新築のテレビアンテナ工事を頼む業者はどこ? 取り付け工事別おすすめ事業者の選び方を徹底比較&解説、依頼の費用相場も紹介
新築のマイホームを建てられた方や、いま現在、戸建て住宅にお住まいの方で、テレビの視聴方法としてケーブルテレビ(CATV)などではなく、ご自宅にテレビアンテナを新設する。またお住まいに新しいタイプのアンテナを増設する。修理などで既設のアンテナを取り外して撤去、処分し、新しいアンテナに交換するなどの工事を行われる場合、どのような業者へのご依頼をお考えになるでしょうか?
現在、全国で各種テレビアンテナ設置などのアンテナ工事を直接、依頼できる主な業者は大きく、
「家電量販店やホームセンターでアンテナを購入し、店舗に依頼する」
「新居を建てたハウスメーカー、工務店にアンテナ工事を依頼する」
「引っ越しやリフォームに合わせて、引越し業者、リフォーム業者に依頼する」
「商店街などにある個人経営の電気店に依頼する」
「当あさひアンテナなどインターネット上にサイトを持つアンテナ工事の専門業者に依頼する」
といったパターンが考えられます。
ただ家電量販店、ホームセンターをはじめ、アンテナ工事の専門家ではない各種業者の場合、例えばハウスメーカーでは工事費用を住宅ローンに組み込めるなど、各自のメリットも存在しますが、各店舗、会社は工事の受け付け窓口にすぎず、実際の工事は、町の電気店などの下請け業者が担当します。
そしてこの下請け業者は、アンテナ工事の専門家ではなく、エアコン工事や家電製品の設置など、一般のお住まいでの電気工事全般を請け負う業者になり、アンテナ工事の専門店とは異なります。
そのため、施工を担当する業者によって、実際の施工技術に差が出ることもございます。
また、別の店舗を経由して工事を依頼することから、仲介手数料などの中間マージンが発生し、工事の費用がやや割高になってきます。
一方、アンテナ工事の専門業者は、業者にもよりますが多くの場合、アンテナ工事に特化したプロとして、安定したテレビ電波の受信は当然の大前提として、アンテナ設置の美観や風雨への耐性、配線の丁寧さなど、高い専門技術を駆使して、品質の高い施工をご提供できます。
工事費用についても、大手メーカーから機材を一括で大量購入するスケールメリットにより、大幅な値引きを実現。それにより高品質アンテナ本体や機材をセットにしたアンテナ基本設置工事(アンテナ本体設置と同軸ケーブル配線のみを行う最小限の工事)を、低価格でご提供しております。
またその他、施工前の無料で細かな電波調査や見積り。相見積もりや即日工事への対応。アンテナ本体設置の他にも、周辺機器の設置やオプション工事、アンテナ不具合の修理、交換などの各種工事。工事のスピードが早く、作業がスムーズで時間が短いなどの充実したサービス。
そして施工後も、決済の方法が豊富、おおむね5年以上と長期の保証期間、アフターフォロー制度があるなど、全般的にお客様のため、手厚いお得なサービスが必ず用意されております。
今回の本コラムでは、今の新築物件で行われることが多い、地デジやBS/CSアンテナの各種アンテナ取り付け工事について、現場の状況に合わせた一覧と概要、気になるチェックポイントや関連のお役立ち情報をご紹介。
そして実際の事例やお客様の口コミに基づき、複数の異なる事業者別のアンテナ工事業者から、その特性で工事を任せるのに適した、信頼できる業者を探し、納得できる工事を実現できる方法を、主に技術力および、工事費用の概算などの面から考えてゆきたいと思います。
アンテナ工事業者の比較と選び方1:屋根の上への八木式アンテナ設置のポイント
八木式アンテナとは、屋根の上に立てられたマストの先に固定される、魚の骨に似た、アナログ放送時代から使われている昔ながらの地デジアンテナです。
その特徴は、本体の性能や設置位置の高さから、他の地デジアンテナ機種に比べて受信性能が高くなること。また「素子数(受信性能)」別のモデルが多く、高性能アンテナも存在することから、強・中・弱の各電界地域や、それより電波レベルが弱いエリアにも対応でき、地デジアンテナ機種の中でも、もっとも幅広いエリアで使用できる機能を持つことです。また古典的機種であるため、現在のアンテナでは設置費用がもっとも安価になります。
一方で、昔ながらの形が屋根の上でとても目立つため、特に近年のデザイン性の高い住宅では、その見た目や周囲の景観を崩してしまう。また風雨や雪などの気候、自然にも影響を受けやすく、経年劣化が進みやすいという弱点もあります。
この八木式アンテナを屋根の上に設置する場合は、一般的に最初「屋根馬」と呼ばれる、金属製で四脚のマスト(支柱、ポール)の固定具を、屋根でも面が合わさる頂点部などにバランスよく置き、その中央にマストを垂直に立てて固定します。
さらに、屋根の四方にステー止め金具を打ち込む。または雨どいなどの金具を利用して、屋根の四方からステンレスワイヤーなどの支線(ステー)を、屋根馬やマストのアンカー金具に伸ばして設置。
各ステーを四方から対角線上に張ってバランスよく緊張させる形で、屋根馬とマストをしっかりと固定します。
このマストの先に八木式アンテナを固定し、近隣の電波塔など、現場に強い地デジ電波が届く方向へと角度の調整を行った後、固定。
あとは必要に応じて、BS/CSアンテナや地方局用アンテナ、またブースターなどの周辺機器を同じマストに設置して、アンテナからの配線を住宅の引き込み口から屋内へと引き込み、アンテナ配線部の工事を行えば、八木式アンテナの設置は完了です。
他にも、屋根の破風板(張り出し部)や、壁でも屋根に近い最上部、また屋根上の段違い部分などに板状の固定具を取り付け、そこにL字型のマストを固定する「サイドベース」という固定具を用いることで、マストの先の八木式アンテナが屋根の上に突き出す形になり、実質的に屋根の上に立てるのと同等の固定になる取り付け方法もあります。
また近年の一部ハウスメーカーでは、住宅の設備として、あらかじめ屋根の上に、屋根と一体化して、その内部でケーブル配線を屋内へ引き込むことのできる、アンテナ用のマストが用意されていることもあります。
ここでは、屋根馬による設置を中心にご説明いたしますが、基本的に屋根の上など高い位置は、地面などより電波塔の先端に近く、多くの場合、周辺に障害物も少なく四方が開けているため、高く安定したレベルの地デジ電波が届きやすい、地デジアンテナ設置に適した位置になります。
さらに上記の通り、八木式アンテナは受信性能が高く「指向性」も高いため、アンテナの真正面で「半値幅」の中心を電波塔の方向へと正確に向けることで、別方向からのノイズ(余計な電波)を受信しにくく、受信レベル、品質ともに高い地デジ電波を受信できるのです。
このように屋根の上への八木式アンテナ設置は、強いレベルの地デジ電波が届きやすい位置、アンテナ本体の性能とも、受信には有利な条件が整っているため、安定した地デジ受信を重視される場合には、どの種類の業者に工事を依頼しても、大きな違いはないと言えます。
また屋根馬を用いた施工の手法も、アナログ放送の頃から用いられている技法になるため、アンテナ工事の専門家ではない下請け業者でも、施工の手順には慣れていて、施工品質はある程度、安定している可能性が高くなります。
ただ、特にアンテナ工事の専門業者の場合は、屋根馬を用いた八木式アンテナの設置でも、屋根の上に問題なく設置するだけでなく、その他、さまざまな技術を駆使した設置に対応しているケースもございます。
例えば、屋根馬とは三脚ならぬ四脚でマストを垂直に支える器具になります。名称も外観が動物の馬を思わせることに由来しますが、当然ながら、屋根の上でも、四本の脚をバランスよく置くことができる、屋根の面が合わさった、左右対称の山のような位置にしか設置できないことになります。
したがって、屋根の上に立てられた八木式アンテナは、主に屋根の頂点で、住宅でももっとも高い位置に立てられることになり、これも屋根の上で目立って、住宅の見た目などに悪影響を与えやすい。また風雨などの影響を受けやすいといった要因になります。
しかし当あさひアンテナでは、各お住まいの屋根の傾斜に合わせて「水平器」という測定器具を使用して、斜面の角度に合わせて屋根馬の脚を加工する技術力で、屋根の斜面部にも屋根馬を置き、マストを垂直に立てて、八木式アンテナを固定する施工にもご対応できます。
その場合、屋根馬を置く位置には、屋根の上にシリコンによる加工をほどこし、大切な屋根に傷がつく、腐食するなども防止いたします。
このような施工であれば、アンテナの高さにより快適な受信感度を確保しながら、住宅の外部から見えにくく、家の見た目への影響を押さえる。また風雨などを避けやすくなる設置も可能となります。
また、当あさひアンテナでは、マストや屋根馬を固定するステーについても、屋根の四方への固定では、できるだけお住まいに設置されている雨どいの金具などを利用し、お住まいに傷をつけない施工を選択しております。
そしてステーを張る際には、四方からマストのアンカーへとステーを張ると同時に、そのステーの途中からもう一本のステーを伸ばし、屋根馬の各足も固定する、計8本のステーをバランスよく用いた施工で、屋根馬とマストをしっかりと固定いたします。
他にも、例えば周辺環境が不良で、地デジ電波が遮られやすい現場。また弱電界地域やそれ以下のエリアで、受信できる地デジ電波レベルが低い現場の場合は、屋根の上の八木式アンテナでも、慎重に受信レベルを確認して、電波レベルの確保が必要となります。
また八木式アンテナとBS/CSアンテナを同じマストに設置し、双方の受信感度を確保する必要がある。屋根の上に八木式アンテナを設置する必要がある現場でも、できるだけ目立たせたくないなど、現場ごとの受信感度への配慮や、お客様のご要望などに細かく対応できる業者は、やはりアンテナ工事に特化したプロの専門業者の方が優れております。
プロの専門業者であれば、その他、アンテナを設置するにあたり、合理的な配線の流れや、配線部も目立たず劣化が進みにくい丁寧な施工など、細かな部分にも心を砕いた技術力を習得しております。
当あさひアンテナが駆使する技術の一例を挙げると、例えば屋外のテレビアンテナに配線を行う際も、特にアンテナや引き込み線などと、同軸ケーブルを接続するコネクタ部分は腐食が生じやすいため、防止のために防水テープによる加工を施しますが、このテープを巻き付ける技術が低いと、テープに隙間が生じ、雨水がしみ込んで腐食の原因となります。
弊社では防水テープの巻き付けも、雨水の流れを計算して、隙間が生じないようびっしりと巻き付ける技術を追求しております。
また壁面などにサイドベースを用いたアンテナ取り付けの場合、壁面にビス穴を開けて取り付けることになりますが、このビスも弊社では極細ビスを用い、ビス穴にはコーキング加工による丁寧な防水処理を実施しており、万が一の壁の腐食なども防止するよう、細心の注意を行って施工しております。
他にも弊社では、八木式アンテナの設置に関して、現場で地デジ受信感度が確保できる限り、八木式アンテナが屋根の上から突き出さない、壁面でもやや低い目の位置。またベランダの手すりやベランダ内部空間への取り付けなど、八木式アンテナでも目立たず、風雨などにも影響されにくい設置方法にもご対応しております。
お客様の側で各種業者へのご依頼時に注意される点としては、お住まいでのアンテナ工事について、ただ屋根の上への八木式アンテナ設置、壁面へのデザインアンテナ設置など、おおまかな機種や取り付け方法だけでご理解されるのではなく、以降の項目でご紹介する内容も含め、基本的な施工法をご理解になった上で、屋根や壁でも受信感度が高くなる位置。また配線やステーの張り方、壁面への取り付け方など、細かな部分の施工について、具体的にどのような処理を行うのか、依頼をご検討される業者に対して、詳しくご質問になることがオススメです。
また担当するアンテナ職人が、お客様のご質問に、丁寧にわかりやすく答えてくれるかという点も、優良な業者を見分けるための、重要なポイントです。
なお、20素子八木式アンテナ本体の取り付けを業者に依頼した場合の、基本設置工事の料金は、アンテナ本体や設置具などの費用を含め、20,000円前後から30,000円程度が相場になります。
そして当あさひアンテナでは、八木式アンテナの取付工事に当たり、DXアンテナ製の軽量型で、耐風性や防水性も高い高品質20素子八木式アンテナ「UA20」本体と、屋根馬やマスト、ステーなど基本的な設置具と同軸ケーブル、また防水処理の料金なども含めた基本設置工事を、税込み15,000円からでお引き受けしております。
他にも八木式アンテナでは、各電界地域に対応できる各素子数モデルや、高性能パラスタックアンテナ、ローチャンネル用アンテナ。また自然環境の厳しい現場に対応するステンレスや雪害用、塩害用モデルなどもご用意しておりますので、さまざまな現場にて、できる限りお客様のご要望に対応できる八木式アンテナ取り付け工事をご提供いたします。
なお、八木式アンテナの機種や設置方法の詳細、また地デジの電波塔からの距離などから、各エリアで受信できる地デジ電波レベルの目安を示す電界地域。その電界地域に合わせた地デジアンテナ受信性能の目安である素子数(相当)や動作利得。設置時の角度調整の手順や、調整時に重要となる指向性などについては、以下の各コラム記事でも詳しい解説がございます。
・地デジテレビアンテナ界の最長老「八木式アンテナ(八木アンテナ)」とは?特長や設置位置、メリット・デメリットまで解説!
・地デジ「八木式アンテナ」に適した住宅の条件とは? アンテナ設置工事の特徴や種類を徹底解説!
・屋外用地デジアンテナは八木式アンテナが最強? 人気のデザインアンテナ、ユニコーンアンテナと特徴比較&おすすめの選び方紹介
・新築戸建てのテレビアンテナ工事費用を安くできて高性能の八木式アンテナとは? アンテナ種類の選び方や業者の料金相場を解説
・安く高性能な地デジ用UHFテレビアンテナの選び方は? 八木式アンテナの素子数や設置の高さ、業者の工事費用、料金相場も解説
・地デジUHFアンテナのオールチャンネル対応とローチャンネル用とは? テレビが映らない原因と受信レベルを上げる対処を解説!
・現在の地上波テレビ放送で地上デジタル放送が開始されたのはいつ? デジタル放送とか何か、その仕組みや特徴も全解説!
・地デジアンテナ設置に重要となる「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」とは
・徹底解説!強・中・弱の地デジ電界地域に適したテレビアンテナ工事の選び方、調べ方は?
・地デジ用テレビアンテナ設置の工事で向きや角度を調整すべき方向と「指向性」の関係とは? 自分で方角を調整する方法も解説!
・地デジアンテナや無線通信用アンテナの性能を示す利得、動作利得とは何か? 素子数との違いなど地デジアンテナ基礎知識も解説
・テレビアンテナの性能を決める「素子」とは何か? 地デジアンテナ工事で重要な「素子数」を徹底解説!
・地デジ用テレビアンテナ工事にて設置する電界地域に最適な受信性能は「何素子数」タイプか? アンテナ機器の選び方を徹底解説!
・地デジ放送用テレビアンテナ、UHFアンテナ機種による素子数の違いとは? 高性能モデルや現場ごとに必要な素子数の機種を解説
アンテナ工事業者の比較と選び方2:デザインアンテナ壁面取り付けの注意点
最近の地デジアンテナで一番の人気を誇り、施工件数も多数になっている工事が、デザインアンテナを壁面などの設置場所に取り付ける工事です。
デザインアンテナとは、2009年(平成21年)頃、アナログ放送から地デジ放送への転換が進んでいた頃に普及しはじめた、地デジアンテナの第二世代です。
メーカーによっては平面アンテナ、薄型アンテナ、壁面アンテナとも呼ばれる通り、高さ60センチ前後、横幅は20センチ強から25センチ前後の、薄型のパネル状の形状をしたアンテナ商品になります。
主な種類は、受信性能別で20素子相当と26素子相当。また他にも受信性能が低くなるため、強電界地域専用モデルになりますが、上記の半分程度のサイズで、専用の据え置きスタンドにより室内の窓際にも設置できる、屋外屋内兼用コンパクトモデルも存在します。
また同メーカーから販売される同モデルでも、住宅の色彩に合わせた豊富なカラーバリエーションを選べる特徴もあります。
デザインアンテナの基本的な設置方法は、住宅の壁面、またはベランダの手すりに専用の固定具を取り付け、デザインアンテナ本体を設置。背面の設置部で左右に角度調整を行って、適切な位置で固定する形になります。
このデザインアンテナは、アナログ放送から地デジ化により、テレビ電波の波長の幅が短くなったことで実現したテレビアンテナであり、主に上記した八木式アンテナの弱点を解消するために登場した地デジアンテナ機種とも言えます。
その具体的なメリットは、住宅の色合いに合わせた本体色を使い、外壁やベランダに設置することで、家の見た目に大変溶け込む仕上がりで、住宅のデザインや景観などを乱さない点。さらに設計と形状、面で固定する設置位置から、風雨や雪など自然環境による経年劣化が進みにくく、トラブルが生じにくい。そのため耐用年数(寿命)が、通常の屋外設置で15年から20年程度と長くなる点です。
他にも、景観地域でも設置でき、越境問題も生じない。太陽光パネルにも悪影響がないなど、八木式アンテナの弱点がほぼ解決できます。
このようなメリットの豊富さから、現在ではデザインアンテナは住宅の外観にこだわりを持つ火との間で人気の機種となっており、各種アンテナ工事業者も、ほとんどの業種で壁面、ベランダなどへのデザインアンテナ設置に対応しております。
ただ一方で、デザインアンテナには、同じ素子数(相当)でも素子を使わない設計や、指向性がやや低い点から、八木式アンテナに比べると本体の受信性能がやや低くなり、基本的に強・中電界地域用の機種になります。
何より設置位置が壁面と、住宅でも屋根の上より低い位置になるため、まずお住まいの壁でも基本的に近隣の電波塔の方向を向いていて、デザインアンテナの表(受信面)を電波塔の方向に調整できる方向の壁にしか設置できません。
そして壁面など低い位置では、周辺の障害物などの影響を受けて、到達する地デジ電波レベルが弱まりやすいため、まず住宅の壁面で電波調査を行い、デザインアンテナの受信性能でも安定した地デジ受信レベルを確保できる位置や高さをきちんと特定した上で、設置する必要が出てまいります。
現場によっては、強・中電界地域でも、周辺で地デジ電波を遮る障害物の影響により、壁面に地デジ電波が届かず、デザインアンテナを設置できないケースもございますので、注意が必要です。
特にビルなど高層建築の近隣や住宅密集地などの現場では、地デジ電波がほとんど遮られてしまい、デザインアンテナを設置できない可能性が高まります。
また壁面やベランダの手すりにデザインアンテナを設置する場合の、受信に関しての注意点としては、基本的な電波の受信レベルが低めになるため、電波調査が不十分であると、年間の気候や天候による地デジ電波レベルの変動にも影響を受けてしまい、特定の季節や悪天候の際には、受信レベルの低下から地デジ放送の映像が乱れるケースも考えられます。
そのためデザイナアンテナでは、気候などに地デジ電波レベルの変動も踏まえた、余裕のある電波レベルの確保が重要になります。
また同じ理由から、壁面などのデザインアンテナでは、地面から反射した地デジ電波の影響で、地面から高度が上がるにつれ、受信できる地デジ電波の強弱が波のように変動する「ハイトパターン」の影響を受けやすくなります。
そしてハイトパターンピッチ(ハイトパターンの強弱の幅)は周波数帯によって変動するため、同じ地デジ電波でも、チャンネルによって差が出てしまいます。そのため壁面のデザインアンテナでは、一見、十分な地デジ電波レベルを確保しているようでも、一部のチャンネルで電波レベルが弱まり、画面が乱れる可能性も考えられます。
そのため特にデザインアンテナの壁面設置では、すべてのチャンネルで電波レベルをチェックし、全般的に十分な電波レベルを確保することが重要となります。
また、デザインアンテナをベランダに設置する場合には、手すり部を前後から挟み込む形の固定具でアンテナ本体を取り付けることが可能ですが、外壁への設置では固定具を取り付けるため、壁面にビス穴を開ける必要があります。
したがって壁面にデザインアンテナを設置した後、上記のような問題でテレビ画面が乱れる事態になると、設置したあとに位置を変更する必要が生じ、お住まいの壁面に不要なビス穴を残す結果にもつながってしまいます。
総じてデザインアンテナを壁面などに設置する場合、特に電波レベルがやや弱まるエリアで、アンテナ工事に特化した業者ではない場合、気候や天候、またハイトパターンの影響についての対応が甘く、それらの原因で地デジ画面が乱れるケースが出ることもございます。
デザインアンテナの壁面設置についても、まず設置前に壁面で精密な電波調査を行い、すべてのチャンネルで余裕のある受信レベルを確保できる場所を特定して、気候、天候を問わず全チャンネルで安定して受信できる位置を特定することが重要です。
なおデザインアンテナを壁面、ベランダなどに設置する工事を、各種アンテナ工事業者に依頼する場合の相場は、アンテナ本体や部材の費用を含めて、20,000円強から35,000円程度になります。
当あさひアンテナでは、デザインアンテナに限らず、各種アンテナ工事を行う前の、電波調査、お見積に関して、現地への出張料や、工事の契約に至らなかったキャンセル料その他すべての費用を含めた「完全無料」で実施いたします。
電波調査の作業も、しっかりした研修と豊富な経験による、正確な専門知識と高い技術を誇る弊社社員スタッフのアンテナ職人が、プロ仕様のレベルチェッカーを用いて精密に行います。
デザインアンテナの設置では、壁面での地デジ電波が取りにくく、設置が難しいと思われた現場でも、綿密に調査を行い、すべてのチャンネルで十分なレベルの電波が届く特定のポイントを割り出して、デザインアンテナ設置を実現した例もございます。
デザインアンテナ設置にあたっても、上記と同じく極細ビスを使用し、壁面のビス穴に防水用の変性シリコンを丁寧に注入し、ビス穴からの雨水の侵入による壁の腐食などを防止する処理を行っております。
実際にはアンテナ設置のビス穴から雨水などがしみ込むことは滅多にございませんが、設置から年数が経つと、経年劣化によりビス穴に隙間ができるケースも想定されるため、万が一に備えた予防を行っております。
また外観性を重視するデザインアンテナでは、アンテナ配線についても、壁面などの色に合わせて、白と黒、二色のケーブルをご用意して、アンテナ本体から配線に至るまで、設置の美観にも可能な限り配慮した設置を実施いたします。
デザインアンテナ基本設置工事に使用する機種としては、当あさひアンテナでは、DXアンテナの20素子相当モデルで、同素子数モデルでもコンパクトながら高利得を誇る「UAH201」。
もしくは強電界地域用コンパクトモデルとして、現状の業界最小モデルであるマスプロ電工のスカイウォーリーミニ「U2SWLC3」を、各カラーバリエーションでご用意しており、アンテナ本体と設置具、同軸ケーブルなどの費用も含め、税込み20,000円からのご料金でご案内しております。
他にも弊社では、26素子相当や垂直偏波対応のデザインアンテナもご用意しており、どのような現場であっても、綿密な電波調査によって十分な地デジ電波レベルを確保できる限り、デザインアンテナ取り付けにご対応いたします。
なお、デザインアンテナ本体や設置の方法、設置の失敗例やそれを避けるポイント。ハイトパターンの性質などに関しては、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。
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アンテナ工事業者の比較と選び方3:新築におすすめ、地デジアンテナ屋内設置の流れ
いわゆる室内アンテナや屋外屋内兼用アンテナの他にも、屋外用のデザインアンテナはじめ、屋外用の地デジアンテナを屋内空間に設置する施工方法も存在します。
これは主に、上記のデザインアンテナを、お住まいの屋根裏、天井裏(上階と下階の間)の空間に設置する方法になります。
この施工方法は、屋外への設置に比べ、住宅の外観、外装にまったく影響を与えない。さらにアンテナ本体も雨風などの自然環境から保護されるため、経年劣化を大幅に抑えることができ、メンテナンスフリーで耐用年数(寿命)が伸びる点がメリットになります。
またデザインアンテナを屋根裏空間に設置する場合、屋外の壁面に設置するよりも高さを確保できるため、現場によっては、むしろ受信感度が高まるケースもございます。
地デジアンテナの屋内設置が可能となるのは、地デジ電波には、一部の素材を除けば、一般的な住宅の屋根材や壁、窓などを透過して、住宅の屋内まで届く性質があるためです。
ただ実際に地デジアンテナを屋根裏、天井裏に設置するためには、さまざまな条件をチェックする必要もございます。
第一に、工事を行う戸建て住宅が、地デジ電波を送信する電波塔を見渡せる距離で、強い地デジ電波が届くエリア内、いわゆる「強電界地域(到達する地デジ電波レベルが80㏈以上)」に位置することです。
これは地デジ電波が家の屋根や壁などを透過する際、ある程度、電波レベルが弱まることから、元々の電波レベルが強い必要があるためです。
また通常のデザインアンテナ設置と同じく、周辺に地デジ電波を遮る障害物があるような環境ではないこと。そして住宅の建材や屋根材、断熱材に、電波を反射する鉄骨やアルミ箔などの金属素材。密度が高く電波を吸収するコンクリートや土壁、ウレタンなどの素材が使われていないことです。他にも屋根の上の太陽光パネルや、冬場の積雪なども、地デジ電波を遮る要因になります。
施工に関する条件では、屋根裏などの空間に、施工が可能な、最低でも一メートル四方のスペースがあること。また作業の担当者がアンテナ機材をもって出入りできる、天井裏の点検口が存在することです。
なお屋根裏、天井裏に設置されるアンテナ機種は、基本的に省スペースで狭い空間でも設置しやすいデザインアンテナが使用されます。
八木式アンテナは受信感度がやや高くなる分、大型で屋根裏などの空間には設置しにくく、専用の設置具を使用するため、費用もデザインアンテナと差がなくなるなどの問題があるため、デザインアンテナでは受信感度が不足し、八木式アンテナを設置できる条件が整っている現場を除いて、屋内設置に使用されるケースは少なくなります。
ユニコーンアンテナについては、本体の受信面積が狭い点をはじめ、屋内設置に使うメリットが少ないため、基本的に屋内に設置されることはございません。
なおデザインアンテナ等を屋根裏、天井裏の空間に設置する工事では、地デジ電波が住宅の屋根や壁を透過する際、その厚みや素材によって、地デジ電波の強度や向きが変わるなどするため、空間内で安定した受信を確保できるスポットを特定ることすも重要です。
その他、屋内空間の設置に必要な技術やコツもあるため、家電店やホームセンターなどの店舗、会社の下請け業者など、アンテナ工事を専門としていない業者では対応できないケースが多くなります。
したがって、地デジアンテナの屋内設置をご希望になる場合は、屋内工事に対応するアンテナ工事の専門業者をご確認の上、ご依頼になるのがベストと言えます。
なお、デザインアンテナなど地デジアンテナの屋根裏や天井裏空間への設置をご依頼になる場合、業者によっては各アンテナ機種の基本設置費用に加え、屋内設置の特殊工事費が加算され、やや高額になる場合もございます。
しかし当あさひアンテナでは、デザインアンテナの屋根裏・天井裏への設置も、上記したアンテナ本体や必要な部材を含めた基本設置費用でお引き受けいたしております。
ここでご紹介した、地デジアンテナの室内、屋内設置に関しては、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。
・徹底解説・地デジテレビアンテナを屋根裏設置する工事のメリットとデメリット、施工費用、取り付け可能な条件と対応業者は?
・室内設置におすすめ地デジテレビアンテナの選び方とは? 人気デザインアンテナ屋根裏取り付けで失敗しない工事方法、費用を解説
アンテナ工事業者の比較と選び方4:ユニコーンアンテナの施工方法まとめ
受信性能が高い半面、見た目がやや悪く風雨などに影響を受けやすい八木式アンテナ。見た目が整い自然環境にも強い一方、受信感度がやや低く現場によっては設置できないデザインアンテナ。
この二機種のメリットのみを受け継ぐ地デジアンテナとして開発されたのが、マスプロ電工より2017年(平成29年)に登場した「U2CN」こと地デジアンテナの第三世代、ユニコーンアンテナです。
このユニコーンアンテナは、長さおよそ67センチ程度の、ほぼ円筒形の本体を持つ地デジアンテナで、本体の受信性能は20素子相当のみ。カラーバリエーションは、マットな質感の「ウォームホワイト(WW)」「ブロンズブラック(BB)」の二色になります。
アンテナの正面側は、円筒形の下部にロゴが入っている側で、ロゴがある下部のカバーか開いた中に、マストへの固定部と同軸ケーブルの接続端子があります。
ユニコーンアンテナの設置方法は、八木式アンテナと同様に、屋根の上で屋根馬などを用いて立てたマスト。または破風板や壁面の高所にサイドベースを固定して、その先にアンテナ本体を設置。マストの固定部を軸に、アンテナの正面側を角度調整して、適切な角度で固定します。
なおユニコーンアンテナは、高所に設置することで受信性能を確保できるモデルであるため、上記以外の位置や方法で設置されることは、基本的にありません。
ユニコーンアンテナは、販売元のマスプロ電工社では、平面型のアンテナと同じく「デザインアンテナ」のバリエーションとされています。
したがってそのメリットは、マストで高い位置に設置しても、そのスタイリッシュな外観から、住宅の見た目や周辺の景観に悪影響を与えにくい点。また屋根の上でも雨風や雪などを受け流せる形状により、経年劣化やトラブルを抑えられる点。
また上記の点から、景観地域にも設置でき、越境問題も起こりにくい。太陽光パネルにも影響はないなど、デザインアンテナと同様のメリットを持ち、その耐用年数もデザインアンテナと同程度と考えられています。他にもマスト部にBS/CSアンテナを設置できるという、八木式アンテナと同様のメリットも存在します。
そしてユニコーンアンテナ最大のメリットは、設置の高度を確保できるため、壁面のデザインアンテナに比べ、周辺の障害物に影響されにくく受信環境が良い分、より地デジ受信感度が高くなる点です。
前述のように壁面のデザインアンテナでは、強・中電界地域であっても、特に高層ビルの近隣や住宅密集地など、周辺環境によって地デジ電波が遮られ、電波レベルが弱まる現場では、設置できないケースも出てまいります。
しかし同じ現場でもユニコーンアンテナを採用して、受信感度のいい高所を確保することで、デザインアンテナのメリットを維持しつつ、設置が可能になるケースが多くなるのです。
さて、ユニコーンアンテナの設置方法そのものは、八木式アンテナの基本的な設置方法と同じであるため、多くのテレビアンテナ工事業者において、対応できる可能性が高くなります。
ただ一方で、ユニコーンアンテナは、同じ20素子の八木式アンテナに比べると素子を使用せず、本体の受信面が狭い。デザインアンテナよりも指向性が低いなどの要因から、やや受信性能が低く、基本的には強・中電界地域向けの機種になります。したがって八木式アンテナに比べると、特に受信できる電波レベルが弱まる現場では、高い位置でもより慎重な電波調査が必要となります。
そのためアンテナ工事業者でも、アンテナ工事の専門家ではない下請け業者が工事を担当する店舗、会社などの場合、現状の最新機種であるユニコーンアンテナについての知識が少なく、設置に対応できないケースや、八木式アンテナの手法で設置しても受信感度が不足し、地デジのテレビ画面が乱れるといったケースも考えられます。
やはりユニコーンアンテナについても、アンテナに関する専門知識が豊富で、八木式アンテナとの受信性能や特性の違いを理解し、ユニコーンアンテナに最適となる設置のポイントやコツを理解している。また屋根馬によるマストの設置やサイドベースの固定についての施工も丁寧な、アンテナ工事の専門業者に依頼されることがおすすめといえます。
その他、ユニコーンアンテナには、最新機種であるため、現在の地デジアンテナ機種の中では、設置にかかる費用がもっとも高価格になる。また純和風建築などお住まいの様式によっては、そのデザイン性が不釣り合いになり、外観性を低下させる場合もある、といったデメリットも考えられますので、ご注意ください。
ちなみにユニコーンアンテナの設置工事を、各種のアンテナ工事業者に依頼する場合、アンテナ本体や設置具などの価格を含めて、30,000円から40,000円程度が、一般的な費用の相場になります。
当あさひアンテナでは現在、ユニコーンアンテナの基本設置工事を、アンテナ本体や設置具など一式の費用も含め、業界最安値に挑む「キャンペーン価格」でご案内しております。
ユニコーンアンテナ本体や設置方法などの詳細は、以下の各コラム記事でもご説明しております。
・地デジアンテナの最先端、ユニコーンアンテナとは? 特徴、メリット、工事費用の相場まで徹底解説!
・外見、寿命、性能すべて優れるテレビアンテナ・ユニコーンアンテナとは? 特徴とメリットデメリットから設置工事の料金まで紹介
・ユニコーンアンテナの特徴と評判、設置工事の費用とは? 地デジ用アンテナ各機種のデザインとメリット、失敗を避ける方法を解説
・台風対策に最適!地デジ「デザインアンテナ」と「ユニコーンアンテナ」とは?
アンテナ工事業者の比較と選び方5:衛星放送用BS/CSアンテナ設置のポイント
上記でご説明した地デジアンテナとは別に、いわゆるBS放送、CS放送の衛星放送をご覧になるためには、衛星放送に対応するBS/CSアンテナを別途、追加で設置する必要があります。
衛星放送用のBS/CSアンテナは、大きな円盤上の「ディッシュ(dish:皿)」もしくは「放物面反射器」で衛星放送の電波をキャッチする、いわゆるパラボラアンテナです。
一般住宅向けのBS/CSアンテナは、このディッシュの有効直径が45センチの「45型」で、本体色は太陽光に強い白色系が基本になります。
この45型の衛星放送用パラボラアンテナは、メーカーやモデルは異なっても、基本の設計や構造は同じため、受信性能の差はほとんど生じません。
衛星放送とは皆様もご存知の通り、宇宙空間にある人工衛星(赤道軌道上を周回しているため、地上からは空の一点に止まって見える静止衛星)から地上に向け、テレビなどの放送電波を送信している放送です。そのため一基の静止衛星から、日本の全域などの広範なエリアに、ほぼ同じ電波レベルで大容量の情報を効率的に送信できる。地上の障害物や災害などにも影響を受けにくいといったメリットが存在します。
ちなみにBS放送、CS放送とは、それぞれBSが放送衛星、CSが通信衛星を使用した、放送種別の区分による違いになります。また日本の衛星放送では、BSの静止衛星、CSでも主な放送である110度CSとも、地上から見て東経110度(南西方向)の上空に位置するため、一基のBS/110度CSアンテナでどちらも受信できるのです。
この衛星放送で使用される電波は、地デジのUHFよりはるかに周波数帯が高いマイクロ波の中でもセンチメートル波(SHF)と呼ばれる電波で、周波数帯が12GHz(ギガヘルツ)前後の「12GHz帯」と呼ばれる電波になります。その波長の幅は25ミリ程度で、性質は光に近く、直進性が高い特性があります。
この特性が、人工衛星から長距離を送られる衛星放送の電波に適しており、12GHz帯の電波は、静止衛星から日本全域を照らし出すようなイメージで送信されています。
そして地上の各住宅などに設置されたBS/CSアンテナは、静止衛星からまっすぐに送信されてくる光のような12GHz帯の電波を、ディッシュの内側(放物面)で受け止め、前方の一点に集める形で反射させます。
反射した12GHz帯の電波が集まる焦点には、金属製のアームで固定された「コンバーター(変換器)」があります。その一次放射器に集められた12GHz帯の電波は、そのままでは周波数帯が高すぎて同軸ケーブルでは正常に送信できないため、コンバーターでMHz帯の電波へと変換した上で、コンバーターから同軸ケーブルの配線部へと送信されるのです。
そのため、戸建住宅にBS/CSアンテナを設置する際に必要な条件は、まず12GHz帯の電波を正確にコンバーターへと反射するため、ディッシュを東経110度の方向へ仰角、方位角(上下と左右の角度)とも、正確に向けること。
そして12GHz帯の電波は光のように直進性が高い半面、音のように広がる力が弱いため、わずかな障害物にも遮られてしまい、いったん遮られると、障害物を乗り越える力が弱いため、障害物の向こう側には届きにくくなります。
したがって、BS/CSアンテナのディッシュを向けた東経110度の方角に、建物や山などはもちろん、樹木や電柱、電線、洗濯物など、12GHz帯の電波を遮るわずかな障害物も存在しないことも必須となります。
またBS/CSアンテナの設置では、コンバーターを作動させるための電源が必要となります。この電源はアンテナ配線部のブースター電源部、または屋内のテレビでBS電源設定を行うことで、チューナー端子からケーブル部を通じてBS/CSアンテナに通電することになります。
そして一般住宅にBS/CSアンテナを設置するケースとしては、新築物件に地デジアンテナを設置する際、衛星放送もご覧になる場合にセットで設置する。
また地デジアンテナのみの既存住宅に追加設置する。既設のBS/CSアンテナが老朽化、故障した場合や、2K対応アンテナを2K4K8K対応アンテナに交換する場合になります。
4K、8Kについては、2018年(平成30年)に開始された、4K・8Kテレビで高精細画質の放送を視聴できる「新4K8K衛星放送」に対応するBS/CSアンテナが2K4K8K(右旋・左旋)対応型。それ以前の対応していないモデルが2K(右旋)対応型になります。
正確には、それまでの2K衛星放送に使われていた12GHz帯の電波は、右回りの螺旋を描く「右旋円偏波」に対し、新4K8K衛星放送を開始する際、この右旋の電波では追加の4K、8Kチャンネルに割り当てることができる周波数帯が不足しました。
そこで衛星放送の12GHz帯の電波に、新しく左回りの螺旋を描く「左旋円偏波」を導入し、BS放送の基幹的なチャンネルであるNHK、広域民放の4Kチャンネルを除く4K、8Kチャンネルに割り当てたのです。
したがって新4K8K衛星放送でも左旋放送を受信するためには、左旋の電波に対応する2K4K8K対応のBS/CSアンテナが必要になります。なお2024年の時点で、すでに2K対応BS/CSアンテナは生産終了になっており、現行のモデルはすべて2K4K8K対応型になります。
ただ2024年8月現在、新4K8K衛星放送の左旋放送は、BS放送の「NHK BS8K」「WOWOW4K」「ショップチャンネル4K」「4K QVC」のみですので、これらのチャンネルをご試聴にならない場合は、お住まいのBS/CSアンテナが旧式の2K対応型でも、特に問題はございません。
さて、戸建て住宅でBS/CSアンテナを設置する位置は、上記の通り、ディッシュを東経110度に向けることができ、その方向に障害物がない位置になります。
実際にはその条件が整っている位置で、地デジアンテナとセットで設置でき配線をまとめやすいよう、八木式アンテナやユニコーンアンテナは同じマストの下部、壁面のデザインアンテナでは、その上部や横など、近い位置にBS/CSアンテナが設置されます。
またBS/CSアンテナも、東経110度の方向に角度調整が行いやすく、障害物に影響されにくいという点では、屋根の上などできるだけ高い位置に設置することが適しています。
なお上記の通り、一般住宅で使用されるBS/CSアンテナは45型モデルですが、静止衛星からの距離が遠くなる日本の北部や南端、離島部などは、距離による減衰で12GHz帯の電波レベルがやや弱まるため、50型、60型などディッシュがやや大型で受信性能の高いモデルを使用する場合もあります。
また同じ45型BS/CSアンテナでも、太陽光に強い塗料を使用した黒などのカラーバリエーション。設計の工夫で強風などへの耐性を高めた高耐風モデルなども存在します。
そしてBS/CSアンテナ設置は、日本全域で受信レベルがほぼ安定しており、設置の方法や条件もほぼ同じで、実際の施工例も多いことから、新規設置であればほとんどの業者が対応できます。
またベランダなど作業の安全を確保できる位置で、一基のBS/CSアンテナを一台のテレビなど機器と接続するだけの施工であれば、DIYでの設置もさほど難しくはありません。
ただ、特に地デジアンテナとBS/CSアンテナの双方を新規で設置する場合には、双方のアンテナでバランスよく受信レベルを確保できる、適切な設置位置を選ぶ。また現状だけでなく、将来にわたって障害物が発生しにくいBS/CSアンテナの設置位置を選ぶ。適切なコンバーターの電源設定を行う。
さらに地デジアンテナのみの既設住宅にBS/CSアンテナを追加設置する。また2K対応型から2K4K8K対応型のBS/CSアンテナに交換する場合には、アンテナだけでなく、アンテナのケーブル配線部に設置されるブースター、分配器などの機器も、12GHz帯の電波や左旋の電波(がコンバーターで変換された周波数帯)に対応する機器へ交換する必要も出るため、既設の配線機器を確認する必要も生じます。
それら細かな作業への対応を考慮すると、やはりアンテナ工事の総合的な専門家である、アンテナ工事の専門業者にご依頼になることが適しております。
なお、新築住宅で各種アンテナ工事業者に、地デジアンテナ設置と同時に、45型、2K4K8K対応のBS/CSアンテナを設置する場合の費用の相場は、アンテナ本体や設置の金具、ケーブルなどの料金も含め、20,000円から30,000円程度が相場です。
なお当あさひアンテナでは、各種地デジアンテナと一緒にBS/CSアンテナを設置する工事については、DXアンテナ社製の45型2K4K8K対応、高品質アンテナ「BC45AS」本体と基本設置具、ケーブルなどの費用を含め、税込み15,000円からでご案内しております。
さらに同じくDXアンテナ製、同等のBS/CSアンテナで、パンチングメタル仕様、接合部の強化などにより、業界最強級の耐風性能を実現した高耐風モデル「BC453SG」を用いた、同等の基本設置工事は「特別価格」でご案内いたします。
その他、各種ディッシュ直径、黒のカラーバリエーションなどのモデルもご用意しておりますので、戸建てのお住まいだけでなく、集合住宅の共同受信用も含めて、さまざまな現場とご要望に対応するBS/CSアンテナ工事を実施いたします。
衛星放送やBS/CSアンテナの基礎知識、新4K8K衛星放送に対応できる機器などについては、以下の各コラム記事でも詳しくご紹介しております。
・BS/CSアンテナ(衛星放送用アンテナ)の基礎知識 ~全解説・種類や価格相場、地デジ用テレビアンテナ工事との違いとは?~
・台風対策に最適のBS/CSアンテナ設置方法とは? 究極の高耐風BS/110度CSアンテナ・DXアンテナ「BC453SG」
・新4K8K衛星放送とは? 4K、8Kテレビの購入後に必要なアンテナ工事と費用の相場、おすすめ業者の選び方まで徹底解説!
・「新4K8K放送」を視聴するためのアンテナ工事、配線について徹底解説!
・「新4K8K衛星放送」ご視聴に必要な機器・完全チェック解説! テレビで全4K8Kチャンネルを見るための機材とは?!
・衛星放送用BS/CSアンテナの種類と性能とは? 地デジテレビアンテナとの違い、設置工事の方法から機種の選び方まで解説!
・BS/110度CSアンテナで安定して衛星放送を受信できる設置の場所とアンテナの向きや角度を正確に調整する方法
・自分でDIY取り付けも可能? 衛星放送用BS/CSテレビアンテナのさまざまな設置方法と工事を行う際の注意点
・衛星放送用のBS/110度CSアンテナには電源が必要? BS/CSアンテナにテレビなどの設定で電源を供給する方法とは
アンテナ工事別のおすすめ施工業者・まとめ
本記事でご説明したアンテナ取り付け工事の他に、アンテナ工事に当たっては、ブースターや分配器など、ケーブル配線部への機器の設置。また現場の条件によっては高所作業費などの特殊工事費も発生してまいります。
また既設アンテナが故障や角度の狂いなどの不具合。経年劣化による破損が生じた場合には、既設アンテナの修理や角度調整、また既設アンテナを取り外し、撤去、処分すると同時の交換などの工事も必要となります。
これらの工事に関しても、専門業者でない業者の場合は、ブースター、分配器など、基本的な機器の設置にしか対応していないケースもございますが、アンテナ工事の専門業者であれば、設置するアンテナの機種や現場の条件により適した、細かな機器の設置や作業を行う施工を期待できます。
アンテナ修理や交換に関しては、家電量販店やホームセンター、ハウスメーカーなどは、その店舗や会社などで施工したアンテナにしか対応できないケースが多くなりますが、アンテナ工事の専門業者であれば、他の業者が設置したアンテナでも、修理、交換、メンテナンスなどに対応できます。
アンテナ業者の違いや、周辺機器の設置工事、アンテナ修理、交換などについては、以下の各コラム記事が参考になると存じます。
・戸建ての家へのテレビアンテナ設置と配線、周辺機器の取り付け工事を行う費用の相場とは? 料金の安い業者の選び方も解説
・戸建て住宅で地デジテレビアンテナを取り付ける工事に必要な配線とは? 設置にかかる費用の相場、料金や業者選びの方法も解説!
・テレビアンテナの寿命と交換時期は? 地デジ・衛星放送別に必要な工事を徹底解説!
・BS/CS衛星放送や地デジ用アンテナの寿命と交換時期は何年? 取り付けから約10年でテレビが映らない時の対処法を解説!
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・テレビアンテナの修理を自分で行う方法・原因と対処を解説。おすすめ工事業者の比較と選び方、費用の相場も紹介!
・新築などの家屋でテレビアンテナ工事を頼む際のおすすめ業者はどこ? 依頼の流れから費用の相場まで、業者の選び方を徹底解説!
・アンテナ工事会社のおすすめの選び方!業者別の特徴や費用相場を比較&解説
・新築物件、中古物件、修理など各種テレビアンテナ工事を頼むおすすめ業者はどこ? 依頼できる業者選びの比較ポイント徹底解説!
・テレビアンテナ工事の専門業者は他の業者とどう違う? 技術から費用の相場まで比較しておすすめ業者の選び方を徹底解説!
当あさひアンテナでは、本文でもご説明した通り、各種アンテナの基本設置工事から、必要な周辺機器、材料の設置、オプション工事も、国内大手メーカーの高品質機材を使用した明確な価格体系でご案内しており、お客様のご要望に適したご提案と、業界でも最安値に挑む見積もり金額をご提示いたします。
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