アンテナ受信トラブルでテレビ画面に「E201」などエラーコードが表示されて映らない問題の原因と解決する対処の方法とは?

2024年02月12日
あさひアンテナ アンテナ工事 無料相談

2024年(令和6年)現在、ご家庭での地上デジタル放送(地デジ)、衛星放送(BS放送、CS放送、新4K8K衛星放送)などのテレビ放送のご視聴は、日々の娯楽であることはもちろん、緊急速報など、重要な情報を集める主要な方法のひとつといえます。

ただ長い間、ご自宅で地デジ、衛星放送などのテレビ放送をご覧になっていると、テレビ画面が突然、ブラックアウトして、その中央に「E201」「E202」といったエラーコードが表示されて、テレビ放送がまったく映らなくなるといった事態に直面されたことはないでしょうか?

これらのエラーコードは、何らかの問題で、テレビやレコーダーをはじめとする地デジ、衛星放送の受信機器に、テレビ放送を映し出すための必要な映像信号(テレビ電波)の受信ができていない、またはその他、機器トラブルなどの要因で、テレビ放送を映し出すことができない事態を示すものです。

考えられるその原因は主に、戸建住宅に設置されたアンテナ本体の故障や設置角度の狂い、不備。アンテナに届くテレビ電波に電波障害が生じている。アンテナケーブルの接続不良やブースター、分配器など機器のトラブル。台風など天候、気候や自然災害の影響など、多岐にわたります。

テレビ画面にエラーコードが表示されてテレビ放送が映らないトラブルが発生した際には、まずはテレビ本体の電源をしばらくオフにした後、あらためてオンにする。テレビに接続されているアンテナケーブル(同軸ケーブル)がしっかり接続されているかの確認。またテレビに挿入されているB-CASカードの状態を確認する。さらには設置されているテレビアンテナの状態、位置や向きなどの確認と調整。テレビなどのリモコンでメニューボタンを押しての設定確認など、基本的な点についてチェックを行うことが推奨されます。

そしてこのような対処を行っても、問題が解決しない場合。またご自宅での対処が難しいアンテナトラブルなどの場合は、アンテナ工事の専門業者へ修理を依頼する。またテレビなどのメーカーのサポート窓口への相談などが必要になることも考えられます。

そこで当コラムでは、地デジ、衛星放送のテレビ放送やその電波、テレビアンテナの仕組みなどの基礎知識をベースに、アンテナのトラブルや電波障害、ご自宅のアンテナ配線、テレビ機器などのトラブルで、表示されるケースが多い、主なエラーコードについて、コード別の意味と、トラブルが発生する原因。そしてそれぞれの対処法について、わかりやすくご説明してまいります。

本コラムを一通りお読みいただければ、万が一、テレビ画面にエラーコードが表示されるトラブルが発生した場合も、適切な対応策をとることができるようになると存じます。

地デジ・衛星放送とテレビアンテナの仕組みとは?

地デジ放送、衛星放送などの電波障害や、テレビアンテナ、アンテナ配線部のトラブルによって、テレビ画面にエラーコードが表示される原因をご理解されるためには、各テレビ放送やアンテナの仕組みについて、基本的なポイントをご理解していただくことが必要となります。

そこで、ここではまず地デジ、衛星放送や、各放送に対応するテレビアンテナの受信の仕組みについて、主なポイントを解説してまいります。

すでに以下の基礎知識についてご存知の方であれば、特にお読みいただく必要はございませんが、本コラムのメイン記事である、後半のエラーコードの解説については、これらの基礎知識が前提となります。

もし後半の内容で、テレビ放送や電波などについてわかりにくい点がございましたら、以下の解説から、関連する項目をご参照ください。

地デジ(地上デジタル放送)とは?

地上デジタル放送(地デジ放送)とは、日本各地でも、地デジ放送の内容別に日本国内の地域を区分した「広域圏」ごとに設置される、大規模な送信所(親局、基幹局)と、その周辺に衛星のように設置され、地デジ電波をリレー形式で伝えていく中継局(サテライト局)など、要所に設置された地デジの電波塔から、周辺のエリアに地デジ電波を送信する形式のテレビ放送です。

このように地上の電波塔から、地上の空間を通して電波を送る形式の放送を、主に衛星放送との対比で「地上波放送」といいます。

かつて同じ形式で送信されていたアナログテレビ放送が、テレビの映像信号をそのまま電波の強弱に変換していた(アナログ形式)のに対し、地上デジタル放送は、映像信号をいったん「0」「1」のデジタル信号に変換し、その信号を電波の波長に変換して送信しています。

このアナログからデジタルへの転換により、地デジ放送では、従来のアナログ放送に比べて、使用する電波の周波数帯を大きく削減しながら、送信できる情報量は約4.5倍の大容量になっております。これにより従来のアナログ放送に比べ、ハイビジョンの高画質な映像とクリアな音声をはじめ、データ放送や双方向通信、ワンセグ放送など、さまざまなサービスも提供提供できるようになった、まさに現代のテレビ放送技術といえるものになっております。

このアナログ放送から地デジ放送への転換は、2003年(平成15年)12月1日に、従来のアナログ放送を継続しながら、日本の主要地域で地デジ放送がスタート。その後、数年の移行期間を経て、地デジ放送は徐々に放送圏を広げ、2011年(平成23年)7月24日の正午、アナログ放送の終了(完全停波)によって、日本の地上波テレビ放送は、地デジ放送へと転換されました。

なお現在の地デジ放送に使用される電波は、UHF波(極超短波)のうち、470MHz(メガヘルツ)から710MHzまでの周波数帯にあたる電波で、その波長の幅は40センチから60センチ程度になります。

またこの地デジ放送を受信する地デジアンテナはすべて、地デジのUHF波に特化した「UHFアンテナ」になります。

なお地デジ電波の基礎知識とその他の性質、また地上波テレビ放送の歴史については、以下の各コラム記事でそれぞれ詳細を解説しております。

・地上デジタル放送の「地デジ電波」基礎知識

・現在の地上波テレビ放送で地上デジタル放送が開始されたのはいつ? デジタル放送とか何か、その仕組みや特徴も全解説!

・地デジ電波の強さと品質を示す「dB」「MER」「BER」とは何か?

・地デジの「水平偏波」「垂直偏波」の違いとは?

・地デジアンテナを設置する高さの設定で重要となるハイトパターンとは? 地デジ電波を受信するために適切なアンテナの高さとは?

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地デジ電波の性質と電界地域とは?

日本各地に設置された地デジ電波塔から、その周辺エリアに送信される地デジ電波は、電波塔から遠くなるほど電波強度(レベル)が低下し、また山地や高層ビルなど障害物にも大きな影響を受けます。

日本国内でも、電波塔からの距離、また山地など地形による障害物の影響を踏まえて、受信できる地デジ電波レベルで日本国内の地域を分類したものを「電界地域」と呼びます。

この電界地域とは、統一された一般的な定義はないため、使われる場所によって基準が異なる場合もございますが、一般的には、電波の強度を示す「㏈(デシベル)」の単位で、受信できる地デジ電波のおおよその㏈数を基準に「強電界地域(80㏈以上)」「中電界地域(80㏈から60㏈)」「弱電界地域(60㏈以下)」の三通りに分類されることが多くなります。

他にも、弱電界地域でも、地デジ電波レベルが55㏈から40㏈以下で、地デジ放送の受信範囲外とされて、通常の地デジアンテナでは安定した受信が難しくなるエリアを「微弱電界地域」

さらに電波塔から非常に遠い離島部や高原。地デジ電波がほぼ完全に遮られる山地や山間部など、地デジ電波をほとんど受信できない一部地域も存在し、地デジの「難視聴地域」と呼ばれます。

基本的に地デジアンテナは、この各電界地域に合わせた受信性能のモデルが必要になる他、電界地域によって可能となる設置方法も異なってまいりますので、注意が必要と言えます。

電界地域については、以下の各コラム記事でもそれぞれ詳しく解説しております。

・地デジアンテナ設置に重要となる「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」とは

・徹底解説!強・中・弱の地デジ電界地域に適したテレビアンテナ工事の選び方、調べ方は?

・地デジ強電界地域の調べ方とは? 強電界地域用テレビアンテナ機種の選び方、適したアンテナ取り付け工事の進め方も徹底解説

・中電界地域と強電界、弱電界地域の電波レベルの違いとは? 該当する地域の調べ方、適した地デジテレビアンテナの選び方も解説

・地デジの弱電界地域に最適なテレビアンテナの種類と取り付け工事の選び方とは? 強・中・弱の電界地域の調べ方も徹底解説

地デジ電波が障害物に受ける影響とは?

上記の通り電波塔から送信された地デジ電波は、障害物にぶつかると遮られる性質がございます。しかし数十センチ程度の波長の幅を持つため、高層ビルなど背の高い建物にぶつかった場合は、その周辺を通った電波が向こう側で広がることにより、乗り越えることもできます。

ただ地デジ電波がビルなどを乗り越える力も完全ではなく、ビルなどに電波がぶつかった裏側でも直近の一帯、特に中央部までには電波が広がりにくいため、ビルの裏側一帯では、受信できる地デジ電波レベルが大きく低下することもございます。

同じ理由から、間隔を置かず戸建住宅が立ち並ぶ住宅密集地では、屋根の上では十分な地デジ電波を受信できる環境では、家と家の間に当たる壁面分は十分な地デジ電波が届かないため、デザインアンテナなどの地デジアンテナ取り付けが難しくなる場合もございます。

一方で、地デジ電波は、電波を反射する金属素材や、吸収するコンクリート素材などが使われていない、一般的な戸建て住宅であれば、透過の際に一定の減衰(電波レベルの弱まり)は生じるものの、地デジ電波が屋根や壁、窓などを通り抜けて、屋内まで届きます。

そのため強電界地域で周辺に障害物がなく、住宅の素材が地デジ電波を通しやすいなど、条件の整った住宅であれば、室内アンテナを使用する、また住宅の屋根裏空間に地デジアンテナを設置するといった方法で、地デジ受信も可能になります。

地デジ電波が気候や天候に受ける影響とは?

地デジ電波は地上の空間を伝わるため、気候や天候の影響にも影響を受けます。

例えば気温が高く空気が膨張すると、地デジ電波も遠くまで届きにくくなります。一方、気温が下がり空気が収縮すると、地デジ電波が遠くまで届きやすくなる半面、ノイズになる無関係な電波も受信しやすくなるという難点も出てまいります。

このような気候の影響により、同じ現場であっても、受信できる地デジ電波レベルには、一年で6㏈程度の変動が起こり得ます。また電波は水に吸収されやすいため、雨や雪などの悪天候では、空間を伝わる地デジ電波のレベルが大きく低下します。

したがって地デジアンテナを設置する際には、このような気候や天候による地デジ電波レベルの変動も踏まえて、やや余裕のある受信レベルを確保する必要がございます。

地デジアンテナの受信性能とは?

上記のような性質を持つ地デジ電波を受信する地デジアンテナにも、受信感度を高めるため、特有の性質がございます。

地デジアンテナでも受信性能に関わる性質は「素子数(素子数相当)」「動作利得(ゲイン)」そして「指向性」の3種類になります。

まず「指向性」とは、地デジアンテナが特定の方向(主にアンテナの正面方向)でのみ、地デジ電波を効率よく受信できるという性質です。簡単に申し上げると、地デジアンテナの真正面側を中心とした一定の範囲(角度)でのみ地デジ電波の受信性能が高くなり、その範囲から外れるほど、受信性能が低下するという性質になります。

この指向性は地デジアンテナでも、機種や形状によって異なり、基本的に受信性能が高い地デジアンテナほど、指向性が高くなる(高い受信性能を発揮する範囲が狭くなる)他、素子数(相当)で示される受信性能が同じ地デジアンテナでも、指向性が高いアンテナほど、正面側における受信感度が高くなってまいります。

地デジアンテナの指向性の高さは、地デジアンテナの機種、モデルごとに異なり、半値幅(受信性能がもっとも高いアンテナの真正面を基準に、アンテナ角度を左右にずらして、受信性能が約半分のレベルになる角度を示す数値)で示されます。

したがって地デジアンテナはどの機種も、もっとも受信感度が高まる正面側を、付近の電波塔(場合によっては地デジ電波がビルなどに反射した反射波の方向)へと、方位角(左右の角度)を調整して、正確に向ける必要がございます。

そして指向性の高い地デジアンテナは、同じ素子数でも受信感度が高くなるメリットがございますが、半面、風雨などの影響を受けたアンテナ角度のずれによって、受信性能が低下しやすいというデメリットも生じます。この指向性には、アンテナの正面側以外から届く、ノイズとなる余計な電波を遮断するという役割もございます。

「素子数(素子数相当)」とは、地デジアンテナに設置された「素子(エレメント)」と呼ばれる部品の数を示すものです。この素子は地デジ電波を受信するパーツであり、アンテナ本体に設置された素子の数が、そのまま受信性能を示す数値になります。

なお、八木式アンテナのように素子が露出したアンテナは「素子アンテナ」と呼ばれ、受信性能が「素子数」で表記されるのに対し、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナなど外観から素子が見えないアンテナは、受信性能を素子数に換算した「素子数相当」で表記されます。

ただ同じ素子の数値でも「素子数」表記の素子アンテナは、素子数の範囲で受信性能がやや高く、逆に「素子数相当」表記のアンテナはやや低くなる傾向がございます。

もうひとつの受信性能を示す基準「動作利得」とは、利得、または英語でゲイン(gain)とも呼ばれます。動作利得を正確に解説するとやや複雑になりますが、簡単に言うと、地デジアンテナで受信できる電波レベルに対して、出力できる電波レベルの効率。またはアンテナ正面側における受信感度を示す目安といえます。

上記の通り地デジアンテナは、同じ素子数(相当)のモデルでも、指向性の違いや素子が露出するか否か。また地デジ電波のすべての周波数帯を受信できるオールチャンネルアンテナに対し、実際に使用されるエリアが多い低い周波数帯のみにしか対応していない分、受信性能が高くなるローチャンネル用アンテナなどで、受信感度に多少の差が出てまいります。

そして動作利得は、このような素子数(相当)では計れない、受信レベルの細かな違いを判断する目安になるとも言えます。

地デジアンテナ各機種の受信性能、および角度調整については、これらの要素をご理解されていれば、大きな問題はございませんが、より詳しくは、それぞれ以下の各コラム記事でご説明しております。

・地デジのテレビアンテナで受信できる方向は指向性で決まる? アプリでアンテナの方向調整に最適な角度を調べる方法も徹底解説!

・地デジ用テレビアンテナ設置の工事で向きや角度を調整すべき方向と「指向性」の関係とは? 自分で方角を調整する方法も解説!

・地デジアンテナや無線通信用アンテナの性能を示す利得、動作利得とは何か? 素子数との違いなど地デジアンテナ基礎知識も解説

・テレビアンテナの性能を決める「素子」とは何か? 地デジアンテナ工事で重要な「素子数」を徹底解説!

・地デジ用テレビアンテナ工事にて設置する電界地域に最適な受信性能は「何素子数」タイプか? アンテナ機器の選び方を徹底解説!

・地デジ放送用テレビアンテナ、UHFアンテナ機種による素子数の違いとは? 高性能モデルや現場ごとに必要な素子数の機種を解説

・地デジテレビアンテナをさまざまな場所に設置する工事と、アンテナの向きや方向を自分で調整する方法とは? 費用の相場も解説!

・住宅に設置された地デジ用テレビアンテナの向き、角度を調整する方向と費用は? 業者に工事を依頼する料金相場と選び方も解説!

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衛星放送(BS放送、CS放送、新4K8K衛星放送)とは?

衛星放送とは、地球の赤道軌道上、約35,786キロ上空の宇宙空間で、地球の自転に同期して周回しているため、地上からは常に上空の同じ位置に静止して見える「静止衛星」を利用して、地球上でも半球側の広範囲に電波を送信する放送の形式です。

より詳しい仕組みとしては、まず地上の放送局より、静止衛星に放送電波を送信(アップリンク)します。静止衛星ではその電波の周波数帯を変換、レベルを増幅して、地上の広範囲へと送り返す(ダウンリンク)ことで、一基の静止衛星から日本国内の全域など、地上に広範囲へ、大容量の情報を効率的に送信することができるのです。

他にも、地上の障害物や災害などに影響を受けにくく、日本全域で極端な電波レベルの差も出ないため、常に安定した受信レベルを実現できるのも、衛星放送のメリットです。

衛星放送で静止衛星から送信される放送電波は、地デジ放送のUHF波よりも周波数帯の高いマイクロ波でも「SHF波(センチメートル波)」と呼ばれる電波のうち、12GHz(ギガヘルツ)前後の周波数帯が使用されるため、衛星放送の電波は「12GHz帯」と呼ばれます。

この12GHz帯の電波は波長の幅は25ミリ程度と短く、光のように直進性が強い性質があり、宇宙空間の静止衛星から日本全域をスポットライトのように照らし出す形で送信されております。

また日本の衛星放送には、主にBS放送、CS放送の二種類に分けられます。

これは使用される静止衛星が、BS放送が放送衛星(Broadcast Satellite)、CS放送は通信衛星(Communication Satellite)を用いているという違いになります。

放送の内容的には、BS放送は地デジ放送と同じく不特定多数の視聴者を対象とした放送で、日本国内でBS/CSアンテナを設置すれば誰でも視聴できる放送になります。チャンネルにはNHK、各広域民放などの無料チャンネルと、月額契約制の有料チャンネルが存在します。

CS放送は、CS放送事業者と契約した世帯を対象にする有料放送で、大半が有料チャンネルながら多チャンネルが特長であり、契約者は各チャンネルと個別に月額契約することで、お好みのチャンネルを視聴できます。

また2018年(平成30年)には、BS放送、CS放送に4K、8Kチャンネルが追加される形で「新4K8K衛星放送」がスタートしております。4K放送は、従来のフルハイビジョン(2K)の約4倍、8Kは約16倍の高解像度を誇り、格段の高精細と深い色調、色彩、高音質やなめらかな動画など、超高品質な映像体験を実現しています。

衛星放送用のパラボラアンテナとは?

上記した衛星放送のBS放送、CS放送のうち、BS放送の放送衛星、CS放送のうち110度CS「スカパー!」サービスの通信衛星は、日本の地上からみて東経110度の方向に位置しています。

そしてCS放送でも124度・128度CS「スカパー!プレミアムサービス」では、東経124度と128度に位置する通信衛星を使用しています。

現在の衛星放送用アンテナはパラボラアンテナと呼ばれる、大きな円盤「ディッシュ(放物面反射器)」の本体を持つアンテナです。

現在の主要な衛星放送用アンテナは、一基で静止衛星が同じ方向に位置するBS放送、110度CS放送(スカパー!)を受信できるBS/110度CSアンテナ(BS/CSアンテナ)になります。

124度・128度CS放送(プレミアムサービス)を受信するためには、別途にプレミアムサービス専用アンテナ。または110度、124度、128度すべての静止衛星からの電波を受信できるマルチアンテナが必要となります。

以下は、基本的にBS/110度CSアンテナを前提にご説明してまいりますが、BS/CSアンテナは、皿状のディッシュの内側で、静止衛星から直進的に送信される12GHz帯の電波を、ディッシュの中央部に集中させる形で反射させます。

12GHz帯の電波が集まるディッシュの中心部分には、金属製のアームでコンバーター(変換器)が固定されており、ここに集まった12GHz帯の電波を、MHz帯の電波に変換します。これは12GHz帯の電波では周波数帯が高すぎて、ケーブルで送信すると減衰量が非常に大きくなるためです。

こうしてMHz帯に変換された衛星放送の電波を、同軸ケーブルを通じて住宅内のテレビなどBS/CSのチューナーを持つ受信機器に送信することで、衛星放送が視聴できるのです。

なお戸建て住宅などに設置されるBS/CSアンテナは、基本的にパラボラアンテナの一種類のみになり、メーカーやモデルなどは違っても基本的な設計は変わらないため、受信性能に大きな違いは生じません。

BS/CSアンテナの種類は、主にディッシュの有効直径(電波を受信できる部分の直径)の違いになり、大型になるほど受信性能が高くなります。

一般的な家庭用のBS/CSアンテナは45型(有効直径45センチ)ですが、他にも、主にマンションなど集合住宅の規模に合わせた共同受信用の50型、60型、75型、90型、120型などが存在します。

他にも、一般的なBS/CSアンテナは太陽光などの影響に強い白色系になりますが、太陽光に強い塗料を用い、外観性を重視したブラックなどのカラーバリエーション。また風を通す構造のディッシュや、各部の強化で耐風性を高めた高耐風モデルなどが存在します。

以下の項では、衛星放送の受信、およびBS/CSアンテナの設置に関して注意すべきポイントについてそれぞれ解説してまいります。なお衛星放送、およびBS/CSアンテナの基礎知識については、以下のコラム記事で詳しくご説明しております。

・BS/CSアンテナ(衛星放送用アンテナ)の基礎知識 ~全解説・種類や価格相場、地デジ用テレビアンテナ工事との違いとは?~

・台風対策に最適! 究極の高耐風BS110度CSアンテナ「BC453SG」(DXアンテナ)

・衛星放送(BS放送・CS放送)の「テレビ電波」基礎知識

・衛星放送用バラボラアンテナ・BS/CSアンテナの種類と選び方とは? 地デジテレビアンテナとの違い、家屋への設置工事を解説

・衛星放送用BS/CSアンテナの種類と性能とは? 地デジテレビアンテナとの違い、設置工事の方法から機種の選び方まで解説!

BS/CSアンテナは正確な角度調整が必要になる。

上記の通り、BS/CSアンテナは、静止衛星から光のような直進性で送信される12GHz帯の電波を、ディッシュで正面から受け止め、反射させることで受信しています。

したがって、12GHz帯の電波をディッシュでまっすぐ受け止められるよう、ディッシュを静止衛星の位置する東経110度の方向に、仰角(上下の角度)、方位角とも、ミリ単位の正確さで調整して向ける必要があるのです。

この角度の調整がわずかでも狂うと、ディッシュに反射した電波がコンバーターへと的確に集まらなくなるため、衛星放送の受信レベルが低下して、衛星放送の映像が乱れる、映らないなどのトラブルにいたります。

特にBS/CSアンテナは、ディッシュが風雨の影響を受けやすい形状であるため、特に設置から年月が過ぎて老朽化したアンテナでは、角度の狂いが生じやすくなります。このような場合は、角度の再調整を行い、あらためてしっかり固定する作業が必要となります。

東経110度は南西方向に当たりますが、正確な角度は日本国内の地域によって異なるため、地域ごとの角度の確認と、現場にて受信感度を最大にする微調整が必要です。

この角度調整には、スマートフォンのアプリ「BSコンパス」などを利用すれば便利ですが、他にも地域ごとの東経110度の仰角、方位角の一覧を示したサイトや、角度調整部に地域ごとの東経110度を記したBS/CSアンテナ製品などもございます。

いずれにせよBS/CSアンテナの正確な角度調整は、BS/CSアンテナ設置の上でもっとも重要な要素のひとつになりますのでご注意ください。なおBS/CSアンテナや地デジアンテナの角度調整については、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。

・BS/CSアンテナの角度調整に重要な「指向性」とは? 人工衛星の方向を確認できるスマホアプリ「BSコンパス」も徹底解説!

・BS/110度CSアンテナで安定して衛星放送を受信できる設置の場所とアンテナの向きや角度を正確に調整する方法

・地デジ、衛星放送でテレビアンテナの向きに適した方向とは? アンテナ機種別の設置位置や自分で角度調整を行う方法も解説!

12GHz帯の電波は障害物に遮断されやすい。

これも前述の通り、衛星放送では、光のような性質を持つ12GHz帯の電波を、日本列島全域を照らすようにして送信しております。この12GHz帯の電波を、光を集めて反射させるようにして、BS/CSアンテナのディッシュで受け止めるのも前項でご説明した通りです。

このような形式から、衛星放送は日本全域で安定したレベルの受信を実現でき、多少の気候や天候の影響も受けにくいという特性がございます。

ただ一方で、日光が地上でものに当たると影ができるように、波長の短い12GHz帯の電波は地デジアンテナに比べると障害物を乗り越える力が弱くなります。

したがって静止衛星から地上に設置されたBS/CSアンテナまでの間を直線的に結ぶ、12GHz帯の電波が通る空間に、山岳や建物はもちろん、樹木や枝葉、電柱や電線、洗濯物などのわずかな障害物が存在しても、BS/CSアンテナのディッシュに影が落ちるような形となり、受信できる12GHz帯の電波レベルが低下し、画面の乱れや映らないなど、受信不良が発生してしまうのです。

そのため上記した正確な角度調整に並ぶ、BS/CSアンテナ設置に関するもうひとつの重要なポイントが、静止衛星とBS/CSアンテナを結ぶ、12GHz帯の電波が通る空間に、わずかでも障害物が存在してはいけないという点です。

この障害物については、取り付けの時点だけではなく、設置後にもアンテナの前に樹木が伸びる、建物が建てられるなどの可能性が低い位置を選ぶ必要がございます。

なおBS/CSアンテナを向ける東経110度の方向に、建物などの障害物が存在する場合、BS/CSアンテナの位置から計った障害物の高さに比べ、アンテナと障害物との間に1.5倍以上の距離があれば、静止衛星からの電波を受信する上で問題はございません。

例えばBS/CSアンテナを向ける南西方向に、アンテナの位置より10メートル高い建物などがある場合、その障害物とアンテナとの間に15メートル以上の距離があれば、衛星放送の受信に支障はございません。

BS/CSアンテナには電源設定が必要になる。

これもご説明した通り、BS/CSアンテナには、12GHz帯の電波をMHz帯の電波に変換するコンバーターという機器がございます。このコンバーターは電波を変換する電子機器であるため、BS/CSアンテナには電源が必要となります。

その電源は、アンテナの配線ケーブル部を通じて、ブースターの電源部。またはテレビ、レコーダーなどの「BS電源設定」で、受信機器のBS/CSチューナー端子から給電することになります。

特にテレビなどの機器からBS/CSアンテナへと給電する場合には、家の中にある特定の一台のテレビなどから常に給電する方法と、住宅内のすべてのテレビなどで衛星放送を視聴する際のみ、その機器から給電する方法がございます。

この給電方法に合わせて、テレビなど機器側で正しい給電設定を行う必要がある他、アンテナ配線部に設置する分配器(アンテナから届く同軸ケーブル(テレビ電波)を、各部屋のアンテナコンセントへと分配する機器)も「一端子給電型」「全端子通電型」を使い分ける必要が出てまいります。

この電源設定が正しく行われていないと、コンバーターに給電されず、12GHz帯の電波の周波数帯が変換されないため、BS/CSアンテナには、現場の条件に応じた適切な電源設定を行う必要がございます。

BS/CSアンテナの電源設定については、以下のコラム記事でも詳しく解説しております。

・BS/CSアンテナには電源が必要? テレビから衛星放送用アンテナに電源設定を行う方法

12GHz帯の電波は降雨減衰、降雪減衰が起こり得る。

衛星放送に使われる12GHz帯の電波は、光に近い性質を持ち、送信時にエネルギーを集中しやすいため、地デジアンテナに比べると気候や天候の影響を受けにくくなります。

ただ12GHz帯の電波は、25ミリ前後という波長の短さから、多少の雨や雪にさほど影響は受けないものの、激しい大雨や大雪などで、雨、雪の粒が25ミリ大に近くなると、空間で電波が雨や雪に吸収される。また電波の乱反射も発生してしまい、BS/CSアンテナに届く電波状態が悪化します。

このような状況で発生する受信障害を、テレビ電波の「降雨減衰」「降雪減衰」と呼びます。

降雨減衰や降雪減衰への対策は、基本的に天候の回復を待つことですが、他にも一般の住宅では、上記した通常の45型ではなく、50型、60型、75型などやや大型で受信性能が高いBS/CSアンテナを使用することにより、雨や雪による減衰の影響を抑えることができます。

衛星放送の降雨減衰、降雪減衰については、以下のコラム記事にも詳しい解説がございます。

・雨や雪が降るとBS、CSの衛星放送が映らなくなる原因と衛星放送用テレビアンテナを調整して映るようにする対処方法とは?

一部エリアでは12GHz帯の電波が弱まることもある。

衛星放送では、静止衛星から発信される12GHz帯の電波を、日本全域に照射するような形で送信しています。そのため地デジ放送の電界地域のように、日本国内で受信できる電波レベルに大きな差は存在せず、全国の津々浦々でBS/CSアンテナの使用により、安定した受診が可能となります。

ただ12GHz帯の電波も空間を伝わるにつれて、一定の減衰は生じます。特に宇宙空間の静止衛星から地上までの長距離を送信される12GHz帯の電波の場合、同じ日本国内でも、中央部から南西部にかけてと、北部や南端部では、静止衛星からの距離に大きな差が出ます。

そのため12GHz帯の電波も、衛星からの距離が近い日本の中央から南西一帯に比べ、やや距離が遠ざかる北部や南端部、離島部などでは、距離による減衰量の大きさから、受信できる電波のレベルがやや弱まります。

もちろん地域による衛星放送の電波レベル低下は、衛星放送が受信できなくなるほどのものではございません。ただ、それでもこのようなエリアで、一般的な住宅向けである45型のBS/CSアンテナを使用すると、受信できる電波レベルがやや低くなり、映像の乱れなどが発生しやすくなるケースもございます。

したがってこのようなエリアでは、一般の住宅などで使用するBS/CSアンテナも、受信性能が高くなる50型、60型、75型など、やや大型のものが必要なケースもございますので、なにとぞご注意ください。

新4K8K衛星放送には対応するBS/CSアンテナや機器が必要。

現在の日本における衛星放送は、BS放送、CS放送の二種類であり、2018年には新4K8K衛星放送として、それぞれの放送に多くの4K、8Kチャンネルが追加されております。

衛星放送では、BS放送、CS放送の各チャンネルで、多少の周波数帯の違いはあれ、基本的にすべてのチャンネルで12GHz帯の電波が使用されております。

ただ従来の2K衛星放送では、12GHz帯でも右回りの螺旋を描く「右旋円偏波」という電波が使われていました。しかし新4K8K衛星放送で、BS放送、CS放送の双方に4K、8Kチャンネルを追加する際、右旋円偏波では、新規チャンネルに割り当てることができる未使用の周波数帯が不足したのです。

そこで、右旋円偏波で使用できる周波数帯には、BS放送でも基幹的なチャンネルであるNHK、広域民放の4Kチャンネルを割り当て、その他の4K、8Kチャンネルには、左回りの螺旋を描く「左旋円偏波」を新しく導入して、その周波数帯を配分したのです。

2024年現在、生産、販売されるすべてのBS/CSアンテナは、右旋と左旋どちらの電波も受信できる「2K4K8K対応型」です。しかし2018年以前に、住宅などに設置されたBS/CSアンテナは、右旋の電波しか受信できない「2K対応型」(現在は生産終了)であるケースもあり、その場合、右旋の電波で送信される従来の2K衛星放送と、BS放送のNHK、広域民放の4Kチャンネルを除き、4K8Kチャンネルをほとんど受信できないことになります。

さらに前述の通り、12GHz帯の電波はBS/CSアンテナで受信された際、ケーブルへと送られる前に、コンバーターでMHz帯の電波へと変換されます。

このとき、従来の2K衛星放送である右旋円偏波は1032MHzから2072MHzまでの周波数帯に変換されるのに対し、左旋円偏波は2224MHzから3224MHzと、やや高い周波数帯になります。

したがってBS/CSアンテナとテレビなど受信機器(BS/CSチューナー)をつなぐアンテナの配線部も、2018年以前に設置されたものである場合、アンテナ配線部のブースターや分配器、同軸ケーブルなども、左旋の2224MHzから3224MHzまでの周波数帯に対応できないケースもございます。

このような場合は、BS/CSアンテナ本体はもちろん、アンテナの配線部やブースターなどの機器も、右旋の電波に対応できる「4K8K(3442MHz)対応型」の製品へ交換が必要となるケースもございます。

なお新4K8K衛星放送の仕組みや、対応するアンテナ、配線部の機材などについては、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。

・新4K8K衛星放送とは? 4K、8Kテレビの購入後に必要なアンテナ工事と費用の相場、おすすめ業者の選び方まで徹底解説!

・「新4K8K放送」を視聴するためのアンテナ工事、配線について徹底解説!

・「新4K8K衛星放送」のご視聴に必要な機器・完全チェック!

・超高画質!4K・8K放送の魅力と工事について

・2K放送と4K、8K放送の違い

テレビのエラーコードとは?

一般のご家庭などでテレビアンテナなどに接続され、地デジ、衛星放送のテレビ放送が視聴できる状態のテレビなど受信機器で、アンテナや配線部、受信できるテレビ電波、テレビ機器本体などにトラブルが発生して、テレビ放送を映し出すことができなくなった場合に、テレビ画面に表示されるのが「エラーコード」です。

エラーコードは、ブラックアウトしたテレビ画面の中央に「E201」などの形で表示されます。

これはテレビ機器で、テレビ画面を映し出せないトラブルが生じた場合、テレビ本体が自己診断によりその原因を割り出して、テレビの液晶画面に表示するものです。

コードのうち「E」は「エラー(error:誤り、間違い)」を略した頭文字で、続く三桁の数字でエラーの内容を示しています。読み方としては、例えば「E201」の場合は「エラー201」になります。

また現在のほとんどのテレビ機器では、例えば「E202 信号が受信できません。」のように、エラーコードと同時に、エラーの原因を示すメッセージが表示されます。

このエラーコードの数値は、テレビやレコーダーのメーカー、モデルなどは違っても、すべて共通のものになっております。このエラーコードの数字部のうち、百の位に当たる最初の数字が、電波の受信トラブルやB-CASカードの問題など、トラブルの主な原因を表しており、続く二桁の数字が、その詳細な原因を示すものになります。

ただしこのエラーコードは、あくまでテレビ本体による自己診断であるため、例えばテレビ電波の受信に問題が生じているなど、根本的な原因が近いトラブルの場合、実際の原因とはやや異なるエラーコードやメッセージが表示されることもございますので、ご注意ください。

以下、ご自宅でよく発生するエラーについて、主な原因別に、エラーコードの意味を解説してまいります。


フリーダイヤルバナー

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テレビ電波のトラブルで出る「E201」「E202」などのエラーコードとは?

まずはご家庭で発生する頻度の高い、テレビ電波の受信不良に関するエラーコードについて解説してまいります。

テレビなどの受信機器に十分なテレビ電波が届いていないため、テレビ放送が映らない。また映像のクオリティに問題が出ている場合には、一般的に「E201」「E202」「E203」のエラーコードが表示されることが多くなります。

「E201」は、テレビ電波はテレビ機器に届いているものの、電波レベル(電波強度)が低くなっている状態です。メッセージでは「アンテナの受信レベルが低下しています。」「降雨対応放送に切り換わりました。」などの表示が出ることが多くなります。

特に衛星放送の場合、ご説明した「降雨減衰」「降雪減衰」で受信できる電波レベルが低下した際には、本来の衛星放送から画質を落とした「低階層映像」「降雨対応放送」に切り替わることで、低画質ながら視聴は可能になることがあります。そしてこの場合も、テレビ画面に「E201」のエラーコードが表示される場合がございます。

地デジ放送や衛星放送で、テレビ画面に「E201」が表示される理由としては、障害物や天候、気候などの影響で、アンテナで受信できる電波レベル(映像信号)そのものが低下している。

またはアンテナの受信性能不足やトラブルで十分な電波レベルが確保できていない。さらにアンテナからテレビまでをつなぐ配線部で、ケーブルやブースター、分配器。配線の接続部などのトラブル。アンテナからテレビまでの配線部が長すぎて減衰量が大きくなっているなどで、テレビ側に十分なレベルの電波が届いていないなどの要因が考えられます。

衛星放送の降雨減衰、降雪減衰については、天候の回復に伴って解消されるため、さほど問題はございません。ただそれ以外で「E201」が頻繁に表示される場合には、アンテナ工事のプロである専門業者にご依頼されるなどして、電波レベルが低下している原因を特定して、適切な対処を取る必要がございます。

「E202」は、テレビ電波がテレビなどのチューナーにまったく届いていない。また極端に低下しており、テレビなどのチューナー側で映像信号を確認できず、テレビ放送を映し出せない場合に表示されるエラーコードです。メッセージは「信号を受信できません。」などが表示されます。

この場合、テレビアンテナの目前に高層ビルなどの大きな障害物ができる。またBS/CSアンテナでは、やはり東経110度の方向に、アンテナのディッシュ部をほとんど遮って、12GHz帯の電波を遮断するような障害物が発生している、というケースも考えられます。

ただここまでの電波レベルの低下は、現場に届くテレビ電波よりも、アンテナ機器や配線部にトラブルが生じている可能性が高くなります。

例えばアンテナ本体の角度のずれ、さらに傾いたり倒壊したりしているなどの大きな故障で受信不能になっている。またアンテナ配線部では、ブースターなど機器の故障やケーブル、ケーブル接続部の劣化などにより、配線部の途中で電波が途切れている、極端に弱まっているなどのケースが考えられます。

これらのトラブルでは、ご自宅での対処は難しくなります。やはりアンテナ工事の専門業者に依頼して原因を特定し、修理を依頼することをおすすめいたします。

またごく単純な原因としては、室内でアンテナコンセントとテレビなど機器を結ぶケーブルの接続部が外れている。緩んでいる。またケーブルが内部で断線しているなどのケースも考えられますので、まずは室内のケーブル接続部や、ケーブルそのものをご確認ください。

受信の問題を示すエラーコード「E203」「E204」「E205」とは?

「E203」「E204」「E205」などのエラーコードも、主にテレビ放送の電波や放送局に問題がある場合に表示されるものになります。

まず「E203」は、そのチャンネルを放送するテレビ局が放送休止している際に出るエラーコードです。「現在は放送されていません。」などのメッセージが出ることも多くなります。

この場合は、まず問題のチャンネル以外のチャンネルが映るかどうか、また該当する放送局の公式サイトや番組表などで、放送予定をご確認ください。実際に放送休止中であり、他のチャンネルを正常に受信できれば特に問題はございません。

ただ放送局で通常の放送を行っている場合にこのエラーコードが表示される。他の多くのチャンネルでも同じ表示が出るなどの場合は、アンテナや配線部のトラブルで、テレビ側に電波が届いておらず、テレビ機器が放送休止中と誤診しているケースもございます。

そのような場合には、上記した「E201」「E202」の場合と同じ対処を取る必要がございます。

「E204」は、放送されていないチャンネルに合わせた場合に表示されるエラーコードで、メッセージは「このチャンネルはありません。」などになります。

テレビの「チャンネル」とは本来、地デジ放送であればUHF波の470MHzから710MHzまでの周波数帯のうち、各テレビ局に割り当てられる6MHzずつの周波数帯など、各テレビ局に割り当てられた周波数帯を指します。

このテレビ局ごとの周波数帯をリモコンなどのチャンネル番号に割り当てることで、リモコンの操作により、その地域で放送を行っている各テレビ局の番組を視聴することができるのです。

そして「E204」は、テレビのチャンネルを、その地域で放送に使用されていない、空いた周波数帯のチャンネル番号に合わせた場合に表示されます。

そのため通常ではほとんど問題のないエラーコードですが、本来なら対応するテレビ局の番組が放送されているはずのチャンネルに合わせて、このエラーコードが出る場合は、その地域で放送しているテレビ局の各チャンネル(周波数帯)と、テレビのチャンネル番号を対応させる、チャンネル設定が正しく行われていないケースが考えられます。

またほぼ同様のエラーコードに「E200」がございます。このエラーコードでは「放送チャンネルではないので視聴できません。」などのメッセージが表示され、テレビ放送ではないチャンネル(周波数帯)にチャンネル番号が割り当てられており、そのチャンネル番号を選択した場合に表示されます。

いずれにせよ、本来なら正常に視聴できるはずのチャンネル番号で、これらのエラーコードが表示される場合は、チャンネル設定が正しく行われていない。またアンテナ本体や配線部、テレビ機器の不具合などの要因が考えられます。

まずはテレビ機器でチャンネルスキャンを行い、あらためて正しいチャンネル設定を行う必要がございます。

「E205」は、主に衛星放送のBS放送、CS放送に存在する月額契約制の有料チャンネルで、ご自宅で契約されていないチャンネルを選んだ場合に表示されるエラーコードです。メッセージは「視聴条件により視聴できません。」などになります。

契約していない有料チャンネルでこのコードが表示されても特に問題はございませんが、もし契約しているチャンネルで表示された場合は、まずチャンネルの公式サイトなどで契約内容をご確認ください。

契約内容を確認した際に誤って解約してしまった。また視聴料の支払いに使用している銀行口座やクレジットカードなどが、残高不足や期限切れになっており、支払いが行われず契約解消になっているケースも考えられますのでご注意ください。

またチャンネルの契約内容には問題がないにもかかわらず、テレビやチューナーなどのトラブルでこのエラーコードが表示されるケースも、まれにございますのでご注意ください。

「E209」が表示されるアンテナケーブルのショートとは?

衛星放送の場合、「E209」のエラーコードが表示され、視聴できなくなることがございます。この際のメッセージは「衛星アンテナケーブルがショートしています。アンテナとの接続を確認して電源をON/OFFを確認してください。」などになります。

前述の通り、BS/CSアンテナでは、コンバーターを作動させるために、アンテナ配線部からアンテナ本体に向けた給電が必要となります。そして「E209」とは、BS/CSアンテナのコンバーターにむけて、複数台のテレビのチューナー端子などから、過大な電流が送信され、アンテナケーブルがショートを起こした場合や、過剰な電流でコンバーターが故障しないよう、コンバーターの保護機能が働いた場合などに表示されるエラーコードになります。

コンバーターが作動しなければ、12GHz帯の電波をMHz帯に変換できず、適切な電波がテレビなどの機器に届かないため衛星放送は視聴できません。またアンテナケーブルのショートなどによる損傷でも、テレビ電波が送信できなくなります。

この場合は、コンバーターに適切な電力が送信されるよう、住宅内で衛星放送を視聴するテレビなど受信機器の電源設定を見直す他、症状が回復しない場合は、やはりアンテナ工事業者に依頼して、アンテナケーブルやコンバーターに損傷はないかを確認する必要がございます。

B-CASカードが関係する「E101」「E102」「E103」などのエラーコードとは?

B-CASカードとは、現在のテレビやブルーレイレコーダーなど、地デジ放送、衛星放送(衛星デジタル放送)の電波を受信、視聴するための「デジタル放送受信機」に同梱されるICカードです。

その役割は、地デジ放送、衛星放送などデジタル放送の著作権保護。また衛星放送の有料放送や自動表示メッセージ、データ放送の双方向サービスなど、各種の放送サービスの利用のためです。

現在の日本の地デジ、衛星放送のデジタル放送は、HDDなどに録画できる回数を制限する、コピー制御信号(CCI)を加えて暗号化されているため、視聴や録画のためには、B-CASカード内の「暗号鍵」を照合して暗号化を解除することが必要になります。

つまりB-CASカードは、デジタルテレビ放送を視聴する鍵のようなものであり、テレビやレコーダーなどの本体は保有していても、B-CASカードがなければ放送の視聴や録画はできない仕組みになっています。

ただ近年の4K、8Kテレビなど、4K8K放送に対応できる受信機器では、B-CASカードのB-CAS方式に変わる新たな暗号化方式「ACAS」が採用されております。ACAS対応の機器には、本体内部にB-CASカードと同じ役割を持つ「ACASチップ」が内蔵されているため、B-CASカードは必要ございません。

このように重要な役割を果たすB-CASカードですが、このカードの各種トラブルにより、テレビ放送が視聴できない場合にも、対応するエラーコードとメッセージが表示されます。

まず「E100」は、テレビなどの機器にB-CASカードが挿入されていない場合に表示されるエラーコードで、メッセージも「B-CASカードが未挿入です。」などになります。

この場合は、B-CASカードを挿入すれば視聴できますが、カードに問題がある場合や、的確に挿入されていない場合なども、このエラーコードが表示される場合がございます。

「E101」は、挿入されているB-CASカードが読み取れない場合に表示されるエラーコードで、メッセージも「ICカードが読み取れません。」などになります。主にB-CASカードが適切に挿入されていない、接触部の汚れなどで接触不良が発生している、カードそのものの問題などの場合に表示されます。

「E102」は、挿入されているB-CASカードが使用できない場合に表示されるエラーコードです。主にB-CASカードでないカードが挿入されている、B-CASカードが破損している場合などに表示され、メッセージは「このカードは使用できません。正しいICカードを装着してください。」などになります。

「E101」「E102」が表示された場合は、まずテレビなど受信機器本体の電源を切った上で、B-CASカードを取り外して、柔らかい布などを使ってカードの汚れを丁寧に落とした上で、あらためて正しく挿入し直す。またB-CASカード以外のカードではないか、カードが破損していないかを確認する必要もございます。

なお、B-CASカードが接触不良では、一度の挿入し直しでは改善しないケースもございます。その場合には、2,3回程度、挿し直しを行うと解決する場合もございます。

なお、ご自宅で他に正しく視聴できるテレビなどの機器がある場合は、そのB-CASカードを外して、エラーコードが出たテレビなどの機器に挿入し、視聴できるかどうかを確認するのが、有効な確認方法のひとつになります。

「E103」は、放送されていないチャンネルや、衛星放送で契約されていない有料チャンネルなどを選局した場合に表示されることがあるエラーコードで、メッセージは「このカードは契約されていません。ご覧のチャンネルのカスタマーセンターへ連絡してください。」などになります。

前述した「E203」「E204」などのエラーコードと同様にも見えますが、B-CASカードには視聴できるチャンネルや、有料チャンネルの契約データなどの機能もあるため、こちらのエラーコードが表示されるケースもあるのです。

また、ここでご説明したB-CASカードに関連するエラーコード以外でも、実際の原因はB-CASカードに原因がある場合もございますので、どのようなエラーコードが出た場合も、念のためにB-CASカードの確認も行われるとよろしいでしょう。

なお、B-CASカードについての詳細は、以下のコラム記事に解説がございます。

・「B-CASカード」の基礎知識とテレビ画面のトラブル

その他の主なエラーコードについて。

ご自宅の電波状態やアンテナ機器、配線部やテレビなどの問題で表示されるエラーコードは、上記でご紹介したものが大半になりますが、その他の主要なエラーコードについてもご紹介します。

「E400」は、そのチャンネルの放送局において、通信エラーなどが発生した場合に表示されるエラーコードです。メッセージは「データが受信できませんでした。」などになります。

この場合は、ご自宅のアンテナ、テレビ機器や電波状態に問題はなく、放送局や電波塔(中継局)などの問題であるため、それ以外のチャンネルであれば問題なく受信できます。そしてある程度の時間が経過すれば、放送局側の対処により、復旧するケースが多くなります。

「E401」は、地デジや衛星放送などの「データ放送」が、ご自宅でご利用になっているテレビなど受信機器に対応していないタイプのものだった場合に表示されるエラーコードです。メッセージも「この受信機では、データを表示できません。」などになります。

ご自宅のテレビなど受信機器では対応していないデータ放送になるため、対処法としては、他のチャンネルを視聴する。対応する機器に交換するなどになります。

「E402」は、データ放送の受信に不具合が出た場合に表示されるエラーコードです。メッセージも「データの表示に失敗しました。」などになります。

対処法としては、いったん別のチャンネルに変更して、しばらく後、エラーコードの出たチャンネルに戻すと、あらためてデータ放送の受信が行われます。

ここでご紹介したエラーコードについては、どれもテレビ放送のご試聴にさほどの支障はなく、電波障害やご自宅のアンテナ機器や配線、テレビ機器などの問題である可能性も非常に低いため、特にお気にされる必要はございません。

テレビのエラーコード・まとめ

ご自宅に設置されたテレビアンテナ本体やアンテナ配線部、またテレビなど受信機器のトラブル。ご自宅周辺の電波障害などで表示される可能性のある、テレビの主なエラーコードは以上の通りになります。

エラーコードはテレビのご試聴に関するトラブルの際、その原因を突き止める非常に有力な手掛かりとなります。エラーコードについては、テレビなど受信機器本体に付属するマニュアルなどにも、多くの場合、詳細が記されておりますので、そちらを参考にされるのもよろしいでしょう。

なお、その他の受信トラブル、テレビ視聴のトラブルに関する情報や、対処法については、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。

・一時的にテレビ画面が乱れる場合の原因と対策・徹底解説!

電波障害? テレビが映らない原因はアンテナトラブル? 確認と対処法

・テレビ側で地上デジタル放送(地デジ)のチャンネルスキャンができないときの受信、設定の対処方法

・地デジ用UHFテレビアンテナのレベルが下がる原因と対処法とは? VHFアンテナとの違い、受信感度が高まる工事の方法を解説

・地デジ用テレビアンテナの受信レベルが低くなる原因とは? ブースターによる対処法など受信レベルを改善する工事の方法を解説!

・テレビ放送電波の感度が低くなる原因は? 地デジアンテナの受信レベルを上げるための地デジ電波の基礎知識と工事の対処法を解説

・地デジやBS/CSアンテナで受信感度が落ち突然テレビが映らなくなる原因、受信レベルを上げ映るよう解決する対処法の工事は?

・テレビアンテナの受信レベル低下で地デジやBS放送が突然、映らなくなる原因と、受信感度を上げて解決する工事など対処法とは?

・BS・CS放送がテレビで正しく映らない原因と対処法・アンテナの受信から工事を解説

・自宅で衛星放送のBS放送が映らない原因と対処法とは? テレビ本体やBS/CSアンテナの調整、修理で解決する方法を全解説!

・地デジ、衛星放送で起こりえる電波障害の種類とその対処法

・一部屋だけテレビが映らない不具合の原因と対処法

・地デジ・BS/CS放送のテレビ画面が乱れる原因とその対策

・地デジ放送は映るのにBS/CS衛星放送が映らない場合の対処法

・BS/CS衛星放送は映るのに地デジ放送が映らない場合の対処法

・「700MHz電波障害」とは何か?

・衛星放送用BS/CSアンテナの受信レベルが急に低くなりテレビ放送が映らない原因とその対処方法、アンテナレベル確認を解説!

・地デジ、衛星放送のテレビアンテナ故障例、テレビ放送が映らなくなった場合に考えられる原因とその対処法は? 必要な工事を解説

・BS放送、CS放送の衛星放送が映らないアンテナトラブルの原因とその対処法について、ご自宅でも可能な方法をFAQで徹底解説

・地域別・アンテナ修理事例を徹底解説!

・テレビアンテナ修理の依頼前に簡単に自分で調整できること

・テレビ本体の不具合・故障とその原因、症状別の対処法と修理費用

もしご自宅でテレビの映像が乱れる、まったく映らないなどのトラブルが発生した場合、それだけではご自宅のアンテナ本体、ケーブル配線部やその間の機器、またテレビなど受信機器など、どの部分にどのようなトラブルが生じているのか、または電波障害など、受信できるテレビ電波に問題が生じているのか、一般の方による的確な判断は難しくなります。

そこでこのエラーコードを参考にすることにより、一般の方でもトラブルの原因についてある程度の見当をつけることができ、ご自宅での対処もできるようになります。

またご自宅の対処でトラブルが解消されない、屋根の上のアンテナや、屋根裏空間にある配線部の問題など、ご自宅での対処が難しいトラブルの場合も、アンテナ工事業者に修理を依頼する際に、ご自宅の状況および、画面に表示されているエラーコードをお伝えになることで、業者側の対応や作業もスムーズに進むことになります。

特に当あさひアンテナでは、ご自宅でテレビが正常に映らず、エラーコードが表示されるなどのトラブルでお困りの際には、原因がアンテナや配線部であるかどうかに関係なく、まずは弊社のフリーダイヤル、または公式サイトのメールフォーム、LINEなどにご一報いただければ、早急にご対応いたします。

たとえばフリーダイヤルにお問合わせいただいた場合には、一定期間、アンテナ工事の作業車に同行するなどの経験を積み、実践的なアンテナの知識を持つオペレーターが、お客様のご自宅で発生している症状やエラーコードから、想定される原因に基づいて、まずはご自宅でもできる対処の方法をご説明いたします。そしてもし、オペレーターのご案内による対処でトラブルが解消された場合には、料金はいっさい頂戴いたしません。

またアンテナ本体や機材の故障など、修理の工事が必要な場合には、ご依頼いただければ、弊社のアンテナ職人がすぐに現場へと駆け付け、夜間工事にもご対応して、早急な復旧を実現いたします。

特に弊社が取り付け工事を行ったテレビアンテナの場合には、設置工事日から「10年」の長期保証をご用意しております。

これは弊社が取り付け工事を行ったテレビアンテナであれば、滅多なことで耐用年数(アンテナ寿命)内のトラブルは生じないという、施工技術に対する自信の表れです。
そのため万が一、弊社が設置したアンテナで、設置から10年以内にトラブルが生じた場合には、保障範囲内のトラブルであれば、弊社フリーダイヤルにご一報いただければ、完全無償で迅速に復旧のご対応をいたします。

なお保障をご要望の際には、基本的には、工事が完了した際に、担当した職人が自筆サインを入れてお渡しする保証書をご用意いただきます。ただなにぶん長期保証であるため、弊社でも設置から10年以内のアンテナ工事に関しては、すべての工事に関する資料をデータベース化して保存しております。

もし弊社の保障をお求めで、保証書が見当たらない場合には、弊社フリーダイヤルへのお電話で、お客様に関する情報、また当時のアンテナ工事の情報を、ご記憶の範囲でお聞かせください。

弊社のデータベースでお客様の工事について確認でき次第、保証書をご提示いただいた場合と、まったく同じ保証対応をいたします。

その他、地デジ、BS/CSアンテナでもさまざまな機種、ご自宅のさまざまな位置への取り付け工事。またアンテナ周辺機器の設置に関しても、国産大手メーカー製の高品質機材や必要な基本部材の価格をセットにして、業界最高の施工技術と、業界最安に挑む工事料金でご案内いたします。

あさひアンテナ 工事 職人

アンテナ設置工事やその費用については、以下の各コラム記事をご参照ください。

・ご要望別・地デジアンテナの機種と設置の方法

・地デジテレビアンテナの種類とは? 地上デジタル放送用UHFアンテナの特徴とモデルの違い、適した工事の選び方を解説!

・地デジ用テレビアンテナ各種類の違いと選び方とは? 戸建て住宅への設置や交換する方法、工事費用はいくらかの相場も解説!

・住宅に設置された地デジ用テレビアンテナの向き、角度を調整する方向と費用は? 業者に工事を依頼する料金相場と選び方も解説!

・衛星放送用バラボラアンテナ・BS/CSアンテナの種類と選び方とは? 地デジテレビアンテナとの違い、家屋への設置工事を解説

・衛星放送用BS/CSアンテナの種類と性能とは? 地デジテレビアンテナとの違い、設置工事の方法から機種の選び方まで解説!

・自分でDIY取り付けも可能? 衛星放送用BS/CSテレビアンテナのさまざまな設置方法と工事を行う際の注意点

・地デジ・BS/CSテレビアンテナ設置工事の手順

・地デジ・衛星放送のテレビアンテナ設置で、受信性能や見栄えが最適の場所や位置は? 設置場所による工事の方法や費用も徹底解説

・地デジ用と衛星放送用テレビアンテナの種類と設置工事の方法とは? ご要望に適した機種の選び方を徹底解説!

・アンテナ工事会社のおすすめの選び方!業者別の特徴や費用相場を比較&解説

・業種別・アンテナ設置工事の標準価格と対応できる工事

・アンテナ工事の料金はいくら? 業者ごとの相場、必要な工事の選び方

・地デジ用テレビアンテナの本体価格と業者に依頼した場合の工事料金の相場とは? 適切な地デジアンテナ選びと費用の相場を解説!

・テレビアンテナ工事は即日で設置できる? 依頼可能な業者と方法・費用

・新築、既存住宅のテレビアンテナ工事はどこの業者に頼むか? おすすめ会社の選び方を、費用から依頼の流れまで徹底比較&解説!

・新築物件、中古物件、修理など各種テレビアンテナ工事を頼むおすすめ業者はどこ? 依頼できる業者選びの比較ポイント徹底解説!

・テレビアンテナ工事の専門業者は他の業者とどう違う? 技術から費用の相場まで比較しておすすめ業者の選び方を徹底解説!

ご自宅のテレビの映りが悪く、落ち着いて見ることができないなど、さまざまなアンテナトラブルのご対応をはじめ、各種テレビアンテナの新規設置、交換その他、アンテナに関するあらゆる工事のご相談、お問い合わせは、まずは当あさひアンテナまでお気軽にお寄せいただければ幸いです。

アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。