突然テレビ画面が映らなくなったら解決の方法は? 音は出る、E201などエラーコード、アンテナ受信など原因別の対処法を解説
2024年(令和6年)現在、インターネットの動画配信サイトなどで、映画やアニメ、テレビドラマなどのさまざまなコンテンツを視聴することも、すっかり一般的になっています。
一昔前までは、見逃したテレビ番組を見る方法と言えば、再放送か、DVDなどの映像ソフトを購入するぐらいでした。しかし現在では各テレビ局も「TVer」や「YouTube」。また独自の配信サイトを使って、テレビで放送した番組を、一定期間「見逃し配信」しており、、アニメやドラマなどの他、再放送の機会が少ないバラエティ番組なども、テレビ放送で見逃しても気軽に視聴できるようになっています。
そんな現代社会でも、やはり地デジ放送(地上デジタル放送)や衛星放送(BS放送、CS放送)などのテレビ放送は、まだまだ日常に欠かせないものです。
現在でもテレビ放送は、地デジやBS/CSのアンテナを設置すれば、NHK受信料、衛星放送の有料チャンネルを別にすれば、リモコンひとつで、いつでも多くのテレビ番組を視聴できる手軽さが最大の魅力です。
現在でも地デジ放送には視聴率の高い人気番組も多く、一週間、同じ曜日、同じ時間に放送される番組をご覧になることが、日常のペースメーカーになっている方も多いことでしょう。
また衛星放送の有料チャンネルにも多くの専門チャンネルがあり、地デジ放送や配信サイトでもあまり視聴できないマニアックな映画やドラマ、アニメ、海外ドラマ、昔の時代劇などが視聴できる他、ブルーレイなどのメディアにも録画できるため、現在でも多くのジャンルのファンの方に根強い人気を持っております。
このように現在でも根強い人気を誇るテレビ放送ですが、長い間、テレビ放送を視聴していると、ある日突然、テレビ放送の画面が正常に映らなくなることもあります。
これは、視聴しているテレビ機器の不調から、ご自宅のテレビアンテナ、またアンテナから各部屋までを接続するケーブル配線。配線部に設置されているブースター、分配器などの不具合。さらにはご自宅に届くテレビ電波に問題があるなど、さまざまな原因が考えられます。
またテレビが正常に映らない症状についても、テレビ放送の画面に乱れが生じることから、リモコンを操作しても画面が真っ黒なまま。真っ黒な画面に記号が表示されるなど、多岐に渡ります。
いずれにせよ、今日この日にも、日常の一部であるテレビ放送が突然、映らなくなっては、大変な不便を強いられます。多くの方ができるだけ早急に復旧したいと思われることでしょう。
ただ一方で、修理をするにも、トラブルの原因がテレビ本体かアンテナ、配線部か、それ以外なのかわからない。また修理はどのような業者に依頼すればいいのか、費用はどの程度か、心配になることも多いでしょう。
そこでこのコラムでは、ご自宅のテレビが突然、映らなくなった場合に、その症状別に、考えられる原因と、原因別の対処法や関連の情報を一覧でご説明してまいります。
現在、急にご自宅のテレビが正常に映らなくなってお困りの方から、今日このときにでも起こりうるトラブルに備えた対処法まで、当コラムの情報を元にご検討の上、手早く原因を特定して、適切な対処を取っていただければ幸いです。
テレビ画面が映らない事例別の原因と対処法とは?
お住まいの各部屋にあるテレビが突然、映らなくなる症状も、実際には多くの事例やパターンが考えられます。
例えばテレビのリモコンや本体の電源スイッチを操作しても、テレビがまったく反応せず、画面が真っ暗のまま。あるいは液晶画面は映るものの、真っ暗な画面の中央に「E101」「E201」などの記号(エラーコード)と、トラブルの内容を示す文章が表示される。
さらにテレビ放送は映るものの、いわゆるブロックノイズやフリーズなど映像の乱れが激しい。テレビの音声は聞こえるのに画面が映らないなど……
またテレビ放送でも、特定のチャンネル(テレビ局)や地デジ放送、衛星放送の一方のみが正常に映らない。住宅内の複数のテレビのうち、一台のみ映らないなどのパターンも考えられます。
以下の項では、テレビが映らない不具合の状態によって、考えられる原因と、具体的な対処の方法について解説してゆきます。
テレビ、レコーダーなど受信機器の不具合
ご自宅のテレビで地デジ放送、衛星放送の画面が映らない場合、まずテレビやレコーダーなど、テレビ電波を受信している受信機器の問題が考えられます。
ご自宅のテレビアンテナで地デジや衛星放送を受信している場合、屋外のアンテナからテレビ電波を送信するアンテナケーブル(同軸ケーブル)の配線を、家の屋根裏空間などを通じて、各部屋のアンテナコンセントまで接続することで、テレビ電波を送信しています。
このアンテナコンセントと、室内にあるテレビやレコーダーなどの地デジ、BS/CSのチューナー端子を、室内用のアンテナケーブルで接続することにより、それぞれのテレビ電波(映像信号)がチューナー内で映像、音声に変換され、テレビ放送が視聴できるのです。
また一般的な戸建て住宅の場合、テレビアンテナからアンテナコンセントまでの間には、受信できるテレビ電波レベル(強度)や、テレビを視聴する部屋(アンテナコンセント)の数に合わせて、アンテナが受信したテレビ電波を増幅する「ブースター」やその電源部。また一本のアンテナケーブルおよび、送信されるテレビ電波を、各部屋まで等分に分配する「分配器」が設置されます。
また地デジアンテナとBS/CSアンテナの両方を設置する場合には、双方からのケーブルを一本にまとめる「混合器」または混合器とブースターが一体化した「UHF/BSCS混合ブースター」を設置します。
そしてテレビなど受信機器の前では、地デジと衛星放送の電波をふたたび二本のケーブルに分け、各チューナーに接続する「分波器」を使用します。
このアンテナや配線部には特に問題がなく、正常に電波が送られていても、テレビやレコーダーなどの受信機器に不具合が生じている場合には、さまざまなテレビ画面の不具合が生じます。
この場合、起り得るテレビ画面の問題は、不具合の種類によって、例えばテレビのリモコンや本体の電源スイッチを操作してもテレビが反応しない。テレビのスイッチがオンになった状態でも画面が真っ暗でテレビ放送が映らない。またブラックアウトした画面に「E101」などのエラーコードとメッセージが表示される。テレビ画面は映るものの、ブロックノイズで画面が乱れるなどさまざまな形になります。
ただご自宅に複数台のテレビが設置されている場合、複数のテレビで同時に不具合が生じる可能性もゼロではございませんが、確率的には非常に低くなります。
そのため、ご自宅でも特定の一台のテレビに、以下の項でのご説明に該当するようなテレビ画面の不具合が生じている場合。特にそのテレビが設置から10年以上過ぎている場合などには、原因がテレビ機器側のトラブルである可能性が高くなります。
以下、テレビ本体などの受信機器や、機器に接続している配線の問題などで、不具合が生じているケースについて、具体的な原因の別にポイントを解説いたします。
不具合の要因1:テレビなど受信機器本体の劣化や故障
上記でも少しご説明した通り、テレビとは、主にご自宅のアンテナで受信し、送られてきた地デジ、衛星放送のテレビ電波(デジタル化された映像信号)を、内蔵のチューナーで映像、音声に変換して、テレビの液晶画面やスピーカーに出力する仕組みです。
現在のテレビの多くには、地デジおよび主要な衛星放送であるBS放送、110度CS放送のチューナーが内蔵されているため、テレビアンテナや配線が完備された家であれば、アンテナコンセントとテレビのチューナーを接続するだけでテレビ放送が視聴できます。
ちなみに近年、多くなっている「チューナーレステレビ」とは、この地デジや衛星放送のチューナーが内蔵されておらず、インターネット上の動画サイトなどのコンテンツが視聴できる、また直接、ネットを閲覧できるテレビになります。
一般的なチューナーレステレビには、主要な動画配信サイトを直接、視聴できるプログラムが組み込まれている他、スマートフォンやタブレットのようにアプリをインストールすることもできます。
そのメリットは、パソコンやスマホ、タブレットより精細な大画面、高音質で動画サイトなどを視聴できる。一般的なチューナー内蔵テレビより低価格。NHK受信料を支払う必要がなくなる、などの点になります。
なお、同じようにネットに接続してさまざまなサイトやアプリを利用できるテレビは「スマートテレビ」とも呼ばれますが、こちらはネットを利用できるテレビの総称であり、チューナーが内蔵されている機種も存在します。
一方、チューナーレステレビは、当然ながらテレビアンテナに接続できず、テレビ本体だけでは地デジ放送、衛星放送を視聴できません。チューナーレステレビでテレビ放送を視聴するためには、別途に地デジや衛星放送のチューナー機器を用意し、アンテナコンセントおよび、テレビ側のHDMI入力端子などに接続する必要があります。
また現在のHDD/ブルーレイレコーダーなど録画機器にも、地デジや衛星放送のチューナーが内蔵されており、それぞれのテレビ放送を受信できます。録画機器の場合は、受信したテレビの映像信号を、内蔵のHDD(ハードディスクドライブ)やブルーレイディスクに記録します。
この録画機器を、やはりテレビ(チューナーレステレビ含む)のHDMI端子などに接続することで、HDDやブルーレイディスクに記録された映像信号、また録画機器のチューナーで受信した映像信号も、テレビ側の液晶画面に映し出すことができます。
これらテレビ放送の受信機器は非常に便利なものですが、精密な電子機器であるため、長年の使用によって、テレビ内部の基盤、電子部品なども徐々に劣化してゆきます。
特にテレビ本体は日常的に視聴される機器であるため、一般的な耐用年数は10年程度とされ、この年数を過ぎたテレビにはさまざまな不具合が起こることもございます。
テレビ本体の劣化、寿命によるトラブルの症状は、劣化した部分によってさまざまで、テレビ画面であれば、電源を入れてもまったく映らない。また映像が乱れる。例えば音声は出るのに画面が映らないなど、音声、映像のどちらか一方に不具合が出るなどが考えられます。
他にも、正常に機能しているリモコンの操作を受け付けない。本体のチャンネルや入力切替などボタン操作が正常に行えないなどの不具合も起こり得ます。
このようにテレビ本体の不具合と考えられるトラブルが生じている場合には、テレビ本体をリセットすることで、不具合から回復することもございます。
テレビ本体のリセットとは、一般的にはテレビ本体の主電源を切り、次にテレビの電源プラグをコンセントから抜いて、通電していない状態にする。その状態で数分から十分程度、放置した後、あらためて電源プラグをコンセントに差し、テレビ本体の電源を入れるという手順になります。
ただ実際のリセット方法には、パナソニックのビエラ、東芝のレグザ、ソニーのブラビア、シャープのアクオス、また三菱、日立などテレビのメーカーやモデル、型番によっても異なり、テレビの設定画面からリセットや初期化を行う場合もあります。
そのため、実際のリセット方法については、テレビに付属のマニュアル、各メーカーの公式サイトなどで、モデルや型番ごとの正しい手順をご確認ください。
またリセットで不具合から回復するケースもございますが、あまりに年数が経過したテレビでは、長年の通電によって不可逆的な基盤の劣化が生じて、リセットでも復旧しない場合もあります。
この場合はメーカーに依頼して修理する。もしくは新しいテレビに買い替える必要が出ます。
特に、リモコンや本体を操作しても電源が入らない、またテレビの電源を入れても画面が暗いままで、エラーコードすら表示されないなどの症状では、致命的な劣化や故障の可能性が高く、テレビを買い替える以外に選択肢がないことが多くなります。
なお、テレビ本体の不具合によりテレビが映らないなどのトラブルに関する情報は、以下のコラム記事にも詳しい解説がございます。
・テレビ本体の不具合・故障とその原因、症状別の対処法と修理費用
不具合の要因2:「B-CASカード」の不具合
テレビ本体に関係する不具合でテレビが正しく映らない原因として、意外と多いのが「B-CASカード」の不具合です。
B-CASカードとは、現在のデジタル放送(映像信号を「0」「1」のデジタル信号に変換して、電波の波長に乗せて送信する放送の形式)である地デジ、衛星放送を受信できる多くのテレビ、レコーダーなど受信機器に採用されている、デジタル放送番組の著作権保護、および有料放送や自動表示メッセージ、データ放送、双方向サービスなどの各種サービスのためのICカードです。
地デジ放送や現在の衛星放送であるBSデジタル放送、CSデジタル放送など、テレビ放送がデジタル化されて以降、2018年頃までに発売された、デジタル放送対応のテレビやレコーダー、チューナーなどの本体には、B-CASカードを挿入するスロットが装備され、本体に同梱される、ICチップを内蔵したB-CASカードを正しく挿入することで、はじめてデジタル放送が視聴できるようになります。
と申しますのも、テレビ放送がかつてのアナログ放送(映像信号をそのまま電波の強弱に変換して送信する放送の形式)からデジタル放送に転換されたことで、映像の高画質化(ハイビジョン化)や高音質化をはじめ、データ放送や双方向サービスなど、さまざまな新機能が実現しました。
さらにデジタル放送では、デジタル化された映像信号をまったく劣化させずコピー(録画)することが可能になったため、理論上はコピーからさらにコピーを作るなど、無制限に元の映像と同品質の複製を作り続けることもできます。
ただそのような事態になっては、特に衛星放送の有料チャンネルなどで、放送された番組の著作権保護などの問題が出るため、デジタル放送における番組のコピーに制限をかける必要が出ました。
そのため現在の地デジ、衛星放送の映像データは、コピー制御信号(CCI)を加えた上で暗号化されており、ただデジタル放送対応のテレビなど受信機器で受信しただけでは、テレビ放送を視聴できない限定受信システム「B-CAS方式」を採用しています。
このB-CASでは、暗号化されたデジタル放送の映像データを、B-CASカードのICに内蔵される、カードごとに固有の「ID番号」および「暗号鍵」と照合することで暗号化が解除され、受信機器による視聴や録画ができるようになるのです。
つまりB-CASとは、B-CASカードが備わった受信機器(その所有者)限定で、地デジや衛星放送のデジタル放送を受信できる限定受信システムで、B-CASカードとは、デジタル放送を視聴するためのカードキーとも言えます。
さらにB-CASカードには、いわゆる「コピーワンス」や「ダビング10」など、デジタル放送をブルーレイディスクなどにコピーする回数に制限を加える機能。衛星放送の有料チャンネルなどの契約情報を記録する機能などもあり、例えばテレビやレコーダーなどを新しい機種に買い替えた際も、それまで使っていたB-CASカードを新しい機器へと差し込むだけで、煩瑣な手続きや作業を行わずとも、前の機器と同じ契約内容などの情報を受け継ぎ、同じ条件で視聴し続けることができるのです。
ちなみにこのB-CASカードは、テレビなどデジタル放送の受信機器を購入した人の所有物ではなく、B-CAS方式を提供する日本の企業「ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ社(B-CAS社)」から、無償で貸与されるものです。
B-CASカード入りの受信機器を購入した人は、B-CASカードの包み(シュリンク)を破り、台紙から取り外して使用することで、B-CASカードの不正使用、内容の改ざん、譲渡や転売などを禁止する契約に同意したとみなされ、通常の使用であれば無期限に無償で使うことができるのです。
ただ、2018年10月頃より発売された、特に4K8K放送対応のテレビ、レコーダーなどデジタル放送受信機器では、B-CASカードを使用しないものが多くなっております。
これらの機器では限定受信方式として、従来のB-CAS方式から「ACASシステム」が採用されるようになったためです。ACASシステムでは、4K8K対応のテレビ、レコーダーなど受信機器本体に、ID番号や暗号鍵を記録したICチップが内蔵されており、従来のB-CAS方式にも対応しているため、B-CASカードを使用する必要がなくなっているのです。
現在でも多くのデジタル放送受信機器に必要なB-CASカードですが、このB-CASカードそのものや、本体のスロット部、挿入の不具合によっても、B-CASカードが正常に機能しない、機器側が認識しないなどで、デジタル放送の暗号化が解除されず、テレビ放送が映らなくなることもあります。
ちなみにB-CASカードのトラブルでテレビ放送が映らない場合は、特定のテレビなど受信機器で、ブラックアウトしたテレビ画面に、対応するエラーコードおよび、その内容を示すメッセージが表示されることが多くなります。
B-CASカードに関する主なエラーコードは「E100(B-CASカードが挿入されていない)」「E101(B-CASカードを読み取ることができない)」「E102(B-CASカードが正しく認識されていない)」の三通りです。
これらのエラーコードが表示される具体的な要因は、B-CASカードそのものが破損している。本体スロットの読み取り部の故障。またB-CASカードがしっかり挿入されていない。挿入の方向や状態を間違えている。長年、挿入されているB-CASカードの接触部に細かいほこりなどが付着しての接触不良などが考えられます。
そのため対処としては、単純な接触不良であれば、受信機器からB-CASカードの抜き差し、挿し直すだけで回復することもありますが、まずは取り外したB-CASカードを、柔らかい布で、特にICチップの部分をぬぐうなどして、全体のほこりなどの汚れを落としてください。
またスロット内部の汚れに関しては、B-CASカードと同じカード状で、スロット接触部の汚れを落とすクリーニングキットなどの製品を利用できます。
B-CASカードとスロット内部の汚れを落としたら、再度、カードを挿入し直して、テレビが映るかどうかを確認します。汚れを落として、数回差し直しても不具合が回復しない場合は、B-CASカードのIC部分か本体のスロットが破損していることも考えられます。
その場合、もしご自宅で他にB-CASカードを使用し、正常にテレビ放送が映るテレビなど受信機器がある場合は、そちらのB-CASカードを取り外し、汚れを落とした上で問題のあるテレビなど受信機器に挿入してください。
交換したB-CASカードで問題があるテレビなど機器が正しく映った場合には、B-CASカード本体の破損。問題のないB-CASカードでもテレビ放送が映らない場合は、スロットの読み込み部などテレビ本体の故障だと考えられます。
なおB-CASカードには、地デジ放送、衛星放送のBS放送、110度CS放送に対応する赤いカードと、地デジのみ対応の青いカードがありますので、他のテレビなどからB-CASカードを差し替える際には、視聴するテレビ放送に対応するカードかをご確認ください。
その結果、テレビ本体に問題があると思われる場合には、テレビの購入店やメーカーなどの修理に問い合わせされることがオススメです。
そしてB-CASカードに問題があると思われる場合は、B-CAS社の「B-CAS公式サイト」から、有償で再発行を申し込むことになります。B-CASカード再発行の費用は、2024年4月1日より、1枚「2,310円(税込み)」で、申し込むことでご自宅に、新しいB-CASカードと、破損したB-CASカードの返信用封筒が蘇送られてきます。
上記の通り、B-CASカードはB-CAS社からの貸与品であるため、交換の際には古いB-CASカードを変身する必要があります。そのため交換時には壊れたB-CASカードも決して処分せず、B-CAS社に返送するため保管しておいてください。
B-CASカードについて詳しくは、上記のB-CAS公式サイトか、またはB-CAS社のカスタマーセンターへお問い合わせください。
また公式サイトには、デジタル放送の受信トラブルが生じた際に、順を追って状況を選択していくことで、原因の目安を絞り込める「今すぐ診断ナビ」ページが用意されておりますので、こちらをご利用になるのもよろしいでしょう。
なおB-CASカードについては、以下のコラム記事でも詳しくご説明しております。
・徹底解説「B-CASカード(ビーキャスカード)」の基礎知識とテレビ画面に「E101」などのエラーコードが出る原因とは?
不具合の要因3:各種ケーブルやリモコンの接続ミス、不具合
基本的な事項として、現在のテレビ本体は、まず本体の電源ケーブルをコンセントへと接続し、さらに地デジ、BS/CSのチューナー端子に電波を送るアンテナケーブルを接続することで、本体の電源が起動し、電波(映像信号)を受信してテレビ放送が視聴できることになります。
他にもブルーレイレコーダーなどの録画再生機器、またゲーム機などを接続する場合には、機器類とテレビを接続するHDMIケーブルなどから、その映像、音声信号を受けて、テレビ画面に映し出すため、テレビ本体にはさまざまなケーブルが接続されています。
そして現在では、普段、テレビの電源を入れ、音声を調整、チャンネルや入力を切り替える。本体の設定などを変更するなどの作業は、すべてリモコンでの操作が主になっています。
これら各種ケーブルの接続やリモコンの不具合で、テレビ側でテレビ放送が正しく表示できないケースも考えられます。
例えばリモコンでテレビなどの機器を正しく操作できない場合、誰もが真っ先に連想されるのが、リモコンの電池切れでしょう。この場合、まず新品の電池に交換しますが、もし交換する電池が、古い買い置きなどである場合、劣化により放電している可能性もありますのでご注意ください。
また近年ではテレビなど本体に対応するメーカーの純正リモコンではなく、別メーカーの低価格な対応リモコン。リモコン側の設定により複数のメーカーやモデルのテレビなどに対応できる製品も販売されています。
ただこのようなリモコンの場合、テレビがもつ一部の機能に対応していないことや、リモコンの設定が狂うことで、ご自宅のテレビなどに対応しなくなることも考えられます。該当するリモコンをお使いの場合は、その機能や設定などをあらためてご確認ください。
さらにリモコン本体も長年の使用により、本体の基盤部やボタンのゴム部分が劣化し、機能しなくなること。テレビ側のリモコン受信部の劣化で、リモコンに反応しないケースも考えられます。
このような場合には、お住まいでもしリモコンを共有できる、同じメーカー製のテレビ、レコーダー対応の、正常に機能するリモコンがあれば、そのリモコンを使って問題の出ているテレビを操作することで、リモコンとテレビ本体、どちらの不具合かを判断できます。
リモコンに問題がある場合は、新品の対応リモコンへの買い替え。テレビ側の不具合では、上記したテレビ本体のリセットや、修理、買い替えなどが対処になります。
また上記したHDMIケーブルやアンテナケーブルなど、各種ケーブルの接続ミス、接触不良なども、テレビが映らない原因になります。
電源プラグが差し込まれていないためテレビが映らないというのは、当たり前すぎて冗談のようなお話ですが、基本的すぎて盲点となることもございます。
お部屋の模様替えやお掃除の際に電源ケーブルを引っ掛け、コンセントから抜けてしまう。また小さなお子様がいる家庭では、いたずらで抜いてしまうなどの例もありますので、念のためまずご確認ください。
同じようにアンテナコンセントからの同軸ケーブルも、特に少し古い形式で、接続部がすべらかな円柱状の「プッシュ端子」では、抜けやすくなりますのでご注意ください。
また、やはりごく単純なミスとして、各種ケーブルを差し込むテレビ側の端子を間違えていることも考えられます。
例えば、地デジ、BS/CSのアンテナケーブルと、テレビ本体のそれぞれのチューナー端子を逆に接続してしまう。またケーブルでテレビ電波を入力するチューナー入力端子と、入力された電波を他の受信機器に送る出力端子を間違えて接続している。
またレコーダーやゲーム機など外部機器からテレビに映像信号を送る入力端子も、現在の現在のテレビ機器にはHDMI入力端子が3、4個の他、それ以前の端子であるS端子、コンポーネント映像端子(ビデオ端子)、D映像端子などが設置されていることもございます。
これら各映像端子に接続された機器の映像を表示するためには、テレビのリモコンなどで「入力切替」を操作して、該当する映像端子の画面を選びますが、接続された端子に対応する画面を間違えても、やはり機器などからの映像が映らないことになりますので、機器が接続されている端子をあらためてご確認ください。
ケーブルそのものの劣化も、受信トラブルの原因になります。特にアンテナケーブル、HDMIケーブルなどのケーブルを極端に折り曲げると、内部導体や絶縁体の歪み、断線などが生じ、電波や映像信号が正常に届かなくなります。
各種ケーブルには、その太さや種類ごとに、ケーブルを90度、曲げる際の目安「曲げ半径」がございます。これはケーブルの適切な曲げ方でできる曲線と、ちょうど一致する円の半径を示す数値です。この曲げ半径よりケーブルを小さく曲げると、送信される信号の歪みや断線が起こる原因になります。
各種ケーブルが劣化、破損すると交換する必要が出ますので、特にケーブルを壁に沿わせる際や余った部分の収納で、ケーブルを直角やへし折るように折り曲げることは絶対に避けてください。
そしてケーブル接触部のゆるみや汚れも、映像信号の送信不良が起こる原因になります。掃除などの際に映像ケーブルを引っ張ってしまい、接続端子から抜けかける。また長い間の接続で、端子部分にほこりなどの汚れがたまると、映像信号が正常に送信できない、弱まるなどの要因となり、テレビ画面にも悪影響が出てまいります。
特にHDMIケーブルを使ってレコーダーなどの機器をテレビに接続し、その映像をテレビ画面に映している場合に、ケーブルがしっかり接続されていない、また接続部が汚れているなどで接触不良が起こると、音声信号は送信されても映像信号に問題が出て、テレビから音声だけが聞こえて、映像だけが映らないという不具合が生じることがございます。
この場合は、問題が出ている映像信号を送るケーブルをいったん外し、ケーブルやテレビ側の端子の汚れを、柔らかい布やクリーニングキットで落とすなどして、しっかり接続し直してください。
他にも、特に衛星放送や新4K8K衛星放送を送信するアンテナケーブル、4K8K映像を送信するHDMIケーブルなどには、対応する品質を持つケーブルが必要です。対応しないケーブルを使用した場合、映像が正しく映らない。映像の品質が本来の画質より低下するなどの原因になります。
また室内で使うアンテナケーブルが必要より長すぎる場合も、ケーブルで送信される間に電波レベル(強度)が減衰(弱まり)して映像が乱れる原因になります。そのため、室内用アンテナケーブルは、模様替えなどに備えて多少の余裕がある程度で、必要より極端に長い製品はおすすめできません。
テレビ放送の画面がブロックノイズなどで乱れる不具合
地デジ放送や衛星放送のチャンネル(番組)は映るものの、ブロックノイズなどで激しく乱れる場合は、アンテナからテレビまで電波は届いているものの、その電波レベルが低い。もしくはノイズ(無関係な電波)の混入で電波の品質が低下している可能性が考えられます。
以下、テレビ画面にブロックノイズが入る要因と、その対策についてご説明いたします。
不具合の要因1:地デジ放送のテレビ電波の問題
電波のレベルや品質が原因でテレビ映像が乱れる要因として、第一に、ご自宅のテレビアンテナや配線、テレビ機器などに問題はなくとも、受信できるテレビ電波に問題が出ているケースが考えられます。
ここではまず、地デジ電波の問題について解説します。
地デジ放送(地上デジタル放送)の電波は、日本各地に数多く建てられている電波塔の先端から、周辺の地域で、住宅の屋根などにある地デジアンテナ(UHFアンテナ)へと、上空から広がって下るような形で、UHF(極超短波)でも470MHz(メガヘルツ)から710MHzまでの周波数帯を送信しています。
この地デジ電波は、空間でも長距離を送信されるうち、電波レベルが減衰(弱まり)していく他、山地や高層建築などの障害物に遮られる性質もあります。
そのため電波塔の周辺で、障害物がなく電波が届く範囲でも、電波塔から離れるほど受信できる電波レベルが低下します。地デジなどテレビ電波のレベルは主に「㏈(デシベル)」で表されますが、電波塔の周辺で、受信できるおおよその電波レベルによってエリアを分類したものを電界地域といい、電波塔の付近で、受信できる電波レベルが80㏈以上になる地域を強電界地域。その周辺で80㏈から60㏈になる地域を中電界地域。さらに遠く60㏈以下になる地域を弱電界地域といいます。
したがって各お住まいで設置する地デジアンテナも、この電界地域(受信できる地デジ電波レベル)に対応する受信性能(素子数/素子数相当)および、一帯の電波レベルや周辺環境に応じて、安定した受信が実現できる位置への取り付けが必要となります。
また地デジ電波には40センチから60センチ程度の波長の幅があるため、高層ビルなどの障害物にぶつかってもその向こう側で広がって届く性質もありますが、高層ビルなどでも陰に当たる直近の一帯や、住宅密集地の家と家の間などでは、電界地域を問わず、地デジ電波レベルが大きく低下することもございます。
また地デジ電波レベルは気候や天候にも影響を受け、気候の変化により一年で6㏈程度の変動があるほか、雨や雪では電波が吸収され、電波レベルが大きく低下することもあります。
お住まいに設置される個々のテレビで、安定した地デジ放送の視聴が可能になる地デジ電波レベルの範囲は34dBから89dBの間であり、この範疇よりレベルが弱くとも強くとも、地デジ放送の画面が乱れる要因になります。
実際には前述のような電波レベルの変動もあるため、アンテナ設置や配線では個々のテレビに47㏈から81㏈程度、最低でも40㏈以上の地デジ電波が届くよう調整されます。
そのためご自宅のテレビアンテナは、屋根の上など、地上から10メートル程度の高い位置に設置するほど、地デジ受信について有利となります。
そしてアンテナのある位置から、地デジ電波が届く電波塔の方向に、ビルや住宅などの建物が建てられる。樹木が伸びるなど、障害物ができることで、地デジアンテナで受信できる電波レベルが低下し、画面の乱れにつながります。
特にアンテナの前方に樹木などが生えている場合、青天の日には問題がなくとも、雨などの後に気が濡れると、地デジ電波が吸収されて受信障害の原因となることもあります。
他にも、アンテナで受信できるテレビ電波のレベルに余裕が少ないと、やはり好天や受信レベルが高くなる季節には安定した受信が可能でも、季節や悪天候によって電波レベルが下がり、テレビ映像が乱れることもございます。
他にも、地デジ電波の周波数帯に近い電波は、携帯電話やアマチュア無線などでも使われる他、近隣にアナログ放送時代のUHFアンテナを地デジアンテナに流用している住宅がある場合、ブースターの異常発振で周辺にノイズを振りまく「700MHz帯電波障害」が起こることもあります。
地デジアンテナがこのようなノイズ(周波数帯の近い余計な電波)を受信してしまうことで、地デジ電波の品質が低下し、画面の乱れが起こることもございます。
このような原因でテレビ画面が乱れる場合は、ご自宅の庭木など、可能な場合は障害物を撤去する。また、より受信感度が高まる地デジアンテナ機種や位置にアンテナを設置し直す。ブースターの増幅レベルを増強するか、補助的なブースターを追加して電波レベルを増強するなどの対策がございます。
なお、近隣に立てられたマンションなどの影響で受信障害が発生した場合は、民法における原因者負担の原則により、お住まいの自治体役所の担当課を通じて、マンションのオーナーや建設主が費用を負担して、対処を求めることができます。
また受信できるテレビ局の放送休止、トラブルなどで放送を停止している場合も、当然ながら該当のチャンネルが映らなくなるため、テレビ局の放送情報などもご確認ください。
なお後述する衛星放送も含め、受信できるテレビ電波に問題がある場合、地デジ放送と衛星放送の電波に、同時に不具合が出る可能性もゼロとは申せませんが、一般的にはどちらか一方のテレビ映像が乱れることになります。
また電波そのものの問題では、お住まいにあるテレビで地デジか衛星放送、一方の映像が乱れることになりますが、電波レベルの低下がわずかである場合は、お住まいでもアンテナから遠く配線の長い部屋にあるテレビのみが、電波の減衰により乱れるケースもございます。
地デジ放送の仕組み、また画面が乱れる要因ともなる地デジ電波の性質などについては、以下の各コラム記事でもご説明しております。
・現在の地上波テレビ放送で地上デジタル放送が開始されたのはいつ? デジタル放送とか何か、その仕組みや特徴も全解説!
・地デジアンテナ設置に重要となる「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」とは
・徹底解説!強・中・弱の地デジ電界地域に適したテレビアンテナ工事の選び方、調べ方は?
・地デジ電波の強さと品質を示す「dB」「MER」「BER」とは何か?
不具合の要因2:衛星放送のテレビ電波の問題
次に、ご自宅のBS/CSアンテナや配線部、テレビなどに問題はなくとも起こり得る、衛星放送におけるテレビ電波の問題についてご説明してゆきます。
現在の日本の衛星放送では、地上からは東経110度(南西方向)上空に静止して見える(地球の自転に合わせて周回しているため)静止衛星であるBS放送の放送衛星、CS放送の通信衛星から、マイクロ波の一種、センチメートル波(SHF)でも、周波数帯は12GHz(ギガヘルツ)前後で、波長の長さが25ミリ前後の、12GHz帯と呼ばれる電波を、日本の全域に送信しています。
この12GHz帯の電波は、周波数帯の高さから性質は光に近く、静止衛星から地上までまっすぐ届くため衛星放送に適しており、日本全体をライトで照らし出すように送信されています。
そのため衛星放送の電波は、日本全域で地デジ電波ほど大きな電波レベルの差は生じず、日本のどこでもBS/CSアンテナによって安定して受信することが可能になります。
ただ12GHz帯の電波はその光のような直進性から、障害物に遮断されやすく、一度遮られると障害物を乗り越えて広がる性質はほとんどございません。
BS/CSアンテナは静止衛星の方向に向けて設置されますが、12GHz帯の電波は地デジのUHF以上に障害物に弱く、アンテナを向けた方向にわずかな障害物があっても、受信レベルが大きく下がって受信障害につながります。
そのためBS/CSアンテナの取り付け時は、静止衛星に向けて的確に設置されても、その後、静止衛星の方向に建物や電柱などが建てられる。樹木やその枝が伸びる。クレーン車が停まる。洗濯物が干されるなどすると、12GHz帯の電波が遮られてしまうためご注意ください。
また強い雨や雪で、雨粒や雪の幅が12GHz帯の電波と同じ25ミリに近くなると、空中で12GHz帯の電波が雨や雪に吸収され、乱反射が生じるなどして、やはりBS/CSアンテナで受信できるレベルが大きく低下し、受信不良にいたる「降雨減衰」「降雪減衰」が生じます。
また衛星放送の電波は宇宙空間の静止衛星から長距離を送信されるため、日本の中央部に比べて、北部や南端、離島部などでは、静止衛星から遠くなる分、12GHz帯の電波の減衰量が大きくなり、受信できる電波レベルもやや弱くなり、一般家庭向けの45型のBS/CSアンテナでは、受信レベルの弱さから映像の乱れにつながることもございます。
降雨、降雪減衰の対策は天候の回復を待つことですが、他にも12GHz帯の受信レベルが弱まるエリアを含めて、受信性能がやや高くなる、50型、60型、75型などやや大型のBS/CSアンテナを使うという対策もございます。
衛星放送の仕組みやその電波の性質については、以下の各コラムに詳しい解説がございます。
・雨や雪が降るとBS、CSの衛星放送が映らなくなる原因と衛星放送用テレビアンテナを調整して映るようにする対処方法とは?
不具合の要因3:テレビアンテナの破損や角度のずれ
テレビ放送の受信不良で、テレビ画面が乱れる、映らなくなる場合に、原因として多いケースのひとつが、お住まいに設置されたテレビアンテナ本体の老朽化による、アンテナ本体の不具合や故障です。
地デジ放送では受信感度を安定させるため、八木式アンテナ、ユニコーンアンテナなどの地デジアンテナ機種を、住宅の屋根の上など、高い位置に立てたマスト(ポール、支柱)の先に設置することが多く、BS/CSアンテナも、施工や配線をまとめやすく、障害物を避けて角度調整を行いやすい同じマストに固定されることが多くなります。
一方で屋外、特に屋根の上などにテレビアンテナを設置すると、風雨や積雪、海沿いの潮風や野鳥など自然環境の影響を受けやすくなり、確実に老朽化、すなわち耐久力の低下が進んでゆきます。
屋外に設置されるテレビアンテナの耐用年数(寿命)は、設置方法や現場の環境にも左右されますが、一般的に、受信感度は高い半面、自然の影響に弱い地デジの八木式アンテナ、また形状から風雨などを受けやすいBS/CSアンテナは約10年。受信感度は八木式アンテナに及ばない分、自然環境に強いデザインアンテナやユニコーンアンテナで15年から20年程度です。
耐用年数を過ぎたテレビアンテナがすぐに使えなくわけではございませんが、全体的な老朽化により、トラブルが起こる可能性は高くなってまいります。
特に屋根の上でマストに立てられる八木式アンテナ、BS/CSアンテナなど比較的、大型で重量のあるアンテナが老朽化した場合は、屋根の上でマストごと傾く。倒壊する。ひいては屋根から落下するなどで、住宅や家財の破損、人身事故など、大きな危険も考えられます。
お住まいのアンテナが耐用年数を大きく過ぎている。またアンテナの外観のサビつき。マストの傾きや、マストを固定するステー(支線)が切れている、緩んでいるなど、外観から老朽化が見て取れる際には、メンテナンスや場合によってはアンテナ修理、交換が必要となります。
そこまで極端な状態ではなくとも、アンテナの老朽化で生じる問題のひとつに、やはり故障による受信性能の低下や喪失が挙げられます。
例えば八木式アンテナにいくつも設置される素子(電波を受信する部品)の部分的な破損。BS/CSアンテナではディッシュのサビや歪み、コンバーターの不調。またケーブル接続部の腐食などで、電波を十分に受信できない。また受信した電波を正しく送信できない状態になると、テレビ画面の乱れ、さらには映らない事態を招きます。
もうひとつ、アンテナ本体のトラブルで多いケースが、アンテナ角度のズレです。
地デジアンテナには、アンテナの真正面を中心とした一定の角度でのみ受信性能が高まる「指向性」があり、アンテナの真正面を、近隣の電波塔の方角(地デジ電波が届く方角)へと正確に向ける必要がございます。
この指向性を示す角度(半値幅)は地デジアンテナの受信性能や機種(形状)によって異なり、受信性能が高いアンテナほど半値幅が狭く、また同じ受信性能(素子数・素子数相当)でも半値幅が狭いアンテナは、その範囲内の受信性能が向上します。
BS/CSアンテナは、光のようにまっすぐ届く12GHz帯の電波をディッシュ(アンテナの円盤部分)内側の放物面で正面から受け止め、中央に集める形で反射させ、電波が集まる場所に固定されたコンバーターの一次放射器に集める形で受信します。
そのためBS/CSアンテナは地デジアンテナよりも指向性が高く、ディッシュの仰角と方位角(上下と左右の角度)を、静止衛星の位置する東経110度へとミリ単位で正確に向けることが必須です。
この角度が狂うと、一次放射器に12GHz帯の電波が十分に集まらなくなり、受信感度が大きく低下するのです。
そしてアンテナの老朽化は、固定部の耐久力が低下して、これらアンテナ角度のズレを引き起こす最大の要因となります。
これらアンテナの老朽化による破損、角度のズレによる受信不良に関しては、アンテナ本体の老朽化や破損が軽度であれば、素子やケーブル接続部の修理によって、受信性能を回復できることもございます。
また角度のズレに関しては、再度、アンテナの角度調整部で正確な角度調整を行い、場合によっては角度調整部を補強、金具を交換するなどして、アンテナ新設時と変わらない耐久性を回復してしっかり固定する方向調整を行うことで、受信感度を回復できます。
ただし、問題の出たアンテナが耐用年数を大幅にすぎており、老朽化が激しい場合には、修理や角度調整を行っても、その他のトラブルが頻発する可能性が高く、老朽化したアンテナを撤去して、新しいアンテナを設置されることが、コストパフォーマンスからもオススメになります。
なお、当あさひアンテナでは、お住まいのテレビアンテナの不具合に関して、軽度の修理で回復できる場合には、屋根の上などにあるアンテナの修理を「5,000円(税込み)」より。角度が狂ったアンテナの方向調整に関しては「8,000円(税込み)」よりでお引き受けいたします。
またアンテナ交換が必要な場合には、既設の老朽化したアンテナの撤去を、1.8メートルまでの長さのアンテナであれば「5,000円(税込み)」でお引き受けいたします。
撤去したアンテナは弊社で持ち帰り、処分いたしますので、アンテナ交換に必要な費用は、主にこの撤去費用と新しいアンテナの基本設置費用になります。
また現場の受信条件で使用が可能であれば、デザインアンテナやユニコーンアンテナ、抗耐候、高耐風型の八木式アンテナやBS/CSアンテナを設置する。外壁やベランダの内外、屋内空間など、自然環境の影響を避けやすい位置に設置することも、今後の老朽化を抑える有効な対策になり得ます。
地デジ、BS/CSアンテナの各機種や角度調整の方法、老朽化の対策などについては、以下の各コラム記事にも詳しい解説がございます。
(八木式アンテナ)
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(デザインアンテナ)
・地デジ用テレビアンテナ一番人気のデザインアンテナとは? 価格から工事費用、料金相場、失敗しない業者の選び方まで徹底解説!
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(ユニコーンアンテナ)
・地デジアンテナの最先端、ユニコーンアンテナとは? 特徴、メリット、工事費用の相場まで徹底解説!
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(BS/CSアンテナ)
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(アンテナ受信性能と角度調整、交換など)
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不具合の要因4:アンテナ配線部やテレビ機器の不具合
前述の通り、ご自宅の屋外に設置されたテレビアンテナは、地デジアンテナとBS/CSアンテナを設置している場合では、まず双方のアンテナケーブル(同軸ケーブル)配線をUHF/BSCS混合ブースターに接続して、テレビ電波を必要なレベルに増幅すると同時に、双方の電波を一本のケーブルにまとめます。
なおアンテナの近くに設置される屋外用ブースターは、本体である増幅部と、増幅部に電源を供給する電源部が別で、屋根裏空間などのケーブル配線部に電源部を配置して、ブースター電源用のコンセントに接続することで、同軸ケーブルを通じて増幅部に電源が供給されます。
次にアンテナ側からの一本のケーブルを分配器につなぎ、テレビ電波を入力します。分配器は一個の入力端子と複数(7個を除く2個から8個)の出力端子を持つ機器で、例えば4分配なら4分の1など、入力されたテレビ電波レベルを等分に分配して、各部屋のアンテナコンセントに送ります。
アンテナコンセントから、室内用アンテナケーブルや、地デジ放送と衛星放送を一本のケーブルに混合している場合には、2分配器やケーブルを一体化したしたような形の分波器により、それぞれの電波を2本のケーブルに分け、テレビ側の対応するチューナー端子に接続します。
以上が、戸建て住宅における一般的なアンテナ配線部の形ですが、この配線部の不備や機器の不具合によって、送信中の電波にレベルや品質の低下が生じ、テレビ画面にブロックノイズなどの乱れが生じることもあります。
まずケーブル配線部を送信されるテレビ電波は、ケーブルを伝送されるうちに徐々に減衰する他、ブースターや分配器の端子を通る際にも抵抗による減衰が生じます。
そのためブースターで電波を増幅しても、特にアンテナから離れた部屋では、テレビに到達するまでに電波が弱まり、画面の乱れなどが生じることもあります。
特に室内にテレビとレコーダーなど複数の受信機器を設置する場合、テレビなどのチューナー入力端子に電波を入力した後、同じテレビの出力端子と、レコーダーのチューナー入力端子をケーブルで接続して電波を送る。また室内用の分配器でテレビ電波を2本以上のケーブルに分けてそれぞれの機器のチューナーに接続する方法もありますが、この方法ではやはり先に行くほどテレビ電波レベルが弱まりますので注意が必要です。
なお一部の部屋や機器で電波レベルが弱まり、テレビ映像が乱れる場合には、その部屋に室内用ブースターや小型のラインブースター(前置ブースター)を設置し、不足する電波レベルを補填する対策が考えられます。
また配線部の問題では、ブースター増幅部の不具合や、電源部の問題などで電波が増幅できなくなる、増幅レベルが弱まる。また受信できる電波レベル(気候などによる変動も含む)や分配数に対して適切な増幅レベルでない。さらに分配器や混合器、ケーブル自体の劣化。ケーブル接続部の接触不良などで、電波の漏洩やノイズの混入が生じることも考えられます。
現在のテレビ電波は、地デジ放送、2K衛星放送、新4K8K衛星放送の順で使用される周波数帯が高くなります。そして周波数の高い電波ほど、ケーブル配線部で送信される際に、減衰や漏洩などが生じやすくなるのです。
そのため同軸ケーブルや分配器などの機器も、より周波数帯の高いテレビ放送を受信するほど、それに対応する製品が必要となります。
現在の同軸ケーブルや分配器などは、ほとんどが地デジ放送、2K衛星放送の双方に対応しますが、特に2018年(平成30年)にスタートした新4K8K衛星放送には、BS/CSアンテナも現在の基本モデルである2K4K8K対応型や、配線部も4K8K(3442MHz)対応型の同軸ケーブルやブースターなどの機器が必要となります。
したがって2018年以前に設置された2K対応BS/CSアンテナ(現在は生産終了)が設置されている住宅で、新4K8K衛星放送をご覧になるためには、2K4K8K対応BS/CSアンテナの他、場合によってはアンテナ配線部も4K8K対応の機器に交換する必要が出てきますのでご注意ください。
これら4K8K対応の分配器、アンテナコンセント内のユニットなどは、電波の漏洩や混入を防ぐシールド性能が高くなり、また分配器で使用しない予備の出力端子にも、フタにあたるダミー抵抗器を設置する必要がございます。
4K8K放送に限らず、ケーブル配線部で電波の漏洩や混入が起こると、テレビ放送の画面が乱れるだけでなく、お住まいの無線LAN(Wi-Fi)機器の通信障害などの原因にもなります。
そのためお住まいのアンテナ配線部の付近に、無線LANルータを設置する。また電子レンジを置いて使うなどすると、機器からの電波や電磁波がアンテナケーブルに影響を与え、画面の乱れなどの原因にもなりますので、家電製品の配置にも注意が必要です。
なおBS/CSアンテナに関しては、12GHz帯の電波を受信した後、アンテナ本体のコンバーターでその電波をMHz帯の周波数帯に変換し、ケーブル配線部に送信しています。これは12GHz帯の電波では周波数が高すぎ、ケーブルで正常に送信できないためです。
このためBS/CSアンテナの設置では、コンバーターを作動させるため、アンテナ配線部のブースター電源部か、もしくはテレビなど受信機器で、設定画面から適切なBS電源設定を行い、BS/CSチューナー端子から給電する形で、コンバーターの電源が必要となります。
このコンバーター電源が正しく設定されていないと、12GHz帯の電波が変換されず、衛星放送が映らなくなります。
また電源設定も特にテレビ機器などから行う場合、特定のテレビから常時給電を行うか、複数のテレビで衛星放送を視聴する際に随時給電を行うかでも設定が異なる他、テレビからの給電方法に応じて、分配器も「一端子給電型」「全端子給電型」を使い分ける必要があるため注意が必要です。
また最初の項で申しあげた通り、テレビなどの受信機器本体の老朽化で、内部の基盤などが経年劣化しても、映像を正常に映す機能が低下し、テレビ画面が乱れる場合もあります。
この場合は、前述のようにテレビのリセットを行い、それでも復旧しない場合は、テレビ本体の修理や交換が必要となります。
アンテナ配線部の機器やBS/CSアンテナの電源設定、新4K8K衛星放送に必要な機材などについては、以下の各コラム記事でも詳しく解説しております。
・テレビアンテナに「ブースター」は必須の機器なのか? その種類と性能、必要なケースを解説【地デジ設置・あさひアンテナ】
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・「新4K8K放送」を視聴するためのアンテナ工事、配線について徹底解説!
・「新4K8K衛星放送」ご視聴に必要な機器・完全チェック解説! テレビで全4K8Kチャンネルを見るための機材とは?!
テレビの画面にエラーコードが表示される不具合
ご自宅のテレビをオンにした際に、真っ黒な画面の中央に「E201 アンテナの受信レベルが低下しています。」などのメッセージが表示されることがございます。
この表示、特に最初の「E201」等の記号は「エラーコード」と言い、テレビなどの受信機器で受信している電波や、その他の機器などに問題が生じ、テレビ画面を映せない場合に、受信機器がその原因を自己診断し、具体的な症状を説明するメッセージと共に表示されるものです。
したがってこのエラーコードが表示される場合は、テレビなどの受信機器には特に問題がなく、受信しているテレビ電波や、アンテナの受信状態などに不具合が生じていると考えられます。
このエラーコードの「E」は「Error(エラー)」を示し、数値の100の位は主な原因。1の位は細かな原因を示します。例えば前述したB-CASカードの問題であれば「E101」「E102」「E103」など、基本は「100」の数値で、原因別に異なるコードが表示されます。
エラーコードで表示される問題の要因は、B-CASカードの他にもさまざまであるため、このエラーコードを参考にすれば、不具合の原因の特定や対処が簡単になります。
実際に表示されることが多いエラーコードの具体例では、200の位のコードは電波の受信状態を示し、「E201」では機器に届いている電波レベルが弱まっている。「E202」では電波がまったく届いていないか、非常に微弱である。「E203」は、その電波を送信するテレビ局が放送休止していることを示すコードになります。
ただこれらのコードは、あくまでテレビなど機器の自己診断であるため、例えばアンテナ角度の狂いによりテレビまで電波が届かない場合でも「E203」が表示されるなど、正確ではないケースもありますのでご注意ください。
以下の各コラム記事では、エラーコードおよび、テレビ電波の受信レベルが下がるさまざまな原因、およびその対策について解説しておりますので、よろしければご確認ください。
・アンテナ受信トラブルでテレビ画面に「E201」などエラーコードが表示されて映らない問題の原因と解決する対処の方法とは?
・テレビアンテナで地上デジタル放送が受信できない際の修理とは?E201などが表示されて映らない原因と工事費用の相場を解説
・テレビ放送のアンテナ受信レベルが下がる原因とは? アンテナレベルチェッカーで電波強度を確認する方法とその他の対処法を紹介
・電波障害? テレビが映らない原因はアンテナトラブル? 確認と対処法
・テレビ側で地上デジタル放送(地デジ)のチャンネルスキャンができないときの受信、設定の対処方法
・地デジ用UHFテレビアンテナのレベルが下がる原因と対処法とは? VHFアンテナとの違い、受信感度が高まる工事の方法を解説
・地デジ用テレビアンテナの受信レベルが低くなる原因とは? ブースターによる対処法など受信レベルを改善する工事の方法を解説!
・テレビ放送電波の感度が低くなる原因は? 地デジアンテナの受信レベルを上げるための地デジ電波の基礎知識と工事の対処法を解説
・地デジやBS/CSアンテナで受信感度が落ち突然テレビが映らなくなる原因、受信レベルを上げ映るよう解決する対処法の工事は?
・テレビアンテナの受信レベル低下で地デジやBS放送が突然、映らなくなる原因と、受信感度を上げて解決する工事など対処法とは?
・BS・CS放送がテレビで正しく映らない原因と対処法・アンテナの受信から工事を解説
・自宅で衛星放送のBS放送が映らない原因と対処法とは? テレビ本体やBS/CSアンテナの調整、修理で解決する方法を全解説!
・地デジ放送は映るのにBS/CS衛星放送が映らない場合の対処法
・BS/CS衛星放送は映るのに地デジ放送が映らない場合の対処法
・衛星放送用BS/CSアンテナの受信レベルが急に低くなりテレビ放送が映らない原因とその対処方法、アンテナレベル確認を解説!
・地デジ、衛星放送のテレビアンテナ故障例、テレビ放送が映らなくなった場合に考えられる原因とその対処法は? 必要な工事を解説
・BS放送、CS放送の衛星放送が映らないアンテナトラブルの原因とその対処法について、ご自宅でも可能な方法をFAQで徹底解説
テレビが正しく映らない原因と対策・まとめ
一般的に考えられるテレビ画面の乱れの原因と、その対策は以上の通りです。
ただ受信トラブルの原因は、複合的なものや、ご自宅では特定は難しいこと。また屋根の上のアンテナのトラブルで、対処が難しいこともございます。
そのような場合は、当あさひアンテナにご連絡いただければ、弊社のアンテナ職人が早急に現場へと駆け付け、原因の特定と、復旧の工事のお見積もりをご提示し、ご納得いただければ即日で修理対応いたします。
弊社をはじめとするアンテナ工事業者の電波調査、工事のお見積りについては、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。
・地デジ放送、衛星放送(BS/CS)テレビアンテナ工事の現場で必要な「電波調査」の方法とは?
・地デジや衛星放送のテレビアンテナ工事費用がいくらかわかる「見積もり」とは? 業者、会社ごとの設置費用の相場や選び方を解説
また、そもそもテレビ画面のトラブルを避ける対策としては、アンテナの取り付け時に、受信感度が安定し、設置後の電波障害や風雨の影響を最大限、回避しやすい位置を特定すること。
その上で、優秀なアンテナ工事業者が、適切な受信性能のアンテナを選び、高い施工技術でしっかりと固定することにより、設置後の受信トラブルやアンテナの不具合が発生する可能性を、最小限に抑えることができます。
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弊社では他社との相見積もりにもご対応している他、お客様が弊社のお見積もりにご納得いただければ、即日工事にもご対応しております。
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