平屋建て住宅でおすすめのテレビアンテナ設置例。光テレビやケーブルテレビとの比較。また自分でアンテナ工事を行う方法とは?

2023年06月23日

現在の日本で戸建て住宅といえば、狭い土地でも生活空間を確保できる二階建て住宅が一般的です。近年では極狭の土地を有効活用できる三階建住宅なども広まっております。ただその一方で、日本の古い住宅様式である、一階フロアのみの平屋建て住宅も、ひそかに人気を集めていることはご存じでしょうか?

現代の平屋建て住宅には、屋内での移動が楽になり、シニアの方でも安心して暮らせるという以外にも、さまざまな魅力がございます。

ただ一方で、令和の現代で新築のマイホームに平屋建て住宅を選ばれる場合には、いくつか注意すべき点も出てまいります。

そこで当コラムでは、2023年(令和5年)の今、平屋建て住宅に地デジ(地上デジタル放送)、衛星放送用のテレビアンテナを設置する場合、考えられる問題点とその対策をご説明し、平屋建て住宅に適したオススメのアンテナ機種や設置の工法、その他のテレビ視聴方法について考えてまいります。

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平屋建て住宅の魅力とは?

現在、マイホームを新築で建てられる方は、一般的なファミリー向けで家族が個々の部屋を持つことができる二階建ての住宅を選ばれる方が多くなります。特に都心部などで狭い土地を有効活用する場合には、三階建てを選ばれる方もおられます。

一方、一階部分のみが生活空間となり、二階以上が存在しない、いわゆる平屋建ての住宅は、昭和以前の日本の住宅では主流でした。しかし土地価格の高騰、人口の増加といった要因により、徐々に二階建て以上の住宅が主流になっていったのです。

長谷川町子さんの四コマ漫画を原作に、昭和時代の典型的な大家族を描くホームドラマで、国民的な長寿テレビアニメ「サザエさん」は、原作は終戦直後の1946年(昭和21年)から1974年(昭和49年)にかけて、新聞などに連載された作品です。アニメ版は1969年(昭和44年)に放送スタートし、近年では令和現代との感覚のズレを指摘されることも多くなっておりますが、このサザエさん一家は、戦後から高度経済成長期にかけての昭和の典型的な家族像であり、サザエさん一家が暮らす住宅も、当時の一般的な平屋建て住宅になっています。

そのため現在では平屋建てと言えば、古臭い昔の住宅様式というイメージを持つ方も多くおられます。しかし近年では、この平屋建てが、若いファミリー世代をはじめ、ふたたび人気を集めているのです。

平屋建て住宅には基本的に階段がなく、リビングやキッチン、寝室やバスルームなどがワンフロアにまとめられた住宅になります。そのため階段の上り下りが必要なく、昔から足腰が弱ったシニア層を中心に、一定の人気がございました。

そして令和の現在では、昭和の古い平屋住宅のイメージとは異なり、その居住空間としてのデザイン性や機能性も格段に向上しているのです。このデザイン性や住みやすさに加え、平屋建て特有のメリットも見直されたことが、若い世代からも支持される大きな理由です。

平屋建て住宅の魅力、メリットとは?

現在、平屋住宅が見直されている主な理由としては、5つのポイントが挙げられます。

1つ目は、生活動線をシンプルでコンパクトにできる点です。自宅での暮らしにおいて、自室からリビングやキッチン、浴室やトイレ。また洗濯や洗濯物を干す作業などで、自宅内を移動する動きの線を生活動線といいますが、二階建て以上の住宅では、トイレが一階にしかない。洗濯物を干すベランダが二階になるなど、生活動線が複雑になりがちです。このような生活動線に沿った動きは、日々の動きであるだけに、複雑であると意外とストレスになってまいります。

しかし平屋建て住宅なら基本的に階段がなく、生活動線がワンフロア内の短い移動になるため、日常生活が非常に楽となります。将来にわたって住み続けるマイホームでは、ご家族の加齢に合わせて、バリアフリー化が行いやすいのも平屋建て住宅の魅力です。

2つ目は、特に幼いお子様がいるご家族にとっては暮らしの中でもお子様などご家族の気配を感じやすく、目が届きやすい。コミュニケーションを取りやすい点です。小さなお子様では、住宅内でのもしもの事故の防止にもつながる他、お子様が中高生になっても、家族間のコミュニケーションをとりやすく、家庭内の不和などを避けやすいというメリットもございます。

3つ目は、地震の揺れや風に強くなる点です。建物は高くなるほど、地震の際には振動の影響を受けやすくなります。例えば高層マンションであれば、一階や下層階より、最上階に近い階になるほど、揺れが大きくなります。

これと同様の理屈で、地面に平たく、どっしり構えた形になる平屋建て住宅は、地震の影響を受けにくくなります。さらに二階のない平屋住宅は上部からの荷重が少なくなるため、構造が安定して耐震性も高くなります。

台風などの強風についても、平屋住宅は、二階建てなどに比べて高さが低く面積が広いことで、風に影響されにくい効果が出ます。台風が多い沖縄県では寄棟作りの平屋が多い事も、台風への強さを重視した結果と言われております。

4つ目は、屋根を高く取れて空間を最大限に活かしやすい点です。日本の住宅は建築基準法により、居室の天井の高さは、最低でも2.1メートル以上と定められております。一般的な住宅の天井の高さは2.4メートルから2.5メートル程度になります。

住宅の天井を高く取れば開放的な空間を実現できますが、二階建て住宅の場合、天井の高さにも限界が出てまいります。しかし平屋建て住宅では、二階がないため天井の高さを自由に設定できる上、屋根の形状に合わせて、住宅の外観デザインも自由になります。

平屋建て住宅では階段、エレベーターなどの空間が必要ないため、一階フロアの空間を無駄なく使用できます。さらにスキップフロアや屋根裏空間。天井や壁面の高い位置に採光用の小窓を作る。庭との連続性がある間取りなど、独自の間取りや工夫も可能となります。

5つ目は、メンテナンス費用や光熱費が抑えられる点です。住宅がワンフロアになるため照明や冷暖房の効率が良くなり、効果的な空調が可能になります。例えば空気の性質から冷暖房で二階が暑く、一階が寒くなることも防げます。また住宅のメンテナンスも、平屋建ては二階建てなどの住宅よりメンテナンスの面積が少なくなるため、費用が抑えられます。

住宅の修繕費でも高額になりがちなのが、屋根や外壁の修繕です。目安としては15年に一度、行うことになりますが、平屋建てであれば、二階建て以上の住宅よりも必要な金額が少なくなります。

平屋建て住宅のデメリットとは?

一方で、平屋建て住宅には、二階建て住宅に比べてデメリットと言える点も出てまいります。平屋建てのデメリットには、主に以下の5つのポイントが挙げられます。

1つ目は、敷地が広くなる分、固定資産税が高くなる点です。狭い土地でも床面積を確保できる二階建て以上の住宅に比べ、平屋建て住宅を建てるには、当然ながら住宅の延床面積より広い土地が必要になります。基礎部分の多い住宅は資産価値が高いとみなされ、また住宅の土地が広いほど固定資産税も高くなります。マイホームとして平屋建て住宅を建てられる場合には、固定資産税が高くなる事を考慮する必要がございます。

2つ目は、建築の費用も高くなりやすい点です。同じ延床面積であれば、建築費用は二階建て以上に比べ、平屋建て住宅のほうが高くなるのです。これは住宅の建築でもっともコストのかかる部分が、基礎部分と屋根部分であるためです。平屋建て住宅は基礎部および屋根の面積が広くなり、この二か所のコストが、二階建て住宅に比べると倍近く必要になるため、結果的には二階建てよりも建築にかかる金額が高くなるのです。この基礎部分の多さが、メリットである耐震性などが高い構造の安定。間取りの自由度にもつながっているのですが、その分、建築費用は割高になりコスパが悪くなる事も、建築時に考慮すべき点と言えます。

3つ目は、床上浸水が起こった際、家全体が水浸しになってしまう点です。床上浸水は水害が発生するエリアであれば、どのような形状の住宅でも見舞われる問題ですが、二階建て以上の住宅では上階への避難(垂直避難)が可能なのに対し、平屋住宅では屋上フロアや屋根裏部屋がある場合を除き、住宅内に避難場所を確保できなくなってしまいます。

そのため、水害が考えられるエリアでは平屋建ての建築は避けた方がいいといえます。またハザードマップにより敷地が浸水しない地域にあたるかの確認や、できるだけ高い位置を選ぶなどの対策も必要となります。

4つ目は、プライバシーを確保しにくく外部からも侵入されやすいため、防犯上の問題が出るという点です。平屋建ては構造上、外部から侵入されやすいため、防犯設備を充実させるなどの対策も重要です。また窓を広く取れるなどの半面、外部から家の中を見通しやすいプライバシー上の問題も出てまいります。そのため設計や庭木などで、外部から視線を遮る工夫も必要となります。また住宅内でも、家族個人のプライバシーを確保しにくくなる点もデメリットといえます。

5つ目は、周りの環境によっては、日当たりや風通しが悪くなる場合もある点です。周囲に二階建ての多い場所で平屋建て住宅を建てると、周囲に住宅に光や風が遮断されて、風通しや日当たりが低下しやすいのです。また住宅の中央にあたる部屋には窓が設けにくいため、周りの環境に関係なく日当たりや風通しが悪化してしまいます。

この対策としては、住宅内部に中庭を作る。天窓を作るなどの方法で、採光や風通しを確保する方法がございます。

他にも屋根が広い平屋の形状を活かして、屋根の上に太陽光パネルを設置するケースもございますが、この場合も、現場の状況をあらかじめ確認しておかないと、日当たりが悪く十分な発電ができないことも考えられます。また建物の低さから、パネルに光が反射して近隣トラブルになるケースもございます。

平屋建て住宅に太陽光パネルを設置する場合には、まずハウスメーカーに相談してその意見も参考に、設置の方角や角度を工夫することがオススメと申せます。

新築にアンテナ工事

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地デジ放送と衛星放送の基本的な仕組みとは?

現在の日本におけるテレビ放送が、地上デジタル放送(地デジ)と、衛星放送(BS放送、CS放送、新4K8K衛星放送)に大きく分かれることは、皆様もよくご存じのことだと思われます。

ここではまず、ご自宅のテレビアンテナでそれぞれの放送を受信する仕組みをご理解いただくために、この地デジと衛星放送について、簡単にご説明いたします。

地デジ(地上デジタル放送)とは?

地デジ放送とは、日本国内の各地に設置された大規模な送信所や、送信所でカバーできないエリアに電波を送る大小の中継局など、数多くの「電波塔」から、周辺地域に地デジ電波を送信して、日本国内のほぼ全域を放送対象としているテレビ放送です。この地デジ放送、および地デジ放送以前のアナログテレビ放送は、地上の電波塔からテレビ電波を送信するため「地上波放送」とも呼ばれます。

現在の地デジ電波は、UHF波(極超短波)のうち、470MHz(メガヘルツ)から710MHzの周波数帯が使用されております。この地デジ電波は、アナログ放送時代のVHF波(超短波)およびUHF波に比べると波長が短くなっている分、テレビアンテナの小型化が可能となり、現在ではさまざまな形状をもつタイプの地デジアンテナが登場しております。現在の地デジ用アンテナは、UHF波を受信するため「UHFアンテナ」とも呼ばれます。

一方、地デジ電波はアナログ放送時代の電波に比べると、高層建築物や山地などの障害物に、やや遮断されやすい性質も出ております。

電波には周波数が低いほど音の性質に、高いほど光の性質に近づく特性がございます。地デジ電波のUHF波は比較的、高周波数帯ながら、やや音に近い性質もあり、アナログ放送時代のVHF波ほどではないものの、ある程度は障害物の向こう側に回り込むこともできます。また電波を反射する金属や、吸収する水分以外の障壁にぶつかると、減衰(弱まり)は生じるものの、通り抜けることもできます。そのため電波塔に近く、地デジ電波レベルが強い地域であれば、地デジアンテナの屋内設置も可能となります。

このような送信形式や電波の性質から、日本国内の各エリアでも、電波塔からの距離や地形などの影響により、受信できる地デジ電波レベル(強度)が、やや異なるという面もございます。

日本国内で、受信できる地デジ電波レベルごとに、エリアを分類したものを「電界地域」と呼びます。この電界地域に正式な定義はないため、基準が異なる場合もございますが、一般的には、地デジなど電波の強度を示す単位「㏈(デシベル)」にて、その一帯で受信できる地デジ電波レベルが「80㏈」以上のエリアが強電界地域。「80㏈」から「60㏈」のエリアが中電界地域。「60㏈」以下のエリアが弱電界地域になります。

しかし地デジの電波レベルは、同じ場所でも常に一定ではございません。各電界地域でも電波塔からの距離などによって幅が生じることをはじめ、同じ現場でも一年を通した気候の変化などに影響を受けて「6㏈」前後の変動が生じます。また雨や雪などの悪天候時にも、地デジをはじめとするテレビ電波のレベルは大きく低下いたします。

また例えば強電界地域でも、近隣の建築物や地形、住宅密集地など環境の影響によって、特に住宅の壁の高さなど低い位置では、受信できる地デジ電波レベルが「80㏈」以下になるなど、局地的に電界地域の基準を下回ることもございます。

他にも山地や離島、過疎地などで、付近に地デジの中継局がない、地形的に電波が届きにくいなどの条件で、地デジ電波がほとんど受信できない地域も存在します。このようなエリアは「難視聴地域」と呼ばれ、比較的、民家が多いエリアでは、主にケーブルテレビ(CATV)を利用してテレビ放送を視聴することになります。

なお戸建住宅などに設置された地デジアンテナで受信した地デジ電波は、アンテナからのケーブルや各種機器を経て、テレビ、レコーダーなど受信機器のチューナーに到達した時点で「34㏈以上」から「89㏈以下」であれば、地デジ放送を正常に視聴できます。

ただアンテナからテレビなどに届くまでのアンテナ配線で、同軸ケーブルや機器を経由することで、電波レベルに一定の減衰が生じ、この減衰量はケーブル配線が長くなるほど大きくなります。また前述した季節や気候などによる、周辺の電波レベルの変動も考慮に入れ、実際的にはテレビなど機器に届く時点で、地デジ電波レベルは「47㏈」から「81㏈」の範囲。最低でも「40㏈以上」のレベルになるように調整されます。

また逆に強電界地域などで、テレビなどに届く電波レベルが「90㏈以上」の場合も、地デジ画面の乱れや映らないなどのトラブルが生じます。その場合は現場の条件に応じて、素子数(受信感度)が低いアンテナを使用する。電波レベルを適度に弱める「アッテネーター(減衰器)」の設置。最近のテレビやレコーダーに付属するアッテネーター機能をオンにするなどの対策がございます。

他にも地デジ電波には、地面からの高さによって数メートルおきに、電波の強さが波のように変化する「ハイトパターン」。また電波の種類として、大半の電波塔から送信される、地面と水平に波長を描く「水平偏波」と、一部地域にてスマートフォン基地局などの電波と混信を避けるため使用される、地面から垂直の波長を描く「垂直偏波」があり、地デジアンテナ側もそれぞれの電波に合わせた設置方法や機種を選ぶ必要があるといった特性がございます。

これらの地デジ放送および電波の基礎知識については、以下の各コラム記事でも関連の情報を詳しくご説明しております。

・地上デジタル放送の「地デジ電波」基礎知識

・地デジアンテナ設置に重要となる「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」とは

・地デジ電波の強さと品質を示す「dB」「MER」「BER」とは何か?

・地デジの「水平偏波」「垂直偏波」の違いとは?

・地デジアンテナを設置する高さの設定で重要となるハイトパターンとは? 地デジ電波を受信するために適切なアンテナの高さとは?

・地方チャンネル(独立放送局)とはどういうものか?

衛星放送(BS放送、CS放送、新4K8K衛星放送)とは?

衛星放送とは、地上から約36,000キロ上空にあたる宇宙空間で、赤道の周回軌道上に位置し、地球の自転に同期して移動するため、地上からは空の同じ位置に常時、静止して見える人工衛星「静止衛星」から、地上の広範囲へと電波を送信している放送の形式です。

衛星放送では一基の静止衛星から、例えば日本国内の全域など、地上の広範囲に向けてテレビ電波を送信できるため、地上の地形や建築物、災害などに影響されず、効率的に広い範囲へ大容量の情報を送信できる点がメリットになります。

衛星放送の静止衛星から送信される電波は、非常に周波数帯が高いマイクロ波の「SHF(センチメートル波)」のうち、12GHz(ギガヘルツ)前後にあたる12GHz帯で、その波長の長さは25ミリ前後となります。この12GHz帯の電波は性質が光に近くなり、非常に直進性が強く、静止衛星から日本全域にスポットライトを当てるような形で送信されております。そのため日本の衛星放送であるBS放送、CS放送は、日本国内の全域で、BS/CSアンテナの設置により安定した受信が可能となっております。

ただ、この12GHz帯の電波を受信する際の問題としては、豪雨や降雪などで、雨粒や雪の大きさが12GHz帯の波長の幅と近くなった場合に、電波が吸収され、乱反射が起こるなどして受信障害が発生する「降雨減衰」「降雪減衰」。また静止衛星から日本列島全体に12GHz帯の電波を送信している関係上、静止衛星からの距離が出る国内の北部や南端部、離島部などでは、やや電波のレベルが低下する点がございます。

日本の衛星放送は、放送衛星(Broadcast Satellite)を使用する「BS放送」と、通信衛星(Communication Satellite)を使用する「CS放送」に大きく分けられます。このふたつは日本の放送法に則った静止衛星の種類による分類であり、現在では双方に実質的な違いは少なくなっております。他にも2018年(平成30年)には、BS放送、CS放送にそれぞれ複数の4K、8K対応チャンネルを追加する形で「新4K8K衛星放送」もスタートしています。

BS放送とは、日本における地デジ受信状態の格差を改善するため開設された衛星放送です。現在は東経110度に位置する放送衛星を使用しており、日本国内の不特定多数を対象としたテレビ放送になります。そのため地上波と同じ(放送内容は異なる)NHKや広域民放をはじめとした無料チャンネル(NHK受信料は除く)が多い点が特徴です。また「WOWOW」「J-sports」など、月額契約制の有料チャンネルも多数ございます。

CS放送とは、元来は企業や事業者向けの放送を想定していた通信衛星が、1989年(平成元年)の放送法の改正により、一般家庭向けのテレビ放送も可能となったもので、基本的にCS事業者と契約を行った世帯や個人を対象にする衛星放送です。

現在のCS放送には、東経110度に位置する通信衛星を用いた放送で、大半が有料チャンネルながら、細分化されたさまざまなジャンルの専門チャンネルが約80存在する110度CS放送「スカパー!」。そして東経124度と128度に位置する通信衛星を利用した放送で、スカパーを越える130以上の多チャンネルで、4K対応の1チャンネルを除く全チャンネルがハイビジョン対応。また100チャネルのラジオ放送も存在する、124度/128度CS放送「スカパー!プレミアムサービス」が存在します。

なお、BS放送と110度CS放送「スカパー!」は、静止衛星が同じ角度に存在するため、一基のBS/110度CSアンテナで双方を受信することができ、現在の主要な衛星放送サービスとなっております。

また2018年(平成30年)12月1日にスタートした「新4K8K衛星放送」とは、従来の2Kフルハイビジョン(FHD)に比べて、4Kは4倍、8Kは16倍の解像度を持つ高精細画質に加え、色彩や色調、動画表現や音質などもさらに向上。より高品質でリアルな映像を視聴できる衛星放送です。

この新4K8K衛星放送は、従来のBS放送、CS放送に、それぞれ4K、8K放送のチャンネルが追加されたもので、すでに衛星放送が視聴できる環境であれば、有料チャンネルの契約を除き、特に新たな契約などの手続きは必要なく視聴できます。

ただひとつ、注意すべきポイントとして、従来の2K衛星放送の電波には、右回りの螺旋を描く「右旋円偏波」が使用されていました。

しかし新4K8K衛星放送のチャンネルを追加するにあたって、この右旋の電波では追加チャンネルに割り当てられる周波数帯が不足したのです。そのため右旋の電波で使用できる周波数には、まず基幹的な放送の、BS放送でもNHK、広域民放の4Kチャンネルを割り当てました。

そしてそれ以外の4K、8Kチャンネルのために、新しく左回りの螺旋を描く「左旋円偏波」を導入し、その周波数帯を割り当てたのです。

ただしこの左旋円偏波は、2018年以前に設置された2K対応BS/CSアンテナでは受信できません。したがってBS/CSアンテナの設備が古い現場では、4K8K放送のうち、BS放送のNHK、広域民放の4Kチャンネルしか受信、視聴できないことになります。

新4K8K衛星放送のチャンネルをすべて受信するためには、右旋と左旋の電波、双方を受信できる、2K4K8K対応BS/CSアンテナを設置する必要がございます。なお現在、使用されるBS/CSアンテナは、ほぼすべてがこの2K4K8K対応型に該当しています。

さらに2K4K8K対応BS/CSアンテナで12GHz帯の電波を受信した後、そのまま高周波数帯である12GHz帯の電波をケーブルで送信すると、減衰量が大きくなり正常に伝達できないため、まずアンテナのコンバーター(変換器)で、適切な周波数帯の電波へと変換することになります。このとき右旋の電波は「1032MHzから2072MHz」。左旋の電波は「2224MHzから3224MHz」の周波数帯に変換されます。

そして2018年以前の2K衛星放送に使用されていたBS/CSアンテナのケーブル配線部、およびブースター、分配器などの機器では、2224MHzから3224MHzの周波数帯に対応できない場合がございます。

この場合、新4K8K衛星放送のすべてのチャンネルを視聴するためには、2K4K8K対応のBS/CSアンテナだけでなく、配線部のブースター、分配器などの機器。場合によってはアンテナケーブル(同軸ケーブル)も、3442MHzまでの周波数帯に対応できるタイプの、4K8K(3224MHz)対応型への交換が必要となってまいりますので、注意が必要です。

なお新4K8K衛星放送を含む、BS、CS衛星放送の電波については、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。

・衛星放送(BS放送・CS放送)の「テレビ電波」基礎知識

・新4K8K衛星放送とは? 4K、8Kテレビの購入後に必要なアンテナ工事と費用の相場、おすすめ業者の選び方まで徹底解説!

・「新4K8K放送」を視聴するためのアンテナ工事、配線について徹底解説!

・「新4K8K衛星放送」のご視聴に必要な機器・完全チェック!

・テレビ放送(地デジ、衛星放送BS/CS、4K8K)に合わせたテレビアンテナケーブルの種類と選び方、徹底解説!

平屋建て住宅で考えられるテレビアンテナ設置上の問題

ごく基本的な事実として、平屋建て住宅では、現在の一般的な二階建て住宅に比べると、住宅の高さや屋根の位置が低くなります。

必然的にTVアンテナの設置位置も低くなるため、周辺の建築物などに影響を受け、電波塔から送信される地デジのUHF波や、人工衛星から直進的に送信される衛星放送の12GHz帯の電波が遮断されるケースがございます。

ただTVアンテナによる受信の条件には、現場および周辺環境の影響が大きく、例えば地デジの強電界地域である。平屋でも天井の位置が高く、屋根の高さが二階建てと大きく変わらない部分もある。敷地が広く、周辺に建物が少ないなどで電波を遮断する障害物が見当たらない、その他の条件によっては、平屋建てでも二階建て以上と同様、通常のTVアンテナ設置で十分な地デジ、衛星放送の受信が大丈夫になるケースも多くございます。

以下、平屋建ての場合に考えられるTVアンテナ設置の問題点を解説してまいりますが、これらはすべての平屋建てに該当することではありません。あくまで、そのようなケースも考えられる例としてご理解ください。

平屋へのアンテナ設置の問題点:八木式アンテナ、ユニコーンアンテナの高度を確保しにくい。

地デジの八木式アンテナとは、矢印状の骨組みに複数の短い横棒がついた、魚の骨にも似た昔ながらの地デジアンテナです。

戸建て住宅への主な設置位置は屋根の上に立てたマスト(ポール、支柱)になりますが、他にもサイドベースと呼ばれる器具を用いて壁面やベランダ手すりへの取り付け。またベランダ内部や、軒先から吊り下げる形での設置も可能です。

八木式アンテナの短い横棒は、地デジ電波(UHF波)を受信するパーツ「素子(エレメント)」です。八木式アンテナの特性は、この素子数が、モデルによって8素子、14素子、20素子。またX字型の固定具に複数の素子パーツを設置した高性能素子を使用する、高性能型「パラスタックアンテナ」では27素子、30素子も存在するなど、モデルによって受信性能が幅広く、強電界地域から弱電界地域まで、さまざまなエリアに対応できること。

さらに素子が露出した素子アンテナであること。設置位置が高く取れて周辺環境に影響されにくいことから、今日でも地デジアンテナでは一番高い受信性能を誇るアンテナ機種になります。またアナログ放送時代から使用され続ける古典的な機種であるため、製造や設置の技術が完成されており、本体価格や設置費用が一番の低価格となる地デジアンテナでもあります。

半面、屋根の上に立てる古典的な形状から、現在のデザイン性が高い戸建て住宅では、住宅の見た目や景観を悪くする。また風雨などの影響を受けやすいため経年劣化も進みやすく、他のモデルに比べて寿命が短くなる(平均10年程度)というデメリットもございます。

そしてユニコーンアンテナとは、2017年(平成29年)に、日本三大アンテナメーカーのひとつ「マスプロ電工」社が発売した機種で、落ち着いたウォームホワイトかブラックブロンズの、ほぼ円筒形のアンテナ本体を、マストの先に設置する非常にスタイリッシュなデザインの地デジアンテナです。

ユニコーンアンテナの名称は、マスプロ電工の登録商標で、機種も同社の製品「U2CN(WW/BB)」のみですが、後述するデザインアンテナに続く地デジアンテナの第3世代であり、2023年現在の最新モデルにあたります。本体の受信性能は20素子相当ながら、設置位置が八木式アンテナと同じ屋根の上。および屋根の破風板や壁面の高所にサイドベースで設置できます。

ユニコーンアンテナの特性は、そのスタイリッシュさから住宅の高所に設置しても、家屋のデザイン性や景観を損なわない。さらに風雨を受け流せる形状からダメージを受けにくく、老朽化が進みにくいため高寿命を望めるという点です。ユニコーンアンテナは新しい機種であるため正確な寿命は不明ですが、およそ15年から20年程度の耐久性はあると考えられております、

特にユニコーンアンテナは、同じく外観性を重視したデザインアンテナに比べ、どこへの設置でも設置位置を高く取れる分、受信感度が高まり、高層建築物の近辺や住宅密集地など、周辺環境からデザインアンテナが使用できない現場でも、ユニコーンアンテナであれば安定した受信が可能で、設置できるケースが多くなります。総じてユニコーンアンテナは、八木式アンテナとデザインアンテナのメリットを兼ね備えるアンテナモデルと評されます。

ユニコーンアンテナのデメリットは、八木式アンテナの同素子数からそれ以上のモデルに比べると受信性能が及ばず、基本的には強電界地域から中電界地域向けのモデルになる点。また最新機種であるため、本体価格や設置費用が、地デジアンテナ機種の中では一番の高価格になる点です。

そして上記の通り、八木式アンテナ、ユニコーンアンテナとも、その大きなメリットである「受信感度の高さ」は「屋根の上などの高所に設置できる」点が、重要な要素を占めます。地デジアンテナは高い位置に設置することで、周辺の障害物などに影響を受けにくくなり、受信感度が高まってくるためです。たとえ高性能の八木式アンテナでも、設置位置が壁面やベランダなど低くなる場合には、受信できる地デジ電波レベルも弱いものになることもございます。

したがって平屋建てでは、これらのアンテナを設置できる屋根の高さがやや低くなる分、周辺環境の影響を受けやすくなり、受信感度が低下するケースも考えられます。

そのような場合、通常よりやや長いマストを使用することで対応できることもございますが、その場合、屋根の上から長いマストの先にアンテナが設置されることとなり、八木式アンテナだけでなく、ユニコーンアンテナであっても、やや住宅の外観的に難が出てくることもございますので、どうかご注意ください。

八木式アンテナおよびユニコーンアンテナに関しては、以下の各コラム記事でも関連の情報を詳しくご説明しております。

・地デジテレビアンテナの長老「八木式アンテナ(八木アンテナ)」とは?

・高利得、高性能な地デジ用パラスタックアンテナ徹底解説

・地デジアンテナの最先端、ユニコーンアンテナとは? 特徴、メリット、工事費用の相場まで徹底解説!

平屋へのアンテナ設置の問題点:デザインアンテナ設置の位置がやや低くなる。

上の項目でも少し言及したデザインアンテナとは、2009年(平成21年)頃より普及しはじめた地デジアンテナ機種の第2世代であり、地デジアンテナの機器部を、主に長方形の薄型ケースに収めたアンテナ機種です。

その形状から、主な設置位置は壁面やベランダの手すりなどに設置具を取り付け、貼り付けるように取り付ける形になります。また現場の地デジ電波状態や周辺環境、また住宅の建材などの条件が整っていれば、屋根裏空間など屋内への設置も可能です。

また八木式アンテナのように屋根の上のマストに取り付けることできますが、この場合、後述するデザインアンテナのメリットがやや薄れるというデメリットもございます。

デザインアンテナには、その形状や設置位置から、平面アンテナ、壁面アンテナ、フラットアンテナ、ボックスアンテナ、ケースアンテナなどの別名もございます。またそのデザイン性に加え、カラーバリエーションも豊富です。

デザインアンテナのメリットは、主に住宅の壁面やベランダに設置されることから、本体色を住宅の色合いに合わせることで、住宅の外観にマッチして目立たず、住宅のデザイン性や景観を乱さない点になります。

さらに形状と設置位置から風雨や雪などにも影響されにくく、経年劣化によるトラブルを軽減できて寿命が長くなるなどメリットが豊富で、現在では地デジアンテナ機種でも一番人気のモデルになります。

デザインアンテナの一般的な寿命は、比較的、新しいモデルのためやはりデータは少なくなりますが、通常の屋外設置で、おおよそ15年から20年程度と考えられております。他にも受信性能は5素子相当程度で強電界地域専用の機種になりますが、通常のデザインアンテナより大幅な小型化を実現したコンパクトモデルも存在します。このようなモデルは付属のスタンドを使用して、室内にも設置可能です。

一方でデザインアンテナのデメリットは、主に設置位置から、屋根の上に設置できる上記のモデルに比べ、やや受信感度が低くなる点が挙げられます。デザインアンテナ本体の受信性能は、前述のコンパクトモデルなどを除けば、主に20素子相当、26素子相当となる上、素子が露出しない機種になるため、八木式アンテナの同素子モデルに比べると、受信性能がわずかに低くなります。

デザインアンテナでは受信性能を強化するために、受信した地デジ電波を増幅する「ブースター」内蔵型モデルも多く存在します。しかしいずれにせよ、基本的にデザインアンテナは、強電界地域から中電界地域向けのモデルになります。

またデザインアンテナの設置できる方向は、基本的に地デジ電波塔の方向など、地デジ電波が送られてくる方向の壁、ベランダになります。そのため、その方向に電波を遮断する高層建築物がある。また住宅密集地で低い位置に地デジ電波が届きにくいなど、電波レベルが弱い状態になる周辺環境では、強電界地域から中電界地域であっても、デザインアンテナの壁面、ベランダ設置が不可能となるケースも多くなります。

特に平屋建て住宅の場合、二階が存在しない分、必然的にデザインアンテナを設置できる壁面の高さも低くなり、デザインアンテナを使用できないケースも考えられますので、なにとぞご注意ください。

デザインアンテナや設置事例についての詳細は、以下の各コラム記事でもご紹介しております。

・地デジ用テレビアンテナ一番人気のデザインアンテナとは? 価格から工事費用、料金相場、失敗しない業者の選び方まで徹底解説!

・台風対策に最適!地デジ「デザインアンテナ」と「ユニコーンアンテナ」とは?

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・デザインアンテナ工事の失敗例とは? メリット、デメリットから取り付け費用まで解説

・デザインアンテナ設置にデメリット? 工事の失敗例、費用や特徴、選び方、ユニコーンアンテナとの比較を解説

平屋へのアンテナ設置の問題点:BS/CSアンテナが障害物の影響を受けやすくなる。

上記した衛星放送の電波、12GHz帯を受信するため、戸建住宅などに設置されるテレビアンテナは、基本的にパラボラアンテナ一種類のみになります。そしてもっとも一般的な種類のBS/CSアンテナは、BS放送および110度CS放送(スカパー!)を受信するための「BS/110度CSアンテナ」です。

他にも前述した124/128度CS放送を受信するための「スカパー!プレミアムサービス」。およびBS放送、110/124/128度CS放送のすべてを受信できるマルチアンテナ。またCS放送のみに対応できるCSアンテナなどもございますが、ここでは基本的に、BS/110度CSアンテナを中心にご説明してまいります。

パラボラアンテナであるBS/CSアンテナとは、内側が放物曲面を描く皿状の円盤「放物面反射器(反射器)」または「ディッシュ(Dish:皿)」を中心にしたアンテナです。

このディッシュ部で静止衛星から送信される12GHz帯の電波を受けとめて反射させ、ディッシュの中央部にアームで固定されたコンバーターへと電波を集めます。前述の通りコンバーターでは、12GHz帯の周波数帯を、ケーブルで送信しやすいMHz帯への電波へ変換し、ケーブルを通じてテレビなど受信機器のチューナーへ送信します。なおコンバーターは周波数帯を変換する電子機器であるため、配線部のブースターや、チューナー端子からケーブルを通して給電する形で、電源が必要となります。

BS/CSアンテナは基本的に地デジアンテナとセットで、地デジアンテナに加えて追加設置される形になるため、主な設置位置は、屋根の上で、八木式アンテナやユニコーンアンテナと同じマストなどへすっきり設置する形になります。他にも地デジアンテナと同じくサイドベースなどの金具を用いて、壁面やベランダの内外などへも取り付け可能です。

また前述のように衛星放送の12GHz帯の電波は、波長が短く直進性が強い光に似た性質を持つため、住宅の壁などは透過できなません。そのため基本的に屋内での受信は難しくなりますが、例外として、東経110度を向いて障害物などがなく、12GHz帯の電波が透過しやすい大型で透明の窓がある室内であれば、窓際への室内設置が可能なこともございます。

BS/CSアンテナ設置の際に注意すべきポイントについても、すでに少し触れておりますが、主に東経110度の地点に位置する静止衛星から、直進的に送信される12GHz帯の電波を受け止めるため、どこに設置する場合でも、BS/CSアンテナのディッシュ部を、仰角(上下角)、方位角(左右角)とも東経110度の方向へと、正確に向ける必要がございます。このBS/CSアンテナの角度にミリ単位のズレが生じても、コンバーター部に電波が集中しなくなるため、受信感度が大きく低下してしまい、衛星放送が視聴できなくなることもございます。

さらに12GHz帯の電波は、静止衛星からBS/CSアンテナまでの間に、山地や建築物などはもちろん、樹木やその枝葉、また電柱やクレーン車、洗濯物など、わずかな障害物が存在しても遮断されてしまい、受信不良が生じます、そのためアンテナを向けた東経110度の方向に障害物が存在しない点も、衛星放送の受信のためには重要な条件になります。

ちなみにBS/CSアンテナを向けた方向にある建物など障害物の高さについては、アンテナの位置を起点とした障害物の高さより、障害物とアンテナとの距離が1.5倍以上、離れていれば、衛星放送の受信に影響は受けません。例えばアンテナを向けた東経110度の方向に、アンテナより10メートル高い建築物がある場合は、その障害物とアンテナの間が15メートル以上、離れていれば、衛星放送の受信に支障は生じないことになります。

総じてBS/CSアンテナの設置では、アンテナの角度調整および、アンテナを向ける方向に障害物が存在しないという条件は厳しくなる一方、その点を満たしていれば、アンテナを取り付ける位置の高度などは、衛星放送の受信に関してほとんど影響がなく、ご自宅でも自由な場所に設置できます。

ただ現実的な問題として、平屋建ての住宅ではBS/CSアンテナの設置位置が低くなる分、周辺の障害物などに影響される可能性がやや高くなりますので、この点には注意が必要です。

BS/110度CSアンテナ本体については、どのメーカーやモデルの製品も、基本の設計は同じパラボラアンテナであるため、コンバーターの性能に微妙な差がある程度で、サイズが同じであれば実質的な受信性能の違いはほとんどありません。

BS/CSアンテナには、ディッシュ部の有効直径(電波を受信できる部分の直径)の違いによるモデルがあり、この有効直径が大きいほど12GHz帯の電波の受信性能が高くなります。一般的な戸建て住宅用モデルは「45型(ディッシュの有効直径が45センチ)」になりますが、他にもアパートなど小規模集合住宅向けの共同受信用として使用される50型、60型、75型。同じくマンションなど大型集合住宅向けになる90型、120型などがございます。

戸建て住宅用では45型でも十分な受信性能をもちますが、衛星放送の項でご説明した降雨減衰、降雪減衰への対策や、静止衛星からの距離で電波レベルが弱くなるエリアでは、戸建住宅でも50型、60型など、やや大型のBS/CSアンテナが使われる場合もございます。

他にもBS/CSアンテナの本体色は、日光に強い白色系が基本色になりますが、近年では太陽光に強い塗料を使用したブラックなどのカラーバリエーションが存在する他、ディッシュ部が風を通すパンチングホール仕様。また各接合部の強化などにより高い耐風性能を備え、台風などの場合にもトラブルを抑えられる高耐風モデルなどがございます。

BS/CSアンテナの耐用年数は一般的に10年程度となっておりますが、高耐風モデルでは、より高寿命も期待できます。

BS/CSアンテナの基礎知識や各モデルについては、以下の各コラム記事でも詳しくご紹介しております。

・BS/CSアンテナ(衛星放送用アンテナ)の基礎知識

・台風対策に最適! 究極の高耐風BS110度CSアンテナ「BC453SG」(DXアンテナ)

・衛星放送用バラボラアンテナ・BS/CSアンテナの種類と選び方とは? 地デジテレビアンテナとの違い、家屋への設置工事を解説

・衛星放送用BS/CSアンテナの種類と性能とは? 地デジテレビアンテナとの違い、設置工事の方法から機種の選び方まで解説!

・BS/110度CSアンテナで安定して衛星放送を受信できる設置の場所とアンテナの向きや角度を正確に調整する方法

・BS/CSアンテナには電源が必要? テレビから衛星放送用アンテナに電源設定を行う方法

・雨や雪が降るとBS、CSの衛星放送が映らなくなる原因と衛星放送用テレビアンテナを調整して映るようにする対処方法とは?

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平屋建てに適したアンテナの設置位置は?

以上、平屋建て住宅に地デジ、BS/CSのアンテナを設置する場合には、二階建てなどの住宅に比べると、アンテナの設置位置が低くなることから、設置に関してやや問題が出てくるケースもございます、

ただ、当あさひアンテナをはじめとするアンテナ工事の専門業者であれば、アンテナ工事の施工前に、住宅の各場所、各部屋にて綿密な電波調査を行うことにより、平屋住宅でもほとんどの場合は、豊富な施工の経験を活かして、地デジ、衛星放送の電波を十分に受信できる位置を割り出して、確かな受信を実現できる場合が多くなります。

例えば、八木式アンテナ、ユニコーンアンテナ、BS/CSアンテナを、住宅内でも、もっとも高度を確保できる位置に設置する。またデザインアンテナも壁面やベランダだけでなく、差し掛け屋根や越屋根の平面部に設置することで、確かな受信を実現する高度を確保できることがございます、

また住宅の各部へのアンテナ設置ではどうしても必要な高度を確保できない、その他の問題が生じる場合には、敷地内の庭などに「スッキリポール」などの商品名があるアンテナ設置用のポールを立て、その先端に各種アンテナを設置する工法もございます。

このようなアンテナ設置用のポールでは、ポール内にすっきりと配線を通す構造を持つ他、屋根のようにアンテナ周辺に雪が積もることもなく、トラブルを避けられるため、豪雪地帯などでも用いられることがございます。

一方でこのようなポールの設置は、アンテナ取り付け工事のコストがやや高くなることもございますが、注文住宅などの場合は、ハウスメーカーによる住宅のオプションに「スッキリポール」などが存在することもございますので、採用をご検討になるとよろしいでしょう。

またアンテナ工事を依頼する業者についても、家電量販店やホームセンターなどのアンテナ工事では、アンテナ工事に限らず各種電気工事を全般的に請け負う下請け業者、裏返せばアンテナ工事の専門家ではない業者が担当することになります。

そのため担当する下請け業者によって施工技術にバラツキが生じ、場合によっては平屋建て住宅の条件に最適となるアンテナ工事の施工を行えないこともございます。さらに家電量販店、ホームセンターなどを介した工事では、中間マージンの発生により工事費用も割高となってまいります。

町の電気店などへアンテナ工事を依頼することも可能ですが、このような店舗は、家電量販店などの下請け業者であることも多く、やはりアンテナ工事の専門家ではないため、アンテナ取り付けに関しては店舗により施工技術に差が生じます。さらに工事費用も店舗によって差が大きく、平均的な相場より割安であるケースもある反面、逆に割高となってしまうこともございます。

総合的に、平屋建て住宅などでアンテナ設置に関して問題が生じる。またご希望のアンテナ設置や、住宅の条件に最適のアンテナ工事を行うため、特別な施工が必要な場合には、確かな技術と経験を誇るアンテナ工事の専門業者にご依頼になることが確実と申せます。

優良なアンテナ工事の専門業者であれば、前述のように、現場の綿密な電波調査により、平屋建て住宅であっても現場の条件に最適となり、安定した受信をはじめ、お客様のご要望に対応できるアンテナ工事をご提案できる他、完全自社施工や、アンテナ本体など機材の大量仕入れによるスケールメリットなど、業者ならではのさまざまな工夫でコストダウンを行っております。

そのため多くのアンテナ工事専門業者では、地デジ、BS/CSなど各機種のアンテナ設置工事を、国産メーカーの高品質アンテナや、基本的な設置具、ケーブルなどの部材をセットにした、低価格の工事費用でご提供しております。

さらにアンテナ工事業者では、専門のプロとして施工技術が高品質であることはもちろん、おおむね5年から10年程度の長期保証を用意していることも多く、お客様にとってのメリットが豊富となります。

アンテナ工事の専門業者をはじめ、家電量販店やホームセンター、町の電気店など、戸建住宅へのアンテナ工事を依頼できる各種業者の違いについては、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。

・地デジ放送、衛星放送(BS/CS)テレビアンテナ工事の現場で必要な「電波調査」の方法とは?

・地デジや衛星放送のテレビアンテナ工事費用がいくらかわかる「見積もり」とは? 業者、会社ごとの設置費用の相場や選び方を解説

・アンテナ工事会社のおすすめの選び方!業者別の特徴や費用相場を比較&解説

・業種別・アンテナ設置工事の標準価格と対応できる工事

・アンテナ工事の料金はいくら? 業者ごとの相場、必要な工事の選び方

・テレビアンテナ工事は即日で設置できる? 依頼可能な業者と方法・費用

・テレビアンテナ工事の専門業者は他の業者とどう違う? 技術から費用の相場まで比較しておすすめ業者の選び方を徹底解説!

平屋建て住宅でアンテナの屋内設置は可能か?

現在では、地デジアンテナはじめ各種テレビアンテナを、住宅の外ではなく、屋内に設置する方法もいくつか存在します。

アンテナの屋内設置であれば、住宅の外観や外装にまったく影響を与えない。さらにアンテナ本体も風雨などに影響されなくなり、耐用年数が長くなるというメリットがございます。ただアンテナ屋内設置に関しては、設置できる機種や条件にさまざまな制限も出てまいりますので、注意が必要となります。

ここでは。平屋建て住宅の屋内に各種テレビアンテナを設置する場合について、考えられる問題点を挙げてまいります。

平屋住宅で室内用アンテナは使用できるか?

屋内に設置する地デジアンテナとして一般によく知られるのは、室内専用の小型地デジアンテナ「室内アンテナ」と、屋外設置も可能な「屋外屋内兼用アンテナ」になります。

室内アンテナとは、室内に設置できる小型のアンテナを、テレビなど受信機器と直接、ケーブルで直接して使用できる地デジアンテナです。その主な形状は、製品ごとに独自のデザインを持ち、窓際や卓上などに設置できる「卓上型アンテナ」。そしてアンテナ本体が0.5ミリほどのプラスチック製のシートで、窓や壁などに貼り付けて設置する「ペーパーアンテナ」になります。

屋外屋内兼用アンテナは、室内アンテナに比べるとやや大型になりますが、前述したコンパクトサイズのデザインアンテナをはじめ、平面型などやはり独自の形状が多く。スタンドに立てて室内の窓際などに設置できる他、ベランダなどの屋外に設置することで、より受信感度が高まるといった特性がございます。

これら室内設置が可能な地デジアンテナは、適切な位置に設置してケーブルでテレビに接続するだけと、セッティングが非常に簡単なため、業者に依頼する必要がなく、ご自宅でも設置が可能です。

さらに一般的な実売価格も室内アンテナであれば1,000円台から、ブースター内蔵型などの高性能機種でも10,000円強。屋外屋内兼用型も性能によって3,000円台から10,000円台など、非常に低価格というメリットもございます。

ただしこれらのアンテナは、非常に受信性能が低いというデメリットもございます。室内用アンテナにはそのほとんどに素子数表記がなく、屋外屋内兼用アンテナでも、主に3素子相当から5素子相当程度と、屋外設置用アンテナに比べると受信性能が低くなります。また一台のアンテナを一台のテレビ、レコーダーと接続する形式でしか使用できません。

基本的には室内アンテナ、屋外屋内兼用アンテナとも、強電界地域用のアンテナとなり、特に受信性能が低い機種では、強電界地域であっても周辺環境などの影響により、受信感度が安定しないこともございます。そのためこれらのアンテナは、あくまで簡易的な地デジアンテナであると考えて使用する必要がございます。

逆に言えば室内アンテナ、屋内兼用アンテナは、元より強電界地域を対象とした簡易的な地デジアンテナであるため、対応するエリアであれば平屋建ての住宅でも、特に受信に問題が生じることは少ないと申せます。

一方でこれらのアンテナは平屋、二階建て以上に関係なく、わずかな地デジ受信環境の違いに左右されやすく、購入してみたものの、設置しても期待したほどの受信感度を得られない、というケースもございますので注意が必要です。

室内アンテナ、屋外屋内兼用アンテナやその設置方法などについては、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。

・面倒な工事も不要!2,000円で地デジ放送を楽しめる「室内アンテナ」について!

・室内アンテナの機種選びと設置の方法

平屋住宅にデザインアンテナの屋内設置は可能か?

前述の通り、地デジのUHF波は条件が整っていれば、ある程度は壁を通り抜けることもできるため、地デジアンテナを屋根裏空間、天井裏空間などの屋内に設置することも可能です。

地デジアンテナを屋根裏などに設置できる条件としては、まずはやはり、屋内空間にも十分なレベルの地デジ電波が届く強電界地域であること。住宅の建材や屋根材がUHFの電波を通しやすい素材であること。屋根の上に電波を反射する太陽光パネルや、冬場には電波を吸収する屋根の上への積雪がないこと。屋根裏などへとアンテナ機材や工事担当者が入り込める点検口、および屋根裏空間にアンテナを設置できるスペースがあること、などになります。

なお設置できるアンテナ機種は、基本的にスペースを取らないデザインアンテナになります。八木式アンテナの設置も不可能ではございませんが、本体の大きさなどから設置できる条件が厳しくなる上、専用の設置具が必要になるため、設置費用もデザインアンテナと違いがなくなってしまいます。そのため特に屋根裏設置に八木式アンテナを採用するメリットがなく、選択されることは少なくなります。

またユニコーンアンテナは受信面積の狭さから屋根裏などへの設置には適さず、採用されることはほとんどございません。

このような屋根裏などへのデザインアンテナ設置も、現場で受信可能な条件が整っていれば、平屋建て住宅だからといって、特に不利となるケースは少なくなります。特に平屋建て住宅は天井を高く取れることが特徴になるため、実質的なアンテナ設置の高さは二階建て住宅の場合と大きな差がない場合も多く、大丈夫というケースが多くなります。

また屋根裏空間がない平屋建て住宅では、屋内の壁の高い位置にデザインアンテナを設置できるケースもございます。

ただ住宅の形状を問わず、屋根裏空間へのデザインアンテナ設置が可能であるかどうかは、プロのアンテナ工事業者が現場の電波状態や周辺環境、ご自宅の条件などを確認してみない限り、可能はどうかは判断できないのが実態です。

デザインアンテナの屋根裏空間、天井裏空間などへの設置をお求めのお客様は、まずはアンテナ工事の専門業者へと、屋内空間への設置のご相談も含め、電波調査やお見積もりをご依頼されるのが、もっとも確実で良い方法と申せます。

デザインアンテナの屋内設置、また電波調査やお見積もりについての詳細は、以下の各コラム記事で解説しております。

・徹底解説!屋根裏や天井裏にテレビアンテナは設置できる?

・徹底解説・地デジテレビアンテナを屋根裏設置する工事のメリットとデメリット、施工費用、取り付け可能な条件と対応業者は?

・地デジ放送、衛星放送(BS/CS)テレビアンテナ工事の現場で必要な「電波調査」の方法とは?

・地デジや衛星放送のテレビアンテナ工事費用がいくらかわかる「見積もり」とは? 業者、会社ごとの設置費用の相場や選び方を解説

平屋住宅にBS/CSアンテナの屋内設置は可能か?

前述のように、衛星放送の12GHz帯の電波は住宅の壁面に遮断されるため、屋内設置が可能になるのは、東経110度を向いた窓がある部屋の、窓際への設置のみになります。

より詳しい条件としては、窓から東経110度の方向に、電波を遮る障害物がないという点が重要です。この点を確認する方法としては、日中の午後2時から3時の間、より正確には3月の春分の日、9月の秋分の日の午後2時に、その窓から室内に直射日光が差し込むようであれば、衛星放送の電波が届く窓だと判断できます。

またその窓の形状や素材が、45型BS/CSアンテナのサイズより大きな窓ガラスで、窓枠などもないシンプルな透明の一枚板ガラス(フロートガラス)という点になります。色付きや針金入り、複層ガラスや模様入りのすりガラスでは、12GHz帯の電波が遮断される、または大きく減衰して、室内のBS/CSアンテナでは受信できないこともございます。

このような条件が整った窓であれば、室内の窓際に、自立用アンテナスタンドに立てたBS/CSアンテナを置くことで、衛星放送を受信できるケースが多くなります。

この設置方法のメリットは、室内設置のメリットに加え、作業が簡単なため、DIY設置も可能となる点です。一方で、窓を通すためやや電波レベルが低くなり、基本的にBS/CSアンテナを一台のテレビやレコーダーと接続するだけの簡単な配線しかできない。室内のスペースを圧迫し、アンテナに触れることで角度のズレが起こりやすくなるなどのデメリットもございます。

なお前述の通り、衛星放送では、地上から数メートルレベルの高さの差では、受信感度にほとんど影響を受けないため、条件が整っていれば平屋住宅でもBS/CSアンテナの窓際設置が可能です。特に平屋建て住宅では窓を大きく取れるケースが多いため、窓ガラスの素材に問題がなければ、室内設置できる可能性も高いと言えます。

BS/CSアンテナの室内設置に関しては、以下の各コラム記事にも詳しい解説がございます。

・BS放送、CS放送を視聴する衛星放送用テレビアンテナを室内に設置する方法とその条件、おすすめの設置用製品とは?

・室内に衛星放送用のBS/CSアンテナを設置してBS放送、CS放送のテレビ番組を観る方法、5大チェックポイント解説!

・BS/CSアンテナ(衛星放送用)を室内に設置する方法

平屋建て住宅にご自分でテレビアンテナのDIY設置は可能か?

近年では戸建住宅にお住まいの方が、アンテナ工事業者などに依頼せず、ご自分でテレビアンテナをDIY設置するケースも多くなっております。上記したBS/CSアンテナの室内設置も、主なDIY設置方法のひとつと言えます。

戸建て住宅に地デジアンテナをDIY設置する場合の条件としては、第一に、一般の方でも安全、かつ簡単に作業を行えるという点になります。そのため基本は、住宅のベランダや窓の外の柵などに固定具を取り付け、デザインアンテナやBS/CSアンテナを設置するという作業になります。屋上フロアがある住宅などを除いて、ご自分で住宅の屋根の上にアンテナを設置する作業は、大変な危険が伴うため、決して行わないようお願いいたします。

二階建て以上の住宅にアンテナをDIY設置する場合は、主に二階以上のベランダや窓を設置位置に選ぶことが多くなります。対して平屋住宅では住宅全体の高度が低いため、作業の危険性は低くなる反面、ベランダなどが存在しないことも多くなるため、特に地デジアンテナで安定した受信が可能となる設置位置を選ぶことが難しくなります。

前述のように地デジアンテナは、電波塔の方向など現場に電波が届く方角へ、BS/CSアンテナは障害物のない東経110度の方向へ向ける必要がございます。さらに地デジアンテナは設置高度も受信に重要となるため、特に平屋住宅では設置できる位置が限られてきます。

平屋住宅の壁面にデザインアンテナに設置する場合も、設置位置が低くなるためDIYでもリスクは低くなる半面、受信感度の問題や、金具の設置に失敗すれば壁に傷をつけてしまう問題も生じてまいります。平屋の屋根の上へのアンテナ設置も、転落事故のリスクは二階建ての場合と大きな違いはないため、決して行わないようお願いいたします。

総じて平屋住宅にてDIYでアンテナ設置を行う場合は、特に地デジアンテナの設置に関しては、二階建て以上の住宅に比べて、受信感度に関する問題が生じることが多くなります。他にも住宅内の各部屋にテレビ電波を送信するといった複雑な配線工事は、DIYでは難しくなります。現場の電波状態や設置位置によって、確実に地デジ放送が受信できる保証がない場合は、電波調査を含めてアンテナ工事の専門業者に、まずは現場を調べることを依頼される方が良いと申せます。

なお各種テレビアンテナのDIY設置に関しては、以下の各コラム記事にも詳細がございます。

・DIYで自宅に地デジ用のテレビアンテナを取り付ける方法は? 自分でできるアンテナ設置の工事と必要な費用、情報を解説!

・地デジや衛星放送のテレビアンテナ取り付けを自分でDIY工事する方法とは? 設置の注意点、費用についても解説(基礎知識編)

・地デジや衛星放送(BS放送、CS放送)用テレビアンテナを自分で取り付ける方法とは? 設置工事を進めるポイントと注意点をすべて解説(実践編)

・徹底解説・ご自分でDIYにて地デジ、衛星放送のテレビアンテナ設置工事を行う取り付け方法の手順と具体的な費用の相場とは?

・テレビアンテナの配線を自分でDIY設置できる? 取り付け工事に必要な作業と費用を徹底解説!

平屋建て住宅ではテレビアンテナよりケーブルテレビ、光テレビのほうがお得?

2023年の今では、ご自宅に地デジ、BS/CS等のテレビアンテナを設置せず、ケーブルテレビ(CATV)、光テレビを利用してテレビをご視聴になる方も多くなっております。

ケーブルテレビとは、日本各地にあるケーブルテレビ会社や営業所が国内の要所に設置したケーブルテレビ局にある、大型の地デジ、BS/CSアンテナから、契約した世帯まで直接、同軸ケーブルを敷設して、テレビ電波を送信するサービスです。

光テレビは、主にインターネット通信用に使用される光回線を用いて、地デジやBS/CSの映像信号を送信し、ご自宅にてテレビ放送を視聴できるサービスです。

双方ともテレビアンテナを使わず地デジ、衛星放送の各チャンネルが視聴できるため、当然ながらテレビアンテナ設置の費用や、工事に伴う住宅の加工が必要ない。さらにアンテナトラブルなどの心配もなくなる。また現場の電波レベルや周辺環境などを気にせず、安定したテレビ番組の視聴が可能になる点がメリットです。

一方でこれらのサービスは、NHK受信料や有料チャンネルを除き、設置後は無料でテレビ放送を視聴し続けることができるアンテナ設置とは異なり、毎月の視聴料金が必要となります。

ただ現在のケーブルテレビ会社では、テレビ放送だけでなく、インターネット回線や格安スマートフォン。固定電話、電気や保険その他、数多くのサービスを提供しており、テレビを含め各種サービスに加入することで、料金の総額では割安になるケースもございます。

光テレビもインターネット回線の他に、格安スマートフォン、ポケットWi-Fi、光電話。その他の各種サービスを用意しており、セット加入によって割安になることもございます。

また加入時に必要な工事や機材などの初期費用も、複数サービスのご利用で大幅なキャッシュバックが受けられる。二年または三年契約などの契約期間を決めることで、利用料金が割引になるサービスを提供する会社もあり、これらサービスの利用によっては、ケーブルテレビ、光テレビをお得に利用できるケースもございます。

ケーブルテレビについては地デジ電波が弱い難視聴地域をはじめ、地デジ受信が難しいエリア等でテレビを視聴するためのサービスとして利用されていますが、光テレビも含め、平屋住宅でテレビ放送の受信に問題が出る現場などでも、有力な選択肢のひとつと言えます。

テレビアンテナとケーブルテレビ、光テレビの違いや比較などについては、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。

・徹底解説!ケーブルテレビ(CATV)・光テレビの基礎知識と解約してテレビアンテナに乗り換える工事の方法とは?

・ケーブルテレビや光テレビの解約後、テレビアンテナ工事へ乗り換える手順は? どちらがお得かコストや費用も徹底比較!

・テレビ放送の視聴方法3選・徹底比較!(テレビアンテナ・光テレビ・ケーブルテレビ(CATV)

・テレビを視聴する方法「テレビアンテナ」「光テレビ」「ケーブルテレビ」はどう違うの?

平屋建て住宅へのアンテナ設置・まとめ

日本国内では、平屋建ての住宅でもほとんどの場合は、地デジ放送、衛星放送の受信に関して、二階建て以上の住宅に比べて、大きな問題が出ることは少なくなります。ただ現場の電波状態、周辺環境などによっては、建物の高さがマイナスの要因となり、アンテナによるテレビ電波受信に問題が生じるケースも考えられます、

当あさひアンテナでは、平屋建て住宅はじめ、アンテナでのテレビ放送受信にさまざまな問題が考えられる現場でも、綿密な電波調査を行って、現場の条件を調べることで、安定した受信を実現し、可能な限りお客様のご要望にも対応できる、アンテナ工事の方法をご提案いたします。

弊社では電波調査、お見積もりに関しても、出張費、キャンセル費などもご不要の完全無料で実施しております。また地デジ、BS/CSの各種アンテナ工事も、国産有名メーカーの高性能アンテナ本体、基本部材、防水加工などをセットにして、業界最安に挑む低価格でご提供しております。そして工事の完了後には、業界最長クラスとなる、工事完了日からの「10年保証」のご用意もございます。

平屋建て住宅をはじめ、アンテナでのテレビ放送受信に支障が考えられる現場において、安定した受信をはじめ、アンテナ機種や設置位置など、さまざまなご要望に対応できるアンテナ工事をお求めのお客様は、当あさひアンテナまで、どうかお気軽にお問い合わせください。

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アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。