外見、寿命、性能すべて優れるテレビアンテナ・ユニコーンアンテナとは? 特徴とメリットデメリットから設置工事の料金まで紹介

2024年05月11日

2024年(令和6年)の現在、戸建住宅などの建物に設置されるテレビアンテナと言えば、地上デジタル放送(地デジ放送)用の地デジアンテナと、衛星放送(BS放送、CS放送、新4K8K衛星放送)用のパラボラアンテナであるBS/CSアンテナになります。

そのうち、ケーブルテレビ(CATV)やインターネットの光回線を利用する光テレビ(ひかりTV)で各テレビ放送のチャンネルをご覧になっているご世帯を除き、ほとんどの戸建て住宅に設置される基本的なテレビアンテナが、地デジアンテナ(UHFアンテナ)になります。

ご新居へとお引っ越しされた後なども、これら地デジ用アンテナに加え、お客様のご希望に応じて衛星放送用のアンテナも追加で設置、増設することにより、地デジ放送や衛星放送の有料チャンネル、4K、8Kチャンネルなどにて、さまざまな番組を楽しむこともできます。

これまで主に、戸建住宅などへの取り付けに使われてきた地デジアンテナの種類は、昭和のアナログ放送時代から現在まで使われている古典的な八木式アンテナ。そして地デジ放送のスタート後に誕生して、現在ではとても人気を集めているデザインアンテナの二種類でした。

テレビアンテナに限らず、世の中の家電製品などさまざまな商品の多くは、より性能に優れた新機種が登場すると、古い機種は消えてゆくものです。

ただ旧機種と新機種が共存している場合は、それぞれの機種に別個の優れた部分があって、用途や現場によって使い分けられるケースが多くなります。八木式アンテナとデザインアンテナも、ちょうどそのような関係であると言えるでしょう。

そして、今から7年前の2017年(平成29年)に登場した、地デジアンテナの第三世代であり、現状の最新機種が「ユニコーンアンテナ」と呼ばれる機種になります。

この機種は、八木式アンテナとデザインアンテナで優れた部分の多くを受け継いだ、まさに新世代と言える地デジアンテナ機種になります。

当コラムでは、このユニコーンアンテナの特徴と主な設置方法、工事にかかる費用の相場や工事を依頼できる業者。そして主に旧モデルと比較して、ユニコーンアンテナが優れる点や、やや及ばない点などの関連する情報や、実際の設置の事例、取り付けの注意点などを一覧でご紹介してゆきます。

当コラムの情報をお読みいただくことで、地デジアンテナ各モデルを比べての特徴やメリット・デメリットなどの概要をご理解の上、お住まいやご要望にもっとも適した良い地デジアンテナ機種をご検討、お選びになる参考にしていただければ、弊社としても幸いに存じます。

従来の地デジ用テレビアンテナの機種とは?

現在の地デジ放送は、日本全国でも複数の都府県ごとに、地デジの放送内容で分類した「広域圏」別に、例えば関東広域圏の東京スカイツリーのように、非常に広い範囲に地デジ電波を送信する中心的な電波塔「基幹局(送信所、親局)」と、その周辺、主に地デジ電波が届きにくくなる位置に設置され、基幹局や他の電波塔からの地デジ電波をリレー形式で受信して、電波塔内で増幅して周辺の一帯に送信する、数多くの「中継局(サテライト局)」を設置されています。

このような形式で、地デジ放送では広域圏内、ひいては全国でもほとんどのエリアを放送範囲としてカバーしているのです。地上を伝送される放送の形から、地デジ放送(それ以前のアナログ放送も)は、衛星放送との対比も含めて「地上波放送(地上波テレビ放送)」と呼ばれます。

そして地デジ電波は、UHF波(極超短波)のうち、470MHz(メガヘルツ)から710MHzまでの周波数帯を使用しており、波長の幅は約40センチから60センチ程度になります。

このUHFの周波数帯を6MHzごと、40の物理チャンネル(13chから52ch)に分配し、エリアごとの各放送局(テレビ局)へと配分しています。

したがって地デジアンテナもすべての機種が、基本的に、地デジ電波(UHF波)の周波数帯を受信することに特化した「UHFアンテナ」になります。

地上波テレビ放送は、1953年(昭和28年)2月1日に放送を開始した日本初のテレビ放送、アナログ放送から、2003年(平成15年)12月1日より日本の三大都市圏をはじめにスタートした地デジ放送へと、数年の移行期間を経て、2011年(平成23年)7月24日の正午、アナログ放送が終了(完全停波)したことで、地デジ放送へと転換されました。

アナログ放送と地デジ放送には、放送されるチャンネルや番組内容に違いはありませんでした。

その違いは、アナログ放送がテレビの映像信号を、そのまま電波の強弱に変換して放送していたのに対し、デジタル放送では、映像信号を「0」「1」のデジタル信号に変換し、それを電波の波長に変換して放送しています。

これにより、放送電波としてVHF(超短波)とUHFの幅広い周波数帯を使っていたアナログ放送の時代に比べて、地デジ放送では周波数帯を大きく削減しながら、約4.5倍の情報を送信することが可能になっております。

結果、地デジ放送では、映像のハイビジョン化や高音質化。画面の乱れが少ないクリアな映像。またデータ放送や文字放送、マルチ編成、ワンセグ放送などの、数々の新機能を実現しました。

なお地デジ放送のUHF波は、空間を伝わるにつれて電波レベル(強度)が減衰(弱まり)していく他、山地などの障害物にも遮られます。そのため上記のように多数の電波塔により、リレー形式で広域圏のすみずみにまで電波を送信する必要があるのです。

したがって、日本国内でも電波塔の距離や地形の影響により、日本国内でも地域によって受信できる地デジ電波レベルが変わってきます。

このおおよその電波レベルごとに地域を分類したものが「電界地域」と呼ばれます。電界地域に統一された定義はないため、分類や基準が異なる場合もございますが、一般的には、電波レベルを示す単位「㏈(デシベル)」を基準に「強電界地域(80㏈以上)」「中電界地域(80㏈から60㏈)」「弱電界地域(60㏈以下)」の三通りのエリアに分類されます。

なお、㏈によって示される地デジ電波の強さは、例えば10㏈の2倍の強さであれば20㏈になるといった計算法ではなく、10を定数とした常用対数で表されますので、ご注意ください。

この地デジ電波には、障害物にぶつかってもある程度はその向こう側で広がる、音のような性質もありますが、高層ビルなどの建物にぶつかった際に、反対側の直近の一帯。また住宅密集地で家と家の間の狭い空間などには、十分に届かないこともございます。

一方で、電波を反射、吸収する金属やコンクリートその他の素材が使われていない一般の住宅では、一定の減衰は生じるものの、屋根や壁、窓を通して、地デジ電波が屋内まで到達します。

他にも地デジ電波は、気候の変化による空気の状態に影響され、同じ場所でも一年を通して6㏈程度の変化がある他、雨や雪などの悪天候では水分に吸収されて、地デジ電波レベルが大きく下がるという性質もございます。

現在の地デジアンテナは、機種によって対応できるエリアや設置場所は異なるものの、このような地デジ電波の性質を踏まえて、安定した受信を実現できるよう開発されたUHFアンテナになります。

以下、ユニコーンアンテナと比較するために、従来の主な地デジアンテナモデルである、八木式アンテナ、デザインアンテナの特徴について解説してゆきます。

なお地デジ放送の基礎知識や、地デジ電波が持つさまざまな性質については、以下の各コラム記事でそれぞれ詳しく解説しております。

・地上デジタル放送の「地デジ電波」基礎知識

・現在の地上波テレビ放送で地上デジタル放送が開始されたのはいつ? デジタル放送とか何か、その仕組みや特徴も全解説!

・地デジアンテナ設置に重要となる「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」とは

・徹底解説!強・中・弱の地デジ電界地域に適したテレビアンテナ工事の選び方、調べ方は?

・地デジ電波の強さと品質を示す「dB」「MER」「BER」とは何か?

・地デジの「水平偏波」「垂直偏波」の違いとは?

・地デジアンテナを設置する高さの設定で重要となるハイトパターンとは? 地デジ電波を受信するために適切なアンテナの高さとは?

・地方チャンネル(独立放送局)とはどういうものか?

八木式アンテナとは?

『受診性能では今でも最強!ただ見た目と風雨への強さに難がある昔ながらのアンテナ機種』

八木式アンテナとは、上記した通り、現在でも戸建て住宅の屋根の上で、マスト(ポール、支柱)の先に固定される形でよく見られる。魚の骨のような形をしたアンテナです。

大正時代である1920年代に、東北帝国大学(現・東北大学)教授、八木秀次博士と宇田新太郎博士の陽動研究によって開発された八木式アンテナは、昭和期にアナログ放送がスタートした当初から使用されている、非常に古典的でシンプルな構造を持つアンテナになります。

なお、その名前の由来は、アンテナの特許を取得した八木博士ですが、現在では実質的に研究を主導した宇田博士の名前も織り込んで「八木・宇田アンテナ」の正式名称でも呼ばれます。

アナログテレビ放送の時代は、八木式アンテナがほぼ唯一の地上波用テレビアンテナであり、現在の地デジアンテナよりやや大型で平面的な「VHFアンテナ」が主に使用されていました。また地方チャンネルが受信できる一部の地域では、その上にもう一基、現在のものとほぼ同じ形の、地方局用UHFアンテナが設置されました。

八木式アンテナの基本的な設置場所は、昔から見られる通り、住宅の屋根の上に「屋根馬(やねうま)」という、マストを立てる四脚の固定具を置き、屋根馬に固定したマストの先にアンテナを設置。

その後、屋根の四方からステンレスワイヤーなどの「支線(ステー)」を、マストや屋根馬にバランスよく張り、アンテナごとしっかり固定するという形になります。

他にも近年では、住宅の屋根の上に、あらかじめ設備として、内部に配線を通すことができるアンテナ固定用のマストが設置されている場合もございます。これらマストへの設置であれば、衛星放送用BS/CSアンテナとセットでの設置も、アンテナを一ヵ所にまとめられるため行いやすくなります。

また壁面などに固定して、垂直にマストを立てることができる「サイドベース」という設置具を用いて、住宅の外壁や破風板(屋根の張り出し部)ベランダの手すり部などに設置する。外部から見えないベランダの内側空間に固定する。小型モデルを軒先などから吊り下げるなどの取り付け方法もございます。

現在の地デジアンテナとしての八木式アンテナは、矢印のような骨組みに、短い横棒がいくつもついたような形になります。この横棒は「素子(エレメント)」と呼ばれる、地デジ電波を受信するパーツです。このように、素子によって構成されるアンテナを「素子アンテナ」と呼びます。

八木式アンテナは、魚の頭に見える側とは反対側の先端が、受信性能を発揮するアンテナの正面側に当たります。この先端から、いくつもの横棒が並ぶ、背骨部分の大半は、正面から届く地デジ電波を集めて送る「導波器(ディレクター)」という部分です。

そしてアンテナ正面とは反対側の端にあたる素子は、導かれた電波を集める役割を果たしている「放射器(輻射器、投射器、ラジエーター)」にあたり、この素子を「給電素子」とも言います。

この給電素子は「給電部」と呼ばれる、同軸ケーブルがつながっている小さなボックス状の部分と一体化しており、集められた地デジ電波をケーブルから住宅内に設置されたテレビなど受信機器へと送る役割を果たします。

魚の頭に当たる部分は「反射器(リフレクター)」と呼ばれる部分で、アンテナを通り過ぎる地デジ電波をラジエーターの側へと押し返すと同時に、別方向から届く余計な電波(ノイズ)も反射して防ぐ役割を果たしています。

この反射器は矢印の先端上の形に、複数の「反射素子」を設置した形になりますが、8素子など小型モデルでは、矢印型でなくやや長めの反射素子が一個だけで反射器になっている場合もあります。

八木式アンテナは導波器に並ぶ「導波素子」の数が多いほど、より高いレベルの電波をキャッチでき、つまり受信性能が高くなります。

地デジ用の八木式アンテナは、導波素子の数に、放射器、反射器をそれぞれ1素子とした数を「素子数」といい、この素子数が受信性能を示す数値になります。このような素子アンテナの構造を持つ八木式アンテナは、その他の構造のアンテナに比べて、受信性能が高まりやすい性質がございます。

また八木式アンテナはその形状と構造から、指向性(アンテナの真正面を中心とした一定の角度内でのみ受信性能が高くなる性質)が高く(受信できる範囲が狭く)、その分、同じ素子数でも範囲内での受信性能が向上する性質も備えています。

八木式アンテナ本体には、素子数(受信性能)別で、主に8素子、14素子、20素子のモデルが存在し、それぞれがほぼ強・中・弱の電界地域に対応できます。

他にも八木式アンテナと同じ構造で「高性能素子(Ⅹ型の固定部の上下左右などに素子パーツを並べた素子)」を使用して、通常モデル約4台分の受信性能を発揮する上、27素子、30素子などの多素子モデルや、5素子程度の小型でも通常モデルと同等の受信性能を発揮する「超高性能アンテナ(パラスタックアンテナ)」も存在します。

また地デジ電波のすべての周波数帯(物理チャンネル)を受信できるUHFアンテナを「オールチャンネル用」と呼びますが、八木式アンテナには、13chから34chより36chまでの物理チャンネルにしか対応しない分、やはり受信性能が向上する「ローチャンネル用」などのモデルも存在し、対応する物理チャンネルのみが送信されているエリアで利用されます。

このような本体の受信性能の高さに加え、八木式アンテナは通常、地上から10メートル程度の高さに設置されるため、地デジ電波を遮る周辺の障害物に影響されにくく、受信感度が高くなります。

総じて八木式アンテナは、アナログ放送時代のVHF波に対応できるアンテナとして、受信性能を第一に考えて使われてきたアンテナ機種であるため、現在でも地デジアンテナ機種の中では、総合的にもっとも高い受信性能を発揮します。

そのため強・中・弱の各電界地域はもちろん、パラスタックアンテナであれば、電波塔から距離が遠く、受信範囲外に当たる微弱電界地域でも、安定した地デジ受信が可能になります。特に弱電界地域などでは、高性能の八木式アンテナを屋根の上に設置する以外に、地デジアンテナ設置の選択肢がないケースも多くなります。

さらに古くから存在する機種で、現在では設計や製造、設置の技術が完成されていることもあり、他の機種に比べ、本体価格や設置費用がもっとも低価格になる地デジアンテナ機種でもあります。

一方で、受信性能を保証する昔ながらの形状と設置位置は、八木式アンテナの弱点にもつながります。

八木式アンテナの形状は、素子数が多いほど導波器の部分が長くなり、全体が大型になります。

一般的な20素子モデルの大きさは、メーカーやモデルによっても異なりますが、全体の長さは140センチ前後。横幅が35センチ前後。高さは50センチ強で、重量は1キロ前後と、現在の地デジアンテナとしてはやや大型になります。

8素子や14素子など素子数が少ないモデルはその分、導波器も短くなるため、全体的にも小型になりますが、半面、27素子や30素子のパラスタックアンテナは、全長が2メートルから3メートル弱と大型で、重量も重くなります。

さらに機器部がむき出しの形状で、屋根の上のマストに立てられることから、近年のデザイン性の高い家の外観や周辺の景観の中で目立ってしまい、見た目に悪影響を与えるデメリットがございます。

そのため、景観地域などでは景観条例によって設置できないこともある。アンテナの一部が隣家の敷地に割り込む越境問題が生じることもある。屋根の上に太陽光パネルを設置している住宅では、パネルに影を落として発電に悪影響があるなどのデメリットも出てまいります。

そしてもうひとつ、やはり形状と設置位置から、台風などの風雨や雪、海沿いの潮風によりサビが進む塩害。アンテナに鳥が留まり、酸性のフンで腐食する鳥害などの影響を受けやすく、経年劣化が進行しやすいため、耐用年数(寿命)が短くなることです。

八木式アンテナの寿命は平均10年程度とされています。環境の穏やかな現場では、それ以上の長期にわたって安定して使用できるケースもございますが、逆に台風や雪、潮風の影響が多いなど、環境の厳しい現場では、指向性の高さもあって、10年未満で角度のズレによる受信不良などのトラブルが生じることもございます。

特に老朽化で耐久力の落ちた八木式アンテナでは、台風など大きな自然災害の際に、屋根の上でマストごと傾く、さらには倒壊して屋根材を傷つけ、またアンテナが屋根から落下して大変な事故にいたる場合もございますので、注意が必要です。

これら、八木式アンテナのデメリットを抑える対処法としては、まず壁面やベランダの内側など、外部から見えにくく、風雨なども避けやすい上、メンテナンスも行いやすい位置に設置するという方法がございます。ただこの場合、設置位置が低くなる分だけ、受信感度も低くなることも考えられますので、ご注意ください。

もうひとつ自然環境への対策としては、八木式アンテナにも、近年では軽量化で耐風性を高めたモデルから、ステンレスモデルや雪害用モデル、塩害用モデルなど、設計や素材、表面加工によって自然環境への対策を施したモデルも存在します。

現場の環境に合わせて、このようなモデルを採用することで、八木式アンテナでも経年劣化を抑えてトラブルを防止することに、一定の効果が期待できます。

なお、当あさひアンテナでは、八木式アンテナの基本設置工事(アンテナ本体設置と同軸ケーブルのみによる配線を行う最小限の工事)について、DXアンテナ製、軽量で耐風性も高い高品質20素子モデル「UA20」本体と、屋根馬やマスト、支線(ステー)と同軸ケーブルなど基本的な部材、防水処理をセットにして、税込み15,000円からでご案内しております。

設置位置についても、屋根の上の他、現場の条件で可能であれば、サイドベースを用いた壁面設置やベランダの内外への設置など、さまざまさ設置方法にご対応いたします。

また屋根馬を用いた屋根の上への八木式アンテナ設置は、通常は屋根の面と面が合わさった頂点の部分にしか屋根馬を設置できません。

しかし当あさひアンテナでは、水平器という機器を用いて、屋根馬の脚をバランス良く加工することで、屋根の斜面にも八木式アンテナを垂直にバランスよく立てる技術を持っております。この技術によって、屋根の上に八木式アンテナを立てる場合でも比較的、目立たず、風雨などを避けやすい設置も可能となります。

他にも八木式アンテナ本体では、各素子数のモデルやパラスタックアンテナ、ローチャンネル用から、ステンレス製や塩害用、雪害用などのモデルもご用意しておりますので、受信環境、自然環境とも、さまざまな条件の現場に適した設置工事をご提案できます。

八木式アンテナの本体や、各モデルの違い、また設置の方法などについては、以下の各コラム記事にも詳しい解説がございます。

・地デジテレビアンテナ界の最長老「八木式アンテナ(八木アンテナ)」とは?特長や設置位置、メリット・デメリットまで解説!

・地デジ「八木式アンテナ」に適した住宅の条件とは? アンテナ設置工事の特徴や種類を徹底解説!

・屋外用地デジアンテナは八木式アンテナが最強? 人気のデザインアンテナ、ユニコーンアンテナと特徴比較&おすすめの選び方紹介

・新築戸建てのテレビアンテナ工事費用を安くできて高性能の八木式アンテナとは? アンテナ種類の選び方や業者の料金相場を解説

・高利得、高性能な地デジ用パラスタックアンテナ徹底解説

・地デジUHFアンテナのオールチャンネル対応とローチャンネル用とは? テレビが映らない原因と受信レベルを上げる対処を解説!

デザインアンテナとは?

『見栄えが良くて風雨にも強い!ただし受信性能から地域や場所を選ぶアンテナ機種』

上の項でもご説明いたしましたが、アナログ放送時代にほぼ唯一のテレビアンテナ機種として、八木式アンテナが使われ続けていた理由は、その受信性能と、当時のテレビ電波(VHF)の波長の幅、約1.4メートルから3.3メートルに対応できるアンテナであったためです。

しかしアナログ放送から地デジ放送への転換で、地デジ電波(UHF)の波長の幅がおおよそ40センチから60センチと短くなったことで、対応する地デジアンテナ(UHFアンテナ)も小型化を実現できるようになりました。

その結果、従来の八木式アンテナのデメリットをカバーできる新機種として登場し、2009年(平成21年)頃より普及しはじめた、地デジアンテナの第二世代にあたる機種が、デザインアンテナです。

デザインアンテナとは、広義には、本コラムでご紹介するユニコーンアンテナや、マストの先に、横長の楔のようなカバーに覆われたアンテナを設置した、横型アンテナと呼ばれるモデルなど、デザイン性の高いアンテナの総称とされることもあります。

ただ一般的なデザインアンテナとは、縦長かつ薄型の長方形であるパネル状の箱のようなケースに、アンテナ機器部を収めた「平面アンテナ」とも呼ばれる地デジアンテナ機種を指します。

デザインアンテナはその形状から、住宅の壁やベランダの手すり部などへの設置を前提にした地デジアンテナです。

具体的な取付方法は、設置する壁面やベランダの手すりなどに、それぞれ対応する固定具を設置し、デザインアンテナ本体を取り付けて、左右に角度調整を行う形になります。

他にも八木式アンテナと同じく、屋根の上のマストに固定されることや、越屋根や差し掛け屋根など、屋根の上に壁状の部分がある住宅では、その位置に設置されることもございます。

さらに、強電界地域で屋根や壁、断熱材などに電波を反射する金属や、吸収するウレタンなどの素材が使われておらず、十分なレベルの地デジ電波が屋内まで届く。空間に設置スペースや、作業者が出入りできる点検口などがあるといった条件が整っていれば、住宅の屋根裏、天井裏(上階と下階の間)の空間にも設置が可能です。

デザインアンテナはその平面型の形状と主な設置位置から、他にも壁面アンテナ、薄型アンテナ、フラットアンテナ、ケースアンテナ、ボックスアンテナなどとも呼ばれることがあり、アンテナ本体でも表側のほぼ一面が、地デジ電波の受信性能(指向性)を発揮する正面側にあたります。

なおデザインアンテナの内部構造は、ある大手メーカー製モデルの例をあげると、内部にケースに収まる形で、中央に縦長のスロット(切れ目)が入った金属板が設置されており、そのスリット部に導波器と放射器、給電部に当たる部分が並んでいます。

この金属板で電波を受け止めると、スロットの中央部に近い部分に電波が集まる性質があり、このような構造のアンテナをスロットアンテナと呼びます。

スロットアンテナの大きさは受信する電波の波長の幅によって決まるため、デザインアンテナの外観的なサイズは、メーカーやモデルによっても異なりますが、おおむね高さ60センチ前後、横幅は20センチから25センチ強。厚さは設置具を含めて十数センチ程度になります。

ただデザインアンテナには、同じメーカー製の同モデルでも、ホワイト、ブラック、グレー、ブラウンなどのカラーバリエーションが豊富という特徴がございます。

またデザインアンテナの受信性能は、基本的に20素子相当と26素子相当の二種類になり、26素子相当は上記の範疇でやや本体が大型になります。

他にも3素子相当や16素子相当程度で受信性能は低くなりますが、上記の通常モデルよりも本体が小型となり、屋外の他にも、付属のスタンドなどで室内への窓際設置も可能となるコンパクトモデルのデザインアンテナも存在します。

デザインアンテナのメリットは、まず住宅の壁面などにスッキリと設置され、本体色も壁面などと合わせることで、家の外観に調和して美観が良く、景観を含めた見た目に悪影響を与えない点になります。そのため景観地域でも問題なく使用でき、越境問題もまず起こらない。また太陽光パネルにも悪影響を与えないなどのメリットも生じます。

特に屋根裏空間などの屋内設置が可能であれば、強風や豪雨などの影響をほとんどカットしてメンテナンスフリーで長寿命を実現できる他、住宅の外見、外装にもまったく影響しない施工が可能となります。また現場の条件によっては、外壁への設置より高い位置を確保できることで、より受信感度が向上するケースもございます。

さらに内部機器がカバーに覆われた構造と、八木式アンテナより指向性が低い(受信範囲が広い)点。壁などへと面で固定する設置方法により、風雨や雪、潮風や鳥の影響なども受けにくくなり、経年劣化が進みにくく、角度のズレなどのトラブルも生じにくくなります。

そのため、デザインアンテナであれば屋外設置でも、平均的な耐用年数(寿命)が15年から20年程度と長くなる点も大きなメリットです。

このようにデザインアンテナは、従来の八木式アンテナでは避けることが難しかった問題をカバーできる機種として、現在では地デジアンテナ新規設置のご依頼において、人気ナンバーワンの機種になっております。

一方でデザインアンテナには、八木式アンテナにはどうしても敵わないデメリットもございます。

デザインアンテナは上記の通り、素子を使用しないスロットアンテナの構造になり、その受信性能は、八木式アンテナのような素子アンテナに換算した「素子数相当」の数値で表されます。

ただ、同じ素子数(相当)の機種であっても、素子アンテナである八木式アンテナは、素子数の範疇で受信感度が高めになりやすい傾向があるのに対し、素子を使用しない(外部から見えない)デザインアンテナ等の機種は、受信感度が低めになりやすい傾向がございます。

さらに指向性が広い分、角度のズレなどには強くなりますが、同じ素子数でも受信できる範囲の感度はやや低くなり、ローチャンネル用などのモデルも存在しません。

このような本体の受信性能に加えて、デザインアンテナは、屋根の上に比べると設置位置が低くなる分だけ、周辺の障害物などに影響を受けやすくなり、受信感度が低くなる傾向がございます。

そのためデザインアンテナは、基本的には強・中電界地域向けの機種となり、受信できる電波レベルそのものが弱まる弱電界地域では使用できないケースもございます。

さらに強・中電界地域でも、高層建築の近隣や住宅密集地の壁面など、地デジ電波が遮られて弱まる環境では、弱電界地域と同様、デザインアンテナを使用できない場合も出てまいります。

このようにデザインアンテナは、八木式アンテナに比べると受信感度が弱まり、使用できるエリアや現場の条件が狭くなる点も、大きな弱点のひとつと申せます。

その点から地デジ電波レベルの変動にも影響を受けやすく、例えばアンテナ工事の専門業者ではない、家電量販店やホームセンター、ハウスメーカーなどの下請け業者が設置を担当した場合、設置した時点では十分なレベルの地デジ電波を受信できていても、その後、季節や気候による電波レベルの低下で、地デジ放送の画面が乱れるといったケースも考えられます。

そのため特にデザインアンテナ設置に当たっては、事前に綿密な電波調査を行い、電波レベルの変動を見越して受信レベルに余裕のある設置を行う、アンテナ工事のプロである専門業者にご依頼になることをオススメいたします。

なおデザインアンテナで受信感度の低さをカバーする方法としては、屋根の上など高い位置に設置する方法もございますが、八木式アンテナには受信感度が及ばない上、デザインアンテナのメリットである外観性や風雨への強さがやや損なわれ、マストへの設置では、老朽化による傾きや倒壊が発生することも考えられます。

その他、デザインアンテナには、八木式アンテナに比べると本体価格や設置費用がやや割高となる。アンテナを電波塔の方向に向けられる側の壁面にしか設置できない。またサイドベースを使ってその他のアンテナを壁面に設置する場合も同様ですが、壁面への設置では、住宅の壁にビス穴を開ける必要が出るなどのデメリットもございます。

なお当あさひアンテナでは、デザインアンテナの基本設置工事について、DXアンテナ製の高品質20素子相当モデル「UAH201」。または強電界地域専用のコンパクトモデルとして、マスプロ電工製の業界最小級モデル、スカイウォーリーミニ「U2SWLC3」を各カラーバリエーションでご用意し、アンテナ本体と基本設置具。白黒2色の同軸ケーブルをセットにして、税込み20,000円からでご案内しております。

なお住宅壁面の設置では、弊社では極細のビスを使用し、お住まいへの壁面への加工は最小限にとどめ、ビス穴には防水用の変性シリコンを丁寧に注入し、雨水の浸み込みなどによる腐食を予防する、丁寧な施工を実施しております。

またデザインアンテナの屋根裏、天井裏への設置工事も、現場の条件から可能である場合は、特殊工事費はご無用の、基本設置工事費のみでお引き受けいたします。

通常の壁面設置についても、まず慎重な電波調査を行い、気候や天候による電波レベルの変動も踏まえて、デザインアンテナでも安定した地デジ電波レベルを確保できる設置を実施いたします。

弊社の施工例として、周辺環境などの影響で、壁面では十分な受信レベルを確保できず、デザインアンテナの設置が難しいと思われた現場でも、ピンポイントで十分な地デジ電波が届くポイントを割り出し、設置が可能となったケースもございます。

他にもデザインアンテナでは、26素子相当モデルや、平面アンテナ以外の横型アンテナなどのご用意もございますので、現場の受信環境、周辺環境などで可能な限り、デザインアンテナ取り付けのご要望にご対応いたします。

なおデザインアンテナ本体の特徴や種類、屋根裏空間などを含む設置方法。デザインアンテナの取り付けで起こりやすい失敗と、失敗を避けるポイントなどについては、以下の各コラム記事にも詳しい解説がございます。

・地デジ用テレビアンテナ一番人気のデザインアンテナとは? 価格から工事費用、料金相場、失敗しない業者の選び方まで徹底解説!

・業界最小デザインアンテナ!マスプロ電工「スカイウォーリーミニ」のメリット・デメリットとは? 失敗しない取り付け例も解説!

・新築戸建てテレビアンテナ設置におすすめのデザインアンテナとは? アンテナ種類の比較と選び方、業者の工事費用の相場まで解説

・デザインアンテナ設置にデメリット? 工事の失敗例、費用や特徴、選び方、ユニコーンアンテナとの比較を解説

・デザインアンテナ工事の失敗例とは? メリット、デメリットから取り付け費用まで解説

・地デジ用テレビアンテナ「デザインアンテナ」の失敗しない取り付け工事とは? 価格や工事費用、料金の相場や業者選びも徹底解説

・デザインアンテナ取り付けでテレビ視聴の失敗例とは? 工事の費用やメリット・デメリット、失敗しない設置方法の選び方まで解説

・地デジ放送テレビ用・デザインアンテナおすすめ機種の選び方は? 人気ランキングから業者の工事費用、価格の相場まで徹底解説!

・人気地デジアンテナ、デザインアンテナのメリットとデメリットとは? その失敗例から、適切な取り付け工事の選び方と費用を解説

地デジアンテナの超新星「ユニコーンアンテナ」とは?

上記の通り、地デジ放送のスタートから長年にわたって、地デジアンテナの主な機種は、受信性能に優れ、幅広いエリアで使用できる半面、外観性や対候性にやや問題がある八木式アンテナ。逆に見た目に優れ風雨などにも強い半面、受信性能がやや低いため、設置できるエリアや現場か限られるデザインアンテナの二種類でした。

したがって現場の地デジ電波レベルや周辺環境などによっては、デザインアンテナをお求めのお客様でも、受信レベルを確保できないため、設置できないというケースも多くございました。

そのような状況を打破すべく登場したのが、地デジアンテナの第三世代モデル、ユニコーンアンテナになります。

このユニコーンアンテナとは、マスプロ電工より2017年(平成29年)に発売された地デジアンテナ機種「U2CN」の愛称であり、名称は同社の登録商標にもなっております。

ユニコーンアンテナこと「U2CN」は、長さは約67センチ、直径は12センチから14センチ程度と、細身のほぼ円筒形のテレビアンテナで、カラーバリエーションは、つやの無いマットな質感の「ウォームホワイト(WW)」「ブロンズブラック(BB)」すなわち白と黒の2色が存在します。

より正確には、アンテナの受信面に当たる正面側の下部に「UNICORN」「U2CN」「MASPRO」と、アンテナ名や会社名のロゴが、三行に並ぶ形で印字され、直径は左右にやや広くなります。そして正面側の反対、裏面は切り落としたような平面になっております。

ロゴがある本体正面の下部は、樹脂カバー部が扉のように左へ開けることができる形になっており、その内部には、ボルトによりマストの先端へ設置する固定部と、アンテナケーブルの接続端子が存在します。

このようなデザイン性の高さから、ユニコーンアンテナは2018年(平成30年)度のグッドデザイン賞も受賞しております。

ユニコーンアンテナの設置方法は、このカバー内部の固定部を使用し、八木式アンテナと同じように屋根の上のマストの先端に固定する。または屋根の張り出し部(破風板)や、壁面の高所などにサイドベースなどの金具を取り付けて、固定したマストに設置します。

マストに取り付ける際、アンテナの正面側を電波塔の方向に向けて、左右に角度調整を行うことになります。なお、いずれの設置方法でも、ユニコーンアンテナが屋根の上に立つような形で設置することが必須です。

ユニコーンアンテナの名称は、その形状が、ギリシャ神話などに登場する、一本の角が生えた白馬のような伝説上の生物「ユニコーン」の角に似ていることに由来します。

また現時点では、ユニコーンアンテナは「U2CN」の1モデルのみで、受信性能は20素子相当、水平偏波対応モデルになります。その詳しい内部構造は不明ですが、おそらくデザインアンテナと同じスロットアンテナの金属板を円筒形に丸めた「シリンドリカル・スロットアンテナ」。もしくは素子をリング状(ループ)にしたループアンテナをいくつも重ねたものだと考えられます。

このユニコーンアンテナは、地デジアンテナの第三世代として、八木式アンテナとデザインアンテナのメリットのみの融合を図ったアンテナ機種になります。

以下の項では、このデザインアンテナの特徴やメリット・デメリットを、従来モデルである八木式アンテナ、デザインアンテナと比較する形で、ポイントことにご紹介してまいります。

ユニコーンアンテナのメリット1:設置の美観はデザインアンテナとほぼ互角!

ユニコーンアンテナは、その非常にスタイリッシュな外観から、住宅の高い位置に設置しても、アイスキャンディを思わせる尖塔か装飾のような見た目になり、八木式アンテナのように悪目立ちすることはございません。

そのため住宅のデザイン性や景観にも悪影響が少なく、景観地域でも景観条例に触れることなく使用でき、越境問題も起こりにくくなります。さらに同じマストにBS/CSアンテナを設置してまとめることも可能で、太陽光パネルにも悪影響を与えにくくなるなどの魅力がございます。

ただユニコーンアンテナは、どちらかといえばモダン寄りのデザインであるため、純和風建築など、住宅の様式によっては、アンテナのデザインがマッチせず、住宅の見た目が不自然になるケースもあるためご注意ください。

ユニコーンアンテナのメリット2:自然環境への強さもデザインアンテナとほぼ互角!

上記の通りユニコーンアンテナは、本体部の全体が樹脂製のカバーに覆われた形状で、本体の重量は約1.5キロになります。

そしてアンテナの設置部やケーブルの接続部をカバー内に隠せる構造から、見た目の良さはもちろん、風雨を受け流しやすく、雪もこびりつきにくい。また特に破風板や壁面の高所への設置により、屋根の上の積雪にも影響を受けにくくなります。

さらに形状的に鳥も留まりにくく、潮風やフンなどによる腐食も起こりにくい

そのためマストへの接続部やケーブル接続部も含め、自然環境の影響による経年劣化が進みにくく、アンテナが倒れるなどの故障も防止できて、デザインアンテナと同様のレベルで、耐用年数(寿命)が長くなります。

ユニコーンアンテナは現在でも比較的、新しいモデルであるため、寿命に関する正確なデータは少なくなりますが、その耐用年数はデザインアンテナと同等の15年から20年程度と考えられます。

ユニコーンアンテナのメリット3:受信感度はデザインアンテナより高い!

ここまでにご紹介したユニコーンアンテナのメリットは、デザインアンテナとほぼ同様になります。

しかしユニコーンアンテナはその設置位置の高さから、地デジ電波の受信に関しては、デザインアンテナより有利になる部分が多くなるのです。

ユニコーンアンテナ本体の受信性能は上記の通り20素子相当のみで、実際の受信感度は、同じくマスプロ電工製、20素子相当のデザインアンテナを、周辺に障害物がなく受信環境のいい壁面に設置した場合とほぼ同等という結果が出ております。

そしてデザインアンテナの大きな弱点は、上記でご説明した通り、強・中電界地域でも、高層建築物の近隣、住宅密集地の壁面など、地デジ電波が遮られてしまう現場では、設置できない場合も出るという点です。

しかしユニコーンアンテナの場合は、上記の問題からデザインアンテナが設置できない現場でも、アンテナ本体を高い位置に設置できるため、地デジ受信に問題がなくなり、設置できるケースが多くなるのです。

基本的にユニコーンアンテナは、強・中電界地域であれば、高い位置でも地デジ電波が遮られる特殊な条件でない限り、ほとんどの現場に対応できると考えていいでしょう。

総じてこれまでは周辺環境などの影響から地デジの受信環境が悪いため、受信できる電波レベルが弱い現場で、デザインアンテナの設置をあきらめざるを得なかった場合でも、ユニコーンアンテナを採用することで、デザインアンテナとほぼ同等のメリットを確保した地デジアンテナ取り付けができ、アンテナの外観性や対候性に関する問題を解決できるのです。

その他、ユニコーンアンテナについてのご紹介や、デザインアンテナとの比較については、以下のコラム記事にも詳細がございます。

・地デジアンテナの最先端、ユニコーンアンテナとは? 特徴、メリット、工事費用の相場まで徹底解説!

・ユニコーンアンテナの特徴と評判、設置工事の費用とは? 地デジ用アンテナ各機種のデザインとメリット、失敗を避ける方法を解説

・台風対策に最適!地デジ「デザインアンテナ」と「ユニコーンアンテナ」とは?

ユニコーンアンテナのデメリット1:受信性能は八木式アンテナの方が強い!

このように、デザインアンテナはデザインアンテナと同等の外観性と対候性を持ち、受信感度では八木式アンテナに近い感度を確保できる地デジアンテナ機種になります。

ただ、このユニコーンアンテナも、性能のすべてが既存のアンテナ機種に勝るわけではございません。

上記のように、ユニコーンアンテナも素子が露出せず、受信性能が「素子数相当」で表記される機種になります。さらに指向性もその形状から、デザインアンテナに比べてもさらに低い(受信できる範囲が広い)ため、範囲内の受信性能はやや弱くなります。

そのため、パラスタックアンテナのような高性能モデルと比べた場合はもちろん、同じ八木式アンテナの20素子モデルに比べてもやや低くなります。

地デジアンテナの指向性は、各アンテナが最大の受信性能を発揮する真正面の角度を基準に、アンテナ角度をずらして受信性能が真正面の半分になる角度を示す「半値幅」という数値で表されます。

また地デジアンテナ各機種の受信性能を判断する基準には、素子数(相当)の他にも「動作利得(利得、ゲイン)」と呼ばれるものもあります。

利得とは、電気工学では「電気回路における入力と出力の比」を指し、地デジアンテナでは、アンテナが受信した電波に対して、出力できる電波レベルの大きさを表す。いいかえればアンテナが受信した電波に対する出力効率の良さを示す。あるいは指向性によるアンテナの正面側における受信感度を示す数値とも言えます。

地デジアンテナにおける動作利得の数値は「dB」で表されますが、この数値は「基準となるアンテナ(指向性がまったくない理論上のアンテナ、またはもっともシンプルで指向性が低い構造のアンテナ)」との出力レベルを比較し、その差を常用対数で表したものです。

つまり動作利得が「0㏈」のアンテナは、基準アンテナと同性能になり、実際の動作利得は、おおよそ1㏈から16㏈程度の範囲で、最小値と最大値によって表記されます。

動作利得を簡単に言えば、同じ素子数(相当)の地デジアンテナで、機種やモデル別の受信性能の違いを判断する目安と考えるのがよろしいでしょう。

そして、同じマスプロ電工製の、20素子相当の八木式アンテナ(オールチャンネル用/ローチャンネル用)、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナの半値幅と動作利得をご紹介すると、以下の通りになります。

・八木式アンテナ(オールチャンネル用):半値幅26度から53度/動作利得8.5㏈から13.7㏈。

・八木式アンテナ(ローチャンネル用):半値幅28度から48度/動作利得10.1㏈から13.5㏈。

・デザインアンテナ:半値幅72度から79度/動作利得7.8㏈から9.8㏈。

・ユニコーンアンテナ:半値幅83度から93度/動作利得5.5㏈から6.2㏈。

八木式アンテナ、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナの順で半値幅が広くなること。それに応じて動作利得が低くなっていること。また同じ八木式アンテナでも、ローチャンネル用の方が動作利得の最小値が高いことなどもお分かりいただけると存じます。

このような条件から、同じく屋根の上に設置される20素子(相当)アンテナでも、ユニコーンアンテナは八木式アンテナに比べて、やや受信感度が低くなります。

そのためユニコーンアンテナも基本的には強電界地域から中電界地域向けの機種となり、弱電界地域では受信感度を確保できず、設置できないケースもございますので、ご注意くださいませ。

地デジアンテナの指向性や角度調整、動作利得、素子数、また各電界地域に適した地デジアンテナ機種については、以下の各コラム記事でもご紹介しております。

・地デジ用テレビアンテナ設置の工事で向きや角度を調整すべき方向と「指向性」の関係とは? 自分で方角を調整する方法も解説!

・地デジアンテナや無線通信用アンテナの性能を示す利得、動作利得とは何か? 素子数との違いなど地デジアンテナ基礎知識も解説

・テレビアンテナの性能を決める「素子」とは何か? 地デジアンテナ工事で重要な「素子数」を徹底解説!

・地デジ用テレビアンテナ工事にて設置する電界地域に最適な受信性能は「何素子数」タイプか? アンテナ機器の選び方を徹底解説!

・地デジ放送用テレビアンテナ、UHFアンテナ機種による素子数の違いとは? 高性能モデルや現場ごとに必要な素子数の機種を解説

・地デジ強電界地域の調べ方とは? 強電界地域用テレビアンテナ機種の選び方、適したアンテナ取り付け工事の進め方も徹底解説

・中電界地域と強電界、弱電界地域の電波レベルの違いとは? 該当する地域の調べ方、適した地デジテレビアンテナの選び方も解説

・地デジの弱電界地域に最適なテレビアンテナの種類と取り付け工事の選び方とは? 強・中・弱の電界地域の調べ方も徹底解説

・地デジテレビアンテナをさまざまな場所に設置する工事と、アンテナの向きや方向を自分で調整する方法とは? 費用の相場も解説!

・住宅に設置された地デジ用テレビアンテナの向き、角度を調整する方向と費用は? 業者に工事を依頼する料金相場と選び方も解説!

ユニコーンアンテナのデメリット2:費用は他の機種より高くなる、その他。

その他、ユニコーンアンテナのデメリットと言える細かなポイントをいくつか挙げてゆくと、まず現時点での最新モデルであるため、アンテナ本体価格や設置工事の費用が、地デジアンテナ機種ではもっとも高額になってくる点が挙げられます。

各種のアンテナ工事業者にユニコーンアンテナ基本設置工事を依頼する場合の平均的な費用は、アンテナ本体および設置具、同軸ケーブルなどの価格も含めて、平均して33,000円から40,000円程度が相場になります。他の地デジアンテナ機種に比べると、おおむね15,000円から25,000円程度、割高となっております。

設置位置に関しても、ユニコーンアンテナは設置の高さによって受信感度を確保しているため、上記した屋根の上にあたる位置の他は選べません、

地デジアンテナの屋根裏、天井裏空間への設置は、基本的にはコンパクトで設置しやすいデザインアンテナが選ばれます。ただデザインアンテナでは受信性能が不足し、設置できるスペースが確保できる場合には、八木式アンテナが設置されることもございますが、設置具などの費用が加算されるため、工事費用はデザインアンテナと大差がなくなります。

そしてユニコーンアンテナは、受信範囲の狭さから、屋根裏空間などへの設置には適さず、使用されることはございません。

他にも、上記した、地デジ電波に関するコラムにある、日本各地の電波塔から送信される地デジ電波で、大半のエリアで使用される「水平偏波」に対し、混信を避けるために一部エリアの電波塔で使われる「垂直偏波」への対応も、八木式アンテナは設置の角度を90度、変更することで対応でき、デザインアンテナは垂直偏波用、水平偏波用が別個に存在します。

対してユニコーンアンテナは、現在は水平偏波専用モデルになり、垂直偏波が使用されるエリアでは設置できなくなるため、注意が必要となります。

なお地デジアンテナを屋根裏空間などに設置する方法や、適したアンテナ機種については、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。

・徹底解説!屋根裏や天井裏にテレビアンテナは設置できる?

・徹底解説・地デジテレビアンテナを屋根裏設置する工事のメリットとデメリット、施工費用、取り付け可能な条件と対応業者は?

・室内設置におすすめ地デジテレビアンテナの選び方とは? 人気デザインアンテナ屋根裏取り付けで失敗しない工事方法、費用を解説

ユニコーンアンテナ設置を依頼すべきおすすめアンテナ工事業者とは?

ユニコーンアンテナの設置作業に関しては、上記の通り、従来の八木式アンテナと基本的にはほぼ同じ方法になるため、設置作業そのものに、特に難しい技術は必要ございません。

そのため、現在ではアンテナ工事を引き受けるさまざまな業者、会社などが、ユニコーンアンテナ設置に対応していることが多くなります。

現在、ユニコーンアンテナ等の各種アンテナ設置工事を依頼できる主な業者としては、

家電量販店やホームセンターなどでアンテナ本体を購入して工事を依頼する。

・新築住宅の場合、建設を担当したハウスメーカーにアンテナ工事も依頼する。

・ご自宅の近隣にある個人経営の電気店にアンテナ工事を依頼する。

・ユニコーンアンテナ設置工事を行うアンテナ工事の専門業者に工事を依頼する。

などが挙げられます。

ただ結論から申し上げると、特にユニコーンアンテナの設置工事に関しては、アンテナ工事のプロである専門業者にご依頼になることがオススメです。

まずは、上記の各業者にアンテナ工事を依頼する場合のメリットについてご説明してまいります。

家電量販店やホームセンターのメリットは、近隣の店舗にて、店舗スタッフにアンテナ機種の仕様や近隣の受信環境について質問しつつ、自分でアンテナ機種を選ぶことができ、購入と同時にアンテナ工事を依頼できる点です。

ハウスメーカーへのアンテナ工事の依頼では、家を建てる計画の初期段階でアンテナ工事を依頼でき、建設のスケジュールに合わせて適切な時期にアンテナを設置できる。また工事費用を住宅ローンに織り込むことができるなどの点がメリットです。

町の電気店の場合は、地元密着型の店であるため、地域の受信環境などの知識に強く、また後述する中間マージンも発生しないため、店主の裁量により工事費用を割安にしてもらえる場合もございます。

他にもこれらの業者には、店舗などが身近にあるため、工事後のアフターフォローなどについて相談も行いやすいというメリットもございます。

一方で注意すべき点としては、これら家電量販店やホームセンター、ハウスメーカーなどは、工事を受け付ける窓口でしかなく、実際の工事は町の電気店など、近隣の下請け業者が担当します。

この下請け業者は、アンテナ工事に特化した専門家ではなく、各種の家電製品の設置や電気などの工事を、全般的に請け負う業者になります。

そのためこれらの業者への依頼では、アンテナ工事費用に仲介手数料などの中間マージンが加算されてしまい、工事費用などの金額が割高になります。

また家電量販店やホームセンターへのアンテナ工事の申し込みでは、依頼を受けてから店舗側がスケジュールの開いている業者に連絡して、日程や時間の予定を調整する形になるため、依頼の当日からの即日工事が難しく、特にエアコン設置工事の繁忙期などは、工事の日程が大きく遅れるなど、工事がスムーズに運ばないことが多くなります。

他にも、工事の予約を入れても見積もりと工事の日程が別日程になる。見積もり後に工事を依頼しない場合も、出張費やキャンセル料などが発生する。アンテナ工事については店舗側の長期保証やポイントサービスなどに対応できない場合が多いなどのデメリットがございます。

そして何より、実際の工事を担当する下請け業者がアンテナ工事のプロではない上、下請け業者の数も多く、依頼時にスケジュールの空いている業者が担当するため、担当する業者によりアンテナ工事の施工技術に差が出やすいという点も大きなデメリットになります。

下請け業者が必ずしも施工技術が低いわけではございません。ただ担当した業者によってはアンテナ設置作業や配線工事が雑で、配線なども非効率的になって見た目が悪く、住宅に余計な傷などをつけるといったケースもございます。

特にユニコーンアンテナは、設置方法は八木式アンテナと変わりませんが、受信感度がやや低くなるため、安定した受信のためには、現場での電波調査により、ユニコーンアンテナでも安定した受信は可能か、また安定した受信を実現できる設置位置の確認が重要となります。

特に下請け業者の場合、ユニコーンアンテナの受信性能などについての知識が浅く、電波調査が十分ではないため、設置後の気候や天候の変化で受信感度が低下して地デジ画面が乱れるなど、デザインアンテナと同様の問題が生じるケースも考えられます。

ハウスメーカーや下請け業者に当たる町の電気店に工事を依頼する場合も、施工技術についての条件は同じになります。

これらの業者に対して、アンテナ工事の専門業者であれば、地デジ電波やユニコーンアンテナをはじめとするアンテナ機種についての知識、また施工技術も確かになります。

デザインアンテナの設置に当たっても、まずは綿密な電波調査を実施し、ユニコーンアンテナの設置で十分な地デジ受信が可能な現場であるか。またユニコーンアンテナの特性である外観性、対候性を活かしつつ、もっとも受信が安定する設置位置を特定します。

ユニコーンアンテナに限らず、アンテナ工事業者によるアンテナ取り付け工事の主なサービスや特徴としては、まず工事の前に必要となる現地に出張しての電波調査、見積もりが、出張料なども含めて無料で、複数の業者による相見積もりにも対応できます。また見積り内容にご納得いただければ、本契約からの即日工事にも対応可能です。

実際の施工では、アンテナ工事のプロとして、気候や天候による地デジ電波レベルの変動も踏まえて、安定した受信を大前提に、アンテナの見た目や対候性などについて、お客様のご要望をできる限り重視しつつ、丁寧な施工を実施します。

またアンテナ工事の完了後も、おおむね5年以上の長期保証を用意している業者が多くなります。

以上のサービスは、必ずしもすべてのアンテナ工事業者が対応しているわけではございませんが、おおむね以上のようなサービスが揃っている業者であれば、施工技術も確かで信頼できる業者だと考えていいでしょう。

なお、当あさひアンテナではユニコーンアンテナの設置工事に関して、アンテナ本体や設置具、同軸ケーブルなどをセットにした基本設置工事を、現在は「キャンペーン価格」にてご案内しております。

またここまでの本文でもご紹介した通り、八木式アンテナやデザインアンテナをはじめ、BS/CSアンテナなどの基本設置工事。それに伴う、必要に応じたアンテナ配線部のブースター、分配器など周辺機器の設置。その他、トラブル時のアンテナ交換や修理など、あらゆるアンテナ工事について、校区さん大手メーカーの高品質機材をセットにして、業界最安に挑む工事費でご提供しております。

実際に使用するアンテナ本体や各種機材については、弊社のホームページで機材、型番などを明記してご紹介しているほか、アンテナ設置工事やオプション工事などの各種工事についても、個別に明確な価格体系で記載しております。

電波調査やお見積りも、弊社では出張費やキャンセル料など各種費用をすべて含めた「完全無料(0円)」で実施いたしております。もちろん相見積もりにもご対応しており、他業者と比較しても、より品質が高く低価格で追求いたします。

各現場におけるアンテナ工事については、現場の環境にて安定した受信を実現できる範囲で、可能な限りお客様のご要望に対応できるアンテナ機種や施工方法をご提案いたします。もちろん弊社のご提案とお見積にご納得いただければ、夜間工事を含む即日工事にもご対応が可能です。

実際の施工では、経験、実績ともに豊富で、高い技術を誇る弊社スタッフのアンテナ職人による、完全自社施工を徹底しており、弊社のモットー「見えないところもきれいに」に基づき、アンテナ本体から屋根裏などの配線まで、できるだけ丁寧で無駄がない施工を実施いたします。

アンテナや配線部の設置後は、お住まいですべてのお部屋に設置されたテレビでアンテナレベルの確認。もしくは部屋にあるアンテナコンセントにレベルチェッカーを接続しての電波チェックを行い、受信レベルや品質に問題なしと確認した上で、工事の完了といたします。

工事完了後の料金のお支払い(ご決済)は、現金の他、各種クレジットカード、電子マネーにもご対応しておりますので、お客様には余計なお手間をおかけしません。

さらに工事完了後のアフターフォローについても、工事を担当したアンテナ職人による自筆のサイン入り保証書をお渡しして、業界でも最長クラスとなる、施工日からの「10年保証」をご用意しております。

なにぶん長期保証となるため、弊社の側でも施工から10年間は、弊社によるすべてのアンテナ工事の資料をデータベース化して保管しております。

そのためもしお客様が保証書を紛失された場合も、工事の時期や内容、お客様のお名前やご住所を確認させていただくなど、多少のお手間をいただくことになりますが、データベースでお客様の工事について確認が取れた時点で、保証書をご提示していただいた場合とまったく同じ保証対応を行う体制を整えておりますので、お客様には末永くご安心していただけます。

ユニコーンアンテナをはじめ、各種アンテナ工事に関するお問い合わせは、まずは当あさひアンテナのフリーダイヤルへのお電話。もしくはメールフォームやLINEアカウントまで、どのようなことでも、お気軽にご相談いただければ幸いです。

なお、アンテナ工事業者による電波調査、お見積もりや、各業者によるアンテナ工事やサービス内容、料金相場の比較などについては、以下の各コラム記事でもご紹介しております。

・地デジ放送、衛星放送(BS/CS)テレビアンテナ工事の現場で必要な「電波調査」の方法とは?

・地デジや衛星放送のテレビアンテナ工事費用がいくらかわかる「見積もり」とは? 業者、会社ごとの設置費用の相場や選び方を解説

・新築などの家屋でテレビアンテナ工事を頼む際のおすすめ業者はどこ? 依頼の流れから費用の相場まで、業者の選び方を徹底解説!

・アンテナ工事会社のおすすめの選び方!業者別の特徴や費用相場を比較&解説

・業種別・アンテナ設置工事の標準価格と対応できる工事

・アンテナ工事の料金はいくら? 業者ごとの相場、必要な工事の選び方
・地デジ用テレビアンテナの本体価格と業者に依頼した場合の工事料金の相場とは? 適切な地デジアンテナ選びと費用の相場を解説!

・テレビアンテナ工事は即日で設置できる? 依頼可能な業者と方法・費用

・新築のアンテナ工事はどこに頼む? 費用から依頼まで、業者の徹底比較&選び方を解説!

・新築のテレビアンテナ工事をどこに頼むか。おすすめの業者の選び方・相場比較・依頼できる施工の種類・費用を解説

・新築住宅のテレビアンテナ設置工事の種類や業者の選び方、費用を解説!【地デジ・あさひアンテナ】

・新築、既存住宅のテレビアンテナ工事はどこの業者に頼むか? おすすめ会社の選び方を、費用から依頼の流れまで徹底比較&解説!

・新築物件、中古物件、修理など各種テレビアンテナ工事を頼むおすすめ業者はどこ? 依頼できる業者選びの比較ポイント徹底解説!

・テレビアンテナ工事の専門業者は他の業者とどう違う? 技術から費用の相場まで比較しておすすめ業者の選び方を徹底解説!

・テレビ・地デジアンテナ設置工事の口コミ・ランキング・比較サイトについて

ユニコーンアンテナのメリットとデメリット・まとめ

高所に設置されることで八木式アンテナに近い受信感度を持ちながら、デザインアンテナの外観性と対候性をも兼ね備える、ユニコーンアンテナの特性をご理解いただけたでしょうか。

お住まいにおいて、住宅の見た目や、風雨に影響されにくい地デジアンテナをお求めの場合、デザインアンテナで十分な地デジ受信が実現できる現場であれば、デザインアンテナをお選びいただいても、特に問題はございません。

ただ、周辺環境の影響などによりデザインアンテナでは安定した受信が難しい、また受信レベルに不安が残るような場合は、ユニコーンアンテナがオススメとなります。

現状でユニコーンアンテナは、他の地デジアンテナモデルに比べて、設置費用がやや割高という難点はございますが、そのメリットの豊富さを考えればコストパフォーマンスは十分ともいえ、現在ではユニコーンアンテナは、デザインアンテナに次ぐ人気を誇る地デジアンテナとなっております。

なお、各デジアンテナ機種の比較については、い科の各コラム記事でも詳しくご説明しております。

・ご要望別・地デジアンテナの機種と設置の方法

・屋外用地デジアンテナで最強と呼べるランキングでも人気おすすめモデルの選び方は? アンテナを室内空間に設置する方法も紹介!

・戸建て住宅のテレビアンテナ工事で人気のアンテナ機種は? 料金や工事費用の相場、失敗しない業者の選び方も解説!

・通販で買える新築戸建てにおすすめ地デジ用UHFアンテナの高性能機種は? 素子数や外観などの選び方、可能な工事の費用も解説

・地デジテレビアンテナの種類とは? 地上デジタル放送用UHFアンテナの特徴とモデルの違い、適した工事の選び方を解説!

・地デジ用テレビアンテナ各種類の違いと選び方とは? 戸建て住宅への設置や交換する方法、工事費用はいくらかの相場も解説!

・地デジ用テレビアンテナの種類と選び方とは? アンテナ本体の特徴と価格、設置の費用、業者による工事料金の相場まで解説!

ご自宅において、できるだけ外観性や対候性に優れた地デジアンテナをお求めで、ご自宅の受信環境に適したアンテナ機種を選択するポイントがわからないとお悩みのお客様は、まずは当あさひアンテナのフリーダイヤル、メールフォーム、LINEアカウントまで、お気軽にお問い合わせください。

ユニコーンアンテナやデザインアンテナの設置から、目立たず風雨などにも影響されない八木式アンテナ設置の工夫まで、現場の条件で可能な限り、お客様のご要望に沿った地デジアンテナ工事をご提案いたします。

 

アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。