人気のデザインアンテナおすすめ製品をすべて紹介&性能も解説!デザインアンテナ工事の費用やそのメリット・デメリットとは?
21世紀、令和現在の日本で主なテレビ放送は、現在の地上波テレビ放送「地デジ放送(地上デジタル放送)」およびBS放送、CS放送、新4K8K衛星放送などの「衛星放送」になります。
中でも地デジ放送は、災害時などには緊急速報の役割も果たす基幹的な放送であるため、日本国内であれば、地デジアンテナ(UHFアンテナ)やワンセグ・フルセグ機器を使うことで、不特定多数の誰もが無料で視聴できるテレビ放送です。
現在では地デジ放送、衛星放送の各チャンネル、番組を視聴する方法にも、ケーブルテレビ(CATV)、光テレビなどの方法もございますが、これらの視聴方法では、視聴設備を整えるための最初の工事費用に加え、月額の視聴料金なども発生いたします。
国内のほぼ全域で地デジ電波(UHF)が問題なく受信できる日本であれば、お住まいに地デジ用のテレビアンテナを設置して、地デジ電波を受信する方法が、アンテナ設置工事の後は、視聴料金なども必要なく、もっともリーズナブルな方法になります。
そして地上波テレビ放送が、アナログ放送から地デジ放送に転換された現在では、ご家庭向けのテレビアンテナにも、アナログ放送時代の主なテレビアンテナであった、魚の骨のような形状で、基本的に屋根の上のマスト(支柱、ポール)などに固定される八木式アンテナの他にも、主に平面状の形状を持つ「デザインアンテナ」と呼ばれる地デジアンテナも、各メーカーから登場しております。
デザインアンテナは、主にパネルのような平面上でお住まいの壁面やベランダなどに設置できるスリムでコンパクトな地デジアンテナを指しますが、メーカーによっては同種のアンテナでもカテゴリー名が異なるケースもございます。
また現在ではマスプロ電工社やDXアンテナ社、日本アンテナ社、サン電子社など、日本国内の主要メーカーが独自の工夫により、平面型以外にもさまざまな形状や特性を持つデザインアンテナのモデルをを取りそろえており、お客様のご要望や現場の地デジ受信環境など、さまざまなニーズや条件に対応できるアンテナ機種が存在しております。
現在ではデザインアンテナは、戸建て住宅で地デジアンテナ工事をお求めのお客様の中でも、一番の人気を誇るアンテナモデルとなっております。
その人気の秘密でもある主な特徴は、主に従来の八木式アンテナに比べて、コンパクトでスタイリッシュな形状から、お住まいにおける設置場所の選択肢が、屋根の上の他にも住宅の壁面やベランダ、また条件が整っていれば室内や屋内空間などにも設置できるなど、自由度が高い点。
それに伴い、住宅の壁面などに貼り付けるよう形で設置することにより、取り付けた見た目もスッキリとした高い美観を実現できる点です。特にデザイン性の高い新築住宅や、景観地域などで、お住まいの見た目や周辺の景観に影響を与えたくない現場での設置に適しています。
さらに、主に屋根の上などに設置されるテレビアンテナに比べると、風雨などに影響を受けにくく、経年劣化が進みにくくなる。そのため設置してからの寿命が長くなる上、老朽化によるトラブルも生じにくくなる点も大きな魅力と言えます。
一方でデザインアンテナは、そのメリットを実現するために、やや受信感度が低くなり、設置できるエリアや現場の条件などがやや限られるといったデメリットもございます。
そのため、デザインアンテナの設置では、まずお住まいで受信できる地デジ電波のレベル(強度)や方向、受信感度が高い位置などを確認して、安定した快適な地デジ受信を実現できるよう、現場の条件に適した受診性能を持つモデルや、設置位置などを確認することが重要です。
具体的には、デザインアンテナは、いわゆる強電界地域、中電界地域など、ある程度の地デジ受信レベルを確保できるエリアでの設置が推奨されます。
中でも、強電界地域ではデザインアンテナ本体のみの設置で安定した地デジ受信が実現できることも多くなります。ただ中電界地域でも電波レベルの弱まるエリア、またお住まいに三台以上のテレビを設置される場合などは、必要な地デジ電波レベルを確保するため、電波レベルを増幅する「ブースター(増幅器)」の設置が必要となります。
また、特にお住まいの壁面など低い位置へのデザインアンテナ設置では、注意点として、主に電波塔からの距離による地デジ電波レベルのほか、現場の周辺の建物など、電波を遮りやすい環境なども大きく影響し、現場の状況に応じて受信感度を高めることができる地デジアンテナ機種や設置の方法が求められます。
したがって一般住宅へのデザインアンテナの設置工事では、まずテレビ電波用のアンテナレベルチェッカーを使用した綿密な電波調査で、現場でデザインアンテナでの受信に適した方向や電波レベルが確保できる位置を測定し、地デジ受信に最適な設置場所を選定することが重要となります。
またケーブル配線や接続端子、アンテナを固定する取付金具など、適切な固定や防水処理、耐久性の確認も含め、長期間、安定して利用できるデザインアンテナ設置を行うには、現場に最適のデザインアンテナ機種、モデルの選定を含め、経験豊富なアンテナ工事の専門業者に依頼することが安心といえます。
本記事では、2024年(令和6年)現在、国内の大手アンテナメーカーから発売されている最新、高性能かつ、モデルによって独自の形状や機能、特性ももち、さまざまなニーズや現場の条件におすすめとなる、主要なデザインアンテナ機種を一覧でご紹介いたします。
またデザインアンテナの基礎知識、その特徴やメリット、デメリット。デザインアンテナを設置する際のポイントも徹底解説し、失敗しない設置方法やおすすめの施工の手順も解説いたします。
デザインアンテナのメリットに魅力を感じられ、設置をご検討のお客様が、安心して最適なアンテナ機種をお選びになれるよう、主要メーカーのアンテナ本体価格や設置工事費用の相場、また、弊社をはじめ、アンテナ工事業者やメーカーに寄せられる「よくある質問」へのご回答も掲載しております。
本コラムの記事をご確認いただき、デザインアンテナの特徴や適した現場についてご理解いただき、各メーカーから販売されている、独自の特徴やメリットを持つ高品質デザインアンテナモデルから、お好みのアンテナをお選びいただければ、幸いにございます。
デザインアンテナ(平面アンテナ)とは何か?
いわゆる「デザインアンテナ」とは、最初にご紹介した通り、現在では主に平面状の地デジアンテナを指し、その商品名として広まった呼び名です。
この平面型のアンテナは、20世紀の初頭、2003年(平成15年)から2011年(平成23年)までの間、地上波テレビ放送が、かつてのアナログ放送から現在のデジタル放送への移行期間として、双方が並行して放送され、一般の戸建て住宅などでは、旧式のアナログ放送用アンテナから、地デジ受信用のUHFアンテナへの転換が進んでいた時期に登場した、新しいモデルのアンテナです。
かつてのアナログ放送では、NHK、広域民放の主なテレビ電波として、VHF(超短波)のうち、波長の幅がおおよそ1.4メートルから3.3メートルの周波数帯が使われていました。
対して、映像信号をデジタル化したことによって送信できる情報量を大幅に圧縮し、アナログ放送時代に比べて情報量の大容量化と、使用する周波数帯の削減を実現した地デジ放送では、NHK、広域民放、地方チャンネルのすべてのチャンネルで、より周波数帯が高いUHF(極超短波)のうち、周波数帯は470MHzから710MHzまで。波長の幅は40センチから60センチ程度のものが使われるようになりました。
そしてアナログ放送の時代のテレビアンテナは、現在でも地デジアンテナとして広く使われている、支柱に短い横棒がいくつもついて、屋根の上のマスト(支柱、ポール)に固定される、魚の骨に似た形の「八木式アンテナ(八木アンテナ、八木・宇田アンテナ)」のほぼ一種類のみでした。
この八木式アンテナは、支柱にいくつも並べられる横棒で、電波を受信する部分である素子(エレメント)の長さや間隔で受信できる周波数帯を調整できるため、アナログ放送時代のVHFを受信する家庭用VHFアンテナとして適切な大きさにできる。また本体の特性や設置位置の高さなどから、非常に受信性能が高くなるというメリットがあり、地上波テレビ放送が完全に地デジ化された現在でも、特に地デジ電波レベルが弱くなるエリアや現場を中心に、地デジアンテナとして多く利用されています。
一方、機器部がむき出しで、一般的な20素子で横の長さが1メートル強とやや大型になるため屋根の上で目立つ八木式アンテナは、近年のおしゃれな住宅では設置すると住宅の外観や景観を乱す。また風雨などの影響を受けた経年劣化も進みやすく、寿命が10年程度と短くなる。特に老朽化したアンテナでは、故障や不具合をはじめ、屋根の上でマストごと傾く、倒れる、ひいては屋根から落ちるなど、大きなトラブルを招くおそれもあるなどのデメリットも存在しました。
そして、地デジ用UHFアンテナとしての八木式アンテナに続く、地デジアンテナの第二世代モデルとして登場し、一般世帯でもアナログ放送用の古いテレビやVHFアンテナから、地デジ対応のテレビやアンテナへの転換が進んでいた2009年(平成21年)頃より、広く普及しはじめたアンテナ機種が、主に「デザインアンテナ」の商品名で呼ばれる平面型のアンテナになります。
平面アンテナとしてのデザインアンテナは、中央に切り込み(スリット)を入れた金属板で電波を受け止め、スリットの中央に電波を集める「スリットアンテナ」を改良し、表面を対候性の高いカバーで覆った構造のアンテナになります。
スリットアンテナは、金属板の上下左右の幅やスリットの長さで受信できる周波数帯が決まるため、アナログ放送のVHF波ではサイズが大きくなりすぎて実用性がなく、地デジ化によって実現した地デジアンテナと言えます。
この平面アンテナとしてのデザインアンテナは、従来の八木式アンテナのデメリットを解消すべく開発されたテレビアンテナでもあり、主にテレビ電波塔に近く受信環境のよい日本の各都道府県における主要都市部、住宅地などで好んで利用され、現在では地デジアンテナ機種の中でも、人気ナンバーワンを誇るモデルになっております。
その後、多くのメーカーから「デザインアンテナ」の名称を使わない機種も含めて、ほぼ同様の構造を持つ多くの平面型アンテナが発売されました。さらには平面型の他にも多彩かつスタイリッシュな形状で、平面型アンテナとほぼ同等のメリットや特性を持つ、さまざまなモデルの地デジアンテナも登場しております。
そのため現在では、平面型アンテナの他にも、アンテナ本体部にカバーを施すなどデザイン性の高い外観で、見た目の良さや風雨などへの対候性に優れたアンテナを総称して「デザインアンテナ」の名称で呼ぶこともございます。
現在の地デジ放送の概要や基礎知識、またデザインアンテナに対比される古典的な八木式アンテナについては、以下の各コラム記事で詳しく解説しております。
・現在の地上波テレビ放送で地上デジタル放送が開始されたのはいつ? デジタル放送とか何か、その仕組みや特徴も全解説!
・地デジテレビアンテナ界の最長老「八木式アンテナ(八木アンテナ)」とは?特長や設置位置、メリット・デメリットまで解説!
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・地デジUHFアンテナのオールチャンネル対応とローチャンネル用とは? テレビが映らない原因と受信レベルを上げる対処を解説!
デザインアンテナ(平面アンテナ)の形状と種類とは?
いわゆる平面型のデザインアンテナは、内部機器の大きさで対応できる周波数帯が決まるため、地デジ用デザインアンテナのサイズは、メーカーやモデルによる多少の差は出るものの、縦の高さは60センチ前後、横幅は20センチから25センチ強の範囲。厚さは設置金具も含めて十数センチ程度です。
また平面型デザインアンテナの主要モデルは、受信性能別では、もっとも一般的なモデルで、横幅が20センチ程度の20素子相当モデル。また横幅が25センチ程度でやや大型になる分、受信性能が高い26素子相当モデル。
受信性能は3素子相当程度や16素子相当などモデルによって異なり、受信性能が低い分、主に強電界地域専用のモデルになりますが、20素子モデルに比べると一回り小さい、また半分以下のサイズで、付属のスタンドに固定して、住宅の室内、窓の近くなどに据え置き設置も可能なコンパクトモデルも存在します。
そしてそれぞれのメーカーから発売されている同モデルでも、カバー部分の本体色が2色から5色程度と、カラーバリエーションモデルが豊富な点もデザインアンテナの特徴です。
またメーカーによっては、上記の各モデルに、アンテナが受信した地デジ電波のレベルを増幅するブースターを内蔵した、ブースター内蔵型のモデルが存在することもございます。
ただこのようなモデルは、内蔵ブースターが故障した場合、構造によってはブースターだけの交換が難しくなるケースも考えられます。
地デジアンテナ本体は、空間を伝わる地デジ電波をキャッチする装置で、基本的に電源は不要の機器になりますが、電波を増幅する電子機器のブースターには電源部が必要で、通電により回路の劣化が進むことから、アンテナ本体部よりブースターの寿命が早くなることもございます。
現在ではブースターを内蔵しないデザインアンテナにも、背面に対応するブースターをはめ込むように設置できるモデルもあり、このようなモデルでは劣化したブースターの交換も簡単になるため、弊社でも基本的にはブースター非内蔵のデザインアンテナをおすすめしております。
他にも、デザインアンテナには、受信性能や外観にはほとんど差はないものの、現場で受信できる電波の波長の角度に応じて「水平偏波専用」「垂直偏波専用」のモデルが存在し、現場によっては使い分けが必要なケースも出てまいります。この点については、後述する「デザインアンテナのデメリット・注意点」の項目で詳しくご説明いたします。
平面型デザインアンテナの受信面は、アンテナ正面側の平面部にあたる、ほぼ全面です。デザインアンテナに限らず地デジアンテナには「指向性」という性質がございます。
指向性とは、アンテナの真正面にあたる向きで、電波の受信性能が最大となり、真正面から左右に広がる一定範囲(角度)で受信性能が高くなる。逆にアンテナ本体の真横や後部では、ほとんど受信性能がないという性質です。
この指向性による正面の受信範囲は、受信性能が最大の真正面を基準に、アンテナの角度を左右にずらして、受信性能が最大値の約半分となる角度を表す「半値幅」という数値で判断されます。
この半値幅は、地デジアンテナの受信性能(素子数、素子数相当)が高いアンテナほど、受信性能を発揮する範囲が狭くなる他、同じ素子数(相当)のアンテナでも、機種や本体の形状によって大きく左右されます。また同じ素子数(相当)のアンテナ機種でも、指向性が狭いほど、その範囲内での受信性能は向上する性質もございます。
デザインアンテナの性質や形状、指向性なども踏まえて、デザインアンテナを戸建て住宅に設置する際の基本的な位置は、住宅の壁面、またはベランダの手すり部です。
まず近隣の地デジ電波塔の方角に当たる、現場に地デジ電波が届く方向の壁や手すりなどに、対応する設置具を固定し、アンテナ本体の背面をはめ込むように固定します。
アンテナ本体は、主に設置具の短いマストや蝶番のような部分に設置され、この固定部を軸にデザインアンテナ正面の角度を左右へと調整し、受信感度が最大になる位置で、ねじを締め込むなどしてアンテナを固定します。ちなみにデザインアンテナの半値幅は、20素子相当で70度台から80度台が一般的と指向性はやや低く、角度調整は行いやすくなります。
また住宅の構造や現場の電波レベル、周辺環境などによっては、八木式アンテナと同様に、屋根の上に固定したマスト(支柱、ポール)にデザインアンテナを取り付けることもございます。
さらに現場に到達する地デジ電波レベルが強い、お住まいの建材などが地デジ電波を通しやすいなどの条件が揃っていれば、お住まいの屋根裏、天井裏など、屋内空間にデザインアンテナを設置できるケースもございます。
具体的な設置の方法は後の項でも解説してまいりますが、以下の各コラム記事では、デザインアンテナの概要、地デジアンテナの指向性や設置位置について、詳しくご説明しております。
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平面アンテナ以外のデザインアンテナとは?
現在では「デザインアンテナ」という名称は、住宅の壁面などに取り付ける平面型のアンテナの通称として広まっております。
ただそのイメージが広まったのは、平面型の地デジアンテナが開発され、登場した初期に「デザインアンテナ」の名称を用いたメーカーの製品が普及したことにより、その他メーカーから発売された同様の平面アンテナも、デザインアンテナと総称されるようになったという経緯がございます。
そのため、いわゆる平面状のアンテナは、その形状や構造、設置位置などから、メーカーによっては、平面アンテナ、壁面アンテナ、薄型アンテナ、ボックスアンテナ、ケースアンテナ、フラットアンテナなど、異なる名称で呼ばれることもございます。
またその後、技術の進歩や新たな商品開発により、壁面への設置を前提とした平面型のアンテナ以外にも、取り付けた際のデザイン性が高く、風雨などの自然環境にも強いという特性を持った地デジアンテナが登場しており、メーカーによっては、このような特性を持つアンテナを総称して「デザインアンテナ」のカテゴリーに入れていることもございます。
日本の主要アンテナメーカーでは、例えばマスプロ電工社では、平面アンテナや同等の特徴を持つ地デジアンテナを総合して「UHFデザインアンテナ」と呼称しています。
DXアンテナ社では、平面状のアンテナを文字通り「平面アンテナ」と呼んでいるほか、平面アンテナ、八木式アンテナのカテゴリーに含まれない、同社独自の形状を持つ地デジアンテナは、地デジアンテナ全体の別名でもある「UHFアンテナ」と総称しています。
他にも日本アンテナ社では平面状のアンテナに「薄型UHFアンテナ」。サン電子社では「UHF平面アンテナ」といった呼称を用いています。
基本的には平面型のアンテナであれば、設置の特性など細かな部分に各社独自の工夫を施してはいますが、おおよその構造や特性はどれも同じくスリットアンテナをベースにした「デザインアンテナ」であるといえます。
本コラムでも、以下、基本的に平面型のアンテナやそれに類する特性を持つ地デジアンテナについては「デザインアンテナ」の呼称で解説を進めてまいります。
デザインアンテナのメリットとは?
平面状のデザインアンテナは上記の通り、それまでの地上波放送用のテレビアンテナであった八木式アンテナのデメリットを解消すべく開発された地デジアンテナの第2世代モデルです。
したがってデザインアンテナの第一のメリットは、シンプルでスタイリッシュな形状から、お住まいの外壁などの色合いに合わせた本体色のモデルを、住宅の壁面などに貼り付けるように設置することで、住宅の外観に調和し、現代のデザイン性の高い住宅の美観、さらには周辺の景観にも悪影響を与えない点です。
そしてもうひとつの大きなメリットは、機器部全体にカバーの施されたアンテナ本体を、設置具を用いて壁などの面にしっかりと固定するため、台風をはじめとする激しい風雨や大雪、海沿いの潮風、その他の有害物質などの自然環境、周辺環境に影響を受けにくく、経年劣化が進みにくくなる点です。
壁面などの屋外に設置したデザインアンテナの耐用年数は、おおむね15年から20年以上と、八木式アンテナに比べて寿命が長くなる他、ケーブルの接続部やブースターなどの機器も含め、風雨などの影響を受けにくくなります。その他、アンテナの倒壊はもちろん、角度のズレなどのトラブルなども起こりにくくなります。
上記のメリットに伴い、八木式アンテナに存在した、景観地域では景観条例により設置が制限される場合もある。アンテナの一部が隣家の敷地に割り込む越境問題が生じる。屋根の上に太陽光発電システムのある住宅で、アンテナが屋根の上の太陽光パネルに影を落とすといった問題も、すべて解消されるメリットも生じます。
さらに現場によっては、デザインアンテナを住宅の屋根裏、天井裏(上階と下階の間)に設置するという施工も可能になります。
この取付方法であれば、住宅の見た目や壁などの外装にまったく影響がない。さらにアンテナ本体も風雨や雪、潮風などの影響から守られるため、メンテナンスフリーで耐用年数も格段に伸びるというメリットが確保できます。
ただ屋内にデザインアンテナを設置するには、受信が可能となるいくつかの条件がございます。
まず、地デジ電波は通常の住宅の屋根や壁を、ある程度、透過する性質があるため、屋内空間へのアンテナ設置が可能となるのですが、やはり屋根や壁を通過する際に多少の減衰(電波レベルの弱まり)が生じます。
そのため、まず現場に届く地デジ電波レベルが強電界地域レベルで強いこと。住宅の建材、屋根材、断熱材に、鉄骨やアルミ箔、ウレタンなど、電波を反射、吸収する素材が使われていないこと。
他にも、屋根の上に太陽光パネルなどの設備がない。冬場に雪が積もることがないなど、屋内に届く地デジ電波が弱まることがない条件も重要になります。
他にも、屋根裏、天井裏にデザインアンテナ設置が可能なスペースがある。施工をおこなうスペースに、機材や作業の担当者が出入りできる程度の点検口などがある、といった条件が必要です。
なお、屋根裏などへの地デジアンテナ設置では、基本的に平面型のデザインアンテナが使用されます。これは設置空間の狭さから、デザインアンテナであれば設置できる可能性が高まるほか、屋根裏では外壁より設置位置が高くなることで、かえって受信感度が高まる可能性も出るという理由です。
デザインアンテナでも、ユニコーンアンテナなど特殊な形状のモデルでは多くの場合、平面型より施工費用が割高になる上、本体の受信面積などが屋内設置に適さないため、使用されません。
八木式アンテナや一部の平面型以外のデザインアンテナは、屋根裏などに設置できる場合もございますが、やはり大型の分、平面アンテナに比べて設置スペースの確保が難しい。設置具の追加などで設置費用も平面アンテナと差がなくなるなど、特に採用するメリットがございません。
そのため、平面型デザインアンテナより八木式アンテナなどのほうが適している一部の現場を除けば、基本的に屋根裏、天井裏などへの設置に使用される地デジアンテナは、デザインアンテナになります。
またアンテナ工事業者によっては、デザインアンテナを屋根裏、天井裏に設置する工事について、アンテナの基本設置工事費とは別に、特殊工事料金として追加費用が加算されるケースもございます。
ただ当あさひアンテナでは、デザインアンテナの屋根裏、天井裏空間への設置も、可能な現場であれば、後述するデザインアンテナ本体、各種部材の料金も含めた、基本設置工事費用のみでご対応しております。
デザインアンテナの屋内設置、また地デジアンテナの設置で重要となる、素子数、素子数相当など受信性能の目安については、以下の各コラム記事にも詳しい解説がございます。
・地デジアンテナや無線通信用アンテナの性能を示す利得、動作利得とは何か? 素子数との違いなど地デジアンテナ基礎知識も解説
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デザインアンテナのデメリットや設置する上での注意点とは?
上記のように、従来の八木式アンテナにくらべて多くのメリットを実現したデザインアンテナですが、一方で、デザインアンテナ独自のデメリットも、いくつか存在します。
そのデメリットで一番大きな点は、八木式アンテナに比べると、受信性能がやや弱くなり、使用できるエリアや現場が限られることもあるという点です。
八木式アンテナは、本体に設置された素子(横棒)の数「素子数」で受信性能を表す、シンプルな設計の「素子アンテナ」です。対してデザインアンテナは素子が見えないため、受信性能を素子数に換算した「素子数相当」で表記します。
そして素子アンテナに比べ、素子数相当のアンテナは、同じ素子数(相当)の範囲でも、やや受信性能が低くなる傾向がございます。
また八木式アンテナは、デザインアンテナに比べて指向性が高く、8素子、14素子、20素子や高性能モデル(パラスタックアンテナ)、ローチャンネル用など、素子数や受信感度の高いモデルが多く存在するため、現在でもアンテナ本体の受信性能では、もっとも優れた地デジアンテナ機種になります。
何より基本的な設置位置が、八木式アンテナは屋根の上など、高い位置で四方が開けて障害物が少ない、地デジ電波の受信に適した位置であるのに対し、デザインアンテナは壁面などやや低く、周辺の障害物などに影響されて電波が遮られやすい位置になるため、受信感度が低下しやすくなるのです。
そのためデザインアンテナを住宅の壁面などに設置する場合、推奨されるエリアはモデルによってもやや異なりますが、通常の20素子相当モデルで、受信できる地デジ電波の㏈(デジベル)数では60㏈から55㏈以上、いわゆる「強電界地域」「中電界地域」向けのモデルになります。
さらに、そのエリア全体に届く電波レベルは十分なものでも、空間を伝わる地デジ電波を遮る高層マンションなどビルの影に当たる直近の一帯。また住宅密集地で狭い家と家の間の壁面などには、地デジ電波が到達しにくくなり、このような場所や位置では、デザインアンテナが設置できないケースもございます。
総じてデザインアンテナは、八木式アンテナに比べると設置できるエリアが限られるほか、対応できるエリア内であっても、現場の周辺環境によって、設置できるかどうか左右されやすいという弱点がございますので、設置をお考えの場合には注意が必要となります。
また前述したデザインアンテナの「水平偏波」「垂直偏波」の対応モデルについてですが、日本各地で地デジ電波を送信する電波塔は、送信する地デジ電波の波長が地上と水平の「水平偏波」を送信する電波塔と、地上と垂直になる「垂直偏波」を送信する電波塔の二種類に分かれています。
実際には、日本各地の電波塔のうち、約9割以上が水平偏波を、残りの1割以下で垂直偏波を送信しています。他にも、一部には水平偏波と垂直偏波の双方を送信する電波塔、時期によって送信される電波が切り替わる電波塔などもございます。
これは、複数の地デジ電波塔や、携帯電話、スマートフォンなどの基地局が近い一部のエリアでは、地デジ電波などと周波数帯の近い各種の電波が入り混じることで、受信障害、通信障害の原因となる「混信」が発生する場合があるためです。
しかし周波数帯が近い電波でも、水平偏波と垂直偏波のように、波長の角度が異なっていれば、混信は生じにくくなります。そのため複数の地デジ電波や携帯端末の電波が行きかい、混信の恐れがあるエリアでは、一部の電波塔からの地デジ電波を垂直偏波にすることで、混信を避けているのです。
そして一般の住宅などに設置される地デジアンテナも、この水平偏波、垂直偏波に合わせた設置が必要となります。
八木式アンテナの場合は、水平偏波、垂直偏波に合わせて、アンテナ設置の角度を90度、傾けるだけで、双方に対応できます。
デザインアンテナも基本的には同じ方法で対応できるのですが、通常のデザインアンテナを90度、傾けて設置すると、外観性の低下をはじめ、角度調整が難しくなる、水抜きの穴が機能しなくなるなどの問題も発生します。
そのため平面型のデザインアンテナには、大半のエリアで使用される「水平偏波専用」とは別に、垂直偏波を受信する現場向けの「垂直偏波専用」のモデルが存在するのです。ただ垂直偏波用のデザインアンテナは、需要が少ないため、水平偏波用のモデルに比べて、本体色や受信性能などのバリエーションが少ない場合もございます。
他にもデザインアンテナを住宅の外壁に取り付ける場合には、お住まいの壁でも下地のある場所を選んで、壁に設置具を取り付けるビス穴を開ける工事が必要になる。古典的モデルである八木式アンテナに比べると、設置工事費用の総額がやや割高になる、という注意点も挙げられます。
総じて、デザインアンテナの設置にあたっては、アンテナ工事のプロであり、日本各地の電波塔の位置や、水平偏波、垂直偏波など受信できる地デジ電波の種類やレベル、チャンネルの種類。その他、テレビ電波やアンテナの性質に詳しい専門知識を持ち、施工技術も高い、アンテナ工事の専門業者に、まずは現場の電波調査をご依頼になることが重要です。
当あさひアンテナでは、地デジなどテレビアンテナ設置に際しての、前もっての電波調査、工事費用のお見積りについては、現地への出張料やキャンセル料などもすべて含めた「完全無料」と、基本的にご依頼からの即日対応で承っており、調査やお見積もり後、アンテナ工事の本契約に至らなかった場合も、料金は1円も発生いたしません。
家電量販店、ホームセンターやハウスメーカーのアンテナ設置工事では、実際の工事は近隣の電器店などの下請け業者が行うため、即日対応が難しい。工事をキャンセルしても出張料、キャンセル料などが発生するケースも多いなどのデメリットがございます。
また下請け業者はご家庭での電気工事を全般的に引き受ける業者で、アンテナ工事については、担当する業者によって施工技術、専門知識に差がある場合が多くなります。
したがって電波調査に関しても、あらかじめ想定した設置位置で、工事当日の電波レベルを確認するだけの簡便なチェックのみのことが多く、特に受信感度が弱まりやすいデザインアンテナ設置では、設置後、気候や天候による地デジ電波レベルの低下で、地デジ放送の映像が乱れる場合うもございます。
当あさひアンテナの電波調査は、プロ仕様の高性能アンテナレベルチェッカーを用いて、お住まいのさまざまなお部屋や位置で、地デジ電波のレベルや方向、品質などを細かくチェックし、お住まいの中でも、安定した地デジ受信を実現できる位置と、対応できるアンテナ機種、後方などをすべて割り出し、お客様のご要望に最適のアンテナ工事を、業界の相場でも最安に挑む価格でご提案いたします。
特に壁面などへのデザインアンテナの取り付けでは、壁面で地デジ電波を確保することが難しいと思える現場でも、綿密なチェックにより、気候や天候の変化を踏まえても、安定した十分な地デジ受信を実現できるスポットを割り出し、デザインアンテナ設置を実現できた事例も多くございます。
また壁面へのデザインアンテナ設置については、壁面でも下地があってアンテナ固定具をしっかり設置できる位置を確認し、極細のビスを用いて、お住まいの壁面への加工は最小限に抑えることはもちろん、すべてのビス穴に、変性シリコンを丁寧に注入。万が一にもビス穴からの水の浸み込み、ひび割れなどの問題が起こらないよう、注意に注意を重ねた丁寧な施工を実践しております。
設置する地デジアンテナの受信性能の目安となる電界地域や、デザインアンテナ設置の失敗事例とそれを避ける方法。水平偏波と垂直偏波などについては、以下の各コラム記事にも詳しい解説がございます。
・地デジアンテナ設置に重要となる「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」とは
・徹底解説!強・中・弱の地デジ電界地域に適したテレビアンテナ工事の選び方、調べ方は?
・地デジ強電界地域の調べ方とは? 強電界地域用テレビアンテナ機種の選び方、適したアンテナ取り付け工事の進め方も徹底解説
・中電界地域と強電界、弱電界地域の電波レベルの違いとは? 該当する地域の調べ方、適した地デジテレビアンテナの選び方も解説
・地デジの弱電界地域に最適なテレビアンテナの種類と取り付け工事の選び方とは? 強・中・弱の電界地域の調べ方も徹底解説!
・新築戸建てで人気のテレビ用デザインアンテナのメリット・デメリットは? 種類や工事費用の相場、失敗しない注意点まで全解説!
・デザインアンテナでテレビが映らない、受信レベル強度が低い原因と工事の対処法は? 費用相場の安いおすすめ業者の選び方も紹介
・デザインアンテナ設置にデメリット? 工事の失敗例、費用や特徴、選び方、ユニコーンアンテナとの比較を解説
・デザインアンテナ工事の失敗例とは? メリット、デメリットから取り付け費用まで解説
・地デジ用テレビアンテナ「デザインアンテナ」の失敗しない取り付け工事とは? 価格や工事費用、料金の相場や業者選びも徹底解説
・デザインアンテナ取り付けでテレビ視聴の失敗例とは? 工事の費用やメリット・デメリット、失敗しない設置方法の選び方まで解説
デザインアンテナのおすすめメーカーはどこか?
テレビアンテナ本体に限らず、アンテナ関係の設置用の金具や部材、周辺機器などは、やはり国産の大手メーカーの商品が、昭和のアナログ放送時代から、長年にわたって培った技術力や品質管理などに基づく製品の品質、保証などの面でオススメとなります。
具体的なメーカー名では、上の項でもご紹介した、日本三大アンテナメーカーである「マスプロ電工株式会社」「DXアンテナ株式会社」「日本アンテナ株式会社」の三社および、この三社に匹敵する規模を持つ「サン電子株式会社」の四社の製品が、アンテナ製品としては信頼が置けます。
現在は各社とも、アンテナや関連機器のほか、各種の通信機器、電子機器なども製造、販売する電子機器メーカーとして知られています。
マスプロ電工は、テレビアンテナでは国内トップシェアを誇り、社名は「Master of Production(生産の覇者)」の頭文字を合わせたものに由来します。
DXアンテナ(ディーエックスアンテナ)は、テレビアンテナのシェアでは国内2位になり、社名は、アマチュア無線で遠距離通信を意味する略符号「DX」に由来しています。
日本アンテナ業界3位のシェアで、アンテナ本体よりも、アンテナ関係の周辺機器に強く、品質的な評価の高い製品を販売しているほか、アンテナ本体についても独自の商品展開も行っています。
サン電子も、上記の三大メーカーに匹敵する規模のシェアを誇る、国内大手の電子機器メーカーです。
各社ともそれぞれ、お客様やハウスメーカーなどのご要望に応えるべく、基本は同じデザインアンテナでも、さまざなな独自の工夫を凝らしたアンテナモデルを開発、販売しております。
以下の項目では、各社のデザインアンテナおすすめ製品と言える、主要モデルをご紹介してまいります。
・おすすめデザインアンテナその1:サン電子・ウェイブゲート「WG-20」シリーズ!
~お客様やハウスメーカーのご要望にお応えして、背面カバーを用意することでより外観性、対候性を高めたデザインアンテナの最新モデル!~
サン電子は、上記でもご紹介した通り、日本三大アンテナメーカーに匹敵するシェアと、遜色のない技術力を誇る、信頼が置ける国産アンテナメーカーの一社です。
同社の主なデザインアンテナ(それに類するアンテナ)としては、平面アンテナに、通常型の水平偏波用20素子相当、26素子相当の「SDA-20」「SDA-26」を「アイボリーホワイト」「セミグロスブラック」「グリーンベージュ」の3色のカラーバリエーション。および同モデルの垂直偏波専用モデルや、ブースター内蔵モデル。
また性能、サイズともほぼ同じ20素子相当モデルながら、付属の据え置きスタンドにより、ベランダ内部や室内などへの据え置き設置も可能になる「SDA-20-1S」や、上記モデルの垂直偏波用、ブースター内蔵型などの「セミグロスブラック」モデル。
他にも平面アンテナ以外では、サイズ(本体のみ)は高さ75センチ、横幅27.5センチ、奥行き12.5センチとコンパクトな桔強・中電界地域専用モデル。丸みを帯びた横長のボックス状とスタイリッシュなデザインにより、マストの他、壁面やベランダの手すり部などにも設置できる独自モデルの地デジアンテナで、設置方法によって水平偏波、垂直偏波の双方に対応。カラーバリエーションも「アイボリーホワイト」「セミグロスブラック」の2色やブースター内蔵モデルもある「KDA-5」シリーズ。
屋外屋内兼用モデルで、受信性能はやや低いため、強電界地域専用モデルになりますが、サイズや形状は「KDA-5」シリーズとほぼ同等で、屋外の壁面などへの設置のほか、付属のスタンドで室内の据え置きや壁への設置も可能。やはり設置方法によって水平偏波、垂直偏波の双方に対応でき、ブースター内蔵モデルと、各カラーバリエーションも「KDA-5」と同色に加え「アップルグリーン」「ブライトブラウン」の4色になる「SDA-5」シリーズなど、独自の工夫によるさまざまなモデルが存在します。
そして、サン電子が、お客様やハウスメーカーからのアンテナに対するご要望、ニーズを集め、対応すべく満を持して販売したデザインアンテナ(平面アンテナ)の最新モデルが「WAVE GATE(ウェーブゲート)」シリーズの愛称を持つ「WG-20」シリーズです。
ウェーブゲートシリーズは20素子相当の「WG-20」シリーズの他にも、26素子相当モデルの「WG-26」や、それぞれのブースター内蔵モデル、垂直偏波専用モデルが存在します。またすべてのモデルで5色のカラーバリエーションが揃っているのも本シリーズの特長です。
メインモデルである20素子相当「WG-20」のサイズは、本体のみで高さ60センチ、横幅22.3センチ、厚さは102センチ。設置金具を取り付けた場合の厚さは13.8センチになります。また重量は本体のみで1.9キロ、金具を用いた壁面設置時で2.4キロになります。
また本体の表面にもマット加工を施し、ツヤがない落ち着いた外観で、より住宅の外観にマッチするようになっています。本体正面の外観は、左右から中央にかけて、低いドーム状にやや盛り上がる形で、本体の左右には、電波の波長を表すような、やや幅や間隔の異なる四本の溝が左右対称に入っており、下部の中央には「WAVEGATE」「SUN」のロゴが並んでいます。
「WG-20」シリーズは、カラーバリエーションも「ホワイト」「ベージュ」「グレージュ」「ブラウン」「ブラック」の5色になり、従来の3色に比べて、よりお住まいの色合いに合わせたチョイスが可能になっています。
ちなみに同社の20素子相当旧モデルである「SDA-20」は、高さと横幅は同サイズ、厚さは本体のみ5.5センチ。金具設置時で11.2センチ。重量も本体のみで1.6キロ。金具設置時で2.4キロになります。
外観は「WG-20」とほぼ同様ながら、中央に一本の縦溝が入っており、向かって右下に「SUN」「WAVEGATE」や型番名などのロゴが入っています。
また基本的な受信性能も、双方とも20素子相当で受信チャンネルは13chから52chのオールチャンネル帯。動作利得は7.8㏈から9.8㏈。VSWRは2.5以下。前後比は10dB以上。半値幅は84度以下と、全く違いはございません。
したがって「WG-20」は、実用上の違いや問題はほとんどないとはいえ、旧モデル「SDA-20」に比べると、厚みや重量がやや増しただけにも思えます。
ただ「WG-20」は、従来モデルに比べて厚みや重量がわずかに増すことで、旧モデルはもちろん、従来のデザインアンテナにはない、さまざまなメリットを実現したモデルになるのです。
まず「WG-20」の背面には、デザインアンテナの設置や、BS/CSアンテナのセット設置ではほぼ必須となる「ブースター」「混合器」などの機器を、アンテナ本体と相性のいいサン電子製の機器であれば、ピッタリとはめ込むような形で設置できる形状が用意されています。
背面に各種機器を取り付けることができるデザインアンテナは「WG-20」以前にも、各社のモデルに存在しました。
しかし従来のデザインアンテナモデルでは、例えばデザインアンテナを壁面などに設置し、左右へと大きく角度調整する必要がある現場や、屋根の上、サイドベースでマストの先にデザインアンテナを固定する場合には、アンテナの背面と、配線部、背後の機器類などが、わずかながら外部から見える形になり、デザインアンテナの特性である見た目の良さがやや低下することもありました。
さらにデザインアンテナ背後の機器部、配線などが露出して目につく状態は、それらの部分が雨水や湿度、潮風などに影響されやすいということでもあり、全体にカバーが施されたアンテナ本体は風雨などに強くとも、これらケーブルの接続部、機器などが雨水などによるサビ、腐食などが進んで、アンテナトラブルが生じるリスクも出てまいります。
このような外観性、対候性についての問題を解決すべく、サン電子が「WG-20」に導入した新たなる工夫が、別売りの「背面スッキリカバー」です。
この背面スッキリカバーは、26素子相当モデルやブースター内蔵型、垂直偏波専用を含む「WG」シリーズすべてに対応する周辺機器に当たり、型番名は「BC1」になります。
背面スッキリカバーとは、その名の通り、WGシリーズの背面の形状に合わせて、アンテナケーブル(同軸ケーブル)の配線やブースターなど対応する機器の設置を行った後、アンテナの背面全体にかぶせて、ネジで固定することにより、配線や機器を含めた背面部のほぼ全体を覆うことができる、背面用カバーになります。
本体色もホワイトの「BC1W」やベージュの「BC1B」など、本体のカラーバリエーションに合わせた5種類が販売されておりますので、「WG」シリーズのデザインアンテナを設置する工事の際に、対応する背面スッキリカバーを取り付けることで、これまでのデザインアンテナではわずかに見えることもあった裏側の配線やブースターなどの機器も、スッキリと隠して、デザインアンテナがまるで一枚のスタイリッシュな形状を持つ板のようになり、外見的にも美しく設置できます。
またケーブル配線部や機器をカバー内に隠すことで、テレビアンテナで水分などによる劣化が進みやすい部分も、雨水や潮風などの影響を抑えることができ、全体的な経年劣化を抑えることにもつながりもます。
他にも「WG」シリーズ専用の付属金具は、アンテナ取り付け後、本体の正面部を、最大で左右90度ままで回転させることができ、従来モデルや他社モデルよりも、より広く細かな調整範囲で角度の調整が可能になります。
またデザインアンテナをお住まいの壁面に設置する場合には、壁にビス穴を開ける加工が必要となりますが、「WG」シリーズでは、壁面への施工部材も最小限になっているため、お住まいへの加工や不可も軽減できます。アンテナケーブルをアンテナ本体に接続する端子部にかぶせる、付属の防水キャップも加工せずにケーブルを通すことができる構造で、細かな部分も従来モデルより改良を重ねて、よりお客様のご要望に対応でき、施工性も優れた逸品と呼べるモデルになっております。
当あさひアンテナでは、この「WG-20」と背面スッキリカバー「BC1」を、5色のカラーバリエーションでご用意し、アンテナ本体とスッキリカバー、基本の設置具や部材、お住まいの色合いに合わせた白と黒の同軸ケーブルや、必要な防水処理もセットにして、これらの部材のみを用いた基本設置工事の費用を、28,000円(税込み30,800円)からでご案内いたしております。
別売り製品である背面スッキリカバーなどの料金が加算されるため、通常モデルのデザインアンテナ設置工事に比べて少し価格が割高になっておりますが、デザインアンテナでもより外観性や、対候性にこだわる方にオススメのモデルとなっております。
なお「WG-20」を壁面やベランダ、マストなどの一般的な位置に設置する場合の施工時間の目安は、アンテナ本体やケーブル配線、ブースターなどの取り付けも含めて、約1時間程度です。
ただ他にBS/CSアンテナやその他の周辺機器も設置する。また特殊な工事が必要となる現場などでは、さらに30分から1時間程度の時間が必要になることもございます。
・おすすめデザインアンテナその2:DXアンテナ・デジキャッチ「UAH201」シリーズ
~デザインアンテナとして必要十分な性能を備え、高品質ながらリーズナブルでさまざまな現場に対応できるスタンダードモデル!~
DXアンテナは、日本三大アンテナメーカーの一社で、テレビアンテナのシェアでは業界2位を誇ります。テレビアンテナでは、地デジアンテナのデザインアンテナや八木式アンテナ、また衛星放送用のBS/CSアンテナなど、スタンダードながら基本的な品質や性能の高いモデルを数多く開発、販売している、信頼と実績の大手メーカーです。
DXアンテナ製のデザインアンテナ(UHF平面アンテナ)は、ブランド名を、地デジ電波をキャッチする意味の「DIGICATCH(デジキャッチ)」といい、メインモデルが20素子相当の「UAH201」シリーズになります。カラーバリエーションは「オフホワイト」「ライトブラウン」「スーパーブラック」「ブラックブラウン」の4色で、それぞれ「UAH201(W)」「UAH201(B)」など型番末尾の()内の記号から本体色が判断できます。
他にも「UAH」シリーズには、同じ20素子相当でブースター内蔵型の「UAH201B」や垂直偏波対応の「UAH201V」。水平偏波専用で26素子相当の「UAH261」とそのブースター内蔵型「UAH261B」が存在しますが、これらモデルのカラーバリエーションはホワイトとブラックの2色のみになります。
またDXアンテナ独自のUHFアンテナとしては「マイクロマトリックスアレー方式(同社の独自名称)」の採用により、大幅な小型化を実現。アンテナ機器部を耐食性に優れた樹脂ケースにて覆った構造で、高さ15.2センチ、横幅52センチ、奥行き34.8センチ。横長の楔状で雪が積もりにくい形状。
マストの先に設置することで受信感度を確保しやすく、水平。垂直偏波の双方に対応。マスト取付金具は、耐食性の高い塩害対策用の溶融亜鉛メッキ仕様と全体的な耐候性が高い20素子相当の「UAH750」
そして仕様はほぼ同等のモデルで、16素子相当ながらよりシャープな形状で耐風性能を高めた「UAH720(P)」やその前モデルにあたる、14素子相当(現在は販売終了)の「UAH710(P)」。
4素子相当の屋外屋内兼用モデルで、メカニカルなボックス上の本体サイズは高さ5.7センチ、横幅30.7センチ、奥行き12.6センチ。水平・垂直偏波対応で、付属のスタンドにより屋外のベランダや室内設置にも対応できる「US209(P)」など、ユニークなモデルも存在します。
中でも主なモデルである20素子相当の平面アンテナ「UAH201」は、高さ59センチ、横幅22センチ、壁面取り付け時の厚みが11.3センチ。質量はアンテナ本体が1.7キロ、取り付け金具を含めても2.1キロと、同素子数相当では業界でも最小クラスの形状になっています。
外観は、表側の上下に、対称の形で「V」の字と、それを反転させたような溝が入っており、本体中央に「DIGICATCH」と、下部に「DXアンテナ」のデザイン入りロゴが入っています。
受信性能は、受信チャンネルが13chから52chのオールチャンネル帯。動作利得は7.8㏈から9.8㏈(標準値)/7.5㏈から9.7㏈(規格値)。VSWRは2.5以下。前後比は9㏈から18dB。半値幅は75度から84度以下になっています。耐風速性能は50m/s。使用温度範囲はマイナス20度からプラス50度までです。また専用金具で壁面に設置した場合の、方位角の調整範囲は、左右それぞれ60度までになります。
DXアンテナ「UAH201」をはじめとする「UAH」シリーズの平面アンテナにも、背面には同社製のブースターを設置できるスペースが用意されており、ブースターを設置してもスッキリとした背面を実現できます。
総じて「UAH201」は、デザインアンテナとして特別な付加機能はないオーソドックスなモデルながら、コンパクトで基本的な性能、品質が高く、大きなアンテナ角度の調整などが必要なく、アンテナ背面の見た目にそこまでこだわる必要のない現場に適した、高品質でリーズナブルなモデルになります。
またコンパクトで特に付加機能がないことから、屋根裏、天井裏など屋内空間への設置にも適したモデルになります。
当あさひアンテナでは「UAH201」の各カラーバリエーションモデルの本体、基本設置具や部材、白と黒2色の同軸ケーブル。防水処理の料金もセットにした、デザインアンテナ基本設置工事の費用は、25,000円(税込み27,500円)からでご案内いたしております。
また現場の地デジ電波条件、お住まいの建材や空間などの条件が整っており、デザインアンテナの屋根裏、天井裏への設置が可能な場合は、基本的にこの「UAH201」を使用し、追加工事費用はご不要の、上記の基本設置工事費のみでお引き受けいたします。
「UAH201」の設置工事における所要時間の目安も、通常の壁面やベランダ、屋根の上のマスト。また屋根裏、天井裏空間への設置であれば、配線部の施工やブースターなどの設置も含めて、およそ1時間程度。その他のアンテナ、周辺機器の設置や、オプション工事も追加される場合で、さらに30分から1時間程度の所用時間が加算されます。
・おすすめデザインアンテナその3:マスプロ電工・スカイウォーリーミニ「U2SWLC3」シリーズ
~強電界地域専用ながら、室内設置も可能な業界最小のコンパクトモデル!~
マスプロ電工は、日本三大アンテナメーカーの中でも、トップシェアを誇るメーカーであり、デザインアンテナの名称で平面アンテナを販売しているメーカーでもあります。
マスプロ電工製の、現在のデザインアンテナモデルは「スカイウォーリー(SkyWalley)」のブランド名で販売されております。
スカイウォーリーシリーズの主なモデルは、20素子相当・水平偏波モデル「U2SWLA20」で、縦の高さ57.7センチ、横幅21センチ、厚さが本体のみで5.8センチ、壁面取り付け時で11.8センチになります。
質量はアンテナ本体で約1.5キロ、設置金具込みで1.9キロになります。本体のカラーバリエーションは「ホワイト(表記なし)」「ベージュ(BE)」「ブラックブラウン(BB)」「ブラック(BK)」の4色。
受信チャンネルは13chから52chのオールチャンネル帯。動作利得は実力値で7.8㏈から9.8㏈。VSWRは2.5以下。前後比は10㏈から17㏈。半値幅は72度から79度。耐風速50m/s。使用温度範囲はマイナス20度からプラス40度まで。アンテナ出力レベル55㏈以上のエリア用と、他社の同等モデルと比較しても引けを取らない性能を備えています。
他にもスカイウォーリーシリーズには、同じ4色のカラーバリエーションで26素子相当の「U2SWLA26」。またカラーバリエーションは「ホワイト」「ベージュ」「ブラック」の3色ながら、ブースター内蔵型で20素子相当、26素子相当の「U2SWLA20B/26B」。20素子相当で垂直偏波専用モデル、カラーバリエーションは「ホワイト」「ブラック」の2色になる「U2SWLA20V」などのモデルが存在します。
さらにマスプロ電工はデザインアンテナの老舗ともいえるメーカーのため、20素子相当、26素子相当の他にも、独自の特徴やメリットを持つ、さまざまなデザインアンテナ機種を開発しております。
その代表格ともいえるのが、コンパクトモデル「スカイウォーリーミニ(SkyWalley mini)」と、デザインアンテナの進化系で地デジアンテナの第三世代ともいえる「ユニコーンアンテナ」です。
ユニコーンアンテナについては、次の項に解説がございますので、ここでは「スカイウォーリーミニ」についてご紹介いたします。
スカイウォーリーミニ「U2SWLC3」とは、受信性能は3素子相当程度で、現場から電波塔が視認でき、周辺に電波を遮る障害物のない強電界地域専用(アンテナ出力レベル65㏈以上)のモデルですが、そのサイズは、アンテナ本体が高さ36センチ、横幅15センチ、奥行きは5.5センチ(下部3分の1ほどの金具固定部を除く)という、デザインアンテナでは業界最小クラスのコンパクトモデルです。
そのため一般的な住宅の外壁やベランダ、マストへの設置のほかに、付属する据え置きスタンドで、汚水の室内、窓際への据え置き設置も可能になります。
ちなみに壁面取り付け時のサイズは、高さ37.9センチ、横幅15.1センチ、奥行き9.9センチ。専用スタンドへの据え置き時は、高さ38.2センチ、横幅15センチ、奥行き14.2センチになります。
なお質量は壁面取り付け時で約1キロ。据え置きスタンドへの設置で約0.8キロになります
表側の外観は、非常にシンプルな平面の向かって右下に、2本の波のような溝が入り、左下には「MASPRO」「SKYWALLEYmini」と型番名のロゴが、三行で並ぶようにして入っています。
スカイウォーリーミニは、使用できるエリアは強電界地域と限られるものの、よりコンパクトで設置の外観性、および設置の自由度を高めたモデルです。本体のカラーバリエーションは「ホワイト」「ブラック」の2色の他、ブースター内蔵モデルである「U2SWLC3B」も存在します。
住宅の壁面へ設置する際には、金具の位置を左右に付け替えることで、アンテナ本体左右どちらか一方に、扉のように開く形で、左右双方に最大90度の角度調整が可能となっています。
またスカイウォーリーミニの本体ケースは、耐久性や耐衝撃性に優れたABS樹脂の特性に、弾性、耐候性などを強化した素材「ASA樹脂(高機能性スチレン樹脂)」を採用しており、本体が小型軽量になることも含めて、通常サイズのモデルよりも、さらに風雨や雪などの影響を受けにくいモデルになります。
さらにスカイウォーリーミニは、本体が小型であることから、現場の条件によっては、メインの地デジアンテナとは別に、地方局などを受信するサブの地デジアンテナとしての用途も考えられます。
例えば首都圏(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)でも東京都心に近いエリアでは、東京都墨田区の東京スカイツリーからNHK、広域民放を受信しているほか、千葉県では船橋市から千葉テレビ(チバテレ、CTC)を送信する千葉局。埼玉県ではさいたま市桜区からテレビ埼玉(テレ玉、TVS)を送信する浦和局。神奈川県では横浜市鶴見区からテレビ神奈川(TVK)を送信する横浜局など、各県やその周辺エリアにて、それぞれの地方局の電波も受信しています。
しかし上記した地デジアンテナの指向性から、例えば千葉県内でも東京スカイツリーと千葉局の間のエリアなど、双方の電波塔の方向が大きく異なるエリアでは、テレビアンテナを一方の電波塔に向けると、もう一方はアンテナ正面から大きく外れてしまい、双方の電波を受信することは難しくなります。
このような現場であっても、地デジ電波には、電波塔から送信された後、ビルなど障害物に当たって反射する、乗り越えて広がるなどして方向の変わった「反射波」「回折波」なども存在するため、それらの電波を利用することで、一基の地デジアンテナにて、双方の電波を受信できるケースもございます。
もっとも四方が開けた屋根の上に設置されることが多く、後方からの電波をある程度、受信できる性質を持つ八木式アンテナに比べて、特に壁面への設置では後方からの電波をカットされてしまうデザインアンテナでは、反射波、回折波を受信できる可能性が下がってしまう面もございます。
一基の地デジアンテナで、方向の異なる電波塔からの電波を受信することが難しい現場では、メインの地デジアンテナとは別に、地方局用の地デジアンテナなどをもう一基、設置することになります。
そして特に、千葉県、埼玉県、神奈川県などで、各県内の地方チャンネルを送信する電波塔が、スカイツリーとは方向が大きく異なるものの、距離は近く、受信できる電波レベルが強い現場であれば、地方局用アンテナとしてスカイウォーリーミニを採用することで、設置は手軽ながら、安定した受信を実現できます。
当あさひアンテナでは、スカイウォーリーミニ「U2SWLC3」についても、緻密な電波調査で問題なく設置できると確認できた現場であれば、ホワイトとブラックの本体、基本的な設置具や部材、白と黒の同軸ケーブル。防水処理の料金もセットにした壁面などへの基本設置工事を、デザインアンテナの通常モデルと同じ25,000円(税込み27,500円)からでお引き受けしております。
スカイウォーリーミニ「U2SWLC3」設置工事にかかる時間も、壁面やベランダなどへの、ブースターなどの設置も含めた基本的な配線を含む、アンテナ本体のみの取り付け工事であれば、およそ1時間程度が目安となります。
またスカイウォーリーミニ本体については、以下のコラムでも詳しくご紹介しております。
・業界最小デザインアンテナ!マスプロ電工「スカイウォーリーミニ」のメリット・デメリットとは? 失敗しない取り付け例も解説!
・おすすめデザインアンテナその4:マスプロ電工・ユニコーンアンテナ「U2CN」
~デザインアンテナのメリットを備えながら、その弱点を解消した地デジアンテナ第三世代モデル!~
上記の通り、デザインアンテナは従来のアンテナモデルである八木式アンテナに比べて、設置の美観や対候性、耐用年数に優れる半面、主に本体の設置位置から受信感度ではやや弱く、設置できるエリアが主に強・中電界地域と限られる。また該当するエリアでも、周辺の障害物で地デジ電波が遮られる現場では設置できないケースも出る、などの弱点もございます。
そのためデザインアンテナのメリットをお求めのお客様でも、現場の受信レベルを確認した結果、壁面では十分な地デジ電波レベルを確保できないことから、残念ながらデザインアンテナ設置のご対応ができない、という事例もございました。
そのようなデザインアンテナ最大の弱点を解消し、より多くのお客様にデザインアンテナのメリットをご享受していただけるよう、マスプロ電工が開発し、2017年(平成29年)に発売したのが、上記の「ユニコーンアンテナ」と呼ばれる新たな地デジアンテナのモデルです。
マスプロ電工ではこのユニコーンアンテナを、デザインアンテナとほぼ同等のメリットを備えることから、デザインアンテナのバリエーションと位置付けております。
ただ、いわゆる平面アンテナのデザインアンテナとは、その形状や設置位置が大きく異なり、平面型のデザインアンテナにはない特性も実現していることから、八木式アンテナ、デザインアンテナ(平面アンテナ)に次ぐ、地デジアンテナの第三世代モデルとされることもございます。
「U2CN」の型番名を持つユニコーンアンテナ本体は、高さ67.2センチ。横幅14.3センチ。前後の奥行き12.3センチのほぼ円筒形の本体を持つアンテナです。正確には左右の幅がわずかに広く、本体後面は切り落としたような平面になっており、その反対側が受信方向である正面側に当たります。
カラーバリエーションは、つやのない落ち着いたマットな質感の「ウォームホワイト(WW)」と「ブロンズブラック(BB)」の2色になります。
本体正面側の底部は、扉のようにカバーが開く形になっており、内部にマストの先への固定部や、ケーブルの接続端子などが隠されています。またアンテナ真正面に当たる方向のカバーには「UNICORN」「U2CN」「MASPRO」のロゴが三行に並んで記されています。
ユニコーンアンテナ本体の質量は1.5キロで、受信性能は20素子相当。水平偏波専用モデルになり、受信チャンネルは13chから52ch(オールチャンネル帯)。動作利得は5.5㏈から6.2dB(実力値)。VSWRは2.5以下。前後比は3㏈から10dB。半値角は83度から93度と、同じ素子数相当の平面アンテナよりも指向性が低くなっています。使用温度範囲はマイナス20度からプラス40度です。
ユニコーンアンテナの設置方法は、八木式アンテナと同じく、屋根の上に立てたマスト(支柱、ポール)の先端や、壁面の高所、屋根の破風板(屋根の張り出し部)など高い位置に設置したサイドベースに固定されたマストの先になります。
ユニコーンアンテナは、後述する理由により、基本的にアンテナ本体がマストの先端で屋根の上から突き出すようにして固定され、それより低い位置や屋内に設置されることはございません。
ユニコーンアンテナのメリットは、そのスタイリッシュでシンプルな形状から、目立ちやすい高い位置に設置されても装飾のように見え、悪目立ちせず住宅の見た目や景観を乱さない。
また雨風や雪、潮風なども受け流せる形状の本体カバーと、マストの固定部やケーブルの接続部も、本体底部のカバー内部に隠せる構造により、自然環境による経年劣化や角度のズレなどにも強くなり、耐用年数も平面型デザインアンテナとほぼ同等の15年から20年程度になると考えられています。
ここまでは平面型デザインアンテナと比べてもメリットに大差はありませんが、ユニコーンアンテナならではの特性として、基本的に屋根の上などの高い位置に設置されることで、周辺の障害物などに影響を受けにくい分、平面型のデザインアンテナに比べて受信感度が高くなり、平面型デザインデザインアンテナが設置できない現場でも対応できるケースが多くなるという点が、大きな特徴となっています。
ユニコーンアンテナの受信性能そのものは、同じマスプロ電工製、20素子相当の平面デザインアンテナを、受信に適した壁面に設置した場合と、ほぼ同等とされています。
ただユニコーンアンテナは、設置の高さを確保することで、強・中電界地域でも、地デジ電波が遮られて平面型デザインアンテナの壁面設置が難しくなる、高層建築の近隣、住宅密集地などでも、問題なく設置できるケースが非常に多くなるのです。
ユニコーンアンテナは、これまで周辺環境の問題から、デザインアンテナを設置できなかったお住まいでは、福音とも呼べるニューモデルになります。
またマストに固定されるアンテナであるため、同じマストの下部にBS/CSアンテナをセットで設置できる点もメリットと申せます。
一方でユニコーンアンテナにも、いくつかのデメリットは存在します。
第一のデメリットは、屋根の上に設置されるモデルながら、外部から素子が見えない、指向性が低いなどの要因から、同じ20素子モデルの八木式アンテナに比べると、やや受信感度が低くなり、平面型のデザインアンテナと同様、基本的には強・中電界地域向けのモデルになる点がございます。
また現在の最新モデルであるため、平面型のデザインアンテナに比べても、設置費用の総額がやや高額になる。純和風建築など住宅の様式によっては、モダンなアンテナのデザインがマッチせず、住宅の見た目に悪影響を与えることも考えられるなどのデメリットもございます。
当あさひアンテナでは現在、ウォームホワイトまたはブロンズブラックのユニコーンアンテナ本体と、マストなどの基本設置具、同軸ケーブル、防水処理などの料金をセットにした設置工事を「キャンペーン価格」でご案内しております。詳しくは弊社のフリーダイヤル、メールフォーム、LINEアカウントまでお気軽にお問い合わせください。
ユニコーンアンテナの設置方法は、八木式アンテナとほぼ同様になり、本体が小型で取り扱いやすく、角度調整も簡便になる分、施工性が高くなります。
施工時間の目安は、アンテナ本体の設置やブースター設置などを含む配線部の施工を合わせて、約1時間程度になります。
ユニコーンアンテナについては、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。
・地デジアンテナの最先端、ユニコーンアンテナとは? 特徴、メリット、工事費用の相場まで徹底解説!
・外見、寿命、性能すべて優れるテレビアンテナ・ユニコーンアンテナとは? 特徴とメリットデメリットから設置工事の料金まで紹介
・ユニコーンアンテナの特徴と評判、設置工事の費用とは? 地デジ用アンテナ各機種のデザインとメリット、失敗を避ける方法を解説
・台風対策に最適!地デジ「デザインアンテナ」と「ユニコーンアンテナ」とは?
各メーカー別おすすめデザインアンテナ・まとめ
2024年現在、日本の大手メーカーから販売されているデザインアンテナの主要機種、およびオススメモデルは主に以上の機種となります。お気に入りのモデルを見つけることはできたでしょうか?
また、デザインアンテナ設置に適した現場や、そのメリット、デメリット、適切なアンテナ工事業者の選び方や費用の目安などについては、以下のコラム記事でもご紹介しております。
・デザインアンテナ取り付けにおすすめの現場とは? メリットとデメリット、失敗しない工事業者の選び方と費用、料金の相場も紹介
弊社ではデザインアンテナ本体について、上記でご紹介したモデルの他にも、26素子相当モデルや水平偏波専用モデルもご用意しており、現場の条件で可能な限り、お客様のご希望通りのデザインアンテナの設置にご対応いたします。
また地デジアンテナ全般の設置方法、各機種の比較、費用相場や業者選びを含む、地デジアンテナ工事の基礎知識については、以下のコラム記事でご紹介しております。
・地デジの弱電界地域に最適なテレビアンテナの種類と取り付け工事の選び方とは? 強・中・弱の電界地域の調べ方も徹底解説
・地デジテレビアンテナ工事の基礎知識とは? 現場別・取り付け工事の選び方を紹介、おすすめ業者の比較と費用、料金の相場も解説
・屋外用地デジアンテナで最強と呼べるランキングでも人気おすすめモデルの選び方は? アンテナを室内空間に設置する方法も紹介!
・戸建て住宅のテレビアンテナ工事で人気のアンテナ機種は? 料金や工事費用の相場、失敗しない業者の選び方も解説!
・通販で買える新築戸建てにおすすめ地デジ用UHFアンテナの高性能機種は? 素子数や外観などの選び方、可能な工事の費用も解説
・地デジテレビアンテナの種類とは? 地上デジタル放送用UHFアンテナの特徴とモデルの違い、適した工事の選び方を解説!
・地デジ用テレビアンテナ各種類の違いと選び方とは? 戸建て住宅への設置や交換する方法、工事費用はいくらかの相場も解説!
・地デジ用テレビアンテナの種類と選び方とは? アンテナ本体の特徴と価格、設置の費用、業者による工事料金の相場まで解説!
当あさひアンテナでは、本文でもご紹介した通り、国産大手アンテナメーカー製のデザインアンテナ設置をはじめとする、各種アンテナの基本設置工事。およびブースターや分配器など、周辺機器の設置やオプション工事も、アンテナ本体と同様、国産の高品質機材による工事を、使用するメーカーや機材、価格体系とも、本サイトでわかりやすく明記しております。
事前の電波調査、お見積りも「完全無料」で、緻密な調査により現場で可能な工事の中から、お客様のご要望に最適の工事を、業界最安値に挑む見積もり金額でご提示いたします。
他業者との相見積りにもご対応していることはもちろん、お見積もり当日の即日工事、夜間工事にもをご対応できるため、お客様のご都合やお引っ越しのスケジュールなどに合わせたタイミングで、アンテナ工事を実施していただけます。
実際の施工にあたっては、弊社社員スタッフであり、経験、実績とも豊富で高い技術力を磨いているアンテナ職人の完全自社施工により、費用は押さえながら、まず作業部分の綿密な養生からはじめ、受信性能や頑丈なアンテナ設置はもちろん、配線部、目に見えない天井裏などへの機器設置に至るまで、弊社モットー「見えない部分もきれいに」に基づく、丁寧な施工を実践いたします。
作業の完了後には、施工部分をしっかり清掃し、お住まいの各お部屋のテレビで映りを確認、またはアンテナコンセントに届く電波レベルをきちんとチェックして、問題がないと確認できた時点で、工事の完了といたします。
工事料金のお会計も、お客様のお手間を省くべく、現金によるお支払いだけでなく、各種クレジットカードなどのカード類、電子マネーなどでのご精算にも対応しております。
さらに工事後のアフターフォローでは、業界最長クラスとなる、施工日から「10年保証」の長期アフターサービスをご用意しており、お客様には末永いご安心をお約束いたします。
デザインアンテナの設置をはじめとする、アンテナ本体、施工技術とも高品質なアンテナ工事を、業界最安クラスの料金でご希望のお客様、またその他、アンテナ修理や交換などを含むさまざまなアンテナ工事のご相談は、当あさひアンテナのフリーダイヤル、公式サイト内のメールフォーム、弊社LINEアカウントまで、どうかお気軽にお問い合わせくださいませ。