古いテレビアンテナやアンテナ端子は交換するべき? 交換が必要な条件や方法を解説!

2023年04月16日

設置から十年以上すぎた古いテレビアンテナ本体や、室内でケーブル(アンテナ線)を使ってテレビと接続するアンテナ端子などを交換するにあたり、交換が必要やケースやその方法について解説する記事です。

一般的に、地デジ(地上デジタル放送)や衛星放送(BS放送、CS放送)を受信するため、住宅に設置されるテレビアンテナは、寿命が長いものです。耐用年数の目安は機種や設置される現場の周辺環境、自然環境などにより変化しますが、おおむね10年強から20年程度とされております。中には20年から30年以上にわたって、問題なくテレビ電波を受信し続けているアンテナも存在します。

ただ耐用年数を大幅に過ぎたテレビアンテナは、現状で受信には問題がなくとも、各部の老朽化によりさまざまなトラブルが発生する可能性が高くなっており、災害などの際には大きな事故も考えられます。またかつてのアナログ放送から地デジへの転換や、新4K8K衛星放送の登場など、従来のテレビアンテナでは、進化したテレビ放送に対応できなくなることもございます。
その場合、テレビアンテナの交換工事を行うことになりますが、場合によってはアンテナ本体だけでなく、ブースター、分配器など、アンテナ配線部の機材も交換する必要が出てまいります、
他にも、住宅内のテレビコンセントに設置され、テレビ、レコーダーなどの受信機器との間を結ぶ接続端子の部分も、時代によっていくつかの形状があり、最新のアンテナケーブルでは適合せずアダプターなどが必要になる。コンセントから抜けやすくなる。電波にノイズが混じりやすくなるなどの不具合が生じることもございます。

当コラムでは、現在、一般で使用されている地デジ、衛星放送用テレビアンテナ本体の、年代ごとの種類とおおよその設置時期。そしてアンテナを交換すべき条件、耐用年数についてご説明してまいります、また室内にあるアンテナコンセントの端子の種類とその年代、交換する方法なども合わせてご説明いたします。

地デジアンテナの歴史:昭和から平成前期、アナログ放送時代のテレビアンテナ

現在の地デジ放送、そしてそれ以前の主なテレビ放送であったアナログテレビ放送は、どちらも日本国内の各地に大規模な送信所、または大小の中継局など、数多くの電波塔を設置して、電波塔の周辺を電波の送信エリアとしてカバーすることで、日本国内の大半で受信可能になっていたテレビ放送です。地上に設置された電波塔からテレビ電波を送信するため、どちらも「地上波放送」と呼ばれます。
日本のテレビ放送(アナログテレビ放送)は、1953年(昭和28年)のNHKの本放送開始によりスタートしました。そのため2023年(令和5年)現在、日本のテレビ放送はちょうど70周年を迎えたことになります。
当初は高級家電製品だったテレビ(受信機)も、徐々に一般家庭へと普及してゆき、白黒テレビからカラーテレビに転換するなどの変化も見られました。
当時のアナログテレビ放送を受信する方法は現在と変わらず、個々の住宅にテレビアンテナを設置し、電波塔からの電波を受信するというものでした。なおアナログ放送時代のテレビ電波は、NHK、広域民放の電波には「VHF(超短波)」のうち90MHz(メガヘルツ)から108MHzのローバンドおよび170MHzから222MHzのハイバンドの周波数帯を使っていました。
また東京MX、千葉テレビ(チバテレ)など一部の都府県に存在し、その都府県内と周辺のみで受信できる独立放送局の地方チャンネルには「UHF(極超短波)」のうち、470MHzから770MHzの周波数帯が使われていました。アナログ放送が行われていた昭和から平成初期の当時は、テレビ、ラジオ放送の他に社会における電波の使い道が少なく、テレビ放送が多くの周波数帯を使用しても問題はなかったのです。
このアナログ放送では、映像信号をそのまま電波の波長に変換して送信していました。そのため現在の地デジ放送に比べると、テレビの電源を入れたときやチャンネルを変えた際、映像の表示が早いという特性がありました。
他にも地デジ放送と比べた場合、アナログ放送の電波は、波長が長いことから高層建築などの障害物にぶつかっても比較的、向こう側に回り込みやすい。電波塔から距離が遠くなることで、電波の品質が劣化して映像は乱れるものの、ある程度は受信できる。ビデオデッキによるコピーが行いやすく、逆に言えば著作権の保護が難しい。電波がノイズに影響されやすいなどの特徴がございました。
そしてアナログ放送を受信するテレビアンテナとしては、基本的に、屋根の上に設置される魚の骨に似た形の、現在でいう「八木式アンテナ」が使用されていました。VHF受信用のテレビアンテナは、一メートルほどの波長の電波を受信するため、横幅も現在の地デジアンテナに比べると1メートル以上とやや大型になり、形状も横に平べったい形でした。
またUHFの地方局を受信できる地域では、VHF用のアンテナと同じ屋根の上のマスト(支柱、ポール)の上部に、やや小型になるUHF受信用のテレビアンテナを設置しました。UHF波は現在の地デジ放送でも使用されるテレビ電波であるため、アナログ放送時代のUHF用アンテナは、現在の地デジ用の八木式アンテナと同じ大きさ、形状になり、そのままで地デジ電波を受信することが可能です。
したがって現在でも、アナログ放送時代の地方局用UHFアンテナを、地デジアンテナに流用している住宅も多く見られます。
アナログ放送自体のアンテナについては、以下のコラム記事でも詳細を解説しております。
・VHFアンテナとは? UHFアンテナとは? 基礎知識とアナログテレビアンテナの問題点

地デジアンテナの歴史:八木式アンテナ(2003年~)

昭和から平成前半までの地上波テレビ放送であったアナログ放送からの転換を目的に、現在の地上デジタル放送(地デジ)がスタートしたのは、2003年(平成15年)12月1日のことです。その後、数年間は移行期間として、アナログ放送と地デジ放送が並行して放送されておりましたが、2011年(平成23年)7月24日、一部地域を除いてアナログ放送は放送終了(停波)し、地デジが日本で唯一の地上波放送となりました。
この地上波放送の大きな転換は、さまざまな分野において、アナログからデジタル技術への転換が進んでいた世界的趨勢に加え、携帯電話の急激な普及などにより、社会全体で電波の周波数帯に対する需要が高まり、テレビ電波が使用していた周波数帯を圧縮する必要が出たこと。またテレビ番組の著作権保護なども重視されるようになったためです。
現在の地デジ放送で使用される電波は、前述の通りUHF(極超短波)のうち470MHzから710MHzの周波数帯のみで、その波長の長さは40センチから60センチ程度になります。
このような大幅な周波数帯の削減が実現できたのは、アナログ放送が、映像信号を「0」と「1」のデジタル信号へと変換し、情報量を圧縮して送信しているためです。これにより従来のアナログ放送に比べると、少ない周波数帯で格段に大容量の情報を送信することが可能となり、フルハイビジョン(2K、FHD)化された格段な高画質に加え、データ放送や双方向性、録画機器によるコピー回数の制限など、多くの新機能をも実現しています。
また電波の受信に関しては、電波の波長が短くなったため、従来のVHFアンテナに比べるとアンテナ本体の小型化が実現しています。
ただ一方で、UHF波はVHF波より高周波数帯になるため、比較すると性質がやや光に近くなります。そのためVHF波に比べると直進性が高い反面、電波が障害物などに当たった場合には、その多くが反射し、障害物の向こう側に回り込む力が弱くなっております。つまり地デジの電波は、アナログ放送時代に比べて、山や建築物などの障害物にぶつかると、やや電波が遮断されやすくなっているのです。
また地デジ電波もアナログ放送時代と同じく、発信元である電波塔から距離が遠くなると、電波強度(レベル)が弱まります。
テレビ電波の受信レベルは主に電波強度を示す「㏈(デシベル)」で表され、地デジ電波の場合は、主に日本国内の各地域で受信できる地デジ電波レベルの分類として、80㏈以上の電波を受信できる「強電界地域」。80㏈以下、60㏈以上の「中電界地域」。60㏈以下の「弱電界地域」に分類されます。ただこの電界地域は正式な定義ではないため、場合によっては基準や分類法が異なることもございます。
他にも日本国内の一部には、離島部や山間部などで地デジ受信が難しくなるエリアも存在し、地デジの「難視聴地域」と呼ばれます。このような地域では、主にケーブルテレビ(CATV)、光テレビなどでテレビ放送を視聴するケースが多くなります。
そして地デジ放送の開始からアナログ放送の終了まで、一般家庭などで、アナログ放送から地デジ放送に切り替えるにあたっては、テレビ本体をアナログテレビから地デジハイビジョン対応のものに買い替える他、テレビアンテナも、地方局用のUHFアンテナが取り付けられている場合を除き、VHF用アンテナから地デジ用のUHFアンテナに交換する必要がございました。
そして地デジ放送開始の初期、VHFアンテナと交換される形で設置されることが多かった地デジアンテナは、アナログ時代のUHF用アンテナと同じ、UHF対応の八木式アンテナです。
八木式アンテナは先ほども少しご説明しましたが、現在でも屋根の上に見られる魚の骨のような形の地デジアンテナです。特に地デジ用の八木式アンテナは、アンテナの後部に「反射器(リフレクター)」と呼ばれる、通り抜けた地デジ電波をアンテナ側へと反射し、余計な電波をカットする部分があるため、基本の骨組みが矢印型をしており、その全体に短い横棒である「素子(エレメント)」がいくつも設置されている、より魚の骨に似た形状になります。
素子とは地デジ電波を受信するパーツであり、その数が多いほど地デジの受信性能が高くなります。八木式アンテナはモデルによって8素子や14素子、20素子。またⅩ字型の器具に複数の素子を固定した高性能素子を用いる高性能モデル(パラスタックアンテナ)などがある他、素子が露出する素子アンテナである。屋根の上などの高所に設置されるため、障害物の影響を受けにくいなどの要因から、現在でも地デジアンテナの中ではもっとも高い受信性能を誇り、強電界地域から弱電界地域まで幅広いエリアで使用できます。
またアナログ放送時代から使われていた機種であるため、製造や設置の技術が完成されており、現在でも本体価格や設置費用がもっとも低価格な地デジアンテナになります。
一方でその設置位置や形状から、風雨などの影響を受けやすく経年劣化が進みやすい。老朽化することでアンテナトラブルが生じやすくなるといった弱点もございます。
八木式アンテナおよび地デジ放送についての詳細は、以下の各コラム記事でもご説明しております。
・地デジテレビアンテナの長老「八木式アンテナ(八木アンテナ)」とは?
・高利得、高性能な地デジ用パラスタックアンテナ徹底解説
・地上デジタル放送の「地デジ電波」基礎知識
・地方チャンネル(独立放送局)とはどういうものか?

・地デジアンテナ設置に重要となる「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」とは

地デジアンテナの歴史:デザインアンテナ(2009年頃~)

前述のように、アナログ放送時代から地デジ放送がスタートした当初は、テレビアンテナと言えば、衛星放送用のパラボアアンテナを除き、八木式アンテナのほぼ一種類のみでした。八木式アンテナとは主な開発者の名前に由来する正式名称で、他にも共同開発者の名前を織り込んだ八木・宇田アンテナの名称もございますが、実際には正式名称が使われることも少なかったのが実態です。
しかしアナログ放送の終了が近づいた2009年(平成21年)から2010年(平成22年)頃、地デジアンテナの第二世代として急激に普及しはじめたのが、デザインアンテナです。
デザインアンテナとは主に、アンテナ本体部分を長方形で薄型のケースに収めた形状で、住宅の壁面やベランダなどに設置される地デジアンテナです。放送電波のUHF化によって実現した新しい地デジアンテナ機種で、従来の八木式アンテナに比べると、壁面などに貼り付けるように設置され、カラーバリエーションも豊富なため住宅の外観を乱さない。また風雨などにも影響されにくくなるため、耐用年数が長くなるというメリットがございます。そのため近年では、地デジアンテナの人気ナンバーワン機種になっております。
現在、一般的にはデザインアンテナと言えば壁面に設置される薄型の地デジアンテナを指し、平面アンテナ、壁面アンテナ、フラットアンテナとも呼ばれますが、広義にはデザイン性に配慮した地デジアンテナ全般が含まれ、デザインに工夫を凝らした屋外屋内兼用アンテナ。後述するユニコーンアンテナなどもデザインアンテナに含まれることがございます。
また普及した当初のデザインアンテナは、八木式アンテナに比べると、本体の受信性能はやや低いものでした。ただ現在のデザインアンテナは主に20素子相当、26素子相当と、受信性能でも八木式アンテナに比べて大きな差はございません。
ただデザインアンテナは同じ素子数相当でも八木式アンテナに比べると、わずかに受信性能が低くなります。また設置位置の低さから周辺の障害物などにも影響されやすくなるため、受信性能では八木式アンテナに比べると、やや不利になります。設置費用に関しても、八木式アンテナに比べると少し割高になります。
総じてデザインアンテナは現在でも、基本的には強電界地域から中電界地域に適した地デジアンテナモデルといえます。
デザインアンテナ、および後述するユニコーンアンテナについては、以下の各コラム記事に詳細がございます。
・地デジ用テレビアンテナ一番人気のデザインアンテナとは? 価格から工事費用、料金相場、失敗しない業者の選び方まで徹底解説!
・台風対策に最適!地デジ「デザインアンテナ」と「ユニコーンアンテナ」とは?

地デジアンテナの歴史:ユニコーンアンテナ(2017年~)

屋外設置用の地デジアンテナが、長らく八木式アンテナとデザインアンテナの二機種だった中、比較的、近年の2017年(平成29年)に登場した第三世代モデルが、ユニコーンアンテナです。ユニコーンアンテナは日本三大アンテナメーカーのひとつ「マスプロ電工」が開発した独自の地デジアンテナ機種「U2CN」のことで、商品名も同社の登録商標になります。
ユニコーンアンテナ本体は長さ70センチ程度の、ほぼ円筒形のスタイリッシュなもので、カラーバリエーションも落ち着いた白と黒の二色になります。設置位置は主に住宅の屋根の上や破風板(屋根の張り出し部)、壁面の高い位置などになり、マストの先にアンテナ本体を固定する形になります。
ユニコーンアンテナの主な特徴は、その形状から住宅の外観性や景観を乱さない上、風雨なども通り抜けやすいため、経年劣化が進みにくく寿命が長くなるという点です。本体の受信性能は20素子相当のみですが、設置が高所になるため周辺の障害物に影響されにくく、受信感度が高まるというメリットがございます。そのため周辺環境によりデザインアンテナでは地デジ電波を受信できない現場でも、ユニコーンアンテナであれば受信可能であるケースが多くなります。
ユニコーンアンテナは、八木式アンテナとデザインアンテナの長所を兼ね備えたアンテナ機種と言えます。弱点としては、八木式アンテナの同素子数から高性能モデルに比べると受信性能は及ばず、基本的には強電界地域から中電界地域向けの機種となること。また最新モデルであるため、本体価格や設置費用などが地デジアンテナの中ではもっとも高額になるという点です。
ユニコーンアンテナについては、以下のコラム記事でも詳細をご説明しております、
・地デジアンテナの最先端、ユニコーンアンテナとは? 特徴、メリット、工事費用の相場まで徹底解説!

衛星放送用BS/CSアンテナの歴史:アナログ/デジタルBS放送、CS放送の時代

日本における衛星放送は、1989年(平成元年)6月1日にNHKがBS放送の本放送を開始したのがはじまりです。
その仕組みは、地上より約36,000キロ上空に当たる宇宙空間で、赤道軌道上を周回するため地上からは静止して見える「静止衛星」より、日本国内の全域に放送電波を送信するというものです。地上の電波塔を利用する地上波放送に比べると、地球上の地形や障害物、災害などに影響されにくく、一基の人工衛星で日本全域などの広範囲に、効率的に大容量のテレビ電波を送信することが可能です。
現在の日本の衛星放送は、大きく「BS放送」「CS放送」に区分されます。
BS放送は「放送衛星(Broadcasting Satellite)」を利用した衛星放送で、現在は東経110度に位置する放送衛星を利用しております。BS放送には地デジ放送と同じく、BS/CSアンテナを設置した不特定多数に向けたNHK、広域民放の無料チャンネル(NHK受信料除く)の他、「WOWOW」「J-sports」など個別契約で視聴できる有料チャンネルも放送しております。
CS放送は「通信衛星(communications satellite)」を使用する衛星放送です。元々は民間事業者による、企業など事業者向けのサービスでしたが、1989年の放送法改正により、一般のご家庭でもBS/CSアンテナの設置により視聴できるようになりました。
現在は東経110度および、124度、128度に位置する通信衛星を利用しております。CS放送はそのスタート以来、さまざまな事業者が参加する経緯を経て、現在では豊富なジャンルの多チャンネルから、視聴者が好みのチャンネルを契約して視聴できる「スカパー!」サービスがメインとなっております。
BS、CSの区分は主に、衛星放送がスタートした当初の日本の放送法に基づくものであり、現在では双方に、放送内容以外の実質的な差は少なくなっております。なお両放送ともすでに放送はデジタル化され、正式には「BSデジタル放送」「CSデジタル放送」と呼ばれます。
この衛星放送の電波には、人工衛星から地上までの長距離を送信されるため、周波数帯の高さから直進性も高まるマイクロ波の一種「SHF波(センチメートル波)」のうち12GHz(ギガヘルツ)前後、波長の長さは25ミリ前後のものが利用されております。
この人工衛星からの電波を受信されるため、主に利用されるのが、大きい皿のような形状から「ディッシュ(dish)」と呼ばれる反射器をもつ「パラボラアンテナ」の一種であるBS/110度CSアンテナです。
BS/CSアンテナの構造は、人工衛星から直進的に発信される放送電波を、ディッシュを人工衛星の方向へと正確に向けて設置することで、正面から受けとめ、ディッシュの中心部に集中する形で反射させます。ディッシュの中心部には、下部からのアームに固定された一時放射器およびコンバーターが設置されており、ここに集まった電波を、テレビ電波に適した周波数へと変換した後、ケーブルを通じて住宅内のテレビなどのチューナーへと送信する仕組みになります。
コンバーターで周波数を変換するのは、人工衛星から送られる12GHz帯の電波のままでは、ケーブルで送信する際に減衰量が非常に大きくなるためです。またBS/CSアンテナはコンバーターを作動させるため、ケーブル配線内のブースターまたはテレビなどのチューナー端子から、アンテナ側へと電源を供給する必要がございます。
なおBS放送、CS放送を受信するパラボラアンテナは、衛星放送がスタートした当初はBS用アンテナ、CS用アンテナで別個のものでした。しかしBS放送と主なCS放送の人工衛星が、同じ東経110度に位置することから、同じパラボラアンテナによる受信が可能となり、現在では一基で双方の電波が受信できるBS/110度CSアンテナが、衛星放送用アンテナの主流となっております。
ただ現在でも、それぞれの一方の衛星放送しか受信できないBSアンテナ、CSアンテナも存在する他、CS放送には110度CS「スカパー!」とは別に、東経124度、128度の通信衛星を利用する「スカパー!プレミアムサービス」サービスもあり、こちらを受信するためには、専用のチューナーおよび、プレミアムサービス専用アンテナ、またはBS放送、110度CS放送、プレミアムサービスをすべて受信できるマルチアンテナが必要となります。
BS/CSアンテナは、アウトドア用のポータブルモデルや車載型など一部の特殊なモデルを除く、パラポラアンテナの基本的な設計はメーカー、モデル問わず、ほぼ同じであり、受信性能にも大きな差はございません。
ただディッシュ部の大きさとして、直径センチを示す一般住宅向けの45型の他、小規模集合住宅の共同受信用である50型、60型、75型。マンションなどで使用される90型、120型などもございます。衛星放送は日本国内のほぼ全域で受信可能ですが、人工衛星から距離が離れる国内の北部、南端部などではやや電波が弱くなるため、一般住宅でも50型、60型などが使用されることもございます。
他にも本体色のカラーバリエーションや、設計の工夫により耐風性能を高めた高耐風モデルのBS/CSアンテナなどもございます。
なおBS/CSアンテナを設置する上での注意点としては、前述の通りアンテナのディッシュ部を人工衛星の方向(主に東経110度)へと正確に向ける必要があり、この角度がミリ単位で狂っても受信性能が大きく低下するという点です。
さらに人工衛星から送信される電波の波長も約25ミリほどであり、地上の建築物や山地、または樹木や枝葉、洗濯物などのわずかな障害物にぶつかっても電波が遮断されやすいという性質があるため、アンテナを設置する方向に障害物が発生する可能性がないという点も、重要な条件となります。
戸建て住宅にBS/CSアンテナを設置する場合、その設置位置は、上記の条件が満たせる場所であればどこでも可能です。ただ基本的に地デジアンテナとセットで取り付ける際には、同じマストなど近い位置に設置されます。他にもアンテナを東経110度に向けられる壁面やベランダ、またシンプルな透明ガラスを用いた室内の窓際などにも設置可能です。
衛星放送およびBS/CSアンテナの詳細は、以下の各コラム記事でもご説明しております。
・BS/CSアンテナ(衛星放送用アンテナ)の基礎知識
・BS/CSアンテナには電源が必要? テレビから衛星放送用アンテナに電源設定を行う方法
・衛星放送(BS放送・CS放送)の「テレビ電波」基礎知識

衛星放送用BS/CSアンテナの歴史:新4K8K衛星放送以降(2018年~)

衛星放送であるBS放送、CS放送は、スタートから長らく、同じBS/CSアンテナで受信可能でした。現在では設置から十年、二十年以上にわたって使われているBS/CSアンテナも珍しくはございません。
しかし2018年(平成30年)にスタートした「新4K8K衛星放送」では、一部チャンネルを除いて、多くの4K8Kチャンネルの受信、視聴のためには、4K、8Kテレビ本体の他にも、BS/CSアンテナや機材の交換が必要となります。
新4K8K衛星放送とは、従来のBS/CSデジタル放送の画質であるフルハイビジョン(2K、FHD)に比べ、4Kは4倍、8Kは16倍の高精細画像でテレビ画面の大画面化を実現した他、色彩や色調や動画、音質なども格段に向上し、よりリアルな映像を視聴できるようになった衛星放送です。従来のBS放送、CS放送とは別個のものではなく、それぞれに4K、8Kのチャンネルが追加された形になっております。
ただ従来のデジタル衛星放送(2K放送)では、人工衛星からの電波には、右回りの螺旋を描く「右旋円偏波」が利用されておりました。
しかし新4K8K衛星放送のスタートで、従来のBS放送、CS放送に複数の4K、8Kチャンネルを追加するにあたって、この右旋の電波ではチャンネルに割り振ることのできる周波数帯が不足したのです。
そこで右旋の電波で使用できる周波数帯に、BS放送のNHK、広域民放の4Kチャンネルを割り当て、その他の4K8Kチャンネル用の電波には、新しく、左回りの螺旋を描く「左旋円偏波」を採用したのです。
ただ2018年以前の従来の2K対応BS/CSアンテナでは左旋の電波を受信できないため、新4K8K衛星放送のすべてのチャンネルを視聴するためには、2K4K8K対応のBS/CSアンテナに交換する必要がございます。なお現在のBS/CSアンテナは、ほぼすべてが2K4K8K対応型になっております。
また2K4K8K対応BS/CSアンテナでは、コンバーターで変換された電波の周波数は、右旋は「1032MHzから2072MHz」。左旋は「2224MHzから3224MHz」の周波数となります。この電波はケーブルを通じ、電波レベルを増幅するブースター、電波を複数の部屋に分配する分配器などの機器を経て、屋内のテレビなど受信機器へと送信されます。
しかしこれら機器やケーブルも、古いものである場合には、従来の右旋より周波数が高くなる左旋の電波を送信すると、減衰量が大きくなって的確に送信できないことがございます。そのため場合によっては、これらの機器やブースターを4K8K(3442MHz)対応のものに交換する必要が出てまいりますのでご注意ください。
新4K8K衛星放送および、ご視聴に必要なアンテナ機器、工事などについての詳細は、以下の各コラム記事をご参照ください。
・「新4K8K衛星放送」ご視聴に必要な機器・完全チェック解説! テレビで全4K8Kチャンネルを見るための機材とは?
・「新4K8K放送」を視聴するためのアンテナ工事、配線について徹底解説!
・2K放送と4K、8K放送の違い

アンテナ交換の必要性:アナログ放送時代の地方局用UHFアンテナの場合

現在お住まいになっている住宅が、東京MX、千葉テレビ、テレビ埼玉など地方チャンネルを受信できる地域に位置する、築20年以上の戸建て住宅で、地デジ放送の開始以降、テレビアンテナの交換を行っていない場合は、アナログ放送時代の地方局用UHFアンテナを、そのまま地デジアンテナに使用している可能性が高まります。
もちろんこのようなアンテナでも、現在でも問題なく地デジを受信できているケースもございます。ただアナログ放送時代のアンテナであるため、2023年(令和5年)時点から考えると、設置から少なくとも20年以上、場合によっては30年から40年以上も使用され続けている可能性もございます。
当然、アンテナ本体にかなりの老朽化が予測され、故障による突然のトラブルだけでなく、大きな台風や地震などが発生した場合には、倒壊、屋根からの転落などの危険性も考えられますので、できるだけ早急な交換をおすすめいたします。
ご自宅の地デジアンテナの設置時期が不明な場合は、まずアンテナ本体の外観を確認してください。屋根の上に設置された八木式アンテナであり、マストの先端に、現在のものに近いやや小型の八木式アンテナ(UHFアンテナ)が、その下に少し大きく平べったい八木式アンテナ(VHFアンテナ)が設置されている場合は、アナログ放送時代のアンテナであると考えられます。
同時にアンテナ本体の状態(全体のサビや破損、固定するワイヤーのゆるみ)などもご確認の上、状態の悪化が目につくようであれば、お早めに交換を行ってください。

アンテナ交換の必要性:地デジ化後に設置された八木式アンテナの場合

地デジ放送のスタート後、移行期間に交換、取り付けが行われた地デジ用の八木式アンテナでは、設置から長くても20年程度になります。
一般的な八木式アンテナの耐用年数は、設置から10年程度とされておりますが、台風や雪が多い、海沿いで潮風に影響されやすいなどの環境では、寿命が短くなることもございます。一方、環境に合わせて雪害、塩害対策用アンテナを使用している場合や、素材や設計が改良された近年の八木式アンテナなどでは、寿命が十数年にいたることもございます。
いずれにせよ地デジ放送後の八木式アンテナであれば、2023年現在で、交換の必要が出る可能性は低くなります。ただ地デジ放送初期に設置されてから20年近い場合は、当時のアンテナでは現在の製品より耐久性が低いこともあり、老朽化が進んでいる可能性もございます。そのためまずは交換も視野に入れたアンテナの状態確認、メンテナンスなどをおすすめいたします。

アンテナ交換の必要性:地デジのデザインアンテナ、ユニコーンアンテナの場合

デザインアンテナの耐用年数は、やはり設置位置や現場の条件によっても異なりますが、おおよそ15年強だと言われております。
普及した当初である2009年頃に取り付けられたアンテナでも、2023年現在ではまだ設置後14年程度であり、耐用年数に至るか至らないかといったところです。そのため交換の必要性がある可能性は低くなりますが、アンテナの耐用年数は現場の環境にも大きく左右される他、本体ではなく設置部が老朽化している可能性もございますので、念のため、メンテナンスなどをなされるとよろしいでしょう。
また現在のデザインアンテナは、普及当初のものに比べると、受信性能やコンパクトさなども向上しているため、ある程度の不具合が見られるなら、交換されるのも選択肢のひとつと言えます。
ユニコーンアンテナは新しい機種であるため、耐用年数のデータなどは少ないのですが、おおよそデザインアンテナと同程度の寿命だと考えられております。2017年に登場した新しい機種であるため、現在では取り付けから長くとも6年程度となり、飛来物がアンテナに激突するなど想定外のトラブルでもない限り、交換の必要性はまず考えられません。

アンテナ交換の必要性:2K対応BS/CSアンテナの場合

前述のように、2018年以前に取り付けられた2K対応のBS/CSアンテナでは、BSのNHK、広域民放の4Kチャンネルを除く新4K8K衛星放送をご視聴になれません。またBS/CSアンテナの耐用年数は、取り付けから10年程度とされております。
この場合、設置から10年以内など比較的、新しいBS/CSアンテナで、ご自宅に4K、8Kのテレビが設置されていない。または4KテレビでBSのNHK、広域民放の4K無料チャンネルのみをご視聴になる場合は、特にアンテナ交換の必要はございません。
ただ衛星放送で有料4Kチャンネルや、8Kテレビで8Kチャンネルをご覧になりたい場合などは、BS/CSアンテナ本体、アンテナ配線部の機器なども合わせて、4K8K対応型への交換が必要となってまいります。
またBS/CSアンテナはミリ単位などわずかな角度のズレでも受信不能になるなどのトラブルが発生し、特にアンテナの老朽化はトラブルの大きな要因となるため、設置から10年以上が過ぎたBS/CSアンテナは、交換もお考えになった方がよろしいでしょう。
またBS/CSアンテナを交換する場合、現在ではまず確実に4K8K対応のアンテナが設置されるため、現在、4K、8Kテレビの有無を問わず、将来に備えて、配線部の機器も4K8K対応のものに交換されておくことをおすすめいたします。

アンテナコンセントの種類と交換の必要性

ここでは、アンテナ本体ではなく、住宅の各室内に設置されているアンテナコンセントについて、現在、主に見られる端子の種類と、設置された時期。そして交換の必要性について解説してまいります。

F型端子

F型端子とは、ネジ切りのついた円筒形で、中央部にケーブルの中心線を通す小さな穴が開いた接続端子です。アンテナコンセントでは邪魔にならないよう、円形のくぼみの中に設置されております。
ネジ切りがあるため抜けにくいのが特徴で、F型プラグのアンテナケーブルに対応しております。近年では主流かつ最新のアンテナ端子であるため、この端子であれば特に交換の必要はございません。

プッシュ端子

F型端子とほぼ同じ形ながら、ネジ切りのないなめらかな円筒形の端子です。F型端子より前に主流だったアンテナ端子で、やや年数を経た住宅によく見られます。その形状からケーブルを差し込みやすい半面、抜けやすいという弱点がございます。
対応するケーブルはF型プラグのうち、内側のネジ切りがないプッシュ式対応のタイプになります。
性能、対応ケーブルなども最新のF型端子と大きな違いがないため、必ずしも早急に交換する必要はございませんが、抜けやすさなどが気になる場合は交換されておくとよろしいでしょう。

同軸直付端子

これは地デジ放送がスタートする前に主流だったアンテナ端子で、昭和後期から平成前期の住宅に見られる形です。この端子では、アンテナコンセント側には、ケーブルの芯線を通す小さな穴と、ケーブルの根本をネジで固定する金具がついています。
この端子にアンテナケーブル(同軸ケーブル)を接続するには、プラグのないケーブルの先端から、表面の保護被膜や外部導体、絶縁体を取り除き、中心の銅線である内部導体だけを、数センチ露出した形にします。
そして内部導体を端子側の穴に差し込み、ケーブルの根元を金具で固定して抜けにくくする形で設置します。
この設置方法は、アンテナケーブルを加工する手間がかかる他、内部導体が露出するため、電波の漏洩や外部からの混入が起こりやすく、現在ではほとんど使われることがございません。
もしご自宅のアンテナコンセントがこの形である場合は、早急に交換されることをおすすめいたします。

フィーダー端子

これは同軸直付端子よりも古いタイプのアンテナ端子で、横に二個のネジが並んだ形のものです。また対応するケーブルも現在の同軸ケーブルではなく、芯線をビニールで覆った2本の細いケーブルを、横に並べて接着した形の「フィーダー線」になります。この線は断面の形から「メガネ線」とも呼ばれます。
フィーダー端子への接続では、フィーダー線の先端を二本の線に裂き、それぞれの先端の芯線を露出させるか、ふたつのU字型の金具が設置された線を用いて、二本の先端を二個の端子側のネジにそれぞれ接続します。また同軸ケーブルの先端を二本のフィーダー端子用金具に変換して、同端子に接続できる「整合器」という機器も存在します。
フィーダー線も電波の漏れや混入が多いため、近年ではほとんど使われなくなっております。対応するケーブルや整合器の入手、接続に手間がかかる他、端子側でも電波の漏洩、混入が起こりやすいため、ご自宅のアンテナコンセントがこのタイプである場合は、やはりお早めの交換がおすすめといえます。

アンテナケーブル直結

昭和期の古い住宅などで、住宅の完成後にアンテナを設置した住宅、またテレビを追加設置した一部の部屋などでは、室内にアンテナコンセントがなく、天井などからアンテナケーブルが伸びて、テレビなどの機器と接続されていることもございます。このような場合は、アンテナからブースターなどを経由したケーブルが、各部屋まで直接、伸びていることになります。
現代の利便性を考えると、アンテナコンセントを設置するほうがよいともいえますが、その場合、壁にケーブルを通す大掛かりな工事になることが予想されます。一度、アンテナ工事の専門業者などにご相談されるとよろしいでしょう。

アンテナコンセントを交換する方法

ご自宅にあるアンテナコンセントの端子が「プッシュ端子」である場合は、ご自宅でDIYによるF型端子への交換も簡単です。
必要な品は、プラスとマイナスの揃ったドライバーセット、ペンチ、カッターなどの工具と、市販のF型端子の部品になります。F型端子については、端子が一個か二個かなど、ご自宅のアンテナコンセントに適合する者をお選びください。
作業の手順は、以下の通りです。

0:アンテナコンセントと電源コンセントが一体化しているコンセントの場合は、感電事故を避けるためブレーカーを落としておく。
1:アンテナコンセントのカバーの隙間にマイナスドライバーを差し込み、てこの原理でカバーを外す。
2:現在のプッシュ端子の取付枠(フレーム)のネジをドライバーでゆるめ、取付枠を外して、端子部分を外に引き出す。
3:端子部分の背後にはケーブルが接続されているので、古い端子からケーブルを外し、新しい端子に接続し直す。
4:新しいテレビ端子を取付枠にはめこみ、取付枠ごとコンセントの中に取り付けます。
5:最初と同じように取付枠のネジを締め込み、カバーを取り付ければ作業は完了です。

端子の交換が完了したら、ケーブルでテレビと接続し、テレビ放送がきちんと映るか、アンテナレベル画面で受信レベルは十分かなどを確認してください。ペンチやカッターなどは、器具の取り外しやコンセント内部にはみ出ている壁紙のカットなど、作業の補助に使用します。
ただ、アンテナ端子が直付端子、フィーダー端子など旧式である場合は、コンセントや内部、配線の構造が異なり、この方法での端子交換が難しいケースもございます。ご自宅のアンテナ端子が古い形式のものである場合、端子の交換などについては、まずはアンテナ工事の専門業者へとご相談ください。
アンテナコンセントや端子、その交換方法などについては、以下の各コラム記事にも解説がございます。
・部屋にあるテレビアンテナ用コンセントの交換、増設方法は? 工事の方法から耐用年数、端子の種類まで徹底解説!
・テレビ端子(アンテナコンセント)がない部屋でのテレビ番組ご視聴方法

・住宅の部屋にテレビコンセント(アンテナコンセント)を増設する工事の方法は? 設置されるアンテナ用端子の種類も解説

まとめ

基本的に、地デジ放送がスタートした後に設置された各種の地デジアンテナや、ほぼ同時期に取り付けられたBS/CSアンテナであれば、多少の年数を経ていても、2023年現在すぐに交換する必要が出ることは少ないと申せます。
ただアンテナの老朽化は、設置されている現場の周辺環境にも大きく影響されるため、専門業者による定期的なメンテナンスは必須と言えます。アンテナのメンテナンスを行うことで、一般的な耐用年数よりも寿命が長くなり、コストパフォーマンス的にはお得となることも多くございます。

ご自宅の各種アンテナの設置年代が古く、この先の耐用年数などが気になるお客様は、当あさひアンテナまで、まずはアンテナメンテナンスだけでもご依頼ください。
弊社では基本的には現在のアンテナを使い続ける方向で、各部の修繕などのメンテナンスを行います。そしてもし既存アンテナの老朽化が激しく、今後の故障や事故などが予想される。また既存のものより受信性能が高く、アンテナの長寿命も望める新規設置工法がある場合にのみ、新規アンテナへの交換をご提案いたします。
お客様に置かれましては、弊社のご説明にご納得いただけた場合のみ、アンテナ交換工事をご依頼いただければ幸いです。

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アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。