テレビ放送や機器に合わせたアンテナケーブル(同軸ケーブル)の種類と選び方、徹底解説!

2022年12月21日

ご自宅に地上デジタル放送(地デジ)衛星放送(BS/CS放送)のテレビアンテナを設置して、テレビ放送をご視聴になっているご家庭で、必須となるのは「アンテナケーブル(同軸ケーブル)」です。

戸建住宅の場合は、主に屋外に設置された、地デジ、BS/CSのアンテナから、住宅の各部屋にあるアンテナコンセントまでは、さまざまな機器を経由しつつも、同軸ケーブルによって接続されています。

そして各アンテナコンセントからは、先端にさまざまなプラグが接続された「アンテナケーブル」を用いて、テレビ、レコーダーなどの受信機器と接続します。これによりテレビアンテナからアンテナコンセント、アンテナケーブルを経由して、受信機器に地デジ、BS/CSのテレビ電波が送信され、テレビ放送が視聴できる仕組みになっています。

 

ただ、このケーブルは、ご自宅でご視聴になる地デジ放送、また衛星放送であるBS放送やCS放送。さらに近年の新4K8K衛星放送に適応するものを選ぶ必要がございます。さらにご自宅の部屋の広さ、アンテナコンセントからテレビなど機器までの距離や配線の整理など、さまざまな条件にも適したケーブルがございます。

また屋外のアンテナから室内へアンテナ配線を行うのに、壁に穴を開けず窓などの隙間を通せるようにした、特殊な形状のケーブルなどもございます。その反面、ご自宅で受信できるテレビ放送、その他の条件に適切なアンテナケーブルを選ばないと、テレビ放送のご視聴に支障が出る場合もございます。

 

当コラムでは、2023年(令和5年)現在の最新情報に基づいて、アンテナ配線に使われるアンテナケーブル、同軸ケーブルの基礎知識から、テレビ用に使われるケーブルの種類や、どのような放送に対応するか種類の見分け方。さらにはご自宅の環境に適した長さや太さ、プラグの形状などを徹底解説いたします。

当コラムをご一読いただければ、ご自宅でご視聴になるテレビ放送から、室内の環境まで、最適で安定したテレビ視聴が可能となるアンテナケーブルをお選びいただけることと存じます。

 

テレビ電波を送信するアンテナケーブル「同軸ケーブル」とは何か?

いわゆるアンテナケーブルは、地デジ、BS/CSのテレビアンテナから延び、屋外から屋内の屋根裏などに引き込まれ、さまざまな機器を経由して各部屋のアンテナコンセントに接続されるケーブル。さらにアンテナコンセントとテレビ、レコーダーなどの機器を接続する市販のケーブルまで、ケーブル本体の基本的な構造はどれも同じになっております。

そしてそのアンテナケーブルが「同軸ケーブル」と呼ばれるものです。同軸ケーブルは、英語では「Coaxial cable」と呼ばれ、主に電気通信に使われる「被覆電線」の一種です。略称は英語名から「coax」になります。

同軸ケーブルは、切断した断面が、いくつもの層により同心円を重ねたような形状になっているのが特徴です。アンテナケーブルとして使用される一般的な同軸ケーブルは、主に以下の4層によって作られています。

 

・内部導体(中心導体):これはケーブルの中心部に一本、通っている銅製の線です。この部分で電気信号(アンテナケーブルであれば電波)を伝送します。

・絶縁体:これは内部導体の周辺を取り囲む、ポリエチレンなどでできた筒状の部分です。絶縁体は電気などを通さないため、内部導体を伝送される電波を外に漏らさない役割があります。

・外部導体:これは絶縁体をさらに覆っている、金属による薄い被膜などです。これは内部導体を通る電波などの信号が外部へ漏洩することや、ケーブル外部からの電波の侵入を防ぐ「シールド効果」を果たす部分になります。シールド効果を重視する用途では、外部導体に金属筒などが用いられますが、アンテナケーブルでは、配線時などの曲げやすさも考慮して細い銅線を編んだ「編組線(へんそせん)」と呼ばれるものを使うことが多くなります。他にもよりシールド効果を高めるため、銅やアルミニウムなどの金属箔を使うこともございます。

・外部被覆:ケーブルの表面部分を覆っている、ケーブルそのものの保護カバーとも呼ばれるジャケット部分です。保護被覆、ビニルなどとも呼ばれます。

 

同軸ケーブルはこのような構造により、テレビ電波など高周波の信号を効率よく伝送できる上に、外部からのノイズや電波などの影響も最小限にできるという特性があり、アンテナケーブルに用いられるのです。

アンテナケーブルとして用いられる同軸ケーブルには、主に以下の三種類がございます。

 

・長尺ケーブル

これは、地デジやBS/CSアンテナの本体から、住宅外部にある引き込み線(引き込み口)まで。また屋内の屋根裏、天井裏から、機器などを経由して各部屋のアンテナコンセントまでにいたる配線工事に用いられる同軸ケーブルです。

基本的にアンテナ工事の専門業者が用いる屋外用のケーブルであり、先端にプラグなどはついておりません。基本的に数十メートルから100メートルほどの単位で販売されており、業者がアンテナ工事の際に、各部分で必要な長さを切断し、先端に各種プラグを接続するなど、必要な加工を施して使用します。

 

・室内用テレビケーブル

これは主に家電店などで購入できる、テレビコンセントとテレビ本体などの受信機器を接続する。またはレコーダーとテレビなどとのアンテナ入出力端子を接続することで、機器から機器へとテレビ電波を送信するためのケーブルです。

市販の室内用テレビケーブルには、同軸ケーブルの両端に各種のプラグが接続されています。長さも1メートルから5メートル程度と、必要に応じた各種の長さの製品が存在します。

 

・フラットケーブル、薄型ケーブル。

これはベランダの手すりや窓枠などにDIYでBS/CSアンテナを取り付けて、室内にあるテレビにアンテナケーブルを接続するなど、さほど大掛かりではないアンテナ設置工事の場合に、引き込み線やエアコンのダクト穴などを使ってアンテナケーブル(同軸ケーブル)を引き込むのではなく、サッシの隙間などからアンテナケーブルを通すために使う、厚さ一ミリ程度の平べったい薄型、もしくは細型のアンテナケーブルです。長さは室外のアンテナと室内のテレビ機器を直接、接続するための10メートル近いものから、数十センチ程度でサッシなどを通し、両端についたプラグで屋外と屋内の同軸ケーブルに接続するものなども存在します。

 

(一般的な戸建て住宅におけるアンテナ配線)

地デジアンテナBS/CSアンテナの双方を設置している戸建て住宅の場合、アンテナ配線の構造は主に以下の通りです。

 

・アンテナ本体:主に屋外で近い位置に取り付けられる、地デジ、BS/CSのアンテナ本体です。

・混合器:地デジ、BS/CSのアンテナから延びる同軸ケーブルを一本にまとめ、配線をシンプルにする装置です。

・ブースター:アンテナが受信したテレビ電波を必要なレベルにまで増幅する装置です。電源が必要であり、混合器と一体化している機器もございます。

・引き込み線:住宅の完成時に設置されている、外部の配線を住宅内に引き込むアンテナ配線です。外部からの同軸ケーブルをこの配線に接続します。

・分配器:外部からの一本のアンテナケーブルを、必要な数のケーブルに分配して、屋内のアンテナコンセントに送る装置です。個々の分配先の電波レベルは、元のレベルより分配数で割られる形になって弱まります。分配器を使用する配線を「スター配線」と呼びますが、分配器を使わず、複数のアンテナコンセントへ順番にケーブルを接続していく「送り配線」という方式もございます。

・分波器:混合器で一本のケーブルにまとめられた地デジとBS/CSの電波を、再度、二本のケーブルに分けてテレビなどの機器に接続する装置です。テレビなど機器の前に設置される場合と、アンテナコンセント部で分離される場合があります。

 

これらの機器の間を接続するのが、アンテナケーブル(テレビケーブル)になります。なおアンテナ本体からテレビなどの機器まで、配線が長いとテレビ電波は徐々に減衰する(弱まる)他、各機器に接続する接続部でもわずかな減衰が生じます。

なお上記の機器に関しては、それぞれ以下のコラム記事の情報もご参照ください。

テレビアンテナの「ブースター」徹底解説・前編(基礎知識編)

テレビアンテナの「ブースター」徹底解説・後編(機種選び・設置編)

アンテナ工事の「分配器」とは何?「分波器」「分岐器」との違い

テレビアンテナの分配器の設置・接続、交換方法と注意点

 

アンテナケーブルのプラグとアンテナコンセントの端子について

室内のアンテナコンセントとテレビなどの受信機器は、上記のように市販の室内用テレビケーブルを購入して、コンセントと機器側それぞれの「アンテナ端子」に接続することで、テレビ放送をご視聴になれます。

ご自宅の各部屋についているアンテナコンセントには、アンテナ出力端子が1個の場合と、2個の場合がございます。

1個のものは、地デジ放送のみ、または地デジとBS/CS放送の電波をひとつの端子から送信しています。2個のものは、地デジとBS/CSのアンテナ端子が別個になったものです。

地デジとBS/CS放送の両方をご覧になる場合、コンセント側のアンテナ端子が2個ある場合には、2本のテレビケーブルを用意して、テレビなど機器側の入力端子にそれぞれ接続します。1個しかない場合は、コンセント側に設置した短いケーブルの先に、1本のケーブルから地デジとBS/CSを2本のケーブルに分ける、前述の「分波器」を設置し、そこに接続した2本のケーブルを、同じようにテレビ側の入力端子に接続します。なお分波器には、ケーブルを接続して使うものの他に、本体とケーブルが一体化したものもございます。ケーブル一体型のものは接続部による電波の減衰が生じないため、ケーブルの長さが使用する部屋に適合すれば、利用されるのもいいでしょう。

 

またテレビやレコーダーなどの機器側には、ネジの入った短い円筒形が突き出した形の「アンテナ入力端子」が、地デジ、BS/CSのそれぞれ2個ありまので、コンセント側のケーブルで、地デジ、BS/CSのそれぞれを正しい端子に接続します。また機器側には多くの場合、入力端子とは別に、同じ形をした地デジ、BS/CSの「出力端子」もついています。

この出力端子は、アンテナコンセントからテレビケーブルで入力端子に接続して、テレビ電波を受信できるようになった機器の出力端子と、他のレコーダーなどの機器の入力端子を、やはり短いケーブルで接続することにより、その機器にも地デジ電波を送信できるものです。

この出力端子を活用することで、一か所のアンテナコンセントから、テレビ、レコーダーなど複数台の機器に地デジ、BS/CSのテレビ電波を送信できます。ただし機器のアンテナ入出力を介した先では、その分、地デジ電波レベルが低下してしまいますのでご注意ください。

 

テレビケーブルと対応するアンテナ端子の種類をご紹介

市販のテレビケーブルには、先端についているプラグが「F型」「プッシュ型」「スクリュー型」など、さまざまな種類のものがございます。これはご自宅にあるアンテナコンセントの端子の形状や、ご視聴になる放送の種類に合わせる必要がございます。

ご自宅のアンテナ端子などと適合しないプラグのケーブルでは、きちんと設置できない、テレビ受信にトラブルが生じるなどの可能性もございますのでご注意ください。なおテレビコンセント側のアンテナ端子は、古いタイプを除いて、基本的にテレビ機器などの背面にある円筒形のアンテナ端子とほぼ同型になりますが、壁からアンテナ端子が突出していると、思わぬ事故や破損の原因にもなるため、一回り大きな円形のくぼみの中に、アンテナ端子が設置された形になっております。

以下、テレビコンセント側のアンテナ端子の形と、適合するテレビケーブルのプラグの形状についてご説明いたします。

 

・アンテナコンセント側の「F型端子」には、「スクリュープラグ」「F型接栓」のプラグを持つテレビケーブルを使う。

「F型端子」とは、円筒形の端子部分にネジ切り(ネジ山)加工が施されている端子です。現在ではテレビやレコーダー側のアンテナ端子もほとんどがこの形になっております。

この形の端子には、テレビケーブル側もプラグ部分が、内側にネジ切りが施された「スクリュープラグ」。またはプラグ部のネジ切りに加えて回転するねじ部分も装着されており、ねじ部分を締めることでプラグと端子部が密着し、きっちりと固定できるプラグ「F型接栓(F型コネクター)」のものを使用してください。

F型端子に対応するスクリュープラグは、設置にやや力は必要なものの、一度差し込めば抜けにくいという利点がございます。さらにF型コネクターであれば、ネジで固定されてほとんど抜けなくなり、接触不良が生じにくい上、接続部からの電波の漏れや、他の電波からの影響による受信不良なども起こりにくくなります。そのため、アンテナコンセントからテレビケーブルで機器側の地デジ、BS/CSに接続する場合、特に周波数の高い新4K8K衛星放送では、F型接栓による接続をお勧めいたします。

 

・アンテナコンセント側の「プッシュ端子」には、「プッシュプラグ」形式のテレビケーブルを使う。

「プッシュ端子」とは「プッシュ型端子」「プッシュ式ジャック」ともいわれ、F型端子とほぼ同じ円筒形ながら、表面にねじ切り加工がなく、なめらかな形状をしたものです。F型端子以前に主流であったアンテナ端子の形状で、現在でも少し古い住宅に多く見られます。プッシュプラグはネジ切りがないため、差し込みやすい半面、ケーブルが何かに引っかかった際に抜けやすいという弱点もございます。

プッシュ端子には基本的に、スクリュープラグとほぼ同じ形ながら、内部にネジ切り加工がない「プッシュプラグ」のテレビケーブルを使用します。形状が近いため、プッシュ端子にも「スクリュープラグ」や「F型コネクター」を取り付けることも可能ですが、プラグ側のネジ切りで端子側を傷つけてしまうことがあるので、使わない方がいいでしょう。

また逆にF型端子にプッシュプラグのケーブルを接続することも基本的には可能ですが、この場合も、抜けにくいというF型端子のメリットが失われてしまいます。

 

・古いタイプの「同軸ケーブル直付端子」のアンテナコンセントには、プラグのない同軸ケーブルの先端を加工して使う。

テレビ放送の地デジ化以前など、設置された時期が古いアンテナコンセントでは、端子部分が「直付端子」のものがございます。

直付端子とは、テレビケーブルの先端にプラグを接続せず、ケーブルの先端から外部被膜と絶縁体を切り落とし、外部導体を折り返して、内部導体の芯線だけを2、3センチ程度、露出した形に加工したものと接続する端子です。

直付端子の端子部分には、この内部導体の芯線を差し込む、またはネジ式で挟み込む部分があり、その下部にはやはりケーブル部分の先を押さえるネジ式の金具がついております。そしてケーブルの内部導体を端子部に差し込む、挟み込むなどした後、ケーブル部の先端を金具で固定して簡単には外れないようにします。

ただ直付端子では、芯線が露出するため接続部が劣化しやすい上、衛星放送や携帯電話、無線LANなども普及した現在では、電波の漏れや混入なども発生しやすくなります。さらに現在では直付端子向けに内部導体が露出したテレビケーブルも少なくなっており、ご自分でケーブルの先端を加工しなければならないという難点もございます。

そのため、ご自宅のアンテナコンセントが直付端子の場合は、お早めにF型端子のものへ交換されることをおすすめいたします。

 

・古いタイプのアンテナコンセント「フィーダー端子」には、先端に「整合器」を接続したテレビケーブルを使う。

直付端子よりも古い、昭和期のアンテナコンセントには、端子部が「フィーダー端子」になっているものがございます。これは横にネジ式の端子部が2個並んでいる形のアンテナ端子です。

このフィーダー端子には、本来は同軸ケーブルではなく、銅線をビニルなどの外皮で包んだ細いケーブルを2本並べ、接着したような形の「フィーダー線」を用います。このフィーダー線は、断面が円をふたつ並べたメガネのような形であることから、メガネ線ともいいます。

フィーダー線とフィーダー端子との接続では、フィーダー線の先端を2本に割く形にして、直付端子と同じく2本のケーブルの芯線をむき出しにする。または双方の先端に小さい「U」字型の金具を接着します。そしてその2本の先端部を、フィーダー端子側のネジに挟み込んで締める形で接続、固定します。

しかし現在ではアンテナ用ケーブルとして市販されているフィーダー線も少なくなっているため、スクリュープラグなどがついた同軸ケーブルのテレビケーブルとF型端子で接続でき、反対側の二股の先にそれぞれU字型の金具がついたフィーダー端子接続用の「整合器」を接続して、テレビケーブルとして使用します。またご自宅にフィーダー線がある場合も、テレビなど機器側への接続では、フィーダー線の先端をF型コネクターなどに変換する整合器を設置する必要がございます。いずれにせよ同軸ケーブルの方が電波の状態は安定します。

またフィーダー線や端子は、直付端子と同じく電波の漏れや混入が起こりやすく、現在では受信不良による画面の乱れが生じやすい端子やケーブルといえます。そのためご自宅にフィーダー端子が設置されている場合も、やはり最新のF型端子のコンセントへとお早めに交換されることをおすすめします。

 

プラグ部分の形状、素材によるアンテナケーブルの種類と選び方をご紹介

室内用のテレビケーブルには、プラグの種類だけでなく、全体的な形状や、素材による違いもございます。

以下、それぞれの違いと、主な用途をご説明いたします。

 

(プラグ部分の形状による違い)

・S型(ストレート)タイプ

これはケーブルの方向と垂直にプラグがついている形のテレビケーブルになります。一般的な形状のケーブルであり、特にプラグを接続する端子部分のスペースに余裕がある場合や、機器同士を接続する場合の短いケーブルなどに使われます。

 

・L型タイプ

ケーブルの方向から90度曲がる形でプラグがついているテレビケーブルです。テレビやレコーダーの裏面が壁に接していて、接続できるスペースが少ない。またケーブルを壁面に無駄なく沿わせて配線したいなどの場合にこのタイプのケーブルを使用します。

これは、壁に寄せたテレビ機器などの裏側でS型のテレビケーブルを用いると、ケーブルを無理に折り曲げる形になることがあり、ケーブルの劣化、断線を招く。ケーブルの無駄が生じ、配線を引っかけるなどを要因になります。L型タイプであれば、ケーブルの折り曲げや無駄が少なくなり、最小限の長さのケーブルを、スッキリと配線できるようになります。

 

(プラグ部分の材質による違い)

これは、主にプラグを接続する金属の部分を保護するため、施されたメッキの種類の違いになります。

 

・ニッケルメッキ

これは一般的な金属部品に使われることが多いメッキです。テレビケーブルのプラグ部分が銀色であれば、ほとんどはニッケルメッキと考えていいでしょう。ニッケルメッキの品は廉価であることがメリットです。半面、使用している間にメッキ部分の腐食や酸化が進んでゆき、サビや酸化膜によって電気信号の伝達が阻害され、性能が低下するというデメリットもございます。

 

・金メッキ

これは文字通り、金メッキが施された、プラグ部分が金色のテレビケーブルです。金メッキのケーブルや、それ以外の製品に比べるとやや高価になりますが、金には非常に安定した物質であると同時に、金属の中では比較的、柔らかい特性もございます。

そのため金メッキのプラグでは、プラグ部分の酸化を防ぐことができ、長期間、使い続けても電気信号の劣化により映像が乱れるなどのトラブルが生じにくくなります。また金の柔らかさから、金メッキがクッションになることで端子同士を接続しても傷つきにくく、密着する形になるため、電気信号の伝達がスムーズになるというメリットもございます。

 

アンテナケーブル(テレビケーブル)の太さの種類と曲げへの強さ

同軸ケーブルには、アンテナケーブルなどに用いられる「C型」と、無線などの通信に用いられる「D型」の2種類が存在します。

そしてアンテナケーブル(テレビケーブル)の太さには、C型であることと、太さを示す数値を合わせた「2C」「3C」「4C」「5C」「7C」「10C」の種類がございます。一般的な戸建て住宅などでのテレビケーブルや配線に使われるのは5Cまでで、7Cや10Cは業務用になります。

テレビケーブルは細い方が束ねやすく曲げやすいため、配線の整理などが行いやすい半面、送信される電波の減衰や芯線の断線が起きやすくなる弱点もございます。逆に太いケーブルは安定して電波を送信でき、断線などのリスクも低くなる半面、ケーブルが曲げにくく、かさばるため配線の整理が難しくなる面もございます。

同軸ケーブルの曲げへの強さは「曲げ半径」という数値で表されます。曲げ半径とは、ケーブルを90度曲げた場合の、曲がった部分の曲線にぴったり一致する円形の半径を表す数値のことで「R(屈曲半径)」としても表されます。

この曲げ半径は、ケーブルの品質や素材によっても変わってきますが、基本的には細いほど小さく、曲げやすくなります。同軸ケーブルごとに設定されているより小さい曲げ半径に曲げてしまうと、電波などの信号が正しく送信されなくなる他、断線などのリスクも生じてまいりますのでご注意ください。

以下、テレビケーブルの太さごとの特徴や、推奨される長さ、用途についてご説明してゆきます。

 

(2C)

直径4ミリのテレビケーブルです。細いため曲げやすく配線に便利で、長さが余ってもまとめやすくなります。一方で強度は低くなり、ケーブルの上に物を置くなどしただけでも芯線が断線するリスクも生じてまいります。

さらに細いケーブルでは電波の減衰も生じやすくなるため、BS/CS放送、特に新4K8K衛星放送の送信には適しません。

実際の使用に推奨される長さは最大3メートル程度で、基本的には、アンテナコンセントとテレビ機器などの距離が近い場合や、テレビとレコーダーなど機器同士の接続に適したケーブルになります。

 

(3C)

これは直径5.4ミリのケーブルになります。2Cに比べるとやや勝るものの、配線しやすい半面、強度が弱く電波が減衰しやすいなどの特徴は同じで、やはりBS/CS放送や新4K8K衛星放送用には適しません。推奨される長さは最大5メートル程度で、用途も2Cのものとほぼ同じになります。また3Cのケーブルは、テレビケーブルの製品としては少なくなっております。

 

(4C)

直径6ミリのケーブルです。その太さから電波の減衰を抑えることができ、推奨される長さは最大10メートル程度で、その長さでもテレビ放送の画質が十分に安定するという特徴がございます。またBS/CS放送、新4K8K衛星放送にも適した太さのケーブルになります。

その太さから扱いやすさと強度や性能のバランスが良く、屋内用のテレビケーブルとしても長さがとれるため重宝され、テレビケーブルの既製品もこのサイズのものが多くなっています。

 

(5C)

直径7.7ミリのケーブルです。その太さからアンテナケーブルとしては電波の減衰やノイズの混入などが少なくなり、耐久性も非常に高くなります。10メートル以上の長さが必要な場合に利用され、戸建て住宅では地デジやBS/CSアンテナ本体から屋外の配線、引き込み線、屋内の屋根裏などで分配器などを経由して各部屋のアンテナコンセントにいたる配線などに使われています。

 

(7C)

10.0ミリの太さの同軸ケーブルです。この太さになると20メートルから50メートル程度の長さでも使うことができ、主にマンションやアパートなどにおける共用配線に使われます。

 

(10C)

15.5ミリの太さをもつ同軸ケーブルです。主に50メートル以上の長さが必要な場合、具体的には建物間の配線などに使われます。

アンテナケーブルの性能と用途の見分け方

アンテナケーブル(テレビケーブル)の性能は、商品であればパッケージなどに明記されていますが、ケーブル本体の横にも記号によって印字されております。具体例としては「S-5C-FB」のような形で、各アルファベットや数値の意味を把握することにより、その性能も理解できます。以下、前述の記号を例に、その性能の読み方をご説明いたします。

 

(冒頭の「S」)

記号部の最初の「S」は、衛星放送(BS/CS放送)に対応できるケーブルであることを示す記号です。

衛星放送であるBS/CS放送は、地デジ放送に比べて電波の周波数帯が高くなります。さらに2018年(平成30年)よりスタートした新4K8K衛星放送では、より高周波数帯の電波が使用されております。そして周波数帯の高い電波は、ケーブルで送信する際に減衰量が大きくなるため、確実な送信のためには、ケーブルの太さや絶縁体、外部導体の素材などに一定の条件が必要となります。

近年のアンテナケーブルは、そのほとんどに「S」が入ったBS/CS放送対応型になっています。

新4K8K衛星放送に対応できるケーブルについては、より細かい条件が必要となりますが、放送の開始が近年であるため、ケーブル本体の記号には表記されていないことが多く、ケーブル製品のパッケージに記された「4K8K対応」などの表記で判断する必要がございます。

 

(中央の「5C」など)

これは、前述したケーブルの用途と太さを示す「C型」「D型」と数値の部分です。この場合は、直径7.7ミリのアンテナ用ケーブルという意味になります。ちなみにCおよびDの記号は、そのケーブルの「インピーダンス」を表しています。インピーダンスを正確に説明すると複雑になりますが、大まかには「電流の流れにくさ」を表す数値であり、「Ω(オーム)」の単位で表されます。「C型」は75Ωでアンテナケーブルに適しており、「D型」は50Ωのため主に無線機器などに使われ、アンテナケーブルには適さないものになります。

 

(後段の「F」など)

末尾の記号のうち、前段は、ケーブル内の絶縁体の素材を表しています。「F」は絶縁体が発泡ポリエチレン製であることを示します。この素材は外部からの電波などを遮断する性能が高く、高品質なケーブルになります。また「HF」は高発泡ポリエチレン製で、より高性能なケーブルになります。「2」のものは通常のポリエチレン製で、一般的な性能のケーブルです。

 

(後段の「B」など)

記号の末尾は、絶縁体を覆う外部導体の種類を表しています。「B」は細い銅線を編んでスズメッキを施した「スズメッキ銅編組」をアルミ箔で覆った、二重シールドの「アルミ箔テープ付銅編組」を示します。このタイプはアルミ箔で内部導体が外部の電波から守られるためノイズが生じにくく、断線も起こりにくいのが特徴です。さらに「BL」はスズメッキ銅編組の内外にアルミ箔を施した、三重シールドの高性能ケーブルになります。また「V」は編組一重、「W」が編組二重、「T」が編組三重で、銅編組を重ねたものを示します。この編組が多いほど外部の電波などから影響されにくくなります。

 

・「新4K8K衛星放送」に対応できるテレビケーブルの種類は?

前述のように、2018年にスタートした新4K8K衛星放送は、従来の衛星放送よりも、ケーブルで減衰しやすい高周波数帯の電波を使用しているため、より高品質なケーブルが必要となります。推奨されるケーブルとしては、太さは「4C」か「5C」。絶縁体は「F」か「HF」。外部導体は二重シールドの「B」か三重シールドの「BL」であれば、新4K8K衛星放送にも確実に利用できるといえます。

その他、新4K8K衛星放送をご視聴になるため必要な配線、機器については、以下のコラム記事の情報をご確認ください。

「新4K8K放送」を視聴するためのアンテナ工事、配線について徹底解説!

 

まとめ

室内で使うテレビケーブルをご購入される場合は、アンテナコンセントや機器との距離、ご視聴になる放送の種類など、必要な長さや用途を考慮して、ケーブルの種類を選ぶ必要がございます。目安としては、必要な距離より多少の余裕があるぐらいがいいでしょう。

ケーブルの長さがギリギリであると物などが引っかかった場合に、ケーブルの抜けや機器が引っ張られるなどの事態が起こります。しかしケーブルが過度に長いと送信される電波の減衰が生じてしまうので、長すぎず短すぎず、適度な余裕を持たせる必要がございます。

 

またケーブルを極端に曲げる、折るなどすると、電波の送信に支障が出る他、断線が生じる場合もございますので、曲げる部分が、ケーブルの「曲げ半径」より小さくならないよう計算して余裕を持たせる必要もございます。

このような計算の上で、必要なケーブルの長さに合わせて、短くていい場合は扱いやすい2Cや3C。ある程度の長さが必要な場合は、4Cや5Cなど、必要な長さでも安定して利用できる太さのものをお選びください。

ご自宅でBS/CS放送や新4K8K衛星放送をご視聴になる場合は、対応できるケーブルをお選びになる必要もございます。

ケーブルのプラグ部に関しても、両端が同じタイプから「L型/S型」「F型接栓/L型」などのタイプもございます。接続する機器やスペースを考慮して、ケーブルを必要以上に曲げずに済み、余裕を最小限に抑えられるものをお選びください。

なおアンテナケーブルに関する情報は、以下のコラム記事でもご紹介しておりますので、ご参照ください。

アンテナとテレビを結ぶアンテナケーブル、その種類と性能を徹底解説!

 

ご自宅で衛星放送、新4K8K衛星放送などを導入するため、アンテナ配線を適切なケーブルに交換したい。またご自宅の環境に適切なケーブルの種類がわからないなど、アンテナケーブルに関する各種のご相談も、当あさひアンテナのフリーダイヤル(0120-540-527)。メールフォームLINEアカウントまで、お気軽にお問い合わせください。

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アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 20,000円(税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 15,000円(税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 15,000円(税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。