アンテナ工事に足場は必要?3階建て・急勾配屋根の費用相場と足場なしで安全に施工する方法をプロが解説

2026年10月30日

「専門業者にテレビアンテナの交換を依頼したら、足場が必要だと言われた」
「見積もりを確認したけど、アンテナ本体の工事費よりも足場代の方が高いのはなぜ?」
「自宅は3階建て住宅だけど、費用のかかる足場を使わずはしごを使ってアンテナ工事してもらえない?」
「安全性を確保しながら、足場の費用を抑える方法はある?」

現在テレビアンテナ工事をお考えの方で、業者の見積もりを確認して、このようなお悩みをもっている方もおられるでしょう。

テレビアンテナは、電波塔の先端から送られる地デジ電波や、宇宙空間の静止衛星から届く衛星放送の電波を安定して受信するために、遮蔽物に影響されにくい住宅の屋根の上や、外壁の高い位置などに設置されることが多くなります。
そのため、アンテナの新設・交換・修理・撤去では、高所での作業が必要になるケースも少なくありません。
特に近年、多くなっている3階建て住宅や、急勾配の屋根、隣家との間隔が狭い住宅などでは、通常のはしごを使った高所作業では安全な施工が難しく、足場や高所作業車などが必要になる場合もあります。

しかしアンテナ工事については、3階建ての住宅だから必ず全面足場が必要になるわけでも、2階建て住宅だから足場を使わずに工事できるわけでもありません。

アンテナ工事などの高所作業で重要となるのは、アンテナの設置位置、建物の形状、作業内容、法令に基づく安全対策を総合的に確認することです。

また、状況によってはアンテナを屋根上から壁面へ移す、屋根裏空間への設置を検討する、外壁塗装などの足場を共用するといった方法で、安全性を損なわずに高所作業の費用を抑えられる場合もあります。

そこで本記事では、テレビアンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」に十年以上在籍し、現場での施工経験を持つ営業担当・本田祐一氏の専門的な解説をもとに、アンテナ工事と足場の関係を詳しく整理します。

取材・執筆は、テレビアンテナ関連の記事を専門に手がけるライター・山崎鉄が担当。アンテナ工事に当たって足場が必要になる条件と法令上の考え方、工事費用の目安、代替となるアンテナ設置方法、見積もり時の注意点、信頼できる業者の選び方まで、第三者目線で一般の方にもわかりやすく解説します。

これから戸建てのお住まい、特に3階建て住宅でアンテナ工事をご検討の方は、本記事の内容を、安全性と費用の両面から納得できる工事方法を選ぶための参考にしていただければ幸いです。

以下は、アンテナ工事で足場が必要と言われた場合の判断の基準表です。これを基本的な目安として、本文をご確認ください。

状況 確認すべきこと
新規アンテナ設置 壁面・ベランダ・屋根裏に安全に設置できるか
屋根上アンテナの交換 撤去と新設の両方に必要な安全対策
3階建て住宅 部分足場・高所作業車などの利用可能性
外壁塗装の予定あり 既設足場の利用可否・工事日程
見積もりに大きな差がある 工事内容、安全対策、追加費用、保証範囲

アンテナ工事に足場は必要?判断を左右する3つの条件と法令

前書きでも申しあげた通り、戸建て住宅のテレビアンテナ工事で足場を組むことが必要になるかどうかは、住宅の階数だけで決まるものではありません。
例えば同じ2階建て住宅でも、緩やかな屋根と急勾配の屋根では、作業員が安全にアンテナへ近づくための条件がかなり異なります。
また、同じ3階建て住宅でも、屋根の上にあるアンテナを撤去する場合と、3階のベランダ周辺へ新しいアンテナを設置する場合では、必要な設備、工程が変わります。

したがって、アンテナ工事の足場について考える際は、主に以下の3点を確認する必要があります。

判断項目 主な確認内容
法令・安全基準 作業高さ、墜落の危険、作業床や墜落防止措置の必要性
工事の内容 新規設置、交換、修理、撤去、配線・防水処理など
建物と周辺環境 屋根勾配、アンテナ位置、隣家との距離、電線・障害物など

※上記はアンテナ工事など戸建て住宅の高所作業で、足場が必要となる主な要件の例です。

以下、施工に足場が必要となる要因について、個別に詳しく解説していきます。

1. 労働安全衛生規則第518条と高さ2m以上の作業

アンテナ工事など、戸建て住宅の高所作業にも関係する重要な規定のひとつが、労働安全衛生規則第518条です。

同条では、高さ2m以上の場所で作業を行い、墜落によって労働者に危険が及ぶおそれがある場合、事業者は原則として足場を組み立てるなどの方法で作業床を設けることが求められています。
また、作業床を設けることが困難な場合には、防網や要求性能墜落制止用器具の使用など、墜落を防止するための措置を講じることが定められています。

ここで注意したいのは、高さ2m以上の作業だからといって、法律が必ず建物全体を囲う全面足場の設置を要求しているわけではないという点です。
適切な作業床を確保する方法や、作業床の設置が困難な場合に必要な安全措置は、現場条件と作業内容に応じて判断する必要があります。

一方で、アンテナ工事の作業を行う位置まで「はしごで届くから足場は不要」とも判断できません。
はしごとは基本的に高所へ昇降するための設備であり、アンテナ本体を支えながら固定する作業や、両手を使う配線・方向調整のための安定した作業床とは異なります。
はしごの先端に登った状態で、重い機材を持って複雑な作業を行うことは、機材の落下や転落などの事故が起こるリスクが高くなります。

したがってアンテナ工事業者には、対象となる作業の危険性を評価し、適切な作業方法を選ぶことが、法によって求められています。

参考:厚生労働省「労働安全衛生規則」

2. 2024年4月施行の「一側足場」に関する規定

足場に関連する制度として、2024年4月1日に施行された労働安全衛生規則第561条の2も押さえておきましょう。
この規定では、幅1m以上の場所(敷地全体の幅ではなく、足場を設ける床面で建築物などの外面を起点に測る水平距離)で足場を使用する場合、原則として本足場を使用することが求められています。

本足場とは、一般的に支柱を二列に配置して組み立てる、足元が安定する足場です。
これに対し、狭い場所などで使用される一側足場は、支柱を一列に配置する構造になります。
ただし、つり足場を使用する場合や、障害物などによって本足場の使用が困難な場合には例外が定められています。

この規定は、足場を使用する際の種類に関するものであり、「幅が1m以上あれば、すべてのアンテナ工事で足場を設置しなければならない」という意味ではありません。
また逆に、幅が1m未満なら安全対策が不要になるわけでもありません。

現場において、足場の設置自体が必要か、どの形式が適しているかを分けて判断することが重要です。

参考:厚生労働省「一側足場の使用範囲が明確化されます」

3. 工事内容と建物の構造による違い

実際の現場では、アンテナの設置位置に加えて、具体的にどのような作業を行うかが重要になります。
例えば、新しいデザインアンテナをベランダ付近の壁面へ設置する作業と、屋根の頂部にある古い八木式アンテナをマストごと撤去する作業とでは、高さだけでなく作業内容からも、その危険性が異なります。

屋根上の古いアンテナを撤去する際には、固定ボルトが腐食していたり、マストや支線が不安定になっていたりする場合もあります。
また、壁面にアンテナの固定金具を取り付ける場合には、適切な下地への固定や、ビス穴の防水処理が必要です。

こうした作業では、倒壊のリスクもある重い機材を的確に取り外す、また緻密な作業を確実に行うため、安定した姿勢を確保できるかどうかが施工品質にも関係します。

足場の必要性は、単にアンテナの高さだけでなく、作業員が安全に両手を使えるか、部材を安全に運べるか、屋根や外壁を傷つけずに作業できるか、ひいては高品質な施工を実現できるか、などの点を含めて判断する必要があります。


アンテナ工事で足場が必要になりやすい4つのケース

アンテナ工事の現場で、実際に足場の設置や高所作業車などの利用が検討される代表的な状況としては、以下の4つが挙げられます。
ただし、ここで紹介する条件に当てはまれば必ず足場が必要になるわけではありません。あくまで、現地で足場設置も視野に入れ、慎重な安全確認が必要になるケースであると考えてください。

ケース1:6寸勾配などの急勾配屋根

屋根の勾配が急な住宅では、作業員が屋根の上で安定した姿勢を確保しにくくなります。
屋根勾配は、水平距離10に対する屋根の高さの割合を「寸」で表すことが一般的です。例えば6寸勾配は、水平距離10に対して高さが6となる勾配で、角度にすると約31度です。

このような急勾配の屋根では、ハシゴなどで屋根の上へ到達できても、安全にアンテナ工事を行えるとは限りません。
瓦やスレートなどの屋根材が濡れている場合や、表面が劣化している場合には、滑落の危険性も高まります。

ただし、6寸という数字だけで足場の法的な要否が決まるわけではありません。屋根の構造や材質、アンテナの設置場所、作業方法などによって、屋根用足場などが必要になるか、総合的に判断されます。

ケース2:3階建て住宅やアンテナの設置位置が高い住宅

3階建て住宅では、平屋や一般的な2階建て住宅よりも屋根上のアンテナまでの高さが増すため、通常のはしごによるアクセスが難しくなる場合があります。
また、2階建て住宅でも建物の高さや屋根の形状によっては、作業位置が非常に高くなることがあります。
高所へのアクセスでは、作業員の墜落防止だけでなく、工具やアンテナ部材の落下、建物周辺の安全確保にも配慮が必要です。

そのため、3階建て住宅の屋根上アンテナ工事では、外壁足場や高所作業車などが検討される場合もあります。
一方、3階のベランダ付近など、安全な作業位置が確保できる場所にアンテナを設置できるなら、全面足場を使用せずに対応できる可能性もあります。

ケース3:隣家との距離が狭い住宅

都市部の住宅密集地では、建物と隣家との間隔が狭く、はしごや足場を設置するためのスペースが不足する場合があります。
移動はしごの使用では、立て掛け角度を75度程度とし、滑り止めや転位防止などの安全措置を講じることが重要です。
例えば、はしごが接する高さを6m、立て掛け角度を水平面から75度と仮定した場合、脚元までに必要な水平距離は計算上、約1.6mです。

ただし、実際には、はしごの上端を必要な高さまで突出させることや、足元の安定性、設置位置なども考慮する必要があります。
したがって、隣家との距離が1m程度しかない住宅では、適切なはしごの設置が難しくなる場合があります。

一方で狭小地であっても、設置位置の変更や条件に適した足場の設置などによって対応できる場合があります。

参考:厚生労働省「移動はしご・固定はしご」

ケース4:太陽光パネルや屋根上設備がある住宅

屋根の上に太陽光パネルが設置されている住宅では、アンテナ工事の作業経路が制限される場合があります。
太陽光パネルの上を作業員が歩いたり、パネルの架台を足場代わりに使用したりする施工は避けなければなりません。
パネルを傷つける危険があるだけでなく、配線や関連設備に触れることで電気的な危険が生じる可能性もあります。

そのため、太陽光パネルが屋根の広い範囲を占めている場合は、作業経路や足場、高所作業車の利用を検討する必要があります。
また、これから太陽光パネルを設置する住宅では、アンテナ工事を先に行うことで、適切な位置を選んで安全な施工や将来のメンテナンスを進めやすくなる場合もあります。
ただし、太陽光パネルがあるからといって、必ず足場が必要になるわけではありません。

なお、太陽光パネル設置住宅でのアンテナの移設・交換、発電への影響や施工順序については、本コラムの関連記事「太陽光パネル設置でテレビアンテナは邪魔になる?影による発電への影響、移設・交換の費用と最適な設置場所をプロが解説」をご参照ください。


アンテナ工事の足場費用相場はいくら?追加料金の内訳を解説

お住まいのアンテナ工事で足場の設置が必要と判断された場合、お客様がもっとも気になることは、足場を含めた工事費用でしょう。
アンテナ本体の設置・交換費用とは別に、足場の設置費用が発生するとなると、見積総額が大きく変わる可能性があります。
しかし、足場の費用は建物の大きさや形状、作業範囲、必要な安全設備などによっても異なります。
そのため、あらかじめ足場費用の目安を把握したうえで、実際の見積もり内容を確認することが重要です。

この項目では、アンテナ工事などの足場費用の価格帯や、その内訳など、費用面について詳しく解説していきます。

足場の種類別に見る費用の参考目安

以下は、住宅の高所工事で使用される足場や高所作業車について、その費用を検討するための参考価格帯です。

工事方法 費用の参考目安 主な確認事項
部分足場 5万〜15万円程度 組立範囲、運搬費、解体費
高所作業車 4万〜10万円程度 車両・人員・作業時間・交通規制
全面足場 15万〜30万円程度 建物の大きさ、足場面積、養生
通常工事に伴う高所作業費 5,000〜30,000円程度 足場費とは別の追加作業料金

※上記は一般的な価格帯を把握するための概算例であり、全国平均や「あさひアンテナ」の確定料金を示すものではありません。地域、工事時期、足場の規模、車両・作業員の手配条件などによっても足場などの価格は変わります。特殊な現場では上記の範囲を超える場合もあります。

上記の費用について、高所作業費が発生することと、別途足場を組み立てる必要があることは、同じ問題ではありません。
足場を設置しない(必要としない)工事でも、その作業位置や難易度によっては高所作業費が加算される場合があります。

足場代には何が含まれる?

各種工事に含まれる足場料金の見積もりには、一般的に以下のような費用が含まれます。

費用項目 内容
足場部材費 支柱、踏板、手すりなどの使用料
運搬費 部材の搬入・搬出
組立・解体費 足場の設置と撤去にかかる人件費
安全設備費 必要に応じた墜落防止設備・養生など
追加作業費 狭小地での小運搬、特殊形状への対応など

※上記は一般的な足場設置費用の内訳です。

例えば、アンテナを交換する場所が建物の一面だけであっても、足場部材の搬入・組立・解体といった工程は必要になります。
そのため、部分足場であっても、作業範囲に比例して単純に費用が安くなるとは限りません。
見積書に「足場一式」と記載されて総額料金が記されている場合は、その足場料金の内訳として、具体的にどの作業・設備までが代金に含まれているかを、事前に確認しましょう。

足場費用が高くなる主な理由

足場費用のコストが大きくなる代表的な条件には、次のようなものがあります。

  • カーポートや庭木などを避ける必要がある。
  • 建物の周囲が狭く、部材の運搬や組立が難しい。
  • 高所作業車の使用に交通規制や誘導員が必要になる。
  • 屋根が急勾配で、別途屋根用足場などが必要になる。
  • 工事場所が複雑で、通常より多くの部材や作業時間を要する。

また、高所作業車を公道に配置する場合は、道路使用許可などの手続きが必要になることがあります。道路上への設備設置などについても、道路占用に関する確認が必要になる場合もあります。
こうした費用は現場によって異なるため、見積もりでは「どの条件によって、いくら追加されるのか」を具体的に確認することが重要です。

見積書の確認は「総額」と「条件」が重要

足場を使用するアンテナ工事では、基本工事費と足場代が別々に記載される場合があります。
そのため、見積書ではアンテナ本体、固定金具、配線などの機材費・作業費や撤去・処分費などに加え、高所作業、足場の費用を含めた工事費の総額を確認してください。
また、見積もりから実際の工事前に、見積もり外の追加費用が発生する可能性や、その条件についても確認しておきましょう。
「あさひアンテナ」のように、事前調査で必要な工事をすべて割り出して、原則として見積もりにない工事・料金は加算しないと約束してくれる業者であれば安心できます。

また、複数の業者に見積もりを依頼して比較・検討する「相見積もり」を行う場合は、どの業者がもっとも安い金額かだけで判断するのではなく、安全対策と作業内容、実際の施工品質やアフターサービスも比較することが、最終的にお客様ご自身が納得できる工事につながります。

アンテナ工事全般の見積書の読み方や、基本工事費・追加費用の確認方法については、本コラムの関連記事「テレビアンテナ工事の見積もり最新解説ガイド!設置料金や修理の費用相場から優良業者の選び方まで疑問を解決」でも詳しく解説しています。


3階建て住宅でアンテナ工事の足場費用を抑える3つの方法

近年では狭小地や住宅密集地でも屋内空間を確保できる3階建て住宅が人気を集めています。
しかし一方で、3階建て住宅のアンテナ工事は、高所へのアクセスが難しいことに加え、隣家との間が狭いケースも多く見られることから、足場などの費用が大きくなるケースがあります。

しかし、このような現場でも、足場の設置範囲を小さくする方法や、屋根上での作業そのものを避ける方法で、費用を抑えて問題なくアンテナ工事を検討できる場合もあります。
特に、新しくアンテナを設置する場合と、既存のアンテナを撤去・交換する場合とでは、3階建て住宅で選べる方法が変わってきます。

この項目では、3階建て住宅で足場の設置や費用の追加を抑えることができるアンテナ工事について、その方法を解説します。

方法1:3階ベランダや外壁へアンテナを設置する

3階建て住宅では、屋根上ではなく、3階のベランダ周辺や外壁に地デジアンテナを設置する方法があります。
例えば、壁面に固定しやすいデザインアンテナや、破風板などに取り付けられるユニコーンアンテナが候補になります。

3階建て住宅の上層階では、周囲の建物や樹木などの障害物を避けやすく、地デジ電波を受信するうえで有利になる場合があります。
またこれらのアンテナを、ベランダなどを利用して作業員が安全に施工できる場所に設置できれば、屋根上での作業や大規模な足場の設置を回避できる可能性があります。

ただし、アンテナの設置位置が高いという理由だけで、必ず安定した受信を保証できるわけではありません。

例えばデザインアンテナの壁面設置では、アンテナの指向性を踏まえて十分な電波を受信できる位置・向きを確保する必要があります。壁面の方向や周辺の建物などの影響によっては、受信が難しくなる場合もあります。

そのため、アンテナ専門業者が、アンテナ設置を想定する位置で事前に電波測定を行い、電波の受信レベルだけでなく、MERやBERなどの信号品質も綿密に確認することが重要です。

アンテナを安全に設置できる場所であっても、受信品質が低く安定したテレビ視聴が期待できなければ、アンテナ設置に適した位置とはいえません。

屋根上から外壁へアンテナの設置場所を移す場合の工法やメリット・デメリット、一般的な移設費用については、本コラムの関連記事「テレビアンテナを屋根から壁面へ移設できる?工事費用・メリット・デメリットと注意点をプロが解説」も参考になります。

方法2:地デジアンテナの屋根裏・天井裏設置を検討する

3階建て住宅において、通常より高い屋根の上での作業を避ける方法として、地デジアンテナ(主にデザインアンテナ)を屋根裏や天井裏(3階と2階の間など)へ設置する選択肢があります。
屋根裏空間にアンテナを設置できれば、屋外にアンテナ本体を露出させずに済み、高所作業にあたる外壁や屋根上への固定工事が不要になります。

また、住宅の見た目にまったく変化がなくなり、風雨などによるアンテナ本体の劣化も大きく抑えられるというメリットもあります。
特に3階建て住宅の屋根裏は、2階建て住宅に比べて周辺の建物や樹木などの障害物を避けやすい高さにあたる可能性が高くなります。

ただし、3階建て住宅だから必ずしも屋根裏で電波を受信しやすい、というわけではありません。

屋根裏、天井裏などの空間は、屋根や壁、断熱材などを隔てて電波を受信する分、どうしても到達する電波レベルが弱くなります。
屋根裏の地デジ受信状態は、地域の電波環境(十分な電波レベルか)、建物の位置や屋根材、断熱材、太陽光パネルの有無などによって異なります。

特に金属屋根や金属箔付き断熱材や、電波を吸収しやすい建材や断熱材、太陽光パネルなどがある住宅では、これらの素材・設備が電波を反射・吸収することで、屋根裏に届く地デジ電波レベルが大きく減衰する場合があります。
そのため、この工法の場合も、屋根裏などの設置予定位置で十分な電波レベルと受信品質を確保できるか、専門家による現地測定が必要です。
また、屋根裏空間へ出入りできる点検口や、アンテナ本体を固定するためのスペース、作業員が安全に移動できる場所などの確保も必要になります。

なお、この方法は主に地デジアンテナを対象としたものです。
BS/110度CSアンテナで受信する衛星放送の電波は、屋根や壁などをほとんど通ることができないため、静止衛星の方向(南西上空)が開けた屋外への設置が基本になります。

地デジアンテナの屋根裏・天井裏設置について、受信できる条件や必要な工事、費用を詳しく知りたい方は、本コラムの関連記事「地デジアンテナは屋根裏に設置できる?メリット・デメリット、DIYと費用相場」をご覧ください。

方法3:高所作業車の利用を検討する

住宅の前面道路や敷地などに十分なスペースがあり、高所作業車のバケットがアンテナの設置位置まで届く場合には、高所作業車による施工も候補になります。
足場の組立・解体が不要になるため、現場条件によっては作業時間や費用を抑えられる場合があります。

ただし、高所作業車はどの住宅・現場でも必ず使用できるわけではありません。
車両を安全に設置できる地盤やスペースがあることに加え、電線や樹木などの障害物がないこと、作業位置までバケットが安全に届くことなどが必要です。
また、公道を使用する場合には許可や交通誘導などの対応が必要になることもあります。

高所作業車が利用できるかどうかは、車両の種類や作業条件も踏まえて、あらかじめ専門業者に確認してもらいましょう。

注意:古い屋根上アンテナの撤去には別の安全対策が必要な場合も

ここまで紹介した3つの方法は、主に新しいアンテナの設置工事にあたって、その位置や作業方法を工夫するものです。
ただし現在、3階建ての屋根上に古いアンテナが残っている場合は、新しいアンテナを壁面や屋根裏に設置しても、それとは別に屋根上の既存アンテナを撤去する作業が必要になることがあります。

特に古いアンテナのマストが傾いていたり、屋根馬や支線が腐食していたりする場合は、屋根上でのアンテナの倒壊、さらにはアンテナの落下による大きな事故も予想されるため、安全な撤去方法を慎重に検討しなければなりません。

そのため、アンテナ工事の費用を比較する際には、新しいアンテナの設置費だけでなく、既存アンテナの撤去・処分費、高所作業費なども含めた総額を確認することが大切です。

古いアンテナの撤去方法や処分費用、依頼先の比較については、本コラムの関連記事「テレビアンテナ撤去工事の費用相場は?家電量販店や専門業者への依頼と料金を安くするコツ、NHK解約の手順も解説」で詳しくご紹介しています。


足場を使わないアンテナ工事は可能?壁面設置と工法の工夫

アンテナ工事で足場の費用を抑えるには、足場を省略すること自体を目的にするのではなく、安全な作業位置で十分な受信品質を確保できるアンテナ設置方法を選ぶことが重要です。

そこでこの項目では、足場を使わなくても受信品質を確保できる可能性が高いアンテナの種類や固定方法、配線・機材などについて解説します。

デザインアンテナを外壁へ設置する

前の項でも少し触れたデザインアンテナ(平面アンテナ)とは、アンテナ本体が薄い長方形のパネル型で、住宅の外壁などへ設置できるタイプの地デジアンテナです。
そのため屋根の上に八木式アンテナを立てる方法と比べ、屋根の上へ作業員が上がらずに設置できる場合があります。
また、本体のカラーバリエーションも豊富で住宅の外観になじみやすい、風雨などの影響を受けにくく老朽化を抑えられることもメリットです。

ただし、デザインアンテナは設置位置が低くなる分、周辺の建物などによる電波遮蔽の影響を受けやすくなり、受信レベルが下がりやすい傾向もあります。
そのため住宅の外壁へ設置するには、設置を予定する位置で十分な電波が受信できることに加え、固定金具を取り付けることができる強度のある下地も必要になります。
また、壁面などにデザインアンテナを設置できる場合も、高さなどの問題で作業時にその位置へ安全にアクセスできない場合は、足場などが必要になることがあります。

ユニコーンアンテナを破風板などへ設置する

ユニコーンアンテナ(マスプロ電工製「U2CN」)は、ポール状の形状を持つ地デジアンテナです。
基本的にユニコーンアンテナは、そのスタイリッシュな外観と風雨を受け流せる構造で、家の見た目を乱さない、風雨に強く経年劣化を抑えられるといった、デザインアンテナ同様のメリットを持つモデルです。

さらに屋根上や外壁の最上部、破風板(屋根の張り出し部)のマストなど、アンテナ本体が屋根の上に当たる位置に設置されることで、周囲の建物や樹木による電波の遮蔽を避けることができ、壁面など低い位置に比べて受信が安定する可能性が高くなります。

このユニコーンアンテナを、外壁や破風板などへ適切な固定金具を用いて設置することで、屋根上のスペースを使用せずにアンテナを設置できるケースもあります。

ただし、ユニコーンアンテナだからといって、必ず足場なしで設置できるというわけではありません。
ユニコーンアンテナは、高さの確保を前提とするアンテナ機種であるため、壁面でも高い場所への設置が必要になったり、建物の形状によって安全な作業経路を確保できなかったりする場合は、足場や高所作業などを検討する必要があります。

また、ユニコーンアンテナ本体の動作利得は一般的には八木式アンテナ(20素子以上)より低いため、受信性能も及ばないことが多くなります。
また実際に設置される場所の受信環境も、現場の設置位置や周辺環境によって異なるため、やはり事前の電波測定により、設置可能かどうか確認することが欠かせません。

ブースターを使えばアンテナの位置を低くできる?

テレビアンテナの壁面設置や屋根裏設置を検討する際、気になるポイントは、受信できる電波レベルが弱まりやすい傾向があることです。
しかし「受信できるテレビ電波が弱くても、ブースターを付ければ問題なく受信できるのでは」と考える方もいらっしゃるでしょう。

ブースター(増幅器)とは、アンテナが受信したテレビ信号(電波)を電気的に増幅する設備です。
主に受信できる電波が弱いエリアや、同軸ケーブルでの伝送、分配器による電波の分配などで生じる信号(電波)レベルの低下を補うために使用されます。

ただし、ブースターはアンテナが受信した時点の信号品質を根本的に改善できるものではありません。
受信した電波に最初から強いノイズや障害が含まれている場合は、それらも含めて増幅されるため、電波の品質そのものは改善されず、ブースターを追加しても安定受信につながらないことがあります。

そのため、アンテナの設置位置を変更する際は、まず十分な受信品質(電波の強さだけでなく信号品質も)を確保できる場所を探すことが優先されます。

ブースターの役割や機器の種類、設置方法について詳しくは、本コラムの関連記事「テレビアンテナの『ブースター』徹底解説・基礎知識」も参考にしてください。

壁面への固定と防水処理の重要性

デザインアンテナやユニコーンアンテナを壁面に設置する場合、その固定方法と防水処理も重要になります。
サイディングなどの外壁材では、壁内部の構造や固定金具の仕様を確認し、十分な強度を確保できる下地へ施工する必要があります。
また、固定用のビス穴などから雨水が浸入しないよう、適切な止水処理を施します。
ただし、シーリング材を多く塗布すれば安全になるわけではありません。外壁材の種類や既存の防水構造、排水経路などを考慮することが重要です。
アンテナの機種や設置位置を変えることで足場代を抑えることはできても、施工時の固定や防水が不適切であれば、後の建物トラブルにつながるおそれがあります。

既存の配線を再利用できるか確認する

アンテナを交換・移設する際には、既存の同軸ケーブルや引き込み口を再利用できる場合もあります。
これらの配線設備を再利用できれば、新たな配線工事や壁面の穴開けなどの手間(高所作業含む)を減らせる可能性があります。
一方、長年使用して劣化したケーブルや、現在の受信方式に適さない設備を無理に再利用すると、後に受信不良が発生する場合があります。
特に新しく衛星放送用のBS/CSアンテナ、4K8K対応BS/CSアンテナを追加する場合は、配線設備も衛星放送や4K8K放送に対応できる品質の機材が必要になります。

したがって、あらかじめ既存の配線設備の状態や規格を確認し、必要に応じて適切に交換することも重要となります。

強風に耐えられるアンテナ固定方法を選ぶ

壁面設置のアンテナについても、風圧への配慮は必要です。
アンテナ本体に一定の耐風性能があっても、建物への固定強度まで自動的に保証されるわけではありません。

実際のアンテナ施工では、デザインアンテナ・ユニコーンアンテナを設置する場合でも、固定金具の仕様やアンテナの突出長、外壁の下地などをきちんと確認する必要があります。
アンテナ本体の耐風性能だけでなく、設置場所を含めた設備全体の耐久性を考えることが重要なのです。


外壁塗装・屋根修理の足場をアンテナ工事にも使える?

お住まいの外壁塗装や屋根修理などで足場を設置する予定がある場合は、同時に足場を流用してテレビアンテナの点検や交換、撤去を検討することで、足場の費用を抑えられる可能性があります。

ただし、他の工事で足場が設置されるからといって、その足場をアンテナ工事業者が自由に利用できるわけではありません。
ひとつの足場を複数の工事に流用する場合には、設置する管理者や施工業者との調整や、安全性の確認が必要です。

ここでは、複数の工事・業者でひとつの足場を流用する場合の対応について詳しく解説します。

足場共用による費用削減の考え方

例えば、アンテナ工事を単独で行う場合には、アンテナ工事だけで部分足場などの手配が必要でも、同時に外壁塗装工事を行い、その足場をアンテナ工事にも利用できるなら、追加の足場費用を抑えられる可能性があります。

ただし、設置されている足場がアンテナや設置位置へと安全にアクセスできる構造になっていない場合は、利用できないこともあります。
また、足場を共用するためには、すべての工事に対応できるよう、追加の安全対策や工程変更が必要となり、別途に費用が発生する場合もあります。
そのため、足場の共用による節約額は見積もりを確認して判断することが重要です。

外壁塗装とアンテナ工事の順番

外壁塗装とアンテナ工事(古いアンテナの撤去を含む)を同時に行う場合は、既存アンテナが塗装作業の妨げになるかどうかを事前に確認します。
外壁塗装を行うためにアンテナを取り外す必要がある場合は、塗装前に撤去しておく方が適切なケースがあります。
その後、アンテナを取り外した部分に必要な補修や防水処理を行い、塗装を進めます。

また、外壁塗装に伴う新しいアンテナの設置時期は、塗膜の乾燥・硬化、固定金具の施工条件、足場の解体予定などを踏まえて決めます。
他にも、外壁塗装に使用される足場やメッシュシートが電波を遮ってしまい、地デジ・衛星放送の受信に影響する場合もあるため、足場解体後の最終的な受信確認も重要です。

これらの点については、「あさひアンテナ」の関連記事「外壁塗装とアンテナ工事は同時がお得?足場を使った交換・撤去の費用と工事の順番、テレビが映らない対処法をプロが解説」でも詳しくご紹介しています。

今回の記事では足場の必要性と工事費用の判断に重点を置いていますので、外壁塗装との具体的な工程調整については、上記の記事内容を参考にしてください。


「足場なし」を強行するアンテナ工事のリスクとは?

アンテナ工事の見積もりで足場代が高額になった場合、できれば費用を抑えたいと考えるのは、お客様にとっては自然なことです。
しかし、安全な作業の方法を確保しないまま、無理に足場を省略することは避けるべきです。

特に、屋根上でのアンテナ撤去や、外壁の高い位置での固定作業などで安全設備をないがしろにした場合は、作業員の墜落だけではなく、機材の落下による建物の破損や施工品質の低下などにつながるおそれがあります。

以下の項目では、安全性を軽視し、無理に足場設置を省略した場合に考えられる、主なリスクについて解説します。

墜落事故や部材落下の危険

安全な作業姿勢を確保できない場所でアンテナ工事を行うと、作業時に作業員がバランスを崩す危険があります。
結果、作業者の転落には至らなくても、アンテナ本体やマスト、工具などが落下すれば、建物や周辺の設備、隣家や通りすがりの人などに被害を与える可能性もあります。

足場なしでもアンテナを施工できると説明された場合は、どの位置から、どのような設備を使用して安全に作業するのかを、業者に対して確認しましょう。

防水処理や固定作業の不備

壁面へのアンテナ設置では、壁面用固定金具の適切な取付けと、壁の防水処理が重要です。
不安定な姿勢での作業によって、下地への固定やビス穴の止水処理が不十分になると、後に金具の緩みや雨水の浸入などが発生するおそれがあります。

ただし、足場ではなくはしごを使用した壁面への工事が、必ず施工不良になるというわけではありません。
重要なのは、その業者が工事の内容に適した安全な作業方法を採用しているかどうかです。

屋根材や雨樋などの損傷

アンテナ交換や撤去の際には、作業員の移動や部材の取り扱いによって、作業中に瓦やスレート、雨樋などに接触してしまう可能性があります。
特に、長年の使用により、紫外線などで劣化した屋根材では、踏み割れや破損の危険にも注意が必要です。
こうしたリスクへの対応も、業者選びで確認したいポイントです。

保険や補償が不明確な場合

万が一、業者が工事中に建物や隣家の設備などを破損した場合、どのように補償されるのかも重要です。
アンテナ工事業者を選ぶ際には、事故が起きたときの賠償責任保険への加入状況や補償範囲、工事保証の内容などを確認してください。

一方で、その業者の工事価格が安いという理由だけで、保険に未加入である、施工品質が低いなどと決めつけることも適切ではありません。
「あさひアンテナ」など多くのアンテナ工事業者は、大手メーカーから機材の一括大量仕入れや、広告費の削減、効率的な施工体制などの企業努力により施工コストを抑え、工事料金に反映させています。

業者選びにおいては、その業者の施工価格と、実際に行っている安全対策や施工内容、使用機材、補償条件、長期保証などを比較することが大切です。

足場を使わない方法にも安全な選択肢はある

最初にも少しご説明した通り、足場を使用しないアンテナ工事が、すべて危険なわけではありません。
例えば、安全な位置にあるベランダや壁面へのアンテナ設置、条件を満たす屋根裏への地デジアンテナ設置などでは、大規模な足場を必要としない場合があります。
また、現場によっては高所作業車などが適した方法になることもあります。

したがって、「足場ありなら安全」「足場なしなら危険」と単純に判断するのではなく、お住まいでアンテナ工事を安全に作業できる根拠があるかどうかを確認することが重要です。


信頼できるアンテナ工事業者を選ぶ5つのチェックポイント

アンテナ工事の足場について、料金や品質面でも納得できる業者を選ぶためには、見積もり金額だけでなく、その施工方法を選ぶ理由や、安全対策、保証内容まできちんと確認する必要があります。
特に、複数の業者から異なる提案を受けた場合は、それぞれの判断の根拠を比較することが大切です。

この項目では、足場の設置、またはその他の方向でアンテナ工事を行う場合に、信頼できるアンテナ工事業者を判断するためのポイントを解説します。

1. 足場が必要な理由を具体的に説明できるか

そのアンテナ工事業者が信頼できるかどうかを判断する際には、まず足場設置を提案された際に「なぜこの住宅では足場が必要なのか」を質問してみましょう。
業者が足場を設置する理由として、屋根の勾配、アンテナの高さ、隣家との距離、電線などの障害物、作業内容など、具体的な条件に基づいて説明できることが重要です。
単に「高所や3階建てだから足場が必須」とするのではなく、どの作業でどのような危険があるかを具体的に説明できる業者であれば、足場設置について判断の根拠を理解しやすくなります。

2. 足場以外の方法も検討しているか

足場設置にあたって、業者側が部分足場、高所作業車、設置位置の変更、屋根裏設置など、代替案を検討したかどうかも重要です。

ただし、代替案はどの方法でも対応できるわけではありません。
足場設置に比べて代替案が適さない場合には、テレビ電波の受信品質や建物の構造、安全性などを理由として、その業者が足場設置を選ぶ理由を、具体的に説明できることが大切です。

3. 見積書に作業内容と追加費用の条件が明記されているか

アンテナ工事の見積書では、前述の通り、アンテナ本体や基本設置工事だけでなく、足場代や高所作業費、既存設備の撤去・処分費などを詳しく確認しましょう。
また、工事当日に追加費用が発生する可能性があるか、その条件を事前に説明してもらうことが重要です。
必要な項目が「一式」と簡単に記載されている場合でも、詳しい内容を質問した際に具体的な説明があれば、必ずしも不適切な見積もりとは限りません。
アンテナ工事の業者選びで重要となるのは、施主が、工事の詳しい作業内容と費用の必要性を、すべて理解したうえで契約できることです。

4. 現地調査の結果を説明できるか

業者によるアンテナ工事の提案では、住宅の外観や屋根の写真、電波測定の結果などを示しながら説明してもらうと、顧客側としても判断しやすくなります。
例えば、現場で屋根の上へのアクセスが難しい理由や、壁面への設置が可能となる根拠などについて、その業者が具体的に説明できるかを確認しましょう。
写真や測定結果を提示できることよりも、その情報をもとに施工方法を詳細かつ分かりやすく説明できることが、業者の適性を判断する上で重要です。

5. 保険・保証と工事後の対応を確認できるか

最後に業者に対して確認しておきたいのは、工事中の事故に備えた補償体制と、施工後の保証です。
保証期間だけでなく、工事後の施工不良、自然災害、機器の故障など、どこまでの不具合が保証対象になるのかを確認しましょう。
また、工事後に受信不良が発生した場合の連絡先や、再調整の費用条件についても事前に確認しておくと安心です。

信頼できる業者を選ぶ決め手は、単なる料金の安さではなく、安全対策・施工品質・受信品質・費用の根拠を具体的に説明できるかどうかです。


アンテナ工事の足場に関するよくある質問

この項目では、アンテナ工事の足場についてお客様から寄せられることが多いご質問を、本田氏の経験に基づいてお答えしていきます。
記事の締めくくりとして、ここまでの内容で触れられていない疑問点を解消するための参考にしてください。

Q1. 2階建て住宅でも足場が必要になることはありますか?

はい。2階建て住宅でも、屋根の勾配が急な場合や、アンテナの位置が高い場合、周囲に安全な作業スペースがない場合などには、足場や専用の対処などが必要になる可能性があります。
住宅の階数だけで判断せず、現地の状況を確認することが重要です。

Q2. 3階建て住宅なら必ず全面足場が必要ですか?

いいえ。3階建て住宅であっても、安全な作業位置を確保できる場合や、壁面・ベランダ周辺などへアンテナを設置できる場合には、全面足場を使わずに対応できる可能性があります。
ただし、屋根上の古いアンテナを撤去する場合は、別途に安全対策が必要になることもあります。

Q3. 足場を組むとテレビが映らなくなることはありますか?

足場の金属部材やメッシュシートなどが、テレビ電波の受信に影響する場合があります。
特にBS/110度CSアンテナでは、静止衛星の方向(南西上空)が遮られると受信不良が発生する可能性が高くなります。
足場の解体後にもテレビの受信状態を確認し、必要に応じてアンテナ専門業者へ調整を依頼してください。

Q4. アンテナ工事に足場が必要と言われました。費用を安くする方法はありますか?

足場が必要な現場でも、部分足場や高所作業車の利用、アンテナの設置位置変更、屋根裏設置などを検討し、費用を抑えることができる場合もあります。
また、外壁塗装や屋根修理の予定がある場合は、前述のように足場の共用によって費用を抑えられる可能性があります。
ただし、いずれのケースも、安全性と受信品質を確保できることが前提です。

Q5. 足場を使わずにアンテナを施工できると言う業者は信用できますか?

足場を使わないアンテナ工事が適切な住宅もあるため、それだけで信頼できない業者とは判断できません。
重要となるのは、前の項目でご説明した通り、足場の有無を問わず安全に作業できる方法と、その判断の根拠をわかりやすく正確に説明してもらうことです。

Q6. 新築住宅でもアンテナ工事用の足場が必要ですか?

新築住宅の工事中には、建物の建設に使用する足場が残っている場合があります。その足場をアンテナ取りつけにも利用できれば、追加の足場設置を避けられる可能性があります。
ただし足場の流用にはやはり、建設会社や足場管理者の承諾、安全性の確認、工事日程の調整などが必要です。

Q7. 屋根裏にアンテナを設置すれば足場は不要ですか?

屋根裏で十分な地デジ電波を受信でき、点検口や作業スペースも確保できる場合は、アンテナを屋根裏に設置することで、施工がほぼ屋内作業となり、屋外での高所作業を避けられる可能性があります。
ただしアンテナ交換で、既存のテレビアンテナが屋根の上など高所にある場合には撤去が推奨され、その工事に足場などが必要になることもあります。


まとめ:アンテナ工事の足場は、安全性と費用を比較して判断しよう

アンテナ工事において、お住まいに足場の設置が必要になるかどうかは、3階建てなど住宅の階数だけでなく、屋根の勾配やアンテナの位置、作業内容、周囲の環境、法令に基づく安全対策などによって決まります。

そのため3階建て住宅でも、設置位置や工法を工夫することで全面足場を使用せずに済む場合があります。
一方、2階建て住宅であっても、急勾配の屋根や高い位置にあるアンテナの撤去などでは、安全な作業環境を確保するために足場が必要になることがあります。

また、足場の設置費用を抑えたい場合には、壁面設置や屋根裏設置、高所作業車の利用、さらには外壁塗装などとの同時施工を検討する方法があります。
ただし、どの方法を選ぶ場合も、費用の安さだけを優先するのではなく、作業員の安全、アンテナの受信品質、建物の防水・固定強度、将来のメンテナンス性などを確認することが重要です。

アンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」では、住宅の受信環境やアンテナの設置状況を踏まえた工事についてご相談いただけます。
同社では事前の電波調査、お見積もりは完全無料で、他業者との相見積もりや即日工事にも対応できます。

事前の現地調査・電波調査は精密に行い、アンテナ機種や施工法から、足場の設置についてまで、現場の条件で可能な限り、お客様のご要望に対応できる方法をご提案します。
見積もり内容についても、項目や料金を詳細に記し、お客様のご質問にもわかりやすく丁寧にご説明いたします。前述の通り、原則として見積もり外の追加料金は加算いたしません。

工事は自社スタッフによる完全自社施工で、ベテランのアンテナ職人による細かな部分まで質の高い施工を、中間マージンのない適正価格でご提供します。
さらに工事後には、業界最長クラスの10年保証もご用意しており、施工後も末永くご安心いただけます。

アンテナ工事に伴う足場の必要性や工事費用についてご不安がある場合は、まずは「あさひアンテナ」のフリーダイヤルやメールフォーム、LINEアカウントなど受付窓口まで、現場の状況と希望する工事内容をお伝えいただき、どのような施工方法が可能なのかをご確認ください。

安全な施工方法を選び、足場が必要な理由と費用の内訳を十分に理解することが、納得できるアンテナ工事につながります。


監修者:本田祐一(「あさひアンテナ」営業担当/元アンテナ工事スタッフ)

アンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」に十数年在籍するベテランスタッフ。
入社後はアンテナ工事の現場作業にも従事し、さまざまな地域で豊富な施工経験を積んできました。
現在は、それまでに培った現場経験と専門知識を活かし、営業担当として活動しています。アンテナの新規設置や交換、修理、テレビの受信トラブルなど、幅広いご相談に対応し、住宅の状態や電波環境、お客様の希望を踏まえた説明を大切にしています。
本コラムでは、施工経験に基づく専門知識や工事のポイントについて解説するとともに、記事の技術的な正確性を確認する監修を担当しています。
家庭では2児の父でもあり、ファミリー層のお客様の視点も大切にしています。

執筆者:山崎鉄(ライター/編集・構成担当)

雑誌やWebメディアなど、さまざまな媒体で執筆活動を行ってきたライター。現在はテレビアンテナ関連の記事を中心に執筆しています。
取材や資料調査に基づいて専門的な情報を整理し、一般の読者にもわかりやすい文章で伝えることを得意としています。
本コラムでは、アンテナ工事に関する専門的な情報をもとに、読者が工事方法や費用、安全性を判断するために役立つ記事として構成・執筆を担当しています。
趣味は映画鑑賞と読書。さまざまなジャンルの作品や資料から得た知識も、記事の構成や表現に活かしています。

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アンテナ本体 型番
  • デザインアンテナ

    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイト、ライトブラウン、スーパーブラック、ブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。