テレビアンテナでブースター、分配器など周辺機器の設置や修理、交換の費用相場は?工事の方法やどこの業者に頼むか選び方も解説

2024年12月05日

2024年(令和6年)の末の現在、日本社会では残念ながら、多くの製品、サービスなどの値上げが進んでおります。

その要因は、世界情勢や円安をはじめ、さまざまな要素の複雑な作用になりますが、新築の戸建住宅に設置される地デジ、衛星放送などの各種テレビアンテナの価格。また業者に依頼する際の工事費用も、近年は上昇傾向にございます。

そしてテレビアンテナを設置する際には、テレビ電波の受信環境や住宅の条件に応じて、アンテナと屋内のテレビを結ぶ同軸ケーブルのアンテナ配線までの間に「ブースター」「混合器」「分配器」などの各種機器を設置する必要があり、費用の総額は、アンテナ本体の設置費用に加え、これら必要な機器の設置費用になります。

またすでにテレビアンテナが設置されているお住まいで、テレビ放送の画面が乱れる、「E101」などのエラーコードとメッセージが表示されて番組がまったく映らなくなるなどの問題が発生した場合、その原因は、お住まい周辺の電波障害など電波状況の問題。またお住まいに設置されたアンテナが経年劣化や台風の影響などにより、破損や角度のズレといったトラブルが生じて、十分な強さと品質のテレビ電波が受信できなくなっているケースが考えられます。

そしてもうひとつ考えられる要因が、電波状態やテレビアンテナに特に問題はなくとも、アンテナから屋内のテレビまでを結ぶケーブル配線か、そこに設置されているブースターなど機器のトラブルで、テレビなど受信機器のチューナーに必要なレベルの電波が届いていない。あるいはテレビなど受信機器そのもののトラブルがございます。

住宅の屋外に設置されて、風雨などの影響を受け続けるテレビアンテナ本体だけではなく、これら配線部や設置される周辺機器も、実質的に24時間、365日、休まずアンテナが受信した電波をテレビなど機器へと送り続ける役割を果たしているため、設置から歳月が過ぎるほど経年劣化が進んでゆき、一定年数を越えると故障や不具合により、テレビ映像が乱れる原因となる可能性も高くなります。

この場合も、テレビアンテナが故障した場合と同じく、お住まいのアンテナ配線部でトラブルの原因となっている機器を特定し、修理や撤去、交換、機器の調整などの工事で対処することで、テレビ画面の不具合も解消されます。

ただ、このアンテナ周辺機器の取り付け、修理や交換などの工事をアンテナ工事業者に依頼する場合にも、やはり機材の代金を含めた工事費用が発生いたします。

当サイトのコラムでは、これまで連続して、

「新築のお住まいに各種のテレビアンテナを新しく設置する、または既存のお住まいでアンテナの増設や交換を行う場合のアンテナ基本設置工事その他、必要な費用の相場」

・戸建て住宅でのテレビアンテナ基本設置工事の費用相場は? 料金を抑えることができる業者の選び方も紹介【2024年度最新版】

「既設のテレビアンテナに故障、不具合が生じた場合の、修理、交換などの費用の相場。また長期の保証や火災保険の申請など、お得に修理を進めることができる会社、業者選びのポイント」

・テレビアンテナの修理を業者に頼む方法と費用の相場は? アンテナ修理の種類と火災保険に対応もできる最適な業者の選び方も解説

「相見積もりや即日工事への対応を含めた、アンテナ取り付け含む工事全般の工事費用の相場や、高品質で低価格の工事をスムーズに進めることができる業者の選び方」

・新築住宅でテレビアンテナ工事の流れは? 即日工事、相見積もりで安くて高品質の工事を依頼できる業者の種類、費用相場も紹介!

など、新築や既設のお住まいで、アンテナの設置や交換、修理の行う場合に必要な料金の相場。また業者の選び方をはじめとするお役立ち情報について、2024年(令和6年)末である現在の最新情報に基づいた内容でご紹介してまいりました。

今回は、上記の姉妹記事として、お住まいに設置されるテレビアンテナから、屋内で主なお部屋にある複数のアンテナコンセントから、室内のテレビなど受信機器までをむすぶ配線部。

そしてその配線部に設置される、上記のブースター、混合器、分配器など、一般住宅でのアンテナ配線部で必要になることが多い、アンテナ周辺機器の一覧について、それぞれの機器の役割や機器ごとのさまざまな種類。必要となる理由や現場の条件など。

さらには、新築住宅にテレビアンテナと同時に、各機器も設置する場合の工事費。またすでにお住まいにあるブースターなどが経年劣化や自然災害などの影響で故障して、テレビ映像が乱れた場合などの、各機器の修理、交換にかかる工事費など負担することになる費用について、2024年末現在の最新情報による相場をご紹介いたします。

お住まいのテレビで、地デジ、衛星放送などの放送が正常に映らなくなってお困りのお客様をはじめ、お住まいで配線部を含むテレビアンテナの新規設置、交換、修理などをお求めの方は、上でご紹介した3本のコラム姉妹記事と合わせて参考にしていただければ、各工事の価格相場や知っておくべきポイント、工事に適した業者の選び方など、関連の必要な情報がおわかりいただけることと存じます。

戸建て住宅でテレビアンテナから屋内とテレビまでを結ぶ配線の構造

主に戸建てなどの住宅では、屋外に地デジ放送(地上デジタル放送)、衛星放送(BS放送、CS放送、新4K8K衛星放送)のテレビアンテナを設置する場合、アンテナで受信したテレビ電波(映像信号)を、同軸ケーブルと呼ばれるアンテナケーブルで、住宅でもテレビを設置する各部屋にあるアンテナコンセントまで、有線で届けております。

このアンテナコンセントと設置されたテレビなど受信機器のチューナー端子を、室内用のアンテナケーブルと接続することにより、アンテナから室内のテレビまでのアンテナ配線が完成し、テレビのチューナーに適切なレベルの電波が届くことによって、映像信号が映像、音声などに変換され、地デジ放送、衛星放送のチャンネルや番組が視聴できることになります。

そしてこのアンテナからテレビまでを結ぶケーブル部分にも、そのお住まいの条件や設置するアンテナの数や種類、電波環境などにより、さまざまなアンテナ周辺機器が設置されることになるのです。

なお、新築の住宅を建築、購入になったお客様が、お住まいをお引き渡しされた時点では、各部屋にアンテナコンセントは用意されておりますが、アンテナなどテレビを視聴するための設備は基本的に用意されておりません。

この各部屋のアンテナコンセントにつながる複数のアンテナケーブルは、すべて「分配器」と呼ばれる機器に接続されております。

この分配器は、アンテナから送られる電波などの映像信号を、接続されるケーブルに、等分のレベル(強さ)に分配して送信する機器です。

この分配器を経由することで、一基のアンテナで受信してケーブルで送られる電波が、複数の部屋に分けて、各部屋でテレビ放送を視聴できるのです。

分配器が設置されている場所は、住宅、主にハウスメーカーによって異なり「屋根裏や天井裏の点検口の近く」「屋内のマルチメディアボックスの中」「屋外ボックスの中」などになります。

一般的な新築住宅で、お引き渡しの時点で用意されているアンテナ配線部は、この分配器から各アンテナコンセントまでの配線になります。(外部からアンテナ配線を引き込む引き込み口や引き込み線。また一部ハウスメーカーで用意されるアンテナ固定用の配線を通せるマストなどは除く)

ハウスメーカー、工務店によっては、この分配器が用意されていないケースもございますが、大半の新築住宅でこの分配器から各お部屋までの配線が用意されているのは、そのお住まいでテレビ放送をご覧になる方法が、テレビアンテナの設置でも、またケーブルテレビ(CATV)や光テレビなどでも、アンテナやそれぞれの機材からの配線を、この分配器に接続することで、同じように映像信号が各部屋のアンテナコンセントまで等分に分配されて、テレビ放送を視聴できるようになるためです。

そしてお住まいに地デジ、衛星放送などのテレビアンテナを設置する場合には、アンテナに接続された同軸ケーブルを、住宅の屋外に這わせて固定し、引き込み口やアンテナ専用マストを通す、引き込み線に接続するなどして屋内に通し、分配器の入力端子に接続することで、各お部屋に必要なテレビ電波が送信されることになります。

ただ、このテレビアンテナから分配器までの配線部にも、実際には、複数のアンテナからのケーブルを一本にまとめる「混合器」。受信した電波をそのお住まいで必要なレベルまで増幅する「ブースター」。また電波レベルが強すぎる場合に調整する「アッテネーター」など、状況に応じてさまざまな機器が設置されることになります。

以下では、本コラムのテーマとして、このアンテナから分配器(アンテナコンセント)までを接続するケーブルの間に設置される各機器の機能や必要となるケース、それぞれの機器の種類や、新規設置、修理や交換などにかかる費用の相場を、最新情報に基づいてご説明してゆきます。

なお、戸建て住宅などに設置されるアンテナ配線部や機器については、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。

・戸建住宅におけるテレビアンテナ配線を徹底解説!

・戸建ての家へのテレビアンテナ設置と配線、周辺機器の取り付け工事を行う費用の相場とは? 料金の安い業者の選び方も解説

・戸建て住宅で地デジテレビアンテナを取り付ける工事に必要な配線とは? 設置にかかる費用の相場、料金や業者選びの方法も解説!

・新築戸建て住宅にテレビアンテナを設置する時に必要な機器と工事とは? その種類と費用の相場をすべて解説します

アンテナ配線部で送信されるテレビ電波の種類とは?

ここではまず、お住まいに設置された地デジ、衛星放送のアンテナで受信して、本コラムの主題であるアンテナ配線部を送られるテレビ電波の種類についてご説明いたします。

このテレビ電波の種類についてご理解いただくことで、以下の、配線部の各アンテナ周辺機器についても、その必要性や、現場の条件で使用すべきモデルの違いについても、よりわかりやすくなります。

まず現在の一般的なテレビ放送である地上デジタル放送(地デジ放送)では、日本各地の要所に設置された地デジ電波塔の先端から、比較的、周波数帯の高いUHF(極超短波)のうち、470MHz(メガヘルツ)から710MHzまでの周波数帯の電波を、周辺の住宅などにある地デジアンテナへと、上空から下るような形で送っています。

そのため地デジアンテナは「UHFアンテナ」とも呼ばれます。現在の戸建て住宅向けUHFアンテナには、高所に設置され受信性能が高い半面、外観性や対候性がやや悪くなるデメリットもある八木式アンテナ。外壁やベランダの手すりなどに設置できる平面アンテナで、デザイン性がよく雨や風などにも強いため人気が高い半面、受信性能はやや低いデザインアンテナ。ポール状の形状で双方のメリットのみを可能な限り両立した最新のユニコーンアンテナ等がございます。

地デジのUHFの波長の幅は、約40センチから60センチ程度であり、ある程度は障害物を乗り越えて広がる性質がある反面、空間を遠距離まで伝わり続けるうちに、徐々に電波レベルが弱まる(減衰する)性質もございます。

また現場によっては、NHK、広域民放を送信する主な電波塔と、その都府県内を放送エリアとする独立放送局の地方チャンネル(地方局)の電波塔が別々の場合もございます。

そして各種の地デジアンテナには、アンテナの正面方向のみで受信性能が高まる「指向性」があるため、現場から見て、主な電波塔と地方チャンネルの電波塔の方向が大きく異なる場合、それぞれの電波塔の方向に向けて、主な地デジアンテナと地方局用アンテナの、二基の地デジアンテナを設置するケースもございます。

衛星放送の電波は、宇宙空間で、地上から見れば空の同じ位置に静止して見える人工衛星「静止衛星」から、周波数帯が12GHz(ギガヘルツ)前後と非常に高く、波長の幅も25ミリ程度で、光のように直進する性質がある12GHz帯と呼ばれる電波を、静止衛星から日本の全域にライトを当てるような形で送信しています。

そのため日本の全域で大きな電波レベルの差異がなく、安定して受信しやすい半面、衛星放送用のパラボラアンテナであるBS/CSアンテナを静止衛星の方向へ正確に向ける必要があり、また12GHz帯の電波は障害物を乗り越える力が非常に弱いため、BS/CSアンテナを向けた方向にわずかな障害物があるだけでも電波が遮られて電波障害が発生しやすいという弱点もございます。

また12GHz帯の電波は周波数帯が高すぎて、通常の同軸ケーブルでは正常に送信できないため、BS/CSアンテナで受信した後、アンテナの一部であるコンバーターにおいて、12GHz帯からMHz帯の電波に変換されて、同軸ケーブルの配線部へと送信されます。

そして現在、静止衛星から送信されている12GHz帯の電波には、もともとの12GHz帯の電波で、右回りの螺旋を描いて送信される「右旋円偏波」と、2018年(平成30年)に導入された「新4K8K衛星放送」で、右旋の電波で空きの周波数帯が不足したことから導入され、BS放送のNHK、広域民放4Kチャンネル以外の4K、8Kチャンネルの電波として使われる、左回りの螺旋を描く「左旋円偏波」の二種類がございます。

この右旋、左旋の電波は、コンバーターで変換された後、右旋は1032MHzから2071MHz、左旋は2224MHzから3224MHzの周波数帯に変換されます。

つまり、地デジ電波、衛星放送の右旋電波、4K8K衛星放送の左旋電波の順で、使用される周波数帯が高くなることになります。そして周波数帯が高い電波ほど、ケーブルなどで送信される際に減衰や漏洩、ノイズの混入などのトラブルが起こりやすくなります。

そのため、お住まいのアンテナ配線部に使用する同軸ケーブルや、配線部に設置される機器も、右旋の衛星放送をご覧になる場合はBS/CS対応、左旋の4K8K衛星放送をご覧になる場合は4K8K対応と、ご覧になる放送やチャンネルの周波数帯が高くなるほどに、その周波数帯に適応する品質を持つ製品が必要となってまいります。

ただ2024年12月現在、主な4KチャンネルであるBS放送の、NHK、広域民放の4Kチャンネルは、右旋放送に当たり、左旋放送になる衛星放送のチャンネルは、NHK・BSの8Kチャンネルと、一部のBS4Kチャンネル(有料チャンネル)のみであるため、これらのチャンネルをご覧にならない場合であれば、現状のBS/CSアンテナや配線部を、特に左旋(4K8K)対応のものに交換する必要はございません。

いずれにせよ、そのお住まいでご視聴になるテレビ放送が、地デジ放送のみか、また衛星放送をご覧になるか。さらには4K、8Kテレビを設置して新4K8K衛星放送もご覧になるかによって、必要なテレビアンテナはもちろん、アンテナ配線部の機器も、ご覧になる放送(電波の周波数帯)が、地デジ、衛星放送(右旋)、新4K8K衛星放送(左旋)と、より高くなるほど、その放送(周波数帯)に対応した機器が必要になりますので、ご注意くださいませ。

なお、地デジや2K、4K8Kの衛星放送の電波の違いや、地デジ地方チャンネルを含む各テレビ放送の概要。4K8K(左旋)衛星放送の受信に必要な機器などについては、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。

・地上デジタル放送の「地デジ電波」基礎知識

・現在の地上波テレビ放送で地上デジタル放送が開始されたのはいつ? デジタル放送とか何か、その仕組みや特徴も全解説!

・地デジ用テレビアンテナ設置の工事で向きや角度を調整すべき方向と「指向性」の関係とは? 自分で方角を調整する方法も解説!

・地方チャンネル(独立放送局)とはどういうものか?

・東京MX、テレビ埼玉など地方チャンネルが映らない原因は?ローカル局を受信するアンテナ工事の方法や費用、業者の選び方を解説

・衛星放送(BS放送・CS放送)の「テレビ電波」基礎知識

・教えて!BS、CSやスカパーとは? 視聴料金からアンテナの選び方、業者による設置工事の費用相場、サポートの方法まで全解説

・新4K8K衛星放送とは? 4K、8Kテレビの購入後に必要なアンテナ工事と費用の相場、おすすめ業者の選び方まで徹底解説!

・「新4K8K放送」を視聴するためのアンテナ工事、配線について徹底解説!

・「新4K8K衛星放送」ご視聴に必要な機器・完全チェック解説! テレビで全4K8Kチャンネルを見るための機材とは?!

・超高画質!4K・8K放送の魅力と工事について

・2K放送と4K、8K放送の違い

アンテナとテレビを結ぶケーブル配線部で起こりうる受信トラブルとは?

上記の通り、お住まいのテレビで地デジ放送や衛星放送の画像が乱れる、エラーコードが表示されて映らないなどの問題が生じた場合は、お住まいに届く電波状態の変化や、設置されているアンテナの角度のズレ、故障。テレビなど受信機器本体の問題のほかに、上記でご説明した、アンテナとお部屋の中のテレビまでを結ぶアンテナの配線ケーブル部や、設置されている機器のトラブルも考えられます。

基本的に、地デジ電波の強さは「㏈(デシベル、dBµV)」の単位で示されます。

地デジ電波の場合、その現場で受信できる地デジ電波は、電波塔からの距離や、電波を遮る地形、障害物などの影響によって変化します。

そして、おおむね電波塔からの距離と山地など地形の影響で、電波塔の周辺エリアで、受信できる電波レベルによってエリアを区分けしたものを「電界地域」と呼び、一般的には電波塔により近く山地などもないエリアから順に、

・強電界地域(地デジ受信レベル80㏈以上)

・中電界地域(地デジ受信レベル80㏈から60㏈)

・弱電界地域(地デジ受信レベル60㏈以下)

に分類されます。戸建て住宅などに地デジアンテナを設置する場合、対応できるアンテナの機種や受信性能、また住宅内で設置できる場所は、この電界地域が目安になります。ただ電界地域には特に統一された定義がないため、使われる場所によっては分類方法や電波レベルの基準が異なる場合もあるので、その点はご注意ください。

そしてお住まい内の各テレビで地デジ放送を安定してご覧になるためには、アンテナが受信した地デジ電波レベルが、配線部を経由して個々のテレビのチューナーに届いた時点で、理論上は34dBから89dBの範囲であることが必要となります。この範囲を下回る、もしくは逆に強すぎると、地デジ画面が乱れる、エラーコードが表示されて映らなくなるなどの問題が生じます。

ただ実際の現場では、到達する地デジ電波のレベルは、気候や天候の影響を受けてやや変動するため、変動分の余裕を見て、47㏈から81㏈程度が推奨値とされ、最低でも40㏈以上を確保することが必要となります。

また、この㏈の数値は、常用対数で表されています。つまり10㏈を基準とした場合、電波レベルが2倍になれば20㏈、3倍になれば30㏈という計算ではなく、20㏈は10㏈のおよそ10倍の強さ。30㏈では10㏈の100倍の強さという形で計算されます。

詳しくは後の各機器の項でご説明いたしますが、地デジアンテナが受信した地デジ電波レベルは、分配器を通って各部屋に分配される際、例えば4分配であれば電波レベルも4分の1ずつなど、等分に分配されます。またテレビ電波は、アンテナで受信された後、配線ケーブルや各機器を通る際にも、徐々に減衰していきます。

そのため多くの現場では、主にアンテナが受信した地デジ電波レベルを増幅する「ブースター」を設置するなどして、屋内のすべてのテレビに十分なレベルの電波が届くよう、配線部で調整を行う必要があるのです。

衛星放送に関しては、BS/CSアンテナで受信する時点の電波は12GHz帯であり、日本国内では地域による受信レベルの差が少ないため、電波レベル(㏈数)に関して地デジ電波ほどの配慮は必要ございませんが、右旋の2K衛星放送では47㏈から81dB、左旋の新4K8K衛星放送では48㏈から81dBが、アンテナコンセントに届く時点での推奨値となります。

他にも、電波の品質を示す基準には、主に地デジ放送で使われ、テレビ局から送信された映像信号(デジタル信号)の変調と、受信された電波の映像信号の変調との誤差比を示す「MER(Modulation Error Ratio、モジュレーションエラーレシオ)」

主に衛星放送で使われ、衛星放送のクリアなデジタル信号とノイズ(雑音)の比率を示す「C/N比(Carrier to Noise ratio、CNR、キャリアトゥノイズレシオ)」

また地デジ、衛星放送の双方で使われ、デジタル映像信号の「0」「1」の信号が入れ替わるエラーの比率を示す「BER(Bit Error Rate、ビットエラーレート)」などがございます。

地デジ放送の場合、安定した地デジ受信を実現するためには、MERは24dB以上、BERは0.00001(1E-5)以下が推奨値となります。

また2K衛星放送(右旋)の場合は、C/N比が17dB以上、BERが0.00001(1E-5)以下。4K8K衛星放送(左旋)の場合、CN比は18dB以上、BERは0.00001(1E-5)以下が推奨値です。

ただ、これらテレビ電波の品質に関しては、一般の方には難しい部分もございますので、アンテナ専門業者による電波調査にお任せになることがおすすめといえます。

いずれにせよアンテナ配線部で電波の漏洩、ノイズの混入などが生じる。またブースターの不具合などで電波が十分に増幅されなくなるなどのトラブルから、テレビのチューナーに十分なレベル、品質の電波が届かなくなると、テレビ画面のブロックノイズ、エラーコードの表示などで正常に映らなくなるトラブルの要因となります。

お住まいでこのようなトラブルが生じて、原因の特定が難しい場合は、アンテナ工事の専門業者へとご相談の上、現場のお住まいに届いている電波状態や、アンテナ本体の状態も含めて、現地調査を行い、トラブルの要因を特定。ケーブル配線部に問題がある場合は、問題のある機材の調整や交換などを行う必要が生じます。

アンテナ配線部にある個々の機器で考えられるトラブルについては、以下の各機器の項目で詳述いたしますが、受信トラブルの要因の大まかな目安としては、お住まいにあるすべてのテレビで同様の画面の乱れ、エラーコードが表示される場合は、周辺の電波環境の変化、またはアンテナ本体、ブースターの不具合など、テレビ電波を受信する大本に近い部分のトラブル。

特定の一台などのテレビで不具合が生じている場合は、そのテレビ本体のトラブル、または分配器から先の配線、室内のアンテナコンセントとテレビまでを接続する配線部、特にケーブル接続部の接触部などに問題がある可能性が高くなります。

室内配線やテレビ本体のトラブルの場合は、ケーブルの接続部を抜き差しして抜け、ゆるみなどがないか確認する。取り外して端子部などの汚れを落とし、もう一度しっかりと指し直す。同じようにテレビ本体のB-CASカードを取り外し、汚れを落としてしっかり入れ直す。テレビのリセット(テレビの主電源を切って電源プラグも抜き、その状態でしばらく置くなど)から再起動を試みるなどの方法で復旧することもございます。

他にも、さまざまな要因により、アンテナから屋内の各テレビに届けられる電波レベルがやや低下した場合に、屋内でもアンテナから離れた部屋のテレビのみ、ケーブル途中での減衰により電波レベルが必要量を下回り、テレビ画面が乱れる。

またアンテナケーブルの配線と、電子レンジなど電磁波を発する家電製品の位置が近い場合、その家電を使用している間だけ、アンテナケーブルが電磁波によるノイズの影響を受け、テレビ画面が乱れるなどのケースもございます。

いずれにせよ、ご自宅でテレビ放送が正常に映らないトラブルが生じて、その原因を特定すること、またはご自宅での対処が難しい場合は、アンテナ工事の専門業者にお問い合わせの上、業者の現地調査にて正確な原因を特定し、修理を依頼されることがオススメとなります。

なお、ご自宅のテレビ画面やアンテナ関係のトラブルの際は、当あさひアンテナのフリーダイヤルまでお電話でご相談いただければ、アンテナ職人の作業車に同乗するなどの研修を積んで、実際的な専門知識を習得している専門のオペレーターがご対応いたします。

そしてご自宅でのトラブルの具体的な症状から、その原因を推測して、まずはお客様ご自身で可能な対処方法を詳しくご説明いたします。このご説明だけでトラブルが解決した場合は、料金は1円もいただきませんので、ご安心くださいませ。

またお電話でトラブルの原因を明確に特定できない、また屋根の上のアンテナ本体や、屋根裏の配線、機材の修理、交換など、ご自宅での対処が困難なトラブルでは、そのままお電話で弊社にご依頼くだされば、最短即日で弊社のアンテナ職人がご自宅へと出向き、トラブルの正確な原因を特定して、修理に必要となる工事、およびお見積もり費用をご提示いたします。

弊社では各種アンテナ工事について、現地への出張料や調査、見積料、キャンセル料などは一切いただいておりませんので、お客様は弊社のご提案、お見積もり価格にご納得いただけた際にのみ、工事を正式にご依頼いただくだけで大丈夫です。

テレビ映像の乱れなど、アンテナトラブルと思われる問題でお困りの際には、当あさひアンテナのフリーダイヤル、または当サイト内のメールフォーム、LINEアカウントまで、お気軽にお問い合わせくださいませ。

なお、テレビのご試聴に必要な電波レベルなど、電波に関する詳細。また画面に表示されるエラーコードの種類や意味。アンテナトラブル時の対処法やご依頼先については、下記の各コラム記事でも詳細をご紹介しております。

・地デジアンテナ設置に重要となる「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」とは

・徹底解説!強・中・弱の地デジ電界地域に適したテレビアンテナ工事の選び方、調べ方は?

・地デジ電波の強さと品質を示す「dB」「MER」「BER」とは何か?

・テレビアンテナの寿命と交換時期は? 地デジ・衛星放送別に必要な工事を徹底解説!

・BS/CS衛星放送や地デジ用アンテナの寿命と交換時期は何年? 取り付けから約10年でテレビが映らない時の対処法を解説!

・ご自宅に設置されているテレビアンテナを交換する時とは? 工事にかかる費用の相場はいくらか、また工事を進める方法を解説!

・アンテナ受信トラブルでテレビ画面に「E201」などエラーコードが表示されて映らない問題の原因と解決する対処の方法とは?

・テレビアンテナで地上デジタル放送が受信できない際の修理とは?E201などが表示されて映らない原因と工事費用の相場を解説

・突然テレビ画面が映らなくなったら解決の方法は? 音は出る、E201などエラーコード、アンテナ受信など原因別の対処法を解説
・テレビアンテナ故障で修理にいくらかかる? 工事の方法と業者の選び方、費用相場と火災保険の適用で0円にする方法について解説

・テレビアンテナが故障したときの修理に対応できる工事業者を比較しておすすめ業者をご紹介! 業者別、修理費用の相場も解説!

・テレビ放送のアンテナ受信レベルが下がる原因とは? アンテナレベルチェッカーで電波強度を確認する方法とその他の対処法を紹介

・一時的にテレビ画面が乱れる場合の原因と対策・徹底解説!

・電波障害? テレビが映らない原因はアンテナトラブル? 確認と対処法

・テレビ放送電波の感度が低くなる原因は? 地デジアンテナの受信レベルを上げるための地デジ電波の基礎知識と工事の対処法を解説

・地デジやBS/CSアンテナで受信感度が落ち突然テレビが映らなくなる原因、受信レベルを上げ映るよう解決する対処法の工事は?

・テレビアンテナの受信レベル低下で地デジやBS放送が突然、映らなくなる原因と、受信感度を上げて解決する工事など対処法とは?

・地デジ、衛星放送のテレビアンテナ故障例、テレビ放送が映らなくなった場合に考えられる原因とその対処法は? 必要な工事を解説

・テレビアンテナの修理を自分で行う方法・原因と対処を解説。おすすめ工事業者の比較と選び方、費用の相場も紹介!

・地域別・アンテナ修理事例を徹底解説!

・テレビアンテナ修理の依頼前に簡単に自分で調整できること

・テレビ本体の不具合・故障とその原因、症状別の対処法と修理費用

テレビアンテナのケーブル配線部に設置される機器の種類と費用とは?

ここからは本コラムの主題である、戸建て住宅などにおいて、テレビアンテナから各お部屋のテレビまでを接続するアンテナ配線部に使われる、重要な部品ともいえるアンテナ周辺機器とその機能や用途、各機器別の種類。それら機器のトラブルで考えられる問題。設置や交換にかかる額の相場について、2024年末の最新情報に基づいてご説明してまいります。

同軸ケーブル(アンテナケーブル)

必要性:アンテナ配線部の基本となるケーブル。

まず住宅のテレビアンテナから、各種の周辺機器を経由して屋内のテレビまでを接続するケーブルは、主に「同軸ケーブル」と呼ばれる通信用の線になります。

同軸ケーブルは、電気や電気信号を送信する「被覆電線」の一種で、電気(電波)を送信する銅線である内部導体のまわりを、電波(電気)を漏らさないポリエチレンなどの絶縁体。また送信される電波(電気)の漏洩を防ぐほか、ノイズとなる外部からの電波も遮断する金属網などの外部導体。そしてケーブルそのものを守る外部被膜(シース)などで覆った構造になります。

同軸ケーブルの名称も、断面が上記の各部による同心円状になっていることが由来です。

この同軸ケーブルも、特に絶縁体、ケーブルの太さを決める外部導体の厚みや素材、加工によって品質が異なり、ご家庭でご覧になるテレビ放送が、地デジのみか、また衛星放送や新4K8K衛星放送もご覧になるかによって、それぞれの放送(電波の周波数帯)に対応する品質の同軸ケーブルを配線する必要がございます。

このケーブルの品質(対応できる種は数体)は、製品のパッケージにある表記の他、ケーブルの外部被膜に印字されている「S-5C-FB」などの記号からも判断できます。この記号の読み方については、後述する各コラム記事でご説明しております。

現在の住宅に配線される同軸ケーブルは、基本的に地デジ、2K衛星放送、新4K8K衛星放送のすべてに対応できる品質のものになりますが、施工時期が2018年以前とやや古いお住まいや、2000年代以前など築年数がかなり古いお住まいでは、施されているアンテナ配線が、新4K8K衛星放送や2K衛星放送の周波数帯に対応していない場合もございます。

そのようなお住まいでBS/CSアンテナを増設して、2K(右旋)、4K8K(左旋)などの衛星放送をご覧になる場合には、対応するより新しいケーブルへと配線部の交換も必要になるためご注意くださいませ。

住宅のテレビアンテナから各お部屋のアンテナコンセントまでを結ぶ同軸ケーブルは、アンテナ工事業者が用意する、適切な品質をもつ数十メートル程度の束から、業者が必要な長さを切り取り、必要に応じてその先端に端子を接続するなどして、アンテナから各周辺機器を経由する形で設置されていきます。

他にも、室内でアンテナコンセントからテレビまでを接続するために使われる、両端の端子の形、また長さや太さも、用途に応じてさまざまな室内用アンテナケーブル。他にもサッシの隙間などを通す場合に使われる、薄型、細型などの特殊なケーブルも存在します。

同軸ケーブルの価格帯は、業者が使う10メートル以上の束になったものでは、長さや品質にもよりますが、数千円から一万数千円程度です。ただこのような製品を、一般の方が購入されるケースはほとんどございません。

また室内用アンテナケーブルの価格帯も、やはり長さや品質、プラグの形状などによっても変化しますが、おおむね1,000円以下から2,000円台になります。

なお前述のように、分配器から各お部屋のアンテナコンセントまでしかケーブル配線が用意されていない新築のお住まいで、アンテナ工事の専門業者に、各種アンテナの基本設置工事をご依頼になる場合の費用は、業者によっても異なりますが、おおむね一般的な住宅であれば十分となる一定の長さ(10メートル程度)までの同軸ケーブルの価格は、アンテナ本体や基本的な部材をセットにした基本設置工事費用に含まれます。

ただ、お住まいが広く配線が複雑になるなど、この規定の長さよりも長いアンテナケーブルが必要となる場合には、追加ケーブルが1メートルにつき、1,000円程度の費用が加算されることもございます。詳しくはアンテナ工事の業者にお問い合わせくださいませ。

同軸ケーブルの種類(対応できる周波数帯など)を含めた概要や詳しい解説は、下記の各コラム記事にもございます。

・テレビ放送(地デジ、衛星放送BS/CS、4K8K)に合わせたテレビアンテナケーブルの種類と選び方、徹底解説!

・テレビ放送や受信機器、設置工事に合わせたアンテナケーブル(同軸ケーブル)の種類と違い、選び方を徹底解説!

・テレビアンテナとテレビを結ぶアンテナケーブル(同軸ケーブル)とは? ご家庭向けケーブルの種類と性能の違いを徹底解説!

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混合器

必要性:2基以上のテレビアンテナを設置する場合に必要。地デジとBS/CSアンテナの場合は混合ブースターで代用可。

混合器とは、主に2つの入力端子と、1つの出力端子を持つ小型の箱のような装置です。

この機器は、お住まいに地デジアンテナとBS/CSアンテナ、また地方局用のテレビアンテナなど、2基以上のアンテナを設置する場合に、それぞれのアンテナからのケーブルを入力端子に接続し、送られてくる周波数帯の異なる電波をまとめて、出力端子に接続された一本のケーブルから送り出す装置です。

周波数帯の異なる電波を一本のケーブルに混ぜることから「ミキサー(アンテナミキサー)」などと呼ばれる場合もございます。

混合器を使うことによって、それ以降のアンテナケーブルが一本化することで、全体的には使用するケーブルの長さ、機器などが少なくシンプルな配線となり、総合的なコストや工事費用を抑えることができます。また配線のシンプル化で、トラブルが起こるリスクも軽減できます。

混合器には、地デジアンテナとBS/CSアンテナ(地デジと衛星放送)の電波を混合する「BSCS+UHF」と、さらに4K8K衛星放送の周波数帯にも対応できる3442MHz対応のハイシールドモデル

また主な地デジアンテナと地方局用のアンテナを設置する場合に使用し、地デジ電波同士を混合する「UHF+UHF」のモデルが存在します。

また本体も、後述する分波器と構造的には同じシンプルなものから、屋外設置を想定して雨風や雪などにも強い頑丈な構造で、アンテナ側に電気を送る必要がある場合に使用する通電スイッチをもつ高品質なモデルも存在します。

混合器の設置場所は、最初にアンテナケーブルを一本化するため、アンテナから延びる同軸ケーブルのすぐ近く。屋根の上の設置であれば、アンテナと同じマストに固定されるなど、アンテナともっとも近い位置に設置されます。

ただ現在では、地デジアンテナ、BS/CSアンテナの両方を設置する場合には、後述するブースターと混合器が一体化した「混合ブースター」を用いることが多くなり、純然たる混合器が必要なケースはさほど多くはございません。

混合器は、微弱な電流である電波を常に流し続ける装置であり、また特に屋外に設置されるため、屋外用の頑丈な製品でも、長年の強風や激しい雨などにより、少しずつ劣化が進みます。

混合器の寿命はおおよそ10年程度とされており、劣化により回路などが壊れると、電波の漏洩やノイズの混入などにより、送信される電波レベルや品質の劣化につながり、地デジ、衛星放送のテレビ画面が乱れる要因となりますので、交換が必要となります。

アンテナ工事業者に混合器の設置、交換などを依頼する工事の費用は、耐久性の高い屋外用の機器を使用する場合、機器や部材などの代金、屋根の上など高所の取り付け作業も含めて、おおむね15,000円から20,000円程度になります。

当あさひアンテナでは、この混合器の取り付け工事に、国内大手メーカー製で、品質や耐久力も高い高品質機器の本体代金を含めて「15,000円(税込み16,500円)」からの工事費用をお引き受けしております。

混合器、また後述する分波器については、以下のコラム記事でも詳細を解説しております。

・地デジ用と衛星放送用、両方のテレビアンテナ設置で工事コスト軽減のため必要な機器、混合器、分波器とは何なのか?

ブースター

必要性:受信できる電波レベルが強くテレビの台数が少ない場合を除き、大半の戸建て住宅で必要。

ブースターとは、テレビアンテナが受信したテレビ電波レベルを、電気的に増幅する装置であり、増幅器、アンテナブースター、テレビブースターとも呼ばれます。

主に使用されるのは、住宅の外でアンテナの近くに設置され、頑丈で風雨や竜巻、積雪などの悪天候にも強く、電波の増幅性能も高い屋外用ブースターと言われる機種です。

屋外用ブースターの増幅レベルは、おおよそ30㏈から45㏈程度で、多くの機器はスイッチやダイヤルによって増幅レベルを調整できます。またブースターは電子機器であるため、電源が必要となり、屋外用ブースターは本体である増幅部と、電源部が別々の構造になります。

また対応する電波では、地デジ電波のみ対応の「UHF帯ブースター」と、地デジ、衛星放送の電波に対応し、上記の混合器の機能も備える「UHF・BSCS混合ブースター」および、その2K4K衛星放送(左旋)対応モデルの種類がございます。

ブースターの設置位置は、増幅部は混合器と同じく、テレビアンテナを設置するマストの下部など、できるだけノイズが混ざりにくいアンテナの近くに設置されます。

電源部は屋根裏などの屋内配線部に設置され、電源ケーブルをブースター用のコンセントに接続して、配線の同軸ケーブルを通じて、増幅部へ電源を供給します。また後述するBS/CSアンテナのコンバーター電源も、このブースターの電源部から供給されることもございます。

住宅のテレビアンテナでブースターが必要なケースは、地デジアンテナで受信できる地デジ電波レベルがやや弱くなる中・弱電界地域が主になります。

ただ強電界地域であっても、住宅内に三台以上のテレビを設置して、地デジ放送、衛星放送をご覧になる住宅では、後述する分配器によって電波レベルを各部屋へ等分に分配する分、アンテナで受信できる電波だけではレベルがやや不足する場合もあり、やはりブースターの設置が必要となります。

そのため現在の傾向としては、ブースターは、ほとんどの戸建て住宅で必ずといっていいほど設置される機器になっています。

他にもブースターの種類には、本体と電源が一体型で住宅内に設置され、増幅性能がやや低く風雨などへの耐久性も必要ない分、低価格で設置も簡単な屋内用ブースター

またアンテナから遠い部屋で電波の減衰量が多い。テレビとレコーダーなど複数の受信機器を設置するなどで、個々の部屋で電波レベルが不足する際に、室内ケーブル配線の間に設置する小型ブースターで、機器ごとに10㏈、15㏈、20㏈など増幅レベルが固定されており、屋外、屋内ブースターの補助として追加で使われることもあるラインブースター(前置ブースター)などのブースターも存在します。

ブースターの設置に当たっては、屋外ブースターの場合は、屋根の上などを含む増幅部の屋外設置、および屋根裏などへの電源部の設置。そして正しい増幅レベルの調整が必要となります。

ブースターは増幅レベルが高すぎると、混入するノイズも増幅されて電波の品質が低下する。また電波レベルが強すぎることによる画像の乱れなども起こりうるため、すべてのお部屋に十分なレベルと品質の電波が届くよう、ラインブースターや後述するアッテネーターも利用した、プロのアンテナ職人による的確な調整も必要です。

またブースターは電波を増幅する電子機器であるため、長年の頻繁な通電により徐々に回路が劣化してまいります。屋外に設置される増幅部は頑丈な構造ですが、自然環境などに影響を受け続けることもあり、ブースターの一般的な寿命も、およそ10年程度とされております。

寿命を迎えたブースターも、機能の停止、増幅性能の低下やノイズの混入などの不具合から、ご自宅のテレビ画面に悪影響を与えることがございます。

他にも周辺で電波の障害物となる建物が建築、解体されるなど、お住まいの電波環境が変化することで、それまでのブースターの調整レベルでは電波レベルの不具合が発生することも考えられます。

これらの問題が生じた際には、アンテナ工事業者に依頼して、危険が伴い専門知識も必要となる、屋根の上や屋根裏などにあるブースター増幅部、電源部の交換。また周辺の電波状態を測定、確認しての、増幅レベルの再調整などの作業を行う必要がございます。

なお、テレビアンテナ工事業者に屋外用ブースターの取り付け工事を依頼する場合の、ブースター本体など機材代金を含む工事費用の相場は、UHF帯ブースターで20,000円から30,000円程度。UHF/BSCS混合ブースターでは25,000円から35,000円程度になります。

なお、当あさひアンテナでは、国産大手メーカー製の高品質機器の費用をセットにしたUHF帯ブースター設置工事を「20,000円(税込み22,000円)」から。UHF/BSCS混合ブースターの設置工事は「25,000円(税込み27,500円)」からでご案内しております。

他にも現場の受信条件によっては、屋内用ブースターの設置や、ラインブースター、アッテネーターによる調整も含めて、すべてのお部屋で安定した受信を確保しつつ、工事のコストがもっとも安くなるブースター設置をご案内いたします。

各種ブースターの概要や、設置が必要なケース、より詳しい価格帯などについては、次の各コラム記事でもご説明しております。

・テレビアンテナに「ブースター」は必須の機器なのか? その種類と性能、必要なケースを解説【地デジ設置・あさひアンテナ】

・テレビの映りが悪い時に使うアンテナブースターとは? 屋外用・屋内用ブースターの違いと症状別の選び方を徹底解説!

・地デジ用テレビアンテナの受信レベルが低くなる原因とは? ブースターによる対処法など受信レベルを改善する工事の方法を解説!

・テレビ放送の映りが悪い際にアンテナブースターの交換は必要?

アッテネーター

必要性:電波レベルが強すぎる、またはチャンネル別で電波レベルの差が大きい現場で電波レベルの調整に使用。

ブースターとは正反対の役割を果たす機器が「アッテネーター(減衰器)」と呼ばれるものです。

アッテネーターは文字通り、アンテナケーブルを通るテレビ電波のレベル(㏈数)を一定レベル、弱める装置です。ただアッテネーター自体はブースターのような電子機器ではなく、電波を通す際の抵抗で、電波レベルを減衰させる仕組みになり、アンテナケーブルの途中やケーブル端子部などに直接、設置する、短い筒のような機材になります。

アッテネーターの種類には、UHF用やBSCS用、3442MHz対応など、各周波数帯への対応および、3㏈、6㏈、10㏈など、減衰させる電波レベル別の機器があり、現場での必要に応じて機器を使い分けます。

前述の通り、特に地デジ電波では、電波塔から直近の現場で電波レベルが強すぎる場合も、映像の乱れなど受信の不良につながります。またブースターで各お部屋に十分なレベルの電波が届くよう調整した結果、一部のお部屋では電波レベルが強くなりすぎることもあり、このような場合には、お部屋ごとに電波レベルを微調整するためにアッテネーターが使われます。

ただ現在では、テレビなど受信機器本体に、リモコンからボタンの操作により設定(メニュー)画面を選んで操作することで、チューナーに届く電波を特定のレベルだけ抑えることができるアッテネーター機能が付いたものも多くなっており、電波レベルの強さが問題になることはあまりございません。

アンテナ工事で実際にアッテネーターを設置する場合に多いケースとしては、NHK、広域民放用と地方局用に別個の地デジアンテナを設置している現場で、各アンテナの地デジ電波レベルが違い過ぎる場合も、画面の不調などの原因となるため、強すぎる側の電波レベルを少し抑える形で調整するために使われます。

アンテナ工事業者がアンテナ工事の際に、アッテネーターを設置する工事費用の相場は、機材費用を含めて5,000円から8,000円程度の金額になります。

また当あさひアンテナでは、どうしてもアッテネーターが必要な現場に限り、国産大手メーカー製の高品質アッテネーターの料金を含めた設置工事を「5,000円(税込み5,500円)」からでお引き受けしております。

分配器

必要性:複数の部屋にテレビを設置する住宅で、部屋数に応じた機器を使用。

分配器についてはすでにご説明した通り、テレビアンテナから混合器、ブースターなどを経由して、一本のケーブルにまとめられたテレビ電波を、各部屋のアンテナコンセントまで、等分のレベルに分配する機器になります。

この分配器を通すことで、アンテナ側から送られる電場のレベルが、4分配であれば4分の1ずつのレベルになって各出力端子から送信されるため、その現場で分配する数に応じて、ブースターで大本の電波を増幅する必要が出るのです。

分配器の形状は箱状で、アンテナ側からのケーブルを接続する入力端子が1個と、各部屋へのケーブルを接続する出力端子が複数ついております。

機種の種類としては、まず地デジ(UHF)用および、UHF/BSCS対応。また4K8K衛星放送(左旋)と、各周波数帯に対応するモデル。

そして分配数では、2分配から、7分配を除いた8分配まで、6種類の分配数があり、実際の現場では、基本的にお住まいでテレビを見る部屋(アンテナコンセント)の数に、予備の1端子を加えた分配数の機器が使用されます。

他にも分配器には「一端子通電(電流通過)型」と「全端子通電(電流通過)型」と呼ばれる二種類のモデルがございます。

これはBS/CSアンテナを設置する場合には、12GHz帯の電波をMHz帯の周波数帯に変換するコンバーターを作動させるため、電源の供給が必要となるのですが、その供給方式によって使い分ける種類になります。

「一端子通電型」は、特定の1個の出力端子のみから、入力端子側に通電するタイプ。「全端子通電型」は、すべての出力端子から入力端子へと通電するタイプです。

テレビ側のチューナー端子からBS/CSアンテナのコンバーターへと給電する場合、その方法は、特定のテレビ機器から常時給電するか、各テレビで衛星放送を視聴する際にそのテレビから随時給電するか、どちらかの方法になります。

そして常時給電では「一端子通電型」の分配器を用いて、通電する出力端子を給電するテレビに通じるケーブルに接続する。随時給電では「全端子通電型」の分配器を使用することになります。

現在では節電につながる随時給電が主流の方法になっていますが、同じ分配数でも一端子通電型の方がおおむね価格が低いため、特定のテレビでしか衛星放送を視聴しないなど、現場の条件によってはこちらの機器を使用することもございます。

前述の通り、分配器は新築住宅にあらかじめ用意されていることが多いため、アンテナ設置工事の際に、設置する必要は少なくなりますが、工務店などによっては、新築のお住まいに分配器が用意されていないこともございます。

また分配器もほぼ常時、電波や電流が流れる機器になるため、10年程度で徐々に回路が劣化し、電波の漏洩、混入などの不具合が生じることもございます。

他にも、お住まいにテレビ(アンテナコンセント)を増設する場合や、お住まいに新しくBS/CSアンテナや新4K8K衛星放送(右旋)の受信環境を整え、分配器が旧式のものでその周波数帯や給電方法に対応していない場合には、分配数や周波数帯などに対応できる分配器への交換が必要となります。

特に新4K8K衛星放送をご覧になる場合、3442MHzまでの周波数帯の高い電波は、特に電波の漏洩、混入が起こりやすいため、予備となる使用しない出力端子に「ダミー抵抗器」という、いわば電波の出入りを防ぐフタを取り付ける必要もございます。

分配器の販売価格は、上記した対応する周波数帯、通電型や、耐久性の高い屋外設置モデルであるなどの他、分配数にも大きく左右されます。

2、3分配など分配数の少ない製品では数百円程度の製品もある一方、8分配などの商品では15,000円以上の価格になってまいります。

ただいずれにせよ、アンテナの配線部に長期間、設置する分配器については、精度や耐久性などの品質を重視して、やや割高な価格帯である国産大手メーカー製の製品が、コストパフォーマンス的にオススメと言えます。

アンテナ工事の専門業者に分配器の設置を依頼する場合も、分配器本体の費用、配線の作業や電波レベルの調整、確認なども含めた設置費用は、下限は5,000円から8,000円程度ですが、分配数が多い機器を使用する場合は、20,000円程度になる場合もございます。

当あさひアンテナでは、分配器の設置工事については、やはり分配数などによる変動はございますが、国産大手メーカー製の高品質で耐久性も高い分配器の本体価格も含めて「5,000円(税込み5,500円)」からの工事費用でお引き受けしております。

分配数による工事費用の変動などについては、弊社フリーダイヤル、メールフォーム、LINEアカウントまでお気軽にお問い合わせくださいませ。

分配器の詳細や、名称や見た目、機能の似た分波器、分岐器などの違いについては、下記の各コラム記事でもご説明しております。

・1基のアンテナから家にあるすべてのテレビに電波を送る「分配器」とは? その種類と選び方、分波器などとの違いを徹底解説!

・アンテナ工事の「分配器」とは何?「分波器」「分岐器」との違い

・テレビアンテナへの分配器の設置で、現場の電波レベルや条件に適した選び方と注意点を徹底解説。分波器や分岐器との違いとは?

・テレビアンテナの分配器の設置・接続、交換方法と注意点

・テレビアンテナの電波を各部屋に分岐する方法は? 分配器と分波器の違い・接続方法や選び方

分波器

必要性:地デジ、衛星放送の電波を一本のケーブルにまとめている現場にて、テレビなど受信機器の前で利用。

分波器とは、地デジ放送、衛星放送の双方をご覧になるお住まいで、前述した混合器を用いて、両方の電波を一本のケーブルにまとめている場合に、各テレビなど受信機器の前で使用する機器です。

その役割は、一本のケーブルに混合された地デジ、衛星放送の電波(周波数帯)をふたたび二本のケーブルに分け、テレビ側の地デジ、BS/CSのチューナーに接続することです。この分波器を介さないと、地デジと衛星放送、どちらかレベルが強い側の電波しか受信できなくなります。

分波器と混合器は構造的には同じもので、ケーブルを接続する方向が異なることで、電波の周波数帯を混合、または分離する機能を発揮します。

ただ混合器と違い、分波器は主に室内で使われるため高い耐久性などは必要なく、入力や出力の端子がついたシンプルな小さい箱型、またはそれにケーブルが一体化したものになります。またやはり4K8K衛星放送(左旋)の電波を送信するには、その周波数帯に対応する機器が必要となります。

ケーブル一体化の分波器は、室内用ケーブルとしても使用できる他、接続端子の抵抗がなくなる分、電波の減衰量が少ないというメリットもございます。

またアンテナコンセントに設置されるアンテナ端子のユニット部分がこの分波器になっており、地デジ、衛星放送の端子が別個になっている場合もございます。

分波器の価格は、箱型で数百円程度から、ケーブル一体型では長さにもよりますが、1,000円前後から2,000円程度になります。

当あさひアンテナでも、お住まいでのアンテナ工事に併せて、各お部屋に分波器が必要な場合には、ケーブルの長さなどお住まいの条件に適切な製品を、業者のメリットを生かしたお得な価格でご提供しております。

分波器およびアンテナコンセントの詳細は、以下のコラム記事でもご紹介しております。

・戸建て住宅のテレビアンテナ工事に必要な配線と分波器の役割とは? 地デジ、BS/CS放送に適した機器の選び方も解説!

・アンテナコンセントとは?その種類や耐用年数、交換法などを徹底解説!

アンテナ周辺機器の設置、交換費用と故障時の対処・まとめ

戸建て住宅におけるテレビアンテナから屋内のテレビまでをつなぐ配線の構造や方式。また配線部に設置される機器の種類や必要な条件、設置、交換などの費用相場については、以上の通りとなります。

当コラムの他にも、前書きでご紹介した、本記事の姉妹コラム3つとあわせた、4つのコラムをご確認いただくことで、主なテレビアンテナ機種の設置方法や作業内容の流れ、費用の相場。

また高品質なアンテナ設置工事を低価格で依頼できる業者はどこか選ぶ手順。既設のアンテナが壊れて、マストが折れる、傾いている、倒れる、倒壊して落下の恐れがあるなどの場合に、アンテナの角度調整や立て直しから、撤去と処分、交換などの迅速な修理から、メンテナンスなどを依頼できる優良な業者。

自然災害でアンテナ故障した際の修理費用に、加入されている火災保険などの保険を適用する際の、保険会社への手続きの流れなど、戸建て住宅で考えられる、アンテナ新規設置から修理、交換などのあらゆるアンテナ工事について、大切なポイントを一通り正しくご理解いただけることと存じます。

業者に関する詳細は姉妹コラムにございますが、基本的には、家電量販店、ホームセンター、ハウスメーカー、リフォーム業者などのアンテナ工事は、店舗は工事の受け付け窓口でしかなく、実際に工事を担当する作業員は、地元にある個人経営の電器屋などの下請け業者になります。

このような下請け店はアンテナ工事だけでなく、エアコンの設置など電気工事を全般的に請け負っているため、担当する業者によって工事の質が変わる。仲介手数料などの加算で相場より費用がかかりやすい。連絡の当日など早めの対応が難しいといった、いくつかデメリットがございます。

一方、当あさひアンテナなど、インターネットの検索でホームページを確認できるアンテナ工事の専門業者は、アンテナ工事を対象に特化した、実績、経験ともにとても豊富なプロの業者であるため、技術、サービス、価格とも、安心感がございます。

例えば当あさひアンテナでは、各種テレビアンテナや本文でご紹介した周辺機器について、DXアンテナ、マスプロ電工、日本アンテナ、サン電子など、国内大手メーカー製、高品質機材の費用もセットにした設置費用。また修理や交換などの価格も業界最安に挑みつつ、サイト内で価格体系や機材のメーカー、型番を明記した、お客様にご信頼いただける内容でご案内しております。

弊社ではアンテナ工事のご依頼に際して、事前に現場の電波調査、お見積りとも、出張費、キャンセル費なども含めて完全に無料で実施いたしております。

また他業者との相見積り。お見積もり当日の即日工事、夜間工事。急なアンテナトラブルの際など、少しでもお早めの対応も承っております。

電波調査はお住まいのさまざまな位置で丁寧なチェックを行い、壁へのアンテナ設置など、現場で可能な限り、お客様のご希望に叶う施工内容を検討し、ご満足いただけるようご提案いたします。

施工に関しては、すべて弊社スタッフのアンテナ職人による完全自社施工で、工事費用を抑え、効率的で早い作業時間ながら、高い技術と細かなコツを踏まえた丁寧な施工で、アンテナの受信感度はもちろん、風雨などにも強い丈夫さ、整った外観性。また屋根裏などの配線や機器も、弊社モットー「見えない部分もきれいに」に基づく、緻密で見栄えのよい工事を実践しております。

作業が完了した後は、各お部屋のテレビのチェック、またはアンテナコンセントに専門のチェッカーを挿入してで受信状態を確かめ、問題なしと確認できた時点で工事を終了といたします。

料金のお支払いも、現金だけでなく、各種クレジットカード、電子マネーにも対応しております。

また弊社では、施工技術に対する自信から、工事後のアフターサービスに、業界最長クラスである、施工日から「10年保証」の長期保証をご用意。万が一のアンテナトラブル時にも、保障範囲であれば、完全無料で、迅速に復旧までご対応いたしますので、お客様には長期にわたってご不安なくアンテナをご利用いただけます。

配線部を含むテレビアンテナの新規設置や修理、交換など、アンテナ工事に関して、工事の内容や費用などにご要望、ご心配、ご不明な点があってお悩みのお客様は、まずは当あさひアンテナのフリーダイヤルへのお電話、また当ホームページからのメールフォーム、弊社LINEアカウントまで、どのようなご質問、お問い合わせであっても、お気軽にご相談いただければ幸いです。

アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。