地デジ、衛星放送用テレビアンテナ機種の価格、工事にかかる費用の相場とは? アンテナ機種や料金の安い業者の選び方も解説!

2024年02月24日
あさひアンテナ アンテナ工事 無料相談

二十一世紀に入ってからほぼ四半世紀がすぎた2024年(平成6年)の現代も、一般的な戸建住宅において、地上デジタル放送(地デジ放送)や衛星放送(BS放送、CS放送、新4K8K衛星放送)などをご覧になる主な方法は、ご自宅の屋外に、地デジアンテナ、BS/CSアンテナなど、テレビアンテナの設置工事を行うことになります。

現在では地デジやBS放送、CS放送(スカパー)などの各チャンネル、番組を視聴するにも、アンテナの他に、ケーブルテレビ(CATV)や光回線を利用した光テレビ(ひかりTV)などの方法もございます。

ただテレビアンテナの設置は、一般のマイホームにおいては、取り付けから10年以上にわたって、NHK受信料や有料チャンネルを除けば、無料で安定した映像を視聴し続けることができる、コストパフォーマンス、信頼性ともに高い方法となります。

そして現在では、地デジや衛星放送のテレビアンテナとその設置工事にも、安定した受信性能だけでなく、設置した際の見栄えの良さ、風雨などへの抵抗力が強く長持ちするなど、さまざまな特徴や機能を持つアンテナ機種やモデル、取りつけ場所がございます。

そしてそのような各種アンテナの本体価格や、設置にかかる機材、工具など金額の合計も、アンテナ製品の種類やモデル、性能によって大きく異なってまいります。

さらにアンテナ取付の工事を申し込みできる業者についても、プロのアンテナ工事業者をはじめ、家電量販店やホームセンターの店舗。引っ越し業者。ハウスメーカー。街の工務店、電気店など、さまざまな業種、会社が存在するため、請求される工事費用の内訳や総額も、担当する業者の価格体系から、使用するアンテナの種類や設置場所、その他、作業の複雑などによっても変わってまいります。

アンテナ工事業者はインターネットの検索によって直接、探すこともできます。そして優良な業者であれば、各種アンテナの基本設置工事費、またオプション工事の価格体系などを公式サイトの表示で確認できます。

ただ、実際の工事にかかってくる費用や時間。またその業者がもつアンテナ工事専門の技術や経験について、事前に確認することは難しくなります。

業者によっては、店舗などは工事の受け付け窓口にすぎず、実際の工事は、エアコン工事その他、各種の家電や電気工事を請け負う、アンテナ工事の専門家ではない下請け業者が行っている事例もございます。

そのため、担当する業者の種類によって、新規アンテナ設置だけでなく、アンテナ配線部や各種機材の設置。アンテナ本体の交換や変更、増設。倒れたアンテナの立て直しなどの修理。古いアンテナの取り外し撤去、処分など、対応できる工事や必要なコストに大きな違いが出るケースもございます。

当コラム記事では、戸建て住宅へのアンテナ取付などをご検討中で、初期費用かいくらかかるかわからなくてご不安な方のために、地デジ、衛星放送のテレビアンテナ各機種、モデルについて、機種の一覧と概要から、アンテナ本体価格や設置工事費用の相場。さらに現場の条件やご要望に適したアンテナモデルの選び方。そして新設の設置費用を安く抑えられ、技術的にも信頼できるアンテナ工事業者の選び方までをご説明いたします。

当記事の情報を元に、お住まいに最適となるテレビアンテナ機種と、工事の費用がかからず技術の確かなアンテナ工事業者を選んでいただく。さらにはアンテナ工事の最初から最後まで必要となる費用を把握していただくことで、安心感のあるスムーズなアンテナ設置工事と、ご満足がゆく結果を実現していただければ幸いに存じます。

目次

テレビアンテナのモデル別価格について

まずは今、一般のご家庭で使用される地デジ、衛星放送のテレビアンテナについて、地デジの八木式アンテナやデザインアンテナ、ユニコーンアンテナ。またBS/CSアンテナなどの機種別や、機種ごとのモデル別の特徴、そしてそれぞれの価格についてご紹介してゆきます。

その前に、地デジ放送や衛星放送の電波の性質。またそれらの電波を受信する各種アンテナの特性について等は、以下の各コラム記事でそれぞれ詳細をご説明しております。

これ以降の記事本文でご不明な点などがございましたら、以下の各コラムもよろしければご確認ください。

(地デジ放送)

・地上デジタル放送の「地デジ電波」基礎知識

・現在の地上波テレビ放送で地上デジタル放送が開始されたのはいつ? デジタル放送とか何か、その仕組みや特徴も全解説!

・地デジアンテナ設置に重要となる「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」とは

・徹底解説!強・中・弱の地デジ電界地域に適したテレビアンテナ工事の選び方、調べ方は?

・地デジ電波の強さと品質を示す「dB」「MER」「BER」とは何か?

・地デジアンテナを設置する高さの設定で重要となるハイトパターンとは? 地デジ電波を受信するために適切なアンテナの高さとは?

・UHFアンテナとは地デジテレビアンテナのこと? VHFアンテナとの違いや設置方法、古いアンテナや端子の交換方法も解説!

・VHFアンテナとは? UHFアンテナとは? 基礎知識とアナログテレビアンテナの問題点

・UHFアンテナとは何か? VHFアンテナとの違いやテレビアンテナ各機種について徹底解説!

・地デジのテレビアンテナで受信できる方向は指向性で決まる? アプリでアンテナの方向調整に最適な角度を調べる方法も徹底解説!

・地デジ用テレビアンテナ設置の工事で向きや角度を調整すべき方向と「指向性」の関係とは? 自分で方角を調整する方法も解説!

・地デジアンテナや無線通信用アンテナの性能を示す利得、動作利得とは何か? 素子数との違いなど地デジアンテナ基礎知識も解説

・テレビアンテナの性能を決める「素子」とは何か? 地デジアンテナ工事で重要な「素子数」を徹底解説!

・地デジ用テレビアンテナ工事にて設置する電界地域に最適な受信性能は「何素子数」タイプか? アンテナ機器の選び方を徹底解説!

・地デジ放送用テレビアンテナ、UHFアンテナ機種による素子数の違いとは? 高性能モデルや現場ごとに必要な素子数の機種を解説

(衛星放送)

・衛星放送(BS放送・CS放送)の「テレビ電波」基礎知識

・BS/CSアンテナの角度調整に重要な「指向性」とは? 人工衛星の方向を確認できるスマホアプリ「BSコンパス」も徹底解説!

お客様満足 あさひアンテナ アンテナ工事

地デジ「八木式アンテナ」のモデルと価格

八木式アンテナ、または八木アンテナとは、アナログ放送の時代から使われ続けている、非常に古典的なテレビアンテナです。

八木式アンテナの発祥は、大正時代である1920年代、当時の東北帝国大学(現:東北大学)工学教授であった、八木秀次博士、宇田新太郎博士の共同研究によって開発されたアレイアンテナの一種、指向性短波アンテナになります。

このアンテナの特許を取ったのが八木博士であることから、今日では一般的に、八木式(八木)アンテナと呼ばれますが、現在では実質的に研究を主導した宇田博士の名前も織り込み、正式名称としては八木・宇田アンテナと呼ばれることが多くなります。

また現在ではおよそ100年の歴史を持つ、もっとも古典的でシンプルなテレビアンテナであるため、現在の地デジアンテナとしては、単に「UHFアンテナ」と呼ばれる場合もございます。

現在の地デジアンテナ(UHFアンテナ)としての八木式アンテナは、矢印のような形をした骨組みに、短い横棒がいくつもついていることから、よく魚の骨の形に例えられる地デジアンテナです。アナログ放送の時代から使われ続けており、現在での主流のモデルであるため、テレビアンテナと言えば、いまでも家の屋根の上に立てられている、この形のものを連想される方が多いでしょう。

八木式アンテナの一般的な設置方法は、戸建て住宅であれば「屋根馬」と呼ばれる、マスト(ポール、支柱)を立てる四脚の金具を用いて、マストの先にアンテナ本体を固定。さらに屋根の四方からステンレスワイヤーなどの「支線(ステー)」を張り、屋根馬やマストをしっかり固定するという方式です。

他にも、板状の設置部から真横に、マストを固定するアームやL字型のアームが突き出した「サイドベース」という固定具を、住宅の壁やベランダに設置してアンテナを取り付ける。専用の設置具でベランダの内部空間に固定する。素子数が少ない小型の専用モデルを、ベランダの屋根など軒先から吊り下げるなどの取り付け方法もございます。

八木式アンテナの第一の特徴は、その受信性能の高さが挙げられます。

八木式アンテナの短い横棒は「素子(エレメント)」と呼ばれる、地デジ電波を受信するパーツであり、この「素子数」が、そのままアンテナの受信性能を示す目安になります。

八木式アンテナには、素子数別のモデルで主に8素子、14素子、20素子などが存在するほか、高性能素子を設置した高性能アンテナ(パラスタックアンテナ)や、受信できる地デジの周波数帯を限定することで受信感度を高める、ローチャンネル用アンテナなども存在します。これらの各種モデルについては、のちほど、それぞれの価格を含めてご説明いたします。

他にも八木式アンテナは、機器部や素子がむき出しの古典的なモデル(素子アンテナ)であるため、同素子数相当の他機種に比べても受信感度が高くなりやすい。指向性(アンテナ正面側の限られた範囲でのみ受信性能が高まる性質)が高い分、地デジ電波を受信できる範囲は狭いものの、そのぶんだけ受信感度が高まる。

さらに設置の前提となる位置が高いため、周辺の環境に影響されにくく、安定した地デジ受信が可能になるといった要因から、同じ地デジアンテナ機種でも、総合的にもっとも高い受信性能を誇る機種になります。

したがって日本国内において、いわゆる強電界地域、中電界地域、弱電界地域、さらには地デジ電波レベルが非常に弱い微弱電界地域など、受信できる地デジ電波レベル(電波強度)が異なる各エリアでも、八木式アンテナから対応する受信性能のモデルを使用することで、国内のほとんどの地域で使用できます。

特に弱電界地域など受信できる電波レベルが低くなる地域では、住宅の屋根の上などの高い位置に性能の高い八木式アンテナを設置する以外に、選択できる地デジアンテナ設置の方法がないケースも考えられます。

また設計がシンプルで古くから使われているテレビアンテナであることから、製造や設置の技術も完成されており、現在では八木式アンテナは、地デジアンテナの中でも、本体の販売価格や設置工事の費用がもっとも低価格な機種になっております。

一方で、非常にシンプルで、受信感度が高い古典的アンテナであるという八木式アンテナの特性は、デメリットにもつながってまいります。

そのデメリットのひとつは、機器部がむき出しでやや大型の形状と、屋根の上などの高所に設置されることから、住宅の外観的に目立ってしまい、家の外観や周辺の景観を損ねてしまうという点です。

そのため、日本国内の景観地域などでは、景観条例によって、八木式アンテナの設置が制限されているケースもございます。またアンテナ本体の大きさから、アンテナの一部が隣家の敷地にはみ出す「越境問題」が生じることもある。屋根の上に太陽光パネルを設置している住宅では、八木式アンテナがパネルに影を落として発電に悪影響を与えるなどの問題も考えられます。

同じくその形状や設置位置から、八木式アンテナは風雨や積雪、また海沿いの潮風の影響や、野鳥が止まり、フンをする鳥害など自然環境の悪影響を受けやすいというデメリットもございます。

そのため八木式アンテナは他の地デジアンテナ機種に比べると経年劣化が進みやすく、一般的なモデルでは、耐用年数(寿命)が10年程度と短くなります。

特に八木式アンテナは指向性が高い分、アンテナ角度のずれによって、受信感度が低下するトラブルも生じやすく、自然環境の厳しいエリアでは、10年未満でアンテナトラブルが発生するケースもございますので、どうかご注意ください。

以下の項目では、八木式アンテナのモデルごとに、その特徴や価格などをご説明してまいります。

またここでご説明した、八木式アンテナはじめ、地デジアンテナや、地デジ受信の基礎知識などについては、以下の各コラムのページにてご説明しておりますので、詳しくはそちらをご確認ください。

・地デジテレビアンテナの長老「八木式アンテナ(八木アンテナ)」とは?

・地デジ「八木式アンテナ」に適した住宅の条件とは? アンテナ設置工事の特徴や種類を徹底解説!

・屋外用地デジアンテナは八木式アンテナが最強? 人気のデザインアンテナ、ユニコーンアンテナと特徴比較&おすすめの選び方紹介

・新築戸建てのテレビアンテナ工事費用を安くできて高性能の八木式アンテナとは? アンテナ種類の選び方や業者の料金相場を解説

八木式アンテナの素子別モデルとその価格は?

上記で申しあげたとおり、戸建住宅に設置される一般的な八木式アンテナには、主に8素子、14素子、20素子のモデルがございます。

地デジ放送では、日本各地に設置された地デジ電波塔からの距離や、山地など電波を遮る地形の影響で、日本国内でもエリアごとに受信できる地デジ電波レベルが異なり、受信できる電波レベルで国内のエリアを分類したものが「電界地域」になります。

電界地域に統一された定義はないため、場合によっては基準が異なるケースもございますが、一般的には多くの場合、電波レベルを示す単位「㏈(デシベル)」にて、そのエリアで受信できるおおよその地デジ電波レベルを基準に「強電界地域(80㏈以上)」「中電界地域(80㏈から60㏈)」「弱電界地域(60㏈以下)」に分類されます。

これはおおむね、そのエリアにある電波塔を基準に、電波塔から近く、また山地などの遮蔽物が存在しない順に、強・中・弱の順で並ぶような形となります。

そして八木式アンテナをはじめとする地デジアンテナは、強電界地域が8素子から14素子。中電界地域が14素子から20素子。弱電界地域では20素子からそれ以上の高性能アンテナが使われます。

この電界地域より素子数が少ない(受信性能が低い)地デジアンテナを用いると、もちろん地デジ放送の視聴に必要な電波レベルを下回ってしまい、正常に受信できなくなります。

また逆に強電界地域で20素子以上の高性能アンテナを使用するなど、電界地域に比べて地デジアンテナの受信性能が高すぎても、地デジ電波だけではなく、ノイズとなる無関係の電波まで受信してしまい、地デジ放送の画面が乱れる原因になるのでご注意ください。

ちなみに、戸建て住宅などに設置された地デジアンテナから、同軸ケーブル配線部のブースター(アンテナからの電波を増幅する装置)や、分配器(アンテナ側からのケーブル(テレビ電波)を複数のケーブルに分配する装置)などを経由して、各部屋の個々のテレビ、レコーダーなど地デジ受信機器のチューナーに届く地デジ電波レベルが、34㏈以上から89㏈以下であれば、地デジ放送は特に問題なく映ります。

ただ逆に、テレビなどに届いた地デジ電波レベルが90㏈以上と強すぎても、テレビ画面の乱れなどトラブルの原因となります。

また電波塔から発信されて、地上の空間を伝わる地デジ電波のレベルは、気候や天候などにも影響され、一年を通して6㏈程度の変動があるほか、悪天候では電波レベルが大きく低下することもございます。そのため実際には、地デジ電波が屋内の地デジチューナーに届く時点で、47㏈から81㏈までの電波レベル、最低でも40㏈以上は確保できるよう調整されます。

八木式アンテナは上記の通り、この素子数の他にも、受信感度が高まりやすい特徴が豊富で、各電界地域の現場において、適切な素子数モデルを取り付けることで、安定した地デジ電波の受信が実現できます。

なお、八木式アンテナでもこれら素子数別のモデルでは、素子数が少ないほど本体も小型になり、価格も安くなります。八木式アンテナでも、オールチャンネルアンテナで、設計や素材などに特徴のないスタンダードなモデルの場合、素子数別モデルのサイズと一般的な実売価格は、おおむね下記の通りになります。

まず8素子モデルは、実売価格はメーカーやモデルによって変動しますが、おおむね2,000円台から4,000円台程度と低価格になります。サイズも縦の高さ6センチ程度。横幅は35センチ前後。長さは60センチ強と、全体的に平坦でコンパクトになるため、軒先や吊り下げ設置に適したモデルも多くなります。

14素子モデルでは、価格はおおむね3,000円台から6,000円台になります。このサイズになると、魚の頭や矢印の先にあたる「反射器(リフレクター)」と呼ばれる部分が大きくなり、全体の大きさは、高さ50センチ強。横幅35センチ前後。長さは1メートル前後となります。

20素子モデルは、幅広い地域に対応できるもっとも一般的なモデルになります。価格は4,000円台から6,000円台が一般的で、サイズは50センチ強。横幅35センチ前後。長さは1メートル40センチから50センチ前後になります。

なお、強・中・弱の各電界地域に適した地デジアンテナ機種や、アンテナ工事については、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。

・地デジ強電界地域の調べ方とは? 強電界地域用テレビアンテナ機種の選び方、適したアンテナ取り付け工事の進め方も徹底解説

・中電界地域と強電界、弱電界地域の電波レベルの違いとは? 該当する地域の調べ方、適した地デジテレビアンテナの選び方も解説

・地デジの弱電界地域に最適なテレビアンテナの種類と取り付け工事の選び方とは? 強・中・弱の電界地域の調べ方も徹底解説

アンテナの材料一通り持参 アンテナ工事

高性能型UHFアンテナ(パラスタックアンテナ)とその価格は?

上記の通り、八木式アンテナは「アレイアンテナ」の一種です。アレイアンテナとは、複数のアンテナ素子を規則的に配列したアンテナのことで、一般的な八木式アンテナでは、矢印型の支柱部分に、短い横棒型の素子が、一本ずつ規則的に配置されております。

ただ、この八木式アンテナと同じ構造で、高性能型アンテナ(パラスタックアンテナ)と呼ばれるモデルも存在します。

パラスタックアンテナは、形状は八木式アンテナとほぼ同一ですが、素子部分にⅩ字型の木々を設置し、その上下に複数の素子を並べた高性能素子を使用することで、設置できる素子の量を増やしたものです。

そのため、この高性能素子を1素子と数えて、同じ素子数でも通常の八木式アンテナモデルに比べ、格段に高い受信性能を発揮します。さらにパラスタックアンテナには、5素子、14素子、20素子の他、27素子、30素子などの多素子モデルも存在するため、一基で通常の八木式アンテナの3、4基程度の受信性能を発揮するモデルも存在します。

パラスタックアンテナは、弱電界地域の中でも、受信できる地デジ電波レベルが50㏈から40㏈以下のエリアで、その電波を送信する電波塔の受信範囲外にあたる「微弱電界地域」などでも、安定した受信を実現できます。

そのため主な用途としては、弱電界地域から微弱電界地域での使用をはじめ、建物や山地など障害物の影響で、受信できる地デジ電波レベルが低くなる現場。また東京都の東京MXや兵庫県のサンテレビジョンなど、主要都市圏の一部都府県で別個に存在する「独立放送局」が、その都府県内を放送エリアとして放送する「地方チャンネル」を、隣接する都府県で受信したい場合などにも使用されます。

またパラスタックアンテナでも多素子モデルには、アパートやマンションの棟ごとに設置され、数多くの部屋に地デジ電波を送るための共同受信用モデルもございます。このようなモデルは、一般住宅向けより価格も高額になり、受信性能の強さから一般住宅への設置には適さないケースもございますので、ご注意ください。

またパラスタックアンテナであれば5素子程度のモデルでも、受信性能では通常の14素子型八木式アンテナと大きな差がないため、一般的な受信感度のエリアで、アンテナ本体のサイズを小さくしたい場合にも使用されます。

このように受信性能に優れるパラスタックアンテナですが、デメリットとしては、本体がやや高額になること。また八木式アンテナと同じく、電波レベルが強いエリアでは性能が強すぎてかえって受信の問題を招くこと。

さらに、通常の八木式アンテナに比べると受信性能の高さからより指向性が高くなり、アンテナ本体の前方で受信感度が高まる範囲の角度を示す「半値幅」が非常に狭くなるため、角度の狂いによる受信トラブルが発生しやすい。特に多素子モデルは大型で重量も増すため、自然環境の影響を受けた老朽化や角度のズレが生じやすいなどの問題点も挙げられます。

パラスタックアンテナの実売価格とサイズでは、5素子モデルでおおむね4,000円台から7,000円台。サイズは高さ30センチ弱、横幅40センチ弱、長さは60センチ弱のモデルが多くなります。

14素子モデルでは、価格はおおむね7,000円前後から10,000円強。サイズは高さ50センチ強、横幅40センチ前後、長さ1メートル強になりです。

20素子モデルでは、価格は9,000円台から12,000円前後。サイズは高さ50センチ強、横幅40センチ前後、長さは1メートル80センチ前後と、この素子数モデルから大型になってまいります。

27素子モデルは、価格は12,000円前後から17,000円程度となり、そのサイズは高さ50センチ強、横幅50センチ前後。長さは2メートル50センチから3メートル弱になってまいります。

30素子モデルでは、価格は12,000円前後から20,000円強となり、サイズは高さ50センチ強、横幅50センチ前後。長さは3メートル前後となります。

総じてパラスタックアンテナは受信性能が非常に強いモデルとなるため、お選びになる前に、現場で受信できる地デジ電波レベルに適しているかを、しっかりと確認することが重要といえます。

またパラスタックアンテナや地方チャンネルについては、以下のコラム記事でも詳しくご説明しております。

・高利得、高性能な地デジ用パラスタックアンテナ徹底解説

・地方チャンネル(独立放送局)とはどういうものか?

オールチャンネルアンテナとローチャンネル用アンテナの違いとその価格は?

八木式アンテナやパラスタックアンテナの製品を確認していると、一見、素子数や外観は同じに見えるモデルでも、「オールチャンネル対応」「ローチャンネル用」などの表記があるモデルもございます。

これは、同じ地デジ用の八木式アンテナでも、受信できる地デジ電波のチャンネル帯が異なるモデルになります。

地デジ放送では、UHF波(極超短波)と呼ばれる電波のうち、470MHz(メガヘルツ)から710MHzまでの周波数帯を、地デジ電波として使用しております。このUHF波の周波数帯を、6MHzずつ、13ch(チャンネル)から52chの40チャンネルに分割し、日本国内でも、地デジ放送の内容が異なる各広域圏に存在するテレビ局に、1チャンネルずつ割り当てているのです。

テレビのチャンネルとは、本来、この分割された周波数帯のことで、ご家庭でテレビのリモコンから各テレビ局(チャンネル)に割り当てられた数字のボタンを押して合わせる、一般的な意味での「チャンネル(物理チャンネル)」の由来でもあります。

ただ、実際に日本の各地域で視聴できる地デジ放送のチャンネルは、ほとんどが10チャンネル以下で、同じ地域で40あるすべてのチャンネル(周波数帯)が使用されることはございません。

また、もし異なる二つ以上のテレビ局が、同じチャンネル(周波数帯)を使っている場合、もし同じエリアに双方の電波が届いてしまえば、別々のテレビ局の電波が入り混じる「混信」が発生し、電波障害の原因となってしまいます。

そのため日本国内の各地にあるテレビ局には、近いエリアで異なるテレビ局が同じチャンネル(周波数帯)を使用しないよう、計算してチャンネルを配分しているのです。

またテレビ電波は周波数帯が低い方が扱いやすいため、地デジ放送では、支障のない範囲で、できるだけ周波数帯の低いチャンネルが、日本各地で多く使われています。

そして地デジアンテナの「オールチャンネル(用、対応)アンテナ」とは、地デジ電波でも、13chから52ch(470MHzから710MHz)までの、すべてのチャンネル(周波数帯)が受信できるアンテナになります。

対して「ローチャンネル(用、対応)アンテナ」は、地デジ電波でも、受信できるチャンネル帯(周波数帯)を、低い範囲に絞った地デジアンテナになります。実際に受信できるチャンネル帯は、メーカーやモデルによって異なりますが、おおむね13chをはじめとして、34chから36chまでに対応する機種が多くなります。

他にも数は少ないものの、13chから44ch前後までのチャンネルに対応する「ロー・ミドルチャンネル用アンテナ」。また45chから52ch以上のハイチャンネル帯に対応する「ハイチャンネル用アンテナ」などの八木式アンテナモデルも存在します。

なぜこのように、オールチャンネルアンテナ以外のモデルが存在するかについてですが、ローチャンネルアンテナなど、対応するチャンネル(周波数帯)が狭い地デジアンテナは、すべての地デジチャンネルを受信できるオールチャンネルアンテナに比べると、対応するチャンネルの受信性能が高くなる性質があるためです。

そして上記のように日本国内では、実際に使われる地デジ放送のチャンネル帯は、ローチャンネル帯のみであるエリアが多いため、日本国内の多くで、より受信性能が高まるモデルとして、ローチャンネルアンテナが販売されているのです。

なお、八木式アンテナ、パラスタックアンテナとも、オールチャンネルアンテナとローチャンネルアンテナの違いは、対応するチャンネルとその受信感度のみになり、アンテナ本体の外観や、存在する各素子数モデルなどに違いはございません。

また価格的にも、八木式アンテナ等のローチャンネルアンテナは、同モデル、素子数のオールチャンネルアンテナとほぼ同価格帯か、実売価格で少し割高な程度となります。

また、後述するデザインアンテナ、ユニコーンアンテナなど他の地デジアンテナ機種は、どのモデルもすべてオールチャンネルアンテナになります。ローチャンネルアンテナなどのモデルが存在するのは、八木式アンテナ(パラスタックアンテナ)のみです。

ちなみに、オールチャンネルアンテナとローチャンネルアンテナの受信性能の違いは、上記コラムにもある「動作利得(利得、ゲイン)」で判断できます。

地デジアンテナにおける動作利得とは、アンテナ本体で受信できる地デジ電波レベルに対して、アンテナから出力できる電波レベルの効率を示す数値のことです。またアンテナが指向性を発揮する正面側の受信感度を示す数値ということもできます。

また動作利得は㏈の数値で表されますが、これは単純に受信できる電波レベルではなく、基準となるアンテナ(指向性のない理論上のアンテナ。もしくはもっとも単純な構造で指向性が低いアンテナ)との受信性能の差を、常用対数で表したものになります。

この動作利得の数値は、例えば同じ素子数(相当)の地デジアンテナでも、指向性(半値幅)の違いや、ここでいうオールチャンネルアンテナとローチャンネルアンテナの違いによる受信性能の差を判断する目安になります。

参考として、ある国内の大手アンテナメーカーにおける、同じ八木式アンテナの、オールチャンネルアンテナとローチャンネルアンテナの動作利得の違いをご紹介します。

オールチャンネルアンテナの動作利得は、14素子モデルで8㏈から12.4㏈。20素子モデルで8.5㏈から13.7㏈。対してローチャンネルアンテナは、14素子モデルで9㏈から12.5㏈。20素子モデルで10.1㏈から13.5㏈になります。動作利得の下限が向上していることで、受信性能がより安定することがわかります。

なお、お住まいのエリアで受信できる地デジ放送のチャンネルが、どのチャンネル帯であるか(すべてローチャンネル帯かどうか)を確認するには、ネット上で放送局やアンテナメーカーが掲載する、各地域のテレビ局が使用しているチャンネル帯の一覧表を確認する。アンテナ工事の専門業者に問い合わせて確認するといった方法がございます。

なお、オールチャンネルアンテナとローチャンネルアンテナについては、以下のコラム記事ページでも詳しい解説がございます。

・地デジUHFアンテナのオールチャンネル対応とローチャンネル用とは? テレビが映らない原因と受信レベルを上げる対処を解説!

八木式アンテナのステンレスモデルや雪害用、風害用モデルとその価格とは?

ここまでの項でご説明した通り、八木式アンテナのメリットは、地デジアンテナの中でも、もっとも高い受信性能と、本体価格がもっとも安い点になります。

一方で、こちらも前述のように、そのメリットは、住宅の屋根の上で目立って見栄えが悪い。さらに風雨や雪など、自然環境の影響を受けて老朽化しやすく、耐用年数が短くなりトラブルのリスクも高まる、というデメリットにも直結します。

八木式アンテナで、住宅の見栄えや自然環境などの弱点を抑える方法としては、壁面やベランダの内外など、外部から見えにくく、風雨なども避けやすい位置に設置するという方法もございます。

ただその場合、どうしても屋根の上に比べると、設置の位置が低くなるため、それに伴い、地デジの受信感度が低下してしまい、八木式アンテナのメリットが薄れる場合もございますのでご注意ください。

特に弱電界地域などの場合、高性能の八木式アンテナを屋根の上などの高い位置に設置する以外に、地デジアンテナ取り付け工事の選択肢がないケースもございます。

そして特に自然環境への対策であれば、設計や素材の工夫で、自然環境への耐性を高めた八木式アンテナモデルを使用する、という解決の対策もございます。

八木式アンテナも近年のモデルでは、素材の改良などによる軽量化で耐風性や耐水性が高まっており、実際の耐用年数も十数年程度と、やや長期化の傾向がございます。

さらにステンレス素材を多用し、耐水性能を高めたステンレスモデル。また設計や素材の工夫により、潮風によるサビを防ぐ耐食性モデル、塩害用モデル。同じくサビへの耐性や、アンテナ本体に雪が付着しにくい工夫を凝らした雪害用モデル。さまざまな環境への耐性を高めた耐久型モデルと呼ばれるモデルが、各メーカーから販売されております。

これらの機種には、メーカーによって呼称が異なるだけで、実際の仕様などにはさほど差のない製品も存在しますが、素子数のモデルや受信性能などは、通常モデルの八木式アンテナモデルと違いはございません。

そのため海沿いや台風、雪が多い地域など、そのエリアの環境に合わせた対候性の高い八木式アンテナのモデルを採用することで、自然環境の厳しいエリアでも、アンテナトラブルを避けて、寿命も長期化できる八木式アンテナ取り付けの可能性が高まります。

なおこのような自然環境に強い八木式アンテナの実売価格は、メーカーやモデル、実際の設計や素材などによっても異なってまいりますが、ステンレスモデルが14素子、20素子を含めて、7,000円台から15,000円前後。塩害用・雪害用モデルが、14素子モデルで4,000円台から7,000円前後。20素子モデルが5,000円台から10,000円前後になります。

なお、自然災害の影響で考えられる地デジなどテレビアンテナのトラブルと、その対策や対処法。またアンテナの修理費用を火災保険で賄う方法などは、以下の各コラム記事にてそれぞれ詳しくご説明しております。よろしければご確認ください。

・地震や強風でテレビの地デジアンテナが倒れるなどの問題に対処法や対策はある? 修理費用の相場や安い工事業者の選び方も解説!

・地デジや衛星放送のテレビアンテナが折れた、倒れたといったトラブルが起こる原因と早急な修理を行うための工事方法を徹底解説!

・屋根の上の地デジテレビアンテナが強風などで倒れる原因と、対処となる取り付け工事、修理費用の相場を安くする方法とは?

・強風、台風などでアンテナが倒れた修理の対処は? 対策となるアンテナ工事法。火災保険で相場より費用を安くする対処法も解説

・屋根の上の地デジテレビアンテナが強風などで倒れる原因と対処。修理や対策の取り付け工事と費用を相場より安くする方法は?

・地デジ、BS/CSテレビアンテナの落雷や積雪、鳥の糞害対策は? 映らない原因と修理費用の相場、予防、対策の設置工事を解説

・台風や大雪、地震でテレビが映らなくなる原因は? アンテナの災害への対処法と、対策となる風などに強いアンテナ機種を紹介

・テレビアンテナに雷が落ちることはある? 落雷の対策となるアンテナ設置工事と対応できる会社を解説

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新築住宅へのテレビアンテナ設置費用の目安は?

以上、八木式アンテナは、日本国内のもっとも幅広いエリアで使用できることから、現在でも地デジアンテナでは最大のシェアを誇る中心的な機種となっております。

そして八木式アンテナをはじめ、地デジ、衛星放送の各種テレビアンテナを、戸建てのお住まいなどに設置する工事は、業者によって異なりますが、主に「基本設置工事」「標準設置工事」などと呼ばれる工事になります。

これは、テレビアンテナをお住まいの適切な位置に取り付け、同軸ケーブル(アンテナケーブル)のみを用いた配線の設置で、住宅内の一ヵ所のみにテレビ電波を届ける配線を行う工事になります。

現在では戸建て住宅に複数台のテレビを設置することが一般的となっておりますが、その場合、アンテナの基本設置工事に加え、ブースター(アンテナが受信した電波を住宅で必要なレベルにまで増幅する装置)や、分配器(アンテナケーブルとテレビ電波を住宅内の各部屋へと分配する装置)など、さまざまな役割を果たす機材の設置工事費が追加されます。

基本的に、新築の戸建て住宅に、新しくテレビアンテナを設置する場合の工事費用は、設置するアンテナの基本設置工事費に加え、ブースター、分配器など、現場ごとに必要な機材やオプション工事費の総額となります。

そして新築物件へのアンテナ設置工事費の総額の目安は、設置するアンテナの種類や現場の受信環境。BS/CSアンテナを追加するか。また屋内に設置するテレビの台数。その他、必要なオプション工事など、さまざまな条件によって変動してまいりますが、平均的には、アンテナの基本設置工事費に加え、40,000円から100,000円程度となります。

この追加設置工事費と各種オプション工事費を合計したアンテナ工事費用の総額は、現場の条件の他にも、担当するアンテナ工事業者によっても、その価格体系などが大きく変動してまいります。

そのため、アンテナ工事の価格を抑えるためには、施工品質や使用する機材などが優良ながら、各種アンテナの基本設置工事費やオプション工事費など、価格体系が全体的に低価格な業者をお選びになることが大切といえます。

なお、テレビアンテナ工事を依頼できる各種業者と、およびその費用や工事内容の比較。また戸建て住宅でのアンテナ設置に必要となるアンテナ配線部の機器については、以下の各コラム記事で詳しくご説明しておりますので、よろしければご確認ください。

(アンテナ工事業者)

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(テレビアンテナ配線部)

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八木式アンテナの設置工事は、当あさひアンテナにお任せください!

各種アンテナ工事業者における、八木式アンテナの基本設置工事は、一般的に八木式アンテナ本体や屋根馬、マストなどの基本設置具。同軸ケーブルなど、必要な機材の代金を含めて、おおよそ15,000円から25,000円程度であることが多くなります。

ただ八木式アンテナに限らず、各種アンテナ取り付け工事の基本設置費用については、価格の安さだけでなく、使用されるアンテナ本体や機材の品質。また施工技術やアフターサービスなどの総合的なコストパフォーマンスで考慮、決定される必要がございます。

当あさひアンテナでは、八木式アンテナの基本設置工事について、通常モデルでは、日本三大アンテナメーカーの一社である「DXアンテナ」製の高品質、軽量で耐風性も強い20素子モデル「UA20」本体と、屋根馬やマスト、同軸ケーブルなどの基本設置具、さらに防水処理の費用をセットにして「15,000円(税込み)」よりでご案内しております。

他にも八木式アンテナ本体では、8素子、14素子などの各素子数モデル。パラスタックアンテナ。ローチャンネル用アンテナ。ステンレス製や雪害用、塩害用などのモデルもご用意しておりますので、地デジの受信環境から自然環境まで、さまざまな現場の工事にご対応できます。

八木式アンテナの設置工事をお求めのお客様は、まずは当あさひアンテナのフリーダイヤル、メールフォーム、LINEまで、お気軽にお問い合わせください。

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地デジ「デザインアンテナ」のモデルと価格

デザインアンテナとは、2003年(平成15年)に地デジ放送がスタートし、一般ご世帯のテレビアンテナも旧来のアナログテレビ放送用VHFアンテナから、地デジ用UHFアンテナへの転換が進んでいた、2009年(平成21年)頃から急激に普及した機種です。

従来のアナログ放送に使用されていたVHF波(超短波)に比べて、地デジのUHF波では波長の幅が40センチから60センチ程度と短くなったことから、対応するUHFアンテナの小型化も可能となったために実現した、従来の八木式アンテナのデメリットをカバーする、地デジアンテナの第二世代機種になります。

なお「デザインアンテナ」という機種名は、広義では後述するユニコーンアンテナなど、デザイン性の高いテレビアンテナの総称として使われることもございます。

ただ一般的には、壁面などへの設置を前提とした、縦長の長方形、薄いパネル状の箱のようなケースに機器部を納めた薄型アンテナで、いわゆる平面アンテナ。また壁面アンテナ、薄型アンテナ、フラットアンテナ、ケースアンテナ、ボックスアンテナなどとも呼ばれる地デジアンテナを指します。

戸建て住宅におけるデザインアンテナの主な設置位置は、上記の通り住宅の壁面、またベランダの手すり部に、専用の設置具を取り付けて、本体をはめ込む形になります。他にも背面でマストに固定できるモデルも存在するため、屋根の上などでマストに設置されることもございます。

さらに、現場が強電界地域などで、住宅の建材などの条件も整っており、屋内空間に十分な地デジ電波が届く。設置スペースが確保できるなどの条件が整っていれば、住宅の屋根裏や天井裏空間に通常型のデザインアンテナを設置する。また屋外屋内兼用のコンパクトモデルを室内の窓際に据え置きするなどの設置も可能です。

デザインアンテナのメリットは、主な設置位置が住宅の壁面などで、また同モデルでもカラーバリエーションが豊富なことから、色合いも含めてお住まいの外観に調和させることができ、住宅の外観や周辺の景観を乱さない点

さらにその形状や設置位置から、風雨や雪など自然環境の影響も受けにくいため、通常の屋外設置であっても、耐用年数(寿命)が15年から20年以上と長くなり、トラブルも生じにくい点です。

デザインアンテナであれば、景観条例への抵触や越境問題、また太陽光パネルへの悪影響もまず起こり得ない。さらにコンパクトモデルの室内設置。作業の足場を確保できるベランダの手すり部への設置であれば、DIYによるご自宅での設置も可能になる点もメリットといえます。

このようにメリットが豊富である点から、デザインアンテナは、現在の地デジアンテナ機種では外観や寿命を重視される人を中心に、一番の人気を誇る機種となります。ただその半面、デザインアンテナにも八木式アンテナと同様、形状や設置位置に基づく特有のデメリットもございます。

デザインアンテナのデメリットのひとつは、八木式アンテナに比べると、どうしても受信性能が低くなる点です。

デザインアンテナ本体の受信性能は、一般的な屋外用モデルで20素子相当、26素子相当の二種類です。デザインアンテナやユニコーンアンテナなど、外部から素子数が見て取れない地デジアンテナモデルの受信性能は、受信感度を素子数に換算した「素子数相当」で表されますが、同じ素子数相当のモデルでも、八木式アンテナのような素子アンテナに比べると、受信感度はやや低い傾向がございます。

さらにデザインアンテナは、基本的な設置位置が壁面など低い位置で、地デジ電波を遮る周辺の障害物などに影響されやすくなる。指向性の低さ(半値幅の広さ)から、角度調整が行いやすい半面、アンテナの真正面側でもやや受信感度が低くなるなどの要因により、同素子数の八木式アンテナと比較しても、受信感度が低くなってしまうのです。

そのためデザインアンテナは、基本的に強電界地域から中電界地域用のモデルとなり、地デジ電波レベルが弱まり、周辺環境に影響されやすい弱電界地域では設置できないケースが多くなります。

さらに強電界地域など、基本的な受信感度は良好なエリアであっても、高層マンションの近隣や住宅密集地など、住宅の低い位置への地デジ電波が遮られやすい現場環境では、壁面やベランダへのデザインアンテナ設置ができないケースも出てまいります。

その他、デザインアンテナは、八木式アンテナに比べると本体価格や設置費用がやや割高になる。住宅の壁面に設置する場合は、壁にビス穴を開ける必要がある点などのデメリットが出てまいります。

総じてデザインアンテナは、八木式アンテナに比べて、外観性、対候性では格段に優れる半面、受信性能の問題から、使用できるエリアや現場が限られるため、設置に当たっては現場の地デジ受信環境の確認が重要になると申せます。

以下の項では、デザインアンテナの各モデル別の特徴と価格についてご説明してまいります。

なお、デザインアンテナについては、屋内含む設置位置や取り付けの失敗例なども含めて、以下の各コラム記事でも詳細をご紹介しております。

・地デジ用テレビアンテナ一番人気のデザインアンテナとは? 価格から工事費用、料金相場、失敗しない業者の選び方まで徹底解説!

・デザインアンテナ設置にデメリット? 工事の失敗例、費用や特徴、選び方、ユニコーンアンテナとの比較を解説

・デザインアンテナ工事の失敗例とは? メリット、デメリットから取り付け費用まで解説

地デジ用テレビアンテナ「デザインアンテナ」の失敗しない取り付け工事とは? 価格や工事費用、料金の相場や業者選びも徹底解説

・デザインアンテナ取り付けでテレビ視聴の失敗例とは? 工事の費用やメリット・デメリット、失敗しない設置方法の選び方まで解説

・地デジ放送テレビ用・デザインアンテナおすすめ機種の選び方は? 人気ランキングから業者の工事費用、価格の相場まで徹底解説!

・人気地デジアンテナ、デザインアンテナのメリットとデメリットとは? その失敗例から、適切な取り付け工事の選び方と費用を解説

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デザインアンテナの素子数相当別モデルとその価格は?

上記の通り、デザインアンテナは平面型のパネル状の形状であり、屋外設置用の主なモデルは、20素子相当、26素子相当の二種類になります。

また一般的な本体のサイズは縦幅60センチ前後、横幅20センチから25センチ前後。厚さは十数センチ(設置具含む)程度で、20素子相当はやや小型、26素子相当はやや大型になります。

デザインアンテナの実売価格は、メーカーやモデルによっても異なりますが、主に20素子相当で7,000円前後から10,000円強。26素子相当は9,000円前後から14,000円前後となります。

なお基本的に同メーカーの同モデルであれば、カラーバリエーションの違いで価格差は存在しませんが、実際の小売店などでは、売れ行きや在庫などの関係から、本体色によって多少の実売価格の差が出ることもございますので、ご注意ください。

デザインアンテナのブースター内蔵モデルとその価格は?

上記の通り、デザインアンテナは八木式アンテナなどに比べると、設置位置などの条件から受信感度が低くなりがちです。

そのためデザインアンテナには、本体内部に受信した地デジ電波を増幅する「ブースター」を内蔵しているモデルも存在し、上記の20素子相当、26素子相当の一般モデルで、ブースターなしと、ブースター内蔵型のバリエーションが存在することも多くなります。

ブースター内蔵型は、中電界地域から、弱電界地域でも比較的、受信できる電波レベルが高い地域。または設置位置の問題で地デジ受信レベルがやや弱まる場所へのデザインアンテナ設置に役立ちます。

ただデザインアンテナに内蔵されるブースターは、あくまで本体の受信性能不足を補完するものにすぎず、さほど高い性能ではございません。そのため、ブースター内蔵型のデザインアンテナを設置しても、それとは別個に独立したブースター機器をアンテナ配線部に設置する必要が出るケースもございます。

また電波を増幅する電子機器であるブースターには電源が必要となるため、ブースター内蔵型デザインアンテナには、アンテナ配線部に電源部を設置し、アンテナ側に電源を供給する必要がございます。

なおブースター内蔵デザインアンテナは、ブースター無しモデルのバリエーションであることが多く、実売価格はメーカーやモデルによって異なりますが、主に20素子相当で10,000円前後から15,000円前後。26素子相当は12,000円前後から20,000円前後と、通常モデルより割高となります。

ブースターおよび、ブースター内蔵型テレビアンテナについては、詳しくは以下の各コラム記事でもご説明しております。

・ブースター内蔵の屋外用地デジアンテナとは?テレビ受信レベルが低くなる原因と対処法、低い受信レベルを上げる方法や製品を解説

・テレビアンテナに「ブースター」は必須の機器なのか? その種類と性能、必要なケースを解説【地デジ設置・あさひアンテナ】

・テレビアンテナの「ブースター」徹底解説・前編(基礎知識編)

・テレビアンテナの「ブースター」徹底解説・後編(機種選び・設置編)

・テレビの映りが悪い時に使うアンテナブースターとは? 屋外用・屋内用ブースターの違いと症状別の選び方を徹底解説!

・地デジ用テレビアンテナの受信レベルが低くなる原因とは? ブースターによる対処法など受信レベルを改善する工事の方法を解説!

・テレビ放送の映りが悪い際にアンテナブースターの交換は必要?

デザインアンテナの屋外屋内兼用コンパクトモデルとその価格は?

ここまででご説明したデザインアンテナの20素子相当、26素子相当モデルは、基本的に屋外設置用のモデルとなります。ただデザインアンテナには、その特性を生かし、より本体をコンパクト化した、屋外屋内兼用のモデルも存在します。

このようなモデルは、受信性能(素子数相当)はやや低くなるものの、本体に縦置き用のスタンドなどが付属し、屋外設置のほか、窓際などへの室内設置も可能になります。

コンパクトモデルのデザインアンテナで代表的なモデルは、やはり日本三大アンテナメーカーの一社である「マスプロ電工」製の業界最小コンパクトモデル「スカイウォーリーミニ(Skywalley-mini)」になります。

このモデルは、受信性能は3素子相当から4素子相当程度になるため、強電界地域専用の機種になりますが、本体のサイズは、縦の幅が36センチ、横の幅が15センチ。奥行きは上部から中央部までの3分の2程度が5.5センチ、その下部、3分の1程度が9.9センチと、通常型のデザインアンテナに比べれば半分以下のサイズとなります。

スカイウォーリーミニのモデルには、ウォームホワイトの本体色を持つ通常モデル「U2SWLC3」。そのブースター内蔵型である「U2SWLC3B」。そしてそれぞれの型番名の末尾に「(BK)」がつく、ブラックのカラーバリエーションが存在します。本体の重量はBKモデル含む「U2SWLC3」が約1キロ、「U2SWLC3B」は約1.1キロです。

このスカイウォーリーミニは、専用の設置具を使用して、通常の壁面やベランダなど屋外への設置の他、専用の据置スタンドが付属しているため、室内の窓際への据え置き設置、また室内の壁面へ固定することも可能です。

前述のように素子数相当が低いため、強電界地域専用の簡易型アンテナとなりますが、ブースター内蔵型の使用や、外付けブースターへの接続で、受信感度が安定しやすくなります。

なおスカイウォーリーミニの実売価格は、BK含む通常モデル「U2SWLC3」が5,000円台から7,000円台。ブースター内蔵型「U2SWLC3B」は9,000円台から11,000円台になります。

他にも、同じく日本三大アンテナメーカーのひとつ、「日本アンテナ」のデザインアンテナのブランド「F-PLUSTYLE(エフ・プラスタイル)」でも、14素子相当のデザインアンテナモデルとして、通常モデルの「UDF85」。ブースター内蔵の「UDF85B」というモデルがございます。

両モデルとも、本体部のサイズは、縦の幅が約44センチ、横の幅は約27センチ、奥行きは約7センチ弱。です。また室内への据え置き用のスタンドと、壁面などへ設置するためのマルチ金具が付属します。

同モデルの本体色は淡いホワイトで、14素子相当と、小型モデルは比較的、受信性能が高いため、強電界地域から中電界地域でも使用できます。また屋外設置の場合は、設置角度を変えることで、後述する水平偏波、垂直偏波の双方に対応できます。ただ専用スタンドで室内に設置する場合は、水平偏波のみの対応となります。

このモデルの店頭などでの実売価格は、通常モデル「UDF85」が5,500円から8,000円程度。ブースター内蔵の「UDF85B」が7,500円から8,500円程度になります。

強電界地域など受信環境の良いエリアで、特に住宅の外観性や、風雨などを避けられるテレビアンテナ設置にこだわりをお持ちの方は、このようなコンパクトモデルのデザインアンテナをお選びになるのも、選択肢のひとつと申せます。

なお、ここでご紹介した「スカイウォーリーミニ」や、デザインアンテナ以外も含む屋外屋内兼用アンテナ、室内アンテナについては、以下のコラム記事でも詳しくご紹介しております。

・この最小デザインアンテナがすごい!スカイウォーリーミニ(マスプロ電工)

・面倒な工事も不要!2,000円で地デジ放送を楽しめる「室内アンテナ」について!

・室内アンテナの機種選びと設置の方法

・フィルム型アンテナとは何か? 地デジテレビ用でおすすめ、最強の室内アンテナの選び方。ランキングで人気の高性能商品も紹介!

・地デジ用で最強のテレビ室内アンテナを選ぶには? 平面アンテナやブースター内蔵型などおすすめ人気モデルのランキング発表!

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デザインアンテナの垂直偏波対応モデルとその価格は?

地デジ放送は日本各地でも、地デジ放送の内容が異なる「広域圏」ごとに設置されている、東京スカイツリーなどの大規模な送信所(親局、基幹局)と、その周辺で衛星のようにいくつも設置され、地デジ電波をリレー形式で、広域圏の全体に伝えていく中継局(サテライト局)などの、地デジの電波塔から、その周辺の一帯に地デジ電波を送信しているテレビ放送(地上波テレビ放送)です。

そして特に中継局から送信される地デジ電波には、中継局の別に、波長が地面に対して水平の波を描く「水平偏波」。そして垂直の波を描く「垂直偏波」の二種類がございます。

ただ水平偏波と垂直偏波は、波長の角度が異なるだけで、放送されるテレビ局などの内容。また電波の周波数、品質や強度などに違いがございません。

そして日本国内の中継局は、地デジ電波を水平偏波で送信するもの、垂直偏波で送信するものに分かれており、中には水平偏波と垂直偏波の双方を発信する中継局もございます。

ただ実際には中継局の90パーセント以上が水平偏波を送信しており、残りの10パーセント以下の中継局が垂直偏波を送信しております。

この水平偏波、垂直偏波が中継局によって使い分けられる理由は「混信」を避けるためです。

「混信」とは、例えば地デジ電波と携帯電話、スマートフォンの電波など、周波数帯が近い複数の電波が入り混じる性質のことで、地デジ電波の受信障害や携帯電話の通信障害など、さまざまな電波のトラブルの原因となります。

ただ周波数帯が近い電波同士でも、水平偏波と垂直偏波など、波長の角度が異っていると、混信は起こりにくくなります。そのため中継局の付近に携帯電話の中継局がある。近い距離に複数の中継局があるなどの環境では、一部の中継局から送信される地デジ電波を垂直偏波にすることで、混信を避けるのです。

なお、日本国内の各地にある中継局が、水平偏波と垂直偏波のどちらの電波を送信しているかについては、日本国内の各広域圏別に存在する、総務省「総合通信局・総合通信事務所」ホームページ。または各地域にあるテレビ局の公式サイトなどで確認できます。

そしてご家庭で設置される地デジアンテナについても、受信する地デジ電波が水平偏波か垂直偏波かの違いで、設置方法やモデルによる対応が必要となります。

基本的には、水平偏波、垂直偏波の受信には、地デジアンテナ本体の設置角度を、波長の角度に合わせて設置する必要がございます。

そのため八木式アンテナでは、水平偏波、垂直偏波に合わせて、マストの先に設置するアンテナの角度を90度、調整するだけで対応できます。

ただ主に壁面などに設置されるデザインアンテナについては、上記したように八木式アンテナと同じ方法で対応できるモデルも一部には存在します。ただデザインアンテナについては、設置角度を90度ずらしてしまうと、その特性である外観性や、左右への角度調整に問題が出ることもございます。

そのためデザインアンテナには、設置の角度を変えることなく水平偏波、垂直偏波に対応できるよう、水平偏波用、垂直偏波用のモデルが別個に存在します。

なお後述するユニコーンアンテナに関しては、2024年現在では、水平偏波専用のモデルしか存在しません。

垂直偏波用のデザインアンテナについては、外観などは水平偏波用のモデルと違いはございません。

ただ垂直偏波用モデルは、水平偏波用に比べると対応するエリアと需要が少ないため、20素子相当の通常モデル(ブースターなし)が中心となり、本体色含むバリエーションもやや少なくなります。

価格帯についても、垂直偏波用の20素子相当モデルとほぼ同等ながら、市場に出回っている数が少ない分、実売価格はやや割高になる傾向がございますのでご注意ください。

なお、水平偏波、垂直偏波については、以下のコラム記事にも詳しい解説がございますので、よろしければご確認ください。

・地デジの「水平偏波」「垂直偏波」の違いとは?

デザインアンテナの設置工事は、当あさひアンテナにお任せください!

各種アンテナ工事業者における、上記のデザインアンテナの基本設置工事費用は、20素子相当のブースター無し通常モデルを壁面などに設置する場合で、アンテナ本体や設置用の部材や金具、同軸ケーブルなどの費用も含め、おおそよ20,000円から30,000円程度になります。

ちなみに当あさひアンテナでは、デザインアンテナの基本設置工事において、DXアンテナ製の高品質20素子相当モデル「UAH201」。また上記したマスプロ電工製のコンパクトモデル、スカイウォーリーミニ「U2SWLC3」を、カラーバリエーションを含めてご用意しており、アンテナ本体と基本的な設置部材、白黒2色の同軸ケーブルなどを含めた設置工事を「20,000円(税込み)」からでご案内いたしております。

またその他にも、デザインアンテナでは各カラーバリエーションの26素子相当モデル、ブースター内蔵モデルなどもご用意しておりますので、お住まいの条件で可能な限り、デザインアンテナの取り付けにご対応いたします。

また現場の条件によって可能である場合は、デザインアンテナの屋根裏、天井裏空間への設置についても、弊社ではオプション設置工事費などはご無用の、税込み20,000円からの基本設置工事費にて施工いたします。

余談ではございますが、屋根裏空間など屋内に設置される地デジアンテナは、基本的に通常モデルでも本体がコンパクトになるデザインアンテナが選ばれます。特に屋根裏空間へのデザインアンテナ設置では、外壁への設置より高さを確保できるケースもあり、地デジ受信では有利になることもございます。

その他のモデルの場合、八木式アンテナは本体の大きさから設置できる条件が厳しくなる上に、設置具などの必要性から、設置費用がデザインアンテナと差がなくなるため、採用するメリットがございません。

また後述するユニコーンアンテナは、屋外の高所に設置されることが前提の設計となっており、受信面の狭さから、やはり屋根裏空間などへの設置には使用されません。

ただ屋根裏空間への設置の場合、地デジ電波が屋根や壁などを通過する際に一定の減衰(電波レベルの弱まり)が起こることもあり、デザインアンテナでは受信性能が不足する場合もございます。

その場合、設置可能なスペースさえあれば、屋根裏空間により受信性能が高い八木式アンテナを設置することで、受信感度が安定する場合もございます。

当あさひアンテナでは、現場の条件によっては、デザインアンテナだけでなく、八木式アンテナや、八木式アンテナに横長の楔状のカバーをかぶせたような「横型アンテナ」(DXアンテナ社製「UAH710-P」「UAH750」)の屋根裏、天井裏空間への取り付けにもご対応いたします。

デザインアンテナの設置、また屋根裏空間や天井裏空間への地デジアンテナ設置をお求めのお客様は、まずは当あさひアンテナのフリーダイヤル、メールフォーム、LINEまで、お気軽にお問合わせいただければ幸いです。

なお、地デジアンテナの屋根裏、天井裏空間に関しては、以下の各コラム記事でも詳しくご紹介しております

・徹底解説!屋根裏や天井裏にテレビアンテナは設置できる?

・徹底解説・地デジテレビアンテナを屋根裏設置する工事のメリットとデメリット、施工費用、取り付け可能な条件と対応業者は?

・室内設置におすすめ地デジテレビアンテナの選び方とは? 人気デザインアンテナ屋根裏取り付けで失敗しない工事方法、費用を解説

・オシャレなデザインのテレビアンテナ工事で失敗しない選び方とは? 屋根裏などにアンテナを隠す設置と配線の方法も解説!

a href=”https://asahi-antenna.jp/料金表/”>テレビアンテナ修理工事

地デジ「ユニコーンアンテナ」の詳細と価格

ユニコーンアンテナとは、マスプロ電工より2017年(平成29年)に発売された、独自の地デジアンテナモデル「U2CN」のことになります。ユニコーンアンテナは地デジアンテナの第三世代モデルにして、2024年現在、もっとも新しい機種になります。

その形状は高さ約67センチ、直径は12センチから14センチ程度のほぼ円柱形で、カラーバリエーションは、落ち着いたツヤのない「ウォームホワイト(WW)」「ブロンズブラック(BB)」の二種類です。

厳密には円筒形より左右にやや広く、受信面である正面側の下部には、機種名や社名のロゴがあり、その裏側はやや平面状になっております。

ユニコーンアンテナの名称は、その外観が、ギリシャ神話などに登場する伝説の「ユニコーン(一角獣)」の角に似ていることであり、その名称はマスプロ電工社の登録商標になっております。

ユニコーンアンテナの設置方法は、ロゴが入っている正面側下部のカバーを開けて、その内部にある固定器具で、対応するマストの先に設置するというものです。

戸建て住宅への主な設置位置は、八木式アンテナと同じく、屋根の上に立てたマスト。また破風板(屋根の張り出し部)や壁面の高所に固定したサイドベースなどで、主にマストに先に固定されたユニコーンアンテナ本体が、必ず屋根の上に位置するように取り付けられます。

ユニコーンアンテナは、地デジアンテナの第三世代モデルとして、八木式アンテナとデザインアンテナのメリットを、可能な限り高いレベルで兼ね備えた機種になります。

まずデザインアンテナと同等のメリットとして、マストの先に設置された装飾物のようにスタイリッシュな外観により、住宅の見た目や周辺の景観を損ねにくくなります。

そのため景観条例に抵触しにくい。越境問題もまず起こらない。屋根の上の太陽光パネルにも悪影響を与えないなどのメリットも出てまいります。

さらに風雨や雪などが通り抜ける形状から、自然環境による経年劣化も進みにくくなります。

ユニコーンアンテナはまだ登場からの年数が短いため、実際の耐用年数(寿命)は推測になりますが、ほぼデザインアンテナと同等の、おおよそ15年から20年程度と考えられています。

さらにユニコーンアンテナは、八木式アンテナと同じく、高い位置に設置されることから、地デジ電波を遮る周辺の障害物などに影響を受けにくく、デザインアンテナに比べて地デジの受信感度が高くなる点も大きなメリットです。

ユニコーンアンテナ本体の受信性能は20素子相当のみで、その受信感度は、20素子相当のデザインアンテナを、受信に適した壁面に設置した場合とほぼ同レベルになります。

そして前述の通り、デザインアンテナは強電界地域でも、高層建築物や住宅密集地など、壁面への地デジ電波が遮られやすい現場では、設置できないケースが多くなります。しかしユニコーンアンテナであれば、高さを確保できるため、このような周辺環境でも地デジ受信が安定しやすく、問題なく設置できるケースが多くなるのです。

このように最新鋭のメリットを誇るユニコーンアンテナですが、多少のデメリットもございます。

第一のデメリットは、同じく20素子からそれ以上の受信性能をもつ八木式アンテナに比べると、受信性能が低くなるという点です。

これは、同じ高さに設置できるユニコーンアンテナですが、モデルがオールチャンネルアンテナのみで、素子が露出していない。またデザインアンテナよりもさらに指向性が低いため、角度調整が簡単な半面、正面側での受信感度がやや低くなるといった要因によるものです。

したがってユニコーンアンテナも、強電界地域から中電界地域向けの機種となり、弱電界地域では受信性能の不足により、使用できないケースもございます。

その他にも、現状の最新モデルであることから、アンテナの本体価格や設置工事費が、現在の地デジアンテナ機種ではもっとも高価格である。純和風建築など、お住まいの様式によってはアンテナのデザインがミスマッチとなり、住宅の外観性を乱す場合もある、などの点がデメリットといえます。

上記の通り、ユニコーンアンテナはマスプロ電工の独自モデルであるため、2024年現在、存在するモデルは「UC2N」のカラーバリエーションのみとなります。

ユニコーンアンテナ(UC2N)の実売価格は、9,000円前後から16,000円台程度と、特にインターネット上では販売される店による価格差がやや大きくなります。

そしてアンテナ工事業者にユニコーンアンテナ基本設置工事を依頼する場合の平均的な費用は、アンテナ本体や設置機材費込みで、おおむね33,000円から40,000円程度になります。

なお当あさひアンテナでは現在、ユニコーンアンテナ(カラーバリエーション含む)本体とマストなどの基本的な設置部材、同軸ケーブルなどをセットにした基本設置工事の費用を「キャンペーン価格」にてご案内しております。詳しくは弊社フリーダイヤルかメールフォーム、LINEまで、まずはお気軽にお問合せくださいませ。

なおユニコーンアンテナの本体や設置方法などの詳細については、以下の各コラム記事でも詳しく解説いたしております。

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衛星放送用「BS/CSアンテナ」のモデルと価格

現在、日本国内で放送されているBSデジタル放送、CSデジタル放送や新4K8K衛星放送など、各種の衛星放送を受信するための衛星放送用アンテナは、車載用やアウトドア用など一部の特殊なモデルを除いて、基本的にはすべて同じ構造の「パラボラアンテナ」になっております。

衛星放送用のパラボラアンテナとは、大きな皿のような円盤状をした「ディッシュ(dish:皿)」もしくは「放物面反射器(反射鏡)」と呼ばれる部分が、電波を受け止める本体の主要な部分となっているアンテナのことです。

衛星放送では、地上から約36,000キロ上空の宇宙空間、赤道軌道上にて、地球の自転と共に周回しているため、地上からは常に上空の同じ一点に静止して見える「静止衛星」を用いた放送です。

この静止衛星めがけて、まずは地上の放送局より、放送電波を送信(アップリンク)します。静止衛星では受け止めた放送電波の周波数帯を変換、増幅して、地上の広範囲へと送り返す(ダウンリンク)するという仕組みになります。

衛星放送では、このように一基の静止衛星から、日本国内の全域などの広範囲へと、効率的に大容量の情報を送信することが可能なのです。したがって地上の地形や建築物。また地上で発生した災害などにも影響を受けにくく、常に安定した放送を実現できる放送になります。

また静止衛星から送信される衛星放送の電波には、地デジ電波よりも周波数帯が高い「マイクロ波(SHF波)」のうち、12GHz(ギガヘルツ)前後の周波数帯である「12GHz帯」と呼ばれる電波が使用されます。

12GHz帯の電波は、波長の幅が25ミリ前後と短く、性質が光に近くなり、直進性が大変に高くなるため、エネルギーを集中させやすく、静止衛星から送信される衛星放送の電波には適しているのです。

衛星放送では、宇宙空間の静止衛星から、地球上の日本全域をスポットライトで照らし出すようにして、12GHz帯の電波を送信していると考えればわかりやすいでしょう。

そして衛星放送用のパラボラアンテナでは、静止衛星から直進的に送られる12GHz帯の電波を、ディッシュ内部の放物面で受け止め、反射させてディッシュ中央付近に集めます。

電波の焦点には、ディッシュの下部から金属製のアームで支えられた「コンバーター」と一次放射器があり、その部分に電波を集めます。

また12GHz帯の電波は周波数帯が高すぎるため、そのまま同軸ケーブルで送信すると減衰量が大きくなり、正常に送信できません。そこでパラボラアンテナに設置されたコンバーター(変換器)で、12GHz帯の電波を、ケーブルでの送信に適したMHz帯の電波に変換したのちに、ケーブル配線部で住宅内のテレビなど受信機器にある、BS/CSチューナーへと送信するのです。

なおコンバーターは周波数帯を変換する電子機器であるため、作動させるためには、アンテナ配線部にあるブースター電源部。またはテレビやレコーダーなど受信機器の「BS電源設定」を行うことにより、BS/CSチューナー端子から、配線部を通じてパラボラアンテナ側へと給電する形で、電源が必要となりますのでご注意ください。

また衛星放送用パラボラアンテナは受信の仕組みから、そのディッシュ部を、宇宙空間の静止衛星が位置する東経110度(南西方向)へと向けて、仰角(上下の角度)、方位角(左右の角度)ともミリ単位の正確さで正確に調整することで、12GHz帯の電波をディッシュに反射させ、コンバーターに集めるよう調整する必要がございます。

この角度がわずかに狂ってしまっても、一次放射器に集まる電波の焦点がズレて、衛星放送の受信感度が大きく低下してしまうので注意が必要です。

また12GHz帯の電波は光のような性質から、静止衛星から地上までまっすぐに届く半面、太陽光が遮蔽物に当たると影ができるように、障害物に遮られやすい性質もございます。

そのため静止衛星から、東経110度を向けたパラボラアンテナのディッシュまでを結ぶ、12GHz帯の電波の通り道となる空間に、山地や建物などはもちろん、樹木やその枝葉、電柱や電線、洗濯物など、12GHz帯の電波を遮ってディッシュに影を落とすような形になる、わずかな障害物も存在しない位置に、パラボラアンテナを設置する必要もございます。

さらに一般的な戸建て住宅の場合は、衛星放送用のパラボラアンテナは、地デジアンテナの設置後、セットで設置されることが多いため、基本的には地デジアンテナの近くで、ディッシュを東経110度の方向へ角度調整ができて、その方向に12GHz帯の電波を遮る障害物がない場所が選ばれます。

したがってご自宅の地デジアンテナが、屋根の上のマストなどに固定された八木式アンテナ、ユニコーンアンテナである場合は、同じマストの下部に設置されることになります。

その他、現場の条件に応じて、サイドベースなどの設置具を使用し、住宅の破風板や壁面、ベランダの手すり部、ベランダ内部空間などに設置されるケースもございます。

また12GHz帯の電波は波長の短さから、住宅の建材を透過することはできませんが、透明な一枚板のシンプルな窓ガラスであれば、多少の減衰は生じるものの、光と同様に透過できるため、ご自宅にそのような条件の整った窓があれば、パラボラアンテナを専用の自立スタンドに固定し、窓際に据え置きすることで、室内設置が可能となるケースもございます。

またベランダの手すり部や室内など、作業の安全を確保できる位置であれば、角度調整にやや手間はかかるものの、衛星放送用パラボラアンテナをDIYで設置することも可能となります。

なお衛星放送用のパラボラアンテナは、メーカー、モデルの違いはあっても、設計や構造はほぼ同じになるため、大きさが同じであれば、コンバーターのわずかな性能差などを除けば、受信性能にほとんど違いは生じません。

ただ、構造の同じ衛星放送用のパラブラアンテナにも、いくつかのバリエーションがございます。

以下の項では、衛星放送用パラボラアンテナのバリエーションと、それぞれの特徴、実売価格などをご説明してまいります。

なお衛星放送用パラボラアンテナ(BS/CSアンテナ)や設置方法、設置位置の詳細については、以下の各コラム記事に詳しい解説がございます。

・BS/CSアンテナ(衛星放送用アンテナ)の基礎知識 ~全解説・種類や価格相場、地デジ用テレビアンテナ工事との違いとは?~

・衛星放送用バラボラアンテナ・BS/CSアンテナの種類と選び方とは? 地デジテレビアンテナとの違い、家屋への設置工事を解説

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・衛星放送用BS/CSテレビアンテナの寿命は何年? 取り付けから約10年後の交換工事の時期や映らなくなった時の対処法を解説

・BS/CSアンテナの設置方法と工事費用の目安

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BS/CSアンテナの2K4K8K対応モデルとその価格は?

現在の衛星放送の種類は、前述の通り、BS放送、CS放送の二種類になります。

BS放送とは、静止衛星に「放送衛星(Broadcast Satellite)」を用いた、日本国内の不特定多数を対象とする衛星放送で、主なチャンネルには、NHK、広域民放などの無料チャンネルと、月額契約制の有料チャンネルが存在します。

CS放送とは、静止衛星に「通信衛星(Communication Satellite)」を用いており、CS放送事業者と契約を結んだ世帯を対象とする衛星放送で、ほぼすべてが月額契約制の有料チャンネルである、多チャンネルが特長の放送になります。

そしてBS放送の放送衛星、CS放送の主なサービスである110度CS放送「スカパー!」の通信衛星は、どちらも日本国内から見て、東経110度の方向に位置しております。

そのため衛星放送用のパラボラアンテナでも、BS/CSアンテナ(BS/110度CSアンテナ)と呼ばれるアンテナ一基により、BS放送と110度CS放送の双方を受信することができます。したがってこのBS/CSアンテナが、現在の主要な衛星放送用パラボラアンテナになっております。

ただCS放送には、他にも東経124度、128度に位置する通信衛星を用いた、124・128度CS放送「スカパー!プレミアムサービス」も存在し、この放送を受信するためには、東経124度、128度の通信衛星からの電波を受信できる「プレミアムサービス専用アンテナ」。または東経110度、124度、128度すべての静止衛星からの電波を受信できる「マルチアンテナ」が必要となります。

さらに2018年(平成30年)12月1日より、新たな衛星放送「新4K8K衛星放送」がスタートしております。従来のBS放送、CS放送は2K(ハイビジョン)放送でしたが、新4K8K衛星放送は、従来のBS放送、CS放送に、2Kの4倍の解像度となる4K放送。4Kのさらに4倍、2Kの16倍の解像度である8K放送のチャンネルが、数多く追加されたものになります。

そして2024年現在のBS/CSアンテナは、従来の2K放送であるBS放送、CS放送と、新4K8K衛星放送をすべて受信できる「2K4K8K対応BS/CSアンテナ(右旋・左旋対応)」になります。また一般戸建て住宅に設置されるBS/CSアンテナは、ディッシュの有効直径(12GHz帯の電波を受け止めることができる部分の直径)が45センチである「45型」のモデルになります。

市販されている45型・2K4K8K対応BS/CSアンテナには、アンテナ本体のみの製品と、アンテナに設置具。同軸ケーブル。さらにはBS/CSアンテナの受信レベルを確認でき、DIY設置に役立つインジケーターなどがセットになった製品が存在します。

現在、BS/CSアンテナ製品のおおよその実売価格は、アンテナ本体だけの製品で、8,000円台から13,000円台。設置具や各種機器がセットになった製品では、付属品の内容にもよりますが、9,000円台から20,000円前後の価格になります、

なお設置具などがセットになった製品は、付属品を別途に購入する場合より割安になりますが、ご自宅での設置位置に対応できる機材であるか確認する必要がございますので、ご注意ください。

2K対応BS/CSアンテナとは?

上記の通り、現在のBS/CSアンテナはすべて2K4K8K対応モデルになります。

ただ、2018年以前に設置されたBS/CSアンテナでは、一部を除いて新4K8K衛星放送のチャンネルを受信できない「2K対応型BS/CSアンテナ」であるケースもございます。

そもそも新4K8K衛星放送がはじまる以前の2K衛星放送では、12GHz帯の電波に、右回りの螺旋を描く「右旋円偏波」が使用されていました。

しかし新4K8K衛星放送の導入で多数の4K、8Kチャンネルを追加するにあたって、右旋の電波では、追加されるチャンネルに割り当てることができる周波数帯が不足しました。

そこで、使用できる右旋の周波数帯には、衛星放送でも基幹的なチャンネル、BS放送のNHK、広域民放の無料4Kチャンネルを割り当てた以外、ほとんどの4K、8Kチャンネルは、新しく導入された、左回りの螺旋を描く「左旋円偏波」の周波数帯を割り当てたのです。

2018年以前に設置された2K対応(右旋対応)型のBS/CSアンテナは、現在では生産終了しておりますが、右旋の電波しか受信できないため、新4K8K衛星放送のほとんどのチャンネルを受信できません。

そのためご自宅に設置されているBS/CSアンテナが2K対応モデルである場合、新4K8K衛星放送のすべてのチャンネルをご覧になるためには、2K4K8K対応型のBS/CSアンテナへと交換される必要がございますので、ご注意ください。

また右旋、左旋それぞれの電波は、BS/CSアンテナのコンバーターで周波数を変換される際、右旋の電波は1032MHzから2072MHzの周波数帯。左旋の電波はやや周波数帯が高い2224MHzから3224MHzに変換されます。

そのため、BS/CSアンテナと住宅内のテレビなど受信機器を結ぶアンテナ配線部。また配線部に設置されているブースター、分配器などの機器も、2018年以前のものである場合、左旋の電波が変換された周波数帯に対応できないケースもございます。

この場合もやはり、ブースターや分配器などの機器。また場合によっては同軸ケーブル(アンテナケーブル)も、左旋の周波数帯に対応できる「4K8K(3442MHz)対応型」の機材へと交換する必要がございますので、注意が必要と申せます。

なお、新4K8K衛星放送および、対応するBS/CSアンテナやアンテナ配線部の機材については、以下の各コラム記事で詳しくご紹介しております。

・新4K8K衛星放送とは? 4K、8Kテレビの購入後に必要なアンテナ工事と費用の相場、おすすめ業者の選び方まで徹底解説!

・「新4K8K放送」を視聴するためのアンテナ工事、配線について徹底解説!

・「新4K8K衛星放送」のご視聴に必要な機器・完全チェック!

・超高画質!4K・8K放送の魅力と工事について

・2K放送と4K、8K放送の違い

・用途・目的別、4Kテレビ、8Kテレビをおすすめできる方

・テレビ放送(地デジ、衛星放送BS/CS、4K8K)に合わせたテレビアンテナケーブルの種類と選び方、徹底解説!

BS/CSアンテナのディッシュサイズの違いとその価格は?

前述の通り、家庭用のBS/CSアンテナは、基本的にディッシュの有効直径が45センチの45型モデルになります。戸建て住宅では45型BS/CSアンテナでも、十分な受信性能を発揮しますが、他にも、50型、60型、75型、90型、120型など、ディッシュが大型のBS/CSアンテナも存在します。

このように大型のBS/CSアンテナは、受け止められる12GHz帯の電波の量が大きくなるため、受信性能が高くなります。

45型以上のBS/CSアンテナは、基本的にアパートやマンションなどの各棟で、共同受信用のアンテナとして使用されます。ただ一般住宅でも、やや大型のBS/CSアンテナが使用されるケースもございます。

まず衛星放送の12GHz帯の電波は、地デジ電波のように気候や天候に影響を受けにくくなりますが、ただ波長が25ミリ程度と短いため、雨や雪の粒が25ミリに近くなる大雨や大雪では、空中で12GHz帯の電波が吸収され、乱反射も生じてくるため、通常の45型BS/CSアンテナで十分な受信ができなくなる「降雨減衰」「降雪減衰」が生じます。

他にも静止衛星から日本全域に送信されている12GHz帯の電波は、日本全域で電波レベルの極端な違いは生じません。ただ日本国内でも、中央部にくらべて静止衛星から地上までの距離が遠くなる、国内の北部、南端部、離島部などでは、距離による減衰から、受信できる12GHz帯の電波のレベルが、やや低くなります。

そのため、降雨減衰や降雪減衰の防止。また受信できる12GHz帯の電波が弱くなるエリアでは、一般のお住まいでも、50型、60型、75型のBS/CSアンテナが使用されるケースもございます。

他にも、個人の意見ながら、45型より大型のBS/CSアンテナを使用すると、衛星放送の画質、音質が向上するという説もあり、衛星放送の受信感度や品質にこだわりをお持ちの方は、やや大型のBS/CSアンテナを使用されることもございます。

半面、大型のBS/CSアンテナは、重量が増して風雨などの影響も受けやすくなるため、老朽化やアンテナ角度の狂いなどのトラブルも生じやすくなり、専用の設置具などが必要なケースも多くなりますので、どうかご注意ください。

なお大型BS/CSアンテナの実売価格は、メーカーやモデル、付属品などの内容でも価格が変わってまいりますが、おおむね50型で12,000円台から35,000円前後。60型で50,000円台から120,000円台。75型で70,000円台から160,000円台になってまいります。

なお90型以上のBS/CSアンテナはかなり大型になり、価格も十万円台以上から数十万円クラスになってまいりますので、一般のお住まいで使用されることは、まずございません。

なお、衛星放送の降雨減衰、降雪減衰については、以下のコラム記事でもご説明しております。

・雨や雪が降るとBS、CSの衛星放送が映らなくなる原因と衛星放送用テレビアンテナを調整して映るようにする対処方法とは?

BS/CSアンテナのカラーバリエーションモデルとその価格は?

BS/CSアンテナは、基本的に東経110度(南西方向)でも障害物のない方向に向けて設置されるため、日中は日光を受け続けることになります。

そのため、日光の熱による金属部の膨張や、紫外線による各部の劣化を防ぐため、本体色は基本的に、太陽光を反射することで、その影響を避けられる白色系が選ばれます。

しかし近年では、住宅の外観にこだわられる方のために、太陽光や紫外線に耐性のある塗料を用いて、BS/CSアンテナの本体色をブラックなどに統一したカラーバリエーションモデルも存在します。

45型BS/CSアンテナ、カラーバリエーションモデルの実売価格は、アンテナ本体のみで、9,000円台から15,000円前後が相場となっております。

BS/CSアンテナの高耐風モデルとその価格は?

BS/CSアンテナは、ディッシュを持つ形状と角度調整の厳しさから、風雨などの影響を受けて、角度の狂いによる受信トラブルが生じやすいという点が挙げられます。

そのため、BS/CSアンテナには、ディッシュ部をメッシュ加工にするなどの工夫で風を通しやすくし、耐風性能を高めたモデルも存在します。

中でもDXアンテナ製の2K4K8K対応・45型BS/CSアンテナ「BC453SG」は、ディッシュ部に風を通す無数の小さな穴が開いたパンチングメタル仕様。さらにマスト固定部やコンバーターアームの強化などで風雨による左右のブレなどへの耐性を高めた業界トップクラスの高耐風モデルになります。

その耐風性能は、受信可能風速50m/s、復元可能風速60m/s、破壊風速70m/sと、通常型のBS/CSアンテナに比べて格段に高いものであり、台風などが多いエリアでも、受信不良やアンテナトラブルを避けることができます。

なお「BC453SG」の実売価格は、アンテナ本体のみの製品で10,000円台から16,000円台程度。アンテナ本体にベランダなどへの固定具、同軸ケーブルなどをセットにした「BC453SGK」は17,000円台から25,000円台になります。

この高耐風モデル「BC453SG」については、以下のコラム記事でも詳細をご紹介しております。

・台風対策に最適! 究極の高耐風BS110度CSアンテナ「BC453SG」(DXアンテナ)

BS/CSアンテナの設置工事は、当あさひアンテナにお任せください!

戸建て住宅におけるBS/CSアンテナの基本設置工事を、アンテナ工事の専門業者に依頼した場合の基本設置工事費用の相場は、BS/CSアンテナ本体や設置具、同軸ケーブルなどの費用を含めて、15,000円から25,000円程度になります。

当あさひアンテナでは、一般のご世帯におけるBS/CSアンテナの基本設置工事にあたって、DXアンテナ製の45型、2K4K8K対応の高品質モデル「BC45AS」をご用意し、アンテナ本体や基本設置具、ケーブルなどの料金も含めた工事費用を、地デジアンテナと両方、同時に設置される場合「15,000円(税込み)」からでご案内いたしております。

また上記の業界最強クラス高耐風モデルBS/CSアンテナ「BC453SG」を用いた基本設置工事であれば「特別価格」でご案内いたしております。

その他、ブラックのカラーバリエーションモデルや、集合住宅用を含めた各ディッシュサイズのBS/CSアンテナもご用意しておりますので、一般の戸建て住宅に限らず、マンションやアパートなどのオーナー様を含めた、さまざまなBS/CSアンテナ設置の現場にて、お客様のご要望通りのBS/CSアンテナ設置工事にご対応いたします。

BS/CSアンテナ設置のご相談についても、まずは弊社フリーダイヤル、公式サイトのメールフォーム、LINEまでお気軽にお寄せいただければ幸いです。

あさひアンテナ 工事 職人

テレビアンテナの価格と工事費用・まとめ

戸建て住宅など、一般のご家庭での取り付け工事に使用される主なテレビアンテナ機種とその特徴、種類。またアンテナ本体の販売価格や工事費用の相場は、以上の通りになります。

そして当あさひアンテナにおける、各種アンテナ基本設置工事の費用、使用するアンテナ機器などについては、本文でもご説明申しあげた通りです。

他にも当あさひアンテナでは、戸建て住宅をはじめとするアンテナ設置工事で必要となる、ブースター、分配器の設置など配線部の工事。またお客様のご要望にご対応するさまざまなオプション工事についても、国内一流メーカーの高品質機材をセットにした明確な価格体系にてご案内しており、各種アンテナ工事の総額を、業界最安に挑む価格でご提供いたします。

またアンテナ工事前に行う、現地に出張しての電波調査、お見積についても、ご依頼いただければ、出張費やキャンセル料などのあらゆる費用を含めた「完全無料」で実施いたします。もちろん他業者との相見積もりにもご対応いたします。

また弊社のお見積もりにご納得いただければ、見積り当日の即日工事にもご対応が可能です。

電波調査にあたっては、お住まいのさまざまなお部屋や位置にて綿密な調査を行い、屋根の上などの高所に限らず、住宅の壁面やベランダ、室内や屋内空間など、安定したテレビ電波の受信を実現できる位置を割り出し、お客様のご要望に対応できるアンテナ機種と設置工事をご提案いたします。

実際のアンテナ取り付けの施工では、仲介手数料などの中間マージンが発生しない完全自社施工を実施。弊社社員スタッフである、経験と実績が豊富で優秀なアンテナ職人が手掛ける工事で、受信感度や自然環境への強さ、丈夫で長持ちするアンテナ取り付けはもちろんのこと、弊社のモットーである「見えないところもきれいに」に基づき、アンテナ本体や屋外配線をはじめ、屋根裏空間など普段は見えない部分の配線、ブースターなど機器類の設置も、見栄えがよくトラブルも避けやすく、メンテナンスも簡単になる丁寧で整った施工を心がけております。

工事完了後のお支払いについても、現金だけでなく、各種クレジットカードや電子マネーなどにも対応しておりますので、お客様のお手間を省くこともできます。

さらにアンテナ工事完了後のアフターフォローとしては、業界最長クラスとなる、アンテナ工事の施工日からの「10年保証」をご用意しており、お客様には末永くご安心していただけます。

お住まいの条件に適した地デジ、BS/CSアンテナ機種、モデルのご相談から、ご希望に沿った実際のアンテナ取り付け施工にいたるまで、あらゆるアンテナ工事のご相談、ご質問は、まずは当あさひアンテナのフリーダイヤルへのお電話。または公式サイトのメールフォーム、弊社のLINEアカウントまで、どのようなことでもお気軽にお問い合わせくださいませ。

アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 20,000円(税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 15,000円(税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 15,000円(税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。