戸建て住宅で新しくテレビアンテナを取り付ける際に考えるべきポイントとチェックすべき流れとは? 工事の費用相場も解説

2025年02月04日

新築の戸建て住宅へとお引っ越しされる際、ご入居までに考えておくべき問題のひとつが、新しいお住まいで、地上デジタル放送などのテレビ放送を視聴する方法です。

2025年(令和7年)の現在では、地デジ放送や衛星放送(BS放送、CS放送)のチャンネルや番組を視聴する方法にも、テレビアンテナで放送を受信する他に、ケーブルテレビ(CATV)やインターネット回線の光テレビを利用するという方法もございます。

ただ、マイホームの戸建て住宅では、適切な地デジ、衛星放送用アンテナの設置によって、地デジ放送やBS放送の無料チャンネルであれば、おおむね10年以上にわたって無料で視聴できるなどメリットが多いため、アンテナ設置をお選びになるケースが多くなります。

ただその一方で、現在、特に地デジ用アンテナでは、お客様のニーズに合わせたさまざまな機種、モデルが存在し、お住まいへの設置位置など、施工方法も多彩になっています。

さらにお住まいの受信環境やご覧になりたい放送によっては、BS/CSアンテナや地方局アンテナ。またブースターなどの周辺機器の設置も必要となります。

そしてこれらの工事を依頼できる業者の種類も、お近くの家電量販店、ホームセンターや、お住まいの建築、販売するハウスメーカーや工務店。当あさひアンテナ等のアンテナ工事の専門業者まで、さまざまな業者が存在します。

お客様にとっては、お住まいの最適なアンテナの機種、モデルや工事の方法。また必要なオプション周辺機器や工事。それらの工事を高品質の施工と低価格の費用で請け負ってくれる業者選びなど、お悩みになるポイントが多いとも申せます。

これまで当あさひアンテナのコラム記事では、戸建住宅に設置される、地デジアンテナの各機種や、衛星放送のBS/CSアンテナ(パラボラアンテナ)の種類。それらアンテナを戸建て住宅に設置する際の工法。ブースターなど周辺機器、追加工事が必要となるケース。また工事に対応できる業者の種類や、優良な業者の選び方などを、個別のコラムでご説明してまいりました。

ただ現在ではそのコラムの数も多くなっており、お客様には必要な情報をお調べになる際に、まずどの記事をご参照になるべきか、ご不便をおかけすることにもなっております。

そこで今回の当コラムは、新築物件でテレビアンテナ取り付け工事を行うにあたって、現場の受信環境に応じたアンテナの選び方から、ご覧になりたいテレビ放送から、設置したアンテナの見た目、アンテナが丈夫で長持ちすることなど、お客様のご要望に対応できるアンテナ機種、工事の種類。

さらにブースターなど必要になる周辺機器やオプション工事。優良な工事業者の選び方など、お客様が考える必要のあるポイントを、項目別にわかりやすくご紹介してまいります。

ただ、それぞれの項目について、すべて詳述すると内容が膨大になるため、各項目については、基本的な概要のご説明のみにとどめ、より詳しい内容については、それぞれ別コラムへのリンクをご用意しております。

当コラムで戸建て住宅へのアンテナ工事に必要な基礎知識や、工事に当たって考えてゆくべきポイントを、順を追ってご理解いただき、さらにご要望のアンテナ機種、工法、業者選びなどについては、リンク先の記事にて詳細をご確認いただければ、最短の手順で、お客様がお求めの情報を一通り把握していただけることと存じます。

あさひアンテナ アンテナ工事 無料相談

アンテナ工事の前にご自分で確認されるべき流れと知識とは?

一般の方が、新築のお住まいに新しくアンテナを設置するにあたって、ご理解、ご確認されていると便利なポイントとしては、

「お住まいの地域で受信できる地デジ電波レベルと、住宅での地デジ・衛星放送の受信環境」

「お住まいの環境で利用できる地デジ・衛星放送のアンテナの種類や、各アンテナを設置できる場所など工事の方法」

「ご家庭でご視聴になる放送、チャンネルの種類に対応するアンテナ工事」

「お住まいに設置するアンテナに対応した配線部やブースターなど周辺機器の工事」

「それら必要な工事に対応できて施工技術が高く、アフターサービスなども確かで、工事費用が安い業者の種類」

等になります。

これらの項目については、アンテナ工事業者に工事を依頼された際にも、業者が周辺の電波状態を調査して、適したアンテナの機種や、工事方法を解説してくれるため、特にお客様が知っておかれる必要はないという見方もございます。

ただ工事業者の側も、施工の技術力や用意している機材などの関係で、業者によっては一部のアンテナ機種、工事には対応できないこともございます。さらに質の低い業者の場合、お客様の知識不足につけ込み、質の低い簡便な施工で割高な費用を請求するといったケースも想定できます。

このような場合、担当する業者は、対応できない工事についてはご説明しないことが多いため、お客様にとっては、本来は可能なアンテナ工事の選択肢を狭められることになります。

しかしお客様の側でも、アンテナ工事について一通りの知識をお持ちいただくことで、アンテナ業者とのやりとりもスムーズに行えるようになります。

具体的には、現場の条件からご希望の工事が難しいケースも含め、業者側からのご提案の内容も具体的に分かりやすくなります。またお客様からも業者にご質問をすることで、よりご希望に近い工事を実現しやすくなります。

またより施工の技術力が高く、アフターサービスなども充実して、工事費用が低価格な優れた工事業者を選ぶにあたっては、業種別の違いなどの基礎知識も重要ですが、工事の基礎知識を踏まえて実際に業やとやり取りを行い、お客様のご質問や疑問点に、わかりやすく、丁寧に答えてくれるかを見極めることも、優良な業者を判断する上での重要なポイントになります。

総じて、お客様がご自宅の条件で可能な限り、最良のアンテナ工事を行うためには、まずアンテナ工事の基礎知識を踏まえていただくことが、第一歩にして、もっとも確実なポイントと言えるでしょう。

当あさひアンテナとしても、お客様に各種のアンテナ工事、また事前の電波調査やお見積もりをご依頼いただいた際には、お客様のどのようなご質問にも、分かりやすくご理解していただけるよう、誠心誠意お答えいたしております。

また当ホームページでも、お客様からお問い合わせ、ご質問が多い事柄を中心に、コラムを掲載し続け、お客様にアンテナ本体やテレビ放送を受信する仕組み、工事に関する知識をより詳しく知っていただき、ひいてはよりよいアンテナ工事を実現していただけるよう心がけております。

ただ、いまではコラムの記事数が多くなったこともあり、まずは当記事にて、アンテナ機種や必要な工事の種類、工事を行う流れや業者の選び方など、初歩的な知識をご理解いただいた上で、より詳細な情報については、各項目でご紹介する、個別のポイントを開設する各コラムにて、必要な知識をご確認いただければと存じます。

また今回のコラムは、基本的に新築のお住まいにアンテナを新規設置する場合を前提にしておりますが、すでにお客様が暮らしておられる住宅で、既設のアンテナの故障や老朽化、旧式化によるアンテナ修理、交換などの工事についても、簡単な解説と関連のコラム記事へのご案内をご用意しております。

電波レベエルチェッカー

安心できる地デジ受信のためお住まい地域の受信レベル確認を

皆様もよくご存知でしょうが、地上デジタル放送(地デジ放送)の電波は、日本国内の各地にある地デジの電波塔から、その周辺に送信されています。

地デジ電波は、UHF(極超短波)と呼ばれる電波のうち、470MHz(メガヘルツ)から710MHzまでの周波数帯を使っており、波長の幅は40センチから60センチ程度になります。

日本国内の各都府県には、その地域の中心となり、複数の都府県を合わせた広域圏、または都府県内に向けた地デジ各チャンネルを送信する、地域の中心的な電波塔、送信所(親局、基幹局)が一基(広大な北海道には複数)あり、広い範囲に地デジ電波を送信しています。

また送信所から遠い、山地などに電波が遮られるエリアなどには、近辺に送信所や他の中継局からの地デジ電波を受信し、電波のレベル(強さ)を増幅して周囲に送信する、中継局(サテライト局)をいくつも設置することで、日本国内でも居住者がほとんどいない山地や原野などを除く大半のエリアに、地デジ電波を行き渡らせています。

一般のご家庭から見れば地デジ電波は、近隣にある電波塔の先端、上空から降りてくる形で届きます。この地デジ電波の性質はやや音に近く、電波塔から離れるほど電波レベルが弱まります。

またビルなどの障害物はある程度、乗り越えて向こう側で広がる性質もありますが、ビルなどの真裏にあたる一帯や、家が立ち並ぶ住宅密集地の狭い隙間などには電波が届きにくくなります。

他にも、空間を伝わる地デジ電波は、季節や気候、天候の影響を受けて、同じ場所でも電波レベルが変動することもございます。

そして地デジ放送を安定して視聴するには、地デジアンテナによる受信で、適切な電波レベルを確保していることが重要となります。

地デジ電波のレベルは「㏈(デシベル)」の数値で計られますが、国内の各地域で受信できる地デジ電波の㏈数は、主に電波塔からの距離、また山地や建物など、電波を遮る周辺環境によって変わってまいります。

一般的に、地デジ電波塔から近く、山地などの遮蔽物もないエリア順に、地デジ電波が80dB以上のエリアで届くエリアであれば、室内アンテナや地デジアンテナの室内設置も含め、地デジアンテナ設置の自由度が高く、ほとんどの機種、設置方法で十分な地デジ受信が可能です。

電波塔から見て、そのエリアからやや離れて、到達する電波が60dB以上80dB未満のエリアでも、標準的な地デジアンテナの屋外設置により、安定した地デジ受信が十分に可能です。

ただ、電波塔からさらに離れたエリアや、電波が遮られやすい山地やそのふもと付近、山間部などで、到達する電波レベルが60㏈未満になると、地デジ受信は不可能ではありませんが、高性能の地デジアンテナを、受信環境のいい屋根の上など高所に設置するなどの対応が必要です。

上記の三通りのエリアは、強電界地域、中電界地域、弱電界地域の名称で分類されることもありますが、この電界地域には統一された基準がなく、使われる場所により基準や分類が異なるケースもあるためご注意ください。

日本国内のエリアごとの受信レベル(電界地域)の確認については、インターネット上で「A-PAB(一般社団法人 放送サービス高度化推進協会)」公式サイトより「地デジ放送エリアのめやす」ページにて、日本国内にある各電波塔からの地デジ電波が、おおむね60㏈以上で受信できる範囲を地図上で確かめることができます。

また到達する電波レベルが50dB前後になると、通常の地デジアンテナでは受信レベルが不足し、地デジ放送の映りが不安定になりやすいため、電波塔からの受信範囲外(微弱電界地域)とされ、安定した地デジ受信のためには、通常モデルより高性能型のパラスタックアンテナが必要となります。

現在の日本では、国内の主要な都市や市街地、住宅地などであれば、おおむね電波塔が完備され、ほとんどの場合は60㏈以上のレベルで地デジ電波が受信可能です。

ただ国内の市街地でも一部のエリアや、地形の影響を受ける山地の付近などでは、やや受信レベルが低くなるケースもございます。

また地デジ電波は送信の方式から、同じ場所でも屋根の上など高い位置ほど受信感度が安定しやすくなる傾向がございます。エリア的には強・中電界地域に含まれるエリアでも、高層ビルの近隣などではピンポイントで電波レベルが低下するケースも出てまいります。

実際の戸建て住宅でも、近隣に高層マンションがあるなどの周辺環境によっては、屋根の上では60㏈を優に超える場合でも、住宅の壁面になると、50㏈以下など受信レベルが大きく低下するといったケースもございます。

総じて各お住まいに地デジアンテナを設置する場合には、現場で受信できる地デジ電波レベル(電界地域)を確認して、対応できる受信性能の地デジアンテナ機種や、素子数(相当)のモデルの目安をつけることが必要です。

さらに地デジアンテナには、アンテナの正面側でのみ受信性能が高くなる「指向性」という性質もあるため、各ご家庭でも、屋根の上や壁面など、アンテナ設置を想定する各場所での電波レベルや方向、品質を確認した上で、気候、天候による電波レベルの変動も踏まえて、一年を通して常に必要以上のレベルの電波が届く位置を特定します。

なお、アンテナで受信できる地デジ電波レベルを安定させるためには、受信した電波レベルを増幅する「アンテナブースター」という機器を設置する方法もございます。」

アンテナブースター(ブースター)は、主に中・弱電界地域で使われるほか、強電界地域でも三台以上のテレビを設置する住宅では、受信レベル確保に必要となるため、実質的にはほとんどの戸建て住宅で設置が必須となる機器になります。

そして、その位置に設置できる地デジアンテナ機種の中から、設置位置でアンテナの正面を電波の方向へと向けることができ、常に安定した受信レベルを確保できる機種を選択することになります。

なお、お住まいのさまざまな位置で精密な電波調査を行い、地デジアンテナの設置に適した位置を割り出して、適切な地デジアンテナ機種を判断するためには、アンテナ工事の専門業者などに、現地の電波調査をご依頼になることが確実です。

この電波調査も、業者によっては出張費、調査費などが発生する。アンテナ工事とセットでないと調査を頼めないなどのケースもございますが、当あさひアンテナでは、アンテナ工事をご予定のお住まいに出張して、電波調査およびお見積もりを、出張費、キャンセル費などを含めた「完全無料」で承っております。

弊社の電波調査は、弊社スタッフのアンテナ職人が、プロ仕様の高度なアンテナレベルチェッカーを使用して、お住まいでもさまざまな位置でチェックを実施し、例えば壁面で受信できる電波レベルが低いお住まいでも、壁面全体で細かな電波チェックを行うことで、壁面でも安定した受信を確保できる特定のポイントを割り出し、壁への地デジアンテナ設置を実現できたなどの事例も多くございます。

お住まいへの地デジアンテナ設置にあたって、アンテナ機種や取り付け位置に特にご希望をお持ちのお客様は、当あさひアンテナまで、まずは電波調査などをご相談くださいませ。

地デジ放送や地デジ電波についての詳しい解説、地デジ電波の性質について。またアンテナ業者の電波調査については、以下の各コラム記事でも詳しく解説しております。

・地上デジタル放送の「地デジ電波」基礎知識

・現在の地上波テレビ放送で地上デジタル放送が開始されたのはいつ? デジタル放送とか何か、その仕組みや特徴も全解説!

・地デジアンテナ設置に重要となる「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」とは

・徹底解説!強・中・弱の地デジ電界地域に適したテレビアンテナ工事の選び方、調べ方は?

・地デジ電波の強さと品質を示す「dB」「MER」「BER」とは何か?

・地デジアンテナを設置する高さの設定で重要となるハイトパターンとは? 地デジ電波を受信するために適切なアンテナの高さとは?

・地デジ放送、衛星放送(BS/CS)テレビアンテナ工事の現場で必要な「電波調査」の方法とは?

衛星放送用BS/CSアンテナ設置に電波調査は必要か?

前項のご説明通り、地デジアンテナの設置にあたっては、適切な設置位置、アンテナ機種を確認するため、現場での電波調査はまず必須の作業となります。

ここでは衛星放送用のアンテナ設置について、電波調査などの必要かどうか、衛星放送の仕組みや電波の種類などから解説してまいります。

日本の衛星放送では、地上から約36,000キロ上空の宇宙空間、赤道軌道上に位置する静止衛星(地球の自転に合わせて周回するため、地上からは空の同じ位置に静止して見える人工衛星)から、周波吸体の高いマイクロ波の中でもセンチメートル波(SHF)と呼ばれる電波のうち、12GHz(ギガヘルツ)前後の周波数帯の電波を、地上に向けて送信しています。

そのため衛星放送の電波は12GHz帯とも呼ばれ、波長の幅は25ミリ前後になり、光のように直進性が高い性質を持っています。

なお衛星放送で言うBS放送、CS放送の違いは、日本の放送法上の区分で、使用される人工衛星が「放送衛星(BS)」「通信衛星(CS)」かの違いになります。

このBS放送の放送衛星、CS放送の主な通信衛星とも、地上から見て東経110度の方角の上空に位置し、人工衛星から光のような12GHz帯の電波を、日本全域に照射するような形で送信しています。

そのため衛星放送は、地デジ放送のように、日本全域で電波レベルの大きな差が生じることなく、広範囲に大容量の情報を効率的に送信できること。また地上の地形や災害などに影響されにくく、安定した送信が可能になることがメリットです。

一方で、12GHz帯の電波は、性質が光に近いため、わずかな障害物にぶつかっても遮られやすく、乗り越える力が弱い。また波長の幅に近い大粒の雨や雪などの際には、電波が雨や雪に吸収され、乱反射が生じて電波障害(降雨減衰、降雪減衰)が発生するなどの弱点も存在します。

また日本の場合、静止衛星からの距離の違いにより、国内でも中央部に比べて、北部や南端、離島部などでは、電波の減衰量が大きい分、受信できる電波レベルがやや弱まります。

そして一般住宅向け衛星放送用のアンテナは、パラボラアンテナとして知られ、BS放送および110度CS放送を受信できる「BS/110度CSアンテナ(BS/CSアンテナ)」になります。

このBS/CSアンテナを設置できる条件は、まずアンテナのディッシュ(放物面反射器)の仰角(上下)、方位角(左右)の角度を、東経110度へと正確に合わせること。そしてその東経110度の方向に、山や建物をはじめ、電柱や電線、樹木や枝葉、洗濯物など、わずかな障害物も存在しないという点です。

また一般的なご家庭向けのBS/CSアンテナは、ディッシュの有効直径が45センチの「45型」ですが、上記した電波レベルがやや弱まるエリアや、降雨・降雪減衰への対策として、50型、60型、75型など、やや大型でキャッチできる電波レベルが高いモデルが使われることもございます。

BS/CSアンテナの設置は、上記の点さえ守れば、同じお住まいの中では、極端な電波レベルの差が生じることはなく、ご家庭でのDIYによる設置も可能です。

したがって、BS/CSアンテナの設置に当たっては、特に電波調査の必要はないとも申せます。

ただ当あさひアンテナでは、BS/CSアンテナの設置に当たっても、念のため現場の12GHz帯の電波のレベルや品質を確認し、最適な設置方法を判断する他、お客様のご要望にお応えして、現場の条件で可能な限り、さまざまな位置へのBS/CSアンテナ設置にもご対応いたします。

なお、2025年現在では、衛星放送の電波について、もう一点、重要な問題がございます。

2018年(平成30年)には、従来の2K衛星放送に加えて、BS放送、CS放送に新たな4K、8Kチャンネルが追加される形で「新4K8K衛星放送」がスタートしております。

ただこのチャンネルの追加に当たって、従来の2K衛星放送で使用されていた右旋円偏波(右回りの螺旋を描く電波)では、空きの周波数帯が不足したため、4K8Kチャンネルのうち、基幹的な放送であるBS放送のNHK、広域民放4Kチャンネルを除いては、新しく導入した、左回りの螺旋で送信される左旋円偏波の周波数帯を割り当てて使用しています。

2025年現在のBS/CSアンテナはすべて2K4K8K(右旋・左旋)対応モデルになっており、4K8Kの左旋チャンネルを受信することに問題はございません。

ただ2018年以前のBS/CSアンテナは2K(右旋)のみ対応になる他、左旋の電波を受信するためには、屋内のアンテナケーブル配線や、設置されるブースター、分配器などの機器も、左旋の電波が変換された周波数帯に対応できる「4K8K(3442MHz)対応型」である必要がございます。

そのため、BS/CSアンテナの設置時期が古いお住まいで、上記のBS4Kチャンネル以外の4K8Kチャンネルをご覧になる場合には、BS/CSアンテナや配線部の交換が必要になることもございますので、その点はご注意くださいませ。

なお、衛星放送やその電波の基礎知識、新4K8K衛星放送やその受信に必要な機器については、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。

・衛星放送(BS放送・CS放送)の「テレビ電波」基礎知識

・教えて!BS、CSやスカパーとは? 視聴料金からアンテナの選び方、業者による設置工事の費用相場、サポートの方法まで全解説

・新4K8K衛星放送とは? 4K、8Kテレビの購入後に必要なアンテナ工事と費用の相場、おすすめ業者の選び方まで徹底解説!

・「新4K8K放送」を視聴するためのアンテナ工事、配線について徹底解説!

・「新4K8K衛星放送」ご視聴に必要な機器・完全チェック解説! テレビで全4K8Kチャンネルを見るための機材とは?!

即日工事 アンテナ工事 あさひアンテナ

新築住宅に設置されるテレビアンテナの一覧とその概要

戸建て住宅に新規でテレビアンテナを設置する際には、まずは現在の主なテレビ放送であり、日本国内であればアンテナ設置により、基本的に無料で視聴できる地デジ放送用の、地デジアンテナ(UHFアンテナ)を設置することになります。

ただ現在では地デジアンテナにも、受信性能だけでなく、設置の見た目や耐久性能を重視したさまざまな形状、特徴の機種が登場しています。

一方で上記の通り、お住まいで地デジアンテナを設置する場合には、現場の電波レベルや周辺環境などを考慮して、十分なレベルの電波が届く設置位置を選ぶ必要もあります。

したがって地デジアンテナ機種も、現場の電波レベルや設置場所などの条件に対応できる機種、受信性能モデルの中から、お好みの製品を選択することになります。

そして設置する地デジアンテナを決定した後に、衛星放送もご覧になる場合には、衛星放送用のBS/CSアンテナを追加設置することになります。

ご家庭向けのBS/CSアンテナは、基本的に45型のモデルになり、どのメーカーやモデルでも、基本的な形状や受信性能などに大きな違いはございません。ただ場合によっては、45型よりやや大型のモデルを利用するケースもある他、外観性や対候性を高める工夫をしたモデルも存在します。

戸建て住宅に設置されるアンテナの種類は、多くの場合、上記の二種類になります。

ただ日本国内でも、主要都市圏の一部都府県には、地デジ放送のチャンネルとして、全国で視聴できるNHK、広域民放の他に、例えば東京都の東京MX、埼玉県のテレビ埼玉(テレ玉)、京都府のKBS京都や岐阜県の岐阜放送(ぎふチャン)など、その都府県に存在する独立放送局が、都府県内を対象に放送する「地方チャンネル」が存在します。

この地方チャンネルも地デジ放送の一環であるため、多くの場合は、上記の地デジアンテナで、NHK、広域民放と一緒に受信できます。ただ一部の現場では、NHK、広域民放を送信する電波塔と、地方チャンネルを送信する電波塔の方向が大きく異なるなどの要因から、地方チャンネル受信のためには、NHK、広域民放用のメインの地デジアンテナとは別に、地方局用の地デジアンテナを設置する必要が出ることもございます。

以下の項目では、上記の三種類のアンテナ工事について、使用されるアンテナ機種の種類や概要、主な設置場所や注意点。必要となるケースなどについて、具体的にご説明してまいります。

地デジアンテナ機種と施工の方法を選ぶ:おすすめ事例も紹介

現在、一戸建て住宅の屋外に設置される家庭用の地デジアンテナ機種は、主に「八木式アンテナ」「デザインアンテナ(平面アンテナ)」「ユニコーンアンテナ」の三種類に分類されます。

それぞれ独自のメリットを持つ半面、現場の受信レベルや環境によっては対応できない、デメリットが生じるなどの面もあるため、機種の選択には、ご自宅の条件に対応でき、かつお客様のご要望に対応できる機種、設置方法をお選びになることが重要です。

以下、各機種について、簡単な概要をご説明してまいります、

なお、各機種の特性を理解する上でも重要となる、地デジアンテナの各機種に共通する受信性能の目安や特性については、以下の各コラム記事にて詳しくご説明しております。

・地デジ用テレビアンテナ設置の工事で向きや角度を調整すべき方向と「指向性」の関係とは? 自分で方角を調整する方法も解説!

・地デジアンテナや無線通信用アンテナの性能を示す利得、動作利得とは何か? 素子数との違いなど地デジアンテナ基礎知識も解説

・テレビアンテナの性能を決める「素子」とは何か? 地デジアンテナ工事で重要な「素子数」を徹底解説!

八木アンテナ+BS CSアンテナ工事

八木式アンテナ・古典的モデルながら受信性能は最強!

八木式アンテナとは、アナログ放送時代の昔から戸建て住宅の屋根の上に見られる。魚の骨のような昔ながらのテレビアンテナです。

現在の地デジアンテナ(UHFアンテナ)の八木式アンテナでは、矢印型の支柱に短い横棒として、地デジ電波を受信する素子(エレメント)がいくつも並ぶように設置されています。

八木式アンテナは屋根の上に立てたマスト(ポール、支柱)の先に固定される昔ながらの設置方法のほか、壁やベランダの手すりにマストを固定するサイドベースによる設置や、ベランダ内部に固定。素子数の少ない小型モデルを軒先に吊るすなどの設置も可能です。

八木式アンテナの大きな特徴は、素子が並ぶシンプルな構造で指向性が高く、電波を効率よく受信できる構造である点です。さらに基本的な設置位置も地デジ受信に有利な屋根の上になり、受信性能を発揮する先端(矢印型の逆方向)を電波塔の方向へと正確に向けることで、ノイズを避けて受信感度を最大限に引き出すことができます。

また素子数別(受信性能)別のモデルも豊富で、通常モデルには強電界地域向けの8素子、強・中電界地域向けの14素子、中・弱電界地域向けの20素子モデルがあります。

さらに、一ヵ所の上下左右に複数の素子を並べた「高性能素子」を数多く設置し、実質的に数十素子から百数十素子になるため、微弱電界地域でも安定した受信を実現できる超高性能モデル(パラスタックアンテナ)

対応できる周波数帯(チャンネル帯)を、実際に多くの電波塔で使用される低めの周波数帯(おおむね600MHz以下)に絞っている分、受信感度を高めたローチャンネル用アンテナなども存在します。

これらの特性から、現在でも八木式アンテナは受信性能ではもっとも優れた地デジアンテナ機種となり、強・中電界地域はもちろん、弱電界地域などでも、機種や設置方法によっては、十分に安定した受信レベルを確保しやすくなります。また古典的モデルであることから、他のモデルに比べて設置にかかる費用が低価格となり、施工の実例も豊富なため、多くの業者が対応できる利点もございます。

一方で八木式アンテナのデメリットは、機器部がむき出しの古典的モデルであるため、20素子モデルで長さが1.5メートル程度とやや大型(本体の長さは素子数に比例)になり、屋根の上に設置されることで、住宅のデザイン性や景観に悪影響があること。

また台風などの風雨や雪、海沿いの潮風などによる劣化が進みやすく、寿命が約10年程度と短くなり、経年劣化によるトラブルが生じやすくなる弱点もございます。

これら弱点をカバーする方法としては、やや受信感度が下がる可能性はありますが、壁面の低い位置やベランダ内外など、目立たず風雨を避けやすくメンテナンスも行いやすい場所に設置する。

また経年劣化については、ステンレス製や塩害用、雪害用モデルなど、素材や設計の工夫で自然環境への耐性を高めたモデルを選ぶという方法もございます。

総じて八木式アンテナは、受信性能が高く、国内でももっとも幅広いエリアに対応でき、特に弱電界地域や電波を遮る障害物の近辺に当たる現場など、受信感度が弱まりやすい現場で、安定した受信レベルを確保するためにおすすめの機種といえます。

なお当あさひアンテナでは、八木式アンテナ本体と屋根馬やマストなど基本の設置具、同軸ケーブルに防水処理を含めた「基本設置工事」に、DXアンテナ製で耐風性や耐水性、防サビ性も高い軽量高品質20素子モデル「UA20」本体を使用し、機材費込み22,000円(税込み24,200円)からで承ります。

他にも、8素子や14素子などの各素子数モデルはもちろん、高性能パラスタックアンテナ、ローチャンネル用モデル。ステンレス製や雪害用、塩害用モデルなどのモデルもご用意しており、現場の条件に適した八木式アンテナ工事をご提供いたします。

八木式アンテナ本体や各種モデル、設置方法や注意点などの詳細は、以下の各コラム記事でも御紹介しております。

・地デジテレビアンテナ界の最長老「八木式アンテナ(八木アンテナ)」とは?特長や設置位置、メリット・デメリットまで解説!

・地デジ「八木式アンテナ」に適した住宅の条件とは? アンテナ設置工事の特徴や種類を徹底解説!

・屋外用地デジアンテナは八木式アンテナが最強? 人気のデザインアンテナ、ユニコーンアンテナと特徴比較&おすすめの選び方紹介

・新築戸建てのテレビアンテナ工事費用を安くできて高性能の八木式アンテナとは? アンテナ種類の選び方や業者の料金相場を解説

・安く高性能な地デジ用UHFテレビアンテナの選び方は? 八木式アンテナの素子数や設置の高さ、業者の工事費用、料金相場も解説

・高利得、高性能な地デジ用パラスタックアンテナ徹底解説

・地デジUHFアンテナのオールチャンネル対応とローチャンネル用とは? テレビが映らない原因と受信レベルを上げる対処を解説!

デザインアンテナで外観スッキリ!

デザインアンテナ(平面アンテナ)・外観性、対候性に優れた人気モデル

デザインアンテナとは、近年のデザイン性の高い形状の地デジアンテナ全般を指すこともありますが、一般的には、縦60センチ前後、横20センチから25センチ程度、厚さは十数センチ(設置具含む)のパネル状の地デジアンテナ(平面アンテナ、壁面アンテナ、薄型アンテナ)を指します。

デザインアンテナ(平面アンテナ)は、地デジ化により使われる電波がUHFになったことで実現し、2009年(平成21年)頃より普及しはじめた地デジアンテナの第二世代で、その形状から、住宅の外壁や、ベランダの手すりなどに設置することを前提としたモデルです。

具体的な設置方法は、地デジ電波が届く、電波塔の方向を向いた壁面、ベランダなどに設置具を固定し、アンテナ本体をはめ込みます。そしてアンテナ本体の角度を左右に微調整し、もっとも受信感度が高まる位置でしっかりと固定します。

他にも、八木式アンテナと同じく、屋根の上のマストに固定する。また強電界地域でお住まいの建材や設備が地デジ電波を通しやすく、屋内空間にも60㏈以上と十分なレベルの電波が届く現場であれば、屋根裏、天井裏など屋内空間への設置も可能になります、

デザインアンテナの主なモデルは、一般的な受信性能の20素子相当モデル。やや大型で受信性能の高い26素子相当モデルになります。なお「素子相当」とは、素子が見えないアンテナの受信性能を、八木式アンテナなど素子アンテナの素子数に換算した数値のことです。

またサイズでは20素子相当モデルの半分以下になるコンパクトモデルもあり、受信性能がやや低いため強電界地域専用モデルになりますが、専用スタンドを使った窓際への室内設置も可能になります。

これら各メーカーからのモデルの他に、同モデルでも複数のカラーバリエーション(白、黒、ベージュ、ブラウンなど)が用意されているため、住宅の外壁の色に合わせて選ぶこともできます。

デザインアンテナのメリットは、その形状と設置方法から、旧式の八木式アンテナに比べて住宅の外観や周辺の景観に調和しやすく、設置後も目立ちにくいことです。

さらにカバーに覆われたアンテナ本体を、壁などに面で設置するため、風雨や雪、潮風など自然環境の影響を受けにくく、寿命も15年から20年程度と長期化し、トラブルも生じにくくなることも大きなメリットです。

特に屋根裏などの屋内設置が可能であれば、お住まいの外装、外観にまったく影響がなく、アンテナ本体も風雨などから完全に守られるため、メンテナンスフリーで耐用年数も大幅に長期化します。

特に現在の新築住宅では、アンテナが目立って住宅のデザインを崩すことを避けたいというご希望が多く、外観性を含めたメリットが豊富なデザインアンテナは、地デジアンテナの中でも一番人気となっています。

一方で、デザインアンテナには、外部から素子が見えず、指向性が低い本体の構造から、同じ素子数相当でも八木式アンテナに比べると受信性能がやや低くなる上、壁面などの設置位置も周辺環境に影響され、受信に不利となりやすいことから、全体的に受信性能が低くなりやすいデメリットがございます。

20素子相当のデザインアンテナは、壁面などの設置する位置において、気候や天候による電波レベルの変動も踏まえて、60dB以上の受信レベルが確保できていることが重要となります。

デザインアンテナを、特に壁面など低い位置に設置する場合は、基本的に26素子相当も含めて強・中電界地域向けのモデルとなります。

さらに上記の通り、強・中電界地域でも高層ビルの近隣や住宅密集地など、低い位置への地デジ電波が遮られやすい周辺環境では、デザインアンテナを設置すべき方角の壁面に、60㏈以上の十分な地デジ電波が届かないケースもあり、この場合、デザインアンテナの設置は難しくなります。

他にも、デザインアンテナを壁面に設置する場合には、壁面に設置具を取り付ける際に、壁にビス穴を開けて固定する必要がございます。

この点は他のアンテナ機種を、サイドベースなどで壁面に設置する場合も同様ですが、新築物件で外装を傷つけたくない方にとっては注意が必要です。

当あさひアンテナでは、デザインアンテナ設置をはじめ、壁面にビス穴を開ける必要がある施工では、極細のビスを使用し、最小限のビス穴に変性シリコンを丁寧に注入。万が一にもビス穴から水分の流入が起きない施工を実施しておりますが、外壁を加工する工事では、このように丁寧な施工を実践できる業者をお選びになることが重要です。

総じてデザインアンテナ(平面アンテナ)は、十分な受信が確保できる現場では、外観性や寿命の長さなどメリットが豊富で、おすすめの地デジアンテナ機種です。その一方、受信感度が低いエリアや、周辺環境では十分な受信レベルが確保できないケースもございますので、特にデザインアンテナの設置では、前述したプロの業者による綿密な現地調査にて、お住まいの壁面などでも安定した受信を実現できる位置を確認することが重要となります。

なお当あさひアンテナでは、デザインアンテナ本体に基本設置具、同軸ケーブルなどをセットにした基本設置工事について、サン電子製の20素子相当、最新高品質モデル「WG-20」と、背面の配線部や別売りブースターなどを隠すことで、通常モデルより外観がスッキリして風雨などにも強くなる、別売りの「背面スッキリカバー」(カラーバリエーション5色)を用いた工事は、28,000円(税込み30,800円)からで承っております。

また通常モデルながらやはり高品質の、DXアンテナ製20素子モデル「UAH201」(カラーバリエーション4色)。あるいはマスプロ電工製、強電界地域専用・業界最小級コンパクトモデル、スカイウォーリーミニ「U2SWLC3」(カラーバリエーション2色)を用いた工事は、25,000円(税込み27,500円)からで承っております。

他にも当あさひアンテナでは、他の業者では追加費用が発生することがある屋根裏などへのデザインアンテナ設置工事も。現場の条件で可能であれば、上記の基本設置工事費(基本的にUAH201を使用)のみでお引き受けいたします。

またやや受信感度が弱いエリア向けには26素子相当モデルもご用意しており、弊社では綿密な電波調査も含め、お住まいの条件でデザインアンテナ設置にご対応できるよう、最善を尽くします。

デザインアンテナ(平面アンテナ)の特徴や各機種、屋内含む設置方法の解説。設置の失敗を避けるポイントなどについては、以下の各コラム記事でそれぞれ詳述しております。

・地デジ用テレビアンテナ一番人気のデザインアンテナとは? 価格から工事費用、料金相場、失敗しない業者の選び方まで徹底解説!

・業界最小デザインアンテナ!マスプロ電工「スカイウォーリーミニ」のメリット・デメリットとは? 失敗しない取り付け例も解説!

・人気のデザインアンテナおすすめ製品をすべて紹介&性能も解説!デザインアンテナ工事の費用やそのメリット・デメリットとは?

・デザインアンテナ取り付けにおすすめの現場とは? メリットとデメリット、失敗しない工事業者の選び方と費用、料金の相場も紹介

・新築戸建てテレビアンテナ設置におすすめのデザインアンテナとは? アンテナ種類の比較と選び方、業者の工事費用の相場まで解説

・新築戸建てで人気のテレビ用デザインアンテナのメリット・デメリットは? 種類や工事費用の相場、失敗しない注意点まで全解説!

・デザインアンテナでテレビが映らない、受信レベル強度が低い原因と工事の対処法は? 費用相場の安いおすすめ業者の選び方も紹介

・デザインアンテナ設置にデメリット? 工事の失敗例、費用や特徴、選び方、ユニコーンアンテナとの比較を解説

・デザインアンテナ工事の失敗例とは? メリット、デメリットから取り付け費用まで解説

・地デジ用テレビアンテナ「デザインアンテナ」の失敗しない取り付け工事とは? 価格や工事費用、料金の相場や業者選びも徹底解説

・デザインアンテナ取り付けでテレビ視聴の失敗例とは? 工事の費用やメリット・デメリット、失敗しない設置方法の選び方まで解説

・地デジ放送テレビ用・デザインアンテナおすすめ機種の選び方は? 人気ランキングから業者の工事費用、価格の相場まで徹底解説!

・人気地デジアンテナ、デザインアンテナのメリットとデメリットとは? その失敗例から、適切な取り付け工事の選び方と費用を解説

・徹底解説!屋根裏や天井裏にテレビアンテナは設置できる?

・徹底解説・地デジテレビアンテナを屋根裏設置する工事のメリットとデメリット、施工費用、取り付け可能な条件と対応業者は?

・室内設置におすすめ地デジテレビアンテナの選び方とは? 人気デザインアンテナ屋根裏取り付けで失敗しない工事方法、費用を解説

マスプロのユニコーンアンテナ設置工事

ユニコーンアンテナ・旧機種のメリットを兼ね備えた最新モデル

上記のように地デジアンテナの主な機種は、受信性能が高く幅広い現場で安定した受信を実現できる半面、設置の見た目や自然環境への耐性に難がある八木式アンテナ。

逆に設置の見た目や耐久性には優れる一方で、受信感度の問題から、エリアや現場環境によっては、十分な受信レベルが確保できず、対応できないこともあるデザインアンテナの二種類でした。

そしてデザインアンテナの設置が難しい現場でも、そのメリットを確保すべく、2017年(平成29年)にマスプロ電工が開発した、地デジアンテナの第三世代モデルが、ユニコーンアンテナです。

ユニコーンアンテナは現状、アンテナのカテゴリーではなく「U2CN」という特定のモデルを指します。

その形状は、高さ約67センチ、直径は12センチから14センチの、ほぼ円筒形のスタイリッシュなデザインで、本体色は落ち着いた色合いの「ウォームホワイト(WW)」と「ブロンズブラック(BB)」の2色展開になっています。

ユニコーンアンテナ本体の受信性能は20素子相当のみで、設置方法は、アンテナ下部のカバー内にあるマスト固定部を用いて、八木式アンテナと同様、屋根の上に立てたマストの先。また破風板(屋根の張り出し部分)や壁面の高所にサイドベースを取り付けて、アンテナ本体が屋根の上に突き出すような形で設置することが基本です。

ユニコーンアンテナのメリットは、屋根の上などの目立つ位置に設置しても、モダンな装飾のようにシンプルなデザインから、住宅の見た目などに悪影響を与えにくい点。

さらに円筒形で風雨などを受け流しやすい構造から、高所でも自然環境の影響を受けにくく、経年劣化が進みにくいのも特長など、デザインアンテナとほぼ同等のメリットを備え、一般的な耐用年数や受信性能も、ほとんど同レベルになっています。

そしてユニコーンアンテナ独自の特徴は、設置位置が高い分、受信環境が良くなって60㏈以上の受信感度を確保しやすく、広範なエリアに対応しやすくなるという点です。

前述のように、壁面などに設置されるデザインアンテナでは、屋根の上では60㏈以上の受信レベルを確保できる強・中電界地域でも、周辺の高層マンションや住宅など障害物の影響から、壁面への地デジ電波が遮られるため、受信レベルを確保できず設置できない現場も出てまいります。

しかしユニコーンアンテナでは、屋根の上に設置できて良好な受信環境を確保しやすいメリットがあるため、強・中電界地域でデザインアンテナの利用が難しい現場でも、ユニコーンアンテナであれば、ほとんどの場合、問題なく利用できます。

開発したマスプロ電工では、ユニコーンアンテナをデザインアンテナのカテゴリに含めている通り、本機種は、平面デザインアンテナより幅広い現場に対応できるようになった、デザインアンテナの進化系ということもできます。

一方でユニコーンアンテナは、その構造から同じ20素子(相当)でも、八木式アンテナには受信性能が及ばず、基本的には強・中電界地域用モデルであり、周辺の電波レベルが60㏈を切る弱電界地域では使用できないケースもあるといったデメリットもございます。

また現状で最新モデルのため、他の機種に比べて設置費用がやや割高になる。純和風建築などではアンテナのデザインが不似合いになるなどの難点も挙げられます。

総じてユニコーンアンテナは、現場の条件からデザインアンテナでは受信に難が出るエリア、現場にて、安定した受信レベルと同等のメリットを確保できる機種と申せます。

なお現在、当あさひアンテナでは、ユニコーンアンテナ(2色いずれか)本体と設置具、同軸ケーブルをセットにした基本設置工事を、業界最安に挑む「キャンペーン価格」でご案内しております。

ユニコーンアンテナの詳細については、以下の各コラム記事でもご紹介しております。

・地デジアンテナの最先端、ユニコーンアンテナとは? 特徴、メリット、工事費用の相場まで徹底解説!

・外見、寿命、性能すべて優れるテレビアンテナ・ユニコーンアンテナとは? 特徴とメリットデメリットから設置工事の料金まで紹介

・ユニコーンアンテナの特徴と評判、設置工事の費用とは? 地デジ用アンテナ各機種のデザインとメリット、失敗を避ける方法を解説

・台風対策に最適!地デジ「デザインアンテナ」と「ユニコーンアンテナ」とは?

水平偏波・垂直偏波の違いに対応する地デジアンテナ設置とは?

地デジアンテナ機種を選ぶ際の注意点として、現場に届いている地デジ電波が「水平偏波」か「垂直偏波」かの違いも重要となります。

日本各地の電波塔から送信される地デジ電波の9割以上は、地面に対して水平の波長を描く「水平偏波」ですが、残り1割未満の電波塔では、垂直の波長を描く「垂直偏波」が使われています。

これは、同じ空間に地デジ電波と、携帯電話の電波など、周波数帯の近い電波が伝わると、電波が入り混じって電波障害などが生じる「混信」が発生するためです。

波長の角度が異なる電波は混信を起こしにくいため、携帯電話の基地局付近など、混信が生じうるエリアの中継局は、垂直偏波を使用して、混信を避けています。

そしてご家庭などに地デジアンテナを設置する際にも、水平偏波、垂直偏波の別に対応できる設置方法を行います。

八木式アンテナでは、偏波の角度に合わせて、設置の角度を90度、変更すれば対応できます。

デザインアンテナも同じ方法で受信は可能ですが、一部のコンパクトモデルを除けば、設置角度を傾けると、特徴である外観性、左右の角度調整、水抜き穴の機能などに問題が出るため、一般的な20素子相当、26素子相当モデルでは「水平偏波用」「垂直偏波用」モデルが別々に用意されています。

ユニコーンアンテナは現在、水平偏波用のみで、垂直偏波には対応していません。

したがって特にデザインアンテナ、ユニコーンアンテナをお求めのお客様は、お住まいで受信できる地デジ電波が水平偏波か垂直偏波かをご確認の上、適切なモデルをお選びになることが必要です。

なお当あさひアンテナでは、もちろん日本各地で受信できる地デジ電波の水平偏波、垂直偏波の違いも熟知しており、お客様の現場に適切な地デジアンテナ機種をご案内いたします。

また水平偏波、垂直偏波については、以下のコラム記事でも詳しく解説しております。

・地デジの「水平偏波」「垂直偏波」の違いとは?

2K4K8K対応BS CSアンテナ設置工事

衛星放送も視聴する場合はBS/CSアンテナの追加取り付け工事を

戸建て住宅への新規テレビアンテナ設置では、まず基本的なテレビ放送である地デジ放送を受信するため、上記した地デジアンテナ機種のうち、現場の条件に適したものからお好みの機種を選んで設置することが、基本の工事となります。

そして前述の通り、地デジ放送と衛星放送では、放送の仕組みや電波の種類がまったく異なるため、BS放送やCS放送、新4K8K衛星放送の衛星放送をご覧になる場合には、地デジアンテナの設置に合わせて、衛星放送用のBS/CSアンテナを追加で設置する工事を行うことになります。

これもすでにご説明した通り、一般住宅に設置される衛星放送用アンテナは、パラボラアンテナであるBS/CSアンテナ一種類で、現在のモデルはすべて新4K8K衛星放送にも対応できる2K4K8K(右旋・左旋)対応型。基本色は日光を反射して影響を受けにくい白色系で、やや電波状態が悪いエリアや、降雨や降雪による電波障害を避ける場合を除いては、45型のモデルが使用されます。

設置できる条件もすでに述べた通り、アンテナのディッシュ(放物面反射器)を上下、左右とも東経110度(南西上空)へとミリ単位で正確に向けることができる。そしてその方向に衛星放送の電波(12GHz帯)を遮る山や建物はじめ、樹木などわずかな障害物もないことです。

BS/CSアンテナによる受信の仕組みは、まず東経110度に向けたディッシュ内面の放物面で、光のような12GHz帯の電波を正面から受け止め、前方の一点に集中させる形で反射させます。

電波が集まる焦点には、アームで支えられた「コンバーター(変換器)」の一次放射器があり、集められた電波はコンバーターで、ケーブル送信に適したMHz帯の周波数帯に変換されます。

このとき、2K放送の頃から使われていた右旋の電波は1032MHzから2072MHz。4K8K放送のために追加された左旋の電波は2224MHzから3224MHzの周波数帯に変換されます。

このため、すでに地デジ放送用や2K衛星放送用のアンテナ配線(ブースターなど機器を含む)が設置されている住宅で、4K8K衛星放送を受信する場合には、より高い周波数帯に対応できる配線部への交換が必要なケースも考えられるのです。

またBS/CSアンテナ設置時の注意点としては、ディッシュ部がミリ単位で角度が狂っても、12GHz帯の電波の焦点がずれ、受信感度が大きく低下するため、正確な角度調整でアンテナをしっかり固定できる場所を選ぶこと。さらにアンテナの設置後も、東経110度の方向に建物や樹木などの障害物が発生して電波が遮られる可能性が低い場所を選ぶことです。

他にも、電源が不要な地デジアンテナとは違い、BS/CSアンテナではコンバーターの作動に電源が必要なため、アンテナ配線部のブースター電源部や、屋内のテレビなど受信機器で適切なBS電源設定を行い、ケーブルを通じてBS/CSアンテナ側に電源を供給することが必要です。

具体的なBS/CSアンテナの設置位置は、屋外で上記の条件が整っていれば、特に位置は選びません。

ただ基本的には、地デジアンテナと同時に設置されるため、施工や配線をまとめやすいよう、できるだけ近い位置に設置されます。

例えば、八木式アンテナなどを設置する屋根の上のマストにBS/CSアンテナも設置すれば、東経110度への角度調整や障害物を避ける上で有利となります。

また他にも、八木式アンテナなどと同様、衛星放送受信の条件が整った住宅の壁面やベランダの内外に設置することで、住宅の見た目などに影響を与えず、風雨などを避けて経年劣化が進みにくい設置も可能となります。

BS/CSアンテナの弱点は、その形状や設置位置、また角度調整や電子機器であるコンバーターがあることから、風雨などの影響を受けやすく、平均寿命が10年程度になること。特にわずかな角度の狂いでも受信感度が大きく低下することです。

ただ現在では、45型のBS/CSアンテナにも、太陽光に強い塗装によるブラックなどのカラーバリエーションや、風を通す構造や各部の強化で強い風への耐性を高めた高耐風モデルが用意されており、これらのモデルを使うことで、住宅の見た目への影響や風雨によるトラブルを抑えることもできます。

当あさひアンテナでは、前述した地デジアンテナ各機種の設置に合わせて、BS/CSアンテナ基本設置工事もご依頼いただいた際には、基本モデルとしてDXアンテナ社製、45型2K4K8K対応の高品質モデル「BC45AS」本体および、基本設置具、同軸ケーブル、防水加工をセットに、18,000円(税込み19,800円)からの工事費用で承っております。

また同じくDXアンテナ製、受信性能や同性能の45型モデルながら、ディッシュのパンチングメタル仕様。各接合部の強化により、激しい台風でもトラブルが生じ喰い、業界最高級の耐風性能を実現した高耐風モデル「BC453SG」による同等の工事は「特別価格」でご案内いたしております。

弊社では他にも45型BS/CSアンテナではブラックのモデル。また集合住宅向けを含めた50型、60型、75型、90型、120型のモデルもご用意しており、マンションなどのオーナー様も含めた、さまざまな現場に最適のBS/CSアンテナ設置工事にご対応いたします。

なお、BS/CSアンテナの各機種や設置方法、設置の注意点などについては、以下の各コラム記事でも詳しくご紹介しております。

・BS/CSアンテナ(衛星放送用アンテナ)の基礎知識 ~全解説・種類や価格相場、地デジ用テレビアンテナ工事との違いとは?~

・台風対策に最適のBS/CSアンテナ設置方法とは? 究極の高耐風BS/110度CSアンテナ・DXアンテナ「BC453SG」

・衛星放送を視聴できるBS放送、CS放送用アンテナ設置工事とは?工事の選び方をケース別に解説、業者による費用の相場も紹介!

・衛星放送用バラボラアンテナ・BS/CSアンテナの種類と選び方とは? 地デジテレビアンテナとの違い、家屋への設置工事を解説

・衛星放送用BS/CSアンテナの種類と性能とは? 地デジテレビアンテナとの違い、設置工事の方法から機種の選び方まで解説!

・BS/110度CSアンテナで安定して衛星放送を受信できる設置の場所とアンテナの向きや角度を正確に調整する方法

・衛星放送用のBS/110度CSアンテナには電源が必要? BS/CSアンテナにテレビなどの設定で電源を供給する方法とは

地方局アンテナ追加工事

地方局用アンテナ設置が必要なエリアか? 関連記事もご紹介

戸建て住宅に設置されるテレビアンあテナは、一般的に地デジ放送のための地デジアンテナ、衛星放送(BS放送、CS放送)のためのBS/CSアンテナの二種類で、ほぼすべてのチャンネルを受信できます。

ただ前述の通り、地デジ放送のチャンネルには、全国向けのNHK、広域民放チャンネルの他にも、主要都市圏の一部都府県で、それぞれ個別に存在する「地方チャンネル(地方局)」がございます。

ここでは首都圏の1都3県を例にご説明しますが、東京都には東京MX、千葉県には千葉テレビ(CTC、チバテレ)、埼玉県にはテレビ埼玉(TVS、テレ玉)、神奈川県にはテレビ神奈川(tvk)と、それぞれ各都県の独立放送局と地方チャンネルが存在します。

これら地方チャンネルの電波は、各都県内にある基幹局と中継局を通じて、放送エリアである各都県内のみに放送されています。ただ送信される電波は、電波塔の周辺、電波レベルが維持できる範囲に届くため、例えば東京MXの電波は東京都内だけでなく、隣接する千葉県、埼玉県、神奈川県でも、東京都との境界に近い一帯まで届くなど、各都県に隣接する付近の一帯でも受信できます。

地方チャンネルも地デジ放送の一環であるため、基本的には各都県内の住宅に設置した地デジアンテナで、NHK、広域民法のチャンネルと同時に受信できます。

ただ、特に東京近隣の3県では、県内の広範囲に地方チャンネルの電波を送る送信所と、NHK、広域民放のチャンネルを送信する中継局の位置が大きく異なる場合もございます。

また特に隣接する都県の地方チャンネルを受信する場合には、NHK、広域民放を送信する電波塔と、その地方チャンネルの電波塔の方向が、現場から見て大きく異なってくるケースが多くなります。

そして前述のように、地デジアンテナ各機種には、アンテナの正面側の一定角度(半値幅)でのみ受信感度が高まる「指向性」という性質があるため、基本的にアンテナの真正面側を近隣の電波塔の方角に向けて設置することになります。

したがって、現場から見て地方チャンネルの電波塔と、NHKや広域民放の電波塔が、90度以上離れた方角に位置するなどの場合、設置したアンテナの半値幅を大きく超えてしまい、一基のアンテナでは、何方か一方の電波しか受信できないことになります。

ただ、実際には地デジ電波は、近隣の電波塔から空間をまっすぐ届くものだけでなく、ビルなどにぶつかって反射した反射波、ビルを乗り越えて広がった回折波など、電波塔の方向から向きが変わる電波もあり、実際のお住まいなどアンテナ設置の現場には、電波塔の向き以外にも、さまざまな方向からの地デジ電波が届くことになります。

このような反射波や回折波をうまく利用することで、現場から見て方向が大きく異なる電波塔からの地デジ電波を、一基の地デジアンテナの正面側で受信できるケースもございます。特に八木式アンテナは、アンテナ後方から届く地デジ電波も、ある程度は受信できる特性をもっています。

ただ、方向が大きく異なる二か所以上の電波塔から受信したい場合、どのような現場でも、必ず受信に適した反射波、回折波が受信できるとは限りません。

地方チャンネルの受信をご希望ながら、現場の条件から、どうしても方向の異なる地方チャンネルの電波を受信することが難しい場合には、NHK、広域民放用の主な地デジアンテナとは別に、地方チャンネルの電波塔に向けた、地方局用の地デジアンテナを追加で設置することになります。

地方局用のアンテナは、例えば屋根の上のマストに八木式アンテナを設置している住宅では、もう一基、同じマストに地方局用の八木式アンテナを設置するなど、上記した各種地デジアンテナ設置と、ほぼ同じ工法になります。

当あさひアンテナでは、地デジアンテナの設置で地方チャンネルの受信に当たっては、電波調査で強度や品質、安定性の高い反射波、回折波を確認するなどして、できるだけ一基の地デジアンテナにて、現場に届く地方チャンネルの電波を含め、すべてのチャンネルを受信できる施工を工夫いたします。

そして、どうしても一基のアンテナではすべてのチャンネル受信が難しい場合のみ、お客様のご要望に応じて、地方局用アンテナの設置を、使用する機種にもよりますが、八木式アンテナの場合で、機材費込み22,000円(税込み24,200円)からで承ります。

地方チャンネルおよび、地方チャンネル用アンテナ設置に関しては、以下の各コラム記事にも詳しい解説がございます。

・地方チャンネル(独立放送局)とはどういうものか?

・東京MX、テレビ埼玉など地方チャンネルが映らない原因は?ローカル局を受信するアンテナ工事の方法や費用、業者の選び方を解説

ブースター設置工事

設置するアンテナに対応できる周辺機器、オプション工事の確認

上記の項目で説明した、各種アンテナの「基本設置工事」とは、アンテナをお住まいの適切な位置に設置した後、同軸ケーブルの配線を屋内に設置されている「分配器」に接続し、アンテナで受信した電波を、アンテナコンセントを通じて各部屋のテレビなどに送信できる状態にする工事を指します。

ただ前述のように、多くの現場では、お住まいで必要な電波レベルを安定させるために、アンテナの近くに電波を増幅する「ブースター」を設置する必要が出ます。

他にも、地デジアンテナとBS/CSアンテナなど、住宅に複数のアンテナを設置する場合には、各アンテナからのケーブルおよび電波を一本のケーブルにまとめる「混合器(ブースターと一体化している機器もあり)」を設置することになります。

また地方局用アンテナを設置して、地方チャンネルとその他のチャンネルの電波レベルが大きく違う場合などは、受信に問題が出ることがあるため、レベルが強い側のチャンネルを適度に弱め、電波レベルを平均化する「アッテネーター(減衰器)」を設置するなど、アンテナ以外の機器を設置する必要があり、アンテナの基本設置工事費用に加えて、各種機材の料金を含めた工事費用が加算されます。

さらにこれらの機器は、地デジ放送、衛星放送の2K(右旋)と4K8K(左旋)など、それぞれの周波数帯に対応できる機器が必要となるため、地デジと2K衛星放送だけのお住まいで、新しく4K8K衛星放送をご覧になる場合などは、配線部の機器を交換する必要がでることもございます。

またアンテナ工事の業者によっては、その他にも高所作業、アンテナ屋内設置などの特殊な工事にあたって、特殊工事費が加算されることもございます。

当あさひアンテナでは、例えばブースターの設置工事では、UHF帯ブースター(地デジ用)設置は20,000円(税込み22,000円)より。UHF・BSCS混合ブースター(地デジ+衛星放送用:混合器機能あり)設置は25,000円(税込み27,500円)よりなど、アンテナ工事に必要な機材の設置工事を、大手メーカー製の高品質機材の価格込みでご案内しております。

他にも、混合器の設置は15,000円(税込み16,500円)より。分配器が必要な場合の設置は、分配数にもよりますが5,000円(税込み5,500円)より。アッテネーター設置も5,000円(税込み5,500円)よりでご案内しております。

アンテナ取り付け工事にあたって必要となる各種機器の種類。およびその設置費用の相場や、工事を依頼できる業者については、以下のコラム記事で詳しく解説しております。

・テレビアンテナでブースター、分配器など周辺機器の設置や修理、交換の費用相場は?工事の方法やどこの業者に頼むか選び方も解説

お客様満足を大切に あさひアンテナ

工事を依頼するアンテナ業者の選び方を解説:費用、料金の相場

ここまででご紹介したアンテナ工事については、ほぼ同内容の工事でも、依頼する業者によって、施工の丁寧さや、工事費用の総額に大きな差が出ることも珍しくはございません。

業者によっては、技術力などの問題から、一部のアンテナ機種や施工法に対応できないこともあるため、良質でコストパフォーマンスの高いアンテナ工事を実現するには、技術水準が高く施工コストを抑える、優良な業者の選択が重要となります。

優良なアンテナ工事業者を選ぶための、主なポイントとしては。

・実際のアンテナ工事に下請け業者を使わず完全自社施工で行っている。

・電波調査や見積りが無料で、即日工事も可能な業者を選ぶ。

・複数の業者に見積もりを依頼する「相見積もり」を行う。

・工事費用だけでなく、施工後のアフターサービスの品質も考慮して業者を選ぶ。

などの点が挙げられます。

さまざまな施工に対応できる技術力を持つ優良なアンテナ工事業者の選び方や、工事費用を抑えるポイントについては、以下の各コラム記事でも詳しくご紹介しております。

・戸建て住宅で業者に工事を依頼できる地デジその他のテレビアンテナとは? 機種や必要な工事の選び方、費用の相場をすべて解説!

・家の見た目やアンテナの長持ちが実現する最新おすすめ機種と最適な取り付け工事の選び方を比較&解説・業者の費用相場も紹介!

・戸建て住宅でのテレビアンテナ基本設置工事の費用相場は? 料金を抑えることができる業者の選び方も紹介【2024年度最新版】

戸建て住宅でテレビアンテナ取り付け工事の費用を相場より安くするポイントとは? 料金を安くできる業者の選び方を解説!

・新築住宅でテレビアンテナ工事の流れは? 即日工事、相見積もりで安くて高品質の工事を依頼できる業者の種類、費用相場も紹介!

・工事業者がおすすめする戸建て住宅テレビアンテナ取り付け位置の比較と選び方・適したアンテナ機種や事業者による費用も紹介!

既設アンテナの修理、交換について:よくある質問への回答

本記事は、基本的に新築住宅にテレビアンテナを設置する工事について解説しております。

ただお住まいに既設のアンテナに破損や受信トラブルが生じた場合には、その症状によって、アンテナの修理や角度調整などの復旧工事。また故障や老朽化が激しい場合には、既設アンテナを撤去、処分してのアンテナ交換が必要となります。

当あさひアンテナでは、アンテナの軽微な故障に対する修理は5,000円(税込み5,500円)から。アンテナ角度の狂いで受信不良が生じた場合の方向調整は8,000円(税込み8,800円)から

またアンテナ交換(新規設置)に伴う既設アンテナの撤去は、1.8メートルまでのアンテナであれば、古いアンテナの処分も含めて、5,000円(税込み5,500円)からで承っております。

業者に各種アンテナ修理を依頼する際の手順や費用の相場。また依頼の前にご自宅でできる対処については、以下の各コラム記事で詳しく解説しております。

・テレビアンテナの修理を業者に頼む方法と費用の相場は? アンテナ修理の種類と火災保険に対応もできる最適な業者の選び方も解説

・テレビ画面の乱れでアンテナを修理する前に自分でできる対処の方法を解説。業者に工事を依頼する費用の相場も紹介【最新版】

新築住宅のアンテナ設置工事を行うための基礎知識・記事まとめ

新築のお住まいに新しくでアンテナ設置工事を行う際に必要な作業や工事、可能となる施工の種類、またアンテナ機種について、おわかりいただけたでしょうか?

記事の内容を踏まえることで、業者にアンテナ工事を依頼する際のご相談やお手続きなども、スムーズに進むことと存じます。

そして実際にアンテナ工事をご依頼になる際には、ぜひ当あさひアンテナも、依頼される業者の候補にお加えくださいませ。

当あさひアンテナは、アンテナ工事前の電波調査と、工事費用のお見積りも、出張費、キャンセル費など含めた「完全無料」でお引き受けしており、他業者との相見積もりにもご対応いたします。

記事内でもご紹介した通り、弊社では、アンテナ本体や各種機材を、国内一流メーカーからの大量仕入れのスケールメリットによる大幅値引きで、高品質機材による各種設置工事を、わかりやすい価格体系の低価格でご案内しており、工事の総額も業界最安に挑むお見積もり価格を提示いたします。

またアンテナ修理などを含めて、急を要する工事には、お見積り当日から最短の即日工事、夜間工事にもご対応いたします。

弊社では工事の完全自社施工を徹底することで、弊社スタッフの優秀なアンテナ職人による、屋根裏など見えない部分の処理、配線の配置なども丁寧で高品質な工事を、中間マージンなどのコストをカットした費用でご提供しており、アンテナ機種や設置位置など、現場の条件で可能な限り、お客様のご要望に対応する工事をご提案いたしております。

施工部の清掃や受信状態のチェックを経て工事が完了した後、工事料金のお会計についても、現金だけでなく、クレジットカード、電子マネーでのご精算にも対応しております。

アンテナ工事後のアフターサービスも、弊社では施工技術への自信から、業界最長クラスの保証期間、工事施工日からの「10年保証」をご用意しております。

新築住宅にて、高品質のアンテナ工事をできるだけ低価格でお求めのお客様をはじめ、修理、交換など各種アンテナ工事のご相談は、当あさひアンテナのフリーダイヤルまでお電話。または公式サイトのメールフォーム、弊社LINEアカウントまで、まずはお気軽にご相談、お問い合わせくださいませ。

工事内容、施工品質、費用とも、必ずお客様にご満足いただける工事をご提案、ご提供いたします。

フリーダイヤルバナー

フリーダイヤルバナー

LINE見積もりバナー

LINE見積もりバナー

無料見積もり

無料見積もり

アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。