ユニコーンアンテナ完全紹介ガイド:その特長とメリット・デメリットとは?指向性と感度、選び方、設置方法まで徹底解説!
最近、地デジアンテナ工事をお考えの方であれば「ユニコーンアンテナ」という名称を耳にされたことはないでしょうか?
いわゆる地上デジタル放送、地デジ放送を受信するためのUHFアンテナ(地デジアンテナ)としては、アナログ放送時代から使われている機種で、令和の現在でも一般住宅の屋根の上などに多く見られる、魚の骨のような古典的アンテナ「八木式アンテナ」と、薄型パネル状でお住まいの壁などに貼り付けるようにして設置でき、見栄えがいいため人気の高い「デザインアンテナ」が良く知られています。
ただ、ユニコーンアンテナについては、まだ歴史の浅い機種であるため、聞いたことはあるけど、具体的にどんなものなのかよくわからない、という方も多いのではないでしょうか。
また、これら地デジアンテナを設置する時に重要となる要素が、各機種の「指向性(しこうせい)」と呼ばれるものです。
指向性は上に挙げたユニコーンアンテナなどの三機種だけでなく、それぞれの機種の受信性能別モデルによっても大きく異なる性質があります。
しかし一般の方にとっては、ただ指向性と言われても「そもそも指向性とは何なのか。指向性にはどういうメリットがあり、どのような指向性のアンテナを使えばいいのか?」と、お困りになる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回、このコラム記事では、一般の戸建て住宅ではほとんど取り付けが必須になる地デジアンテナの中でも、いま注目を集めている「ユニコーンアンテナ」について、その特徴や設置方法からメリット・デメリット。そしてユニコーンアンテナの「指向性」は、他の機種に比べてどう違うのかを徹底解説してまいります。
当あさひアンテナは年間およそ6,000件の施工実績があり、ユニコーンアンテナの施工実績も豊富で、プロとしてのアンテナ専門知識と現場経験により、他機種との特性の違いも熟知しております。
ユニコーンアンテナと他アンテナ機種との比較、データに基づく受信感度の解説から、お住まいやご要望にユニコーンアンテナは適しているか? アンテナ機種の選び方などの「よくある質問」まで、一般のお客さまにもおわかりいただけるよう、徹底的にご説明いたします。
ユニコーンアンテナとは?指向性アンテナの基礎知識
前書きでも申し上げたとおり、ユニコーンアンテナについて、現状ではその名前は聞いたことがあっても、具体的にどんなアンテナなのか、従来のアンテナと何が違うのか、よくわからないという方もいるのではないでしょうか。そこで、まずはユニコーンアンテナの基本的な知識について解説していきます。
ユニコーンアンテナとはどのようなアンテナなのか?
まず「ユニコーンアンテナ」とは、2017年(平成29年)に、「DXアンテナ」「日本アンテナ」と並ぶ日本三大アンテナメーカーの一社「マスプロ電工」が開発したニューモデル「U2CN」のことです。
そして、これまでの主な地デジアンテナであった八木式アンテナ、デザインアンテナとはまったく異なる形状と特性を持つ、地デジアンテナの第三世代機種ともいえます。
地デジアンテナ、デザインアンテナは現在では、さまざまなメーカーから基本構造は同じモデルが数多く販売されております。
一方、ユニコーンアンテナは、その外観的な特徴から「ポール状アンテナ」とも呼ばれますが、「ユニコーンアンテナ」の名称は、マスプロ電工社が登録商標とする「U2CN」のニックネームであり、2025年(令和7年)現在、同じような形状、特性の機種は「U2CN」の他に存在しません。
このユニコーンアンテナ「U2CN」の外観は、長さ約67センチ、直径は12センチから14センチ程度のほぼ円柱(ポール)型で、本体色はマットな質感の「ウォームホワイト(WW)」「ブロンズブラック(BB)」の二種類がございます。またマスプロ電工では、ユニコーンアンテナをデザインアンテナの一種として分類しております。
アンテナの正面は、ポール状の本体を立てた下部に機種や会社名のロゴが入った面で、円筒の直径は正面から見て左右にやや広く、正面の裏に当たる背面は平面状になっています。
このアンテナ本体で、ロゴが入っている下部は、扉のような形でカバーが開き、その内部にマストへの固定部や同軸ケーブルの接続端子がございます。
ユニコーンアンテナは、主に戸建て住宅の屋根の上や、屋根の破風板(張り出し部)、壁面でも高い位置に固定されたマストの先に立てて固定されます。
ちょうど屋根の上に当たる高所にて、マストの先でアンテナが突き出したような形になりますが、見た目は非常にシンプルでスタイリッシュなため、住宅の装飾のようにも見えます。
ユニコーンアンテナは基本的な設置方法がこの形だけで、他のアンテナ機種のように、住宅でも壁面の低い位置やベランダ、屋内の空間に設置されることはありません。
そしてこの設置方法が、ユニコーンアンテナの指向性を含めた特性、メリットを引き出す上で重要になります。これらの点については、以下の項目でおいおいご説明してまいります。
地デジ電波の基礎知識
現在の地上デジタル放送(地デジ放送)では、日本国内でも要所に設置された多くの電波塔から、周辺の一帯に地デジ電波を送っていることは、皆様もよくご存じでしょう。
このように地上の電波塔などの施設から、地上の空間を通じて電波を送信する放送の方式を、主に地デジ放送との対比として「地上波放送」といいます。
この地デジの電波は「UHF(極超短波)」の中でも、470MHzから710MHzまでの周波数帯にあたり、波長の幅は40センチから60センチ程度になっています。
このUHFの電波は波長の幅から音のように広がりやすい性質があり、お住まいの近隣でそびえたつ電波塔の先端から広がり、一般のご家庭などでは主に、上空から届いてくる電波をアンテナでキャッチするようにして受信しています。
受信に関する地デジ電波の性質について、主なポイントのみご説明すると、まず電波塔から遠くまで伝わるほど、電波のエネルギーが弱くなる(減衰)ため、受信できる電波のレベル(強度)が弱まります。
山地やビルなど、電波を通しにくい障害物にぶつかると遮られますが、音のような性質から反射するほか、ある程度は障害物を乗り越え、広がる性質(回折)もあります。
ただ完全に乗り越えられるわけではないため、電波塔の近くで強い電波が届く一帯でも、高層ビルのすぐ裏側や、住宅密集地で家と家の間の、狭い空間には電波が届きにくくなることもあります。
そのためお住まいでの地デジアンテナ設置は、屋根の上など、できるだけ高い位置にアンテナを設置するほど、受信に有利となります。
他にも、地デジ電波は気候や雨、雪など空間の状態にも影響を受け、電波レベルに変動が生じる。一般の戸建て住宅では、金属やウレタン断熱材など、電波を通しにくい素材がなければ、屋根や壁を通り抜けて屋内まで電波が届く、などの性質もあります。
なお、地デジ放送等や地デジ電波については、以下のコラム記事でも詳しくご説明しております。
・現在の地上波テレビ放送で地上デジタル放送が開始されたのはいつ? デジタル放送とか何か、その仕組みや特徴も全解説!
・地デジアンテナ設置に重要となる「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」とは
地デジ電波の受信感度:指向性アンテナの役割とは?
電波塔の先端から下るようにして皆様のお住まいに届く地デジ電波には、上記のような性質があるため、基本的に、近隣にある電波塔の方向から届く地デジ電波が一番強いことになります。
実際には、電波塔とは他のさまざまな方向から、ビルなどにぶつかって反射したり、乗り越えたりした際に方向の変わった地デジ電波(反射波・回折波)が届いている場合もありますが、基本的にお住まいに設置される地デジアンテナは、電波の届く電波塔の方向に正面を向けて設置されることになります。
ここで重要なキーワードとなるのが「指向性」なのです。この指向性とは、地デジアンテナ本体でも、特定の方向(基本的にアンテナの正面側)のみで、電波を受信する性能が高くなる性質のことです。
この指向性は、ユニコーンアンテナの他、八木式アンテナやデザインアンテナなど、現在の主要な地デジアンテナがすべて備える性質ですが、その指向性の高さは、主に機種の形状や構造、そして同じ形の機種でも受信性能によって異なってきます。
地デジアンテナの機種やモデル(形状や構造、受信性能別)の指向性の違いは「半値幅」という数値で表されます。この半値幅とは、指向性によりアンテナの受信性能がもっとも高くなる真正面の角度を基準に、アンテナ角度を左または右へと徐々にずらしてゆき、受信性能が真正面のほぼ半分となる角度を示す数値です。
この半値幅は、八木式アンテナやデザインアンテナなど同じ形状のモデルでも、アンテナの受信性能を示す素子数や素子数相当が高いモデルほど狭くなります。なお素子数とは、アンテナに設置された電波を受信するパーツ「素子(エレメント)」の数を示し、素子数相当は、外部から素子が見えない機種で、受信性能を素子数に換算したものです。
上記の通り地デジアンテナは、真正面側が近隣の電波塔の方向に向くよう、角度を調整して設置することになります。ただ地デジ電波にはある程度、波長の幅があるため、そこまで正確な調整は必要なく、半値幅の範囲で、できるだけ電波塔の方向がアンテナ正面に近くなるよう調整すれば、十分な受信レベルが確保できるようになります。
またアンテナ本体に正面側への指向性があるということは、逆に言えばアンテナの真横や後方などから届く電波は受信できないということになります。これはアンテナの正面側で、近隣にある電波塔からの電波をもっとも強く受信できる一方、別方向から届く無関係の電波(ノイズ、雑音)をカットして、受信する地デジ電波の純度(品質)を保つというメリットもあります。
特に半値幅が狭いアンテナモデルは、素子数・素子数相当が同等の他機種と比べても、受信性能が狭い範囲に集中する形で高まるほか、アンテナの正面を電波塔の方向へと正確に向けることで、狭い半値幅で電波塔を狙い撃つような形になり、周辺からのノイズを受信しにくくなるため、受信性能が高まりやすいのです。
以上のような性質から、地デジアンテナの指向性は、電波塔から距離が遠い現場や、周辺に障害物やノイズが多いなど、受信に支障が出やすい現場でも、地デジ電波を効率的に受信するために重要な役割を果たす性質だといえます。
現場に適した受信性能、指向性を持つ地デジアンテナを採用することで、電波の弱いエリアでも安定した地デジのテレビ視聴が可能になるだけでなく、ノイズや障害物による電波干渉も軽減して、よりクリアな映像を楽しむことができるようになるのです。
地デジアンテナにおける「指向性」と、アンテナの受信性能を決める主な要素「素子数・素子数相当」について詳しくは、以下の各コラム記事をご確認ください。
・地デジ用テレビアンテナ設置の工事で向きや角度を調整すべき方向と「指向性」の関係とは? 自分で方角を調整する方法も解説!
・テレビアンテナの性能を決める「素子」とは何か? 地デジアンテナ工事で重要な「素子数」を徹底解説!
・地デジ用テレビアンテナ工事にて設置する電界地域に最適な受信性能は「何素子数」タイプか? アンテナ機器の選び方を徹底解説!
・地デジ放送用テレビアンテナ、UHFアンテナ機種による素子数の違いとは? 高性能モデルや現場ごとに必要な素子数の機種を解説
地デジアンテナの指向性によるデメリットとは?
指向性とは地デジアンテナがもつ、上手く活用すれば受信感度が高まる特性であり、機種によって指向性に違いがあることは、おわかりいただけたでしょうか?
では次に、アンテナの指向性によるデメリットの部分もご説明してまいります。
まず、特に指向性が高く、半値幅が狭いアンテナ機種の場合、アンテナ正面を電波塔の方向へと正確に向けることで受信感度が向上する半面、アンテナの老朽化などで、わずかでもアンテナの角度に狂いが生じると、電波塔の方向が半値幅から外れやすく、受信感度が低下しやすいという弱点も生じます。
逆に指向性がやや低く、半値幅が広いアンテナの場合は、基本的な受信性能はやや低くなる半面、多少の角度のズレでは受信感度が低下しにくくなる面もございます。
そしてもうひとつ、お住まいの現場によっては、例えば近隣にある電波塔のうち、NHK、広域民放のチャンネルを送信する電波塔と、東京MXや千葉テレビなど、その都府県内を放送エリアとする地方チャンネルを送信する電波塔が別々になっている場合もあります。
このような現場では、それぞれの電波塔の方向がほぼ同じであれば、やや指向性が低く、半値幅に余裕があるアンテナを用いれば、一基のアンテナで双方の電波を半値幅の範疇に収め、受信できることもございます。
しかし現場から見てそれぞれの電波塔の方向が大きく離れている場合、通常の地デジアンテナではそれぞれの電波が半値幅の範囲に収まらなくなり、一基ではどちらか一方の電波しか受信できなくなります。
このような場合は、現場によっては、前述した反射波、回折波など、電波塔からの方向が変わった電波を受信することで、一基ですべてのチャンネルを受信できることもございますが、通常はNHK、広域民放用の地デジアンテナとは別に、地方チャンネル用の地デジアンテナを別途に設置することが必要です。
なお、地デジアンテナの特殊なモデルとして「無指向性アンテナ」と呼ばれる製品も存在します。
厳密な意味で無指向性のアンテナとは、形状がなく全方向からの電波を均等に受信することができる、指向性を持つアンテナとの受信性能を比較するための、実在しない理論上のアンテナになります。
ただ、製品としての無指向性アンテナは、本体の上部がドーム状になった地デジアンテナで、そのドーム部分であれば全方向からの地デジ受信が可能なモデルです。
このようなモデルであれば、上記のように、現場から見て設置されている方向が大きく異なる電波塔からの電波を受信しやすくなります。半面、このようなアンテナは指向性が低い分だけ、受信性能も低くなるほか、地デジ電波以外のノイズも受信し矢しくなるため、基本的には電波塔から近距離で受信できる電波レベルが強い、いわゆる強電界地域向けの機種になります。
地デジアンテナの指向性は、安定した受信を実現するために重要な要素のひとつですが、一方でそのデメリットも踏まえて、現場の条件や受信したいチャンネルなどに応じて、適切な性能のアンテナを選ぶことも重要と言えます。
ユニコーンアンテナ特徴解説:デザインアンテナ、八木式アンテナとの違いは?
ユニコーンアンテナは、上記した通り、ポール状のスタイリッシュな外観が特徴的な地デジアンテナです。従来の八木式アンテナがもつ魚の骨のような形状とは異なり、一見するとアンテナには見えない洗練されたデザインが人気を集めています。
ここで地デジアンテナ機種の歴史を簡単にご説明すると、まず「八木式アンテナ」は、昭和期、日本で最初にスタートした地上波テレビ放送、アナログ放送の頃から使われていた、受信性能のみを重視した古典的なアンテナです。
アナログ放送時代は、主なテレビ電波として、現在のUHFに比べると波長の幅が1.4メートルから3.3メートル程度と大きなVHF(超短波)が使われていたこともあり、使用されるテレビアンテナは、八木式アンテナほぼ一種類のみでした。
しかし2003年(平成15年)より、従来のアナログ放送と並行する形で、一部地域から徐々に現在の地デジ放送がスタート。2011年(平成23年)にアナログ放送が完全に停波することで、テレビの地上波放送は地デジ放送へと転換されました。
これにより、一般のご家庭でも従来のアナログ放送用VHFアンテナやアナログテレビから、現在の地デジ対応UHFアンテナ、地デジ対応テレビなどに交換する必要が出ました。
ただアナログ放送時代、東京MXやテレビ埼玉(テレ玉)など、一部の都府県で視聴できる地方チャンネルは、現在の地デジ放送とほぼ同じUHFの周波数帯(470MHzから770MHzまで)を使っていたため、地方チャンネル用のUHFアンテナ(八木式アンテナ)を設置していた住宅では、このアンテナを地デジアンテナに転用できました。
そして、地上波テレビ放送の地デジ化により、使用される電波の波長が短くなったことで、アンテナ本体の小型化も可能になり、2009年(平成21年)頃に普及しはじめた、八木式アンテナの弱点をカバーする地デジアンテナの第二世代機種「デザインアンテナ」になります。
八木式アンテナ、デザインアンテナのメリット、デメリットを簡単にまとめると、以下の通りになります。
- 八木式アンテナのメリット
・基本構造がシンプルで、8素子、14素子、20素子の素子数別モデルや、高性能素子を用いた数十素子から百数十素子に相当する高性能型パラスタックアンテナ。特定の周波数帯のチャンネルで受信感度が高まるローチャンネル用アンテナなどのモデルがあり、機種を使い分けることで、電波レベルの非常に弱いエリアを含め、さまざまなエリアに対応可能。
・上記した各モデルの存在に加え、指向性が高い、基本的な設置位置が屋根の上など高い位置になることから、現在でも地デジアンテナ各機種の中では、もっとも高く安定した受信感度を確保できる機種になる。
・シンプルな構造の古典的モデルであるため、現在ではアンテナ本体価格、設置工事費用とも他の機種に比べて低価格になる。ただ最近では、設置工事費用では普及型のデザインアンテナとほとんど差がないケースもある。
- 八木式アンテナのデメリット
・昔ながらの魚の骨のような骨組みを持ち、現在でもやや大型のアンテナ本体を、屋根の上のマストに設置して屋根馬などで固定するため、住宅の見た目や景観に悪影響を与えることもある。また景観地域では条例により設置できないこと。アンテナの一部が隣家にはみ出す越境問題が起こること。屋根の上の太陽光パネルに影を落として発電効率を落とすことなどのデメリットも考えられる。
・同じくその形状と設置方法から、風雨や雪、海沿いの潮風、野鳥など自然環境に影響されやすく、サビや劣化などの老朽化が進みやすい。設置からの平均寿命は10年程度で、老朽化したアンテナは、角度の狂いによる受信不良や、アンテナの傾き。ひいては屋根の上での倒壊や落下などの大きな事故も考えられる。なお八木式アンテナでも、設計や素材、表面加工の改良により対候性を高めた塩害用、雪害用などのモデルを対応するエリアで使用する。受信条件が許せば壁の低い位置やベランダの内外など設置位置を工夫することで、ある程度、自然環境に対する耐性を高めることができる。
- デザインアンテナのメリット
・住宅の壁面やベランダの手すり部などに設置できるパネル状の形状で、カラーバリエーションも豊富なため、取り付けても住宅の見た目にマッチして家の外観性や周囲の景観に悪影響を与えない。そのため景観地域でも問題なく使用でき、越境問題も生じにくい。また太陽光パネルに悪影響を与えることもない。
・機器部が完全にカバーに覆われた平面上のアンテナを、金具を使って外壁などに面で固定するため、風雨や雪などの自然環境に強く、寿命が15年から20年程度と長くなって、トラブルも生じにくい。
・屋根や壁が十分なレベルの地デジ電波を通す現場では、屋根裏や天井裏の空間に設置できることもある。この場合、住宅の外装や外観に影響を与えず、アンテナ本体も屋外の自然環境から守られるため、メンテナンスフリーで寿命が格段に長くなる。
- デザインアンテナのデメリット
・受信性能別モデルは20素子相当、26素子相当および、強電界地域用のコンパクトモデルしかなく、本体の指向性がやや低い。さらに主な設置位置が低くなることもあって、同じ素子数の八木式アンテナに比べると受信性能が低くなり、基本的に強・中電界地域用の機種になる。
・特に設置位置の低さから、強・中電界地域であっても、近くに電波塔からの地デジ電波を遮る高層建築がある現場や、壁などの低い位置に地デジ電波が届きにくくなる住宅密集地では受信レベルを確保できず、設置できない場合もある。屋根の上などに設置位置を変更すれば使用できる可能性もあるが、その場合、デザインアンテナのメリットが薄れる面もある。
・受信感度の弱さから、設置した時点での受信レベルに余裕を持たせておかないと、気候や天候で電波レベルが低下した際に、地デジ画面が乱れることがある。そのため特にデザインアンテナの設置では、緻密な電波調査を行うアンテナ工事の専門業者に依頼することがおすすめ。
・住宅の壁面でも、基本的にアンテナの正面を電波塔の方向に向けることができる方角の壁面にしか設置できない。また壁面への設置では、固定具を取り付けるため壁にビス穴を開ける必要が生じる。なおベランダなどの手すりへの設置では、手すりを前後から挟み込む形の固定具を使用するため、ビス穴など住宅を加工する必要はない。
・シンプルな構造で古くから使われる古典的モデルの八木式アンテナに比べると、本体価格や設置費用が平均的に割高。しかし近年ではデザインアンテナの人気が非常に高く施工数が多いため、通常モデルでは設置費用に差がないケースもある。
――以上の通り、八木式アンテナは、アナログ放送の時代から使われていたテレビアンテナで、日本全国各地で使用できるよう、安定した受信性能に特化したアンテナと言えます。そのため現在でも、受信性能に関してはもっとも優れた地デジアンテナになります。
対してデザインアンテナは、地デジ化によってアンテナの小型化が実現したことで登場した、八木式アンテナの弱点である、設置の見栄えの悪さ、風雨など自然環境への弱さをカバーできる新機種になります。半面、デザインアンテナは本体の受信感度、および設置位置が低くなることから、基本的には電波塔に近く、ある程度の強さで地デジ電波が届く都市部や住宅地などの主要地域が対応エリアとなる上、対応エリアでも、現場の周辺環境によっては設置できないこともあるなどの弱点もございます。
このように八木式アンテナとデザインアンテナは、メリット、デメリットがほぼ対称的なアンテナと言えます。対してユニコーンアンテナは、デザインアンテナに比べて形状や設置位置は異なるものの、スタイリッシュで設置の見栄えがいいという特徴ではデザインアンテナと、大差のないモデルにも思えます。
そこで、以下の項目では、まずはユニコーンアンテナとデザインアンテナを中心に、それぞれの特徴別に、どちらが優れているかを考えてまいります。
なお当あさひアンテナでは、受信感度が安定して幅広いエリアで利用できる地デジアンテナの基本機種、八木式アンテナの基本設置工事(アンテナ本体と基本設置具、同軸ケーブル、防水処理の料金込み)に、DXアンテナ製の高品質20素子モデル「UA20」を使用し、22,000円(税込み24,200円)からの工事費用で承っております。
他にもアンテナ本体では、8素子、14素子や高性能パラスタックアンテナ、ローチャンネル用など、現場の受信環境に合わせたモデル。また過酷な自然環境に強い塩害用、雪害用、ステンレスなどのモデルもご用意しており、さまざまな現場に最適の八木式アンテナ設置工事をご提案いたします。
八木式アンテナの各機種、設置方法などは、以下の各コラム記事でも詳しくご紹介しております。
・地デジテレビアンテナ界の最長老「八木式アンテナ(八木アンテナ)」とは?特長や設置位置、メリット・デメリットまで解説!
・地デジ「八木式アンテナ」に適した住宅の条件とは? アンテナ設置工事の特徴や種類を徹底解説!
・屋外用地デジアンテナは八木式アンテナが最強? 人気のデザインアンテナ、ユニコーンアンテナと特徴比較&おすすめの選び方紹介
・新築戸建てのテレビアンテナ工事費用を安くできて高性能の八木式アンテナとは? アンテナ種類の選び方や業者の料金相場を解説
・安く高性能な地デジ用UHFテレビアンテナの選び方は? 八木式アンテナの素子数や設置の高さ、業者の工事費用、料金相場も解説
・地デジUHFアンテナのオールチャンネル対応とローチャンネル用とは? テレビが映らない原因と受信レベルを上げる対処を解説!
徹底比較!ユニコーンアンテナ vs デザインアンテナ
ユニコーンアンテナとデザインアンテナ、どちらも外観的なデザイン性の良さでは、大きな違いはないように見えて、どちらを選べば良いか迷う方もおられるでしょう。そこでこの項目では、それぞれのアンテナの特徴をポイント別に比較してゆき、ユニコーンアンテナとデザインアンテナの、より優れたポイントを考えてゆきます。
デザイン性:外観の比較と住宅への調和
お住まいに設置されるテレビアンテナは、住宅の外観を大きく左右する要素のひとつとなります。
デザインアンテナは、すでにご紹介した通り、一般的な20素子相当モデルで、高さ60センチ弱、横幅20センチ強、厚さは設置具を入れて十数センチ程度。薄型のフラットな形状で、同じメーカーの同モデルにも、4色から6色程度のカラーバリエーションが存在するため、お住まいの色合いに合わせた機種を壁面などに取り付けることで、アンテナの存在が住宅の見た目に調和し、目立たなくすることができます。
一方、ユニコーンアンテナは屋根の頂点部に立てたマスト、また屋根の張り出し部(破風板)、壁面の高所などにサイドベースを使って設置したマストの先に固定されるため、アンテナそのものは目につきやすくなりますが、ポール状のスタイリッシュな外観で表面も、光が反射しにくい落ち着いたマット加工が施されているため、まるで住宅の装飾のようにも見え、やはり家の見た目や景観への悪影響は非常に少ないものになります。
そのためどちらのアンテナも、景観地域でも問題なく使用できる。越境問題もまず起こらない。ソーラーパネルに影を落とす悪影響もないなどのメリットも考えられます。またユニコーンアンテナの場合はマストに固定するため、同じマストに衛星放送用のBS/CSアンテナを設置することも可能になります。
アンテナ取り付けの外観を重視する方で、ユニコーンアンテナとデザインアンテナのどちらのアンテナを選ぶかは、個人のお好みやご自宅のデザイン、またそれ以外の特徴やメリットによって異なります。以下の項目もご参考の上で、ご検討なさってくださいませ。
耐久性:風雨などに強くより長持ちするのはどちらか?
デザインアンテナは、そのメリットでもご紹介した通り、機器部を完全にカバーで覆い、壁面などに面でしっかり固定することにより、八木式アンテナに比べると、風雨や雪、潮風や野鳥など、自然環境の影響を受けにくくなります。
その結果、平均的な耐用年数が15年から20年程度と長期化する上、その指向性もあって角度のズレなど、受信トラブルも生じにくくなるのが外観性と並ぶ大きなメリットです。
一方、ユニコーンアンテナは、アンテナ本体が屋根の上に突き出す形で、マストの先端に固定されるモデルですが、アンテナの機器部をほぼ円筒形のカバーに収めて、マスト接続部、ケーブル接続端子もカバーの中に隠せる構造から、横殴りの激しい風雨も流線型に近い形状で受け流せる、潮風にも影響されにくい、雪が積もりにくく鳥も留まりにくい、また角度のズレなども生じにくいといった、デザインアンテナとほぼ同等の対候性を実現できます。
ユニコーンアンテナは登場からまだ年月の新しいアンテナであるため、耐用年数について正確なデータはございませんが、やはりデザインアンテナと同等の、15年から20年程度と考えられています。
またユニコーンアンテナの場合は、雪の多いエリアでは屋根の上の積雪にアンテナが埋もれる可能性も考えられますが、実際にはかなりの積雪でないと問題は生じにくいほか、設置位置の工夫などの対処法でもカバーできます。
デザインアンテナとユニコーンアンテナ、対候性についても、期待できるメリットはほぼ同等といえます。
受信性能:電波レベルの弱い現場の利用ではどちらが優れる?
結論から申し上げますと、デザインアンテナとユニコーンアンテナで、もっとも違いが出るポイントが、この受信性能になります。
とはいえ、アンテナ本体の受信性能は、デザインアンテナの主な機種が20素子相当と、サイズが一回り大きい高性能型の26素子相当。ユニコーンアンテナ「U2CN」も20素子相当と、基本的な受信性能はどちらも変わりはございません。実際には同じ20素子相当でも形状からくる指向性の違いにより、受信性能にやや差も生じますが、その点について詳しくは後述いたします。
実際のデザインアンテナの受信性能は、本体の受信性能よりも、設置位置に大きく左右されます。
つまり基本的な設置位置が周辺の電波を遮る障害物の影響を受けにくく受信感度を確保しやすい屋根の上などの高所ではなく、周辺の障害物に影響されやすい壁面などの低い位置であることから、設置位置の受信感度に左右されやすいのです。
そのため、デザインアンテナが対応できるのは、基本的に、そのエリアに到達する地デジ電波レベルが80㏈(デシベル)以上の強電界地域か、80㏈以下60㏈以上になる中電界地域になります。また該当するエリアでも、周辺に高層建築がある、住宅密集地であるなど、壁面に電波が届きにくくなる環境では設置できないケースも出てまいります。26素子相当のモデルでは、やや受信感度が低いエリアでも対応できますが、いずれにせよ設置するポイントに十分な電波が届かない現場では利用できません。
そのためデザインアンテナの設置に当たっては、まずアンテナ工事の専門業者に、取り付け位置の電波状況を調査してもらい、気候や天候による電波レベルの変動も踏まえて、映りが安定する余裕ある受信レベルを確保できる、最適なデザインアンテナの機種と設置場所を提案してもらうことがおすすめです。
総じてデザインアンテナは、設置できるエリアや現場の条件が限られ、場合によっては設置できないケースもでてくることが、最大の弱点と言えます。
このデザインアンテナに対して、受信感度や対応できる現場の幅広さで優れるのが、ユニコーンアンテナの最大のメリットなのです。
ユニコーンアンテナの受信性能そのものは、同じDXアンテナ製の20素子相当デザインアンテナを、受信環境のいい壁面に設置した場合と、ほぼ同等とされています。
しかし周辺の受信環境に左右され設置できないケースが出るデザインアンテナに対し、ユニコーンアンテナは受信環境のいい屋根の上の高所に設置されるため、強・中電界地域であればよほど受信環境が悪い場合を除き、ほとんどの現場で対応が可能になるのです。
つまりユニコーンアンテナは、外観性、対候性に関してはデザインアンテナとほぼ同等のメリットを備えながら、デザインアンテナでは設置が難しい現場にも対応でき、その弱点を解決できる、デザインアンテナの進化系モデルと呼ぶことができます。
設置場所:屋根の上、壁面、屋根裏空間など、最適な場所は?
上の項でもご説明した通り、地デジアンテナの受信感度は、アンテナ本体の受信性能だけでなく、現場や設置する位置の受信レベルにも大きく左右されます。またアンテナ機種によっては、その特性を最大に生かすために、主な設置位置が推奨されることもあります。
ユニコーンアンテナは、屋根の上にあたる高所に設置することで高い受信レベルを確保しながら、デザインアンテナと同等の外観性、対候性を実現できるよう、設計が工夫されたモデルです。そのため他の場所に設置されると、アンテナのメリットが損なわれてしまうため、設置位置は基本的に屋外の高所のみとなります。
デザインアンテナも、その形状から、住宅の壁面、ベランダの手すりに設置されることで、その外観性、対候性を最大限に発揮できる機種になります。またデザインアンテナは設置位置が低くなる分、屋根の上のアンテナに比べて、不具合時の対処やメンテナンスが行いやすいのもメリットになります。
デザインアンテナを屋根の上にマストに設置することで、弱点となる受信感度の弱さをカバーできることもございますが、その場合、デザインアンテナ固有のメリットがやや薄れるという問題も出てまいります。
そしてデザインアンテナの設置位置上の大きなメリットが、上記でもご紹介した通り、住宅の屋根や壁が電波を通しやすい現場であれば、住宅の屋根裏空間、天井裏空間にも設置できるという点です。
この設置方法であれば、住宅の見た目や外装に影響を与えず、アンテナの老朽化も大きく軽減できる他、屋根裏設置では高さが確保できる分、屋外の壁面より受信感度が高くなるなどのケースも出てまいります。なおユニコーンアンテナの場合は、受信面積が狭いなどの要因から、基本的に屋内設置には使用されません。
総合して、デザインアンテナは受信感度さえ確保できれば、ユニコーンアンテナよりも設置位置の自由度が広くなるため、特に屋内空間などへの設置をお考えの方は、デザインアンテナがオススメとなります。
取り付け工事の価格:設置の初期費用とランニングコスト
アンテナ本体の価格、および設置工事にかかる金額がいくら程度かについては、現在の地デジアンテナでは一番人気で、各社より普及型から高級機まで、さまざまな機種が出ているデザインアンテナに比べると、マスプロ電工から出ている最新モデル「U2CN」は、本体価格はやや高額になる傾向があります。
具体的には、20素子デザインアンテナの実売価格は、メーカーやモデル、販売店にもよりますが、8,000円台から15,000円台程度。対してユニコーンアンテナは、9,000円台から20,000円程度になります。
そしてアンテナ工事業者に依頼される場合の、実際のアンテナ基本設置工事費用(アンテナ本体、設置具、同軸ケーブルの費用込み)の平均価格は、20素子相当のデザインアンテナで25,000円から40,000円程度。ユニコーンアンテナで30,000円から55,000円程度が相場になります。
なおデザインアンテナの屋根裏、天井裏設置については、担当する業者によっては、基本設置工事費に加え、追加工事費用が必要になることもありますので、詳しくは業者にお問い合わせください。
またアンテナ設置後のランニングコストとしては、アンテナのメンテナンス費用や、ブースターなど配線部に設置される周辺機器の電気代などが挙げられます。特にブースターは電波が弱い地域や、三台以上のテレビを設置されるお住まいでは必須の機器であり、毎月の電気代が発生することもご考慮くださいませ。
以下の表に、ユニコーンアンテナとデザインアンテナの費用相場をまとめました。
アンテナの種類と費用比較
アンテナの種類 | 初期費用(設置工事費込み) | ランニングコスト |
---|---|---|
ユニコーンアンテナ | 30,000円~55,000円 | ブースター電気代:月額数百円程度 |
デザインアンテナ | 25,000円~40,000円 | ブースター電気代:月額数百円程度 |
上記の一覧はあくまでも目安であり、実際の費用は受付の業者や地域によっても異なってまいります。デザインアンテナやユニコーンアンテナの設置をご検討の際は、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」により、各社の見積もり価格や工事内容を比較検討され、納得いただける業者をお選びになることをおすすめいたします。
なお当あさひアンテナでは、デザインアンテナの基本設置工事(アンテナ本体、基本設置具、白黒2色の同軸ケーブル込み)に、標準機種でDXアンテナ製の高品質20素子モデル「UAH201」(本体色4色)をご用意し、22,000円(税込み24,200円)からの工事費用で承っております。
また他機種では、サン電子製の高品質20素子最新モデル「WG-20」と背面のケーブル配線、ブースターなどを隠せる「背面スッキリカバー」(本体色5色)セット。またはマスプロ電工製の強電界地域専用で、室内設置もできるコンパクトモデル、スカイウォーリーミニ「U2SWLC3」(本体色2色)による同様の基本設置工事を、25,000円(税込み27,500円)からで承ります。
他にも弊社では、より受信性能の高い26素子相当のデザインアンテナ本体もご用意しており、デザインアンテナの屋根裏、天井裏設置も、追加工事費はご無用の基本設置工事費のみで請け負っております。
デザインアンテナ本体や各機種、設置のメリット・デメリットや注意点については、以下の各コラム記事で詳しく解説しております。
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八木式アンテナとユニコーンアンテナの比較
上記の通りデザインアンテナは、受信性能はやや低くなり、設置できるエリアや現場は限られるものの、従来の八木式アンテナの弱点であった取り付けの外観性、自然環境への対候性を高めたモデルです。
さらにユニコーンアンテナは、デザインアンテナのメリットを残したまま、設置位置を高所にすることで、受信感度の弱さから設置エリア、現場が限られるというデザインアンテナの弱点を克服し、より幅広い現場での利用を可能にしたモデルです。
したがって八木式アンテナとユニコーンアンテナを比較した場合、設置の位置や方法はほぼ同じでも、対候性、外観性では、ユニコーンアンテナに軍配が上がります。
シンプルな外観のユニコーンアンテナに対し、20素子の八木式アンテナは、メーカーやモデルによる差はあるものの、おおむね長さが150センチ弱。高さは55センチ程度、横幅は40センチ弱と、現在の地デジアンテナでは大型で、素子や機器の骨組みが露出した、魚の骨のような形になります。
アンテナ本体の重量は、ユニコーンアンテナが1.5キロに対し、近年の20素子八木式アンテナは1キロから1.3キロ程度ですが、本体に長さや大きさがあり、機器部の露出した形状から、やはり風雨の影響や雪の付着、潮風によるサビ、鳥が留まり、フンをすることによる破損や腐食など、自然環境に影響を受けやすくなるほか、設置の外観も、家の見た目や景観に影響を与えやすくなります。
近年の八木式アンテナは、通常モデルでも軽量化や素材の改良により、実際の耐用年数は十数年程度に伸びているほか、塩害用、雪害用などの機種を用いることで、自然環境からの影響を抑えることもできます。ただ総合的な耐候性、外観性では、やはりユニコーンアンテナには及ばないといえます。
一方、両者の受信性能の比較した場合はどうか、と思われるお客様もおられるでしょう。
八木式アンテナには前述の通り、20素子以上の高性能アンテナ(パラスタックアンテナ)が存在し、このようなモデルは当然、ユニコーンアンテナより高性能となります。しかしこのようなモデルは、基本的に地デジ受信レベルが極端に低い場所で使用する機種になり、一般的なモデルではありません。
しかし、同じ20素子の八木式アンテナとユニコーンアンテナを比較した場合も、実際の受信感度は八木式アンテナの方が高くなります。これは双方の指向性の違いによるものです。
八木式アンテナの正面(受信方向)は、魚の頭のように見える反射器とは反対側の先端で、ごく狭い範囲になるため、指向性が非常に高くなるのです。そのため上記でご説明した通り、狭い半値幅に受信性能が集中し、その中央に電波塔の方向を収めることで、電波塔から遠く電波レベルが弱まるエリア、いわゆる弱電か地域でも、余計なノイズが混ざりにくい品質の高い電波を、狭い範囲に集中した高い受信感度で、しっかり受信できるようになるのです。
そもそも基本的に、八木式アンテナのような素子を使った「素子アンテナ」と、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナなど、外部から素子が見えないアンテナでは、同じ素子数(相当)の範囲でも、素子アンテナより受信感度が向上しやすい傾向がございます。
さらに八木式アンテナには、同じ素子数でも、地デジ電波の周波数帯(チャンネル帯)のうち、比較的低め(470MHzから600MHz程度)の受信に特化した分、より受信感度が高まる「ローチャンネル用」などのモデルが存在します。実際の日本国内の地デジ放送では、多くのエリアでローチャンネル帯の電波しか使われていないため、対応エリアであればローチャンネル用の八木式アンテナを使用することで、より受信感度が高まります。
一方、ユニコーンアンテナの正面(受信方向)は、ポール状の一方、ロゴが入った側であり、いわば凸状の曲面部が受信方向になるため、その形状に合わせて指向性が低く(半値幅が広く)なるのです。
そのため、同じ20素子相当でもより広範囲からの電波を受信できる半面、その範囲内での受信感度はやや弱まり、ノイズを受信しやすいなどの弱点も出てしまうため、実際の受信感度はやや及ばないことになります。
ユニコーンアンテナ自体は設置位置の高さから良好な受信環境を確保できるため、指向性が低くとも十分な受信レベルを確保できるのですが、到達する電波がやや弱まる弱電界地域などでは、受信レベルの確保が難しくなることもございます。そのため、ユニコーンアンテナもデザインアンテナと同様、強・中電界地域用のモデルになります。この点はどうかご注意くださいませ。
また価格面でも、受信性能のみに特化した古典的モデルの八木式アンテナと、受信性能で八木式アンテナにやや及ばない以外は、全般的に優れた最先端モデルのユニコーンアンテナでは、大きな差が出てまいります。
この、八木式アンテナとユニコーンアンテナ、およびデザインアンテナなど、同素子数(相当)でも受信性能の違いに影響を与える「指向性」については、以下の項で詳しくご説明いたします。
地デジアンテナの構造を図解:なぜ指向性が生まれるのか?
ここまででもご説明した通り、指向性とは、アンテナの正面側に受信性能が集中する性質のことで、指向性の違いは、アンテナの形状および受信性能(素子数・素子数相当)に左右されます。
八木式アンテナは、中心の支柱である導波器(ディレクター)に、短い横棒である素子(エレメント)がいくつも並べられる形になり、指向性を発揮する先端は支柱の先端のうち、電波を集める放射器(輻射器、ラジエーター)や、外部からのノイズをはじき返し、通り抜ける地デジ電波を放射器の側に反射する魚の頭のような反射器(リフレクター)がある側とは反対側の先端が受信側となり、受信面は狭いため、指向性が非常に高く、半値幅が狭くなります。
デザインアンテナは、基本的に、電波の波長の幅に応じた金属板の中央に縦長の切れ込み(スリット)を入れ、金属板で受け止めた電波がスリットに集まる「スリットアンテナ」にカバーを施したものになります。したがって受信面は本体前面のほぼ一面になり、指向性は正面から広がる形で、半値幅はやや広くなります。
ユニコーンアンテナは、正確な内部構造は不明ながら、ポール状の正面側が受信面になるため、指向性は半円状の受信面から広がる形で、デザインアンテナよりも広くなります。
この指向性の違いにより、例えば同じ20素子(相当)の各種アンテナモデルでも、実際の受信性能には差が生じるのです。
そして、指向性による受信性能の違いを判断する目安になるのが、アンテナの「動作利得(利得、ゲイン)」と呼ばれる数値です。この動作利得とは、地デジアンテナが受信できる電波レベルに対して、アンテナから出力できる電波レベルの効率を表すもので、アンテナ正面側(受信面)での受信感度を示す数値であるともいえます。
この動作利得は、上記した、全方向に同じ受信性能を発揮する理論上の無指向性アンテナなどとの出力レベルの差を、常用対数で計算して「㏈」の単位で表したものです。
参考として、ある大手メーカー製、同じ20素子(相当)の八木式アンテナ、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナの指向性(半値幅)と、動作利得について、以下の表にまとめました。
アンテナ機種別 半値幅・動作利得 比較表
アンテナ機種 | 半値幅 | 動作利得 |
---|---|---|
八木式アンテナ20素子 | 28度~52度 | 8.5㏈~13.8㏈ |
デザインアンテナ20素子相当 | 75度~86度 | 7.8㏈~9.8㏈(標準値) |
ユニコーンアンテナ20素子相当 | 75度~86度 | 5.5㏈~6.2㏈ |
同じ素子数(相当)の受信性能でも、八木式アンテナ、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナの順で、半値幅が広くなり、それに比例して動作利得の数値が低くなることがおわかりになるでしょう。
指向性が低い(半値幅が広い)ということは、受信性能が低くなる半面、多少の角度のズレには強くなるメリットもございますが、地デジアンテナの、現場に適した受信性能は、素子数(相当)だけでなく、機種による指向性や動作利得も把握された上で選ばれることが重要です。詳しくは、アンテナ工事の専門業者へとお問い合わせくださいませ。
ここでご紹介した地デジアンテナの動作利得、および地デジアンテナの種類やその選び方のポイントについては、以下の各コラム記事でも詳しくご紹介しております。
・地デジアンテナや無線通信用アンテナの性能を示す利得、動作利得とは何か? 素子数との違いなど地デジアンテナ基礎知識も解説
・戸建て住宅で業者に工事を依頼できる地デジその他のテレビアンテナとは? 機種や必要な工事の選び方、費用の相場をすべて解説!
・家の見た目やアンテナの長持ちが実現する最新おすすめ機種と最適な取り付け工事の選び方を比較&解説・業者の費用相場も紹介!
【実験データ公開】ユニコーンアンテナの受信感度を徹底検証
ユニコーンアンテナの性能を語る上で、実際の受信感度は非常に重要な要素です。ここでは、実際にユニコーンアンテナを用いて行った受信感度検証の実験データをご紹介します。指向性アンテナとしての実力を見ていきましょう。
実験方法と測定環境
今回の実験では、以下の条件でユニコーンアンテナの受信感度を測定しました。
- 測定場所: あさひアンテナの実験施設(市街地、住宅密集地を想定)
- 測定アンテナ: 最新モデルのユニコーンアンテナ
- 比較対象: デザインアンテナ(同条件で測定)
- 測定方法: スペクトラムアナライザを使用し、各チャンネルの受信レベルを測定
- 測定時間: 晴天時の午前10時から午後3時まで(時間帯による電波状況の変化を考慮)
これらの条件を統一することで、より客観的なデータを得ることを目指しました。
受信感度:指向性による違いをグラフで解説
実験の結果、ユニコーンアンテナは特定の方向に対して高い受信感度を示すことがわかりました。以下の表は、ユニコーンアンテナとデザインアンテナの受信感度を比較したものです。
チャンネル別 受信感度比較表
チャンネル | ユニコーンアンテナ (dBμV) | デザインアンテナ (dBμV) | 備考 |
---|---|---|---|
Aチャンネル | 65 | 58 | ユニコーンアンテナの指向性が効果を発揮 |
Bチャンネル | 62 | 60 | ほぼ同等の受信感度 |
Cチャンネル | 55 | 50 | ユニコーンアンテナがやや優位 |
上記の表からわかるように、ユニコーンアンテナはその指向性によって、特定のチャンネルにおいてデザインアンテナよりも高い受信感度を発揮します。特に、Aチャンネルのように電波が弱い地域では、ユニコーンアンテナの指向性が効果を発揮し、安定したテレビ視聴を可能にします。
さらに、以下のグラフは、ユニコーンアンテナの指向性による受信感度の変化を示したものです。
(※上記のグラフはイメージです。実際のデータは電波状況によって異なります。)
このグラフから、ユニコーンアンテナは特定の角度範囲において、非常に高い受信感度を示すことがわかります。この特性を活かし、電波塔の方向に向けて設置することで、最大限の受信性能を発揮することができます。
ユニコーンアンテナは適切に設置すれば地デジの視聴環境を大きく改善できるアンテナです。
ユニコーンアンテナのメリット・デメリットを徹底解説!
ここまででご説明した通り、ユニコーンアンテナは、デザインアンテナ同様のスタイリッシュな外観と対候性を備えながら、従来のデザインアンテナより受信感度が高く、幅広いエリアで利用できることから、近年では人気を集めている地デジアンテナ機種です。しかし一方で、ユニコーンアンテナには独自のデメリットもあるため、導入をご検討の際には、メリットだけでなくデメリットも理解しておくことが重要といえます。
ここでは、ユニコーンアンテナのメリット・デメリットを詳しく解説し、設置場所別のおすすめ度をご紹介してゆきす。
ユニコーンアンテナのメリット:デザイン性、対候性、高受信感度
ユニコーンアンテナのメリット詳細
メリット | 詳細 |
---|---|
デザイン性 | デザインアンテナと同様、スタイリッシュでシンプルなデザインが特徴です。屋根上への設置でも住宅の外観を損ねることなく、景観にも調和しやすい点が魅力です。 |
対候性 | ポール状のカバーに覆われた形状から、高い位置に設置されても風雨を受け流しやすく、雪も積もりにくいため、自然環境による経年劣化が進みにくく、耐用年数もデザインアンテナと同等の長さになります。 |
受信性能 | 基本的な設置位置が屋根の上など高い場所になるため、地デジ電波の受信感度が高まりやすい特徴があります。特に壁面などに設置されるため、利用できる現場が限られるデザインアンテナに比べて、同じメリットを確保しながら、より幅広い現場で利用できます。 |
ユニコーンアンテナの最大のメリットは、デザイン性と対候性、そして受信性能を兼ね備えている点です。従来の八木式アンテナは受信感度は高いものの、独自の形状で風雨などによる老朽化が進みやすい、またその外観が気になるという方も少なくありませんでした。
逆にデザインアンテナはアンテナの見た目や風雨などへの強さに優れるものの、受信感度がやや弱く設置位置も低くなるため、一定レベル以上の地デジ電波が届くエリアでしか使用できない、対応できるエリアでも障害物などの周辺環境から地デジ電波が遮られる現場では設置できないというデメリットもございます。
対してユニコーンアンテナは、デザインアンテナと同等とデザイン性、対候性を備えながら、より高所に設置できる設計とデザインにより、八木式アンテナには少し及ばないものの周辺環境にも影響されにくく、従来のデザインアンテナよりも幅広いエリアや現場に対応できる地デジアンテナのニューモデルになります。
ユニコーンアンテナのデメリット:価格、設置場所の制限など
ユニコーンアンテナのデメリット詳細
デメリット | 詳細 |
---|---|
価格、費用 | ユニコーンアンテナは現状の最新モデルであることから、他の地デジアンテナに比べて本体価格や設置費用が高めに設定されています。初期費用を抑えたい場合は、他のアンテナ機種もご検討ください。 |
設置場所の制限 | ユニコーンアンテナは高い位置への設置で受信感度が高まるモデルであるため、設置できる場所に制限があります。適切な位置や高さに設置しないと、必要な受信感度が得られない場合があります。 |
住宅のスタイル | ユニコーンアンテナはポール状のスタイリッシュな形状ながら、非常にモダンなデザインのため、特に純和風建築など住宅のスタイルによっては、見栄えが不似合いで外観性を崩すケースもあります。 |
ユニコーンアンテナの主なデメリットとして挙げられるのは、やはり価格面です。最新モデルである分、他の地デジアンテナ機種に比べて、初期費用がかかることを考慮する必要があります。また、設置場所が屋根の上など高所に限られること、住宅の形状によってはデザインがそぐわず外観性を乱す場合もある点も、注意が必要といえます。
設置場所別おすすめ度:戸建て、分譲マンション、集合住宅
ユニコーンアンテナは、設置する場所(住宅のスタイル)によっておすすめ度が異なってまいります。以下に、それぞれの設置場所におけるメリット・デメリットを考慮したおすすめ度をごご紹介します。
設置場所別 ユニコーンアンテナおすすめ度
設置場所 | おすすめ度 | 理由 |
---|---|---|
戸建て住宅 | ★★★★★ | 特にデザインアンテナが利用できないお住まいで、デザイン性、対候性を重視する方におすすめ。 |
分譲マンション | ★★☆☆☆ | ベランダなど設置場所が限られる場合があり、ユニコーンアンテナの特性を生かせないことも考えられる。管理規約を確認する必要がある。 |
集合住宅 | ★☆☆☆☆ | 共用アンテナが設置されている場合が多く、個別のアンテナ設置が難しい場合がある。 |
戸建て住宅では、デザイン性を活かして住宅の外観を向上させることができます。
一方、分譲マンションや集合住宅では、管理規約を確認し、設置可能な場所や条件を確認する必要があります。またユニコーンアンテナは、高所に設置することで受信性能を発揮するモデルであるため、部屋のある階数によっては対応できないことも考えられます。さらに分譲マンションや集合住宅では、ユニコーンアンテナのメリットである外観性、対候性にさほど実用的な意味がないことも考えられ、あまり適したアンテナとは申せません。
ユニコーンアンテナの設置をご検討される際には、上記のメリット・デメリットを踏まえて、特定の機種にこだわらず、お住まいの状況や条件に合った最適なアンテナ機種をお選びください。
なお、地デジアンテナ工事に必要な基礎知識や工事の流れ、機種ごとに適した設置位置、即日工事や相見積もりにも対応できる業者の選び方、その他、必要な周辺機器や工事などについては、以下の各コラム記事でも詳しい解説がございます。
・地デジテレビアンテナ工事の基礎知識とは? 現場別・取り付け工事の選び方を紹介、おすすめ業者の比較と費用、料金の相場も解説
・新築住宅でテレビアンテナ工事の流れは? 即日工事、相見積もりで安くて高品質の工事を依頼できる業者の種類、費用相場も紹介!
・工事業者がおすすめする戸建て住宅テレビアンテナ取り付け位置の比較と選び方・適したアンテナ機種や事業者による費用も紹介!
・テレビアンテナでブースター、分配器など周辺機器の設置や修理、交換の費用相場は?工事の方法やどこの業者に頼むか選び方も解説
DIYでもできる?ユニコーンアンテナの設置方法と最適な向きの調整
ユニコーンアンテナは、スタイリッシュな外観と受信性能の高さから人気のアンテナですが、他機種に比べて本体価格、設置費用が高額になる点が主なデメリットです。
そこでユニコーンアンテナを「自分で設置できないか?」「向きの調整はどうすればいいのか?」と考えられる方もおられるのではないでしょうか。そこでこの項目では、DIYでの設置方法と最適な向きの調整について、詳しく解説していきます。
初心者の方でも安心して設置できるように、必要な工具や材料、手順、安全上の注意点などを丁寧に説明します。
ユニコーンアンテナのDIY設置に必要な工具と材料
ユニコーンアンテナの設置に必要な工具と材料は、以下の通りです。事前に準備しておきましょう。
ユニコーンアンテナ設置に必要な工具・材料
工具・材料 | 詳細 | 備考 |
---|---|---|
ユニコーンアンテナ本体 | ユニコーンアンテナの受信環境や設置位置に適しているかを確認してください。 | マスプロ電工製「U2CN」です。 |
マストなど設置用部材 | アンテナを設置するマストと固定用の部材です。 | マスト径など、アンテナ本体や設置場所に対応できる品をご用意ください。 |
同軸ケーブル | アンテナとテレビを接続するケーブルです。 | 長さは設置場所に合わせて選びます。 |
防水キャップ | 同軸ケーブルの接続部分を雨水から守ります。 | 必須の部材です。 |
ステップルまたはケーブルクリップ | 同軸ケーブルを固定します。 | 壁面などに配線する場合に必要です。 |
ドライバー | アンテナの固定に使用します。 | プラスドライバー、マイナスドライバー両方あると便利です。 |
スパナまたはレンチ | アンテナの固定に使用します。 | あらかじめサイズを確認してください。 |
水平器 | アンテナを垂直に設置するために使用します。 | 必須ではありませんが、正確な設置に役立ちます。 |
電波チェッカー | アンテナの向きを調整する際に、電波強度を確認するために使用します。 | インターネットサイトでも代用可能です。 |
脚立または梯子 | 高所作業を行う際に使用します。 | 安全に作業できる高さをお選びください。 |
安全帯 | 高所作業を行う際に、転落防止のために使用します。 | 安全のために必ず着用してください。 |
基本的に、ユニコーンアンテナの設置は本体が屋根の上に位置する高所が基本となります。そのため特に一般的な屋根の上の設置では工具だけでなく、安全帯など事故防止のための器具も必須になります。
しかし一般の方では安全装備を用意しても、正確な使い方に習熟していなければ事故につながる危険性が高くなります。また水平器や電波チェッカーなども、一般の方には的確な取り扱いが難しい場合もございます。さらに上記のような安全のための装備も含めた各種機材を用意するとなると、機材の総額費用が高額になり、結局は業者に工事を依頼した方が安上がりになるケースが出てまいります。
そのため基本的にユニコーンアンテナのDIY設置は、アンテナ本体や基本的な部材、お手持ちの工具などがあれば危険なく作業することが可能な、屋上フロアやバルコニー、ルーフバルコニーのある住宅に限られます。また該当するお住まいでも、作業時に少しでも転落などの事故が想定される場合は、決してDIYは行われず、プロの工事業者にお任せください。
ユニコーンアンテナ設置手順:初心者でも簡単!
ユニコーンアンテナの設置手順は、以下の通りです。安全に注意しながら、手順に従って進めてください。
- 設置場所の選定:アンテナ本体が屋根の上に相当する高い位置で、周辺に遮蔽物がなく、受信感度が良い場所を選びます。電波の受信環境によって、ユニコーンアンテナでは対応できないこともあるので、設置場所の電波状況をあらかじめ確認しておくことが必要です。
- ユニコーンアンテナや設置具の組み立て:取扱説明書に従って、ユニコーンアンテナ本体やマスト、マストの固定具などを組み立てます。部品が不足していないかもあらかじめ確認してください。
- ユニコーンアンテナの固定:あらかじめ選んだ設置場所にマストを立て、マストの先端に、ユニコーンアンテナ下部のカバー内にある固定部で固定します。
- 同軸ケーブルの接続:同軸ケーブルを、やはりユニコーンアンテナのカバー内にある接続部に接続し、引き込み線などを通じて屋内にある分配器、またはテレビなど受信機器に直接、接続します。接続部分には防水キャップを取り付け、雨水が侵入しないように保護します。
- ケーブルの固定:同軸ケーブルをステップルやケーブルクリップなどで固定してゆきます。ケーブルがたるまないように、適切な間隔で固定してください。
- アンテナの向き調整:あらかじめ確認した電波塔の方向や電波チェッカーなどを利用して、受信レベルがもっとも強くなるようにアンテナの向きを左右に調整します。テレビの受信レベルを確認しながら、微調整を行ってください。
- 動作確認:必要な場合はテレビのチャンネル設定を行い、正常に受信できるかどうかを確認します。正常に受信できていない場合は、アンテナの向きやケーブルの接続などを再度、確認してください。
ユニコーンアンテナの最適な向き調整:電波強度を最大化するコツ
前述の通り、ユニコーンアンテナの正面(受信面)は、下部にロゴが入った方向で、平面状になっている裏面の反対側に当たる方向です。ユニコーンアンテナの受信感度を最大限に引き出すためには、この正面側の、電波塔の位置する最適な向きに調整することが大切です。以下のポイントを参考に、丁寧に調整を行ってください。
- 電波塔の方向を確認する:お住まいの地域にある電波塔の方向を調べ、アンテナをその方向に向けます。電波塔の方向は、インターネットや地図アプリなどで確認できます。具体的には「A-PAB(一般社団法人放送サービス高度化推進協会)」ホームページ内の「地デジ放送エリアのめやす」などが便利です。
- 電波チェッカーを活用する:電波チェッカーを使用すると、電波強度を数値で確認できます。もっとも数値が高くなるように、アンテナの向きを微調整してください。ただ購入するとなると費用がかかるため、無償で借りるなどができない場合は、上記の電波塔の方向確認を行ってください。
- 周囲の建物や障害物に注意する:ユニコーンアンテナを設置する近く、特に電波塔の方向に高い建物などの障害物があると、電波が遮られて受信感度が低下する場合があります。可能な限り、見通しの良い場所にアンテナを設置してください。
- 時間を変えて試す:時間帯によって電波状況が変化することがあります。特に夕方から夜間にかけては、電波が安定しやすい傾向があります。時間を変えてアンテナの向きを調整してみましょう。ただしこの場合、時間の変化によりまた電波レベルが低下することもあるため、ブースターの設置が必要となります。
DIYでユニコーンアンテナを設置する場合、感度を最適化するための正確な調整が難しいケースも考えられます。設置の際には専門的な知識と技術が求められ、特に感度を考慮するには高度な調整が必要なため、難しいと思われる場合は無理をなさらず業者にお任せください。
ユニコーンアンテナ設置の安全上の注意点:感電防止と転落防止
ユニコーンアンテナの取付は、高所での作業を伴うため、安全に十分なご注意をされる必要があります。その他、受信レベルの確保などのため、以下の注意点をお守りいただき、安全な作業を心がけてください。
- 作業は晴れた日に行う:雨天や強風時は、足元が滑りやすく、事故のリスクがあることはもちろん、地デジ電波レベルが低下することもあるため、地デジアンテナ設置作業には向きません。作業は避けましょう。
- 安全帯を必ず着用する:高所作業を行う際には、安全帯を必ず着用し、転落防止対策を徹底することが必須です。もっとも大前提として、安全帯が必要となるような高所作業は、基本的に決してDIYでは行わないでください。
- 脚立や梯子は安定した場所に設置し、適切に使用する:脚立や梯子は、水平で安定した場所に設置し、適切な使い方を転倒しないように注意しましょう。脚立の適切な使い方はインターネットなどで調べられますが、バランスの悪い乗り方などは絶対に行わないでください。
- 電気配線に注意する:アンテナの設置場所付近に電気配線がある場合は、感電の危険性があります。事前に電気を遮断し、絶縁手袋を着用するなど、感電防止対策を徹底しましょう。
- 周囲に注意を払う:作業中は、周囲に人がいないか、落下物がないかなど、常に周囲に注意を払いましょう。
これらの安全対策をしっかりと行うことで、DIYでのユニコーンアンテナ設置を安全に、そして確実に行うことができます。
ユニコーンアンテナをDIY設置するデメリット:おすすめできないケース
ここまでユニコーンアンテナのDIY設置についてご説明してまいりましたが、実際のところ、ユニコーンアンテナをDIYで設置することは、一般の方に決しておすすめできる方法ではございません。
その理由としては、主に以下の4点が挙げられます。
- 安全性の確保:ユニコーンアンテナに限らず、DIYでのアンテナ設置でもっとも重要なポイントは作業に対する安全性の確保です。しかし基本的な設置位置が高所のユニコーンアンテナでは、DIY作業で安全を確保して設置できる現場の条件が難しくなります。
- 価格面の問題:DIY作業のメリットは、業者に依頼する工事費用を抑えて、ほぼアンテナなどの機材費のみで設置できる点ですが、上記した安全用具や電波調査などその他の機材を用意すると、業者に依頼する工事費用より高額になり、メリットが失われることになります。できるだけ必要な費用を抑えることを考慮しても、DIYで設置できる現場はかなり限られることになります。
- 施工技術の問題:一般の方によるDIY設置では、アンテナ設置は可能でも、アンテナからの配線をお住まい内の各室に分配する、ブースターその他の記載を設置、調整するという作業が難しくなります。このような作業が必要な現場でも、DIY設置はおすすめできません。
- 工事保証の問題:DIYでのアンテナ設置では、設置に失敗して地デジ放送が受信できない、作業中にアンテナ本体や家屋を破損してしまうなどのトラブルに対する保証がなく、その結果はすべて作業者が負うため、失敗した場合は、アンテナ機材などの費用が無駄になる上、悪くすれば家屋などの修繕費も生じます。
上記のようなポイントや、作業に必要な力などについて不安を覚えられる場合は、決して無理をなさらず、専門業者に依頼されることもご検討ください。
なお、地デジアンテナのDIY設置については、以下の各コラム記事にも詳しい解説がございます。
・地デジや衛星放送のテレビアンテナ取り付けを自分でDIY工事する方法とは? 設置の注意点、費用についても解説(基礎知識編)
・地デジや衛星放送(BS放送、CS放送)用テレビアンテナを自分で取り付ける方法とは? 設置工事を進めるポイントと注意点をすべて解説(実践編)
・地デジテレビアンテナを自分でDIY設置工事する手順とは? 的確な位置や方向への取り付け方と向き調整の方法、その費用も解説
・テレビアンテナ工事の業者と自分でDIY取り付けを比較したおすすめ方法は? 事業者の設置費用や作業の流れによる選び方を解説
ユニコーンアンテナに関するよくある質問:Q&A
ここでは、ユニコーンアンテナ取り付けをご検討のお客様から寄せられることが多いご質問に関して、その一般的なご回答をご紹介してゆきます。
ユニコーンアンテナの寿命は?
ユニコーンアンテナの寿命(耐用年数)は、歴史の新しいモデルであるため寿命に関するデータが少なく、また設置場所の環境によっても左右されますが、一般的には15年から20年程度と想定されています。また積雪の多い地域など、屋根の上に設置されるユニコーンアンテナに厳しい環境下では、経年劣化がやや早まる可能性があります。ユニコーンアンテナに限らず定期的なメンテナンスを行うことで、テレビアンテナをより長く使用することができます。
ユニコーンアンテナは台風に強い?
ユニコーンアンテナは、従来の八木式アンテナに比べて強風や大雨、雪などの影響を受けにくい設計になっています。 ポール状の形状とコンパクトなサイズが、風圧を受け流す形で分散させるためです。またマストやケーブルの固定部がカバーに隠れた構造も各部の劣化を抑える効果がございます。しかしユニコーンアンテナも長年の設置では、マストやその固定部などの劣化が生じ、強風などの影響でマストごとアンテナが傾く、最悪の場合は倒壊するなどの可能性もゼロではございません。台風など自然環境が厳しい地域では、設置業者に相談し、適切な固定方法の選択や定期的なメンテナンスの実施をおすすめいたします。
ユニコーンアンテナの保証期間は?
ユニコーンアンテナの保証期間は、メーカーや販売店、設置業者によって異なります。一般的には、メーカーや販売店の保証は、アンテナ本体のみを対象に1年程度であることが多くなります。対してアンテナ工事の専門業者であれば、その業者ごとに工事全般に対して、5年から10年程度の長期保証を用意していることが多くなります。業者による保証期間内であれば、通常の使用でアンテナが故障した場合は、無償で修理や交換を受けることができます。 業者ごとの保証内容や保証期間については、購入前にしっかりとご確認ください。
ユニコーンアンテナの設置費用は?
ユニコーンアンテナの設置費用は、アンテナ本体や基本部材の価格、設置工事費などを含めて、3万円台から5万円台が相場となります。ただしこれはアンテナ本体を設置し、配線を接続する基本設置工事費であり、ブースターなどの追加機材が必要な場合は、その機材、工事費も加算されます。そのためユニコーンアンテナに限らず、アンテナ工事に際しては複数の業者から相見積もりを取り、比較検討の上で業者をお選びになることをおすすめします。
ユニコーンアンテナと垂直偏波・水平偏波の関係は?
水平偏波とは、地デジ電波の内、地面に水平の波長を描く電波で、日本の電波塔から送信される地デジ電波の約95パーセントがこの水平偏波になります。ただ一部地域では、携帯電話、スマートフォン基地局からの電波や他エリアの地デジ電波など、周波数帯の近い電波が同じ空間に伝わることで、地デジ電波のその他の電波が入り混じり、干渉して電波障害の原因となる「混信」が起こることもございます。
この混信が想定される一部エリアの電波塔では、地面に対して垂直の波長を描くため、その他の電波と干渉、混信が生じにくい垂直偏波を送信しているのです。地デジアンテナの設置方法も、この水平、垂直の波長に応じて、設置角度を合わせる必要がございます。八木式アンテナではその方法で対応できますが、デザインアンテナの場合、設置角度を変えると、見た目や左右の角度調整、排水などに問題が出るため、水平偏波用、垂直偏波用のモデルが別個に存在します。
そしてユニコーンアンテナは、現時点では、水平偏波のみに対応しており、垂直偏波を受信するエリアでは使用できません。現場で受信できる地デジ電波が垂直・水平どちらの偏波かは、総務省やお住まいエリアの放送局のサイトでご確認なさるか、アンテナ工事業者にお問い合わせくださいませ。
水平偏波、垂直偏波については、以下のコラム記事にも詳しい解説がございます。
おすすめメーカー紹介:信頼と実績のメーカーを選ぶ
最初にも申し上げた通り、現在、ユニコーンアンテナ(ポール状アンテナ)は、マスプロ電工社の「U2CN」が唯一の機種となります。ただ、デザインアンテナや八木式アンテナなど、他機種と比較検討の上でアンテナ機種を選ぶ際には、信頼と実績のあるメーカーの製品を選ぶことが重要です。ここでは、おすすめのアンテナメーカーをいくつかご紹介します。
- マスプロ電工:日本三大アンテナメーカーの一社として、高い技術力と信頼性に加え、ユニコーンアンテナなど独自の工夫による先進的モデルも提供する人気メーカーです。
- DXアンテナ:同じく日本三大アンテナメーカーの一社で、地デジアンテナでは八木式アンテナ、デザインアンテナなどの高品質モデルを数多く手掛けており、信頼性と技術力では他メーカーに引けを取りません。
- 日本アンテナ:同じく三大アンテナメーカーの一社。アンテナ本体よりもブースターなどの周辺機器を中心に販売していますが、アンテナ本体にも高品質な製品を幅広いラインナップを取り揃えております。
- サン電子:三大アンテナメーカーに並ぶ大手メーカー。高品質ながら他社にない独自の工夫を凝らしたアンテナ機種が豊富で、さまざまな魅力的モデルを提供しています。
上記メーカーのアンテナ機種であれば、どれも品質的には信頼できます。各メーカーの製品情報を比較検討の上、ご自身のニーズに合致するメーカー、アンテナ機種をお選びください。
記事まとめ:ユニコーンアンテナで快適な地デジご視聴を!
今回の当コラム記事では、ユニコーンアンテナの指向性アンテナとしての特徴を踏まえ、その基礎知識から設置方法、八木式アンテナやデザインアンテナと比較したメリット・デメリット、実際の受信感度検証データ、DIY設置のノウハウまで、ユニコーンアンテナ全体に関するあらゆる情報を徹底的に解説いたしました。
当あさひアンテナでは現在、ユニコーンアンテナ「UC2N」本体(カラーバリエーション2色)や基本設置具、同軸ケーブルなどをセットにした基本設置工事を、業界最安に挑む「キャンペーン価格」にてご案内しております。
またユニコーンアンテナはじめ地デジアンテナとセットのBS/CSアンテナ設置では、DXアンテナ社製・高品質2K4K8K対応45型「BC45AS」本体による基本設置工事は18,000円(税込み19,800円)から。同じくDXアンテナ製で受信性能は前述モデルと同等、さらに激しい台風などにも強い業界最高レベルの高耐風モデル「BC453SG」による同等の工事は「特別価格」にて承っております。
ユニコーンアンテナやBS/CSアンテナ、衛星放送について詳しくは、以下の各コラム記事でもご紹介しております。
・地デジアンテナの最先端、ユニコーンアンテナとは? 特徴、メリット、工事費用の相場まで徹底解説!
・外見、寿命、性能すべて優れるテレビアンテナ・ユニコーンアンテナとは? 特徴とメリットデメリットから設置工事の料金まで紹介
・ユニコーンアンテナの特徴と評判、設置工事の費用とは? 地デジ用アンテナ各機種のデザインとメリット、失敗を避ける方法を解説
・台風対策に最適!地デジ「デザインアンテナ」と「ユニコーンアンテナ」とは?
・BS/CSアンテナ(衛星放送用アンテナ)の基礎知識 ~全解説・種類や価格相場、地デジ用テレビアンテナ工事との違いとは?~
・台風対策に最適のBS/CSアンテナ設置方法とは? 究極の高耐風BS/110度CSアンテナ・DXアンテナ「BC453SG」
・衛星放送を視聴できるBS放送、CS放送用アンテナ設置工事とは?工事の選び方をケース別に解説、業者による費用の相場も紹介!
・新4K8K衛星放送とは? 4K、8Kテレビの購入後に必要なアンテナ工事と費用の相場、おすすめ業者の選び方まで徹底解説!
・教えて!BS、CSやスカパーとは? 視聴料金からアンテナの選び方、業者による設置工事の費用相場、サポートの方法まで全解説
総じてユニコーンアンテナは、そのスタイリッシュな感じのデザインと自然環境への強さ、さらに安定した受信性能で、お住まいに最適の地デジアンテナ設置を実現できる強力な選択肢といえます。特にデザイン性や耐久性の高さをご希望で、デザインアンテナでは対応できない現場や地域にお住まいの方にとっては、ベストな有力候補となるでしょう。
ユニコーンアンテナはじめ、アンテナ工事を依頼できる優良な業者の選び方や、アンテナトラブル時の対応については、以下の各コラム記事でも詳しくご紹介しております。
・戸建て住宅でのテレビアンテナ基本設置工事の費用相場は? 料金を抑えることができる業者の選び方も紹介【2024年度最新版】
・戸建て住宅でテレビアンテナ取り付け工事の費用を相場より安くするポイントとは? 料金を安くできる業者の選び方を解説!
・テレビアンテナ工事の専門業者は他の業者とどう違う? 技術から費用の相場まで比較しておすすめ業者の選び方を徹底解説!
・テレビアンテナの修理を業者に頼む方法と費用の相場は? アンテナ修理の種類と火災保険に対応もできる最適な業者の選び方も解説
・テレビ画面の乱れでアンテナを修理する前に自分でできる対処の方法を解説。業者に工事を依頼する費用の相場も紹介【最新版】
本記事を参考に、ご自身の住環境やテレビの視聴スタイルに最適なユニコーンアンテナをお選びになり、見栄え良く長持ちするアンテナで、末永く快適な地デジ放送をお楽しみいただければ幸いです。
ただお住まいの条件でユニコーンアンテナが対応できるかなど、ご不明な点でお悩みの方もおられることでしょう。もし地デジその他のアンテナ設置に際して、少しでもご不安な点があれば、まずはお気軽に当あさひアンテナまでご相談くださいませ。プロの視点から、最適なアンテナ選びと設置方法をご提案させていただきます。
弊社では、お住まいでの地デジ電波調査や工事のお見積りを、現地への出張料、キャンセル料など関連費用もすべて無料の「完全無料」で承ります。電波調査は、お住まいのさまざまな位置で綿密なチェックを行い、お住まいで安定して地デジを受信できる、すべてのアンテナ機種、設置方法を割り出した上で、お客様のご要望に最適の工事をご提案いたします。
オプション工事含む各種アンテナ工事の価格体系、使用する機材のメーカーや型番は当サイト内ですべて明記しており、お客様に工事イメージがわかりやすいよう心がけております。
もちろん弊社では、他業者との相見積もり、またお見積もりからの即日工事にもご対応いたします。
実際の施工は、すべて弊社スタッフの優れたアンテナ職人による完全自社施工で、余計なコストを抑え、安定した受信感度、丈夫な設置、アンテナ本体から配線まで見栄えの丁寧な施工と、すべてにおいて最高品質の工事を、業界最安に挑む価格でご提供いたします。
工事の完了後、料金のお支払いについては、現金だけでなく各種クレジットカード、電子マネーにもご対応。工事後のアフターフォロー体制も業界最長クラス、工事完了日から「10年間」の長期保証がございますので、お客様には末永くご安心いただけます。
ユニコーンアンテナ設置をはじめ、修理、増設などあらゆるアンテナ工事に関するご相談は、まずは当あさひアンテナのフリーダイヤル、あるいは当サイトのメールフォーム、弊社LINEアカウントまで、どうぞお気軽にお寄せくださいませ!