テレビアンテナの修理を自分で行う方法・原因と対処を解説。おすすめ工事業者の比較と選び方、費用の相場も紹介!
突然ですが、今お住まいのご自宅に取り付けられている、地デジ、BS/CSなどのテレビアンテナは、設置から何年たっているでしょうか? またご新居だった物件にアンテナを設置した当初、工事を担当した業者や店舗などを、覚えておられるでしょうか?
テレビアンテナの取り付けは、マイホームの戸建て住宅では、設置からおおむね十年以上にわたって、NHKの受信料や、衛星放送の有料チャンネルを除けば、多くのチャンネルを無料でご覧になることができて大変、便利でリーズナブルなものです。
しかしテレビアンテナはほとんどの場合、マストの先など住宅でも屋外の高い位置に設置されるため、長い間、使用するうち、風や雨をはじめとするさまざまな自然環境にさらされ、全体に老朽化が進んでいきます。
地デジやBS/CSアンテナの耐用年数(寿命)は、機種、モデルによっても異なるほか、設置される位置や周辺の環境にも大きく左右されますが、短い機種では10年程度になります。
これは必ずしもあらゆるアンテナが、設置から10年経つと使えなくなるという意味ではなく、それ以上の長期にわたって安定して使用できるケースも少ないわけではございません。
ただ設置から10年以上を経たテレビアンテナは、本体の機器部やケーブルの接続部、また固定する金具などにサビをはじめとする劣化か進み、受信の障害となる故障や不具合が発生しやすい状態になる傾向もございます。
そのため台風や地震、また大雪など激しい気候、自然災害が発生した場合には、住宅そのものには大きな被害はなくとも、長年、積み重なったダメージにより、アンテナが完全に故障してしまうなど、大きなトラブルが発生する不安も予想されます。
他にも、住宅のテレビアンテナと各部屋のアンテナコンセントまでをつなぐケーブル配線部には、アンテナ線である同軸ケーブルをはじめ、受信した電波を増幅する機器で、電源が必要となる電子機器のブースター。またテレビを見る各部屋に電波を分ける分配器など、さまざまな周辺機器が設置されています。
これらの機器も、長年の使用や、微弱な電気ともいえる電波を通し続けることで徐々に劣化が進んでいきます。特に電源で作動し続けるブースターは、基板などの劣化が確実に進むことになります。
配線部や機器の老朽化でトラブルが生じた場合も、各お部屋に届く電波が弱くなる。また電波の漏洩やノイズの混入による電波障害など、さまざまなトラブルが起こり得ます。
このようなアンテナや関係する機器のトラブルが発生した場合は、テレビ番組の画像がブロックノイズなどで乱れる。またまったく映らなくなるなどの不具合が発生します。
もはや日常の一部であるテレビ放送がもしも急に映らなくなれば、多くの方は、できるだけ早く、できれば費用などをかけず直るようにされたいと思われることでしょう。
そこで今回、当コラムでは、ご自宅のテレビアンテナ、また配線部などの故障や不調で、テレビ番組が映らなくなった場合に、可能な限り、ご自宅で不具合の原因を特定して、ご自分でアンテナ等を修理して復旧する方法や、直す作業の流れなどの概要について一覧でご紹介します。
また、アンテナの取り付け位置や不具合の原因などで、ご自宅での修理が難しい場合に、最短で即日など早急なスピードと、的確、低価格の料金でアンテナ修理を行ってくれる優良なおすすめ事業者の選び方と、工事費用の相場。さらに故障したアンテナの修理にご自宅の火災保険を適用できるケースやその理由など、参考になる関連のお役立ち情報も解説いたします。
テレビアンテナの故障による症状と原因とは?
テレビアンテナの故障というと一般的なイメージは、住宅の屋根の上や壁などに取り付けられているテレビアンテナが、老朽化や自然環境の影響、また雨風や雪、飛来や落下したものなど物理的なダメージにより、一部が破損する、また固定している金具やマストごと傾く、設置の角度が狂う。ひいては倒れる、設置部からアンテナ本体が落下するなどの状態ではないでしょうか?
そしてその結果、生じる問題としては、主にテレビ放送の画面が乱れる、映らなくなるといった症状です。他にも、アンテナが倒れる、落下するなどの問題では、屋根材をはじめとする住宅の破損。ひいてはかなり大きな人身、物損事故のリスクも考えられます。
より具体的に申し上げると、テレビアンテナの故障は、老朽化による劣化を除けば、大きな自然災害や事故など、アンテナに直接、物理的なダメージが与えられることで生じるものであり、また故障の状態も外観的に視認できることが多く、アンテナが故障した原因や状態が、判断しやすいものであるというイメージが強いものと想定できます。
ただ、テレビ放送の画面が乱れる、映らなくなるなどのトラブルについては、アンテナ本体の故障や不具合の他にも、原因が考えられます。
前書きでも少しご説明しましたが、テレビアンテナは、受信した地デジや衛星放送の電波を、接続されたアンテナケーブル(同軸ケーブル)へと送信します。
このアンテナケーブルによる配線部にも、地デジアンテナやBS/CSアンテナ、またもう一基、地方局用の地デジアンテナを設置する場合には、それぞれのアンテナケーブル、および送信される電波を一本のケーブルにまとめて、以降の配線をシンプルにして施工費用も抑える「混合器」という機器が設置されます。
そして次に、アンテナが受信したテレビ電波を、その住宅で必要な電波レベル(電波強度)にまで増幅する「ブースター(増幅器)」という装置が、配線の間に設置されます。
ブースターは主に、中・弱電界地域など、受信できる地デジ電波レベルが低い地域で使用されますが、強電界地域でも、住宅内に設置されるテレビが三台以上の場合は、ブースターの設置が必要となるため、現在の戸建て住宅では設置がほとんど必須と言える機器になります。
なお通常のアンテナ配線工事で設置される屋外用ブースターは、本体にあたる「増幅部」が、アンテナを固定するマストの下部やアンテナ本体の裏側など、アンテナのすぐ近くに設置され、それとは別にアンテナケーブルを通じて増幅部に電源を供給する「電源部」が屋根裏空間などに設置されて、ブースター用の電源コンセントに接続され、ケーブルを通じて増幅部に電源を供給します。
また地デジアンテナとBS/CSアンテナを設置が設置される住宅には、主に双方の電波に対応するブースターと混合器の機能を兼ねた「混合ブースター」が使用されます。
そしてまとめられたケーブルは、住宅によって位置は異なりますが、主に屋根裏や天井裏の点検口に近い部分。またマルチメディアボックスや屋外ボックスなどに設置された「分配器」によって、複数の同軸ケーブルで、各部屋にあるアンテナコンセントまで接続されます。
アンテナコンセント部には、ケーブルからの電波を送るアンテナ端子があるユニットが設置されており、このアンテナ端子と、室内のテレビ、レコーダーなどの受信機器を、室内用のアンテナケーブルで接続することで、テレビなどの機器でテレビ放送を視聴できるのです。
ただ、地デジと衛星放送の電波を一本のケーブルに混合している場合は、テレビなど機器の前で、ケーブルに「分波器」という機器を設置して、それぞれの電波をもう一度、2本のケーブルに分け、テレビなどの対応するチューナー端子に接続することで、アンテナからのテレビ電波が受信機器に届いて、地デジ放送や衛星放送を視聴できることになります。
したがって、ご自宅のテレビアンテナそのものには何の故障、不具合はなくとも、この配線部、および設置されているブースターなど各機器の老朽化で、各部屋に設置されているアンテナコンセントまで十分なテレビ電波が届かなくなる。またノイズ(雑音となる無関係の電波)の混入でテレビ電波が乱れる要因になることもございます。
他にも、ご自宅の周辺、特にテレビアンテナを向けた方向に建物など電波を遮る遮蔽物ができることで、アンテナが十分なレベル(強度)の電波を受信できなくなるケース。また単純にテレビやレコーダーなど受信機器本体や、配線の緩み、挿入されているB-CASカードの不具合などで、テレビ放送が視聴できないというケースも考えられます。
さらに、特に衛星放送を受信するBS/CSアンテナの場合は、人工衛星(静止衛星)から送信される非常に周波数帯の高い12GHz帯の電波を受信した後、本体に設置された「コンバーター(変換器)」で、アンテナケーブル(同軸ケーブル)への送信に適したMHz帯への電波へと変換した後、ケーブル配線部へと送信する仕組みになっており、このコンバーターを作動させるために、テレビなど受信機器の設定でチューナー端子から、またはブースターの電源部から、ケーブル配線部を通じて、BS/CSアンテナへと給電する必要があります。
この電源設定に問題が生じた場合も、BS/CSアンテナで受信した12GHz帯の電波がMHz帯に変換されなくなるため、衛星放送が映らなくなります。
したがって、もしご自宅で、テレビ放送が正常に映らない問題が発生して、そのきっかけとして、テレビアンテナが明確にダメージを受けたと判断できる自然災害や事故などが発生した。またご自宅のアンテナに明らかな破損が見て取れる場合を除けば、テレビが映らない原因がテレビアンテナの不具合にあるのか、もしくはアンテナ配線部やテレビなど受信機器本体の問題。あるいは現場に届くテレビ電波に一時的な問題が生じているのかをチェックすることが重要となります。
アンテナ本体のトラブルを判断する大まかな目安としては、テレビ画面のトラブルが生じる直前に、アンテナがダメージを受けたと思しき、台風や地震などの災害、事故などが発生した。またアンテナ本体を確認して、本体の破損やマストの傾き、倒壊など、目視でわかるほどアンテナのトラブルが判断できる、というのがもっともわかりやすい例となります。
ただ、災害など明確な故障のきっかけや、見た目の明らかな破損はなくとも、長年使用したアンテナの老朽化によってアンテナの素子部やケーブル接続部など、細かな部分に不具合が生じるような形で、アンテナの故障が発生することもございます。
このような場合は、状況や見た目からアンテナ本体のトラブルを判断できないため、アンテナ本体かそれ以外の不具合かを判別することは難しくなります。
そこで原因を見極めるポイントとなるのは、テレビ画面に生じているトラブルの状態になります。
一般的に、アンテナ本体にトラブルが発生した場合、受信できるテレビ電波レベルが大きく低下する、あるいはまったく受信できなくなるという症状が発生します。屋内にあるテレビなど受信機器側で、アンテナから十分に電波が届かなくなった場合、ややレベルが不足する場合は、ブロックノイズやフリーズなどテレビ画面の乱れが生じます。
そしてテレビに届く電波レベルが一定レベル以下や、まったく届いてない状態になると、テレビ画面がブラックアウトし、画面中央に、トラブルの原因を示す「E201」などのエラーコードと、その意味を示すメッセージが表示される状態になります。
テレビアンテナのトラブルでは、住宅でテレビ電波を受信する大本にあたるアンテナに受信不良の問題が出るため、基本的に住宅内のすべてのお部屋にあるテレビで、アンテナから届く電波レベルが大きく低下して、映像の乱れや画面が映らなくなり、エラーコードが表示されるケースが多くなります。
またテレビ画面にエラーコードが表示される場合、エラーコードには複数の種類があり、個別の各コードはそれぞれトラブルの原因を表しています。
例えば「E201」は、テレビに届いている電波レベルが低下している。「E202」はテレビに電波がまったく届いていないか、極端に微弱なレベルになっていることを示すエラーコードです。
他にもテレビなどに挿入されるB-CASカードに問題が生じている場合は「E101」「E102」「E103」などが表示されるので、同時にでるメッセージと共に、トラブルの原因がアンテナかそれ以外か、原因を特定する手掛かりになります。
他にも、テレビなど受信機器本体の設定画面から、地デジ放送、BS放送(衛星放送)のそれぞれについて、チューナーに届いている電波レベルを確認できる「アンテナレベル画面」を表示できるため、各テレビに届いている電波レベルが必要な水準より低下しているのか、またはまったく届いていないのかなどを確認できます。
ただアンテナレベル画面の表示方法やアンテナレベルの基準は、テレビのメーカーやモデルによっても異なりますので、詳しくはメーカーのホームページ、各モデルの公式サイトや、テレビなどに付属のマニュアルをご確認ください。
またテレビ画面について、上記したような不具合ではなく、電源を入れても、エラーコードを含めてまったく何も映らない、リモコンや本体を操作しても反応がおかしいなどの場合は、テレビ機器そのものの故障や不具合、設定や配線などのミスというケースも考えられますので、そのような場合は、テレビ本体の状態や配線などもご確認ください。
いずれにせよ、屋内のテレビすべての受信レベルが低下している場合も、アンテナ本体のトラブル以外に、ブースターのトラブルによる電波増幅不レベルの低下をはじめ、アンテナに近い部分の配線部に問題が生じている。また近隣で電波障害が生じてアンテナで受信できる電波そのものが弱まっているケースも考えられます。
さらに災害などでアンテナにダメージを受けたことが明確な場合でも、アンテナ以外の部分にもトラブルが生じている可能性も考えられるため、場合によっては専門業者に依頼するなどして、まず受信トラブルの原因を特定することが重要と申せます。
なお、テレビ画面の不具合が生じる各種の要因や、ご自宅で発生した場合に原因を特定する具体的な方法。エラーコードの種類などについては、以下の各コラム記事でも詳しく解説しております。
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ご自宅のテレビアンテナ修理は自力で可能か?
ご自宅で既存のテレビアンテナに不具合が生じて、上記のような受信トラブルが発生した場合の対処としては、既設アンテナの立て直し、修理や調整を行って受信機能を回復する。アンテナの老朽化や破損が激しいなどで機能の回復が難しい場合は、アンテナ本体を交換することになります。
一般的に、戸建住宅に設置されるテレビアンテナは、地デジアンテナでは、主に屋根の上など高所に設置される魚の骨のような機器部がむき出しの昔ながらのアンテナで、受信性能が高く幅広いエリアで使える半面、風雨などに影響を行けやすく、老朽化でトラブルが生じやすい八木式アンテナ。
住宅の外壁などに設置される平面パネル型のアンテナで、家のデザインに調和して自然環境にも強く、トラブルが起こりにくい半面、やや受信性能が下がるデザインアンテナ。
最近のモデルで、屋根の上のマストに固定されるポール状の最新アンテナで、その形状からデザインアンテナと同様のメリットがあり、設置位置からデザインアンテナより受信性能が高くなるユニコーンアンテナになります。
また衛星放送用のアンテナは、戸建て住宅では主にディッシュ部の有効直径が45センチの「45型」のBS/110度CSアンテナが使用されます。
これらのアンテナに故障や不具合が生じた場合の、修理、交換、調整などの作業は、ご自宅でのDIYでも可能なケースも考えられますが、いくつか注意点もございます。
ひとつは、もっとも基本的なポイントとして、お住まいのアンテナが、修理や調整、交換などの作業を安全に行える、足場が確保された位置に設置されていることが重要となります。
具体的には、ベランダの手すり部や内部、また窓やベランダに近い位置の壁面に設置されたアンテナ。また住宅の最上部では、屋上テラスがありアンテナが手の届く位置で、作業時にも転落のリスクがない位置に設置されているなど、作業の安全を完全に確保できる位置にアンテナが設置されていることが絶対条件と言えます。
逆に通常の屋根瓦などの屋根材で、屋根の上に屋根馬などを使って設置されたマスト(支柱、ポール)にテレビアンテナが固定されているなど、作業に危険が伴う条件の場合は、けっしてDIYでのアンテナ修理、交換などは行わず、アンテナ工事の専門業者にお任せください。
また実際の作業についても、DIYで可能となるのは、トラブルが起きたものと同モデルの新品アンテナへの交換。アンテナの角度調整。また配線の接続部が腐食している場合などの、簡単な修理のみになります。
アンテナを交換する場合も、アンテナを固定する設置部などが破損していて、設置用の金具から設置しなおす必要がある場合には、DIYでの施工は難しくなることもありますのでご注意ください。
以下の項目では、トラブルが起きたアンテナ本体の交換や修理、角度調整について、具体的な方法から、ご自宅でご自分によるDIYの作業が可能なケース。また業者に依頼した場合に必要となる工事の種類や、工事費用の相場について解説いたします。
なお、地デジ放送や衛星放送の基礎知識と、上記した各アンテナ機種の特徴については、以下の各コラム記事にて詳しくご説明しております。
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テレビアンテナの交換に必要な作業と費用
屋外に設置される戸建て住宅向けのテレビアンテナには、機種別におおよその耐用年数(寿命)が存在します。
主なアンテナ機種の耐用年数の例を挙げると、やや経年劣化が進みやすい八木式アンテナやBS/CSアンテナが約10年。形状や設置位置から経年劣化に強い、人気のデザインアンテナやユニコーンアンテナが15年から20年程度になります。
ただこの耐用年数を過ぎたテレビアンテナに、必ずしも故障、不具合が発生するわけではなく、現場の自然環境や設置位置などによっては、八木式アンテナやBS/CSアンテナでも20年以上にわたって安定して使用できるケースも珍しくはありません。
ただ実際は、特に通常モデルの八木式アンテナ、BS/CSアンテナで耐用年数を過ぎると多くの場合、アンテナ本体や設置部などの老朽化が進み、トラブルが生じやすくなります。
詳しくは以下の項目でご説明しますが、耐用年数を大きく超過して老朽化の進んだアンテナでは、不具合そのものは部分的な修理や角度調整などで解消できる場合でも、復旧後に他の部分のトラブルが頻発する可能性が高まるため、新規アンテナへの交換がオススメとなります。
また設置から耐用年数が近づいたアンテナについては、不具合の有無にかかわらず、アンテナ工事業者にメンテナンスを依頼して、場合によっては劣化した部品や部分を交換、補強することにより、新品に近い耐久力を回復して、耐用年数を延長することもできます。
交換の作業そのものは、既設の各種アンテナを設置具から取り外し、同タイプの新品アンテナを改めて固定することになります。その後、地デジアンテナは近隣の電波塔の方向、BS/CSアンテナは静止衛星の位置する東経110度の方向へと角度調整し、受信感度がもっとも高まる角度で固定します。この角度調整については、以下の項で詳しくご説明いたします。
ただ同じ機種のアンテナでも、メーカーの違いによっては、既設の設置具に固定できないこともあるため、固定部のサイズや形状、対応する機種などをあらかじめ確認しておき、新しいテレビアンテナは対応できる機種を用意することが重要です。
また、特に風雨などの影響を受けた経年劣化やトラブルが進みやすい八木式アンテナとBS/CSアンテナについては、八木式アンテナでは塩害用や雪害用、ステンレスモデルなど。BS/CSアンテナについては高耐風モデルを採用することで、以降、自然環境の影響による経年劣化を抑えることもできます。
ただ上記のように、アンテナの設置場所が屋根の上など、ご自身でのDIY交換が難しい位置。また屋根馬やステー(支線)に固定されたマストや、壁面にビスで固定された固定具など、ご自分でのDIY交換が難しい設置具そのものが老朽化している場合などは、アンテナ交換もアンテナ工事の専門業者にお任せになることをおすすめいたします。
逆に、デザインアンテナやBS/CSアンテナをベランダの手すり部に設置する場合の固定部は、手すり部を前後から挟み込む形で固定する形になるため、DIYでも交換、取付が行いやすくなります。ただこの場合、取り付ける固定具が、ご自宅の手すり部の形状に対応するかを確認しておく必要がございます。
なお、アンテナ工事業者にアンテナ交換工事を依頼する場合の工事費用の目安は、各種アンテナ機種を住宅に設置し、同軸ケーブル配線のみの工事を行う「基本設置工事」の費用に、屋根の上の既設アンテナ撤去工事費を加えた額が目安になります。
一般的に、アンテナ工事の専門業者による基本設置工事費用には、アンテナ本体や基本的な設置に必要な金具。ケーブルなどの代金も含まれますが、その他、現場の条件によっては追加工事費や、機材の費用が発生することもございます。
またアンテナの撤去工事は、屋根の上などから不要なアンテナや設置具を取り外すだけでなく、取り外したアンテナ等の機材を業者が持ち帰り、処分する費用も含まれます。お客様にとっては、アンテナを処分する手間や、粗大ゴミ回収費などの費用を簡略化できることになります。
なお当あさひアンテナでは、老朽化した屋根の上などのテレビアンテナの撤去作業に関しては、全長1.8メートルまでのアンテナであれば、撤去後の処分も含めて、税込み5,000円からでご提供しております。
また各種テレビアンテナの基本設置工事費については、アンテナ本体と必要な基本設置具、アンテナ本体や住宅の色に合わせた白か黒の同軸ケーブル代金を含めて、八木式アンテナでは、国産大手アンテナメーカー、DXアンテナ製の20素子「UA20」本体を基本機種に、防水処理もセットにして税込み15,000円からでご案内しております。
またデザインアンテナでは、DXアンテナ製の20素子相当「UAH201」。もしくは強電界地域専用コンパクトモデルである、マスプロ電工製のスカイウォーリーミニ「U2SWLC3」の各カラーバリエーションを使用して、税込み20,000円からでご案内しております。ユニコーンアンテナ(マスプロ電工製「U2CN」)については、現在、キャンペーン価格でご提供しております。
BS/CSアンテナについては、DXアンテナ社製の45型2K4K8K対応高品質モデル「BC45AS」を用いて、税込み15,000円からでご案内いたします。さらに同じくDXアンテナ製45型2K4K8K対応の高耐風モデルで、業界最強クラスの耐風性能を備えた「BC453SG」を使用した基本設置工事も特別価格でご案内いたしております。
その他、各アンテナ機種について、素子数別のモデルや高性能モデル、主に集合住宅向けとなるディッシュが大型で受信性能の高いBS/CSアンテナなどの各モデルもご用意しておりますので、電波レベルや自然環境など、さまざまな条件の現場にも対応が可能です。
なお、テレビアンテナの交換時期や撤去を含む方法、各種アンテナの寿命については、以下の各コラム記事でも詳しく解説しております。
・テレビアンテナの寿命と交換時期は? 地デジ・衛星放送別に必要な工事を徹底解説!
・BS/CS衛星放送や地デジ用アンテナの寿命と交換時期は何年? 取り付けから約10年でテレビが映らない時の対処法を解説!
・ご自宅に設置されているテレビアンテナを交換する時とは? 工事にかかる費用の相場はいくらか、また工事を進める方法を解説!
・衛星放送用BS/CSテレビアンテナの寿命は何年? 取り付けから約10年後の交換工事の時期や映らなくなった時の対処法を解説
・テレビアンテナ(地デジ、BS/CS)の交換・撤去(前編・時期編)
・テレビアンテナ(地デジ、BS/CS)およびアンテナ機材の交換・撤去(後編・手順編)
テレビアンテナの修理に必要な作業と費用
設置されているアンテナ本体の状態がさほど劣化しておらず、引き続き使用できる状態で、アンテナの故障部分が、電波を受信する素子の一部が破損している。ケーブル接続部の腐食などの劣化の場合は、アンテナを交換することなく、問題のある部分の軽微な修理のみで、引き続き、アンテナを使用できるケースもございます。
軽微な故障に対する修理は、アンテナ交換に比べて費用を抑えられるケースが多くなります。
ただアンテナの修理に関しては、一般の方では交換する部品の入手や、必要な専門知識、技術を用いることが難しくなるため、DIYでの施工は難しくなり、アンテナ工事の専門業者に、アンテナの故障部分を確認し、適切な技術で修理を依頼することが適しております。
なお当あさひアンテナでは、屋根の上などのアンテナについても、軽微な故障に対する修理の作業については、税込み5,000円からでご対応しております。
テレビアンテナの修理や、修理前にご自宅で可能な調整については、以下の各コラム記事でもそれぞれ詳しく解説しております。
テレビアンテナの角度調整に必要な作業と費用
お住まいのアンテナトラブル(テレビ電波の受信トラブル)で、アンテナ本体の物理的な劣化、故障と同様に多いケースが、アンテナ本体に特に破損などはなくとも、アンテナを固定するマストや、固定部の老朽化。また風雨や雪など自然環境の影響により、アンテナの角度が当初の位置から大きく狂ってしまうという問題です。
これは地デジアンテナ、BS/CSアンテナとも、基本的にアンテナの正面側でのみ電波を受信できる「指向性」という性質があるためです。
地デジアンテナの場合は、主な機種である八木式アンテナ、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナによって性質はそれぞれ異なりますが、どの機種も基本的にアンテナの正面に当たる方向でもっとも受信性能が高く、そこから角度が外れるほど受信性能が低下するという性質があります。
地デジアンテナの指向性は、アンテナの受信性能がもっとも高い真正面を基準に、そこから左右に角度をずらしてゆき、受信性能が最大値の半分になる角度を示す「半値幅」という数値で表されます。
この半値幅は、受信性能(素子数/素子数相当)が高い地デジアンテナほど狭くなる他、アンテナの形状にも左右され、同じ素子数(相当)であれば、八木式アンテナ、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナの順で広くなっていきます。
そして同じ素子数(相当)の地デジアンテナでも、半値幅が狭いアンテナほど、その範囲内での受信性能が高くなる性質があります。
特に半値幅の狭い八木式アンテナは、アンテナの正面を電波塔の方向へと正確に向けることで、受信性能が高まり、別方向からのノイズも受信しにくくなるため、高く安定した受信感度を実現できるメリットがございます。
また八木式アンテナは構造上、真後ろ方向からの電波もある程度、受信できるため、四方が開けた屋根の上などであれば、正面とは別方向からの電波塔の電波も受信できることがございます。
その一方、八木式アンテナのように指向性の高い(半値幅の狭い)地デジアンテナは、より精密な角度調整が必要になる上、老朽化により、多少の角度のズレが生じても、電波の方向が半値幅から外れてしまい、受信性能が低下しやすくなるのです。
一方、壁面に設置されるデザインアンテナ、ポール状のユニコーンアンテナなどは、形状により半値幅が広い点や、風雨などに影響を受けにくい形状や設置位置から、アンテナ角度のズレには強くなりますが、一方で八木式アンテナに比べると受信性能は低くなります。
各戸建住宅などの現場で地デジアンテナの角度を調整する手順は、まず近隣の電波塔の位置を確認して、その方角に各アンテナの真正面を向ける形で、アンテナ固定部の角度調整部を軸に、アンテナの方位角(左右の角度)を調整します。
そしてテレビ画面のアンテナレベル画面などを確認して、地デジの受信レベルがもっとも高まる位置で、角度調整部のボルトを締め込むなどして、アンテナ本体をしっかり固定します。
近隣の電波塔の位置を確認する方法としては、インターネット上の「A-PAB(一般社団法人放送サービス高度化推進協会)」公式サイト内の「地デジ放送エリアのめやす」のサイトや、スマートフォンの専用アプリなどを利用することで確認できます。
地デジアンテナの角度調整は、おおよそ電波塔の方向に地デジアンテナの前方を向け、左右の角度を調整するだけなので、作業の足場さえ確保できれば、DIY作業でもさほど難しいことはございません。
ただ、アンテナ工事のプロである専門業者によるアンテナ角度調整では、専用の機器を用いた正確な電波調査によって、地デジ電波がビルなどに反射して方向の変わった「反射波」の利用なども含めて、より受信感度が高い方向への精密な角度調整が可能になります。
場合によっては、NHK、広域民放と地方チャンネルなど、方向の異なる電波塔からの地デジ電波も、一基の地デジアンテナで受信できるよう調整できることもありますので、より精密な角度調整をお求めの場合は、専門業者に角度調整をご依頼になるのもよろしいでしょう。
また衛星放送用のBS/CSアンテナに関しては、日本の地上から見て、東経110度の上空に位置する静止衛星から、地上に向けて光のように直進する12GHz帯の電波を、アンテナのディッシュ部で正面から受け止め、中央に設置されたコンバーターの一次放射器に集める形で反射させるため、ディッシュの仰角と方位角(上下、左右の角度)をそれぞれ、東経110度へと正確に向ける必要があります。
またBS/CSアンテナで衛星放送の電波を受信するためには、角度調整の前に、コンバーターへの電源設定を的確に行っておくことも大切ですす。
このBS/CSアンテナの角度調整は、12GHz帯の電波を正確に反射して一次放射器に集める必要があるため、ミリ単位の正確さを求められます。
BS/CSアンテナはこの正確な角度調整がミリ単位で狂っても、受信感度の大きな低下につながるため、地デジアンテナよりさらに指向性が高く、角度の狂いによるトラブルが生じやすいアンテナともいえます。
なお東経110度の方向は、日本の地上から見ておおむね南西方向から南南西の方向になりますが、BS/CSアンテナを調整すべき正確な角度は、日本の各地によってやや変動してきます。
日本各地の東経110度を示す正確な角度は、インターネットやBS/CSアンテナの説明書に記載される一覧表などで確認できる他、アンテナ本体の角度調整部に、各地域の東経110度の表記のある機種なども存在します。
またスマートフォンアプリの「BSコンパス」を使用することで、各地域の東経110度の方向を、スマホ画面上のコンパスによって確認できるため、角度調整が簡単になります。
ただ実際のBS/CSアンテナの角度調整では、地域ごとの東経110度の角度に合わせた上で、受信レベルがもっとも高まる角度に微調整を行う必要がございます。
BS/CSアンテナの角度調整の手順は、まず上下の仰角をその地域の東経110度の方向に調整して、角度調整部を仮止めした後、左右の方位角を調整して、受信感度がもっとも高まる位置で固定します。
その後、あらためて仰角の微調整を行い、やはり受信感度がもっとも高い角度を選んでしっかりと固定すれば完成です。
ただ、地デジアンテナの場合も同じですが、テレビ画面のアンテナレベルは、アンテナ側の角度調整を行ってから、テレビ画面に反映されるまで数秒程度の時間差が生じます。
そのため、特に仰角、方位角でミリ単位の正確な調整が必要なBS/CSアンテナでは、角度をわずかに動かしては、少し待ってアンテナレベルの変化を確認するという、非常に手間のかかる作業を行う必要がございます。
ただBS/CSアンテナの場合、テレビに電波を送信するアンテナケーブルの途中に接続することで、ケーブルを伝わる電波レベルがすぐ反映されて確認できる、簡易的なレベルチェッカー(インジケーター)が1,000円台程度の価格から市販されています。
このような機器を使用することで、アンテナ角度の調整もとても簡単になりますので、利用されるのもひとつの選択肢と申せます。
もちろんBS/CSアンテナに関しても、当あさひアンテナをはじめとする、プロのアンテナ工事業者による角度調整であれば、手早く正確、かつ角度の狂いも再発しにくい、丈夫な施工を実現できます。
地デジアンテナ、BS/CSアンテナの指向性や角度調整。DIYで行う手順、その他、この項目でご説明した事柄の詳細については、以下の各コラム記事でも解説しております。
・地デジ用テレビアンテナ設置の工事で向きや角度を調整すべき方向と「指向性」の関係とは? 自分で方角を調整する方法も解説!
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・地デジ、衛星放送用テレビアンテナを正しい向きに自分で調整する方法とは? アンテナ角度の調整に必要となる工事の手順も解説
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テレビアンテナの修理に火災保険を適用できる可能性は?
現在、戸建てのマイホームにお住まいの方は、必ず火災保険に加入されていることと存じます。
そしてご自宅のテレビアンテナが、火災に限らず、台風や大雪、雷、票や隕石などの悪天候や外部からの落下物。その他、想定外の災害や事故などで破損した場合には、火災保険の保証でアンテナ修理費用の多くを賄えることは、ご存知でしょうか?
ご加入の火災保険の約款や契約内容をきちんと確認されている方ならおわかりでしょうが、火災保険は、火災による被害の他にも、上記のような各種の自然災害、また爆発事故や外部から飛来、落下したものによる損害。盗難をはじめ騒動や事件に巻き込まれての存在など、さまざまな原因による損害に対して、補償を受けられるケースが多くなります。
ただ「地震」に関してのみは、被害が甚大となった場合、一保険会社では保証に対応できない場合も考えられることから、火災保険に付帯する地震保険などに加入しない限り、地震の被害による保証は受けられないことが多くなります。
また火災保険の補償対象は、保険の会社や内容によってもやや定義は異なりますが、多くの場合、住宅そのものおよび、住宅に付帯する設備(動かせないもの)を含む「建物」と、住宅内の家具、家電など動かせるものを指す「家財」に分けられます。火災保険の補償対象は、保険商品や契約内容によって、建物と家財、建物のみ、家財のみに分けられます。
ただ持ち家の場合は「建物」が含まれる保険に加入することが大半です。そして戸建て住宅に設置される地デジ・BS/CSなどのテレビアンテナは、住宅に固定されて動かせないものであるため「建物」の一部とみなされ、上記のような自然災害や事故、事件などで破損した場合は、建物を保証対象とする火災保険で、修理費用を補償されることが多くなるのです。
ただ実際には、保証対象となるトラブルや物品などの種類を細かくカスタマイズすることで、保険料を調整できる等の保険商品も存在します。
また火災保険などには、一定金額までの損害については、「免責金額」が存在します。この免責金額とは、保険の会社や種類によって数万円から二〇万円程度まで規定されている金額のことで、災害や事故などで受けた損害がこの金額以下であれば、保険会社にとって保険の免責となる。お客様にとっては保証を受けられない金額になります。
この免責金額は、二〇万円など高額で、免責金額を越えた損害により補償が受けられる場合は、費用が全額、保証される(フランチャイズ方式)。数万円など低額の場合は、保証を受けられるケースでも、保障金額から免責金額が引かれる(エクセス方式)になることが多くなります。
したがって災害や事故でアンテナが故障した場合は、まずご自宅でご加入の火災保険について、契約内容をご確認になり、保証の対象にテレビアンテナが含まれるか。また免責金額について、アンテナの修理費用の目安と比較することが必須といえます。
また火災保険で補償されるのは、あくまで上記の災害、事故などでアンテナが破損した場合に限られます。設置から十年以上が過ぎたテレビアンテナが、老朽化により自然に故障した場合は、火災保険の対象にはなりません。他にも、破損の原因が保証対象となる災害や事故でも、耐用年数を大きく過ぎるなどあまりに古いアンテナの場合は、火災保険の保証対象外、また免責金額以上の金額を負担する必要が出るケースもあるため、ご注意ください。
そして自然災害や事故などによるアンテナの故障で、修理の費用に火災保険を適用なさりたい場合は、火災保険会社への連絡をはじめ、修理前の状況を確認できる写真や書類など、さまざまな資料を用意して、保険会社に提出する必要もございます。
そのため、アンテナ修理を担当するアンテナ工事業者については、修理の工事だけでなく、保険の申請に必要な作業にも業者をお選びになることが重要と言えます。
例えば当あさひアンテナでは、災害や事故などで破損したアンテナ修理の工事をご依頼される際に、修理費用に火災保険を適用なさりたいこともご依頼いただければ、弊社の側で、アンテナ工事に並行して、修理費用の火災保険を申請するため、万全の対応をご用意いたします。
具体的には、アンテナ工事の実施に際して、
修理報告書や見積書、施工前後の現場写真など、保険会社に提出しなければならない補償請求書類、資料を、すべて弊社で万全にご用意いたします。
さらに弊社では、保険に関する専門知識をもつ、保険対応専門のスタッフが常駐しておりますので、お客様の保険に関する疑問や不明な点にお答えすることはもちろん、保険会社への申請についても、全力でサポートいたします。
ただ注意点として、火災保険会社に提出する書類の作成、および保険会社との交渉は、原則としてお客様ご自身で行っていただく必要がございます。
これは、ほとんどの場合、火災保険の契約上、申請書類の作成は契約者(お客様)が作成するという条項があること。また弁護士法の規定により、保険会社との交渉を代行できるのは、委託された弁護士のみとされているためです。
これら法律や契約上の規定を破ると、火災保険金が支払われないだけでなく、法的責任を問われる恐れもございます。
したがって、逆にアンテナ修理の費用を火災保険で賄う手続きに対応している業者でも、書類作成や保険会社との交渉まで安易に代行する業者については、かえってトラブルの原因となる危険性もあるため、どうかご注意ください。
なお、弊社では火災保険に関する書類や交渉の代行までは行っておりませんが、それらの点についても、専門のスタッフがサポートいたしますので、お客様には、アンテナ修理から保険の申請まで、すべて安心してお任せいただければ幸いです。
アンテナ工事の修理費に火災保険を適用できるケースやその方法、具体的な修理や申請の手順については、以下の各コラムでも詳しくご説明しております。
・台風などで壊れたテレビアンテナの修理に火災保険の申請を使える場合と、工事費用の目安を紹介。
・地震や台風によるテレビアンテナの故障は火災保険で修理費用が出るってホント?
・テレビアンテナ故障で修理にいくらかかる? 工事の方法と業者の選び方、費用相場と火災保険の適用で0円にする方法について解説
テレビアンテナの修理を自分で行う方法・まとめ
テレビアンテナの修理を、ご自宅でDIYにて行う場合には、アンテナの設置位置やトラブルの状況など、さまざまな条件が関係してまいります。
ご自宅でのアンテナ修理は、工事費用を抑えられる点がメリットですが、ご自宅では難しい作業や、より完成度の高い修理をお求めの場合。またアンテナ修理の費用に火災保険を適用されたい場合には、ややはりアンテナ工事の専門業者にご依頼になることが最適といえるでしょう。
なお、台風や大雪などの自然災害で、テレビアンテナが物理的に倒れる、折れるなど破損した場合の対処法や、それらの対策となるアンテナ工事については、以下の各コラム記事でも詳細をご紹介しております。
・地震や強風でテレビの地デジアンテナが倒れるなどの問題に対処法や対策はある? 修理費用の相場や安い工事業者の選び方も解説!
・地デジや衛星放送のテレビアンテナが折れた、倒れたといったトラブルが起こる原因と早急な修理を行うための工事方法を徹底解説!
・強風、台風などでアンテナが倒れた修理の対処は? 対策となるアンテナ工事法。火災保険で相場より費用を安くする対処法も解説
・屋根の上の地デジテレビアンテナが強風などで倒れる原因と対処。修理や対策の取り付け工事と費用を相場より安くする方法は?
・地デジ、BS/CSテレビアンテナの落雷や積雪、鳥の糞害対策は? 映らない原因と修理費用の相場、予防、対策の設置工事を解説
・台風や大雪、地震でテレビが映らなくなる原因は? アンテナの災害への対処法と、対策となる風などに強いアンテナ機種を紹介
・テレビアンテナに雷が落ちることはある? 落雷の対策となるアンテナ設置工事と対応できる会社を解説・降雪や積雪の影響で地デジ、BS/CSのテレビ放送が映らなくなるトラブル対策になるアンテナ工事の方法とは?
・テレビアンテナが台風などの風で揺れてテレビが映らない対策の工事とは? アンテナが倒れる原因や対処法、修理の費用も解説!
当あさひアンテナでは、本文でもご紹介した通り、アンテナの修理や角度調整、また破損したアンテナの撤去と交換など、急なアンテナトラブルでお困りの際、迅速な対処となる工事。また工事費用を火災保険で賄うご相談についても対応しております。
アンテナの修理後、トラブルの再発を防ぐ方法としては、例えば八木式アンテナからデザインアンテナ、ユニコーンアンテナなど、より自然環境などの影響に強いアンテナ機種の新設や、風雨などを避けやすい設置位置へと変更することも、有効な方法のひとつといえます。
らだアンテナ機種や設置位置の変更に当たっては、あらためて使用する機種に適した、事前の電波調査などが重要となります。
そして当あさひアンテナでは、お住まいなどアンテナ設置の現地に出張しての電波調査とお見積もりも、出張料、キャンセル料など各種費用を含めた「完全無料」で実施しております。
電波調査では、壁面にデザインアンテナを設置する場合なども、住宅のさまざまな位置で精密な電波調査を行い、ピンポイントで安定した電波レベルを確保できる位置を割り出すなどして、現場の条件や状況で可能な限り、お客様のご要望に対応できるアンテナ工事をご提案し、業界最安値に挑む見積り価格をご提示いたします。
特にアンテナ修理などは、スムーズで早急なご対応をご希望のお客様も多いため、弊社では夜間工事も含め、見積もり当日からの即日工事にもご対応しております。
実際のアンテナ工事では、専門知識、経験とも豊富で高い技術力を誇る、弊社スタッフのアンテナ職人による完全自社施工を徹底しており、コスト(工事費用)を抑えながら、高品質の施工を実施いたします。
安定した受信感度はもちろん、風雨などの自然環境に強い施工。また弊社モットー「見えないところまで綺麗に」に基づいて、外部から見えるアンテナ設置や配線はもちろん、屋根裏空間など目につかない部分も、丁寧でみやすく、メンテナンスも行いやすい技術の工事を徹底しております。
施工後は丁寧な掃除を行ったうえで、お住まいのテレビやアンテナコンセントでテレビ電波の受信状態を確かめ、安定した受信を確認できた時点で、工事の完了といたします。
工事完了後の料金のお支払い(ご決済)は、現金だけでなく、各種クレジットカード、paypayなど電子マネーにもご対応しており、お客様に余計なお手間はおかけしません。
工事後の保証期間、アフターサービスも、弊社では施工技術への自信から、業界最長クラスである、施工完了日からの「10年保証」フォロー体制の充実したサービスをご用意しており、施工後も万が一のトラブルに対し、長いご安心とご満足をお約束いたします。
お住まいで急なアンテナトラブルに際して、修理やアンテナ交換などのご相談やご検討は、実績と信頼を誇る当あさひアンテナのフリーダイヤルへお電話、または公式サイトのメールフォーム、LINEアカウントまで、お気軽にご連絡いただければ幸いです。