テレビ放送が映らない?チャンネルスキャン(チャンネル初期設定・再設定)の意味とメーカー別設定の方法・手順をプロが全解説

2026年05月06日

新しいテレビを購入したときや、引越しをしてテレビを設置した直後に「さあテレビを見よう」と電源を入れたのに、画面が真っ暗なまま――
そのような経験に、思わず戸惑ったことはありませんか。

リモコンを操作して設定画面を開いてみても、「チャンネルスキャン」「地域設定」「アンテナレベル」など、普段あまり目にしない言葉が並んでおり、どこから手を付ければいいのか分からなくなる方も多いかと思われます。
特に最近のテレビは多機能化している分、初期設定の項目も増えており、機械操作が苦手な方にとってはハードルが高く感じられるかもしれません。

しかし実際には、新品のテレビを設置、または引っ越しなどで設置し直した時にテレビが映らない原因の多くは複雑な故障ではなく、初期設定や簡単な確認不足によるものであることが大半なのです。
中でも重要となるのが「チャンネルスキャン」と呼ばれる作業で、これはテレビが受信できる放送(各放送局のチャンネル)を自動的に探し出し、視聴できる状態にするための基本設定です。

また、テレビ放送には大きく分けて「地上波(地デジ放送)」と「衛星放送(BS/CS)」があり、それぞれ電波の仕組みや設定方法が異なります。
地デジは地域ごとの電波塔から送られてくるため、地域の住所や郵便番号などの地域設定が重要になる一方、衛星放送は宇宙にある人工衛星から届く電波を受信するため、アンテナの向きや接続状態が大きく影響します。
この違いを知らないまま設定を進めると「スキャンしたのにチャンネルが見つからない」といったトラブルにつながることも少なくありません。

本記事は、そうした初期設定でつまずきやすいポイントをひとつずつ解消していく、初心者でも安心の解決マニュアルです。
お手元のスマートフォンで画面を確認しながら操作すれば、最短5分程度でチャンネル設定を完了させることも可能です。

本記事の執筆にあたっては、アンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」の専門家から解説と監修を受けており、プロによる正確な情報をまとめています。
さらに記事内では、専門用語はできるだけかみ砕き、実際の操作手順に沿って丁寧に解説していきますので、機械が苦手な方でも迷う心配はありません。
また、万が一うまくいかない場合の原因や対処法についてもあわせて紹介していきます。

新しいテレビや引っ越しなどによるテレビの再設置でお困りの方、またはチャンネルスキャンの手順は知っていてもなぜかうまくいかないという方は、本記事をご確認いただくことで、今お困りの問題を解決できる可能性が高まるでしょう。

そもそも「チャンネルスキャン」とは?なぜテレビ設定に必要なの?

前書きでも少し触れた通り、チャンネルスキャンとは、テレビが現在、受信している(アンテナから届いている)テレビ電波の内容を確認し、チェックしていく作業のことです。
キャッチした電波の各チャンネルをテレビが自動的に判断し、リモコンの「1」や「2」といったチャンネル番号のボタンに自動で割り当ててくれます。
テレビのメーカーやモデルによっては「チャンネル設定」「チャンネルサーチ」などと呼ばれる場合もありますが、基本的な作業内容はまったく同じものです。
この作業を行わないと、放送局とテレビのチャンネルが紐づけられないため、アンテナと接続されていてもテレビは各放送局のチャンネルや番組を映すことができません。

以下に、チャンネルスキャンの特徴を一覧表にまとめました。

項目 詳細
目的 現在の場所で受信できる放送電波を探し出すこと。
結果 リモコンのボタンに見られる地域のチャンネルを割り当てる。
所要時間 およそ3分〜5分程度で完了する。
難易度 リモコンのボタンを押すだけで簡単にできる。

※上記はチャンネルスキャンの基本的な知識です。

設定画面に出てくる難しい言葉に戸惑う必要はまったくありません。
これから解説する順番通りに進めれば、誰でも簡単に設定できます。

テレビの新規購入や「引越し」の直後は必須の作業

工場から出荷されたばかりのテレビは、全国各地で利用できるよう内部の情報がまっさらなため、どの地域の放送を受信すべきかを知りません。
また、引越しをすると地域によって飛んでいる電波の周波数やチャンネルが変わります。
そのため、新しい環境で必ず、受信できる電波を探し直す手続き(最初からのチャンネル受信設定)が必要になります。
以下のタイミングでは、必ずチャンネルスキャンを実施してください。

スキャンが必要なタイミング 主な理由
テレビを新しく買った時 初期状態では放送局の情報が空っぽなため。
引越しをして住所が変わった時 地域によって電波の周波数が異なるため。
新しい放送局が開局した時 新しい電波を受信リストに追加するため。
テレビの周波数帯変更があった時 変更された電波の情報に更新するため。
突然テレビが映らなくなった時 テレビ内の設定データが消えた可能性があるため。

※上記はチャンネルスキャンが必要となる主な事例です。

基本的なテレビ放送である地上デジタル放送(地デジ放送)は、放送電波としてUHF・極超短波と呼ばれる電波のうち、470MHzから710MHzまでの周波数帯を使用しています。
この周波数帯を6MHzずつの「チャンネル」に分けて、各地域にあるテレビ放送局に割り当てています。そのためテレビ側で各放送局を選ぶ際に、割り当てられた番号のこともチャンネルと呼ばれるのです。

また地デジ放送では、日本各地に設置された電波塔から、周辺の一帯に地デジ電波を送っています。そして各放送局に割り当てられたチャンネル(周波数帯)は、電波塔によって異なる場合があります。
さらに地域によっては特定の都府県内でのみ放送している地方チャンネルなど、複数の電波塔からのチャンネルを、一台のテレビ(アンテナ)で受信することもあります。

そのためテレビの側で、アンテナに届いている各チャンネルから、最適なチャンネルの電波だけを選んで、テレビのチャンネル番号に当てはめていく「チャンネルスキャン」が必要になるのです。
また引っ越しをすると、テレビ側で受信できる電波塔やチャンネルなどの環境もすっかり変わってしまうため、その地域に合わせてチャンネルをあらためて設定し直す再スキャンが必要となります。

衛星放送であるBS放送、CS放送では、宇宙にあるBS放送衛星、CS通信衛星から日本全域に電波を送っているため、日本のどこでも受信できるチャンネルは同じになります。
そのため最初のスキャンを行った後は、安定して視聴できることが多くなります。
ただこれらの放送でも、ときに放送チャンネルの追加や廃止、周波数帯の変更などが行われることがあり、その場合には再スキャンが必要となります。(その点は地デジ放送でも同じことです)

いずれにせよ、このチャンネルスキャンの作業を省略すると、テレビを設置してもテレビ放送を楽しむことはできません。
また引っ越しや周波数帯変更で受信環境が変わった時は、チャンネルの再スキャンを行わないと、一部またはすべてのテレビチャンネルが映らない原因にもなります。
少し面倒に感じられるかもしれませんが、基本的に上記の各ケースにおいて、最初の1回だけで終わる作業になります。

画面に出る「UHF」と「全帯域」の違いは?迷ったらどっち?

テレビの設定画面を開いてチャンネルスキャンを行おうとした際に「UHF」や「全帯域」という見慣れない言葉が出てくることがあります。
結論から言うと、基本的には「UHF」を選べば間違いありません。
日本の地上デジタル放送は上記の通り、すべてこのUHFという電波を使って映像信号を送っているからです。
それぞれの言葉の違いを、以下の簡単な表にまとめました。

選択肢 意味 選ぶべきケース
UHF 地上デジタル放送専用の電波帯 通常のアンテナ視聴(基本は必ずこちら)
全帯域 ケーブルテレビなどの電波帯も含む ケーブルテレビ回線で地デジを見ている場合

※上記はUHF/全帯域の基本的な違いになります。

もし「UHF」でスキャンして番組が見つからなかった場合のみ、「全帯域」を試してください。ほとんどのご家庭では、「UHF」を選ぶだけでスムーズに設定が完了します。
専門用語の意味を深く悩んで、手が止まってしまうご心配はありません。

【メーカー別】すぐ終わる!チャンネルスキャンの具体的な手順

ここからは、お使いのテレビメーカー別のチャンネルスキャン設定手順をご紹介します。
分厚い取扱説明書をわざわざ探し出す必要はありません。
手元のリモコンを見ながら、順番にボタンを押していくだけで設定は終わります。
主要メーカーの操作を開始するボタンは以下の通りです。

メーカー ブランド名 最初に押すリモコンのボタン
パナソニック VIERA メニュー
シャープ AQUOS ホーム
ソニー BRAVIA ホーム または 機器設定
東芝 REGZA 設定
ケーブルテレビ J:COMなど STB(チューナー)のホーム

※上記は各メーカーの基本的な操作方法です。

ご自身のテレビメーカーの項目をチェックして、実際の操作を進めてください。
ただ、まれにメーカーでもモデルや年式によって操作手順が異なる場合もありますので、本記事のご説明でわからない場合は、取扱説明書やメーカー公式サイトなどもご確認ください。

パナソニック(VIERA)のやり方

パナソニックのテレビは、「メニュー」ボタンから設定をスタートします。
途中で特定のボタンを長く押し続ける特殊な操作があるのでご注意ください。
具体的な手順は以下の通りです。

  1. リモコンの「メニュー」ボタンを押す。
  2. 「設定する」を選び、「初期設定」に進む。
  3. 「設置設定」を 3秒以上長押し する。
  4. 「チャンネル設定」から「地上デジタル」を選ぶ。
  5. 「初期スキャン」を選択して開始する。

「設置設定」の長押しが、パナソニック最大のポイントです。
ここさえクリアすれば、あとは自動で設定が100%になるのを待つだけです。

シャープ(AQUOS)のやり方

シャープのテレビでは、「ホーム」ボタンから設定画面を開きます。
リモコンの機種や製造年によって、メニューの入り口が少し異なる場合があります。
基本的な流れは以下の通りです。

  1. リモコンの「ホーム」ボタンを押す。
  2. 「設定」を選び、「視聴準備」に進む。
  3. 「テレビ放送設定」から「チャンネル設定」を選ぶ。
  4. 「地上デジタル」から「地上デジタル-自動」を選ぶ。
  5. 「する」を選択してスキャンを開始する。

もしテレビの設定画面に「視聴準備」が見当たらない場合は、「設定」の中からくまなく探してみてください。

ソニー(BRAVIA・Google TV)のやり方

ソニーのテレビも、「ホーム」ボタンが設定のスタート地点になります。
最近のGoogle TVを搭載したモデルでは、設定の入り口が異なることがあります。
以下の手順に沿って画面を進めてください。

  1. リモコンの「ホーム」ボタンを押す。
  2. 「設定」を選び、「放送受信設定」に進む。
  3. 「チャンネル設定」から「地上デジタル」を選ぶ。
  4. 「地上デジタル自動チャンネル設定」を選ぶ。
  5. 「初期スキャン」を選択して開始する。

最新機種でメニューが見つからない場合は、「機器設定」という項目から探すと見つかります。

東芝(REGZA)のやり方

東芝のテレビは、「設定」ボタンから分かりやすく操作できます。
途中で選択肢が出た場合の選び方も覚えておくと安心です。
手順は以下のようになります。

  1. リモコンの「設定」ボタンを押す。
  2. 「初期設定」を選び、「チャンネル設定」に進む。
  3. 「地上デジタル自動設定」を選ぶ。
  4. 「初期スキャン」を選択して開始する。

もし「現在の設定に追加する」という選択肢が出た場合は、必ず「初期スキャン」を選んでください。
引越しや新規購入の場合は、古い設定を消して新しく作り直す必要があります。

J:COMなどケーブルテレビ(STB)のやり方

ケーブルテレビ(CATV)をご利用の場合は、テレビ本体のリモコンは使いません。
ケーブルテレビでは、アンテナではなく、ケーブルテレビ局から送られる映像信号でテレビを受信しています。
そのため、局からの信号を受け止めて屋内のテレビへと送る「STB・セットトップボックス」と呼ばれる、CATV専用のチューナー機器をリモコンで操作する必要があります。
テレビ本体でスキャンしてもチャンネルや番組は映らないため、十分に注意してください。以下、この場合のテレビ本体とSTBの基本的なポイントです。

機器 リモコンの利用 操作内容
テレビ本体 使わない 入力を「HDMI」などに合わせるだけ
STB(チューナー) 使う こちらのリモコンで設定画面を開く

※上記はケーブルテレビでチャンネルスキャンを行う基本的な方法です。

J:COMの機器(J:COM LINKなど)を例にした手順は以下の通りです。

  1. STBのリモコンで「ホーム」または「スタート」を押す。
  2. 「設定」から「チャンネル・選局設定」に進む。
  3. 「チャンネル設定」から「初期スキャン」を選ぶ。

ケーブルテレビ特有の操作になるため、必ずSTB側の取扱説明書や画面、ケーブルテレビ局の公式サイトなどを確認しましょう。

「初期スキャン」と「再スキャン」の違いと正しい使い分け

テレビ機器でチャンネルスキャンの設定画面を進めると、「初期スキャン」と「再スキャン」の2つが表示されます。
ここでどちらを選ぶべきか迷ってしまう方も非常に多くなります。

この項目では、それぞれのスキャン方法の違いや役割と、状況に合った選び方を分かりやすく解説します。

初期スキャン:新規購入や引越しでゼロからやり直す場合

初期スキャンは、これまでの設定をすべてリセットして最初からチャンネルを探し直す機能です。
テレビを新しく買ってチャンネルが設定されていない場合や、引越しなどで受信できるチャンネルがまったく変わった直後は、必ずこちらを選びます。
初期スキャンを選ぶべき具体的な状況は以下の通りです。

  • テレビを新品で購入し、初めて電源を入れた。
  • 他の都道府県から引越しをしてきた。
  • テレビを別の部屋に移動してアンテナをつなぎ直した。
  • 今までのチャンネル設定をすべて消去してやり直したい。

古いチャンネル情報が残っていると、新しい地域の電波を正しく認識できません。
まっさらな状態から設定を作り直すのが「初期スキャン」だと覚えておきましょう。
ただ設定をゼロからやり直す分、スキャン完了までにやや時間がかかる傾向はあります。

再スキャン:今の設定を残しつつ、電波の不具合を直す場合

再スキャンは、今までのチャンネル設定を消さずに新しい情報を更新する機能です。
周波数帯の変更などで一部チャンネルの情報のみが変わった、放送チャンネルが追加されたり、チャンネルが放送終了した際など、一部チャンネルの設定のみが変わった際には再スキャンが有効です。
急に特定のテレビ局だけ映らなくなったトラブル時などには、特に有効な手段です。
再スキャンを選ぶべき状況を以下にまとめました。

  • 新しいテレビ局が開局して、番組を追加したい。
  • エラーが出て特定のチャンネルだけが映らなくなった。
  • 天候不良のあとからテレビの映りが少し悪い。
  • 今のリモコンのチャンネルの並び順を変えたくない。

既存のチャンネル設定を維持したまま、不具合だけを直したい時は、「再スキャン」を選びます。この場合は必要な部分のみを更新するため、初期スキャンに比べると所用時間は短い傾向があります。
ご自身の今の状況に合わせて、2つのスキャン機能を正しく使い分けてください。

チャンネルスキャンができない!見つからない時の原因と対処法

この記事の手順通りにチャンネルスキャンを行ったにもかかわらず、テレビ画面に「チャンネルが見つかりません」と表示されるケースもあります。
テレビを見るための基本的な設定であるチャンネルスキャンが上手くいかないと、テレビが見られないのではないかとお悩みになる方も多いでしょう。
しかし、このようなトラブルは、実はテレビの設置や接続など、ごく初歩的な不具合がもとで発生している場合もあり、実際にはごく簡単な確認で解決できるケースが非常に多いのも事実なのです。

まずは落ち着いて、この項目で、テレビ不具合のよくある原因と、対処法となるチェックポイントを順番に確認していってください。

「E201・E202・E203」などのエラーコードが出る場合

テレビ画面にアルファベットの「E」に続く3ケタの数字の組み合わせが表示されている場合、それはトラブル解決の重要なヒントです。
これらは「エラーコード」と呼ばれ、受信レベルの問題や機材の不具合などでテレビ映像を映し出せない時に、テレビが自己診断して、その原因を対応するコードで伝えるメッセージです。

「E」はエラー(Error)の頭文字を示し、続く三ケタの数字がエラーの種類を示しています。このコードは基本的に。テレビのメーカーやモデルを問わず共通のものです。
そして、テレビ受信に関する代表的なエラーコードとその意味は以下の通りです。

エラーコード 意味 主な原因
E201 電波レベルの低下 悪天候(雨・雪・強風)、アンテナの軽いズレ、周辺環境の変化
E202 信号が受信できない アンテナの大きなズレ、ケーブル断線・接触不良、ブースター不具合
E203 放送休止中 深夜メンテナンス、放送時間外(主に一部チャンネル)

※上記はテレビ電波の受信に関する基本的なエラーコードです。

特にE201やE202が表示された場合は、テレビの設定メニューから「アンテナレベル(受信レベル)」を確認してください。
これは、実際にテレビに届いている電波の強さを示す数値であり、レベルが極端に低い、あるいは「0」に近い場合は、テレビ電波が正常に届いていない状態です。
目安として、地デジのアンテナレベルでは40〜60以上の数値が安定受信の基準とされることが多くなります。(正確にはメーカーやモデルにより異なります)。

これらのエラーコードが表示される場合に考えられる主な要因は、

  • 近隣の障害物や悪天候などによる電波障害で十分な電波が受信できない。
  • 家のアンテナの方向がズレている、故障しているなどで十分に受信できない。
  • アンテナからテレビを結ぶ配線や機器の不具合で十分な電波が届かない。

ことが考えられます。
以下でご紹介するB-CASカードの確認や、ケーブル接続のチェック、再起動などの初歩的な対処を行っても解決しない場合は、アンテナ工事の専門家へご相談をおすすめします。

意外と多い盲点!B-CASカード(ACAS)の接触不良や裏表ミス

スキャン自体は問題なく100%完了しているのにテレビ映像が映らない場合、原因はテレビにセットされているB-CASカード(またはACASチップ)である可能性があります。
このカードはデジタル放送の著作権保護のために暗号化された映像信号を解読する役割を持っており、テレビに正しく挿入されていない、または接触不良などでテレビに認識されていないと、デジタル映像が表示されません。

特にB-CASカードを挿入してもテレビ側が反応しない状態を示す「E100」「E101」「E102」のエラーコードが表示されている場合は、以下の手順でカード状態を確認してください。

  • テレビ本体の主電源スイッチを押すことで完全に電源を切る。
  • テレビ側面や背面のB-CASカードをスロットからゆっくり抜く。
  • 金色のICチップ部分を中心に、カードの汚れを乾いた柔らかい布で拭く。
  • カードの向き(矢印・表裏)を確認し、奥までしっかり挿し込む。
  • 再度、テレビの電源を入れて映像を確認する

※最近のテレビではカード不要の「ACAS内蔵型」もありますが、その場合でも一時的な認識エラーは再起動(詳細は後述)で改善することがあります。
B-CASカードは長年の使用によりホコリが蓄積することで、接触不良によるトラブルが生じやすい部分のひとつです。したがって不具合の際には、カードの差し直しを最初に試すことが非常に有効です。

アンテナケーブルが壁やテレビから「抜け・緩み」がないか確認

意外と見落としがちですが、テレビの設定ではなく、物理的なケーブルの接続不良が原因でテレビが映らないこともよくあります。
引越しや掃除などの際に、テレビに接続されている各種のケーブルが気づかないうちに引っ張られ、接続部がゆるんでしまうケースは珍しくありません。

ケーブルについては以下のポイントがしっかりと接続されているか、目視と手ですべてチェックしてください。

  • 壁のアンテナコンセント端子とケーブルがしっかり接続されているか。
  • アンテナケーブルが、テレビ裏の「地上デジタル入力(UHF)」または「BS/CS(衛星放送)」端子に正しく接続されているか。
  • アンテナケーブルがレコーダー(ブルーレイなど)を経由してテレビに接続されている場合、入出力が正しいか。
  • ケーブルが断線していないか、途中で極端に折れ曲がっていたり、家具などの下敷きになっていたりしないか。
  • 地デジ用とBS/CS用の配線が逆になっていないか。

これらのケーブル接続部に少しでも緩みがある場合、またケーブルに負担がかかっている場合は、テレビまで十分な電波が届かない、ノイズが混入するなどの要因になります。
ケーブル端子を一度抜いてからカチッと奥まで確実に挿し直すこと、またケーブル部にダメージがかかっていないかを確認することが重要です。
また、アンテナ配線部にブースターを使用している場合は、ブースターの電源が入っているか(屋外用モデルの場合はブースター電源部)も確認してください。

テレビ本体の一時的なバグかも?「再起動(リセット)」を試す

テレビ内部のシステム(基板やプログラムなど)が、長時間の使用で一時的に不具合を起こし、誤動作を招く、操作を受け付けないなどの場合があります。
この場合は、テレビ本体を「再起動(リセット)」することで解決できることが多くなります。スマートフォンやパソコンの調子が悪い時に再起動するのと同じ原理です

テレビを再起動(リセット)する手順は以下の通りです。

  • 待機電力が通電したままのリモコンで電源を切るのではなく、テレビ本体の主電源スイッチをオフにする。
  • テレビの電源プラグをコンセントから抜く。
  • そのまま2〜3分ほど待つ(放電)。
  • 電源プラグを再度しっかり差し込む。
  • テレビ本体の電源を入れて、チャンネルスキャンを再実行する。

この方法は、給電を断つことで内部機器を完全に休止させるテレビのリセット方法で、メーカーやモデルを問わず対応できる「ハードリセット・電源リセット」になります。
テレビ本体から完全に電気を抜く「放電」により、内部回路やプログラムがリセット(初期化)され、一時的な不具合であれば解消されることが多くなります。

それでもダメな場合に考えられる原因(追加ポイント)

チャンネルスキャンができない、チャンネルが見つからないといったトラブルは、上記した「エラーコードの確認」「B-CASカードのチェック」「ケーブルの接続確認」「テレビの再起動」といった基本的なポイントを順番に確認することで、多くのケースは解決できます。あせらずひとつずつ原因を切り分けていくことが、最短解決のコツです。

それでも改善しない場合は、アンテナ設備そのものに問題がある可能性もあるため、専門業者に点検をご依頼になると安心です。上記をすべて試しても改善しない場合は、以下のような可能性も考えられます。

  • アンテナ本体の故障・経年劣化
  • アンテナの向きが大きくズレている
  • 台風や強風によるアンテナの破損
  • 住宅周辺に建物が増え、電波環境が変化した
  • ブースターや分配器の故障
  • 引越し後で地域設定(郵便番号設定など)が誤っている

特にアンテナのズレや故障は、多くの場合、屋根の上などの高所作業になるため無理な自己対応はたいへん危険です。この場合は専門業者への相談をご検討ください。

修理や点検を依頼する業者を比較したい方は、「アンテナ 工事 おすすめ」もあわせてご確認ください。

基礎知識:地上波(地デジ)と衛星放送(BS/CS)でチャンネルスキャンはどう違う?

「地デジは問題なく映るのに、なぜかBS放送だけが映らない」
このようなトラブル(正反対のケース含めて)に悩まれる方は少なくありません。

一見すると同じ「テレビ放送」ですが、地上波(地デジ放送)と衛星放送(BS/CS)では放送や電波の仕組みが根本的に異なります。
その違いを理解していないと、正しくスキャンしているつもりでも受信に失敗してしまうことがあります。

まずは、それぞれの放送の特徴を整理してみましょう。

放送の種類 電波の送信元 受信の難易度
地上波(地デジ) 地域の電波塔・中継局 比較的受信しやすく安定
衛星放送(BS/CS) 宇宙の静止衛星(東経110度付近) 角度・環境に非常にシビア

※上記は地上波放送と衛星放送の主な違いです。

地デジは「地上から横方向に届く電波」、BS/CSは「宇宙からピンポイントで届く電波」というイメージです。そのため電波の性質も大きく変わってきます。
これらの違いを理解しておくだけでも、トラブル時の原因切り分けが格段にわかりやすくなります。

地上波(地デジ)の注意点:郵便番号など「地域設定」がカギ

地デジ放送(地上デジタル放送)の電波は、前述の通りお住まいの地域ごとに異なる、近隣の電波塔(送信所・中継局)から送信されています。
この電波をお住まいの地デジアンテナ(UHFアンテナ)で受信し、ケーブル配線部を通じてテレビまで送られます。
そのため地デジ放送では、テレビ側に「現在地」を正確に認識させることが重要です。

チャンネルスキャンの前に行う「地域設定」が、受信の成否を大きく左右します。
主な確認ポイントは以下の通りです。

  • 都道府県・地域を正しく選択しているか?
  • 郵便番号を正確に入力しているか?
  • 市区町村やエリア設定が実際の居住地と一致しているか?

現在のテレビ機器はこれらの情報を基に、お住まいで受信できる地デジ放送のチャンネルを確認し、効率的にチャンネルスキャンを行います。
したがってこれらの設定が間違っていると、テレビは本来受信すべき電波とは異なる周波数帯を探してしまうため、チャンネルが見つからなくなります。

特に注意したいのは以下のケースです。

  • 引越し後に地域設定を変更していない。
  • 中継局(電波塔)が異なるエリアの境界に住んでいる。
  • マンション共聴設備で特定の局のみ再送信されている。

また、地デジはUHF帯でも470MHz710MHzまでの電波を使用しており、高層建築や山などの近隣では、それらの影響を受けて電波が遮られやすいという特徴もあります。
そのため、同じ地域でも設置場所によって受信状況が異なる場合も考えられます。

衛星放送(BS/CS)の注意点:パラボラアンテナのシビアな角度

衛星放送(BS/CS放送)は、地上波とは異なり、宇宙空間で地球の周り(赤道軌道上)を周回し、地球上からは空の一点に止まって見える「静止衛星」から、日本全域に送信されている電波を受信します。
この電波(SHF・センチメートル波の12GHz帯)は非常に直進性が高く、静止衛星から日本全域に光を当てるような形で送信されています。
一方で、衛星放送は電波の進路上にわずかな障害物があっても電波が遮断される、アンテナでキャッチする際に、ディッシュ角度が静止衛星の方角からわずかにズレても受信できなくなるといった特徴もあります。(詳細は後述します)

そのため衛星放送では、ベランダや外壁に設置されているパラボラアンテナ(BSアンテナ)の精度が極めて重要になります。
チェックすべきポイントは以下の通りです。

  • BS/CSアンテナのディッシュが南西方向(東経110度)へ正確に向いているか。
  • ディッシュの仰角(上下の角度)と方位角(左右の角度)が適切か。
  • ディッシュを向けたアンテナ前方(静止衛星の方向)に建物や樹木などの障害物がないか。
  • 強風や台風でアンテナ角度がズレていないか。
  • テレビ側で「BSアンテナ電源」がONになっているか。

特に重要なのが、皿のような形状のディッシュ・放物面反射器の「角度」です。
BS/CSアンテナは、直進的なSHFをキャッチし、ディッシュ内側の放物面に反射させ、正面の一点(一次放射器が固定されている位置)に集める仕組みです。
そのためディッシュの仰角、方位角とも静止衛星の方向(東経110度)に合わせる必要があり、数ミリから数度単位の角度のズレでも受信レベルが大きく低下します。

さらに、衛星放送は約12GHz帯の高周波(波長の幅は約25ミリ)を使用しているため、気象条件の影響も受けやすくなります。
雨や雪の粒が波長の幅に近くなる大雨や大雪では、12GHz帯が雨や雪に吸収され、乱反射を起こす降雨減衰、降雪減衰で、一時的に映像が途切れることもあります。

また、BSアンテナには「コンバーター(LNB)」という部品があります。
これは周波数帯が高すぎてケーブルで送信できない12GHz帯を電気的に変換し、送信に適したMHz帯にしてケーブルに送る機器です。LNBは電子機器であるため、電源供給がないと動作しません。
そのため、衛星放送用のBS/CSアンテナでは、LNBの給電元であるテレビやレコーダーの設定でBS電源設定がOFFになっているか、ブースター電源部が停止しているといったケースでも、スキャンが正常に行えない原因になります。

総合的に、地デジと衛星放送では電波やアンテナがまったく異なるため、地デジが映るからといって、BS/CSも簡単にチャンネル設定できるとは限りません。
まずは物理的なBS/CSアンテナ環境や受信のための設定がしっかりと整っているかを確認する必要があります。

地デジとBS/CSの仕組みの違いを理解すれば原因が見えてくる

このように、地デジ放送とBS/CS放送は、同じテレビ放送でも仕組みがまったく異なります。双方で受信のために重要となるポイントは、以下の通りです。

  • 地デジ:地域設定と電波塔の方向が重要
  • BS/CS:アンテナ角度と設置環境が最重要

そのため、「地デジは映るのにBSだけ映らない」「スキャンしてもBSチャンネルが見つからない」といった場合は、アンテナの方向や電源設定など物理的な要因を優先的に疑うことがポイントです。
それぞれの放送の特性を理解しておけば、トラブル発生時も慌てず、適切な対処ができるようになります。

まとめ:色々試してもテレビが映らない時は専門業者に相談を

この記事では、テレビを設置し、視聴する際には必須となる「チャンネルスキャン」の基本からメーカー別の手順、初期スキャンと再スキャンの違い、トラブル対処法まで総合的に解説しました。
ただ、ここまで紹介したチャンネルスキャンの確認作業や設定を試しても、やはりテレビが映らないケースも考えられます。
その場合はテレビの設定ではなく、記事内で地デジ・衛星放送別にご説明した通り、受信環境やアンテナ設備に何らかの問題が発生している可能性が高いです。

専門業者へ相談すべき目安を以下の表にまとめました。

症状 疑われる原因 対処法
ケーブルやB-CASを確認してもE202が出る アンテナの故障や向きのズレ プロによる点検・修理
複数の部屋のテレビが全て映らない ブースター(増幅器)の故障 ブースターの交換工事
アンテナが屋根の上にあり確認できない 物理的な破損や老朽化 高所作業のため業者へ依頼

※上記はアンテナ専門業者にご相談すべき基本的な目安です。

繰り返しますが、特に屋根の上など高所にあるアンテナの調整などの作業は、転落などによる重大な事故の危険があるため、絶対にご自身では行わないでください。
ご無理はなさらずプロのアンテナ業者へとご相談になり、安全かつ確実にテレビが楽しめる環境を取り戻してください。

なお、アンテナトラブル時の相談先としては、まずは本記事にもご協力いただいた優良なアンテナ工事業者「あさひアンテナ」のフリーダイヤル、メールフォーム、LINEアカウントまでお問い合わせになることを、筆者からもおすすめいたします。

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アンテナ本体 型番
  • デザインアンテナ

    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。