地デジ用と衛星放送用テレビアンテナの種類と設置工事の方法とは? ご要望に適した機種の選び方を徹底解説!

2023年12月27日

あさひアンテナ アンテナ工事 無料相談
今日の戸建て住宅をはじめ、一般のご世帯にはほとんど必須の設備、機器でありながら、一般の方には意外と詳しいことを知られていない製品が、テレビアンテナではないでしょうか?

現在でもテレビアンテナと言えば、屋根の上に立てる魚の骨のようなアンテナや、大きな皿状の円盤を持つパラボラアンテナというイメージの方もおられることでしょう。

しかし地上波テレビ放送では、2011年(平成23年)に、かつてのアナログ放送から地上デジタル放送(地デジ)へと完全に転換され、アナログ放送時代からテレビ電波の種類も変わったことで、従来の肴の骨に似た八木式アンテナだけでなく、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナなど、さまざまな特徴やメリットを持つ新モデルも登場しております。

パラボラアンテナは衛星放送用のアンテナ(BS/CSアンテナ)ですが、こちらも2018年(平成30年)の「新4K8K衛星放送」のスタートで、新たなアンテナモデルが登場している他、アンテナ本体サイズの違いや、雨風への強さを高めたモデルなど、多くのバリエーションがございます。

本コラムでは、2023年(令和5年)現在の、地デジアンテナ、衛星放送用アンテナの基礎知識、および主な種類をご紹介。さらにそれぞれの機種、モデルのメリット、デメリット。どのような現場に適しているかを、徹底的にご説明いたします。

ご自宅にて各種テレビアンテナの取り付け工事をお考えのお客様は、当コラムをお読みいただければ、ご自宅の環境やご要望に最適のテレビアンテナをご判断いただけることと存じます。

目次

地デジアンテナと衛星放送用アンテナの違いとは?

現在の日本で、主なテレビ放送と言えば、地上デジタル放送(地デジ放送)と衛星放送です。
現在では、地デジ放送、衛星放送とも、テレビの映像信号を「0」「1」のデジタル信号へと変換し、その信号を電波の波長に変換して送信する「デジタル放送」の形式になっております。
ただこの二種類のデジタル放送は、放送の仕組み、電波の種類とも、根本的に異なります。

地デジ放送は、日本各地の主要地域に設置され、広範な地域に地デジ電波を送信する大規模な電波塔、送信所(基幹局、親局)を中心に、その周辺の要所に衛星のごとく数多く設置される中継局(サテライト局)が、送信所からの地デジ電波をリレーするような形式で、日本各地の隅々へと送信しています。
地デジ放送、およびそれ以前の地上アナログ放送は、電波塔から地上の空間を送信されるため、衛星放送との対比として「地上波放送(地上波テレビ放送)」と呼ばれます。

地デジ放送に使用される電波は、UHF波(極超短波)のうち、470MHz(メガヘルツ)から710MHzまでの周波数帯で、波長の幅は約40センチから60センチ程度です。

衛星放送は、地球の赤道軌道上、約36,000キロ上空の宇宙空間で、地球の自転に合わせて周回しており、地上からは常に上空の一点に静止して見える人工衛星「静止衛星」を利用する放送です。
まず地上の放送局から、静止衛星へと電波を送信(アップリンク)し、静止衛星内で電波の周波数帯を変換、増幅した上で、地上の広範囲へと送信(ダウンリンク)します。

日本の衛星放送では、静止衛星からの電波として、UHF波より周波数帯の高い、マイクロ波の「SHF波(センチメートル波)」を使用しています。利用される周波数帯は12GHz(ギガヘルツ)前後のため「12GHz帯」とも呼ばれ、その波長の幅は約25ミリ前後になります。

このように地デジ放送と衛星放送では、電波の発信元も、その電波の性質も大きく違うため、それぞれのテレビ放送を受信するためには、まったく異なる構造を持つ地デジアンテナ(UHFアンテナ)と衛星放送用アンテナを、それぞれ別個に設置する必要がございます。
なお地デジ電波、衛星放送の電波の基礎知識については、以下の各コラム記事で詳しくご説明しております。
・地上デジタル放送の「地デジ電波」基礎知識
・衛星放送(BS放送・CS放送)の「テレビ電波」基礎知識

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適切な地デジアンテナ機種を選ぶための地デジ受信の注意点とは?

ご自宅に取り付ける地デジアンテナの機種を選ぶにあたっては、まず地デジ放送の電波であるUHF波の性質について理解される必要がございます。
電波の周波数とは、一秒間に波長が繰り返される数のことで、周波数が高いほど波長の幅は短くなります。そして電波は周波数が低い(波長が長い)ほど、その性質は音に近く、周波数が高く(波長が短く)なるほど、性質が光に近くなります。

今日の地デジ電波は、上記のようにUHF波を使用しております。UHF波は、アナログ放送時代の主なテレビ電波であったVHF波(超短波)に比べると、比較的、周波数帯の高い電波ですが、一定の波長の幅もあるため、音に近い性質も備えております。

具体的には、空間を伝わって広がる地デジ電波(UHF波)は、山地などの障害物にぶつかると遮断されて、その向こう側に届かなくなります。ただ高層ビルなどの小規模な障害物にぶつかった場合は、地デジ電波がその横を伝わって向こう側で広がることにより、障害物を乗り越えることができます。
ただ地デジ電波が障害物を乗り越える力も完全ではなく、ビルなどで地デジ電波が遮られて陰になる方向の一帯、特にその中心部では電波が届きにくくなり、地デジ電波の受信レベルが大きく低下してきます。

また住宅密集地など、短い間隔で戸建て住宅などが立ち並ぶエリアでは、屋根の上では十分な地デジ電波が受信できるエリアでも、隣家との間が狭い壁面では、立ち並ぶ住宅に電波が遮断されるため、受信できる地デジ電波レベルが大きく低下し、デザインアンテナなどの壁面設置が難しくなるケースも出てきます。

一方で、金属など電波を反射、遮断してしまう建材が使われていない、一般的な戸建て住宅であれば、地デジ電波が、屋根や壁などを通り抜けて屋内にも届きます。通り抜ける際に一定の減衰(電波レベルの低下)は生じますが、元となる地デジ電波レベルが強いエリアであれば、室内アンテナの使用や、屋内への地デジアンテナ設置も可能となります。

なお地デジ電波は、日本各地に設置された電波塔から電波を発信している性質上、電波塔からの距離や、山地など地形の影響により、日本国内でも受信できる地デジ電波レベルに違いが生じます。
電波の強度を示す単位の「㏈(デシベル)」を基準に、受信できる地デジ電波レベルで日本国内の地域を分類したものを「電界地域」といいます。
電界地域とは、放送局やアンテナメーカーなどが地デジ受信の目安として、それぞれ独自に設定しているものであり、定義にやや差異はございますが、一般的には、

・強電界地域:受信できる地デジ電波レベルは80㏈以上の地域。
・中電界地域:受信できる地デジ電波レベルが80㏈から60㏈の地域。
・弱電界地域:受信できる地デジ電波レベルが60㏈以下の地域。

になります。
この電界地域は、おおむね主に地デジ電波塔に距離が近く、電波を遮る障害物もなく、電波塔が見渡せるエリアが強電界地域にあたり、そこから距離が離れるにつれて、中電界地域、弱電界地域になります。
また弱電界地域でも、受信できる地デジ電波レベルが50㏈から40㏈以下で電波塔の受信範囲外にあたり、通常の地デジアンテナを取り付けても、安定した地デジ受信が難しくなるエリアを「微弱電界地域」と呼ぶ場合もあります。
さらに日本国内には、地デジ電波がほとんど遮断される山地や山間部、高原。また電波塔から極めて距離が通り離島部など、地デジ電波がまったく届かないエリアも一部に存在し、このようなエリアを、地デジの「難視聴地域」と呼びます。

また地デジ電波は、電波が伝わる空間の状態にも影響を受けます。具体的には、一年を通した気候、気温の変化による空気の膨張、収縮などで、同じ現場でも約6㏈程度の電波レベルの変動が起こり得るほか、雨や雪などの悪天候では、地デジ電波レベルが大きく低下します。
そのため、地デジアンテナの設置にあたっては、まずはその現場で受信できる地デジ電波レベルに応じた機種や設置位置を選ぶこと。そして電波レベルの変動を踏まえて、必要なレベルよりやや余裕のある電波レベルを確保することが重要となります。

他にも、安定した地デジ受信に関連する地デジ電波の性質、特性としては、電波(映像信号)の品質の他、地上から高度が高まるにつれて、電波レベルの強弱が波のように繰り返されるハイトパターン。地デジ電波が携帯電話の電波などと入り混じって電波障害が生じる混信を避けるため、電波塔によって地デジ電波の波長の角度を変更し、地デジアンテナ側も対応の必要がある水平偏波、垂直偏波の違いなどがございます。

ここでご説明した地デジ電波の各種特性、また地デジ電波の歴史などについては、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しておりますので、よろしければご確認ください。
・地デジアンテナ設置に重要となる「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」とは
・徹底解説!強・中・弱の地デジ電界地域に適したテレビアンテナ工事の選び方、調べ方は?
・地デジ電波の強さと品質を示す「dB」「MER」「BER」とは何か?
・地デジの「水平偏波」「垂直偏波」の違いとは?
・地デジアンテナを設置する高さの設定で重要となるハイトパターンとは? 地デジ電波を受信するために適切なアンテナの高さとは?
・現在の地上波テレビ放送で地上デジタル放送が開始されたのはいつ? デジタル放送とか何か、その仕組みや特徴も全解説!
・地方チャンネル(独立放送局)とはどういうものか?

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戸建て住宅に必要な地デジアンテナとその特性とは?

現在、戸建て住宅などに設置される地デジアンテナ機種は、主に「八木式アンテナ」「デザインアンテナ」「ユニコーンアンテナ」の三種類です。他にも強電界地域であれば、住宅の室内で「室内アンテナ」「屋外屋内兼用アンテナ」を使用できる場合もございます。
ここでは各地デジアンテナに共通する、受信性能などの特性について解説してゆきます。

まず地デジアンテナ各機種の受信性能を判断する共通の基準は「素子数・素子数相当」「動作利得・ゲイン」の二種類があります。

素子数とは、アンテナ本体に設置された「素子(エレメント)」の数を示したもので、その数がそのまま受信性能につながります。また外部から素子が見えない形状の地デジアンテナでは、受信性能を素子数に換算した、素子数相当の単位が使用されます。
素子数(相当)は各電界地域に合わせた地デジアンテナモデルの目安にもなり、基本的に強電界地域では8素子から14素子、中電界地域では14素子から20素子、弱電界地域では20素子以上のモデルが使用されます。

実際には、現場に適した地デジアンテナの受信性能は、現場の正確な電波レベルやテレビの設置台数、アンテナの設置位置などの諸条件にも左右されますが、逆に現場の電界地域に適した素子数より多い地デジアンテナを使用すると、地デジ電波だけでなく無関係のノイズ(雑音)となる電波も受信してしまい、かえって地デジ放送の画面が乱れる原因にもなるので、注意が必要です。

また各素子数(相当)にも、一定の受信性能の幅があり、同じ素子数の地デジアンテナでも、機種や細かな性能の違いにより、実際の受信感度には違いが生じます。
具体的には、アンテナ本体で素子が露出しており、その数が「素子数」で表される地デジアンテナを「素子アンテナ」と呼び、素子が露出しないアンテナに比べて受信感度が高くなります。他にも、後述する「指向性」の差や、アンテナによって受信できる周波数帯なども、受信感度に影響を与えます。

動作利得とは、単に利得、または英語でゲイン(gain)とも呼びます。動作利得の概念は詳しくご説明すると、やや複雑になりますが、簡単に申し上げると、地デジアンテナが受信できる電波レベルに対して、アンテナから出力できる電波レベルの効率。またはアンテナ本体の正面側における受信感度を示す目安といえます。
動作利得は「㏈」の単位で標記されますが、この数値は、受信できる電波レベルではなく、実際のアンテナと、基準となる指向性がないアンテナとの出力レベルの差異を、常用対数で表した数値です。

指向性については次の段で詳しくご説明しますが、シンプルな構造のアンテナは、アンテナの形状にも影響を受けますが、360度の全方向に、ほぼ同等の受信性能を発揮します。
そして実際に製品として販売される地デジアンテナは、その設計から、受信性能を一方向(アンテナの正面側)へと集中することで、そのぶん受信性能を高めているといえます。

動作利得の数値は、アンテナの素子数(相当)にも比例し、強電界地域では5dB以下。中電界地域では5㏈から10dB。弱電界地域なら7㏈から14dBの数値が必要になります。また各電界地域で必要なレベルより動作利得が高い地デジアンテナを設置すると、やはりノイズを受信しやすくなり、地デジ放送の受信にかえって支障をきたすためご注意ください。

上記の通り、同じ素子数(相当)の地デジアンテナであっても、機種、モデルの違いによる指向性の差や素子の露出、またオールチャンネルアンテナとローチャンネル用アンテナの差によって、実際の受信性能は違ってまいります。そして動作利得は、同素子数(相当)モデルでも、このような細かい要素による受信性能の差を確認するための目安になります。

そして指向性とは、すでに少しご説明した通り、地デジアンテナ本体の一方向でのみ受信性能が高まる性質を示すものです。具体的には、アンテナ本体の正面側でも、真正面を中心とした一定の範囲(角度)でのみ受信性能が鋭くなり、そこから外れるほど受信性能が低下し、真横や後方などではほとんど受信できなくなる性質を言います。

したがって地デジアンテナの設置に当たっては、指向性が働くアンテナの正面側を、現場に近い地デジ電波塔の方向(もしくは地デジ電波が高層ビルなどに反射した反射波の方向)へと正確に向ける必要があります。また住宅の壁面やベランダの手すりなどに設置する場合も、アンテナの正面を電波塔などの方向へと向けられる側に面した壁面でなければなりません。
またこの指向性には、アンテナの正面以外の方向から届く、ノイズとなる不要な電波を遮断する役割もございます。

そして地デジアンテナは、素子数(相当)が同等のモデルでも、指向性が高い(受信性能が高まる角度が狭い)モデルほど、範囲内での受信性能が高まる性質があります。
地デジアンテナ各モデルの指向性の高さは「半値幅」の数値で示されます。これは地デジアンテナの受信性能が最大になる真正面の角度を「0」の基準として、アンテナの角度を左右へとずらし、受信性能が最大から半分のレベルになる角度を示した数値です。

例えば、国内大手メーカーの地デジアンテナ各機種で、同じ20素子(相当)モデルの半値幅、および動作利得を比較した場合、八木式アンテナの半値幅は28度から52度で、動作利得は8.5㏈から13.8㏈。
デザインアンテナの半値幅は75度から86度で、動作利得は7.8㏈から9.8㏈。ユニコーンアンテナの
半値幅は83度から93度。動作利得は5.5㏈から6.2㏈になります。

同じ素子数(相当)でも、指向性が高い(受信範囲が狭い)ほど、動作利得(受信性能)が高まることがおわかりになるでしょう。一方で指向性が高いアンテナほど、風雨などの影響を受けてアンテナの設置角度がずれると、受信感度が低下しやすいという弱点もございますので、注意が必要です。

お住まいに地デジアンテナを設置される場合には、これら現場の地デジ受信環境や設置位置などに合わせた受信性能、指向性を持つ地デジアンテナモデルの選択が重要と申せます。

なおここでご説明した各要素については、それぞれ以下の各コラム記事で、個別に詳細な解説がございますので、よろしければご確認ください。
・テレビアンテナの性能を決める「素子」とは何か? 地デジアンテナ工事で重要な「素子数」を徹底解説!
・地デジ用テレビアンテナ工事にて設置する電界地域に最適な受信性能は「何素子数」タイプか? アンテナ機器の選び方を徹底解説!
・地デジ放送用テレビアンテナ、UHFアンテナ機種による素子数の違いとは? 高性能モデルや現場ごとに必要な素子数の機種を解説
・地デジアンテナや無線通信用アンテナの性能を示す利得、動作利得とは何か? 素子数との違いなど地デジアンテナ基礎知識も解説

・地デジのテレビアンテナで受信できる方向は指向性で決まる? アプリでアンテナの方向調整に最適な角度を調べる方法も徹底解説!
・地デジ用テレビアンテナ設置の工事で向きや角度を調整すべき方向と「指向性」の関係とは? 自分で方角を調整する方法も解説!

戸建て住宅用・地デジアンテナ(UHFアンテナ)の主な機種とは?

ここでは、戸建て住宅の屋外設置に使用される主な地デジアンテナ機種「八木式アンテナ」「デザインアンテナ」「ユニコーンアンテナ」および、地デジ電波の強いエリアにて、室内で使用できる「室内アンテナ」「屋外屋内兼用アンテナ」についてご説明してまいります。

最強の受信性能と低価格が魅力!「八木式アンテナ」

今日でもテレビアンテナと言って多くの人が思い浮かべるのは、屋根の上に立てられた支柱の先にある、魚の骨のような形状のアンテナではないでしょうか?
これは八木式アンテナと言い、アナログ放送時代から使われている歴史の長いアンテナで、21世紀の初頭まで、室内アンテナや衛星放送用パラボラアンテナを除けば、ほぼ唯一といっていいテレビアンテナの種類でした。

八木式アンテナは、大正時代にあたる1920年代に開発された歴史の長いアンテナであり、名前の由来は当時、研究を進めた東北帝国大学(現・東北大学)の八木秀次工学博士に由来します。
別名として、八木アンテナ、また共同研究者で実質的に研究を主導した宇田新太郎博士の名前も含めた八木・宇田アンテナ。その性能を示す指向性短波アンテナなどがあります。また地デジアンテナとしては、他のモデルに対して、単にUHFアンテナと呼ばれる場合もあります。

現在の地デジアンテナ(UHFアンテナ)としての八木式アンテナは、矢印状の骨組みに、短い横棒がいくつもついた、やはり魚の骨のような形です。ちなみにこの短い棒は「素子(エレメント)」といい、地デジ電波を受信するパーツになります。
アンテナの正面は矢印の先(魚の頭)とは反対側になり、こちらを電波塔などの方向に向けて設置することになります。

八木式アンテナ本体のサイズは、一般的な20素子モデルで、縦の高さ50センチ前後、横幅35センチ前後、奥行きは140センチ前後になり、現在の地デジアンテナではやや大型と言えます。ただ14素子、8素子など素子数が少ないモデルは、その分、小型になります。

八木式アンテナの設置位置

八木式アンテナの固定方法は、主に対応するマスト(支柱、ポール)の先になり、一般的には戸建て住宅の屋根の上に、屋根馬という四脚の器具を置き、マストを固定して先端に八木式アンテナを設置。
さらにマストや屋根馬を、屋根の四方から張ったステンレスワイヤーなどのステー(支線)で固定するという形になります。

他にも、壁面やベランダの手すりなどに、サイドベースと呼ばれる水平にアームが突き出した器具を取り付け、マストを固定して設置する。ベランダの内部空間への設置。小型モデルを軒先などから吊り下げるという方法もあります。

また八木式アンテナを住宅の屋根裏空間に設置することも不可能ではありませんが、デザインアンテナの場合に比べると、本体のサイズから設置できる条件が厳しい。また専用の設置器具などが必要となり設置費用もほとんど変わらないなど、特に八木式アンテナを使うメリットは少なくなります。

そのため屋根裏設置に際して、デザインアンテナでは受信性能が不足し、八木式アンテナが設置可能なスペースが確保できるなど、特殊な条件が揃った場合を除いて、屋根裏空間に八木アンテナが設置されるケースは少なくなります。

八木式アンテナの種類

八木式アンテナのモデルは、主に「受信性能(素子数)別」「対候モデル」別になります。
八木式アンテナには、素子数別のモデルが数多く、通常モデルでは主に8素子、14素子、20素子のモデルに分かれ、それぞれがおおむね強電界地域、中電界地域、弱電界地域の各地域に対応します。

他にも八木式アンテナには、高性能モデルとして「パラスタックアンテナ」というモデルも存在します。
パラスタックアンテナとは、Ⅹ字型のパーツの上下左右に素子パーツを並べた「高性能素子」を使用したモデルで、さらに27素子、30素子などの多素子モデルもあるため、通常の八木式アンテナを3、4基並べたような高い受信性能を誇り、微弱電界地域でも地デジ受信が可能になります。
またパラスタックアンテナでは、5素子程度でも通常モデルと同等の受信性能を確保できるため、アンテナ本体の小型化にも利用されます。

他にも、地デジ電波であるUHF波の470MHzから710MHzは、13chから52chまでの40チャンネルに分けられて各テレビ局に1チャンネルずつ分配されていますが、日本国内の多くのエリアでは13chから36ch程度までの低い周波数帯(ローチャンネル帯)しか使用されていません。

そして一般の地デジアンテナは、ほとんどが13chから52chすべてのチャンネルを受信できる「オールチャンネルアンテナ」になりますが、八木式アンテナには、13chから34ch、また36ch程度までの受信に特化した「ローチャンネル用アンテナ」も存在します。

このローチャンネル用アンテナは、34chから36ch以上の高い周波数帯のチャンネルは受信できない半面、対応するチャンネル帯の受信性能は、オールチャンネルアンテナよりも高くなります。そのため、地デジ放送でローチャンネル帯しか使用されていないエリアに適したモデルになります。

対候モデルとは、八木式アンテナの弱点である、風雨や雪、潮風など自然環境への弱さをカバーする工夫がなされたもので、素材や設計の改良や表面加工などにより、対候性(気候など自然環境への強さ)を高めたモデルになります。

例えば軽量化により耐風性を高めたモデル。ステンレス製でサビや腐食に強いモデル。また大雪や潮風への対策を強化した塩害用、雪害用モデルなどが存在し、それぞれの自然環境に適したモデルを使用することで、自然環境による老朽化やトラブルを抑えることができます。

八木式アンテナの強み:受信性能が高く価格も安い!

八木式アンテナは上記の通り、素子数別のモデルが豊富で高性能モデルもあり、強電界地域から地デジ電波レベルが非常に弱い地域まで、幅広い地域に対応できるのが特徴です。

また水平偏波、垂直偏波への対応に関しても、同じ八木式アンテナモデルでも本体の設置角度を90度、傾けるだけで対応できます。

その他にも、まず設置位置が高いため、周辺で地デジ電波を遮る障害物に影響されにくくなる。さらに指向性が高い。素子が露出して受信感度が高まる素子アンテナである。ローチャンネル用アンテナが存在するなどの理由で、他の地デジアンテナ機種に比べても、総合的にもっとも高い受信性能を確保できるという点が、現在でも八木式アンテナが根強い人気を誇る大きな理由です。

他にも、設計がシンプルな古典的アンテナであり、製造や設置の技術なども完成されているため、本体価格や設置費用がもっとも低価格という点も大きな魅力です。
八木式アンテナの平均的な実売価格は、一般的な20素子モデルで、6,000円台から10,000円強になります。8素子や14素子モデルにはより低価格の機種も存在しますが、一方でステンレスや雪害用、塩害用などのモデルは一万数千円台とやや割高になります。

またパラスタックアンテナの20素子から27素子、30素子モデルでは、一万数千円から20,000円台になります。
他にも、屋根の上のマストに設置する場合は、360度の方向へ自由に角度調整できる。BS/CSアンテナを設置する場合には、一本のマストにまとめたシンプルな設置が可能という点もメリットになります。

総じて八木式アンテナは、テレビアンテナの設置費用をできるだけ抑えたい方。また安定した地デジ受信性能を重視する方。特に地デジ電波レベルが弱いエリアや現場、住宅内で設置するテレビの台数が多い場合におすすめのモデルです。

八木式アンテナの弱点:見た目がやや悪く厳しい気候にも弱い。

高所に設置できて受信性能が高まる。古典的で廉価なモデルであるなど、八木式アンテナのメリットは、一方でデメリットにもつながります。
近年、八木式アンテナのデメリットとしてよく挙げられるのが、屋根の上に昔ながらのアンテナを立てることで、住宅の見た目や周辺の景観に悪影響を及ぼすことです。

そのため近年のデザイン性の高い住宅にお住まいの方は、八木式アンテナを敬遠されるケースや、景観地域などでは景観条例により、屋根の上への八木式アンテナ設置が制限されるケースもあります。
他にも、アンテナの一部が隣家の敷地にはみ出す越境問題が生じやすい。太陽光パネルが設置されている住宅では、パネルに影を落として悪影響を与えることがあるなどのデメリットも考えられます。

もうひとつの大きなデメリットは、屋根の上に大型で独特の形をもつアンテナが設置されるため、台風をはじめ、積雪による雪害。海沿いで潮風の影響を受ける塩害。また野鳥が多く、アンテナに止まりフンをする鳥害など自然環境の影響を受けやすく、老朽化しやすくアンテナの耐用年数(寿命)が短くなるという点です。
八木式アンテナの耐用年数は、平均して10年程度とされていますが、台風が多い、豪雪地帯など、環境の厳しいエリアでは、設置から10年未満で故障などのトラブルが発生することも珍しくありません。

これら八木式アンテナのデメリットを抑えるには、まず屋根の上ではなく壁面やベランダの内外など、設置位置を工夫するという方法があります。ただ屋根の上より低い設置位置では、八木式アンテナのメリットである受信性能がやや低くなる。また設置器具や工事の追加などにより、設置費用がやや割高になるといった難点も出てまいります。

また自然環境への対策としては、前述した軽量、ステンレスモデルや雪害用、塩害用モデルを使用することで対候性が向上し、アンテナの寿命が十数年程度に長期化するという実例も出てまいります。
鳥害への対策としては、アンテナ本体に多くの結束バンドなどを巻き、鳥が留まりにくい形状にするという方法もございます。

いずれにせよ八木式アンテナは、住宅の外観にこだわる方には不向きな他、景観地域や自然環境が厳しいエリアではやや不利な地デジアンテナ機種といえます。

八木式アンテナ設置工事は、当あさひアンテナにお任せください!

ホームセンターや家電量販店、また当あさひアンテナをはじめとする専門業者などのアンテナ工事業者に、戸建て住宅への八木式アンテナ設置工事を依頼した場合の、平均的な「基本設置工事」費用は、八木式アンテナ本体や基本設置具、同軸ケーブルなどの機材費用を含めて、おおむね20,000円から30,000円程度です。

なお、基本設置工事(標準設置工事)とは、アンテナ本体(設置具)と同軸ケーブル以外の機材を使用せず、アンテナ本体と住宅内の一か所をケーブルで接続して電波を送る形となる、もっともシンプルなテレビアンテナ工事になります。

戸建て住宅へのテレビアンテナ設置では、ご要望に応じてBS/CSアンテナの追加設置を行う他、住宅で必要な電波レベルを確保するためのブースター設置。屋内の各室へとテレビ電波を分配する分配器など、各種機器も設置する必要があり、実際の工事費用は、各アンテナの基本設置工事費に加え、必要となるこれら追加の機材やオプション工事費の総額となります。

また同じアンテナ機種の設置工事でも、その基本設置工事費や追加工事を含めた費用の総額。また工事で使用される機材のメーカーや品質などは、担当する工事業者や、その価格体系、用意している機材などによって大きく異なってきます。

優れたアンテナ工事業者を判断するポイントとしては、単に基本設置工事費が低価格であるだけでなく、オプション工事の価格体系が明確か。使用されるアンテナ本体やブースターなど機材のメーカー、型番名などが明記されているか、またそれらが国産大手メーカーの優良な製品であるか。下請け業者を使わない完全自社施工であるか。事前の電波調査や見積もりがキャンセル費などを含めて無料か。相見積もりに対応できるか。工事後に長期保証は用意されているか、などの点が挙げられます。

当あさひアンテナでは、八木式アンテナの基本設置工事について、日本三大アンテナメーカーの一社に数えられるDXアンテナ製、軽量化により耐風性も高い高品質の20素子八木式アンテナ「UA20」本体、屋根馬やマストなど基本設置具。同軸ケーブル、防水処理までをセットにして、15,000円(税込み)からでお引き受けいたします。

他にも、八木式アンテナの各素子数モデル、高性能パラスタックアンテナ。ステンレス製や雪害用、塩害用など対候性の高い各種モデルのご用意もございますので、各電界地域、また自然環境の厳しい地域など、さまざまな現場での八木式アンテナ設置にご対応いたします。

八木式アンテナの特徴や実際の設置方法、また優良なアンテナ工事業者をお選びになるポイントについて、詳しくは以下の各コラム記事をご確認ください。
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見た目に優れて風雨にも強い!「デザインアンテナ」

デザインアンテナとは、2009年(平成21年)頃に普及しはじめた地デジアンテナの第二世代モデルであり、従来の八木式アンテナのデメリットを抑えるべく設計されたモデルと言えます。

その形状は長方形のパネル上であり、サイズはメーカーやモデル、特に受信性能によって変わってきますが、縦幅は約60センチ前後、横幅は20センチ強から25センチ前後。厚みは設置具も含めて十数センチと、八木式アンテナに比べても非常にコンパクトで省スペースになります。
さらに同じメーカーの同モデルでも、ホワイトやブラック、ブラウンなどのカラーバリエーションが豊富な点も特長です。

薄型のデザインアンテナは、平面アンテナとも呼ばれます。他にも形状や設置位置などから、壁面アンテナ、薄型アンテナ、フラットアンテナ、ケースアンテナ、ボックスアンテナなどの別名もあります。

また「デザインアンテナ」の名称は、広義には、後述するユニコーンアンテナや横型アンテナ。形状に工夫を凝らした屋外屋内兼用アンテナなど、デザイン性を重視したテレビアンテナの総称として使われるケースもありますので、ご注意ください。

デザインアンテナの設置位置

戸建て住宅へのデザインアンテナの基本的な設置方法は、住宅の壁面、またはベランダの手すり部などに、それぞれに対応する設置具を取り付け、はめ込んで固定する形になります。
他にも、背面でマストに固定するモデルもあるため、八木式アンテナと同じく、屋根の上に立てたマスト、また壁面などでサイドベースに立てたマストに設置する場合もあります。

また現場が強電界地域で、住宅の建材や屋根材、設備などが地デジ電波を通しやすく、屋内で十分なレベルの地デジ電波を受信できる。さらに設置可能なスペースが確保できる場合には、据え置きスタンドのついたコンパクトモデルを室内の窓際に置く。屋根裏空間や天井裏空間(上階と下階の間)に通常モデルのデザインアンテナを設置するという方法もあります。

デザインアンテナの種類

平面アンテナとしてのデザインアンテナは、メーカーごとにモデルや細かな意匠やカラーバリエーションの違いは存在しますが、基本的にはどれも縦長で長方形の平面型地デジアンテナです。
屋外設置を前提とするモデルは、基本的に20素子相当、26素子相当の二種類となり、他にそれぞれのブースター内蔵型モデルが存在します。

ブースターとは、テレビアンテナで受信したテレビ電波を増幅する装置であり、主に地デジ放送でも中電界地域以下のエリアや、住宅内に三台以上のテレビを設置する場合に、必要な電波レベルを確保するために、アンテナ本体とは別個に、配線上でアンテナの近くに設置される装置になります。
ただ詳しくは後述しますが、デザインアンテナは設置位置などの要因から、他の地デジアンテナ機種に比べると受信感度が低下しやすい面があり、その点を補完するために、多くのモデルにブースター内蔵型が存在します。

他にも屋内屋外兼用のコンパクトモデルも存在し、例えば、マスプロ電工製の業界最小モデルコンパクトモデル「U2SWLC3(スカイウォーリーミニ)」は、受信性能が3素子から4素子相当であるため、強電界地域専用モデルになりますが、縦幅は約36センチ、横幅は約15センチ、厚さは約5センチ強から10センチ弱程度と、一般的なデザインアンテナから半分以下の大きさであり、室内設置も可能なほか、カラーバリエーションもホワイトとブラックの二色で、屋外の壁面に設置しても目立たないモデルになります。

日本アンテナ社製の、F-PLUSTYLE「UDF85/UDF85B」は、14素子相当の性能をもち、アンテナ本体のサイズは高さ約26センチ強。横幅は約43センチ強、厚さは7センチ弱と、やはり通常モデルよりもコンパクトで、屋外設置、屋内設置の双方に対応できます。

また水平偏波、垂直偏波への対応については、デザインアンテナでも上記のF-PLUSTYLEなど、設置角度を変えることで対応可能なモデルも存在しますが、多くのメーカーの機種では、設置角度を変えるとメリットであるデザイン性が損なわれ、左右への角度調整も難しくなるというデメリットが出るため、大半のモデルは水平偏波専用モデルになり、一部に垂直偏波専用モデルが用意されております。

他にも広義のデザインアンテナとしては、DXアンテナ製の20素子相当「UAH750」、16素子相当「UAH720(P)」が、エアコンの室内機のような、横長の楔のようなケースに収められたアンテナ本体を、マストの先に固定するモデルになり、デザイン性が高く風雨や積雪などにも強く、また設置の高さを確保できるため、受信感度が高くなるメリットもございます。

デザインアンテナの強み:設置した外観性が高く耐用年数も長い!

そもそもデザインアンテナとは、アナログ放送と地デジ放送の転換期、地デジ電波(UHF波)が、従来のアナログ放送のVHF波より波長が短くなり、アンテナ本体の小型化が可能になったことから、それまでの八木式アンテナの弱点を解消すべく開発されたアンテナ機種です。

デザインアンテナのメリットは、まず住宅の壁面やベランダの手すりなどに設置できて、本体色を住宅の色合いに合わせることもできるため、設置しても住宅のデザインの一部のように調和し、家の外観や景観に悪影響を与えないことです。
それに伴い、景観地域でも問題なく設置できる。越境問題もまず起こらない。太陽光パネルにも悪影響を与えない、などのメリットも出てまいります。

もうひとつのメリットは、壁面などに貼り付けるような設置方法から、雨風や雪など自然環境の影響を受けにくく、経年劣化も進にくいため、耐用年数(寿命)が伸び、アンテナトラブルも発生しにくいという点です。

デザインアンテナの寿命は、通常の屋外設置であれば、15年から20年程度と考えられております。特に上記した屋根裏空間などへの設置であれば、住宅の外観や外装にまったく影響を与えないだけでなく、風雨などの影響もカットでき、大幅な耐用年数の長期化も期待できます。

このように従来の八木式アンテナのデメリットを解消したことから、ザインアンテナは現在の地デジアンテナでも一番の人気モデルになっております。

デザインアンテナの弱点:受信性能がやや低く設置費用もやや割高。

一方で、デザインアンテナにも、メリットの裏返しとしてのデメリットは存在します。
まずデザインアンテナは、住宅の壁面などに設置されることで、その長所を引き出せるモデルになります。ただその反面、屋根の上の八木式アンテナなどに比べると、設置の場所が低くなる分、現場の周辺で地デジ電波を遮る障害物などに影響されやすくなり、受信感度が低くなりやすい弱点がございます。

さらに八木式アンテナに比べると、素子が露出していない。指向性がやや広い。オールチャンネルアンテナしか存在しないなど点から、同じ素子数相当のモデルでも、本体の受信性能はやや低くなります。

そのためデザインアンテナは基本的に、強電界地域から中電界地域向けのモデルとなり、弱電界地域では十分な地デジ受信レベルを確保できないため、設置できないケースもございます。

また地デジ電波のレベルは充分な地域であっても、現場の近隣に高層建築が存在する、住宅密集地などでは、壁面など低い位置に設置する場合、やはり十分な地デジ電波レベルを確保できないため、デザインアンテナを設置できないケースも出てまいります。

この点も、デザインアンテナを屋根の上のマストなど高所に設置することで、ある程度の解決策となりますが、その反面、やはりデザインアンテナのメリットが損なわれる問題も出てまいります。

他にも、廉価な八木式アンテナに比べると、本体価格や設置費用がやや割高になる。特に住宅の壁へ設置する場合には、壁面にビス穴をあける必要があるなどの点もデメリットと言えます。

なおデザインアンテナの一般的な市販価格は、20素子相当で5,000円から10,000円強。26素子相当で9,000円から16,000円程度となります。またブースター内蔵モデルでは、この価格に3,000円から5,000円程度、加算されてまいります。

デザインアンテナ設置工事も、当あさひアンテナにお任せください!

八木式アンテナの項でもご説明した、各種のテレビアンテナ工事業者にデザインアンテナの基本設置工事を依頼した場合、平均的な価格は、アンテナ本体や設置部材、同軸ケーブルなど込みで、25,000円程度から35,000円程度になります。また住宅の屋根裏空間などへのデザインアンテナ設置を行う場合、業者によっては基本工事費に加えて、追加工事費用が発生することもございます。

当あさひアンテナでは、デザインアンテナの基本設置工事について、DXアンテナ製の高品質20素子相当モデル「UAH201」。また強電界地域ではマスプロ電工製のコンパクトモデル「U2SWLC3(スカイウォーリーミニ)」をご用意しており、各カラーバリエーションのアンテナ本体と基本設置具、白黒2色の同軸ケーブルなどを含む設置工事を20,000円(税込み)からでお引き受けしております。
また電波状態や住宅の建材などの条件で可能な場合には、屋根裏空間や天井裏空間へのデザインアンテナ設置も、追加費用ご無用の基本設置工事費のみで実施いたします。

他にも、さまざまな条件の現場で、デザインアンテナの設置にご対応できるよう、アンテナ本体では26素子相当やブースター内蔵モデル、垂直偏波対応モデル。また上記の横型アンテナ「UAH750」「UAH720(P)」などもご用意し、現場の条件が許す限り、デザインアンテナ取り付けをご案内いたします。

デザインアンテナ本体の特徴や、屋根裏空間など屋内への設置方法。また実際の失敗例に基づく設置の注意点などについては、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。
・地デジ用テレビアンテナ一番人気のデザインアンテナとは? 価格から工事費用、料金相場、失敗しない業者の選び方まで徹底解説!
・この最小デザインアンテナがすごい!スカイウォーリーミニ(マスプロ電工)
・新築戸建てテレビアンテナ設置におすすめのデザインアンテナとは? アンテナ種類の比較と選び方、業者の工事費用の相場まで解説
・デザインアンテナ設置にデメリット? 工事の失敗例、費用や特徴、選び方、ユニコーンアンテナとの比較を解説
・デザインアンテナ工事の失敗例とは? メリット、デメリットから取り付け費用まで解説
・地デジ用テレビアンテナ「デザインアンテナ」の失敗しない取り付け工事とは? 価格や工事費用、料金の相場や業者選びも徹底解説
・デザインアンテナ取り付けでテレビ視聴の失敗例とは? 工事の費用やメリット・デメリット、失敗しない設置方法の選び方まで解説
・地デジ放送テレビ用・デザインアンテナおすすめ機種の選び方は? 人気ランキングから業者の工事費用、価格の相場まで徹底解説!
・人気地デジアンテナ、デザインアンテナのメリットとデメリットとは? その失敗例から、適切な取り付け工事の選び方と費用を解説

旧モデルのメリットを融合した最新モデル「ユニコーンアンテナ」

八木式アンテナとデザインアンテナは、互いのデメリットをカバーし合う地デジアンテナ機種として、現在でも並立しております。
そしてこの二機種に対し、双方のメリットを融合する形で2017年(平成29年)に登場した、地デジアンテナの第三世代にして現状の最新鋭モデルが、ユニコーンアンテナになります。

ユニコーンアンテナとは、マスプロ電工による独自モデル「U2CN」の愛称であり、その名称は同社の登録商標になっております。別名で「ポール状アンテナ」とも呼ばれますが、2023年現在、同じ形状のモデルは、マスプロ電工製のU2CN以外に存在しません。

ユニコーンアンテナ本体は、高さ約67センチ、直径は約12センチから14センチ程度の、ほぼ円筒形になります。正確には、断面が左右にやや長い楕円で、裏側に当たる面が平坦になっており、その反対側が受信側である正面に当たり、アンテナやロゴなどが入っています。

アンテナ下部のカバーを開閉できる形になっており、開いた部分にアンテナ固定部が存在し、マストの先にアンテナ本体を設置する形になります。
アンテナ本体のカラーバリエーションには、どちらも光が反射しにくい落ち着いた色合いの「ウォームホワイト(WW)」「ブロンズブラック(BB)」の二色が存在します。

ユニコーンアンテナの設置位置

ユニコーンアンテナの設置方法は、八木式アンテナと同様に、戸建て住宅の屋根の上に、屋根馬で設置したマストの先。また屋根の張り出し部である破風板、壁面の高所などに、サイドベースを使用して設置する形になります。
ユニコーンアンテナの特性は、高所に設置されることで発揮されるものになるため、基本的に、アンテナ本体が屋根の上に位置する形で設置されます。

ユニコーンアンテナの強み:見た目のよさ、風雨への強さ、受信性能を兼ね備える最新モデル!

ユニコーンアンテナの特性は、そのデザイン性と、設置位置の高さにあります。
まずそのスタイリッシュな形状から、屋根の上などの高所に設置されても、住宅の見た目や景観に大きな悪影響を与えません。それにより、景観地域でも設置でき、越境問題や太陽光パネルへの悪影響も起こりにくい他、同じマストにBS/CSアンテナを設置することも可能となります。

さらにその形状から、高所に設置しても風雨を受け流し、雪なども積もりにくいため、経年劣化が進みにくく耐用年数(寿命)も長くなります。ユニコーンアンテナの耐用年数は、最新モデルであるため実際のデータは少ないものの、デザインアンテナと同じく15年から20年程度と見られています。

このようにデザインアンテナとほぼ同等のメリットを持ちながら、ユニコーンアンテナは設置位置の高さから、デザインアンテナよりも地デジ受信感度が高まります。
ユニコーンアンテナ(U2CN)本体の受信性能は20素子相当のみですが、設置位置がおおむね戸建て住宅の屋根の上など高い位置になるため、周辺に高層建築物がある、住宅密集地など地デジ電波が遮られやすい環境に影響されにくくなります。

ユニコーンアンテナの受信性能は、同じく20素子相当のデザインアンテナを、受信環境に恵まれた壁面に設置した場合と同等とされております。
またデザインアンテナは前述の通り、強電界地域など地デジ電波レベルは高いエリアでも、上記した受信環境が悪い現場の場合、特に壁面などの低い位置では地デジ電波が受信しにくくなり、設置が難しくなります。しかしそのような現場でも、ユニコーンアンテナは設置位置が高いため、多くの場合は設置が可能となります。

ユニコーンアンテナは、デザインアンテナのメリットを残しつつ、高所設置により受信性能に関する弱点を抑えた最新鋭の地デジアンテナモデルといえます。

ユニコーンアンテナの弱点:八木式アンテナほどの受信性能はなく設置費用も高価になる。

ユニコーンアンテナの受信性能は、上記の通り、20素子相当でオールチャンネルアンテナのみになります。さらに素子が露出しておらず、指向性もデザインアンテナよりさらに広い特性もあるため、八木式アンテナに比較すると、同じ20素子モデルでも受信性能では及びません。
したがってユニコーンアンテナも、主に強電界地域から中電界地域向けの機種であり、弱電界地域では使用できないケースが出てまいりますので、ご注意ください。

またユニコーンアンテナは現在の最新モデルであるため、実売価格がおおよそ8,000円から15,000円程度と、地デジアンテナ機種では本体価格や設置費用がもっとも高額になります。
他にも、現状では水平偏波対応モデルしか存在しない。純和風建築など住宅のデザインによっては、ユニコーンアンテナの形状がマッチしない場合もある、などの点にも注意が必要です。

ユニコーンアンテナ設置工事は、当あさひアンテナにお任せください!

上記の通り、メリットが豊富な半面、現状ではやや高額になるユニコーンアンテナの設置ですが、現在、当あさひアンテナでは、ユニコーンアンテナ本体と同軸ケーブル、設置具などをセットにした基本設置工事を、業界最安に挑む「キャンペーン価格」でご案内しております。
工事の詳しい内容については、弊社のフリーダイヤルかメールフォーム、LINEまで、どうぞお気軽にお問い合わせくださいませ。

なおユニコーンアンテナの詳細に関しては、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。
・地デジアンテナの最先端、ユニコーンアンテナとは? 特徴、メリット、工事費用の相場まで徹底解説!
・台風対策に最適!地デジ「デザインアンテナ」と「ユニコーンアンテナ」とは?
・ユニコーンアンテナの特徴と評判、設置工事の費用とは? 地デジ用アンテナ各機種のデザインとメリット、失敗を避ける方法を解説
・外見、寿命、性能すべて優れるテレビアンテナ・ユニコーンアンテナとは? 特徴とメリットデメリットから設置工事の料金まで紹介

手軽さが魅力「室内アンテナ・屋外屋内兼用アンテナ」

ここまでご説明した地デジアンテナ各モデルの他にも、地デジアンテナには、住宅の室内での使用を前提とした「室内アンテナ」「屋外屋内兼用アンテナ」が存在します。

室内アンテナは文字通り、室内のみでの使用を前提とした地デジアンテナであり、サイズは非常にコンパクトになります。主な種類は、窓際やテレビ台などに据え置きする、インテリアのように多彩な形状をもつ卓上型(据え置き型)と、30センチ四方程度のプラスチックなど薄型のシートや板状のアンテナ本体を、壁や窓などに貼り付けて使用するペーパー型に分けられます。

屋外屋内兼用アンテナも、メーカーによっては屋内外用、屋外室内兼用などの名称もありますが、やはり名前の通り、室内に据え置く他、屋外のベランダ、壁面などにも設置できる地デジアンテナになります。
その形状は、室内アンテナに比べるとやや大型ながら、前述したコンパクトサイズのデザインアンテナや、丸みのあるボックス型の本体を専用の台座に設置するモデルなど、屋外用の地デジアンテナに比べると小型の本体を持つ、さまざまな機種が存在します。
屋外屋内兼用アンテナは、屋外への設置も前提とされるため、風雨などにも強い丈夫な作りになっている点も特徴です。

室内アンテナ、屋外屋内兼用アンテナとも、室内設置の場合は、室内で地デジアンテナを受信しやすい位置に置き、専用(本体と一体型の場合もあり)のアンテナケーブルで、テレビなど受信機器のチューナー端子と接続するだけで設置完了と、作業が非常に簡単で、業者に工事を依頼する必要がないというメリットがございます。

さらに、室内アンテナは非常に低価格で、地デジ受信のみのシンプルな製品では1,000円台から。ブースター内蔵型などの高性能モデルでも10,000円前後となります。
屋外屋内兼用アンテナも、価格はやはりモデルや性能によって異なりますが、おおよそ5,000円から10,000円台の機種が多くなります。

そしてこれらのアンテナは本体価格のみで、工事費用やその他の機材もほとんど必要ないため、低価格で使用できる点が大きなメリットと言えます。
また住宅内でもアンテナコンセントがない部屋や、アンテナケーブルが届きにくい位置。特にベランダや庭先などにテレビを設置しても、これらのアンテナと接続すれば、電源が確保できる限り、どこでも地デジ放送を視聴できます。

ただこれらのメリットの半面、室内アンテナ、屋外屋内兼用アンテナには、受信性能が非常に低いというデメリットが存在します。

まず室内アンテナは素子数(相当)表記ができないほど受信性能が低く、対応エリアは主に「強電界地域専用」などの表記があるのみのモデルが大半になります。
屋外屋内兼用アンテナの場合は、主に3素子相当から5素子相当のモデルが中心となります。

したがって室内アンテナは、基本的に強電界地域でしか使用できず、また周辺に高層建築などがある、住宅の建材や設備などが地デジ電波を遮りやすいといった条件では、強電界地域でも安定した地デジ受信が難しくなることがあります。

屋外屋内兼用アンテナは、やや受信性能が高く、またベランダなどの屋外に設置もできるため、室内アンテナに比べると受信感度は安定しやすくなりますが、やはり基本的には強電界地域専用のモデルとなります。

またこれらのアンテナ、特に室内アンテナは、一台をそれぞれ一台のテレビなど受信機器にしか接続できません。

総じて室内アンテナや屋外屋内兼用アンテナは、強電界地域でも、普段はテレビを使用しない部屋や位置などで一時的に利用する場合や、借家、アパートなど、短期のお住まいを前提とした場所などでの、簡易的な地デジアンテナに適したモデルと言えます。

なお当あさひアンテナでは、室内アンテナでは、DXアンテナ製のシンプルモデル「US120A」「US120AW」やブースター内蔵高性能モデル「US10KB」「US10WB」。また屋外屋内兼用アンテナででも同社製の「US210-P」や、前述したマスプロ電工製のコンパクト型デザインアンテナ、スカイウォーリーミニ「U2SWLC3」「U2SWLC3(BK)」などをご用意しており、お客様のご要望に応じて、これらの簡易型アンテナ機種でも安定した地デジ受信が可能であるかを確認した上で、低価格にてご提供しております。

なお室内アンテナや屋外屋内兼用アンテナについては、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。
・面倒な工事も不要!2,000円で地デジ放送を楽しめる「室内アンテナ」について!
・室内アンテナの機種選びと設置の方法
・フィルム型アンテナとは何か? 地デジテレビ用でおすすめ、最強の室内アンテナの選び方。ランキングで人気の高性能商品も紹介!
・地デジ用で最強のテレビ室内アンテナを選ぶには? 平面アンテナやブースター内蔵型などおすすめ人気モデルのランキング発表!

衛星放送の特性とパラボラアンテナ設置の注意点とは?

上記の通り衛星放送では、宇宙空間の静止衛星から送信される12GHz帯の電波を、地上に設置されたパラボラアンテナで受信する形になります。
現在の日本の衛星放送は、放送衛星(Broadcast Satellite)を使用し、NHK、広域民放などの無料チャンネルがある、地デジ放送と同じく主に不特定多数へと向けた放送「BS放送」。そして通信衛星(Communication Satellite)を使用し、放送事業者と契約を結んだ視聴者を対象に、多くの有料チャンネルを放送する「CS放送」が存在します。

そしてBS放送と、CS放送の主なサービスである110度CS放送「スカパー!」は、どちらも東経110度に位置する静止衛星を使っているため、住宅などに一基のパラボラアンテナ「BS/110度CSアンテナ」を設置するだけで、双方とも受信することができます。

衛星放送の特性は、静止衛星から、周波数帯が高く直進性の高い12GHz帯の電波を、日本全域をスポットライトで照らすようにして送信しているため、地デジ放送のような地域による電波レベルの差(電界地域)がほとんど存在せず、日本国内の全域で安定した受信が可能となることです。
ただ日本国内でも、中央部に比べて静止衛星からの距離が遠くなる北部や南端部、離島部などの一部地域では、衛星放送の電波レベルがわずかに低くなることもございます。

周波数帯の高い衛星放送の12GHz帯の電波は光のような性質を持つため、静止衛星から地上に設置されたパラボラアンテナであるBS/CSアンテナへと直進して届き、受信されることになります。
しかしその反面、12GHz帯の電波は、光が障害物に遮られると影ができるように、その波長の短さから障害物にも遮断されやすく、乗り越える力が弱いという弱点がございます。

そのため、静止衛星から地上のBS/CSアンテナを結ぶ、12GHz帯の電波の通り道に、山岳や建物などはもちろん、鉄塔や電柱、電線。樹木やその枝葉。また洗濯物などのわずかな障害物があっても、電波が遮られてしまい、衛星放送の受信不良が発生する可能性が高くなります。

またこのような性質から、12GHz帯の電波は、住宅の屋根や壁などに遮られるため、建物の屋内にはまず届きません。ただ唯一の例外として、一枚板の透明な窓ガラスであれば、太陽光が差し込むのと同じように、12GHz帯の電波も多少の減衰が起こるのみで屋内に差し込みます。

他にも、激しい雨や雪で、雨や雪の粒が12GHz帯の波長の幅に近くなると、雨や雪が電波を吸収してしまい、乱反射が生じるなどで、やはり受信不良が発生します。これを「降雨減衰」「降雪減衰」といい、基本的な対処は、天候の回復を待つことになります。

そしてBS/CSアンテナを設置する際の注意点としては、パラボラアンテナの本体である大きな皿状のディッシュ部を、静止衛星の位置する東経110度の方向へと仰角(上下角度)、方位角(左右角)とも正確に向ける必要がある点です。

BS/CSアンテナは皿状のディッシュ部の後部に、アンテナの固定部と、その下から延びてアンテナの表側へと延びるアーム。そしてそのアームの先にされたコンバーター部から構成され、コンバーターに接続された同軸ケーブルで屋内へと衛星放送の電波を送信します。

そしてBS/CSアンテナは、ディッシュの内側で受け止めた12GHz帯の電波を反射させ、中央のコンバーターに集める構造になっているため、設置の角度が東経110度からミリ単位でも狂ってしまうと、電波の焦点がコンバーターに集まらなくなり、やはり受信不良が生じるのです。

また12GHz帯の電波は周波数帯が高すぎるため、そのまま同軸ケーブルで送信すると減衰量が非常に大きくなり、十分な送信が難しくなります。
そのためまず電子機器であるコンバーター(変換器)で、ケーブルでの送信に適したMHz帯の電波に変換されます。BS/CSアンテナでは、このコンバーターを作動させるため、アンテナ配線部のブースター電源部か、またテレビ、レコーダーなど受信機器のチューナー端子から、本体の電源設定により、同軸ケーブルを通じて給電する形で、電源が必要となります。

総じて、衛星放送用BS/CSアンテナを設置する場合の注意点としては、まず設置の位置として、アンテナ本体を東経110度に向けることができ、アンテナを向ける方向に障害物がない。また将来にわたって障害物の発生が予想されない場所を選ぶ。
さらに、BS/CSアンテナ本体のディッシュ部を東経110度の方向に向けて、正確に角度調整を行う。そして配線部や受信機器で、BS/CSアンテナへの電源設定を行う、といった点になります。

なお戸建て住宅におけるBS/CSアンテナの設置位置としては、上記の条件を満たせる位置であれば、どこにでも設置できます。
一般的な設置位置としては、アンテナ配線をまとめやすいよう、地デジアンテナの近くが選ばれ、屋根の上のマストに地デジアンテナとまとめて設置する。また住宅の外観性や対候性を重視して、住宅の壁面やベランダの手すり。ベランダ内部などに設置されることもございます。
他にも、前述した、12GHz帯の電波を透過するシンプルな透明ガラスの窓際であれば、BS/CSアンテナを専用に据え置きスタンドに設置して、室内への据え置き設置が可能となるケースもございます。

これら衛星放送の受信やBS/CSアンテナの基礎知識、アンテナ設置の注意点などについては、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。
・BS/CSアンテナ(衛星放送用アンテナ)の基礎知識
・BS/CSアンテナの設置方法と工事費用の目安
・BS/110度CSアンテナで安定して衛星放送を受信できる設置の場所とアンテナの向きや角度を正確に調整する方法
・自分でDIY取り付けも可能? 衛星放送用BS/CSテレビアンテナのさまざまな設置方法と工事を行う際の注意点
・BS/CSアンテナには電源が必要? テレビから衛星放送用アンテナに電源設定を行う方法

・BS放送、CS放送を視聴する衛星放送用テレビアンテナを室内に設置する方法とその条件、おすすめの設置用製品とは?

・室内に衛星放送用のBS/CSアンテナを設置してBS放送、CS放送のテレビ番組を観る方法、5大チェックポイント解説!
・BS/CSアンテナ(衛星放送用)を室内に設置する方法
・住宅でBS/CSテレビアンテナを屋外の見えない位置に設置する方法は? ベランダ内などに隠して設置できる会社や注意点を解説
・BS/CSアンテナの角度調整に重要な「指向性」とは? 人工衛星の方向を確認できるスマホアプリ「BSコンパス」も徹底解説!
・雨や雪が降るとBS、CSの衛星放送が映らなくなる原因と衛星放送用テレビアンテナを調整して映るようにする対処方法とは?

衛星放送用パラボラアンテナの種類とは?

上記のように、衛星放送受信用のテレビアンテナは、アウトドア用、車載用など一部の特殊なモデルを除けば、基本的にパラボラアンテナとなり、その主なモデルは、BS/110度CSアンテナとなります。
ただ同じBS/110度CSアンテナにも、いくつかバリエーションがある他、BS/110度CSアンテナとは別種の衛星放送用パラボラアンテナも存在します。

BS/110度CSアンテナ以外の主な衛星放送用アンテナとしては、まず静止衛星が東経110度に位置する、BS放送、110度CS放送(スカパー!)以外の衛星放送を受信するための専用アンテナが挙げられます。
日本の衛星放送でも、CS放送には現在、110度CS放送の他に、東経124度、128度の通信衛星を使用する124/128度CS放送「スカパー!プレミアムサービス」が存在します。
この放送サービスは利用する通信衛星の位置が違うため、東経110度の静止衛星に対応するBS/110度CSアンテナでは受信できません。

「プレミアムサービス」を受信できる衛星放送用アンテナは、東経124度、128度の静止衛星に対応する「プレミアムサービス専用アンテナ」と、東経110度、124度、128度すべての静止衛星に対応できる「マルチアンテナ」になります。ただこれらのアンテナは、2カ所または3カ所の静止衛星の方向へと正確に向ける必要があり、角度調整がより難しくなるためご注意ください。

そしてBS/110度CSアンテナについては、どのメーカー、モデルの製品も基本的な設計、構造は同じになるため、コンバーターの性能に微妙な違いがある程度で、メーカーやモデル別で受信性能に大きな差が出ることはございません。
BS/CSアンテナのバリエーションには「ディッシュサイズの違い」「カラーバリエーション」「高耐風モデル」が存在します。

BS/CSアンテナのディッシュサイズとは、ディッシュの「有効直径(12GHz帯の電波を受信できる直径の幅)」のセンチ数を表した、45型、50型、60型、75型、90型、120型の各モデルになります。
一般家庭向けのモデルは、45型でも十分な受信性能を確保でき、それ以上のモデルは基本的に、アパート、マンションなど集合住宅の規模に合わせた共同受信用になります。

ただ、一般の戸建住宅でも、前述した、静止衛星からの距離が遠く、12GHz帯の電波レベルがやや弱まる地域や、降雨減衰、降雪減衰への対策で、50型から75型の、やや大型のモデルが使用されるケースもございます。またあくまで使用された個人のご意見ですが、一般住宅でもやや大型のBS/CSアンテナを使用することで、衛星放送の画質、音質が向上するという意見もございます。
半面、一般戸建て住宅で大型のBS/CSアンテナを使用すると、風雨などの影響を受けやすくなり、重量も増すため、アンテナ角度のずれなどのトラブルも生じやすくなります。その点はどうかご注意ください。

またBS/CSアンテナは、設置位置の条件から太陽光を受けやすくなり、熱や紫外線の影響を避けるため、基本的に光を反射する白色系の本体色が選ばれます。ただ近年では、太陽光や紫外線の影響を受けにくい塗料を使用した、ブラックなどのカラーバリエーションもあり、住宅の外観性を重視されるお客様に重宝されております。

そしてBS/CSアンテナの弱点としては、ミリ単位の設置角度のズレでも受信感度が低下しやすく、またその形状から、強風などによる風圧の影響を受けやすいという点になります。そのため、各社より設計の工夫により耐風性能を高めた、多くの高耐風モデルBS/CSアンテナが販売されております。

中でもDXアンテナ製の「BC453SG」は、45型、2K4K8K対応モデルながら、ディッシュ部に施された無数の小さな穴から風を通すパンチングメタル仕様や、各設置部、接合部の強化により、上下左右や前後など、全方向への揺れに強くなり、受信可能風速50m/s、復元可能風速60m/s、破壊風速70m/sという、従来モデルに比べて、格段に高い耐風性能を実現しております。

総じて、基本的には同じBS/CSアンテナであっても、現場の電波レベルや自然環境に適した性能、また住宅の外観に合わせた本体色のモデルを選ぶことができます。

ここでご紹介した各BS/CSアンテナや、適したモデルの選び方などについては、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。
・台風対策に最適! 究極の高耐風BS110度CSアンテナ「BC453SG」(DXアンテナ)

・衛星放送用バラボラアンテナ・BS/CSアンテナの種類と選び方とは? 地デジテレビアンテナとの違い、家屋への設置工事を解説
・衛星放送用BS/CSアンテナの種類と性能とは? 地デジテレビアンテナとの違い、設置工事の方法から機種の選び方まで解説!
・衛星放送用BS/CSテレビアンテナの寿命は何年? 取り付けから約10年後の交換工事の時期や映らなくなった時の対処法を解説

「新4K8K衛星放送」を受信できるBS/CSアンテナとアンテナ機材とは?

2018年(平成30年)からは、衛星放送であるBS放送、CS放送で、それぞれ「新4K8K衛星放送」がスタートしております。
これは、従来の2Kフルハイビジョン画質に比べて、4Kは4倍、8Kは16倍の高精細画質に、色調や色彩、動画のなめらかさもより強化された、高品質な映像によるテレビ放送であり、それぞれ4K、8Kテレビを設置することで視聴できます。

この新4K8K衛星放送は、従来の2K放送のBS放送、CS放送に、それぞれ4K、8Kチャンネルが多数、追加されたものであり、BS/CS放送を視聴できる環境があれば、有料チャンネルの視聴料を除いて、特に追加料金などは必要なく、視聴できます。
ただ唯一の注意点として、従来の2K衛星放送と、新4K8K衛星放送では、使用される電波の周波数帯が異なるという点がございます。

新4K8K衛星放送のスタート以前、従来の2K衛星放送では、12GHz帯の電波に、右回りの螺旋を描く「右旋円偏波」を使用していました。しかし新4K8K衛星放送の導入で、BS放送、CS放送に、4K、8Kのチャンネルを追加する際、右旋の電波では、使用できる空きの周波数帯が不足したのです。

そこで、基幹的な放送であるBS放送のNHK、広域民放の無料4Kチャンネルに、右旋の電波の周波数帯を割り当てた他は、新しく右回りの螺旋を描く「左旋円偏波」を導入して、その他の4K、8Kチャンネルに割り当てたのです。

現在のBS/110度CSアンテナは、すべてが右旋と左旋、双方の電波を受信できる「2K4K8K対応型」になっております。
ただ2018年以前のBS/110度CSアンテナは、その大半が右旋の電波にしか対応できない「2K対応型」となり、4K8K放送の大半が該当する左旋の電波を受信できません。

現在では2K対応型のBS/CSアンテナは製造終了しておりますが、住宅などに設置されているBS/CSアンテナに関しては、この2K対応型であることも考えられ、その場合、前述したBS放送の一部4Kチャンネルを除き、新4K8K衛星放送を受信できません。

また12GHz帯の電波は、前述の通り、BS/CSアンテナのコンバーターでMHz帯の電波へと変換され、ケーブルへと送信されます。その際、右旋の電波は1032MHzから2072MHz。左旋の電波は2224MHzから3224MHzの周波数帯に変換されます。
そのため、2K衛星放送の頃に設置されたアンテナ配線部やブースター、分配器の機器では、左旋の周波数帯に対応できないケースもございます。

したがって、新4K8K衛星放送をすべてのチャンネルをご覧になるためには、2K4K8K対応のBS/110度CSアンテナだけでなく、配線部のブースター、分配器など機材や同軸ケーブルも「4K8K(3442MHz)対応型」に交換する必要が出るケースもございますので、どうかご注意ください。

なお、新4K8K衛星放送や対応できるアンテナ、機材などについての詳細は、以下の各コラム記事をご確認ください。
・新4K8K衛星放送とは? 4K、8Kテレビの購入後に必要なアンテナ工事と費用の相場、おすすめ業者の選び方まで徹底解説!
・「新4K8K放送」を視聴するためのアンテナ工事、配線について徹底解説!
・「新4K8K衛星放送」のご視聴に必要な機器・完全チェック!
・超高画質!4K・8K放送の魅力と工事について
・2K放送と4K、8K放送の違い
・用途・目的別、4Kテレビ、8Kテレビをおすすめできる方

衛星放送用アンテナの設置も、当あさひアンテナにお任せください!

戸建て住宅で使用される、一般的な45型、2K4K8K対応BS/110度CSアンテナは、実売価格で8,000円から13,000円程度になります。またその他、設置具や同軸ケーブルなどがセットになったモデルもあり、そのような製品は数千円程度、価格が上乗せされます。
また50型以上の大型BS/CSアンテナや、高耐風モデルなども、やや価格が割高となります。

なお当あさひアンテナでは、一般戸建て住宅のBS/CSアンテナ標準設置工事については、DXアンテナ製の2K4K8K対応45型高品質モデル「BC45AS」をご用意しており、地デジアンテナ設置に伴う追加設置工事であれば、BS/CSアンテナ本体と設置具、ケーブルなど基本部材を含めた基本設置工事を、15,000円(税込み)からでご案内しております。

他にも、上記の高耐風モデル「BC453SG」基本設置工事も「特別価格」にてお引き受けしております。
その他、弊社ではBS/CSアンテナについて、50型から120型まで各サイズのモデル。ブラックのカラーバリエーションなどもご用意しており、外観性の重視から、マンションなど集合住宅の共同受信用。電波レベルが弱いエリアや降雨減衰、降雪減衰への対策など、さまざまな現場、お客様のご要望にご対応いたします。

なお、戸建て住宅における地デジ、BS/CSアンテナ設置工事については、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。
・地デジ・BS/CSテレビアンテナ設置工事の手順
・地デジ・衛星放送のテレビアンテナ設置で、受信性能や見栄えが最適の場所や位置は? 設置場所による工事の方法や費用も徹底解説
・地デジや衛星放送用BS/CSテレビアンテナのベランダ設置や壁面取付の方法は? デザインアンテナ失敗例や必要な端子も解説

・地デジ、衛星放送の各種テレビアンテナ設置工事にかかる時間はどれぐらい? 各種アンテナ工事費用の相場と合わせて徹底解説!
・テレビアンテナ設置場所のポイント(地デジ・BS/CSアンテナ編)
・地デジアンテナとBS/CSアンテナをセットで設置する工事とは? 地デジ用、衛星放送用テレビアンテナの種類とその違いを解説
・テレビアンテナの寿命と交換時期は? 地デジ・衛星放送別に必要な工事を徹底解説!

・新築戸建て住宅向けテレビアンテナ工事の種類と費用は? 設置から相場、業者選びまで解説!
・新築戸建におけるテレビアンテナ工事
・新築戸建て住宅で目立たない地デジ等テレビアンテナ形状の種類と選び方、設置工事の方法とは? デザインアンテナ失敗例も解説!
・新築建売住宅向け地デジ・衛星放送テレビアンテナ設置工事の方法と費用相場は? おすすめ人気アンテナの種類と選び方も紹介!

地デジ用、衛星放送用テレビアンテナの種類・まとめ

現在、使用される主な地デジアンテナの種類や、衛星放送用アンテナのバリエーションについて、ご理解いただけたでしょうか?
当コラムでご説明した各テレビアンテナの種類をご理解いただければ、ご自宅の条件やお客様のご要望に適した地デジ、BS/CSアンテナの機種やモデル、その設置位置などをご判断いただけることと存じます。

ただ、ご自宅にて実際に、ご希望のテレビアンテナ機種、また設置位置への工事が可能であるかは、プロのアンテナ工事業者が、現場の条件や電波状態などを確認しない限り、確実な判定はできません。
ご自宅にて、ご希望のアンテナ機種や設置工事が可能であるかのご相談は、当あさひアンテナにお寄せいただければ幸いです。

当あさひアンテナでは、地デジアンテナ、BS/CSアンテナ各モデルをはじめ、アンテナ工事に必要なブースター、分配器など各種機器も、すべて国産大手メーカー製の高品質機器でご用意。アンテナ設置の基本工事費用から、各種オプション工事まで、明確な価格体系と、常に業界最安へと挑む価格でご提供しております。
弊社の低価格の秘密は、大手メーカーからの直接大量購入によるスケールメリットを生かした各種機材の大幅値引きをはじめ、広告費の削減、業務の効率化による人件費の削減など、さまざまな企業努力によるコストカットを、工事価格へと還元していることです。

したがってどれだけ低価格な工事でも、使用するアンテナなどの機材はもちろん、工事の品質についても、一切の妥協はなく、業界最高クラスの高品質を追求しております。
また工事前の電波調査やお見積もりも、出張料、キャンセル料など各種費用も含む「完全無料」で実施しており、他業者との相見積もりも歓迎いたします。さらに弊社のお見積もりにご納得いただければ、即日工事にも対応可能です。

電波調査では、お住まいのさまざまな位置にて、綿密な調査を実施し、安定した地デジ、衛星放送の受信を大前提に、現場の条件下でできる限り、お客様のご要望に最適のアンテナ工事をご提案いたします。

また実際の施工では、弊社の社員スタッフである、高い技術を誇るアンテナ職人が、安定した受信性能。風雨などにも強いしっかりした設置はもちろんのこと、弊社モットー「見えないところもきれいに」に基づき、屋外のアンテナ設置やケーブル配線、さらには屋根裏空間などの配線部、機材設置も、底泥で見栄えの整った施工を実施いたします。

工事完了後のアフターフォローも、業界最長クラスとなる、アンテナ工事の施工日からの「10年保証」をご用意しており、工事後も末永くご安心していただけます。

地デジ、BS/CSアンテナでも、さまざまなモデル、設置位置への取り付け工事から、アンテナ工事に関するご相談まで、疑問やご要望をお持ちのお客様は、まずは当あさひアンテナ公式サイトのメールフォーム、もしくはフリーダイヤル、LINEまで、どのようなお問い合わせも、お気軽にお寄せください。

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アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。