地デジや衛星放送のテレビアンテナ取り付けを自分でDIY工事する方法とは? 設置の注意点、費用についても解説(基礎知識編)
地デジ放送や、BS放送、CS放送、新4K8K衛星放送など衛星放送用の各種テレビアンテナを、アンテナ工事業者に依頼せず自分でDIY設置する方法とは? アンテナ取り付け工事の手順から作業場の注意点、必要な機材などの費用について、姉妹記事と合わせてご説明してまいります。
近年では「DIY(Do it yourself)」が静かなブームとなっており、テレビアニメの題材にもなっております。
一般的なDIYとは、ご自宅で使用する家具、小物などの道具をご自分で製作する。また住宅での家電製品の設置、住宅の外装など各種工事をご自分で施工するといったことになります。
DIYは、ご自分で自由にものを作り、お好きな形に施工できるという魅力の他、必要な費用が、市販品の購入や業者に依頼する場合に比べて安上がりという点が挙げられます。そして中でも各種テレビアンテナの取り付けは、戸建て住宅にお住まいの方が、ご自分でDIY設置を行われるケースが多い作業になります。
しかしテレビアンテナの設置に関しては、ただ購入したテレビアンテナをご自宅で設置しやすい位置に取り付けて、テレビとの配線を行えばいいというものではございません。
地デジ(地上デジタル放送)、衛星放送(BS/CS)とも、安定して適切にテレビ電波を受信し続けるためには、現場で受信できる電波のレベル(強度)に合わせたアンテナ機種の選択や、電波が受信できる位置を選び、的確な方向に向けたアンテナ設置など、さまざまな条件をクリアする必要がございます。
これらの条件をご理解なされないまま、ご自分でテレビアンテナのDIY設置を行われた場合、肝心のテレビ電波が受信できず、ご自宅に無用の長物を設置したまま、設置にかけた費用も手間もすべて無駄になってしまうことも考えられます。
当コラムでは、地デジ、BS/CSアンテナをご自分で設置される場合について、地デジ放送、衛星放送ごとに、適切に電波が受信できるようになる設置の位置やアンテナ設置方法、適したアンテナ機種の選び方。まや実際にご自分でアンテナ設置を行う際の進め方などを、2023年(令和5年)度の最新情報についてご説明してまいります。
なお、当コラムの内容については情報が多岐にわたり、文章が長くなるため、本コラムではご自分でアンテナを設置される場合の、各種テレビ放送やアンテナ本体、設置位置の基礎知識を主にご説明いたします。
各種アンテナをご自分で設置される際の具体的な手順や、必要な機材、主な費用については、当コラムの姉妹記事となる
地デジやBS/CS衛星放送用テレビアンテナを自分で取り付ける方法とは? 設置工事のポイントと注意点をすべて解説(実践編)
でご説明いたしますので、そちらをご参照ください。
ご自宅にてご自分による各種テレビアンテナ設置が可能となる条件
ここでは主に戸建て住宅で、特にアンテナ工事の知識や経験をお持ちでない方が、ご自分で地デジ、BS/CSなどのアンテナ設置工事を行う場合に、設置が可能となる基本的な条件をご説明してゆきます。
各種アンテナを取り付ける場所で、対応するテレビ電波を受信できる環境が整っていること
詳しくは以降の項でご説明いたしますが、地上の電波塔からテレビ電波を送信する地デジ放送は、電波塔からの距離が離れるほど、現場で受信できる地デジ電波レベルが弱まってゆきます。そして現場で受信できる電波レベルに合わせ、使用する地デジアンテナの機種や性能、設置位置などを選ぶ必要がある他、アンテナ本体も主に電波塔の方向へと向ける必要がございます。
衛星放送では、宇宙空間に位置し、地球上からは空の一点に静止して見える「静止衛星」から直進的に送られる電波を受信するため、BS/CSアンテナを人工衛星の方向へと正確に向ける必要があり、アンテナ角度がわずかにズレても受信性能が大きく低下いたします。
またどちらの電波も、電波塔や人工衛星とアンテナとの間に、高層建築物などの障害物が存在すると、テレビ電波が遮られてしまい、受信に大きな支障が生じてまいります。
専門のアンテナ工事業者によるアンテナ設置であれば、地デジ、衛星放送の受信に多少の問題がある現場でも、屋根の上や壁面など、受信しやすい位置に高性能のテレビアンテナを設置する。地デジ電波であればビルなどに反射して方向が変わった「反射波」を利用する。電波を増幅する「ブースター」を設置して適切な増幅レベルを調整するなどの対処で、安定した受信を可能にできます。
しかしご自分での各種アンテナ設置の場合は、設置できる位置や可能となる工事が限られるため、DIYで設置できるかどうかは、現場の条件や設置できる位置が、電波の受信環境に恵まれているか否に大きく左右されてしまいます。
アンテナを取り付ける場所で作業時の安全を確保できること
各種アンテナを設置する場所が、テレビ電波の受信環境に恵まれていることを大前提として、その場所でご自分でのアンテナ取り付け作業を安全に行えることが、DIY設置の絶対条件になります。
アンテナ工事業者による工事であれば、専門知識と技術、経験の豊富なプロのアンテナ職人が、安全ベルトや命綱など万全の装備と、二人以上の作業体制を取ることで、屋根の上など高所にアンテナを取り付ける作業も、確実に行うことができます。
しかし十分な知識や技術、装備のない一般の方が、高所でのアンテナ設置を行った場合、ひとつ間違えれば転落など重大な事故につながりかねません。一般の方が屋根の上など、危険な場所にアンテナ設置を行うことは厳禁といっても過言ではございません。
一般の方でもご自分でアンテナの設置を行える戸建住宅の場所としては、屋上テラスなどがある家の屋上空間。またベランダの内外。窓の外の手すり。室内設置や地面に近い部分など、作業の安全性を確保できる場所であることが大前提となります。
またベランダなど比較的、安全でも高所に当たる場所では、作業中に誤ってアンテナ機材などを落とすなどでも大きな事故につながる他、作業される方がバランスを崩して転落することも考えられますので、作業にはやはり細心の注意が必要となります。
取り付けたアンテナと一台のテレビなど受信機器を接続するだけのシンプルな工事であること
アンテナ工事業者によるテレビアンテナ設置であれば、ご自宅に地デジ、衛星放送のアンテナを一基ずつ設置しただけで、屋内の各部屋に設置された多数のテレビ機器にて地デジやBS放送、CS放送をご視聴いただけます。
これは住宅内のアンテナケーブル配線で、まず地デジ、BS/CSアンテナのケーブルを「混合器」で一本化し、次に電波を増幅する「ブースター」を設置して、受信した地デジ、衛星放送の電波を住宅全体に送信できるよう増幅する。
さらにその先に、住宅内のテレビなど機器数に合わせた分配数の「分配器」を接続して、各部屋へとアンテナケーブルを送信。部屋の側では「分波器」を設置して地デジと衛星放送の電波を二本のケーブルに分離し、テレビ側のそれぞれのチューナーへと接続するという、多くの機器を用いた複雑な配線により可能となっていることです。
これらの配線は、現場で受信できる電波レベルや、各部屋への分配数を計算してブースターの増幅レベルを調整し、場合によっては電波レベルを適度に減衰(弱める)させる「アッテネーター」を設置するなど、緻密な調整により成立しております。他にも地デジや衛星放送、4K8K放送など、受信する放送の種類によって機器のモデルを選ぶ必要もございます。
しかしご自分でテレビアンテナを設置する場合には、このような複雑で大掛かりな配線は難しく、基本的には地デジか衛星放送用、どちらか一方のアンテナを取り付けた場所と近い部屋に設置した、一台のテレビ機器とケーブルで接続するだけの配線になります。
ケーブルに分配器を接続し、複数の機器に分配するにしても、ご自分で行う場合は、せいぜい2、3分配が限度となります。また電波レベルが不足する場合は、電波の増幅性能は低いものの、設置か簡単な室内型ブースターを使用する方法もございます。しかしいずれにせよ、配線が複雑になると、その調整も難しくなってまいります。
基本的にご自分でテレビアンテナをDIY設置される場合は、配線は極力シンプルになさることをおすすめいたします。
各種テレビアンテナの配線や、設置される機器については、以下のコラムにも解説がございます。
テレビ放送(地デジ、衛星放送BS/CS、4K8K)に合わせたテレビアンテナケーブルの種類と選び方、徹底解説!
テレビ放送や機器に合わせたアンテナケーブル(同軸ケーブル)の種類と選び方、徹底解説!
テレビアンテナの「ブースター」徹底解説・後編(機種選び・設置編)
ご自宅のすべてのテレビに電波を送る「分配器」とは? その種類と選び方を徹底解説!
地デジ用と衛星放送用、両方のテレビアンテナ設置で工事コスト軽減のため必要な機器、混合器、分波器とは何なのか?
地デジアンテナをご自分で設置される場合のポイント
この項では、地デジアンテナをご自分でDIY設置される場合に踏まえておくべき、地デジ放送やアンテナ機種の基礎知識を解説いたします。
地デジ放送は前述のように、東京スカイツリーをはじめとする日本の各地に設置された大型の送信所や、送信所がカバーできない日本の各地に設置される中継局など、大小の電波塔から周辺エリアに地デジ電波を送信することで、日本国内の大半のエリアにて、地デジアンテナを設置することで受信、視聴できる「地上波放送」です。
ここでは、ご自分で地デジアンテナを設置するにあたって、あらかじめ確認しておくべきことをご説明してゆきます。
地デジアンテナを設置する現場の「電界地域(受信できる地デジ電波の強さ)」や電波の方向、波長の角度を確認する
前述のように地デジ放送は、受信する現場の付近にある電波塔から送信される地デジ電波を受信する形式のテレビ放送です。
現在の地デジ電波は「UHF(極超短波)」のうち、470MHz(メガヘルツ)から710MHzまでの周波数帯が使用されていますが、日本各地でも電波塔からの距離や、電波を遮断する山地などの地形により、受信できる地デジ電波レベルが変わってきます。
この受信できる地デジ電波レベルにより、日本の各エリアを大まかに区分けしたものが、強・中・弱の「電界地域」です。
電界地域とは学術や法制上の正式な定義ではないため、場合によっては変動もございますが、一般的には電波の強さを示す「㏈(デシベル)」の単位で「80㏈以上:強電界地域」「80㏈から60㏈:中電界地域」「60㏈以下:弱電界地域」に分類されます。また国内でも一部地域には、電波塔から極端に遠い、電波が届きにくい山間部などの要因で地デジ電波をほとんど受信できない「難視聴地域」も存在します。
またこの電界地域も絶対的な指標ではなく、各電界地域内でも場所によって、基準内での電波レベルの変動がある他、高層建築物など障害物の付近では、局地的に電界地域の基準よりも受信できる地デジ電波レベル(㏈)が低くなることもございます。
他にも、地デジ電波レベルは一年を通した気候の変化などで、同じ場所でも「6㏈」前後の変動が生じる他、悪天候でも電波レベルが低下することがございます。
地デジアンテナの設置に当たっては、この電界地域を基準に現場の電波レベルを確認して、適した受信性能の地デジアンテナを選ぶ。また電波塔の方向など、現場に電波が届く方向を把握して、その方向へと地デジアンテナを向ける必要がございます。
なお各現場の地デジ電波レベル、および電波の方向を確認する方法としては、アンテナ工事業者も使用する「アンテナレベルチェッカー」という機器を使用することが確実です。ただ数千円程度とやや高価な他、一般の方には正確な使用が難しいこともございます。
他に主な方法としては、
・周囲の住宅に設置された地デジアンテナの機種や位置、方向を確認する。
・「放送サービス高度化推進協会(A-PAB)」の「放送エリアのめやす」ページなど、インターネット上のサイト、アプリを利用する。
・近隣でテレビアンテナを販売する家電量販店やホームセンター、町の電気店などに問い合わせる。
・アンテナ工事の専門業者に電波調査を依頼する。
などの方法がございます。
また地デジ電波には、電波塔によって送信される電波が、地面に対して水平の波長を描く「水平偏波」と、垂直の波長を描く「垂直偏波」の二種類がございます。電波塔の90パーセント近くは水平偏波を送信しますが、残り10パーセント程度は垂直偏波を送信しています。
これは携帯電話の基地局などが近い場所では、周波数帯が近い地デジ電波との「混信」が発生する可能性があるため、そのようなエリアのみ、混信が起こりにくい「垂直偏波」を使用しているためです。
地デジアンテナの側では、設置の角度を90度変えることで双方の電波を受信できますが、デザインアンテナでは「水平偏波用」「垂直偏波用」のモデルも存在します。いずれにせよ地デジアンテナの選択や設置方法にも影響するため、現場で受信できる電波が、水平偏波と垂直偏波のどちらであるかも確認しておく必要がございます。
なお地デジ放送の仕組みや、地デジ電波の特性については、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。
地デジアンテナ設置に重要となる「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」とは
徹底解説!強・中・弱の地デジ電界地域に適したテレビアンテナ工事の選び方、調べ方とは?
現場の電波状態と取り付け位置に適した地デジアンテナ機種を選択する
ここでは現在の主な地デジアンテナ各機種について、ご自分でのアンテナ設置に適しているかという観点から、それぞれの特徴や受信性能などをご説明してまいります。
・デザインアンテナ
これは、主に長方形で薄型の本体をもち、壁面などに設置できる地デジアンテナです。壁面アンテナ、平面アンテナ、フラットアンテナ、ボックスアンテナなどの別名もございます。
地デジアンテナとしてはコンパクトで取り扱いやすい形状に、カラーバリエーションも豊富な人気機種です。主な設置位置は壁面の他、ベランダの手すり部。また電波状態が良い現場では屋根裏空間への設置や、小型モデルを室内置きにできることもございます。
デザインアンテナのメリットは、その形状から住宅の外観や景観を乱さない。風雨などに影響されにくく経年劣化が進みにくいという点で、ベランダの手すりなどに固定具を取り付ければ設置も比較的、簡単なため、ご自分での設置にもっとも適した機種と言えます。
ただ受信性能に関しては、電波を受信する部分である「素子」の数に換算した「素子数相当」で「20素子相当」と「26素子相当」が主になります。さらに住宅での主な取り付け場所が壁面やベランダなど、やや低い位置になるため、高層建築物の付近や住宅密集地などでは、地デジ電波が十分に受信できず、設置できない場合もございます。
そのため基本的にデザインアンテナは、強電界地域から中電界地域向けになり、弱電界地域では使用できないことが多くなります。
総じて、本体価格も八木式アンテナに比べればやや高価ながらお手頃な価格であり、設置作業に関してはご自分でも取り付けやすいアンテナ機種ですが、その場合、設置する場所で十分な地デジ受信が可能であるかを、事前にきちんと確認しておく必要がございます。
デザインアンテナおよび、地デジアンテナの受信性能については、以下の各コラム記事でも詳細を解説しております。
地デジ用テレビアンテナ一番人気のデザインアンテナとは? 価格から工事費用、料金相場、失敗しない業者の選び方まで徹底解説!
台風対策に最適!地デジ「デザインアンテナ」と「ユニコーンアンテナ」とは?
UHFテレビアンテナ設置の性能を決める「素子」とは? 地デジアンテナ取り付け工事で高性能になる素子数の選び方を徹底解説
・八木式アンテナ
これは主に戸建て住宅の屋根の上などに見られる、魚の骨に似た形状の昔ながらのアンテナです。八木アンテナ、八木・宇田アンテナとも呼ばれます。
八木式アンテナの特徴は受信性能の高さです。アンテナの横棒部分が「素子」にあたり、素子が露出している「素子アンテナ」のため他機種よりも受信性能が高くなります。さらに八木式アンテナでも強電界地域向けの4素子や8素子、中電界地域から弱電界地域向けの14素子や20素子。またパラスタックアンテナと呼ばれる高性能モデルなどがあり、幅広い電界地域に対応できます。
また設置位置が主に屋根の上になる点も、周辺の障害物に影響を受けず受信感度が高まる要素となります。地デジアンテナの中では古典的機種であるため、本体価格がもっとも低価格というメリットもございます。
設置位置は屋根の上のマスト(支柱)の他、専用の設置器具を固定することで、ベランダの手すりや壁面などへも設置可能です。
ただご自分での取り付けに関しては、屋上テラスなどに設置できる場合を除き、ベランダなどへの設置では、周辺の障害物や住宅密集地などの影響で受信感度が下がることもございます。また本体は低価格でも、ベランダへの設置では設置具の費用が加算されることもございます。現在の地デジアンテナではやや大型で重量がある点も、ご自分での設置が難しくなる要因のひとつになります。
また本体の形状から住宅の見た目や景観を悪くする。ベランダへの設置ではスペースを取ることがある。風雨などの影響を受けやすく、経年劣化やアンテナ角度のズレなどが生じやすいなどのデメリットもございます。
総じてご自分で設置される場合は、八木式アンテナは、一定以上の受信性能が必要となる場合に選択されることが多くなります。
八木式アンテナについては、以下のコラム記事で詳細を解説しております。
地デジテレビアンテナの長老「八木式アンテナ(八木アンテナ)」とは?
・ユニコーンアンテナ
これはマストの先に、ほぼ円筒形のアンテナ本体を設置した、非常にスタイリッシュなアンテナです。日本の大手アンテナメーカー「マスプロ電工」社が2017年(平成29年)に販売開始した、現在の地デジアンテナ最新モデルです。
受信性能は「20素子相当」のみですが、主な設置位置は屋根の上。また破風板(屋根の張り出し板)や壁面に固定具を設置しての取り付けになります。
基本的にはデザインアンテナと同じく強電界地域から中電界地域向けのアンテナ機種ですが、設置位置を高く取れるため受信感度が向上し、デザインアンテナの壁面設置では地デジ電波が受信できない現場でも使用できることが多くなります。
他にもその外観性から住宅の見た目や景観を乱さない上、風雨などを受け流せる形状から経年劣化が進みにくいなど、八木式アンテナとデザインアンテナのメリットを兼ね備えた特徴をもつ機種です。
ただデメリットとしては、八木式アンテナの20素子以上モデルには受信性能で及ばず、弱電界地域では使用できないことが多くなる。最新機種であるため本体価格が各機種の中でもっとも高価という点になります。
またご自分で地デジアンテナを設置される場合には、戸建て住宅での基本的な設置位置が高所になる。特徴であるデザイン性が生かしにくいなどの点から、同じく高所に設置できる条件では八木式アンテナの方がメリットは多くなります。
そのため、ご自分でアンテナを設置される場合には、やや出番の少ない機種だといえます。
ユニコーンアンテナについては、以下のコラム記事でも詳細をご説明しております。
地デジアンテナの最先端、ユニコーンアンテナとは? 特徴、メリット、工事費用の相場まで徹底解説!
ご自分での地デジアンテナ取り付けに適した住宅の場所
ここでは、ご自分で地デジアンテナ取り付けを行う場合に、設置に適した主な場所とその特徴。また設置できる地デジアンテナ機種をご説明してまいります。
・屋上テラス空間など。
地デジアンテナは、周辺の障害物などの影響を避けるため、住宅でもできるだけ高い位置への設置が推奨されます。
ただ通常の住宅で屋根の上にテレビアンテナを設置することは大変な危険がともなうため、ご自分で住宅の高所にアンテナ取り付けを行われる場合は、屋上フロア空間がある住宅など、安全な作業が可能となる場合のみにしてください。
屋上テラス空間などへのアンテナ設置であれば、障害物などの影響を受けにくく安定した地デジ受信を確保でき、またアンテナの角度調整も行いやすくなります。また受信性能が高い半面、やや大型になる八木式アンテナでも設置しやすくなります。
他にもユニコーンアンテナや、デザインアンテナをポールに設置する形での取り付けも可能です。
・ベランダ空間や窓枠。
ベランダの手すり部などに専用の設置具を取り付け、アンテナを固定する方法です。
この場合はベランダが電波塔の方向に向いて設置されており、また周辺に障害物などがなく、ベランダの方向に十分なレベルの地デジ電波が届くことが、設置できる条件になります。この条件が整っていれば、設置具およびアンテナの取り付けは比較的、簡単になります。
設置できるアンテナとしては、八木式アンテナやユニコーンアンテナも設置可能ですが、作業の行いやすさや外観性、スペースを取らないといった要素から、デザインアンテナが最適と言えます。
・屋内空間。
地デジアンテナは、上記のもの以外にも「室内アンテナ」がございます。
室内アンテナは、文字通り小型のアンテナを室内の窓際に置く、シート状のアンテナを壁や窓に貼りつけるなどして、テレビなどの機器と接続することで、地デジ電波が受信できるアンテナです。
室内アンテナは、一般の方にも設置が非常に簡単となる他、価格も1,000円台からブースター内蔵型の高性能機種でも10,000円程度など低価格です。ただ受信性能は屋外用よりも低く、強電界地域で一台のテレビ機器にしか接続できない他、気候などの影響で受信も不安定になりやすく、あくまで簡易的なテレビアンテナと考える必要がございます。
他にも、デザインアンテナの小型モデルなどには、屋外、屋内兼用型のものもあり、付属する室内用スタンドで室内の窓際などにも設置できます。このようなモデルも基本的には強電界地域向けとなりますが、室内専用のモデルに比べれば、受信性能はやや高く、地デジ受信が安定するケースも多くなります。
室内アンテナや小型デザインアンテナについては、以下の各コラム記事に解説がございます。
この最小デザインアンテナがすごい!スカイウォーリーミニ(マスプロ電工)
面倒な工事も不要!2,000円で地デジ放送を楽しめる「室内アンテナ」について!
衛星放送用BS/CSアンテナをご自分で設置される場合のポイント
引き続き、衛星放送用のBS/CSアンテナをご自分で設置される場合の基礎知識を解説いたします、
衛星放送とは、地上からおよそ36,000キロ上空の宇宙空間で、赤道軌道上を周回する「静止衛星」から、地上の広範囲に電波を送信するテレビ放送です。
衛星放送は、日本の場合であれば、一基の静止衛星で日本国内の全域に電波を送信することが可能で、地上の建築物や地形、災害などにも影響されず、安定して大容量の情報を送信できるのが特徴です。
現在の日本の衛星放送には、「放送衛星」を用いたBS放送と、「通信衛星」を用いたCS放送があり、BS放送および、CSの主な放送である110度CS放送「スカパー!」は人工衛星が同じ東経110度に位置するため、一基のBS/110度CSアンテナでどちらも受信できます。
また2018年(平成30年)には、衛星放送における4K8K放送である「新4K8K衛星放送」が、BS放送、CS放送にそれぞれ4K、8Kチャンネルを追加する形でスタートしております。
BS、CSの衛星放送では、直進性の強い高周波数帯(波長が短い)の電波が使用されています。具体的にはマイクロ波の一種である「SHF(センチメートル波)」の中でも、12GHz(ギガヘルツ)前後の周波数帯になります。ちなみにその波長の幅は25ミリ前後です。
そのため悪天候の際、雨や雪の粒が波長の幅に近くなると、電波が吸収されて乱反射が起こり、受信不良にいたることもございます。これを「降雨減衰」「降雪減衰」といいます。
また人工衛星からの電波は、人工衛星から日本国全体を覆うように放射されています。そのため国内の北部や南端部、離島部など、中心から離れるエリアでは、人工衛星との距離がやや遠くなるだけ、衛星放送の電波レベルも弱くなります。
以降、地デジアンテナを設置するにあたっての注意点をご説明してゆきます。
設置する位置や条件に適したBS/CSアンテナを選択する
BS/CSアンテナは、いわゆるディッシュ(反射鏡)をもつパラボラアンテナ一種類になります。基本的な構造はどのメーカー、モデルでもほぼ同じになるため、受信性能に大きな差は生じません。
ただディッシュ部のサイズが大きくなるほど、受け止められる電波の量が多くなるため、受信性能が高くなります。
BS/CSアンテナのディッシュサイズは、戸建て住宅向けの通常モデルである45型(ディッシュ直径が45センチ)の他、国内でも中心部から離れて電波の受信レベルが低くなる地域や、集合住宅向けの50型、60型、75型、90型、120型などがございます。ただ一般戸建て住宅で使用されるのは、最大でも60型、75型までです。
他にもカラーバリエーションや高耐風モデルなどが存在し、設置する場所の要件やご要望に適したモデルを選ぶことになります。
なおどのモデルも基本の構造が同じため、設置方法もほとんど違いはございません。ただ戸建て住宅にディッシュ部が大型のモデルを設置する場合は、アンテナの大きさや重量から、作業がやや難しくなってまいります。
なおBS/CSアンテナの基礎知識や、高耐風モデルについては、以下のコラム記事でも詳細をご説明しております、
衛星放送用BS/CSアンテナの種類と性能とは? 地デジテレビアンテナとの違い、設置工事の方法から機種の選び方まで徹底解説!
台風対策に最適! 究極の高耐風BS110度CSアンテナ「BC453SG」(DXアンテナ)
BS/CSアンテナを衛星の位置する東経110度へと正確に向ける必要がある
BS/CSアンテナは、人工衛星から直進的に送られる電波をディッシュ部で集めて反射させ、中央部に設置されたコンバーター部に集める形式のアンテナになります。そのため東経110度の方向へと正確にアンテナを向ける必要があり、ミリ単位のズレでも、衛星からの電波が受信できなくなることもございます。
そのためご自分でBS/CSアンテナを設置される場合は、BS/CSアンテナを東経110度へ正確に向けられる場所であることが、第一の条件となります。
BS/CSアンテナの角度調整については、以下のコラム記事でも詳細を解説しております。
BS/110度CSアンテナで安定して衛星放送を受信できる設置の場所とアンテナの向きや角度を正確に調整する方法
人工衛星の方向に障害物がない位置にBS/CSアンテナを設置する必要がある
衛星放送の電波は直進性が強く、波長も短いため、障害物などにぶつかると反射してしまい、ほとんど障害物の向こう側に回り込むことはございません。そのため衛星放送の電波は障害物には非常に弱くなっております。
例えば人工衛星の方向へ向けたBS/CSアンテナの前に建築物や山地はもちろん、樹木や茂った葉、洗濯物などわずかな障害物が発生した場合でも、衛星放送の電波が受信できなくなることもございます。
そのためご自分でBS/CSアンテナを設置される際には、現在、東経110度の方向に障害物がないだけでなく、設置された後も障害物ができる可能性の低い場所を選択する必要がございます。
なおBS/CSアンテナを向ける方向にある障害物の高さについては、アンテナを起点とした障害物の高さに比べ、アンテナと障害物の距離が1.5倍以上であれば、その障害物に影響されることはございません。例えばBS/CSアンテナより5メートル高い障害物がある場合、アンテナと障害物の間に7.5メートル以上の距離があれば、受信に関して特に問題は生じません。
その他、衛星放送に関する基礎知識は、以下のコラム記事で詳しく解説しております。
「新4K8K衛星放送」ご視聴に必要な機器・完全チェック解説! テレビで全4K8Kチャンネルを見るための機材とは?
ご自分でのBS/CSアンテナ取り付けに適した住宅の場所
ここでは、ご自分でBS/CSアンテナを設置される場合に、住宅内で適した場所とそのメリットをご説明いたします。
・屋上テラス空間など。
BS/CSアンテナも、屋上フロアなどがある住宅であれば、フロア空間内に設置できます。
アンテナの設置位置を高く取ることで、やはり周辺の障害物に影響されにくくなる他、ベランダの方向などに左右されないため、BS/CSアンテナの角度調整も簡単になります。またやや大型のBS/CSアンテナでも設置しやすくなります。
ただBS/CSアンテナの場合は、障害物の問題を除けば、アンテナ位置の高さは受信感度にさほど影響しないため、それほど設置位置の高さにこだわる必要がございません。
・ベランダ空間や窓枠。
ご自分でBS/CSアンテナを設置する場合は、やはりベランダや窓の外の手すり部に設置具を固定し、BS/CSアンテナを取り付ける方法が、施工の簡単さからメインになります。
注意点はやはり、ベランダや窓の方向が東経110度(南西方向)を向いていること、その方向に人工衛星からの電波を遮断する障害物がないことになります。
・室内設置。
BS/CSアンテナは、条件が許せば、アンテナを立てることができるスタンドに固定して、室内に設置することもできます。
可能となる条件は、東経110度の方向を向き、人工衛星からの電波を透過しやすい、一定の大きさを持つシンプルな透明ガラスの窓がある部屋になります。この窓際に、スタンドに立てたBS/CSアンテナを置くことで、衛星放送の受信が可能となります。
室内設置のメリットは、ご自分でも設置の作業が比較的、簡単で、アンテナが風雨などに影響されず、経年劣化を抑えられる点です。
半面、そもそも設置可能な条件が厳しい。衛星放送を視聴する際には、カーテンや網戸、場合によっては窓そのものを開く必要がある。BS/CSアンテナが部屋のスペースを取り、手が触れることで角度のズレが生じやすいなどのデメリットもございます。
BS/CSアンテナの室内設置に関しては、以下の各コラム記事でも詳細を解説しております、
徹底解説・ご自分でDIYにて地デジ、衛星放送のテレビアンテナ設置工事を行う取り付け方法の手順と具体的な費用の相場とは?
室内に衛星放送用のBS/CSアンテナを設置してBS放送、CS放送のテレビ番組を観る方法、5大チェックポイント解説!
ご自分でテレビアンテナを取り付ける作業の手順と、必要な機器、費用(別コラム)
以降、実際にご自分で地デジ、衛星放送のテレビアンテナ取り付けを行う場合の、実践的な方法や、必要となる機材、費用についてご説明するところですが、ここまでの文章量が多くなったため、以下は冒頭でもご紹介した、姉妹記事でご説明いたします。
続きは以下のコラム記事をご参照くださいませ。
地デジやBS/CS衛星放送用テレビアンテナを自分で取り付ける方法とは? 設置工事のポイントと注意点をすべて解説(実践編)
まとめ
お住まいの住宅やマンションなどで、もし地デジ、衛星放送などの受信環境が整っており、テレビアンテナと一台のテレビを接続するのみの簡単な配線でよろしければ、ご自分でテレビアンテナ取り付けを行われるのもよろしいでしょう。
ただ特にアンテナ工事に関する知識や経験をお持ちでない限り、一般の方によるテレビアンテナの取り付けで、可能となる工事は限られてまいります。もちろん屋根の上にアンテナを取り付けるなど、危険を伴う作業は決してご自分では行わないようお願いいたします。
他にも分配器を使って複数のテレビ機器に電波を送信する。それらの配線の大本にブースターを設置して、必要な電波レベルを増幅するなどは、条件に合わせた増幅レベルの調整なども必要で、一般の方々には難しい作業となります。
なお地デジ、BS/CSアンテナをご自分で取り付けられる際に必要な情報は、以下の各コラム記事でもご説明しております。
DIYで自宅に地デジ用のテレビアンテナを取り付ける方法は? 自分でできるアンテナ設置の工事と必要な費用、情報を解説!
自分でDIY取り付けも可能? 衛星放送用BS/CSテレビアンテナのさまざまな設置方法と工事を行う際の注意点
衛星放送用BSアンテナ設置工事と基礎知識。自分で設置する方法とは? CS放送とは?
もしご自宅で施工なさりたいアンテナ工事の内容が、地デジ、BS/CSの双方のアンテナを設置し、ブースターや分配器を用いて多くの部屋にテレビ電波を送るなど、多くのなどでDIYでの施工が難しい。また工事そのものは簡単なものでも、DIYで行う自信がないなどの場合は、当あさひアンテナのフリーダイヤル(0120-540-527)かメールフォーム、LINEアカウントまで、ご相談をお寄せください。
当あさひアンテナでは、現場に出張しての電波調査とお見積もりを、出張料やキャンセル料なども含めた完全無料で実施いたします。
そして現場の電波状態やご自宅および周辺の環境など、諸条件が許す限り、お客様のご要望に沿ったアンテナ工事をご提案いたします。
例えばDIYでテレビアンテナを設置される場合に近い、ベランダなどに地デジのデザインアンテナ、またはBS/CSアンテナを設置して室内にあるテレビと接続するなどの簡単な施工であれば、各種アンテナ工事の基本設置工事(アンテナを取り付けて配線するだけの基本的な工事)でも十分となります。
弊社では見えないところも綺麗に施工する高品質なアンテナ工事を、業界最安に挑む価格でご提供することをモットーとしており、アンテナ設置の基本工事費用は、地デジの八木式アンテナ、通常型のBS/CSアンテナであれば、税込み15,000円から。デザインアンテナでは各種カラーバリエーションもご用意し、税込み20,000円からでご提供しております。
他にも各種地デジアンテナで素子数が多い高性能機種や、デザインアンテナの小型モデルやユニコーンアンテナ。BS/CSアンテナであれば、カラーバリエーションや集合住宅用を含む大型モデル。高耐風モデルなど、多様なアンテナ機種もご用意しております。
もちろんアンテナ本体の設置工事だけでなく、ブースターや分配器、混合器、分波器など各種機器の設置。またデザインアンテナの屋根裏設置。アンテナ修理や古いアンテナの撤去、処分など、各種工事もリーズナブルかつ明確な価格体系でご提供しており、総合的にどのようなアンテナ工事にもご対応できます。
またアンテナ工事後には、工事完了日からの10年保証をご用意しており、万が一のトラブルにも末永くご対処いたします。
総じて、施工の品質や長期保証を考慮すれば、工事内容はDIY設置と同様であっても、コストパフォーマンスではDIYで行われる以上の価値ある工事をご提供いたします。
各種テレビアンテナ工事のご相談については、どのようなことでも、まずは当あさひアンテナにお問い合わせいただければ幸いです。