新築建売住宅向け地デジ・衛星放送テレビアンテナ設置工事の方法と費用相場は? おすすめ人気アンテナの種類と選び方も紹介!
現在、一戸建てでマイホームのご購入を予定されている方にとって有力な選択肢のひとつが、建売住宅、分譲住宅を購入することです。
建売住宅は、既に完成している住宅を購入する分、住宅の設計や設備、機能などを選択できる自由度は低いものの、その分、購入価格が低め。購入手続きから短期間で入居できる。住宅ローンなどの手続きも簡単になるなど、メリットも豊富で、特に若年層のご世帯に適したマイホームの入手方法と申せます。
ただ建売住宅をはじめ、どのような形でのマイホーム購入であっても、新生活をはじめられる際には、さまざまな手続きや作業が必要となってまいります。その重要な手続きのひとつが、ご新居で地上デジタル放送(地デジ)、衛星放送(BS放送、CS放送)のテレビ放送をご視聴になるための設備を整えることです。
最近ではテレビ放送のご視聴方法にも、ケーブルテレビ(CATV)や光テレビのご契約といった選択肢もございます。
しかし、やはり戸建て住宅のマイホームにおいては、いったん設置すれば、おおむね10年以上の長期にわたって、衛星放送の有料チャンネルやNHK受信料を除き、多くのテレビ放送チャンネルを無料で視聴し続けることができる、地デジ、衛星放送のテレビアンテナ設置が、もっとも一般的な方法であると申せます。
当コラムでは、建売住宅をご購入された、または検討されているお客様のために、建売住宅にテレビアンテナを設置する場合に、必要となる各種工事および、工事に必要となる金額の相場。また使用できる各種アンテナ機種とその設置位置。そしておすすめできるアンテナ工事の業者など、各種のポイントについて、2023年(令和5年)度の最新情報を元に解説してまいります。
建売住宅とは何か?
現在、一般のご家庭向けに販売される住宅の形式や名称には「建売住宅」の他「分譲住宅」「注文住宅」などがございます。
皆様もおおよその違いはご存じのことでしょうが、正式な定義としての「建売住宅」とは、不動産会社が取得した土地に、会社側で建設した住宅を、建物と土地のセットで販売することを指します。
また「分譲住宅」とは、同じように不動産会社が住宅地の一角など、広範囲の土地を購入し、その敷地内に複数の住宅を建築。個々の住宅を土地とセットで販売する形式になります。つまり分譲住宅は、建売住宅の一形式に当たります。
対する注文住宅は、施主が土地を用意し、ハウスメーカーなどに依頼して、その土地で可能となる住宅を、施主の希望を反映する形で一から設計し、建築していく形の住宅です。住宅を購入するというより、注文通りの建築を依頼することが主になるため「注文建築」とも呼ばれます。
注文住宅では、建売や分譲の住宅よりも手間や費用はかかりますが、土地の選択から住宅の形状、仕様、性能などまで、施主の意向を反映できるため、お好みの場所に希望通りの住宅を建てたい方には適した方法と言えます。
建売住宅のメリットとは?
建売住宅を購入するメリットの主なポイントは、注文住宅に比べて、さまざまな面で入手までの手続きなどが簡単になる点だといえます。
第一に、購入の手続きが簡単となります。建売や分譲でお気に入りの物件があれば、不動産会社に買い付けの申し込みを行います。そして住宅ローンの審査に合格すれば、その後に売買契約を結びます。借入が可能になったら住宅ローンの契約を締結し、住宅の引き渡しと融資を実行します。この手順を一通り、クリアすれば、住宅を入手して、住むことができます。
一方、注文住宅を建てる際には、住宅を建てる土地がない場合には、まず土地の購入からはじめる必要がございます。
お望みの住宅に適切な土地があれば、土地の所有者に買付証明書を提出して手付金を支払い、土地の売買契約を結びます。土地のご購入にローンを利用される場合には、この時点で審査を受ける必要もございます。
住宅用の土地を確保した後は、住宅の設計が必要です。ご希望の設計や間取り、設備などの条件を、建築を担当するハウスメーカーなどに提示して、どこまで実現可能かを相談して、メーカー側からの提案などを受けて、設計を具体化した上で、見積もりをとります。
メーカーの提案による設計や見積もりの内容に納得できたら、住宅ローンの審査を申し込みます。審査に通ってローンが組めることになり、メーカーと住宅建築の契約を結んだら、家を建てる工事の開始になります。
そして住宅の完成までには、およそ半年程度かかります。住宅が完成すれば施主による確認を行い、特に問題がなければ引き渡しが行われ、ようやく住宅を入手、入居できることになります。
住宅購入の検討から、実際に住宅がお引き渡しされるまでの期間は、建売住宅の場合は、実際には物件探しや検討などで、一年程度はかかることが多くなりますが、欲しい物件が見つかれば、上記の購入手続きを行い、入居できるまでは三カ月程度になります。
一方、注文住宅の場合は、住宅にこだわりを反映できる半面、入居までの期間は、上記の手続きだけで一年からそれ以上はかかることになります。土地の選定や設計の計画を含めれば、数年がかりの計画になることも珍しくはございません。
住宅を購入する上で必要となる、ハウスメーカーとの打ち合わせの手間を大きく省くことができるのも、建売住宅のメリットです。
注文住宅の場合は、ハウスメーカーとの打ち合わせ回数が10回から30回程度は必要となり、仕事や生活との兼ね合いに苦心が生じることも多くございます。この打ち合わせの期間だけで、通常は半年前後、こだわりが強い場合には一年以上かかることもございます。
建売住宅の場合は、既存の住宅を購入するだけになるため、このような打ち合わせの手間も大きく軽減できます。
住宅の価格が安くなる点も、建売住宅のメリットになります。不動産会社の側では、万人に受け入れられる住宅を目指すため、オーソドックスな設計の住宅を、建築工法を規格化するなどして、効率的に大量生産しております。このような規格化による大量生産により、建築の工期を短縮でき、人件費なども軽減できるのです。
さらに土地に関しても、分譲住宅などで広い土地を購入し、多数の建売住宅を建築する場合には、一軒ごとの土地代を割安にすることが可能となります。他にも住宅の部材、設備などもメーカーから大量購入することで、スケールメリットによって割引率を高くし、個々の住宅に割安で配備することか可能となってきます。
このような条件から、建売住宅は、まったく同じ条件の住宅を注文建築で建てる場合に比べて、割安に入手することが可能となります。ただ、あまりにも低価格すぎる建売住宅の場合は、手抜き工事などによる粗悪な住宅の可能性もございますので、ご注意ください。
そして住宅の購入に付き物の、各種ローンなどの資金計画も、建売住宅では簡単になります。建売住宅では住宅価格が割安になるだけでなく、土地と住宅がセットの価格になるためです。したがって住宅ローンも、土地と住宅を合わせた販売価格に対して組むことになります。
一方で注文住宅は、土地の購入と住宅の建設、購入が別個になるケースが多く、ローンも別々に組むこととなり、資金計画が複雑化してしまいます。居住後のローン計画を簡略化したい場合にも、建売住宅はおすすめといえます。
価格や手間の他にも、建売住宅では購入前に内覧ができる点もメリットと言えます。すでに住宅が完成しているため、住宅の実物を確認でき、実際の生活も想定した、お好みに合った住宅を購入できます。注文建築では、打ち合わせ時に想定していたイメージと、完成した住宅とのズレが生じる。また実際に生活してみると、想定外の問題が出てくるといったケースもございます。
また建売住宅は注文住宅に比べ、売却しやすいのもメリットです。元より建売住宅は、売却のしやすさを主眼に建築されております。元の価格が安いことに加え、設計が万人向けでもあるため、手ごろな価格で広い客層に向けて売りやすいのです。
逆に注文住宅では、その規模や、施主の好みを反映しているという面が、売却時には価格や条件の不利となり、なかなか買い手が見つからないこともございます。将来の売却も視野に入れている場合は、オーソドックスな建売住宅の購入がおすすめといえます。
総じて、実際の物件から自分で住まいを選びたい。また低価格で住宅を購入したい。できるだけ早く入居したい。住宅ローンなどの手間も省きたいという方には、建売住宅、分譲住宅がおすすめと言えます。
建売住宅のデメリットとは?
建売住宅、分譲住宅には、上記のようなメリットがございます。ただ、お客様のご要望によっては、それらのポイントがそのままデメリットになる場合もございます。
建売住宅のデメリットは第一に、完成した既存の住宅を購入するため、住宅の設計などに関する自由度が低く、個々のお客様のご希望に合わせた住宅の間取りや仕様を選ぶことはできない、という点が挙げられます。
建売住宅で、お客様のご希望に何もかもピッタリという住宅を選ぶことは難しく、既存の設備、仕様などを受け入れて、ある程度は妥協しつつ、できるだけご希望に近い住宅をお選びになる必要がございます。
特に低価格となる建売住宅は、比較的、若年のご夫婦やファミリー層を対象にしていることが多く、その層に該当しない方には使いづらいケースもございます。また該当するファミリー層でも、お子様の人数が多い。また住宅に特別な要望がある場合には、やや住みにくさが生じるケースもございます。また特に同じ土地に複数の建売住宅を建築する、分譲住宅の形式では、どの住宅もドアや窓、外装などに同じ部材が使われるため、外観や設計などに個性を出しにくいという面もございます。
したがって、住宅の設計や仕様に対して、特別のご要望やこだわりをお持ちの方には、建売住宅はあまりおすすめできません
ただ近年では、施工途中の住宅を購入して、基本設計の中で、ある程度、お好みの設計や仕様を導入できる「セミオーダータイプ」の建売住宅も存在します。建売住宅のメリットを多く備えつつも、注文建築に近い住宅への要望も取り入れたいお客様には、おすすめの住宅スタイルだと申せます。
また建築の経過を確認できないのも、建売住宅の性質上のデメリットになります。建築の経過が見えないため、お気に入りの住宅について、施工不良などの不安も生じることになります。そのため購入前の内覧で、床や階段に傷や傾斜、隙間などがないか。また床下や天井裏の点検口も確認して、断熱材の貼り付け状態や水漏れがないかなどもチェックされるといいでしょう。他には住宅性能表示の確認も、住宅の品質を判断する材料となります。
また施工の過程を確認したい場合には、同じ不動産会社などが建てている、別の建売住宅の施工状態を確認するという方法もございます。
別の家であっても、不動産会社が同じであれば、建築を担当する職人が同じことや、建築に対する姿勢が共通する面もあるからです。その場合に、職人の施工に対する姿勢や品質、現場の雰囲気などに不安があれば、購入をご一考なされるのもよろしいでしょう。
総じて、建売住宅のメリットとデメリットは、表裏一体という面がございます。建売住宅をお選びになるか否かは、お客様、個々の住宅に対するご要望を整理された上で、建売住宅の条件にマッチするかどうかでご検討されることがおすすめと申せます。
建売住宅に必要な各種テレビアンテナ工事とは?
通常、建売住宅の購入を申し込まれ、諸手続きが完了して住宅が引き渡される時点では、住宅にテレビアンテナは設置されておりません。
これは同じ不動産会社が建築した建売住宅、分譲住宅であっても、テレビ放送、特に地デジの受信環境は、住宅の位置や周辺環境によっても異なり、それぞれ適した別内容のアンテナ工事が必要となる。また購入されたオーナー様の側でも、お好みのアンテナ機種を選ぶ場合や、またアンテナ設置ではなく、ケーブルテレビ、光テレビなどを利用してテレビを視聴するケースもあるためです。
したがって建売住宅に用意されているテレビアンテナ設備は、基本的に屋外に設置したテレビアンテナからのアンテナケーブル(同軸ケーブル)を引き込む引き込み口、または引き込み線のみ。また場合によっては、オーナー様の手配で設置したアンテナ本体および屋内への配線を、各部屋のアンテナコンセントまで接続する簡単な配線が行われているケースもございます。
他にも最近では住宅によって、屋根の上にアンテナを立てるための、内部に配線を通すことができる「スッキリポール」などと呼ばれるマスト(支柱、ポール)が用意されていること。また不動産会社によっては、購入時のオプションとしてテレビアンテナ設置はじめ、追加費用で各種工事を依頼することも可能です。
そして戸建住宅にテレビアンテナを取り付けて、各部屋のテレビなど受信機器まで、ケーブルを通じてテレビ電波を送信するためには、地デジ、衛星放送の各種アンテナだけでなく、以下の一覧にある周辺機器の設置その他、住宅の条件に応じた工事が必要となってまいります。
またTVアンテナ工事に使用される同軸ケーブルや、配線の周辺機器などの一覧、配線の構造などについては、以下のコラム記事で開設しております。
・テレビ放送(地デジ、衛星放送BS/CS、4K8K)に合わせたテレビアンテナケーブルの種類と選び方、徹底解説!
・テレビ放送や機器に合わせたアンテナケーブル(同軸ケーブル)の種類と選び方、徹底解説!
・アンテナとテレビを結ぶアンテナケーブル、その種類と性能を徹底解説!
地デジアンテナ設置工事
建売住宅、注文住宅とも、新築住宅にテレビアンテナを設置する場合は、まずは地デジアンテナを設置することになります。
地デジアンテナで受信できる地上デジタル放送、いわゆる地デジ放送は、東京都墨田区押上の東京スカイツリーをはじめとする、日本国内の要所に設置された大規模な送信所や、送信所を補足する形で日本各地に設置された大小の中継局など、日本国内に数多く存在する「電波塔」から、その周辺地域に地デジ電波を送信して、日本国内のほぼ全域を放送対象としてカバーしているテレビ放送です。
地デジ放送、また地デジ放送以前のアナログテレビ放送は、このような地上の電波塔からテレビ電波に乗せて、映像の信号を送信する放送の形式であるため「地上波(テレビ)放送」とも呼ばれます。
現在の地デジ放送に用いられる地デジ電波は、UHF波(極超短波)のうち、470MHz(メガヘルツ)から710MHzの周波数帯が使用されております。そのため地デジアンテナは、UHF波を受信するための「UHFアンテナ」の名称で呼ばれることもございます。
地デジ放送で視聴できるチャンネルは、日本全国で放送されるNHK、広域民放。そして東京都の東京MXや千葉県の千葉テレビ(チバテレ)など、首都圏や近畿地方、中京地方の一部都府県に、別個に存在する独立放送局の地方チャンネルになります。
これら地デジのチャンネルは、NHK受信料を除けば、基本的に日本国内の不特定多数が無料で視聴でき、大きな災害時などには緊急情報も伝える役割も持つ基幹放送であるため、住宅へのテレビアンテナ設置でも、基本的に設置されるアンテナとなっております。
現在、戸建住宅に設置される地デジアンテナの機種は、主に「八木式アンテナ」と、その高性能機種(パラスタックアンテナ)。そして「デザインアンテナ」「ユニコーンアンテナ」の三種類になります。
それぞれ受信性能や外観性、対候性や価格帯などに違いがあり、設置される建売住宅の電波状態や周辺環境、そしてお客様のご要望に適した機種が選択されることになります。
他にも室内に据え置きできる室内アンテナ。それよりやや大型で受信性能もやや高く、室内の他、ベランダなどにも設置できる屋外屋内兼用アンテナも存在しますが、これらのアンテナは、屋外に設置される機種に比べると受信性能が非常に低く、基本的には強電界地域専用の簡易的なアンテナとなり、戸建て住宅に設置して長く使用される地デジアンテナには適しません。
なお地デジアンテナはじめ、各種アンテナの設置費用は、アンテナ本体を設置し、一本のケーブル配線で、一台のテレビなど受信機器と接続するだけの、最低限の工事「基本設置工事」の費用で表示されます。
地デジアンテナの基本設置工事に必要な費用は、使用する地デジアンテナ機種。および現場の条件や、担当する業者によっても大きく変わってまいりますが、アンテナ本体価格および、設置句やケーブルなどの基本部材を含め、おおむね15,000円から45,000円程度になります。
アンテナ機種、モデルごとの基本設置工事の費用は、後述する各アンテナ機種の項で詳しくご説明いたします。
また地デジ放送や電波についての詳細は、以下の各コラム記事でも、詳しく解説しております。
・地上デジタル放送の「地デジ電波」基礎知識
・地デジアンテナ設置に重要となる「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」とは
地方局用地デジアンテナ追加設置工事(必要な場合のみ)
前述した東京MXや千葉テレビなど、各都府県の地方チャンネルは、UHF波で送信される地デジ放送であるため、基本的にはNHK、広域民放を受信するための地デジアンテナ(UHFアンテナ)で同時に受信できます。
ただ地デジアンテナには「指向性」というものが存在します。指向性とは、地デジアンテナの一方向(正面)のみで受信性能が高まる性質のことです。テレビアンテナに限らず、電波を送信、受信するためのアンテナは、指向性が高いほど、その方向への受信、送信性能が高まるという性質がございます。
そのため現在の地デジアンテナは、前述した八木式アンテナ、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナで多少の違いはあるものの、どれも高い指向性を持ち、アンテナの正面側を、電波塔の方向など、現場へと電波が届く方向へ正確に向ける必要がございます。
地デジアンテナはその指向性から、アンテナ正面以外の方向からの電波はほとんど受信しないという特性もあり、これは地デジ電波以外の余計な電波をカットできるという性能にもつながっております。
しかし前述のように地デジ放送は、各地に設置された電波塔からNHK、広域民放、地方チャンネルの各電波を送信しており、地域によっては、それぞれの放送局の電波を送信する電波塔が異なる場合もございます。
各放送局の電波が同じ電波塔から送信されている。またはそれぞれの電波が、設置された地デジアンテナの指向性の範囲に収まる場合であれば、すべての電波を一基のアンテナで受信することも可能です。ただ、例えばNHK、広域民放を送信する電波塔と、地方チャンネルを送信する電波塔が別個であり、受信する現場から見てほぼ正反対など、方向が大きく異なる現場では、一基の地デジアンテナですべての電波を受信することは不可能となります。
この場合、NHK、広域民放だけでなく、地方チャンネルもご覧になりたい場合には、まずNHKと広域民放用の地デジアンテナを設置した後、別個に、地方チャンネルの電波のほうを向いた「地方局用アンテナ」を設置する必要が出てまいります。
なお現場によっては、NHK、広域民放と地方チャンネルの電波塔の方向が大きく異なる場合も、地デジ電波が高層建築物などに反射して方向が変わった「反射波」を利用することで、一基の地デジアンテナでも受信できることがございます。
また地デジアンテナには、上記の三機種の他、ドーム状で指向性が存在しない「無指向性UHFアンテナ」も存在します。このようなアンテナを用いれば、電波の方向に関係なくすべての地デジ電波を受信できますが、半面、受信性能が低くなるため強電界地域でしか使用できない。また地デジ電波以外のノイズとなる電波も拾ってしまうなどのデメリットも生じます。
なお地方局用アンテナの追加設置には、上記した地デジアンテナ設置の費用に加え、アンテナ本体の価格を含め、15,000円から20,000円強の追加費用が必要となってまいります。
地方チャンネルや地デジアンテナの指向性については、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。
・地方チャンネル(独立放送局)とはどういうものか?
・東京MXは東京都以外でもテレビで視聴できる? 日本各地でエムキャスなどにより東京MXその他の地方チャンネルを見る方法
・地デジのテレビアンテナで受信できる方向は指向性で決まる? アプリでアンテナの方向調整に最適な角度を調べる方法も徹底解説!
BS/CSアンテナ追加設置工事
地デジ放送用のアンテナを設置した後、いわゆるBS放送、CS放送の衛星放送もご覧になりたい場合には、BS/CSアンテナの追加設置が必要となります。特に2018年(平成30年)には、衛星放送のBS放送、CS放送に、従来の2Kフルハイビジョン(FHD)画質に比べて、画素数が4倍となる4K。16倍となる8Kのチャンネルが追加された「新4K8K衛星放送」もスタートしております。
4K8Kの画像は、画素数の精細さだけでなく、色彩や色調の変化。動画のなめらかさ。音質なども、現在の地デジ放送および、衛星放送の多くのチャンネルである2K放送より格段に向上しております。
2023年現在、テレビ放送で4K8K画質に対応しているのは、この新4K8K衛星放送のみです。そのため、ご自宅に4K、8Kのテレビを設置されるのであれば、BS/CSアンテナも同時に設置して、4K8K放送をお楽しみになることがお得と言えます。
衛星放送とはその名称通り、地球上から約36,000キロの上空にあたる宇宙空間、赤道の周回軌道上に位置する人工衛星で、地球の自転に合わせて移動するため、地上から空の一点に常時、静止して見える「静止衛星」から、地上の広範囲へ電波を送信する放送になります。
衛星放送では、一基の静止衛星から日本国内の全域など、地球上の広範囲へとテレビ電波の信号を送信できるため、地上の地形や建築物、また災害などにも影響されず、広範囲へと効率的に大容量の情報を送信できる点がメリットになります。
上記した地上波放送である地デジ放送では、電波塔からの距離や地形などの影響で、地域ごとに受信できる電波レベルに差が生じ、いわゆる強電界地域、中電界地域、弱電界地域に分類される他、山地や山間部、離島など一部地域では、地デジ電波が届かないため、地デジ放送が映らない「難視聴地域」も存在します。
しかし衛星放送であれば、受信する現場の周辺環境に左右される場合を除いて、基本的には日本国内の全域で、BS/CSアンテナを設置することにより、衛星放送を受信することが可能となります。
なお静止衛星から送信される衛星放送の電波は、マイクロ波の一種「SHF(センチメートル波)」のうち、12GHz(ギガヘルツ)前後の周波数帯であり、一般には12GHz帯と呼ばれる電波になります。12GHz帯の電波は、波長の長さは25ミリ前後で、非常に高周波数帯であることから、性質が光に近く、直進性が強いため、静止衛星から送信される電波には適しているのです。
日本の衛星放送は、いわゆるBS放送、CS放送の二種類が知られております。現在ではどちらもデジタル化され、BSデジタル、CSデジタルとも呼ばれるこれらの衛星放送は、は。日本の放送法より、静止衛星の目的別の種類から分類されたものです。そのためそれぞれの放送内容や対象は異なっておりますが、現在では双方とも実質的な違いは少なくなっております。
BS放送は「放送衛星(Broadcast Satellite)」を使用する衛星放送で、日本国内の地上波テレビ放送の受信格差を改善するため開設された衛星放送になります。現在は東経110度に位置する放送衛星から電波を送信しており、日本国内であれば地デジ放送と同じく、受信設備の設置により、誰でも視聴できる不特定多数を対象としたテレビ放送です。
したがって基本的なチャンネルは、放送内容は別ながら、地上波と同じNHKや広域民放、その他の無料チャンネルが存在します。その他にも「WOWOW」「J-sports」など、月額契約で視聴できる有料チャンネルも数多く存在します。
CS放送は「通信衛星(Communication Satellite)」を使用する衛星放送です。元来、通信衛星は企業や事業者向けの通信を想定した人工衛星でしたが、1989年(平成元年)の放送法改正により、一般家庭に向けたテレビ放送も可能となったものです。そのためCS放送は、基本的にCS放送の事業者と契約を行った世帯や個人を対象にする衛星放送となっております。
現在のCS放送のサービスには、東経110度に位置する通信衛星を用いた放送であり、約80あるチャンネルの大半が有料チャンネルながら、さまざまなジャンルに細分化されたチャンネルを、視聴者がお好みにより1チャンネルから月額契約して視聴できる110度CS放送「スカパー!」。そして東経124度と128度に位置する通信衛星による放送で、ほぼ同様のサービスながら、130以上のチャンネル数を誇り、4K対応の1チャンネルを除く全チャンネルがハイビジョン対応。また約100チャンネルのラジオ放送も存在する、124度/128度CS放送「スカパー!プレミアムサービス」が存在します。
なお現在、一般的な住宅用の衛星放送アンテナとして使用されるBS/110度CSアンテナは、放送衛星、通信衛星がそれぞれ同じ位置に静止しているBS放送と、110度CS放送の双方を受信することが可能です。ただ124/128度CS放送を受信するためには、別途に専用のプレミアムサービス対応アンテナ。またはBS放送、110度および124/128度CS放送のすべてを受信できるマルチアンテナが必要となります。
建売住宅へのBS/110度CSアンテナの設置は、地デジアンテナの設置に加えて追加設置される形で、一般的な戸建て住宅向け用である、45型のBS/CSアンテナ本体価格を加え、おおむね15,000円から25,000円程度になります。
衛星放送の電波については、以下の各コラム記事でも詳しい解説がございます。
・衛星放送(BS放送・CS放送)の「テレビ電波」基礎知識
・2K放送と4K、8K放送の違い
混合器設置工事
「混合器」とは、上記のように、地デジアンテナとBS/CSアンテナ、または地方局用アンテナなど、一軒の住宅に二基以上のテレビアンテナを設置する場合に、それぞれのアンテナからのケーブルをまとめ合わせ、一本のケーブルですべての電波を送信するための装置です。
この混合器はアンテナの付近に設置され、それ以降のケーブルの長さや必要な機器、配線をシンプルにでき、結果的にはアンテナ工事のコストを軽減できるのです。
ただ、現在では地デジとBS/CSアンテナのケーブルを混合する場合には、後述するUHF・BS/CS混合ブースターが使用される例が多いため、混合器が単体で使用されることは少なくなっております。
なお混合器または混合ブースターで、地デジと衛星放送の電波を一本のケーブルにまとめた場合には、アンテナコンセント部、またはアンテナコンセントの先に、再度、それぞれの電波を二本のケーブルに分離する「分波器」を接続し、テレビなど受信機器側の地デジ、BS/CSのチューナーへとそれぞれを正しく接続する必要がございます。
また混合器の設置工費は、本体価格込みで15,000円から20,000円強程度になります。
この混合器、分波器についての詳細は、以下のコラム記事に解説がございます。
・地デジ用と衛星放送用、両方のテレビアンテナ設置で工事コスト軽減のため必要な機器、混合器、分波器とは何なのか?
ブースター設置工事
「ブースター(増幅器)」とは、アンテナで受信したテレビ電波を増幅する装置のことです。通常は中電界地域以下など、地デジ電波レベルが弱いエリアで使用されますが、強電界地域でもテレビ機器が三台以上、設置される住宅では、テレビの台数分の電波レベルが必要となるため、現在では実質的に設置が必須となっている装置です。
ブースターは電波を増幅する電子機器であるため、電源の設置も必要となります。機器としては、アンテナの真下に設置され、電波の増幅レベルが高い屋外用。電波の増幅レベルはやや低いものの、室内に設置されるため寿命が長くなり、設置も簡単な室内用ブースター。配線部に接続する筒状の小型ブースターで、通常のブースターを補足する形で使われるラインブースターがございます。
一般的なアンテナ工事では屋外用ブースターが採用されますが、対応するテレビ電波の種類によって、地デジ用であるUHF帯ブースター。地デジ、衛星放送に対応し、前述する混合器の機能ももつUHF・BS/CS混合ブースター。またその4K8K対応タイプなどがあり、現場によって使い分けられ、価格も変わってまいります。
ブースターの設置工事費用は、それぞれ本体価格込みで、UHF帯ブースターで20,000円から30,000円程度。UHF・BS/CS混合ブースターで25,000円から35,000円程度になります。
ブースター本体やその設置についての詳細は、以下の各コラム記事をご参照ください。
・テレビアンテナの「ブースター」は必ず必要なのか? 【地デジ設置・あさひアンテナ】
・テレビアンテナの「ブースター」徹底解説・前編(基礎知識編)
・テレビアンテナの「ブースター」徹底解説・後編(機種選び・設置編)
・テレビ放送の映りが悪い際にアンテナブースターの交換は必要?
分配器設置工事
「分配器」とは、アンテナからブースターを経由した一本のケーブルを入力端子に接続し、複数の出力端子に接続したケーブルから、住宅内の各部屋へのアンテナコンセントまで、地デジや衛星放送のテレビ電波を分配して送信する送信する装置です。この分配器を用いた電波の分配方法を、分配器からケーブルが伸びる形を、星の輝きに見立てて「スター配線方式」と呼びます。
分配器は、例えば入力端子に送られる電波が200㏈(デシベル)で、4分配する場合には、個々の分配先の電波レベルは50㏈になるなど、電波レベルを等分に分配する性質がございます。実際には入出力端子や分配器の経由。またケーブル配線そのものの長さでも電波の減衰(弱まり)が生じるため、ブースターにより、住宅の全体へと十分なレベルの電波が届くよう、増幅量を調整します。
現在の分配器は、ほとんどがUHF・BS/CS対応型ですが、新4K8K衛星放送を視聴するためには、4K8K対応型が必要となります。分配数では2分配から8分配まで、7分配を除いた6種類がある他、チューナー端子からBS/CSアンテナへと給電する場合に使い分ける、一個の出力端子のみが通電する「一端子通電型」。すべての出力端子が通電する「全端子通電型」の違いもございます。
また分配器を使用しないアンテナコンセントへのケーブル配線方法としては、設置されたアンテナから一番近いアンテナコンセントまで直接、アンテナケーブルを伸ばして接続。必要なレベルの電波を供給した後、次のアンテナコンセントへとケーブルを伸ばし、それを順繰りに繰り返す「送り配線方式」という方式もございます。
この方式では、先に行くほどテレビの電波レベルが弱まる。ケーブルの一ヵ所でトラブルが発生すると、その先のすべての部屋でテレビが見られなくなるなどの問題が生じるため、近年ではあまり使用されません。しかし分配器を使用せず、住宅で必要なケーブルの長さも短くできるため、工事コストが抑えられるというメリットも存在し、現場の条件によっては、現在でも採用されることがございます。
なお分配器の設置工事費用は、現場の条件によって、使用される分配器の分配数や、一端子/全端子通電型の違いによっても大きく変化してまいります。ただ分配器の本体価格を含めて、5,000円程度からになるのが一般的です。
分配器や設置方法についての詳細。また類似した他の機器との違いなどについては、以下の各コラム記事でも詳しく解説しております。
・ご自宅のすべてのテレビに電波を送る「分配器」とは? その種類と選び方を徹底解説!
・アンテナ工事の「分配器」とは何?「分波器」「分岐器」との違い
・テレビアンテナへの分配器の設置で、現場の電波レベルや条件に適した選び方と注意点を徹底解説。分波器や分岐器との違いとは?
・テレビアンテナの電波を各部屋に分岐する方法は? 分配器と分波器の違い・接続方法や選び方
建売住宅へのテレビアンテナ設置で使用されるテレビアンテナ機種とは?
以下の項では、建売住宅をはじめ、一般的な戸建て住宅に設置される、地デジ、衛星放送のアンテナ商品について解説いたします。
特に、静止衛星から日本国内の全域へと電波が送信される衛星放送とは異なり、地デジ放送では、電波塔からの距離や地形などの環境により、日本国内でも地域により受信できる地デジ電波レベルに変化が出てまいります。
この地デジ電波レベルの違いで分類した地域を「電界地域」と呼び、一般的には、電波強度を示す「㏈(デシベル)」の単位で、受信できる地デジ電波レベルが80㏈以上のエリアを「強電界地域」。80㏈から60㏈のエリアを「中電界地域」。60㏈以下のエリアを「弱電界地域」と呼びます。ただ同じ現場でも地デジ電波のレベルは常に一定ではなく、一年を通した気候の変化などでも6㏈前後の変動が出る他、悪天候時にも地デジ電波レベルは低くなってまいります。
他にも、現場が高層建築の付近や、住宅密集地などの場合は、各電界地域に関係なく、特に屋根より下などの低い位置では、地デジの受信レベルが大きく低下して、映らないというケースもございます。
したがって特に地デジアンテナの機種については、住宅が位置する現場の電界地域。および周辺環境などを考慮して、安定した地デジ受信が可能となる機種、および設置位置の中から、お好みの地デジアンテナモデルをお選びになる必要がございます。
その他、地デジ電波が持つ性質については、以下の各コラム記事で詳細を解説しております。
・徹底解説!強・中・弱の地デジ電界地域に適したテレビアンテナ工事の選び方、調べ方は?
・地デジ電波の強さと品質を示す「dB」「MER」「BER」とは何か?
・地デジの「水平偏波」「垂直偏波」の違いとは?
・地デジアンテナを設置する高さの設定で重要となるハイトパターンとは? 地デジ電波を受信するために適切なアンテナの高さとは?
地デジアンテナ:八木式アンテナ
八木式アンテナとは、矢印に似た骨組みに多数の短い横棒がついた、魚の骨のような形の地デジアンテナです。アナログ放送時代から使用される古典的なアンテナ機種で、現在でも地デジアンテナ機種では最大のシェアを誇っております。
その設置方法は、基本的には屋根の上に「屋根馬」と呼ばれる器具を置いてマストを立て、その先端にアンテナ本体を設置して、屋根馬ごとしっかりと固定するという形になります。
他にも、サイドベースという固定具を用いて壁面やベランダの手すりに設置する。ベランダの内部に設置する。軒先やベランダの屋根から吊り下げるなどの設置場所への取り付けも可能です。
八木式アンテナにある短い横棒は「素子(エレメント)」といい、地デジ電波を受信するパーツになります。八木式アンテナは、モデルによってこの素子数(受信性能)が異なり、一般モデルでは、8素子、14素子。20素子などのモデルがございます。
さらに高性能モデルには、Ⅹ字型の金具に複数の素子パーツが設置された高性能素子を使用する「パラスタックアンテナ」があり、このモデルは27素子、30素子なども実現できます。
このように多彩な素子数のモデルが存在するため、八木式アンテナ(パラスタックアンテナ)は強電界地域から弱電界地域の、かなり電波レベルが弱い地域まで、幅広く対応できます。さらに素子が露出する「素子アンテナ」であること。屋根の上への設置では周辺の障害物に影響されにくいなどの要因で、地デジアンテナ機種でも、もっとも受信性能が高いアンテナになります。
また昔ながらのモデルであるため、設計や製造の技術が確立されており、本体価格、設置費用などが、もっとも低価格になる地デジアンテナでもあります。そのため、現在でも幅広い地域で人気のあるアンテナ機種です。
一方で、屋根の上で目立つ形状から、住宅の外観性や景観を乱しやすい。風雨や雪、海沿いの潮風など自然環境に影響されやすく、経年劣化が進みやすいため、アンテナの寿命が短くなるなどのデメリットもございます。
ただ近年の機種では、素材などの改良により、軽量化や耐水性を向上させたモデル。また設計や素材などの工夫で、海沿いや豪雪地域などに応じた対候性を高めた塩害用、雪害用モデルなどの商品も存在し、一定の耐久性や寿命を望むこともできます。
八木式アンテナの基本設置費用は、20素子アンテナと設置具、ケーブルなど基本部材をセットにした総額で、15,000円から30,000円程度になります。またパラスタックアンテナや塩害用、雪害用の機種などを使用する場合は、アンテナの本体価格に高じて、設置費用も割高になってまいります。
八木式アンテナやその設置工事、また地デジアンテナの素子数については、以下の各コラム記事でも詳しく解説しております。
・地デジテレビアンテナの長老「八木式アンテナ(八木アンテナ)」とは?
・高利得、高性能な地デジ用パラスタックアンテナ徹底解説
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・地デジ用テレビアンテナ工事にて設置する電界地域に最適な受信性能は「何素子数」タイプか? アンテナ機器の選び方を徹底解説!
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地デジアンテナ:デザインアンテナ
デザインアンテナとは、地デジアンテナ本体部を、長方形などの薄型ケースに収めた平面のアンテナモデルで、カラーバリエーションも豊富です。2009年(平成21年)頃より普及しはじめた、地デジアンテナの第2世代になります。
主な設置場所は、住宅の外壁やベランダの手すり部に固定具を設置し、アンテナ本体をはめ込むという形です。他にも八木式アンテナと同じく、屋根の上のマストに設置される。また現場の電波レベルや周辺環境、住宅の建材などの条件によっては、屋根裏空間など屋内への設置も可能です。
デザインアンテナの主なメリットは、壁面やベランダなどに設置され、本体色も含めて目立たないことから、住宅の外観性や景観を乱さない。その形状から風雨や雪などにも影響されにくく、経年劣化が進みにくいため寿命が長くなる点です。このようなメリットの豊富さから、現在ではもっとも人気の高いアンテナ機種になります。
一方で、受信性能は主に20素子相当、または26素子相当。またそれらのブースター内蔵モデルになり、素子が露出していないため、八木式アンテナの同素子モデルに比べると、受信感度もやや低くなります。さらに主な設置位置も住宅の壁などの低位置となるため、周辺環境の影響を受けて受信感度が低くなりやすい傾向がございます。
そのためデザインアンテナは、基本的に強電界地域から中電界地域向けの機種となります。また該当の電界地域でも、高層建築物の近隣や住宅密集地など、地デジ電波が遮られやすい現場であれば、壁やベランダなどでは十分な地デジ電波の受信レベルを確保できず、設置できない場合もございます。
またデザインアンテナを壁面に設置する場合、住宅の外壁に固定具を取り付けるためのビス穴を開ける必要が出るというデメリットもございます。ただこの点については、その他のアンテナを外壁に設置する場合も、条件は同じとなります。
他にも、受信性能は5素子相当程度で、強電界地域専用の機種となりますが、一般的なデザインアンテナより大幅に小型となるコンパクトモデルも存在し、同モデルでは付属のスタンドにより、室内の窓際などにも設置可能です。
デザインアンテナの基本設置費用は、20素子相当の本体や基本部材をセットにして、20,000円から40,000円程度となります。
なおデザインアンテナ本体、屋根裏空間を含む設置方法などの詳細は、以下の各コラム記事でも解説しております。
・地デジ用テレビアンテナ一番人気のデザインアンテナとは? 価格から工事費用、料金相場、失敗しない業者の選び方まで徹底解説!
・この最小デザインアンテナがすごい!スカイウォーリーミニ(マスプロ電工)
・デザインアンテナ設置にデメリット? 工事の失敗例、費用や特徴、選び方、ユニコーンアンテナとの比較を解説
・徹底解説!屋根裏や天井裏にテレビアンテナは設置できる?
・徹底解説・地デジテレビアンテナを屋根裏設置する工事のメリットとデメリット、施工費用、取り付け可能な条件と対応業者は?
地デジアンテナ:ユニコーンアンテナ
ユニコーンアンテナとは、日本の大手アンテナメーカー「マスプロ電工」社が2017年(平成29年)に発売した機種で、ほぼ円筒形のアンテナ本体を、マストの先に立てるという洗練されたデザインの地デジアンテナです。地デジアンテナの第3世代にあたる2023年現在の最新モデルであり、カラーバリエーションは、ツヤが少ない色彩のウォームホワイトとブラックブロンズの2種類がございます。
設置方法は、八木式アンテナと同じく、屋根馬などを使用して屋根の上に設置する。またサイドベースを用いて屋根の張り出し部(破風板)や外壁の高所など、屋根の上に近い設置場所が選ばれます。
ユニコーンアンテナの主なメリットは、そのスタイリッシュなデザインから、住宅の外観性や景観を乱さない。風雨や雪を受け流せる形状から、経年劣化が進みにくく寿命が長くなる。そして設置位置が高いことで、受信感度が安定する点です。
ユニコーンアンテナ本体の受信性能は20素子相当で、基本的には、強電界地域から中電界地域向きの機種になります。ただ設置位置の高さにより、周辺の障害物などに影響されにくくなる分、受信感度が高くなるのです。そのため周辺環境の影響からデザインアンテナが設置できない現場でも、ユニコーンアンテナであれば設置できる可能性が高くなります。
総合的にユニコーンアンテナは、八木式アンテナとデザインアンテナのメリットを兼ね備えているといえます。
ただデメリットとしては、同素子数以上の八木式アンテナには受信性能が及ばず、弱電界地域では利用できないこともある点。また最新機種のため、本体価格や設置費用が地デジアンテナではもっとも高額などの点が挙げられます。
ユニコーンアンテナの基本設置費用は、アンテナ本体や基本的な設置具などを含め、33,000円から40,000円程度が相場になります。
ユニコーンアンテナの詳細は、以下の各コラム記事でもご紹介しております。
・地デジアンテナの最先端、ユニコーンアンテナとは? 特徴、メリット、工事費用の相場まで徹底解説!
・台風対策に最適!地デジ「デザインアンテナ」と「ユニコーンアンテナ」とは?
衛星放送用アンテナ:BS/CSアンテナ
一般的なBS/CSアンテナであるBS/110度CSアンテナは、皿のような形状からそう呼ばれる「ディッシュ(放物面反射器)」を中心としたパラボラアンテナです。
このディッシュ部で、静止衛星から直進的に送信される12GHz帯の電波を反射させ、アームによってディッシュの中央部に固定されたコンバーターへ集めます。このコンバーターで12GHz帯の電波を、同軸ケーブルでの送信に適したMHz帯の電波へと変換し、ケーブルからテレビなど受信機器のチューナーへ送信します。なおコンバーターは電子機器であるため、ブースターやチューナー端子から給電する形で、電源が必要となります。
BS/CSアンテナの主な設置位置は、基本的に地デジアンテナと近い位置になり、屋根の上の八木式アンテナやユニコーンアンテナと同じマストの下部。または壁面やベランダの内外になります。
ただBS/CSアンテナを設置する際の注意点としては、BS放送、CS放送の静止衛星が位置する東経110度の方向へ、アンテナの仰角(上下角)、方位角(左右角)とも正確に向ける必要があり、ミリ単位の角度のズレが生じても、受信感度が大きく低下する。またBS/CSアンテナを向けた方向に山地や建築物をはじめ、樹木や電柱、洗濯物などわずかな障害物がある場合も、静止衛星からの電波が遮断されて電波障害が発生するため、障害物が発生しない場所を選ぶ必要があるという点が挙げられます。
BS/110度CSアンテナ本体の性能については、どのメーカー、モデルの製品も基本的な設計は同じのため、コンバーターの性能に多少の差が出る以外、受信性能に大きな違いは生じません。
ただモデルごとの受信性能を決める違いとして、ディッシュ直径の違いがございます。BS/CSアンテナのサイズ別モデルはディッシュの有効直径センチ数で表され、数値(直径)が大きいほど、受信性能が高くなります。
一般的な戸建て住宅用のモデルは45型(直径45センチ)ですが、他にもアパートなど小規模集合住宅向けの共同受信用になる50型、60型、75型。マンションなど大型集合住宅向けである90型、120型が存在します。
前述のように衛星放送の12GHz帯の電波は、日本国内であれば、障害物に影響される現場を除けば全国各地で受信可能です。ただ12GHz帯の波長の幅に近い豪雨や積雪の際には、電波が吸収され、乱反射による電波障害が発生する「降雨減衰」「降雪減衰」。また静止衛星からの距離が遠くなる日本国内の北部や南端部、離島部などでは、減衰により電波レベルがやや弱くなるケースもございます。
このような電波の減衰への対策としては、一般の戸建て住宅でも、50型から75型など、ディッシュがやや大型のBS/CSアンテナを使用するという方法がございます。
その他、BS/CSアンテナのモデルには、太陽光に影響されにくい塗料を用いた黒などのカラーバリエーション。ディッシュ部のパンチングホール仕様や、各部の強化により高い耐風性能を備えた高耐風モデルなどが存在します。
BS/CSアンテナ基本設置工事の費用は、45型アンテナ本体や基本部材をセットにした価格で、15,000円から30,000円台が相場になってまいります。またディッシュが大型のモデルや高耐風モデルを使用する場合には、アンテナ本体の価格分だけ、設置費用が加算されます。
なお高耐風モデルなどを含むBS/CSアンテナの詳細は、以下の各コラム記事でもご説明しております。
・BS/CSアンテナ(衛星放送用アンテナ)の基礎知識
・台風対策に最適! 究極の高耐風BS110度CSアンテナ「BC453SG」(DXアンテナ)
・衛星放送用バラボラアンテナ・BS/CSアンテナの種類と選び方とは? 地デジテレビアンテナとの違い、家屋への設置工事を解説
・衛星放送用BS/CSアンテナの種類と性能とは? 地デジテレビアンテナとの違い、設置工事の方法から機種の選び方まで解説!
・BS/110度CSアンテナで安定して衛星放送を受信できる設置の場所とアンテナの向きや角度を正確に調整する方法
・BS/CSアンテナには電源が必要? テレビから衛星放送用アンテナに電源設定を行う方法
・BS放送、CS放送を視聴する衛星放送用テレビアンテナを室内に設置する方法とその条件、おすすめの設置用製品とは?
新4K8K衛星放送の視聴に専用の機材は必要か?
前述した衛星放送の「新4K8K衛星放送」は、古いモデルのBS/CSアンテナやアンテナ配線部の機器では、多くのチャンネルが視聴できない場合もございます。
これは、新4K8K衛星放送がスタートする以前の、2K衛星放送では、静止衛星から送信される12GHz帯の電波に、右回りの螺旋を描く「右旋円偏波」が使用されていたためです。しかし新4K8K衛星放送で、BS放送、CS放送に、新しく複数の4K8Kチャンネルが追加されるにあたって、この右旋円偏波では追加される4K8Kチャンネルに割り当てられる、空きの周波数帯が不足したのです。
そこで基幹的な衛星放送チャンネルである、BS放送のNHK、広域民放の4Kチャンネルに、右旋円偏波で使用できる周波数帯を割り当て、その他の4K8Kチャンネルには、左回りの螺旋を描く「左旋円偏波」を新しく導入し、その周波数帯を割り当てたのです。
しかし2018年以前の2K対応BS/CSアンテナでは、この左旋円偏波を受信できません。右旋と左旋の双方を受信するためには、2018年以降の2K4K8K対応BS/CSアンテナが必要となります。
また前述の通り、静止衛星から送信される右旋、左旋の12GHz帯の電波とも、BS/CSアンテナで受信した後、コンバーターでMHz帯の電波に変換されます。このとき右旋円偏波は1032MHzから2072MHzに変換されますが、左旋円偏波はより高周波数帯の、2224MHzから3224MHzに変換されるのです。
そのためBS/CSアンテナ本体だけでなく、配線部のブースター、分配器などの機器。また同軸ケーブルそのものも、2018年以前のものである場合は、2224MHzから3224MHzまでの周波数帯に対応できないケースがございます。
したがって左旋の電波を含む、新4K8K衛星放送のすべてのチャンネルをご視聴になるためには、4K8Kテレビだけでなく、2K4K8K対応のBS/CSアンテナ。そしてアンテナ配線部のブースターや分配器などの機器。また同軸ケーブルも、3442MHz(4K8K)対応型である必要がございます。
なお現在、建売住宅など新築物件に新しく設置されるBS/CSアンテナは、ほぼすべてが2K4K8K対応型になっております。そのため業者にBS/CSアンテナ設置を依頼すれば、ほとんどの場合は、左旋(3442MHz)の電波に対応でき、新4K8K衛星放送のチャンネルをすべて視聴できる2K4K8K対応BS/CSアンテナおよび配線部が施工されることになります。
ただ、アンテナ工事の専門業者でない町の電気工事業者などが、BS/CSアンテナ工事を担当する場合には、配線部の機器などが古いものであるケースもございますので、念のため、新4K8K衛星放送に対応できるアンテナ設備であるかどうかを、あらかじめ業者に確認されることをおすすめいたします。
新4K8K衛星放送のご視聴に必要なBS/CSアンテナその他の機材については、以下の各コラム記事でも詳細を解説しております。
・新4K8K衛星放送とは? 4K、8Kテレビの購入後に必要なアンテナ工事と費用の相場、おすすめ業者の選び方まで徹底解説!
・「新4K8K放送」を視聴するためのアンテナ工事、配線について徹底解説!
・「新4K8K衛星放送」のご視聴に必要な機器・完全チェック!
建売住宅でのテレビアンテナ工事に必要な工事の費用とは?
上記の通り、一戸建ての建売住宅などに各種テレビアンテナを設置する際には、地デジ、BS/CS、場合によっては地方局用アンテナなど、ご覧になりたい放送に合わせたテレビアンテナの設置。および各アンテナ(放送)に対応できるアンテナ配線部の工事が必要となります。
建売住宅を含む一般的な新築の一戸建て住宅へのテレビアンテナ設置、およびブースター、分配器を含めた配線工事など、複数の部屋でテレビを視聴するための基本的な工事に必要な費用は、上記の各工事費用をすべて加算した総額になります。
各種機材の本体代金を含めた具体的な工事費用の目安としては、地デジアンテナのみの設置で、40,000円から80,000円程度。地デジ、BS/CS(4K8K対応)アンテナのセット設置は、配線部などの機器も変わってくる分、50,000円から150,000円程度になってまいります。
この価格帯の相場の差は、主に採用する地デジアンテナの機種、モデルによって大きく変動する他、工事を依頼する業者の種類によっても金額の目安が大きく変動してまいります。
他にも担当する業者によっては、アンテナを壁面やベランダ、屋内に設置する場合や、一定以上の高所作業など、特殊な作業や機材を必要とする工事については、オプション工事費が追加されるケースもございます。
総じてほぼ同内容のアンテナ工事であっても、依頼する業者によって、価格の相場および、工事の品質が大きく変わってまいりますので、建売住宅へのアンテナ工事については、依頼する業者の選択も重要になります。
以下は、建売住宅をはじめ、新築物件への各種アンテナ工事を依頼できる業者と、その選び方について解説するコラム記事です。
・新築のアンテナ工事はどこに頼む? 費用から依頼まで、業者の徹底比較&選び方を解説!
・新築のテレビアンテナ工事をどこに頼むか。おすすめの業者の選び方・相場比較・依頼できる施工の種類・費用を解説
・新築住宅のテレビアンテナ設置工事の種類や業者の選び方、費用を解説!【地デジ・あさひアンテナ】
・新築、既存住宅のテレビアンテナ工事はどこの業者に頼むか? おすすめ会社の選び方を、費用から依頼の流れまで徹底比較&解説!
建売住宅へのテレビアンテナ工事でおすすめの工事業者とは?
建売住宅を購入して、各種テレビアンテナ工事を行う場合のタイミングとしては、まず物件のお引き渡し後から、正式なご入居(引っ越し)の間までにアンテナ工事を行う必要がございます。
そして建売住宅をはじめ、新築物件に新規アンテナ工事を依頼される場合には、
・家電量販店、ホームセンターでテレビアンテナを購入する際に工事を依頼する。
・建売住宅を販売する不動産会社、ハウスメーカー、工務店などのオプションでアンテナ工事を依頼する。
・町の電気店や工務店にアンテナ工事を依頼する。
・アンテナ工事の専門業者に依頼する。
などが、任せることができる主な業者となります。
このうち家電量販店、ホームセンターなどでは、店舗でテレビアンテナの実物を購入し、スタッフに周囲の電波状態などの情報を確認して、適したアンテナ機種を選択できる。アンテナ工事の購入と同時に工事を依頼できるため、手間を省けるなどのメリットがございます。
ただこれらの店舗ではアンテナ工事を受け付けるだけで、実際の工事は、店舗と提携した地域の電気店などの下請け業者が担当します。
したがって店舗から業者への仲介手数料など、中間マージンが発生することで、工事費用がやや割高になります。またこれら下請け業者は、各種家電製品の工事を全般的に担当しており、アンテナ工事のプロと言える専門家ではないため、担当する業者によってアンテナ工事の施工技術に差が出ることもございます。
工事の日程についても、店舗へ依頼した後に下請け業者のスケジュールを調整するため、依頼から数日後に、下請け業者が現場を訪問して、電波調査、見積もりを行います。そしてお客様がその見積もり内容にご納得いただき、本契約にいたった時点で、その数日後を目途にあらためて工事日程を調整する流れになります。
そのため工事依頼からの即日工事は難しく、見積もりと工事の日程も異なるため、対応に手間がかかる。また見積もり内容にご納得いただけず、工事をキャンセルした場合も、出張料、見積もり料などは支払う必要がある、などのデメリットも生じます。特にエアコン工事の繁忙期には、アンテナ工事は後回しにされ、数週間待ちになるケースもございます。
他にも家電量販店などと下請け業者は別個であるため、工事費用に関しては、店舗側が実施するポイント還元や長期保証などのサービスの対象外になり、工事の保証期間も1年程度と短いか、存在しない場合もある、なども難点と言えます。
住宅を販売するハウスメーカーによるアンテナ工事では、住宅の購入時に工事を依頼できるため、業者探しなどの手間を省け、ご入居までの事前にアンテナ工事が完成している。またアンテナ工事の料金を住宅ローンと一体化できるため、支払いの手間も省けるなどのメリットがございます。
ただハウスメーカーなどによるアンテナ工事も、実際の工事は下請け業者が担当します。そのため中間マージンにより工事費用がやや割高になる。担当業者によって施工の品質が変わるという問題も生じます。他にも工事を担当する業者への連絡は、ハウスメーカーなどを介して行うため、担当業者とのやり取りに手間がかかる、ご要望が正しく伝わらない場合もあるなどのデメリットがございます。
お近くの商店街などにある町の電気店にアンテナ工事を依頼することも可能です。このような店舗は身近にあるため相談しやすく、地元密着型の店舗として、現地の電波状態や受信環境に詳しいといった点がメリットです。
ただこのような店舗は、上記の各業者の下請けを務めていることも多く、アンテナ工事に特化した業者ではないため、アンテナ工事の施工技術については店舗によって差が生じます。また工事費用も店舗ごとの裁量で決められるため、相場より割安の場合もある反面、かえって割高になる店舗も存在することがございます。
他にもこのような個人経営の店舗は近年、数が少なくなっており、閉店廃業によって相談先がなくなる可能性もございます。
そしてアンテナ工事の専門業者については、アンテナ工事に特化したプロの業者であるため、他業者にはない多くの特徴がございます。
優良なアンテナ工事専門業者であれば、建売住宅が割安になる仕組みと同じく、アンテナ本体などの機材を大量購入するスケールメリットや、完全自社施工による中間マージンのカットなど、さまざまなコストカットの工夫により、地デジ、BS/CSなど各種アンテナ機種の設置工事を、国産有名メーカーによる高品質アンテナと基本部材をセットにして、低価格の工事費用でご提供しております。
また事前の電波調査、お見積もりについても、多くの業者が出張料やキャンセル料などを含めた完全無料で実施しており、複数業者の見積もり結果を比較して選択できる、また相見積もりにも対応できる業者が多く、安心してご依頼いただけます。
電波調査についても、住宅の各位置、部屋で綿密に調査を行い、現場の状況に応じて、安定した受信が可能となるすべてのアンテナ設置位置や、採用できるアンテナ機種の中から、お客様のご要望にベストとなる方法をご提案いたします。お客様の側で、業者のご提案とお見積もりにご納得いただければ、本契約を結んでの即日工事も可能となります。
実際の施工にあたっても、豊富な専門知識、経験と実績、そして高い技術をもつ職人スタッフが、業者の命ともいえる高い施工技術を駆使し、安定した受信性能はもちろん、壁など外装の加工も必要最小限に抑え、配線も丁寧で可能な限りシンプルにまとめ、ご新居に決して不要の傷をつけない、丁寧な施工を実施いたします。
工事後も、きちんとテレビ電波の受信状態を確認して、動作に問題がないと判明した時点で工事を完了いたします。工事後もおおむね5年から10年程度の長期保証が用意されており、万が一のトラブルにも無償で修理の対応が受けられる他、料金のお支払いも現金だけでなく、クレジットカードや電子マネーなどにも対応できる。業者への依頼やお問い合わせも、お電話(フリーダイヤル)だけでなく、インターネット上のホームページ、メールフォームやLINE、チャットなど、お客様のメリットを第一にしたサービスが用意されております。
ただこれらの事項については、優良なアンテナ工事業者の平均的なサービスになるため、業者によっては一部、該当しないケースもある他、中には機材や施工の技術が劣悪で、見積もりにない工事を無断で加算するなどして、不当な高額料金を請求する悪質な業者も存在します。
そのためアンテナ工事業者の選定に当たっては、お客様の側で、優良な業者をご判断の上、お選びいただく必要がございます。
TVアンテナ工事を任せられる業者の違いや依頼の流れ、優良な業者の選び方などについては、以下の各コラム記事にも詳しい解説がございますので、ご参照ください。
・地デジ放送、衛星放送(BS/CS)テレビアンテナ工事の現場で必要な「電波調査」の方法とは?
・地デジや衛星放送のテレビアンテナ工事費用がいくらかわかる「見積もり」とは? 業者、会社ごとの設置費用の相場や選び方を解説
・アンテナ工事会社のおすすめの選び方!業者別の特徴や費用相場を比較&解説
・アンテナ工事の料金はいくら? 業者ごとの相場、必要な工事の選び方
・テレビアンテナ工事は即日で設置できる? 依頼可能な業者と方法・費用
・テレビアンテナ工事の専門業者は他の業者とどう違う? 技術から費用の相場まで比較しておすすめ業者の選び方を徹底解説!
建売住宅へのテレビアンテナ工事・まとめ
建売住宅のご購入は、購入計画から手続きなどを簡略化して、短期間で住宅を入手でき、早い時期にご家庭での新しい生活を構築できるという点です。そのためTVアンテナ工事に関しても、手間をかけず手早く設置できる方法が適しているといえます。
手間をかけないという点では、ハウスメーカーのオプションでアンテナ工事をご依頼になるのもひとつの方法です。ただ、設置するアンテナ機種や設置場所、施工の品質などにこだわりをお持ち。また工事費用を抑えたい場合には、アンテナ工事の専門業者へご依頼になるのがおすすめです。
当あさひアンテナでは、国産大手メーカー製の高品質アンテナ本体に基本部材、防水加工などをセットにした基本設置工事で、20素子八木式アンテナ、45型2K4K8K対応BS/CSアンテナは、15,000円(税込)から。20素子デザインアンテナは20,000円(税込)からの工事価格でお引き受けしております。
他にも、八木式アンテナ、デザインアンテナの高性能モデルやユニコーンアンテナ。大型やカラーバリエーション、高耐風モデルのBS/CSアンテナ。ブースターや分配器などの周辺機器も、機材費用込みで、明確かつリーズナブルな工事価格の体系でご提供しております。
また現場の条件が許せば、デザインアンテナの屋根裏空間など屋内への設置も、基本設置工事の価格でご対応いたします。
また上記したアンテナ工事業者の主なサービスに関しても、弊社では電波調査、お見積りに関して、その他の費用を含めた完全無料で、相見積りにもご対応いたします。また綿密な電波調査に基づき、現場で可能な限り、お客様のご要望に対応できるアンテナ工事を、業界最安に挑戦するお見積り価格でご提案いたします。
実際の施工も、もちろん即日工事にもご対応できます。経験と知識の豊富な自社スタッフの職人が、高い技術を駆使して高品質の施工をお約束いたします。そして工事後の保証についても、業界最長クラスとなる工事完了日から「10年保証」をご用意しております。
建売住宅、分譲住宅をはじめ、新築物件におけるテレビアンテナ工事をお求めのお客様は、各種アンテナからケーブル配線、周辺機器の設置まで、すべて高品質、低価格の工事でご対応できる、当あさひアンテナまで、どうかお気軽にお問い合わせくださいませ。