業種別・アンテナ設置工事の標準価格と対応できる工事
業種別・アンテナ設置工事の標準価格と対応できる工事
(家電量販店・ホームセンター・アンテナ工事業者・ハウスメーカー・町の電気店)
ご自宅にて地上波デジタル放送、BS/CS放送などの衛星放送を、テレビアンテナを使ってご覧になっている方は、どのような業者にアンテナ設置の工事を依頼されたか覚えておいででしょうか?
現在、一般住宅へのアンテナ設置工事を依頼する業者には、主に「アンテナ本体を販売している大手家電量販店・ホームセンター」「インターネット上に公式サイトがあるアンテナ工事専門業者」「町の電気店」などの他「住宅の新築時に、ハウスメーカーにテレビアンテナの設置も頼む」といった方法もございます。
そしてこれから住宅を新築される、地デジに加えて衛星放送のアンテナも追加したい、自宅のテレビアンテナが老朽化して具合が悪いので交換したいなど、新しいテレビアンテナの設置を考えておられる方にとっては、どのような業者にアンテナ設置を任せるべきか、お悩みの方もおられるでしょう。
お客様にとって、各業者におけるアンテナ工事で気にかかる点としては、工事費用の安さはもちろん、施工技術の高さや施工の丁寧さ。また設置位置などの要望に対応してもらえるか。工事後のアフターサービス、保証などはあるかといった、総合的なサービスのクオリティだと思われます。
そこで当コラムでは、2022年(令和4年)現在の最新情報として、「大型家電量販店・ホームセンター」「インターネット上のアンテナ工事専門業者」「ハウスメーカー」「町の電気店」のアンテナ設置工事に関して、それぞれの価格相場と、どのような工事、サービスに対応しているか、徹底解説いたします。
このサイトをご覧になれば、価格、サービスの両面で、もっともお得といえるアンテナ工事業者をお選びいただけると思います。
【アンテナ工事に必要な機材の価格】
業者ごとのアンテナ工事費用をご説明する前に、まず一般的なアンテナ工事に必要なアンテナ本体の平均的な価格、またアンテナ本体以外に、アンテナ設置工事で必要な部材、必要となるケースもあるオプション工事についてご説明いたします。
(地デジアンテナ)
まずは地上波デジタル放送を視聴するために必要な、地デジアンテナの一般的な本体価格についてご説明いたします。これは2022年現在、各種インターネットショップから、家電量販店、ホームセンターなどの実店舗による、各種アンテナ本体の販売価格を集めたものです。
現在の地デジアンテナには、主に「八木式アンテナ」「デザインアンテナ」「ユニコーンアンテナ」の3機種がございます。ネット、実店舗における各アンテナの実売価格は以下の通りです。
・八木式アンテナ:4,000円~22,000円程度。
これは戸建住宅の屋根の上などに見られる、魚の骨に似たテレビアンテナで、八木アンテナ、八木・宇田アンテナの別名もあります。地上波アナログ放送の時代から使われるテレビアンテナで、現在の地デジについても高い受信性能を誇る機種です。一方で屋根の上に設置し、風雨などを受けやすいことから、老朽化が進みやすい弱点もございます。
八木式アンテナの価格は、ネットショップなどの最安では4,000円を切るケースから、遠距離用の高性能アンテナは15,000円から20,000以上になることもございます。たた、地デジ電波状態が良好なエリアにおいて一般のご家庭で使用される、標準的な20素子の機種は、おおむね5,000円から10,000円程度の価格になっております。
もっとも古典的なテレビアンテナであることから、多数のメーカーから多くの機種が販売され続けており、この価格差は、アンテナの基本性能による標準価格の差をはじめ、生産メーカーの違い、付属品の有無、またネット、実店舗など販売店による差になります。
八木式アンテナについては、以下の各コラムでも詳細をご説明しております。
・地デジテレビアンテナ界の最長老「八木式アンテナ(八木アンテナ)」とは?特長や設置位置、メリット・デメリットまで解説!
・地デジUHFアンテナのオールチャンネル対応とローチャンネル用とは? テレビが映らない原因と受信レベルを上げる対処を解説!
・地デジ「八木式アンテナ」に適した住宅の条件とは? アンテナ設置工事の特徴や種類を徹底解説!
・屋外用地デジアンテナは八木式アンテナが最強? 人気のデザインアンテナ、ユニコーンアンテナと特徴比較&おすすめの選び方紹介
・デザインアンテナ:5,000円~30,000円程度。
これは2009年頃より普及し始めた、第2世代といえる地デジアンテナで、住宅の壁面などに設置される薄型で軽量の機種です。平面アンテナ、壁面アンテナ、フラットアンテナなどとも呼ばれ、住宅の外観を乱さない他、風雨などの影響を受けにくく、経年劣化を防止できて、故障しにくく寿命が長くなるなどメリットが多く、現在では一番人気の地デジアンテナ機種です。一方、地デジ受信に関しては、地デジ電波状態が悪いエリアでは十分な受信性能を発揮できず、設置できないケースもございます。
普及から十年以上になるため、現在では各メーカーからさまざまな性能、デザイン、カラーの機種が販売されており、価格差については八木式アンテナと同じく、本体の基本性能やデザイン、付属品による標準価格の違い、またメーカーや販売店によるものです。遠距離用などの高性能機種であれば、おおむね15,000円から30,000円程度になります。
デザインアンテナの詳細は、以下の各コラムでもご紹介しております。
・地デジ用テレビアンテナ一番人気のデザインアンテナとは? 価格から工事費用、料金相場、失敗しない業者の選び方まで徹底解説!
・業界最小デザインアンテナ!マスプロ電工「スカイウォーリーミニ」のメリット・デメリットとは? 失敗しない取り付け例も解説!
・デザインアンテナ設置にデメリット? 工事の失敗例、費用や特徴、選び方、ユニコーンアンテナとの比較を解説
・デザインアンテナ工事の失敗例とは? メリット、デメリットから取り付け費用まで解説
・地デジ用テレビアンテナ「デザインアンテナ」の失敗しない取り付け工事とは? 価格や工事費用、料金の相場や業者選びも徹底解説
・デザインアンテナ取り付けでテレビ視聴の失敗例とは? 工事の費用やメリット・デメリット、失敗しない設置方法の選び方まで解説
・地デジ放送テレビ用・デザインアンテナおすすめ機種の選び方は? 人気ランキングから業者の工事費用、価格の相場まで徹底解説!
・人気地デジアンテナ、デザインアンテナのメリットとデメリットとは? その失敗例から、適切な取り付け工事の選び方と費用を解説
・ブースター内蔵の屋外用地デジアンテナとは?テレビ受信レベルが低くなる原因と対処法、低い受信レベルを上げる方法や製品を解説
・ユニコーンアンテナ:6,000円~15,000円程度。
これは近年になって開発された、第3世代ともいうべき最新鋭の地デジアンテナ機種です。ポールの先に円筒状のアンテナ本体を設置したスタイリッシュな形状で、ポール型アンテナとも呼ばれます。
住宅の高所に設置することによる高い受信性能をはじめ、屋根の破風(張り出し部分)や壁面などへの設置も可能。スタイリッシュなデザインで住宅の外観を乱さず、形状から風雨の影響を受けにくく経年劣化も進みにくい、太陽光パネルがある住宅にも設置しやすいなど、八木式アンテナとデザインアンテナ双方のメリットを兼ね備えたアンテナになります。一方、実際の受信性能では八木式アンテナにやや及ばないケースも見られます。
ユニコーンアンテナは登場から比較的、間がない機種になるため、現状では製造するメーカーや機種の幅がやや少なく、メーカーや性能による標準価格の差、また販売店による同機種の販売価格にもそれほどの幅はございません。
ユニコーンアンテナについては、以下の各コラム記事にも解説がございます。
・台風対策に最適!地デジ「デザインアンテナ」と「ユニコーンアンテナ」とは?
・地デジアンテナの最先端、ユニコーンアンテナとは? 特徴、メリット、工事費用の相場まで徹底解説!
・ユニコーンアンテナの特徴と評判、設置工事の費用とは? 地デジ用アンテナ各機種のデザインとメリット、失敗を避ける方法を解説
(BS/CS110度アンテナ)
これは衛星放送であるBS、CS放送を受信するためのアンテナです。BS、CSの衛星放送をご覧になるためには、専用アンテナ設置の他、BS、CSチューナーも必要となりますが、現在のテレビ、レコーダーなどの機器の大半には、最初からBS/CSチューナーが内蔵されております。各種店舗におけるアンテナの実売価格は以下の通りです。
・BS/CS110度アンテナ:10,000円~18,000円程度。
BS/CS110度アンテナは、衛星放送用の人工衛星が位置する東経110度に向けることで、一台でBS放送、CS放送の両方がご覧になれます。基本的な形状、構造はどれも同じパラボラアンテナで、本体色も日光からの紫外線に強い白が多くなりますが、中には紫外線に強い加工を施した、目立たなくスタイリッシュな黒色の機種。またパラボラアンテナのディッシュ(円盤)部分に無数の穴を開けている他、ポールや設置部など各部の強化により高い耐風性能を誇る機種などがあり、やはり性能やメーカー、付属品による標準価格から、店舗による販売価格で差が生じます。
BS/CSアンテナについては、以下の各コラム記事にも解説がございます。
・BS/CSアンテナ(衛星放送用アンテナ)の基礎知識 ~全解説・種類や価格相場、地デジ用テレビアンテナ工事との違いとは?~
・台風対策に最適のBS/CSアンテナ設置方法とは? 究極の高耐風BS/110度CSアンテナ・DXアンテナ「BC453SG」
・衛星放送用バラボラアンテナ・BS/CSアンテナの種類と選び方とは? 地デジテレビアンテナとの違い、家屋への設置工事を解説
・衛星放送用BS/CSアンテナの種類と性能とは? 地デジテレビアンテナとの違い、設置工事の方法から機種の選び方まで解説!
・BS/110度CSアンテナで安定して衛星放送を受信できる設置の場所とアンテナの向きや角度を正確に調整する方法
・自分でDIY取り付けも可能? 衛星放送用BS/CSテレビアンテナのさまざまな設置方法と工事を行う際の注意点
・衛星放送用のBS/110度CSアンテナには電源が必要? BS/CSアンテナにテレビなどの設定で電源を供給する方法とは
(その他アンテナ工事用機器、部材)
上記の各種アンテナ価格は、簡単な部材などが付属品につくこともございますが、基本的には本体のみの価格です。ただ実際のアンテナ設置工事には、もちろん本体だけでなく、屋根馬や支線などの設置用器具、アンテナの支柱になるマスト、ケーブルや接続部など、工事の為に必要となる部材がございます。
これらの部材に関しては、工事業者が各現場での工法に合わせたものを用意することが多く、料金は工事代金に加算される、または業者であれば機材代金をセットにした工事価格になっています。
このような基本の機材とは別に、アンテナ工事の際に必要となることが多い機材で、別途料金が発生するものは主に以下となります。
なお、各機材項目の末尾には、機材に関してより詳しくご説明する関連コラムも掲載しております。
・分配器
住宅の各部屋にあるテレビのために、テレビアンテナからの配線を複数方向に分配する機器のことです。すでにテレビアンテナが設置されている住宅であれば、ほとんどの場合、分配器も屋根裏に設置されています。
・1基のアンテナから家にあるすべてのテレビに電波を送る「分配器」とは? その種類と選び方、分波器などとの違いを徹底解説!
・アンテナ工事の「分配器」とは何?「分波器」「分岐器」との違い
・テレビアンテナへの分配器の設置で、現場の電波レベルや条件に適した選び方と注意点を徹底解説。分波器や分岐器との違いとは?
・テレビアンテナの電波を各部屋に分岐する方法は? 分配器と分波器の違い・接続方法や選び方
・ブースター、アッテネーター
ブースターは、アンテナにより受信できる電波が弱い場合や、住宅内のテレビの台数が多い場合に使用される、テレビ電波を増幅する装置のことです。アンテナ設置工事費の総額は、このブースターの有無により、大きく変動することが多くなっております。
また現場の地デジ電波が強すぎる場合も、逆に受信不良が生じるケースがあるため、その場合は地デジ電波を適切なレベルまで弱めるアッテネーターを設置する必要がございます。
他にも新しいアンテナ設置工事の際、必要になることが多い追加工事には以下のものがあり、多くの場合、別途料金が必要となります。
・テレビアンテナに「ブースター」は必須の機器なのか? その種類と性能、必要なケースを解説【地デジ設置・あさひアンテナ】
・テレビアンテナの「ブースター」徹底解説・前編(基礎知識編)
・テレビアンテナの「ブースター」徹底解説・後編(機種選び・設置編)
・テレビの映りが悪い時に使うアンテナブースターとは? 屋外用・屋内用ブースターの違いと症状別の選び方を徹底解説!
・地デジ用テレビアンテナの受信レベルが低くなる原因とは? ブースターによる対処法など受信レベルを改善する工事の方法を解説!
・テレビ放送の映りが悪い際にアンテナブースターの交換は必要?
・アンテナ撤去、処分。
古いアンテナから新しいアンテナに付け替える場合に、不要となった古いアンテナを撤去、処分する工事費用です。
・テレビアンテナ(地デジ、BS/CS)の交換・撤去(前編・時期編)
・テレビアンテナ(地デジ、BS/CS)およびアンテナ機材の交換・撤去(後編・手順編)
・地方局アンテナ追加。
一般的な地デジ放送のNHK、広域民放とは異なる中継局から発信されることが多いそのエリアの地方局が、一台の地デジアンテナで受信できない場合、地方局を受信するためには、アンテナをもう一台、設置する必要がございます。
・屋根の上などのテレビアンテナを増設する取り付け方法とは? 工事の流れや費用、業者、部屋の端子のDIY設置方法もすべて解説
・混合器設置工事。
地デジとBS/CSアンテナや地方局用アンテナなど、複数台のアンテナを設置した際に、それぞれの配線を一本に変換する機器です。
・地デジ用と衛星放送用、両方のテレビアンテナ設置で工事コスト軽減のため必要な機器、混合器、分波器とは何なのか?
・戸建て住宅のテレビアンテナ工事に必要な配線と分波器の役割とは? 地デジ、BS/CS放送に適した機器の選び方も解説!
・高性能アンテナ設置工事。
電波状態がかなり悪い現場では、通常機種より素子数が多い高性能アンテナを使用することになり、また安定した受信のために設置工事の工夫も必要となります。
これらを総合して、通常、テレビアンテナを設置するために必要な機材、工事費用の総額は以下の通りになります。
・アンテナ本体価格(地デジ、BS/CS、また地方局用の各アンテナ)
・各アンテナの基本設置工事費用。(必要な設置部材の代金)
・分配器、ブースターなどの機材価格および設置工事費用。
・その他、古いアンテナの撤去など、現場ごとに必要な工事費用。
この総額が、ご自宅に新しくテレビアンテナを設置する際に、必要なアンテナ工事費用になります。
2022年分の最新データによる、さまざまな業者を平均した一般的な各種アンテナ工事の費用相場(新規設置の場合)は、
・八木式アンテナ(地デジ):35,000円前後
・デザインアンテナ(地デジ):40,000円前後
・BS/CSアンテナ単体:12,000円~20,000円程度
・4K8K対応BS/CSアンテナ単体:15,000円~25,000円程度
・地デジ+BS/CSアンテナ:60,000円前後
・地デジ+4K8K対応BS/CSアンテナ:80,000円前後
となっております。
【各業者のアンテナ工事費用】
それでは、前述した家電量販店やホームセンター、町の電気店、ハウスメーカー、アンテナ工事業者に、それぞれアンテナ設置工事を頼んだ場合の、一般的な費用についてご説明いたします。
(家電量販店、ホームセンター)
「ジョーシン」「コーナン」など、街中で見られる大手家電量販店、ホームセンターなどでテレビアンテナを購入した場合、そのまま購入したアンテナの工事を依頼することができます。
これら家電量販店、ホームセンターでの工事は、チェーン店ごとにばらつきがございますが、おおむね、
・各種地デジアンテナ設置:16,500円~28,600円程度
・BS/CSアンテナ設置:11,000円~27,500円程度
・ブースター設置:8,800円~44,000円前後
・分配器設置:5,000円~25,300円前後
・電波混合器設置:28,600円程度から
・旧アンテナ撤去工事:3,300円~11,000円程度
・見積もり出張費:0円~8,640円程度
・高所作業費:+4,300円程度
・強化ステン支線:+2,000円程度
となっております。
注意すべき点は、まず各種アンテナ設置費用については、アンテナ本体価格とは別であるケースもあることです。これは各チェーン店によって異なりますが、おおむね地デジアンテナではアンテナ本体価格と工事価格がセット、BS/CSアンテナはアンテナ本体の購入価格とは別途の工事費用であることが多くなります。
基本的にこのアンテナ設置費用の幅は、使用するアンテナ機種や、現場の条件、設置する工法の違いなどによる価格差となります。ただ設置費用の最低価格は、店舗によっては地デジアンテナ設置の最低価格が20,000円程度からなど、大きく差がございます。
またブースターや分配器、混合器の価格差については、店舗ごとの価格差の他、ブースターであれば地デジのみ、地デジやBS/CS、4K8K対応など、機器の性能の差が大きくなります。
その他、チェーン店によっては、出張見積もり費用が無料である場合から、店によっては3,240円、8,640円などの費用が生じるケースもある他、やはりチェーン店によって高所作業費、特別な機材の使用などに別途費用が加算されるケースもございます。
このように大手家電店、ホームセンターでアンテナ設置工事を依頼した場合の概算費用は、地デジアンテナのみの設置から、地デジ、BS/CSアンテナをセットにした設置まで、総合すれば40,000円から130,000円程度になります。
ただこれは多くの店舗をまとめた価格であり、実際には「40,000円から90,000円」「50,000円から100,000円」「70,000円から130,000円」など、チェーン店によって価格帯に差がございます。
またこのような家電量販店、ホームセンターにアンテナ工事を依頼するメリットとしては、アンテナ購入と同時にアンテナ工事を依頼できる。したがって手続きが簡便になる。身近な店舗で相談などがしやすいといった点が挙げられます。
ただこのようなチェーン店は、一部に自社の工事部門をもっているケースもございますが、多くの場合は、各チェーンとは関係のない下請けのアンテナ工事業者が工事を行うケースが大半になっております。
そのため、中間マージンが生じて全体的な工事費用がやや割高になる。施工の品質が下請け業者によって大きく異なる。窓口の店をはさんで施工業者と連絡を取るため、即日工事が難しく、実際の施工まで日数が開く。保証期間が1年程度と短い。家電店やホームセンターで用意しているポイントサービスなど、各種サービスの対象外になるといった点が挙げられます。
(ハウスメーカー)
これはハウスメーカーへの注文で新築住宅を建てられたお客様が、同じハウスメーカーにアンテナ工事を依頼する場合になります。
通常、新築物件にテレビアンテナは設置されておらず、お引き渡し後にお客様がアンテナ工事を進めることになります。ただハウスメーカーによっては、オプションや住宅とセットになった付属設備などにテレビアンテナ設置が含まれていることもございます。
また住宅お引き渡しの前後に、ハウスメーカーからアンテナ業者を紹介されることもございます。
ハウスメーカーからの案内による、各種アンテナ工事価格の相場は、おおむね以下の通りです。
・八木式アンテナ設置:16,000円〜60,000円程度
・デザインアンテナ設置:22,000円〜60,000円程度
・ユニコーンアンテナ設置:32,000円〜69,000円程度
・BS/CSアンテナ設置:16,000円〜44,000円程度
・4K8K対応BS/CSアンテナ設置:33,000円〜64,000円程度
・地デジ+BSCSアンテナ設置:33,000円〜64,000円程度
・地デジ用ブースター設置:15,000円〜20,000円程度
・地デジ+BSCS対応ブースター設置:25,000円〜40,000円程度
完成したばかりの住宅には、当然ながら古いアンテナは存在しません。そのため撤去費用などは不要な半面、配線や分配器、ブースターなど、必要な工事、設備をすべてゼロから設置する必要がございます。そのためトータルの設置費用はやや高額となる傾向がございます。
ハウスメーカーにアンテナ設置をお任せになるメリットとしては、アンテナ設置の他にも、さまざまな作業や手続きが必要となる新居の建築に関して、アンテナ業者を探す手間が省けるという点。工事費用を住宅ローンに含めることができるケースもあるなどの点がございます。
デメリットとしては、ハウスメーカーとアンテナ工事業者の間に中間マージンが生じて、価格的にはやや割高になる点。実際の施工業者によってアンテナ工事の技術にばらつきが出る点などが挙げられます。
(町の電気店)
これは、近年は少なくなっておりますが、町によく見られる個人経営の電気店に、アンテナ設置工事を依頼する方法です。前述した家電量販店、ホームセンター、ハウスメーカーなどのアンテナ設置も、実際はこのような電化店が下請けとして引き受けるケースが多いようです。
このような電化店は日本各地にまだまだ多数、存在する上、店ごとに独自の工事価格を設定しているため、具体的な工事費用の相馬を割り出すことは難しくなっております。
全般的には、家電量販店やホームセンター、ハウスメーカーの価格に比べると、仲介手数料が必要ない分、やや割安であるケースが多い一方、このような店舗は一般的なアンテナ工事の価格相場に疎いため、総額で相場より1、2万円程度、高額になるケースもございます。
このような電気店に依頼するメリットとしては、古くから地域密着の店であるため、地域の情報や電波状態に詳しいことや、近所に位置することからトラブルなどの相談も行いやすいといった点がございます。
一方、アンテナ工事の技術については店舗によって差があり、また最新のアンテナ知識に疎く、使用する機材や工法などが古いこともございます。設置後の保証期間も1年程度と短いか、存在しない場合がある他、このような個人経営の店舗は、大型店舗やネット店舗の伸長により徐々に少なくなっており、閉店、廃業などによってその後のサポートを受けられなくなるケースもございます。
(インターネット上のアンテナ工事業者)
これは、インターネットを検索すれば数多く見つかる、アンテナ工事の専門業者にアンテナ工事を依頼する方法です。近年ではこのような業者が多くなっており、業者間で価格やサービス面について、より高品質を目指す競争が行われております。
一般的なアンテナ工事業者が掲げる、各アンテナ工事の価格はおおむね以下のものになります。
・八木式アンテナ設置:15,000円~18,000円から
・デザインアンテナ設置:20,000円~25,000円から
・ユニコーンアンテナ設置:33,000円~38,000円から
・BS/CSアンテナ設置:15,000円~27,000円から
・4K8K対応BS/CSアンテナ設置:15,000円~33,000円から
・分配器設置:5,000円~10,000円から
・ブースター設置:15,000円~25,000円から
・アンテナ撤去:5,000円~8,000円から
「から」というのは、業者によって違いはありますが、おおむねこの範囲の価格を出発点の基本価格として、現場の条件などによって、価格が変化してくることによります。
また専門のアンテナ工事業者の場合、地デジ、BS/CSの各種アンテナ設置工事に、各種アンテナ本体が付属することが多くなります。さらにフリーダイヤル、メールなどでの概算見積もりから、現地に出張しての電波調査、見積もりまで無料であるケースも多くなります。
アンテナ専門業者にアンテナ依頼を頼むメリットは、専門業者としてアンテナ工事に特化した技術に優れている他、前述の家電量販店、ホームセンター、ハウスメーカーに頼む場合のような中間マージンが生じない。さらに価格、サービス競争で工事費用が全体的に低価格であり、またお客様のご要望に応じる各種工事、長期保証体制などのサービスも豊富なことが挙げられます。
デメリットには、ネット上の業者が多い分、施工技術などにも差がある他、中には質の低い工事や機材を用い、不必要な追加工事を加算するなどで、不当な利益を得る業者もいることです。そのためお客様が、各種工事ごとの価格体系や使用するアンテナ機種、機材のメーカー、型番、その他サービス内容などが明確。実際の対応もわかりやすく明確で、お客様のご要望を最優先とする施行を進めるなど、優良な業者を判断される必要がございます。
例えば当あさひアンテナでは、各種アンテナの基本工事費用(戸建ての料金)として、
・八木式アンテナ設置(DXアンテナ社製、軽量耐水耐風モデル「UA20」使用):15,000円(税込み)
・デザインアンテナ設置(DXアンテナ社製、超薄型モデル「UAH201」使用):20,000円(税込み)
・BS/CSアンテナ設置(DXアンテナ社製、2K4K8K対応「BC45AS」使用):15,000円(税込み)
・分配器設置:3,000円(税込み)から
・ブースター設置:15,000円(税込み)から
・アッテネーター設置:5,000円(税込み)から
・アンテナ撤去:5,000円(税込み)から
と、業界最安水準の価格でお引き受けしております。
また公式サイトのメールフォームから無料Web見積もりにご対応している他、弊社の職人が現場に出張しての電波調査、見積もりも、出張料、調査料なしの無料で実施しております。工事契約にいたらなかった場合のキャンセル料なども一切いただいておりません。
弊社の基本アンテナ工事価格は、各種アンテナ設置に必要となる設置具、支線、ケーブル類などの基本部材と、アンテナ本体への防水加工がセットとなっております。
またアンテナ工事の施工も、お客様のご要望を最優先に、柔軟に対応し、基本設置工事と使用する機材などが大きく変わらない限り、風雨などを避けうる壁面やベランダ内外へのアンテナ設置、屋根裏へのデザインアンテナ設置などの特殊な工事も、追加工費不要、前述の基本アンテナ工事価格でお引き受けしております。
アフターフォローに関しても、業界最長クラスとなる、各種アンテナ設置から10年間の保証をご用意しております。
アンテナ工事の各業者と料金などについては、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。
・地デジ放送、衛星放送(BS/CS)テレビアンテナ工事の現場で必要な「電波調査」の方法とは?
・地デジや衛星放送のテレビアンテナ工事費用がいくらかわかる「見積もり」とは? 業者、会社ごとの設置費用の相場や選び方を解説
・新築などの家屋でテレビアンテナ工事を頼む際のおすすめ業者はどこ? 依頼の流れから費用の相場まで、業者の選び方を徹底解説!
・アンテナ工事会社のおすすめの選び方!業者別の特徴や費用相場を比較&解説
・アンテナ工事の料金はいくら? 業者ごとの相場、必要な工事の選び方
・地デジ用テレビアンテナの本体価格と業者に依頼した場合の工事料金の相場とは? 適切な地デジアンテナ選びと費用の相場を解説!
・テレビアンテナ工事は即日で設置できる? 依頼可能な業者と方法・費用
・新築のアンテナ工事はどこに頼む? 費用から依頼まで、業者の徹底比較&選び方を解説!
・新築のテレビアンテナ工事をどこに頼むか。おすすめの業者の選び方・相場比較・依頼できる施工の種類・費用を解説
・新築住宅のテレビアンテナ設置工事の種類や業者の選び方、費用を解説!【地デジ・あさひアンテナ】
・新築、既存住宅のテレビアンテナ工事はどこの業者に頼むか? おすすめ会社の選び方を、費用から依頼の流れまで徹底比較&解説!
・新築物件、中古物件、修理など各種テレビアンテナ工事を頼むおすすめ業者はどこ? 依頼できる業者選びの比較ポイント徹底解説!
・テレビアンテナ工事の専門業者は他の業者とどう違う? 技術から費用の相場まで比較しておすすめ業者の選び方を徹底解説!
【まとめ】
各種アンテナ設置工事における費用の目安。および業者ごとの工事価格の違いについて、お分かりいただけたでしょうか?
地デジ、BS/CSアンテナをセットにしたアンテナ設置を行い、さらにブースターなど各種機材が必要となる場合、アンテナ工事の総額は10万円近くになることも珍しくはございません。またテレビアンテナはいったん設置すれば、その後10年以上の長期に渡って使い続けるものになります。
テレビ放送はご自宅でもっとも身近な娯楽であると同時に、災害時などにはいち早く情報を得るための基本インフラの側面もございます。
その基礎となるアンテナ工事には、個々の工事費用を積み重ねた総額が低価格であることは勿論、アンテナトラブルが生じにくい高品質な施工技術、施工後の長年にわたって安心できるアフターサービス体制なども重要となります。