太陽光パネル設置でテレビアンテナは邪魔になる?影による発電への影響、移設・交換の費用と最適な設置場所をプロが解説

2026年10月29日

近年では、住宅の屋根に太陽光パネルを敷設し、太陽光発電システムによって、ご自宅の電力の多くを賄う世帯も増えています。
しかし太陽光パネル(太陽光発電設備)を住宅の屋根に設置する際、すでに屋根の上に設置されているテレビアンテナをどうするべきか、お悩みになることはないでしょうか。例えば、

「屋根の上に立てている八木式アンテナは、太陽光パネルを設置すると邪魔になる?」
「アンテナの影が太陽光パネルにかかると、太陽光による発電量が減ったり、故障の原因になったりする?」
「アンテナを屋根から外壁や屋根裏へ移せるとすれば、その工事費用はいくらかかる?」
「太陽光パネルとテレビアンテナの工事は、どちらを先に依頼すればいい?」
「太陽光パネルを傷つけずにアンテナ工事を行ってくれる業者は、どう選べばいい?」

などの疑問点をお持ちの方も多いでしょう。

太陽光パネルとテレビアンテナは、どちらも住宅の屋根や外壁などに設置される設備です。
しかし、太陽光パネルは太陽光を十分に受けられる場所に設置する必要がある一方、テレビアンテナは電波塔や静止衛星から届くテレビ電波を安定して受信できる場所に設置する必要があります。
つまり、発電に適した位置とテレビ電波の受信に適した位置は、必ずしも一致しないのです。

特に屋根上の八木式アンテナでは、アンテナ本体やマストが太陽光パネルに影を落とすことがあります。
また、施工時に太陽光パネルがアンテナ工事の作業経路をふさぐ場合や、アンテナの設置位置によっては太陽光パネルが地デジの受信環境に影響する場合も考えられます。

一方で、太陽光パネルを設置するからといって、既存のアンテナを必ず撤去・交換しなければならないわけではありません。
影のかかり方、アンテナの固定状態、電波環境、屋根の構造によっては、既存のアンテナ設備をそのまま問題なく使える場合もあります。

本記事では、テレビアンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」で現在は営業を務めており、現場での施工経験も豊富な専門スタッフ・本田祐一氏の専門的な解説をもとに、太陽光パネルとテレビアンテナを安全に両立させるための判断基準を整理します。
記事の執筆はテレビアンテナ工事に関する専門ライターが担当しており、太陽光パネルへのアンテナの影の影響、既存アンテナの移設・交換方法、屋根裏アンテナ設置の条件、各工事にかかる工事費用、アンテナと光テレビとの比較、太陽光パネルに対応できるアンテナ施工業者を選ぶポイントまでを、客観的な視点で詳しく解説します。

これからご新居・既存住宅に太陽光発電設備を導入される方はもちろん、すでに太陽光パネルが設置されている住宅でアンテナ交換や修理をご検討の方も、ぜひ本記事を参考にしてください。


太陽光パネル設置時にテレビアンテナが邪魔になる3つの理由

本田氏の説明によると、屋根の上に太陽光パネルを設置する場合、既存のアンテナが工事などの問題になる理由は、大きく分けて3つの点になります。

第一に、アンテナが太陽光パネルに影を落として発電効率に影響する可能性があること。
第二に、アンテナ本体や固定金具、配線などの劣化が、太陽光設備の管理や安全性に影響する可能性があること。
第三に、アンテナと太陽光パネルが近接することで、施工や将来の点検・修理が難しくなることです。

ただし、これらは太陽光パネルとアンテナがあるすべての住宅で必ず発生する問題ではありません。
お住まいの構造からくるアンテナやパネルの位置に加え、設置されるアンテナの種類によっても変動してくるため、現場ごとの状態を確認する必要があります。

以下では、上記でご紹介した3つの問題点について、さらに詳しく解説していきます。

1. アンテナの影によって太陽光パネルの発電量が低下する

太陽光パネルは文字通り、太陽の光を受けて発電する設備です。
そのため、屋根上に立てられたテレビアンテナやマスト、支線などが太陽光パネルに影を落とすと、影になった部分の発電量が低下することがあります。

特に太陽光発電では、パネルの一部だけに影がかかる「部分影」の影響に注意が必要です。
一般的な結晶シリコン系の太陽電池モジュールでは、多数の太陽電池セルが直列接続された回路が使われています。
このため、部分的に影がかかって特定のセルの発電電流が小さくなると、そのセルだけでなく、同じ回路に接続されたほかのセルにも影響が及び、影の面積以上に発電量が低下する場合があります。

ただし実際の影響は、パネルの構造や影の大きさ、影がかかる時間帯、バイパスダイオードの動作などによって異なります。
つまり、アンテナが少しでもパネルに影を落とせば、必ず大きな発電損失が発生する、というわけではありません。

重要なのは、アンテナがどの時間帯に、どのパネルの、どの部分へ影を落とすかを確認することです。

2. 部分的な影によるホットスポット現象とは?

太陽光パネルへの影について調べると、「ホットスポット現象」という言葉を目にすることがあります。
ホットスポットとは、太陽電池モジュール内の一部が周囲よりも高温になる現象です。
太陽電池セルに部分的な影がかかり、発電電流に大きな差が生じると、条件によっては影になったセルに逆方向の電圧がかかり、局所的な発熱が生じることがあります。
この発熱が大きく、長期間続いた場合には、セルの劣化や故障につながる可能性があります。
さらに、複数の不具合が重なるような条件では、システムが深刻な熱損傷に至るおそれもあります。

ただし、アンテナの影ができることと、ホットスポットや火災が発生することは同じではありません。
一般的な太陽電池モジュールには、影による電気的な影響を軽減するため、バイパスダイオードなどの対策が採用されています。

そのため、アンテナの影を見つけただけで「太陽光パネルが発火する」と判断するのは適切ではありません。
一方、アンテナの影によるものかはともかくとして、発電量の低下や局所的な発熱が疑われる場合には、太陽光発電設備の施工・保守業者に状態を確認してもらう必要があります。

なお、太陽光発電協会(JPEA)では、テレビアンテナなどの構造物が作る影や、落ち葉などによる部分的な遮光が太陽電池モジュールに与える影響を解説しています。
詳細は以下の外部サイトをご確認ください。

参考:太陽光発電協会「陰の影響はありますか?」

3. 鳥害・アンテナの劣化・点検作業の問題

屋根上に設置されたテレビアンテナ(特に魚の骨型の八木式アンテナ)は、鳥がとまる場所になる場合があります。
その結果、アンテナ周辺の太陽光パネルに鳥のふんが付着し、表面の一部を覆ってしまうことがあります。
鳥のふんや落ち葉などによる汚れは、その部分への日射を遮り、発電量の低下につながる可能性があります。
また酸性を帯びた鳥のフンや、異物の付着は、アンテナの金属素材に影響を与え、ステンレス素材でもその部分からサビが進行しやすくなることがあります。

また、屋根上のアンテナでは、特に異物の影響はなくとも、長期間の風雨によってマストや屋根馬、固定金具などにサビや金属疲労が発生する場合があります。
そして部材の腐食や劣化が進んで固定強度が低下すると、強風などでアンテナが傾いたり、倒れたりする危険も考えられます。
その際、アンテナが近接する太陽光パネルの上に倒れるなど、強く接触すれば、パネルや架台を破損させるおそれがあります。

さらに太陽光パネルが屋根の広い範囲を占めている住宅では、アンテナの点検や修理を行うための作業スペースが限られることもあります。
屋根上で作業する際に太陽光パネルを踏んだり、工具や部材を落としたりすると、設備を傷つける危険があります。

こうした問題を防ぐには、アンテナと太陽光パネルそれぞれの設置場所だけでなく、施工時と将来のメンテナンス時に、安全に作業できる経路を確保することが重要です。
なお、太陽光パネルの清掃頻度は、設置環境や汚れの状況、メーカーの保守方針によって異なります。
そのため、太陽光パネルを設置したすべての住宅で、毎年の屋根上清掃が必要というわけではありません。


太陽光パネル設置時のアンテナは移設・交換・撤去のどれがいい?

本田氏の解説によると、お住まいに太陽光パネルを導入する際、既存のテレビアンテナをどうするかについては、主に次の4つの方法が考えられるといいます。

対応方法 適している状況 主な確認事項
既存アンテナをそのまま使用 パネルへの影響が小さく、受信状態・固定状態も良好 発電への影、施工スペース、安全性
既存アンテナを移設 アンテナ本体は使用可能だが、設置位置が問題になる 移設先の受信品質、配線、固定強度
新しいアンテナへ交換 本体・固定金具に劣化がある、設置方法を変更したい 機種選び、電波測定、撤去・処分費
アンテナを撤去し、別の視聴方式へ変更 屋外設置が難しい、光テレビなどを利用したい 月額料金、視聴可能な放送、契約条件

※上記は屋根の上への太陽光パネル敷設に伴うテレビアンテナの主な対処法です。

上記のうち、お住まいでどの方法が適しているかは、ただアンテナの使用年数だけで決まるものではありません。
本田氏の技術的な解説として重視したいポイントは、現在のアンテナの状態、移設先での受信品質、太陽光パネルへの影響、将来のメンテナンス性を総合的に比較するという考え方です。

以下では、上記したそれぞれの方法について、その詳細と注意点を解説していきます。

既存アンテナがまだ使える場合は移設を検討する

お住まいのアンテナが設置からあまり年数が経っておらず、アンテナ本体や固定金具、配線などが良好な状態であれば、太陽光パネルを敷設する際、既存アンテナを再利用して移設する方法が適しています。

例えば、屋根の上に立てていた八木式アンテナを、住宅の破風板や壁面上部へと移すケースです。
ただし、移設する際には新しい固定金具や配線の延長、方向調整などが必要になることがあります。

また、アンテナ本体が正常でも、移設先で十分な電波を受信できるとは限りません。
同じお住まいでも、四方が開けた屋根の上のアンテナでは安定していた受信状態が、建物の壁面に移設すると、電波を遮る近隣住宅や樹木の影響を受けて受信状況が悪化する可能性もあります。
そのためアンテナ移設を選ぶ場合は、プロが行う事前の電波測定によって、受信が安定する新しい設置位置を決めることが重要です。

古いアンテナの場合は交換費用との比較が重要

設置から長年、使用してきたアンテナでは、アンテナ本体だけでなく、マストや屋根馬、支線、ケーブルなど各部にも経年劣化が進んでいることがあります。
その場合、既存アンテナを取り外して別の場所へ再設置する費用と、新しいアンテナへ交換する費用の差が小さくなることも考えられます。

例えば、古い八木式アンテナを外壁へ移すために固定金具や配線を新調するのであれば、元から外壁設置に適しており、見栄えや耐久性に優れるデザインアンテナなどへの交換を検討する価値があります。

ただし、アンテナ設置から10年が経過したという理由だけで、直ちにアンテナ交換が必要になるわけではありません。
アンテナの使用年数(寿命)はあくまで判断材料のひとつであり、腐食の程度、受信状態、設置環境など実際のアンテナ状況をあわせて判断しましょう。

屋根から壁面へアンテナを移設する工事については、関連記事「テレビアンテナを屋根から壁面へ移設できる?工事費用と注意点」でも詳しくご紹介しています。

太陽光パネル導入に合わせて地デジアンテナを変更する

現在では屋根上に設置する八木式アンテナ以外にも、地上デジタル放送を受信するアンテナ(地デジアンテナ)には複数の種類があります。
地デジアンテナや設置方法の主な選択肢を比較すると、次の一覧のようになります。

アンテナの種類 主な設置方法 太陽光パネルとの関係
八木式アンテナ 屋根上、壁面上部など 高い位置に設置されるため受信が安定しやすいが、設置場所によってパネルへの影や作業動線への配慮が必要。
デザインアンテナ 外壁、条件により屋根裏など 屋根上のスペースを使わず、パネルに影響を与えずに済む場合がある。
ユニコーンアンテナ 破風板、壁面上部など 屋根上のパネルから離して高い位置に設置できる場合がある。
アンテナ屋根裏設置 屋根裏・天井裏 屋外に露出しないが、建材やパネルによる受信への影響を確認する必要がある。

※上記は現在の主な地デジアンテナ機種・設置工法と太陽光パネルとの関係です。

太陽光パネルと最適なアンテナ設置を両立させる上で、どれかひとつの機種がすべての住宅に適しているわけではありません。
例えば、デザインアンテナは壁面に設置しやすい反面、設置位置が低くなることで周囲の障害物の影響を受ける場合があります。
ユニコーンアンテナは、屋根の上や破風板などの高所に設置することで、受信が安定しやすくなるモデルですが、やはり設置位置や周辺の障害物などによっても受信品質が変わるため、現地の電波測定をもとに適切な設置場所を判断する必要があります。

それぞれのアンテナ機種の特性と、お住まいにおける実際の電波環境を踏まえた適切な選定が必要です。


太陽光パネルがある住宅でもアンテナを屋根裏に設置できる?

太陽光パネルを設置する住宅では、屋根の上にアンテナを設置しなくてもすむ方法として、地デジアンテナの屋根裏(または天井裏)空間への設置をご検討になることもあります。
屋根裏などへのアンテナ設置では、家の見た目にまったく影響がなく、壁面にアンテナ固定用の穴を開けずに済む場合があること。アンテナ本体が屋外の風雨に直接さらされなくなり、経年劣化を大きく軽減できること。そして屋根上の太陽光パネルに影を落とさないことなどのメリットがあります。

ただし、屋根の上に太陽光パネルがある、またはこれから敷設する住宅では、屋根裏アンテナ設置にあたって、通常の住宅以上に受信環境の確認が重要になります。
以下の項目では、太陽光パネルと屋根裏アンテナ設置の関係について、本田氏の知見を基に詳しく解説していきます。

屋根裏設置で確認すべき4つの条件

屋根裏への地デジアンテナ設置を計画する場合は、太陽光パネルとの干渉も含めて、次の4点を確認する必要があります。

確認項目 判断基準
屋根裏の受信状態 設置予定の位置で十分な電波レベル・信号品質を確保できる。
屋根材・断熱材などの構成 金属屋根や金属箔付き断熱材、その他素材による電波の減衰を確認する。
設置スペースと点検口 アンテナ本体と作業者が安全に出入り・作業できる空間・出入口を確保できる。
太陽光パネルとの位置関係 太陽光パネルや架台などによる電波への影響(遮断)を測定する。

※上記は地デジアンテナの屋根裏設置を行う現場で必要となる主な条件です。

アンテナ屋根裏設置で特に重要となるポイントは、屋根裏空間に十分な地デジ電波が届いていることです。
地デジ電波は、一般的な戸建て住宅の屋根材や壁材などであれば通過できますが、その際に電波レベルがやや弱まります。
そのため、屋根裏アンテナ設置が可能になるのは、弱まった電波でも十分なレベルを確保できるよう、屋外の時点で十分な受信レベルと品質を確保できる住宅・エリアに限られます。
また電波が強いエリアでも、金属屋根や金属箔付きの断熱材、また電波を吸収しやすい断熱材などが使われている住宅では、電波が大きく減衰するため、屋根裏アンテナ設置ができない場合もあります。

さらに、屋根上に設置された太陽光パネルや架台がテレビ電波を反射することで、屋根裏空間へと届く電波レベルに大きく影響する場合も考えられます。
したがって、屋根裏アンテナ設置に対する太陽光パネルの影響については、太陽の光によってできる影と、地デジ電波の遮蔽・反射とを区別して考える必要があります。

太陽光パネルや金属製の架台が設置されている屋根では、地デジ電波の遮蔽・反射などによって、屋根裏の受信環境が変化する可能性があります。特にパネルが屋根の広範囲を覆っている場合は、屋根裏の一部で受信レベルや信号品質が低下することも考えられます。

ただし、太陽光パネルがあるからといって、屋根裏へのアンテナ設置が必ず不可能になるわけではありません。
アンテナ専門業者が屋根裏の複数箇所で電波レベルと信号品質を測定し、必要な放送を安定して受信できる位置を確認することが重要です。

特に屋根に太陽光パネルが敷設された住宅では、屋根の上にパネルがある位置を把握し、その影響を避けて電波が届きやすい位置を探す必要があります。

1階と2階の間の天井裏にも設置できる?

2階建て住宅などでは、屋根の直下だけでなく、1階と2階の間にある天井裏空間などにアンテナを設置できる場合もあります。
ただし、屋根裏より低い位置になるため、周辺の建物や建材の影響を受ける可能性があります。
天井裏設置の場合は、屋根よりも側面の壁を通り抜けて届く地デジ電波をキャッチすることになりますが、その位置であれば太陽光パネルが電波に及ぼす影響を必ず回避できるわけでもありません。

したがって、1階と2階の間などの天井裏設置についても、まずは十分な設置スペースと作業経路を確保できること、さらに壁面の部材が電波を通しやすく、電波測定で安定した受信を確認できることが条件になります。

屋根裏・天井裏設置そのもののメリットや適用条件については、本コラムの関連記事「屋根裏や天井裏にテレビアンテナは設置できる?」でも詳しく説明しています。

なお、これら屋根裏・天井裏へのアンテナ設置は、基本的に地デジアンテナが対象になります。また使用されるアンテナ機種は、平面型で電波をキャッチする面が広く、屋根裏・天井裏でもスペースを確保しやすいデザインアンテナが中心になります。

BS/110度CS放送(衛星放送)を受信するパラボラアンテナについては、基本的に静止衛星の方向(東経110度の位置にあたる南西の上空)が開けた屋外への設置が必要になります。
衛星放送の電波はわずかな障害物にも遮られやすく、窓ガラス越しでもガラスの仕様によっては透過が難しくなるため、住宅の内部にほとんど届くことができません。そのためBS/CSアンテナを屋内に設置することは、基本的にできないといっていいでしょう。


太陽光パネルとアンテナを両立させる設置場所・施工方法のポイント

ここまででもご紹介した通り、太陽光パネルとテレビアンテナの設置位置を決める際には、太陽光の当たり方だけでなく、テレビ電波が届く方向や屋根の形状、アンテナの耐風性や配線、安全な作業方法などを総合的に確認する必要があります。

以下ではそれら施工の各ポイントについて、個別に詳しく解説していきます。

アンテナを北側へ移せば影を防げる?

日本国内では、発電効率が良くなる南向きの屋根面に太陽光パネルが設置されるケースが多くなります。
そのため、テレビアンテナは屋根の北側や北向きの壁面へ移設することで、太陽光パネルへ影を落とすなどの影響をできるだけ小さくできます。

ただし、アンテナを北側の位置に移すだけで、パネルに落ちる影を完全になくせるとは限りません。
太陽の位置は季節や時間帯によって変わり、アンテナの影が伸びる方向や長さも変わります。
また屋根の勾配やアンテナの高さ、パネルとの距離によっては、北側のアンテナが南側のパネルへ影を落とすことも十分に考えられます。

さらに、アンテナを移設した位置が、周辺の建物などに電波を遮られるなどの要因で十分なテレビ電波を受信できなければ、パネルによる発電への影響が小さくなっても、テレビの視聴に支障が生じます。
そのため、アンテナの移設場所を決める際は、太陽光パネル施工業者によるアンテナの影の確認と、アンテナ専門業者による電波測定の両方を行うことが望ましくなります。

サイドベースによる壁面・破風板への設置

屋根の上のスペースを太陽光パネルに使用したい場合、アンテナをサイドベースなどの金具で外壁や破風板へ固定する方法があります。
サイドベースとは、壁面などにビスで取り付ける固定部分があり、固定金具に支持されたマストの先端にアンテナを固定する器具です。

この器具を使う方法では、屋根の上にアンテナ用の屋根馬を設置せずに済む場合があります。
ただし、サイドベースの先端にあるアンテナも屋根の上に突き出すケースが多いため、取り付ける位置によっては、アンテナ本体やマストの影が太陽光パネルに届く可能性があります。

また、外壁や破風板の材質・強度によっては、サイドベースを希望する位置に固定できない場合もあります。
サイドベースを使った安全なアンテナ設置のためには、適切な下地への固定、金具の耐荷重、風圧への対応、防水処理などの確認が必要です。

太陽光パネルを傷つけず、受信品質を確保できる位置にアンテナを設置することが、施工方法を選ぶ際の基本です。

アンテナの形状を変えれば影の影響は小さくなる?

設置するアンテナをデザインアンテナやユニコーンアンテナなどへ変更することで、屋根の上にアンテナ本体を設置せずに済む、または破風板への設置でパネルへの影響を抑えることができます。

ただし、アンテナの形状が小さくなれば、必ず発電への影響が小さくなるとは限りません。
アンテナの太陽光パネルへの影響は、アンテナの外形だけでなく、設置の高さや位置、日射の方向、影がかかる時間帯などによっても変わります。
また、アンテナが太陽光パネルに影を落としにくい位置を選んでも、そこがテレビ電波の受信に適しているとも限りません。

そのためアンテナ機種のデザインだけで判断せず、アンテナ設置予定の位置での受信測定と、太陽光パネル側に影が落ちる可能性の確認をあわせて行うことが重要です。

アンテナ配線はパネルや架台と干渉させない

屋根の上に太陽光パネルがある住宅では、アンテナの同軸ケーブルの配線経路にも注意が必要です。
アンテナケーブルを太陽光パネルの上に直接載せたり、パネルの端で強く折り曲げたりするような施工は避けるべきです。

アンテナケーブルを一点で強く折り曲げると内部断線や劣化の原因になるほか、パネルや架台に密着させることで熱によるダメージを受ける可能性が考えられます。
また、パネルの架台や太陽光発電設備の配線に干渉しないよう、ケーブルの固定位置や取り回しを検討する必要があります。

そのためアンテナの屋外配線では、耐候性のある太めで高品質の同軸ケーブルを用い、適切な支持・固定、防水処理などを行うことが重要です。

また太陽光発電設備にあるパワーコンディショナなどの電気機器からは、ノイズ(電磁波)が発生して、ケーブルを伝わる電波(映像信号)を乱すなどの悪影響を与えることがあります。
これらの点についても、テレビの画面が乱れるなど受信に影響が疑われる場合には、アンテナ配線のシールド性能や配線経路、機器の接地状態などを確認します。

ただし、ご自宅に太陽光発電の設備があれば、必ずテレビ電波へ干渉するわけではありません。
アンテナ工事のプロが適切な機材や配線方法を選び、太陽光発電設備の影響を避ける施工を行えば、問題を抑えられる場合があります。

実際にお住まいのテレビで受信障害(テレビ画面の乱れや映らないなど)が発生している場合は、電波測定やテレビ周辺のチェックによって原因を切り分けることが必要です。

お住まいでテレビが正常に映らない場合の具体的な対処法については、関連記事「テレビが映らない!アンテナで電波を受信できない原因と「E202」の対処法とは? 自分でもできる対策完全ガイド」に詳しく解説しています。

アンテナの固定強度と屋根・外壁の防水を確認する

太陽光パネルに近接する場所へアンテナを設置する場合も、アンテナの固定強度は通常の工事と同じく重要です。
マストや固定金具、支線などについて、アンテナの種類や設置条件に適した施工を行う必要があります。

ただし、「太陽光パネルがあるから通常より大きく丈夫な金具を使えばよい」という単純な問題ではありません。
建物の構造、風圧、使用する金具の仕様などに基づき、適切な固定方法を選ぶことが大切です。
また、壁面などにビス穴を開ける場合は、ビス穴から雨水などの浸入が起こらないよう、防水処理も重要になります。

金具の材質についても、設置地域の環境に応じて耐食性や異種金属接触による腐食などを確認しなくてはなりません。
例えば、ステンレスと溶融亜鉛めっき鋼材は異なる材料・表面処理であるため、両者の金具を混同せず、実際の金具仕様に基づいて選定する必要があります。


太陽光パネル設置とアンテナ工事はどちらが先?理想的な施工順序

太陽光パネルの設置に合わせてアンテナを移設・交換する場合は、それぞれの工事の順番(手順)も重要です。
施工の流れで特に避けたいのは、太陽光パネルの設置が完了してから、既存アンテナがパネルに影を落とすことや、アンテナ工事の作業スペースが確保できないことに気づくというケースです。

また、太陽光パネルを設置した後で屋根上アンテナを取り外す場合、作業方法によってはパネルや架台に接触するリスクが生じます。
こうした問題を防ぐため、できるだけ太陽光発電設備の設計段階から、アンテナの位置と工事方法を決めておきましょう。

以下では、太陽光パネルの設置とアンテナ工事を同時に進める場合の、適切なスケジュールについて解説します。

おすすめの工事スケジュール

以下は、太陽光パネル・テレビアンテナの施工を同時に進める場合に適した工事スケジュールの一例です。

工事の段階 施主・業者が確認すること
1. 太陽光パネルの設計・見積もり前 既存アンテナの設置場所、影、配線経路を確認。
2. 太陽光・アンテナ両業者の現地調査 アンテナの日影と電波受信を確認し、移設・交換の必要性を判断。
3. 工事内容と責任分担の決定 アンテナ工事日、足場共用、安全対策、費用を調整。
4. 必要に応じて旧アンテナを撤去・移設 太陽光パネルの施工を妨げるアンテナ設備を処理。
5. 太陽光パネルの設置 アンテナ配線や固定金具と太陽光パネルの干渉を確認。
6. アンテナの設置・最終調整 テレビ電波測定や固定状態、ケーブル配線・受信状況を確認。
7. 両工事の完了確認 パネルの損傷有無、テレビの受信状態、保証条件を確認。

※上記は工程を検討するための基本例です。実際の作業順序は、アンテナの設置位置や太陽光パネルの工事内容によって異なります。旧アンテナは太陽光パネル設置前に撤去するのが基本?屋根の上にある既存のアンテナが太陽光パネルの施工範囲と重なる場合は、パネル設置前にアンテナを撤去・移設しておく方が作業しやすいケースもあります。
特に、屋根馬やマスト、支線などを取り外す必要がある場合は、パネル設置前の方が安全な作業経路を確保しやすいことがあります。ただし、先にアンテナを撤去してしまうと、一時的にテレビが視聴できなくなる場合もあります。
新しいアンテナを設置する時期や、テレビを視聴できない期間についても事前に確認しておき、対策などをとる必要があります。新しいアンテナの設置時期は現場条件で決めるアンテナを家の外壁や破風板に設置する場合は、太陽光パネルの設置前にアンテナ工事を完了できることもあります。
一方、パネルや架台の最終的な位置を確認してからアンテナを設置した方が、受信感度や配線などの兼ね合いで適切なケースもあります。そのため同時施工にあたって、一律に「アンテナ工事が必ず先」「太陽光パネルが必ず先」と決めるのではなく、双方の業者が事前に話し合い、施工範囲を確認して工程を調整することが重要です。特に作業の足場を共用する場合は、足場設置日と解体予定日についても確認してください。他の工事業者とアンテナ工事の足場共用については、外壁塗装の場合の解説になりますが、関連記事「外壁塗装とアンテナ工事は同時がお得?足場を使った交換・撤去の費用と工事の順番、テレビが映らない対処法をプロが解説」が参考になります。施主が太陽光パネル業者へ最初に伝えたい一言太陽光パネルの設置を専門業者へとご依頼になる際は、アンテナ工事に関して、次のようにご相談になると工程調整を進めやすくなります。

「屋根の上にテレビアンテナがあります。太陽光パネルの設置に伴って、アンテナの影や工事中の干渉が問題にならないか確認してください。必要ならアンテナ専門業者に移設・交換を依頼したいので、パネルの配置図と工事日程を共有し、足場の利用や安全管理についても調整をお願いします」

特に重要となるのは、アンテナの存在を太陽光パネルの施工後ではなく、設計・見積もり段階で太陽光パネルの業者に伝えることです。


太陽光パネルに伴うアンテナ移設・交換の費用相場は?太陽光パネル設置に伴うアンテナ工事で発生する費用は、既存アンテナを再利用するか、新しいアンテナへ交換するかによって大きく変わります。
また、屋根の上のアンテナを撤去する場合は、撤去・処分費や高所作業費などが加算されることもあります。以下は、太陽光パネル設置との同時施工で行われることが多い、各種アンテナ工事ごとの参考価格帯です。工事内容費用の参考目安主な注意点アンテナの方向・位置調整5,000〜15,000円程度高所作業・固定金具の交換は別途の場合あり。既存地デジアンテナの移設20,000〜40,000円程度新しい固定金具、配線延長、撤去費の扱い。八木式アンテナへの交換25,000〜50,000円程度機器代、既設アンテナ撤去費を確認。デザインアンテナへの交換30,000〜60,000円程度壁面固定金具・防水処理を確認。ユニコーンアンテナへの交換35,000〜70,000円程度設置場所、固定方法、高所作業費。ブースター追加・交換10,000〜30,000円程度機器の種類、配線、既設設備の再利用。不要アンテナの撤去・処分8,000〜25,000円程度設置場所や撤去対象により変動。※上記はアンテナ工事業者が公開している各種工事の費用例などを参考にした概算であり、全国的な統計上の平均価格や、「あさひアンテナ」の確定料金ではありません。工事内容、アンテナの機種、部材、税金、高所作業費などの扱いは、依頼する業者によって異なります。同じアンテナ移設でも、既設アンテナをそのまま取り外して近くへ移す場合と、屋根上から離れた壁面まで配線を引き直す場合では、作業内容が大きく異なります。
また、太陽光パネルを避けるために特殊な作業方法や足場が必要になる場合は、通常より費用が高くなることもあります。アンテナ工事の費用を左右する主な5つの項目各業者によるアンテナ工事の見積もりを比較する際は、基本工事料金だけでなく、次の項目もきちんと確認してください。

  • アンテナ本体と固定部材の料金:既存アンテナの再利用、新品交換、金具の交換など。
  • 既存アンテナの撤去・処分費:マスト、屋根馬、支線なども撤去するか。
  • 配線・周辺設備の交換費:同軸ケーブルの延長、ブースター交換、防水処理など。
  • 高所・特殊作業費:屋根の勾配、作業経路、太陽光パネルとの距離など。
  • 足場・再訪問・調整費:太陽光パネル敷設の業者による足場を共用できるか、工事後の受信確認を含むか。

※上記はアンテナ工事を太陽光パネルの敷設と同時に行う、またはすでに太陽光パネルが敷設されている住宅で行う場合の主な注意点です。特に太陽光パネルがある住宅では、アンテナ工事業者が屋根の上でパネルを踏まずに施工できるか、安全な作業経路を確保できるかの条件によっても費用が変動します。太陽光パネル設置時の足場を共用すると安くなる?太陽光パネルの設置工事で作業用の足場を設ける場合、その足場をアンテナ工事にも利用できれば、高所作業に関する費用を削減できる可能性があります。
例えば、アンテナ工事を単独で行う場合に追加の高所作業費が15,000円必要となる住宅で、太陽光パネル用に設置された足場を安全に共用でき、追加費用も発生しない場合には、アンテナ業者の高所作業費、15,000円分を抑えられる計算になります。ただし、太陽光パネルの工事では、必ずしもアンテナ工事に適した足場が設置されるとは限りません。
また、他社が設置した足場をアンテナ業者が自由に使用できるわけでもありません。足場の共用を前提に節約額を見込むのではなく、足場を管理する太陽光パネルなどの業者とアンテナ工事業者の双方へ、事前に利用の可否と足場の形状、費用の条件などを確認しておくことが重要です。


太陽光パネルがある住宅ではアンテナと光テレビのどちらがお得?費用と選び方を比較太陽光パネルの設置によって屋根の上へのアンテナの移設が難しくなる場合は、光回線テレビやケーブルテレビ(CATV)への切り替えも選択肢になります。
ただし、太陽光パネルがあるからといって、必ずアンテナを撤去して別のテレビ視聴方法へ変更する必要はありません。アンテナを安全に設置でき、安定した受信品質を確保できるなら、月額のテレビ配信サービス料が不要なアンテナ視聴は、長期的に経済的な選択肢となります。一方、太陽光パネルの配置や屋根の構造によってアンテナ工事が難しく、特殊な高所作業や大幅な配線変更などで費用が高額になる場合は、光テレビ・ケーブルテレビとの比較も重要といえます。アンテナ・光テレビ・ケーブルテレビの費用比較以下は、それぞれの視聴方法について、10年間の費用を一定の条件で比較した参考例です。視聴方法初期費用10年間の費用例テレビアンテナ40,000円と仮定40,000円+保守費用ドコモ光テレビオプション別途118,800円+初期費用・光回線料金J:COM TV シン・スタンダード別途594,000円+初期費用など※ドコモ光テレビオプションは月額990円、J:COM TVの例は月額4,950円で120か月利用した単純計算です。料金は2026年10月時点の参考情報で、契約プランや割引、利用条件によって異なります。各サービスはチャンネル構成も異なるため、同一条件での料金比較ではありません。NHK受信料や有料放送の契約料金などは、必要に応じて別途発生します。例えば、アンテナ工事の初期費用が40,000円の場合、月額990円のテレビサービス料だけを比較すると、約41か月(3年5か月)で累計額がアンテナ工事費を上回ります。
ただし、アンテナ設備も経年劣化による修理・交換が必要になる場合があるため、実際の総費用は使用環境によっても異なります。太陽光パネル設置住宅で重視したい判断基準アンテナと光テレビのどちらが適しているかは、単純な月額料金の比較だけでは判断できません。
特に屋根の上に太陽光パネルがある住宅では、以下の点を確認することが重要です。

  • アンテナを安全に設置できるか:パネルや架台に干渉せず、安定した受信環境を確保できるか。
    移設・交換にいくらかかるか:既設アンテナの撤去費、配線延長費、特殊な高所作業費などを含めた総額。
    将来の点検・修理が可能か:パネルを傷つけず、アンテナ設備へと安全にアクセスできるか。
    どの放送を視聴したいか:地デジ・BS/CSや専門チャンネルなど、希望する視聴内容。

特に、太陽光パネル設置前の段階でアンテナの移設先を確保できる住宅では、アンテナ視聴を継続することによって、長期的なテレビ視聴費用を抑えられる可能性があります。
一方、アンテナの安全な設置場所や作業経路を確保できない住宅では、光テレビやケーブルテレビを利用する方が適している場合もあります。アンテナ、光テレビ、ケーブルテレビの一般的な初期費用・月額料金・視聴可能チャンネルなどについては、関連記事「光テレビとアンテナはどっちがいい?新築戸建てのテレビ視聴方法を費用・チャンネル数・CATVで比較」で詳しく解説しています。


太陽光パネルがある住宅に対応できるアンテナ工事業者の選び方太陽光パネルが設置されている、またはこれから敷設する住宅では、テレビアンテナ工事業者に求められる確認事項が増えます。
通常のアンテナ工事と同じく事前の電波測定や固定金具の選定が必要なことに加え、太陽光パネルや架台、配線、防水処理、保証条件などへの配慮が必要になるためです。そのため、特に太陽光パネルがある、これから設置する家でアンテナ工事業者を選ぶ際には、料金の安さだけでなく、太陽光設備を傷つけずに安全な工事を行うための説明が具体的であるかを確認してください。以下の項目では、この条件でアンテナ工事業者を選ぶ場合の主なポイントを解説していきます。ホームページでは施工事例のどこを見る?アンテナ工事業者の公式サイトにある施工事例を確認する際には、完成後の写真だけで判断しないことが重要です。
特に太陽光パネルのある住宅では、次のような情報が掲載されていると、施工内容を理解しやすくなります。

  • 太陽光パネルとアンテナの設置位置がわかる写真
  • なぜその場所を選んだのかという理由
  • 屋根上設置・壁面設置・屋根裏設置など、工法の選定理由
  • 受信電波の測定結果や確認方法
  • パネルや架台との干渉を避けるための対応
  • アンテナの固定方法や配線経路
  • 工事後の受信確認と保証内容

施工事例が豊富であっても、太陽光設備がある住宅への対応を実際に示しているとは限りません。
気になる場合は、同様の条件での施工実績について、業者へのお問い合わせ時に具体的に確認しましょう。専門業者への問い合わせで確認したい8つのポイント以下は、太陽光パネルが関連するアンテナ工事について、アンテナ工事業者へお問い合わせになる際に確認すべきポイントの例です。確認項目業者へ質問したいこと太陽光住宅の施工経験太陽光パネル設置住宅でのアンテナ移設・交換実績はありますか?受信状態の確認新しい設置場所で地デジを安定して受信できる根拠は何ですか?安全な作業方法パネルや架台を踏まずに施工できますか?配線と設備の干渉太陽光設備の配線・架台とアンテナ配線が干渉しませんか?破損時の補償工事中にパネルを破損した場合の補償や保険はどうなっていますか?固定・防水方法どこに金具を取り付け、どのように防水処理しますか?料金と追加費用撤去・処分費、高所作業費、配線延長費は総額に含まれますか?保証とアフター対応工事後の受信不良への対応範囲と保証期間はどうなっていますか?※上記はお住まいの太陽光パネルについて、アンテナ工事業者に問い合わせるべき内容の具体例です。これらの質問に対して、その業者から現場条件を踏まえた具体的な説明があるかを確認しましょう。
「太陽光パネルがあっても絶対に問題ない」「必ず屋根裏に設置できる」など、現地調査を行わずに断定する業者については、無責任な回答で契約を取ろうとする悪質な業者である危険性もあります。
そのため、業者側がそう説明する根拠や調査の十分性を慎重に確認する必要があります。太陽光パネルのメーカー保証に注意する専門業者が設置する太陽光パネルには、製品保証や出力保証などが設定されていることがあります。
しかし、アンテナ工事によってパネルや架台、配線などを損傷した場合に、メーカー保証で修理・交換できるかどうかは別問題です。一般に、太陽光パネル製品自体の不具合を対象とする保証と、第三者の施工によって生じた損傷の責任は区別して考える必要があります。
そのためアンテナ工事に先立って、太陽光設備の施工会社やメーカーの保証条件を確認し、必要に応じてアンテナ工事業者との間で作業条件を調整しましょう。
特に、太陽光パネルの架台や電気配線に手を加える必要がある場合は、作業範囲と責任分担を明確にすることが重要です。資格・保険・工事保証を確認するテレビアンテナの設置だけでなく、太陽光発電設備の電気配線や関連機器に変更を加える場合には、作業内容に応じて必要な資格や施工条件が異なります。
アンテナ業者が独断で太陽光設備の配線まで自由に変更できるわけではありません。
そのため、太陽光設備に関わる作業が必要になる場合は、適切な資格を持つ施工業者や、太陽光設備の設置業者との連携が必要です。またアンテナ工事業者が、施工時のミスでお住まいや設備(太陽光パネル含む)に損害を与えた場合に備える賠償責任保険への加入状況、工事後の保証内容などについても確認しましょう。
業者側の保証については、単に「10年保証」といった期間だけを比較するのではなく、アンテナ本体、固定金具、受信不良、施工不良など、どの範囲が対象になるのかを確認することが大切です。


太陽光パネルとテレビアンテナの工事に関するよくある質問ここでは、太陽光パネルとアンテナ工事の関わりについて、お客様から寄せられることが多いご質問を取り上げます。
そして「あさひアンテナ」の専門スタッフ・本田祐一氏による技術的な解説を踏まえ、それぞれの疑問にわかりやすくお答えします。Q1. 太陽光パネルを設置すると、屋根上のテレビアンテナは必ず撤去する必要がありますか?いいえ。太陽光パネルへの影響が小さく、アンテナの受信状態や固定状態にも問題がなく、施工や保守の妨げにならない場合は、既存アンテナをそのまま使用できることがあります。
ただし、太陽光パネルの設計段階で、アンテナの影や作業に必要な屋根上のスペースなどを確認することが重要です。Q2. アンテナの影がかかると太陽光パネルは発火しますか?アンテナの影ができたからといって、必ず太陽光パネルが発火するわけではありません。
部分影によって発電量が低下する場合や、条件によってホットスポットが発生する場合はありますが、影の影響は太陽電池モジュールの構造や保護機能、遮光の程度などによって異なります。
アンテナの影による発電量の低下やパネルの異常発熱が疑われる場合は、太陽光設備の専門業者へ相談してください。Q3. 太陽光パネルがある家でも地デジアンテナを屋根裏に設置できますか?例えば、太陽光パネルが敷設されない北側の屋根の下や、パネルの影響を受けにくい屋根の端付近などであれば、屋根裏アンテナ設置を問題なく施工できる場合があります。
ただし、太陽光パネルや屋根材、断熱材などによって地デジ電波が減衰する可能性があるため、屋根裏の設置予定位置で十分な受信品質を確認する必要があります。
太陽光パネルのあるなしを問わず、屋根裏アンテナ設置は、すべての住宅で実現できるわけではありません。Q4. アンテナを屋根の北側へ移せば、太陽光パネルへの影響はなくなりますか?北側へのアンテナ移設によって、パネルにかかる影の影響を抑えられる場合はあります。
ただし、太陽の位置や屋根の形状などによっても影のかかり方は変わります。また、アンテナの新しい設置位置で十分な電波を受信できるかどうかを事前に確認することも重要です。Q5. 太陽光パネルを設置した後でもアンテナは交換できますか?アンテナやパネルの位置など現場の状況によっては、交換できる場合があります。
ただし、太陽光パネルの位置によっては、屋根の上でアンテナ本体や固定金具へと安全に近づくことが難しくなる場合があります。
工事の際には、パネルを踏まない作業方法や必要な足場、既存設備との干渉などを確認してください。
太陽光パネルの設置後にアンテナの交換などを行うことを想定して、交換や撤去が行いやすい機種・位置を選んでおくのも対策のひとつです。Q6. 太陽光パネルの足場をアンテナ工事にも使えますか?使用できるケースもありますが、実際には足場の構造や管理上の条件などによって異なります。
アンテナ工事業者が足場を利用できるか、塗装・太陽光施工業者と事前に調整することが重要です。
詳しくは前の項目で挙げた関連コラムの内容をご確認ください。Q7. 太陽光パネル設置に合わせてアンテナを交換すると費用は安くなりますか?足場の共用や工事日程の調整により、高所作業に関する費用を抑えられる場合があります。
ただし、すべての住宅でアンテナ工事費用が安くなるわけではありません。具体的には既設アンテナの撤去費、交換部材、配線延長などを含めた見積もりで比較することをおすすめします。


まとめ:太陽光パネルとテレビアンテナは、影・受信環境・施工条件を確認して両立させよう住宅への太陽光パネル設置を検討する際、既存のテレビアンテナがあるからといって、必ずアンテナの撤去や交換を行う必要はありません。
ただし、アンテナ本体やマストが太陽光パネルへ影を落とす場合や、アンテナ設備の劣化が進んでいる場合、設置工事や将来の点検の妨げになる場合などには、パネルの敷設に合わせてアンテナの移設・交換を検討する価値があります。特に重要となるのは、太陽光パネルの発電環境だけでなく、テレビアンテナの移設・交換後の受信環境も確保することです。
屋根の北側や外壁へのアンテナ移設、デザインアンテナやユニコーンアンテナへの交換、屋根裏設置などには、それぞれメリット・デメリットと設置できる条件があります。また、太陽光パネルがすでに設置されている住宅では、工事の際にパネルや架台、電気配線などを傷つけないための安全対策が必要です。
そのため、太陽光パネルとアンテナの工事は、両方の業者が設置位置・工程・費用・責任分担を事前に確認したうえで進めることが重要です。この記事にもご協力いただいたテレビアンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」では、住宅の電波環境や既存設備の状態を確認した上で、アンテナの移設・交換・撤去などのご相談に対応しています。
「あさひアンテナ」では、事前の電波調査や見積もりは完全無料で、他業者との相見積もり・即日工事にもご対応しています。
施工は熟練の自社スタッフによる完全自社施工で、高品質な施工を適正価格でご提供している上、施工後には業界最長クラスである「10年保証」により、末永いご安心もお約束します。これからご自宅に太陽光パネルを設置する予定の方や、すでに太陽光パネルがある住宅でアンテナの状態が気になっている方は、まずは同社のフリーダイヤル、メールフォーム、LINEアカウントなどの受付窓口へ、太陽光設備の設置状況と希望する工事内容をご相談ください。発電量への影響、安全な施工、安定したテレビ視聴を総合的に考えることが、太陽光パネルとテレビアンテナを長く安心して使うための第一歩です。監修者:本田祐一(「あさひアンテナ」営業担当/元アンテナ工事スタッフ)アンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」に十数年以上在籍するベテランスタッフ。入社後はアンテナ工事の現場作業にも従事し、さまざまな地域で豊富な施工経験を積んできました。現在は、それまでに培った現場経験と専門知識を活かし、営業担当として活躍。アンテナの新規設置や交換、修理、テレビの受信トラブルなど、お客様から寄せられる幅広いご相談に対応しています。工事方法や費用についてのご質問にも、住宅の状況や周辺の電波環境、お客様のご希望などを踏まえ、専門的な内容をわかりやすくご案内することを心がけています。本コラムでは、担当ライターによる取材を通じて、実際の施工経験に裏付けられた知識や、アンテナ工事を行う際の重要なポイントを解説。さらに、完成した記事についても技術的な誤りや不正確な記述がないかを確認し、読者の皆様に信頼できる情報をお届けするための監修を担当しています。プライベートでは2児の父でもあり、子育て世帯をはじめとするファミリー層のお客様の立場に寄り添ったご案内も大切にしています。


執筆者:山崎鉄(ライター/編集・構成担当)雑誌やWebメディアなど、幅広い媒体で執筆活動を行ってきたライター。現在はテレビアンテナに関する専門記事の執筆を中心に活動しています。これまでに培った豊富な執筆経験を活かし、丁寧な取材や資料調査に基づいて、正確でわかりやすい情報を発信。専門的な内容を簡潔に解説する文章から、親しみやすさやユーモアを交えた表現まで、テーマや読者層に応じて多彩な文体を使い分け、読者が知りたい情報を平易に伝えることを得意としています。本コラムでは、アンテナ工事やテレビの受信トラブルなどの専門的なテーマについて、現場経験が豊富なスタッフへの取材や各種資料をもとに情報を収集。技術的な内容を一般の方にも理解しやすい形に整理し、アンテナ工事の検討や受信トラブルの解決に役立てていただける記事として、構成・執筆を担当しています。趣味は映画鑑賞と読書。さまざまなジャンルの作品や資料に日頃から触れており、そこで得た幅広い知識や視点も、記事の構成や表現に活かしています。

無料見積もり

無料見積もり


LINE見積もりバナー

LINE見積もりバナー


フリーダイヤルバナー

フリーダイヤルバナー

アンテナ本体 型番
  • デザインアンテナ

    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイト、ライトブラウン、スーパーブラック、ブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。