テレビアンテナ交換のすべて:工事の時期や費用はいくら?料金を安くする方法から業者選び、DIYまで紹介する完全解説ガイド
ご自宅に設置されている地デジ用、衛星放送用のテレビアンテナは、設置から長年にわたって、受信したテレビ電波を屋内に送り続けてくれる、日常生活における縁の下の力持ちともいえる重要な設備です。
ただ、主に屋外に設置されるテレビアンテナは、取り付けから10年以上をすぎると、アンテナ本体の経年劣化やテレビ放送の変化などから、さまざまな問題が出てきます。例えば、
「十何年前に設置した自宅のテレビアンテナで、最近テレビの映りが悪くなってきた」
「屋根の上に立っているアンテナが全体的にさび付き、少し傾いている。そろそろ寿命なのでは?」
「何年も前に取り付けたBS/CSアンテナでは、新しく追加された衛星放送のチャンネルが観られない。アンテナの交換が必要?」
「ベランダに設置されているアンテナは自分でも交換できるのか。やはりプロの業者に頼むべき?」
……など、このような場合に必要となるのは、やはり古くなったテレビアンテナを、最新のものへと交換する作業になります。
今回は、皆様がテレビアンテナ交換を考える場合のさまざまな問題、例えば交換のタイミングから、交換工事にかかる費用の相場、DIYでできるのか、またプロの工事業者に頼む場合の手順や、優良な業者の選び方、そして衛星放送のアンテナで、新世代の4K8Kチャンネルに対応できるアンテナへの交換方法まで、テレビのアンテナ交換に関する、あらゆる情報を網羅してご紹介します。
テレビのアンテナ交換は、詳しい知識のない方にとっては、何をどう対処すればいいかわからない難題かもしれません。しかし、アンテナの種類や各種の設置方法。また地デジ放送、衛星放送の仕組みなど、基本的な知識さえ理解できれば、決して難しい問題ではなくなります。
本コラム記事では、年間6000件以上のアンテナ工事実績を持つあさひアンテナが、テレビのアンテナ交換について総合的に解説します。本記事をお読みいただければ、テレビアンテナの交換に必要な知識を把握して、費用を抑えながら、高品質な施工で、お住まいに最適となるアンテナへの交換を実現できるお手伝いとなるでしょう。
テレビアンテナ交換時期のサインをお見逃しなく!プロが解説するアンテナ寿命と症状
お住まいに設置されるテレビアンテナは、地デジの電波塔や衛星放送の静止衛星から送られてくるテレビ電波を、十分なレベル(強度)でキャッチし、安定した快適なテレビ放送の視聴を支える重要な設備です。
ただ、テレビアンテナの寿命や交換時期については、アンテナ機種や設置位置、周辺環境によっても大きく異なるため、ご自宅に設置されているアンテナでも、その適切な交換時期を把握されている方は少ないのではないでしょうか。この項目では、アンテナの交換時期を見極めるためのサインや、アンテナ寿命に関する情報を、プロの施工業者の視点で解説します。
電波受信の不良?アンテナ交換を検討すべき症状チェックリスト
お住まいのテレビで映像が乱れる、映らなくなることがあるなど、受信の状態が悪くなったと思われる場合には、以下のチェックリストでアンテナの状況を確認してみてください。
以下のような症状が見られる場合は、アンテナの交換を検討する時期かもしれません。
テレビ受信トラブル時の症状・原因・チェックポイント
症状 | 詳細 | チェックポイント |
---|---|---|
特定のチャンネルが映らない | 特定のチャンネルだけが正しく受信できない場合、アンテナ角度のずれや本体の劣化が考えられます。 | 他のチャンネルは正常に受信できるかを確認する。 |
画面にノイズが入る | デジタル放送の画面でブロックノイズや画面が制止するフリーズが頻繁に生じる場合、テレビ電波の受信レベルが低下している可能性があります。 | 時間帯や天候によってノイズの入り方が変わるか確認する。 |
天候によって映りが悪くなる | 雨などの悪天候ではテレビ電波のレベルが低下しますが、急にテレビ放送の映りが悪くなる場合、アンテナ本体の老朽化による性能低下も重なっている可能性が考えられます。 | 天候の回復で映りが正常になるかを確認する。 |
アンテナ本体の劣化 | アンテナ本体にサビ、変形、破損などが視認できる場合、アンテナの寿命が近づいているサインです。 | アンテナ全体を目視で確認し、異常がないかをチェックする。 |
他の受信機器への影響 | お住まいにあるテレビ一台だけでなく、すべてのテレビやレコーダーなどにも悪影響が出ている場合、アンテナの劣化が原因である可能性が高まります。 | 他のテレビや受信機器での状況も確認する。 |
アンテナトラブルに限らず、テレビの受信トラブルでその原因を確認する方法については、以下の各コラム記事もご参照ください。
・アンテナ受信トラブルでテレビ画面に「E201」などエラーコードが表示されて映らない問題の原因と解決する対処の方法とは?
・テレビアンテナで地上デジタル放送が受信できない際の修理とは?E201などが表示されて映らない原因と工事費用の相場を解説
・突然テレビ画面が映らなくなったら解決の方法は? 音は出る、E201などエラーコード、アンテナ受信など原因別の対処法を解説
・テレビ画面の乱れでアンテナを修理する前に自分でできる対処の方法を解説。業者に工事を依頼する費用の相場も紹介【最新版】
・地デジ用テレビアンテナの受信レベルが低くなる原因とは? ブースターによる対処法など受信レベルを改善する工事の方法を解説!
・テレビ放送電波の感度が低くなる原因は? 地デジアンテナの受信レベルを上げるための地デジ電波の基礎知識と工事の対処法を解説
・地デジやBS/CSアンテナで受信感度が落ち突然テレビが映らなくなる原因、受信レベルを上げ映るよう解決する対処法の工事は?
・テレビ本体の不具合・故障とその原因、症状別の対処法と修理費用
テレビアンテナの耐用年数はどれくらい?機種別の寿命目安
2025年(令和7年)現在、戸建住宅に設置される主なテレビアンテナの種類は、地上デジタル放送用の地デジアンテナ(UHFアンテナ)では「八木式アンテナ」「デザインアンテナ」「ユニコーンアンテナ」の三種類です。この中から現場の地デジ受信レベルに適応できる機種、モデルを選び、、お客様のご要望に適した製品を選んで、設置することになります。
衛星放送用アンテナは、パラボラアンテナである「BS/CSアンテナ」のみです。地デジアンテナの機種決定後、衛星放送を視聴する場合は、配線を考慮して地デジアンテナの近くにBS/CSアンテナを設置します。
各アンテナは、形状や設置位置の違いから、耐用年数(寿命)が異なります。平均的なテレビアンテナの耐用年数は、10年から15年が目安とされています。ただこの年数はアンテナの設置位置や設置環境によっても大きく変動するほか、定期的に適切なメンテナンスを行うことで、寿命を長期化することも可能になります。
各アンテナ機種別の平均的な寿命の目安は、以下の一覧通りになります。
アンテナの種類別|寿命の目安と特徴
アンテナの種類 | 寿命の目安 | 特徴 |
---|---|---|
八木式アンテナ | 10年程度 | 魚の骨に似た形状で屋根の上のマストに固定される古典的な地デジアンテナ。受信感度が高い半面、老朽化が進みやすい。 |
デザインアンテナ | 15年~20年程度 | 壁面などに設置される薄型の地デジアンテナ。外観と対候性に優れ寿命が長い半面、受信感度はやや弱くなる。 |
ユニコーンアンテナ | 15年~20年程度 | ポール状で屋根の上のマストに設置される最新の地デジアンテナ。デザインアンテナと同等のメリットを持ちながら受信感度が高まる。 |
BS/CSアンテナ | 10年程度 | 衛星放送を受信するためのパラボラアンテナ。ディッシュを持つ構造から風の影響を受けやすく、角度の狂いにも弱い。 |
アンテナの寿命は、上記した各機種の構造、形状の他、設置する場所や、周辺の自然環境にも大きく左右されます。
屋根の上など高所へのアンテナ設置は、角度調整が容易で障害物の影響を受けにくいため、地デジ・衛星放送ともに受信感度が安定しやすくなります。半面、風雨などの影響を受けやすくなり、アンテナ寿命は短くなる傾向があります。
逆に壁面やベランダ内外、屋内空間などにアンテナを設置すると、風雨などを避けやすく、メンテナンスも行いやすくなるため、アンテナの寿命が長くなる傾向もありますが、テレビ電波が届きにくくなるデメリットもあります。そのためこのような位置への設置は、現場の受信環境で可否が左右され、設置できない場合も出てきます。
他にも、例えば海沿いの地域では潮風による金属のサビ(塩害)。豪雪地帯ではアンテナに雪がこびりつく、雪に埋もれて凍結するなどの雪害。野鳥が多い地域ではアンテナに鳥が留まることでの破損や角度のズレ、酸性のフンで腐食する鳥害などの問題が考えられ、アンテナの劣化が早まることもあります。
このような自然環境の影響によるアンテナ劣化を抑えるためには、劣化に強い機種、モデルの選択や、可能な限り設置位置を工夫することなどが必要となります。
テレビアンテナの寿命(耐用年数)やその目安、目途については、以下の各コラム記事において、詳しくご紹介しております。
・テレビアンテナの寿命と交換時期は? 地デジ・衛星放送別に必要な工事を徹底解説!
・BS/CS衛星放送や地デジ用アンテナの寿命と交換時期は何年? 取り付けから約10年でテレビが映らない時の対処法を解説!
・ご自宅に設置されているテレビアンテナを交換する時とは? 工事にかかる費用の相場はいくらか、また工事を進める方法を解説!
・衛星放送用BS/CSテレビアンテナの寿命は何年? 取り付けから約10年後の交換工事の時期や映らなくなった時の対処法を解説
台風など自然災害の影響:緊急アンテナ交換が必要なケースは?
台風や地震などの突発的、急激な自然災害は、テレビアンテナにも大きなダメージを与えることが考えられます。特に災害で以下のようなケースが観られる場合は、緊急的なアンテナ交換が必要となる可能性もでてきます。
- マスト(支柱、ポール)に固定されたアンテナが倒壊しているか、倒壊寸前である。
- アンテナがマストごと大きく傾いている。
- ステー(支線)が切れるなど、アンテナや固定具の一部が破損している。
- 強風などでアンテナの向きが大きく変わってしまっている。
テレビアンテナがこのような状況にあると、テレビ放送の映りが悪くなるだけではなく、屋根の上にあるアンテナが倒壊、屋根から落下して人や物にぶつかるなど、大変な事故を招く危険性もあります。速やかにアンテナ工事の専門業者へとご連絡の上、アンテナの修理、または撤去と交換をご依頼ください。
なお、アンテナが破損した直接的な原因が台風などの自然災害(地震を除く)、または爆発や落下物など想定外の事故による破損、故障の場合は、お住まいで加入されている火災保険によって、アンテナの修理費用が補償されるケースもあります。詳しくはご加入の保険会社にご確認ください。
また、上記のような災害、事故でのアンテナ故障に際しては、当あさひアンテナに修理のご依頼、および火災保険の適用に関するご相談をいただければ、弊社の側で修理作業に並行して、修理前後の現場写真や修理報告書など、保険会社へ提出すべき書類をすべてご用意するほか、お客様ご自身で行われる申請書類の作成や保険会社との交渉も、弊社に常駐する保険専門のスタッフが万全のサポートをいたします。
いずれにせよ、お住まいに設置されているアンテナ機種の寿命や交換時期を正確に把握して、適切な対応をとっていただくことで、長期にわたって快適なテレビの視聴環境を維持できます。
アンテナの寿命や交換について、少しでもご不安やご不明点がありましたら、まずは当あさひアンテナはじめ、アンテナ工事の専門業者までご相談になることをおすすめいたします。
なお、以下の各コラム記事では、各種の自然災害でお住まいのアンテナが故障、倒壊した場合や、倒壊を防止する対処法。またアンテナ修理費用に火災伊保険を適用する手順について詳しくご紹介しております。
・地震や強風でテレビの地デジアンテナが倒れるなどの問題に対処法や対策はある? 修理費用の相場や安い工事業者の選び方も解説!
・地デジや衛星放送のテレビアンテナが折れた、倒れたといったトラブルが起こる原因と早急な修理を行うための工事方法を徹底解説!
・強風、台風などでアンテナが倒れた修理の対処は? 対策となるアンテナ工事法。火災保険で相場より費用を安くする対処法も解説
・地デジ、BS/CSテレビアンテナの落雷や積雪、鳥の糞害対策は? 映らない原因と修理費用の相場、予防、対策の設置工事を解説
・台風や大雪、地震でテレビが映らなくなる原因は? アンテナの災害への対処法と、対策となる風などに強いアンテナ機種を紹介
・テレビアンテナに雷が落ちることはある? 落雷の対策となるアンテナ設置工事と対応できる会社を解説
・降雪や積雪の影響で地デジ、BS/CSのテレビ放送が映らなくなるトラブル対策になるアンテナ工事の方法とは?
・台風などで壊れたテレビアンテナの修理に火災保険の申請を使える場合と、工事費用の目安を紹介。
・地震や台風によるテレビアンテナの故障は火災保険で修理費用が出るってホント?
・テレビアンテナ故障で修理にいくらかかる? 工事の方法と業者の選び方、費用相場と火災保険の適用で0円にする方法について解説
テレビのアンテナ交換の費用相場を徹底解剖!種類別・業者別の料金目安
テレビアンテナの交換をご検討になる際、もっとも気になるポイントは、やはり工事にかかる費用ではないでしょうか。この工事費用の総額は、交換するアンテナの種類や設置する場所、また工事を依頼する業者によって大きく変動します。
ここでは、アンテナ交換工事に必要な工事費用の相場を徹底的に解説して、ご予算に合わせた最適な選択が可能になるよう、必要な情報をご紹介いたします。
アンテナ基本設置工事費用と既設アンテナの撤去費用とは?
お住まいでアンテナ交換を行う工事の内容は、主に設置されているアンテナの撤去作業、そして新しいアンテナを設置する工事になります。アンテナの配線部や設置されているブースターなどの機材は、基本的にそのまま流用できますが、配線部の機器も老朽化している場合や、新しい放送を受信する場合には、その周波数帯に対応できない配線部の機器を交換する必要が出て、その工事費用も加算されます。
アンテナの撤去作業は、お住まいに既設の、老朽化、または故障したテレビアンテナや固定部を取り外し、屋根の上であれば地面に降ろす作業です。一般の方では大きな危険が伴い、また家屋などを傷つけず丁寧に行うことは難しい作業となります。
さらにアンテナ工事の専門業者によるアンテナ撤去工事は、多くの場合、撤去したアンテナを持ち帰り、処分するまでが含まれます。お客様が不要なアンテナをご処分される場合、処分の費用や粗大ゴミ置き場へもっていく手間などが必要になりますが、業者にご依頼になれば撤去から処分までを一貫して任せることができます。
そして既設アンテナ撤去後の新規アンテナ設置については、工事業者の業種にもよりますが、アンテナ工事の専門業者では多くの場合、アンテナ本体と基本的な固定具、同軸ケーブルの料金をセットにした取り付け工事を「基本設置工事」「標準設置工事」などのパックで提供しております。
アンテナ交換の場合、ほとんどの場合は基本設置工事で取り付けたアンテナを、既設のアンテナ配線部と接続し、必要に応じて調整を行うことで工事は完了します。
総合すると、テレビアンテナの交換工事にかかる主な費用の目安は、
- 既設アンテナの撤去工事費
- 新規アンテナの基本設置工事費
- その他、付随する部材、作業費や配線部の交換費(必要な場合のみ)
の総額になります。
なお、当あさひアンテナではアンテナ設置工事に伴う、1.8メートルまでの大きさの既設アンテナ撤去工事(アンテナ本体の引き取り処分込み)を「5,000円(税込み5,500円)」でお引き受けしております。
また各種アンテナの基本設置工事費用については、以下の項目でご説明してまいります。
地デジアンテナ設置の費用相場:デザインアンテナ、八木式アンテナなど
お住まいに設置されている地デジアンテナを交換する場合の、アンテナ基本設置工事の費用は、上記の通り、アンテナの種類によっても大きく異なります。以下、代表的な地デジアンテナの種類と、それぞれの設置工事費用の相場を見てまいります。
アンテナの種類ごとの費用相場と特徴(工事費込み)
アンテナの種類 | 費用相場(工事費込み) | 特徴 |
---|---|---|
八木式アンテナ | 25,000円~35,000円 | 一般的な地デジアンテナ。受信感度が高く、比較的安価。 |
デザインアンテナ | 25,000円~40,000円 | 薄型のスタイリッシュな外観で壁面に設置され、設置の外観がよく風雨などにも強い。受信感度はやや低い。 |
ユニコーンアンテナ | 35,000円~60,000円 | ポール状のアンテナでデザインアンテナと同じ特長ながら、受信感度が向上する。 |
八木式アンテナは魚の骨に似た古典的なアンテナで、屋根の上に設置されて受信感度に優れるため、電波状況が悪い地域を含めて幅広いエリアに対応でき、安定した受信が期待できます。
デザインアンテナは、主に住宅の壁面に設置される薄型のパネル状アンテナで、外観性が良く、風雨などの自然環境にも強い点がメリットです。一方で設置位置などから受信感度がやや低く、一定の受信感度が確保できるエリア向けのモデルであり、対応エリアでも障害物などの周辺環境によっては設置できないケースも出てまいります。
ユニコーンアンテナは屋根の上など高所に設置されるポール状の最新モデルで、デザインアンテナと同様のメリットをもちながら、高所への設置で周辺の障害物に影響されにくく、より幅広い現場に対応できます。
他にも地デジアンテナでは室内アンテナという選択肢もございます。ただ室内アンテナは設置が簡単で工事不要、費用も低価格な半面、受信性能が低いため、電波状態が非常に良い現場でしか使用できず、それでも受信レベルが安定しないこともあるため、あくまで簡易的なアンテナとなり、お住まいでの主な地デジアンテナとしてのご利用はおすすめできません。
なお当あさひアンテナでは、基本的な地デジアンテナである八木式アンテナの基本設置工事(アンテナ本体や部材、防水工事込み)に、国産大手メーカー、DXアンテナ製20素子モデル「UA20」を使用し「22,000円(税込み24,200円)」からで承っております。
他にも、現場の地デジ受信状況に応じた8素子、14素子モデルや高性能パラスタックアンテナ、ローチャンネル用。また厳しい自然環境にも劣化しにくい塩害用、雪害用、ステンレスなどのモデルもご用意しておりますので、幅広い現場に対応しつつ、設置位置の工夫を含めて、八木式アンテナでも経年劣化が進みにくいアンテナ工事をご提供しております。
八木式アンテナについての詳細は、以下の各コラム記事でもご紹介しております。
・地デジテレビアンテナ界の最長老「八木式アンテナ(八木アンテナ)」とは?特長や設置位置、メリット・デメリットまで解説!
・地デジ「八木式アンテナ」に適した住宅の条件とは? アンテナ設置工事の特徴や種類を徹底解説!
・屋外用地デジアンテナは八木式アンテナが最強? 人気のデザインアンテナ、ユニコーンアンテナと特徴比較&おすすめの選び方紹介
・新築戸建てのテレビアンテナ工事費用を安くできて高性能の八木式アンテナとは? アンテナ種類の選び方や業者の料金相場を解説
・安く高性能な地デジ用UHFテレビアンテナの選び方は? 八木式アンテナの素子数や設置の高さ、業者の工事費用、料金相場も解説
・地デジUHFアンテナのオールチャンネル対応とローチャンネル用とは? テレビが映らない原因と受信レベルを上げる対処を解説!
BS/CSアンテナ交換の費用相場:4K8K対応も解説
BS/CSアンテナは、衛星放送を受信するために必要なアンテナです。4K8K放送に対応したアンテナも登場しており、より高画質な映像を楽しめるようになりました。BS/CSアンテナの交換費用相場を見ていきましょう。
BS/CSアンテナの費用相場と特徴(工事費込み)
アンテナの種類 | 費用相場(工事費込み) | 特徴 |
---|---|---|
2K4K8K対応45型BS/CSアンテナ | 20,000円~45,000円 | 4K8K放送を含む衛星放送に対応できる。 |
BS/CSアンテナの寿命は前述の通り、約10年程度が目安です。特にBS/CSアンテナはアンテナのディッシュ(円盤状の部分)が風雨を受けやすい上、上下左右を、静止衛星の方向(東経110度上空)へと正確に向ける必要があり、この角度調整が少しでも狂うと受信感度が低下しやすいため、注意が必要です。
またBS/CSアンテナには、静止衛星からの電波の周波数帯を変換するコンバーター部があり、この部分は電源が必要な電子機器であるため長年の使用で劣化しやすく、故障した場合はアンテナごと交換が必要となります。
BS/CSアンテナ本体が老朽化すると、受信性能は低下していなくとも、角度のズレなどが生じやすくなるため、ある程度の経年劣化が進んだ場合は、交換をご検討ください。
またご家庭のBS/CSアンテナは2018年以前に設置された場合、新4K8K衛星放送の一部チャンネルに対応できない「2K(右旋)対応型」であることが考えられます。
この場合、新4K8K衛星放送のすべてのチャンネルを視聴するためには、BS/CSアンテナを「2K4K8K・右旋左旋対応型」に交換する必要があるほか、配線部のブースターなど機器を4K8K対応型に交換する必要が出る場合もあります。この点については、後の項で詳しくご説明いたします。
当あさひアンテナでは、地デジアンテナ各機種と同時にBS/CSアンテナ基本設置工事では、DXアンテナ製の「BC45AS」の設置を「18,000円(税込み19,800円)」から。
また同じくDXアンテナ製・2K4K8K対応45型ながら、設計の工夫により業界最高級の耐風性能を実現した高耐風モデル「BC453SG」による基本設置工事は「特別価格」にて承っております。
衛星放送の受信やBS/CSアンテナに関する詳細は、以下の各コラム記事でも詳しく解説しております。
・教えて!BS、CSやスカパーとは? 視聴料金からアンテナの選び方、業者による設置工事の費用相場、サポートの方法まで全解説
・衛星放送を視聴できるBS放送、CS放送用アンテナ設置工事とは?工事の選び方をケース別に解説、業者による費用の相場も紹介!
・BS/CSアンテナ(衛星放送用アンテナ)の基礎知識 ~全解説・種類や価格相場、地デジ用テレビアンテナ工事との違いとは?~
・台風対策に最適のBS/CSアンテナ設置方法とは? 究極の高耐風BS/110度CSアンテナ・DXアンテナ「BC453SG」
・地デジやBS/CSテレビアンテナに電源は必要? おすすめ人気アンテナや周辺機器に電源が必要なときに供給方法の選び方を解説
アンテナ工事業者に依頼する場合の費用内訳:工事費、部材費、出張費
アンテナ工事の専門業者にアンテナ交換を依頼する場合、主な費用は前述の通り「アンテナ撤去工事費」「新規アンテナ基本設置工事費」になります。
ただ、それ以外の業種、例えば家電量販店やホームセンター、町の電気店などの業者にアンテナ交換を依頼する場合、費用の価格体系が変化し、例えば「工事作業費」「部材費」「出張費」などで構成されるケースもございます。ここでは、それぞれの内訳について詳しく見てゆきます。
- 工事費:アンテナの設置や調整、配線の作業など、機材ではなく工事の作業そのものにかかる作業量、技術料です。実際の費用はアンテナの種類や設置場所によって変動します。
- 部材費:アンテナ本体やケーブル、金具など、工事に必要な部材の料金です。これもアンテナの種類や部材の品質、使用する部材の種類によって変動します。
- 出張費:業者によっては、現場に当たるお住まいまで出張する際にかかる費用が発生する事もあります。金額は、業者の本拠地とお住まいの場所の関係によっても異なります。
- .
また業者によっては、上記料金の内訳として「高所作業費」「アンテナ屋内設置費」など工事内容に応じた細かな特殊工事費が加算される他、アンテナ設置前、事前の電波調査、見積もりなどに、出張料、調査料、キャンセル料などが発生する場合もございます。
アンテナ工事の見積もりをご依頼の際には、見積もり費用の内訳をしっかりとご確認の上で、ご不明な点があれば、ご納得いただけるまで業者にご質問ください。また複数の業者から見積もりを取り、比較検討する「相見積もり」を行うことで、より適正かつ低価格でアンテナ交換工事を行うこともできます。
アンテナ交換の費用を抑えるポイントとしては、主に以下の要素を挙げることができます。
- 複数の業者から見積もりを取る
- 不要なオプションを省く
- キャンペーンや割引を利用する
- 災害や事故による故障は火災保険を利用する
ここでご紹介した、おすすめのアンテナ工事業者や電波調査、見積もりの注意点、相見積もりの流れなどについては、以下の各コラム記事にて、それぞれ詳しくご紹介しております。
・地デジ放送、衛星放送(BS/CS)テレビアンテナ工事の現場で必要な「電波調査」の方法とは?
・地デジや衛星放送のテレビアンテナ工事費用がいくらかわかる「見積もり」とは? 業者、会社ごとの設置費用の相場や選び方を解説
・新築戸建てテレビアンテナ設置工事を頼むべきおすすめ業者はどこか? 依頼できる業者の種類と違いを徹底解説。費用の相場も紹介
・アンテナ工事会社のおすすめの選び方!業者別の特徴や費用相場を比較&解説
・アンテナ工事の料金はいくら? 業者ごとの相場、必要な工事の選び方
・新築、既存住宅のテレビアンテナ工事はどこの業者に頼むか? おすすめ会社の選び方を、費用から依頼の流れまで徹底比較&解説!
・新築物件、中古物件、修理など各種テレビアンテナ工事を頼むおすすめ業者はどこ? 依頼できる業者選びの比較ポイント徹底解説!
・テレビアンテナ工事の専門業者は他の業者とどう違う? 技術から費用の相場まで比較しておすすめ業者の選び方を徹底解説!
・新築住宅でテレビアンテナ工事の流れは? 即日工事、相見積もりで安くて高品質の工事を依頼できる業者の種類、費用相場も紹介!
自分でアンテナ交換は可能?DIYの注意点とプロに依頼するメリット・デメリット
お住まいでテレビアンテナの交換をご検討される際、特にベランダや屋上フロアなど、比較的、安全にアンテナへと近づける環境が整っていれば、業者に依頼せずとも、DIYで交換できるのではないか、と思われることもあるのではないでしょうか?
実際にDIYでアンテナを交換できれば、業者へと依頼する場合より費用を抑えられる可能性が高くなりますが、一方で注意すべき点も多くございます。ここでは、アンテナ交換工事に関するDIYでの作業とプロの業者への依頼、それぞれのメリット・デメリットを比較・検討し、お住まいの条件でどちらが最適な選択肢になるのかをご判断いただくための情報をご提供いたします。
DIYアンテナ交換のメリット・デメリット:費用を抑えられる?
DIYでアンテナ交換を行う最大のメリットは、工事のコストを抑えられる点です。業者に依頼する場合に比べて、必要な作業費など費用を削減でき、ほぼアンテナ本体などの部材費だけで交換を実施できます。
しかし一方で、DIYでのアンテナ交換作業には多くのデメリットも存在します。以下では、DIYのアンテナ交換に伴うメリット・デメリットを一覧でまとめています。
DIYでアンテナ工事を行う場合のメリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
費用を抑えられる | 高所作業などで事故のリスクが伴う |
自分のペースで作業できる | アンテナ工事の知識や技術が必要 |
細かな施工を思い通りにできる | 施工の失敗に対する保証がない |
施工に時間がかかる場合がある | |
必要な工具類を揃える必要がある |
DIYでのアンテナ交換工事は、お住まいに必要な工具などが揃っている場合は、アンテナ本体や設置具、ケーブルなど部材の費用だけで実施できるため、特に費用を抑えられます。
一方で、特に高所に設置されたアンテナの工事には、転落や部材を取り落とすなどの危険が伴うため、安全具なども用意して、安全対策をしっかりと行う必要があります。他にも、現場における電波の受信状況を考慮したアンテナ機種の設置場所の選定や、正しいアンテナの向き調整など、アンテナや受信に関する専門的な知識も必要となります。
特に必要な工具、安全愚などが揃っていない場合には、新たに購入する必要があるため、初期費用がかかってしまい、DIYのメリットがなくなってしまう点もご考慮くださいませ。
DIYのアンテナ工事に必要な工具と手順:安全対策も忘れずに
DIYでアンテナ交換を行う場合、以下の機材、道具類が必要になります。
- アンテナ本体:交換に使用するアンテナ本体です。
- 同軸ケーブル・接栓類:アンテナと配線部を接続するケーブルと接続部です。
- ケーブルカッター:ケーブルを適切な長さに切断するカッターです。ペンチなどでも代用化。
- 圧着ペンチ:ケーブルに接栓などを固定するためのペンチです。通常のペンチなどでも代用できる他、既にプラグなどが接続されたケーブルも販売されています。
- レベルチェッカー:地デジ。BS/CSアンテナとも、アンテナから伝わる電波レベルを確認できる簡便なレベルチェッカーがあれば、作業が簡単になります。レベルチェッカーは対応できる放送により、1,000円台から4,000円台程度で購入できます。
- スパナ、レンチなど:作業に必要な工具です。ご自宅にあるもので利用できる他、アンテナ本体に簡易的な工具が付属することもあります。
- 脚立:壁面などやや高い位置のアンテナを取り外し、設置する場合に必要です。
- 安全帯、ヘルメットなど:高所作業など、危険が伴う場合の安全具として必要です。
- .
上記の道具類は、設置位置や工事内容によっては必要ないケースもありますが、必要な品を揃えるだけでも、ある程度の費用がかかります。また高所での作業となる場合には、特に安全帯やヘルメットなどの安全対策は必須です。
基本的にDIYでのアンテナ設置、交換などの作業は、高所でもベランダや屋上フロアなど、足場の安全性を確保できる場合のみ、選択肢として一行の価値が出てまいります。通常の屋根瓦など屋根材の上での作業は、転落のリスクなどが非常に高まるため、たとえ安全具が揃っていても、使い方を誤るなどで大変な事故にいたるリスクもあるため、一般の方は決して行わないでください。
DIYでのアンテナ交換の手順としては、まず既設の古いアンテナを取り外して、地面など安全な位置に降ろす作業が必要です。
次に新しいアンテナを取り付ける場所を決めて、アンテナを固定。アンテナに同軸ケーブルを接続して、お住まいのアンテナ配線物接続します。そしてアンテナの角度を調整しながら、テレビ側のアンテナレベル(またはアンテナレベルチェッカー)の受信レベルを確認します。アンテナの向きを調整し、受信レベルが最大になる位置でアンテナを固定すれば作業は完了です。
しかし、ベランダや屋上フロアなどの作業であっても、作業者の転落をはじめ、アンテナ本体や機材などを地面に落として破損させる。地面にいた人や物品に当たるなど事故につながる可能性も考えられます。またアンテナの設置場所によっては、周辺の障害物などの影響で電波状況が悪く、十分な受信レベルが得られないケースもあるため、周辺確認や電波レベルのチェックなどが必須となります。
アンテナ工事のプロに依頼するメリット:確実な工事とアフターサポート
プロのアンテナ工事事業者にアンテナ交換を依頼するメリットは、プロの技術による確実かつ高品質な工事と、工事後のアフターサポートを受けられる点です。
アンテナ工事専門業者は、テレビ電波の受信やアンテナ本体に関する専門の知識、技術を持っており、現場での電波レベルの確認などについても、プロ仕様の機材を使って、精密な調査を行うため、現場において最適なアンテナ機種や設置場所の選定、丈夫で丁寧なアンテナ設置作業、アンテナ角度の正確な調整まで、すべてにおいて高品質で確実な工事を実施してくれます。
以下、アンテナ工事の専門業者にアンテナ交換を依頼する場合の、メリット・デメリットを一覧でご紹介します。
アンテナ工事を業者に依頼する場合のメリットとデメリット
メリット | デメリット |
---|---|
確実かつ高品質な施工 | DIYより費用がかかる場合も |
事故のない安全な作業 | 最適な業者選びに手間がかかる |
専門知識による最適な設置 | 施工技術などの質の低い業者も存在する |
保証などアフターサポートが充実 |
またアンテナ工事の専門業者であれば、工事後のアフターサポートも、数年単位の保証期間などで充実しているため、交換後に万が一、テレビの映りが悪くなるなどトラブルが生じた場合でも、施工を担当した業者に連絡すれば迅速に対応してくれます。特に、保証期間内、保証範囲内のトラブルであれば、ほとんどの場合、業者側が無償で修理や再調整を行ってくれます。
総じてアンテナ工事の専門業者による工事は、施工品質やアフターサービスなどのコストパフォーマンスを考えれば、DIYに比べて必ずしも高額とは申せません。DIYでのアンテナ交換に技術的なご不安がある方や、安全かつ確実に高品質なアンテナ交換を行いたい方は、プロのアンテナ工事事業者に依頼することがおすすめといえます。
アンテナ設置などのDIY作業については、以下の各コラム記事でも詳しくご紹介しております。
・地デジや衛星放送のテレビアンテナ取り付けを自分でDIY工事する方法とは? 設置の注意点、費用についても解説(基礎知識編)
・地デジや衛星放送(BS放送、CS放送)用テレビアンテナを自分で取り付ける方法とは? 設置工事を進めるポイントと注意点をすべて解説(実践編)
・自分でテレビアンテナ設置工事を行う際の方法と費用の相場は?
・テレビアンテナの配線を自分でDIY設置できる? 取り付け工事に必要な作業と費用を徹底解説!
・地デジテレビアンテナを自分でDIY設置工事する手順とは? 的確な位置や方向への取り付け方と向き調整の方法、その費用も解説
・テレビアンテナ工事の業者と自分でDIY取り付けを比較したおすすめ方法は? 事業者の設置費用や作業の流れによる選び方を解説
失敗しない!テレビアンテナ工事事業者の選び方・5つのポイント
テレビアンテナの交換をはじめとする各種アンテナ工事は、専門的な知識や技術が必要となるため、信頼できる業者選びが非常に重要です。
依頼する工事業者によって、ほぼ同等の工事でも数万円単位の価格差が生じることもございます。またこの価格差は、業者が作業を進める仕組みや手続き上で生じるコストもあり、工事費用の高さが、必ずしも工事品質の高さに比例するとは限らない点も注意が必要です。
この項目では、優良なアンテナ工事の事業者を適切に選ぶための、5つの重要なポイントをご紹介いたします。これらのポイントをご参考に、高い施工品質と低価格な工事費用で、安心して工事を任せられる優れた業者を見つけてくださいませ。
ポイント1:見積もりは複数業者から取る
上記の通りアンテナ工事の費用は、業者によっても大きく異なってまいります。そのため、見積もりが完全無料の複数の業者から「相見積もり」を取り、見積もり価格や適正価格、工事内容を詳しく比較検討することが大切です。
業者に見積もりをご依頼になる際には、特に以下の点を明確にお伝えください。
- 設置したいアンテナの種類(地デジアンテナ各機種、BS/CSアンテナのモデルなど)
- 設置したい場所(屋根の上、壁面、ベランダなど)
- 既存アンテナの撤去の有無
- その他のご要望(アンテナの見栄えや対候性、配線工事やブースター設置など)
業者に詳細なご要望を伝えることで、よりご要望に近い工事の提案と、より正確な見積もりを得ることができます。また見積もり金額だけでなく、工事の内容や使用する部材についても確認して、工事の内容で比較、検討されることをおすすめいたします。
ポイント2:料金体系が明確か確認する
見積もりの内容では、その料金体系が明確であるかを確認することが重要です。各項目の工事費や部材費、出張費など、費用の内訳を詳しく提示してくれる業者をお選びください。
また見積もりに際し、実際の工事で、見積もり外の料金が発生することはないかを確認されることも重要です。料金体系や不明瞭、また見積もり外の料金発生について説明が不明確な業者は、不当な料金を加算する悪質な業者である可能性があるため、避けるべきです。
見積もりの段階で、総額費用をしっかりとご確認の上で、ご不明な点はしっかりと業者にご質問なさり、明確かつわかりやすく回答してくれる、納得と信頼できる業者をお選びください。
ポイント3:保証やアフターフォローの有無や内容
アンテナ工事後も安心してテレビを視聴するためには、保証やアフターフォローが充実している業者を選ぶことが大切です。特にアンテナ工事の専門業者の場合は、保証期間の長さが、自社の施工技術を示すバロメーターでもあるため、数年単位の長期保証制度を用意していることが多くなります。
できるだけ保証期間が長く、保証期間中の不具合やトラブル対応、電波状況の変化、メンテナンスなど、きめ細かな対応をしてくれる業者をお選びください。そのためには各業者に、保証期間や保証内容、アフターフォローの範囲などを事前に詳しくご確認なさることが重要です。
なお当あさひアンテナでは、業界最長クラスである工事完了日からの「10年」の長期保証をご用意しており、万が一、保証期間中に、保証範囲内のトラブルが発生した場合には、弊社フリーダイヤルなどにご一報いただければ、最短即日で弊社のアンテナ職人がお住まいへと急行し、無償で責任をもって迅速に復旧いたします。
また弊社では各種アンテナ工事の完了後に、お客様へ担当したアンテナ職人のサイン入り保証書をお渡ししており、保証をお求めの際には基本的に、この保証書のご提示をお願いいたします。
ただ長期保証になるため、もし保証書を紛失された場合も、お客様のお名前や住所、工事の時期や内容をご確認させていただき、弊社にある過去の工事データベースで、該当の工事を確認できれば、保証書がある場合と同じ保証対応をいたしますので、弊社施工のアンテナに万が一のトラブルが生じた際は、まずは弊社へとご一報くださいませ。
ポイント4:業者の工事実績や評判をチェック
業者のホームページや口コミサイトなどで、過去の工事実績や評判をチェックすることも重要なポイントです。実績が豊富で、公式サイトなどで表記される、工事の価格体系、使用する機材のメーカー、型番が明記されていて、工事の価格や内容がイメージしやすい。さらに口コミなどで顧客からの評価が高い業者は、信頼できる可能性が高いと言えます。
特に口コミサイトは、顧客からの生の声を確認できるのが特徴ですが、一方で個々の口コミは、あくまで個々の事例にすぎず、個人の主観も大きいため、あまり鵜呑みにしすぎるのも危険です。個々の口コミではなく、全体の傾向から業者の品質をご判断ください。
インターネット上の情報をご確認する場合には、特にお客様がご希望される工事と同様のアンテナ工事の実績があるか、お住まいの近隣エリアでの工事経験があるかなどもご確認されることがオススメです。
ポイント5:工事は完全自社施工であるかを確認
低価格で高品質のアンテナ工事を行う業者の目安は、その業者の施工が「完全自社施工」であるか否かが、大きな要素となります。
完全自社施工でない業者は、実際のアンテナ工事を下請け業者に担当させております。そのためアンテナ工事に当たっては、
- 仲介手数料などの中間マージンで工事費用が割高になる。
- 下請け業者は電気工事全般の業者でアンテナ工事のプロではないため、アンテナの施工技術は担当業者により差が出やすい。
- 依頼から下請け業者に仲介するため即日工事が難しく、現地調査と工事が別日程になる。
- エアコン設置など下請け業者の繁忙期はアンテナ工事が大きく遅れることがある。
- 電波調査や見積もりに出張費、キャンセル費などが発生する。
- アフターフォローの保証期間が短く、受付窓口の業者から下請け業者への連絡に手間がかかる、アフターフォローに対応するのが別の下請け業者になるなどのケースもある。
などのデメリットが考えられます。
なお下請け業者を用いるアンテナ工事業者は、家電量販店やホームセンター、ハウスメーカーなど、アンテナ工事をメインの業務としない業者が多く、実際の工事を担当する下請け業者は、町にある個人経営の電気店などになります。
一方、優良なアンテナ工事業者は、多くが自社スタッフのアンテナ職人による完全自社施工で、アンテナ工事を行っています。完全自社施工を行う業者のメリットは、
- 中間マージンが発生しないため工事費用が相場でも割安になる。
- アンテナ専門の知識、技術を身に着けた経験豊富な自社スタッフが担当するため、施工技術が高く、さまざまなアンテナ工事に対応できる。
- 電波調査や見積もりが、出張料、キャンセル料など含めて完全無料の業者が多く、見積もりから即日工事も可能。
- アンテナ工事の施工品質が安定して高い。
- 責任の所在が明確で、アフターフォローなども業者に連絡すれば迅速に対応してもらえる。
などの豊富なメリットが挙げられます。
なお当あさひアンテナは、すべてのアンテナ工事において、自社スタッフの優秀なアンテナ職人による「完全自社施工」を徹底しており、上記の完全自社施工によるお客さまへのメリットも、すべて完全に網羅しております。
地デジアンテナ交換、知っておくべき基礎知識と選び方のコツ
地デジアンテナの交換をご検討する際には、新しく設置する地デジアンテナはどのような機種が良いのか、お住まいのどこに設置するのが最適であるのか、お悩みになることも多いかと存じます。
そこで本項目では、地デジアンテナ各機種の基礎知識と特徴と、メリット・デメリットを徹底分析して、その選び方のコツを解説していきます。アンテナの種類と適した現場の受信強度、設置場所まで、最適なアンテナ選びをサポートいたします。
地デジアンテナの種類:八木式アンテナ、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナ
現在の戸建て住宅向き地デジアンテナには、前述の通り、主に「八木式アンテナ」「デザインアンテナ」「ユニコーンアンテナ」の3機種が存在します。
以下の一覧で、それぞれの機種の特徴をより詳しくご解説いたします。
アンテナの種類別|特徴・メリット・デメリット・おすすめ設置場所
アンテナの種類 | 特徴 | メリット | デメリット | おすすめの設置場所 |
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八木式アンテナ | 主に屋根の上に設置される古典的アンテナ。 | 受信感度が高い、比較的安価。 | 外観性が悪い、風雨などの影響が大きい。 | 屋根の上 |
デザインアンテナ | 薄型パネル状のスタイリッシュなアンテナ。 | 外観性が高く、風雨などの影響に強い。 | 受信感度では八木式アンテナより低い。 | 壁面、ベランダ |
ユニコーンアンテナ | ポール状の本体を持つ最新アンテナ機種。 | デザインアンテナと同等で受信感度も高い。 | 価格が高価、受信感度は八木式アンテナよりやや弱い。 | 屋根の上 |
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- 八木式アンテナ:魚の骨に似た形で屋根の上に設置される昔ながらのアンテナで、受信性能別のモデルも多く、他機種に比べて受信性能に優れ、幅広いエリアで使用できます。また本体価格も手頃です。特に弱電界地域など電波状況の悪い地域で、安定した受信を求める方におすすめです。一方で設置の見た目から住宅の外観や景観に悪影響を与えやすく、形状から風雨など自然環境の影響も受けやすいため、耐用年数が短くトラブルが生じやすい弱点もあります。
- デザインアンテナ:壁面やベランダの手すりに設置できるスタイリッシュなデザインで住宅の外観に調和し、風雨などの影響も受けにくく、耐用年数も長くなります。メリットの豊富さから現在では人気の高いモデルですが、一方で本体の性能や設置場所の低さから、八木式アンテナに比べて受信感度が低くなり、主に強・中電界地域での使用がおすすめです。ただ周辺の建物などで地デジ電波が遮られやすい現場では設置できないこともあります。
- ユニコーンアンテナ:マスプロ電工製のポール状アンテナ「U2CN」の商品名で、屋根の上のマストの先に固定されます。スタイリッシュな外観で住宅の見た目を乱さない。雨風を受け流す形状で経年劣化が進みにくいなど、デザインアンテナと同等のメリットを持ちます。さらに設置位置の高さから周辺に障害物が多く、デザインアンテナに対応できない現場でも、ユニコーンアンテナでは対応できるケースが多いため、デザインアンテナ設置が難しい現場での利用におすすめです。一方で八木式アンテナに比べると受信感度はやや及ばず、やはり強・中電界地域向けモデルであること。最新モデルのため設置費用が高価になることなどがデメリットです。
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従来の地デジアンテナが八木式アンテナで、アンテナの見た目や風雨などへの弱さが気になっていた場合は、新しいアンテナにデザインアンテナやユニコーンアンテナをお選びになることで、これまでより外観性、対候性の高いアンテナ工事を実現できます。
ただ受信性能では現在でも八木式アンテナが最強になるため、現場で受信できる電波レベルを確認して、十分な受信レベルを確保できるアンテナ機種をお選びになることが第一と言えます。
八木式アンテナでも素材や設計の工夫で自然環境に対する耐久性を高めた塩害用、雪害用などのモデルが存在するほか、壁面やベランダ内外など設置位置を工夫することで、住宅の外観で目立ちにくく、風雨なども避けやすく、メンテナンスも行いやすいため耐用年数が長くなる設置も実現できます。
総じて地デジアンテナ機種のご選択には、現場の受信感度に適した機種で、お客様のご要望に近い機種をお選びになることがおすすめです。
なお当あさひアンテナでは、デザインアンテナの基本設置工事にもさまざまな機種をご用意しており、まずDXアンテナ製の高品質20素子モデル「UAH201」を用いた工事は「22,000円(税込み24,200円)」からでご案内しております。
他にもサン電子の最新20素子モデル「WG-20」に、背面のカバーでケーブルやブースターなどを隠せてより見栄えが良くなる、別売りの「背面スッキリカバー」のセット。またはマスプロ電工の強電界地域専用コンパクトモデルで、業界最小級であり室内設置も可能なスカイウォーリーミニ「U2SWLC3」を用いた工事は「25,000円(税込み27,500円)」からでご提供いたします。
またマスプロ電工の最新ユニコーンアンテナ「U2CN」の基本設置工事は現在、業界最安に挑む「キャンペーン価格」でご案内しております。
他にもデザインアンテナではより受信性能の高い26素子相当モデルもご用意しておりますので、現場で可能な限り、デザインアンテナの設置にご対応いたします。
デザインアンテナ、ユニコーンアンテナの詳細については、以下の各コラム記事でも詳しくご紹介しております。
・地デジ用テレビアンテナ一番人気のデザインアンテナとは? 価格から工事費用、料金相場、失敗しない業者の選び方まで徹底解説!
・業界最小デザインアンテナ!マスプロ電工「スカイウォーリーミニ」のメリット・デメリットとは? 失敗しない取り付け例も解説!
・人気のデザインアンテナおすすめ製品をすべて紹介&性能も解説!デザインアンテナ工事の費用やそのメリット・デメリットとは?
・デザインアンテナ取り付けにおすすめの現場とは? メリットとデメリット、失敗しない工事業者の選び方と費用、料金の相場も紹介
・新築戸建てで人気のテレビ用デザインアンテナのメリット・デメリットは? 種類や工事費用の相場、失敗しない注意点まで全解説!
・デザインアンテナでテレビが映らない、受信レベル強度が低い原因と工事の対処法は? 費用相場の安いおすすめ業者の選び方も紹介
・デザインアンテナ取り付けでテレビ視聴の失敗例とは? 工事の費用やメリット・デメリット、失敗しない設置方法の選び方まで解説
・地デジ放送テレビ用・デザインアンテナおすすめ機種の選び方は? 人気ランキングから業者の工事費用、価格の相場まで徹底解説!
・地デジアンテナの最先端、ユニコーンアンテナとは? 特徴、メリット、工事費用の相場まで徹底解説!
・外見、寿命、性能すべて優れるテレビアンテナ・ユニコーンアンテナとは? 特徴とメリットデメリットから設置工事の料金まで紹介
・ユニコーンアンテナの特徴と評判、設置工事の費用とは? 地デジ用アンテナ各機種のデザインとメリット、失敗を避ける方法を解説
・台風対策に最適!地デジ「デザインアンテナ」と「ユニコーンアンテナ」とは?
電波の受信強度と地デジアンテナの選び方:エリア別の注意点
お住まいの地デジアンテナを選ぶ際には、ご自宅があるエリアの電波受信強度(いわゆる強・中・弱の電界地域)を確認することが重要です。地デジの電波受信強度は、現場の地域によって異なる他、お住まいの中でも屋根の上や壁面など設置する場所によっても大きく変動することがあります。
受信エリアでは一般的に、地デジ電波塔から近いエリアや、高台にある地域は電波受信強度が高くなり、デザインアンテナなどでも十分に受信できる可能性が高くなります。一方、電波塔から遠いエリアや山間部、高層ビルの影にあたるエリアなどは地デジの電波受信強度が低くなり、受信感度の高い八木式アンテナやユニコーンアンテナが必要となるケースが多くなります。
ご自宅の電波受信強度が不明な場合は、インターネット上から「A-PAB(一般社団法人 放送サービス高度化推進協会)」公式サイトの「地デジ放送エリアのめやす」ページを確認することで、おおよその目安を判断できますが、正確には当あさひアンテナはじめ、アンテナ工事の専門業者に電波調査を行ってもらうことががおすすめです。アンテナ工事の専門業者は、プロ仕様である専用の電波測定器を使用して、現場のさまざまな位置での電波受信強度、電波の方向などを正確に測定し、お住まいでも最適となる地デジアンテナの種類や設置場所を提案してくれます。
なお、現場の地デジ受信レベルやアンテナの受信性能に関しては、以下の各コラム記事でも詳しく解説されております。
・現在の地上波テレビ放送で地上デジタル放送が開始されたのはいつ? デジタル放送とか何か、その仕組みや特徴も全解説!
・地デジアンテナ設置に重要となる「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」とは
・徹底解説!強・中・弱の地デジ電界地域に適したテレビアンテナ工事の選び方、調べ方は?
・地デジアンテナや無線通信用アンテナの性能を示す利得、動作利得とは何か? 素子数との違いなど地デジアンテナ基礎知識も解説
・テレビアンテナの性能を決める「素子」とは何か? 地デジアンテナ工事で重要な「素子数」を徹底解説!
・地デジ用テレビアンテナ工事にて設置する電界地域に最適な受信性能は「何素子数」タイプか? アンテナ機器の選び方を徹底解説!
地デジアンテナの設置場所:屋根上、壁面、ベランダなど
上記でも少し触れた通り、地デジアンテナの設置場所は、受信感度にも大きく影響します。
一般的には、屋根の上など高い場所に設置するほど、周辺の障害物などに影響を受けにくく、角度調整も行いやすく、受信感度が高くなります。一方でアンテナ機種によっては、住宅の外見で悪目立ちする。風雨などの影響を受けやすくなって耐用年数が短くなるなどの場合もあります。
逆に設置位置に壁面やベランダなどを選ぶことで、アンテナが目立ちにくくなって住宅の外観性が高まり、風雨なども避けやすくなって耐用年数が伸びることもあります。一方、設置場所によっては、周辺の建物などの影響を受けて、受信感度が低くなることもあるため注意が必要です。
お住まいにおけるアンテナの設置場所は、受信感度を第一として、住宅の見た目や自然環境を避けやすいなど、お客様が重視するポイントに対応できる位置を考慮することが重要です。ご自宅の環境に合わせて、最適な設置場所をお選びください。
以下、お住まいにおける地デジアンテナの主な設置位置と、その特徴について解説します。
- 屋根の上:戸建て住宅ではもっとも一般的な設置場所で、安定した高い受信感度が期待できます。一方でアンテナが目立ちやすく、風雨なども受けやすくなるため、外観性や対候性にこだわる場合は、アンテナ機種を選ぶことが必要です。また設置は高所作業となるため、DIYでの設置は危険です。専門業者に依頼することをおすすめします。
- 壁面:デザインアンテナをはじめ、サイドベースを用いることで八木式アンテナも住宅の壁面に取り付けることができます。壁面への設置はアンテナが目立たないため家の見た目を損ねにくく、風雨などの影響も受けにくくなるメリットがあります。また壁面でも最上部や屋根の破風板(張り出し部)に設置すれば、屋根の上への設置と大きな差はなくなります。一方で周辺の建物など障害物の影響で受信感度が低下することもある。壁面に固定具を取り付けるためのビス穴を開ける必要があるなどのデメリットもあります。
- ベランダの内外:ベランダの手すりにデザインアンテナなどを設置する場合、メリット、デメリットは壁面とほとんど変わりませんが、壁にビス穴を開ける必要がなくなります。またDIYでの設置も比較的、簡単になります。またベランダの内側に八木式アンテナなどを設置する場合は、アンテナを隠せて家の見た目が良くなり、風雨を避けてメンテナンスを行いやすくなり、アンテナ寿命が延びやすいメリットもありますが、一方でベランダ空間を占有する、誤ってアンテナに触れることでトラブルが生じるなどのデメリットも考えられます。
- 屋内空間:主にデザインアンテナを屋内の屋根裏、天井裏の空間に設置できるケースもあります。この場合、住宅の外装や外観にまったく影響を与えない。風雨などの影響もカットでき、メンテナンスフリーでアンテナの耐用年数が大きく伸びる。屋根裏では設置位置が高い分、受信感度が高まる場合もあるなどのメリットが挙げられます。一方で、屋内では地デジ電波レベルがやや弱まるため強電界地域でしか対応できない。住宅の建材や設備が電波を通しにくい、屋根裏などで設置空間を確保できない場合は設置できないなどの注意点もあります。
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アンテナの設置場所を選ぶ際には、受信感度だけでなく、景観や安全性も考慮することが重要です。ご自宅の環境に合わせて、最適な設置場所を選びましょう。
実際にどの設置位置が最適になるかは、使用するアンテナ機種と現場の受信環境、お客様が重視されるポイントによって異なってまいります。詳しくはアンテナ工事業者にお問い合わせの上、電波調査の結果も確認した上でご判断ください。
なお、特に屋根裏空間、天井裏空間へのデザインアンテナ設置は、工事業者によっては基本の設置費用に加えて、特殊工事費用が加算されることもあります。しかし当あさひアンテナでは、追加工事費はご無用の、前述のデザインアンテナ基本設置工事費のみで、屋根裏など屋内空間への設置もお引き受けしております。
なお地デジアンテナの、屋内を含むさまざまな位置への設置については、以下の各コラム記事でそれぞれ詳しく解説しております。
・工事業者がおすすめする戸建て住宅テレビアンテナ取り付け位置の比較と選び方・適したアンテナ機種や事業者による費用も紹介!
・家の見た目やアンテナの長持ちが実現する最新おすすめ機種と最適な取り付け工事の選び方を比較&解説・業者の費用相場も紹介!
・なぜテレビアンテナは屋根の上に設置される? 新築戸建て各位置に取り付けるアンテナ種類や工事の流れ、費用の相場について解説
・地デジや衛星放送用BS/CSテレビアンテナのベランダ設置や壁面取付の方法は? デザインアンテナ失敗例や必要な端子も解説
・壁面に設置できる地デジ用テレビアンテナとは? デザインアンテナなど壁に取り付けられる全アンテナと工事費用、失敗例など解説
・地デジ、BS/CSテレビアンテナを住宅の壁面に設置する方法とメリットや注意点とは? 壁面取付に適したアンテナ機種も解説!
・戸建て住宅のテレビアンテナ取り付け工事で、アンテナを設置できる場所とは? その費用からメリット・デメリットまで徹底解説!
・一戸建て住宅へのテレビアンテナ設置工事で、アンテナ取り付けができる場所とは? 工事の費用や流れ、適した工事業者を解説!
・戸建てのテレビアンテナ工事におすすめの場所は? 特徴の比較やアンテナの選び方を解説。業者に依頼する費用、料金の相場も紹介
・徹底解説・地デジテレビアンテナを屋根裏設置する工事のメリットとデメリット、施工費用、取り付け可能な条件と対応業者は?
・室内設置におすすめ地デジテレビアンテナの選び方とは? 人気デザインアンテナ屋根裏取り付けで失敗しない工事方法、費用を解説
4K8K対応アンテナへの交換は必要?将来を見据えたアンテナ選び
前の項でご説明した通り、従来の衛星放送であるBS放送、CS放送に加えて、2018年には衛星放送の4K8K放送である「新4K8K衛星放送」がスタートしております。
新4K8K衛星放送とは、従来のBS放送、CS放送に4K、8Kのチャンネルが追加されたもので、2025年現在のBS/CSアンテナはすべて新4K8K衛星放送に対応できる機器になっているため、お住まいに衛星放送の視聴環境(BS/CSアンテナ)があれば、有料チャンネルを除き、特別な工事や機器、追加料金などは必要なく、そのままでご視聴いただけます。
ただ、2018年以前のBS/CSアンテナは新4K8K衛星放送に対応していないため、お住まいのBS/CSアンテナが古いモデルである場合、衛星放送の4K、8Kチャンネルをすべてご視聴いただくためには、アンテナ本体やケーブル配線部の機器を、4K8K放送に対応できる機器へと交換する必要がございます。
この項目では、新4K8K衛星放送の仕組みと、ご視聴いただくために必要なアンテナなどの機器、お住まいのBS/CSアンテナなどの交換が必要なケースについてご説明してまいります。
新4K8K衛星放送に専用のアンテナや機器が必要な理由
新4K8K衛星放送がスタートする前の衛星放送は、フルハイビジョン(2K)放送でした。対して新4K8K衛星放送は、4Kが2Kの4倍の解像度、8Kは4Kのさらに4倍の解像度を持つ超高画質放送になります。他にも色彩、色調や動画表現、音質も格段に向上して、よりリアルな画像、音声が楽しめる放送になっています。
新4K8K衛星放送は、従来のBS放送、CS放送に多くの4K、8Kチャンネルが追加されたものです。ただ2K衛星放送では、人工衛星から送られる衛星放送の電波として、右回りの螺旋で送信される「右旋円偏波」が使われていました。この放送を「右旋放送」といいます。
しかし新4K8K衛星放送がスタートする際、この右旋の電波では、追加される4K、8Kチャンネルに割り当てることができる、空きの周波数帯が不足しました。
そのためまず右旋で使用できる周波数帯には、BS放送でも基幹的なチャンネルのNHK、広域民放の4Kチャンネルを割り当てました。そして衛星放送の電波に、左回りの螺旋で送信される「左旋円偏波」を新しく追加し、それ以外の4K、8Kチャンネルには、左旋の周波数帯を割り当てたのです。この左旋の電波によるチャンネル放送を「左旋放送」と呼びます。まとめると以下の通りです。
- 従来の2K衛星放送すべてと、BS放送のNHK、広域民放の4Kチャンネル:右旋放送(右旋円偏波)
- 上記以外のBS放送、CS放送4K、8Kチャンネル:左旋放送(左旋円偏波)
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2018年以降のBS/CSアンテナは、すべて右旋、左旋のどちらも受信できる「2K4K8K(右旋・左旋)対応型」になっていますが、それ以前のBS/CSアンテナでは、左旋の受信を想定していなかったため、右旋放送のみを受信できる「2K(右旋)対応型」になります。
2K対応型のBS/CSアンテナは現在は生産終了ですが、一般のお住まいには、まだまだ施工時期の古い2K対応型が設置されているケースもあり、このようなお住まいでは左旋放送は受信できません。
さらにBS/CSアンテナでは、静止衛星から送信される高周波数帯(12GHz帯)の電波を、コンバーターでテレビ電波に適したMHz帯に変換した後、ケーブルへと送信しています。このとき、右旋電波は1032MHzから2072MHzに変換されますが、左旋電波は2224MHzから3224MHzと、やや高い周波数帯に変換されます。
したがってBS/CSアンテナから配線部を通してテレビまで左旋放送を届けるためには、左旋に対応するアンテナの他、接続部を含むケーブル配線や、ブースターや分配器などの機器も、変換された左旋の周波数帯に対応できる「4K8K(3224MHz)対応型」を使う必要があるのです。
つまりBS/CSアンテナや配線部の設置が2018年以前で、使用されているアンテナ本体、ケーブル配線部が左旋の電波に対応できない場合は、左旋放送の4K8Kチャンネルが受信、視聴できないことになります。
したがってBS/CSアンテナの設置時期が2018年以前と古く、左旋放送に対応できないお住まいで、BS放送のNHK、広域民放チャンネル(右旋)を除く、新4K8K衛星放送のチャンネル(左旋)をご覧になる場合には、アンテナ本体や場合によってはケーブル配線部の機器なども、2K4K8K対応型へと交換する必要が出るのです。
新4K8K衛星放送に必要な設備とBS/CSアンテナの種類
以下、新4K8K衛星放送を受信、視聴するために必要な機器、設備について、あらためて一覧でまとめました。
- 4K8K対応テレビ: 4K8K放送に対応の画質で視聴するためには、4K、8Kの解像度を持つテレビ本体が必要です。
- 4K8K対応チューナー:テレビ本体に新4K8K衛星放送対応のチューナーが内蔵されていない場合は、外付けのチューナーが必要です。なお4K8Kに対応できるテレビのうち、一般的には、4K8Kチューナーも内蔵した製品を「4K・8Kテレビ」。表示能力だけでチューナーが内蔵されない製品を「4K・8K対応テレビ」と呼びます。
- 2K4K8K対応BS/CSアンテナ: 新4K8K衛星放送のすべてのチャンネルを受信、視聴するためには、右旋・左旋双方のでノアに対応できる2K4K8K(右旋・左旋)対応型のBS/CSアンテナが必要です。
- 4K8K対応のケーブルやブースターなどの機器: 左旋放送の電波が変換された周波数帯は3442MHzまでと、従来の右旋に比べて周波数帯が高く、ケーブル配線部での電波の減衰、漏洩が生じやすくなります。したがってアンテナからテレビまで電波を送るケーブル配線部や設置される機器も、4K8K(3442MHz)までの周波数帯に対応できる品質の機器が必要となります。
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新4K8K衛星放送の右旋、左旋双方のチャンネルをすべて受信し、4K8K画質で視聴するためには、アンテナや配線部など、上記の機材がそろっていることが必要です。
新4K8K衛星放送(右旋・左旋)を受信するための具体的なアンテナ、機材などの種類や工事については、以下の各コラム記事でも詳しくご紹介しております。
・新4K8K衛星放送とは? 4K、8Kテレビの購入後に必要なアンテナ工事と費用の相場、おすすめ業者の選び方まで徹底解説!
・「新4K8K放送」を視聴するためのアンテナ工事、配線について徹底解説!
・「新4K8K衛星放送」ご視聴に必要な機器・完全チェック解説! テレビで全4K8Kチャンネルを見るための機材とは?!
・4K8Kアンテナは自分で費用を抑えてDIYできる? 衛星放送BS/CSアンテナ設置方法と業者の設置費用、料金の相場を解説
・テレビ放送(地デジ、衛星放送BS/CS、4K8K)に合わせたテレビアンテナケーブルの種類と選び方、徹底解説!
2K4K8K対応BS/CSアンテナ交換のメリット・デメリット
2025年現在、アンテナ工事の専門業者への依頼でお住まいに設置されるBS/CSアンテナは、アンテナ本体や配線部も含めて、すべて2K4K8K対応の機器になっているため、4K8K放送を視聴するために、特に機器の交換などの必要はございません。
以下では、2018年以前に設置された右旋のみ対応のBS/CSアンテナや配線部を、すべての新4K8K衛星放送を視聴できる右旋・左旋対応の機器に交換する場合に考えられるメリットとデメリットを一覧でまとめました。
4K8K対応アンテナのメリットとデメリット
メリット | デメリット |
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4K8Kの高品質な映像体験 | 初期費用が必要 |
将来的な4K8K放送の利用 | 4K8Kのチャンネル数がまだ少ない |
最新技術への対応 | 既存の設備との互換性 |
メリット
- 高画質・高音質の4K8K映像体験:2K4K8K対応のアンテナや機器を設置することで、すべての新4K8K衛星放送チャンネルを視聴でき、お好みのチャンネルを、従来の2K放送では体験できなかった高精細で臨場感あふれる映像で楽しむことができます。
- 将来的な放送サービスの利用:2025年以降も、新4K8K衛星放送に対応する衛星放送の4K8Kチャンネルが追加されると予想されます。現時点でに2K4K8K対応のアンテナや設備を整えておくことで、将来的にこれら4K8K放送サービスをスムーズに利用できるようになります。
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デメリット
- 初期費用がかかる:2K(右旋)にしか対応していないBS/CSアンテナの設備を、アンテナ工事業者に依頼して、2K4K8K(右旋・左旋)対応の設備に交換する工事を行う場合には、前述した地デジアンテナの交換と同様、まず既設の2K対応BS/CSアンテナの撤去と、あらためて2K4K8K対応BS/CSアンテナの設置工事を行う必要があります。さらに場合によってはアンテナ配線部のブースターなど機器、ケーブルなどの4K8K・3442MHz対応の機器に交換する必要もあり、総額では費用がかさむことも考えられます。
- 4K8K対応のチャンネル数がまだ少ない:2025年現在、新4K8K衛星放送の左旋放送にあたるチャンネルは、CS放送の4Kチャンネルが撤退したこともあり、BS放送の「NHK BS8K」「wowow4K」「Jsports4K」などの一部4K、8Kチャンネルのみになります。したがって、これらのチャンネルをご覧にならない場合は、いますぐ2K(右旋)対応のBS/CSアンテナ設備から、2K4K8K(右旋・左旋)対応の設備に交換する必要はないと言えます。
- 4K8Kテレビの必要性:新4K8K衛星放送に対応するBS/CSアンテナ設備があっても、設置されているテレビが4K、8K放送に対応していなければ、4K8Kに該当する画質ではご視聴いただけません。したがってお住まいのテレビが4K8Kに対応しておらず、買い替えのご予定もない場合は、4K8K放送の意味はさほどないともいえます。
2018年以降、アンテナ工事業者によってお住まいに設置されたBS/CSアンテナやその設備は、ほとんどの場合、2K4K8K(右旋・左旋)対応の機器になり、新4K8K衛星放送のすべてのチャンネルを問題なくご覧になることができます。
現状のお住まいにあるBS/CSアンテナ設備が2K(右旋)対応か、2K4K8K(右旋・左旋)対応の機器か不明の場合は、アンテナ本体やケーブル、機器本体や、付属のマニュアルの記載をご確認になるか、アンテナ工事の専門業者にお問い合わせください。
また現状、新4K8K衛星放送の主要な対応チャンネルである、BS放送のNHK、広域民放4Kチャンネルは右旋放送にあたるため、これらの4Kチャンネルだけをご試聴になる場合は、2018年以前の2K対応のBS/CSアンテナ設備であっても、特に問題はございません。
お住まいにあるBS/CSアンテナ設備が2K対応型で、2K4K8K対応型への交換工事については、今後の新4K8K衛星放送のご試聴予定など、将来も予定をご思案になった上で、工事を行うかどうか、また工事時期などをご判断されるとよろしいでしょう。
【Q&A】テレビアンテナ交換に関するよくある質問まとめ
この項では、当あさひアンテナはじめ、アンテナ工事の専門業者に寄せられることが多い、アンテナ交換の工事に関する「よくある質問」について、Q&A形式でご回答してまいります。
アンテナ交換の最適な時期は?
前述した各種アンテナ機種ごとの耐用年数を目安に、アンテナの外観的な老朽化や電波状況の変化などが生じている。またテレビの映りに問題をを感じた際には、交換をご検討ください。特に台風や積雪、地震など大きな自然災害の後はアンテナトラブルが生じやすいため要注意です。お早めのアンテナ点検と、必要があれば交換も行い、安定した快適な受信環境を維持してください。
アンテナ交換の作業にかかる時間は?
アンテナの機種や基数、設置場所、担当する業者によっても異なりますが、おおよそ1時間弱から2時間強が目安です。業者に見積もりを依頼する際に、作業時間の目安もご確認されると良いでしょう。
アンテナ交換後のメンテナンス方法は?
テレビアンテナの定期的なメンテナンスは、アンテナの寿命を延ばすために重要な作業です。ベランダなど安全にアンテナへと近づける環境であれば、年に一度程度、また大きな自然災害の後や寿命が近づいた時期に、アンテナの向きや固定状況、ケーブルの接続状態などをチェックし、問題がある部分は修復するほか、鳥のフンなどの汚れもなどを取り除いてください。なお屋根の上などのアンテナで高所作業になる場合は、ご自宅での作業は行わず、専門業者にご依頼になることがおすすめです。
アンテナ交換でもテレビの映りが改善しない場合は?
アンテナ交換をしてもテレビの映りが改善しない場合は、アンテナ配線部にあるブースターの故障やケーブルの劣化。またテレビ本体の故障などが考えられます。まずは、ケーブルの接続状況やテレビの設定をご確認の上、問題が改善しない場合は、アンテナ工事の専門業者にご相談ください。
まとめ:テレビアンテナ交換は、信頼できる業者にご相談ください!
お住まいに設置されているテレビアンテナの交換は、アンテナの老朽化や故障、またBS/CSアンテナでは新4K8K衛星放送をご覧になりたい場合など、工事を行う時期や、必要な費用、交換の際に選ぶアンテナ機種や設置位置、DIYでの作業か可能など、さまざまな要素を考慮することになります。
適切な情報でご考慮されることにより、お住まいに最適なアンテナ交換工事を実現できますので、本記事をご参考の上、さまざまな選択肢の中から、お住まいの状況に合わせて、もっともご満足いただける工事の方法をお選びください。
なお、アンテナ交換については、以下の各コラム記事の内容も参考になるかと存じます。
・戸建て住宅でのテレビアンテナ基本設置工事の費用相場は? 料金を抑えることができる業者の選び方も紹介【2024年度最新版】
・テレビアンテナの修理を業者に頼む方法と費用の相場は? アンテナ修理の種類と火災保険に対応もできる最適な業者の選び方も解説
・テレビアンテナでブースター、分配器など周辺機器の設置や修理、交換の費用相場は?工事の方法やどこの業者に頼むか選び方も解説
・テレビ画面の乱れでアンテナを修理する前に自分でできる対処の方法を解説。業者に工事を依頼する費用の相場も紹介【最新版】
・戸建て住宅で業者に工事を依頼できる地デジその他のテレビアンテナとは? 機種や必要な工事の選び方、費用の相場をすべて解説!
・戸建て住宅でテレビアンテナ取り付け工事の費用を相場より安くするポイントとは? 料金を安くできる業者の選び方を解説!
・戸建て住宅で新しくテレビアンテナを取り付ける際に考えるべきポイントとチェックすべき流れとは? 工事の費用相場も解説
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