教えて!BS、CSやスカパーとは? 視聴料金からアンテナの選び方、業者による設置工事の費用相場、サポートの方法まで全解説

2024年06月13日
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日本で最初のテレビ放送は、1953年(昭和28年)の2月1日、NHKの本放送になります。

2024年(令和6年)現在、すでにテレビ放送には71年の歴史があり、現在では物心ついた頃からテレビをご覧になっていた方が、圧倒的に多いことでしょう。

この71年間で、テレビ放送も地上波に加えて衛星放送の登場、アナログテレビ放送から地上波デジタル放送(地デジ)への転換。近年ではインターネットとの連携など、数々の進化を遂げてきました。

そしてこの71年間に放送されたテレビ番組も数多あり、時代ごとに、社会現象といえるブームを起こした番組も数多く存在します。昭和の昔よりすでにテレビ放送は、一個の文化になっていたともいえます。

特にテレビが娯楽の王様だった昭和期、人気を得たテレビ番組には、娯楽時代劇でもその時代の厳しい側面が描かれるハードな作品も多かった他、刑事が激しい銃撃戦を演じる豪快な刑事ドラマ。CGがない時代に創意工夫を凝らした特撮作品や、挑戦的な作風のアニメ作品。壮大なドタバタを演じるバラエティ番組など、コンプライアンス重視の現代では、荒唐無稽かつ不適切にもほどがある、といわれ、地デジ放送では再放送が難しいものも多く見られます。

ただ、そのような演出や描写でこそ描ける骨太の物語もあり、また現在となっては、当時の世相や価値観を知る貴重な資料とも言えます。

当時のテレビ番組を楽しんでいた世代の方々には、今でも機会があれば、懐かしい当時の番組をまた観たい方も多いのではないでしょうか?

近年ではインターネット上で、さまざまな映画、ドラマなどを配信するサイトも多く見られますが、古いテレビ番組については、コンテンツに用意されていないこともあります。

そのようなとき頼りになるのが、いわゆる衛星放送です。衛星放送では無料チャンネルでも、現在の地デジ放送では難しい、古いテレビ番組などの作品を放送しているほか、衛星放送オリジナルの質の高いドラマ、番組なども視聴できます。

また衛星放送には、さまざまなジャンルに細分化された有料チャンネルも豊富で、例えば映画では洋画から邦画。また懐かしのテレビドラマや時代劇、アニメ作品やミステリドラマ、海外ドラマ、スポーツ、お笑い、ドキュメンタリーなどの専門チャンネルから、お好みのチャンネルを選んで視聴できます。

ただ現在、地デジアンテナしか設置していないお住まいでは、衛星放送を視聴するためにアンテナの取り付けやその他、必要な機材。また衛星放送を視聴するための手順、無料チャンネルと有料チャンネルの違いなど、わからないことも多いのではないでしょうか?

特に衛星放送と言えば、よくBS放送、CS放送、スカパーなどの名称を聞きます。最近では、さらに新4K8K衛星放送も話題になり、衛星放送をご覧になっていない方には、それぞれの違いについてきちんとご理解されていない方もおられるでしょう。

そこで本コラムでは、そもそも衛星放送とはどういうものか、基本からご説明いたします。

まずは衛星放送の仕組みや概要から、BS放送やCS放送、スカパー、4K8Kなどの違いと、それぞれの特徴や視聴方法。視聴に必要な機材や、契約などの手順、視聴に必要な料金などの情報。

また衛星放送を視聴する場合に必要な衛星放送用パラボラアンテナの種類や、設置の方法。設置にかかかる費用。業者に取付を依頼した場合の費用の相場や、オススメの設置方法まで、衛星放送の導入に当たって気になることを、実際の事例からすべてご説明してゆきます。

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衛星放送の仕組みとは?

衛星放送とはその名の通り、宇宙空間に打ち上げた人工衛星から、地上に向けてテレビ放送などの電波を送信する放送であることは、皆様もご存知のことでしょう。

現在の衛星放送では、地球上の赤道軌道上、約35,786キロ上空に位置し、秒速およそ3キロで地球のまわりを周回している「静止衛星」から、地上に向けて放送電波を送信しています。

この静止衛星は、地球の自転と同じ速度で赤道の軌道上を周回しているため、常に地球の半球側、同じ方向を補足していることになります。また地球上から見れば、静止衛星は上空で、常に同じ位置に静止しているように見えます。

より詳しくご説明すると、衛星放送では、地上にある放送局から、実質的に上空で静止している静止衛星めがけて、テレビ電波を送信(アップリンク)します。

アップリンクされた電波を受信した静止衛星では、その電波の周波数を変換、増強して、補足している地球の半球側、例えば日本国内の全域などの広範囲へと送信するのです。

衛星放送のメリットは、一基の静止衛星から地球上の広範囲へと、効率的に大容量の電波を送信できる点です。

そのため、現在の地デジ放送やかつてのアナログ放送など、地上に設置された多数の電波塔から周辺に放送電波を送信する「地上波放送(地上波テレビ放送)」に比べて、効率的であることはもちろん、日本国内でテレビ電波レベル(強度)の強弱がほとんど生じず、国内全域に安定した電波を送信できる。

また地上の山地や建物などの障害物、災害などにも影響を受けにくく、安定した放送を実現できるというメリットもあります。

現在、日本の衛星放送では、静止衛星から地上に送信される電波として、マイクロ波(波長の短い(周波数帯の高い)電波の総称)のうち、センチメートル波(SHF)と呼ばれる電波を使っています。

そもそも電波とは、電磁波(電界と磁界の影響を受けて光の速さで空間を伝わるエネルギーの波長)のうち比較的、周波数帯が低い(一般的に3THz(300GHz/300万MHz)以下)のものを指します。

センチメートル波の周波数帯は3GHzから30GHzで、波長の長さは10センチから1センチのため、電波の中でもかなり周波数帯が高いものになります。

ちなみに周波数とは、電波(電磁波)が1秒間(単位時間)に描く波長の数を示すもので、1秒間に1回の波長を描くと1Hz(ヘルツ)になります。

そして1,000Hzが1kHz(キロヘルツ)、100万Hz(1,000kHz)はMHz(メガヘルツ)。10億Hz(1,000MHz)はGHz(ギガヘルツ)。1兆Hz(1,000GHz)はTHz(テラヘルツ)の単位で表されます。また電波は周波数帯が高くなるほど、波長の幅が短くなります。

また電波の周波数帯(3THz)を越えた電磁波は、まず赤外線、可視光線、紫外線などの光になるため、電波の性質は周波数帯が低いほど波長の幅から音に近く、周波数帯が高くなると光に近くなります。

日本の衛星放送では、SHFの中でも12GHz前後の周波数帯が使われており、その波長の幅は25ミリほどになります。そのため日本では衛星放送の電波は「12GHz帯」とも呼ばれます。

12GHz帯のように周波数帯の高い電波は、性質が光に近く、直進性が非常に高くなります。そのためエネルギーを集中させやすく、遠距離まで到達する力があるため、衛星放送の電波として適しているのです。

日本の衛星放送では、地上から見て上空に静止して見える静止衛星から、日本全域を照らし出すような形で、光のような12GHz帯の電波を送信していると考えればいいでしょう。

そして日本国内の地上では、宇宙から光のように直進して送信されてくる12GHz帯の電波を受信することに適した「パラボラアンテナ」を用いることで、衛星放送を受信できることになります。

この衛星放送用のパラポラアンテナ、いわゆるBS/110度CSアンテナについては、後の項で詳しくご紹介しますが、ここではまず、12GHz帯の電波の性質や、受信の注意点についてご説明します。

まず衛星放送の12GHz帯の電波は、光のような性質で静止衛星から地上まで、十分な電波レベルを維持して到達する半面、ちょうど日光がものに遮られると影ができるように、障害物に遮られやすくなります。

地デジ放送の場合、地デジ電波として、UHF波でも470MHzから710MHzの周波数帯で、40センチから60センチと一定の波長の幅を持つ電波が使われているため、やや音に近い性質があり、高層ビルなどの障害物にぶつかっても、電波が障害物の向こう側で広がることにより、ある程度は障害物を乗り越えることができます。

しかし光の性質に近い12GHz帯の電波は、障害物に遮られると反対側に回り込む性質が非常に弱くなるため、BS/CSアンテナを設置する場合には、障害物に影響されない位置を選ぶことが重要になります。

また電波は水分に吸収されやすい性質があるため、地デジ電波の場合は、雨や雪などの悪天候になると、電波レベルが減衰(弱まり)する性質があります。

12GHz帯の電波は、地上では多少の風雨などには影響を受けないものの、激しい雨や雪で、雨や雪の粒が25ミリ(12GHz帯の波長の幅)に近くなると、空間を直進的に伝わる12GHz帯の電波と、雨や雪の粒がぶつかることで、電波が吸収され、乱反射も起こってしまうため、地上に設置されたBS/CSアンテナでは十分なレベルが受信できず、映らない、映りが悪くなるなどの受信障害が起こることがあります。

これを衛星放送の「降雨減衰」「降雪減衰」といい、基本的な対策は天候の回復を待つことになります。ただ通常より受信性能が高くなる、大型のBS/CSアンテナを使用することも一定の対策となります。

他にも、日本の場合、衛星放送の電波を送信する静止衛星は、地上から見て南西から南南西の上空に位置しています。そのため日本の中央部に比べて、北部や南端部、離島部などは、地上から静止衛星までの距離がやや遠くなります。

12GHz帯の電波も、長距離を送信されることによって徐々に減衰します。特に衛星放送は、わずかな位置の違いでも、衛星との距離の差が大きくなるため、上記した衛星放送からの距離が遠くなるエリアでは、中央部に比べて衛星放送の電波レベルがやや低くなります。

この地域による受信レベルの差は、地デジ放送の「電界地域」のように大きなものではありませんが、それでも電波レベルがやや弱まるエリアでは、受信レベルを確保するため、中央部に比べてやや大型のBS/CSアンテナが必要となることがあります。

このような衛星放送の基礎知識、また12GHz帯の電波や受信の性質については、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。

・衛星放送(BS放送・CS放送)の「テレビ電波」基礎知識

・雨や雪が降るとBS、CSの衛星放送が映らなくなる原因と衛星放送用テレビアンテナを調整して映るようにする対処方法とは?

BS放送とは何か?

最初にも申しあげたとおり、衛星放送では放送の種類として、BS放送、CS放送やスカパー、また新4K8K衛星放送などの呼び名をよく聞きます。衛星放送をご覧になっていない方には、これらの違いがよくわからないという方もおられるのではないでしょうか。

そこで以下の項では、これらの衛星放送における放送の種類の違いをご説明してゆきます。

まず本項では「BS放送」とは何かをご説明します。

BS放送とは、衛星放送の中でも「放送衛星(Broadcasting Satellites)」から電波を送信する放送です。

その名称も、放送衛星の頭文字に由来します。現在、日本のBS放送では、東経110度の位置に打ち上げられた放送衛星が使用されており、地デジ放送と同じく、日本国内の不特定多数を対象とした衛星放送になります。

つまり、BS放送の無料チャンネルであれば、日本国内では、衛星放送用のBS/CSアンテナを設置し、BSチューナー内蔵のテレビなど受信機器と接続するだけで、地デジ放送と同じく誰でも無料(NHK受信料を除く)で視聴できる放送になります。

このBS放送とは、国際的な取り決めで、放送衛星業務へと優先的に割り当てられる周波数を用いているものです。つまりすべての国で、一定の物理チャンネル(放送で使用できるチャンネル)の数を使えるよう、国際プランで各国における静止衛星の軌道位置や周波数が取り決められています。

また日本における衛星放送の目的は、開始前には、近隣に地上波放送の電波塔がなく、地上波テレビ放送を受信できない過疎地や離島部など、いわゆる「難視聴地域」を解消することが想定されていましたが、その後、地上波放送では難しい専門性の高い放送を行うなど、チャンネルを増やすことが主目的になりました。

このBS放送は、1989年(平成元年)6月に、BSアナログ放送としてスタートしました。

地デジ放送と同じくデジタル放送で送信されるBSデジタル放送は、地デジ放送(2003年(平成15年)12月1日に開始)より早い2000年(平成12年)の12月よりはじまっています。

そしてBSアナログ放送は、2011年(平成23年)7月に、地上アナログ放送が地デジ放送へと完全に移行する形で停波(終了)したのと同時に終了し、以降はBSデジタル放送へと完全に転換されています。

BS放送では、デジタル化以前にもNHKでアナログハイビジョン放送を実現していましたが、このデジタル化により、地デジ放送と同じく、全放送のハイビジョン化をはじめ、マルチチャンネル放送やEPG(電子番組表)、データ放送、双方向放送、5.1chサラウンドの高音質化などの機能を実現しています。

ちなみに地デジ放送の画素数は、実際には1,440×1,080(約155万画素)の放送を、テレビの機器側で補間することにより、1,920×1,080(約207万画素)のフルハイビジョン映像として表示しており、厳密にはフルハイビジョンとは呼べません。

しかしBS放送であれば、1,920×1,080画素の2Kフルハイビジョン放送が可能になっています、

現在のBS放送のチャンネルは、無料チャンネルと有料チャンネルに分かれています。無料チャンネルは、地デジ放送と同じく、衛星帆移送用のアンテナを取り付け、テレビと接続して受信環境を整えるだけで、視聴できるチャンネルになります。

一方、有料チャンネルは、BS放送でも、各チャンネルと契約して、月額の視聴料金を支払うことで視聴できるチャンネルになります。

BS放送の無料チャンネルは、「NHK BS」「BS日テレ」「BS朝日」「BS-TBS」「BSテレ東」「BSフジ」の地デジ放送と同じNHK、広域民放のチャンネルがあり、番組編成は地デジと異なりますが、本放送は地上波とほぼ同じ番組が放送されます。

他にも、日本BS放送の「BS11」、ワールド・ハイビジョン・チャンネルの「BS12・TwellV(トゥエルビ)」。松竹および東急系列で、人気時代劇「必殺シリーズ」など両社に関連する番組を中心に放送する「BS松竹東急」。地上波の長寿人気クイズ番組だった「パネルクイズ・アタック25」の後継番組「アタック25next」を放送していることでも知られるジャパネットの「BSJapanext」。吉本興業の「BSよしもと」。また公共放送の「放送大学」の無料チャンネルがあり、それぞれ独自の編成で、さまざまな番組を放送しています。

また有料チャンネルでは、映画やスポーツ、音楽を中心にした「WOWOW(プライム/ライブ/シネマ)」および別契約が必要な「wowowプラス」。洋画を中心に放送する「スターチャンネル」。

競馬を中心に畜産その他の番組も放送する「グリーンチャンネル」。アニメ作品の専門チャンネルである「BSアニマックス」。スポーツ専門チャンネルの「J SPORTS(1/2/3/4)」。釣り番組の専門チャンネル「BS釣りビジョン」。

懐かしの時代劇や仁侠映画から「ゴジラ」シリーズなどの特撮作品、近年の名作。また監督や俳優の特集まで、さまざまな邦画やドラマを放送する「日本映画専門チャンネル」。ディズニー作品を中心に放送する「ディズニー・チャンネル」があります。

これらのチャンネルには、後述する「CS放送」にも一部、同じチャンネルが存在するほか、一部の番組は無料で視聴できることもあります。

BS放送の有料チャンネルを視聴する方法は、各チャンネルの事業者へのフリーダイヤルや公式サイトなどで契約を結び、お住まいのテレビなど受信機器のB-CASカード番号やACAS番号を登録することで、視聴できるようになります。

このB-CASカードやACAS番号については、以下のコラム記事で詳しく解説しております。

・徹底解説「B-CASカード(ビーキャスカード)」の基礎知識とテレビ画面に「E101」などのエラーコードが出る原因とは?

CS放送とスカパーの違いとは?

次に、衛星放送でBS放送と並んで名前が聞かれることの多い、CS放送、またはスカパーとは何かについてご説明します。

「CS放送」とは、BS放送の放送衛星とは異なる「通信衛星(Communications Satellite)」から送信される衛星放送のことです。現在の日本の衛星放送では、東経110度および東経124度、128度に位置する通信衛星が使用されています。

衛星放送がスタートする当初、BS放送が広範な一般視聴者向けの放送であったのに対し、CS放送はBSに対し、CSは特定の受信者、主にケーブルテレビ(CATV)や集合住宅など、企業や業者を対象にした放送を想定していました。

その後、1989年の放送法改正により、CS放送でも個人の住宅に向けた放送が行えるようになり、1992年(平成4年)に個人や一般のご家庭向けのCS放送が開始されています。

このBS放送とCS放送の違いは、BS放送の国際的な取り決めも含む、国内の放送法に基づいた、静止衛星の用途での区分によるものでした。ただ現在では、BS放送とCS放送に、放送内容の実質的な違いは少なくなっています。

個人宅向けのCS放送は、CS放送事業者と契約した世帯でのみ視聴できる有料放送になります。

CS放送がスタートした当初は、さまざまな放送事業者が存在し、それぞれの事業者と契約することで、各事業者の放送サービスを視聴できました。

ただその後、各事業者の事業終了や統合、再編などを経て、現在ではCS放送のテレビ放送サービスは、スカパーJSAT株式会社が提供する「スカパー!」および「スカパー!プレミアムサービス」のみになっています。

放送サービスとしての「スカパー!(以下、スカパー)」は、BS放送と同じく、東経110度に位置する通信衛星を利用した放送であるため「110度CS放送」とも呼ばれ、現在のCS放送の主な放送サービスになります。

スカパーを視聴するためには、BS/CSアンテナをスカパー用チューナーに接続することが必要となります。ただ近年のテレビ、レコーダーなどの受信機器には、ほとんどCS放送(スカパー)のチューナーが内蔵されています。

スカパーの特徴は、2024年現在で70チャンネルを越える多チャンネルという点です。一部の無料ショッピングチャンネルなどを除き、スカパーのチャンネルの大半は有料チャンネルになります。

CS放送に契約している世帯では、BS放送の有料チャンネルと同じく、各チャンネルと1チャンネル単位から月額契約することで、お好みのチャンネルを月単位で視聴できる他、複数のチャンネルをセットにして割安で視聴できるパック料金なども存在します。

また一部のチャンネルでは、放送される1番組(コンテンツ)単位や、一日単位、シリーズ番組単位で購入して視聴できるPPV(ペイパービュー)、PPD(ペイパーデイ)、PPS(ペイパーシリーズ)などの視聴方法を選ぶこともできます。

さらにスカパーの有料チャンネルでも、一部、特定の番組のみ無料放送を行っていることや、毎月1日、全チャンネルが無料で視聴できる日。また新規加入者も加入から2週間、全チャンネルを無料で視聴できるお試し期間。長期加入者には、年に一度、16日間だけ全チャンネルを無料で視聴できるサービスなども存在します。

「スカパー!プレミアムサービス(以下、プレミアムサービス)」とは、スカパーとは別個の、CS放送のもうひとつの放送サービスで、東経124度および128度の通信衛星によるCS放送です。そのためスカパーと同じ理由で「124度/128度CS放送」とも呼ばれます。

プレミアムサービスの特徴は、2024年現在で134チャンネルと、スカパー以上の多チャンネルと、全チャンネルがハイビジョン対応という点です。

一方でプレミアムサービスのご試聴には、スカパーとは別個の契約、および対応する専用パラボラアンテナや専用チューナーが必要になります。

つまり厳密に言えば「スカパー!」とは、CS放送のサービスのひとつですが、現在ではスカパーがCS放送の主要な放送サービスになっているため、実質的にはほぼ同じものと考えていいでしょう。

なお、BS放送と、110度CS放送(スカパー)は、放送衛星、通信衛星の位置が同じ東経110度であるため、一基のBS/CSアンテナでどちらも受信できます。この点も、スカパーが主要なCS放送である大きな理由と言えます。

スカパーとの契約、および視聴方法は、まずBS/CSアンテナを設置して、スカパーチューナー内蔵のテレビと配線を行い、衛星放送の受信環境を整えます。

そしてスカパー公式サイトやフリーダイヤルなどへの連絡で、基本のスカパー受信契約および、ご希望のチャンネルやパックとの契約を結びます。なおBS/CSアンテナを設置していないお住まいでは、このご契約の際に、アンテナの購入および設置工事の申し込みもできます。

スカパーとのご契約後は、パソコンやスマートフォンなどでネットの公式サイトから、各チャンネルやパックの新規契約や解約など、契約変更が手軽に行えるため、月単位でご覧になりたい番組やチャンネルを選ぶこともできます。

なおプレミアムサービスも別契約になるだけで手順は同じですが、プレミアムサービス専用アンテナやマルチアンテナは、通常のBS/CSアンテナに比べ販売数が少なく、プレミアムサービス専用チューナーも別途で必要となるため、専用アンテナ設置やチューナーの購入、レンタルなどをスカパー運営会社に依頼することが一番の近道になります。

またその分、プレミアムサービスのご利用には初期費用が掛かりますので、ご注意ください。

これら対応するアンテナの種類については、後半のBS/CSアンテナの項で詳しくご紹介します。

「新4K8K衛星放送」と受信に必要な機器とは?

「新4K8K衛星放送」とは、2018年(平成30年)12月1日にスタートした、衛星放送(BS放送、110度CS放送)の新しいサービスです。

従来のBS放送、CS放送の画質は上記の通り、最大でも1920×1080画素(約207万画素)のフルハイビジョン(2K)画質になります。

それに対して4K放送は、3840×2160画素(約829万画素)で、2K画質を縦横に4つ並べた4倍と同等の高精細画質になります。さらに8K放送は、7680×4320画素(約3317万画素)で、4K画質をさらに縦横4つ並べた4倍。2Kの16倍の超高精細画質になります。

これら4K、8K放送を視聴するためには、それぞれの画質に対応する4K、8Kテレビが必要ですが、従来のテレビに比べて、4K放送では85V型。8K放送では120V型など、格段の大画面テレビでも映像の質に変化のない高精細画質を維持できます。

さらに4K、8K放送では、従来の2K放送に比べても、色や明るさの変化の表現が、よりなめらかで自然となった多階調表現。明るさの表現も大幅に拡大し、太陽光を映すシーンで画面が白一色になる白飛びなどもなくなり、肉眼で見た光に近い映像を再現できるHDR(ハイダイナミックレンジ)。表現できる色の範囲が従来よりも約170パーセント拡大した広色域化。

また動画も、2K放送では1秒間に30フレームの映像を表示していたのに対し、4Kでは1秒間に60フレーム以上、8Kは1秒間に120フレームの映像を再生できるため、スポーツやアクション映画などの激しい動きのシーンでも、一瞬一瞬を精細に表示でき、よりなめらかな動きで視聴できます。

音声も、4K放送は5.1chサラウンド、8K放送では22.2chサラウンドを実現し、音の面でも、より高音質で臨場感あるテレビ放送を楽しめます。

この新4K8K衛星放送は、従来の衛星放送であるBS放送、110度CS放送に、それぞれ4K対応、8K対応のチャンネルが追加されたもので、4K、8Kテレビと従来の衛星放送を視聴できる環境があれば、有料チャンネルを除いて特に追加料金は必要なく、そのままで視聴できます。

なお、地デジ放送の4K化については、2024年時点で計画が進んでおり、2025年度には実現が可能とも言われておりますが、詳細についてはまだまだ未定であることが実態です。

また2024年6月現在で、新4K8K衛星放送の受信に当たっては、いくつか注意点があります。

新4K8K衛星放送の4K、8Kチャンネルには、チャンネルによって、使用される電波に「右旋円偏波」と「左旋円偏波」の違いが存在します。

右旋円偏波は、右回りの螺旋を描いて送信される電波のことです。右旋の電波による放送を「右旋放送」と言い、新4K8K衛星放送以前の2K放送をはじめとする、従来の衛星放送はすべて右旋放送でした。

ただ、2018年に新4K8K衛星放送でBS放送、CS放送に、4K、8Kのチャンネルが追加されるにあたり、それまでの右旋の電波では、新たに追加される4K、8Kチャンネルを割り当てることができる空きの周波数帯が不足したのです。

そこで追加される4Kチャンネルのうち、地デジと同じ基幹的なチャンネルである「NHK BSプレミアム4K」「BS日テレ4K」「BS朝日4K」「BS-TBS4K」「BSテレ東4K」「BSフジ4K」のNHK、各民放の4Kチャンネルに関しては、使用できる右旋の周波数帯を分配し、それ以外の4K、8Kチャンネルには、新しく導入した、左回りの螺旋で送信される、左旋円偏波の周波数帯を割り当てたのです。

この左旋の電波による放送も、右旋放送と同じく「左旋放送」と呼ばれます。

そして2024年現在、市販されるBS/CSアンテナは、すべて右旋、左旋の電波を受信できる「2K4K8K(右旋・左旋)対応型」になっております。ただ左旋放送(4K8K放送)が存在しなかった2018年以前に設置されたBS/CSアンテナは、右旋の電波しか受信できない「2K(右旋)対応型」になります。

したがって2018年以前に設置された、古い2K対応型のBS/CSアンテナを使用しているお住まいでは、新4K8K衛星放送のうち、受信できるのは右旋放送のみで、左旋放送のチャンネルは受信できないことになります。

ちなみに2024年6月現在、左旋放送に当たる4K、8Kチャンネルは、BS放送の「WOWOW 4K」「ショップチャンネル 4K」「4K QVC」の4Kチャンネルと、現状では唯一の8Kチャンネルである「NHK BS8K」のみになります。

以前は左旋放送として「JSPORTS 4K」「日本映画+時代劇4K」「スターチャンネル4K」など、CS放送の4Kチャンネルも存在しました。しかし一般世帯における2K4K8K対応アンテナの普及や、放送する4Kコンテンツの充実に時間がかかっており、現状では採算面の問題があることから、CS放送における4K放送(左旋放送)は2024年3月末ですべて放送を終了しています。

そのため、現状では左旋放送のチャンネルは上記のチャンネルのみで数が少なく、これらのチャンネルをご試聴にならない場合は、従来の2K(左旋)対応のBS/CSアンテナでも特に問題はありません。

ただ今後、状況の変化によって、また新しい左旋放送の4K、8Kチャンネルが追加される可能性もあり、それらのチャンネルをご試聴になるためには、2K4K8K(右旋・左旋)対応のBS/CSアンテナが必要になるためご注意ください。

もうひとつ、お住まいに4K、8Kテレビを導入して、すべての4K、8Kチャンネルを視聴するためには、2K4K8K対応のBS/CSアンテナだけでなく、お住まいでアンテナから各部屋のテレビ(アンテナコンセント)までを接続するケーブル配線部や、配線部にあるブースター、分配器などの機器を交換する必要が出る場合もあります。

詳しくは後述しますが、BS/CSアンテナでは衛星放送の12GHz帯の電波を受信した後、コンバーターでMHz帯の電波へと変換して、ケーブル配線部へと送信します。

この時、従来の右旋の電波は1032MHzから2072MHzまでに変換されるのに対し、4K8K放送のために導入された左旋の電波は2224MHzから3224MHzまでと、従来よりもやや高い周波数帯に変換されます。

電波は周波数帯が高いほど、ケーブルで送信される際の減衰が大きくなり、ケーブル接続部からの漏洩や混入も生じやすくなります。12GHz帯の電波をMHz帯に変換して送信するのも、周波数帯の極端な高さから、12GHz帯のままでは、ほとんど正常に送信できないためです。

そのため、特に左旋放送を含む新4K8K衛星放送をご試聴になる場合には、2K4K8K対応のBS/CSアンテナを使用するだけでなく、アンテナ配線部のブースター、分配器、分波器などの機器。またケーブルそのものや、ケーブルや機器などを接続するプラグも、シールド性能の高い「4K8K(3224MHz)対応型」を使用する。また分配器などで使用しない端子には、フタに当たるダミー抵抗器を設置する必要があります。

そのため、お住まいのBS/CSアンテナだけでなく、アンテナ配線部の機器や、場合によってはケーブルも含めて設置された時期が古く、2224MHzから3224MHzまでの周波数帯に対応できない場合には、それらの機器も交換する必要が出てきますので、その点にも注意が必要です。

なお、新4K8K衛星放送や必要となるBS/CSアンテナ、配線部の機器などについての詳細は、以下の各コラム記事でもそれぞれ解説しております。

・新4K8K衛星放送とは? 4K、8Kテレビの購入後に必要なアンテナ工事と費用の相場、おすすめ業者の選び方まで徹底解説!

・「新4K8K放送」を視聴するためのアンテナ工事、配線について徹底解説!

・「新4K8K衛星放送」ご視聴に必要な機器・完全チェック解説! テレビで全4K8Kチャンネルを見るための機材とは?!

・超高画質!4K・8K放送の魅力と工事について

・2K放送と4K、8K放送の違い

・用途・目的別、4Kテレビ、8Kテレビをおすすめできる方

衛星放送を受信できるBS/CSアンテナとは?

ここでは、上記した各種の衛星放送を受信するためのテレビアンテナについてご説明してゆきます。

すでに少しご紹介していますが、衛星放送の12GHz帯の電波を受信するテレビアンテナは、基本的にすべて、パラボラアンテナであるBS/CSアンテナになります。

他にも衛星放送用のアンテナには、車載用、アウトドア用などの特殊なモデルも存在しますが、さほど一般的な機種ではなく、一般住宅で使用される衛星放送用のアンテナは、BS/CSアンテナ(パラボラアンテナ)一種類と考えて、ほとんど問題はありません。

BS/CSアンテナの実物をご覧になればおわかりの通り、パラボラアンテナとは、大きな皿のような円盤が本体の多くを占めるアンテナを指します。

この円盤部は、その見た目から「ディッシュ(dish:皿)」とも呼ばれる「放物面反射器」になります。ディッシュの内側は、放物線による放物曲面を描いております。

このディッシュを、上空の静止衛星の方向へと向け、ディッシュの内側で直進してくる12GHz帯の電波を正面から受け止めます。受け止められた12GHz帯の電波は放物曲面に反射し、ディッシュの正面中央部に集中します。

ディッシュの背面には、マストへの固定部やディッシュの角度調整部と、その下部からディッシュの下を通って正面側に伸びる金属製の支柱、コンバーターアームが設置されており、その先、ちょうど12GHz帯の電波が集まる焦点の部分に、電波を集める一次放射器と一体化したコンバーター(変換器)が設置されています。

電波を集める一次放射器を経由して、12GHz帯の電波はコンバーターにより、4K8K放送の項でご説明した通り、アンテナケーブルで送信しやすいMHz帯の周波数帯へと変換され、接続された同軸ケーブル(アンテナケーブル)を通じて、アンテナ配線部から各部屋のテレビ、レコーダーなどのBS/CSチューナーへと送信されます。

BS/CSアンテナは、正確にはBS/110度CSパラボラアンテナともいい、前述の通り一基で、同じ東経110度の方向に位置する静止衛星(放送衛星、通信衛星)から送信されるBS放送、110度CS放送(スカパー)の双方を受信できます。

ちなみにパラボラアンテナの「パラボラ(parabola)」とは、ディッシュ内側の曲面「放物線」を意味します。また現在、市販されるBS/CSアンテナはすべて2K4K8K対応型であり、旧式の2K対応型はすでに製造終了になっています。

ただ、これも前述の通り、東経124度、128度の通信衛星を使用するスカパー!プレミアムサービスを受信するためには、同じパラボラアンテナでも、東経124度、128度に向けるプレミアムサービス専用アンテナ、もしくは一基で110度、124度、128度すべての静止衛星からの電波を受信できるマルチアンテナが必要となります。

なお一般の戸建て住宅に設置されるBS/CSアンテナは、ディッシュでも12GHz帯の電波を受け止めることができる部分の有効直径が45センチの、45型が使用されます。衛星放送の12GHz帯の電波はエネルギーを集中させやすいため、一般住宅であれば45型でも十分な受信性能を発揮します。

またBS/CSアンテナは、どのメーカー、モデルであっても基本的な構造は同じパラボラアンテナであるため、同じ45型であれば、コンバーターのわずかな性能差を除いて、その受信性能に違いはほとんど生じません。

ただ、BS/CSアンテナには他にも、主にアパート、マンションの規模に合わせた集合住宅向けで、棟内のすべての部屋に電波を送る共同受信用として、50型、60型、75型、90型、120型などの大型モデルが存在します。

BS/CSアンテナはディッシュが大型になるほど、受け止められる12GHz帯の電波が強くなり、受信性能が高まるため、一般の戸建て住宅でも、上記した降雨(降雪)減衰への対策や、静止衛星との距離から電波レベルが弱まるエリアでは、50型、60型、75型の、やや大型のモデルが使われることもあります。

また一般住宅用の45型BS/CSアンテナは、基本的に静止衛星のある東経110度(南西方向)で障害物のない位置に設置されるため、太陽光を反射して熱や紫外線の影響を受けにくい白色系が本体色に選ばれますが、近年では太陽光に強い塗装により、白色と同等の耐性を持つブラックなどのカラーバリエーションも存在し、家の外観やデザイン性にこだわる方に選ばれています。

他にもBS/CSアンテナの弱点として、ディッシュの形状から風雨の影響を受けやすい傾向があり、老朽化の状態から角度の狂いなどによるトラブルが生じやすい。そのため耐用年数(寿命)も10年程度になる、という点が挙げられます。

特に台風が多いなど風雨の厳しいエリアでは、BS/CSアンテナの経年劣化も進みやすくなるため、そのようなエリアでもアンテナの老朽化を抑えることができる高耐風モデルが存在します。

高耐風モデルとは、ディッシュが風を通すメッシュ仕様やパンチングメタル仕様により、軽量化と風圧への耐性を高めたほか、各部の剛性も強化することにより、風雨などへの耐久性も向上させ、風雨の厳しい現場でも、アンテナの長寿命化やトラブルの軽減を実現したモデルになります。

BS/CSアンテナの種類や特性については、以下の各コラム記事でも詳しくご紹介しております。

・BS/CSアンテナ(衛星放送用アンテナ)の基礎知識 ~全解説・種類や価格相場、地デジ用テレビアンテナ工事との違いとは?~

・台風対策に最適のBS/CSアンテナ設置方法とは? 究極の高耐風BS/110度CSアンテナ・DXアンテナ「BC453SG」

・衛星放送用バラボラアンテナ・BS/CSアンテナの種類と選び方とは? 地デジテレビアンテナとの違い、家屋への設置工事を解説

・衛星放送用BS/CSアンテナの種類と性能とは? 地デジテレビアンテナとの違い、設置工事の方法から機種の選び方まで解説!

BS/CSアンテナを設置する方法と注意点とは?

ここでは、BS/CSアンテナを戸建てなどのお住まいに設置する方法と、注意すべきポイントについて解説してゆきます。

最初にBS/CSアンテナを設置する際に必須となる、三点の主なポイントを挙げておくと、

「ディッシュの正面を東経110度に向けて、仰角、方位角とも正確に調整する」

「ディッシュを向ける東経110度の方向に、わずかな障害物も存在しない取り付け位置を選ぶ」

「アンテナ配線部やテレビなどの機器側で、コンバーターの電源設定を行う」

になります。

これらのうち、どれか一点でも問題があると、衛星放送が正常に受信できないことになるため、注意が必要です。以下、これらの点、および戸建て住宅における具体的な設置位置など、その他のBS/CSアンテナ設置の注意点について、詳しくご説明してゆきます。

まずBS/CSアンテナの角度調整についてですが、ここまででもご説明した通り、BS/CSアンテナは、宇宙空間の静止衛星から直進的に送られてくる12GHz帯の電波を、ディッシュの内側(放物曲面)で反射して、一次放射器からコンバーターに集めてMHz帯の周波数帯に変換することで受信できます。

そのためディッシュの内部で12GHz帯の電波を正確に反射して、一次放射器の中心に集める必要から、ディッシュの仰角と方位角(上下および左右の角度)を、静止衛星(BSの放送衛星、110度CSの通信衛星)が位置する、東経110度(南西)の方向へと正確に向ける必要があるのです。

BS/CSアンテナの背面には、仰角、方位角の角度調整部があり、アンテナ本体をマストなどにしっかり固定した後、仰角、方位角の別に、東経110度の方向へと向けることになります。

この東経110度への仰角、方位角の調整がミリ単位でも狂ってしまうと、ディッシュ内部に反射した12GHz帯の電波の焦点が、正面に固定された一次放射器の位置から外れてしまい、衛星放送の受信レベルが大きく下がってしまいます。

またこの東経110度の方向は、上空で常に一定ですが、日本列島は南北に長く、また東西にもある程度の幅があるため、日本国内でも地域によって、BS/CSアンテナを調整すべき、東経110度の仰角、方位角は微妙に違ってきます。

日本国内でも各地域における東経110度の角度を確認する方法としては、スマートフォンの「BSコンパス」などのアプリを使用することで、地域ごとの東経110度の方角を、画面上のコンパスで確認できます。

他にも「日本アンテナ」社をはじめ、アンテナメーカーなどの公式サイトでは、ホームページにて、日本各地の別に、BS/CSアンテナを調整すべき仰角、方位角の一覧を掲載しています。

またBS/CSアンテナには、「マスプロ電工」社の製品など、角度調整部に、各エリア別で的確な仰角、方位角を示した製品も存在します。

ただ実際のBS/CSアンテナの設置現場では、ただ各地域で示される東経110度の角度に調整すればいいというものではなく、仰角、方位角とも、微調整を行って、現場ごとに12GHz帯の電波の受信レベルがもっとも高くなる角度を見出した上で、アンテナ角度を固定する必要があります。

もうひとつの条件、BS/CSアンテナのディッシュを向ける東経110度の方角に、障害物が存在しないという点については、これも上記の通り、光に近い12GHz帯の電波の性質に基づくものです。

12GHz帯の電波は、わずかな障害物でも遮られやすいため、BS/CSアンテナのディッシュを東経110度に向けた方向、静止衛星とBS/CSアンテナを結ぶ直線状にわずかでも障害物があると、アンテナのディッシュに影が落ちるような形になり、受信レベルが低下して衛星放送を正常に視聴できなくなることがあるのです。

この障害物については、山地や高層ビル、直近の住宅など、12GHz帯の電波を完全に遮ってしまうものはもちろん、樹木や伸びたその枝葉。電柱や電線。工事の際のクレーン車。また電波を吸収しやすい水分を含んだ洗濯物など、ディッシュに影を落とす形になるわずかな障害物でも、衛星放送を受信する妨げとなることがあるためご注意ください。

なお、お住まいなどでBS/CSアンテナを向ける東経110度の方向に、ある程度の高さがある建物など障害物が見える場合、アンテナを取り付ける位置から見た、その建物の高さに比べて、建物とアンテナとの距離が1.5倍以上である場合は、その障害物によって受信に悪影響を受けることはありません。

例えばBS/CSアンテナを向ける方向に、アンテナの位置よりおよそ10メートル高い建物が見えても、その建物とアンテナの距離が15メートル以上であれば、設置に当たって問題はありません。

ただ、この障害物に関しては、BS/CSアンテナ設置の時点で障害物がないだけではなく、アンテナの設置後、アンテナの方向に建物が建てられる、樹木や枝が伸びる。洗濯物が干されるベランダがあるなどで、障害物が発生する可能性が低い場所を選ぶ必要もあります。

三点目の電源設定についてですが、12GHz帯の電波をケーブルで送信しやすいMHz帯に変換するコンバーターは、電気的に周波数帯を変換する電子機器であるため、電源が必要となります。

この電源は、BS/CSアンテナとテレビなど受信機器を結ぶアンテナ配線部で、ブースター(アンテナで受信した電波を増幅する機器)を設置する場合は、ブースターの電源部から給電する場合もあります。

またテレビやレコーダーの設定画面で「BS電源設定」などの項目から、ご自宅の視聴環境(衛星放送を視聴するテレビの台数など)に合わせて、電源設定を「オン(常時給電する)」「オート(衛星放送を視聴する際など、必要に応じて随時給電する)」にセットすることで、テレビなどのBS/CSチューナー端子から、アンテナ配線部を通じて、コンバーター側に給電されることになります。

なお電源設定の方法や手順、項目の名称などは、テレビやレコーダーのメーカー、モデルなどによっても異なるため、機器のマニュアルやメーカーの公式サイトなどで正確な方法をご確認ください。

上記のことから、戸建て住宅などでBS/CSアンテナを設置できる場所の条件についてまとめると、まずアンテナのディッシュを東経110度の方向へと正確に向けることができ、アンテナを向ける方向に障害物がない、そして障害物が発生する可能性が低い位置になります。

逆に言えば、上記の条件さえ満たしていれば、衛星放送の受信レベルは日本各地で大きな差がないため、BS/CSアンテナはどこにでも設置できることになります。

戸建て住宅にBS/CSアンテナを設置する場合、地デジアンテナとセットで設置して、混合器や混合ブースターなどで配線ケーブルを一本にまとめ、すべての部屋で地デジ、衛星放送の双方を視聴する場合には、配線の整理などのため、地デジアンテナと同じ位置に取り付けることになります。

例えば地デジの八木式アンテナやユニコーンアンテナなどを、屋根の上のマスト(支柱、ポール)に設置する場合には、同じマストの下部に設置します。この場合には、配線をまとめやすい上、位置の高さから角度調整を行いやすく、障害物に影響されにくいという利点も出ます。

他にもデザインアンテナを外壁などに設置する場合には、その近くで衛星放送を受信する条件が整った屋根の上や壁、ベランダ部などに設置されることになります。

また衛星放送を一部の部屋でしか視聴せず、BS/CSアンテナと地デジアンテナの配線が別系統になる場合には、ベランダの手すりなど、特に設置位置は選ばず、ご自宅でのDIYによる設置が可能な場合もあります。

他にも、お住まいに東経110度を向いた窓があり、障害物がないなど窓まで12GHz帯の電波が届く条件が整っている。窓ガラスが十分な大きさを持つ一枚板の透明なフロートガラスで、12GHz帯の電波を通しやすいなどの条件が整っていれば、BS/CSアンテナを据え置きスタンドに固定して、室内に据え置き設置できるケースもあります。

ただ、12GHz帯の電波は窓ガラスを透過する際に減衰するほか、衛星放送を見るときにはカーテンやブラインドを開ける必要がある。またBS/CSアンテナを室内に置くだけなので、スペースを取るほか、角度のズレが生じやすいなどのデメリットが多く、あまり良いといえる方法ではありません。

またBS/CSアンテナは、屋外に設置する場合には、その形状から風雨などに影響を受けやすく、わずかな角度のズレで受信感度が低下しやすい性質もあるため、受信の基本的な条件が整った上で、風雨などに影響を受けにくく故障のリスクを抑えることができる、また角度のズレが起きた場合に再調整を行いやすい設置位置を選ぶことも、重要なポイントのひとつになります。

BS/CSアンテナを屋外に設置した場合の耐用年数(寿命)は前述の通り10年程度ですが、できるだけ風雨などを避けやすい環境に置き、定期的なメンテナンスを行うことで、その寿命は長くなります。

また風雨などが多いエリアで、その影響を避ける設置が難しい場合には、上記した高耐風モデルのBS/CSアンテナをお選びになるご判断も、選択肢のひとつと言えます。

戸建て住宅におけるBS/CSアンテナの設置位置や角度調整のポイント、電源設定などの詳細については、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しています。

・BS/110度CSアンテナで安定して衛星放送を受信できる設置の場所とアンテナの向きや角度を正確に調整する方法

・自分でDIY取り付けも可能? 衛星放送用BS/CSテレビアンテナのさまざまな設置方法と工事を行う際の注意点

・テレビアンテナ工事の業者と自分でDIY取り付けを比較したおすすめ方法は? 事業者の設置費用や作業の流れによる選び方を解説

・地デジや衛星放送のテレビアンテナ取り付けを自分でDIY工事する方法とは? 設置の注意点、費用についても解説(基礎知識編)

・地デジや衛星放送(BS放送、CS放送)用テレビアンテナを自分で取り付ける方法とは? 設置工事を進めるポイントと注意点をすべて解説(実践編)

・自分でテレビアンテナ設置工事を行う際の方法と費用の相場は?

・BS放送、CS放送を視聴する衛星放送用テレビアンテナを室内に設置する方法とその条件、おすすめの設置用製品とは?

・室内に衛星放送用のBS/CSアンテナを設置してBS放送、CS放送のテレビ番組を観る方法、5大チェックポイント解説!

・BS/CSアンテナ(衛星放送用)を室内に設置する方法

・住宅でBS/CSテレビアンテナを屋外の見えない位置に設置する方法は? ベランダ内などに隠して設置できる会社や注意点を解説

・BS/CSアンテナの角度調整に重要な「指向性」とは? 人工衛星の方向を確認できるスマホアプリ「BSコンパス」も徹底解説!

・衛星放送用のBS/110度CSアンテナには電源が必要? BS/CSアンテナにテレビなどの設定で電源を供給する方法とは

・衛星放送用BS/CSテレビアンテナの寿命は何年? 取り付けから約10年後の交換工事の時期や映らなくなった時の対処法を解説

BS/CSアンテナを設置できる工事業者とは?

戸建て住宅へのテレビアンテナ設置では、まず八木式アンテナ、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナなど地デジアンテナ設置が基本となり、BS/CSアンテナは地デジ放送に加えて、衛星放送をご覧になる場合のみに増設されることになります。

BS/CSアンテナ設置工事のパターンは、まず新築のお住まいなどで、地デジアンテナとBS/CSアンテナを同時に設置し、双方のアンテナを混合した配線を行う。

または地デジアンテナのみ既設の住宅に、BS/CSアンテナの追加設置を行う。2K対応のBS/CSアンテナを2K4K8K対応型に交換するなどの例が挙げられます。

追加設置の場合、一部の部屋のみで衛星放送を視聴する簡単な配線であれば、やや角度調整に手間はかかるもののDIY設置も可能ですが、地デジアンテナと配線を混合する、また2K対応の配線を4K8K対応に交換する場合などには、業者への依頼が必要です。

なお各種業者にBS/CSアンテナ設置を依頼する費用の目安は、アンテナ本体や設置具、ケーブルなど基本部材の価格も含めた基本設置工事(アンテナと基本部材のみを使用する工事)で、20,000円から30,000円台が相場になります。

例えば、スカパーへのご契約(お申込み)と同時にBS/CSアンテナ設置を依頼する場合は、BS/CSアンテナかマルチアンテナかでも異なりますが、アンテナ本体価格と設置費用のみで23,000円台から24,000円台になります。またスカパーでは工事後の各種サポートなどもご用意しており、不定期のキャンペーン等によって、アンテナ価格と基本工事の費用が0円になることもあります。

ただスカパーによる工事では、他にも各種の金具、部材の費用や高所作業などの作業費も加算されるため、場合によっては一万円から数万円ほどの金額が追加で加算されることもあります。特にスカパーへの工事依頼は、BS/CSアンテナ単独の設置になるため、費用が割高になりがちです。

その他、BS/CSアンテナの設置に対応できる業者には、家電量販店やホームセンターの店舗でアンテナ商品を購入して工事を依頼する。新築物件では住宅を建てるハウスメーカーや工務店にアンテナ設置も依頼する。町の電気店に依頼する。アンテナ工事の専門業者に依頼するなどの方法もあります。

ただ、家電量販店やホームセンター、ハウスメーカー等は工事の窓口にすぎず、実際の工事は下請け業者が担当するため、仲介手数料など中間マージンの発生により、工事費用が割高になります。

また町の電気店はその主な下請け業者に当たり、各種家電製品の設置や電気工事を総合的に引き受ける業者になるため、アンテナ工事に関しては専門家とは言えず、業者によって施工技術のレベルに差が出やすいなどの難点もあります。

他にも、上記の各業者では多くの場合、依頼した当日の工事が難しく、特にエアコン工事の繁忙期には施工の日程が遅れることがある。現場への出張料やキャンセル時のキャンセル料が発生する。工事の保証期間がない、または短いなどのデメリットも挙げられます。

アンテナ工事については、やはりアンテナ工事のプロである専門業者へのご依頼が、工事費用を安く抑えることができ、技術力も信頼できることが多くなります。

当あさひアンテナの場合は、一般住宅向け45型、2K4K8K対応BS/CSアンテナとして、DXアンテナ製の高品質モデル「BC45AS」をご用意しており、各種地デジアンテナとセットの設置であれば、アンテナ本体や基本設置などの価格も併せて、税込み15,000円からの基本設置工事費でご案内いたします。

さらに高耐風モデルでは、同じくDXアンテナ製の45型、2K4K8K対応モデルで、受信可能風速50m/s、復元可能風速60m/s、破壊風速70m/sと、業界でも最強クラスの耐風性能を実現したモデル「BC453SG」もご用意して、基本設置工事を「特別価格」でご案内しております。

弊社ではアンテナ本体をはじめとする各種機材を、メーカーからの直接大量仕入れによるスケールメリットにより、個人の方では難しい大幅値引きを実現しており、高品質機材による工事を低価格でご提供しております。

地デジ放送含む現地の電波調査、お見積もりについても、出張料、キャンセル料を含む「完全無料」で実施しており、他社との相見積りにもご対応しております。さらに弊社のお見積にご納得いただければ、夜間工事を含む即日工事にもご対応いたします。

実際の施工も、高い専門知識と技術を誇る弊社の社員スタッフによる完全自社施工を実施しており、低価格ながら、安定した受信はもちろん、風雨などにも強い丈夫な設置と、目につかない屋根裏空間を含む配線部なども、丁寧で整った施工を必ずお約束いたします。

アンテナ工事の完了後も、弊社では施工技術への自信から、業界最長クラスとなる「10年」の長期保証をご用意しているため、末永くご安心していただけます。

地デジアンテナとBS/CSアンテナをセットで新規設置、また既存のお住まいでのBS/CSアンテナ追加設置については、まずは当あさひアンテナのフリーダイヤルへのお電話、公式サイトのメールフォーム、LINEアカウントまで、お気軽にご質問、お問い合わせをお寄せください。

なお、アンテナ工事に伴うお見積りと電波調査。また各種業者によるアンテナ工事の具体的な違いや比較については、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。

・地デジ放送、衛星放送(BS/CS)テレビアンテナ工事の現場で必要な「電波調査」の方法とは?

・地デジや衛星放送のテレビアンテナ工事費用がいくらかわかる「見積もり」とは? 業者、会社ごとの設置費用の相場や選び方を解説

・新築などの家屋でテレビアンテナ工事を頼む際のおすすめ業者はどこ? 依頼の流れから費用の相場まで、業者の選び方を徹底解説!

・アンテナ工事会社のおすすめの選び方!業者別の特徴や費用相場を比較&解説

・業種別・アンテナ設置工事の標準価格と対応できる工事

・アンテナ工事の料金はいくら? 業者ごとの相場、必要な工事の選び方
・地デジ用テレビアンテナの本体価格と業者に依頼した場合の工事料金の相場とは? 適切な地デジアンテナ選びと費用の相場を解説!

・テレビアンテナ工事は即日で設置できる? 依頼可能な業者と方法・費用

・新築のアンテナ工事はどこに頼む? 費用から依頼まで、業者の徹底比較&選び方を解説!

・新築のテレビアンテナ工事をどこに頼むか。おすすめの業者の選び方・相場比較・依頼できる施工の種類・費用を解説

・新築住宅のテレビアンテナ設置工事の種類や業者の選び方、費用を解説!【地デジ・あさひアンテナ】

・新築、既存住宅のテレビアンテナ工事はどこの業者に頼むか? おすすめ会社の選び方を、費用から依頼の流れまで徹底比較&解説!

・新築物件、中古物件、修理など各種テレビアンテナ工事を頼むおすすめ業者はどこ? 依頼できる業者選びの比較ポイント徹底解説!

・テレビアンテナ工事の専門業者は他の業者とどう違う? 技術から費用の相場まで比較しておすすめ業者の選び方を徹底解説!

衛星放送の種類と視聴方法・まとめ

衛星放送でご視聴になれるチャンネルには、まずはBS/CSアンテナの取り付けで視聴できるBS放送の無料チャンネルから、各チャンネルとのご契約が必要となるBS有料チャンネル。

またCS事業者と契約を結んだ上で、多数の有料チャンネルからお好みのチャンネルを選んで視聴できるCS放送のスカパーやプレミアムサービス。さらに4K、8Kテレビで高精細な画質を楽しめる、近年の新4K8K衛星放送などのチャンネルがございます。

いずれにせよ各チャンネルでは、地デジ放送にはない番組も多く放送されております。ご覧になりたいチャンネルはお客様によって異なるでしょうが、ご視聴のためには、まずはご自宅に2K4K8K対応BS/CSアンテナを設置されることが第一となります。

BS/CSアンテナの取り付けで、BS放送の無料チャンネル。またBS、CSの有料チャンネルも、無料放送や無料放送デーなどであれば、契約なしでご視聴になれるため、まずはそのような放送をご覧になりつつ、有料チャンネルやスカパーへの加入をご検討されるのも、ひとつの方法でしょう。

当あさひアンテナでは現在、弊社から各種アンテナ工事と超高速光回線の開設を同時にお申し込みいただければ、光回線の会社と弊社で、合わせて最大85,000円のキャッシュバックにより、アンテナ工事費用や回線の乗り換え費用などが実質0円になるキャンペーンも行っております。

新築住宅への地デジアンテナとBS/CSアンテナのセット設置、また地デジアンテナのみのお住まいへのBS/CSアンテナ増設や、既設の2K対応BS/CSアンテナを撤去して2K4K8K対応アンテナへの交換など、各種アンテナ工事については、まずは豊富な経験と実績を誇る、当あさひアンテナのフリーダイヤル、メールフォーム、LINEアカウントまで、工事の内容から費用についてまで、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。

 

アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。