ご自宅での地デジ、衛星放送のアンテナ工事用に自分で各種テレビアンテナを購入する場合のアンテナ機種や種類の選び方を徹底解説

2023年02月10日

ご自宅で地デジ放送やBS放送、CS放送、新4K8K衛星放送などの衛星放送をご視聴になるための各種テレビアンテナ工事を行う前に、ご自分で地デジ、BS/CSの各種アンテナをご購入される場合の、さまざまなテレビアンテナの種類と、ご要望に適したアンテナ機種の選び方を詳しく解説いたします。

2023年(令和5年)現在ではインターネット上のショップや、オークションサイトなどを利用することで、さまざまな品を格安で購入できるようになっております。そしてテレビアンテナも例外ではございません。

各種のインターネットショップ、また価格比較サイトなどの利用により、最新式や高性能の地デジ(地上波デジタル放送)や、衛星放送(BS放送、CS放送)用の新品テレビアンテナを、かなりの割安で購入することも可能です。

このような方法での購入は、一見、非常にお得なように思えますが、その実、さまざまな問題もはらんでおります。

まずはアンテナ本体を低価格で購入できたとしても、使用するにはアンテナ設置工事が必要となります。その工事をどこに依頼すればいいかわからない。またネット上の検索だけでアンテナ機種を購入し、いざご自宅に設置してみたら、現場の条件に適合せず、テレビ電波を受信できないという、まさしく「安物買いの銭失い」のようなケースも考えられます。

そこで当コラムでは、お客様がご自分でテレビアンテナ本体を購入される場合に最適なアンテナをお選びいただけるよう、各種アンテナの基礎知識から、アンテナ本体を購入できる店舗の種類。アンテナを購入する際、ご自宅での設置に使用できるアンテナを、間違いなくお選びになるためのポイントなどを、2023年の最新情報に基づき、徹底解説いたします。

アンテナ工事が実質0円!

テレビアンテナ工事に使用される主なアンテナ機種

現在のテレビアンテナ工事に使用されるテレビアンテナは、地デジ(地上デジタル放送)用の「八木式アンテナ」「デザインアンテナ」「ユニコーンアンテナ」と、衛星放送(BS放送、CS放送)用の「BS/CSアンテナ(パラボラアンテナ)」になります。

以下、各機種の特徴をご説明いたします。

地デジ:八木式アンテナ

八木式アンテナは、アナログテレビ放送の時代から使われ続ける古典的なテレビアンテナ機種で、魚の骨に似た外観で知られています。

設置位置は主に住宅の屋根の上ですが、専用の設置具により、ベランダの内外や壁面、軒下からの吊り下げ設置なども可能です。

八木式アンテナのメリットは、高所に設置されて電波を遮断する周辺の障害物に影響されにくい。またその数で受信性能を決める「素子(エレメント)」数がモデルにより4素子から30素子までと幅広く、地デジ電波が強いエリアから弱いエリア(強電界地域から弱電界地域)まで広範に対応できる点です。特に高性能素子を使用して素子数の多い高性能機種(パラスタックアンテナ)では、高所への設置により地デジアンテナ機種の中では最高の受信性能を発揮します。

他にも古典的アンテナであることから、本体価格、設置費用がもっとも低価格になります。

デメリットは、現在の地デジアンテナでは大型になり、屋根の上に設置されることから風雨に影響されやすく、経年劣化か確実に進行し、老朽化したアンテナではアンテナ角度のズレや故障などのトラブルが生じやすい。設置により住宅の外見や景観がやや見劣りするようになるなどの点が挙げられます。

地デジテレビアンテナの長老「八木式アンテナ(八木アンテナ)」とは?

高利得、高性能な地デジ用パラスタックアンテナ徹底解説

 

地デジ:デザインアンテナ

デザインアンテナは、アンテナの機器部を主に長方形などで薄型のケースに収めた、スタイリッシュなアンテナです。

2009年(平成21年)頃より普及しはじめた第二世代と呼べる地デジアンテナで、設置位置は主に壁面やベランダですが、屋根の上のポールに設置されることもある他、電波状態や住宅の建材によっては、屋根裏空間などの屋内設置も可能になります。

デザインアンテナのメリットは、薄型でカラーバリエーションも多く、住宅に設置しても目立たずマッチして家屋のデザインや景観を乱さない点。さらに壁面設置で風雨などに影響されにくく、経年劣化が進みにくいためアンテナトラブルを避けられ、寿命が延びる点です。

デメリットは、主な機種の素子数が20素子相当、26素子相当で八木式アンテナより低く、主に壁面など設置位置も低く周辺の障害物に影響されやすいため、地デジ電波レベルの低い弱電界地域や、周辺に高層建築がある、住宅密集地などの現場では、十分な地デジ受信ができず使用できないケースもあることです。また本体価格や設置費用も八木式アンテナよりやや高価になります。

デザインアンテナについての詳細は、以下のコラム記事でも紹介しております。

地デジ用テレビアンテナ一番人気のデザインアンテナとは? 価格から工事費用、料金相場、失敗しない業者の選び方まで徹底解説!

 

地デジ:ユニコーンアンテナ

ユニコーンアンテナは、2017年(平成29年)にアンテナメーカー「マスプロ電工」さんが開発した、地デジアンテナの第三世代にして最新機種です。マスト(支柱)の先に約70センチの高さの、ほぼ円柱状のアンテナ本体が設置されたスタイリッシュな機種です。

設置位置は屋根の上や、屋根に近い壁面、屋根の張り出し部の破風板などになります。

ユニコーンアンテナのメリットは、本体の受信性能は20素子相当ながら、高所に設置できるため障害物に影響されにくく、受信感度が高まる点です。そのためデザインアンテナが使用できない現場でも、ユニコーンアンテナであれば設置できることもございます。

またその形状や落ち着いた白と黒のカラーバリエーションから、住宅の外観や景観を乱しにくい。風雨なども通り抜ける形から経年劣化が進みにくく、寿命が延びてアンテナトラブルの危険性も低下します。

デメリットは、八木式アンテナの同素子数から高性能モデルには受信性能が及ばず、弱電界地域などでは使用できないケースもある。最新モデルであるため、地デジアンテナでは本体価格、設置費用がもっとも高価になる点などが挙げられます。

ユニコーンアンテナに関する詳細は、以下の各コラム記事でも解説しております。

地デジアンテナの最先端、ユニコーンアンテナとは? 特徴、メリット、工事費用の相場まで徹底解説!

台風対策に最適!地デジ「デザインアンテナ」と「ユニコーンアンテナ」とは?

衛星放送用:BS/CSアンテナ

衛星放送とは、宇宙空間で、地上から見れば天空の一点に静止して見える「静止衛星」から送信される電波を使ったテレビ放送です。

日本の衛星放送には、東経110度に位置する放送衛星を用いた「BS放送」と、やはり主に東経110度に位置する通信衛星を用いた「CS放送」が存在します。

これらの電波は、円盤状のディッシュを持つパラボラアンテナのBS/CSアンテナ(BS/110度CSアンテナ)を東経110度へ正確に向けることで、一台のアンテナにより双方とも受信できます。

BS/CSアンテナおよび衛星放送の特徴は、BS/CSアンテナを人工衛星の位置する東経110度の方向へ正確に向ける必要があり、ミリ単位のずれでも受信感度が大きく低下する。アンテナを向けた人工衛星の方向に障害物があっても受信が難しくなる。雨や雪の際にも衛星放送の電波が乱れて受信不良が生じることがある点になります。

BS/CSアンテナは、基本的な構造や受信性能はどのメーカー、モデルもほぼ同じですが、モデルの違いとしては、一般家庭向けでは主流となる45型(ディッシュ部の直径センチ数)の他、50型、60型、75型などや、マンションなど集合住宅用になる90型以上があり、大型になるほど受信性能が高まる半面、風雨などによる悪影響も生じやすくなります。

他にもカラーバリエーションや、風雨対策にさまざまな工夫を凝らした高耐風モデルなどがございます。

その他、BS/CSアンテナについての基礎知識は、以下の各コラム記事でも詳しく解説しております。

BS/CSアンテナ(衛星放送用アンテナ)の基礎知識

台風対策に最適! 究極の高耐風BS110度CSアンテナ「BC453SG」(DXアンテナ)

衛星放送用バラボラアンテナ・BS/CSアンテナの種類と選び方とは? 地デジテレビアンテナとの違い、家屋への設置工事を解説

BS/CSアンテナには電源が必要? テレビから衛星放送用アンテナに電源設定を行う方法

各テレビ放送やアンテナの基礎知識

地デジ放送および衛星放送の詳細、また各アンテナ共通の性能などについては、以下のコラム記事に解説がございます。

地上デジタル放送の「地デジ電波」基礎知識

地デジアンテナ設置に重要となる「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」とは

地デジの「水平偏波」「垂直偏波」の違いとは?

地デジ受信に重要な「ハイトパターン」とは? 地デジアンテナは高いところに設置すべきとは限らない?

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衛星放送(BS放送・CS放送)の「テレビ電波」基礎知識

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雨や雪が降るとBS、CSの衛星放送が映らなくなる原因と衛星放送用テレビアンテナを調整して映るようにする対処方法とは?

以下の項では、各種テレビアンテナを購入できる店舗の種類と、そのメリット、デメリットを解説してまいります。

 

テレビアンテナを購入できる店舗1:家電量販店、ホームセンターなど

ご自宅の近くにある家電量販店、ホームセンターなどの店舗では、多くの場合、各種のテレビアンテナも販売されています。

このような店舗でテレビアンテナを購入されるメリットは、

・アンテナ本体が比較的リーズナブル。

・店舗が近いため、購入後のさまざまな相談も行いやすい。

・自分の目で商品を確認できる上、店員にも詳しい質問ができる。

・購入するアンテナを自宅の環境や電波状態で使用できるかも質問で確認できる。

・購入した際に店舗へアンテナ設置工事も依頼できる。

・店舗によって一定の保証期間がある。

などです。半面、デメリットとしては、

在庫切れなどで欲しいモデルや性能のアンテナ機種がない場合がある。

・店員はアンテナの専門家ではないため、説明が必ずしも正確とは限らない。

・工事依頼をしても即日工事は難しく、現地調査や見積もりなどで施工まで手間がかかる。

・実際のアンテナ設置工事は店舗ではなく下請け業者が行うため、仲介料などで工事価格が割高になる。

エアコン工事などの繁忙期にはアンテナ工事までより日数がかかることもある。

・下請け業者によって工事の技術に差があり、工事後の保障がないケースもある。

さらに詳しく解説すると、家電量販店、ホームセンターなどではクレジットカード、電子マネーへの対応や、独自のポイントサービスを導入していることが多くなりますが、テレビアンテナなどの設置工事費はサービスの対象外か、対応する場合も工事前や工事後に店舗へと出向かねばならないなど、手間がかかることがございます。

またこのような店舗では、地デジアンテナに関しては、アンテナ本体と工事費用がセットになっているケースもございますが、BS/CSアンテナに関しては工事費用とは別に本体を購入される必要がございます。

実際の見積もりや工事では、基本的なアンテナ設置工事費用の他に、出張費、電波調査費、見積もり費。また工事の機材費や高所作業費などの費用が加算され、想定より総額が高額になることもございます。

さらに古いアンテナとの交換工事の場合、古いアンテナの処分にも費用がかかる、または処分に対応していないことがございます。

 

テレビアンテナを購入できる店舗2:インターネットショップ

Amazonや楽天市場をはじめ、大手インターネットストア、またアンテナ専門店や家電店のサイトなど、インターネット上に開設されているショップで各種テレビアンテナを購入できます。

このような店舗でアンテナを購入するメリットは、

・ネット上にある無数の店舗からモデルや価格などを選択できる。

・サイト上にアンテナのスペックなど詳細情報が記されている。

・一般の店舗よりもおおむね価格が割安になることが多い。

などになります。一方、デメリットとしては、

・アンテナ購入後、アンテナ設置工事は別途に業者を手配するか、DIYでの設置が必要となる。

・注文した機種と配送された品が異なる、粗悪品になるなど、信頼できない店舗も存在する。

・自身の判断ミスで誤ったモデルや、自宅では使用できないモデルを購入した場合、返品や交換などができないことが多い。

・保証期間がないか、一年程度と短いことが多い。

などです。

基本的にインターネットショップでの購入は、アンテナ本体価格は低価格になるものの、ただ商品を購入するだけになるため、設置現場に合わせた商品の詳しい解説や、アンテナ工事、アフターサービスなどの対応はないと思っていいでしょう。また中には信頼のできない店舗もあるため注意が必要です。

 

テレビアンテナを購入できる店3:町の家電店

現在でも商店街などで見られる、個人経営の町の家電店でも、テレビアンテナを購入できることがございます。

このような店舗を利用するメリットとしては、

・近所にある店舗であればアンテナ購入後も相談しやすい。

・アンテナ購入と同時に設置工事を依頼できる。

・地域密着型であるため、周辺地域の電波状態などにも詳しい。

・インターネットショップなどで購入したアンテナの設置のみも依頼できる。

・地域の知り合いなどの紹介によって、アンテナ本体と設置工事をまとめて割安になるケースもある。

などです。半面、デメリットとしては、

・取り扱うアンテナ本体の種類が少なく、取り寄せで日数がかかる場合もある。

・店によってアンテナ価格や工事費用にばらつきがあり、一般的な相場に疎いため、工事費用などが割高になることがある。

・アンテナ設置の技術も店舗(施工者)によって差がある。

・店舗によってはアンテナや使用する機材、設置工事の知識などが古く、お客様の要望に対応できないこともある。

店舗そのものの廃業、閉店などで施工後の相談先がなくなることもある。

このような町の店舗は、地元密着型であるため、地域の知識や人脈と深く関係してくるのが特徴です。またこういう店舗は、上記の大手家電店、ホームセンターなどの下請け工事を引き受けていることも多くなります。

ただこういう店舗は大手家電店やインターネットショップの進展により、年々、数が少なくなっております。経営者も高齢化が進んでおり、またアンテナや工事に特化しているわけではないため、昔ながらのアンテナ機種や施工方法にしか対応できず、最新のアンテナや設置補法の知識がないことも考えられます。

さらに多くが個人経営であるため、店舗そのものが閉店してしまえば、その後の対応などは受けられないというリスクもございます。

 

テレビアンテナを購入できる店舗4:テレビアンテナ工事の専門業者

当あさひアンテナをはじめ、インターネット上に公式サイトを掲載するアンテナ工事の専門業者にアンテナ工事を依頼する場合になります。このような業者は、弊社はじめ、多くの場合、各種テレビアンテナ本体をセットにしたアンテナ工事を提供していることが多くなります。

テレビアンテナ工事業者にアンテナとセットの工事を依頼するメリットは、以下の通りです。

・公式サイトからのメールフォームやフリーダイヤル、LINEなど、連絡の方法が多彩。

・アンテナ工事を専門とするため、アンテナに関する知識が豊富でさまざまな工事に対応でき、施工技術も高い。

・見積もりの時点で、現場の条件とお客様のご要望を合わせたさまざまな提案を得られ、即日工事も可能。

相見積もりに対応する業者も多い。

・業者間の競争が激しく、高品質なサービスをリーズナブルに受けられる。

・用意されているアンテナ本体や機材は最新式、高性能モデルなど非常に幅広い。

・現地の電波調査や見積もりなどを無料で行う業者も多い。

・業者によって異なるものの、支払いの方法がカード、電子マネーなど多彩なことが多い。

・多くの業者が最長で10年前後の長期保証制度を用意している。

このように専門業者ならではのメリットも豊富ですが、以下のようなデメリットもございます。

・業者によっては現地調査や見積もりなどが有料になることもある。

・自分で購入したアンテナの設置工事のみを依頼する場合は価格が割高になる、また引き受けてもらえないケースがある。

・業者によって料金体系が異なり、各種のオプション工事、機材設置などで工事費用が加算される。

・施工技術が拙劣、低品質な機材を使用する。見積もりにない機材、工事を無断で追加するなどで利益を得る悪質な業者も一部に存在する。

テレビアンテナ工事の専門業者は、多くがアンテナ工事に特化しているため、アンテナに関するさまざまなサービスに対応できます。

アンテナ本体や機材については、大量一括購入によるスケールメリットで大幅な値引きを実現しており、アンテナ一台あたりの価格換算では、個人での購入では難しい低価格を実現しております。このような業者が提供するアンテナ本体をセットにした設置工事の費用が、個人でインターネットショップなどを利用して同等のアンテナを低価格で購入し、別途に設置工事を依頼する場合の総額より低価格になることも珍しくはございません。

ただこのような業者は数が多いため、中には低品質な機材や工事で不当な高額料金を請求する悪質な業者も存在します。そのためお客様の側で優良な業者を見極めることが必要となります。優良業者を見極めるポイントについては、後述いたします。

 

テレビアンテナを単独で購入する場合の注意点は?

ここからは、テレビアンテナ本体のみを購入して、別途にアンテナ工事を手配する場合についてご説明いたします。

さまざまな店舗から選んでテレビアンテナのみを購入する場合は、特定の店舗にある在庫、またアンテナ工事業者が工事とセットで指定するアンテナ機種だけでなく、思い通りのアンテナ機種を選べることが最大のメリットです。

しかしどれだけ高性能のアンテナであっても、設置する現場の電波状態や周辺環境に一致しなければ、設置しても思うようにテレビ電波を受信できないことがあり、アンテナそのものが無駄になってしまうケースがあるため、ご購入には細心の注意が必要となります。

以下、ご自分でテレビアンテナ本体のみをお選びになる場合の注意点をご説明してまいります。

なお、上記の各業種については。以下のコラム記事でも詳しく比較、解説しております。

新築戸建て住宅向けテレビアンテナ工事の種類と費用は?~設置から相場、業者選びまで徹底解説~

業種別・アンテナ設置工事の標準価格と対応できる工事

 

テレビアンテナ購入の注意点1:現場の電波状態に適応するか?

地デジ電波の場合は、主に地デジ電波を送信する中継局からの距離で決まる、アンテナを設置するエリアで受信できる電波レベルによって、強・中・弱の電界地域が存在し、その地域の電波レベルに合わせたアンテナモデルを購入する必要がございます。

八木式アンテナは強電界地域から弱電界地域まで幅広く対応できますが、同じ八木式アンテナでも各電界地域向けモデルで、素子数により受信性能を調整しており、各電界地域に合わせたモデルを購入する必要がございます。

デザインアンテナは設置位置の低さから強電界地域、中電界地域向けになり、ユニコーンアンテナも高所設置によりデザインアンテナよりは受信感度が高まるものの、基本的には同エリアでの使用が推奨されます。

衛星放送のBS放送、CS放送は日本全国での受信が可能なものの、衛星からの距離が遠くなる日本の北部や南端部、離島部などではやや電波レベルが低くなるため、一般的な45型(ディッシュ直径が45センチ)モデルではなく、50型、60型、75型などやや大型のモデルが必要となってまいります。

したがって地デジ、衛星放送とも、まずアンテナを設置する現場の電波状態を確認し、適合する受信性能のアンテナを購入する必要がございます。アンテナで受信できる電波レベルが低い場合、電波レベルを増幅するブースターを設置する方法もございますが、ブースターは電波に混じるノイズも増幅してしまうため、まずはアンテナで可能な限り高レベル、高品質な電波を受信する必要がございます。

地デジの電波レベルを確認する方法としては、アンテナ工事の専門業者に電波調査を依頼する他、一般社団法人「放送サービス高度化推進協会」の公式サイト内にある「放送エリアの目安」から、地図上で日本各地の中継局の位置と、強電界地域にあたるエリアを確認することができます。

各電界地域に適したアンテナモデルや、ブースターに関しての詳細は、以下の各コラム記事もご確認ください。

徹底解説!強・中・弱の地デジ電界地域に適したテレビアンテナ工事の選び方、調べ方とは?

地デジ強電界地域の調べ方とは? 強電界地域用テレビアンテナ機種の選び方、適したアンテナ取り付け工事の進め方も徹底解説

中電界地域と強電界、弱電界地域の電波レベルの違いとは? 該当する地域の調べ方、適した地デジテレビアンテナの選び方も解説

地デジの弱電界地域に最適なテレビアンテナの種類と取り付け工事の選び方とは? 強・中・弱の電界地域の調べ方も徹底解説

テレビアンテナの「ブースター」徹底解説・前編(基礎知識編)

テレビアンテナの「ブースター」徹底解説・後編(機種選び・設置編)

テレビアンテナの「ブースター」は必ず必要なのか? 【地デジ設置・あさひアンテナ】

 

テレビアンテナ購入の注意点2:現場の周辺環境や賃貸物件に設置できるか?

地デジや衛星放送の電波は、電波強度だけでなく周辺の環境によっても左右されます。例えば強電界地域にあたるエリアであっても、近隣に高層建築などの障害物がある場合は、電波が遮られてしまって電波レベルが低下することがございます。

衛星放送は特に障害物に弱く、樹木や洗濯物などでも電波が遮断されることがございますが、アンテナを人工衛星の方向に向けるため、多くの場合は設置位置の工夫で対処できます。

ただ主に壁面などに設置する地デジのデザインアンテナの場合は、現場の電界地域に対応するモデルであっても、設置位置の低さから、高層建築の近くや住宅密集地などでは十分な受信性能を発揮できないことがございます。

この場合は、八木式アンテナと同じく屋根の上のポールなどに設置することで受信が可能となることもございますが、ご希望の位置に設置できず、デザインアンテナのメリットが失われてしまうことにもなります。

またデザインアンテナなど各種アンテナの壁面設置では、まず設置具を壁面に固定するため、壁にビス穴を開ける必要がございます。

持ち家であっても壁に穴を開けることには抵抗がある方もおいででしょう。また賃貸住宅の場合は、アンテナ工事などで住宅に傷をつけることは契約違反になる恐れもございます。工事の前に賃貸契約書をご確認になるか、大家(オーナー)様や管理会社などに連絡して、アンテナ設置の許可を得ておく方がよいでしょう。

またベランダの手すりなどであれば、設置具を固定するだけで各種アンテナを設置可能になることもございます。現場の電波状態をはじめ、その他の諸条件からアンテナ設置位置を決めるのが最適といえるでしょう。

借家や賃貸物件に各種テレビアンテナを設置する場合の注意点は、以下のコラム記事で詳しく解説しております。

賃貸物件へのテレビアンテナ設置について

テレビアンテナ購入の注意点3:自力で設置できるか?

上記のように、特にデザインアンテナ、BS/CSアンテナの場合は、ベランダの手すりなど安全に作業ができる場所であれば、DIYで設置することも可能です。

ただDIY設置の注意点としては、屋根の上や壁面の高所など、作業に危険が伴う位置への設置は決して行わない。特にBS/CSアンテナの場合は角度調整に手間がかかる。屋内の複数のテレビに接続するなどの複雑な配線は難しくなる。失敗した場合の保証はなくすべて自己責任になるなどの点が挙げられます。

これらの条件でDIY設置が難しいと思われる場合は、専門の業者に設置を依頼されることをおすすめいたします。

なお各種テレビアンテナのDIY設置については、以下のコラム記事でも詳細をご説明しております。

DIYで自宅に地デジ用のテレビアンテナを取り付ける方法は? 自分でできるアンテナ設置の工事と必要な費用、情報を解説!

自分でDIY取り付けも可能? 衛星放送用BS/CSテレビアンテナのさまざまな設置方法と工事を行う際の注意点

地デジや衛星放送のテレビアンテナ取り付けを自分でDIY工事する方法とは? 設置の注意点、費用についても解説(基礎知識編)

地デジや衛星放送(BS放送、CS放送)用テレビアンテナを自分で取り付ける方法とは? 設置工事を進めるポイントと注意点をすべて解説(実践編)

徹底解説・ご自分でDIYにて地デジ、衛星放送のテレビアンテナ設置工事を行う取り付け方法の手順と具体的な費用の相場とは?

テレビアンテナの配線を自分でDIY設置できる? 取り付け工事に必要な作業と費用を徹底解説!

テレビアンテナ購入の注意点4:アンテナ設置工事の総額で安価といえるか?

前述のように、インターネットショップなどで廉価にテレビアンテナ本体を購入しても、別途にアンテナ工事を手配した場合、アンテナ設置にかかる総額は、アンテナ工事業者にアンテナ本体とセットの設置工事を依頼する場合より高額になるケースもございます。

この場合は、工事に必要な費用を軽減するという対処がございます、具体的には、上記のDIY設置の他、室内でも使用できるアンテナを用いる方法がございます。

室内に設置できるアンテナとしては、地デジの「室内アンテナ」がございます。このタイプのアンテナは価格も数千円店度で、室内に設置してテレビなどに接続するだけと、非常に手軽なものとなります。ただ屋外に設置するアンテナに比べて受信性能が非常に低く、強電界地域でしか使用できず、受信レベルが安定しないことも多い、簡易的な地デジアンテナになります。

ただ屋外設置用のデザインアンテナでも、コンパクトモデルでは、受信性能は20素子相当ながら、付属のスタンドで室内設置が可能なモデルもございます。このようなアンテナであれば、窓際などに置くことにより、屋内でも一定の受信性能を実現できることがございます。

BS/CSアンテナについても、室内設置用のスタンドに取り付けることで、室内の窓際などに設置できることがございます。この場合もアンテナを東経110度で障害物のない方向に向ける必要が出るため、その条件に該当し、スタンドに立てたアンテナを置くことできる窓が存在することが大前提になります。

また窓ガラスに金属素材などが含まれている。カーテンやブラインドの素材によっては、BS/CS電波が遮断されてしまいます。そのためBS/CSアンテナを窓際に設置して衛星放送を視聴する場合は、カーテンやブラインドを開くことが基本となり、場合によっては窓を開く必要も出てまいります。

また室内設置ではBS/CSアンテナに触れることが多くなり、角度のズレによって受信感度の低下も生じやすくなるため注意が必要です。

ここでご紹介したアンテナ機種については、以下のコラム記事でも詳しくご説明しております。

室内アンテナの機種選びと設置の方法

面倒な工事も不要!2,000円で地デジ放送を楽しめる「室内アンテナ」について!

この最小デザインアンテナがすごい!スカイウォーリーミニ(マスプロ電工)

BS/CSアンテナ(衛星放送用)を室内に設置する方法

 

アンテナ工事業者でアンテナ本体とセットのアンテナ工事を依頼する場合の注意点

前述のようにアンテナ工事の専門業者では、アンテナ本体価格をセットにした設置工事をご提供しており、総合的なコストパフォーマンスでは、廉価なアンテナ本体の購入よりも優れることが多くなります。

ただそれは、高品質なアンテナ本体や施工を提供する優良な業者の場合に限られます。そこで、本項では優良なアンテナ業者を見極めるポイントについて解説してゆきます。

 

工事に使用するアンテナ本体など機材の型番、各工事の価格体系などが公式サイトに明記されている

悪質な業者は、公式サイトでは低価格な工事費用を謳いながら、工事に品質の低い機材を用いる。また不必要な機材や追加工事を加算することで工事価格を吊り上げるという手口を用います。そのためサイトを確認しても、実際に使用する機材や、各工事の価格体系が不明確なことが多くなります。

逆に公式サイトで使用するアンテナ本体や機材のメーカー、型番などが明記されており、価格体系も明確で、実際の工事に使われる機材や工事の総額がイメージしやすい業者であれば、一定の信頼が置けるといえます。

 

現地の電波調査や見積もりが無料で、相見積もりに対応する業者を選ぶ

アンテナ工事業者には、現地の電波調査や見積もりが無料の業者も多く存在します。このような業者を複数選び、それぞれに見積もりを依頼する「相見積もり」を行ってください。相見積もりに応じてくれる業者は、それだけで自社の施工品質が高く、価格も適正であるという自信を持つ証と言えます。

また相見積もりをとって複数の見積もりを比較することで、各工事や機材が本当に必要なものか、価格が適正であるかなどを見極めることができます。見積もり内容に関しては、ただ価格が安いだけでなく、アンテナ本体や部材の品質。また工事後の保証など、総合的なコストパフォーマンスで判断されることがおすすめです。

 

丁寧かつ迅速に対応してくれる業者を選ぶ

ホームページやフリーダイヤルでの連絡から迅速に対応してくれるかも、その業者の姿勢を見極める手掛かりになります。

また実際の現地調査、見積もりの際、訪れたスタッフに、工事内容から価格まで、納得がゆくまでいろいろとご質問なさるとよろしいでしょう。お客様の質問にわかりやすく丁寧に答えてくれるかどうかは、その業者の姿勢を表しているともいえます。

逆にお客様の問い合わせに真摯に対応せず、他業者と比較される前に契約を推し進めようとする業者は避けた方がよいでしょう。

 

保証制度がしっかりしている業者を選ぶ

アンテナ工事で重要な点のひとつが、業者の用意する保証制度です。テレビアンテナは多くの場合、長期間、吹きさらしの屋外に設置されるため。設置から何年も経て思わぬトラブルが発生することもございます。

その場合、10年前後の長期保証を用意している業者であれば、無償で復旧を依頼することができます。

相見積もりを取って、価格や使用する機材などに極端な差がない場合、価格の安さよりも保証制度の充実で業者をお選びになることが、長い目で見ればお得とも言えます。

 

まとめ

高品質のアンテナ本体を低価格で購入できても、その後の電波調査などを含めた的確なアンテナ設置の手間などを考えると、一概に安いとはいえない場合もございます。

アンテナ本体価格と工事費用を加算した総額の比較でも決して高くはない上、施工そのものの品質や、施工後の長期保証などを考慮すれば、アンテナ工事業者にアンテナ本体セットの設置工事を依頼する方が、コストパフォーマンスではお得なことも多くなります。

 

あさひアンテナでは、地デジ、衛星放送とも、どれも国内一流メーカー製の各種テレビアンテナ最新機種、またコンパクトモデルや耐風モデルなど多様なモデルをご用意して、アンテナ本体価格を含む、業界最安に挑む基本アンテナ設置費用でご提供いたします。

現地の電波調査やお見積もりも、出張料やキャンセル料を含めてすべて0円の完全無料で行っており、相見積もりも歓迎いたします。

またお客様のご要望を最優先にしたアンテナ工事のご提案と、当居のお見積もり通りの施工をお約束し、施工中にお客様に無断で費用が発生する工事や機材を追加することは決してございません。

弊社では施工技術への自信から、工事後の保証も業界最長クラスの、工事完了日から「10年保証」をご用意しております。

 

地デジ、衛星放送の各種アンテナ設置工事を高品質、低価格でお求めのお客様は、当あさひアンテナのフリーダイヤル(0120-540-527)か、メールフォームLINEアカウントまで、お気軽にご相談ください。

 

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アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。