地デジや衛星放送のアンテナとテレビを接続するケーブルとは? 同軸ケーブルによるアンテナ配線とその工事について徹底解説!

2024年03月27日
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21世紀、さまざまな技術が発展している2024年(令和6年)の現在も、やはり一戸建て住宅で地上デジタル放送(地デジ放送)や、衛星放送(BS放送、CS放送、新4K8K衛星放送)をご覧になる方法と言えば、各種の地デジアンテナ、衛星放送用のBS/CSアンテナを屋根の上などに取り付けて、ケーブル配線でお住まいの各部屋にあるテレビなどの機器に、テレビ電波(映像信号)を送信するという方法が主流になっております。

アンテナの設置以外で、地デジや衛星放送のチャンネル、テレビ番組を視聴する方法では、各住宅まで直接、映像信号を送るケーブルを埋設する「ケーブルテレビ(CATV)」や、インターネットなどの回線に使用される光回線でテレビ放送の映像信号を送信する「光テレビ(ひかりTV)」などもございます。

しかし現在でも、テレビアンテナの設置による地デジ、衛星放送の視聴が選ばれる理由としては、現在でも、日本国内の各地にある地デジの電波塔や、衛星放送の静止衛星から、日本国内にテレビ電波が送信され続けており、テレビアンテナを設置することにより、日本国内のほぼ全域で地デジや衛星放送を受信できる点。

さらには月額視聴料金が必要なケーブルテレビ、光テレビなどに比べ、テレビアンテナは、いったん設置したのち、NHK受信料や有料チャンネルを除けば、基本的に無料でテレビ電波を受信できて、ほとんどの場合、10年以上にわたって安定してテレビ放送を視聴できるという点も大きなメリットです。

そのため、特にマイホームの戸建て住宅においては、テレビアンテナを設置することが、もっともコストパフォーマンスの高いテレビ視聴の方法と言えます。

そして戸建て住宅にテレビアンテナを設置する場合、必要となるのが、設置されたテレビアンテナと、住宅内のテレビ、レコーダーなど、地デジや衛星放送を受信する機器のチューナーを、アンテナケーブルにより接続することです。

このアンテナケーブルは、基本的に「同軸ケーブル」と呼ばれる種類のケーブルが使用されます。このケーブルを通じて、アンテナが受信したテレビ電波が、テレビなど機器のチューナーまで送信され、映像信号がテレビの映像、音声に変換されることで、テレビ放送が視聴できることになります。

基本的には、テレビアンテナとテレビ機器を、一本の同軸ケーブルで接続するだけでも、十分にテレビ放送を視聴できます。

ただ一般的な戸建て住宅においては、アンテナ本体とテレビなどを結ぶケーブルの間に、住宅で設置されるテレビの台数にあわせて、アンテナが受信した電波の強さを増幅する装置。また各部屋にある複数台のテレビまで、アンテナケーブルおよび送信される電波を分配する装置の設置が必要となります。

また現在の住宅の多くには、テレビが設置されている部屋に、アンテナコンセントと呼ばれる、アンテナ端子が設置されたコンセントが用意されております。

テレビアンテナからの同軸ケーブルは、各種の機器を経由してこのアンテナコンセントの端子に接続されております。そしてこのアンテナコンセントの端子と、各部屋にあるテレビなど機器のチューナー端子を室内用のケーブルなどで接続することにより、アンテナとテレビが接続され、テレビ側に電波が送られることになります。

当コラムでは、このアンテナケーブル(同軸ケーブル)を中心にしたアンテナ配線部について、ケーブルの構造や用途に応じた種類。また戸建て住宅の配線部に設置されるアンテナ周辺機器の種類。アンテナコンセントとテレビなど機器を接続するケーブルの種類や接続の方法。その他、アンテナケーブルに関する知識について、ポイント別に詳しくご説明してゆきます。

アンテナ配線に使われる「同軸ケーブル」とは?

住宅に設置された地デジ、衛星放送のテレビアンテナと、屋内のテレビまで受信機器を接続する配線に使用されるケーブルは、前書きでもご説明した通り「同軸ケーブル」というケーブルが使われています。

この同軸ケーブルは、1880年(明治13年)に、伝送線路の表皮効果についての研究などを行っていたイギリスの物理学者、オリヴァー・ヘヴィサイドによって発明されたケーブルです。

同軸ケーブルは電気信号を含む電気を送信する「被覆電線」の一種で、英語では「Coaxial cable」といい「coax」の略称で表記されることもございます。

その構造について詳しくは後述しますが、断面が同心円を何層にも重ねたような構造であるため、外部の層が電磁シールドの役割を果たして、外部からの電磁波(電波)の影響を受けにくいという特性がございます。そのため、主に高周波信号の伝送用ケーブルとして使用され、放送機器や無線通信機器、ネットワーク機器、電子計測器などの接続や、内部配線などに用いられます。

同軸ケーブルの同心円の各部を構成する素材は、同軸ケーブルの種類によってさまざまなものがございますが、おおむね外部への電磁波(電波)の漏れが少ないことや、一定の柔軟性があること、などが特長となります。

また同軸ケーブルには、特性インピーダンス(高周波回路における電圧と電流の比を表す数値)が種類によって決まっているという特性もあり、アンテナケーブル用としては、特性インピーダンスが「75Ω」のケーブルが使用されます。同軸ケーブルと同じ構造でも、特性インピーダンスが指定されていないケーブルについては「シールド線」と呼ばれ、同軸ケーブルとは区別される場合もございます。

戸建て住宅などで、配線部のアンテナケーブルとして使われる同軸ケーブルは、一般的には4層構造のものが主になり、ケーブルの中心部から「内部導体、中心導体(芯線)」「絶縁体」「外部導体」「外部被覆、保護被膜、ビニル」の順になっております。以下、各部について簡単にご説明します。

内部導体

内部導体、または中心導体は、同軸ケーブルの中心部を通る、柔らかい銅製の線(芯線)のことです。アンテナケーブルの場合、この部分で電波の信号などの電気信号を伝送します。

またBS/CSアンテナのコンバーターや、アンテナブースター、ブースター内蔵型の地デジアンテナなど、アンテナ機器側に電源が必要な場合も、アンテナ配線部に設置されたブースターの電源部、またはテレビの側で「BS電源設定」をオンにして、チューナー端子からアンテナ側へと電源を供給する場合も、この同軸ケーブルの内部導体を伝わることになります。

また同軸ケーブルで特にテレビ電波の映像信号のように、高周波の信号を送信する場合、内部導体の中心部ではなく、表面部に多くの電流(電気信号)が流れるという現象が起こり、これを「表皮効果」と呼びます。この表皮効果を利用することで、コストの軽減や性能、強度アップを図ったケーブルの種類もございます。

例えば一般的な芯線が100パーセント軟銅製の同軸ケーブルの他にも、アルミ製の線の周辺を銅で覆った複合線の「銅覆アルミ線」。鋼線のまわりを銅で覆った複合線で軟銅線に比べて強度が増す「銅覆鋼線」なども存在します。

他にも通常の芯線よりシールド性能や強度が増すため、細型の同軸ケーブルにも使われる「銀メッキ軟銅線」「錫メッキ軟銅線」「銀メッキ銅被覆鋼線」などの内部導体もございます。

なお、内部導体を覆う部分が薄い、素材が弱いなどの場合は、同軸ケーブルを強く曲げる、物を乗せるなどした際に、内部導体の歪みや破損、断線などが起こり、電波が正常に送信できなくなる場合もございますので、ご注意ください。

絶縁体

絶縁体とは、芯線(内部導体)の周辺を筒状に覆う、ポリエチレンなどの素材です。

絶縁体は名称通り、電気を通さない性質があるため、内部導体を伝わる電波信号などの電流をケーブルの外部へと漏らさないという役割がございます。

この絶縁帯の素材としては、その物質が蓄えることができる電気量の大きさ(誘電率)を真空の誘電率と比較した「比誘電率」が1である空気が最適となりますが、ケーブルの中心に内部導体を固定できなくなり現実には難しいため、比誘電率が約2.3のポリエチレンに空気を織り交ぜ、より空気に近い比誘電率にすることで、絶縁体としての性能を高めることができます。

このように発砲させることで通常のポリエチレンより絶縁性能を高めた絶縁体を「発泡ポリエチレン」「高発泡ポリエチレン」といいます。

なお、上記した内部導体の線を太くすることで、伝送損失(ケーブルを送信される電流などの弱まり)を抑えることができますが、ケーブルの特性インピーダンスを75Ωに保つためには、内部導体の太さに合わせて、後述する絶縁体を覆う「外部導体」も太くする必要が出るため、ケーブルそのものが太くなってまいります。

しかし絶縁体の素材を工夫し、比誘電率を空気に近づけることで、その分だけ、ケーブルそのものの太さはそのままに、内部導体の線だけを太くして伝送損失を抑え、ケーブルを高品質にすることが可能になるのです。

外部導体

外部導体とは、絶縁体の項でも少しご説明した通り、絶縁体の表面を覆う金属製の被膜部分です。

この外部導体は、内部導体を伝わる電波信号などがケーブルの外部へと漏れ出すことや、ケーブルの外からの電気や電波が、ケーブルの内部に影響を与え、内部導体の伝わる電気信号が乱れることを防ぐ役割「シールド効果」を果たしています。

外部導体として理想的な素材は、つなぎ目のない金属の筒であり、携帯電話の基地局などのインフラ設備ではそのような同軸ケーブルがしようされることもございます。

ただアンテナケーブルの場合、住宅などで配線を行うため、曲げやすさを重んじて、極細の銅線を編み上げて筒状にした「編組線(へんそせん)」で絶縁体を覆うものが多くなります。

アンテナケーブル用の同軸ケーブルには、この編組線が一重の他、二重や三重。また編組線を内側や外側をアルミ箔などの金属箔で覆ったものもあり、よりシールド性能が高まります。

なおアンテナケーブルでは、ケーブルの特性インピーダンス(75Ω)を維持するため、中心導体と外部導体の間隔を一定に保つ必要がございます。その点も含めて、ケーブルを曲げる施工や固定の際には、ケーブルの形をゆがめず、円形を保つよう注意が必要となります。

外部被覆

外部被覆は、文字通りアンテナケーブルの最表面を覆っている、ビニール製などのジャケット部にあたります。外部の物理的な衝撃などからケーブル内部を保護する役割を果たしており、保護被覆、ビニルなどと呼ばれる場合もございます。

一般的なアンテナケーブル用の同軸ケーブルでは、主にマイナス15度から60度の温度の中で使用できるポリ塩化ビニール製の外部被覆が用いられますが、他にもマイナス40度から75度までの温度に対応でき、対候性が高いポリエチレン製の外部被覆の製品も存在します。

他にも使用温度範囲がより広い「TFE 四フッ化エチレン」「FEP フッ化エチレンプロピレン」「耐熱PVC」製などの外部被覆も存在しますが、アンテナケーブルでそこまでの温度に対応する必要はないため、実際に使用されることはほとんどございません。

なお、アンテナケーブルその他に使用される、一般的な同軸ケーブル製品の外部被覆には、全体に「S-5C-FB」などの記号が印字されており、ケーブルのどの部分からも確認できるようになっております。

この記号は、ここでご説明したケーブル各部の素材や品質、ケーブルの性能を示すものになります。各記号の意味については、後の項でご説明いたします。

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アンテナケーブル(同軸ケーブル)で送信できるテレビ電波の種類とは?

本コラムをお読みの皆様もよくご存知のこととは存じますが、現在、一般のご家庭でご視聴になれるテレビ放送は、地上デジタル放送(地デジ)と衛星放送になります。

そして特に衛星放送では、2018年(平成30年)より、従来の2K衛星放送であるBS放送、CS放送に多数の4K、8Kチャンネルが追加される形で「新4K8K衛星放送」がスタートしております。

そして住宅に設置されたテレビアンテナから接続されるアンテナ配線や、アンテナコンセントとテレビなど機器を接続するアンテナケーブル、テレビケーブル(同軸ケーブル)は、地デジ放送、2K衛星放送、新4K8K衛星放送それぞれに対応できるものを使用する必要がございます。

その理由は、地デジ放送、2K衛星放送、新4K8K衛星放送で、それぞれ使用される電波の周波数帯が異なるためです。

まず地デジ放送は、日本国内でも地デジ放送の内容別に区分けされる広域圏ごとに設置されている、大規模な電波塔である送信所(基幹局、親局)や、その周辺の要所に数多く設置され、送信所や他の電波塔からの地デジ電波を受信し、増幅して再送信することで、リレー形式で広域圏の各地に地デジ電波を送信していく中継局(サテライト局)などの地デジ電波塔から、周辺の一帯に地デジ電波を送信しているテレビ放送になります。

地デジ放送は、地デジ電波塔から地上の空間を伝わって地デジアンテナなどで受信されるため、主に衛星放送との対比から「地上波放送(地上波テレビ放送)」と呼ばれます。

そして地デジ放送以前の地上波テレビ放送であったアナログ放送と、地デジ放送(デジタル放送)との違いは、アナログ放送がテレビの映像信号をそのまま電波の強弱に変換して送信しているのに対し、デジタル放送は映像信号をいったん「0」「1」のデジタル信号に変換して、そのデジタル信号を電波の波長に変換して送信しています。

これにより現在の地デジ放送では、アナログ放送時代に比べて、テレビ電波として使用する電波の周波数帯を大きく削減しながら、送信できる情報量は約4.5倍に大容量化し、これによりアナログ放送時代に比べ、ハイビジョンの高画質化や高音質化。またデータ放送や双方向通信、ワンセグ放送などの新たな機能も実現しております。

そして現在の地デジ放送で使用されている電波は、比較的、周波数帯が高いUHF波(極超短波)と呼ばれる電波のうち470MHzから710MHzまでの周波数帯で、その波長の幅はおよそ40センチから60センチ程度の長さになっております。なおMHz(メガヘルツ)とは電波の周波数帯を示す単位で、1MHzは1秒間に100万回の波長を描くことを示しています。

一方、衛星放送とは、地球の赤道軌道上、およそ36,000キロ上空にあたる宇宙空間において、地球の自転と同じ速度で地球のまわりを周回しているため、地上から見れば、常に空の同じ位置に止まっているように見える人工衛星「静止衛星」を利用したテレビなど各種の放送です。

衛星放送の電波は、この静止衛星に、地上の放送局から放送電波を送信(アップリンク)して、静止衛星の側で受け止めた電波の周波数帯を変換。電波レベルを増幅して、地上の広範囲へと送り返す(ダウンリンク)することで、日本国内の全域など地上の広範囲に、効率的に大容量の情報を送信しております。

また衛星放送は地デジ放送に比べ、電波が届く範囲内で受信できる電波レベルの差が少なく、また地上の地形や建築物、災害などにも影響されにくいため、常に安定した放送を実現できるという特性もございます。

日本の衛星放送は、BSデジタル放送(BS放送)CSデジタル放送(CS放送)の二種類に分類されますが、これが使用される静止衛星が、BS放送は「放送衛星(Broadcast Satellite)」。CS放送は「通信衛星(Communication Satellite)」という違いになります。

放送内容では、BS放送は衛星放送用のBS/CSアンテナを設置することで、日本国内の不特定多数が視聴できる放送であり、NHKや広域民放などの無料チャンネルと、月額契約制の有料チャンネルが存在します。CS放送は、放送事業者と契約を結んだ世帯を対象とする放送で、基本的にほぼすべてのチャンネルが有料チャンネルながら、BS放送以上の多チャンネルが特長です。

そして衛星放送の静止衛星から地上まで送信されるテレビ電波は、BS放送が11.7GHzから12.2GHz。CS放送が12.25GHzから12.75GHzになります。GHz(ギガヘルツ)とは周波数帯の単位でも、MHzより格段に高い周波数帯であり、1GHzは1秒間に10億回の波長を描くこと示します。

この静止衛星から送られる電波の周波数帯は、BS放送、CS放送とも12GHz前後であることから、あわせて「12GHz帯」とも呼ばれます。12GHz帯の電波は波長の長さが25ミリ前後になり、性質が光に近くなって直進性が強いため、エネルギーを集中させやすく、静止衛星から地上まで送られる衛星放送の電波には適しているのです。

日本の衛星放送では、BS放送、CS放送とも、主に地上から見て東経110度の方向に位置する静止衛星から、日本国内の全域をスポットライトで照らすような形で、12GHz帯の電波を送信しています。

この12GHz帯の電波を地上に設置されたBS/CSアンテナで受信して、アンテナケーブルの配線部を通じて、テレビなどのBS/CSチューナーに送信することで、衛星放送が視聴できます。

ただ12GHz帯の電波は、その周波数帯の高さから、そのまま同軸ケーブルで送信すると、減衰量が非常に大きくなり、正常に送信することができません。

そのためBS/CSアンテナに設置されている「コンバーター(変換器)」で、受信した12GHz帯の電波を、ケーブルへの送信に適したMHz帯の電波に変換した後、コンバーターに接続された同軸ケーブルから、住宅などのアンテナ配線部を経て、テレビなどのBS/CSチューナーに送られることになります。

そして、新4K8K衛星放送以前の、2K放送であった従来の衛星放送では、静止衛星から送信される12GHz帯の電波として、右回りの螺旋を描いて送信される「右旋円偏波」という電波が使われていました。

ただ、2018年に新4K8K衛星放送がスタートして、BS放送、CS放送に数多くの4K、8Kチャンネルが追加されるにあたり、右旋円偏波で追加チャンネルに配分できる空きの周波数帯が不足しました。

そこで右旋円偏波で使用できる周波数帯には、BS放送のNHK、広域民放の無料4Kチャンネルを割り当て、それ以外の4K8Kチャンネル用の電波としては、新しく左回りの螺旋を描いて送信される「左旋円偏波」を導入して、その周波数帯に、大半の4K8Kチャンネルを割り当てたのです。

この12GHz帯の右旋円偏波、左旋円偏波をBS/CSアンテナで受信し、コンバーターで周波数帯を変換した際、右旋の電波は1032MHzから2072MHz。左旋の電波は2224MHzから3224MHzの周波数帯へと変換されます。

つまり地デジ放送、2K衛星放送、新4K8K衛星放送の順で、アンテナから送信される電波の周波数帯が高くなります。そして12GHz帯ほど極端ではなくとも、同軸ケーブルや配線部を送信される電波は、周波数帯が高いほど減衰(電波レベルの弱まり)が生じやすく、またケーブルや接続部などから漏洩しやすくなります。

したがってアンテナ配線部の同軸ケーブルも、電波の周波数帯がより高いテレビ放送を送信するためには、その周波数帯に対応できる、より高性能の製品が必要となるのです。

そのため、例えば2K衛星放送に対応できるケーブルであれば、より周波数帯が低い地デジ放送にも使用できる。また4K8K(3442MHz)対応のケーブルでは、2K衛星放送、地デジ放送と、2024年現在のすべてのテレビ放送に対応できることになります。

実際には、地デジ化以降のアンテナ配線に使用される同軸ケーブルは、ほぼすべてが衛星放送にも対応できる他、2018年以降は、やはりアンテナ配線の大半に4K8K対応のケーブルが使用されています。

ただ、アンテナ配線やアンテナケーブルがかなり古いものである場合は、衛星放送(右旋)や新4K8K衛星放送(左旋)の周波数帯に対応できない性能であるケースも考えられます。

特に新4K8K衛星放送については、2018年以前に設置されたBS/CSアンテナやその配線部では、アンテナ本体が左旋の電波に対応していない2K対応型(現在は生産終了)である場合や、アンテナ配線部のブースターや分配器などの機器、同軸ケーブルも、左旋の電波が変換された3442MHzまでの周波数帯に対応できない製品であるケースも考えられます。

このような場合、新4K8K衛星放送を受信するためには、BS/CSアンテナ本体を、右旋と左旋の双方に対応できる2K4K8K対応型へと交換するほか、アンテナ配線部のケーブルや機器類も、3442MHzまでの周波数帯を安定して送信できる「4K8K(3442MHz)対応型」の機器へと交換する必要がございますので、どうかご注意ください。

2K衛星放送や新4K8K衛星放送に対応できる同軸ケーブルの品質や、その見分け方については、この先の項目で詳しくご説明してまいります。

また地デジ放送、衛星放送、新4K8K衛星放送の電波についてや、放送の歴史。新4K8K衛星放送に対応できる各種機器などについては、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。

・地上デジタル放送の「地デジ電波」基礎知識
・衛星放送(BS放送・CS放送)の「テレビ電波」基礎知識
・現在の地上波テレビ放送で地上デジタル放送が開始されたのはいつ? デジタル放送とか何か、その仕組みや特徴も全解説!
・地方チャンネル(独立放送局)とはどういうものか?
・UHFアンテナとは地デジテレビアンテナのこと? VHFアンテナとの違いや設置方法、古いアンテナや端子の交換方法も解説!
・VHFアンテナとは? UHFアンテナとは? 基礎知識とアナログテレビアンテナの問題点
・UHFアンテナとは何か? VHFアンテナとの違いやテレビアンテナ各機種について徹底解説!

・新4K8K衛星放送とは? 4K、8Kテレビの購入後に必要なアンテナ工事と費用の相場、おすすめ業者の選び方まで徹底解説!
・「新4K8K放送」を視聴するためのアンテナ工事、配線について徹底解説!
・「新4K8K衛星放送」のご視聴に必要な機器・完全チェック!
・超高画質!4K・8K放送の魅力と工事について
・2K放送と4K、8K放送の違い
・用途・目的別、4Kテレビ、8Kテレビをおすすめできる方

家庭用のアンテナケーブルに使用される同軸ケーブルの種類は?

一般の戸建て住宅などに取り付けられた各種のテレビアンテナから、テレビなど屋内の機器までを結んで電波を送信するアンテナケーブルとして用いられる同軸ケーブルには、住宅内で使用される場所や用途によって、主に以下の三種類に分けられます。

長尺ケーブル(同軸ケーブル)

これは両端が切断された状態のままの、未加工の同軸ケーブルを、数十メートルから100メートル単位で巻いた束として販売しているものです。

このような長尺ケーブルは、住宅などに設置された地デジやBS/CSアンテナの本体から、アンテナケーブルを住宅内に引き込む引き込み線(引き込み口)や、内部にアンテナ配線を通すことのできる専用のマストなどを通じて住宅の屋根裏内などに引き込まれ、アンテナ配線部の各種機器をなどを経由して、住宅内の各部屋に設置されたアンテナコンセントまでを結ぶ同軸ケーブルになります。

このようなケーブルが一般のご家庭で購入、使用されることはほとんどなく、基本的にアンテナ工事の業者が業務用に用いるケーブルになります。

具体的には、業者がケーブルの束から必要な長さを切断し、先端を加工して各種プラグを設置。テレビアンテナや機材などのプラグ接続部と接続し、住宅の壁面や屋根裏空間などに配線する上で、現場に応じて適切な同軸ケーブルを制作するために使用するケーブルです。

前の項でもご説明した通り、同軸ケーブルでも種類ごとに太さや品質で、対応できるテレビ放送の周波数帯(地デジ、2K衛星放送、新4K8K衛星放送)の違いはございますが、実際にはほとんどの現場で衛星放送対応の性能を持つケーブルが使用されており、4K8K対応のケーブルとも価格差はほとんどないため、現在のアンテナ配線工事では、どのような工事であっても、将来のアンテナ増設などを見据えて、新4K8K衛星放送にも対応できる最高品質のケーブルを使用することが多くなります。

長尺ケーブルはホームセンターやネットショップなどでも購入できて、価格はケーブルの太さや品質、束の長さによっても変動しますが、数千円単位の額になります。

アンテナ工事業者にアンテナ設置工事を依頼する場合、一定の長さ(一般的な住宅で必要な程度)までの同軸ケーブルであれば、ケーブルの代金がアンテナ工事の基本設置費用に含まれるケースがほとんどになります。しかし通常よりケーブルの長さが必要な現場などで、既定の長さより長いアンテナケーブルが必要となる場合は、既定の長さを超えた分だけのケーブルの代金が、工事費用に加算されることもございますので、ご注意ください。

テレビケーブル(室内ケーブル)

これは住宅の各部屋に設置されたアンテナコンセントから、室内に設置されるテレビなど機器のチューナー端子まで。またテレビとレコーダーなど同じ受信機器のチューナー入出力端子などを接続する、両端にプラグが接続された同軸ケーブルになります。

このようなケーブルは、家電量販店やネットショップなどでも購入でき、長さや太さ、プラグの形状は使用する部屋の広さや用途などに適応できるよう、さまざまな製品があり、使用する部屋や用途に適した長さや品質の製品を選択して購入することになります。

現在、市販される室内用のテレビケーブルは、ほぼすべてが、地デジ、2K衛星放送はもちろん、新4K8K衛星放送に対応できる品質のものになっております。

なお室内ケーブルの太さには数種類あり、細いものは曲げやすい半面、送信される電波の減衰や断線が生じやすいため、テレビとレコーダーの接続など、短いケーブルの用途が中心となります。

逆にある程度の太さのものは、丈夫で減衰も起こりにくいため、一定の長さで使用できる半面、インピーダンスを維持するために、極端に曲げることができなくなりますのでご注意ください。

他にも、室内用のアンテナケーブルには、一本のケーブルにまとめられて送信される地デジ電波、衛星放送の電波を、再度、二本のケーブルに分離して、テレビなど機器の地デジ、衛星放送のチューナー端子に接続する「分波器」と呼ばれる機材と一体化したものもございます。

ケープル一体型の分波器であれば、アンテナ接続部で生じる電波の減衰を抑えられるという特性もあるため、地デジと衛星放送の双方を視聴する部屋では、このようなケーブルを使用するのも一つの方法と言えます。

フラットケーブル・薄型ケーブル。

これは、通常の同軸ケーブルに比べると、幅広で厚さ1ミリ程度の薄型。またケーブルが2、3ミリ程度と非常に細いなど、特殊な構造をもつアンテナケーブルになります。

このようなケーブルの製品は、長さは10メートル程度から、十数センチ程度までで、両端に接続端子がついている製品が多くなります。

このようなケーブルの用途は、屋外に設置したテレビアンテナのケーブルを屋内へと引き込む際、引き込み口やエアコンのダクト口などに同軸ケーブルを通さず、窓のサッシ部などを通してケーブルを室内へと引き込む際に、サッシの隙間などを通す形で使用される製品になります。

このようなケーブルは、住宅の屋根の上などにテレビアンテナを設置し、ブースターや分配器を用いて屋内の多くの部屋のアンテナ混戦へと電波を送る、アンテナ工事業者が行う大掛かりな配線ではなく、ベランダや窓の外などにDIYでBS/CSアンテナなどを固定し、室内側に設置されたテレビなどと直接、ケーブルで接続するだけのシンプルな設置工事の際に、工事の手間を省くために重宝します。

ただこのようなケーブルは、通常の同軸ケーブルに比べると、送信される電波の減衰量が大きくなるため、窓サッシを通す部分のみなど、できるだけ必要最小限の長さで使用することがオススメになります。

テレビアンテナ用の同軸ケーブルの性能の見分け方は?

上記したアンテナ用同軸ケーブル(アンテナケーブル)の性能、特に室内用アンテナケーブルの太さや適した長さと用途、対応できるテレビ放送(周波数帯)の種類などは、購入時のパッケージや説明書などに、例えば長さ何メートル、太さ何ミリ、4K8K対応、接続されているプラグの種類などが明記されております。

ただ上記した通り、同軸ケーブルの表面には「S-5C-FB」などハイフンで区切られた記号が印字されており、この記号の各部が、同軸ケーブルの性能を示すものになっております。

この記号の注意点としては、JIS規格(日本産業規格)の同軸ケーブルで、ケーブルの性能(企画)が印字された記号であるという点です。

市販品にはほとんど見られませんが、他にも米軍調達物資規格のケーブルである、MIL規格(ミルスペック)と呼ばれる規格のケーブルも存在し、この規格のケーブルにある記号は、「RG(Radio Guide)」からはじまり、記号の内容がまったく異なってまいりますのでご注意ください。

以下、JIS規格のケーブル記号について「S-5C-FB」を例に、各部の意味をご説明してまいります。

最初の「S」の記号は衛星放送対応ケーブルであることを示す。

例に挙げた「S-5C-FB」など、ハイフンで区切られた最初の部分に「S」の記号が入った同軸ケーブルは、アンテナケーブルの中でも、絶縁体や外部導体の品質から、2K衛星放送(BS/CS放送)である右旋の電波が変換された2072MHzまでの周波数帯を、問題なく送信できるスペックを持ったケーブルになります。

したがって2K衛星放送の送信に使用する室内ケーブルは、この冒頭の「S」が入ったケーブルを使用すれば問題はございません。また現在、家電量販店などで購入できる室内用のアンテナケーブルは、ほぼすべてが「S」の入ったBS/CS対応型になっております。

ただ、周波数帯の最高値が3442MHzになる左旋の電波を使用した、新4K8K衛星放送のチャンネルについては、「S」の入ったBS/CS対応ケーブルでも、絶縁体は発泡ポリエチレン、外部導体が二重シールド以上の性能を持つケーブルが必要となってまいりますので、ご注意ください。

「5C」の数値部分はケーブルの太さ、「C」は特性インピーダンスを示す。

「S」の次にハイフンを置いて表記される「4C」「5C」などの記号は、ケーブルの太さ特性インピーダンスを示すものになります。

数字については、ケーブルの絶縁体外径(絶縁体までの太さ)に対応しており、戸建て住宅のアンテナ配線としては、絶縁体の外径が4ミリの「2」、5.4ミリの「3」、6ミリの「4」、7,7ミリの「5」などの直径のものが使われます。これ以上の太さのケーブルは、主にマンションなどの集合住宅用や、建物同士を接続する大規模な配線工事に使われる製品となります。

前述の通り、同軸ケーブルは細いほど曲げやすく、取り扱いやすくなりますが、その分、電波の減衰や断線が生じやすくなるため、使用する長さに応じた太さのケーブルが必要となります。

特に室内のアンテナコンセントからテレビなどの機器まで、数メートルの長さで使用する。また2K衛星放送や新4K8K衛星放送用のケーブルとしては、最低でも4Cのケーブルが必要となります。

なお、この数値の直径ミリ数は、ケーブルの絶縁体までの直径を示すものです。実際のケーブルの太さは、外部導体と外部被覆の厚みに合わせて、数値よりやや太くなります。

そして数字の次に続く「C」は、その同軸ケーブルが持つ特性インピーダンスを示すものです。

インピーダンスとは、高周波回路において、電圧と電流の比を表す数値になります。詳しく説明すると複雑になりますが、テレビ用のアンテナケーブルは、インピーダンスが「75Ω」であることが必要です。

そしてケーブル記号の「C」は、インピーダンスが「75Ω」のテレビ用アンテナケーブル「D」はインピーダンスが「50Ω」である無線機器用の同軸ケーブルになります。したがってアンテナケーブルとしては、この部分の記号が「C」のケーブルを選べば、特に問題はございません。

なおケーブルの特性インピーダンスは、外部動体の内径を内部導体の直径、絶縁体の比誘電率から割り出されるものになります。そのため、「C」のケーブルでも極端に曲げるなどして、外部導体や内部導体の直径が歪んでしまうと、ケーブルの特性インピーダンスが75Ωを保てなくなり、正常に電波を送信できなくなってくるのでご注意ください。

ケーブルを問題なく曲げることができる角度などは「曲げ半径(屈曲半径)」という数値で表され、ケーブルの太さや品質などによって変わってまいります。この点については以下の項で詳しくご説明いたします。

「FB」の前半は絶縁体、後半は外部導体の種類を示す。

ふたつめのハイフンに続く末尾の「FB」などの記号は、同軸ケーブルの絶縁体と外部導体の種類を示します。絶縁体と外部導体は前述の通り、ケーブルを伝わる電波の漏洩や、外部からのノイズとなる電波の混入を防ぐ部分であり、この部分は実質的にケーブルの品質を示しているとも言えます。

記号の前半は絶縁体の種類を示しております。この部分が「2」のものは絶縁体が通常のポリエチレン「F」は気泡を含んだ発泡ポリエチレン「HF」はより気泡が多い高発泡ポリエチレンになります。

前述の通り、絶縁体は比誘電率が空気に近いほど性能が高くなるため、空気をより多く含んだ絶縁体ほど絶縁性能が高くなります。そのためケーブルの太さや特性インピーダンスには影響を与えず、内部導体を太くすることも可能になり、ケーブルそのものの伝送損失も抑えられ、アンテナケーブルとしての性能が向上するのです。他にも、温度の変化に強い温度特性を持つ四フッ化エチレンやフッ素樹脂などが絶縁体の素材に採用されることもございますが、アンテナケーブルとしての同軸ケーブルでは、あまり使われることはございません。

そして外部導体については、前述の細い銅線を編んだ編組線を基本に、絶縁体や外部導体の表面がアルミ箔で覆われた製品もございます。

まず、編組線のみの外部導体で、編組線が一重シールドの構造は「V」。二重シールドの構造は「W」。三重シールドの構造は「T」との記号で表示されます。

他にも編組線に金属メッキが施された同軸ケーブルもあり、銀メッキは通常の編組線よりシールド性能が向上。鈴メッキであれば銀メッキよりもさらにシールド性能が高くなります。

また、外部導体の記号が「B」のケーブルは、絶縁体の表面をアルミ箔や銅箔で覆い、その上に一重の編組線を重ねた二重シールドの製品となり、やはりシールド性能が高くなります。またアルミ箔による二重シールドに加え、外部導体の表面にもアルミ箔を重ねた三重シールドのケーブルも存在し、記号は「FB□」で表されます。

他にも外部導体に銅パイプを用いた非常にシールド性能の高い同軸ケーブルも存在しますが、曲げることができないため、一般住宅などのアンテナケーブルとして使われることはほとんどございません。

アンテナの材料一通り持参 アンテナ工事

アンテナケーブルの太さと適した用途、長さとは?

上記の通り、アンテナケーブルとしての同軸ケーブルの直径の太さは「S-5C-FB」などの記号の中央の数値である、絶縁体の外径で決まります。

実際のケーブルの太さは、この絶縁体外径の直径に外部導体や外部被覆の厚みを加えた太さになりますが、このケーブルの太さにより、ケーブルの性能や曲げへの耐性、適した用途などが異なってまいります。

以下では、アンテナケーブルとして用いられる主な絶縁体外径のケーブルについて、その特性や適した用途などについて、一覧で解説してまいります。

2(絶縁体外径4ミリ)

この直径の同軸ケーブルは、非常に細いため、極端に折り曲げない限り、曲げやすいため配線しやすいという特徴があり、ケーブルの余裕の部分もまとめやすくなります。

反面、外部被覆や絶縁体なども薄くなるため、ケーブルそのものの強度が弱まり、また電波が送信される際の、信号の減衰やノイズの混入も大きくなります。そのためこの直径のケーブルでは、ケーブルの上に物を置くなどの衝撃や圧力でも、内部導体が断線してしまうケースもございます。

そのため、この直径のケーブルで、推奨される長さは最大でも3メートル程度となります。またこのタイプのケーブルは、衛星放送や新4K8K衛星放送に対応できない場合もございますので、注意が必要です。

このケーブルの実際の用途としては、テレビとレコーダーなど、同じ場所に設置された受信機器同士を接続する。またテレビなど機器のすぐ背後にアンテナコンセントがあるなど、実際的には数十センチ程度の長狭での使用が適しております。

3(絶縁体外径5.4ミリ)

この直径のケーブルは「2」に比べると、やや丈夫で電波の減衰量も低く、また曲げやすい柔軟性も備えたケーブルになります。ただ各種アンテナケーブルの中では比較的、衝撃や圧力による断線が起こりやすく、また減衰やノイズの量も大きくなります。またこの直径のケーブルも、衛星放送や新4K8K衛星放送に対応できないケースがございます。

そのため実際の使用に適した長さは、最大で5メートル程度となり、実際的には、「2」の直径のケーブルと同等の用途、あるいは1、2メートル程度の長さで機器同士やアンテナコンセントとの接続などに適しております。

またこの直径のケーブルは、アンテナケーブルの既製品としては、他のものに比べると、帯に短しタスキに長し的な性能となるため、実際の商品の数は少なくなります。

4(絶縁体外径6ミリ)

この直径のケーブルになると、テレビ電波の映像信号も減衰しにくくなり、電波の伝送距離が10メートルを超えても、テレビ画面(映像信号)の画質を維持できます。

そのため室内用ケーブルとして、アンテナコンセントとテレビなど機器の位置が大きく離れている場合にも使用できます。実際の使用に推奨される長さは10メートル以内であり、室内用アンテナケーブルとしては、部屋の広さ(アンテナコンセントと機材の距離)に合わせた、さまざまな長さの製品が販売されております。

一方でこの直径になると、ケーブルを折り曲げることで断面の形状が歪むと、特性インピーダンスに悪影響が生じ、映像信号を正常に送信できなくなる場合もございます。そのため室内でのケーブル配線の際には、壁のコーナー部などでも、90度など角に沿った極端な折り曲げを行わないよう注意が必要です。

総じてこの直径のケーブルは、太さと強さ、送信性能のバランスがよいため、ご家庭用のアンテナケーブルには最適となり、既製品のケーブルはこの直径の製品が多くなっております。

5(絶縁体外径7.7ミリ)

この直径のケーブルは「4」よりもさらに太くなるため、送信される電波(映像信号)の減衰やノイズの混入などは非常に少なくなります。

アンテナケーブルとしては10メートル以上の長さでも使用でき、耐久性も高くなるため、主に屋外に設置されたテレビアンテナに接続し、屋外から屋内へと引き込んで、ブースターや分配器などの各機器を経て、屋内のアンテナコンセントまでを接続する、戸建て住宅などのケーブル配線部に使用されることが多くなります。

そのため、上記した長尺ケーブルも、この直径の製品が大半となり、アンテナ工事を行う業者が、現場の条件に応じて、アンテナ本体から屋内への引き込み、また配線部の各機器を接続するのに必要な長さを切り取り、前後に適合するプラグを固定して必要なケーブルを作成し、現場において使用することが多くなります。

7(絶縁体外径10.0ミリ)

この直径のケーブルになると、実際のケーブル直径は1センチを超えて、一般のご家庭で使用されることはほとんどございません。

参考までにご説明すると、この直径のケーブルは、20メートルから50メートル程度の長さでも安定して電波(映像信号)を送信できるため、主にアパートやマンションなど、一棟の屋上に共同受信用となる大型の地デジアンテナ、BS/CSアンテナを設置し、受信した高いレベルの電波を送信して、棟内の各室まで配分する、共用配線用のケーブルとして使用されます。

10(絶縁体外径15.5ミリ)

この直径のケーブルも一般の戸建住宅では使われることはなく、主に建物同士の間でのケーブル配線など、ケーブルの長さが50メートル以上、必要な場合に使用されます。

室内用アンテナケーブルの「曲げ半径」とは?

上記の項でも申しあげた通り、アンテナケーブル(同軸ケーブル)は、強く曲げると、内部導体の断線や、ケーブル断面の歪みにより特性インピーダンスが維持できなくなることから、電波(映像信号)の送信にトラブルが生じることがございます。

そのためケーブルを直角やV字型など、極端に曲げることは厳禁となり、壁のコーナーを添わせる場合なども、緩やかなカーブを描く形で曲げる必要がございます。

アンテナケーブルを曲げる場合には、曲げた部分もケーブル断面の円形を保持できるよう、ケーブルごとの「曲げ半径」に合わせて曲げる必要がございます。

この曲げ半径とは、「R(屈曲半径)」ともいい、ケーブルを90度曲げる場合、ケーブルを曲げた曲線部に一致する円の形の半径を表した数値のことです。

アンテナケーブルの曲げ半径は、主にケーブル太さや品質、素材によって変わりますが、主に上記した「2」「3」など細いケーブルは小さいため曲げやすく、「4」「5」など太くなるほど大きくなるため、コーナーなどに配線する場合もゆるやかに曲げる必要が出てまいります。

またアンテナケーブル配線で、ケーブルを壁や床などに固定する必要が出ることもございます。この場合も、ケーブルを金具などで強く抑えるようにして固定すると、ケーブル断面部の円形が歪み、映像信号にトラブルが生じる原因となります。

そのためアンテナケーブルの配線には、専用の配線クリート、ステップル、ケーブルサドルなど、アンテナ本体を圧迫しない設置具を使用するほか、ケーブルを曲げる部分の前後をこのような器具で固定し、曲げる部分が曲げ半径を下回らないよう固定することも重要となります。

室内用アンテナケーブルの適切な長さとは?

上記のように、室内でアンテナコンセントとテレビなど受信機器を結ぶアンテナケーブルの長さは、ケーブルを部屋の隅にはわせた配線の長さから、多少の余裕がある程度が適切となります。

ただ注意すべき点は、上記の通り、アンテナケーブルは長くなるほど、送信される電波信号の減衰が大きくなります。そのため、あまりにケーブルの余裕を取り過ぎても、テレビに届く電波レベルが低下する原因になってしまいます。

一方で、配線の長さに余裕がなさ過ぎても、部屋の模様替えや、ケーブル配線に引っかかった場合などのトラブルの要因にもなります。

前述の通り、使用するアンテナケーブルが細いものであれば、曲げやすい反面、電波の減衰やノイズの混入が起こりやすく、また衝撃などによる断線も起こりやすく、使用できる長さにも限度がございます。

逆にある程度、太いケーブルの場合は、減衰やノイズ、外部からの衝撃などにも強いため、10メートル程度の長さでも使用できる半面、ケーブルを曲げる際の曲げ半径に注意が必要となります。

一般的な室内用アンテナの長さの目安としては、配線に必要な長さにもよりますが、おおむねアンテナコンセントとテレビなど機器を結ぶ、最小限の長さから、数十センチから1メートル程度の余裕がある長さの製品が適切と申せます。

実際にお部屋で使用する室内用のアンテナケーブルを購入される際には、お部屋のアンテナコンセントから、部屋の壁の端を伝うケーブルの配線を想定して、メジャーなどを使って実際の長さを計ることがもっとも適切と言えます。

ただ、一般的な目安としては、4.5畳の部屋の場合、一般的な壁の幅は、一辺が約2.7メートル程度になります。同じように6畳間は2,7メートル程度と3.6メートル程度の長方形。8畳間は一辺が3.6メートル程度になります。この壁の幅を目安に、実際のアンテナ配線から長さを判断するのもひとつの方法となります。

また、お手元のアンテナケーブルの長さが足りない場合には、前後に二個のアンテナ端子があり、別々の2本のケーブルのプラグを接続できる「中継接栓」を使用することで、2本のケーブルをつなぎ合わせて長いケーブルにすることができます。

ただし、この中継接栓の接続部でも電波の減衰やノイズの混入が起こりうるほか、直径や品質の異なるケーブルは接続できないケースもあるため、注意が必要です。

室内用アンテナケーブルのプラグの種類とは?

室内用のアンテナケーブルには、前述の通り両端に、室内のアンテナコンセントにあるアンテナ端子、およびテレビなど機器側の地デジ、BS/CSチューナー端子に接続するためのプラグが設置されております。

このプラグにも、プラグ部分のメッキの材質。またケーブルに対するプラグの向きや、対応できるアンテナ端子などの種類による違いがございます。

以下、それぞれのプラグの種類と、その特徴や適した用途についてご説明してまいります。

プラグの材質の違いとは?

室内用アンテナケーブルに設置されるプラグには金属メッキが施されておりますが、このメッキの種類にも、主に「ニッケルメッキ」と「金メッキ」の二種類がございます。

ニッケルメッキは、プラグに限らず一般的な金属部品に多く使われるメッキで、その表面色はシルバーになります。

アンテナケーブルに限らず、ニッケルメッキの製品は廉価であることがメリットですが、ニッケルメッキは長く使用している間に、徐々に酸化や腐食が進んでいくことがございます。

特にアンテナケーブルのプラグでは、プラグ部の酸化により生じる酸化膜や、金属部のサビなどの腐食は、電気信号の伝達を妨害し、電波の減衰やノイズが混じる原因になりますので、注意が必要です。

金メッキのプラグは、当然ながらプラグの金属部が金色になります。この金メッキは外観のためではございません。金は非常に安定した物質で、腐食に強く酸化が起こらない製品であるため、ケーブルのプラグ部に金メッキを施すことで、プラグ部の酸化を抑えることができ、長年の使用でも、プラグの劣化による不具合が起こりにくくなるのです。

また金は金属の中でも比較的、柔らかいという特徴もございます。そのため金メッキを施したプラグでは、端子と接続した場合、金の部分が緩衝材となって端子と密着するため、ノイズが混入しにくく、電気信号をスムーズに伝達できるようになるのです。

総じて、プラグ部が金メッキのアンテナケーブルは、プラグの劣化が進みにくく、伝達性能が向上する高性能なケーブルになるため、室内用のアンテナケーブル、特に衛星放送や新4K8K衛星放送をご覧になる場合は、金メッキのプラグを用いたアンテナケーブルがオススメになります。

アンテナ端子の形に対応するケーブルのプラグとは?

現在のアンテナコンセントに使用されるアンテナ端子の形状は、主に「F型端子」「プッシュ端子」になります。

アンテナコンセントやチューナー端子に使用されるアンテナ端子は、短い円筒形の筒状の端子の中央に、小さな穴が開いている形になります。

一方、アンテナケーブル側に設置されているプラグの形状は、いくつかの種類はあるものの、基本的には筒状の端子側にかぶせる筒状の部分と、その中心で針金状に突き出している内部導体の部分になります。

このプラグ側の中心の針金が、ケーブルの内部導体と直結している部分で、筒状の部分を端子の円筒形にかぶせ、端子側の内部導体とつながっている穴の部分に、プラグ側の針金状の部分を差し込むことで、双方の内部導体がつながり、電波(映像信号)を送ることができます。

そのため、端子の穴に差し込むケーブルのプラグ側は、コネクタ(ケーブルと機器などを接続する部分の総称)の「オス」。プラグの内部導体を差し込まれる端子側の部分を、コネクタの「メス」とも呼びます。

F型端子とは、2020年代、現在の住宅に設置されるアンテナコンセントの大半に使用されるアンテナ端子で、円筒形の端子の円筒形の部分にネジ切りが入った形状になっています。またテレビやレコーダー側の地デジ、BS/CSのチューナー端子も、このネジ切りが入ったF型端子になっております。

F型端子に対応するプラグは、スクリュープラグ、F型コネクタ(F型接線)などと呼ばれるもので、端子に合わせる筒状の内側にもネジ切りが入っており、オスとメス、互いのネジ切りを合わせてねじ込んで接続することで、簡単には抜けなくなるという点がメリットになります。

F型端子および対応するプラグは、しっかり接続できて抜けにくいため、衛星放送など電波の周波数帯が高く、接続部からの漏洩やノイズの混入が起こりやすい放送に適していると言えます。

特に周波数帯の高い新4K8K衛星放送の場合は、F型端子に対応するプラグの中でも、電波の漏洩や混入を防ぐシールド性能が高い「4K8K(3442MHz)対応」のものを使用することが必要です。

プッシュ端子とは、F型端子に比べると、やや古い形のアンテナ端子であり、建築が現在よりやや古い時期の戸建て住宅などに設置されているアンテナコンセントは、このタイプの端子が多くなります。

その形状はF型端子とほぼ同じ、プラグ側の内部導体を差し込む穴がある短い円筒形ですが、円筒形の部分にネジ切りのない、すべすべした形状になっている点だけが異なります。

プッシュ端子の特徴は、ねじ切りがない分だけ、差し込む際に力がいらず、抜き差しがスムーズにできるという点です。ただその反面、ケーブルに物などが引っかかることで、簡単に抜けてしまうというデメリットもございます。

そしてプッシュ端子に対応するケーブル側のプラグは、やはり筒状の内側にネジ切りがなくすべらかな形になっているプッシュプラグになります。

なおF型端子用のスクリュープラグ、プッシュ端子用のプッシュプラグとも、端子(メス)側の形状はネジ切りの有無以外、ほとんど違いはないため、異なる端子側に設置することもできます。

ただ形状の違うプラグと端子を合わせると、接触部に傷がつく、抜けやすくなるなどのデメリットも生じるため、できるだけ端子とプラグを対応させることをおすすめいたします。

ちなみに、壁面のアンテナコンセントに設置されるアンテナ端子は、F型端子、プッシュ端子とも、壁から突き出すことでひっかけなどの事故が起こらないよう、一回り大きな円筒形のくぼみの中に設置されて、突出する部分がない形になっております。

他にも、昭和期など建築の時期が非常に古い住宅では、F型端子やプッシュ端子よりもさらに古い、アナログ放送時代のアンテナコンセント端子として、同軸ケーブルの先の外部被覆や絶縁体を切り落とし、外部導体の編組線を折り返して、数センチ露出させた内部導体を直接、端子に差し込む「同軸直付端子」や、同軸ケーブル以前のアンテナケーブルとして使用されていた、細いケーブルを横に二本並べたようなフィーダ線(メガネ線)の先を二股にして接続する「フィーダ端子」などの端子も見られます。

現在でも、同軸ケーブルの先を同軸直付け端子やフィーダ端子に適応する形に変換するアダプタも存在します。

ただ現在のテレビ放送である地デジ放送や衛星放送、特に新4K8K衛星放送の場合、このように古い端子では、電波の漏洩、ノイズの混入などが起こりやすく、携帯電話や無線LANなどの電波の干渉が発生して、電波障害が起こるケースもあるため、お住まいにこのようなアンテナ端子が設置されている場合には、できるだけ早急に、最新のアンテナ端子への交換が必要となります。

また少し古いプッシュ端子のアンテナコンセントも、新4K8K衛星放送へ対応できないケースが多くなるため、衛星放送の4K、8Kチャンネルをご覧になる場合には、4K8K対応型のF型端子へと交換する必要がございます。

なおアンテナコンセントの、プッシュ端子からF型端子への交換は、カバーを取り外してユニットを交換するだけの作業であるため、ご自宅にてDIYで施工できる場合もございます。

アンテナコンセント部のアンテナ端子や、端子部を交換する方法については、以下の各コラム記事にも詳しい解説がございます。

・アンテナコンセントとは?その種類や耐用年数、交換法などを徹底解説!
・テレビコンセントをご自宅で交換することは可能なのか?
・古いテレビアンテナやアンテナ端子は交換するべき? 交換が必要な条件や方法を解説!

アンテナケーブルに設置されるプラグの種類とは?

上記の通り、現在の室内用アンテナケーブルのプラグには、F型端子に対応する内部にネジ切りがあるタイプ。またプッシュ端子に対応するネジ切りのないタイプがございます。

ただその他にも、接続の利便性などを重視して、以下の用なプラグの形状の種類がございます。

S型(ストレート)プラグ

このタイプのプラグは、ケーブルと同じ方向プラグがついており、プラグなどにまっすぐに差し込む形になる、一般的な形状のケーブルです。プラグの形状は、F型端子とプッシュ端子のそれぞれに対応する、ネジ切りのある製品とない製品に分かれます。

L型プラグ

これはケーブルの先端、プラグ部分に小さな箱状などの部品があり、その横にプラグ部分が設置されているケーブルになります。つまりプラグ部分がケーブルの方向からみて直角、L字型に曲がった形で装着されていることになります。このタイプのプラグも、端子側の形状に合わせて、ネジ切りのある製品とない製品が存在します。

前述のようなS型プラグの場合、端子に向かって垂直にプラグ部を差し込むため、設置する条件によってはプラグの付け根でケーブルを極端に曲げることにもなり、ケーブルの歪みによる断線やインピーダンスの狂いなどの原因にもなります。

しかしL型プラグであれば、アンテナコンセントや機器のチューナー端子に接続しても、接続部の真横でL字型のようにケーブルが伸びる形になるため、ケーブルを無理に曲げる必要がなくなり、曲げたケーブルを収めるスペースも必要ないため、テレビなどの裏側の狭い場所への接続や、ケーブルをできるだけ壁に沿わせる配線も可能になります。

F型接栓

これはその名称の通り、ネジ切りのついたF型端子に対応する、ネジ切りのあるプラグです。

ただ回しながら押し込むだけのネジ切りプラグではなく、先端に回転するねじ込み部がついており、先端を回して締め込みながら接続することで、プラグと端子が根元まで固定され、簡単に抜けなくなることが特長です。

このタイプのプラグは、接触不良をはじめ、電波の漏洩やノイズの混入も起こりにくくなるという特性がございます。新4K8K衛星放送に対応するシールド性能を備えたプラグ部分も、基本的にはこのタイプのプラグになります。

プラグ複合型ケーブル

これは上記した各ケーブルの両端に設置されたプラグが「ストレートプラグ‐L型プラグ」「L型プラグ‐F型接栓」「F型接栓‐ストレートプラグ」など、別々の種類になったアンテナケーブルです。

室内のアンテナコンセント側の端子や、機器のチューナー端子の種類、設置位置など、現場に応じて最適の製品を選ぶことで、ケーブル配線が便利になります。

テレビ電波を無線で送信することは可能なのか?

現在ではご自宅に無線LANを設置して、お住まいの中で、パソコンやスマートフォン、タブレット。さらには無線LAN内蔵のテレビなどでも、ワイヤレスでインターネットを利用できる環境を整えておられるご家庭も多いことでしょう。

インターネットの配信サイトなどでは、画質などもテレビ放送と変わらないレベルで、テレビ番組や映画などの配信を視聴できることもあり、地デジ放送や衛星放送も、テレビアンテナからテレビ機器まで、無線で電波を送信することで、アンテナケーブル(同軸ケーブル)に縛られることなく、自由な場所でテレビ放送を視聴することも可能ではないのか、と思われる方もおられるのではないでしょうか。

ただこの点に関しては、技術的な問題ではなく、法律上の壁が存在するのです。

そもそも電波とは、利用できる周波数帯の範囲が有限で、社会全体で使用できる量が限られてくる、公共の財産ともいえるものです。そのため個人に無制限な電波の使用を認めると、電波の混信などで、公共放送や無線などに重大な障害が発生するなど、社会に多大な混乱を招くことにもなりかねません。

そのため日本をはじめ世界各国では法律により電波の使用が制限されており、日本の場合は「電波法」の規定により、無線電波を発信する「無線局」を開設する者は、総務大臣より免許を受ける必要がございます。

この無線局は、テレビ局やラジオ局をはじめ、携帯電話のキャリア会社。航空機や船舶、施設など特定の施設内の無線設備。また個人のアマチュア無線などもすべて該当します。そのため、それぞれの無線局で、区分別の免許を取得する必要があり、各無線局とも、取得した免許の周波数帯以外の電波を使用することは禁止されています。

ただ例外として、特定の周波数帯や、ごく微弱な電波を使用する無線局の場合は、個人で使用しても免許は必要ございません。具体例としては、個人で開局できるラジオのマイクロFM(ミニFM)局。個人の住宅内にある無線LANやコードレス電話などが、免許の不要な無線局になります。

そして個人の機器を用いて、地デジ電波である470MHzから710MHz。また4K8K放送含む衛星放送の電波、1032MHzから3224MHzの周波数帯を送信することも、無線局に該当してしまいます。

個人でこれらの電波を送信する無線局の免許を取得することは不可能に近く、免許なしでこれらの周波数帯を送信することは不法無線局にあたり、電波法違反として、一年以下の懲役、または100万円以下の罰金が科される「犯罪」になってしまうのです。

ただ、テレビ放送の電波で送信される「映像信号」を、専用の無線機器を使用して、ワイヤレスで送信することは、法に触れることなく可能となります。

矛盾した話のようにも思えますが、前述の通り、地デジ放送、衛星放送とも、現在のデジタル放送では、テレビ番組の映像信号を「0」「1」のデジタル信号に変換し、このデジタル信号を電波の波長などに変換して、広範囲に放送している形になります。

この映像信号を乗せた電波をテレビアンテナで受信し、アンテナケーブルを通じてテレビなど受信機器に内蔵されたチューナーで再度「映像信号」に変換してテレビ画面に映し出すことで、地デジや衛星放送のテレビ番組が視聴できる仕組みになります。

したがってこの映像信号を、前述した微弱で免許の不要な電波に変換して、個人の住宅内で、無線によって機器間で送信することは、無線LANなどと同じく、電波法には抵触しないのです。

具体的な方法としては、まず無線LAN機器を内蔵したレコーダー、またはメディアコンセントと呼ばれる、映像信号を無線で送るための外部チューナーを用意します。またご自宅で、無線LAN(Wi-Fi)ルーターによるインターネット環境が整っていることも必要となります。

そしてアンテナコンセントに接続して、テレビ電波(映像信号)を受信しているレコーダーやメディアコンセントと、無線LANルーターとの接続設定を行います。

さらに子機に当たる無線LAN内蔵のテレビやタブレット、スマートフォンなどを、無線LANルータに接続することで、ワイヤレスでテレビ放送を視聴することが可能になります。

ただこの方法の難点としては、無線LANルーターと、テレビなど各受信機器の無線LANの通信規格が一致していないと使用できない。また無線LANの電波は微弱になるため、アンテナからの電波を受信する場合に比べて、テレビ画面が乱れやすいという点になります。

この他にも、ワイヤレスでテレビ放送を視聴する方法としては、同じメーカーのテレビ、レコーダーなどの機器であれば、機器同士のリンク機能を利用する。また地デジ電波レベルが強いエリアであれば、室内アンテナを利用するなどの方法がございます。

テレビ放送をワイヤレスで視聴する方法の具体例は、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。

・テレビアンテナを無線化することは可能なのかを徹底解説!
・テレビ端子(アンテナコンセント)がない部屋でのテレビ番組ご視聴方法
・面倒な工事も不要!2,000円で地デジ放送を楽しめる「室内アンテナ」について!
・室内アンテナの機種選びと設置の方法
・フィルム型アンテナとは何か? 地デジテレビ用でおすすめ、最強の室内アンテナの選び方。ランキングで人気の高性能商品も紹介!
・地デジ用で最強のテレビ室内アンテナを選ぶには? 平面アンテナやブースター内蔵型などおすすめ人気モデルのランキング発表!

アンテナ配線部の機器とは?

すでに少しご説明しておりますが、基本的に地デジ、衛星放送などのテレビ放送は、戸建て住宅などに適切に設置した地デジ、BS/CSのアンテナと、テレビなど受信機器のチューナーを一本の同軸ケーブルで接続するだけでも、受信、視聴することは可能です。

ただその場合、住宅内でテレビ放送を視聴できるテレビなどの機器は、一台のみになります。

ちなみにアンテナ工事業者などが、八木式アンテナやデザインアンテナ、ユニコーンアンテナなど各種地デジアンテナ、およびBS/CSアンテナの「基本設置工事」「標準設置工事」として工事料金を表記する場合、その料金は基本的に、各種テレビアンテナを住宅に設置し、同軸ケーブルのみで屋内の一ヵ所のみと接続する最低限の工事費用。および工事に必要となるアンテナ本体や設置具、ケーブルなどの代金となります。

したがって現在の戸建て住宅などで、地デジアンテナとBS/CSアンテナの双方を設置する。住宅内の各室に設置した複数台のテレビでテレビ放送を視聴する場合には、アンテナ本体と同軸ケーブル(アンテナケーブル)の他に、さまざまな機器の設置と、それら機器の設置工事費が必要となります。

ここでは、一般的な戸建て住宅で使用される、アンテナ配線部の機器、配線部の構造について簡単にご説明してまいります。

まず、一般的な戸建て住宅へのアンテナ工事では、まず基本的なアンテナとして、地デジアンテナ各機種のうち、現場の電波状態と、お客様のご要望に適した機種、モデルを選択して取り付けた上で、衛星放送もご覧になりたい場合は、BS/CSアンテナを追加設置することになります。

そして地デジとBS/CSアンテナなど、二基以上のテレビアンテナを設置する場合、各アンテナから延びる同軸ケーブルを「混合器」という機器でまとめ、一本のケーブルで地デジと衛星放送の双方の電波をまとめて送信します。

これにより、以降のアンテナ配線構造をシンプルにして、ケーブルの長さも抑えることで、配線工事の全体的なコストを抑えることになります。

さらに地デジ電波レベルが弱い地域や、設置するテレビの台数が多い住宅などでは、必要なテレビ電波レベル(強度)を確保するため、テレビアンテナのすぐ近くに、受信した電波レベルを増幅する、屋外用の「ブースター(増幅器)」の増幅部を設置します。

なお地デジアンテナのみを設置する現場では、地デジ電波(UHF波)のみ対応の「UHF帯ブースター」。地デジとBS/CSアンテナの双方を設置する現場では、双方の電波に対応し、混合器の性能も備えた「UHF・BSCS混合ブースター」が設置されます。

またケーブル配線の長さによる電波の減衰などで、屋外用ブースターだけでは増幅性能が不足する場合には、必要な部屋に、室内用ブースターや小型のラインブースター(前置ブースター)などを設置して、電波の増幅レベルを補足します。

ちなみに当あさひアンテナでは、国産大手メーカー製、高品質機器の本体価格を含めた、これら機器の設置工事費として、混合器は「15,000円(税込み)」。UHF帯ブースター設置は「20,000円(税込み)」。UHF/BSCS混合ブースター設置は「25,000円(税込み)」でご案内しております。

ブースター増幅部を経たアンテナ配線は、住宅内の屋根裏空間などに引き込まれ、コンセントと接続して、アンテナケーブルを通じて、電子機器であるブースター増幅部やBS/CSアンテナのコンバーター側に電源を供給する、ブースターの電源部に接続されます。

次に、一本にまとめられた同軸ケーブルを「分配器」という機器に接続します。分配器は1個の入力端子と2個から8個(7個除く)までの出力端子を持つ機器で、出力端子に接続された同軸ケーブルに、入力された電波レベルを等分に分配する装置になります。

この分配器を通して、複数に分配された同軸ケーブル(テレビ電波)を、各部屋のアンテナコンセントまで接続することで、各一基の地デジ、BS/CSアンテナで受信したテレビ電波を、複数の部屋へと届けることができるのです。

この分配器の分配数は、住宅で必要な分配数に、予備の1出力端子を加えたものが使用され、その価格も、分配数が多いほど高額になります。

当あさひアンテナでは、高品質分配器の価格を含めた分配器の設置工事費用として、分配数によって価格は変動いたしますが「5,000円(税込み)」からでご案内しております。

また混合器で地デジ、衛星放送の電波を一本の同軸ケーブルにまとめた場合、前述の通り、アンテナコンセントのユニット部かその先で、双方の電波を再度、2本のアンテナケーブルへと分離する「分波器」を設置して、それぞれのケーブルを地デジとBS/CSのチューナー端子に接続する必要がございます。

新築の戸建て住宅に、テレビアンテナと配線部の工事を行う場合には、上記した各種アンテナの基本設置工事費、および各種機材の設置工事費。その他、現場によって必要となるオプション工事費や機材などの総額となります。

当あさひアンテナでは、アンテナ配線部を含めた新築住宅のアンテナ費用を、高品質機材と高い施工技術を用いて、業界最安に挑む工事費用でご提供いたしております。

新築住宅へのアンテナ設置、また既存住宅のアンテナ増設や交換などをお考えのお客様は、当あさひアンテナのフリーダイヤル、メールフォーム、LINEアカウントまで、まずはお気軽にお問合せいただければ幸いです。

なお戸建て住宅でのアンテナ取り付けに用いられる各種アンテナ機種、およびアンテナ配線部の各種機器については、以下の各コラム記事でもそれぞれ詳しくご説明しております。

(各種テレビアンテナ)

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(ブースター)

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(混合器・分波器)

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(アンテナ配線部)

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お客様満足を大切に あさひアンテナ

アンテナケーブル(同軸ケーブル)について・まとめ

ご自宅のテレビアンテナとテレビ機器を結ぶアンテナ配線、アンテナケーブル(同軸ケーブル)の構造と種類、適したケーブルの選び方については、以上の通りになります。

なおアンテナケーブルについては、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。
・室内のテレビアンテナケーブルを延長する方法とは? アンテナ線なしのワイヤレスで地デジ、衛星放送を見る方法も解説!
・テレビ放送(地デジ、衛星放送BS/CS、4K8K)に合わせたテレビアンテナケーブルの種類と選び方、徹底解説!
・テレビ放送や機器に合わせたアンテナケーブル(同軸ケーブル)の種類と選び方、徹底解説!
・アンテナとテレビを結ぶアンテナケーブル、その種類と性能を徹底解説!
・地デジアンテナとテレビを接続するケーブル(同軸ケーブル)とは? 衛星放送でも使えるケーブルの種類や市場や通販の価格も解説

戸建て住宅へのアンテナ取り付け工事に伴うアンテナ配線に関しては、当あさひアンテナにアンテナ工事をご依頼いただければ、アンテナ工事の基本設置工事費用に含まれるアンテナケーブルの配線を、現場に設置するアンテナ機種などの条件に最適のケーブルと、高い技術で施工いたします。

また室内用アンテナケーブルの選択についても、ご相談いただければ、お部屋の条件に最適の性能を持つアンテナケーブルを、業者ならではの、メーカーからの直接大量仕入れによるスケールメリットを生かした低価格でご提供いたします。

当あさひアンテナのアンテナ工事は、経験、実績とも豊富な弊社スタッフのアンテナ職人による完全自社施工と、弊社のモットー「見えないところもきれいに」に基づき、アンテナ本体の取り付けから、屋外および屋内部のアンテナ配線、機器の設置まで、丁寧な施工で見栄えの良い工事を実践しております。

各種アンテナの標準機種による基本設置工事費用は、DXアンテナ、マスプロ電工日本アンテナ、サン電子など国内一流メーカーのアンテナ本体や基本設置部材や金具、同軸ケーブル、防水加工の費用も含めて、八木式アンテナ取り付けやBS/CSアンテナ追加設置は「15,000円(税込み)」デザインアンテナ設置は「20,000円(税込み)」。最新モデルであるユニコーンアンテナ設置は「キャンペーン価格」でご案内しております。

また地デジアンテナの場合は20素子(相当)になる標準モデルの他、各アンテナ機種で受信性能が高いモデル。対候性が高く風雨などに強いモデルもご用意しているため、電波状態、自然環境など、さまざまな現場へのテレビアンテナ設置にもご対応いたします。

またアンテナ工事を行う前に必要となる、現地の電波調査、お見積もりについても、弊社では出張料、キャンセル料などの各種費用も含めた「完全無料(0円)」で実施いたします。

電波調査では、お住まいのさまざまな位置にて、電波レベルや方向、品質などを正確に測定して、受信性能から外観性、対候性まで、現場の条件で可能な限り、お客様のご希望に対応できる最適のアンテナ工事をご提案いたします。

なお業者による電波調査、見積りについては、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。
・地デジ放送、衛星放送(BS/CS)テレビアンテナ工事の現場で必要な「電波調査」の方法とは?
・地デジや衛星放送のテレビアンテナ工事費用がいくらかわかる「見積もり」とは? 業者、会社ごとの設置費用の相場や選び方を解説

そしてアンテナ工事が完了した後のアフターフォローについても、業界最長クラスである施工完了日からの「10年保証」をご用意しており、お客様には末永くご安心していただけます。

アンテナ配線を含めた、各種アンテナ工事については、当あさひアンテナのフリーダイヤル。もしくは公式サイトのメールフォーム、LINEアカウントまで、どのようなご相談でも、まずはお気軽にお問合せくださいませ。

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アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。