こうすることにより、使用するケーブルの長さや機器の数を抑えて配線部がシンプルになり、工事のコストやトラブルのリスクを抑えることができるのです。

そしてこの2基のアンテナケーブルを混合するためには、一般的には「混合器」という機器が使用されますが、混合ブースターは、この混合器の機能を兼ねているため、一台で地デジ、BS/CSアンテナのケーブルの混合と、それぞれの電波の増幅が行えるのです。

なお、当あさひアンテナは、アンテナ工事に際してのブースター設置では、やはりDXアンテナ社をはじめとする国内大手メーカーによる高品質ブースター本体をセットで、UHF帯ブースターは税込み20,000円。UHF・BS/CS混合ブースターは税込み25,000円にてご案内しております。

また屋外用ブースターの設置時は、その住宅内で必要となる地デジ電波レベルに合わせた性能の機器が採用され、前述した定格出力を越えない範囲で、強すぎず弱すぎず、すべての部屋に適正なレベルのテレビ電波が届くよう、ゲインコントロールや利得切替スイッチで、増幅する電波レベルを調整することになります。

このブースターのレベル調整に関しても、アンテナやブースターの設置時に、担当の工事業者が受信できる電波レベルを確認して、適正なレベルに調整します。

しかし、例えばテレビアンテナ周辺の環境の変化などにより、受信できる電波レベルが低くなった場合には、増幅レベルを高める再調整が必要となります。ただ多くの場合、ブースターのレベル調整は屋根の上のアンテナ付近などの高所作業となるため、アンテナ工事の専門業者へとご依頼されることをおすすめいたします。

屋内用ブースター・ラインブースターとは?

屋内用(室内用)ブースターとは、文字通り住宅の室内に設置されるブースターです。
卓上やテレビの背面などに置かれ、室内のコンセントを電源としております。

屋内用ブースターは、電波の増幅レベルが低くてよい現場や、一部の部屋でのみ電波の増幅が必要な場合に設置されるブースターで、利得はおおよそ20㏈から30㏈強になります。
屋内用ブースターにも地デジ(UHF帯)用、地デジ・BS/CS対応や4K8K対応などの違いがございますが、本体の構造としては、アンテナケーブルの入出力端子とゲインコントロールのつまみだけの、シンプルなものが多くなります。

増幅レベルの調整に関しては、屋内用ブースターの接続後、実際のテレビの映りを確認しつつ、ゆっくりと徐々に増幅レベルを調整していき、適切なレベルを確認していく形になります。具体的には、増幅レベルを調整しながら、テレビ側で各チャンネルの映り具合を確認をして、メモなどを取りながら作業を進めることが、もっとも確実と言えます。

また前述した混合器、混合ブースターで、地デジと衛星放送の電波を一本のケーブルにまとめた場合、テレビなど受信機器の前に「分波器」と呼ばれる、地デジと衛星放送の電波を再度、2本のケーブルに分けて、テレビ側のそれぞれのチューナーへと接続する必要がございます。

屋内用ブースターにはこの分波器の機能を兼ね、出力端子が地デジとBS/CSに分かれているものもございますので、必要に応じて利用されるとよろしいでしょう。

また屋内用ブースターは室内に設置されるため防水性能などはございませんが、そのぶん本体価格が低価格で、一般の方でも設置が簡単であるなどのメリットがございます。

そしてラインブースター(前置ブースター)とは、ケーブルの途中に挟み込む形で設置される、筒状や小さな箱状の補助的なブースターです。
基本的に屋外用や屋内用ブースターの補助的に使用され、メインのブースターのみでは増幅レベルが不足する場合や、アンテナやブースターから遠い一部の部屋でのみ電波レベルが不足して、テレビ放送が正常に映らない場合などに設置されます。

ラインブースターにもやはり地デジ用や、地デジとBS/CS、4K8K対応型などがあり、その利得はおおむね10㏈から20㏈強です。ただ利得は製品によって固定されており調節などはできず、必要に応じて利得別の製品を使い分けます。

また電源に関しては、コンセントから供給する機器と、テレビやレコーダー側の設定画面で電源設定を行い、機器のチューナー端子から電源を供給するものに分かれます。

これら室内用ブースター、ラインブースターの設置方法は、主に各部屋のアンテナコンセントや、アンテナ配線部の必要な位置に設置し、アンテナ側からのケーブルを入力端子に、テレビ側のケーブルを出力端子に接続し、電源の接続や電源設定を行います。
詳しくは、ブースター本体のマニュアルや、メーカーの公式サイトなどに設置の手順が記載されておりますので、ご参照ください。

なお当あさひアンテナでは、室内用ブースターやラインブースターも国産の高品質な機器をご用意し、必要に応じて低価格で設置をお引き受けいたしております。
上記の各種ブースターやその設置方法、また混合器や分波器などについては、以下の各コラム記事でも詳細をご説明しておりますので、よろしければご参照ください。
・テレビアンテナの「ブースター」徹底解説・前編(基礎知識編)

・テレビアンテナの「ブースター」徹底解説・後編(機種選び・設置編)

・テレビアンテナの「ブースター」は必ず必要なのか? 【地デジ設置・あさひアンテナ】

・テレビ放送の映りが悪い際にアンテナブースターの交換は必要?

・地デジ用テレビアンテナの受信レベルが低くなる原因とは? ブースターによる対処法など受信レベルを改善する工事の方法を解説!

・戸建住宅におけるテレビアンテナ配線を徹底解説!

・地デジ用と衛星放送用、両方のテレビアンテナ設置で工事コスト軽減のため必要な機器、混合器、分波器とは何なのか?

・戸建て住宅のテレビアンテナ工事に必要な配線と分波器の役割とは? 地デジ、BS/CS放送に適した機器の選び方も解説!

テレビ電波の受信レベルを増幅、調整する方法・まとめ

ご自宅で突然、設置されたテレビアンテナから、テレビなどの機器に届くテレビ電波の受信レベルが低下し、テレビ画面が正常に映らなくなるという症状には、さまざまな要因が考えられ、対処法も異なってまいります。
アンテナ配線部の軽度なトラブルであれば、ご自宅での対処で回復することもございますが、屋根の上に設置されたアンテナ本体や機器の問題。さらには周辺環境の変化などにより、受信できる電波レベルが低下した、などの大掛かりな問題では、アンテナ工事の専門表者へとご相談の上、原因の特定および対処をご依頼になることが確実と申せます。

また電波やアンテナ機器その他のトラブルで、テレビ画面が正常に映らない場合、テレビ機器がその原因を診断し、テレビ画面に各種の「エラーコード」を表示します。

このエラーコードも、トラブルの原因を特定する上で重要な手掛かりになり得ますので、このコードの意味を参考に、ご自宅で可能な対処を行うこともできます。またアンテナ工事業者に依頼する際に、エラーコードの種類を伝えることで、原因の特定や対処が迅速に行えます。

このエラーコードの種類や意味については、以下のコラム記事で詳しくご説明しております。

・アンテナ受信トラブルでテレビ画面に「E201」などエラーコードが表示されて映らない問題の原因と解決する対処の方法とは?

なお地デジ、衛星放送の受信感度にも大きく影響する、戸建て住宅におけるテレビアンテナの設置位置については、以下のコラム記事で詳しく解説しております。

・戸建て住宅のテレビアンテナ取り付け工事で、アンテナを設置できる場所とは? その費用からメリット・デメリットまで徹底解説!

本文でも申しあげた通り、当あさひアンテナでは、ご自宅のテレビ画面が乱れる、受信感度が安定しないなどのトラブルについて、弊社のフリーダイヤルや公式サイトのメールフォーム、LINEなどにご相談いただければ、早急にご対応の上、原因を特定して、適切な対処となる工事をご提案いたします。
たとえばテレビアンテナ本体の角度調整であれば8,000円から、軽度な破線の修理などであれば5,000円からでお引き受けいたします。

テレビアンテナに関する地デジ電波調査やお見積りについては、出張料やキャンセル料などもあわせて、完全無料でお引き受けいたしております。
またテレビアンテナの新規設置から、交換や設置位置の移動。ブースターの設置や調整などの工事費用も、業界最安に挑む低価格でご提案いたします。
アンテナの設置や交換、位置変更に当たっては、綿密な電波調査の結果に基づき、悪天候による電波状態の変化や、将来的な周辺環境の変化の可能性と、もちろんお客様のご要望も考慮して、施工後も可能な限り、長きにわたって安定したテレビ電波の受信が可能になる可能性が高いアンテナ設置方法をご提案いたします。

またアンテナ工事の施工は完全自社施工であり、専門知識と経験が豊富で確かな技術を誇る弊社スタッフのアンテナ職人が、風雨などに影響されにくい頑丈さはもちろん、外部から見えない配線部なども含め、見た目の整った丁寧な施工を実施いたします。
施工後はきちんと各部屋のテレビ、アンテナコンセントなどで、安定した受信が実現できているかを確認の上で、工事を完了いたします。
さらに工事後も、業界最長クラスとなるアフターフォロー体制、工事完了日から「10年間」の長期保証もご用意しておりますので、長きにわたってご安心いただけます。

テレビ電波の受信不良をはじめとするテレビアンテナに関する各種のトラブルから、設置工事についてまで、テレビアンテナに関するご相談は、どのようにささいなことでも、当あさひアンテナまでご相談ください。
アンテナ工事のプロ集団の誇りにかけて、アンテナ設置からトラブルの解決まで、お客様のお悩みを解決し、ご満足いただけるアンテナ工事をご提供いたします。

トップページに戻る

あさひアンテナ 工事 職人

無料見積もり

無料見積もり


LINE見積もりバナー

LINE見積もりバナー


フリーダイヤルバナー

フリーダイヤルバナー


アンテナ工事が実質0円!

アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 20,000円(税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 15,000円(税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 15,000円(税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。