東京MX、テレビ埼玉など地方チャンネルが映らない原因は?ローカル局を受信するアンテナ工事の方法や費用、業者の選び方を解説

2024年10月07日

現在、日本のテレビ放送で、基本となるテレビ放送が、地デジ放送(地上デジタル放送)です。

昭和から平成前半にかけて、日本の主なテレビ放送であった、電波塔を用いる地上波放送であるアナログ放送から、その放送の形式やチャンネルなどをそのまま受けついだ地デジ放送は、災害などの非常事態には、緊急情報を全国的に拡散する役割も持つため、日本国内では、不特定多数の誰でも、地デジアンテナやワンセグ・フルセグの受信機器を使うことで、無料で視聴できるテレビ放送になります。

そのため新築の戸建て住宅などにテレビアンテナを設置する工事では、まず現場の条件やお客様のご要望に適した地デジアンテナ(UHFアンテナ)の取り付け工事を選択し、その後、ご要望に応じて、衛星放送のBS放送やCS放送、新4K8K衛星放送を受信するためのアンテナや、対応する設備を含めたアンテナ工事を行うことになります。

そして現在でも、テレビアンテナを取り付ける工事のご要望や、お客様からのお問い合わせで多い事例として、例えば東京都や埼玉県、千葉県、神奈川県などの首都圏の場合は「東京MXや千葉テレビ、テレビ埼玉など、特定のチャンネルをご覧になりたい」もしくは「これまで映っていた東京MXやテレビ埼玉、千葉テレビなどが映らなくなった」というものがございます。

近畿地方の場合は、挙げられるチャンネルがサンテレビジョン、KBS京都などになりますが、やはり同様のご要望、お問い合わせが多くございます。

これらのチャンネルは、地デジ放送の中でも基本的に全国各地で視聴できるNHK、広域民放に対して、例えば東京MXであれば基本的に東京都内のみ、テレビ埼玉であれば埼玉県内のみを放送エリアとする「地方チャンネル(地方局)」と呼ばれるものです。

したがって基本的に、そのチャンネルの放送エリアにあたる都府県内であれば、アンテナでの受信、ご視聴に大きな問題はございません。

また例えば、東京都の東京MXも、埼玉県や千葉県、神奈川県などでも、東京都との境目に近いエリアであれば、隣接する都府県からの地デジ電波が越境して届くため、ある程度は受信できることがございます。もちろん逆に東京都内でテレビ埼玉、千葉テレビ、テレビ神奈川などが受信できるエリアも存在します。

ただ、本来の放送エリアではない都府県で、これらの地方チャンネルを受信する場合には、受信できるエリアが限られることはもちろん、受信できる場合でも、アンテナの種類や工事の方法に制約が生じる。場合によっては別途に専用のアンテナを設置する必要が出ることもございます。

弊社へのお問い合わせも、具体的な例では「埼玉県で東京MXを受信したい」「東京都内で引っ越したらこれまで映っていたテレビ埼玉が映らなくなった」などというものが多くございます。

そこで今回の当コラムでは、これら地方チャンネルの受信について、特に放送エリアとは別の都府県にお住まいの方が各地方チャンネルご視聴になりたい場合に、視聴できる標準の条件やアンテナ工事の方法、工事を頼むことができる業者、必要な費用はいくらかなど、判断すべき点について、地デジ放送の仕組みや概要についても、2024年(令和6年)現在の最新情報を踏まえた上で、詳しくご説明してまいります。

地デジ放送に使われる「地デジ電波」にはどのような性質があるのか?

そもそもテレビ、ラジオや携帯電話、Wi-Fiなどに利用される「電波」とは、電磁波(電場と磁場の変化を伝搬する波動)の一種で、電磁波の中でも周波数帯が比較的、低いものを指します。

もう少し簡単に言うと、電磁波や電波とは、一定の波長を描きながら空間を光の速さで伝わる、電気的なエネルギーのことです。

現在の地上デジタル放送(地デジ放送)では、テレビの映像、音声信号をまず「0」「1」のデジタル信号に変換して、この信号を電波の波長に変換して乗せ、日本各地に設置された電波塔から送信します。この方式が「デジタル放送」になります。

そしてお住まいに設置された地デジアンテナなどで電波を受信し、ケーブルを通じてテレビなどの地デジチューナーに送り、デジタル映像信号を映像に変換することで、地デジ放送の各チャンネルが視聴できることになります。

電波とは上記の通り、電磁波のうち、周波数帯が3㎔(テラヘルツ)、言い換えれば300GHz(ギガヘルツ)、3,000,000(3百万)MHz(メガヘルツ)以下のものを指します。

この電波には、周波数帯が低く波長の幅が数十キロの長さのものから、周波数帯が高く1ミリ以下の短いものまでがあり、それぞれに性質が異なってまいります。

そのため電波の種類は周波数帯(単位時間(1秒間)に描かれる波長の数。この波長の数が多いほど波長の幅が短くなる)によって分類されます。

ちなみに周波数帯の単位は、1秒間に描かれる波長が1回であれば1Hz(ヘルツ)であり、1,000Hzが1kHz(キロヘルツ)。1MHzは1,000kHzで1,000,000(百万)Hz。1GHzは1,000MHzで10,0000,0000(10億)Hz。1㎔は1,000GHzで1,0000,0000,0000(1兆)Hzになります。

そして現在の地デジ放送で使われている電波は、UHF(極超短波)と呼ばれる電波です。定義上、UHFの周波数帯は300MHzから3GHzまでで、波長は10センチから1メートルのため、デシメートル波とも呼ばれます。

実際に地デジ放送の電波として使われているUHFの周波数帯は、470MHzから710MHzまでで、その波長の幅は、約40センチから60センチ程度になります。

現在の、日本各地に設置された地デジ電波塔から、地デジ電波を送信するという地上波放送の仕組みは、このUHFの電波の性質に基づいたものになります。

地デジ電波であるUHFの性質は、ある程度の波長の幅を持つため、その性質は音に近く、広がりやすくなるという点があります。地デジ電波に限らず、電波は空間を伝わる際、電波を反射する金属や、電波を吸収する土壁、コンクリートなど密度の高い素材にぶつかると、遮られてしまいます。

しかしUHFなど一定の波長の幅を持つ音に近い電波の場合は、鉄筋コンクリート製の高層ビルのような、範囲の狭い障害物であれば、障害物のまわりを乗り越えて向こう側で広がる「回折(かいせつ)」という性質を持つため、乗り越えることもできます。

また特にUHF波は、地上の空間を伝わってゆく際、遠くに伝わるほど、徐々に電波レベル(電波の強さ)が減衰(弱まり)していく性質があります。

電波塔から発信される地デジ電波が到達する距離は、送信される際の電波の強さ(出力)によっても変化しますが、この性質から地デジ電波は、高層ビルなどの障害物に影響を受けず、できるだけ遠くまで到達するよう、それこそ高さ634メートルの東京スカイツリーなど、高い位置にある電波塔の先端から、その周辺エリアへと下るようにして送信されるのです。

電波塔から周辺に送られる地デジ電波の強さは「㏈(デシベル)」という単位で計られます。そして地デジ電波が受信できる電波塔の周辺エリアは、受信できる電波レベルの目安に応じて「電界地域」というエリアに分類されます。

この電界地域の分類は、正式に統一された定義ではないため、使われる場所によって分類法や基準が異なる場合もございますが、主に電波塔のすぐ周辺で、80㏈以上の強い電波が受信できる「強電界地域」。

強電界地域よりやや遠く、80㏈から60㏈と、特に問題のないレベルで受信できる「中電界地域」。

中電界地域よりさらに遠く、受信できるレベルが60㏈以下となり、受信は不可能ではないものの、アンテナの機種や設置方法を選ぶ必要が出る「弱電界地域」に分けられます。

また弱電界地域でもより電波塔から遠く、受信できる電波が55㏈から40㏈程度になると、通常の地デジアンテナでは安定した受信が難しくなり、電波塔の受信範囲外とされる「微弱電界地域」に分類されることもございます。

基本的に、各電界地域では、それぞれの電波レベルに応じた受信性能や機種の地デジアンテナや、設置方法が必要となりますが、主に中電界地域以上であれば、一般的な地デジアンテナの設置で、十分な受信が可能になります。

ただ地デジ電波は、上記のように障害物に遮られる性質から、中電界地域以上のエリアであっても、例えば電波塔から見て高層ビルの影に当たるすぐ近くの一帯。また住宅密集地の家と家の間の狭い空間などでは、障害物を乗り越えて広がる性質も及ばず、その位置では地デジ電波レベルが極端に低くなる場合もあるため、ご注意ください。

基本的に戸建て住宅などに地デジアンテナを設置する場合には、アンテナ本体を屋根の上など、できるだけ高い位置に設置すると、周辺の障害物などに影響されにくく、電波塔からの電波を直接、受信できるため、受信感度が高くなる傾向がございます。

ただ、戸建て住宅への地デジアンテナ設置では、受信感度の他にも、風雨や雪など自然環境への抵抗力。また設置した見た目の美観など、重視されるポイントがあるため、取り付ける現場の条件において、受信感度に支障がない範囲で、使用する機種、モデルや設置場所を選ぶことになります。

また地デジ電波のレベルには、伝わる空間の状態にも大きく影響される性質があり、一年を通した気候の変化で6㏈程度の変動が生じる他、雨や雪などの悪天候では電波レベルが大きく低下してまいります。

そのため、普段は地デジ放送の画面に問題はなくとも、特定の季節や悪天候の際にのみ映像が乱れるケースも考えられますので、地デジアンテナの設置に当たっては、周辺環境や気候などの影響も検討して、現場ごとに安定した電波レベルの受信を実現できるアンテナ工事を行うことが重要です。

その他、地デジ電波や電界地域の基礎知識。電波の品質、またここではご説明していない、地デジ電波の水平偏波と垂直偏波の違い。ハイトパターンなどの性質については、以下の各コラム記事で詳しくご紹介しております。
・地上デジタル放送の「地デジ電波」基礎知識
・地デジアンテナ設置に重要となる「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」とは
・徹底解説!強・中・弱の地デジ電界地域に適したテレビアンテナ工事の選び方、調べ方は?
・地デジ電波の強さと品質を示す「dB」「MER」「BER」とは何か?
・地デジの「水平偏波」「垂直偏波」の違いとは?
・地デジアンテナを設置する高さの設定で重要となるハイトパターンとは? 地デジ電波を受信するために適切なアンテナの高さとは?

地上デジタル放送における電波塔の仕組みと「地方チャンネル」とは?

上記の通り、地デジ放送では、日本の各地に設置された電波塔から、その周辺エリアに地デジ電波(UHF)を送信しています。

もし地デジの電波塔が、周辺に何も障害物のない平坦な場所に設置されていたとすれば、地デジ電波は電波塔の先から、周辺エリアへと傘のように広がり、遠くになるほど電波レベル(㏈)が弱まっていき、電波塔を中心にした複数の同心円を書くようにして、上記した各電界地域に分類されることになります。(もっとも実際の電波塔では、周辺の市街地や地形などの状況に応じて、一定の方向に強く電波を発信する場合もございます)

ただ実際には、電波塔の先から広がる地デジ電波も、山地など大きく広がる障害物には遮られてしまうため、実際に電波が届くのは、電波塔の周辺で、電波の出力に応じた周辺一帯のうち、山地などに遮られない範囲になります。

現在、日本の地デジ放送のチャンネルには、ほぼ日本全国で視聴できる主なチャンネルとして、公共放送であるNHK。そしてTBS、テレビ朝日、フジテレビジョン、日本テレビ、ややネットワークエリアの少ないテレビ東京の東京キー局と、日本各地にある各キー局の系列局とのネットワークによる広域民放がございます。

皆様もご存知とは思いますが、これらのチャンネルは、各チャンネル別に日本全国で、ほぼ同じテレビ番組を全国ネットワークにて放送しています。ただ実際には、国内の同じ系列局(チャンネル)でも、日本の関東、近畿、中京などの広域エリアや県ごとに、放送スケジュールや再放送枠、各地域のローカル番組など、詳しい放送内容は違っております。

これは、NHKや各広域民放局は基幹放送として、災害などの非常時には日本全国に緊急情報を広める役割を持つ一方、広域圏や各県(または隣接する2つの県)などそれぞれのエリアで実際に放送を担当しているのは、放送法で定められたその地域の系列局であり、平常時の放送内容は各系列局が独自に決めているためです。

そしてこれら、NHKや広域民放キー局とネットワーク関係を持つ各地域のテレビ局とは別に、日本国内でも主要な都市圏の都府県には、他のテレビ局とネットワーク関係をもたず、その都府県内のみを放送エリアとする放送事業者(テレビ局)の「独立放送局」が存在します、この独立放送局が放送するテレビ局が、地方チャンネル(地方局、ローカル局)になります。

なお独立放送局には、テレビ局、ラジオ局がございますが(同じ事業者が双方を兼ねる場合も含む)、ここではテレビ局のみについてご説明してゆきます。

現在、日本の各都府県に存在する地方チャンネル(地方局)には、まず関東地方(首都圏)では、

・東京都の東京メトロポリタンテレビジョン(東京MX)。
・埼玉県のテレビ埼玉(テレ玉、TVS)。
・千葉県の千葉テレビ(ちばテレ、CTC)。
・神奈川県のテレビ神奈川(TVK)。
・栃木県のとちぎテレビ(とちテレ、GYT)。
・群馬県の群馬テレビ(群テレ、GTV)。

次に中京地方(または近畿地方)では、

・岐阜県の岐阜放送(ぎふチャン、GBS)。
・三重県の三重テレビ放送(三重テレビ)。

そして近畿地方では、

・京都府のKBS京都。
・兵庫県の地方チャンネルながら、大阪府の広範囲でも受信できるサンテレビジョン(SUN-TV、おっさんテレビ)。
・奈良県の奈良テレビ放送(奈良テレビ、TVN)。
・和歌山県のテレビ和歌山(テレわか、WTV)。

と、計12局(12チャンネル)がございます。

そして日本各地に設置されており、各エリアに地デジ電波を送信している地デジの電波塔は、主に送信所(基幹局、親局)と呼ばれる電波塔と、中継局(サテライト局)と呼ばれる電波塔に分けられます。

送信所とは、東京都の東京スカイツリーはじめ、各チャンネルの放送内容が同じになる広域エリアや県ごとのエリアに設置され、そのエリア内の広い範囲に地デジ電波を送る、大型の中心的な電波塔です。

たとえば送信所のひとつで、日本最大の電波塔である東京スカイツリーは、テレビ放送ではNHKと広域民放。地方チャンネルでは東京MXを周辺エリアに送信しています。(実際にはスカイツリーはじめ多くの地デジ電波塔は、ラジオ放送の電波塔も兼ねていますが、ここではラジオについては省略します)

東京スカイツリーからの地デジ電波のうち、10Kwで送信されているNHK、広域民放がおおむね中電界地域以上で届くエリアは、東京都内では西部の関東山地のふもとより上を除く大半のエリア。

神奈川県では、西端に近い小田原市の周辺より西側を除く大半。埼玉県も西部の山地や山間部を除く、東部の関東平野部の大半。千葉県では、チーバ君の耳に当たる北東の端や、房総半島でも山地に遮られる東側などを除いた多くのエリア。

さらに群馬県では高崎市や前橋市など東京寄りの平地の一部。栃木県では宇都宮市より南の一帯。茨城県では霞ケ浦の周辺に当たる一帯まで、スカイツリーの電波は到達しています。

ただ同じスカイツリーからの電波でも、東京MXは東京都内のみを対象とする地方チャンネルのため出力は3Kwになり、中電界地域で届くエリアは、東京都内では西部の関東山地のふもと付近まで。

また神奈川県では川崎市から横浜市でも北寄りの一部。千葉県では、隣接する松戸市や市川市、また船橋市や習志野市の一部。房総半島では市原市、袖ケ浦市、木更津市、君津市などの沿岸部。

埼玉県ではさいたま市や富士見市、入間市、志木市、富士見市、越谷市、吉川市などの南部と、それより南側で東京都に近い草加市、八潮市、三郷市、川口市、蕨市、戸田市、和光市、朝霞市、新座市などの一帯になります。

このように地デジ電波塔として、NHK、広域民放については、東京およびその周辺の首都圏、関東各県の広範囲をカバーするスカイツリーですが、上記の通り、スカイツリーからの距離や、山地に電波が遮られるなどの影響で、地デジ電波が届きにくいエリアも存在します。

そこで、スカイツリーなど送信所(基幹局、親局)からの電波が届きにくくなる位置に、衛星(サテライト)のように設置されるのが、中継局という電波塔です。

中継局は、まず送信所から送られる電波をキャッチし、電波塔内で増幅してレベルを上げた電波を、あらためて周辺の一帯に送信する役割を果たしております。

また送信所から見て中継局よりさらに奥のエリアには、別の中継局が設置されている場合もあり、送信所からの電波をリレー形式で送信していく役割を果たしています。

この送信所から中継局、さらに次の中継局へと地デジ電波をリレーする形式によって、送信所からは距離が遠い。また山地に電波が遮られる影の部分や山間部などで、送信所からの電波が直接、届きにくいエリアも、送信局の放送エリアとしてカバーできるのです。

日本国内の各都道府県では、その広大さから道内に複数の送信所、基幹局がある北海道を除いて、各都府県に一ヵ所、送信所、基幹局、親局と呼ばれる主な電波塔が存在します。

ただ広域圏をカバーする東京スカイツリーからのNHK、広域民放の電波は、埼玉県、千葉県、神奈川県も放送範囲に含んでいるため、これら三つの県には、NHK、広域民放を送信する基幹局は存在せず、中継局を利用して、スカイツリーからのNHK、広域民放を、そのまま県内のほぼ全域に行きわたらせている形になります。

埼玉県、千葉県、神奈川県にそれぞれ存在する送信所、基幹局は、まず埼玉県では、さいたま市桜区に位置して、埼玉県の地方チャンネルであるテレビ埼玉を送信する、高さ173メートルの浦和局(平野原送信所、新開タワー)があり、県内の東半分に当たる一帯をカバーしている他、東京都の北区や板橋区、清瀬市、東村山市、東大和市、西多摩郡瑞穂町、青梅市などで埼玉県側に近い一帯。

千葉県では野田市の一帯や流山市、柏市、松戸市の一部。茨木県では坂東市、猿島郡境町、古河市などの利根川沿いの一部。また群馬県では邑楽郡板倉町、明和町でも利根川付近のごくわずかな地域にて、浦和局からのテレビ埼玉を、中電界地域レベルで受信できます。

千葉県の基幹局は、船橋田喜野井に位置し、千葉県の地方チャンネルである千葉テレビを送信する、高さ約180メートルの船橋局(船橋三山送信所)が、千葉県内でも北西の一帯(千葉県を模したチーバ君の形で言えば、後頭部を除く顔や首の前方、胸元に当たる一帯)をカバーしています。

さらに千葉県外では、東京都では江戸川区でも東寄りの多く。葛飾区の東側と北側一帯。足立区の北側一帯。埼玉県では春日部市、越谷市、草加市、吉川市、三郷市、八潮市の他、川口市やさいたま市緑区、岩槻区。南埼玉郡杉戸町、宮代町でも千葉県寄りの一部。

茨木県では、守谷市、取手市、龍ケ崎市、つくばみらい市、北相馬郡曽根町、稲敷郡河内町の他、坂東市や常総市、つくば氏、牛久市、稲敷市でも千葉県寄りの一部。潮来市でも常陸利根川でも西部沿いのごく一部などで、船橋局の千葉テレビを中電界地域レベルで受信できます。

同じように神奈川県の送信所には、横浜市鶴見区の三ッ池公園に、テレビ神奈川の電波を1kwで送信している、高さ150メートルの横浜局(横浜鶴見送信所、三ツ池送信所)があり、神奈川県の北東部一帯、川崎市や横浜市でも金沢区、栄区、戸塚区の一部を除く一帯から、鎌倉市の一部、横須賀市の沿岸部。また藤沢市、茅ケ崎市、高座郡寒川町の一部、海老名市、座間市、相模原市南区の多くに電波を送信しています。

また県外では、東京都の大田区や品川区、目黒区、世田谷区、狛江市、調布市、府中市、町田市や日野市の全域から大半のエリア。また八王子市や国分寺市、三鷹市の一部で、テレビ神奈川の電波が中電界地域レベルで受信できます。

またこれら地方チャンネルの送信所、基幹局も、スカイツリーと同じように、各都県内の要所に、地方チャンネルの電波をリレー形式で送信していく中継局が設置されているため、実際には、それぞれの地方チャンネルは、民家のない山地などを除く、各都県のほぼ全域にて受信できます。

上記のことから、例えば東京MXを埼玉県、千葉県、神奈川県で受信するなど、各地方チャンネルを他の都府県で受信できるケースは、その都府県内にある電波塔からの電波が、都府県の境界を越えて届いているケースであるとお分かりいただけると思います。

地方チャンネルなど、放送法で定められた放送範囲が限られているテレビやラジオなどの電波が、本来の放送範囲外のエリアで受信できてしまうことを「スピルオーバー」といい、本来の放送目的からは逸脱したことにもなります。

ただ地方チャンネルのスピルオーバー受信は、電波の性質により、現実的には防ぐことが難しい点や、日本のテレビ放送の黎明期、日本全国に放送局やチャンネルが少なかった時代から、慣習的に行われていた点などから、一般視聴者のメリットを重視して、実質的に認められているのです。

そして実際には各送信所だけでなく、中継局の電波も境界を越えるケースがあるため、上記の送信所の例でご説明した他にも、例えば茨城県では行方市や潮来市、神栖市などでも、千葉県の利根川沿いにある佐原中継局、小見川中継局、銚子中継局から千葉テレビが受信できる他、テレビ神奈川では埼玉県、千葉県、静岡県、山梨県の一部でも受信できるエリアがございます。

また上記した、地方チャンネルの放送エリアから、他都府県に電波が流出するスピルオーバーでは、実際には上にあげた各エリアより電波塔から少し離れて電波が弱まるエリア、いわゆる「弱電界地域」でも、20素子以上など受信性能が高い地デジアンテナを、屋根の上などの高所に設置することで、地方チャンネルが受信できるケースも多くございます。

詳しくは、「A=PAB 一般社団法人放送サービス高度化推進協会」公式サイト内の「地デジ放送エリアのめやす」というページで、地図上から日本国内の各都道府県に存在するすべての地デジ電波塔と、各電波塔が送信しているNHKや広域民放、地方局などのチャンネル。そして各電波塔が送信する地デジ電波が、中電界地域のレベルで届くエリアを確認できますので、そちらをご参照くださいませ。

なお、日本の地上波テレビ放送について、その仕組みや、アナログ放送からデジタル放送への転換の流れ、また関東地方の主な地方チャンネルなどについては、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。
・現在の地上波テレビ放送で地上デジタル放送が開始されたのはいつ? デジタル放送とか何か、その仕組みや特徴も全解説!
・地方チャンネル(独立放送局)とはどういうものか?
・東京都のローカル局「東京MX」とはどんなテレビ局か?
・神奈川県のローカル局「テレビ神奈川(tvk)」とはどんなテレビ局か?
・埼玉県のローカル局「テレビ埼玉(TVS)」とはどんなテレビ局か?
・千葉県のローカル局「千葉テレビ(ちばテレ、CTC)」とはどんなテレビ局か?
・群馬県のローカル局「群馬テレビ(群テレ、GTV)」とはどんなテレビ局か?

隣接する都府県の地方チャンネルが受信できない、できなくなった場合の原因とは?

上記の通り、東京都内で千葉テレビやテレビ埼玉を受信する。逆に千葉県や埼玉県で東京MXをご覧になるなど、スピルオーバーした隣接の都府県からの地方チャンネルをご試聴になりたいお客様が、お住まいに地デジアンテナを設置してもこれらの地方チャンネルを受信できない。またこれまで視聴できていた地方チャンネルが急に視聴できなくなった、などの場合では、主に以下2つの原因や理由が考えられます。

1:お住まいの住所が地方チャンネルの電波塔から遠く電波レベルが弱い。

すでにご説明した通り、地方チャンネルとは、基本的には東京MXは東京都内のみ、千葉テレビは千葉県内のみなど、独立放送局が所在する都府県内を放送エリアとする地デジ放送のチャンネルです。

したがって本来、独立放送局の地方チャンネルは、放送エリアの都府県以外での受信、視聴を想定しておらず、対応するその送信所、中継局などの電波塔は、テレビ埼玉であれば埼玉県内のみなど、対応する都府県内にしか存在しません。

ただ電波の性質上、電波塔から送信される電波は、都府県の境界に関係なく広範囲に届いてしまうため、隣接する都府県と近いエリアで、送信所からの電波が届くエリアや、境界近くに中継局がある場合などは、スピルオーバーした電波が受信できるケースもあるのです。

したがってスピルオーバーした他都府県の地方チャンネルの電波は、スピルオーバーの電波を受信するエリアから見て、どうしても電波塔の距離が遠くなり、受信できる電波レベルも、高くとも中電界地域相当と、やや弱くなってしまいます。

中電界地域であれば、受信性能が20素子(相当)程度の地デジアンテナを屋外に設置することで、多くの場合は、問題なく地デジ電波を受信できます。

また最初にご説明した通り、スピルオーバーした電波が受信できる主なエリアより、やや電波塔から離れた弱電界地域のエリアであっても、20素子以上の高性能アンテナを屋根の上の高い位置に設置すれば、地方チャンネルを問題なく受信できるケースも多くなります。

なお素子数とは、地デジアンテナに設置されている、電波を受信するパーツ「素子(エレメント)」の数のことで、この数がそのまま受信性能に直結します。また外部から素子が見えない、設計から素子を使用しないタイプの地デジアンテナでは、受信性能を素子数に換算した「素子数相当」で表記します。

ただこれもご説明した通り、地デジ電波は山地や高層建築などの障害物に遮られることがあるため、強・中電界地域など、本来は十分なレベルの電波が届くエリアのお住まいであっても、すぐ近くに高層建築がある現場や、住宅密集地で隣家が近い壁面などの位置。その他、周辺に電波を遮る障害物が多い環境や位置には、地デジ電波が届きにくくなり、高性能の地デジアンテナを設置しても、電波が受信できないことになります。

特に中電界地域から弱電界地域など、その一帯に到達する電波レベルが弱いエリアになるほど、このような障害物の影響も受けやすくなります。

それまでスピルオーバーした地方チャンネルが受信できていたのに、受信できなくなる主な要因としては、例えば東京都の23区内で千葉テレビが受信できる江戸川区や葛飾区、テレビ埼玉が受信できる足立区や板橋区、北区などから、台東区や江東区、新宿区や中野区、杉並区など、より西側や南側で、各県(電波塔)から離れるエリアに引っ越された場合はもちろん、同じ区内へのお引越しでも、電波レベルや周辺環境の変動などから、それまで受信できていた地方チャンネルが受信できなくなるケースもございます。

他にも、スピルオーバーした電波が届くエリアで、地方チャンネルが受信できない、または急に受信できなくなった場合に考えられる要因は「電波レベルの変動」「周辺環境の変化」「地デジアンテナの機種や設置位置」などの要因が考えられます。

上記の通り、空間を伝わる地デジ電波のレベルは、一年を通した気候や天候などにも影響を受けるため、特に電波塔から遠くなる、スピルオーバーした地方チャンネルの電波では、空気が乾燥して電波が届きやすい青天の冬場では地方チャンネルが受信できても、湿気が多く電波の届く距離が短くなる夏場や、電波が弱まる雨など悪天候の場合には、地方チャンネルが受信できなくなる、映りが悪くなることもあります。

同じように、周辺に高層マンションや民家などの障害物がある、また新しく建築されたなどの場合は、スピルオーバーした地方チャンネルの電波が遮られて、受信できない(受信できなくなる)などの不安が生じるケースも多くなります。

これが地方チャンネルの放送圏内である各県内であれば、地形や既設の高層建築などを踏まえて中継局が設置されるほか、新しく高層ビルなどを建設する場合も、地デジ放送の電波障害への対策も織り込んだ計画を考えることもできます。

しかし本来は放送範囲外である、スピルオーバーした電波を受信している他の都府県では、地方チャンネルの中継局がなく、ビルなどを建築する際の配慮も薄くなるため、障害物による電波障害が発生するケースがやや多くなります。

そして、特にスピルオーバーした地方チャンネルの受信では、同じ現場であっても、使用する地デジアンテナの機種や、設置方法によっても受信の可否が変わることもございます。

具体的には、アナログ放送の時代から使用される初期からのテレビアンテナで、魚の骨のような形状を持ち、主に屋根の上でマスト(ポール、支柱)の先に固定される地デジアンテナの第一世代、八木式アンテナであれば、同じ素子数の地デジアンテナ機種で比較しても、設置費用がリーズナブルでより高い受信性能を発揮するため、受信に関しては信頼が置けて幅広いエリアで使用でき、地方チャンネルを問題なく受信できるケースが多くなります。

ただ一方で、昔ながらの八木式アンテナには、屋根の上で目立って設置の見た目が悪い。強風や豪雨などの影響を受けやすく、老朽化により寿命が短くなるというデメリットもあり、近年では、地デジアンテナの第二世代、デザインアンテナが、商品として大変に人気や評価が高くなっております。

デザインアンテナとは縦長の長方形をしたパネル状の地デジアンテナで、本体のカラーバリエーションも豊富なため、住宅の壁面やベランダの手すり部に設置することで、住宅の見た目を乱さず、お住まいの外観へのこだわりに対応できる。さらに風雨や雪などにも強く、寿命が長くなりトラブルが生じにくいという安心感が人気の秘密です。

ただ一方で、デザインアンテナは同じ素子数相当でも受信性能がやや低い。そして外壁などの設置位置から周辺環境の影響を受けやすく、特に周辺に障害物の多い現場では受信感度が下がりやすく、設置できないケースもあるなどの弱点もございます。

そのため、本来ならスピルオーバーした地方チャンネルを受信できるエリアでも、地デジアンテナにデザインアンテナを選んだ場合、近隣の電波塔から送信されるNHKや広域民放の受信に問題はなくとも、スピルオーバーした地方チャンネルの電波は受信できないケースがありますので、ご注意ください。

また近年では、円筒形のスタイリッシュな外観を持ち、デザインアンテナのカテゴリとしてそのメリットを保持しながら、八木式アンテナと同じ位置に設置することで、受信感度の弱点を改善した、地デジアンテナではもっとも新しい第三世代モデル製品、ユニコーンアンテナの選択肢もございます。

このユニコーンアンテナは20素子相当であり、スピルオーバーした地方チャンネルも受信できる可能性が高まりますが、同じ20素子の八木式アンテナに比べた場合、やや受信感度が弱まるため、スピルオーバーした電波が弱いエリアでは、十分に受信できないケースも考えられます。

ここでご説明した主な地デジアンテナ機種の概要や、地デジアンテナの受信性能。また本当に受信感度が向上する地デジアンテナの設置位置、オススメの設置方法などについては、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。
・地デジテレビアンテナ界の最長老「八木式アンテナ(八木アンテナ)」とは?特長や設置位置、メリット・デメリットまで解説!
・安く高性能な地デジ用UHFテレビアンテナの選び方は? 八木式アンテナの素子数や設置の高さ、業者の工事費用、料金相場も解説
・地デジUHFアンテナのオールチャンネル対応とローチャンネル用とは? テレビが映らない原因と受信レベルを上げる対処を解説!

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・業界最小デザインアンテナ!マスプロ電工「スカイウォーリーミニ」のメリット・デメリットとは? 失敗しない取り付け例も解説!
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2:お住まいから見てスカイツリーなど主な電波塔と地方局の電波塔の方向が違い過ぎる。

一般的に、東京都や千葉県、埼玉県、神奈川県の多くのエリアでは、NHK、広域民放に関しては、東京スカイツリーから発信される電波を受信しています。

スカイツリーからの電波が受信できないエリアでは、各都府県内にある近隣の中継局を通じてその電波を受信しているほか、東京都内の多くや隣接する県で境界に近いエリアでは東京MXも受信できます。

一方、スピルオーバーした地方チャンネルの電波塔は、近隣の他都府県にある電波塔から受信しているため、他都府県の地方チャンネルを受信できる現場では、NHK、広域民放を送信するスカイツリーやその中継局と、地方チャンネルを送信する隣接都府県の電波塔の、少なくとも二か所以上の電波塔から、地デジ電波を受信していることになります。

このように複数の電波塔から地デジ電波を受信する現場では、現場に到達する各地デジ電波のレベルだけでなく、現場から見た各電波塔の方向が、受信の可否に大きく影響します。

と申しますのも、上記した八木式アンテナ、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナなど、戸建て住宅で主に使用される地デジアンテナ機種には「指向性」という性質がございます。

指向性とは、八木式アンテナでは、魚の頭のような形とは反対側の先端。デザインアンテナでは正面に当たる一面。ユニコーンアンテナでは円筒状の下部に会社名、機種名のロゴが入った側である、アンテナの真正面側を中心にした、一定の角度の範囲でのみ、受信性能が向上する性質をいいます。

この指向性の範囲は、アンテナの受信性能が最大になる真正面を基準点に、その角度を左右にずらして、受信性能が最大値の半分となる角度を表した「半値幅」という数値で表されます。

地デジアンテナでは基本的に、素子数(相当)が多く、受信性能が高いアンテナほど、指向性が高く(半値幅が狭く)なりますが、他にも指向性はアンテナの機種、形状にも大きく左右されます。

また同じ素子数(相当)の地デジアンテナでも、指向性が高いアンテナほど、その半値幅の間での受信性能が高くなります。

主な地デジアンテナ各機種の指向性を、同じ20素子(相当)のモデルで比較した場合、メーカーやモデルによっても変動しますが、八木式アンテナは28度から52度程度。デザインアンテナは75度から86度程度。ユニコーンアンテナは83度から93度になります。

この機種による半値幅の狭さ、広さは、同じ素子数(相当)の地デジアンテナで、受信性能がやや変動する要因にもなります。

一ヵ所の地デジ電波塔から受信する場合であれば、地デジアンテナで受信感度がもっとも向上する真正面側を、電波塔の方向へと正確に向けて設置することになります。特に八木式アンテナなど半値幅が狭いアンテナであれば、半値幅の範囲で電波塔を狙い撃つような形になり、他の方向から届くノイズも受信しにくくなるため、地デジ電波の受信感度が向上するのです。

反面、二か所以上の電波塔からの地デジ電波を受信する場合には、双方の電波の方向をできるだけ、この半値幅の範囲内に収める必要がございます。

このような場合は、基本的に距離が遠い、出力が低いなどで、電波レベルが低いほうの電波塔を、より受信感度の高いアンテナの中心に近づけて、双方の電波がバランスよく、十分なレベルで受信できる角度を見出して、方向を調整して設置することになります。

この場合は、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナなど、指向性が低くやや半値幅の広いアンテナの方が、角度を調整しやすくなります。

ただいずれにせよ、現場から見て二か所の地デジ電波塔の方向がほぼ正反対など、角度が大きく開いている場合は、一基の地デジアンテナで双方の電波を受信することは難しくなるケースがございます。

特に、足立区や葛飾区の一部など東京都の北東部一帯。松戸市や流山市、柏市の一部など、千葉県の北西部一帯。八潮市や草加市、越谷市や川口市、さいたま市緑区の一部など埼玉県の南東部一帯では、東京スカイツリーからの東京MX、船橋局からの千葉テレビ、浦和局からのテレビ埼玉と、三カ所の電波塔からの電波が十分なレベルで重なって届くため、受信レベル的には、上記すべての地方チャンネルを受信することも不可能ではございません。

しかし、これらのエリアに含まれる現場から見た場合、スカイツリーはほぼ南側、船橋局は南東側、浦和局は西側の方向と、それぞれバラバラの向きに当たります。そのため、基本的に一基のアンテナですべての電波を受信することは、非常に難しいといえます。

例外として八木式アンテナであれば、設計上、アンテナの真後ろ方向からの地デジ電波もある程度、受信できる性質があるため、屋根の上など四方が開けた位置に設置することで、上記のようなエリアでも、スカイツリー、浦和局、船橋局、すべての電波が一基で受信できるケースもございます。

ただその場合も、すべての電波塔からの電波で十分な受信レベルを確保するため、精密な角度調整が必須となり、やはり現場の条件によっては、一基ですべての地デジ電波を受信することは難しいこともございます。

総じて、戸建住宅などのお住まいにおける地デジアンテナ取り付け工事で、スピルオーバーした地方チャンネルを安定して受信するためには、まずスカイツリーなどNHK、広域民放の電波塔を含めた、それぞれの電波の方向やレベルを、正確な電波調査によって確認し、どの電波も十分なレベルで受信できる位置を特定すること。

そしてその現場の受信条件に応じた、最適の地デジアンテナ機種や工事を選択し、的確な方向調整を行うことが必須と申せます。

当あさひアンテナでは、アンテナ工事のプロとして、テレビアンテナ工事に当たっての、お住まいでの電波調査、お見積もりを、出張費、キャンセル費など付随する諸費用も含めた「完全無料」でお引き受けしております。

当社の電波調査は、家電量販店やホームセンター、ハウスメーカーで、エアコンや洗濯機の取り付けなど、ご家庭の電気工事を総合的に請け負う下請け業者の場合に多い、使用するアンテナ機種や設置場所ありきで、その位置で受信レベルを確認するだけの簡単なものではなく、まず現場のさまざまな位置で、地デジ電波レベルから電波の方向、品質などの細かなチェックを行い、現場の電波状況で可能な限り、お客様のご要望(受信なさりたいチャンネルやご希望のアンテナ機種、設置位置など)に対応できるアンテナ工事を、業界でも最安値に挑むお見積り価格でご提案いたします。

スピルオーバーした地方チャンネルの受信にも重要となる、地デジアンテナの指向性や適切な角度調整の方法については、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。
・地デジ用テレビアンテナ設置の工事で向きや角度を調整すべき方向と「指向性」の関係とは? 自分で方角を調整する方法も解説!
・地デジテレビアンテナをさまざまな場所に設置する工事と、アンテナの向きや方向を自分で調整する方法とは? 費用の相場も解説!
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・住宅に設置された地デジ用テレビアンテナの向き、角度を調整する方向と費用は? 業者に工事を依頼する料金相場と選び方も解説!
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・地デジ、衛星放送用テレビアンテナを正しい向きに自分で調整する方法とは? アンテナ角度の調整に必要となる工事の手順も解説

スピルオーバーした他地域の地方チャンネルの電波を確実に受信する方法とは?

上記のように、他の都府県の電波塔から届く地方チャンネルを受信したい場合に、その受信が難しくなる要因は、ひとつは電波塔からの距離が遠いことによる電波レベルの弱さ。もうひとつはNHK、広域民放を送信するメインの地デジ電波塔との方向が大きく異なり、一基の地デジアンテナの半値幅には収まらない場合になります。

ただこれらの問題を解決して、スピルオーバーした地方チャンネルの電波を十分なレベルで受信できる方法、またそれ以外の方法で、他地域の地方チャンネルをご視聴になる方法もございます。

以下では、他地域の地方チャンネルを受信するための4つの主な方法と、それぞれの方法で対処できる問題点。選択するにあたってのメリット、デメリットなどのポイントも解説してゆきます。

1:地デジ電波の「反射波」「回折波」などを受信する。

基本的に地デジ電波は、その電波を発信する地デジ電波塔の方向から届き、アンテナの正面側をその方向に向けて固定することになります。ただ実際の現場では、地デジ電波が、電波塔の方向以外の、さまざまな方向から届くこともあります。

これは、地デジ電波には、電波塔から送信された後、ビルなどにぶつかることで反射して進行方向が変わった「反射波」や、やはりビルなどの障害物を乗り越えて広がることで、やや進行方向が曲がった「回折波」なども存在するためです。

そして現場によっては、電波塔から直接、届く電波だけでなく、この反射波や回折波も、地デジ放送のご試聴に十分なレベルで届くこともございます。

この電波塔から方向が変わった反射波、回折波を受信することで、現場から見てNHK、広域民放の電波塔と、地方チャンネルの電波塔の方向がほぼ正反対など、電波の方向が違い過ぎて、本来なら地デジアンテナの半値幅には収まりにくい現場でも、一基の地デジアンテナですべての電波を受信できるケースもございます。

ただこの方法は、一基の地デジアンテナの半値幅に収まる範囲に、少なくとも受信に適したレベルの反射波、回折波などが届いていることが必須の条件となり、そのような電波が存在しない現場では対応できないため、どのような現場でも必ずしも可能とは申せません。

また現場周辺の建物が取り壊される、新しく建築されるなど周辺環境の変化により、それまで受信できていた反射波、回折波などの方向が変わってしまい、突然、地方チャンネルが受信できなくなるリスクも考えられます。

上記の項でもご説明しておりますが、当あさひアンテナでは、地デジなどテレビアンテナの設置に伴う電波調査とお見積もりを、出張料、キャンセル料なども含めた完全無料で実施いたします。

お住まいの各位置における綿密な電波調査の結果により、例えばお住まいの壁面での地デジ受信環境が悪く、デザインアンテナの設置が難しい現場でも、ピンポイントで受信レベルが安定する位置を探り出し、デザインアンテナの取り付けを実現できた施工例もございます。

スピルオーバーした他地域の地方チャンネルをはじめ、複数の電波塔から電波を受信する現場の場合は、現場に届く反射波、回折波なども綿密にチェックし、可能な限り、一基のアンテナですべてのチャンネルを受信できる地デジアンテナの設置を決定し、業界最安に挑むお見積の価格でご提示いたします。

弊社をはじめとするアンテナ工事業者の電波調査、お見積もりについては、下記の各コラム記事でも詳しくご説明しております。
・地デジ放送、衛星放送(BS/CS)テレビアンテナ工事の現場で必要な「電波調査」の方法とは?
・地デジや衛星放送のテレビアンテナ工事費用がいくらかわかる「見積もり」とは? 業者、会社ごとの設置費用の相場や選び方を解説

2:主な地デジアンテナとは別途に地方局用アンテナを設置する。

現場から見て、スカイツリーなど主な電波塔と、他都府県の地方チャンネルの電波塔の方向が大きく異なる。また受信できる電波レベルがやや弱くなる。さらに適切な反射波や回折波なども受信できないなどの要因で、一基の地デジアンテナで、スピルオーバーした地方チャンネルの受信がどうしても難しい場合には、ごく単純に、NHK、広域民放を受信するメインの地デジアンテナとは別に、もう一基、地方局用のアンテナを同時に設置するという対処法がございます。

この場合は、例えば八木式アンテナであれば、同じマストの上下に、NHK、広域民放用と地方チャンネル用、それぞれのアンテナを設置して、各電波塔の方向へと角度調整することになります。

特に生駒山送信所からのNHK、各広域民放と、京都府のKBS京都、また兵庫県のサンテレビジョンが大阪の広範囲でも受信できる京阪神地域では、一本のマストにあらかじめ二基の八木式アンテナが固定され、アンテナ同士の配線も完備された京阪神用アンテナも販売されています。

また別々の電波塔から受信したNHK、広域民放、および地方チャンネルの電波レベルが大きく異なる場合も、各チャンネルの安定した視聴が難しくなることがあり、この場合は別途の工事として、電波レベルを適度に弱める機能を持つアッテネーター(減衰器)という機器を同軸ケーブルの配線部に接続し、強すぎる側の電波レベルを弱めてバランスを取ることが必要になります。

しかし地方局用のアンテナをもう一基、別途に設置する場合であれば、電波塔やその電波レベルに合わせて使用するアンテナの受信性能や設置角度を調整することで、双方の受信レベルのバランスを取ることもできます。

地方局用アンテナを別途に設置する場合のデメリットは、NHK、広域民放用の主な地デジアンテナ設置費用に加えて、地方局用アンテナの本体価格や設置費用が加算され、台数の分だけアンテナ工事費用の総額が高くなるという点です。

ただスピルオーバーした地方チャンネルを、安定して受信するもっとも確実な方法としては、地方チャンネル用アンテナの設置が最適と言えます。

当あさひアンテナでは上記の通り、スピルオーバーした地方チャンネルの電波をはじめ、複数の電波塔からの地デジ電波を受信する場合には、可能な限り上記の反射波、回折波なども調査、利用して、一基のアンテナですべての地デジ電波を安定して受信できるよう、施工を工夫いたします。

そして適切な反射波や回折波が存在しないなど、一基の地デジアンテナで地方チャンネルを受信できない場合のみ、地方局用アンテナの設置を、使用するアンテナ機種などの条件にもよりますが、アンテナ本体や設置具、ケーブルなどの料金も含めて、22,000円(税込24,200円)からでご案内しております。

地方局用のアンテナや衛星放送用のパラボラアンテナ等、主な地デジアンテナとは別にアンテナを増設する工事についての関連情報は、下記の各コラム記事でも詳しくご説明しております。
・屋根の上などのテレビアンテナを増設する取り付け方法とは? 工事の流れや費用、業者、部屋の端子のDIY設置方法もすべて解説

3:高性能型の地デジアンテナを利用する。

これは2番目の、地方局用アンテナの設置と重なる部分もございますが、特に隣接する都府県の境界から遠く、スピルオーバーした地方チャンネルの電波レベルが弱いため、安定した受信が難しくなるエリアでも、その電波をご試聴に問題のないレベルで受信できる方法もございます。

それは、高性能型アンテナ(パラスタックアンテナ)を使用するという方法です。

高性能型アンテナとは、メーカーによってはパラスタックアンテナなどの名称もございますが、基本的な構造は八木式アンテナとほぼ同じながら、横棒の支柱(導波器)部分に並ぶ素子に、Ⅹ字型の器具の上下左右に素子パーツを固定した「高性能素子」を用いたアンテナ機種です。

このタイプのアンテナには、27素子、30素子などの多素子モデルもあり、通常の八木式アンテナに換算すると、数十素子から百素子以上の受信性能にあたります。

また高性能型アンテナでは5素子程度のモデルでも、通常の八木式アンテナとほぼ同等の受信性能を発揮するため、導波器に並べる素子数を減らして、アンテナ本体を小型化するためにも利用されます。

高性能型アンテナを使用すれば、電波塔から距離が離れた受信範囲外で、通常の地デジアンテナでは受信が難しい微弱電界地域でも、地デジ放送の視聴に問題のない受信レベルが確保できるケースもございます。

したがって、上記したスピルオーバーした電波が必要なレベルで受信できるエリアから遠く離れた、各都府県の中央に近いエリアでも、高性能アンテナを利用することで、他の都府県の地方チャンネルが受信できるケースもございます。

ただ高性能型アンテナの弱点としては、性能が高い分、指向性も非常に高くなる上、特に多素子モデルでは全長が2メートル以上から3メートル近くの大型アンテナになります。

そのため、アンテナの設置や角度調整が難しくなり、本体の大きさや重さから風雨などの影響を受けやすく、老朽化が進みやすくなり、角度のズレなどのトラブルも生じやすくなる。本体価格や設置費用が高価になるなどのデメリットも挙げられます。

当あさひアンテナでは、高性能アンテナも小型モデルから大型の多素子モデルまで、国産大手メーカーの高品質をさまざまに取り揃えており、お客様のご要望、現場の条件などから、高性能型アンテナが必要な場合には、アンテナ本体や設置具、ケーブルなどをセットにした設置工事を、使用するモデルにもよりますが、10,000円(税込み11,000円)からの工事料金でご案内しております。

高性能型アンテナ(パラスタックアンテナ)については、以下のコラム記事でも詳細をご説明しております。

・高利得、高性能な地デジ用パラスタックアンテナ徹底解説

4:ケーブルテレビ(CATV)、光テレビなどを利用する。

これは、ご自宅にテレビアンテナを取り付けずに、他都府県の地方チャンネルを含む地デジ放送はじめ、さまざまなテレビ放送のチャンネルを視聴する方法になります。

ケーブルテレビ(CATV)とは、近隣にあるケーブルテレビ局に設置された、大型の地デジ、衛星放送のアンテナで受信したテレビ電波(映像信号)を、視聴契約した世帯まで、直接、ケーブルを引く工事を行って、送信するテレビ視聴サービスになります。従来は、主に近隣エリアに中継局などの電波塔がないため、電波が届きにくく地デジ放送の視聴が難しくなる、山間部や離島部などの難視聴地域向けのサービスでした。

そして光テレビ(ひかりTV)とは、インターネットなどの光回線を開設しているお住まいで、光回線を利用してテレビの映像信号を送信し、テレビ番組を視聴するといった方法です。

これらの視聴方法では、お住まいにテレビアンテナを設置せずとも、多くのサービスで、地デジ放送、衛星放送(BS放送、CS放送)のほとんどのチャンネルが視聴できるため、地デジ、BS/CSアンテナ設置の手間や費用、またアンテナ設置に伴う、電波レベルの弱さによる受信不良、アンテナの老朽化によるトラブル、住宅への加工などの問題がすべて解消されます。

またご利用になるサービスにもよりますが、例えばケーブルテレビ局では、地デジ、衛星放送とも受信性能の高い高性能アンテナを使用しているため、東京都内でエリアに関係なく、千葉テレビやテレビ埼玉、テレビ神奈川など、お住まいの地デジアンテナでは受信が難しくなる近隣エリアの地方チャンネルを視聴できる場合もございます。

他にもケーブルテレビでは、各ケーブル局独自のコミュニティチャンネル。光テレビでは、テレビ放送以外の、オンデマンド、PPVなどの視聴サービスが用意されている事もございます。

これらのサービスをご利用になることで、お住まいの地デジアンテナでは受信の難しい、他都府県の地方チャンネルを含め、ひとつのサービスで、地デジ、衛星放送のほとんどのチャンネルを必ず視聴できることになります。

一方、ケーブルテレビ、光テレビなどのデメリットは、対一に、地デジアンテナやBS/CSアンテナを使用すれば無料で視聴できる地デジ放送や、BS放送の無料チャンネルについても、毎月の視聴料金が発生するという点です。

ケーブルテレビ、光テレビとも、基本的には地デジ放送のNHK、広域民放や地方チャンネル、場合によってはBS放送の無料チャンネルも含めて、最小限の視聴プランとなっていることが多く、ご覧になりたい地方チャンネルなど、特定の1チャンネルのみを選んで、視聴料金を抑えることはできませんので、ご注意くださいませ。

ただ近年ではケーブルテレビ会社も、他にインターネット回線や格安スマホ、固定電話、電気、ガスなどの各種サービスを提供している業者もあり、各サービスをセット加入することでの割引により、各サービスを別々の会社で利用するより総額では割安となり、料金のお支払いも一本化できて簡単になる場合もございます。

光テレビも業者によっては、ご利用中のインターネット光回線や光電話など、各種サービスのセット加入による割引や、一定期間の契約を条件に、初年度の料金が大幅割引となるサービスなどもございます。

また、利用するケーブルテレビ、光テレビのサービスによっては、対応しているチャンネルの中に、ご視聴になりたい地方チャンネルが含まれていない場合もございますので、これらサービスをご利用になる前には、あらかじめ各プランの料金体系や、ご視聴になれるチャンネルをきちんと確認されることが重要となります。

特にケーブルテレビでは、近隣にある、お住まいをサービス対象エリアに含むケーブルテレビ局で受信できるチャンネルしかご視聴になれません。また光テレビについても、お住まいで加入している光回線やインターネットプロバイダの会社で提供している光テレビのサービスしがご利用になれませんのでご注意くださいませ。

他にも、地方チャンネルそのものを完全に視聴できる方法ではございませんが、現在ではネットを利用して、各地方チャンネルの公式サイトや「TVer」などの配信サービスにて、各地方チャンネルが放送するオリジナル番組を視聴できるケースもございます。

当あさひアンテナでは、お客様がご視聴になりたいチャンネルなど、お客様のご要望を踏まえた上で、テレビアンテナの設置よりケーブルテレビ、光テレビなどのご利用が適していると思われる場合には、アンテナ工事にこだわらず、お客様のご要望に最適と言えるサービスをオススメいたします。

またケーブルテレビ、光テレビを解約して、アンテナによるテレビ放送の受信にお乗り換えをご希望のお客様には、弊社では、解約のお手続きや最適のタイミングについてのお問い合わせも含めて、お乗り換えのアンテナ工事をご案内しております。

ケーブルテレビ、光テレビとテレビアンテナの違いや比較。またこれらの視聴方法から、テレビアンテナへのお乗り換えの手順。またインターネット上のサイトなどで、他都府県の地方チャンネルをご試聴になる方法については、以下の各コラム記事でも参考となる情報を詳しくご説明しております。
・テレビ放送の視聴方法3選・徹底比較!(テレビアンテナ・光テレビ・ケーブルテレビ(CATV)
・テレビを視聴する方法「テレビアンテナ」「光テレビ」「ケーブルテレビ」はどう違うの?
・徹底解説!ケーブルテレビ(CATV)・光テレビからテレビアンテナに乗り換える方法(前編)
・徹底解説!ケーブルテレビ(CATV)・光テレビからテレビアンテナに乗り換える方法(後編)
・テレビアンテナなして地デジ放送を見る方法とは? 新築戸建てで取り付け工事なしのテレビ視聴を選べるコスパ最強の方法を紹介!
・東京MXは東京都以外でもテレビで視聴できる? 日本各地でエムキャスなどにより東京MXその他の地方チャンネルを見る方法

他都府県の地方チャンネルを受信、視聴する方法・まとめ

東京MXやテレビ埼玉、千葉テレビ、テレビ神奈川などの地方チャンネルを、放送対象エリア外で視聴できるケースや、的確に視聴する方法の一覧は、以上の通りになります。

当あさひアンテナではアンテナ工事を専門とするプロとして、地デジアンテナの各機種、BS/CSアンテナの設置をはじめ、ブースターや分配器、混合器など周辺機器、装置の設置も含めた各種アンテナ工事や作業を、国内一流メーカーのアンテナや機器本体。また設置具、同軸ケーブルなど部材もセットにして、明確な価格体系と、業界最安に挑むお見積もりの金額でご案内しております。

また設置位置に関しても、弊社が誇る高い技術を駆使してお住まいの屋根の上をはじめ、住宅の壁面やベランダの内外、屋根裏、天井裏空間など、現場の受信条件で可能な限り、お客様のご要望に最適となる施工にご対応いたします。

アンテナ機種の具体例としては、八木式アンテナの基本設置工事(アンテナ本体と同軸ケーブルのみを用いた最小限の工事)には、標準モデルとしてDXアンテナ製、高品質20素子「UA20」本体と屋根馬、ステーなどの設置具、同軸ケーブル、防水処理をセットにした工事費用を、22,000円(税込み24,200円)からでご案内しております。

他にも八木式アンテナでは、8素子や14素子など各素子数モデル。前述の高性能アンテナやローチャンネル用。対候性の高いステンレス製や塩害用、雪害用モデルなどもご用意しており、受信性能から耐久性まで、現場の環境やご要望に応じた工事をご提案いたします。

デザインアンテナでは、DXアンテナ製20素子相当モデル「UAH201」。または強電界地域専用のコンパクトモデルでは、マスプロ電工製の業界最小級、スカイウォーリーミニ「U2SWLC3」を、やはり各カラーバリエーションのアンテナ本体と基本の設置具、白黒2色の同軸ケーブルなどをセットにした基本設置工事を、25,000円(税込み27,500円)からでご案内しております。

現場の条件で可能な場合であれば、屋根裏や天井裏へのデザインアンテナ設置も、弊社では追加工事はご無用の基本設置工事でお引き受けしております。またより受信性能の高い26素子相当モデルもご用意しており、どのような現場でも可能な限り、デザインアンテナの設置にご対応いたします。

最新モデルのユニコーンアンテナ(マスプロ電工製「U2CN」)設置については、やはり白か黒とアンテナ本体や設置の金具、同軸ケーブルをセットにした基本設置工事を、今なら業界最安に挑む「キャンペーン価格」でご案内しております。

BS/CSアンテナの設置に関しても、以上の地デジアンテナ設置と一緒の工事であれば、DXアンテナ社製、高品質45型2K4K8K対応モデル「BC45AS」本体と、設置具、ケーブルの費用も含めて、基本設置工事を18,000円(税込み19,800円)からでご案内しております。

また同じくDXアンテナ製、2K4K8K対応・45型モデルで、ディッシュに多数のパンチングホールを開けたパンチングメタル仕様、および各部の強化により、激しい台風でもトラブルが生じにくい、業界最強級の耐風性能を実現した高耐風モデル「BC453SG」による基本設置工事は「特別価格」でご案内いたしております。

弊社では、本文でもご説明した通り、現地でアンテナ取付に伴う事前の電波調査、お見積もりを「完全無料」でご案内しており、現場の条件に応じて、お客様のご要望に近いアンテナ工事を、業界最安に挑むお見積り価格でご提案いたします。さらに他業者との相見積り。またお見積り当日からの即日工事にもご対応しております。

実際の施工では、下請け業者を使うことで、中間マージンにより工事費用が割高になる店とは違い、弊社の社員スタッフである経験、実績ともに豊富で技術力が高く、細かな施工のコツにも知悉したアンテナ職人による完全自社施工で、中間マージンなど余計なコストをカットしつつ、スピルオーバーした地方チャンネルを含む安定した受信感度はもちろん、しっかり頑丈な強度のアンテナ設置や見た目の美観も重視し、外部から見えない屋根裏などの配線、機器設置などの工事も、弊社モットー「目に見えないところも綺麗に」に則り、丁寧で見栄えの良い施工を実践いたしております。

作業が終了した後は、最後に施工部の掃除を行い、最終の作業としてお住まいのテレビできちんとご希望のチャンネルが映るか、またはアンテナコンセントに十分な電波が入力されているか確認できた時点で、工事の完了といたします。

料金のご請求、お支払いも、現金だけでなく、クレジットカードなど各種カードや電子マネーのご決済も可能ですので、お客様に余計なご負担、お手間をおかけしません。

さらに弊社にアンテナ工事をお任せいただければ、施工後も保証期間として、業界最長クラスである、工事完了日から「10年」の長期保証アフターサービスをご用意しており、施工後もご安心とご満足をお約束いたします。

隣接する都府県の地方チャンネルを受信でき、受信不良やトラブルを抑える地デジアンテナの新規設置や交換をはじめ、修理やメンテナンス、故障した古いアンテナの撤去、処分なども含めた、あらゆるテレビアンテナ工事のご要望、ご相談は、当あさひアンテナのフリーダイヤルへのお電話、または公式サイトのメールフォーム、LINEアカウントまで、まずはお気軽にご連絡、お問い合わせくださいませ。

アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。