「新4K8K衛星放送」ご視聴に必要な機器・完全チェック解説! テレビで全4K8Kチャンネルを見るための機材とは?

2023年01月12日

令和の現在、家電量販店に足を運ばれたり、インターネットの家電通販サイトを閲覧されるなどなさって、テレビ本体を確認された方は、発売されているテレビ機器の多くが「4Kテレビ」「8Kテレビ」になっていることにお気づきでしょう。そしてこの「4K」「8K」がどういうものかについても、すでにご存じの方も多いと思われます。

かつての地上波テレビ放送であったアナログテレビ放送に加え、地上波デジタル放送(地デジ)がスタートしたのは、2003年(平成15年)12月1日正午のことです。そしてアナログテレビ放送が終了(完全停波)し、日本のテレビ放送が地デジ放送へと完全に切り替わったのは、2011年(平成23年)7月24日正午になります。
この歴史的なテレビ放送の大転換は、世界的にアナログ技術からデジタル技術への転換が進んでいたことに加え、携帯電話など通信端末のの急激な普及により、それまではテレビ放送が大半を占めていた電波の周波数帯の使用を、大幅に削減する目的で行われたものです。
この地デジ化により、映像信号をデジタル化してデータを圧縮することで、テレビ放送は従来より大量のデータを扱うことが可能となりました。地デジでは、フルハイビジョン(2K)の高画質化をはじめ、データ放送などの双方向化、番組表や字幕放送など、アナログ放送時代には夢のようだった、さまざまな性能が追加されました。

当時、アナログ放送からデジタル放送への転換を経験された方であれば、従来のテレビ映像から、まるで現実の風景を見るかのような高画質化に驚かれた方も多いことでしょう。またこの高画質化により、アナログテレビ時代では37型(インチ)程度の大きさが限界だったテレビ画面も、50インチ等を超える大画面が可能となり、今現在では大画面テレビもすっかり定着しております。

そして「4K」「8K」とは、その2Kフルハイビジョン映像よりさらに格段に高画質化した映像のことで、その映像をご視聴になれるテレビ機器が「4Kテレビ」「8Kテレビ」になります。地デジ放送(ハイビジョン)への完全転換からも、すでに10年以上が過ぎていることもあり、今現在、テレビを買い替えられる際には、2Kハイビジョンテレビから4K、8Kテレビをお考えの方もおいででしょう。

ただ、4K、8Kテレビのご購入を予定されている方には「自宅にはすでにBS/CSアンテナが設置されているので、テレビを4K8Kに買い替えさえすれば、すぐ4Kや8Kのテレビ放送を観ることができる」とお思いの方もおいでではないでしょうか。

しかし、特に4K8K映像に対応する新しいテレビ放送(衛星放送)である「新4K8K衛星放送」をご視聴になるためには、4K8Kテレビのほかにも、BS/CSアンテナをはじめ、アンテナ関係のさまざまな機器を交換しなければならないケースもございます。

もしマイホーム用のBS/CSアンテナや、アンテナから各部屋のテレビまでを接続するアンテナケーブル配線、および配線部の機器が、新4K8K衛星放送のスタート以降に設置されたものであれば、ほとんどの場合、アンテナ本体や配線部などを改修する必要は「ありません」と申せます。

しかしそれ以前のBS/CSアンテナを使われているご自宅で、新4K8K衛星放送を受信するための必要な設備について、詳しくご存じないまま4K8Kテレビを導入されても、宝の持ち腐れということにもなりかねません。

当コラムでは、4K8Kテレビを設置して「新4K8K衛星放送」をはじめとする4K、8K映像をご視聴になるため、テレビ本体の他に、必要となる機器、設備などのポイントをすべてご説明いたします。当コラムを参考に、新4K8K衛星放送をご視聴になるための設備と準備を整えていただければ、4K、8Kテレビをご購入し、設置されてすぐに、超高画質の映像をお楽しみいただけるようになります。

「4K」「8K」映像および「新4K8K衛星放送」とは何なのか?】

まずは「4K」「8K」映像および、新しい衛星放送である「新4K8K衛星放送」について、あらためて詳しくご説明いたします。

4K、8Kとは、従来の地デジ放送や、4K8K以前のデジタル衛星放送で用いられる、2Kのフルハイビジョン映像に比べて、格段に超高画質化した映像であることは、すでにご説明した通りです。より具体的にご説明すると、この「2K」「4K」「8K」とは、テレビ画質の指標「画素数」を表すものであり、それぞれ水平(横)方向の画素数に由来しています。
「K」とは「キロ」。すなわち1,000の数値を表す文字であり、4Kは水平方向の画素数が約4,000画素、8Kは約8,000画素であることを表します。また従来のフルハイビジョン放送は、水平方向の画素数が1,920画素になり、約2,000であることから「2K」と呼ばれます。

正確には、2K映像とは、水平方向に1,920画素と、垂直(縦)方向に1,080画素で、画面全体は約207万画素となっています。
そして4K映像では、水平方向に約4,000画素×垂直方向に約2,000画素で、約800万画素(正確には画面解像度が3840×2160。画素数8,294,400)。8K放送にいたっては、水平方向に約8,000画素×垂直方向に約4,000画素で約3,300万画素(正確には画面解像度が7680×4320。画素数33,177,600)の高精細映像になります。
したがって画面全体の画素数は、4Kは2Kの約4倍、8Kにいたっては4Kのさらに4倍、2Kの16倍と、従来の地デジのフルハイビジョン(2K)放送に比べて、画素数が飛躍的に向上していることがわかります。
この画素数が上がったことで、フルハイビジョンよりもさらにきめ細かな奥行きのある映像を楽しむことができるのです。従来の2Kフルハイビジョンでは、やや大型のテレビで、画面に目を近づけると、個々の画素の形を確認することもできました。

しかし4Kや8Kテレビで画面に目を近づけて見ても。画面を構成する単位である個々の画素が見えず、映像が荒くならないため、画面の美しさを損ないません。至近距離から4K、8K映像を観ても、たとえば人の姿であれば、髪の毛、まつ毛の一本一本まできれいに表現されます。

また4K、8Kテレビの映像は、この超高解像度に加えて、「広色域化」により従来の2K放送よりも表現できる色彩の範囲が広がっています。
2K放送で表現できる色は、約1,677万色であるのに対し、4K、8K放送では約10億色の再現が可能であり、色彩の表現力でも2K放送より圧倒的に向上しております。このように表現できる色彩が大幅に広がったことから、4K、8Kの画面は、肉眼で見た風景の色彩により近い、リアリティのある映像を実現しております。

さらに4K、8Kテレビはマルチチャンネル音響にも対応しているため、サウンドも高音質であるのが特徴です。
4K放送では5.1チャンネルサラウンド、8K放送では、最大22.2chサラウンドまで対応しており、美しい映像とともに、臨場感と迫力ある音声も楽しめます。

この4K、8Kテレビの映像、音声を十分に楽しむための方法は、主に以下の3通り、存在します。

・1:インターネットの4K対応映像サイト。

1番目は、インターネットの動画配信サイトです。現在では「YouTube」「Netflix」「Amazon Prime Video」「U-NEXT」「hulu」など、多くの動画配信サービスにおいて4K配信に対応しております。そして4K、8Kテレビの多くが、無線LAN等でテレビを直接、インターネットに接続できる機能を持っているため、いわば大画面で超高画質のタブレットPCのような使い方も可能になっております。
そのため4K、8Kテレビで直接、インターネットを閲覧して、このようなサイトをトップページから視聴することももちろん可能であり、ボタンひとつでこれらのサイト(ホームページ)に接続、チャンネルやコンテンツを選んで視聴できる機能を備えたテレビ機器も多くなっております。
これらのサイトは4K映像対応が大半であり、8K映像を視聴できるサービスがあるサイトはまだほとんどありません。ただこれらのサイトに接続、または月額料金制で契約することにより、往年の名作から最新作、数々の映画やテレビドラマ、アニメ作品などの映像作品、また投稿動画などを、4Kの高画質、高音質でご視聴いただくことができます。

・2:4K対応ブルーレイ機器およびディスク。

2番目は、4K対応ブルーレイレコーダーを設置し、「4K ULTRA HD Blu-ray」の映像ソフトをご視聴いただくことです。
4K対応ブルーレイレコーダーおよび、4K ULTRA HD Blu-rayとは、その名の通り、4K映像に対応できる映像レコーダーおよび、対応のブルーレイディスクのことです。従来のブルーレイディスクおよびレコーダーは、最高画質であれば2Kフルハイビジョン映像を、まったく劣化なしに録画保存、再生することが可能ですが、4K対応型のレコーダーやディスクは、同じように4K放送の映像、音声を劣化なしに録画、再生できるようになっております。
現在では、映画作品を中心に、数多くの映像作品で、市販ソフトも「4K ULTRA HD」と「2Kブルーレイ」2枚組のものが販売されており、まだ4Kテレビや対応のレコーダーを持っていない方でも、現在は一般のブルーレイ画質で作品を楽しみつつ、将来の4K機器の導入に備えることができます。
なお2023年現在、ブルーレイレコーダー、ディスクとも4K対応型のみになっております。8K映像については、映像データがあまりにも膨大になることや、対応するケーブルの開発の遅れなどから、ハードディスク(HDD)に録画できるのみになっております。
8K対応のブルーレイレコーダーおよびディスクの規格は確定していますが、実用化は2023年度(令和5年)以降と考えられております。

・3:4K8K対応テレビ放送。(新4K8K衛星放送)

そして3番目が、4K8K映像に対応するテレビ放送をご視聴になる方法です。
2023年時点で、テレビ放送で4K8K対応チャンネルが存在するのは、衛星放送(BS/CS放送)である「新4K8K衛星放送」になります。現在の地デジ放送は2Kハイビジョン放送のみであり、総務省の放送技術課は、地デジ放送の将来的な4K対応を予定して技術仕様の策定を進めており、2023年度内の完了を目指していますが、現状では地デジに4K8Kのチャンネル、テレビ番組などは存在しません。現状では地デジで4K8K映像を視聴できるようになるまで、もう少し待っている必要がありそうだと申せます。

「新4K8K衛星放送」は、2018年(平成30年)12月1日に放送がスタートし、現在でも多数のチャンネルで4Kおよび8K放送を提供しております。BS放送は「Broadcasting Satellites(放送衛星)」。CS放送(110度CS「スカパー!」および124・128度CS「スカパー!プレミアムサービス」)は「Communication Satellites(通信衛星)」と、それぞれ別個の人工衛星を用いた衛星放送であり、どちらの人工衛星も、宇宙空間の赤道上空、約36,000キロの地点から、地球の一方向、日本列島川を常に捕捉し続ける形で、周回軌道を回り続けています。

「新4K8K衛星放送」は、従来のBS放送、CS放送に、新しく4K、8K対応のチャンネルが複数、追加されたものです。
2023年6月時点で、4Kに対応している衛星放送のチャンネルは、以下の18チャンネルになります。

・BS4Kチャンネル(右旋放送)

これはBS放送でも、地デジと同じくNHK、各広域民放の4K対応チャンネルであり、「NHK BS4K」「BS日テレ4K」「BS朝日4K」「BS-TBS4K」「BSフジ 4K」「BSテレ東4K」の計6チャンネルです。
この6チャンネルはすべて「基幹放送」であるため、ご家庭に4K対応のテレビ機器と衛星放送の受信環境さえ整っていればご視聴になれる無料放送になります。また各チャンネルは従来のBS/CS放送と同じ「右旋円偏波」という電波で伝送されているため、2018年以前の2K対応BS/CSアンテナ、およびその配線部などの機器でもすべてご視聴になれて、特にアンテナや機器の交換を行う必要はありません。この点について、詳しくは後述いたします。

・BS4K、8Kチャンネル(左旋放送)

これは上記のBS4Kチャンネル以外の、BS放送における4K、8K対応チャンネルです。8K対応チャンネルである「NHK BS8K」と、4K対応チャンネルである「SHOP CHANNEL 4K」「4K QVC」「WOWOW4K」の計4チャンネルになります。
NHKのチャンネルであり、現状では唯一の8K放送対応チャンネルにあたる「NHK BS8K」と、ショッピングチャンネルである「SHOP CHANNEL 4K」「4K QVC」は、4K8K放送のご視聴に必要な機材が揃っていれば無料でご視聴いただくことができます。ただ映画、スポーツなどさまざまな娯楽番組を楽しめる「WOWOW」は、月額料金で契約する有料チャンネルサービスになります。またこれらのチャンネルを含む、以下の「左旋放送」のチャンネルは、専用の4K8K対応BS/CSアンテナや、アンテナ機器が必要となってまいります。

・CS4Kチャンネル(左旋放送)

こちらはCS放送、いわゆる「スカパー!」の4K対応チャンネルになります。該当するチャンネルは「J SPORTS1-4(4K)」の4チャンネルと、「日本映画+時代劇 4K」「スターチャンネル 4K」「スカチャン1 4K」「スカチャン2 4K」の計8チャンネルです。
「スカチャン1・2 4K」は、「スカパー!」4Kチャンネルを契約していれば、無料で視聴できる娯楽・情報チャンネルですが、そのほかは、「スカパー!」の多くのチャンネルと同じく月額契約制の有料チャンネルであり、それぞれ、ジャンルや各チーム別のスポーツ中継や関連番組。往年の日本映画と時代劇の名作。ハリウッド作品を中心とした洋画を楽しめるサービスになっております。

【「新4K8K衛星放送」のご視聴に必要なテレビやアンテナ、機材は?】

4K8K映像の概要、および「新4K8K衛星放送」をはじめ、4K8K映像をご視聴になる方法は、以上の通りです。
以下、ご家庭で「新4K8K衛星放送」をご視聴いただくための具体的な方法やポイントをご説明してまいります。
まずは「新4K8K衛星放送」をご視聴になるため、必要となる機材について、ご説明いたします。

4K/8Kテレビ。(4K8K対応テレビ)

トップとなるこの製品は、文字通り、それぞれ4K、8Kの解像度に対応するテレビ本体のことです。
前述のように、4K、8Kは従来の2Kよりも格段に解像度が向上している映像になります。そのため従来のテレビよりも大画面に対応でき、大画面でこそ、その高画質を十分に生かせるともいえます。4Kテレビの実用的な画面サイズは50インチ以上、8Kテレビでは100インチ以上になります。この4K8Kテレビが設置されていない限り、「新4K8K衛星放送」を受信できるアンテナ機材が揃ったご家庭で、4K8Kのチャンネルに合わせても、実際に視聴できる映像は2K画質になってしまいます。

現在では販売されるテレビの大半が4K、8K対応型になっておりますが、50インチ以下の廉価なテレビ機器。中でも比較的、画面が小さく、4K8K映像を十分に活かせないサイズのものでは、従来の2Kハイビジョンテレビも販売されております。

ただしテレビに関しては、同じく4K、8K対応型のテレビの中にも、「4K8Kテレビ」「4K8K対応テレビ」「4K8Kチューナーレステレビ」が存在し、それぞれ違いがある点に注意が必要です。
「4K8Kテレビ」は、4K8K映像に対応し、4K8K対応チューナーを内蔵したテレビのことです。このテレビであれば、ご家庭に4K8K対応BS/CSアンテナなどの機器が完備されていれば、アンテナケーブルをテレビ側にチューナーに接続するだけで、すぐに「新4K8K衛星放送」をご覧いただけます。
対して「4K8K対応テレビ」は、テレビ画面が4K8K映像に対応しているだけで、4K8K対応チューナーは内蔵していないテレビのことです。このタイプは、「新4K8K衛星放送」がスタートする前に生産されたテレビ機器が多くなります。
このタイプのテレビであれば、インターネットや4Kブルーレイレコーダーに接続することで、各サイトや映像ソフトの4K映像はご視聴になれますが、4K8K対応BS/CSアンテナなどの機器があるご家庭でも「新4K8K衛星放送」をご視聴になるためには、アンテナケーブルとテレビの間に4K8Kチューナーを設置し、接続する必要がございます。
また「4K8Kチューナーレステレビ」とは、現在でも販売されている、地デジや4K8Kを含むBS/CS放送のチューナーを、あえて搭載していないテレビ機器のことです。近年のテレビ視聴環境の多様化に対応すべく、基本的にインターネットや4Kブルーレイによる映像ソフトなどの鑑賞に特化したテレビ機器であり、このモデルで「新4K8K衛星放送」をご視聴になるためは、やはり4K8Kチューナーが必要となります。

・外付け型4K8Kチューナー。(チューナー非内蔵テレビの場合)

これは前述のように、4K8Kチューナー非内蔵型の4K8K対応テレビで「新4K8K衛星放送」をご覧になるための4K8K放送対応チューナーです。4K8Kチューナーが内蔵された4K8Kテレビであれば、この機器の必要は、特にありません。

主に外付け型の機器となり、アンテナコンセントからのアンテナケーブルを差し込み、対応のHDMIケーブルなどでテレビ側に接続する形となります。

4K8K対応BS/CSアンテナ

「新4K8K衛星放送」の、すべてのチャンネルをご視聴になるために、必要となるものは4K8Kテレビやチューナーだけではございません。
一部のチャンネルを除き、BS/CSアンテナ本体をはじめ、アンテナ機器についても、4K8K放送に対応するものが必要となります。これは前述した「右旋放送」「左旋放送」が関係してまいります。

「右旋放送」と「左旋放送」とは、各チャンネルで使用している衛星放送のテレビ電波の違いです。「右旋放送」は「右旋円偏波」、「左旋放送」は「左旋円偏波」と呼ばれる電波を使っております。「円偏波」とは、BS/CS放送の人工衛星から地上に送られる、螺旋状に回転して届く電波のことです。右回転で送られる右旋の電波を使用する放送が「右旋放送」。左回転で送られる電波を使用する放送が「左旋放送」と呼ばれます。
「新BS/CS衛星放送」がスタートする以前より放送されていた、2Kハイビジョン画質のBS/CS放送は、すべて「右旋放送」になっていました。衛星放送に限らず、テレビ放送では送信される電波の周波数帯を細かく区分し、各チャンネルに割り当てる形で利用されています。

ただ「新4K8K衛星放送」の導入で、新たに4K、8Kのチャンネルを追加するにあたり、右旋の電波では追加されるチャンネルに割り当てることができる周波数帯が不足したのです。
そのため右旋放送で使用できる残りの周波数帯は、すべて前述したBS放送における、NHKや各広域民放などの「基幹放送」のチャンネルに割り当てられました。したがってこれらのチャンネルであれば「新4K8K衛星放送」が開始される前の、従来のBS/CSアンテナでもご視聴になれるケースが多くなります。
ただ、それ以外のBS/CSの4K8Kチャンネルについては、新しく左旋の電波を採用して放送される「左旋放送」になりました。
そして「左旋放送」の左旋円偏波は、それ以前の2K対応BS/CSアンテナでは受信できないため、4K8K放送でもこれら左旋放送のチャンネルをご視聴になるためには、4K8K対応のBS/CSアンテナへと交換する必要がございます。
またそのほかにも、後述するアンテナ機器の交換が必要になるケースもございます。

4K8K対応アンテナ機器。(ブースター、分配器、ケーブルなど)

前項でご説明した衛星放送のBS放送、CS放送で、それぞれの人工衛星から地上に伝送される電波は、マイクロ波の一種「SHF(センチメートル)波」のうち、周波数帯が12GHz(ギガヘルツ)前後の「12GHz帯」と呼ばれる電波が送信されており、その波長の長さは25ミリ前後と非常に短いものです。

電波は周波数帯が高いほどその性質が光に近くなり、逆に周波数帯が低くなると音に近い性質になります。そのため人工衛星からの長距離を送られる衛星放送の電波は、光に近く直進性が強くなる12GHz帯の電波が適しているのです。

そして従来のBS/CSと一部の4Kチャンネルにあたる「右旋放送」の右旋円偏波は、BS/CSアンテナで受信された後、アンテナのコンバーターによって1032MHzから2072MHz帯の周波数に変換されます。対して「新4K8K衛星放送」の多くのチャンネルが該当する「左旋放送」の左旋円偏波では、2,224MHzから3,224MHz帯の周波数に変換されます。

これは非常に高周波数帯である12GHz帯の電波をそのままケーブルなどで送信すると、減衰量が非常に多くなるため、ケーブルでの伝送に適したMHz帯の電波に変換しているのです。テレビ電波はこの周波数が大きいほど大量のデータの送受信が可能になるため、3,224MHzまでの周波数帯であれば、従来よりも大量のデータである4K・8K映像を処理することが可能となります。
そしてご自宅に設置された地デジ、BS/CSのアンテナは、屋内の各部屋にあるテレビコンセントを経由して、テレビに接続されるまでの間に、多くの機器が設置されています。
主なものは、まず地デジとBS/CSのアンテナから、それぞれのアンテナケーブルを一本にまとめる「混合器」と、その電波を、現場の電波状態や屋内に設置されたテレビの数など、必要に応じて増幅する「ブースター」。もしくは混合器とブースターの一体型機器である「混合ブースター」
そして屋内にて、各部屋に設置されたアンテナコンセントの数だけ、ケーブルをタコ足上に分ける形で、等分に分配する「分配器」。さらには各部屋のアンテナコンセントかテレビ機器の前で、地デジとBS/CSの電波をふたたび2本のケーブルに分けて、テレビ側のそれぞれのチューナーに接続する「分波器」になります。
これらのアンテナ機器は、地デジとBS/CSのアンテナ、双方が設置されている住宅であれば、ほとんどの場合は完備されております。ただアンテナ設備が「新4K8K衛星放送」のスタートより以前に設置されたものの場合は、「混合器/分波器」「ブースター」「分配器」などの機器が、3,224MHzまでの周波数に対応していない場合がございます。

その場合、BS/CSアンテナが4K8K対応型であっても、ケーブルや配線部の機器が右旋放送に使われる2,224MHzから3,224MHz帯の周波数帯を送信できないため、右旋放送以外の4K8Kチャンネルをご視聴いただけません。

したがって「新4K8K衛星放送」のすべてのチャンネルをご視聴になるためには、4K8K対応のBS/CSアンテナだけでなく、ほかにそれぞれの機器も3,224MHz(4K8K)対応型に交換しなければなりません。
またアンテナからそれぞれの機器を経由して、テレビまでをつなぐアンテナケーブル(同軸ケーブル)も、設置時期があまりに古く、細いものの場合は3,224MHzに対応できないため、交換や改修の作業が必要ですが、このケースは実際には少なくなります。
他にも、チューナー非内蔵の4K8K対応テレビと、4K8Kチューナー。また4Kブルーレイレコーダーなどを接続し、映像・音声データを送信する「HDMIケーブル」についても、「4K/8K対応HDMIケーブル」を使用する必要がございます。非対応のHDMIケーブルを使用した場合は、4K8Kテレビであっても、画面に映される映像は2Kになってしまいますのでご注意ください。

上記の各アンテナ機器や配線部についての詳細は、以下の各コラム記事でご説明しております。

・テレビアンテナの「ブースター」徹底解説・前編(基礎知識編)

・テレビアンテナの「ブースター」徹底解説・後編(機種選び・設置編)

・テレビアンテナの「ブースター」は必ず必要なのか? 【地デジ設置・あさひアンテナ】

・ご自宅のすべてのテレビに電波を送る「分配器」とは? その種類と選び方を徹底解説!

・アンテナ工事の「分配器」とは何?「分波器」「分岐器」との違い

・テレビアンテナへの分配器の設置で、現場の電波レベルや条件に適した選び方と注意点を徹底解説。分波器や分岐器との違いとは?

・テレビアンテナの分配器の設置・接続、交換方法と注意点

・テレビアンテナの電波を各部屋に分岐する方法は? 分配器と分波器の違い・接続方法や選び方

・地デジ用と衛星放送用、両方のテレビアンテナ設置で工事コスト軽減のため必要な機器、混合器、分波器とは何なのか?

・テレビ放送(地デジ、衛星放送BS/CS、4K8K)に合わせたテレビアンテナケーブルの種類と選び方、徹底解説!

・テレビ放送や機器に合わせたアンテナケーブル(同軸ケーブル)の種類と選び方、徹底解説!

・アンテナとテレビを結ぶアンテナケーブル、その種類と性能を徹底解説!

・戸建住宅におけるテレビアンテナ配線を徹底解説!

【自宅にあるアンテナ、機器、ケーブルが新4K8K放送に対応しているかを確認する方法は?】

上記のように、「新4K8K衛星放送」を完全にご覧になるため、必要な設備は「4K8Kテレビ(4K8Kチューナー)」「4K8K対応BS/CSアンテナ」および、その間を接続する「4K8K対応のアンテナ各種機器とケーブル」になります。
そのため、すでに一般ホーム向けのBS/CSアンテナ(パラボラアンテナ)が設置されているご自宅の場合で、「新4K8K衛星放送」のご視聴を検討される際には、対応機器をそろえる必要がございます。そしてその前に、現在、ご自宅に設置されている機器が、4K8K対応のものであるかを、確認する必要も出てまいります。

その確認の方法としては、各製品についている「ロゴマーク」で簡単に見分けることが可能になっております。
このロゴマークには3種類あり、いずれも一般社団法人「電子情報技術産業協会(JEITA)」のAVC部会が、一般社団法人「放送サービス高度化推進協会(A-PAB)」と連携して作成したものです。
前述したテレビやBS/CSアンテナ、またアンテナ機器のうち、BS4K対応の製品には紫色の「BS4K」。CS4Kに対応している製品にはやはり紫色の「110°CS 4K」。BS8K対応の製品に赤紫の「BS8K」のロゴマークが入っております。

またこれらのロゴマークとは別に「JEITA(ジェイタ:電子情報技術産業協会)」にて審査、登録され、一定以上の性能を有する機器に与えられるマークもございます。
このマークのうち、地デジ、BS/CS放送に関連する機器に関しては、3種類のものがあります。
1種類は、UHF帯(地デジ)のアンテナやブースターなどに付与される、水色の「JEITA DH 710」マークであり、残りの2種類が「新4K8K衛星放送」に対応したマークになります。
そのうち1つ目は「SHマーク(スーパーハイビジョン受信マーク)」と呼ばれ、ロゴマークの文字は「SH JEITA」です。2つ目は「HSマーク(ハイシールドマーク)」で、ロゴマークは「HS JEITA」の文字になります。
この「SHマーク」と「HSマーク」の違いは、審査の対象となる項目です。SHマークは全般的な機能を審査の対象とし、HSマークは電波の遮蔽性能のみを審査の対象としたマークとなっております。いずれも黄緑色のロゴマークとなっているので、4K8K対応のロゴマークと併せて、黄緑色のマークがついている機器であるかどうかを確認するとよいでしょう。

これらのロゴマークのついている場所は、機器本体やパッケージ、取扱説明書などです。加えて「SHマーク」「HSマーク」が登録された機種については、JEITAのウェブサイトにも一覧が記載されております。さらにお手持ちの機種が両マークの対象機種かどうかは、ウェブサイトの各ホームページでも確認可能です。
ロゴマークを確認するに際しては、まずは機器本体を確認するか、屋根の上など確認が難しい場所に設置されている機器については、お手元のパッケージや取扱説明書、メーカーやJEITAの公式サイト(ホームページ)のサポート情報ページなどを参考にしてください。

また、テレビ本体については、付属のリモコンでも判別可能です。
「新4K8K衛星放送」対応テレビのリモコンには「地デジ」「BS」「CS」などのボタンに加え、「BS4K」もしくは「BS/CS 4K8K」のボタンが設置されています。ロゴマークがどこにあるかわからないなどの場合には、リモコンを確認するのもひとつの方法といえます。

【アンテナ本体や各種機器を新4K8K衛星放送対応のものへ交換する方法】

「新4K8K衛星放送」をご覧になるにあたり、ご自宅にあるBS/CSアンテナの機器が新4K8K放送に対応していない場合は、まず対応する機器へと交換する必要がございます。
テレビ本体(チューナー)に関してはテレビの買い替えなどで対応できますが、アンテナ機器の交換については、持ち家である戸建住宅と、賃貸、分譲を含むアパート・マンションなどの共同住宅で、可能となる対応は異なってまいります。
ここでは、BS/CSアンテナにて「新4K8K衛星放送」をご視聴になる前提で、アンテナ本体やアンテナ機器の交換についてご解説します。

持ち家の場合であれば、住宅内の機器はすべて居住者の権限で交換可能です。
そして持ち家の場合でも、「新4K8K衛星放送」を視聴したい部屋数(テレビの数)によって、交換すべき機器が変わってまいります。
まず現在、室内の一室のみのテレビでBS/CS放送をご視聴になっている場合には、その部屋の窓の外、ベランダなどに設置されたBS/CSアンテナと、テレビとを直接、ケーブルで接続しているケースが多いため、基本的にアンテナ本体を4K8K対応型に交換するのみで対応が可能です。一室のみのご視聴で新しく4K8K対応BS/CSアンテナを設置する場合も、ほぼ同様になります。
室外のBS/CSアンテナと屋内の4K8Kテレビとの接続は、エアコン用のダクト穴からケーブルを引き込む。薄型のケーブルを用いて窓のサッシ部分から引き込むなどの方法がございます。
この形のシンプルなBS/CSアンテナ設置であればDIYでも可能ですが、BS/CSアンテナは2階のベランダや窓の外などに取り付けるケースが多くなり、誤ってアンテナを落として破損させる他、最悪の場合では、落としたアンテナが人や物品に当たる。また作業者が転落するといった事故が発生する恐れもございます。
さらに衛星放送用のBS/CSアンテナは、人工衛星が位置する東経110度(南西方向)へと正確に向ける必要がございます。そしてミリ単位のズレで受信感度が大きく低下するため、設置の際には、テレビ側のアンテナレベルを確認しつつ、一ミリにつき10秒程度をかけ、根気よく最適の角度を割り出す作業が必要です。
そのため煩瑣な手間を省き、高品質で確実なアンテナ設置をお求めになるのであれば、アンテナ工事の専門業者にご依頼になるのが無難であると申せます。
また前述のように、屋根の上などにBS/CSアンテナが設置されており、混合器やブースター、分配器、分波器を経由して、屋内の複数の部屋でBS/CS放送をご覧になっている場合は、ほとんどの機器を交換する必要が出ることもございます。
屋根の上に設置された機器をはじめ、これらの機器をすべて交換することは、非常に複雑で危険も伴う作業となるため、DIYでは難しいと申さざるを得ません。専門業者であれば工事の技術も確かである上、各機器も、大量仕入れによるスケールメリットなどを活かして、最適な機器を、工事費用を含めた低価格で設置してもらえます。そのため業者への依頼が一般的であり、最適ともいえます。

アパート、マンションなどの共同住宅にお住まいの場合は、主に各棟の屋上に設置されている地デジ、BS/CSの共同受信アンテナをはじめ、テレビ受信用機器は、物件のオーナー様や管理会社、管理組合がまとめて管理している場合がほとんどになります。
したがって、それら機器の交換も建物の管理者側が行うことになり、居住者側の権限で交換できる機器はほとんどなくなります。
居住者の権限で交換できる機器は、居室内にある分配器や分波器、テレビ接続用ケーブルなどのみになります。

また戸建住宅の一室のみで4K8K放送をご覧になる方法と同じく、4K8K対応BS/CSアンテナを居室のベランダなどに設置し、テレビに直接、接続する方法も考えられます。ただし物件によっては、契約上、居住者によるテレビアンテナの設置を禁止しているケースもあるため、事前に契約書やオーナー様、管理会社、管理組合などに設置の可否を確認する必要がございます。
4K8K対応BS/CSアンテナの設置が難しく、どうしても「新4K8K衛星放送」をご覧になりたい場合は、ケーブルテレビ(CATV)や光テレビなどでも、4K8Kの各チャンネルに対応しているケースがございますので、これらの会社と契約する方法もございます。
ただやはり物件の契約内容などによっては、ケーブルテレビ、光テレビなどの設置に制限がかかるケースもございますので、同じようにあらかじめオーナー様や管理会社などに相談する必要が出てまいります。

なお、賃貸物件へのテレビアンテナ設置やケーブルテレビ、光テレビについて、詳しくは以下の各コラム記事をご参考にしてください。

・賃貸物件へのテレビアンテナ設置について

・徹底解説!ケーブルテレビ(CATV)・光テレビの基礎知識と解約してテレビアンテナに乗り換える工事の方法とは?

・ケーブルテレビや光テレビの解約後、テレビアンテナ工事へ乗り換える手順は? どちらがお得かコストや費用も徹底比較!

・テレビ放送の視聴方法3選・徹底比較!(テレビアンテナ・光テレビ・ケーブルテレビ(CATV)

・テレビを視聴する方法「テレビアンテナ」「光テレビ」「ケーブルテレビ」はどう違うの?

【まとめ】

基本的に2023年現在の「新4K8K衛星放送」であれば、当コラムに記した機器を完備する。またBS/CSアンテナや配線部の機器が古い場合は、適切な交換、改修を行うことでご視聴いただけるようになります。
その他、4K8K放送に関してご参考になるコラムとしては、

・新4K8K衛星放送とは? 4K、8Kテレビの購入後に必要なアンテナ工事と費用の相場、おすすめ業者の選び方まで徹底解説!
超高画質!4K・8K放送の魅力と工事について
用途・目的別、4Kテレビ、8Kテレビをおすすめできる方
2K放送と4K、8K放送の違い
「新4K8K放送」を視聴するためのアンテナ工事、配線について徹底解説!
BS/CSアンテナの設置方法と工事費用の目安
地デジ・BS/CSテレビアンテナ設置工事の手順
などがございます。

ご自宅で「新4K8K衛星放送」をご覧になるための、BS/CSアンテナや関連機器のご交換。またはご不明な点などのご相談については、当あさひアンテナのフリーダイヤル(0120-540-527)。またメールフォームLINEアカウントまで、どうかお気軽にお問い合わせください。

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アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。