強風、台風などでアンテナが倒れた修理の対処は? 対策となるアンテナ工事法。火災保険で相場より費用を安くする対処法も解説

2022年12月26日

当コラムは、一般的な戸建て住宅のご自宅で、屋根の上のマスト(支柱、ポール)などに設置されている地デジ(地上波デジタル放送)用、衛星放送(BS/CS放送)用のテレビアンテナが、台風など自然災害の影響、また老朽化などで倒壊、故障する事態について、その原因や修理法、対策について解説するコラムの姉妹記事にあたります。

主に屋根の上に設置されるテレビアンテナの機種と、アンテナの老朽化、自然災害などアンテナが倒れる要因、初期の対処法については、以下の姉妹記事でご説明しております。

・屋根の上の地デジテレビアンテナが強風などで倒れる原因と、対処となる取り付け工事、修理費用の相場を安くする方法とは?

また自然災害や自然環境の影響によるテレビアンテナの倒壊や故障と、それらの対処に関する総合的な解説は以下のコラム記事にございます。

・地震や強風でテレビの地デジアンテナが倒れるなどの問題に対処法や対策はある? 修理費用の相場や安い工事業者の選び方も解説!

さらに個別の災害によるアンテナトラブルの実例と対処法についても、以下の各コラム記事でもそれぞれ詳しくご説明しております。

・地デジ、BS/CSテレビアンテナの落雷や積雪、鳥の糞害対策は? 映らない原因と修理費用の相場、予防、対策の設置工事を解説
・台風や大雪、地震でテレビが映らなくなる原因は? アンテナの災害への対処法と、対策となる風などに強いアンテナ機種を紹介
・テレビアンテナに雷が落ちることはある? 落雷の対策となるアンテナ設置工事と対応できる会社を解説

本コラムでは、姉妹記事に続いて、お住まいでアンテナ倒壊などのトラブルが起こった際に、プロのアンテナ工事業者に依頼して、倒れたアンテナの撤去と、その後のアンテナ修理、新しいアンテナ設置工事を行う依頼や作業の手順についての概要。

また修理の工事にかかる費用、具体的な見積もり金額の目安。また新規アンテナ取付に際して、倒壊を発生しにくくするアンテナ機種の種類、設置位置の選び方などの情報についても、一覧でご説明いたします。

さまざまな実際の事例に基づいて、実際にアンテナ倒壊などの各種トラブルが発生したときの、適切な解決の方法、防止するための対策、注意点については、本コラムがメイン記事になります。

ご自宅のテレビアンテナが特に屋根の上に設置されるタイプで、設置から10年以上の年月が過ぎているため、トラブルの可能性が高くなるご家庭の方で、心配なアンテナ倒壊の防止、また万が一の倒壊の際の手早い対処のご参考になれば幸いに存じます。

テレビアンテナが倒壊した場合の撤去と再設置の手順

屋根の上に設置したアンテナが老朽化や、強い雨や風、雪などの自然災害による負担で倒れた場合は、まず倒壊したアンテナを撤去することになります。その後、そのまま同じ位置に同モデルのアンテナを設置するのではなく、自然環境の影響を避けやすく、アンテナの倒壊が起こりにくい、別のアンテナ機種や位置に設置しなおすという検討の選択肢もございます。

その場合は、倒壊したアンテナを撤去した後は、一からのアンテナ新規設置とほぼ同じ工事になってまいります。
アンテナ機種、または設置位置を変更する場合の選択肢としては、以下のようなものが挙げられます。

アンテナ倒壊を避けやすいアンテナ機種

アンテナ本体の性質から倒壊が起こりにくいアンテナ機種としては、地デジアンテナでは「デザインアンテナ」「ユニコーンアンテナ」。BS/CSアンテナでは「高耐風仕様」のものが挙げられます。ここではそれぞれの特徴についてご説明いたします。

デザインアンテナ

アンテナ本体の機器部などを、主に長方形で薄型のケースに収めた地デジアンテナが、デザインアンテナになります。
デザインアンテナは軽量で薄型の平面状であることから、主に住宅の壁面やベランダの内外などに固定具を取り付け、貼り付けるような設置され、建物の外観と違和感が少ないおしゃれなデザインとカラーバリエーションが特徴となっております。

デザインアンテナの特性は、八木式アンテナがその形状と屋根への設置で住宅のデザインや景観を乱してしまうことがあるのに比べ、壁面などに設置して壁の色と合わせることで目立たず、住宅の外観や景観を乱さないこと。さらに主に壁面などにしっかり設置されるため、風雨など自然環境の影響を受けにくく、老朽化を軽減できて寿命が延び、アンテナトラブルの危険性も少ないことが挙げられます。

さらに強電界地域などで、現場に届く地デジ電波レベルが強い。ご自宅の天井裏、屋根裏空間に十分なスペースがある。また建材や屋根材、断熱材などに電波を遮断する素材が使われておらず、屋根の上に太陽光パネルや冬場の積雪もないいった条件が整っていれば、デザインアンテナを屋根裏、天井裏空間に設置することも可能です。
この場合は、住宅の外観や外装に何の影響もないことに加え、風雨や雪などの影響もほぼ完全にカットできるため、アンテナの経年劣化が大幅に抑えられます。

デザインアンテナは2009年(平成21年)頃に普及しはじめた地デジアンテナであるため、寿命に関してはまだ正確なデータは少なくなりますが、少なくとも15年から20年以上はもつとされており、近年では地デジアンテナでも人気が一番となっている機種です。

一方、デメリットとしては、設置位置や本体の指向性(受信性能が高まる正面側の範囲)が広い。そして主な設置位置が壁面などで、屋根の上より低くなることから、八木式アンテナに比べるとやや受信感度が低くなる点です。

そのためデザインアンテナは基本的に強電界地域から中電界地域向けのモデルとなり、弱電界地域では使用できないケースもございます。さらに強電界地域などでも、高層マンションなどの近隣や、住宅密集地などでは、住宅壁面への地デジ電波が遮られることもあるため、使用できないケースもございます。さらに八木式アンテナに比べると、設置の際に本体の価格などの費用がやや高くなってまいります。

なお当あさひアンテナでは、DXアンテナ製の20素子相当デザインアンテナ「UAH201」。また強電界地域専用のコンパクトモデルでは、マスプロ電工製の業界最小コンパクトモデル、スカイウォーリーミニ「U2SWLC3」をご用意しており、各カラーバリエーションのデザインアンテナ本体と基本設置具。白黒2色の同軸ケーブルなどの費用も込みの基本設置工事を、20,000円(税込み)からの工事費用でご案内いたしております。

またデザインアンテナの屋根裏、天井裏への設置工事も、追加工事費用なしの基本設置工事費のみでお引き受けいたします。他にも26素子相当モデル、ブースター内蔵のデザインアンテナなども、カラーバリエーション込みでご用意しておりますので、現場の環境で可能な限り、デザインアンテナ設置のご要望にお応えいたします。

デザインアンテナの詳細と、後述するユニコーンアンテナとの比較、およびデザインアンテナの屋根裏、天井裏設置などの詳細に関しては、以下の各コラム記事をご確認ください。

・地デジ用テレビアンテナ一番人気のデザインアンテナとは? 価格から工事費用、料金相場、失敗しない業者の選び方まで徹底解説!
・この最小デザインアンテナがすごい!スカイウォーリーミニ(マスプロ電工)
・台風対策に最適!地デジ「デザインアンテナ」と「ユニコーンアンテナ」とは?
・デザインアンテナ設置にデメリット? 工事の失敗例、費用や特徴、選び方、ユニコーンアンテナとの比較を解説
・デザインアンテナ工事の失敗例とは? メリット、デメリットから取り付け費用まで解説
・地デジ用テレビアンテナ「デザインアンテナ」の失敗しない取り付け工事とは? 価格や工事費用、料金の相場や業者選びも徹底解説
・デザインアンテナ取り付けでテレビ視聴の失敗例とは? 工事の費用やメリット・デメリット、失敗しない設置方法の選び方まで解説
・地デジ放送テレビ用・デザインアンテナおすすめ機種の選び方は? 人気ランキングから業者の工事費用、価格の相場まで徹底解説!
・人気地デジアンテナ、デザインアンテナのメリットとデメリットとは? その失敗例から、適切な取り付け工事の選び方と費用を解説

ユニコーンアンテナ

ユニコーンアンテナは、ポールの先にほぼ円筒形のアンテナ本体が設置されているスタイリッシュな地デジアンテナで、ポール型アンテナとも呼ばれる、2017年(平成29年)に、日本国内の大手アンテナメーカー「マスプロ電工」の独自モデル「U2CN」として登場した、最新の地デジアンテナ機種です。
主な設置位置は住宅の屋根の上の他、破風板(屋根の張り出し部の板)や壁面など、本体が屋根の上より高くなる位置に、マストやサイドベースなどで設置されます。

その特徴は、独自の設計による形状から住宅の外観を乱さない上、屋根の上など高所への設置でも雨風などに影響されにくく耐用年数が伸び、高い受信感度を確保できるといった点で、八木式アンテナとデザインアンテナのメリットを兼備した機種といわれます。さらに鳥が留まりにくく鳥害を避けやすい。屋根に太陽光パネルが設置されている場合も、発電の邪魔になりにくいなどの利点もございます。

ユニコーンアンテナの寿命に関しても、最新機種であるためやはり明確なデータはございませんが、デザインアンテナとほぼ同程度の寿命を持つと考えられております。
ただ受信感度については、八木式アンテナの高性能機種に比べるとやや低いため、強電界地域から中電界地域向けのモデルになり、弱電界地域などでは使用が難しい場合もある。さらに最新機種であることから本体価格や設置費用が、地デジアンテナの中ではもっとも高価である点などが弱点といえます。

ユニコーンアンテナの詳細については、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。

・地デジアンテナの最先端、ユニコーンアンテナとは? 特徴、メリット、工事費用の相場まで徹底解説!
・ユニコーンアンテナの特徴と評判、設置工事の費用とは? 地デジ用アンテナ各機種のデザインとメリット、失敗を避ける方法を解説

高耐風BS/CSアンテナ

姉妹記事でご説明した通り、BS/CSアンテナはパラボラアンテナであるため、ディッシュの存在から特に強風の影響を受けやすい性質がございます。さらにミリ単位の角度のズレが受信感度の低下に直結するため、風雨などによるトラブルが生じやすいアンテナであるともいえます。

ディッシュ部が大型のBS/CSアンテナを使うことで、BS/CSの電波が弱いエリアでも受信感度が安定し、悪天候時などの受信にも強くなるといったメリットは得られますが、その分、風雨などに影響されやすくなる面も出てまいります。

そういったBS/CSアンテナ特有の弱点を克服すべく、ディッシュ部に無数のパンチングホールを設置して風を通す構造の他、マスト抑え金具やアーム部の固定度などを強化した、高耐風型BS/CSアンテナも存在します。このようなBS/CSアンテナを用いることで、屋根の上への設置でも、風などによるアンテナトラブルを抑え、ひいてはマスト、屋根馬などを含む老朽化の軽減にもつながります。

高耐風モデルのBS/CSアンテナや、BS/CSアンテナの基礎知識については、詳しくは以下の各コラム記事でご説明しております。

・BS/CSアンテナ(衛星放送用アンテナ)の基礎知識 ~全解説・種類や価格相場、地デジ用テレビアンテナ工事との違いとは?~
台風対策に最適! 究極の高耐風BS110度CSアンテナ「BC453SG」(DXアンテナ)

アンテナ倒壊を避けやすい設置位置

テレビアンテナが屋根の上で倒壊する理由は、日光による紫外線や風雨などの厳しい環境を如実に受けるため、各部の劣化が進行しやすいという点になります。そのため住宅内でも自然環境の影響を避けやすい場所や、そもそも倒壊が発生しない(倒壊しても大きな被害が生じない)場所に設置することで、老朽化や倒壊のリスクを避けることができます。

自然環境や倒壊のリスクを避けやすいアンテナの設置位置は、主に以下の通りになります。

外壁のやや高い部分。

外壁へのアンテナ設置が行われるのはデザインアンテナが中心ですが、ユニコーンアンテナや八木式アンテナ、BS/CSアンテナでもサイドベースなどの設置具を壁面に装着することで、壁面への設置が可能となります。
壁面へのアンテナ設置は風雨などを避けやすい方向を選ぶことで、老朽化を大きく軽減することにつながります。

ただし地デジアンテナは、現場に地デジ電波を送信する電波塔の方向。BS/CSアンテナは衛星電波を発信する静止衛星の方向(東経110度)へ向ける必要があり、またアンテナを向ける側に山林や高層建築などの障害物がある場合は、安定した電波の受信ができなくなるため、現場の条件によっては、設置できる壁面の方向や位置などに制約が生じることがございます。

ベランダの手すりや内外。

外壁の他に、ベランダの手すりに専用の設置具を取り付けることで、アンテナ設置が可能となります。こちらもデザインアンテナを中心に、八木式アンテナ、BS/CSアンテナの設置も可能です。ただユニコーンアンテナは、屋根の上に当たる高所に設置することが基本になるため、ベランダに設置されることはございません。

またベランダ内部への設置では、内部スペースの一部を消費するものの、倒壊のリスクがなくなり、メンテナンスも簡単となります。
ただしベランダへのアンテナ設置の場合も、壁面と同じく方向や障害物に関する制約が生じるため、注意が必要です。

屋根裏、天井裏空間。

こちらも前述した、主にデザインアンテナを屋根裏や天井裏空間に設置する方法です。この方法であれば、住宅の外観をまったく変えない上、気候などの影響もほとんど受けなくなり、大幅に経年劣化を軽減できます。

ただし屋内空間への地デジアンテナ設置が可能となるのは、屋内にも十分な地デジ電波が届く強電界地域に限られるほか、屋根裏など空間の形状をはじめ、屋根材や断熱材などに電波を反射する金属製の素材などが使用されている。同じく屋根の上に太陽光パネルが設置されている。冬場、屋根の上に電波を吸収しやすい雪(水)が積もるなど、屋内への地デジ電波が遮断される環境では、屋根裏などへの設置は難しくなります。

使用される機種については、八木式アンテナは、屋根裏などに設置する場合、設置空間の確保が難しくなり、また追加の設置具などの必要から、設置費用は同程度かそれ以上になるなど、デザインアンテナに比べて特にメリットがないため、デザインアンテナでは受信性能が不足し、八木式アンテナ設置の条件が整っているなどの現場を除けば、あまり使用されません。

ユニコーンアンテナも、屋根の上に当たる高所に設置されることが前提であるほか、本体の受信範囲が狭い、本体価格が高価など、屋根裏空間に設置するメリットがないため、基本的に使用されません。

またBS/CSアンテナはアンテナを向ける方向に障害物があると衛星放送の電波を受信できないため、屋根裏などへの設置はできなくなっております。

デザインアンテナ(地デジアンテナ)の屋根裏空間などへの設置については、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。
・徹底解説!屋根裏や天井裏にテレビアンテナは設置できる?
・徹底解説・地デジテレビアンテナを屋根裏設置する工事のメリットとデメリット、施工費用、取り付け可能な条件と対応業者は?
・室内設置におすすめ地デジテレビアンテナの選び方とは? 人気デザインアンテナ屋根裏取り付けで失敗しない工事方法、費用を解説

室内空間。

地デジアンテナには、室内に設置できる「室内アンテナ」いう機種もございます。地デジの室内アンテナは性能によって1,000円台から高性能機種でも10,000円程度と非常に廉価で、設置もケーブルでテレビと接続し、室内の受信しやすい位置に置くだけと非常に簡単です。
また業界最小クラスの小型デザインアンテナをはじめ、各種の「屋外屋内兼用アンテナ」を、室内アンテナとして使用することもできます。
ただしこれらの室内対応アンテナは、基本的に受信感度が低く、強電界地域でしか使用できない上、現場の環境によっては受信が不安定になることもございます。そのため室内アンテナはあくまで簡易的な地デジアンテナとなります。

またBS/CSアンテナも、静止衛星からの電波が十分に差し込む、東経110度(南西方向)を向いた、シンプルな透明ガラスの窓際であれば、専用の室内スタンドに取りつけ、据え置きする形で室内設置も可能です。

ただやはりこの場合も、受信できるかどうかは現場の受信環境や窓ガラス、カーテンなどの素材に左右される上、設置時に緻密な角度調整が必要になる。手が触れるなどして角度(受信感度)が狂いやすいなどの難点もございます。
地デジの室内アンテナ、またBS/CSアンテナの室内設置に関して、詳細は以下のコラムでご説明しております。
・面倒な工事も不要!2,000円で地デジ放送を楽しめる「室内アンテナ」について!
・室内アンテナの機種選びと設置の方法
・フィルム型アンテナとは何か? 地デジテレビ用でおすすめ、最強の室内アンテナの選び方。ランキングで人気の高性能商品も紹介!
・地デジ用で最強のテレビ室内アンテナを選ぶには? 平面アンテナやブースター内蔵型などおすすめ人気モデルのランキング発表!
・BS放送、CS放送を視聴する衛星放送用テレビアンテナを室内に設置する方法とその条件、おすすめの設置用製品とは?
・室内に衛星放送用のBS/CSアンテナを設置してBS放送、CS放送のテレビ番組を観る方法、5大チェックポイント解説!
・BS/CSアンテナ(衛星放送用)を室内に設置する方法

その他、地デジ、BS/CSアンテナを設置できる各種位置については、以下の各コラム記事がご参考になると存じます。

・ご要望別・地デジアンテナの機種と設置の方法
・屋外用地デジアンテナで最強と呼べるランキングでも人気おすすめモデルの選び方は? アンテナを室内空間に設置する方法も紹介!
・地デジ用テレビアンテナ各種類の違いと選び方とは? 戸建て住宅への設置や交換する方法、工事費用はいくらかの相場も解説!
・地デジテレビアンテナをさまざまな場所に設置する工事と、アンテナの向きや方向を自分で調整する方法とは? 費用の相場も解説!
・衛星放送用BS/CSアンテナの種類と性能とは? 地デジテレビアンテナとの違い、設置工事の方法から機種の選び方まで解説!
・BS/110度CSアンテナで安定して衛星放送を受信できる設置の場所とアンテナの向きや角度を正確に調整する方法
・自分でDIY取り付けも可能? 衛星放送用BS/CSテレビアンテナのさまざまな設置方法と工事を行う際の注意点
・住宅でBS/CSテレビアンテナを屋外の見えない位置に設置する方法は? ベランダ内などに隠して設置できる会社や注意点を解説
・地デジ・衛星放送のテレビアンテナ設置で、受信性能や見栄えが最適の場所や位置は? 設置場所による工事の方法や費用も徹底解説
・地デジ、衛星放送でテレビアンテナの向きに適した方向とは? アンテナ機種別の設置位置や自分で角度調整を行う方法も解説!
・オシャレなデザインのテレビアンテナ工事で失敗しない選び方とは? 屋根裏などにアンテナを隠す設置と配線の方法も解説!
・地デジや衛星放送用BS/CSテレビアンテナのベランダ設置や壁面取付の方法は? デザインアンテナ失敗例や必要な端子も解説
・テレビアンテナ設置場所のポイント(地デジ・BS/CSアンテナ編)

倒壊したアンテナの撤去とアンテナ新規設置工事の流れ

住宅に設置されている地デジ、BS/CSアンテナから、屋内にある各テレビなど機器までの、アンテナケーブル(同軸ケーブル)による配線は、おおむね以下の通りです。

まず屋外に設置された地デジ、BS/CSアンテナのケーブルを「混合器」という機器に接続して、一本のケーブルにまとめることで、配線や機器をシンプルにします。設置されるのが地デジアンテナのみの場合や、後述するブースターが混合器の性能を備えている場合は、単体の混合器は使用しません。

次にケーブルは多くの場合、現場の電波状態や屋内に設置されるテレビの台数などに合わせて、テレビ電波の強度を増幅するための「ブースター」という機器に接続されます。混合器とブースターが一体化した機器もございます。

そして屋内に引き込まれたケーブルは、屋内の各アンテナコンセントへと電波を等分に分配する「分配器」に接続され、タコ足状に分岐したケーブルは各部屋のアンテナコンセントに接続されます。

混合器で地デジ、BS/CSの電波を混合している場合は、アンテナコンセントかテレビ機器の前で「分波器」に接続して、再度、それぞれの電波を2本のケーブルに分け、テレビ側の地デジ、BS/CSのチューナーに接続します。
各機器の詳細やアンテナ配線部の構造などについては、以下の各コラム機器をご確認ください。

(ブースター)
・テレビアンテナの「ブースター」徹底解説・前編(基礎知識編)
・テレビアンテナの「ブースター」徹底解説・後編(機種選び・設置編)
・テレビアンテナに「ブースター」は必須の機器なのか? その種類と性能、必要なケースを解説【地デジ設置・あさひアンテナ】
・テレビの映りが悪い時に使うアンテナブースターとは? 屋外用・屋内用ブースターの違いと症状別の選び方を徹底解説!
・地デジ用テレビアンテナの受信レベルが低くなる原因とは? ブースターによる対処法など受信レベルを改善する工事の方法を解説!
・テレビ放送の映りが悪い際にアンテナブースターの交換は必要?

(分配器)
・ご自宅のすべてのテレビに電波を送る「分配器」とは? その種類と選び方を徹底解説!
・アンテナ工事の「分配器」とは何?「分波器」「分岐器」との違い
・テレビアンテナへの分配器の設置で、現場の電波レベルや条件に適した選び方と注意点を徹底解説。分波器や分岐器との違いとは?
・テレビアンテナの分配器の設置・接続、交換方法と注意点
・テレビアンテナの電波を各部屋に分岐する方法は? 分配器と分波器の違い・接続方法や選び方

(混合器・分波器)
・地デジ用と衛星放送用、両方のテレビアンテナ設置で工事コスト軽減のため必要な機器、混合器、分波器とは何なのか?
・戸建て住宅のテレビアンテナ工事に必要な配線と分波器の役割とは? 地デジ、BS/CS放送に適した機器の選び方も解説!

(アンテナケーブル(同軸ケーブル))
・室内のテレビアンテナケーブルを延長する方法とは? アンテナ線なしのワイヤレスで地デジ、衛星放送を見る方法も解説!
・テレビ放送(地デジ、衛星放送BS/CS、4K8K)に合わせたテレビアンテナケーブルの種類と選び方、徹底解説!
・テレビ放送や機器に合わせたアンテナケーブル(同軸ケーブル)の種類と選び方、徹底解説!
・アンテナとテレビを結ぶアンテナケーブル、その種類と性能を徹底解説!
・地デジアンテナとテレビを接続するケーブル(同軸ケーブル)とは? 衛星放送でも使えるケーブルの種類や市場や通販の価格も解説

(アンテナ配線)
・戸建住宅におけるテレビアンテナ配線を徹底解説!
・戸建ての家へのテレビアンテナ設置と配線、周辺機器の取り付け工事を行う費用の相場とは? 料金の安い業者の選び方も解説
・戸建て住宅で地デジテレビアンテナを取り付ける工事に必要な配線とは? 設置にかかる費用の相場、料金や業者選びの方法も解説!

そして屋根の上でアンテナが倒壊するなどして、アンテナを撤去、新しいアンテナへ交換する場合は、ブースターが同じマストに設置されていた場合はダメージを受けるケースもございますが、基本的にアンテナ以外の機器が大きなダメージを受けるケースは少なくなります。

そのため実際のアンテナ工事としては、倒壊したアンテナの撤去と、新規アンテナ設置、および配線の接続のみになり、それ以外の機器や配線を交換する必要は、基本的にはございません。
ただアンテナと同様、ブースターや分配器なども老朽化して耐用年数を超えている場合は、交換されることがお勧めとなります。

また倒壊したBS/CSアンテナが旧式の2K対応型であり、新しく設置されるBS/CSアンテナが4K8K対応型である場合には、4K、8Kテレビで「新4K8K衛星放送」をご視聴になるため、ブースターや分配器、アンテナケーブルなどを4K8K対応のものに交換する必要が出るケースもございます。

総合して、アンテナが倒壊した場合の、古いアンテナ撤去と新規アンテナ設置の工事費用としては、
・倒壊したテレビアンテナの撤去、処分費用。
・新規アンテナの本体価格+設置工事費。
・(必要な場合のみ)ブースター、分配器などの本体価格+交換工事費用。
・(必要な場合のみ)特殊な設置具や工事の追加費用。
となります。

なお当あさひアンテナにおける、旧アンテナ撤去・処分費用、また各種アンテナ本体価格と基本設置部材がセットになったアンテナ設置工事費は、以下の通りになります。
あさひアンテナ・料金のご案内。

また上記した新4K8K衛星放送の受信、視聴に必要なアンテナ本体や機材については、以下の各コラム記事で解説しております。

・新4K8K衛星放送とは? 4K、8Kテレビの購入後に必要なアンテナ工事と費用の相場、おすすめ業者の選び方まで徹底解説!

・「新4K8K放送」を視聴するためのアンテナ工事、配線について徹底解説!

・「新4K8K衛星放送」のご視聴に必要な機器・完全チェック!

・超高画質!4K・8K放送の魅力と工事について

倒壊したアンテナの修理、再設置に火災保険が適用できる?

ご自宅のテレビアンテナが、台風などに伴う風雨。また雪や雹、雷、外部からの落下物などによって倒壊、損壊した場合は、修理費用が火災保険の補償対象になるケースがございます。
つまり火災保険の申請によって、保険金でアンテナの修理ができるため、修理費用が実質的に無料となるため、おすすめの方法と申せます。

これは多くの場合、火災保険の補償内容に、火災だけでなく「風災保証」が含まれており、補償対象である住宅と付帯設備の中に、テレビアンテナが含まれているためです。この風災保証では、落下物の他、さまざまな災害、事故による損害に対して補償を受けることができます。

ただし地震によるアンテナ倒壊や破損については、付帯する地震保険に加入されている場合などを除いて、基本的に火災保険では補償の対象外となっております。
また実際にどのような被災や被害状況で火災保険を利用できる、どこまでの額が保証されるかなどの詳細については、会社ごとの保険の商品や契約の内容によっても異なります。

そこで、当あさひアンテナでは、台風など風災保障が適応される災害でのアンテナ修理、再設置などの工事をご依頼される際に、火災保険(風災保障)の請求に関してもご相談いただければ、保険の契約内容に応じて、保険会社に提出する修理報告書、見積書、施工前後の写真などの補償請求書類や調査の資料をすべてご用意し、ご自分で行われる必要がある各種書類への記入や作成、保険会社との交渉についても、専門スタッフが全力でサポートいたしますので、ご安心ください。
災害でのアンテナトラブルに関する火災保険の適用について、詳細は以下のコラムをご参照ください。

台風などで壊れたテレビアンテナの修理に火災保険の申請を使える場合と、工事費用の目安を紹介。
地震や台風によるテレビアンテナの故障は火災保険で修理費用が出るってホント?
「アンテナが倒れた場合の対処法!火災保険で無料修理」

アンテナ故障への対処法・まとめ

あらためて申し上げますが、当コラムは、アンテナ倒壊の原因から対策、予防策までを解説する前後編のコラムであり、
屋根の上でテレビアンテナが倒れたときのアンテナ修理工事(前編・原因と対処)
の姉妹記事に当たります。屋根の上に設置された各種テレビアンテナが倒壊した場合の主な対処、予防など対策の例は、本コラムでご紹介いたしました。

その他、アンテナの撤去、交換の流れや、再設置する場所の選択などは、以下のコラムをご参考にしていただければ幸いです。
テレビアンテナ(地デジ、BS/CS)の交換・撤去(前編・時期編)
テレビアンテナ(地デジ、BS/CS)およびアンテナ機材の交換・撤去(後編・手順編)
地デジ・BS/CSテレビアンテナ設置工事の手順
テレビアンテナ設置場所のポイント(地デジ・BS/CSアンテナ編)
ご要望別・地デジアンテナの機種と設置の方法

近年では地デジ、衛星放送のテレビ番組を視聴する方法にも、ケーブルテレビ(CATV)や光テレビ(ひかりTV)などがございます。ただ、やはり新築の物件などマイホームにおけるテレビ放送のご視聴には、長年にわたって視聴でき、有料チャンネルなどを除けばさまざまなチャンネルを無料で視聴できる、テレビアンテナの設置がもっともコストパフォーマンスの高い方法と申せます。

ただ、それだけにテレビアンテナの倒壊をはじめ、向きの狂い、サビなど老朽化による故障。またアンテナ周辺機器の問題などで、テレビ画面にエラーコードが表示される、映りが悪いなどの不具合が発生した場合には、大変な不便が生じてまいります。

また屋根の上でマストを固定するワイヤーが切れて、折れる、傾くなどして壊れたテレビアンテナを放置していると、アンテナが屋根の上から落ちて大きな事故が起こるリスクもあり、早急な立て直しや修理で、安全を確保する必要がございます。

また近年ではDIYにより、テレビアンテナの取り付けから、修理や交換、点検などを行われる人も多いと言われます。ただ屋根の上など、家の高い位置に設置されたテレビアンテナの状況を見る作業には、非常な危険が伴います。

特にアンテナが倒れる、傾く。また住宅内のテレビがまったく映らないなど重大なアンテナトラブルに際しては、アンテナ周辺の機器や部品など関連の部分もチェックして、トラブルの原因を判断することも含め、当あさひアンテナなど、アンテナ工事の専門業者へとお任せいただくことが重要と申せます。

お客様のご自宅にて、突然テレビアンテナが倒壊したなど各種トラブルのご相談。また工事費用がいくら程度かのお見積りについては、ご連絡をいただいてからの即日工事、夜間工事をはじめ、テレビアンテナ各機種への交換工事、さらには保険適用へのサポートまで各種サービスご対応する、当あさひアンテナのフリーダイヤル(0120-540-527)へのお電話、また公式サイト(ホームページ)のメールフォーム、LINEアカウントまで、お気軽にご連絡ください。

豊富な経験と実績、そして高い技術を誇る弊社のアンテナ職人が、現場の条件に適したアンテナ修理、新規アンテナ設置を、業界最安に挑む費用でご提案し、必ずや安定した受信と、自然環境への高い耐久性を誇るアンテナの復旧工事、新規設置を実現いたします。

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アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 20,000円(税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 15,000円(税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 15,000円(税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。