【初心者向け】地デジテレビアンテナ完全ガイド!アンテナの種類や受信性能と選び方、設置方法、トラブル時の対処まで徹底解説
2025年(令和7年)現在の日本で、もっとも一般的かつ主要なテレビ放送と言えば、地上デジタル放送、いわゆる地デジ放送です。
地デジ放送はNHKや各民放チャンネルの他、一部地域では地方チャンネルも放送していて、日本国内であればNHK受信料を除いて、アンテナやフルセグ・ワンセグ受信機器を使用すればほとんどの地域にて誰でも無料で視聴できることもあり、日本の全域で親しまれています。
特に戸建て住宅で地デジ放送を受信・視聴するには、地デジアンテナ(UHFアンテナ)が必須です。快適に地デジ放送をお楽しみいただくためには、アンテナ選びが非常に重要になります。
と申しますのも、地デジアンテナは地デジ放送と同様、日本ではもっとも一般的なテレビアンテナであるため、現在では受信性能はもちろん、お住まいに設置したときの見た目の良さや、台風や雪が多い地域でも壊れにくく長持ちする耐久性、対候性など、さまざまな特性を持つ機種が登場しているのです。
したがって、お客様のお住まいや周辺の環境に適した機種、モデルをお選びになることで、安定した地デジ受信はもちろん、アンテナを設置してもお住まいの見た目が良く、さらに風雨などに強く長持ちするため、長年にわたって快適な地デジ放送の視聴をお楽しみいただけることになります。
反面、機種選びを間違えると、受信レベルが安定せず地デジ画面が乱れる、住宅でアンテナが悪目立ちして格好悪い、風雨などの影響でアンテナの不具合が出るなどをはじめ、周辺の景観を乱してしまう、アンテナの一部が隣家の敷地にはみ出す、太陽光パネルに悪影響を与えるなど、さまざまな問題も考えられます。
そしてこれから地デジアンテナの新規設置、交換などをお考えの皆様にとっては、お住まいで安定した受信レベルを実現できて、さらに見栄えがいい、耐久性が高くて長持ちするなど、ご要望に適した地デジアンテナとして、どの種類を選べばいいのかわからないと、お悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
本コラムでは、年間施工実績6000件を誇るあさひアンテナが、地デジアンテナの基礎知識から種類別の徹底比較、主な設置方法、そしてトラブルシューティングまで、初心者の方にもわかりやすく解説いたします。
本記事をお読みいただければ、お住まいの電波状況や自然環境、ご予算やご要望に応じた最適なアンテナ機種や設置場所を選ぶための基本的な情報をすべてご理解いただけます。さらにDIYでの設置や、最適なアンテナ工事業者の選び方についてもご紹介いたします。
この記事を参考に、お客様にとって最高の地デジアンテナ工事と、快適な地デジ視聴環境を実現していただければ、弊社にとっても幸いです。
地デジアンテナとは?地デジ放送を観るために必要な基礎知識
地デジアンテナとは、現在の地上デジタル放送の電波として、日本各地に設置された電波塔から送信されている、UHF(極超短波)のうち、470MHz(メガヘルツ)から710MHzまでの周波数帯を受信することに特化したアンテナです。そのためUHFアンテナと呼ばれることもあります。
2000年代初頭、それまでの地上アナログ放送から転換された地上デジタル放送は、電波に乗せて送信される映像信号をデジタル信号化することで、従来のアナログ放送に比べてハイビジョンの高画質や高音質を実現し、さらにマルチチャンネル放送やデータ放送、双方向通信などのそれまでになかったサービスも実現しています。
そして地デジ放送は現在の日本でもっとも一般的な放送であるため、それを受信する地デジアンテナも、設置の施工件数がもっとも多く、現在では受信性能だけでなく、戸建住宅に取り付けた場合の見た目、風雨などにも影響を受けにくい耐久性など、さまざまな特性に特化した機種が登場しています。
お住まいの条件、環境に最適のアンテナ機種、設置位置を選んで、快適な地デジ受信を実現するためには、地デジ放送、地デジアンテナに関する基礎知識を理解しておくことが重要といえます。
地デジ放送の仕組み:電波の受信方法と地デジ電波の性質を理解しよう
地デジ放送は、上記の通り、日本各地にある電波塔から送信されたUHFの電波をアンテナで受信することにより視聴できます。
地デジのUHF電波は、40センチから60センチ程度の波長の幅をもち、やや音に近い性質があります。地デジ電波は電波塔の先端から音が広がるようなイメージで、周辺の住宅にある地デジアンテナまで、上空から届いている形になります。
ただUHFの地デジ電波は、電波塔から離れるほど、電波レベル(電波の強さ)が減衰(弱まり)します。また山地や鉄筋コンクリート製の高層ビルなど、電波を反射、吸収しやすい障害物にぶつかると、遮られることがあります。
地デジ電波には障害物にぶつかっても、その向こう側で音のように広がる(回折)性質があるため、障害物でも完全に遮られることはありませんが、山やビルの影に当たる部分には届きにくくなり、受信できる電波レベルが大きく低下します。
同じ理由で、電波塔の先端から下方向へと届く地デジ電波は、住宅密集地の家と家の間の狭い空間などには届きにくくなり、やはりその位置での電波レベルは低くなることもあります。
また地デジ電波レベルは、季節ごとの気候による空間の状態にも影響され、年間で6㏈(デシベル)程度の変動が起こるほか、特に雨や雪などの悪天候では電波が吸収され、受信レベルが大きく低下することもあります。
電波塔の周辺エリアにおける、距離や地形などの影響により、受信できる地デジ電波レベルの目安は「電界地域」という指標で判断できます。指標の基準や分類は使われる場所で異なる場合もありますが、一般的に、電波塔に近く、山などの遮蔽物がないため、高い受信レベルを確保できる順に「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」の3種類に分類されます。
ご自宅に取り付ける地デジアンテナの適切な機種やモデル、また設置位置は、お住まいがどの電界地域に属しているかを基本的な目安に、周辺環境などの影響も踏まえて、気候や天候の影響でも受信レベルが低下しないよう、余裕ある受信レベルを確保できることを基準に選択することになります。
電界地域については後の項でより詳しく解説いたしますが、以下の各コラム記事では、地デジ放送の歴史や仕組み、地デジ電波の性質などについて詳しく解説しております。
・現在の地上波テレビ放送で地上デジタル放送が開始されたのはいつ? デジタル放送とか何か、その仕組みや特徴も全解説!
・地デジ電波の強さと品質を示す「dB」「MER」「BER」とは何か?
・地デジアンテナを設置する高さの設定で重要となるハイトパターンとは? 地デジ電波を受信するために適切なアンテナの高さとは?
住宅で地デジアンテナを設置できる場所:屋根の上、壁面、ベランダ、屋内
戸建て住宅において、地デジアンテナが設置される位置は、主に以下の4種類です。
それぞれメリット・デメリットと適した地デジアンテナ機種があり、設置できるかどうかは、現場の受信環境や周辺環境などにも左右されます。
- 屋根の上:戸建て住宅ではもっとも一般的なアンテナ設置場所で、主に屋根馬やサイドベースなどに立てたマスト(支柱、ポール)に各種アンテナを固定する形で設置されます。電波塔の先端に近くなり周辺の山地、建物など遮蔽物の影響も受けにくいため、受信感度が向上することが最大のメリットです。一方でアンテナ機種にもよりますが、屋根の上で目立って家の見た目に悪影響を与えやすい。アンテナが風雨などの影響を受けて寿命が短くなりやすいんなどのデメリットもあります。
- 住宅の壁面::アンテナの設置位置を低くとることで、アンテナを目立ちにくくして住宅の外観に悪影響を与えない。風雨などを避けやすくしてアンテナの寿命を延ばすといったメリットが期待できます。一方でアンテナ正面を電波塔の方向に向けることができる側の壁面にしか設置できない。位置が低い分、周辺の障害物の影響を受けやすく、地デジ電波レベルが低いため設置できない場合もある。アンテナ固定のため壁面にビス穴を開ける必要があるなどのデメリットや注意点もあります。主にデザインアンテナ(平面アンテナ)の基本的な設置位置として選ばれます。
- ベランダ::ベランダの手すり部、または内部空間へのアンテナ設置です。メリット、デメリットや注意点は壁面への設置の場合とほぼ同様ですが、手すりに専用の固定具を取り付けることで、壁にビス穴を開けすに設置できる。手が届きやすくアンテナのメンテナンスを行いやすい。アンテナ機種によってはDIY設置も行いやすいなどのメリットがあります。一方で特に内部空間への設置では、空間の一部をアンテナが占有してしまうほか、アンテナに誤って触れることで角度が狂い受信感度が低下する。またアンテナの前に人が立つ、ものが置かれるなどで電波が遮られて受信に問題が出るなどの注意点も出てきます。
- 屋内空間:住宅内の窓際に地デジの室内アンテナ、または屋外屋内兼用アンテナを設置する。また屋外用の地デジアンテナを天井裏や屋根裏の空間に設置するという方法です。基本的に室内・屋外屋内兼用アンテナは受信性能が低い、また窓際以外の屋内では屋根や壁を通り抜ける地デジ電波レベルが減衰するため、主に強電界地域のみで対応できる方法になります。室内アンテナなどは低価格で工事の必要もなく、ご自宅で手軽に設置できますが、受信感度が非常に低いため、簡易的なアンテナとしての使用がオススメです。屋根裏空間などへの地デジアンテナ設置は、住宅の外観や外壁などへの影響がなく、アンテナも自然環境から守られるためメンテナンスフリーで寿命が大幅に伸びるのが特徴ですが、住宅の建材や設備が電波を反射、吸収する素材である場合は設置できないケースも出てきます。
いずれにせよ、お住まいにおける地デジアンテナの設置場所を選ぶ場合には、現場の電波状況や周辺環境、建物の素材や構造などを考慮し、最適な場所を選ぶことが重要です。
地デジアンテナをはじめとするテレビアンテナの設置位置に関しては、以下の各コラム記事でも詳しく解説しております。
・なぜテレビアンテナは屋根の上に設置される? 新築戸建て各位置に取り付けるアンテナ種類や工事の流れ、費用の相場について解説
・地デジや衛星放送用BS/CSテレビアンテナのベランダ設置や壁面取付の方法は? デザインアンテナ失敗例や必要な端子も解説
・壁面に設置できる地デジ用テレビアンテナとは? デザインアンテナなど壁に取り付けられる全アンテナと工事費用、失敗例など解説
・地デジ、BS/CSテレビアンテナを住宅の壁面に設置する方法とメリットや注意点とは? 壁面取付に適したアンテナ機種も解説!
・戸建て住宅のテレビアンテナ取り付け工事で、アンテナを設置できる場所とは? その費用からメリット・デメリットまで徹底解説!
・一戸建て住宅へのテレビアンテナ設置工事で、アンテナ取り付けができる場所とは? 工事の費用や流れ、適した工事業者を解説!
・戸建てのテレビアンテナ工事におすすめの場所は? 特徴の比較やアンテナの選び方を解説。業者に依頼する費用、料金の相場も紹介
・工事業者がおすすめする戸建て住宅テレビアンテナ取り付け位置の比較と選び方・適したアンテナ機種や事業者による費用も紹介!
・徹底解説・地デジテレビアンテナを屋根裏設置する工事のメリットとデメリット、施工費用、取り付け可能な条件と対応業者は?
・室内設置におすすめ地デジテレビアンテナの選び方とは? 人気デザインアンテナ屋根裏取り付けで失敗しない工事方法、費用を解説
地デジアンテナの種類:目的別に最適なアンテナを選びましょう
戸建て住宅で使用する地デジアンテナには、さまざまな機種、種類があります。代表的なものとしては、以下の4機種が挙げられます。
- 八木式アンテナ:魚の骨のような機器部が露出した古典的なアンテナで、主に屋根の上に設置されることもあり受信性能が高く、安定した地デジ受信が可能になります。一方で住宅の見た目に影響を与えやすい。風雨などの影響を受けて耐用年数が短く成りやすいなどの弱点もあります。
- デザインアンテナ:縦長の長方形、薄型のスタイリッシュな平面アンテナで、壁面やベランダに設置されることが多くなります。住宅の外観を損ねにくい、風雨などの影響に強く耐用年数が長いというメリットがあります。一方で八木式アンテナに比べると受信感度が低く、電界地域や現場の周辺環境によっては設置できないケースも出るという弱点もあります。
- ユニコーンアンテナ:八木式アンテナと同様、屋根の上に立てられるポール状のスタイリッシュな地デジアンテナ最新モデルで、デザインアンテナ同様のメリットを備えながら、高所への設置により、周辺環境が悪いエリアでも受信感度を確保しやすいのがメリットです。一方で八木式アンテナにはやや受信性能が及ばない。最新モデルであるため価格や設置費用が高価、などのデメリットもあります。
- 室内/屋外屋内兼用アンテナ:室内用は卓上型か壁や窓に貼り付けるペーパー型で、ご自宅でも工事不要で手軽に設置できるアンテナです。一方で受信感度が非常に低いため、基本的には強電界地域用の簡易的なアンテナになります。屋外屋内兼用は、小型ながら屋外にも対応できる丈夫なアンテナで、室内用に比べるとやや受信性能は高いものの、屋外用の各機種に比べると低いため、室内アンテナとほぼ同様の用途になります
各機種の詳細は後の項でも詳しくご紹介しますが、地デジアンテナ機種をお選びになる際には、ご自宅の電波状況で安定した受信を確保できる性能を大前提に、デザイン性や耐久性などをご考慮の上、設置位置も含め、ご自身の目的やご要望に最適となるアンテナ機種をお選びください。
地デジアンテナ各機種や設置方法については、以下の各コラム記事でも詳しくご紹介しております。
・地デジテレビアンテナ工事の基礎知識とは? 現場別・取り付け工事の選び方を紹介、おすすめ業者の比較と費用、料金の相場も解説
・戸建て住宅で業者に工事を依頼できる地デジその他のテレビアンテナとは? 機種や必要な工事の選び方、費用の相場をすべて解説!
・家の見た目やアンテナの長持ちが実現する最新おすすめ機種と最適な取り付け工事の選び方を比較&解説・業者の費用相場も紹介!
・屋外用地デジアンテナで最強と呼べるランキングでも人気おすすめモデルの選び方は? アンテナを室内空間に設置する方法も紹介!
・戸建て住宅のテレビアンテナ工事で人気のアンテナ機種は? 料金や工事費用の相場、失敗しない業者の選び方も解説!
・地デジテレビアンテナの種類とは? 地上デジタル放送用UHFアンテナの特徴とモデルの違い、適した工事の選び方を解説!
・地デジ用テレビアンテナ各種類の違いと選び方とは? 戸建て住宅への設置や交換する方法、工事費用はいくらかの相場も解説!
・地デジ用テレビアンテナの種類と選び方とは? アンテナ本体の特徴と価格、設置の費用、業者による工事料金の相場まで解説!
地デジアンテナの選び方で失敗しない!3つの重要ポイント
地デジアンテナ機種選びに失敗せず、最適な製品を選ぶためには、以下の4点のポイントを押さえておくことが重要です。
- 地デジ電波状況の確認:ご自宅が上記した電界地域のうち、強・中・弱のどこに属しているかをご確認ください。詳細は後述しますが。電界地域によって適切なアンテナの種類、受信性能モデルが異なります。また周辺に地デジ電波を遮る障害物(ビルや山地など)がないか、受信環境も同時にご確認ください。
- アンテナに求める要素:安定した受信性能、設置した見た目、風雨その他の自然環境に強い、設置費用など、アンテナ本体に求める要素の中で、重視する点に優先順位をつけ、それに近い機種、設置方法をお選びになることがおすすめです。
- アンテナ設置場所の検討:お住まいでアンテナを設置なさりたい場所もご検討ください。設置場所によって、対応できるアンテナの種類や設置方法も異なってまいります。
- 予算の確認:アンテナ工事に当たっては、アンテナ本体の価格だけでなく、業者に依頼する工事の費用、ブースターなど必要な機材、追加工事の費用もご考慮の上で、予算を立ててください。
これらのポイントを踏まえて適応するアンテナ機種を選ぶことで、最適なアンテナを選び、お住まいの条件に最適なアンテナ工事を実現できます。
【各機種別】地デジアンテナ徹底比較!特徴・メリットとデメリット
上記の通り、地デジアンテナには主な機種の他、各機種の中にも受信性能をはじめとする多くのモデルが存在しており、それぞれの特徴やメリット、デメリットがあります。
ここでは、お住まいの環境やご要望に合わせて最適なアンテナをお選びいただくため、各機種について、より深堀りして解説してゆきます。
八木式アンテナ:安定受信ならコレ!受信性能と屋根上設置のメリット
八木式アンテナは、魚の骨のような形をした、アナログ放送時代から使われる昔ながらの地デジアンテナです。基本的な金属の骨格に、電波を受信する「素子(エレメント)」という電波を受信するパーツが並べられたシンプルな構造です。
そのため指向性や基本的な受信感度に優れ、さらに一般的には屋根の上などの高所に設置されることが多いため、より安定した地デジ受信を実現できます。また古典的モデルであるため、本体価格や設置費用も比較的、低価格になります。
八木式アンテナは、現在でも受信性能では最高と言える地デジアンテナ機種になりますが、その主なモデルには、以下のものが挙げられます。
- 素子数別:八木式アンテナには8素子、14素子、20素子など素子数(受信性能)別のモデルが多く、強・中・弱の各電界地域など、幅広いエリアに対応できます。
- ローチャンネル用:基本は通常モデルと同じながら、地デジ電波のうち、国内の多くのエリアで実際に使われる600MHz以下の周波数帯に特化したモデルです。対応するエリアでは、通常モデルよりも高い受信性能を発揮します。
- 超高性能型:一ヵ所の上下左右に素子を並べた「高性能素子」を使用し、高性能素子で27素子、30素子などの多素子モデルもあるため、通常モデルで数十から百数十素子に該当する高性能モデルです。パラスタックアンテナとも呼ばれ、地デジ電波レベルが極端に弱い地域でも
- 高対候モデル:設計や素材、表面加工の工夫などで、積雪や潮風など自然環境への耐久性を高めたモデルです。自然環境の厳しいエリア向けになります。
一方で八木式アンテナのデメリットには、古典的な形状で屋根の上に設置されることから、住宅の見た目や景観を乱しやすい。自然環境に影響を受けやすく、経年劣化が進みやすいため、耐用年数が10年程度と短くなることが挙げられます。
八木式アンテナの特徴をまとめると、以下の一覧になります。
項目 | 詳細 |
---|---|
特徴 | 指向性が高く、受信感度に優れる |
メリット | 安定した受信、比較的安価 |
デメリット | 外観を損ねる可能性、自然環境の影響に弱い |
おすすめ設置場所 | 屋根の上などの高所 |
八木式アンテナは、受信状況が悪く安定した受信レベルを確保したい現場、また工事費用を安く抑えたい場合にオススメのモデルと言えます。
八木式アンテナの詳細については、以下の各コラム記事にもそれぞれ解説がございます。
・地デジテレビアンテナ界の最長老「八木式アンテナ(八木アンテナ)」とは?特長や設置位置、メリット・デメリットまで解説!
・地デジ「八木式アンテナ」に適した住宅の条件とは? アンテナ設置工事の特徴や種類を徹底解説!
・屋外用地デジアンテナは八木式アンテナが最強? 人気のデザインアンテナ、ユニコーンアンテナと特徴比較&おすすめの選び方紹介
・新築戸建てのテレビアンテナ工事費用を安くできて高性能の八木式アンテナとは? アンテナ種類の選び方や業者の料金相場を解説
・安く高性能な地デジ用UHFテレビアンテナの選び方は? 八木式アンテナの素子数や設置の高さ、業者の工事費用、料金相場も解説
・地デジUHFアンテナのオールチャンネル対応とローチャンネル用とは? テレビが映らない原因と受信レベルを上げる対処を解説!
なお当あさひアンテナでは、地デジアンテナをはじめとする各種アンテナ設置工事に、国産大手メーカーの高品質アンテナ本体、基本設置具と同軸ケーブル、防水加工(機種による)をセットにした、低価格の「基本設置工事費」でご案内しております。
八木式アンテナ設置については、標準機種にDXアンテナ製20素子モデル「UA20」を使用して、22,000円(税込み24,200円)からの工事費用で承っております。
他にも弊社では8素子、14素子モデルやパラスタックアンテナ、ローチャンネル用。また高耐候の塩害用、雪害用、ステンレスモデルなどもご用意しているため、お住まいの条件やご要望に最適の八木式アンテナをご提案いたします。
デザインアンテナ:おしゃれで高性能!外観を損ねず長持ちする選択肢
デザインアンテナ(平面アンテナ)は、アンテナの機器部を薄型のケースに収めた、スタイリッシュな外観が特徴の地デジアンテナです。同メーカーの同じモデルにも豊富なカラーバリエーションがあり、住宅の外壁やベランダに貼り付けるような形で設置でき、住宅の外観を損ねにくい点がメリットです。
また風雨などの自然環境に強く、耐久性に優れるため、その耐用年数は屋外設置で15年から20年程度と長期間、利用でき、トラブルのリスクも軽減できます。前述のように現場の条件が整っていれば、屋内の屋根裏、天井裏への設置も可能になります。
そのメリットの豊富さから、現在では地デジアンテナの中でも一番の人気を誇るデザインアンテナの主なモデルは、以下の通りになります。
- 素子数相当別:屋外用デザインアンテナの主な受信性能は20素子相当、26素子相当の2種類です。20素子相当が通常モデルで、26素子相当はやや受信環境の悪い現場で使われる高性能モデルです。なお素子数相当とは、素子が外部から見えない地デジアンテナ機種で、受信性能を八木式アンテナのような「素子アンテナ」の素子数に換算したものです。ただ素子数相当の受信性能は、同じ数値でも素子アンテナに比べるとやや低くなる傾向があります。
- コンパクトモデル:通常の屋外用デザインアンテナに比べると非常にコンパクトなモデルです。そのため受信性能は低く、主に強電界地域専用モデルになりますが、屋外に設置しても目立たないほか、付属のスタンドにより室内の窓際への設置も可能となります。後述する屋外屋内兼用アンテナの一種と言えます。
- 垂直偏波専用モデル:地デジ電波塔から送られる地デジ電波の90パーセント以上は、地面に水平の波長を描く「水平偏波」を送信していますが、他の電波塔や携帯電話送信局との「混信」が起こる可能性がある一部の地域では、波長の角度を90度、変えることで混信が起こりにくくなる「垂直偏波」を使用しています。八木式アンテナでは、アンテナの設置角度を偏波に合わせて変えることで、両方の偏波に対応できますが、デザインアンテナは形状や構造の問題から、垂直偏波に対しては、垂直偏波専用のモデルが必要となるためご注意ください。
デザインアンテナのデメリットは、本体の受信性能が八木式アンテナに比べてやや弱い上、設置位置も壁面などで低くなることから、基本的に強・中電界地域向けのモデルとなり、対応できるエリアでも、高層建築の近くや住宅密集地など、受信環境が悪いエリアでは、設置できないケースがある点です。
そのため、デザインアンテナの設置に当たっては特に、事前に設置場所での緻密な地デジ電波調査を行い、安定した受信を確保できるかどうかの確認が重要となります。設置費用もおおむね八木式アンテナより高額ですが、人気が高く施工件数が多い近年では、業者によっては価格がほとんど変わらないケースも見られます。
デザインアンテナの特徴は、以下の一覧になります。
項目 | 詳細 |
---|---|
特徴 | 薄型でスタイリッシュなデザイン |
メリット | 外観を損ねにくい、耐久性が高く寿命が長くなる |
デメリット | 八木式アンテナより受信感度が低くなりがち、価格がやや高い |
おすすめ設置場所 | 外壁、ベランダ |
デザインアンテナは、受信感度を確保できる現場であれば、設置した住宅の見た目もよく、寿命が長くトラブルも起こりにくい、非常に優れた地デジアンテナになります。
デザインアンテナについての詳細は、以下の各コラム記事でもそれぞれポイントごとにご紹介しております。
・地デジ用テレビアンテナ一番人気のデザインアンテナとは? 価格から工事費用、料金相場、失敗しない業者の選び方まで徹底解説!
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・デザインアンテナ取り付けにおすすめの現場とは? メリットとデメリット、失敗しない工事業者の選び方と費用、料金の相場も紹介
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・人気地デジアンテナ、デザインアンテナのメリットとデメリットとは? その失敗例から、適切な取り付け工事の選び方と費用を解説
当あさひアンテナでは、デザインアンテナの基本設置工事についても、さまざまな特色をもつモデルを、各カラーバリエーションでご用意しております。
基本モデル、DXアンテナ製の20素子相当「UAH201」(バリエーション4色)による工事は22,000円(税込み24,200円)からでご案内しております。
またサン電子製の最新モデル、20素子相当「WG-20」(バリエーション5色)と、背面のケーブルやブースターなどを覆って見栄えと対候性が向上する、別売り「背面スッキリカバー」のセット。または強電界地域専用、窓際への設置も可能なマスプロ電工製、業界最小級コンパクトモデル・スカイウォーリーミニ「U2SWLC3」(本体色2色)による工事は、25,000円(税込み27,500円)からでご案内いたします。
他にも受信感度がやや弱い現場向けに、26素子相当モデルもご用意しております。
弊社では特にデザインアンテナ設置で重要となる、アンテナ設置前の電波調査、またアンテナ工事のお見積りについては、お客様のご要望をいただければ、出張料、キャンセル料などを含めた「完全無料」で承っております。
デザインアンテナ設置については、壁面でのピンポイントレベルの電波チェックにより、やや受信感度が弱い現場でも、安定した受信レベルを確保できるデザインアンテナ設置を実現できた施工例も、数多くございます。
また屋根裏、天井裏へのデザインアンテナ設置も、現場の条件で可能でさえあれば、弊社では追加工事費はご無用の、上記の基本設置工事費のみで承っております。
テレビアンテナ工事業者による事前の電波調査とお見積り、また上記の水平偏波、垂直偏波の違いについては、下記の各コラム記事でも詳しく解説しております。
・地デジ放送、衛星放送(BS/CS)テレビアンテナ工事の現場で必要な「電波調査」の方法とは?
・地デジや衛星放送のテレビアンテナ工事費用がいくらかわかる「見積もり」とは? 業者、会社ごとの設置費用の相場や選び方を解説
ユニコーンアンテナ:外観性と耐久力に優れる上に受信感度も確保!
ユニコーンアンテナとは、マスプロ電工から2017年(平成29年)に発売された地デジアンテナの最新モデル「U2CN」の商品名です。ほぼ円筒形の本体を持ち、屋根の上に固定されたマストに設置されます。
受信性能は20素子相当モデルのみ、本体色は「ウォームホワイト(WW)」と「ブロンズブラック(BB)」の二種類です。
その特徴は、スタイリッシュな外観で屋根の上に設置されても住宅の外観、景観を乱しにくい。さらに風雨を受け流せる形状で自然環境による老朽化も進みにくいなど、デザインアンテナとほぼ同様の点になります。耐用年数に関しても、デザインアンテナとほぼ同等と考えられます。
ユニコーンアンテナの特徴は、その受信感度にあります。本体の受信性能は、20素子相当のデザインアンテナを受信に適した環境に設置した場合とほぼ同等ですが、ユニコーンアンテナは設置の高さを確保できるため、高層ビルの近隣や住宅密集地など、平面型のデザインアンテナでは対応できないアンテナであっても、問題なく設置できるケースが非常に多くなるのです。
ユニコーンアンテナとは、従来のデザインアンテナが対応できない現場でも、同等のメリットを確保して問題なく設置できることを目的にした、デザインアンテナの進化系モデルとも言えます。
一方でそのデメリットは、指向性の広さなどから20素子の八木式アンテナに比べると受信感度はやや低くなり、強・中電界地域向けモデルになること。最新モデルであるため設置費用が他の機種より割高になること。和風建築など住宅によってはデザイン性がマッチしないケースもあることなどがあげられます。
ユニコーンアンテナの特徴をまとめると、以下の一覧になります。
項目 | 詳細 |
---|---|
特徴 | デザインアンテナと同様のメリット |
メリット | デザインアンテナが設置できない現場でも対応可能 |
デメリット | 価格がやや割高になる |
おすすめ設置場所 | 基本的に屋根の上の高所 |
当あさひアンテナでは現在、ユニコーンアンテナの基本設置工事を、業界最安に挑む「キャンペーン価格」にてご案内しております。またユニコーンアンテナに関する詳細は、以下の各コラム記事でも解説しております。
・地デジアンテナの最先端、ユニコーンアンテナとは? 特徴、メリット、工事費用の相場まで徹底解説!
・外見、寿命、性能すべて優れるテレビアンテナ・ユニコーンアンテナとは? 特徴とメリットデメリットから設置工事の料金まで紹介
・ユニコーンアンテナの特徴と評判、設置工事の費用とは? 地デジ用アンテナ各機種のデザインとメリット、失敗を避ける方法を解説
・台風対策に最適!地デジ「デザインアンテナ」と「ユニコーンアンテナ」とは?
室内/屋外屋内兼用アンテナ:手軽さが魅力!設置場所と注意点
室内アンテナ、および屋外屋内兼用アンテナは、小型で本体価格も安く、設置もアンテナ本体とテレビなどをケーブルで接続し、適切な場所に据え置くことで、ご自宅でも工事不要で簡単に設置できることが魅力の地デジアンテナです。
しかし受信感度は他のアンテナに比べると非常に低いため、主に強電界地域専用アンテナとなり、特に室内アンテナは強電界地域でも周辺環境などによっては受信できない、また受信が安定しないケースもあるため、注意が必要です。
また基本的に一基のアンテナを一台のテレビに接続するだけの設置になるため、複数台のテレビで使用する場合には、テレビの台数と同じ数の室内用・屋外屋内兼用アンテナが必要になります。
基本的にこのようなアンテナは、よほど電波環境が良い現場でもない限り、住宅で使用するメインの地デジアンテナには向いていません。住宅内でもアンテナコンセントがない場所で一時的にテレビを視聴する場合のような、簡易的な地デジアンテナとしてのご利用がオススメになります。
室内用・屋外屋内兼用アンテナの特徴は、以下の一覧の通りになります。
項目 | 詳細 |
---|---|
特徴 | 工事不要で手軽に設置できる |
メリット | 安価、設置が簡単 |
デメリット | 受信感度が低い、設置場所を選ぶ |
おすすめ設置場所 | 窓際など電波を受信しやすい場所 |
当あさひアンテナでは、室内アンテナや屋外屋内兼用アンテナをお求めのお客様のために、室内アンテナでは、ブースター内蔵型「US120AW」や、通常型の「US10KB」「US10WB」。屋外屋内兼用アンテナでは4素子相当の「US210-P」など、DXアンテナ製の高品質モデルをご用意しており、現場で安定した受信が可能であるかのご確認も含めて、低価格でご提供しております。
室内アンテナ、屋外屋内兼用アンテナについては、以下の各コラム記事でも詳しく解説しております。
・面倒な工事も不要!2,000円で地デジ放送を楽しめる「室内アンテナ」について!
・フィルム型アンテナとは何か? 地デジテレビ用でおすすめ、最強の室内アンテナの選び方。ランキングで人気の高性能商品も紹介!
・地デジ用で最強のテレビ室内アンテナを選ぶには? 平面アンテナやブースター内蔵型などおすすめ人気モデルのランキング発表!
【目的別】最適な地デジアンテナの選び方:電波状況・設置場所・費用で比較
地デジアンテナを選ぶ際、何を基準に選ぶべきか、お悩みになることはありませんか?
そこでこの項目では、アンテナ選びや工事の詳細に関して、重要な要素となる現場の電波状況、設置場所、費用という3つの重要な要素から、最適なアンテナを選ぶためのポイントを解説します。
また地デジアンテナの受信性能を決める要素や、その目安についても解説いたしますので、これらの要素を考慮することにより、ご自宅の環境やご要望に最適の地デジアンテナをお選びになることができるでしょう。
地デジアンテナ受信性能の目安:素子数(相当)・指向性・動作利得
地デジアンテナ本体の受信性能を決める要素は、主に「素子数(相当)」「指向性」「動作利得」の三点になります。この三点の数値を確認することで、地デジアンテナ各機種の受信性能と、現場の電波レベルに適した機種を選ぶことができます。
各要素の詳細は、下記の通りです。
- 素子数(相当):上記の通り、地デジアンテナに設置されている素子の数、または受信性能を素子数に換算した数値(素子数相当)で、地デジアンテナの基本的な受信性能を表し、この数値別で各電界地域に対応するモデルを選びます。ただ同じ数値でも、素子数表記の素子アンテナに比べ、素子数相当で表記される機種はやや受信感度が弱くなり傾向があります。
- 指向性:地デジアンテナがアンテナの本体正面側でのみ受信感度を発揮する特性を示します。この指向性の範囲は本体の受信性能、および形状によって大きく左右されます。この指向性の範囲は「半値幅(受信性能が最大になる真正面を基準に、アンテナ角度を左右にずらして、受信性能が最大の半分になる角度を示す数値)」で表されます。同じ形状のモデルでも素子数(相当)が多いほど、この半値幅は狭くなります。また同じ素子数相当の地デジアンテナでも、形状により指向性が高い(半値幅が狭い)機種ほど、その範囲内での受信性能は向上します。指向性が高い地デジアンテナは、アンテナの正面を正確に電波塔へと向けることで、ノイズを受信しにくく受信感度が高まる反面、多少の角度のズレに寄り受信レベルが低下しやすくなります。一方、指向性が低いアンテナは基本の受信感度が低い一方で、角度のズレには強くなります。ちなみに同じ素子数(相当)の地デジアンテナ機種を指向性の高い順に並べると、八木式アンテナ、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナの順になります。
- 動作利得:利得、ゲイン(gain)とも呼ばれ、とは、アンテナが受信できる電波のレベルに対して、アンテナから出力できる電波レベルを示す数値であり、㏈の数値で表されます。アンテナ前方の受信感度を示す数値とも言え、同じ素子数(相当)のアンテナで、機種や指向性などの違いによる受信感度の差を把握する場合の目安となります。
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上記の各要素については、以下の各コラム記事でも詳しく解説しております。
・地デジ用テレビアンテナ設置の工事で向きや角度を調整すべき方向と「指向性」の関係とは? 自分で方角を調整する方法も解説!
・地デジアンテナや無線通信用アンテナの性能を示す利得、動作利得とは何か? 素子数との違いなど地デジアンテナ基礎知識も解説
・テレビアンテナの性能を決める「素子」とは何か? 地デジアンテナ工事で重要な「素子数」を徹底解説!
・地デジ用テレビアンテナ工事にて設置する電界地域に最適な受信性能は「何素子数」タイプか? アンテナ機器の選び方を徹底解説!
・地デジ放送用テレビアンテナ、UHFアンテナ機種による素子数の違いとは? 高性能モデルや現場ごとに必要な素子数の機種を解説
地デジ電波状況別:受信レベルに合わせたアンテナ選び
お住まいにおける地デジ電波状況は、地デジアンテナの機種、性能選びにおいてもっとも重要な要素のひとつです。自宅の電波状況、前述した電界地域がどこに該当するかを把握して、現場の地デジ電波レベルに該当したアンテナ機種を選ぶことが、安定した地デジ受信のためには不可欠です。
ある地デジ電波塔から見た周辺の電波レベルと、そのレベルで分類される電界地域は大きく分けて「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」の3通りに分類されます。それぞれの地域に適したアンテナを選ぶ必要があります。
強電界地域は、地デジ電波塔に近い周辺で山地など電波を遮る地形も少なく、到達する地デジ電波レベルが80㏈以上になるエリアです。このエリアに適した地デジアンテナは8素子(相当)以下から14素子(相当)で、八木式アンテナ、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナが対応できる他、現場の環境によっては室内アンテナや、地デジアンテナの屋根裏設置なども可能になります。
中電界地域は、ほぼ強電界地域の周辺に当たり、到達する電波レベルは80㏈から60㏈になるエリアです。このエリアでもおおむね14素子(相当)から20素子(相当)の地デジアンテナ各機種が利用できますが、屋内設置が難しくなる場合や、周辺の建物などの影響を受けやすくなるといった注意点もあります。
弱電界地域は、中電界地域よりさらに遠くや、山地の陰などで地デジ電波が遮られやすく、到達する地デジ電波レベルが60㏈以下になるエリアです。このエリアは受信感度が弱くなるため、20素子(相当)以上の受信感度の高い地デジアンテナを、屋根の上などできるだけ受信環境のいい高さに設置する必要があります。
また弱電界地域よりさらに遠く、到達する電波レベルが低く、50dBから40dBになるエリアは微弱電界地域とも呼ばれ、一般的な地デジアンテナ機種では安定した受信が難しくなるため、地デジ電波塔の受信範囲外とされます。このエリアで安定した受信を確保するには、前述した高性能アンテナ(パラスタックアンテナ)を高所に設置する必要があります。
各電界地域の特徴を簡単にまとめると、以下の通りになります。
電界地域 | 特徴 | おすすめのアンテナ |
---|---|---|
強電界地域 | 電波塔の近辺で地デジ電波が強く(80㏈以上)受信レベルが安定する地域。 | 室内アンテナ、デザインアンテナ、小型や儀式アンテナ |
中電界地域 | 十分なレベル(80㏈~60㏈)の地デジ電波が届き、一定の受信強度を確保しやすい地域。 | デザインアンテナ、ユニコーンアンテナ、八木式アンテナ |
弱電界地域 | 到達する地デジ電波レベルが弱く(60㏈以下)、受信が不安定な地域。 | 八木式アンテナ、高性能アンテナ+ブースター |
電界地域別おすすめアンテナ
この電界地域に関しては、実際には統一された基準がなく、使われる場所によって分類や電波レベルの基準が異なる場合もあるのでご注意ください。
日本国内でお住まいの周辺など、各地域の電界地域を確認する方法としては、インターネット上の、一般社団法人放送サービス高度化推進協会「A-PAB」のホームページから、サイト内の「地デジ放送エリアのめやす」ページにて、地図上から各地域の電波塔と、その電波塔からの電波が60㏈以上で到達する範囲を確認することが簡単でわかりやすくなります。
ただ電界地域は広範囲の大まかな目安にすぎず、個々のお住まいの現場での実際の受信レベルは、現場の周辺環境や、その日の気候、天候などにも左右されます。
ご自宅の正確な地デジ電波状況が不明な場合は、当あさひアンテナなどの専門業者に電波調査をご依頼になることをおすすめします。お住まいの正確な電波状況を把握することで、余裕ある受信レベルを確保できる、最適なアンテナ機種、設置方法を選ぶことができます。
なお、地デジ放送の各電界地域についての詳細は、以下の各コラム記事でも詳しく解説しております。
・地デジアンテナ設置に重要となる「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」とは
・徹底解説!強・中・弱の地デジ電界地域に適したテレビアンテナ工事の選び方、調べ方は?
・地デジ強電界地域の調べ方とは? 強電界地域用テレビアンテナ機種の選び方、適したアンテナ取り付け工事の進め方も徹底解説
・中電界地域と強電界、弱電界地域の電波レベルの違いとは? 該当する地域の調べ方、適した地デジテレビアンテナの選び方も解説
・地デジの弱電界地域に最適なテレビアンテナの種類と取り付け工事の選び方とは? 強・中・弱の電界地域の調べ方も徹底解説
お住まいの設置場所別:最適なアンテナタイプと設置場所の選び方
お住まいにおける地デジアンテナの設置場所も、アンテナ選びの重要な要素です。
アンテナの設置場所によって、受信感度や外観性、対候性など、さまざまなメリット・デメリットが生じることはもちろん、各場所ごとに最適となるアンテナ機種や設置方法も異なってきます。
住宅で地デジアンテナを設置できる場所としては、前述の項目でもご説明した通り、主に以下の場所が挙げられます。
- 屋根の上
- 壁面
- ベランダ
- 屋内
それぞれの設置場所に適したアンテナタイプと、設置場所を選ぶ際のポイントを、以下の一覧でまとめました。
設置場所 | おすすめのアンテナ | 設置場所を選ぶ際のポイント |
---|---|---|
屋根の上 | 八木式アンテナ、ユニコーンアンテナ | 受信感度が高い、家の外観を損ねる可能性がある、アンテナが風雨などに影響されやすい。 |
壁面 | デザインアンテナ | 景観を損ねにくく風雨を避けやすい、屋根上に比べて受信感度が低い場合がある。 |
ベランダ | デザインアンテナ、屋外屋内兼用アンテナ | 設置やメンテナンスが容易。その他のメリット・デメリットは壁面の場合とほぼ同じ。 |
屋内空間 | デザインアンテナ、室内アンテナ | 住宅の見た目や外装を損ねず、アンテナも老朽化が進みにくい。強電界地域でしか対応できない。 |
設置場所別おすすめアンテナとポイント
例えば、電波状況が悪い地域では、屋根の上に八木式アンテナを設置することで、安定した受信を確保できます。一方、家の見た目やアンテナ寿命を重視する場合は、壁面にデザインアンテナを設置するのがおすすめです。
またユニコーンアンテナは高所への設置により、八木式アンテナほどではないものの、ある程度の高さの受信性能と、デザインアンテナと同等の外観性、アンテナの耐久せ右を確保できる機種になります。
費用別:アンテナ本体価格と工事費用の相場
アンテナ機種、工事選びにおいて、必要な費用もお客様にとっては重要な要素です。アンテナ本体の価格だけでなく、設置工事費用、その他のオプション費用も考慮する必要があります。地デジアンテナの設置にかかる費用の内訳は、主に以下の3つです。
- アンテナ本体や部材の価格
- 設置工事費用
- ブースターなど必要なオプション費用
アンテナ本体の価格は、種類や性能によって大きく異なります。一般的に、八木式アンテナがもっとも安価で、デザインアンテナやユニコーンアンテナはやや高価です。また、設置工事費用は、アンテナの種類や設置場所、担当する業者によっても異なります。
施工品質が高く、工事費用が低価格な業者をお選びになるポイントは、見積もり無料の業者から選んだ複数の業者から見積もりを取り、その施工内容や費用などを、価格だけでなく施工品質やアフターサービスなどを含めたコストパフォーマンスの面で、比較検討することが重要です。
なお、当あさひアンテナでは前述した電波調査、お見積もりの完全無料に加え、相見積もりにもご対応しておりますので、相見積もりを行われる際には、弊社も業者のひとつにお加えいただければ幸いです。必ずやご満足いただける施工内容とお見積もり価格をご提示いたします。
以下は、アンテナの種類ごとの本体価格と工事費用の一般的な相場です。
アンテナの種類 | 本体価格相場 | 工事費用相場 |
---|---|---|
八木式アンテナ | 5,000円~15,000円 | 15,000円~30,000円 |
デザインアンテナ | 15,000円~30,000円 | 20,000円~40,000円 |
ユニコーンアンテナ | 20,000円~40,000円 | 25,000円~50,000円 |
室内アンテナ | 2,000円~10,000円 | DIYでの設置が可能なため、工事費用は不要 |
アンテナの種類ごとの費用相場
費用を抑えたい場合は、上記した相見積もりの他に、DIYでのアンテナ設置工事を選ぶという方法もございます。ただしDIYでの設置は、高所作業などリスクの高い作業は避けて、安全面に十分な注意を払うことが必須になります。また、相見積もりで安価な業者を選ぶ際には、ただ価格面だけでご判断されるのではなく、その業者の実績や評判、実際の接客などをご確認の上、信頼のおける業者をお選びください。
以下、各コラム記事では、優良なアンテナ工事業者の選び方や費用の目安、相見積もりの手順などについて詳しくご紹介しております。
・戸建て住宅でのテレビアンテナ基本設置工事の費用相場は? 料金を抑えることができる業者の選び方も紹介【2024年度最新版】
・新築住宅でテレビアンテナ工事の流れは? 即日工事、相見積もりで安くて高品質の工事を依頼できる業者の種類、費用相場も紹介!
・戸建て住宅でテレビアンテナ取り付け工事の費用を相場より安くするポイントとは? 料金を安くできる業者の選び方を解説!
・戸建て住宅で新しくテレビアンテナを取り付ける際に考えるべきポイントとチェックすべき流れとは? 工事の費用相場も解説
・新築戸建てテレビアンテナ設置工事を頼むべきおすすめ業者はどこか? 依頼できる業者の種類と違いを徹底解説。費用の相場も紹介
・新築でテレビアンテナ工事を依頼すべき業者はどこ? サービスから費用の相場、工事を無料で頼める業者まで、選び方を徹底解説!
・地デジ用テレビアンテナの本体価格と業者に依頼した場合の工事料金の相場とは? 適切な地デジアンテナ選びと費用の相場を解説!
・テレビアンテナ工事は即日で設置できる? 依頼可能な業者と方法・費用
・テレビアンテナ工事の専門業者は他の業者とどう違う? 技術から費用の相場まで比較しておすすめ業者の選び方を徹底解説!
DIYでもできる!地デジアンテナの設置方法と注意点
地デジアンテナの設置を業者に依頼すると、アンテナ本体など機材の費用に加え、工事作業の費用も発生します。対してDIYでのアンテナ設置に挑戦すれば、必要な機材費用のみで工事を実施でき、費用を抑えることが可能です。
しかし、ご自宅でDIYでのアンテナ設置工事を行う場合には、安全に作業を行うための準備と、正しい手順を守ることが重要となります。
この項目では、DIYで地デジアンテナを設置する方法と、作業に当たって注意すべき点について、一通り解説してゆきます。
DIY工事に必要な道具と準備:安全に設置するために
地デジアンテナのDIY設置に必要な道具は、アンテナ本体の他に、設置場所に応じた取付金具、同軸ケーブル、ケーブルカッター、レンチ、ドライバー、水平器などです。高い位置での作業を行う場合は、ヘルメットや安全帯などの安全装備も必ずご用意ください。
また作業前に必ず取扱説明書などをよく読んで、手順を確認しておくことが大切です。上記の機材、道具はホームセンターや電気店などで購入できます。
以下の表に、DIY作業に必要となる道具をまとめました。
道具 | 用途 | 備考 |
---|---|---|
地デジアンテナ本体 | 地デジ電波を受信する | 設置場所や電波状況に合わせて選択。 |
取付金具 | アンテナ本体を固定する | 設置場所(屋根、壁面、ベランダなど)に合ったものを選ぶ。 |
同軸ケーブル | アンテナとテレビを接続する | 必要な長さを事前に計測する。 |
ケーブルカッター | 同軸ケーブルを切断する | ペンチやカッターなどで代用可能。 |
レンチ、ドライバー | アンテナや金具を固定する | |
水平器 | アンテナを水平に設置する | スマートフォンのアプリでも代用可能。 |
簡易レベルチェッカー^ | 受信している電波レベルを確認する | アンテナの角度調整が簡単になる。(必須ではない) |
ヘルメット、安全帯 | 高所作業時の安全確保に使用 | 屋根の上など危険な高所作業には必須。 |
DIYアンテナ設置での注意点は、高所作業の場合も、ベランダや屋上フロアなど、足場を確保できる安全な場所に限り、屋根の上など転落のリスクが高まる場所の作業は決して行わないという点です。
屋根の上などの高所作業には転落の危険が伴うため、プロのアンテナ職人でも、万全の安全装備と対策を整えて挑みます。一般の方では安全装備を揃えても適切な知識、技術の不足から事故のリスクが高まるほか、これら安全具の購入費にコストがかかり、費用を抑えられるDIYのメリットが無意味になってしまいます。
基本的に、安全具が必要になるような事故のリスクが大きい場所では、DIYでのアンテナ工事作業は行わず、プロのアンテナ工事業者にお任せください。
DIYアンテナ設置手順:初心者でも分かりやすいステップ解説
地デジアンテナをDIYで設置する手順は以下の通りです。ここでは一般的な屋外アンテナの設置を想定して説明します。
設置するアンテナの機種や設置場所によっても手順が異なる場合があるので、必ずアンテナ本体の取扱説明書などを確認してください。
- アンテナの組み立て:取扱説明書に従って、アンテナ本体を組み立てます。
- 取付金具の設置:アンテナの設置場所(屋根、壁面、ベランダ手すりなど)に、アンテナの取付金具を固定します。
- アンテナの固定:組み立てたアンテナを取付金具に取り付け、レンチやドライバーなどでしっかりと取る付けします。
- 同軸ケーブルの接続:アンテナ側とテレビの端子を同軸ケーブルで接続します。
- アンテナの向き調整:テレビのアンテナレベル画面やレベルチェッカーなどを確認しながら、近隣の電波塔の方向に向けてアンテナの向きを調整する。
- アンテナの固定:受信レベルが最大になる角度を見出したら、その角度でアンテナ本体の角度調整部をしっかり固定する。
- 受信確認:地デジ放送の各チャンネルが正常に視聴できるかを確認します。
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以上の手順に関して、より詳しい方法については、以下の記事も参考にしてください。
DIYアンテナ設置時の注意点:安全対策と電波障害を防ぐポイント
DIYで地デジアンテナを設置する際には、主に以下の点について注意が必要です。
- 安全対策:高所作業は危険を伴うため、設置場所はベランダなどできるだけ足場や安全を確保できる場所を選び、無理のない範囲で作業を行ってください。またアンテナ機材なども落下の危険に備えて、本体に命綱を結び付けて作業を行ってください。
- 電波障害:周辺の建物や樹木などが地デジ電波を遮る可能性があるため、設置場所を選ぶ際には、電波塔の方向に見通しの良い場所を選びましょう。
- アンテナの向き:地デジ電波は電波塔から発信されているため、アンテナ正面の向きを電波塔の側へと正確に向ける必要があります。
- 防水対策:屋外に設置するアンテナは、雨水や湿気による影響を受けやすくなるため、ケーブル接続部に防水キャップをかぶせるなどの防水対策をしっかりと行ってください。
- 近隣への配慮:アンテナの設置位置によっては、近隣の住宅に騒音などの影響を与える可能性があるため、事前に相談するなどのご配慮をお願いいたします。
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これらの注意点を守り、安全、確実にアンテナを設置してください。もし、少しでも不安を感じる場合は、無理をなさらず、専門業者にアンテナ設置をご依頼になることがおすすめします。
DIYでのアンテナ設置に自信がない場合は、当あさひアンテナのフリーダイヤル、メールフォーム、LINEアカウントまでご相談ください。弊社の専門スタッフが、お客様の状況に合わせて最適なアンテナ選びから設置まで、トータルサポートいたします。
地デジアンテナのDIY設置の手順、注意点などについては、以下の各コラム記事でも詳しく解説しております。
・地デジや衛星放送のテレビアンテナ取り付けを自分でDIY工事する方法とは? 設置の注意点、費用についても解説(基礎知識編)
・地デジや衛星放送(BS放送、CS放送)用テレビアンテナを自分で取り付ける方法とは? 設置工事を進めるポイントと注意点をすべて解説(実践編)
・自分でテレビアンテナ設置工事を行う際の方法と費用の相場は?
・テレビアンテナの配線を自分でDIY設置できる? 取り付け工事に必要な作業と費用を徹底解説!
・地デジテレビアンテナを自分でDIY設置工事する手順とは? 的確な位置や方向への取り付け方と向き調整の方法、その費用も解説
・テレビアンテナ工事の業者と自分でDIY取り付けを比較したおすすめ方法は? 事業者の設置費用や作業の流れによる選び方を解説
受信レベルUP!地デジアンテナの性能を最大限に引き出す方法
せっかく地デジアンテナを設置しても、十分な地デジ受信レベルが確保できず、ブロックノイズやフリーズの画面の乱れが生じる場合があります。
ここでは、地デジ受信レベルの低さを解消し、安定した地デジ放送の視聴を実現する方法についてご紹介いたします。
ブースターとは?その役割と必要性について
ブースターとは、テレビアンテナが受信した電波レベルを電気的に増幅し、安定した受信を実現する装置のことです。
上記した弱電界地域など受信できる電波レベルが弱い地域や、お住まいで設置されるテレビの台数が多く、電波レベルが細かく分配される場合。またアンテナからテレビまでの配線が長く、電波が減衰してしまう場合などに、テレビまで届く電波レベルが不足し、テレビ画面が乱れる原因になります。
このような場合にブースターを設置することで、アンテナが受信したテレビ電波を増幅し、すべてのテレビに必要な電波レベルを確保して、安定したテレビ映像を視聴できるようになります。
そのため以下のようなケースであればは、ブースターの設置をご検討されることをおすすめいたします。
- テレビ画面の映りが乱れる、エラーコードが表示されて映らなくなる。
- アンテナからテレビまで配線の距離が遠い部屋がある。
- 住宅内に設置されてテレビの台数(アンテナからの分配数)が多い。
- 地デジ電波レベルの弱い地域に住んでいる。
以下の項では、ブースターについてより詳しく解説してまいります。
ブースターの選び方:電波状況に合わせた最適なブースターを選ぶ
お住まいに設置するブースター機器を選ぶ際には、以下のポイントをご考慮の上で、適切な機器を選択してください。
ポイント | 詳細 |
---|---|
増幅度 | ブースターには電波を増幅する度合いを示す「利得(dB)」という数値があります。電波が弱い地域ほど、利得の高いブースターが必要です。 |
対応周波数 | ブースターには地デジ放送のほか、衛星放送や新4K8K衛星放送の周波数帯に対応できる機器があります。お住まいでご覧になるテレビ放送に適したブースターをお選びください。 |
屋外用/屋内用 | ブースターには、アンテナ近くの屋外に設置し、増幅性能が高く住宅全体の電波レベルを高める屋外用と、室内に設置し増幅性能はやや低く特定の部屋の電波レベルを高める室内用の機種があります。現場の必要に応じて最適な機種をお選びください。 |
利得調整機能 | 受信できるテレビ電波に応じて増幅レベルなどを調整できる機能です。電波状況が不安定な地域では、多彩な利得調整機能を持つブースター機器がおすすめです。 |
適切なブースター機器を選ぶ際には、まず設置する現場のテレビ電波状況を把握することが重要です。電波状況は、テレビの設定画面からアンテナレベル画面を確認することや、簡易的なレベルチェッカーを使用することで確かめることができます。
他にもテレビ画面が乱れる場合には、アンテナ工事の専門業者に依頼して電波調査を行ってもらい、ブースターの設置その他、適切な対処をとってもらうことも可能です。
ブースターの設定方法:受信レベルを上げるための調整
ブースターを設置したら、テレビのアンテナレベル画面などを確認しながら、最適な増幅レベルの設定を行ってください。ブースター本体には、ブースター利得(増幅度)を調整するダイヤルやスイッチが付いている場合があります。これらを調整しながら、受信レベルが最適になるよう設定してください。
特に屋外用ブースターの場合は、細かな設定項目が多く、より安定した調整が可能になる反面、一般の方では適切な調整が難しいことも考えられます。
もし、ご自分でブースター設定を行うのが難しい場合は、やはりアンテナ工事の専門業者にご依頼されることがおすすめです。専門業者であれば、適切なブースターの選定から設置、設定まで、すべてを確実に行ってくれます。
テレビの設定画面からアンテナレベルを確認した結果、ブースターの設置前後でアンテナレベルが変わらない場合は、受信電波の品質や、お住まいのアンテナ、ケーブル配線部に問題がある可能性も考えられます。この場合も、アンテナ工事の専門業者に調査をご依頼になり、原因の特定と適切な対処を取ってもらうことがおすすめとなります。
アンテナブースターの機種や設置など関連情報については、以下の各コラム記事でも詳しい解説がございます。
・テレビアンテナに「ブースター」は必須の機器なのか? その種類と性能、必要なケースを解説【地デジ設置・あさひアンテナ】
・テレビの映りが悪い時に使うアンテナブースターとは? 屋外用・屋内用ブースターの違いと症状別の選び方を徹底解説!
・地デジ用テレビアンテナの受信レベルが低くなる原因とは? ブースターによる対処法など受信レベルを改善する工事の方法を解説!
・地デジ用テレビアンテナの受信レベルが低くなる原因とは? ブースターによる対処法など受信レベルを改善する工事の方法を解説!
・地デジや衛星放送のアンテナレベルとは? テレビでの受信レベル確認や低下する原因、工事で改善する方法を解説!
地デジが映らない?原因究明と解決策を徹底解説
せっかく地デジアンテナを設置したのに、テレビが映らない!そんなトラブルに見舞われたことはありませんか? 地デジが映らない原因は様々ですが、適切な対処をすれば解決できることがほとんどです。ここでは、地デジが映らない原因を究明し、自分でできる解決策から専門業者への依頼まで、徹底的に解説します。
よくある原因:アンテナの向き・ケーブルの断線・周辺環境の影響
お住まいのテレビで地デジ放送が映らなくなる、画面が乱れる主な原因には、大きく分けて以下の3つのパターンが考えられます。
- アンテナの向きのズレ:強風や地震などでアンテナの向きがズレてしまうと、アンテナが受信性能を発揮する向きが、電波塔の方向から外れてしまい、地デジ電波を正常に受信できなくなる場合があります。
- ケーブルの断線・接触不良:アンテナからテレビまでを結ぶ同軸ケーブル配線部が断線していたり、接続端子の部分が緩む、腐食するなどしていると、電波の漏洩や混入により、テレビ画面の乱れにつながることがあります。
- 周辺環境の影響:お住まいの近くに高い建物が建てられたり、樹木が成長したりすると、アンテナに届く地デジ電波が遮られて受信レベルが低下し、地デジ画面が乱れるケースがあります。
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その他、以下のような原因も考えられます。
- ブースターの故障:上記でご紹介したブースターが故障すると、必要な電波レベルまで増幅できなくなり、受信レベルの低下につながります。
- テレビ本体の故障:テレビ本体が基盤部の経年劣化などで故障している場合も、地デジなどテレビ画面が正常に映らなくなることがあります。
- 電波障害:ノイズの発生など一時的な電波障害が発生している場合も、地デジ電波の品質が低下し、正常に映らなくなることがあります。
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テレビ画面に乱れに対して適切な対策を取るためには、まずその原因を的確に特定することが重要です。
ご自分でできるテレビ画面の乱れ対策:原因の特定と対処法
地デジ放送が正常に映らなくなった場合、まずは以下の通り、ご自分でもできる対策を試して、原因を特定してみてください。
- アンテナの向きを確認する:地デジアンテナが電波塔の方向を正しく向いているか確認して、必要であれば角度を調整します。前述したサイトなどで、近隣の電波塔の方向を確認すると便利です。
- ケーブルの状態を確認する:アンテナコンセントとテレビをつなぐアンテナケーブルに断線や損傷がないか確認します。ケーブルの接続部分が緩んでいないかも確認し、汚れを落としてしっかりと締め直してください。
- テレビの再起動:テレビ本体の電源を切り、電源プラグを抜いて数分おいた後、再度。電源プラグを接続し、主電源を入れ直すことで、テレビの不具合が解消する場合もあります。
- B-CASカードの確認:テレビ本体など受信機器の「B-CASカード」がスロットに正しく挿入されているか、汚れていないかなどを確認して、カードの汚れを落とし、しっかりと挿入し直します。
- チャンネルスキャン:テレビ本体の設定メニューからチャンネルスキャンを実行し、再度、現場で受信できる地デジチャンネルを登録し直します。
- ブースターの確認:ブースターの電源が入っているか、増幅レベルは適切かなどを確認し、正常に動作しているかを確かめてください。
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これらの対策を試しても状況が改善しない場合は、専門的な知識や機材による対処が必要になる可能性があります。
アンテナ工事の専門業者への依頼:プロに頼むべきケースとは?
ご自宅で上記の対策を試しても状況が改善されない場合は、アンテナ工事の専門業者にご依頼になることを検討してください。
特に以下のようなケースでは、アンテナ工事のプロの力を借りるのがおすすめです。
- アンテナの設置場所が高所である:屋根の上など危険な場所でのアンテナ工事作業は必ず専門業者に依頼してください。アンテナ工事のプロであれば、安全かつ確実に作業を行うための知識と技術、装備を持っております。
- 自宅で原因が特定できない:ご自分で不具合の原因を特定できない場合は、やはり専門業者に調査を依頼してください。専門的な知識と機材により、原因を素早く特定し、適切な解決策を提案してくれます。
- アンテナの交換が必要:アンテナが老朽化により寿命を迎え、故障している場合、やはり設置位置などによっては、ご自宅でアンテナ交換を行うことは難しい場合もあります。この場合も専門業者に依頼すれば、現場の条件で適切なアンテナ機器を選び、安全に交換してくれます。
- 周辺環境の変化が大きい:周辺に高層マンションが建設されるなどして、お住まいの電波状況が大きく変化した場合は、アンテナの移設など、受信環境を改善する工事が必要になる場合があります。やはり専門業者に依頼して、適切なアンテナ設置場所の確認など、最適な対策を検討してもらってください。
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地デジアンテナの受信トラブルでお困りの際は、ぜひ当あさひアンテナにご相談ください。豊富な経験と実績に基づき、早急にトラブルの原因を割り出し、お客様の状況に合わせた最適な解決策をご提案いたします。
地デジ画面の乱れ、正常に映らないトラブルと、その対策については以下の各コラム記事でも詳しく解説しております。
・アンテナ受信トラブルでテレビ画面に「E201」などエラーコードが表示されて映らない問題の原因と解決する対処の方法とは?
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・テレビ放送電波の感度が低くなる原因は? 地デジアンテナの受信レベルを上げるための地デジ電波の基礎知識と工事の対処法を解説
・地デジやBS/CSアンテナで受信感度が落ち突然テレビが映らなくなる原因、受信レベルを上げ映るよう解決する対処法の工事は?
・テレビ画面の乱れでアンテナを修理する前に自分でできる対処の方法を解説。業者に工事を依頼する費用の相場も紹介【最新版】
地デジアンテナに関するFAQ:よくある質問と回答
ここでは、地デジアンテナについて弊社に寄せられることが多いご質問について、一般的な回答をご紹介してゆきます。
地デジアンテナの寿命はどれくらい?
地デジアンテナの寿命は、一般的な屋外設置で、八木式アンテナであれば約10年。デザインアンテナやユニコーンアンテナでは、15年から20年程度とされています。ただしこの寿命は、設置するモデルや現場の環境によっても大きく変動します。
例えば、海岸地域や積雪が多い地域では、潮風による塩害や雪の影響によってアンテナ劣化が早まる傾向があります。また、強風や直射日光にさらされる場所も同様です。
地デジアンテナ本体の素材や品質によってもアンテナ寿命は大きく変わるため、対候性の高い機種や、塩害用、雪害用の抗耐候モデルなど、設置環境に合ったアンテナ機種を選ぶことが重要です。
地デジアンテナ各機種の寿命、耐用年数や交換時期については、以下の各コラム記事でも詳しく解説しております。
・テレビアンテナの寿命と交換時期は? 地デジ・衛星放送別に必要な工事を徹底解説!
・BS/CS衛星放送や地デジ用アンテナの寿命と交換時期は何年? 取り付けから約10年でテレビが映らない時の対処法を解説!
・ご自宅に設置されているテレビアンテナを交換する時とは? 工事にかかる費用の相場はいくらか、また工事を進める方法を解説!
地デジアンテナの台風対策はどうすればいい?
特に屋根の上に設置される地デジアンテナに大きなダメージを与える要因が、台風による強風、大雨などです。台風によるアンテナの倒壊や損傷を防ぐためには、以下のようないくつかの対策が重要となります。
- 設置場所の再検討:台風の影響を受けにくい場所にアンテナを設置することが、重要な対策のひとつとなります。可能であれば、壁面やベランダ内部、屋内空間などに地デジアンテナを設置することをご検討ください。
- アンテナ機種の検討:地デジアンテナ機種でも風雨などに強いデザインアンテナ、ユニコーンアンテナを採用することは、有効な台風対策にもなります。
- アンテナの固定強化:屋根上に八木式アンテナ設置する場合は、優秀なプロのアンテナ工事業者にご依頼の上、支線(ステー)や固定金具をしっかりと固定し、アンテナが飛ばされにくい丈夫な設置を実施してください。
- 定期的なアンテナ点検:台風シーズンの前などに、アンテナの固定状態や支線の緩みなどの点検を行い、必要に応じて補強を実施してください。
- 専門業者への依頼:上記の対策がご自分では難しい場合には、アンテナ工事の専門業者にご依頼の上、台風対策を施してもらうことがおすすめとなります。
これらの対策により、地デジアンテナが台風によって受けるダメージや、トラブルのリスクを最小限に抑える事が出来ます。
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賃貸物件のマンション・アパートでも地デジアンテナを設置できる?
マンションやアパートでの地デジアンテナ設置は、建物の管理規約によって制限されている場合があります。基本的には賃貸物件で、アンテナ設置に限らず、住宅の加工を伴う各種工事を行うことは契約上、難しくなります。まずは、管理会社や物件のオーナー様に確認を取ってください。許可が得られた場合でも、ベランダへの設置や共用アンテナへの接続など、設置方法が指定されることがあります。
賃貸物件に共用アンテナが設置されていない場合は、個別にアンテナを設置する必要があります。この場合、デザインアンテナなど、DIYでも設置しやすく、景観を損ねにくいアンテナを選ぶとよいでしょう。また設置場所についても、管理会社や大家さんとご相談の上、作業内容について詳しく明確な許可を得てから、工事を行ってください。
賃貸物件への各種テレビアンテナ設置に関しては、以下のコラム記事にも詳しい解説がございます。
まとめ:地デジアンテナ選びで快適なテレビライフを!
本記事では地デジアンテナについて、受信の基礎知識から機種や設置方法の選び方、トラブルシューティングまで、幅広く解説してまいりました。地デジアンテナは、種類や設置場所、電波状況などによって最適なものが異なりますが、本記事の情報をご参考に、お住まいの環境に適したご選択で、快適な地デジ受信を実現してください。
地デジアンテナの選び方や設置方法について、さらに詳しくお知りになりたい方、また設置工事にご不安をお持ちの方は、ぜひ当あさひアンテナをはじめとする専門業者にご相談くださいませ。確かな知識と技術で、最適なアンテナ選びと設置をサポートいたします。
当あさひアンテナでは、本文でもご説明した通り、地デジアンテナなど各種アンテナ基本設置工事、ブースターなど機器の取り付け工事を、国内一流メーカーの高品質機材をセットに、明確な価格体系と業界最安に挑む工事費用でご案内しております。
ご要望いただければ事前の地デジ電波調査、見積もりは完全無料。他業者との相見積もりにもご対応する他、即日工事をご依頼いただいたお客様には、特別割引もご用意しております。
弊社ではアンテナ工事を優秀な弊社スタッフのアンテナ職人による完全自社施工で行っており、高品質な施工を、コストを抑えた業界最安に挑む工事費用でご案内しております。
アンテナ工事完了後、工事料金のご決済は、各種クレジットカード、キャッシュレス決済にもご対応。また弊社では工事完了後のアフターサービスも「10年」の長期保証をご用意しており、お支払いから施工後の保証まで、お客様には利便性と長期のご安心をお約束しております。
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