新築、既存住宅でテレビアンテナ工事を頼む費用を安くできる業者はどこ? おすすめ会社の選び方、依頼価格の相場を比較&解説!

2023年05月13日

あさひアンテナ アンテナ工事 無料相談
新築や既存の住宅で地デジ、衛星放送のアンテナ工事を行う時に、施工品質を落とさず相場より安い費用で頼める業者、会社はどこ? アンテナ工事を本格的に検討されている方が気にされる、工事価格の相場について、アンテナ工事を依頼できる業者を徹底比較し、品質の高い工事を低価格で頼むことができる業者の選び方をまとめ、解説する記事です。

かつては映画など多くのフィクションにおいて、未来の代名詞とされていた21世紀に入って、すでに20年以上が過ぎております。
この21世紀初頭は、インターネットをはじめとする数々の技術の発展により、かつてはSF映画の世界と考えられていたような物事が、次々と実現しております。昭和の時代からご家庭ではおなじみだったテレビ放送、テレビ機器にもさまざまな変化が起こっています。
まずは20世紀初頭、従来の地上波テレビ放送が、アナログ放送から地上波デジタル放送(地デジ放送)へと変化したことで、テレビ映像のフルハイビジョン(2K、FHD)化による高画質化や大画面化。またデータ放送や双方向通信など、さまざまな機能も追加されました。
そして近年では、衛星放送において「新4K8K衛星放送」がスタートし、市販されるテレビ機器にも4K、8Kテレビが登場。2Kフルハイビジョンよりも格段の高画質化や、テレビのさらなる大画面化が進みました。現在では市販されるテレビ機器において、一定以上の画面の大きさを持つ製品は、ほとんどが4K、8Kテレビとなっております。

このように多くの変化を経たことで、ご家庭におけるテレビの楽しみ方にも変化が生じております。
録画、再生機器もブルーレイディスクをはじめ、4K映像に対応できる「4K ULTRA HD」も登場している他、近年ではテレビ本体に無線LANが内蔵されており、インターネットに接続することで、地デジ、衛星放送のチャンネルだけでなく、ネット上の動画配信サイトを直接、視聴することもできます。
また地デジ、衛星放送のテレビ視聴方法も、アンテナの設置だけでなく、ケーブルテレビ(CATV)や光テレビによる視聴も広まっております。ただやはり現在でも、戸建て住宅におけるテレビ放送の視聴方法としては、住宅に地デジ、衛星放送のテレビアンテナを設置して、テレビ電波を受信する方法が主流と言えます。

そのテレビアンテナも、地デジ化により小型化が実現し、屋根の上に設置する従来の八木式アンテナだけでなく、壁面に設置できるデザインアンテナ。ポール状のユニコーンアンテナなど、機種、設置位置にさまざまな選択肢が登場しております。
そして衛星放送であるBS放送、CS放送を受信するためのBS/CSアンテナも、新4K8K衛星放送のスタートにより、従来の2K対応型から、2K4K8K対応のものへと交換する必要が出ております。さらにこの交換にあたっては、ブースターや分配器など、配線部の機器も交換する必要が出るケースもございます。

戸建て住宅にテレビアンテナを設置するメリットは、長くにわたってお住まいになるマイホームで、設置工事後はほとんど視聴のための費用が掛からず、長期間、安定してテレビを視聴し続けることができるという点です。
ただその反面、特に新築物件では、ご視聴になるテレビ放送に合わせて地デジ、BS/CSアンテナを設置するだけでなく、ブースターや分配器などの機器を含め、各部屋へのアンテナケーブル配線工事を行う必要もあり、アンテナ本体や設置位置などのご希望によっては、初期費用としての工事価格はやや高額になってくることもございます。
お客様にとっては、アンテナ取り付け工事に際して、寿命が長く安定して受信できる高品質な工事を、できるだけ低価格で依頼なさりたいのが正直なところではないでしょうか?

そこで当コラムでは、新築住宅への新規アンテナ設置や、既存住宅での既設アンテナ交換、アンテナ追加設置などの各種アンテナ工事について、質の高い工事を、できるだけ低価格で依頼できる業者について解説いたします。
まずは、新築住宅、既存住宅などで必要となる、さまざまな条件のアンテナ工事と、使用するアンテナ本体、必要な工事についてと。それらの工事を依頼できる業者の解説。さらには各種アンテナ工事を、高品質ながら低価格で依頼できる業者の選び方、そのポイントについて、詳しくご説明してまいります。

目次

地デジ電波と戸建て住宅に設置できる地デジアンテナとは?

現在の地上デジタル放送、いわゆる地デジとは、1953年(昭和28年)にはじまった日本のテレビ放送(アナログテレビ放送)から転換する形で、2003年(平成15年)12月1日に放送がはじまったものです。以降、地デジとアナログ放送が並行する移行期間の後、2011年(平成23年)7月24日に、一部地域を除いてアナログ放送が終了(停波)したことで、日本国内で唯一の地上波テレビ放送となりました。
余談ですが「アナログ放送」とは、デジタル放送である地デジの普及にともない、区別するために使われはじめた呼称であり、デジタル放送の登場以前、アナログ放送が唯一のテレビ放送だった時代は、単に「テレビ放送」と呼ばれていました。いわゆる「レトロニム」の一種と言えます。
このアナログ放送とデジタル放送の違いは、アナログ放送では、放送されるテレビ番組の映像信号をそのまま電波の強弱に変換して送信していたのに対し、デジタル放送では映像信号を「0」「1」の数字に変換して、情報を圧縮して送信しております。
これにより同じ映像を送信するにしても、デジタル放送では電波に乗せる情報量が格段に少なくなり、使用する電波の周波数帯を大幅に少なくすることが可能となりました。それでもアナログ放送時代より送信できる情報量が多いため、テレビ映像のフルハイビジョン(2K、FHD)化、高音質化をはじめ、データ放送、双方向サービスや、ワンセグ放送、マルチ編成など、さまざまな機能を実現できたのです。
他にもデジタル信号であれば、多少のノイズが混入しても情報を復元できるため、ノイズに強いという特性もございます。
このアナログ放送から地デジへの転換は、世界的なアナログ技術からデジタル技術への転換という趨勢に加え、社会で急激に携帯電話が普及したため、それまで有限な公共の資源である、電波の周波数帯の多くを使用してきたテレビ電波において、使用する周波数帯を大きく削減する必要が出たためです。
アナログ放送時代には、テレビ電波として、日本国内のほぼ全域で放送されていたNHK、広域民放では「VHF(超短波)」を、東京都の東京MXなど、一部の都府県で個々に存在する独立放送局が、その都府県内を放送エリアとする地方チャンネルでは「UHF(極超短波)」を使用していました。
しかし地デジ放送では、UHF帯の電波でも470MHz(メガヘルツ)から710MHzまでの周波数帯と、大幅な削減を実現しております。
このテレビ電波を送信する仕組みとしては、地デジもアナログ放送と違いはなく、東京スカイツリーをはじめ、広範囲に地デジ電波を送信する、日本の主要地域に設置された大型の送信所。また距離、地形などの関係で送信所ではカバーできないエリアに地デジ電波を送る大小の中継局など、多数の地デジ電波塔を日本国内の各所に設置することで、国内のほぼ全域に地デジ電波を送信しております。
地デジやアナログ放送の「地上波(テレビ)放送」の名称も、地上にある電波塔より放送電波を発信することに由来しています。
現在の地デジ放送に使われるUHF波の波長は、アナログ放送時代のVHF波に比べるとやや短い、およそ40センチから60センチ程度の長さになります。そのためアナログ放送時代に比べるとやや弱まってはいるものの、建物などの障害物にぶつかっても、ある程度は障害物の向こう側へと回りこむことができます。また電波塔の直近など電波レベルが強いエリアにて、住宅などの建材が金属素材などではなく、電波を通しやすいものであれば、地デジ電波が屋根や壁を通過して住宅内部まで届くこともございます。
ただアナログ放送時代に比べると障害物を乗り越える力が弱まっていることもあり、山地や高層マンションなど大型の高層建築物といった、大規模な障害物の前では、現在の地デジ電波は遮られやすい性質もございます。
このような条件から、地デジ電波を受信できる日本国内でも、電波塔からの距離や、電波を遮りやすい地形、建築物などの周辺環境により、エリアや現場によって受信できる地デジ電波のレベル(強度)が変わってまいります。そして日本国内でも、主に電波塔からの距離と大まかな地形によって、受信できる地デジ電波のレベルでエリアを分類した目安を「電界地域」といいます。
この電界地域は、一般的に、電波レベルを示す㏈(デシベル)の単位で、受信できる地デジ電波レベルが80㏈以上のエリアを「強電界地域」。80㏈から60㏈のエリアを「中電界地域」。60㏈以下のエリアを「弱電界地域」に分類することが多くなります。
ただ電界地域とは、放送関係やテレビアンテナなどの業界で使用される基準であり、法律や学術上の正式な定義ではないため、場合によっては基準となる電波レベルの数値が異なる、また強電界地域と弱電界地域で二分するなど、基準が異なることもございます。
またこの電界地域は、電波塔からの距離や地形を元にした、あくまで大まかな目安にすぎず、例えば強、中電界地域であっても、障害物などの影響で、局地的に受信できる地デジ電波レベルが低下することもございます。他にも地デジ電波レベルは、同じ場所でも一年を通した気候などの変化により6㏈程度の変動が生じる他、悪天候の際にもレベルが低下いたします。
一方で、アナログ放送から地デジ化により、電波の波長が短くなったことにより、地デジアンテナ本体も、アナログ放送時代に比べて小型化が可能となりました。そのため主に屋根の上へと設置される従来の「八木式アンテナ」の他に、壁面などに設置される薄型の「デザインアンテナ」。ポール状で屋根の上に設置しても見た目がよく強風にも強い「ユニコーンアンテナ」をはじめ、室内用アンテナや屋外屋内兼用アンテナなども登場しております。
実際の地デジアンテナ設置においては、これら地デジアンテナ機種のうち、現場の電界地域や電波状態、周辺環境で十分な地デジ受信が可能なものの中から、お客様のご要望に適した機種や設置位置を選択し、取り付け工事を行うことになります。
なお地デジ電波については、他にも地面から位置が高くなるにつれ、受信できる電波レベルの強弱が一定の波のように繰り返す「ハイトパターン」という性質や、携帯電話の基地局などとの「混信」を避けるため、一部地域で波長の角度が異なる地デジ電波が使われ、地デジアンテナ側も対応する必要がある「水平偏波」「垂直偏波」の違いなどもございます。
これら地デジ放送や電波の基礎知識については、以下の各コラム記事にて詳しくご説明しております。
・地上デジタル放送の「地デジ電波」基礎知識
・地デジアンテナ設置に重要となる「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」とは
・徹底解説!強・中・弱の地デジ電界地域に適したテレビアンテナ工事の選び方、調べ方とは?
・地デジ電波の強さと品質を示す「dB」「MER」「BER」とは何か?
・地デジの「水平偏波」「垂直偏波」の違いとは?
・地デジ受信に重要な「ハイトパターン」とは? 地デジアンテナは高いところに設置すべきとは限らない?

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地デジアンテナ:八木式アンテナ/パラスタックアンテナ

八木式アンテナとは、戸建住宅の屋根の上などによく見られる、骨組みのような形状のテレビアンテナです。アナログ放送時代から使われている古典的なアンテナで、現在の地デジ用UHFアンテナは、矢印状の骨組みに短い横棒が数多くついた、魚の骨のような形状になります。
基本的な設置位置は、戸建住宅の屋根の上に立てたマスト(ポール、支柱)の先端になります。ただ他にも専用の設置具を用いて、風雨などを避けやすく目立たない、住宅の壁面。ベランダの内外。軒下から吊り下げるといった取り付け方法も可能です。
八木式アンテナの特徴は、モデルによって「素子数」が異なり、受信性能の幅が広くなる点です。
素子(エレメント)とは、八木式アンテナで言えば短い横棒の部分で、地デジ電波を受信するパーツのことです。八木式アンテナではこの素子数が8素子、14素子、20素子などの幅広いモデルが存在します。
さらにⅩ字型の固定部に複数の素子パーツを使用した高性能素子を用いた「パラスタックアンテナ」と呼ばれる高性能地デジアンテナも存在し、このモデルでは、個々の素子が通常型より高性能であることに加え、27素子、30素子などのモデルもございます。
このようにモデルによって素子のバリエーションが多いことに加え、素子が露出することで受信性能が高まる「素子アンテナ」であること。主な設置位置が屋根の上で障害物に影響されにくいことなどから、現在の地デジアンテナではもっとも高い受信性能を誇り、強電界地域から弱電界地域まで、広範なエリアでご利用が可能です。特に弱電界地域や周辺環境などによっては、住宅の屋根の上に高性能の八木式アンテナを設置する他に、地デジアンテナ取り付けの選択肢がないケースもございます。
一方、八木式アンテナのデメリットとしては、昔ながらの形状で主に屋根の上に設置されることから、住宅のデザイン性や景観を乱してしまう点が挙げられます。
この点から、地域によっては景観地域や高さ制限などの条例により、屋根の上に設置できない場合もある。段違い屋根など屋根の形状によっては、やはり屋根の上に設置できないこともある。屋根の上に太陽光パネルを設置している住宅では、太陽光発電の邪魔になりやすく設置が難しい場合もある。住宅密集地などでは、アンテナの一部が隣家の敷地にはみ出す「越境問題」が発生することもある、といった問題も生じることがございます。
またやはり屋根の上に設置した場合は、風雨や雪などの影響を受けやすい。また海沿いの潮風による塩害。アンテナに鳥が留まり、フンをするなどの鳥害など、自然環境の影響を受けて経年劣化が進みやすく、寿命が短くなる。また老朽化によりアンテナ角度のズレなどが生じやすくなるといったデメリットもございます。
一般的な八木式アンテナの寿命は10年から15年程度とされておりますが、自然環境が厳しいエリアでは10年以下になることもございます。そのためコストパフォーマンス的な問題の他に、老朽化した八木式アンテナは屋根の上で傾き、倒壊、落下する事故などが発生するリスクも考えられます。
ただ自然環境への対策としては、素材の改良による軽量、抗サビ化。表面の防水加工。素子を短くするなどの工夫により、対候性を高めた耐風、防雪、塩害対策モデルなどの八木式アンテナも存在します。

八木式アンテナの価格、設置費用は?

八木式アンテナのもうひとつの特徴は、アナログ放送時代から使われているテレビアンテナであるため、設計や生産、設置の技術が完成されており、本体価格や設置費用がもっとも低価格になる点です。
八木式アンテナの本体価格は、素子数や対候性などその他の付加性能により高額となってまいりますが、14素子の通常モデルでは3,000円台から市販されており、アンテナ工事業者に依頼する場合の設置工事費用も、屋根の上に設置する一般的な基本設置工事の価格では、20素子の通常型八木式アンテナ本体や設置具、ケーブルなどの基本部材込みで15,000円から25,000円程度になります。
ただ上記の通り、屋根の上への八木式アンテナ設置は、外観性や老朽化が進みやすいといった問題が出る他、その他の理由で設置が難しくなることもございます。
その場合には、サイドベースと呼ばれる壁面などへの設置具、その他の固定具を使って、壁面やベランダの内外。また軒下に吊り下げる形で設置するといった方法もございます。
ただこのような設置方法では、地デジ電波を受信できる設置位置、方向が限られる他、通常の設置とは異なる機材や、特殊な工法を使用することから、基本設置費用に、追加の機材費、工費などが加算されるケースもございますので、ご注意ください。
八木式アンテナやパラスタックアンテナの詳細については、以下の各コラム記事にも解説がございます。
・地デジテレビアンテナの長老「八木式アンテナ(八木アンテナ)」とは?
・高利得、高性能な地デジ用パラスタックアンテナ徹底解説
・地デジ放送用テレビアンテナ「八木式アンテナ」に適した住宅の条件とは? アンテナ設置工事の特徴や種類を徹底解説!

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地デジアンテナ:デザインアンテナ

デザインアンテナとは、アナログ放送から地デジ放送への転換期である2009年(平成21年)頃より急激に普及しはじめた、地デジアンテナの第2世代モデルで、アンテナ本体の機器部分を、主に長方形などのケースに収めた、薄型で平面上の機種です。
基本的な設置位置は、住宅の壁面やベランダの手すり部などに設置具を固定し、アンテナ本体をはめ込む形で設置する方法になります。
他にも八木式アンテナと同じく、屋根の上に固定したマストに設置することもできます。また現場の電波状態や住宅の建材、窓の向きなどの条件がよければ、屋根裏や天井裏空間への設置や、強電界地域向けの小型モデルを室内設置するという方法も可能です。
デザインアンテナは壁面やベランダなどへの設置を前提とする地デジアンテナであり、カラーバリエーションも豊富なため、壁面の色に合わせて設置することで、住宅の見た目や景観を乱さない点が大きなメリットとなります。
そのため景観地域や太陽光パネルが設置された住宅でも問題なく設置でき、越境問題なども起こりにくくなります。
さらに形状と取り付け位置から、風雨や積雪などにも影響されにくく、経年劣化を抑えて寿命が長くなりトラブルも発生しにくいという点も大きなメリットであり、現在では地デジアンテナとしては一番人気の機種となっております。
ただ受信性能に関しては、素子を視認できない機種になるため、素子アンテナを基準にした「素子数相当」で表され、強電界地域向けの小型モデルを除けば、20素子相当、26素子相当の二種類のみになります。また八木式アンテナの同素子数モデルに比べると受信性能がわずかに低くなるため、基本的に強電界地域から中電界地域用の機種となります。
さらに主な設置位置が、壁面やベランダなど屋根の上より低い位置に当たるため、電波塔の方向など地デジ電波が届く側の壁面にしか設置できません。また強電界地域や中電海地位でも、高層建築物の近隣や住宅密集地など、障害物により地デジ電波が遮られる現場では、十分なレベルの地デジ電波が受信できないため、設置できないケースもございます。
このようなデメリットを解消するため、デザインアンテナにはブースター内蔵モデルも存在しますが、基本的には電波状態だけでなく、設置する現場の周辺環境によって、設置の可否が左右されやすいアンテナ機種と言えます。

デザインアンテナの価格、設置費用は?

デザインアンテナの価格は、第2世代である分、八木式アンテナよりはやや高価で、20素子モデルでは5,000円強。26素子モデルやブースター内蔵型では10,000円前後から20,000円近くにもなってまいります。
そしてアンテナ工事業者に依頼した場合の、壁面、ベランダなどに通常の20素子相当機種を設置する場合の基本設置工事では、アンテナ本体や基本部材込みで、20,000円から30,000円程度になります。八木式アンテナと比べて極端な高額ではなく、お手頃な価格ともいえますが、ただ26素子相当やブースター内蔵型などのモデルを使用する場合には、その分、工事費用も加算されることになります。
デザインアンテナの寿命については、まだ寿命を迎えた例が少ないため正確には不明ですが、一般的な壁面、ベランダへの設置でおおむね15年から20年以上と考えられております。特にベランダなど手の届きやすい位置ではメンテナンスも行いやすいため、八木式アンテナに比べても、コストパフォーマンス的には十分な価値があるともいえます。
また前述のように設置現場の周辺環境などによっては、デザインアンテナの壁面、ベランダなどへの設置が難しいこともございます。他にもデザインアンテナの設置後、近隣に高層マンションなどの建築物が建造されることで電波が遮られ、受信に障害が生じることもございます。この場合には、八木式アンテナと同じく屋根の上のポールへの設置、移設も可能ですが、外観性や対候性などデザインアンテナのメリットが損なわれるという問題も生じます。
他にも、現場が強電界地域で、住宅の建材や屋根材が電波を遮断せず、太陽光パネルや冬場の積雪もない。屋根裏、天井裏に人が出入りできる点検口や、アンテナ取り付けが可能な空間があるといった条件が揃っていれば、デザインアンテナを屋根裏、天井裏に取り付ける工事も可能となります。
この施工のメリットは、住宅の外観や外装にはまったく影響を与えず、アンテナ本体も自然環境に影響されなくなるため、経年劣化が進みにくくなり、寿命が大幅に伸びるという点になります。なお屋根裏などへの設置費用は、業者によって追加費用が加算される場合と、通常の基本設置工事と同じ価格で設置が可能な場合がございます。
デザインアンテナの特徴やその屋根裏設置などに関しては、以下の各コラム記事で詳しくご説明しております。
・地デジ用テレビアンテナ一番人気のデザインアンテナとは? 価格から工事費用、料金相場、失敗しない業者の選び方まで徹底解説!
・この最小デザインアンテナがすごい!スカイウォーリーミニ(マスプロ電工)
・徹底解説!屋根裏や天井裏にテレビアンテナは設置できる?・デザインアンテナ工事の失敗例とは? メリット、デメリットから取り付け費用まで解説
・デザインアンテナ設置にデメリット? 工事の失敗例、費用や特徴、選び方、ユニコーンアンテナとの比較を解説

地デジアンテナ:ユニコーンアンテナ

ユニコーンアンテナは、2017年(平成29年)に、日本の大手アンテナメーカー「マスプロ電工」社が発売した、地デジアンテナの第3世代モデルで、2023年現在の最新モデルです。形状は約70センチ程度のほぼ円筒形で、マストの先端に固定して設置されます。
商品名も同社の登録商標であり、現状のモデルは20素子相当の「U2CN」のカラーバリエーション、ブラックブロンズ(BB)、ウォームホワイト(WW)のみが存在します。
設置位置は八木式アンテナと同じく屋根の上のマスト。またサイドベースによって屋根の張り出し部(破風板)や壁面の高所に設置したマストの先に立てる形になります。
ユニコーンアンテナのメリットは、そのスタイリッシュな形状から、屋根の上や近い位置に設置しても住宅の外観や景観を乱さない点です。したがって景観地域や太陽光パネルを設置した住宅などでも使用しやすく、越境問題も生じにくいモデルになります。さらにその形状から風雨などを受け流せるため経年劣化が進みにくく、高寿命を期待できるのも大きなメリットです。
そして受信性能に関しては20素子相当のみながら、八木式アンテナと同じく高所に設置できるため、周辺の障害物などに影響されにくく受信感度を確保しやすくなります。したがって住宅密集地や高層建築物の付近などの理由で、デザインアンテナを設置できない現場であっても、ユニコーンアンテナであれば受信感度を確保でき、設置が可能なケースが多くなります。
総じて八木式アンテナとデザインアンテナのメリットを融合した機種になりますが、デメリットとしては、八木式アンテナの20素子モデルからそれ以上の高性能機種には受信性能が及ばず、基本的には強電界地域から中電界地域用の機種となる点。純和風建築など、住宅のデザインによっては外観とマッチしないこともある点。そして最新鋭機種であるため、本体価格が高額になる点が挙げられます。

ユニコーンアンテナの価格、設置費用は?

前述の通り、現状でのユニコーンアンテナのデメリットは、最新機種であるため地デジアンテナでは、本体価格や設置費用がもっとも高額になるという点です。インターネットショップなどでのユニコーンアンテナの販売価格は、おおよそ8,000円程度から15,000円程度です。またアンテナ工事の専門業者に依頼した場合の、アンテナ本体や基本部材を含むユニコーンアンテナの基本設置工事は、33,000円から40,000円程度の価格になります。
なおユニコーンアンテナの設置費用に関しては、どの設置位置も基本的に、屋根の上に近い高所となるため角度調整も行いやすく、使用する設置具によって多少の機材費が加算されるケースもございますが、設置位置や工法による大きな変動はございません。
またユニコーンアンテナの寿命も、新しいアンテナであるため正確なところは不明ですが、デザインアンテナと同等の15年から20年程度と考えられております。外観性と対候性、受信性能を兼ね備え、長年にわたって使用できることを考慮すれば、設置費用はやや割高でも価値のある地デジアンテナと申せます。
なおユニコーンアンテナの詳細については、以下のコラム記事でも解説しております。
・地デジアンテナの最先端、ユニコーンアンテナとは? 特徴、メリット、工事費用の相場まで徹底解説!
・台風対策に最適!地デジ「デザインアンテナ」と「ユニコーンアンテナ」とは?

衛星放送の電波とBS/CSアンテナで受信する仕組みとは?

現在の日本における衛星放送は、地上より約35,786キロの上空に当たる赤道軌道上の宇宙空間で、地球の自転にあわせて周回しているため、地上からは静止して見える人工衛星(静止衛星)より、常に日本国の全域へと、スポットライトを当てるようにしてテレビ電波を送り続ける放送形式になります。
衛星放送は、一基の人工衛星から日本全域などの広範囲に効率よく大容量の情報を送信できる。また地球上の建物や地形などの障害物、災害などに影響されず、安定した放送が可能となるという点がメリットと言えます。
日本の衛星放送では、人工衛星より送信される電波として、マイクロ波の一種「SHF(センチメートル)波」のうち、周波数帯が12GHz(ギガヘルツ)前後の12GHz帯と呼ばれる電波を使用しております。この電波は、波長が25ミリ前後の長さになります。
電波は周波数が低いほど音の性質に、高くなるほど光の性質に近づきます。12GHz帯の電波になると、光のように直進性が高くなるため、人工衛星から送信される衛星放送の電波に適しているのです。
ただ12GHz帯の電波は、その光に近い性質から、直進性が強い半面、些細な障害物にも遮断されやすいという弱点もございます。そのため、受信のためにはBS/CSアンテナの側を、人工衛星が位置する主に東経110度へと正確に向けて電波を正面から受け止める必要がございます。このアンテナ角度は、ミリ単位のズレでも受信に支障が生じることがございます。
さらに人工衛星とアンテナを結ぶ電波の通り道に、建物や山地などはもちろん、樹木や電信柱、電線、洗濯物などのわずかな障害物が発生しただけでも、波長の短い電波が遮断されてしまい、アンテナ側で受信不良が生じることもございます。
他にも、人工衛星から日本全体をライトで照らすように直進的な電波を送信しているため、国内の中心部に比べて人工衛星から遠くなる国内の北部や南端部、離島部などでは、距離による減衰で衛星放送の電波レベルが弱まります。
また電波、特にマイクロ波は水分に吸収されやすい性質もあるため、地上で衛星放送の波長(25ミリ)に近い大粒の豪雨や降雪があった場合には、電波が雨や雪に吸収され、乱反射も発生してやはり受信不良が起こります。これを「降雨減衰」「降雪減衰」といいます。
日本の衛星放送は「BS放送」「CS放送」の二種類がございます。また2018年(平成30年)には、このBS放送、CS放送にそれぞれ4K、8Kのチャンネルが追加される形で「新4K8K衛星放送」もスタートしております。
「BS放送」とは、放送衛星(Broadcast Satellite)」を使用した衛星放送のことで、現在は東経110度に位置する放送衛星を使用しており、ます。NHK、広域民放をはじめとする無料チャンネルと、月額契約が必要な有料チャンネルがあり、地デジ放送と同じく、BS/CSアンテナを設置することで不特定多数の方々が視聴できる放送です。
「CS放送」とは、通信衛星(Communication Satellite)による衛星放送です。もともとは企業や事業者に向けた通信を想定したものでしたが、1989年(平成元年)の放送法改正により、一般世帯を対象にした放送事業も可能となりました。
現在のCS放送は、放送事業者と契約を結んだ視聴者を対象とする放送であり、そのチャンネルの大半が有料チャンネルとなっており、BS放送をはるかに上回る、多彩かつ細分化されたジャンルの多チャンネルが特徴です。事業者と契約した視聴者は、1チャンネル単位でお好みのチャンネルを選択して契約、視聴することができます。
現在のCS放送には、東経110度に位置する通信衛星を使用して、80近いチャンネル数を放送している110度CS放送「スカパー!」と、東経124度、128度の通信衛星を使用し、130以上のチャンネルが、4Kチャンネルを除いてすべてハイビジョン放送である、124度/128度CS放送「スカパー!プレミアムサービス」がございます。
そして「新4K8K衛星放送」とは、前述の通り、BS放送、CS放送に4K、8K対応のチャンネルが追加されたものです。したがってBS、CS放送を視聴できる環境が整っていれば、有料チャンネルの契約などを除いて、新4K8K衛星放送を視聴するために、特別な契約や料金などの必要はございません。
ただBS/CSアンテナで衛星放送をご覧になっている場合、新4K8K衛星放送がスタートする2018年以前に設置されたBS/CSアンテナや配線部の機器では、4K8K放送をすべてご視聴になるためには、アンテナ本体や機材の交換が必要となるケースもございます。
これは従来の2K衛星放送と、新4K8K衛星放送の大半のチャンネルで、使用される電波が異なっているためです。
従来の2Kデジタル放送であるBS、CSの衛星放送では、放送電波として、右回りに螺旋を描いて走る「右旋円偏波」が使われていました。
しかし新4K8K衛星放送を開始するにあたり、この右旋の電波では、新しく追加される4K、8Kのチャンネルに割り当てることができる、未使用の周波数帯が不足したのです。
そこで、右旋の電波でまだ使用できる周波数帯には、BS放送でも基幹的な放送となる、NHK、広域民放の無料4Kチャンネルを割り当て、それ以外の4K、8Kチャンネルには、新たに左回りの螺旋で送信される「左旋円偏波」を導入し、その周波数帯を割り当てたのです。
ただ左旋の電波は、右旋の電波に比べて周波数帯が高いため、それ以前の右旋の電波に対応する2K衛星放送用のBS/CSアンテナでは受信できません。したがって、BS放送のNHK、広域民放の4Kチャンネルを除いた、すべての4K8K放送のチャンネルを受信するためには、まず右旋と左旋どちらの電波も受信できる、2K4K8K対応のBS/CSアンテナが必要となります。
また人工衛星から送信される12GHz帯の電波は、BS/CSアンテナで受信する際、アンテナのコンバーターで、テレビ電波に適した周波数帯に変換されます。このときも、左旋の電波は従来の右旋の電波よりも高周波数帯に変換されるため、配線部のアンテナケーブル(同軸ケーブル)やブースター、分配器などの機器では、的確に送信できないことがあり、これら配線部や各種機器も4K8K(3442MHz)対応型に交換する必要が出るケースもございます。
新4K8K衛星放送を含む衛星放送におけるテレビ電波の解説については、以下のコラム記事でも詳しくご説明しております。
・衛星放送(BS放送・CS放送)の「テレビ電波」基礎知識
・新4K8K衛星放送とは? 4K、8Kテレビの購入後に必要なアンテナ工事と費用の相場、おすすめ業者の選び方まで徹底解説!
・「新4K8K放送」を視聴するためのアンテナ工事、配線について徹底解説!
・「新4K8K衛星放送」ご視聴に必要な機器・完全チェック解説! テレビで全4K8Kチャンネルを見るための機材とは?
・2K放送と4K、8K放送の違い

戸建て住宅に設置できる衛星放送用BS/CSアンテナの種類とは?

上記の衛星放送の電波を受信する衛星放送用BS/CSアンテナは、アウトドア用、車載用などの特殊なモデルを除いて、いわゆるパラボラアンテナの一種類のみになります。
パラボラアンテナとは、内部が放物局面を描く皿状の円盤「放物面反射器(反射器)」をもつアンテナで、名称も「放物線」を意味する「パラボラ(parabola)」に由来します。
衛星放送用のBS/CSアンテナでは、反射器は「ディッシュ(Dish:皿)」とも呼ばれ、ディッシュを人工衛星の方向へと正確に向け、直進する12GHz帯の電波を正面から受けとめて反射させ、アームによってディッシュ中央付近に固定されたコンバーター(変換器)の一次放射器に集めます。
このコンバーターで12GHz帯の電波をMHz帯の電波へと変換します。これは12GHz帯の電波をそのままケーブルへと送信すると、減衰(電波の弱まり)量が非常に大きくなるためです。このとき、従来の2K衛星放送とBSの一部4Kチャンネルの電波である右旋円偏波は「1032MHzから2072MHz」。大半の4K8K放送の電波である左旋円偏波は「2224MHzから3224MHz」の周波数帯に変換されます。
このMHz帯の電波が、住宅内のケーブル配線で、ブースターや分配器、アンテナコンセントなどを経由して、適切な電波レベルで各部屋のテレビなど受信機器のチューナーへと送られることで、衛星放送を視聴できるのです。
なおBS/CSアンテナのコンバーターは、電波の周波数帯を変換する電子機器であるため、電源が必要となります。この電源は、ケーブル配線部で同じく電源に接続されるブースター。またはテレビなどのチューナー端子から、ケーブルを通電してアンテナ側へ給電されます。
現在の一般的なBS/CSアンテナは、人工衛星が同じ東経110度に位置するBS放送、および110度CS放送(スカパー!)の電波を受信できる「BS/110度CSアンテナ」になります。
このBS/110度CSアンテナには前述の通り、右旋と左旋の電波、すなわち2K衛星放送および新4K8K衛星放送をすべて受信できる現在の機器、2K4K8K対応BS/CSアンテナと、2018年以前の旧式で、右旋の電波、2K衛星放送と一部のBS4Kチャンネルしか受信できない2K対応BS/CSアンテナがございます。
またBS/110度CSアンテナとは別に、124度/128度CS放送「スカパー!プレミアムサービス」用として、プレミアムサービス専用アンテナや、一基でBS放送と110度、124度、128度すべてのCS放送を受信できるマルチアンテナが存在します。
BS/110度CSアンテナは、基本的な設計、構造はどのメーカーやモデルの製品も同じであるため、どの製品であっても、受信性能に大きな違いは存在しません。ただディッシュサイズの違いをはじめとするいくつかのバリエーションがございます。
BS/CSアンテナのディッシュサイズは、電波をキャッチする部分の直径「有効直径」のセンチ数で表され。一般住宅向けの基本モデルである45型(45センチ)から、小規模集合住宅向けの共同受信用や、戸建住宅で受信性能を高める場合に使用する50型、60型、75型。またマンションなど大型集合住宅向け共同受信用、90型、120型がございます。
その他のバリエーションとしては、BS/CSアンテナの基本色である太陽光に強い白色系の他、直射日光に強い塗料を使用した黒などカラーバリエーション。ディッシュをパンチングホール仕様にした他、各部の強化により、激しい台風などにも高い抵抗力を発揮する高耐風モデルなどが存在します。
BS/CSアンテナ本体についての詳細は、以下の各コラム記事でもご説明しております。
・BS/CSアンテナ(衛星放送用アンテナ)の基礎知識
・台風対策に最適! 究極の高耐風BS110度CSアンテナ「BC453SG」(DXアンテナ)
・衛星放送用バラボラアンテナ・BS/CSアンテナの種類と選び方とは? 地デジテレビアンテナとの違い、家屋への設置工事を解説
・衛星放送用BS/CSアンテナの種類と性能とは? 地デジテレビアンテナとの違い、設置工事の方法から機種の選び方まで解説!

BS/CSアンテナの価格、設置費用は?

戸建て住宅にBS/CSアンテナを設置する場合の主な設置位置は、基本的に地デジアンテナとのセット設置であり、ケーブル配線などをまとめるため、できるだけ近い位置に設置されます。
八木式アンテナ、ユニコーンアンテナとのセット設置では、屋根の上など高い位置で、地デジアンテナと同じポールのやや下部にBS/CSアンテナが設置されます。この場合は、正確に人工衛星の方向へと向ける必要があり、ミリ単位のズレでも受信感度が大きく低下することがあるBS/CSアンテナの角度調整が行いやすい。また周辺の障害物などにも影響されにくいというメリットがございます。
他にも、東経110度の方向に向けることができ、その方向に障害物が存在しないという条件が揃っていれば、南側や西側を向いた壁面へサイドベースで設置する。ベランダの手すりや内部に固定するといった方法もございます。この場合は受信感度さえ確保できれば、風雨を避けて経年劣化やトラブルを軽減でき、住宅の外観性も向上する。メンテナンスを行いやすいなどのメリットがございます。
また衛星放送の電波は障害物で遮断されやすいため、BS/CSアンテナの屋内設置は難しくなりますが、東経110度の方向を向き、シンプルな透明ガラスで12GHz帯の電波が通過しやすい大きな窓があるなど、条件が整った部屋があれば、BS/CSアンテナを専用の自立スタンドに立て、窓際に据え置き設置することも可能です。
ただいずれにせよ、BS/CSアンテナの設置位置は、アンテナの方向を東経110度へとミリ単位で正確に向け、しっかりと固定することができる。さらにアンテナを向けた東経110度の方向に、電波を遮断する障害物が存在しない。また設置後も障害物が発生する可能性が低い、といった点が絶対条件になります。そのためこの条件に該当するかどうかで、各現場にて設置位置が制限されることもございます。
現在、一般的な45型2K4K8K対応BS/CSアンテナの販売価格は、7,000円から13,000円程度です。価格差については、メーカーやモデルの他、アンテナ本体のみと設置部材とのセット製品などの違いも関係します。
そしてアンテナ工事業者に、地デジアンテナとセットで通常のBS/CSアンテナ設置を依頼する場合の一般的な基本工事費用は、15,000円から25,000円程度になります。またディッシュサイズが大型モデルや高耐風モデルなど、特殊なモデルを選択する場合は、本体価格に応じて、工事費用もやや割高になってまいります。

アンテナ工事に必要となる各種機材やオプション工事とは?

上記の各種アンテナ機器の工事でご紹介した「基本設置工事」とは、各種アンテナを設置して屋内まで配線を引き、一台のテレビなど受信機器に接続するだけの、最低限のシンプルな工事を指します
ただ現在の戸建住宅では、住宅内に少なくとも三台以上のテレビが設置されることも一般的になっております。そのため各種アンテナ本体の設置時には、アンテナ設置工事以外にも、テレビ電波レベルを必要な強度にまで増幅するブースター。各部屋のテレビにテレビ電波を分配する分配器など、必要に応じた各種機器の設置工事が必要となります。
各機器について詳しくは以下の項でご説明いたしますが、新築物件の場合は、基本的にアンテナおよびアンテナ配線の機材が何も設置されていないため、必要なアンテナ本体の設置工事費および、配線部の機器の設置工事費用、その他必要な工費、機材費をすべて足した費用が、アンテナ工事費用の総額となります。
すでにアンテナが設置されている既存の住宅で、アンテナの交換や追加設置を行う場合は、地デジ、BS/CSアンテナなど同じアンテナを新品に交換する場合であれば、配線部などは流用できるため、既設アンテナの撤去・処分費用と、アンテナの設置費用のみで済むことが多くなります。
ただ地デジアンテナのみの住宅にBS/CSアンテナを追加設置する。旧式の2K対応BS/CSアンテナを2K4K8K対応型に交換するなどの場合は、配線部のケーブルおよび機器が、新しく追加されたBS放送やCS放送、また新4K8K衛星放送の電波に対応できる必要があり、場合によってはこれらの機器、ケーブル部などの交換も必要となります。
以下の項では、アンテナ工事の際に必要となる、各種機材設置その他のオプション工事と、それらが必要になるケースや、一般的な費用相場についてご説明してまいります。

ブースター・混合ブースター/混合器設置

「ブースター(増幅器)」とは、アンテナで受信したテレビ電波レベルを増幅する装置です。中電界地域から弱電界地域など地デジ電波レベルが弱い現場の他、住宅内に三台以上のテレビを設置する場合にも必要となり、現在では事実上、アンテナ工事においては設置が必須となる機器です。
また、「混合器」とは、主に地デジとBS/CSアンテナなど、住宅に二基以上のアンテナを設置する際に、各アンテナからのケーブルおよび電波を一本の同軸ケーブルにまとめ、電波を混合する装置です。これにより使用するケーブルの長さや設置機器を少なくでき、配線のシンプル化で工事費用の総額やトラブルのリスクを抑えることができます。
なお混合器に関しては、現在では地デジとBS/CSアンテナを設置する場合、双方の電波に対応して、混合器の機能も持つ「UHF/BSCS混合ブースター」を使用する例が多いため、混合器を単体で設置することは少なくなっております。
また混合器や混合ブースターで一本のケーブルにまとめた地デジ、衛星放送の電波は、テレビなどの受信機器に接続する前に、それぞれの電波を再度、二本のケーブルに分離する「分波器」を配置して、テレビ側の地デジ、BS/CSのチューナー端子へと接続します。
アンテナ工事で主に使用される、電波の増幅性能が高い屋外用ブースターの本体価格込み設置工事費用は、地デジのみ対応の「UHF帯ブースター」が20,000円から30,000円程度。前述した「UHF/BSCS混合ブースター」が25,000円から35,000円強になります。
また混合機の本体価格を含む設置費用は、15,000円から30,000円程度です。
なおブースターおよび混合器については、以下のコラム記事でも詳しく解説しております。
・テレビアンテナの「ブースター」徹底解説・前編(基礎知識編)
・テレビアンテナの「ブースター」徹底解説・後編(機種選び・設置編)
・テレビアンテナの「ブースター」は必ず必要なのか? 【地デジ設置・あさひアンテナ】
・テレビ放送の映りが悪い際にアンテナブースターの交換は必要?
・地デジ用と衛星放送用セットのテレビアンテナ設置には必須!「混合器」「分波器」とは何なのか?

分配器設置

「分配器」とはアンテナからブースター、混合器などを経由して一本化されたケーブルを入力端子に接続し、複数の出力端子からケーブルを通じて、各部屋のアンテナコンセントへと、テレビ電波を等分のレベルに分配する装置です。例えば200㏈の電波を4分配すると、個々の分配先では50㏈の電波レベルになります。ただ正確には接続端子や分配器本体を経由することで、わずかに電波レベルの減衰が生じます。
この分配器の種類には、7分配を除いて2分配から8分配までの分配数がある他、テレビなどのチューナー端子からBS/CSアンテナ側へと給電する方式での使い分けとして「一端子通電型」「全端子通電型」があり、それぞれ価格に違いが生じます。
アンテナ工事の際、分配器の本体価格を含む設置工事費用は、使用する分配器の分配数や種類でも変わってまいりますが、おおむね5,000円から30,000円強になります。
なお分配器についての詳細は、以下の各コラム記事でも解説しております。
・ご自宅のすべてのテレビに電波を送る「分配器」とは? その種類と選び方を徹底解説!
・アンテナ工事の「分配器」とは何?「分波器」「分岐器」との違い
・テレビアンテナへの分配器の設置で、現場の電波レベルや条件に適した選び方と注意点を徹底解説。分波器や分岐器との違いとは?
・テレビアンテナの分配器の設置・接続、交換方法と注意点
・テレビアンテナの電波を各部屋に分岐する方法は? 分配器と分波器の違い・接続方法や選び方

アンテナケーブル、アンテナコンセント端子交換

プロの専門業者にアンテナ工事を依頼する場合、アンテナケーブルは一定の長さであれば、アンテナ工費費用に含まれます。またアンテナコンセント端子への接続を含めた配線も、工事とセットになることが多くなります。
ただこのケーブルについても、配線時期が古いものの場合は、BS、CS放送や新4K8K衛星放送の電波に対応できないこともございます。またアンテナコンセントの端子も、新4K8K衛星放送をご視聴になる場合には、電波の漏洩や混入が起こりにくい「高シールド仕様」のものを用いる必要がございます。
そのため、地デジアンテナのみや、旧式の2K対応BS/CSアンテナを設置している住宅で、2K4K8K対応のBS/CSアンテナの追加、交換などを行って新4K8K衛星放送を視聴する場合には、これらケーブルをはじめ、ブースターや分配器などの機器も、4K8K(3442MHz)対応の機器へと交換する必要がございます。
業者によっては、このケーブルやアンテナコンセント端子の交換に、費用が発生するケースもございますのでご注意ください。
各テレビ放送に対応できるアンテナケーブルやアンテナコンセント端子などの詳細は、以下の各コラム記事をご参照ください。
・テレビ放送(地デジ、衛星放送BS/CS、4K8K)に合わせたテレビアンテナケーブルの種類と選び方、徹底解説!
・テレビ放送や機器に合わせたアンテナケーブル(同軸ケーブル)の種類と選び方、徹底解説!
・アンテナとテレビを結ぶアンテナケーブル、その種類と性能を徹底解説!
・部屋にあるテレビアンテナ用コンセントの交換、増設方法は? 工事の方法から耐用年数、端子の種類まで徹底解説!

既設アンテナ撤去・処分

すでに地デジ、BS・CSなどのテレビアンテナが設置されている既存の住宅で、アンテナ交換工事を行う場合には、まず既設のアンテナの撤去と処分が必要となります。通常、不要となったテレビアンテナの処分には、粗大ごみの処分費用など、自治体によって費用が発生します。
アンテナ工事業者に撤去と処分を一貫して任せる場合には、5,000円から8,000円程度の費用が必要となりますが、新規設置に伴う既設アンテナの取り外しからアンテナ本体の処分までを、一貫して任せられるため、手間や費用の両方でお得と言えます。

その他、オプション工事

一般的なアンテナ設置工事で必要となる工事の種類および費用は、以上の通りです。
ただ業者によっては、各種工事にあたって、別途に機材の費用や特殊作業費が発生することもございます。
一例としては、八木式アンテナやBS/CSアンテナを壁面設置する場合の機材、サイドベースの費用。また三連梯子が必要となるような高所作業費や、デザインアンテナを屋根裏空間に設置する場合の作業費などになります。
これら各種作業費用については、同じ作業でも業者によって、加算される業者と不必要な業者がございますので、お見積もりの際などに確認されることをおすすめいたします。

テレビアンテナ工事を依頼できる業者の種類とは?

以上のような各種のアンテナ工事を依頼できる主な業者としては、現在では「アンテナ本体を販売する家電量販店・ホームセンター」「新築住宅を建築したハウスメーカー」「町の個人経営電気店」「アンテナ工事の専門業者」が挙げられます。
他にも、引っ越し業者のオプションで、引っ越し前の住宅に設置されていたアンテナを新居に移設する。またさまざまな工事、作業を請け負う便利屋の類や、マッチングサイトに依頼するという方法もございますが、一般的とは申せません。
以下、各種業者にアンテナ工事を依頼する上で、質の高い工事を低価格で依頼するためのポイントと、各業者における工事価格やメリット、デメリットを解説してまいります。

低価格で高品質なアンテナ業者を選ぶポイント1:下請けを使わない自社施工の業者であるか?

上記の各業者でもご説明した通り、家電量販店やホームセンターなど依頼を受け付ける店舗と、実際に施工を行う業者が異なる場合は、仲介手数料などの中間マージンが生じ、どうしてもアンテナ工事費用の総額が割高になります。
またこういった下請け業者は、アンテナ工事が専門ではなく、エアコン設置など電気工事を全般的に行う業者であることが多いため、アンテナ工事に関する専門知識が少ないことも多く、担当する下請け業者によって、施工の品質が大きく変わってくるという難点もございます。
そのためおすすめの業者としては、やはり、アンテナ工事の専門業者の中でも、下請け業者を使用しない完全自社施工の業者が適しているといえます。完全自社施工の業者であれば、施工の品質が安定しているというメリットもございます。
アンテナ工事業者の中でも、自社施工の業者は、公式サイトに「完全自社施工」と明記していることが多いので、ご確認されるとよろしいでしょう。

低価格で高品質なアンテナ業者を選ぶポイント2:現地の電波調査や見積もり料金が無料か?

アンテナ工事の前には、ご自宅などアンテナ設置の現場で、現場で地デジ、衛星放送の電波が受信できる位置や、電波のレベルを確認する電波調査。および施工するアンテナ工事の内容とその価格をお客様にご提示する見積もりが行われます。
家電量販店などの下請け業者、また一部のアンテナ工事業者では、この電波調査や見積もりの出張料金が発生する他、出張自体は無料でも、見積もり後にアンテナ工事を行わなかった場合に、キャンセル料が発生する場合もございます。
特にホームセンターなどの下請け業者の場合は、例えば屋根の上で電波が受信できると確認できれば、他の位置での電波調査を行わず、そのまま見積もりに入るなどのケースもあり、アンテナの設置位置を選べないこともございます。
出張料やキャンセル料が発生する業者に依頼した場合、見積もり結果に満足できずキャンセルしても余計な費用が掛かることもあり、中には価格や施工内容に満足できずとも、仕方なくそのまま依頼したというお客様の声も聴かれます。
一方、アンテナ工事専門業者の中には、電波調査や見積もりを、出張料、キャンセル料なども含めた完全無料で行う業者も存在します。
このような業者に依頼すれば、万が一、見積もり内容に満足できずキャンセルする場合にも、余計な費用はいっさい発生しません。
また業者側も見積もり内容にご満足いただけるよう、住宅内のさまざまな位置で丁寧に電波調査を行い、お客様のご要望に適した多彩なアンテナ工事を提案する他、見積もり価格もできるだけ低価格に抑える傾向がございます。電波調査、見積もり費用が完全無料の業者は、それだけでも一定の信頼が置けるといえます。

低価格で高品質なアンテナ業者を選ぶポイント3:相見積もりに対応できるか?

工事までの日程に余裕がある場合には、上記した電波調査や見積もりが完全無料の業者を複数、選んで「相見積もり」を依頼するのも、高品質なアンテナ工事を低価格で依頼する方法のひとつです。
複数の業者に見積もりを依頼し、その見積もり結果を比較することで、各業者の施工内容や価格が適正であるかを確認することができます。この相見積もりに対応できるという点も、その業者が自社の施工技術と価格に自信を持っている証と言えます。
なお見積もり内容を比較する場合には、ただ工事の総額費用だけでなく、施工内容や使用する機材などを確認して、コストパフォーマンスのよい価格であるかをご判断ください。
業者によっては工事価格は多少、割高でも、そのぶん高品質な施工や機材を使用する場合もございます。逆に見積もりでは他業者より大幅な低価格を提示しながら、施工時に見積もりにない工事や機材を追加して、見積もりより高額な費用を請求する悪質な業者も存在します。そのためお見積もりの際には、各業者に、まず見積もりにない費用が加算されることはないか、しっかりと確認されることが重要です。
また各社の見積もりが出た後に、ほぼ同品質の施工で、ある業者の見積もり価格が、他の業者より割高であった場合には、その業者に交渉することで、他業者よりさらに低価格な再見積もりを提示してくれることもございます。
このように相見積もりは、工事の価格、内容が適正であるかを確認できる上、高品質な工事をより低価格で依頼するために、非常に重要なものとなります。可能であれば行われることをおすすめいたします。

低価格で高品質なアンテナ業者を選ぶポイント4:工事に使用するアンテナ本体や機材などのメーカー、型番が明確か?

ホームセンターや家電量販店でのアンテナ工事依頼では、まず店舗でお好みのアンテナ機器を購入し、その設置工事を窓口で依頼するという形になります。一方で、アンテナ工事の専門業者に依頼する場合には、業者が用意したアンテナ本体や設置部材、またアンテナ機器などとセットになった各種アンテナ工事を依頼することになります。
アンテナ工事の専門業者では、アンテナ本体や各種機材を、メーカーから直接、一括大量購入することでの大幅値引きにより、高品質の各種アンテナや機器を、工事費用とセットの低価格で提供することを可能としております。そのため家電量販店などで同じモデルのアンテナや機器を購入して店舗に取り付け工事を依頼する場合よりも、中間マージン分よりもさらに低価格で、アンテナ工事のプロとしての高品質な工事が可能となります。
そのため、ご希望のアンテナ機種の本体価格をセットにして、適切な工事費用でアンテナ工事を提供している業者であれば、ご依頼されることがおすすめと言えます。
ただこの際の注意点としては、各種アンテナ本体および、ブースターや分配器など、必要な機材のメーカー、型番などを正確に明記している業者をお選びになるという点です。
これは質の低い業者の中には、八木式アンテナやデザインアンテナなど、使用するアンテナの機種名のみでメーカー名を明確にせず、海外製などの安価で低品質な機材を使用することで、コストを抑えているケースもあるためです。品質が低いアンテナを使用すると故障などトラブルの可能性が高まることになり、このような業者は施工品質などについても信頼できないことが多くなります。
逆に優良な業者であれば、主に、日本三大アンテナメーカーと呼ばれる「DXアンテナ」「マスプロ電工」「日本アンテナ」や「サン電子」など高品質な国産大手メーカーの最新モデルを使用しているため、アンテナ本体の品質については信頼が置けます。このように良心的な業者であれば、施工技術にも信頼が置け、施工後もトラブルが起こりにくく寿命の長いアンテナ工事を期待できるなど、コストパフォーマンス的にもお得となります。

低価格で高品質なアンテナ業者を選ぶポイント5:工事後の保証は長期間か?

これは直接、アンテナ工事費用の価格に関わる問題ではございませんが、アンテナ工事後の保証期間の長さも、アンテナ工事業者を選択する上では重要なポイントとなります。
ご自宅に設置されるテレビアンテナは、最低とも10年以上の長期にわたって、地デジ、衛星放送のテレビ電波を受信し続ける機器になります。そのため長年、使い続けたアンテナでは、周辺環境による老朽化や、台風や地震などの影響によって思わぬトラブルが発生し、想定外の修理費用が必要となることも考えられます。
この場合、長期保証を用意している業者であれば、保証期間中であれば万が一のトラブル時にも無料で修理対応などを受けることができ、長い目で見れば、お得であるといえます。
アンテナ工事の専門業者であれば、多くの業者が5年程度から10年近くの長期保証を用意しているため、工事後のトラブルに関しても長期にわたって安心できます。またこの保証期間の長さは、よほど経年劣化が進まない限りは、滅多なことではトラブルは発生しないという、自社のアンテナ工事技術に対する自信の表れと考えることもできます。
総じて、アンテナ工事を依頼する業者を選ぶ際には、ただ額面上の工事価格の安さだけではなく、使用するアンテナ本体や機材の品質や施工技術。また保証期間を含むサービスの充実など、総合的なコストパフォーマンスでお選びになることをおすすめいたします。

アンテナ工事を依頼できる業者1:家電量販店やホームセンター

前述の通り家電量販店やホームセンターでは、地デジ、BS/CSの各種アンテナや配線部の機器を販売しており、店舗で購入すると同時にアンテナ設置工事を依頼することができます。
これらの店舗にアンテナ工事を依頼するメリットは、店舗でお好みのアンテナなど機器を確認して選べる点。店舗スタッフにアンテナ本体や工事などについて質問できること。アンテナの購入と同時に工事を依頼できるため手続きが簡単な点。工事後も修理やメンテナンスなどの相談がしやすいといった点になります。
ただ注意点としては、このような店舗では基本的に工事の受け付けを行うに過ぎず、実際の工事は下請け業者が担当するという点です。
そのため仲介手数料をはじめ、見積もりの出張料などが発生する。また高所作業費用など業者の料金体系も細かくなり、工事費用がやや割高となってくるため、工事費用を安くしたいお客様には不向きと言えます。
他にも、担当する業者によって施工品質が大きく変わり、難しい施工には対応できないこともある。即日工事が難しい上、見積もりと実際の工事も別日程になることが多く、特にエアコン工事の繁忙期には工事が遅れることが多い。工事後の保証期間なども一年程度と短い。家電量販店などの店舗で用意している長期保証やポイントサービルなども、工事費用は対象外などの点もデメリットと言えます。

アンテナ工事を依頼できる業者2:ハウスメーカー

新築物件の場合、建設を担当したハウスメーカーや工務店のオプション工事などで、アンテナ工事を依頼できるケースもございます。
この場合は基本的に、新築物件へのアンテナ設置が中心となりますが、そのメリットとしては、アンテナ設置の他にも数々の作業が必要となる新居へのお引越しに際して、アンテナ設置作業の手間が大きく省け、お引渡し時かご入居までにアンテナ工事が完成している点。アンテナ工事の費用も住宅ローンと一体化できるという点になります。
ただハウスメーカーなどでのアンテナ工事も、やはり実際の施工は、多くの場合、下請け業者が担当します。したがって中間マージンなどで工事費用が割高になり、工事費用を安く抑えたい方には適しません。
他にも、やはり担当する業者によって施工の品質が変わってくる。工事後の保証期間も短いことが多い。業者への連絡はハウスメーカーが仲介するため、業者とのやりとりに手間がかかることもあるなどの難点がございます。

アンテナ工事を依頼できる業者3:町の電気店

地元の商店街などで開業している、個人経営の電気店にアンテナ工事を依頼できるケースもございます。上記した家電量販店などの下請け業者も、このような店舗であることが多くなります。
このような店舗は地域密着型であるため、地域の電波状態などの地域情報に詳しく、また店が近いため、工事後のトラブルやメンテナンスなどの相談も行いやすいなどのメリットがございます。
価格面については、中間マージンが発生しないため、特に地元の人脈による紹介などで、相場より割安になるケースもございます。ただ一方で、このような店舗はアンテナ工事が専門ではないため、近年の一般的なアンテナ工事の相場にうとく、総額が割高になるケースもございますのでご注意ください。
またデメリットとしては、アンテナ工事を専門とする業者ではないため、店舗によって施工技術にばらつきが出る。またアンテナ工事の機材や知識が古く、最新の施工などに対応できないことがある。またこのような店舗は減少傾向にあり、閉店廃業などで相談先がなくなる可能性もあるといった点が挙げられます。

アンテナ工事を依頼できる業者4:アンテナ工事の専門業者

当あさひアンテナをはじめ、主にインターネット上で公式サイトを掲載する、アンテナ工事の専門業者になります。
このような業者はアンテナ工事に特化しているため、新規アンテナ設置工事から、交換や追加設置。また機材の設置や交換。修理やメンテナンスなど、さまざまなアンテナ工事に対応できます。またアンテナ工事の施工技術や専門知識が確かで、アンテナの設置位置なども現場の電波状態が許す限り、お客様のご要望に対応できるアンテナ工事を可能とします。
工事の価格面では、自社施工の業者では中間マージンが生じない。前述した機材の大量仕入れによるスケールメリットにより、高品質なアンテナ工事を低価格で行うことが可能です。また電波調査や見積もりもその他費用を含む完全無料で、連絡から即日対応できる業者が多く、見積もりにご納得いただければ即日工事も可能です。
他にも、工事後のアフターサービスも5年から10年程度の長期保証が多い。連絡方法もフリーダイヤルの他、業者によってメールやLINE。チャットなど豊富。工事料金の決済方法も現金だけでなく、クレジットカードや電子マネーにも対応できるなど、お客様目線でのさまざまな利便性を重視しております。
アンテナ工事業者のデメリットとしては、数が多いため、業者によってサービス内容が異なる点です。例えばアンテナ工事の専門業者にも、下請け業者を使う会社が存在し、そのような業者では工事費用が割高となり、施工品質も暗転しないといった問題も生じます。
基本的には、上記の項でご説明した、低価格で高品質なアンテナ業者を選ぶポイントを参考に、お客様の側で優良なアンテナ業者を選択される必要がございますので、その点はご注意ください。

まとめ

アンテナ工事を低価格で依頼できる業者の選び方について、ご理解いただけたでしょうか?
他にも、各種業者にさまざまなアンテナ工事を依頼する場合の一般的な価格や、対応できる工事の内容などについては、以下の各コラム記事に詳しい解説がございます。
・アンテナ工事会社のおすすめの選び方!業者別の特徴や費用相場を比較&解説
・業種別・アンテナ設置工事の標準価格と対応できる工事
・新築のアンテナ工事はどこに頼む? 費用から依頼まで、業者の徹底比較&選び方を解説!
・新築のテレビアンテナ工事をどこに頼むか。おすすめの業者の選び方・相場比較・依頼できる施工の種類・費用を解説
・新築、既存住宅のテレビアンテナ工事はどこの業者に頼むか? おすすめ会社の選び方を、費用から依頼の流れまで徹底比較&解説!
・新築・中古物件・修理などのテレビアンテナ工事を頼む業者のおすすめは? 依頼できる業者選びの比較ポイント徹底解説!

当あさひアンテナでは、テレビアンテナ工事の専門業者として、高品質なアンテナ工事を、業界最安の低価格でご提供できるよう、日々、努力を続けております。
弊社の主なアンテナ工事のサービスは、以下のようなものになります。
・国産大手メーカーの最新型、地デジ、BS/CSアンテナ各機種をご用意し、アンテナ本体や基本部材、防水加工などをセットにした、業界最安に挑むアンテナ工事価格でご提供いたします。
・ブースターや分配器など、各機材の設置、交換工事なども、高品質機材を使用してご対応いたします。
・電波調査とお見積もりは、出張料、キャンセル料も含めた完全無料で、相見積もりにもご対応いたします。
・相見積もりにおいて弊社と同内容の工事を、より低価格で見積もりする業者があった場合は、その見積書をご提示いただければ、工事の品質は落とさず、より低価格で再度、お見積もりいたします。
・アンテナ設置現場であるお住まいにて、綿密な電波調査を行ない、可能な限りのアンテナ設置方法を確認して、お客様のご要望に最適となるアンテナ工事をご提案いたします。
・実際のアンテナ工事では、経験と専門知識の豊富なアンテナ職人が、緻密な施工で配線部などの見た目も美しく、設置場所の配慮や頑丈な設置で高寿命を望めるアンテナ工事をお約束いたします。
・アンテナ工事後の保証についても、業界最長であるアンテナ工事の施工日から「10年保証」をご用意し、末永いご安心をお約束いたします。

ご新居への新規アンテナ設置や、既存住宅でのアンテナ交換、追加設置をはじめ、各種アンテナ工事をお求めのお客様には、まずは当あさひアンテナにご相談をお寄せいただき、相見積もりの業者にお加えいただければ幸いに存じます。

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アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 20,000円(税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 15,000円(税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 15,000円(税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。