テレビのアンテナレベルが低い原因は?突然「E202」と出て画面が映らない、受信できない時に自分でできる対処法・完全ガイド

2026年04月30日

昨日まで普通に映っていたテレビの画面に、突然「アンテナレベルが低下しています」と表示されて真っ暗なままテレビ放送は映らなくなった。
このような事態は、どこのお住まいでも起こり得るテレビのトラブルです。
しかし、実際にテレビが映らないトラブルが発生してしまうと「楽しみにしていたテレビ番組が見られない」「一体どうすればすぐに復旧できるのか」「テレビやアンテナの修理に多額の費用がかかるのでは」など、さまざまなご不安を感じられる方も多いでしょう。
しかし、どうかご安心ください。
急なテレビ画面のトラブルは、その多くのケースで、特に専門業者を呼ばなくても、ご自身で試せる簡単な対処法で解決することが可能なのです。

記事内では、2026年(令和8年)度の最新情報に基づき、テレビのアンテナレベルが突然低くなって正常に映らなくなる原因の概要、専門知識がなくても5分で試せる応急処置、そして具体的なアンテナレベルの改善方法までを、一通り一般の方にも解説します。
本記事は、アンテナやテレビなどの知識を持つ技術系のライターが、アンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」に取材を行い、プロの専門知識に基づく詳細かつ正確な知識を、専門用語などを避けた明快な文体で執筆しました。

この記事を一通り読み終える頃には、テレビ画面に表示されたエラーコードの意味やアンテナレベル低下の要因を理解し、落ち着いて最適な対処ができるようになっているはずです。
いまテレビ画面のトラブルでお困りの皆様は、まずはあわてずに、本記事の項目をひとつずつ確認していってください。

突然テレビのアンテナレベルが低い状態になったときは:5分で試せる回復【応急処置チェックリスト】

皆様もよくご存知の通り、テレビ放送とは、お住まいに設置されたアンテナから、配線を通じて各部屋のテレビに電波(映像信号)を届けることで視聴できるものです。
したがってテレビ画面のトラブルは、この配線部のどこかや、テレビ機器本体でささいなトラブルが生じ、テレビ映像の映りが悪い症状を引き起こしているケースが多くなります。

そしてこのような基本的なトラブルの場合は、意外と簡単な対処ですぐに直るケースも多くあるのです。
すぐ専門業者に連絡する前に、まずは以下の4つの応急処置を試してみてください。
特別な道具や作業は不要で、時間もかからず、どれも5分もあれば完了します。

チェック項目 具体的な確認内容 期待できる効果
1. テレビの再起動 テレビ本体の主電源を切り、電源プラグをコンセントから抜いて1〜2分待つ。その後、再度プラグを差し込み電源を入れる。 テレビ内部の一時的なソフトウェアエラーやフリーズが解消されることがあります。
2. アンテナケーブルの確認 テレビやレコーダー、壁のアンテナ端子に接続されているケーブルが、緩んだり抜けたりしていないか確認し、しっかり挿し直す。 ケーブルの接触不良が原因の場合、信号が正しく伝わるようになり、映りが改善します。
3. B-CASカードの抜き差し テレビの電源を切り、B-CASカードを一度抜く。ICチップ部分を乾いた柔らかい布で優しく拭き、正しい向きで奥までしっかり挿し直す。 カードの接触不良や汚れが原因の場合、テレビがカードを正しく認識し、映像が映るようになります。
4. チャンネルの再スキャン テレビのリモコンで設定メニューを開き、「チャンネル設定」や「放送受信設定」からチャンネルの再スキャン(再設定)を実行する。 放送局の周波数変更があった場合や、テレビのチャンネル情報が古くなっている場合に設定が更新され、正常に受信できるようになります。

※上記はテレビ画面トラブルの際の基本的な対処法になります。

お住まいで急にテレビ画面のトラブルが発生した場合、ほとんどのケースは上記のような原因によるもので、各項目の処理によってすぐに復旧できます。
ただ、これらの応急処置で改善しない場合は、もう少し複雑なトラブルが発生している可能性があり、より詳しい原因を探る必要があります。
次の章で、考えられる原因をひとつずつ見ていきましょう。

なぜ?テレビのアンテナレベルが突然低いことになる主な原因

テレビのアンテナレベルとは、文字通り「アンテナからテレビまで届いている電波のレベル」のことです。
このアンテナレベルが基準値より低下する原因は、通常、大きく分けて2種類あります。
ひとつはテレビに接続されているアンテナケーブルの抜けや、テレビ本体など機器・装置の不調といった「室内で確認できる原因」です。
もうひとつは、アンテナ本体のズレや老朽化による感度の低下、配線部などシステム機器の問題、また悪天候、近隣の電波障害など「屋外や周辺環境に起因する原因」です。
まずはトラブルの原因がどこにあるか見当をつけることで、その対処法が絞り込みやすくなります。

【室内】すぐに確認できる5つの原因(ケーブル・B-CASカードなど)

まずは、ご自身でも簡単に確認できる室内の原因から見ていきましょう。
多くの場合、問題はテレビ周りなどの身近な場所隠されています。
室内で確認すべきポイントは、以下の一覧の通りです。

原因箇所 具体的な状況とメカニズム
アンテナケーブルの不具合 アンテナケーブルの接続が緩んでいたり、抜けかかっていたりすると映像信号が正しくテレビに届きません。また、ケーブルが家具・家電の下敷きになったり、急角度に折り曲げられたり、ペットがかじるなどして内部で断線している可能性もあります。
B-CASカードの接触不良 デジタル放送の視聴に必要なB-CASカードが機器本体に正しく挿入されていなかったり、ICチップ部分が汚れていたりすると、テレビは暗号化された放送を解読できず、エラーが表示されます。
テレビ・レコーダーの一時的なエラー テレビやレコーダーも精密な電子機器のため、長時間使用していると内部の基盤やソフトウェアが一時的に不安定になることがあります。この場合、機器の再起動で問題が解決することが多くなります。
分配器や周辺機器の不具合 複数の部屋でテレビを見るためにアンテナからの電波を分ける「分配器」や、レコーダーなどの周辺機器が故障すると、そこから先に電波が送られなくなり、テレビが映らなくなります。
他の家電製品からの電波干渉 屋内の電子レンジやWi-Fiルーター、コードレス電話などが発する電磁波(電波)が、アンテナケーブルやテレビの映像信号に干渉し、映像の乱れを引き起こすことがあります。

※上記は屋内で考えられる主な受信トラブルの要因になります。

【屋外・環境】確認が難しい4つの原因(アンテナ・悪天候など)

室内にテレビ画面トラブルの問題が見当たらない場合は、屋外のアンテナ不具合や周辺環境による受信障害などに原因がある可能性が高まります。
こちらはご自身での対処が難しい、または危険を伴うケースが多いため、確認は慎重に行いましょう。難しい場合は、専門業者へと依頼してください。
屋外で確認すべきポイントは、以下の一覧の通りです。

原因箇所 具体的な状況とメカニズム
アンテナ本体のズレ・破損 強風や大雪、地震などの影響で取り付けられたアンテナの向きがずれてしまうと、電波を十分に受信できなくなります。特にBS/CSアンテナは角度が数ミリずれただけでも映らなくなるほど繊細です。また、経年劣化によるアンテナの破損や倒壊も原因となります。
ブースターの故障 アンテナが受信した電波を増幅する「ブースター」という機器が故障すると、テレビに届く電波が弱くなり、アンテナレベルが低下します。ブースターの寿命は一般的に10年前後とされています。
悪天候の影響(大雨・大雪) 大雨や大雪の粒は、テレビ電波を吸収したり乱反射させたりして弱める性質があります。これを「降雨減衰」「降雪減衰」と呼び、特に静止衛星から電波を受信するBS/CS放送は雨や雪の影響を受けやすくなります。
周辺環境の変化・電波障害 近隣に高層ビルが建設されたり、樹木が成長したりして電波が遮られることがあります。また、放送局側のトラブルや、携帯電話の新しい電波利用(700MHz帯)などが原因で、広範囲な受信障害が発生している場合もあります。

※上記は屋外で考えられる主な受信トラブルの要因です。

【実践編】自分でできる!突然の低いテレビアンテナレベルを上げる7つの対処法

上記の一覧でテレビ画面が映らない原因の見当がついたら、次はいよいよ具体的な対処法を試していきましょう。
この項目の中には、応急処置で試した内容も含まれていますが、ここではより詳しく解説します。
まずは簡単なものから順番に、ひとつずつ丁寧に進めていきましょう。

①テレビ・周辺機器の再起動

もっとも手軽で、テレビをはじめ多くの電子機器トラブルに有効な方法です。
以下の手順は、テレビなど内部への通電をカットして、内部基盤やプログラムを一時的に休止させ、再起動を行うというものです。

  1. テレビ本体の主電源を切ります。
  2. 可能であれば、レコーダーなど接続している周辺機器の電源も切ります。
  3. テレビと周辺機器の電源プラグを、壁のコンセントから抜きます。
  4. そのまま1〜2分ほど待ち、機器内部の電気を完全に放電させます。
  5. 再び電源プラグをコンセントに差し込み、テレビの電源を入れます。

この手順により、機器(ハード)内部のシステムがリセットされ、一時的なエラーであれば解消されることがあります。
この手順のことを「電源リセット(ハードリセット)」とも呼びます。

②アンテナケーブルの接続を再確認する

アンテナケーブルをはじめ、テレビに電波や映像信号を伝えるケーブルの緩みは、アンテナレベル低下や画面トラブルの非常によくある原因です。

  • 壁のアンテナ端子
  • 分配器の入力・出力端子
  • ブースターの入力・出力端子
  • レコーダーの入力・出力端子
  • テレビのアンテナ入力端子

これらの接続箇所すべてで、ケーブルが奥までしっかりと差し込まれているか、指で確認してください。
ネジ式のF型コネクタの場合は、手で軽く締め直しましょう。
特にアンテナケーブルでは、部屋の角などでケーブルを急角度に折り曲げる、家具などの下敷きになるといった状態も、断線などの破損に加え、ケーブルの歪みで映像信号が乱れる原因になります。
また室内の広さに比べて長すぎるケーブルも、送信中に電波が弱まる要因になります。必要な長さより若干余裕がある程度の、適切な長さのアンテナケーブルを使用してください。

③B-CASカードを挿し直す

テレビなど受信機器本体に挿入されている「B-CASカード」のエラーも、ごく簡単な手順で解決できることが多くなります。
B-CASカードとは、デジタルテレビ放送で著作権保護のために施されている、映像信号の暗号化を解除するためのICカードです。
このカードがテレビなどの本体に挿入されていない、または接触不良などでテレビ側に認識されないと、暗号化が解除されないため、テレビ放送が映らなくなります。
B-CASカードの不具合を解消するための手順は、以下の通りになります。

  1. 必ずテレビの主電源を切った状態で作業します。
  2. B-CASカードをテレビの背面や側面などにある、専用のスロットからゆっくりと引き抜きます。
  3. カードの裏面にある金色のICチップ部分を中心に、カードをメガネ拭きのような乾いた柔らかい布で優しく拭きます。
  4. カードの向き(矢印の方向など)をよく確認し、カチッと音がするまで奥にしっかり挿し込みます。
  5. テレビの電源を入れ、映りを確認します。

なお近年の4K/8Kテレビの一部は、B-CASカードを使用せず、同じ機能を持つ「ACASチップ」を内蔵しています。
このようなモデルでチップの不具合が起きた場合は、上記のハードリセットが有効になります。

④チャンネルを再設定(再スキャン)する

テレビに記憶されているチャンネル情報が、現状と合っていない可能性があります。
テレビなどの受信機器は、最初に設置する際、受信しているテレビ電波のチャンネルを確認してチャンネル番号に当てはめていく、テレビの「チャンネル設定(チャンネルスキャン)」という作業を行う必要があります。
そして引っ越しなどで受信できる電波塔が変わる、電波塔の周波数帯変更が行われるなどすると、受信できる電波とテレビ内のチャンネル設定が食い違ってしまい、テレビ放送が映らなくなる場合があります。

このケースでは、現状のテレビ電波に合わせて再度チャンネル設定を行う「再スキャン」でトラブルを解消できる可能性が高くなります。
国内の主なテレビメーカーのモデルにおけるチャンネル再設定の手順は、以下の一覧の通りです。

メーカー 主な操作手順(一例)
パナソニック (VIERA) リモコンの「メニュー」→「設定する」→「チャンネル設定」→「地上デジタル」→「チャンネルスキャン」
ソニー (BRAVIA) リモコンの「ホーム」→「設定」→「放送受信設定」→「チャンネル設定」→「地上デジタル」→「再スキャン」
シャープ (AQUOS) リモコンの「ホーム」→「設定」→「視聴準備」→「チャンネル設定」→「地上デジタル」→「地上デジタル-自動」
東芝 (REGZA) リモコンの「設定」→「視聴準備」→「チャンネル設定」→「地上デジタル自動設定」→「再スキャン」

※各メーカーでもモデルや年式によってメニューの名称や階層が異なる場合もあります。詳しくはテレビの取扱説明書やメーカー公式サイトをご確認ください。

⑤周辺機器を外してテレビと直接接続する

これは、テレビに接続しているレコーダーや、室内にある分配器などの故障が疑われる場合に、原因を特定するための有効な方法です。
基本的な手順は、以下の通りです。

  1. 壁のアンテナコンセント端子から、レコーダーや分配器につながっているアンテナケーブルを抜きます。
  2. そのケーブルを、テレビ本体の「地上デジタルアンテナ入力」端子(地デジ用の入力端子)に直接、接続します。
  3. この状態でテレビが正常に映れば、問題は取り外したレコーダーや分配器、またはそれらをつなぐ別のケーブルにあると判断できます。

この手順により、トラブルの原因となっている箇所を大きく絞り込むことができます。

⑥他の電化製品の電源を切ってみる

特定の電化製品を使っているときだけテレビの映りが悪くなる場合、電波干渉の可能性があります。
電化製品や電子機器は、通電して作動する際、必ず電磁波(電波)を発生させます。これら機器からの電磁波が、ケーブルを通じるテレビ電波に影響を与えることがあります。
特に、以下のような出力が大きい家電製品や電波を使う機器は、テレビ電波に影響を与えやすくなります。

  • 電子レンジ
  • IHクッキングヒーター
  • Wi-Fiルーター
  • コードレス電話
  • モーターを使用する家電(ドライヤー、掃除機など)

これらの家電の電源をひとつずつ切ってみて、テレビの映りが改善するかどうかを確認しましょう。
原因となる家電が特定できたら、テレビやアンテナケーブルから離して設置する、電磁波対策グッズを利用するなどの対策が有効です。

⑦(ブースター利用者向け)電源を確認する

ご家庭にて、アンテナで受信した電波を増幅する「ブースター(増幅器)」を利用している場合は、電源部の確認が必要です。
ブースターは受信できる地デジ電波がやや弱い中・弱電界地域のほか、お住まいで3台以上のテレビを設置する場合には必要となる機器です。そのため現在の戸建て住宅では、アンテナとともにほぼ必須の機器になっています。

一般的な屋外用ブースターの場合は、アンテナの近くでケーブルの途中に接続される本体「増幅部」と、屋内でケーブル配線と電源コンセントに接続され、アンテナケーブルを通じて増幅部に給電する「電源部」に分かれています。
この電源部を確認して、ブースターの状態を判断することが必要です。
基本的な手順は、以下の通りになります、

  • ブースターの電源部は、テレビの裏や屋根裏、コンセント周りなどに設置されています。
  • 電源部のランプが点灯しているか確認してください。
  • 消灯している場合は、電源プラグがコンセントから抜けていないか確認し、一度抜き差ししてみてください。
  • ランプが点灯しない、または点灯しても映りが改善しない場合は、ブースター本体か電源部の故障が考えられます。

ブースターの故障が考えられる場合は、一般の方による対処は難しいため、アンテナ工事の専門業者にご相談ください。

【突然テレビアンテナレベルが低い状況別】こんなときはどうする?ケース別の原因と対処法

この項目では、テレビが正常に映らない場合の、より具体的な状況に応じた原因と対処法を解説します。
ご自宅での状況にもっとも近い項目を参考にしてください。

マンション・アパートなど集合住宅の場合

集合住宅では、アンテナ設備が共用になっている場合がほとんどです。
各棟の屋上などに大型の共用アンテナが設置され、そこからのケーブルが、各階、各部屋までテレビ電波を送る形になっています。
集合住宅でテレビ画面の問題が起きた場合の、基本的な対処のステップは、以下の一覧の通りになります。

確認ステップ 対処法
1. 問題の範囲を確認する まず、トラブルが自分の部屋だけで起きているのか、他の部屋でも発生しているのかを確認します。隣人や掲示板などで情報を確認してみましょう。
2. 自分の部屋だけの問題の場合 これまで紹介した室内の原因(ケーブル、B-CASカード、テレビ本体など)を再確認してください。
3. 建物全体の問題の場合 共用のアンテナやブースター、配線設備に問題がある可能性が高いです。この場合は個人では対処できないため、速やかに管理会社や大家さんに連絡し、対応を依頼しましょう。

※上記は集合住宅でのテレビ画面トラブルの基本的な対処の流れです。独断で業者などに依頼すると、賃貸契約トラブルに発展するケースもあるためご注意ください。

特定のチャンネルだけ映りが悪い場合

すべてのチャンネルではなく、特定の局のチャンネルだけが映らなくなるケースもあります。
これは、特に地デジ放送で、チャンネルごとに使用されている電波の周波数や強さが異なるために起こります。
地デジ電波の場合、各電波塔ごとに、UHF(極超短波)の周波数帯から、6MHzずつを各放送局(チャンネル)に配分して、送信しています。
しかし同じUHFの電波も、周波数帯が高いほど、空間を伝わる際の減衰量が大きくなり、地デジアンテナでキャッチされる際に、一部のチャンネルのみ電波レベルが弱くなる場合もあります。
また東京MX、千葉テレビ、サンテレビなど地方局(地方チャンネル)を受信できるエリアでは、NHKや広域民放の電波塔と、地方局の電波塔が異なる場合があります。
このようなエリアでは、アンテナから見た各電波塔の距離や方向、また電波塔の出力などにより、チャンネルことに受信レベルの差が出る場合があります。

これらの問題への対処としては、すべてのチャンネルや電波塔からバランスよいレベルで受信できるよう、アンテナ角度の微調整を行う、また異なる電波塔からの電波でレベル差が大きい場合は、強すぎる電波を適度に弱めるアッテネーター(減衰器)を設置するなどの対処がとられます。
そして特定のチャンネルのみ映りが悪い場合に考えられる原因と、その対処法は以下の通りです。

  • 考えられる原因:アンテナの向きがわずかにズレて、特定のチャンネルの電波だけをうまく受信できていない可能性があります。また、そのチャンネルの電波が元々弱い地域であることも考えられます。
  • 対処法:ブースターで電波を増幅することで改善する場合があります。しかし、アンテナの方向調整が必要な場合は、高所作業となり危険なため専門業者への依頼をおすすめします。

特に、地方チャンネルなど複数の電波塔から電波をキャッチしている現場で、各電波塔の方向が違い過ぎて、一基の地デジアンテナではすべての電波を受信できない場合は、メインの地デジアンテナとは別に、地方局用の地デジアンテナを別途に設置する場合もあります。

BS/CS放送だけアンテナレベルが低い場合

地デジ放送は問題なく映るのに、BS/CSの衛星放送だけが映らないというケースです。
詳しくは後の項目でも解説しますが、地デジ放送と衛星放送では放送の仕組みや電波の性質が大きく異なり、使用するアンテナも別個になります。
特に衛星放送は、電波が持つ独自の性質などから、ささいな問題で受信トラブルにつながるケースが多くなります。
衛星放送だけで受信レベルが低下する主な要因は、以下の通りです。

  • 考えられる原因:
    • アンテナのズレ:BS/CSアンテナは静止衛星から直進的に届く電波をディッシュの放物面で反射させ、一点に集めて受信するため、静止衛星の方向(東経110度)に向けた非常に精密な角度調整が必要です。この角度が強風などで少しでもずれると受信できなくなります。
    • 障害物の影響:静止衛星からの電波は直進性が強いため、障害物に遮られやすくなります。そのためBS/CSアンテナと静止衛星の間に、建物や山をはじめ、樹木や枝葉、電線、洗濯物などのわずかな障害物ができても、受信レベルが大きく低下することになります。
    • 悪天候:大雨や大雪も無数の細かな障害物となり、静止衛星からの電波を遮りやすくなります。衛星放送は地デジよりも悪天候の影響を受けやすい放送になります。
    • 電源供給の問題:BS/CSアンテナは、静止衛星からの電波をテレビ電波に適した周波数帯に変換するため、コンバーター(変換器)が内蔵されています。このコンバーターは、テレビやレコーダー、またはブースター電源部から電気を供給されて動作します。したがってテレビなどの設定メニューで「BSアンテナ電源設定」がオフになっていると、衛星放送が映らなくなります。
    • 分波器の不具合:混合ブースター(混合器)で地デジとBS/CSの電波を一本のケーブルにまとめた場合、テレビの前で「分波器」に接続し、あらためてそれぞれの電波を2本のケーブルに分けて、テレビ側の各チューナー端子に接続します。この分波器が故障している可能性もあります。

対処法は、それぞれの部分や設定を確認することと、悪天候の場合は天候の回復を待つことになります。
ただ屋根の上にあるアンテナなどを確認する場合は、危険な作業となりますので、やはり専門の業者へとご相談ください。

表示されているエラーは何?エラーコードの意味をわかりやすく解説

テレビ画面が移らなくなったとき、画面の中央に表示されるエラーコードは、トラブルの原因を特定するための重要なヒントです。
これはテレビがトラブルの原因を自己診断し、対応するコードでユーザーに原因を知らせるものです。したがってテレビのメーカーやモデルは違っても、主なコードの意味は共通しています。
以下の一覧で、代表的なエラーコードの意味と原因を知っておいてください。

エラーコード 意味 考えられる主な原因
E202 信号がありません テレビに電波がまったく届いていない状態です。アンテナの大きなズレや倒壊、ケーブルの断線、ブースターの故障、大規模な電波障害などが考えられます。
E201 アンテナレベルが低下しています 電波は届いているものの、映像を安定して映すには映像信号が弱い状態です。アンテナのわずかなズレ、ケーブルの劣化、分配による信号減衰などが原因です。ブロックノイズや映像のフリーズが頻発します。
E100/E101/E102 B-CASカード関連のエラー E100は「カードが挿入されていない」、E101/E102は「カードが読み取れない」状態です。カードの接触不良、ICチップの汚れ、カード自体の破損などが原因です。

※上記は一般に表示されることが多い主なエラーコードの種類です。その他にも原因に応じたエラーコードは存在します。

ここまで試しても直らない…プロに依頼する判断基準と費用相場

ここまでの記事でご紹介した方法を試しても改善しない場合は、専門的な知識や技術が必要な問題である可能性が高くなります。
特に屋根の上などのアンテナを調整する作業は大変な危険を伴いますので、安全で確実な作業のためにも、無理せず専門のアンテナ工事業者にご相談ください。

「自分で対処」と「プロに依頼」の明確な境界線

以下のケースに当てはまる場合は、ご自身での作業は大きな危険や困難さを伴うため、プロへの依頼を強く推奨します。

こんな症状はプロに相談 理由とDIYのリスク
屋根の上のアンテナの確認・調整が必要 高所での作業は転落の危険性が非常に高いものです。専門家は安全帯などの装備と専門知識を万全にして作業します。
アンテナ本体が目視で破損・傾いている アンテナの交換や立て直しには専門的な工具と技術が必要です。無理に触ると完全に倒壊する恐れがあります。
ブースターや分配器の交換が必要 機器の選定や接続を誤ると、症状が悪化したり、他の機器の故障につながったりする可能性があります。
ケーブルを屋根裏や壁の中に通す必要がある 電気配線と近接している場合もあり、感電や火災のリスクが伴います。
原因がまったく特定できない プロは専用の測定器(レベルチェッカー)を使い、電波の強さや品質を正確に測定して、問題箇所を的確に特定します。

※上記はアンテナ工事業者への依頼を推奨する主なケースになります。

アンテナ修理・交換の費用相場と信頼できる業者の選び方

アンテナ工事の専門業者に依頼する際の費用は、作業内容によって大きく異なります。
以下はあくまで一般的な目安です。

作業内容 費用目安(円) 備考
アンテナの方向調整 8,000円 ~ 20,000円 高所作業車が必要な場合は追加料金がかかることがあります。
ブースターの交換 15,000円 ~ 35,000円 本体価格と作業費込み。
アンテナ本体の交換(地デジ) 20,000円 ~ 50,000円 アンテナの種類(八木式、デザインアンテナなど)によります。
アンテナ本体の交換(BS/CS) 18,000円 ~ 45,000円 4K8K対応アンテナかどうかで価格が変わります。
出張・調査費 3,000円 ~ 8,000円 修理を依頼すれば無料になる場合もあります。

※上記は各種アンテナ修理費用の一般的な目安です。現場の条件に応じて必要な工事や費用が変動するケースもあります。

信頼できる業者を選ぶためには、以下のポイントを確認しましょう。

  • 複数の業者から見積もりを取る:料金や作業、長期保証などの内容を比較検討できます。
  • 見積もりの内容が明確か:「工事一式」などの簡単な見積もりではなく、部品代や作業費などの内訳が詳しく書かれているかを確認しましょう。
  • 保証制度が充実しているか:工事後のトラブルに対応してくれる長期保証(5年以上が目安)があると安心です。
  • 実績や口コミを確認する:会社のウェブサイトや口コミサイトで、過去の施工実績や評判をチェックしましょう。

本記事にもご協力いただいた「あさひアンテナ」は、上記の条件をどれも高いレベルで満たしている、おすすめのアンテナ工事専門業者になります。

地デジのアンテナレベルが下がる原因:受信やアンテナ設備から考える

地デジ放送は、前述の通り、日本各地にある地上の電波塔から、UHF(極超短波)という種類の電波(周波数帯は470MHzから710MHzまで)を使い、周辺の一帯に送信しています。
このUHFの電波は数十センチの波長の幅を持ち、広がりやすい性質を持つため、障害物にも比較的強い(ある程度は乗り越えて広がる)ものですが、いくつかの要因でレベルが低下する場合があります。
以下、地デジ電波レベルが下がる主な要因の一覧です。

項目 内容
電波の性質 電波塔から離れるほど徐々に弱くなります。また、大雨や大雪などの悪天候や気候の変動でも減衰します。
アンテナ受信のポイント 電波塔からの距離や地形に応じた、エリア内の受信レベル(電界地域)に合った性能(素子数・素子数相当)の地デジアンテナを、電波塔の方向へ正確に向ける必要があります。障害物のない高い位置ほど受信が安定します。
レベル低下の主な要因 – 新しいビルなど、電波を遮る障害物の出現。
– 季節による樹木の繁茂。
– 悪天候、気候などによる電波レベルの低下。
– アンテナの向きのズレや経年劣化。
– ブースターやケーブルなど配線機器の不具合。

※上記は地デジの受信レベルが下がる一般的な要因です。

衛星放送のアンテナレベルが下がる原因:受信やアンテナ設備から考える

衛星放送についても少し触れた通り、宇宙空間の赤道軌道上を周回し、地上からは上空の一点に止まって見える「静止衛星」から日本全域に、SHF(センチメートル波)のうち12GHz帯という非常に高い周波数の電波で送られています。
この電波はとても直進性が高く遠距離まで送信できるため、衛星放送には適していますが、地上でわずかな障害物にも遮られると、その先には届かなくなります。
衛星放送では、静止衛星から日本全域に光を当てるようにして電波を送信しています。そのため受信レベルは全国で安定しやすくなります。

この12GHz帯を、各現場に設置され、静止以衛星の方向に向けられたBS/CSアンテナのディッシュ(皿のような部分)で反射させ、正面の一点(固定された一次放射器)に集めることで、衛星放送は受信できます。
この衛星放送を受信するポイント、および受信レベルが低下する主な要因は、以下の一覧の通りです。

項目 内容
電波の性質 直進性が高く、遠距離送信に適している半面、わずかな障害物にも遮られやすい。
アンテナ受信のポイント 静止衛星のある東経110度の方向へ合わせ、ディッシュの仰角・方位角ともに1度以下の誤差で正確に向ける必要があります。
レベル低下の主な要因 – わずかなディッシュ角度のズレ。
– アンテナの前に建物、樹木、電線、洗濯物などの障害物がある。
– 大雨や大雪による電波の減衰。
– アンテナへの電源供給設定ミス。
– 4K8K放送に対応していない古い設備(一部4K8Kチャンネルのみ)。

※上記は衛星放送(BS/CS)の受信レベルが下がる主な要因です。

まとめ|原因を正しく突き止めて、快適なテレビ視聴を取り戻そう

お住まいで突然テレビが映らなくなったときこそ、まずは落ち着いて、考えられる要因をひとつずつ確認していくことが、早急な解決への近道です。
以下、本記事でご紹介した注意点を、ステップ別に改めてまとめました。

  • ステップ1: 応急処置を試す
    • まずは「テレビの再起動」「ケーブル確認」「B-CASカード確認」「チャンネル再スキャン」を試しましょう。
  • ステップ2: 原因を切り分ける
    • 問題は「室内」か「屋外」か、大まかな見当をつけます。
  • ステップ3: 自分でできる対処法を実践
    • 本記事で紹介した7つの対処法を、簡単なものから順番に試します。
  • ステップ4: プロに相談する
    • 高所作業が必要な場合や、原因が特定できない場合は、無理せず専門のアンテナ工事業者に依頼しましょう。

お住まいで急に発生したテレビ画面トラブル、アンテナレベルの低下は、記事内でご紹介した情報により、多くの場合はご自身で解決できる可能性があります。
原因を正しく突き止めて、一日も早く快適なテレビ視聴環境を取り戻してください。

またご自身での対処が難しく。アンテナ工事の専門業者へとご相談になる場合は、まずは「あさひアンテナ」のフリーダイヤル、または公式サイトのメールフォーム、公式LINEアカウントまでお問い合わせになることを、筆者からもおすすめします。

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アンテナ本体 型番
  • デザインアンテナ

    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。