テレビアンテナケーブル徹底ガイド・2025年度版!現場やテレビ放送に応じたケーブルの種類、選び方からトラブル解決まで

2025年04月17日

戸建て住宅の屋根の上や、マンションなど集合住宅の屋上にある地上デジタル放送(地デジ)用、衛星放送(BS放送、CS放送、新4K8K衛星放送)用のテレビアンテナから、住宅内の各お部屋や、マンションなどの各住戸にテレビ電波を送っているのがアンテナケーブル、いわゆる「アンテナの線」です。

このアンテナの線には、一般的に「同軸ケーブル」と呼ばれる、電線の一種であるケーブルが使われており、年中24時間、常にお住まいにあるテレビまで、アンテナからの電波(映像信号)を送り続けて、いつでもテレビ放送を観ることができる環境を整えています。

しかし一方で、お住まいで突然、テレビ放送の映像が乱れたり、何も映らなくなったりするトラブルの原因も、その多くはアンテナ線にあるケースが多くなっています。

例えば長期間、使い続けたアンテナケーブルで、接続部の接触不良が称している、またケーブルそのものの劣化により性能が低下している、衝撃や折り曲げによる断線などの破損が生じている、衛星放送や4K8K放送など、新しく追加したテレビ放送に、ケーブルの性能が追い付いていないなど……

アンテナ線のトラブルにも、トラブルの原因を解消して、あらためて接続し直せば解決する簡単なものから、劣化や性能不足のケーブルそのものを交換しなければならないものまで、さまざまなケースがあります。

そして、お住まいにあるアンテナ線の不具合などでケーブルを交換する場合にも、お部屋の環境から視聴するテレビ放送まで、条件に対応できるケーブル製品を選ぶ必要があります。しかし家電量販店などでアンテナケーブルの商品を確認しても、種類も長さもたくさんあるため、どれを選べばいいのか迷うこともあるでしょう。

そこで今回のコラム記事では、アンテナ線(アンテナケーブル、同軸ケーブル)に焦点を当て、徹底解説いたします!

この記事はで、2025年(令和7年)度の最新版として、年間施工実績およそ6,000件を誇り、アンテナの取付からトラブルの復旧まで、さまざまな工事でアンテナケーブルを選び、適切な施工を行ってきた当あさひアンテナが、テレビアンテナケーブルの選び方からトラブル時の解決方法、またお住まいにてDIYで適切な配線、修理を行う方法まで、お客様が疑問に思われがちなポイントを項目ごとにわかりやすくご説明してまいります。

戸建て住宅におけるケーブル配線から、賃貸での手軽なケーブル設置、4K8K対応の配線についてまで、あなたのテレビライフを快適にする情報が満載です。当記事の情報を参考に、お住まいの条件に最適なアンテナ線をお選びいただき、ストレスフリーなテレビ視聴を実現していただければ幸いです。

テレビアンテナケーブル、長さ・種類・価格で徹底比較!【2025年最新版】

テレビアンテナケーブルは、アンテナから送られるテレビの電波(映像信号)を、レベル(強さ)、品室とも安定した状態でテレビなどのチューナーに伝える機材であり、テレビの映像を安定して楽しむために重要な役割を果たします。

しかし、市販されるアンテナケーブルには、長さから、対応できる放送や接続端子の形などの種類、また価格など選択肢が多く、ネットショップなどで主要製品を検索しても、一体どれを選べば良いのか、戸惑われる方もおられることでしょう。

この項目では、2025年時点での最新版として、テレビアンテナケーブルをカテゴリ別に徹底比較し、お客様に最適なタイプのケーブル選びをサポートいたします。

戸建て住宅に設置されるアンテナケーブル配線と設置される周辺機器、ブースター、分配器など

戸建て住宅では、設置される地デジ、衛星放送などのテレビアンテナから、各部屋にあるテレビ(室内のアンテナコンセント)まで、アンテナ線によるケーブル配線を行う必要があります。

その際にはアンテナケーブルだけでなく、主に以下のような周辺機器が必要になります。アンテナ配線部の仕組みについてご理解いただくことで、必要なアンテナケーブルの種類もわかりやすくなります。

アンテナ配線部に使用される主な機器については、以下の一覧をご参照ください。

周辺機器 役割 詳細
混合器 電波の混合 地デジ用と衛星放送用など、複数台のアンテナを設置する現場で、それぞれのアンテナ線(電波)を一本のケーブルにまとめます。
ブースター 電波の増幅 電波が弱い地域や、複数のテレビに分配する場合に必要です。混合器の機能を兼ね備える機器もあります。
分配器 電波の分配 住宅内にある各部屋のアンテナコンセント(複数のテレビ)に、枝分かれするケーブルを通じて電波を分配する際に使用します。
分波器 電波の分波 混合器で一本のケーブルに混合した地デジと衛星放送の電波を、テレビの前で日本のケーブルに分けて接続する際に、使用します。

これらの機器を適切に設置することで、設置されたテレビアンテナから、複数の部屋にあるテレビまでに十分なレベルのテレビ電波を送ることができ、安定したテレビ放送の視聴が可能になります。

また上記の機器の他にも現場の条件によっては、室内用のブースターや、電波レベルを適度に減衰させる(弱める)アッテネーターなどの機器が必要になる場合もあります。

なお、戸建て住宅におけるアンテナ配線部の構造や、上記したブースターなど配線部の機器の設置、交換などについては、以下の各コラム記事でも詳しく解説しております。

・戸建住宅におけるテレビアンテナ配線を徹底解説!

・戸建ての家へのテレビアンテナ設置と配線、周辺機器の取り付け工事を行う費用の相場とは? 料金の安い業者の選び方も解説

・戸建て住宅で地デジテレビアンテナを取り付ける工事に必要な配線とは? 設置にかかる費用の相場、料金や業者選びの方法も解説!

・新築戸建て住宅にテレビアンテナを設置する時に必要な機器と工事とは? その種類と費用の相場をすべて解説します

・テレビアンテナでブースター、分配器など周辺機器の設置や修理、交換の費用相場は?工事の方法やどこの業者に頼むか選び方も解説

主要なアンテナケーブル「同軸ケーブル」の構造を解説

テレビアンテナケーブルとして使われる一般的なケーブルは「同軸ケーブル」と呼ばれる製品になります。これは電気通信などに使われる「被覆電線」の一種で、主に電流や電波を送信するために使われます。

同軸ケーブルという名称は、中心の芯線から、断面がいくつもの層による同心円を重ねたような形状になっていることに由来します。同軸ケーブルの用途はアンテナケーブルの他にもさまざまですが、アンテナケーブルとして使われる同軸ケーブルは、インピーダンスが「75Ω」の製品が使われ、主な内部構造は以下の通りになります。

  • 内部導体(中心導体):ケーブルの中心に通っている銅製の芯線で、ここで電波や電気信号を送信します。
  • 絶縁体:内部導体の周辺を囲む、ポリエチレンなどの部分です。絶縁体は文字通り電気などを通さないため、内部導体を伝送される電波を外に漏らさない役割があります。この絶縁体にもいくつかの種類があり、それにより絶縁性能(ケーブルの品質)が変わってきます。
  • 外部導体:絶縁体の表面を覆う金属製の薄い被膜です。この部分は内部導体を通る電波が外部へ漏洩することや、ケーブル外部からのノイズとなる電波の侵入を防ぐ「シールド性能」を担う重要な部分になります。アンテナケーブルでは曲げやすさを確保すべく細い銅線を編んだ「編組線(へんそせん)」が主に使われますが、この編組線を二重、三重に重ねる。さらに内部に金属箔を貼るなどして、よりシールド効果を高めた製品もあります。
  • 外部被覆:ケーブルの表面部分を多い。ケーブル内部を保護するの保護するジャケット部分です。保護被覆、ビニルなどとも呼ばれ、表面には全体に「S-5C-FB」などの記号が印字されています。この記号はケーブルの太さや絶縁体、外部導体の品質などを示し、ケーブルそのものの性能が一目でわかるものになっています。

このような構造により、同軸ケーブルはテレビ電波など高周波数帯の電波を効率よく伝送でき、外部からのノイズの影響も抑えられる性能を持つことから、主なアンテナケーブルとして使用されています。

各部屋へのケーブル分配方法:分配器によるスター配線と送り配線とは

戸建て住宅において、地デジ用、衛星放送用とも基本的にそれぞれ一基のアンテナから、複数の部屋にあるアンテナコンセントを通じて、複数台のテレビまで十分なテレビ電波を送信しています。

このようなことが可能になるのは、アンテナ配線の工夫により、各部屋のアンテナコンセントに十分なレベルの電場を送る工事を実現しているからです。

この、複数の部屋でテレビを視聴するため、アンテナから各部屋へケーブルを分配する方法としては「スター配線」と「送り配線」の二種類の方式が挙げられます。以下、それぞれの方式について解説いたします。

  • スター配線:アンテナからブースターを経由して、十分なレベルを確保したテレビ電波について、入力された電波を、複数の出力端子へと等分のレベルで分ける「分配器」という機器に接続して、そこから各部屋のアンテナコンセントへと個別にケーブルを配線する方法です。名称は、分配器から伸びる多数のケーブルが、星の輝きのように見えることです。この方法であれば、地デジはもちろん、周波数帯が高く減衰しやすい2K衛星放送、4K8K衛星放送も含めて、各部屋へ届く電波レベルが安定しやすいというメリットがあります。デメリットは、分配器本体やケーブルの長さが必要になるため、ややコストが高くなる点です。
  • 送り配線:アンテナやブースターから伸びるケーブルを、アンテナ側に近い部屋から順繰りに、アンテナコンセントのユニットに接続しては、そこからまた次の部屋のユニットに接続するという作業を、末端の部屋まで繰り返す方式です。各部屋へと順繰りにケーブル(電波)を送ることから送り配線と呼ばれます。配線の構造がシンプルになり、施工コストが抑えやすい点がメリットです。一方で、ケーブルの先端になるほど電波レベルが低下しやすいため、特に衛星放送や4K8K衛星放送には不向き。またケーブルの一ヵ所でトラブルがあると、その先のすべての部屋でのテレビ視聴に問題が出るといったデメリットもあります。

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実際のところ、現在の戸建て住宅では、安定性からスター配線形式が主流になています。

送り配線形式は、特に2Kや4K8Kの衛星放送で電波が不安定になりやすいことから現在ではあまり使われず、やや古い時代の住宅でよく見られる形式になります。ただコストを抑えられることから、現在でも屋内の分配数が少ない場合や、地デジ放送のみの住宅の場合などには、ときに見られます。

新築物件でどちらの配線方法をお選びになるかは、実際の部屋数やご覧になる放送の種類などをご考慮の上、決定してください。

用途別おすすめアンテナケーブル:一人暮らし、ファミリー、高画質重視など

ケーブルそのものの主な種類の違いは、直径の太さと、対応できる周波数帯(テレビ放送)別の品質になります。

ご家庭で使われるアンテナケーブルの太さの違いとしては、主に「2C(直径約4ミリ)」「3C(直径約5.4ミリ)」「4C(直径約6ミリ)」「5C(直径約7.7ミリ)」があります。これ以上の太さのケーブルも存在しますが、それらは高層建築や地下敷設用のものとなり、一般住宅で使われることはほとんどありません。また上記の太さは、ケーブル内部の外部導体までの太さになるため、実際の製品はこれよりさらに数ミリほど太くなります。

このケーブルの内、細いものは曲げやすく取り扱いやすいため、室内配線や機器間の接続などに適しますが、一方で電波の減衰が生じやすく、衝撃などによる断線などの破損も生じやすいため、使用できる長さは限られ、取り扱いにも注意が必要となります。

一方、太いものは高いレベルの電波を送りやすく、電波の減衰も起こりにくいため、衛星放送など周波数帯の高い放送にも対応できます。また衝撃などに耐性もやや高いため、長いケーブルとしての使用に適しています。一方で太さから取り扱いもやや難しくなり、特に曲げる角度の限界(曲げ半径)があり、過度に折り曲げるなどすると電波の送信の乱れ、断線などの破損が生じやすくなるため、注意が必要です。

基本的にケーブルが太いほど安定した電波の送信能力など、品質が高くなりますが、その他にも、ケーブル内の絶縁帯、外部導体の品質などでも、電波の漏洩、混入を防ぐシールド性能などケーブル品質の違いが出てまいります。特に4K8K衛星放送など、より周波数帯が高い放送では、ただ太いだけでなく、ケーブル本体の素材などの品質が高い製品が必要となるため、ご注意ください。

以下、用途や使用する場所別の、適したケーブルの種類について、一例をご紹介します。

用途 おすすめのアンテナケーブル 詳細
一人暮らし 2C、3Cケーブル 取り回しがしやすく、ワンルームなど短い距離でのケーブル配線に適しています。
ファミリー 4C/5Cケーブル 電波損失が少なく、住宅の屋根裏配線など長い距離の配線や、広い部屋での使用に適しています。
高画質重視 4K8K対応ケーブル ケーブル素材の品質が高く、4K8K放送の視聴に必要な周波数帯をサポートし、高画質映像を伝送できます。

ご自身の環境や目的に合わせて、最適なアンテナケーブルをお選びください。

4K8K放送に対応できるケーブルの種類、見分け方については、下記の項目で詳しくご紹介いたします。

長さ別アンテナケーブルおすすめ:最適な長さを見つける

上記の通り、アンテナケーブルは主にその太さで品質や取り扱いの容易さが変わってきます。細いアンテナケーブルは扱いやすい半面、電波の減衰や漏洩、混入が生じやすいため、使用できる長さに限度があります。

一般的に、上記した家庭向けの主なアンテナケーブルの太さ別で、実際の使用に適した長さとしては、

  • 2C:3メートル程度
  • 3C:4メートル程度
  • 4C:10メートル程度
  • 5C:10メートルから20メートル程度

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になります。

そのため実際には室内用アンテナケーブル製品の多くは4Cにあたり、2Cや3Cは機器間などを接続する短い製品が多くなります。

また室内用ケーブルの注意点としては、部屋のアンテナコンセントからテレビの位置までの必要な長さに加え、ケーブルの適切な伸ばし方や、模様替えなどに備えて、ある程度の余裕を持った長さが必要となります。

しかし一方で、アンテナケーブル配線が長いほど、送信される電波レベルも減衰しやすくなるため、必要な長さの倍以上など、極端に長い製品もおすすめできません。長すぎるケーブルは価格的にもコストパフォーマンスが悪くなります。

したがって室内用のアンテナケーブルは4Cのような十分な品質を持つ太さでも、室内で必要最小限の長さに加えて、せいぜい1、2メートル程度の余裕がある製品がおすすめできます。

実際のアンテナケーブル選びでは、お住まいの部屋によっても条件が異なるため、最適な長さの製品を見つけるためには、まずアンテナコンセントからテレビまでの距離を正確に計測することが重要となります。

室内に適したアンテナケーブルの長さの目安としては、例えば6畳ワンルームの場合は2メートルから5メートル、リビングや広い部屋の場合は5メートルから10メートル程度の製品が一般的に推奨されます。

プラグ種類別アンテナケーブル:S型、L型、F型、選び方のポイント

アンテナ工事業者がテレビアンテナ設置と、それに伴う住宅へのアンテナ配線工事(ブースターなどの設置も含む)を行う場合には、束になった同軸ケーブルから必要な長さを切り取り、その場で先端を加工して、必要なプラグを的確に設置して作業を行います。

一方、市販される室内用のアンテナケーブルは、両端にテレビなどのチューナー端子やアンテナコンセントに接続するためのプラグが、最初から装着されています。

このプラグの形にも、S型(ストレート)、L型、F型接栓(ネジ式)など、さまざまな形状のコネクタがあり、現場の条件などによって使い分けられます。その特徴は以下の通りです。

  • S型:ストレート型ともいい、ケーブルの長さと同じ方向を向いたプラグがついている。
  • L型:ケーブルの先にボックス上の部分があり、その横、ケーブルの長さから見れば直角になる形でプラグがついている。
  • F型:F型接栓、F型コネクタとも言い、形状的には多くの場合、S型と同じながら、プラグにリング状のネジがついており、ネジ部を回して締め込むことで、ケーブルを引っ張っても外れないよう、接続端子にしっかりと固定できる。

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下の一覧表では、各コネクタの特徴を適した用途について、簡単にご紹介いたします。

コネクタ形状 特徴 選び方のポイント
S型 一般的な形状で、多くのテレビやレコーダーで使用されています。 特にこだわりがなければ、S型を選んでおけば問題ありません。
L型 ケーブルの方向に直角なため、壁際など狭い場所で便利です。 テレビやレコーダーの背面スペースが狭い場合に適しています。
F型 しっかりと固定できるため抜けにくく、シールド性能も高くなるメリットがあります。 振動が多い場所や、ケーブルが引っ張られる可能性がある場所、また衛星放送などの使用に適しています。

ケーブル製品によっては、一方がS型やF型接栓、もう一方がL型など、両端でコネクタの形が違う製品も存在します。接続する機器の形状や、設置場所の状況に合わせて、最適なコネクタ形状のケーブルを選んでください。

またこのコネクタ部には金メッキを施されている製品を選ぶと、柔らかい金でチューナー端子とピッタリ結合することで、電波の伝送効率が高まり、接続部の傷なども抑えることができます。

価格帯別アンテナケーブル:ご予算に合わせて選ぶ

アンテナケーブルの価格は、その長さのほか、品質や機能によっても大きく異なります。ご予算に合わせて、最適なアンテナケーブルを選んでください。

以下は、ケーブルの価格帯における一般的な性能の違いや、対応できるテレビ放送の目安です

  • 低価格帯:シンプルながら必要十分な機能で、地デジ放送の視聴をはじめ、基本的なテレビ視聴ができれば良い方におすすめです。
  • 中価格帯:シールド性能が高く、送信される電波の減衰を抑え、ノイズの影響も受けにくい製品が多くなります。衛星放送などで、安定したテレビ視聴を求める方におすすめです。
  • 高価格帯:中価格帯の製品よりもさらにシールド性能が高く、減衰や電波の漏洩、ノイズの混入を抑える性能も高くなります。新4K8K衛星放送で周波数帯が高いチャンネルをご覧になる場合には、相応の品質の製品が必要になります。

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形状別アンテナケーブル:同軸ケーブルとサッシ用薄型ケーブル。

アンテナケーブルには、一般的な形状の同軸ケーブルの他にも、通常より細い、または神のように薄く平べったい形のケーブルも存在します。

これらは窓やサッシ用のケーブルであり、屋外にあるアンテナからのケーブルを、壁に穴を開ける工事や、エアコンのダクト穴を通す作業を行わず、窓やサッシの隙間からケーブルを通すことができる製品になります。

双方の特徴は、主に以下の通りです。

  • 同軸ケーブル:一般的なアンテナケーブルで、太さや素材によって品質は変わりますが、基本的には電波の減衰や漏洩、混入が起こりにくく、電波の伝送効率が高いのが特徴です。
  • サッシ用薄型ケーブル:ケーブル部が薄型、または通常の同軸ケーブルより細いなどの特徴を持ち、屋外から窓やサッシの隙間を通して室内に配線できるため、壁に穴を開けるなどの作業が必要なくなります。賃貸住宅など、壁に穴を開けられない場合や、作業の手間を省きたい場合に便利です。一方で通常の同軸ケーブルに比べると、電波の減衰や漏洩、混入が起こりやすくなります。

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サッシ用のケーブルは、配線において住宅を加工する手間を省く、また加工できない場合には非常に便利ですが、ケーブルとしての性能は同軸ケーブルよりやや劣るため、窓やサッシを通す部分のみにこれらの短い製品を用い、その前後を通常の同軸ケーブルで接続するという使い方が一般的です。

メーカー別アンテナケーブル:人気メーカーの特徴とおすすめ

アンテナケーブルは、様々なメーカーから販売されています。しかし一般的には、国産の大手人気メーカー製の製品が、品質的にもおすすめといえます。

アンテナケーブルで主におすすめできるメーカーは、日本三大アンテナメーカーと呼ばれるマスプロ電工、DXアンテナ、日本アンテナ。およびこの三社に匹敵する規模の大手メーカー、サン電子の製品になります。

どのメーカーでも、高性能、高品質で信頼性が高いアンテナケーブル製品を、幅広いラインナップで展開しています。 これらのメーカー製品であれば、毛0ブル品質や耐久性によるトラブルの可能性は低くなります。

各メーカー製品の特徴を比較の上、ご自身のニーズに合ったメーカー、製品を選んでください。

【目的別】最適なアンテナケーブルの選び方:4K8K対応、地デジ専用など

お住まいで各種のテレビ放送を最大限に楽しむためには、視聴するテレビ放送に適したアンテナケーブルを選ぶことが何よりも重要です。

現在のテレビ放送ではもっとも周波数帯が高く、もっとも高品質なケーブルが必要となる新4K8K衛星放送をはじめ、4K8K放送、地デジ放送、従来の2K衛星放送など、それぞれの放送(電波の周波数帯)に対応した適切なケーブルを選ぶことで、各放送とも、高画質で安定した視聴が可能になります。

以下では、それぞれの放送に対応できる品質のアンテナケーブルの選び方と、おすすめの設置方法などをご紹介いたします

4K8K衛星放送を楽しむためのアンテナケーブル選び

新4K8K衛星放送の中でも、無料チャンネルであるBS放送のNHK、広域民放4Kチャンネル(右旋放送)を除く、左旋放送の4K8Kチャンネルを視聴するためには、4K8K(左旋)に対応するアンテナケーブルを選ぶ必要があります。

4K8K衛星放送でも左旋の放送は、BS/CSアンテナから送られる電波の周波数帯が、1032MHzから3224MHzまでと現在のテレビ放送ではもっとこ高周波数帯になるため、ケーブルでの送信中に減衰や電波の漏洩、混入が起こりやすく、それを防ぐためにより高品質のケーブルが必要になるのです。

以下、4K8K対応ケーブルを見分けて選ぶ主なポイントになります。

  • 伝送帯域:上記の通り。1032MHzから3224MHzまでの伝送帯域に対応しているケーブルを選んでください。
  • シールド性:電波の漏洩だけでなく、外部からの高周波ノイズの影響を受けにくい、シールド性の高いケーブルを選んでください。
  • ケーブルの太さ:太いケーブルほど信号の減衰が少なく、安定した伝送が可能になります。現実的には4K8K対応のケーブルは一定の太さを持つことになります。
  • 4K8K対応表示:パッケージに「4K8K(3224MHz)対応」と明記されている、または「SHマーク」「HSマーク」が付与された製品を選んでください。

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4K8K対応のアンテナケーブルかどうかについては、ケーブルの商品情報を確認した上でのご購入が基本的な注意点になります。

なお「SHマーク(スーパーハイビジョン受信マーク)」「HSマーク(ハイシールドマーク)」とは、一般社団法人「電子情報技術産業協会(JEITA)」の審査により、新4K8K衛星放送の受信用に適する製品と登録されたアンテナや受信機器に付与されるのがSHマーク、十分なシールド性能を認められた製品に付与されるのがHSマークになります。

また新4K8K衛星放送(右旋放送)を問題なく受信するためには、アンテナケーブルだけでなく、その間のブースター、分配器などの機器もやはり「4K8K(3224MHz)対応」や、SHマーク、HSマークが付与された製品が必要となります。BS/CSアンテナ本体も、新4K8K衛星放送がスタートする2018年(平成30年)以前の2K(右旋)対応モデルである場合は、2018年以降の2K4K8K(右旋・左旋)対応型のBS/CSアンテナに交換する必要があります。(2K(右旋)BS/CSアンテナは現在では生産終了)

ただ、2025年の現状では、アンテナケーブルなど4K8K(3224MHz)対応機器が必要となる左旋の衛星放送4K8Kチャンネルは、BS放送のNHK8Kや、一部のBS無料・有料4Kチャンネルのみとなります。

したがって現状では4Kチャンネルのうち、従来の2K対応BS/CSアンテナやケーブルなどの設備でも問題なく受信できる、BS放送でもNHK、広域民放の4Kチャンネルしかご覧にならない場合は、アンテナケーブルやBS/CSアンテナなど、4K8K(3224MHz・左旋)に対応する交換する必要は特にありません。

なお、新4K8K衛星放送に対応できるアンテナケーブルはじめ、アンテナ本体やブースターなどその他の機器については、以下の各コラムでも詳しく解説しております。

・テレビ放送(地デジ、衛星放送BS/CS、4K8K)に合わせたテレビアンテナケーブルの種類と選び方、徹底解説!

・新4K8K衛星放送とは? 4K、8Kテレビの購入後に必要なアンテナ工事と費用の相場、おすすめ業者の選び方まで徹底解説!

・「新4K8K放送」を視聴するためのアンテナ工事、配線について徹底解説!

・「新4K8K衛星放送」ご視聴に必要な機器・完全チェック解説! テレビで全4K8Kチャンネルを見るための機材とは?!

・超高画質!4K・8K放送の魅力と工事について

・2K放送と4K、8K放送の違い

・用途・目的別、4Kテレビ、8Kテレビをおすすめできる方

地デジ専用アンテナケーブルの選び方と注意点

ご自宅のテレビなどで、地デジ放送のみを視聴する場合には、UHF帯域に対応したアンテナケーブルを選んでください。地デジ専用ケーブルの選び方は以下の通りです。

  • UHF帯域対応:地デジ電波であるUHF帯域でも、470MHzから770MHzの周波数帯に対応しているケーブルを選んでください。
  • ケーブルの長さ:前述の通り、室内で使用する場合に、最小限の長さより少しだけ余裕のある長さを選んでください。必要以上に長すぎると、映像信号が減衰してテレビ画面が乱れる可能性もあります。
  • プラグの種類:テレビやレコーダーの端子、設置する空間などの条件に合わせて、S型、L型、F型などのプラグを選びましょう。例えば壁のアンテナコンセントの端子とテレビを接続するなら「L型/S型」「L型/L型」など。テレビとBDレコーダーなど機器同士を接続するなら「S型/S型」などがおすすめです。
  • ノイズ対策:地デジ放送でもノイズの影響を受けるケースがあります。そのためできるだけケーブル品質、シールド性能の高いケーブルを選んで、ノイズ対策を行ってください。
  • 接触不良:ケーブルの接続部分が緩んでいると、映像が乱れることがあります。しっかりと接続されているか確認しましょう。

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上記のポイントの内、ケーブルの長さやプラグの種類、ノイズ対策、接触不良などは4K8K衛星放送、2K衛星放送にも基本的に共通する点であるため、参考にしてください。

地デジ放送は、現在では使用される周波数帯がもっとも低い放送であるため、市販のケーブルでは、2Kや4K8Kの衛星放送用に比べるとやや品質の低い低価格なケーブルでも、十分に電波を伝送できることが多くなります。また2Kや4K8Kに対応できるケーブルであれば、もちろん地デジ放送にも対応できます。

ただ、将来的に2Kや4K8Kの衛星放送を導入される予定のある場合は、ケーブルも4K8K対応の製品を用意しておいた方が、ケーブル交換などの必要がなくなる上、シールド性能も高くなってノイズを抑えることができるため、おすすめになります。

2K衛星放送対応アンテナケーブルの選び方

新4K8K衛星放送以前の、従来の衛星放送である2K衛星放送(上記のBS放送4KのNHK、広域民放チャンネルを含む右旋放送)を視聴するためには、やはりBS/CSの帯域に対応したアンテナケーブルを選ぶ必要があります。

BS/CS放送(2K衛星放送・右旋)対応ケーブルの選び方は以下の通りです。

BS/CS帯域対応:2K衛星放送(右旋放送)の周波数帯域。1032MHzから2071MHzに対応しているケーブルを選んでください。

ケーブル表面の記号:テレビ用の同軸ケーブルには、ケーブル本体にも全体に「S-4C-FB」などの形式の記号が刻まれています。この記号はケーブルの品質、太さや素材などを表すもので、この冒頭の「S」の一文字が入ったケーブルは、衛星放送(2K)に対応できる品質であることを示します。

現在のテレビアンテナケーブルは、ほとんどが地デジ放送及び2K衛星放送に対応できる製品になっています。また2018年以前の、新4K8K衛星放送に未対応のアンテナケーブルでも、品質が高いケーブルであれば、ある程度は4K8K(左旋)の帯域に対応できるケースもあります。

ただやはり、4K8K(3224MHz)に対応できるケーブルの方が、シールド性能が高く、伝送効率が高くなりノイズの混入なども抑えられるため、これからアンテナケーブルをお選びになる場合には、将来的に4K8K(左旋)放送を視聴することも視野に入れて、4K8K対応のアンテナケーブルを選んでおくと安心といえます。

賃貸でも安心!工事不要でテレビを楽しむアンテナ線活用術

いまお住まいの住宅がマンション、アパートなどの賃貸物件や借家など、持ち家でない場合は、アンテナ工事、配線工事などの家屋そのものを加工する工事を行うには管理会社やオーナーの許可を得る必要があり、実質的には難しいケースが多くなります。

そこでこの項目では、借家や賃貸物件などで、アンテナ本体の設置や配線などの工事を行わず、各種のテレビ放送を視聴する方法をご紹介してまいります。

アンテナケーブル配線不要!手軽にテレビを楽しむ方法

上記の通り、借家や賃貸物件にお住まいの場合、例えば地デジ放送や2K衛星放送の受信環境だけが整っており、衛星放送や新4K8K衛星放送のチャンネルは視聴できないというケースも考えられます。

ただ衛星放送、4K8K衛星放送を視聴するためには対応のアンテナ工事、配線の敷設や交換などの工事を行う必要が出ます。そして賃貸物件などでこれらの工事が難しい場合には、工事不要で地デジ、また2Kや4K8Kの衛星放送のチャンネルを視聴する方法もいくつか考えられます。

ここでは工事を行わず、手軽にテレビ放送のチャンネルを楽しむための方法をご紹介してゆきます。

  • 光回線やケーブルテレビの導入:特にマンションなどの集合住宅では、アンテナ設備の代わりに、ケーブルテレビ(CATV)やインターネット用の光回線が完備されているケースもあります。このケーブルテレビや、光回線による光テレビサービスを利用すれば、地デジ放送、衛星放送とほぼ同様のチャンネルのほか、ケーブルテレビのオリジナルチャンネルや、光テレビのVODその他さまざまなサービスも利用できます。ケーブルテレビ、光テレビともにテレビアンテナに比べてアンテナトラブルや映像信号の乱れなどが生じにくく、安定したテレビ視聴が可能となるのがメリットですが、一方でご視聴になるプランに合わせて月額料金が必要となるため、ご注意ください。
  • 動画配信サービスの利用:近年ではインターネット上でも「TVer」「ABEMATV」など、見逃し配信を含めた多くの動画配信サービスが登場している他、映画などをはじめとするサブスク配信サービス、各テレビ局の公式サイト、公式YouTubeチャンネルなどでも一部の番組を配信しているなど、動画配信サービスは発達しており、テレビ放送を視聴しなくとも、ほぼ同様の番組内容を手軽に観ることができます。ただこれらのサービスは最新放送の番組については視聴できる期間が限られる、有料契約が必要となる、また視聴できるのはテレビドラマやアニメ、バラエティなどの主要コンテンツのみで、ニュースや再放送、ローカル番組など、視聴できない番組も多いため、完全にテレビ放送と同様とはいかない点は理解しておくことが必要です。
  • 室内アンテナの活用:地デジアンテナであれば、室内アンテナや屋外屋内兼用アンテナなど、室内の窓際やベランダなどに据え置きできるアンテナ機種も存在します。またBS/CSアンテナであれば、専用の据え置きスタンドを用いて、やはりベランダ空間や窓際に据え置きするという方法もあります。この方法であれば、アンテナをただ置くだけで住宅に手を入れる工事には当たらないため、賃貸物件でも安心して利用できます。一方で、室内アンテナや屋外屋内兼用アンテナは受信性能が低いため、電波状態が高い地域、受信環境がよい現場でないと、安定した受信が難しくなる。BS/CSアンテナも、アンテナを東経110度の方向に向けることができ、その方向に障害物がないという条件があるため、ご注意ください。

.アンテナ本体を使わずにテレビ放送を視聴する方法や、アンテナとケーブルテレビ、光テレビとの比較については、以下の各コラム記事でも詳しく解説しております。

・徹底解説!ケーブルテレビ(CATV)・光テレビからテレビアンテナに乗り換える方法(前編)

・徹底解説!ケーブルテレビ(CATV)・光テレビからテレビアンテナに乗り換える方法(後編)

・テレビ放送の視聴方法3選・徹底比較!(テレビアンテナ・光テレビ・ケーブルテレビ(CATV)

・テレビを視聴する方法「テレビアンテナ」「光テレビ」「ケーブルテレビ」はどう違うの?

・テレビアンテナなして地デジ放送を見る方法とは? 新築戸建てで取り付け工事なしのテレビ視聴を選べるコスパ最強の方法を紹介!

・テレビアンテナなしで地デジ放送を見る方法とは? 新築戸建てで取り付け工事なしのテレビ視聴を選べるコスパ最強の方法を紹介!

・室内のテレビアンテナケーブルを延長する方法とは? アンテナ線なしのワイヤレスで地デジ、衛星放送を見る方法も解説!

・テレビアンテナを無線化することは可能なのかを徹底解説!

・テレビ端子(アンテナコンセント)がない部屋でのテレビ番組ご視聴方法

・東京MXは東京都以外でもテレビで視聴できる? 日本各地でエムキャスなどにより東京MXその他の地方チャンネルを見る方法

屋外屋内兼用アンテナとアンテナケーブルの組み合わせで快適なテレビのご視聴を!

室内やそれに近い位置に設置できる地デジアンテナの場合、室内アンテナはアンテナ本体から一体化したケーブルが伸びている製品が多くなりますが、屋外屋内兼用アンテナは、通常のテレビアンテナと同じく、アンテナケーブル(同軸ケーブル)でテレビと接続する機種が多くなります。

特に受信感度が弱い(素子相当表記がない)室内アンテナに比べ、屋外屋内兼用アンテナは数素子相当とやや受信性能が高くなり、中には十数素子相当で、やや受信感度が低い屋外アンテナに匹敵する性能の機種もあります。

そのため、屋外区内兼用アンテナの使用に加え、アンテナケーブルの接続を工夫することで、より受信レベルが安定しやすくなり、工事不要のアンテナでも快適な地デジ放送の受信を実現しやすくなります。

その具体的な方法としては、主に以下の例が挙げられます。

  • 高性能アンテナケーブルを選ぶ:シールド性能の高いアンテナケーブルを選ぶことで、電波の減衰や外部からのノイズ混入を軽減でき、よりクリアな映像を視聴できる可能性が高まります。
  • 適切な長さのアンテナケーブルを選ぶ:上記でもご説明した通り、長すぎるアンテナケーブルは、送信される地デジ電波が減衰する原因になります。アンテナとテレビの設置位置から必要十分ながら、過剰な長さのない、最適なアンテナケーブルを選んでください。
  • アンテナケーブルの接続をしっかり行う:アンテナ側やテレビ側のチューナー端子とアンテナケーブルのプラグの接続が緩んでいると、電波の漏洩やノイズの混入が生じやすくなり、映像が乱れたり、映らなくなったりする原因にもなり得ます。F型接栓のケーブルを選んで接続端子をネジでしっかりと固定し、接触不良によるトラブルを防いでください。

なお、室内アンテナや屋外屋内兼用アンテナについては、以下の各コラム記事でも詳しくご紹介しております。

・面倒な工事も不要!2,000円で地デジ放送を楽しめる「室内アンテナ」について!

・室内アンテナの機種選びと設置の方法

・フィルム型アンテナとは何か? 地デジテレビ用でおすすめ、最強の室内アンテナの選び方。ランキングで人気の高性能商品も紹介!

・地デジ用で最強のテレビ室内アンテナを選ぶには? 平面アンテナやブースター内蔵型などおすすめ人気モデルのランキング発表!

【2025年最新】室内テレビアンテナ工事完全ガイド!屋根裏にDIY設置は可能?業者選びの流れや費用、注意点まで解説!

賃貸物件向け!壁に穴を開けない工事無用アンテナケーブル配線テクニック

上記のように借家や賃貸物件では、住宅の外装を加工してアンテナを取り付ける、また壁に穴を開けてアンテナケーブルを配線するなど、住宅に傷をつける「工事」にあたる行為は基本的にできません。

しかし、工事に当たらないベランダへの地デジ、BS/CSアンテナの据え置きであれば可能になります。また工夫次第では、ベランダのアンテナから壁に穴を開けず、室内迄アンテナケーブルを配線することができます。

具体的な方法としては、上記したアンテナケーブルそのものが薄型や非常な細さで、窓やドアの隙間を通すことができる薄型アンテナケーブルを利用することで、住宅の壁や窓などをまったく加工せずに、ケーブルを室内へと引き込むことができます。

また屋外屋内兼用の地デジアンテナやBS/CSアンテナをベランダなどに据え置きする場合には、アンテナから室内に引き込むケーブルの長さにも注目してください。各種アンテナをベランダに据え置きする場合には、引き込むケーブルは、現場の条件にもよりますが、2メートルから5メートル程度が一般的になります。

なお、以下の各コラム記事では、工事に当たらないBS/CSアンテナの室内、またはベランダなどへの据え置き設置の方法も詳しく解説しております。

・BS放送、CS放送を視聴する衛星放送用テレビアンテナを室内に設置する方法とその条件、おすすめの設置用製品とは?

・室内に衛星放送用のBS/CSアンテナを設置してBS放送、CS放送のテレビ番組を観る方法、5大チェックポイント解説!

・BS/CSアンテナ(衛星放送用)を室内に設置する方法

・住宅でBS/CSテレビアンテナを屋外の見えない位置に設置する方法は? ベランダ内などに隠して設置できる会社や注意点を解説

テレビアンテナ線の接続トラブル解決!映像が乱れる原因と対処法

お住まいのテレビで、テレビ放送の映像が急に乱れる、画面にブロックノイズが入る、エラーコードが表示されてテレビが映らなくなるなどすると、せっかくのテレビ番組を楽しめなくなります。

その場合、原因が接続されているアンテナケーブルにあることも考えられます。そこでこの項目では、テレビ画面の映像が乱れる原因を特定する方法、およびその対処法を詳しく解説してゆきます。

テレ部映像が乱れる原因を特定!アンテナケーブルのチェックポイント

テレビ映像の乱れは、アンテナケーブルやテレビ本体、配線部の機器のトラブルから、アンテナ本体の不具合、ひいては受信環境の変化や電波障害など、さまざまな原因で起こりえます。

お住まいのテレビで画面の乱れや不具合が生じている場合は、まずは以下のポイントをチェックしてみてください。

チェックポイント 詳細 対処法
アンテナ線の接続状況 アンテナケーブルがテレビやレコーダー、壁のアンテナコンセントにしっかり接続されているか確認します。 一度アンテナケーブルを外し端子部の汚れを落として、あらためてしっかり差し込んでください。
アンテナ線の劣化・損傷 アンテナケーブルに亀裂や極端な折れ曲がりがないか、被覆が剥がれていないかなどを確認します。 劣化や損傷が見られる場合は、新しいアンテナケーブルに交換してください。
アンテナ端子の緩み・汚れ テレビやアンテナコンセントのアンテナ端子部が緩んでいないか、汚れていないかを確認します。 端子が緩んでいる場合は締め直し、汚れている場合は乾いた布で優しく拭き取ってください。
周辺機器との干渉 電磁波や電波を発する他の電子機器(Wi-Fiルーター、電子レンジなど)がアンテナケーブルの近くにないか確認します。 問題の電子機器をアンテナケーブルから離して設置してください。
アンテナ本体の不具合 アンテナ本体が倒れている、傾いているなどの問題がないかを確認します。 アンテナが倒れている、傾いているなど本体の不具合の場合は、専門業者に修理を依頼します。

テレビ放送の受信トラブルは、他にも様々な原因が考えられます。原因の特定が難しい場合は、アンテナ工事の専門業者に、調査と修理をご依頼ください。

テレビ画面の乱れで考えられる原因と、その対処法、対策については、以下の各コラム記事でも詳しくご紹介しております。

・テレビ放送のアンテナ受信レベルが下がる原因とは? アンテナレベルチェッカーで電波強度を確認する方法とその他の対処法を紹介

・一時的にテレビ画面が乱れる場合の原因と対策・徹底解説!

・電波障害? テレビが映らない原因はアンテナトラブル? 確認と対処法

・地デジ用UHFテレビアンテナのレベルが下がる原因と対処法とは? VHFアンテナとの違い、受信感度が高まる工事の方法を解説

・テレビ放送電波の感度が低くなる原因は? 地デジアンテナの受信レベルを上げるための地デジ電波の基礎知識と工事の対処法を解説

・地デジやBS/CSアンテナで受信感度が落ち突然テレビが映らなくなる原因、受信レベルを上げ映るよう解決する対処法の工事は?

・テレビアンテナの受信レベル低下で地デジやBS放送が突然、映らなくなる原因と、受信感度を上げて解決する工事など対処法とは?

・自宅で衛星放送のBS放送が映らない原因と対処法とは? テレビ本体やBS/CSアンテナの調整、修理で解決する方法を全解説!

・地デジ、衛星放送で起こりえる電波障害の種類とその対処法

・一部屋だけテレビが映らない不具合の原因と対処法

・地デジ・BS/CS放送のテレビ画面が乱れる原因とその対策

・地デジ放送は映るのにBS/CS衛星放送が映らない場合の対処法

・BS/CS衛星放送は映るのに地デジ放送が映らない場合の対処法

・地デジ、衛星放送のテレビアンテナ故障例、テレビ放送が映らなくなった場合に考えられる原因とその対処法は? 必要な工事を解説

・BS放送、CS放送の衛星放送が映らないアンテナトラブルの原因とその対処法について、ご自宅でも可能な方法をFAQで徹底解説

・テレビアンテナ修理の依頼前に簡単に自分で調整できること

・テレビ本体の不具合・故障とその原因、症状別の対処法と修理費用

アンテナケーブルの接続不良を解消!正しい接続方法

アンテナケーブルの接続不良は、テレビの映像が乱れる場合に、もっとも一般的といえる原因のひとつです。正しい接続方法を確認して、確実に接続してください。

アンテナケーブルを正しく接続する手順は、以下の通りです。

  1. テレビ本体やレコーダーなど周辺機器の電源をオフにする。
  2. アンテナケーブルのプラグを、テレビやレコーダーのチューナー端子、壁のアンテナコンセントの端子に奥までしっかりと差し込む。
  3. F型端子の場合は、プラグのネジを回してしっかりと固定する。
  4. ケーブルを接続した後、テレビ、レコーダー、周辺機器の電源をオンにする。
  5. 映像が正常に映るかを確認する。テレビの設定画面からアンテナレベル画面を確認するのも有効な方法のひとつ。

このアンテナケーブルの接続手順が甘いと、接続部の接触不良から、電波の漏洩やノイズの混入が生じて、テレビ映像が乱れる原因となります。

テレビ映像の乱れが生じた場合は、ケーブルが適切かつ確実に接続されているかを確認してください。

ノイズ対策!シールド性能の高いアンテナケーブルを選ぼう

外部から届くテレビ電波以外の電波(ノイズ)による電波干渉は、テレビの映像が乱れる大きな原因となります。特に、テレビの近くにWi-Fiルーターや電子レンジなどの電磁波、電波が発生する機器がある場合は、ノイズの影響による画面の乱れ、映らないなどの問題が起こりやすくなります。このノイズ対策としては、シールド性能の高いアンテナケーブルを選ぶことが有効な方法です。

シールド性能の高いアンテナケーブルは、外部からの電波干渉を抑え、電波の品質(クリアな映像信号)を保つ性能があります。アンテナケーブルを選ぶ際には、「高シールド」や前述した「SHマーク」「HSマーク」など、シールド性能の高さを示す表示がある製品を選ぶとよろしいでしょう。

またアンテナケーブルは、断面の形にゆがみが生じるとシールド性能が低下しやすくなります。そのためケーブルを強く曲げることは決して行わず、ケーブルの曲げ半径に応じた曲げ方で、断面の円形を他も問えるよう、ゆったりと配線するように心がけてください。

ブースターの活用で電波を増幅!弱電界地域でも快適視聴

地デジの電波塔から遠い、山地などに電波が遮られるといった要因で、そのエリアに到達する電波レベルが、電波塔の近隣より弱くなる地域(中・弱電界地域)では、そもそもアンテナで受信できる電波レベルが弱くなり、地デジ映像の乱れなどが生じやすくなります。このような場合には、アンテナが受信した電波レベルを増幅する「ブースター(電波増幅器)」を活用することで、快適なテレビ視聴が可能になります。

ブースターは、アンテナの付近で、アンテナケーブル配線部の途中に設置し、本体である増幅部と、電源を供給する電源部が別個になった「屋外用ブースター」が、電波の増幅性能や調整機能に優れており、戸建て住宅に設置される基本的な機種になります。

他にも、主に室内で屋外用ブースターの補助として使われる、室内用ブースター、小型のラインブースターなどの機器も存在します。

屋外用ブースターは、屋外のすべてのテレビへ配分するため、過不足のない電波レベルを確保する機器です。そのためアンテナからの距離が遠い一部の部屋では減衰により受信レベルがやや弱まる場合もあり、そのような部屋で室内用ブースターが利用されます。

ブースターをお選にになる際には、設置するアンテナの種類や、現場の電波の強度などを考慮して、適切なものをお選びください。

またブースターを設置しても、大本となるアンテナの向きがずれていたり、アンテナ線が劣化していたりすると、アンテナの受信不良や、電波の送信途中での漏洩、ノイズ混入などが生じて、十分な効果が得られない場合があります。ブースターを設置する前に、アンテナの状態や配線の状況を確認して、必要に応じて各部の修理や交換も行ってください。

テレビアンテナの故障や不具合における、ご自宅でも簡単に可能な初期診断の方法としては、アンテナケーブルの接続やテレビ本体の設定を確認することが推奨されます。

まずは前述の通り、テレビやレコーダー本体、アンテナコンセント端子に、アンテナケーブルが正しく接続されているかをご確認ください。

当あさひアンテナでは、アンテナの設置・調整だけでなく、ブースターの設置やアンテナ線の交換などの各種修理、機材の交換などの工事も承っております。

例えば屋外用ブースターの設置工事、調整については、国産大手メーカーのブースター本体価格もセットで、地デジ用のUHF帯ブースター設置は「20,000円(税込み22,000円)」。地デジと衛星放送の相補云うに対応でき、混合器の機能も兼ねるUHF・BSCS混合ブースターの設置は「25,000円(税込み27,500円)」で承っております。

他にも室内用ブースターやラインブースターも各種ご用意しておりますので、お住まいの条件に応じた最適のブースター設置をご案内いたします。もちろん分配器その他、周辺機器の設置、交換にもご対応いたします。、

またアンテナトラブルに関しては、素子やケーブル接続部の軽微な故障に対する修理はから。角度の狂いで受信感度が低下したアンテナの角度調整と固定は「8,000円(税込み8,800円)」からでお引き受けいたします。

もしアンテナ本体の老朽化で交換が必要な場合は、屋根の上などにある既設アンテナの撤去と処分を、全長1.8メートルまでのアンテナであれば「5,000円(税込み5,500円)」でお引受けしているほか、地デジアンテナの八木式アンテナ、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナの各種モデル、高耐風モデルなどを含めたBS/CSアンテナも設置も、国産一流メーカーの高品質機種、基本設置具やアンテナケーブルの費用も含めた基本設置工事を、業界最安に挑む価格でご提供しております。

お住まいで地デジの電波状況が悪い、また急にテレビアンテナの映像が乱れるなどのトラブルが生じてお困りの際は、当あさひアンテナのフリーダイヤル、または当サイトのメールフォーム、弊社LINEアカウントまで、どうかお気軽にご相談ください。

以下の各コラム記事では、ブースターその他機器に関する詳細をご説明しております。

・テレビアンテナでブースター、分配器など周辺機器の設置や修理、交換の費用相場は?工事の方法やどこの業者に頼むか選び方も解説

・テレビアンテナに「ブースター」は必須の機器なのか? その種類と性能、必要なケースを解説【地デジ設置・あさひアンテナ】

・テレビの映りが悪い時に使うアンテナブースターとは? 屋外用・屋内用ブースターの違いと症状別の選び方を徹底解説!

・地デジ用テレビアンテナの受信レベルが低くなる原因とは? ブースターによる対処法など受信レベルを改善する工事の方法を解説!

・テレビ放送の映りが悪い際にアンテナブースターの交換は必要?

・地デジ用テレビアンテナの受信レベルが低くなる原因とは? ブースターによる対処法など受信レベルを改善する工事の方法を解説!

・テレビのアンテナブースターガイド:地デジ、衛星放送の電波レベル改善から部材の種類と選び方、設置方法まで

自分で直せる!テレビアンテナ線の修理・交換方法【簡単DIY】

もしテレビのアンテナ線が原因でテレビ画面の乱れなどが生じた場合、ご自分で直すことができれば、業者に依頼る手間や費用を節約できますよ。

この項目では、ご自宅によるDIYでアンテナケーブルの修理や交換に挑戦するための情報をお届けいたします。初心者でも分かりやすいことを第一に、手順や必要な物品を丁寧に解説していきますので、まずはご確認いただければ幸いです。

断線・接触不良…自分でできるアンテナケーブルの修理

テレビの映りが悪くなる原因としては、アンテナケーブルの断線や接触不良などが考えられます。まずは、お住まいのテレビアンテナケーブルの状態をチェックしてください。

主な確認方法は、以下の通りになります。

  • ケーブルの目視確認:ケーブル本体に傷や折れ曲がりなどがないかを確認します。特に接続部分(S型、L型などのプラグ部分)は折り曲げの際などに断線しやすいので、注意深く確認してください。
  • 接続部の確認:アンテナケーブルのプラグ部分とテレビやアンテナコンセント端子の接続が緩んでいないかを確認します。もし緩んでいる場合は、しっかりと締め直してください。
  • アンテナレベルのチェック:テレビ側の設定画面から地デジやBSのアンテナレベル画面を表示し、テレビに届いているアンテナレベル(電波レベル)を確認します、他にもアンテナケーブルの途中に、簡易的なアンテナレベルチェッカーを接続して、電波レベルを確認するという方法もあります。これらのチェックで電波レベルが非常低い、または電波が届いていない場合は、ケーブルが断線している可能性があります。

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アンテナケーブルの軽微な接触不良であれば、接続部を清掃して、プラグをしっかり締め直すだけで不具合が改善する可能性があります。しかしケーブルの断線など大きな破損の場合は、ケーブルの交換が必要となります。

アンテナケーブルの交換手順:初心者でも簡単DIY

アンテナケーブルの交換は、DIY初心者の方でも比較的、簡単にできる作業です。以下の手順に従って、安全に交換作業を行ってください。

  1. 必要な工具と材料を準備する:詳しくは後述します。
  2. 古いケーブルを取り外す:テレビやアンテナコンセントの端子から、古いケーブルを丁寧に取り外します。
  3. 新しいケーブルを取り付ける: 新しいケーブルのプラグを、テレビとアンテナ端子にしっかりと接続します。
  4. 動作確認: テレビの電源を入れ、映像が正常に映るか確認します。

作業のポイント:

  • ケーブルを強く引っ張ると端子を破損する恐れがありますので、慎重に作業してください。
  • F型接栓などネジ式のプラグの場合、強く締めすぎるとかえって端子を破損する危険性があるため、適度な力で締めてください。

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必要な工具と材料:事前に準備すべきもの

アンテナケーブルの修理・交換に必要な工具と材料は以下の通りです。

工具・材料 用途 備考
新しいアンテナケーブル ケーブル交換 長さと種類(S型、L型、F型接栓)、4K8K対応などを考慮して選びましょう。
ニッパーまたはケーブルカッター ケーブルの切断 ケーブルの長さを調整する場合に使用します。プラグのついたケーブル完成品の場合は使いません。
カッターナイフ ケーブルの被覆剥ぎ 同じく最初からプラグのついているケーブル製品を使う場合は使用しません。
ラジオペンチ プラグの圧着
接栓(F型接栓) ケーブルと機器の接続
簡易レベルチェッカー 導通確認 ケーブルに電波が通っているか、通っている電波レベルを確認する際に使用します。
ドライバー ネジの締め付け 細かな各種作業で使用します。
清掃用具(綿棒、アルコール) 接続部の清掃 接触不良の場合に使用します。

これらの工具と材料は、ホームセンターや家電量販店などで購入できます。事前にしっかりと準備しておきましょう。

基本的に室内用アンテナケーブルの交換では、最初から両端に各種プラグがついた既製品を使うことが多くなりますが、必要なプラグのついた製品や、適切な長さの製品がない場合は、適した品質の同軸ケーブルとF型接栓などのプラグを購入して、必要なケーブルを自作することもできます。(上記の一覧表ではアンテナケーブルを自作する場合の機材、工具も含めています)

アンテナケーブル(テレビ配線ケーブル)の制作、加工のために、専用の特別な道具は必要ありません。ご家庭にもよくある工具やケーブル、端子があれば加工できます。

テレビアンテナケーブル配線部のDIY作業については、以下の各コラム記事でも詳しく解説しております。

・テレビアンテナの配線を自分でDIY設置できる? 取り付け工事に必要な作業と費用を徹底解説!

・テレビコンセントをご自宅で交換することは可能なのか?

知らないと損する!テレビアンテナ線の寿命とメンテナンス

アンテナケーブルの寿命は何年?交換時期のサイン

テレビアンテナケーブルの寿命は、使用環境や品質によっても大きく異なりますが、一般的には10年から20年程度とされています。

アンテナケーブルは年間24時間を通して電波が伝送されるケーブルであるため、長年の使用で徐々に劣化が進み、長年、使われ続けたケーブルでは、外観にそれほど変化はなくとも性能が低下している可能性があります。

またアンテナケーブルを屋内で使用する場合は、自然環境による劣化が少ないため長持ちする傾向がありますが、屋外で使用する場合は、紫外線や雨風の影響を受けやすく、劣化が早まる可能性が高くなります。

アンテナケーブル交換時期のサインとしては、以下の点が挙げられます。

  • テレビ映像の乱れ:テレビ画面が乱れたり、映らなくなったりする場合は、ケーブルの劣化が原因のひとつとして考えられます。
  • 特定のチャンネルが正常に映らない:一部のチャンネルだけが映らなくなった場合も、ケーブルの劣化により、周波数帯の高いチャンネルで電波レベルの減衰が生じている可能性があります。
  • ケーブルのひび割れや変色:ケーブルの外皮にひび割れや、変色している部分が見られる場合は、明らかなケーブルの劣化であり、交換のサインです。
  • コネクタ部分のサビ:ケーブルのコネクタ部分にサビが発生している場合も劣化のサインであり、接触不良の原因にもなります。
  • エラーコード「E209」が表示される:これはBS/CSアンテナの電源設定の不具合などで、アンテナケーブルがショートしている際に表示されるエラーコードです。多くの場合、このエラーコードはショートなどの不具合が解消されれば復旧しますが、ケーブルの劣化でショートが起こることや、ショートの影響でケーブルが破損することも考えられます。

これらの症状が見られる、頻発する場合は、アンテナケーブルの交換をご検討ください。

なおテレビに表示される「E209」などエラーコードの意味と、コード別の対処法などについての詳細は、以下の各コラム記事にも解説がございます。

・アンテナ受信トラブルでテレビ画面に「E201」などエラーコードが表示されて映らない問題の原因と解決する対処の方法とは?

・テレビアンテナで地上デジタル放送が受信できない際の修理とは?E201などが表示されて映らない原因と工事費用の相場を解説

・突然テレビ画面が映らなくなったら解決の方法は? 音は出る、E201などエラーコード、アンテナ受信など原因別の対処法を解説

アンテナケーブルを長持ちさせるメンテナンス方法とは?

お住まいのアンテナケーブルを長持ちさせるためには、日頃のメンテナンスが重要です。以下の点に注意して、ケーブルを大切に扱ってください。

  • ケーブルを無理に曲げない:ケーブルに設定されている曲げ半径を越えて鋭角に曲げてしまうと、内部の導線が損傷する可能性が高くなります。
  • ケーブルを引っ張らない:ケーブルを引っ張ると、コネクタ部分が外れ、場合によっては破損することや、ケーブル内部が断線する可能性もあります。
  • ケーブルを高温多湿な場所に放置しない:高温多湿な場所は、ケーブルの劣化を早める原因にもなります。
  • 定期的にケーブルの状態をチェックする:ケーブルにひび割れや変色がないか、コネクタ部分にサビがないか、室内ケーブルに破損はないか、家具などの下敷きになっていないかといった点を、定期的にチェックしてください。
  • 清掃する:ケーブルのコネクタ部分に埃や汚れが付着すると、接触不良の原因となることがあります。定期的に状態を確認し、汚れている場合は乾いた布で優しく拭き取ってください。

以上の点にご注意いただくことで、アンテナケーブルの老朽化や破損を抑え、不具合を早急に発見することもできます。

まとめ:定期的なアンテナ線のチェックでトラブルを未然に防ぎましょう!

以上、本コラムではアンテナ線として使われるアンテナケーブルの構造や種類、お住まいの条件やテレビ放送に応じて選ぶべきアンテナケーブルの種類。またトラブル時の対処や配線作業の具体的な方法について、詳しくご紹介してまいりました。

お住まいでアンテナケーブルの設置や交換や必要なお客様も、本記事をご参考になることで、適切なケーブル製品の選び方から、実際の配線の方法まで、一通りご理解いただけたことと存じます。

なお、アンテナケーブルの表面にある「S-5C-FB」など品質を示す記号の読み方角を含めた、アンテナケーブル(同軸ケーブル)の詳細については、以下の各コラム記事でも解説しておりますので、よろしければご参照ください。

・テレビ放送や受信機器、設置工事に合わせたアンテナケーブル(同軸ケーブル)の種類と違い、選び方を徹底解説!

・テレビアンテナとテレビを結ぶアンテナケーブル(同軸ケーブル)とは? ご家庭向けケーブルの種類と性能の違いを徹底解説!

・地デジアンテナとテレビを接続するケーブル(同軸ケーブル)とは? 衛星放送でも使えるケーブルの種類や市場や通販の価格も解説

・地デジや衛星放送のアンテナとテレビを接続するケーブルとは? 同軸ケーブルによるアンテナ配線とその工事について徹底解説!

特にアンテナケーブルのトラブルに関して、ある日突然、発生することも考えられます。ケーブルなどの定期的なメンテナンスとチェックによりトラブルを未然に防ぐ、または不具合時には早急な交換を行うことで、快適なテレビ視聴を維持することができます。少なくとも年に一度は、お住まいのアンテナケーブル全体の状態をチェックされることをおすすめします。

もし屋根裏の配線など、ご自宅でチェックするのが難しい場合は、当あさひアンテナをはじめとするアンテナ工事の専門業者にご相談の上、点検してもらうのも良いでしょう。特に、高所にあるアンテナ本体やそのケーブルについては、安全のために専門業者へとご依頼になることが必須と言えます。

当あさひアンテナでは、アンテナ取り付け工事をはじめ、ブースターなど機器の設置工事、修理などの工事全般を、弊社スタッフであり、年間およそ6,000件の施工実績による豊富な経験と、高い技術を誇る優れたアンテナ職人による「完全自社施工」で実施しております。

完全自社施工によるコストカット、その他の工夫で、アンテナや各種機材には高品質な国産一流メーカーの製品を使い、工事費用に機材価格を含めながら、最高品質の施工を、業界最安に挑む料金を実現しております。

一般的にテレビのケーブル配線工事は、アンテナ設置や関連工事に付帯する工事になりますが、もちろんケーブルのトラブルなどの場合には、ケーブルそのものの交換工事もお引き受けいたします。

またアンテナ工事に伴う電波調査、お見積もりも、お客様に御要望いただければ、出張料やキャンセル料を含めた原則無料でお引き受けしております。

また他業者との相見積もり。お見積もりからの即日工事などのサービスにもご対応いたしており、特に調査と工事を同日にしていただける場合はには、即日工事割引もご用意しております。

アンテナ工事に関しては、現場の条件で許す限り、アンテナ機種や設置位置など、お客様のご要望通りのご提案をいたします。工事後のお支払いは、現金だけでなく各種電子マネー、クレジットカードでも可能になります。さらに弊社では各種アンテナ工事の完了日から「10年」の長期保証をご用意しておりまっすので、施工後もお客様には末永くご安心いただけます。

アンテナ配線部のトラブルだけでなく、各種アンテナや機材の設置、交換、修理など、アンテナ工事に関するあらゆるご相談は、まずは当あさひアンテナのフリーダイヤル、メールフォーム、LINEアカウントまで、どうかお気軽にお寄せくださいませ!

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アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。