テレビ放送(地デジ、衛星放送BS/CS、4K8K)に合わせたテレビアンテナケーブルの種類と選び方、徹底解説!

2023年02月09日

ご自宅に設置された地デジ、衛星放送のテレビアンテナから、ブースターや分配器などを経由して、各部屋のテレビまで放送電波を送信するのに使用されるアンテナ線、テレビアンテナケーブルについて、地デジ用、BS放送やCS放送用、新4K8K衛星放送用など、アンテナ線の種類とその違い、正しい選び方を紹介する記事です。

平成から2023年(令和5年)の現在まで、日本のテレビ放送は二度にわたる大きな変化を迎えています。

まずは2011年(平成23年)の、従来のアナログテレビ放送の完全停波により、日本の地上波放送は、地デジ(地上波デジタル放送)へと完全転換されました。従来のアナログ放送に比べて、フルハイビジョン(2K、FHD)化による格段の高画質化と、文字放送や双方向性などの多機能化を覚えておられる方も多いことでしょう。

そして衛星放送では、2018年(平成30年)より「新4K8K衛星放送」がスタートしております。これは従来の衛星放送であるBS放送、CS放送に、従来の2K放送より格段の高画質となる4K、8Kのチャンネルが追加されたものです。

このように進化を遂げている地上波、衛星放送のテレビ放送ですが、これら新しいテレビ放送への転換や追加では、従来のテレビ放送とは異なる電波が使われるようになっております。その理由などは後述いたしますが、それに伴い、テレビ放送を受信する各ご家庭でも、各放送を受信するためのテレビアンテナなど機器の交換が必要になっております。

アナログ放送から地デジ放送へと転換された際には、多くのご家庭で、地デジ放送の高画質を映し出せるハイビジョンテレビが導入された他、従来のアナログ放送用のアンテナから、地デジアンテナへと交換する工事も行われました。

そして新4K8K衛星放送をご視聴になるためには、4K、8Kテレビの設置をはじめ、旧来の2K用BS/CSアンテナから、4K8K放送対応型アンテナへの交換が必要となります。

ただ新しいテレビ放送を導入される際に交換が必要となるのは、テレビ本体やアンテナケーブルだけではございません。従来のテレビ放送とは電波の種類が異なるテレビ放送を受信するためには、ご自宅のテレビアンテナと、各部屋のテレビ機器までを接続するアンテナケーブルとの間にあるブースター、分配器。そしてときにはアンテナケーブルそのものを交換する必要も生じます。

また各部屋にあるアンテナコンセントからテレビ、レコーダーなどの受信機器を接続する線であるアンテナケーブルも、対応するケーブルを選ぶ必要がございます。

当コラムでは、地デジアンテナのみのご家庭にBS/CSアンテナを追加する場合、また新4K8K衛星放送対応のBS/CSアンテナを設置する場合に、アンテナ本体やテレビ機器の他に必要となるテレビアンテナケーブル、およびその他の機器についてすべてご説明いたします。

新規テレビアンテナ設置や、4K8K含むBS/CSアンテナ追加設置の場合に、当コラムをご参照いただければ、設置するアンテナに適したアンテナケーブルや機器をお選びいただけることと存じます。

なお、ご自宅のテレビアンテナから屋内のテレビまでを接続する、アンテナ配線部の全体像と、配線部で必要となる機器、それぞれの工事費用などについては、以下のコラム記事で詳しく解説しております。

・戸建ての家へのテレビアンテナ設置と配線、周辺機器の取り付け工事を行う費用の相場とは? 料金の安い業者の選び方も解説

そもそも「電波」とはどういうもの?

現代社会では、テレビ、ラジオ放送をはじめ、携帯電話やスマートフォン、また無線LAN設備の普及などで「電波」は非常に身近なものとなっております。しかし「電波とはそもそも何なのか?」という問いに明確に答えられる方は、意外と少ないのではないでしょうか。

 

「電波」とは「電磁波」の一種です。この電磁波は、詳しい解説はやや難しくなるのですが、電気的な力が働く空間である「電界」と、磁気の力が働く空間である「磁界」が相互に影響を与え合うことにより、波(波動)を描いて空間を使わるエネルギーの流れのことです。

水面に石を投じると、そこから波が生じて水面を伝わっていきますが、それに似たものが空間に伝わるところをイメージすると近いと言えるでしょう。

 

この電磁波が描く波動の周期的な長さを「波長」と呼びます。具体的には電波が描く波の高さだと思えばわかりやすいでしょう。

そして電磁波や電波でよく用いられる「周波数」とは「単位時間ごとに波動が繰り返される回数」を示しています。周波数は「Hz(ヘルツ)」の単位で表され、1秒間に1,000回の波長が繰り返される電波は「1,000Hz=1KHz(キロヘルツ)」になります。同じく「1,000kHz」の電波は「1MHz(メガヘルツ)」となり、以降、1,000倍ごとに「GHz(ギガヘルツ)」「THz(テラヘルツ)」の単位になってゆきます。

 

「電波」とは電磁波のうち、比較的、周波数が低い、つまり波長が長いものの総称です。一般的には3kHzから3THzまでの電磁波のことを指し、日本の電波法では「3THz」までを「電波」と定義しています。また日本の電波法では周波数帯ごとに、電波の種類を以下のように定義しております。

超長波(VLF:very low frequency)/3kHzから30 kHzまで、波長の長さは100 kmから10km。

長波(LF:low frequency)/30 kHzから300 kHzまで、波長の長さは10 kmから1km。

中波(MF:medium frequency)/300 kHzから3MHzまで、波長の長さは1kmから100m。

短波(HF:high frequency)/3MHzから30 MHzまで、波長の長さは100mから10m。

超短波(VHF:very high frequency)/30 MHzから300 MHzまで、波長の長さは10mから1m。

極超短波(UHF:ultra high frequency)/300 MHzから3 GHzまで、波長の長さは1mから10cm。

マイクロ波(SHF:super high frequency)3 GHzから30 GHzまで、波長の長さは10cmから1cm。

 

これらの電波は周波数が高くなるほど、光のようにまっすぐ進むようになる「直進性」が強くなる性質がございます。一般的に電波は、周波数が低いほど音に、高くなるほど光の性質に近づいてまいります。

ちなみに電波より周波数が高い電磁波は、周波数が低い順に、照射されたものに熱を与える影響があり、暖房や調理器具の他、センサーなどにも使用される「赤外線」。いわゆる光である各色の「可視光線」。殺菌効果の他、日焼けの原因にもなる「紫外線」。レントゲンなどに用いられる「X線」などの「放射線」になります。

電波より周波数が高い電磁波は、上記のように人体や物品にさまざまな物理的影響を与えるため、有効活用されている一方、場合によっては人体に害を与えることもございます。しかし周波数の低い電波は、通信に使用されるものではほとんど人体に影響がないと考えられております。そのため現在でも、テレビ、ラジオなどの放送からスマートフォンなどの通信まで、さまざまな形で活用されているのです。

 

各種テレビテレビ放送で使用される電波の種類

ここでは、現在の日本の主なテレビ放送「地デジ放送」「衛星放送」「新4K8K衛星放送」の概要と、それぞれに使用される電波の種類について解説してまいります。

 

地デジ放送

地デジ放送(地上波デジタル放送)は、前述の通り、昭和から平成中期までの日本のテレビ放送であった、アナログテレビ放送から転換することを目的に、2003年(平成15年)12月1日に放送を開始しました。その後、各ご家庭が地デジ対応アンテナや地デジ対応テレビを用意するための移行期間として、地デジ放送とアナログ放送が並行して放送される期間が続きましたが、2011年7月24日正午にアナログ放送が停波し、日本の地上波放送は地デジ放送に一本化されました。

アナログ放送、地デジ放送とも、日本各地に設置された大規模送信所や中継局などの電波塔から、周辺地域へテレビ電波を送信し、各ご家庭などに設置されたテレビアンテナで電波を受信し、テレビ放送を視聴する「地上波放送」と呼ばれるテレビ放送です。

アナログ放送時代のテレビ電波は、NHK、広域民放といった主要なチャンネルでは「VHF(超短波)」。東京都の東京MXなど、一部都府県やその周辺エリアのみで視聴できる独立放送局の地方チャンネルでは「UHF(極超短波)」が使用されていました。

昭和から平成初期にかけてのアナログ放送の時代は、社会における電波の用途はテレビ、ラジオ放送と無線などしかなかったため、テレビ放送が多くの周波数帯を利用しても大きな問題はございませんでした。

しかし平成以降の携帯電話の普及により、社会で必要とされる電波の周波数帯が増加したこと。さらにテレビ放送をはじめとする、世界的なデジタル技術の進行などにより、日本政府の主導によって、アナログ放送から地デジ化への転換が図られたのです。

ちなみにVHFとは30MHzから300MHzまでの周波数。UHFは300MHzから3,000MHz(3GHz)までの周波数の電波のことです。

テレビ放送ではこれら全体の周波数を複数のチャンネル(周波数帯)に分割し、各放送局に割り当てています。

現在では「チャンネル(channel)」といえばそのまま、テレビを視聴する際に選択する各テレビ放送局の番号として知られていますが、本来は「水路」「海峡」などの意味であり、そこから転じて「通信路」「テレビなどの放送局に割り当てられた周波数帯」の意味でも使われるようになったものです。

この周波数帯としてのチャンネルは、VHFは1チャンネルから12チャンネルまで、UHFは13チャンネルから62チャンネルまでに分割されます。アナログ放送の時代は、テレビ放送の映像信号を、そのまま電波の波長に変換して放送しており、ほぼすべてのチャンネルがテレビ放送用になっていました。しかしデジタルテレビ放送では、映像信号を「0」「1」のデジタル信号に変換して、圧縮した信号を電波として送信するため、アナログ放送時代より少ない周波数帯で、より大容量の情報を送信することが可能になったのです。

そのため現在の地デジ放送で使用される電波は、UHF帯のうち13チャンネルから52チャンネルまでとなっています。このデジタル化により使用する周波数帯を大きく削減する一方、ハイビジョン化や双方向化などの多機能が実現できたのです。なお実際に地デジ電波として送信されるUHFの周波数帯は、470MHzから710MHzになります。

一方で、アナログ放送時代のVHFの電波は、周波数がやや低いことから直進性も低くなり、ビルなど高層建築物の裏側や山間部などでも比較的、受信しやすいという性質がございました。

しかし地デジ化によって地上波放送の電波が周波数の高いUHFに統一されたことで、アナログ放送時代に比べると、高層建築物や山地などの障害物により電波が遮断されやすくなり、障害物の近隣では地デジ電波の受信不良が生じやすくなっております。

ただ周波数が高い、つまり波長が短いUHFの電波であれば、受信するためのアンテナを小型化することが可能です。

そのためアナログ放送時代のテレビアンテナは、屋根の上に設置する魚の骨に似た、大型の「八木式アンテナ」ほぼ一種類であったのに対し、現在の地デジアンテナは、八木式アンテナも小型化を実現している他、壁面に設置できる薄型の「デザインアンテナ」や、ポール状で非常にスタイリッシュな「ユニコーンアンテナ」など、外観性や対候性にも配慮したモデルが登場しております。

なお地デジ電波やその性質、地方チャンネルなどについては、以下の各コラム記事でも詳細をご説明しておりますので、よろしければご確認ください。

地上デジタル放送の「地デジ電波」基礎知識

地デジの「水平偏波」「垂直偏波」の違いとは?

地デジ受信に重要な「ハイトパターン」とは? 地デジアンテナは高いところに設置すべきとは限らない?

地方チャンネル(独立放送局)とはどういうものか?

 

2Kデジタル衛星放送(BS/CS放送)

衛星放送は、地上から約36,000キロ上空の宇宙空間、赤道の周回軌道上に位置して地球の自転と共に周回し、地球のほぼ半球を常に捕捉し続けるため、地球上からは常に空の一点に静止して見える「静止衛星」から、地上の広範囲に放送電波を送信するテレビ放送です。

日本の衛星放送は、東経110度に位置する「放送衛星」を利用するBS放送。同じく東経110度および、東経124度、128度の軌道上に位置する「通信衛星」を用いたCS放送がございます。現在ではどちらの放送ともデジタル化され「BSデジタル放送」「CSデジタル放送」となっております。

BS放送には、地上波と同じく(NHK受信料を除き)無料で視聴できるNHK、広域民放その他のチャンネルと、月額契約の有料放送である「WOWOW」「J-SPORTS」「スターチャンネル」などのチャンネルが存在します。

CS放送には、東経110度の衛星を用いる110度CS放送「スカパー!」と、東経124度、128度の衛星を用いる124度128度「スカパー!プレミアムサービス」が存在します。どちらも大半が月額契約制の有料チャンネルになっており、細分化された多彩なジャンルのチャンネルから、お好みのものを選択して視聴できるのが魅力です。

現在の主なCS放送は、110度CS放送「スカパー!」であり、BS放送の放送衛星と位置が同じであるため、一般的な衛星放送用パラボラアンテナであるBS/110度CSアンテナ一基を設置することで、双方とも受信、視聴できます。

ただ人工衛星の角度が異なる124度/128度CS放送「スカパー!プレミアムサービス」を視聴するためには、BS/110度CSアンテナとは別にプレミアムサービス専用アンテナ、または東経110度を含めた衛星放送をすべて受信できるマルチアンテナの設置が必要となります。

これら衛星放送の電波は、宇宙空間の人工衛星から地上まで送信されるため、電波の中でも周波数が非常に高く直進性の強いマイクロ波の「SHF(センチメートル)波」のうちでも「Kuバンド」と呼ばれる周波数帯が使用されています。BSデジタル放送では11.7GHzから12.2GHz。東経110°CSデジタル放送では12.2GHzから12.8GHzの周波数帯が利用されております。そのため衛星放送の電波は「12GHz帯」とも呼ばれまます。

人工衛星から直進する波長が短い電波を効率的に受信するため、衛星放送用のアンテナには、人工衛星の方向へ向けた円盤のようなディッシュ部で電波を受け止めて反射させ、中央のコンバーター部で集めるパラボラアンテナが使用されます。このパラボラアンテナは人工衛星の方向へと正確に向ける必要があり、ミリ単位のズレでも受信感度が大きく低下してしまいます。

また人工衛星から届く高周波数帯の電波を、そのままアンテナで受信してケーブルで送信すると、ケーブルの途中で大きく減衰(電波レベルの弱まり)します。そのため電波をいったんコンバーター(変換器)に集めて、テレビ電波として扱いやすいMHz帯の電波に変換してケーブルで送信しています。またこのコンバーターを作動させるため、BS/CSアンテナには電源が必要となります。電源は主にブースターの電源部、またはテレビやレコーダーからアンテナケーブルを通じて供給しています。

衛星放送の電波については、以下のコラム記事でも詳しい解説がございます。

衛星放送(BS放送・CS放送)の「テレビ電波」基礎知識

 

新4K8K衛星放送

「新4K8K衛星放送」は、冒頭で述べた通り、2018年12月1日に放送を開始した、衛星放送における4K8K放送のことです。これは従来のBS放送、CS放送と別個のものではなく、それぞれの放送に4K、8K放送のチャンネルが追加されたものであるため、放送の基本的な仕組みは従来の衛星放送と大きな違いはございません。

従来の2Kフルハイビジョン(FHD)放送であるBS、CSのデジタル放送に比べると、4K放送は2Kの4倍の画素数、8K放送は4Kのさらに4倍、2Kの16倍となる高精細画像に加え、表現できる色調や色彩、動画の緻密さ、音声の質なども格段に向上しており、従来よりもさらにリアルで臨場感あふれる映像を視聴できる放送になっております。ただこの4K、8K映像を視聴するためには、それぞれ4K、8Kのテレビが必要となります。

また従来の2K衛星放送とは電波の違いとして「右旋円偏波」と「左旋円偏波」の違いが挙げられます。

新4K8K衛星放送以前の衛星放送では、衛星から送信される電波に、右回りの螺旋を描いて送信される「右旋円偏波」が使用されていました。しかし新4K8K衛星放送の導入で、新しく4K、8Kのチャンネルを追加するにあたって、この右旋の電波では、追加するチャンネルに割り当てることができる周波数帯が不足したのです。

そのため、BS放送のNHKおよび広域民放の4Kチャンネルを除き、新4K8K衛星放送の大半のチャンネルでは、新しく追加された、左回りの螺旋で送信される「左旋円偏波」の電波が使われることになりました。

このため新4K8K衛星放送のすべてのチャンネルを受信するためには、従来の2K対応BS/CSアンテナから、左旋の電波を受信できる4K8K対応BS/CSアンテナへの交換が必要となります。ただ新4K8K衛星放送がスタートした2018年以降に設置されたBS/CSアンテナは、そのほとんどが4K8K対応型となっております。

また4K8K対応BS/CSアンテナで受信された衛星放送の電波は、コンバーターで周波数が変換される際、右旋の電波は1032MHzから2072MHzの周波数に、左旋の電波はより周波数の高い2224MHzから3224MHzの周波数に変換されます。

そのため従来の2K衛星放送、右旋の電波に対応するアンテナケーブル、またその途中に配置されるブースター、分配器などの機器に、より周波数の高い左旋の電波を通すと、やはり減衰量が大きくなります。そのため場合によってはこれらのケーブルや機器も、4K8Kの左旋電波に対応できる「3442MHz(4K8K)対応型」に交換する必要が出てまいります。

なお新4K8K衛星放送に関しては、以下のコラム記事でも詳細を解説しております。

「新4K8K放送」を視聴するためのアンテナ工事、配線について徹底解説!

2K放送と4K、8K放送の違い

「新4K8K衛星放送」ご視聴に必要な機器・完全チェック解説! テレビで全4K8Kチャンネルを見るための機材とは?

地デジ、BS/CS衛星放送、新4K8K衛星放送に対応できるアンテナケーブルや機器の種類は?

以上のように、ご家庭のテレビアンテナで受信され、アンテナ本体からアンテナケーブル(アンテナ線)を経由して各部屋のテレビ、レコーダーなどの受信機器に送信されるテレビ電波の周波数は、地デジ、衛星放送、新4K8K衛星放送によって異なります、

あらためてまとめると、アンテナから受信機器までアンテナ線で送信される時点での各テレビ放送の周波数帯は、以下の通りになります。

・地デジ(UHF):470MHzから710MHz

・右旋円偏波の2K衛星放送(一部4Kチャンネル含む):1032MHzから2072MHz

・左旋円偏波の新4K8K衛星放送:2224MHzから3224MHz

 

そして前述のように、電波は周波数が高いほど、アンテナ線などで送信する際の減衰量が大きくなります。

したがって、例えば地デジ電波のみ対応のケーブルで衛星放送の電波を送信する。または従来の右旋円偏波による衛星放送用のケーブルで新4K8K衛星放送の左旋円偏波の電波を送信するなどを行うと、アンテナ線の途中で発生した電波の減衰により、テレビなど受信機器に十分なレベルの電波が届かないといったことが起こり得ます。

そのため地デジアンテナのみの住宅に衛星放送用のBS/CSアンテナを追加する、または2K対応の旧式BS/CSアンテナを4K8K対応型に交換する工事を行った場合には、アンテナ線に使われているケーブルや機器の種類を確認し、場合によっては交換する必要がございます。

次項より、各放送に対応できるアンテナケーブル、機器の種類についてご説明いたします。

 

戸建て住宅における一般的なアンテナ配線

戸建て住宅に地デジ、BS/CSのテレビアンテナを設置し、ご自宅内にある複数のアンテナコンセントを介してテレビ、レコーダーなどに接続するまでの一般的なアンテナ線の配線の形式は、以下の通りになります。

・アンテナケーブル(アンテナ線)

地デジ、BS/CSの各テレビアンテナから延び、いくつかの機器を経由してアンテナコンセントまでを接続する。またそのアンテナコンセントとテレビ、レコーダーなどの機器を接続するアンテナ線には、現在では「同軸ケーブル」というケーブルが使用されます。

なおテレビ電波はケーブルを伝わる時点で徐々に減衰してゆくため、アンテナからテレビのある部屋が遠い場合などは、テレビなど機器に届いた時点での電波レベルが低下してしまうこともございます。

このアンテナ線ケーブルの構造や、各テレビ放送の電波に適した種類については、のちの項で詳しくご説明いたします。

・混合器

混合器は、地デジアンテナとBS/CSアンテナ、または地方チャンネル用のアンテナなど、複数のアンテナを設置している場合に、それぞれのケーブルを一本にまとめる装置です。この装置でケーブルを一本化することにより、全体的なケーブルの長さや必要な装置などを簡略化して、シンプルな配線で工事のコストやトラブルのリスクを抑えることができます。

なお設置されているのが地デジアンテナ一基のみの場合や、BS/CSアンテナを一部の部屋でのみ視聴するなど、配線が別系統である場合は、混合器は必要ございません。

また後述するアンテナブースターには、地デジと衛星放送(BS/CS)の電波を増幅し、さらに混合器の機能も持つ「UHF/BSCS混合ブースター」と呼ばれるものもあり、こちらを設置する場合も混合器の必要はなくなりまます。

混合器は後述する分波器とセットで使用される機器になりますが、それぞれの機器については、以下のコラム記事でも詳細を解説しております。

地デジ用と衛星放送用セットのテレビアンテナ設置には必須!「混合器」「分波器」とは何なのか?

・アンテナブースター

アンテナブースター(増幅器)は、アンテナが受信した地デジ、衛星放送のテレビ電波を、各住宅で必要なレベルにまで増幅する装置です。

主に受信できる地デジ電波が弱い弱電界地域や、住宅内に設置されるテレビなどの台数が多く、高い電波レベルが必要な場合に設置されます。テレビなどの受信機器が複数台、設置される現在では、ほぼ設置が必須の機器と言えます。

ブースターには電源が必要となり、一般的には、アンテナの真下や屋根裏などに設置される屋外型ブースターが使用されます。またブースターと混合器を一体化した「UHF/BSCS混合ブースター」などの機器も存在します。

ブースターでは、住宅全体のテレビなどの機器に十分なレベルの電波が行き届くよう、電波の増幅レベルを調整しますが、テレビなどに届いた時点での地デジ電波レベルが強すぎる場合も、テレビ画面が乱れるなどトラブルの原因になります。

一部、アンテナより遠い部屋があるなどで、ブースターの増幅レベルを調整した結果、逆にアンテナに近い部屋では電波レベルが高すぎるようになる。また元より強電界地域などの場合は、該当する部屋のケーブルに、電波レベルを適度に減衰させる「アッテネーター(減衰器)」という装置を設置することで対応します。また近年のテレビ、レコーダーにはアッテネーター機能が付属するものもございます。

ブースターや、各地域の地デジ電波レベル(電界地域)について詳しくは、以下のコラム記事をご確認ください。

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・分配器

分配器とは、アンテナ、ブースターから延びる一本のケーブルを接続し、複数のケーブルへと電波を分配して、住宅内の各アンテナコンセントへと送信する装置のことです。一か所の入力端子と、複数の出力端子をもつ機器で、分配数は2分配から8分配(7分配を除く)になります。

ただ分配された先の個々のケーブルの電波レベルは、例えば4分配型であれば元の電波レベルの4分の1など、等分に分配される性質があるため、ブースターで電波を適切に増幅する必要がございます。

分配器には分配数の他、ブースターに電源を供給する場合に使い分ける「一端子通電型」「全端子通電型」。分配された各部屋で複数の機器に分配する主に二分配のケーブル一体型。ブースター内蔵型などの種類がございます。

なお現在のアンテナ配線におけるケーブル分配方法は、分配器を用いた「スター配線方式」が主流ですが、他に分配器を用いず、各アンテナコンセントに、アンテナケーブルを一直線に通す形でつないでいく「送り配線方式」もございます。

送り配線方式は現在ではさほど利用されませんが、スター配線方式に比べるとコストが安くなるため、地デジアンテナのみや、アンテナコンセント数が少ない住宅では採用されるケースもございます。

分配器についての詳細は、以下のコラム記事でもご説明しております。

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・分波器/室内用アンテナケーブル

分波器は、混合器によって一本のケーブルにまとめられた地デジとBS/CSの電波を、ふたたび二本のケーブルに分離する機器です。

主にテレビ、レコーダーなどの前で、アンテナコンセントから延びるアンテナケーブルに接続し、日本のアンテナ線に分離されたそれぞれの電波を、地デジ、BS/CSの入力端子に接続します。

分波器は2分配の分波器のような形をしている他、ケーブル一体型もあり、この場合は接続部による電波の減衰を抑えられますが、部屋の広さに合わせたケーブル長のものを選ぶ必要がございます。アンテナコンセント内に設置され、コンセント部分で地デジ、BS/CSの端子が分離されていることもございます。

またアンテナコンセントとテレビ、レコーダーなどを接続する室内用のアンテナ線であるアンテナケーブル(テレビケーブル)も、前述のアンテナケーブルと同じ同軸ケーブルになります。

ただこのタイプは両端にテレビ本体やアンテナコンセントと接続するためのプラグが設置されております。アンテナコンセント側の接続部は、現在は「F型端子」が主ですが、設置された年代によって「プッシュ端子」などいくつか種類があるため、適切な端子、および過不足のない長さ。そしてご視聴になるテレビ放送の電波に合わせたケーブルを選択する必要がございます。

分波器については、以下のコラム記事でも詳細をご説明しております。

アンテナ工事の「分配器」とは何?「分波器」「分岐器」との違い

 

アンテナケーブル(同軸ケーブル)の構造

前述のように、テレビアンテナからテレビ、レコーダーなど屋内の受信機器まで、各機器を経由してテレビ電波を送信するケーブルは「同軸ケーブル」と呼ばれるケーブルになります。この同軸ケーブルは、英語で「Coaxial cable」といい、略称は「coax」です。

同軸ケーブルは電気信号を含む電気を送信する「被覆電線」の一種で、主にアンテナケーブルをはじめとする電気通信に使われるケーブルです。同軸ケーブルは複数の素材により、その断面が何層もの同心円を重ねたように見えるのが特徴です。アンテナケーブルとして使われる同軸ケーブルは、一般的には4層構造のものになっております。その構造は以下の通りです。

 

内部導体/中心導体

ケーブルの中心部に通っている銅製の線のことです。この部分で、アンテナケーブルであれば電波信号などの電気信号を伝送しています。

この周辺を覆う部分が細い、材質が弱いものの場合は、アンテナ線を曲げた、物を乗せた際などに内部導体の断線が起こり、電波が送信できなくなることもございますので注意が必要です。

 

絶縁体

内部導体のまわりを筒状に覆っている、ポリエチレンなどの素材による部分です。その名称通り、電気を通さない性質があるため、アンテナ線の内部導体で送られる電波信号などの電流を外部へと漏らさない役割がございます。この素材の種類も、ケーブルの品質を決める要素のひとつです。

 

外部導体

絶縁体の表面は、金属による被膜で覆われております。これはアンテナ線の内部導体を通る電波信号などが外部へ漏れ出すことや、ケーブル外部からの電気、電波の影響により、内部導体の信号が乱れることを防ぐ、シールド効果を果たしている部分です。

アンテナケーブルでは、配線のため曲げやすさも重視して、細い銅線を編んだ「編組線(へんそせん)」で覆われるものが多くなります。

この編組線の重ね具合や、さらに金属箔による強化などでも、ケーブルの品質が決まってまいります。

 

外部被覆

アンテナ線であるケーブルのもっとも表面部分を覆っている主にビニールの膜で、ケーブルそのものを保護する役割の部分です。保護被覆、ビニルなどの呼び名もございます。

地デジ、BS/CS衛星放送、新4K8K衛星放送に適したアンテナケーブルの種類の見分け方

前述のように、地デジ、BS/CS、新4K8K衛星放送の電波は、後者になるほど周波数が高くなり、ケーブルで送信する際に減衰しやすくなります。そのため、特にBS/CS放送、新4K8K衛星放送をご覧になる場合には、アンテナから各部屋までのアンテナ線の配線、さらにアンテナコンセントとテレビなどの機器を接続するアンテナケーブルに、対応する品を選ぶ必要がございます。

アンテナケーブルを新しく購入される場合は、製品のパッケージに「BS/CS対応」「4K8K対応」などと表記されていることが多くなります。またご自宅に配線されているアンテナケーブルが、どの放送に対応できるものかは、外部被膜の表面に印字されている「S-5C-FB」「4C-2V」などの記号で読み取ることができます。以下、記号の読み方についてご説明いたします。

 

冒頭に「S」があるケーブルはBS/CS放送対応型

「S-5C-FB」など、冒頭に「S」が入っているアンテナケーブルは、BS/CS放送対応型になります。通常の2K衛星放送であれば、Sが入ったケーブルを使えば問題なく利用できます。ただより周波数が高くなる新4K8K衛星放送については、BS/CS対応ケーブルでもより品質の高いケーブルが必要となりますのでご注意ください。

 

「5C」などの数字はケーブルの太さ、「C」はテレビ用同軸ケーブルであることを示す

次の「4C」「5C」などの記号のうち、数字はケーブルの太さを示します。

家庭用のアンテナケーブルでは主に「2C(4ミリ)」「3C(5.4ミリ)」「4C(6ミリ)」「5C(7.7ミリ)」のものが使われます。これ以上の太さのものは、マンションなど集合住宅用や大規模な配線工事に用いられます。

細いアンテナ線は取り回しが便利な反面、電波の減衰が生じやすく、また強度もやや低く断線などが生じやすくもなりますので、室内のアンテナコンセントとテレビなど機器、また機器同士を接続する場合の他には、あまりおすすめできません。

4C、5Cなど太めのアンテナ線は減衰が少なく丈夫になりますが、折り畳みなどの収納にやや難が出てまいります。現在では、アンテナ本体からアンテナコンセントまでの配線には、ほとんどの場合5Cのケーブルが採用されます。

基本的には、特にBS/CS放送や新4K8K衛星放送をご覧になる場合には、最低でも4Cの太さのものをおすすめいたします。

なお「C」の部分は、ケーブルのインピーダンス(電気抵抗の値)を示します。詳しく解説すると複雑になるため略しますが「C」はテレビ用アンテナケーブル。「D」は無線機器用ケーブルになります。アンテナケーブルの場合は「C」を選べば間違いはございません。

 

末尾の「FB」などはケーブルの品質を決める絶縁体と外部導体の種類

末尾の「FB」「2V」などの記号のうち、「FB」の「F」は絶縁体の、「B」は外部導体の種類を示し、この記号でアンテナケーブルの品質がわかるといってもいいでしょう。

記号で示される絶縁体の種類は、「2」がポリエチレン。「F」が発泡ポリエチレン。「HF」は高発泡ポリエチレンになります。空気が含まれるほど絶縁性能が高くなり、後者ほど高品質の絶縁体といえます。

外部導体については、「B」はアルミ箔の上に編組線を重ねた二重シールドになり、性能が高いものといえます。他にもその上にさらにアルミ箔を重ねた三重シールドのものは「FB□」の記号で表されます。また編組線のみで一重のものは「V」。二重のものは「W」。三重のものは「T」と表記されます。他にも編組線が錫メッキであるかどうかの違いなどもございます。

基本的に絶縁体、外部導体の種類が「FB」(発泡ポリエチレン、二重シールド)以上のものであれば、3224MHzまでの電波を安定して送信できるため、BS/CS放送、新4K8K衛星放送に対応できます。

 

地デジ、BS/CS衛星放送、新4K8K衛星放送におすすめできるアンテナケーブルとは?

以上の情報をまとめて、地デジ、BS/CS衛星放送、新4K8K衛星放送それぞれに必要となるアンテナケーブルの性能、およびご自宅に配線されているアンテナ線の品質を確認する方法。交換が必要なケースについてご説明いたします。

 

新4K8K衛星放送

基本的に「S-4C-FB(BS/CS対応、発泡ポリエチレン絶縁体、二重シールド)以上のものであれば、周波数3442MHzの電波にも対応できるため、新4K8K衛星放送も問題なくご視聴いただけます。ただアンテナ本体からアンテナコンセントまでの内部配線には5Cのケーブルが適しております。

また新4K8K衛星放送がスタートする以前の、2K型BS/CSアンテナの配線でも、ほとんどの場合は「S-5C-FB」のケーブルが使用されております。このようなケーブルであれば基本的に交換の必要はございませんが、近年では新4K8K衛星放送用ケーブルとして編組線に鈴メッキを施したものや、三重シールドのものも用意されているため、現在のアンテナケーブルに老朽化が見られる場合はより高品質のケーブルに交換されるのも選択肢のひとつといえます。なおアンテナコンセントとテレビを接続するための新4K8K衛星放送対応ケーブルを新しくご購入される際は、パッケージに「4K8K対応」と記されているものをお選びになるとよいでしょう。

 

BS/CS衛星放送(2K)

4K8Kではない従来の衛星放送の受信には、基本的に、記号の頭に「S」(BS/CS対応)があるケーブルであれば使用可能です。

性能的には「S-4C-FV」(発泡ポリエチレン絶縁体、編組線一重)であれば周波数1800MHzまで対応可能であり、2K衛星放送の受信に実質的な問題はございません。もっとも実際には「S-5C-FB」クラスのケーブルが使用されていることが多くなります。

ただ旧来の2K対応BS/CSアンテナから、4K8K対応型へと交換する際に、旧アンテナの設置年代が古い場合は、ケーブルが4K8Kの電波に対応できない、もしくは老朽化により十分に送信できず、交換が必要となるケースもございます。

 

地デジ放送

地デジ放送は基本的に、かつてのアナログ放送時代のUHF波よりも狭い周波数帯を使用しているため、アンテナケーブルについて特に制約はございません。現在、ご自宅に地デジアンテナのみが設置されている場合は、むしろBS/CSアンテナを追加設置する場合に、アンテナケーブルのタイプが古いことから、配線されたご自宅のケーブルをすべてBS/CS(新4K8K衛星放送)対応のものに交換する必要が出るケースも考えられますのでご注意ください。

 

4K8K対応含むBS/CSアンテナを設置する際には、ブースターや分配器などの交換も必要です!

地デジ放送に比べて電波の周波数が高いBS/CS放送、新4K8K衛星放送では、ケーブルもその周波数に対応できるものが必要です。

同じようにアンテナからの電波が経由する混合器・分波器やブースター、分配器にも、UHF(地デジ)用。およびUHF・BS/CS対応。さらに3442MHz(4K8k)対応型があり、地デジアンテナのみの住宅にBS/CSアンテナを追加する、またBS/CSアンテナを2K対応から4K8K対応に交換する場合には、これらの機器も、BS/CSや4K8K対応型に交換する必要がございますのでご注意ください。

特に新4K8K衛星放送では、高周波数であるため、各機器などの接続部からの電波の漏れや、外部の電波混入によるノイズの発生が多くなります。そのため分配器で使用しない予備の出力端子に、蓋となる「ダミー抵抗器」を設置する。またアンテナケーブルの接続部に「F型接栓」を使用するといった対策が必要となります。

まとめ

アンテナケーブル、アンテナ線に関する詳細は、以下のコラム記事でも詳しく解説しておりますので、よろしければご参照ください。

テレビ放送や機器に合わせたアンテナケーブル(同軸ケーブル)の種類と選び方、徹底解説!

アンテナとテレビを結ぶアンテナケーブル、その種類と性能を徹底解説!

室内のテレビアンテナケーブルを延長する方法とは? アンテナ線なしのワイヤレスで地デジ、衛星放送を見る方法も解説!

現在のBS/CSアンテナはほぼすべてが4K8K対応型になっておりますが、地デジアンテナのみのご自宅にBS/CSアンテナを追加設置する。また2K対応のBS/CSアンテナを4K8K対応型に交換する場合は、アンテナ本体の追加、交換工事だけでなく、場合によってはブースターや分配器の機器、またケーブル配線をすべて交換するなどの工事も必要となってまいります。

当あさひアンテナでは、最新式4K8K対応型BS/CSアンテナ設置を、アンテナ本体価格込み15,000円(税込み)でお引き受けしている他、各テレビ放送に対応するブースターや分配器、ケーブルなどの交換工事にもご対応いたします。

もちろんテレビアンテナ工事にあたっては、出張料、キャンセル料など含め完全無料の綿密な現地電波調査とお見積もりで、住宅内の各テレビまでしっかり電波を送信できる安定した受信性能と、必要最小限の機材交換で、可能な限りリーズナブルな工事をご提案いたします。また工事後の保証も業界最長クラスの、工事完了日から「10年保証」をご用意しております。

BS/CSアンテナの追加、交換など、ケーブルや機器の交換が必要になる各種アンテナ工事について、ご不明な点がございましたら、当あさひアンテナのフリーダイヤル(0120-540-527)。またメールフォームLINEアカウントまで、まずはご質問だけでも、お気軽にお寄せいただければ幸いです。

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アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 20,000円(税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 15,000円(税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 15,000円(税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。