徹底解説・ご自分でDIYにて地デジ、衛星放送のテレビアンテナ設置工事を行う取り付け方法の手順と具体的な費用の相場とは?

2023年01月03日

2023年(令和5年)現在「DIY(Do it yourself)」が静かなブームになっております。「DIY」とは「自分で行う」の意味で、住宅に必要な家具、道具などの制作や、さまざまな工事などを行うことで、それを題材にしたオリジナルテレビアニメ、さらにその実写ドラマ版なども制作されて、人気を博しておりますます。

現在では新築のご自宅など、住んでおられる家の中でテレビ番組をご覧になる方法も、テレビアンテナのほかにも、ケーブルテレビ、光テレビなどのサービスをご契約になる選択肢もございます。

ケーブルテレビや光テレビは、アンテナなしでも各種テレビ番組をご視聴になれるほか、現場の電波状態に左右されず、映像の状態が悪くなるごともなく、安定してテレビ画面が映る点なども大きなメリットです。ただ一方で月額視聴料金が必要、試聴できるテレビの台数によっては追加料金が加算されることもあるなどのデメリットもございます。

一方、テレビアンテナの設置ならば、工事の初期費用のみて、有料チャンネルなどを除けば永続的に無料でテレビ番組を視聴できるため、特に長年お住まいになることを前提としたマイホームでのテレビのご視聴ではお得となり、オススメの良い方法と言えます。

DIYの範囲は多岐にわたりますが、例えば地上デジタル放送(地デジ)、衛星放送(BS放送、CS放送)などテレビアンテナの、新築、既存の戸建て住宅への設置、交換なども、DIYで行える例がございます。DIYによるアンテナ設置工事では、業者に依頼する場合に比べて、必要な費用が大幅に軽減できる点でも人気を集めております。

ただその一方、工事の結果はすべてご自分の責任となるため、正確な知識がないまま、安易にご自分でのアンテナ設置工事に挑まれると、購入したアンテナが、いざ工事の段になって自宅では使用できない。設置してもテレビ電波が受信できない。さらにはせっかくの新築の外装を傷つけてしまうなどのトラブルで、費用や手間が水の泡どころか、ただ損害だけが残った、という問題にもなりかねません。

そこで当コラムでは、ご自分にてDIYでのアンテナ設置工事を行うにあたり、そのメリットやデメリットから、DIYによるアンテナ設置が可能となる条件。避けた方がいい条件。またDIY設置に必要な機材や準備。アンテナ機種の選び方。費用はいくらぐらいかかるか。実際のアンテナ設置工事の手順や流れなど、お役立ち情報を解説してゆきます。

当コラムをご参照されることにより、ご自宅でのテレビアンテナ設置が可能がどうか、考えられる問題なども見極められた上で、適切な機材と流れを把握された手順にて、DIYによる設置を進めていただければ幸いです。

アンテナ工事が実質0円!

戸建て住宅に自分でテレビアンテナを設置するメリット・デメリット

戸建て住宅にお住まいの方が、アンテナ工事の専門業者などに依頼せず、ご自宅にてDIYで各種テレビアンテナを設置することには、次のようなメリット、デメリットの一覧がございます。

これらの点をしっかりとご理解、チェックされた上、ご自宅の条件で作業に無理がなく、またデメリットが少なく、メリットが上回ると思われる場合のみ、実践されることをおすすめいたします。

ご自分でテレビアンテナを設置するメリット

・コストを大幅に削減できる。

ご自身でDIYのアンテナ設置作業を行う場合は、アンテナ工事業者へ支払う工事費用などが発生しないため、コストが安く済みます。

アンテナの設置工事の料金は、アンテナの機種や、BS/CSアンテナを追加するか等によっても異なりますが、配線やブースターなどの機器を含めた地デジアンテナ一基の新規設置であればおおむね30,000円以上。また交換設置の場合は、機種によって15,000円から30,000円程度が相場となっております。

ご自分で設置される場合は、必要な機材の購入費以外はほとんどかかりません。室内アンテナ設置の費用の相場は2,000円程度から、屋外に設置する場合も、アンテナ本体と必要な機材の代金で、おおよそ10,000円から20,000円程度となるため、大幅なコストカットが可能です。

ご自分でテレビアンテナを設置するデメリット

一方、ご自分でアンテナをDIY設置するデメリットには、以下の点が挙げられます。

・事故や失敗のリスクがある。

アンテナ設置は基本的に屋根の上、壁面の高い位置など、高所での作業になります。そのため作業する方の転落事故、またアンテナ本体や工具などの落下事故など、さまざまな事故が起こるリスクがございます。転落事故は命にかかわる危険が生じますし、落下事故でもアンテナなどを破壊するだけでなく、落下地点に人がいた、車などがあったなど場合、大きな人身、物損事故につながります。

また工事の初心者と言える一般の方によるアンテナ設置工事では、完成したように見えても、どこかの接続ミスなどにより、テレビ放送が映らないというケースも考えられ、原因を調べて特定することが難しいこともございます。

・作業に対する保証がない。

アンテナ工事業者の場合は、専門の知識と技術をもったスタッフが作業するため、高品質な施工や長期保証をはじめとする各種サービスが用意されています。

また多くの業者は施工後、万が一のトラブルに備えて、数年から10年近くのアフターフォロー体制を用意していることも多くなります。そのためアンテナ工事の業者がアンテナ工事に失敗する可能性は極めて低く、万が一、工事後のトラブルが発生した場合も、業者へと電話で連絡するだけで、即座に対応してもらえるなど、工事後のフォローも万全となっております。

しかしご自分でアンテナ工事を行う場合は、業者への依頼とは異なり、すべて自己責任となります。上記の事故をはじめ、工事に失敗しても誰かがリカバリーしてくれるわけはありません。DIYで設置したアンテナでも、業者に修理を頼むこともできますが、その場合は、最初から業者に依頼した場合より、費用が高くなることが多くなります。

・複雑な配線作業などは難しくなる。

ご自分でアンテナ工事を行う方の中には、配線などに関する知識や技術、経験をお持ちの方もおられるかもしれません。

ただやはり一般の方で、専門業者レベルの経験や知識をお持ちの方は少ないと考えられます。例えばアンテナの下にブースターを設置する、分配器で複数の部屋のアンテナコンセントへの配線や端子の設置、接続を行うなど、複雑な機器の設置、配線などには対応しきれないことも考えられます。

業者に依頼する場合のメリット、デメリット

ご自分でのアンテナ設置が難しいと思われる場合は、アンテナ工事の専門業者に依頼されることをおすすめいたします。

ここでは、アンテナ工事業者に依頼するメリットとデメリットを一覧でご紹介します。チェックされた上で、ご検討の参考になさってください。

業者に依頼するメリット

前述のようにプロとして豊富な知識や技術を持つ専門業者に依頼すれば、確実かつ安全にアンテナの設置が完了します。

業者はプロとして豊富な知識や技術、そして万全の装備を用意しているため、危険な高所作業、複雑な配線作業も的確にこなし、徹底して丁寧な施工と緻密な処理で、見た目もキレイで高品質なアンテナ工事を実現できます。

万が一、施工後にトラブルが発生した場合も、大半の業者は、長期アフターサービス制度を用意しているため、再工事による修理などのフォローを受けられるため、全般的に安心と言えます。

業者に依頼するデメリット

業者に依頼する場合、高い施工技術やアフターサービスを用意している分、やはりご自分での設置よりは、費用が高くなってまいります。自分で設置する場合と比較すると、アンテナの種類や機材などの設置数によっても異なってまいりますが、10,000円以上は高額になるケースも考えられます。

また数多い業者の中には、施工技術や使用する機材が粗悪、また不要な工事、機材を追加して高額な費用を請求するといった悪質な業者も存在します。そのため優良業者をご自身で見極める必要がございます。

戸建て住宅に設置される地デジアンテナの特徴

まずは、現在の戸建て住宅で設置に使用される地デジアンテナの3機種について、業者などに依頼しないご自宅での設置を前提に、その特徴や各機種の違い、主な設置場所などを一覧で解説してまいります。

なお現在の地デジ放送では、UHF波(極超短波)と呼ばれる電波のうちの470MHz(メガヘルツ)から710MHzの周波数帯が使用されているため、地デジアンテナは、UHF波を受信するための「UHFアンテナ」になります。

その他、地デジ電波については、以下の各コラム記事の内容にも概要や性質などが詳しく解説されております。

・地上デジタル放送の「地デジ電波」基礎知識

・衛星放送(BS放送・CS放送)の「テレビ電波」基礎知識

・地デジアンテナ設置に重要となる「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」とは

・徹底解説!強・中・弱の地デジ電界地域に適したテレビアンテナ工事の選び方、調べ方は?

・地デジ電波の強さと品質を示す「dB」「MER」「BER」とは何か?

・地デジの「水平偏波」「垂直偏波」の違いとは?

・地デジアンテナを設置する高さの設定で重要となるハイトパターンとは? 地デジ電波を受信するために適切なアンテナの高さとは?

八木式アンテナ

八木式アンテナとは、住宅の屋根の上など高い位置に立てられる、魚の骨か矢印のような形をした地デジアンテナです。

この機種は1920年代、大正時代の研究、開発によって発明された、古典的なアンテナです。昭和から平成前期、アナログ放送の時代は、テレビアンテナといえばこの形状でした。外部から目に留まりやすいこともあり、現在でもテレビのアンテナといえば、この八木式アンテナを思い浮かべる方も多いと思われます。

八木式アンテナが現在でも地デジアンテナとして使い続けられる最大の特徴的なメリットは、電波の受信感度が高いことです。八木式アンテナでは、地面に対して平行になっている中心の支柱から、魚の骨のような形でいくつのも短い横棒が突き出しております。この横棒を素子(エレメント)といい、素子数の多い機種を使用することで、電波の受信感度を高めることができます。

この素子数は、アンテナの受信性能を示す指標として、すべての地デジアンテナ機種に明記されています。後述する機種のような、外部から素子が見えないアンテナでは「素子数相当」という呼び名になります。

特に通常の八木式アンテナとは別に、素子部分に「X」型の器具を配置し、上下などに複数の素子パーツを設置した高性能素子を使用するタイプを「パラスダックアンテナ」と呼びます。このモデルでは、27素子、30素子などによるアンテナの高性能化や、5素子程度でも十分な受信性能を持つことから、アンテナ本体の小型化を実現しております。

基本的にアンテナの受信性能と指向性(特定の方向、角度でのみ受信性能が高まる性質)は比例するため、八木式アンテナ、特にパラスダックアンテナは指向性が高いことも特徴になります。そのため設置する際には、矢印の矢尻のような部分である反射器(リフレクター)とは反対側の先端を、地デジ電波を送信する中継局(電波塔)や、電波が届く方向へと正確に向けることで、安定して電波が受信できます。

八木式アンテナを屋根の上に設置した場合には、高さを確保できることから、地デジ電波を遮断しやすい周辺の高層建築物、住宅密集地などの環境に影響を受けにくくなり受信感度が高まる他、アンテナの方向を360度、全方位へ回転して向けることが可能となるため、自在に調節可能です。

また八木式アンテナは構造がシンプルなため、現在の地デジアンテナモデルではもっとも価格が安いのも特徴です。安いものは3,000円前後から、高性能機種でも10,000円台で購入できます。

半面、デメリットとしては、主に屋根の上に設置されて目立つことから、住宅のデザイン性や景観を乱してしまう。風雨や雪など自然環境に影響されやすく、経年劣化が進行しやすいため、寿命が短くなる場合もあるという点が挙げられます。

特に設置時のデメリットとしては、地デジアンテナの中では大型で重量もある。屋根の上などの高所に設置する場合には危険が伴う、などの点がございます。

八木式アンテナの詳細については、以下のコラム記事もご参照ください。

地デジテレビアンテナの長老「八木式アンテナ(八木アンテナ)」とは?

高利得、高性能な地デジ用パラスタックアンテナ徹底解説

デザインアンテナ

デザインアンテナは、アンテナ素子などの本体部分を、主に薄型のパネルのようなケースに収めた地デジアンテナです。形状や設置位置から平面アンテナ、フラットアンテナ、壁面アンテナなどとも呼ばれる、非常にスタイリッシュでライトな形状のモデルです。

設置位置は主に住宅の壁面、ベランダの手すりや内側、また屋根の上のポールなどになります。受信性能は、強電界地域向けで屋外屋内兼用のコンパクトモデルなどを除けば、主に「20素子相当」「26素子相当」のモデルが存在します。

スリムでシンプルなデザインに加え、同モデルでも本体の色(カラーバリエーション)も豊富なことから、住宅の壁面に設置しても、目立たずとてもスッキリとした外観の取り付けが可能で、外観性や景観を損ねないのが特徴です。

さらに外壁などに貼りつけるような設置方法から、八木式アンテナに比べて雨風などに影響されにくく、耐用年数が長くなるメリットもございます。住宅の建材や電波状態などの条件がそろっていれば、屋根裏空間など屋内への設置も可能となります。

設置時のメリットとしては、小型軽量で取り回しやすく、電波条件がよければベランダなどにも設置できるという点がございます。そのためDIY工事の初心者である一般の方でも比較的、安全かつ簡単に設置しやすい地デジアンテナモデルだと言えます。

一方、デザインアンテナの弱点は、八木式アンテナに比べると設置位置が低くなる分、周辺の建築物などの障害物に影響を受けやすくなり、受信感度がやや低くなる点が挙げられます。デザインアンテナは基本的に強電界地域から中電界地域向けの機種になりますが、該当するエリアでも住宅密集地などの環境により、壁面など低い位置での地デジ電波状態が悪い現場では設置できないケースもある。またアンテナ本体価格も八木式アンテナよりやや高価になるといった点がございます。

デザインアンテナの価格相場は、通常モデルで4,000円から6,000円程度。高性能機種で10,000円前後になります。

デザインアンテナ、後述のユニコーンアンテナの詳細情報は、以下のコラム記事をご参照ください。

地デジ用テレビアンテナ一番人気のデザインアンテナとは? 価格から工事費用、料金相場、失敗しない業者の選び方まで徹底解説!

台風対策に最適!地デジ「デザインアンテナ」と「ユニコーンアンテナ」とは?

ユニコーンアンテナ

ユニコーンアンテナは、日本三大アンテナメーカーのひとつ「マスプロ電工」社が2017年(平成30年)に発売した、現状では最新式の地デジアンテナです。デザインアンテナの一種でもある、ポールの先端に円筒状のアンテナ本体を設置した、非常にスタイリッシュなモデルになります。名前はその形状を、神話上の生物である「ユニコーン(一角獣)」の角に見立てたものです。

主な設置位置は屋根の上や張り出し部(破風板)、また住宅壁面の高い位置などになりますが、シンプルなデザインから住宅の外観や景観を損ねにくい特徴がございます。受信性能は20素子相当のモデルのみですが、高所に設置することで受信感度が高レベルで安定して、デザインアンテナが設置できない現場でも設置できることが多くなる。またポール状の形状から風雨などを受け流しやすく、耐風性、対候性に優れ、耐用年数が長くなるなどのメリットもございます。

この優れたデザイン性と機能性から、ユニコーンアンテナは2018年度のグッドデザイン賞も受賞しております。

デメリットとしては、八木式アンテナの同素子数から高性能モデルに比べると受信性能が一歩及ばず、八木式アンテナの高性能モデルが必要なエリアなどでは使用できないこともある。また現状の地デジアンテナではもっとも高価である点がございます。設置時の難点としては、主に高所への設置になるため、設置に危険が伴うという点も挙げられます。

ユニコーンアンテナの価格相場は、受信性能や販売店などにより、8,000円から15,000円程度になります。

ユニコーンアンテナについての詳細は、以下のコラム記事でもご紹介しております。

地デジアンテナの最先端、ユニコーンアンテナとは? 特徴、メリット、工事費用の相場まで徹底解説!

(アンテナの「素子数」と「素子数相当」について)

八木式アンテナのような素子が露出したアンテナは「素子アンテナ」とも呼ばれ、基本的にデザインアンテナ、ユニコーンアンテナのような外部から素子が見えないアンテナに比べると、同素子数(相当)でも、受信性能は高めになります。

具体的には、どのモデルの地デジアンテナも、例えば「20素子(相当)」であれば、同等の範囲内の受信感度を発揮できますが、八木式アンテナでは20素子の範疇でも高めの受信性能を発揮するのに対し、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナの20素子相当モデルでは、ほぼ同水準ながら、やや低めの受信性能になってまいります。

また地デジアンテナ本体の受信性能は「素子数(相当)」で表されますが、例えば同じ「20素子(相当)」のモデルでも、実際の受信感度は、周辺の電界地域などの地デジ電波レベル、また設置位置や周辺環境などによっても違いが出てまいります。

特に地デジ電波は、地デジ電波塔から送信された後、高層建築物などの障害物によって遮断されやすいという性質があり、同じ現場でも高層ビルなどの近辺、住宅密集地などの環境では、屋根の上にアンテナを設置した場合には地デジの受信が可能でも、壁面など低い位置であれば、アンテナを設置しても十分なレベルの地デジ電波受信が難しくなるといった違いが生じることもございます。

そのため高所への設置を前提とする八木式アンテナ、ユニコーンアンテナに比べると、デザインアンテナは設置位置が低い分だけ、受信感度が低くなってまいります。

さらに本体の受信性能や、素子アンテナであるか否かなどを考慮すると、基本的な受信性能においては、数値上のスペックは同じでも、デザインアンテナ、ユニコーンアンテナは、八木式アンテナには一歩及ばないといえます。

地デジアンテナの機種、それぞれ別の受信性能や、素子数など性能を決める要素については、以下の各コラム記事でも詳しくご説明しております。

地デジのテレビアンテナで受信できる方向は指向性で決まる? アプリでアンテナの方向調整に最適な角度を調べる方法も徹底解説!

地デジアンテナや無線通信用アンテナの性能を示す利得、動作利得とは何か? 素子数との違いなど地デジアンテナ基礎知識も解説

テレビアンテナの性能を決める「素子」とは何か? 地デジアンテナ工事で重要な「素子数」を徹底解説!

地デジ用テレビアンテナ工事にて設置する電界地域に最適な受信性能は「何素子数」タイプか? アンテナ機器の選び方を徹底解説!

地デジ放送用テレビアンテナ、UHFアンテナ機種による素子数の違いとは? 高性能モデルや現場ごとに必要な素子数の機種を解説

(地デジアンテナの設置に関する注意点)

各機種の別で地デジアンテナを設置する上では、次のような点に注意が必要です。

すでに少しご説明しておりますが、地デジ電波は、日本の主要地域、要所に設置された数多くの送信所、中継局などの地デジ電波塔から、その周囲に地デジ電波(UHF波)を送信しております。

場合によっては高層建築などに反射して電波の方向が変わる、遮られることもあり、各住宅などに設置される地デジアンテナは、どのモデルもその指向性により、この電波塔や、反射した地デジ電波の方向へと的確に向けて設置する必要がございます。壁面やベランダにアンテナを設置する場合も、電波が届く側の壁やベランダを選ばなければなりません。

また地デジ電波は、中継局からの距離や地形などによって、そのエリアで受信できる電波レベルが変動し、それぞれ「強電界地域」「中電界地域」「弱電界地域」に分けられます。地デジ電波レベルは弱いだけでなく、強すぎる場合も受信不良の原因となるため、弱電界地域では素子数の多いパラスダックアンテナなど高性能アンテナが、逆に地デジ電波が非常に強いエリアでは素子数の少ないモデルなど、エリアの電波レベルに合わせて、適切な受信性能の機種を採用する必要がございます。

お住まいなど現場の電波の方向やレベルなど、電波状態については、専門のアンテナ工事業者では、レベルチェッカー(電波測定器)などの機材で、各位置の電波強度、方向を正確に測定し、最適なアンテナ機種、設置位置を割り出すことができます。

しかし個人でアンテナを設置する場合、レベルチェッカーの購入にはコストがかかります。無料で確認する方法には、アンテナ本体を購入できる家電量販店やホームセンター、また地域の電器店などの業者に確認する方法。またインターネットサイト、アプリなどを用いる方法がございます。

インターネットでは「放送サービス高度化推進協会(A-PAB)」のWebサイト。アプリでは「地デジアンテナ調整」などで、大まかな目安ながら、お住まいの地域の電波状態は調査可能です。た個々の住宅レベルでは、住宅周辺の障害物や、電波の反射などにより、これらで確認できる電波状態とは異なることもございますので、ご注意ください。

ご自宅に取り付ける地デジアンテナの機種、設置位置の選び方については、各電界地域をはじめ、これらのことに留意なさる必要がございます。なお各電界地域ごとのアンテナ機種などの選び方については、以下の各コラム記事でも詳細を解説しております。

地デジ強電界地域の調べ方とは? 強電界地域用テレビアンテナ機種の選び方、適したアンテナ取り付け工事の進め方も徹底解説

中電界地域と強電界、弱電界地域の電波レベルの違いとは? 該当する地域の調べ方、適した地デジテレビアンテナの選び方も解説

地デジの弱電界地域に最適なテレビアンテナの種類と取り付け工事の選び方とは? 強・中・弱の電界地域の調べ方も徹底解説

戸建て住宅に設置される衛星放送用BS/CSアンテナの特徴

衛星放送用のBS/CSアンテナは、いわゆるBS放送、CS放送の電波を、それぞれの人工衛星から受信するためのアンテナです。BS放送の放送衛星、CS放送の通信衛星は、それぞれ別個の人工衛星ですが、どちらも東経110度、赤道の静止軌道上、地上からは常に同じ位置に見える「静止衛星」であるため、一基のBS/CSアンテナで双方の電波を受信できます。

静止衛星から送信される衛星放送の電波は、マイクロ波の一種、SHF(センチメートル波)でも、周波数帯が12GHz(ギガヘルツ)前後で、波長の長さは約25ミリ前後の「12GHz帯」になります。

BS/CSアンテナは、基本的な構造や受信性能はどのメーカー、モデルも同じになり、受信性能にも大きな違いはありません。どれも皿のような形の「ディッシュ」部と、電波を集める装置、およびそれを支える「コンバーター」「アーム」から成り立っているパラボラアンテナです。

BS/CSアンテナは戸建て住宅の場合、主に屋根の上やベランダ、窓の外、壁面などに設置されます。価格の相場は、戸建住宅用のモデルである45型(ディッシュ直径が約45センチ)のもので、メーカーや設置具の有無により、6,000円から10,000円程度です。ただ主に集合住宅で使われる、ディッシュ部が50型、60型、75型、90型、120型など大型の機種や、高耐風モデルなどの高性能機種では、それ以上の価格になってまいります。

設置する際の注意点には、地デジアンテナ同様、電波の発信元である静止衛星の方向へ正確に向ける必要がございます。

前述のようにBS放送、CS放送とも、静止衛星は東経110度(南西)方向に位置するため、アンテナをその方向へ向けることになります。ただしアンテナの設置位置から東経110度の方向を見て、そちらに高い建物や樹木などの障害物がある場合には、衛星放送の電波が遮られ、適切に受信できない可能性もございます。

また人工衛星からの電波を受信するBS/CSアンテナは、地デジアンテナよりさらに指向性が高くなります。地デジアンテナでは方角のみの調整で十分に受信できますが、BS/CSアンテナでは方角に加え、縦方向の角度である「仰角」の調整も必要となります。この角度調整は非常にシビアで、ミリ単位でもずれると受信感度が大きく低下し、衛星放送の視聴ができなくなることもございます。

さらに衛星放送の電波は、雨粒の大きい豪雨や降雪の際にも、電波の乱反射や減衰などが起こり、受信感度が著しく低下して、正しく受信できなくなるケース(降雨減衰、降雪減衰)や、日本国内でも北部や南端部、離島部などでは静止衛星から距離があるため、やや衛星放送の電波レベルが弱くなることもございます。

衛星放送の電波やBS/CSアンテナについての詳細は、以下の各コラム記事でも解説しております。

衛星放送(BS放送・CS放送)の「テレビ電波」基礎知識

BS/CSアンテナ(衛星放送用アンテナ)の基礎知識

台風対策に最適! 究極の高耐風BS110度CSアンテナ「BC453SG」(DXアンテナ)

BS/110度CSアンテナで安定して衛星放送を受信できる設置の場所とアンテナの向きや角度を正確に調整する方法

BS/CSアンテナには電源が必要? テレビから衛星放送用アンテナに電源設定を行う方法

自分で戸建て住宅にテレビアンテナ設置できる例と、DIY設置を避けたほうがいい例

戸建て住宅へのテレビアンテナ設置には、現場の電波状態など各種の条件に合わせたアンテナモデル、設置位置をどこにするかなどの選び方から、多くの作業と細かな調整が必要となるため、ご自宅でのDIY設置については、可能なケースと避けるべきケースに分かれます。

以下、それぞれのケースについてポイントご説明いたします。

DIY設置を避けたほうがよい条件

基本的にアンテナ設置作業に危険が伴う場合は、ご自分で設置することは避けてください。

地デジ、BS/CSともテレビアンテナは、基本的に屋根の上や外壁など、高所に取り付けられます。しかし高所での作業は、作業される方が大ケガを負うような転落事故をはじめ、アンテナや機材の落下、それらが人や物に当たるなど、大きな事故が起きる恐れがございます。

ベランダの内外や屋上テラスがある住宅など、比較的、安全にアンテナ設置の作業が行えるケースを除いて、高所、とりわけ足場の不安定な屋根の上などへの設置は、決してご自分では行わないでください。

また、テレビアンテナの設置には、テレビなどの受信機器へ同軸ケーブルを用いた配線作業も必要となります。住宅の各部屋などでテレビ放送を視聴する場合には、分配器によるケーブルの分配や、ブースターを設置して必要なレベルまで電波を増幅するなど設定の作業。さらには天井裏などを通すことを含め、無駄なく整った配線も重要になります。

このような作業は知識や技術がないと難しく、配線の失敗をはじめ、ブースターの電源部などから漏電や感電などのリスクもあるため、個人での作業はなるべく避けるべきです。

二人以上での作業が行えない場合も、ご自宅での設置は避けたほうがよい条件のひとつとなります。アンテナ設置には、テレビなど受信機器側でアンテナレベル画面を表示し、アンテナ設定を行って、正しく受信できているかの確認が必要となります。

特にBS/CSアンテナは、ミリ単位のズレで受信の可否が変化し、衛星放送の映り具合が極端に変化します。そのため特にアンテナとテレビの位置が離れている場合など、アンテナ角度を調整する役と、テレビ側で受信感度を確認する役とで、最低でも2人以上いるほうが、作業がスムーズに進みます。

ご自分でDIY設置が可能となる条件

ご自分でテレビアンテナをDIY設置する場合は、作業時の安全を確保できることが絶対条件と言えます。前述のように、屋根の上への設置であれば、屋根の上へ安全に出られるフロアがある。またベランダの内側や手すり、窓の付近にアンテナを設置する場合などであれば比較的、安全に作業が行えます。

作業の安全性に大前提に、作業に2人程度の人手が確保できる場合や、アンテナから配線するテレビが1台から2,3台程度と少数である場合は比較的、簡単に作業をすすめることができます。特別なスキルがなくとも、アンテナ設置の方法、手順をしっかりと下調べすることで、設置から配線までの作業は決して不可能ではございません。

室内へのアンテナ設置について

地デジアンテナには、先ほど紹介した屋外に設置される3モデルの他に、室内に設置できる「室内アンテナ」もございます。室内アンテナは、窓際などに置ける卓上型や、壁や窓に貼りつけるペーパーアンテナなど、場所を取らないコンパクトなものとなっています。

もっとも安いもので1,000円台、ブースターなどを内蔵した高性能モデルでも10,000円程度など比較的、安価で入手できます。また室内設置になるため、雨風によるアンテナ角度のズレ、劣化などを避けることもできます。

ただこのような室内アンテナは、あくまで簡易的な地デジアンテナとなり、基本的に一台のテレビなど受信機器にしか接続できません。また安定した受信ができるのは強電界地域に限られ、中電界地域以下の電波レベルでは使用できないケースも多くなります。

BS/CSアンテナは、専用のスタンドに設置して立てることで、室内設置ができるケースもございます。

ただこの場合、アンテナを東経110度に向けられる窓際など、衛星からの電波が受信できる位置への設置が必要です。また窓ガラスの素材やカーテン、花瓶の水などによって電波の受信が阻まれることもございます。また手の届きやすい室内への設置では、少しでもアンテナに触れると角度がずれ、再調整を行わないと衛星放送の視聴ができなくなるため、注意が必要です。

アンテナの室内設置については、以下のコラム記事もご参照ください。

室内アンテナの機種選びと設置の方法

BS/CSアンテナ(衛星放送用)を室内に設置する方法

BS放送、CS放送を視聴する衛星放送用テレビアンテナを室内に設置する方法とその条件、おすすめの設置用製品とは?

室内に衛星放送用のBS/CSアンテナを設置してBS放送、CS放送のテレビ番組を観る方法、5大チェックポイント解説!

BS/CSアンテナ(衛星放送用)を室内に設置する方法

戸建て住宅にDIYでテレビアンテナ設置が可能となる周辺環境

戸建て住宅に自分でテレビアンテナを設置できるかどうかは、ご自宅の形状や設置個所、作業の難易度だけではなく、ご自宅周辺の電波状態や立地、環境などによっても変わってまいります。

ここではDIYでのテレビアンテナ設置について、周辺環境で可能となる条件、難しくなる条件について具体的な事例を元にポイントを解説してゆきます。

DIYで設置可能となる周辺環境上の条件

DIYでのアンテナの設置を行う場合は、特別な工夫や対応を行わずとも、安定したテレビ電波が受信できる環境であることが必須条件となります。地デジアンテナの場合は、できれば強電界地域か、電波レベルが比較的、高いエリアであることが望ましいといえます。

BS/CSアンテナでは、アンテナを向ける東経110度の方向に設置しやすいベランダや窓などがあり、高い樹木や障害物がない環境であれば設置が可能です。

また前述の通り、ご自宅で作業を行う場合は、屋上フロアやベランダ、窓のそばなど、設置位置の安全が確保されているのが最低限の条件でとなります。なお地デジ、BS/CS放送の電波レベルを測定するレベルチェッカーがあれば、作業が非常に進めやすくなります。

半面、通常は数千円程度の機器になるため、購入するとコストが高くなるデメリットも生じます。ただこのような機器は、アンテナの再調整時などにも使えるため、借りることができる、安価に購入できるなどの場合は、活用を考えるのもいいでしょう。

ご自分で設置されるのが難しくなる周辺環境の条件

基本的に弱電界地域や、周辺に高層建築物などの障害物があるなどの理由で、地デジ電波の受信レベルが低い現場では、ご自分でアンテナの設置を行うのは難しくなります。

電波レベルが弱い現場では、高性能で大型になる八木式アンテナを、屋根の上の高い位置に設置する必要がある他、パラスダックアンテナでは精密な角度調整も必要となります。またブースターを使う工事もほぼ必須となるなど、工事が複雑になり、知識の少ない方が自分でアンテナを設置するには困難な要素が多くなります。

また前述の通り、危険な作業や、手順が複雑になる作業の場合も、ご自分でのアンテナ設置は難しくなります。例えば電波の届く方向にあたる場所に足場がないなど、作業時の安全を確保できる環境がない場合、自力での作業はおすすめいたしません。複数の部屋へケーブルを送るなどの複雑な配線も、作業が困難になり、ミスの可能性が高まるため、アンテナ工事専門の会社などに依頼することをおすすめいたします。

戸建て住宅にご自分で地デジアンテナを設置する作業の進め方

以上の知識を踏まえて、ご自分でのテレビアンテナ設置が可能と思われる場合の、実際の作業のポイントについて解説いたします。

ここではまず地デジアンテナから、八木式アンテナまたはデザインアンテナを、住宅のベランダや手すり、室内等の各位置に設置することを前提として、その対処法を解説を進めてまいります。

アンテナ設置に必要な道具

アンテナの設置には、モデルを問わず、レンチやスパナ等の工具が必要となります。また、アンテナの固定金具、ケーブル。窓の隙間を通す場合の薄型ケーブル。分配器、ケーブルの固定具等、アンテナ本体設置やケーブル接続等のために便利に使える品も揃える必要がございます。

あらかじめ配線などを含めてどのような工事にしようとしているか、工事の先の手順を明確に想定して、必要な工具、道具をすべてそろえて持っておくことが第一歩といえます。特に設置具等は、使用するアンテナに対応したものが必要であるため、品番などをよく確認してそろえてください。

ここでは安全な場所での作業を前提としていますが、万が一、高所での作業を行う場合は、ハシゴやヘルメット、命綱、専用ベルト等の用意や的確な対処が必要となります。専門の安全具はやや高価でコストもかさみ、一般の方には適切な使用も難しくなるのも、危険な位置での作業をオススメできない理由のひとつとなります。

八木式アンテナの設置手順

・ベランダや手すりに設置する場合。

八木式アンテナはやや大型ですが、設置位置に十分な地デジ電波が届いており、必要なスペースがあればベランダなどにも設置できます。

まずはベランダの手すりなど、設置位置にアンテナ取付金具を取り付けます。屋根の上に設置する場合には、屋根馬と呼ばれる器具にマストを設置しますが、手すりの場合には使用しません。

取付金具は、主にベランダの手すり部分を挟み込んで固定する金具になりますが、他にも壁面にネジで固定する。ベランダの天井に固定して八木式アンテナを逆さに設置するタイプなどもございます。

これらの金具を取り付ける際には、金具側の支柱である「マスト」をベランダの外側に立て、地面に対して垂直になるよう調整し、専用のボルトでしっかりと固定します。マストの角度を調整している間はボルトを仮留めにしておき、強風などでずれたり落下したりしないように、仕上げはモンキーレンチでしっかりと締めてください。

次に、マストの先の金具に八木式アンテナ本体を差し込み、角度調整を行います。八木式アンテナの場合は、全体が矢印状の形状をした、先端に当たる反射器の反対方向を中継局や電波の方向へと向けます。アンテナ設置作業の際は、アンテナ本体に丈夫な紐などを外れないよう結んでおき、もう一方をベランダの手すりなどに固定して、万が一のアンテナ落下に備えるといいでしょう。

アンテナの角度調整では、レベルチェッカーで電波の受信状況を確認する方法と、二人以上で作業を行い、一人がテレビ側でアンテナレベルを確認し、もう一人がアンテナの角度を調整する方法があります。安定した受信状態でテレビを視聴できる設定が確認できたら、その角度で八木式アンテナをしっかり固定して、アンテナの設置は完了です。

なおベランダなどから屋内へのアンテナケーブルの引き込みは、電波の受信状況をレベルチェッカーで確認する場合は、設置後でもかまいません。2人以上で角度調整とテレビ側の確認と分担する場合は、調整の前に引き込んでおきましょう。

またケーブルの引き込みは、エアコンなどのダクト穴を利用する方法と、薄型ケーブルを用いてサッシの隙間などを通すという方法がございます。これはBS/CSアンテナ含む、どのアンテナモデルでも同じになります、

デザインアンテナの設置手順

・ベランダや手すりに設置する場合。

デザインアンテナは主に外壁やベランダの手すりに設置される地デジアンテナです。外壁への設置の場合は、壁にネジで取付金具を固定する必要がございますが、ベランダの手すりでは、取付金具を挟んで固定するだけで設置可能です。

基本的な手順は八木式アンテナと同様、取付金具をベランダの手すりや壁面に設置します。壁面へはネジを用いて固定する必要があり、壁に穴を開けることになるためご注意ください。ネジ穴にコーキング材などを注入すると腐食や防水対策になります。

この設置金具に、デザインアンテナをはめ込む形で設置し、ケーブルを室内に引き込んで配線を行います。デザインアンテナでは設置金具で角度調整を行えることが多いため、地デジ電波の受信感度が高くなるよう調整して、角度を固定すれば設置は完了です。

・室内に設置する場合。

デザインアンテナでも小型モデルでは、室内設置も可能な機種がございます。そのため屋根裏空間に限らず、居住空間にアンテナ設置することも可能です。室内に設置する方法としては、外壁に取り付ける金具で使って固定する他、付属する室内用スタンドに立てて設置する方法もございます。

デザインアンテナの小型モデルについては、以下のコラム情報もご参照ください。

この最小デザインアンテナがすごい!スカイウォーリーミニ(マスプロ電工)

戸建て住宅にご自分でBS/CSアンテナを設置する作業の進め方

ここでは戸建て住宅に、自分でBS/CSアンテナを設置する手順をご説明します。地デジアンテナ同様、屋根の上など危険が伴う高所ではなく、ベランダの手すりや室内に設置する前提で解説を進めてゆきます。

BS/CSアンテナの種類

2018年(平成30年)に「新4K8K衛星放送」がスタートして以降、BS/CSアンテナはほとんどが4K8K対応型になっております。

ただそれ以前の2K対応アンテナでは、4K8K衛星放送の大半のチャンネルを受信できないためご注意ください。また4K8K放送をご視聴になるためには、4K、8Kテレビをはじめ、ブースターや分配器なども4K8K対応型を設置する必要がございます。

ご家庭用のBS/CSアンテナには一般的な45型(ディッシュの直径センチ)の他、50型、60型などやや大型のものもございます。大型は受信感度が高まる一方、大きさから風雨などに影響されやすくなり、取り扱いも難しくなるため、日本の北端や南端、離島部など、BS、CSの電波が弱まるエリアを除いては、45型をお選びになるのがいいでしょう。

BS/CSアンテナの設置手順

・ベランダの手すりに設置する場合。

ベランダの手すりなどにBS/CSアンテナを設置する場合も、地デジアンテナと同様、取付金具を設置し、アンテナを取付金具へ差し込んで、配線や向きの調整を行います。取付金具は、アンテナ本体のディッシュ部の裏側に固定できるようになっております。設置具のマストの角度調整や、アンテナに落下防止ローブを取り付けるなどの注意点も同様です。

ただBS/CSアンテナの場合、前述のように、角度調整は水平方向だけでなく、仰角の調整も必要となり、ミリ単位のズレが受信感度に大きく影響します。さらにアンテナの角度調整から、テレビ側でアンテナレベルが反映されるまで数秒のタイムラグが生じるため、アンテナ側を一ミリずらした後、数秒待ってテレビ画面側で受信感度を確認する形で、時間をかけて慎重に角度の調節を行う必要がございます。

・室内に設置する場合。

BS/CSアンテナを室内に設置する場合は、専用のスタンドでアンテナを自立させるのが一般的です。設置の手順としては、組み立てたアンテナスタンドにアンテナを取り付け、テレビとアンテナを接続した後、方角と角度の調整を行います。角度の調整は、ベランダなどへの設置時と同じく、わずかな角度ごとに数秒かけて確認しながら行うのが大切です。

まとめ

ご自分でのDIYによるテレビアンテナ設置を選択される場合は、的確に行うことができれば、工事にかかる金銭的なコストを大きく軽減できます。

しかしその一方で、機材や部品の購入時、また設置作業時のミスによっては、せっかくのアンテナ購入の費用などを無駄にするだけでなく、事故などで大変な損害を招くリスクもございます。そのため事前にしっかり知識を身につけ、自宅でのアンテナ設置がご希望の通りの形で可能かを見極めた上で、安全かつ的確な手順で設置を進めていく必要がございます。

もしご自宅でのアンテナ設置に危険や困難が伴う、また的確な作業が難しい、作業についてわからないことがある等の不安でお悩みの場合は、当あさひアンテナにご相談の上、お任せください。

弊社では地デジ、BS/CSアンテナ本体や周辺機器など、すべて国産有名メーカーの高品質機器を用いて、アンテナ本体や必要な機材もセットにした、業界最安に挑むアンテナ設置工事価格でご案内しております。

さらに現地に出向いての電波調査とお見積もりも、出張料、キャンセル料ご不要の完全無料で実施しております。もちろん工事そのものも、条件が許す限りお客様のご要望にお応えする、高品質な施工をお約束いたします。

保障に関しても業界最長クラスとなる10年保証をご用意しており、工事の完了後には担当した職人の自筆サイン入り保証書をお渡しするなど、総合的に見ればDIYに比べて費用の差額以上のメリットがある工事をご提供いたします。

DIY設置が難しいと思われる、また施工品質や保証など、総合的なコストパフォーマンスをお求めのお客様は、各種テレビアンテナ設置工事について、まずは当あさひアンテナのフリーダイヤル(0120-540-527)かメールフォームLINEアカウントまで、電波調査やお見積りのご相談からでも、お気軽にお問い合わせください。

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アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。