雨は降る日はテレビが映らない?アンテナ故障や電波の減衰など「E202」エラー原因と今すぐできる簡単対処法、対策工事を解説
五月と言えば、そろそろ気候も暑くなってきて、梅雨の兆しも感じられる季節です。
これから雨が多くなるほか、ゲリラ豪雨(局地豪雨)も心配になってきます。
この時期の雨は、農業などには大切なものですが、一般の方々にとっては、さまざまなお困りごともあるでしょう。
災害級の豪雨ではなくても、外出できない、外に洗濯物を干せない、じめじめする、湿気の影響が気になるなど……
そして中には、雨が降ると、テレビの映りが悪くなる、映らなくなるというトラブルにお悩みの方もおいででしょう。
雨または雪が降ったときテレビが急に映らなくなると、原因がわからず不安になるものです。
特に画面に「E202」といった見慣れないエラーコードが表示されると、テレビが壊れてしまったのかと動揺することもあるでしょう。
しかし、雨の日にテレビが映らなくなる現象の多くは、一時的な天候の影響によるもので、初歩的な確認や対処で解決できるケースも少なくはないのです。
この記事では、アンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」への取材に基づき、雨や雪の日にテレビが映らない症状の原因と、今すぐ自分でもできる簡単な対処法を分かりやすく解説します。
この記事を最後までお読みいただくことで、雨や雪の日に起こるエラーの原因を素早く特定し、専門知識がなくても安全にテレビの復旧を試みることができます。
また記事内では、雨や雪の日のテレビ画面トラブルが起こらなくなる、根本的な解決策や予防策についても詳しく紹介しているため、今後の不安を解消するお役にも立つでしょう。
なぜ?雨の日にテレビが急に映らなくなる4つの原因
雨や雪の日に、地デジや衛星放送のテレビ画面が砂嵐やブロックノイズで乱れる、映らなくなることは、決して珍しいことではありません。
天候がテレビの電波や受信環境に影響を与える要因は、大きく分けて4つ存在します。
自然現象による避けられないものから、設備の劣化によるものまで原因はさまざまです。
まずは、ご自身の状況と照らし合わせやすいように、主な4つの原因を一覧表で確認してみましょう。
※上記は悪天候がテレビ電波やアンテナ等の設備に与える主な影響の例です。
悪天候が与える影響の要因を大きく分けると「アンテナに届く電波が弱くなる」「アンテナそのものや配線設備の機能を低下させる」の二種類といえます。
以下、これらの原因について、さらに詳しく解説していきます。
①雨によって電波が遮られる「降雨減衰」
雨の日にテレビ画面が突然映らない状態になる、もっとも一般的で直接的な原因は「降雨減衰(降雪減衰)」と呼ばれる自然現象です。
テレビ放送などに使われる電波は、周波数帯によって違いはありますが、水分に吸収されやすい性質があります。
そのため、雨や雪の際には、電波を吸収、反射する無数の障害物が空から降っているような状態になり、空間を伝わるテレビ電波が弱まるのです。
この「降雨減衰」「降雪減衰」は、一種の電波障害でテレビが映らない状態と言え、特に大雨や集中豪雨の際に影響が顕著になります。
この現象が原因の場合、テレビやアンテナの故障ではないため、天候が回復すれば自然に直ります。
以下、テレビ放送の種類(使用する電波)別、雨や雪に受けやすい影響の一覧です。
※上記は各放送に使われる電波別の特性です。
各地域にある電波塔の先端から送られる地デジ電波(UHF)には数十センチほどの波長の幅があり、広がりやすいため、雨や雪にも遮断されることはありませんが、空間で電波が吸収され、レベルが低下しやすくなります。
そのため雨や雪の日に十分な受信レベルを確保できなくなり、ブロックノイズなどで画面が乱れる、映らなくなるといった症状が出る場合もあります。
宇宙空間の静止衛星から日本全域に送られる衛星放送(BS/CS)の電波(SHF)は、波長の幅が25ミリ程度で、直進性が高く遠距離送信ができるという性質があります。
そのため地上でも多少の雨や雪にはさほど影響は受けません。ただ雨や雪が激しくなり、雨(雪)粒が波長の幅に近い大きさになると、直進的なSHFが空中で雨や雪に衝突し、吸収される、乱反射を起こすなどして、BS/CSアンテナに届く電波レベルが大きく低下します。
衛星放送では、一定以上の豪雨、大雪になると、必ずと言っていいほど降雨(降雪)減衰が発生します。
このように、視聴しているテレビ放送の種類によっても雨や雪の影響度は大きく異なります。大雨や大雪の日にテレビ放送が一時的に映らなくなった、画面が乱れる場合は、まずは天候の回復を待つのが基本的な対策です。
②強風や大雨によるアンテナのズレ・倒壊
悪天候に伴う強風や吹き付ける雪などが原因で、お住まいのテレビアンテナの向きがずれてしまうこともあります。
テレビのアンテナは、正面側でもっとも受信性能が高まる性質(指向性)があり、電波を送信する電波塔や静止衛星の方向へ、正面側を正確に合わせて角度調整されます。
地デジアンテナは方位角(左右の向き)を電波塔に合わせるだけで受信できますが、BS/CSのパラボラアンテナは特に指向性が高く、仰角(上下の向き)や方位角が数ミリずれただけでも静止衛星からの電波を受信できなくなります。
また、長年の使用により耐久力が低下したアンテナは、強風や大雨によって倒壊や部品の破損などが生じるリスクもあります。
他にも積雪が多い地域では、アンテナに雪がこびりつき、電波を吸収することでの受信性能の低下、また重量や凍結によるアンテナへのダメージが考えられます。
特に屋根の上に積雪がある地域では、積雪にアンテナが埋もれて圧迫される、雪が落ちる際に大きな外力を受けるなどで、トラブルが生じやすくなります。
以下、雨や雪の影響で考えられる主なアンテナトラブルの例と、そのチェックポイントの一覧です。
※上記は自然環境による老朽化で考えられる主なアンテナトラブルの例です。
悪天候の際にテレビ画面が映らない場合は、ご自宅のアンテナを地上や窓、ベランダなどから、安全な範囲で目視してみてください。
もし上記のような物理的な問題が起きている場合は、専門業者による再調整や修理が必要となります。
③ケーブルや接続部への雨水侵入によるショート
テレビアンテナで受信された電波は、アンテナケーブルを通じて屋内の配線まで送られます。またこの配線部には、アンテナの近くに電波を増幅する「ブースター」の増幅部が設置されることが多くなります。
これら、屋外に配線されているアンテナケーブルの劣化も、見逃せない原因のひとつです。
設置時の防水処理が甘い、また長年の利用により紫外線などの影響でケーブルがひび割れている場合があります。
そのようなケーブルの隙間から雨水が内部に侵入すると、配線がショートや腐食を起こして電波が送信できなくなります。
このようなケースでは、雨や雪が止んで天候が回復しても、テレビの映りは改善しないことがほとんどです。
以下、悪天候がケーブル配線部に与える主な影響の例です。
※上記は一般住宅のケーブル配線部で考えられる主なトラブル例です。
DIYでアンテナを設置した、アンテナ専門以外の業者が施工を担当した場合などは、配線部にプロのような確実な防水処理がされていないことも多くなります。
雨が止んでもテレビが映らない症状が続く場合は、上記の大きなアンテナトラブルの他、ケーブルや接続部のトラブルを疑う必要があります。
④周辺の樹木や建物の影響(遮蔽物)
雨や雪などの天候そのものだけでなく、雨によって変化した周辺環境がテレビ電波を遮ることもあります。
例えば、地デジアンテナが向いている方向に大きく成長した樹木がある場合です。
普段は電波の受信に問題がなくても、雨水をたっぷり含んだ枝葉は濡れ雑巾のような状態になり、テレビ電波を強力に九州、遮蔽します。
また、風で枝が大きく揺れることで、地デジや衛星放送の電波が遮られやすくなり、受信状態が不安定になることもあります。
以下、悪天候と周辺環境が電波の受信に与える主な影響の一覧です。
※上記は実際に見られた周辺環境による受信トラブルの例になります。
このような環境変化は樹木の成長など、少しずつ進行するため原因に気づきにくいという特徴があります。
特定の季節や雨の日にだけ映りが悪くなる場合は、アンテナ周辺の環境を見直してみるのもひとつの方法です。
画面に出る「E202」「E201」エラーの意味とBS/CSが弱い理由
天候の影響などによる電波レベルの低下、アンテナ機材の不具合で急にテレビが映らなくなると、テレビ画面に「E202」「E201」というエラーコードが表示されることが多くなります。
普段は見慣れないこの文字列を見ると、多くの方は「テレビ本体が故障したのではないか」と不安に感じます。
そこでこの項目では、読者の皆様がもっとも不安に感じることが多い、エラーコードの正体について解説します。
あわせて、特定の放送が雨に弱い理由についても紐解きます。。
本項目で、皆様のエラーコードに対する疑問を解消していってください。
「E202」は電波がテレビに届いていないサイン
結論から申し上げますと、「E202」エラーは「テレビ本体の故障」ではありません。
このコードは「アンテナからテレビまでに電波が届いていない状態」を示すサインです。
つまり、テレビ自体は正常に機能しており、外部からの信号を待っている状態と言えます。
また「E201」は、電波は届いているもののレベルが低く、テレビ映像を映し出せない状態であることを示すコードです。
衛星放送で、降雨・降雪減衰により受信レベルが落ちている場合には、このコードが表示されると同時に、通常より画質が低い分、電波レベルが低くとも放送できる「降雨対応放送」に切り替わる場合があります。
そもそもエラーコードとは、受信レベルの不調や機器の不具合などでテレビ放送を映し出せない場合、テレビが原因を診断し、ユーザーに伝えるための符丁のようなものです。
このコードはテレビのメーカーやモデルを問わず、ほぼ共通しています。
そのため、エラーコードが表示される場合は、基本はテレビの修理や買い替えの必要はなく、電波の受信環境を改善するなど、コードの示す問題を解決すれば元通りに映るようになります。
以下、表示されることの多い主なエラーコードの種類とその意味の一覧です。
※上記以外にも症状に応じた各種エラーコードが存在します。
エラーコードが表示されても、テレビが壊れたわけではないことが分かれば、皆様も少し安心できるのではないでしょうか。
特に「E201」「E202」が出たときは決してあせらずに、テレビまで十分な電波が届かなくなってしまった原因をひとつずつ探っていくことが大切です。
BS・CS・4K放送が地デジより雨の影響を受けやすい仕組み
「地デジ放送は映るのに、BS放送やCS放送だけが映らない」という現象も雨の日によく起こります。
これは、それぞれの放送で使われている電波の性質(種類や周波数帯)が大きく異なるためです。
地デジ放送で使われるUHFは、雨や雪による減衰は起こるものの、アンテナであらかじめ必要レベルより余裕のある受信レベルを確保しておけば、ほとんど影響を受けることはありません。
しかし衛星放送(BS放送やCS放送)で使われる電波は、SHFのうち周波数帯が12GHz帯と、地デジの電波よりも周波数帯が非常に高くなっています。
周波数が高い電波は光のように直進性が強い反面、日光がものに当たると影ができるように、わずかな障害物にも遮られて向こう側に届きにくくなる性質があります。
そして波長の幅も2.5ミリ程度と短いため、大粒の激しい雨や雪の際には、雨や雪が無数の細かな障害物となって12GHz帯を吸収、乱反射させて電波状況が悪化する「降雨減衰」「降雪減衰」が非常に生じやすいのです。
以下、地デジ放送と衛星放送の電波についての、主な比較ポイントの一覧表です。
※上記は地デジ放送、衛星放送の電波や受信における主な違いです。
このように、衛星放送は宇宙空間から長い距離を飛んでくる、非常に繊細な電波を受信しています。
そのため、BS/CSアンテナと静止衛星を結ぶ直線状の電波の経路に、わずかな障害物があると、電波が遮られてしまいやすいのです。
そして激しい雨や雪も障害物になることがあり、衛星放送の場合、一定以上の豪雨や大雪では、降雨減衰・降雪減衰による受信不良を避けることができません。
【すぐ試せる】雨の日にテレビが映らないときの簡単チェック&対処法
雨の日に受信レベルが下がってテレビが映らない、画面が乱れるといったケースでは、専門のアンテナ業者を呼ぶ前に、室内でもお客様自身で安全かつ簡単に試せる対処法がいくつかあります。
テレビが映らなくなる原因が、一時的なシステムエラーや、ちょっとした接触不良であれば、ご自身で直せるかもしれません。
ここでは、雨天やその他の状況でテレビが映らない時に、誰でもすぐに実践できる4つのチェック手順をご紹介します。
これらを順番に試すことで、問題がテレビやアンテナなどの機器にあるのか、それ以外にあるのかを切り分けることができます。
①テレビやレコーダーを再起動する
スマートフォンやパソコンと同じように、現代の多機能なテレビも内部のコンピューターで制御されています。
そのためテレビを長時間、使用していると、システムが一時的にフリーズしてエラーを起こすこともあります。
この場合のもっとも手軽で効果的な対処方法は、機器の完全な再起動を行うことです。
テレビの一般的な再起動方法は、メーカー、モデルを問わず対応できる、電源を使った「電源リセット(ハードリセット)」になります。
この場合、リモコンの電源ボタンではなく、テレビ本体の主電源やコンセントの通電を断って、本体のシステムをリセットする手順を踏むことが重要です。
以下、その基本的な手順になります。
※上記は電源リセットの一般的な手順です。
テレビ機器の場合、この簡単なリセット作業だけで、内部の基板やOSの不具合が解消され、あっさりと映像の不具合が元に戻るケースは非常に多く見られます。
この手順は、テレビの画面トラブルだけでなく、本体の動作不良など全体的な不具合に対して、非常に有効な対処です。
テレビのトラブル時には、まずは焦らずに、この再起動から試してみてください。
②B-CASカード(ACASチップ)を抜き差しする
「E202」エラーと併発しやすいのが、B-CASカードの読み込み不良です。
テレビの裏側や側面に挿入されているこのカードは、デジタル放送の映像信号に施された暗号化を解き、放送を受信するために必須のICカードです。
このカードを長期間、挿しっぱなしにしていると、ICチップの表面にホコリや汚れが付着し、テレビとの接触不良を起こします。
これによりテレビがカードを認識できなくなり、デジタル放送が映らなくなるのです。
この場合は、テレビ画面に「E100」のほか、「E101」「E102」のエラーコードが表示されることが多くなります。
対処法としては、まずはテレビの電源を切った状態でB-CASカードを抜き、以下の手順で優しくメンテナンスをしてみましょう。
※上記はB-CASカードのメンテナンスにおける基本的な手順です。
現在の最新の4K・8Kテレビなどでは、B-CASカードではなく、同様の機能を持つ内蔵チップ(ACASチップ)が使われている場合もあります。
その場合はカードの抜き差しができないため、上記の再起動を試した後、この手順はスキップして次の確認へ進んでください。
③アンテナケーブルの抜けや緩みを確認する
テレビ裏や壁のアンテナコンセント端子に繋がっているアンテナケーブルの接続状況も重要なチェックポイントです。
掃除機をかけた際にケーブルを引っ掛けてしまったり、模様替えでテレビを少し動かしたりしただけでも、接続部が緩むことがあります。
また、ケーブルの自重によって長期間かけて少しずつ端子が抜けかかっているというケースも意外と多く見られます。
アンテナケーブルは目視だけでなく、実際に手で触ってしっかりと接続されているか、主に以下のポイントを確認しましょう。
※上記はアンテナケーブル接続の主なチェックポイントです。
接続部の緩みを見つけたら、一度完全にケーブルを抜いてから、まっすぐ奥まで確実に差し込み直してください。
F型などネジ式の端子の場合は、最後までしっかりと回して固定することが大切です。
また、ケーブルの一部を急角度に曲げている、家具や家電の下敷きになっている、必要以上に長すぎるといった状態も、電波の減衰や送信不良、断線の原因になります。
アンテナケーブルを曲げる際は「曲げ半径」に合わせて緩やかに曲げ、必要より若干の余裕がある程度のケーブルを、適切に配線してください。
④テレビの設定画面で「アンテナレベル」を確認する
ここまでの手順でテレビ画面の問題が直らない場合、実際にテレビまでどれくらいの電波が届いているのかを、画面の数値で確認します。
多くのテレビには、リモコン操作により、届いている電波レベルを示す「アンテナレベル(受信強度)」を確認する機能が備わっています。
画面の表示方法や基準値などはメーカーによって異なりますが、テレビの設定画面から現在の受信レベルを表示し、メーカーが定める基準値を下回っていないか確認しましょう。
ここでレベルが低い、またはゼロの場合は、アンテナから十分な電波が届いていないことが確実になります。
以下、主要テレビメーカーのモデル別、アンテナレベルの確認方法になります。
※上記は各メーカーの一般的なアンテナレベル確認方法です。年式やモデルによっては手順や基準値が異なる場合もあります。詳細は取扱説明書やメーカー公式サイトをご確認ください。
もしアンテナレベルの数値が低い状態で、特に基準値を大きく下回っている場合、アンテナ機器や受信環境の問題が考えられ、室内での簡単な調整では解決できない段階にあります。
降雨(降雪)減衰が原因であれば天候が回復するにつれてアンテナレベル数値も回復しますが、そうでない場合は次のステップとへ進みます。
故障?天候?状況ごとの原因切り分けとマンション等の相談先
上記でご説明した確認を行ってもやはりテレビが映らない場合、電波状態や受信設備などに、より根本的な問題が隠れている可能性があります。
この不具合の原因が「一時的な天候によるもの」なのか「アンテナ等の修理が必要な故障」なのかを判断する必要があります。
この項目では、読者様ご自身でその原因を切り分けるための基準と、お住まいの環境に応じた適切な相談先をご案内します。
業者依頼に伴う無用な手間やトラブル、出費を防ぐためにも、状況に応じた正しい対応を知っておいてください。
雨が止んでも映らない場合は故障の可能性大
天候による「降雨減衰」「降雪減衰」が原因であれば、雨や雪が去り天候が回復すれば電波の受信レベルも元に戻ります。
しかし、すっかり晴れているにもかかわらず「E202」「E201」のエラーが消えない場合は注意が必要です。
この状況は、アンテナの物理的なズレ、配線のショート、あるいはブースターなど機器の故障により、十分な電波が受信できていない、またはアンテナから届いていない可能性が高くなります。
天候の回復後も、2、3時間程度は様子を見て、それでも不具合が改善しない場合は専門家による点検が必要です。
以下は、悪天候や気候にまつわるテレビのトラブルで考えられる要因と、具体的な対処法の一覧です。
※上記は気候・天候などの影響で考えられる主なトラブル原因の、あくまで一例です。
雨が止んだ後のテレビの状況をしっかり観察することが、原因特定のためのもっとも確実な判断材料となります。
特定のチャンネルだけ映らない場合の考えられる原因
例えば「日テレは映るのにフジテレビだけ映らない」といった、特定のチャンネルのみの不具合もよくあります。
これは、各テレビ局が発信している電波の強さや、送信所からの距離が微妙に異なるために起こります。
地デジ放送の場合、放送される各チャンネルに割り当てられた周波数帯に違いがあり、高い周波数帯のチャンネルほど、送信の途中で減衰しやすい性質があります。
また地域によっては、NHK、広域民放の電波塔と、東京MXやテレビ埼玉などの地方チャンネルの電波塔が異なり、各現場から見てチャンネルごとの電波の方向やレベルに大きな違いが出る場合もあります。
地デジアンテナの設置では、上記の要因を踏まえ、すべてのチャンネルがバランスよく受信できるようアンテナ角度を微調整しています。
そして、このアンテナの向きがほんの少しずれるだけでも、電波の弱い特定の局だけが受信基準値を下回ってしまうことがあります。
また、特定の周波数帯だけを遮るような障害物が周辺にある場合も、このような現象が発生します。
以下、地デジ放送で特定のチャンネルが映らないケースの主な原因と対処法の一覧です。
※上記は一部チャンネルが映らない場合の、一般的な要因の例になります。
このように、全チャンネルが映らないケースと、特定チャンネルのみが映らないケースでは、要因および対処のアプローチが異なってきます。
賃貸アパート・マンションの場合はまず管理会社へ連絡
マンションやアパートなどの集合住宅にお住まいの場合は、テレビが映らない場合の対応手順が、戸建て住宅とはやや異なります。
集合住宅では、各建物の屋上にある一基の大型アンテナで受信した強い電波を、棟内全体の配線で各部屋に分配するシステムになっています。
そのため、テレビが映らない原因は個人の部屋ではなく、共用部分の設備トラブルである可能性が高くなるのです。
したがって、テレビが映らない場合は、まずは管理会社や大家さんなど、建物の責任者に相談して対処を求めることが先決になります。
ご自分で勝手に業者を手配して教養設備を修理してしまうと、費用が個人に請求される、また規約違反トラブルの原因になるため注意してください。
以下、住宅のスタイルなどに応じた、テレビ画面トラブル時の相談先と基本的な確認事項を、一覧にまとめました。
※上記は各住宅や視聴形式における基本的な相談先です。
なお、集合住宅で管理会社へ連絡する際は、「自分の部屋だけでなく、建物全体の問題かもしれない」と伝えるとスムーズに話が運びます。
自分で直せない!業者に依頼すべき基準と費用の目安
室内でできる確認をすべて終えて、天候の回復などによる自然復旧も見込めない場合、いよいよプロの力を借りる次のステップへ進みます。
しかし、いざ専門の業者に修理を頼むとなると「いくらお金がかかるのか」という不安が頭をよぎるでしょう。
ここでは、アンテナ修理をご自身で判断するための依頼基準と、修理にかかる費用の相場について詳しく解説します。
あらかじめ費用の目安を知っておくことで、予期せぬ高額請求に対する不安を取り除くことができます。
屋根上のアンテナ確認・調整は危険なのでプロに任せる
テレビを早く直したい一心で、ご自身で屋根に登ってアンテナを触ろうとするのは絶対にやめてください。
雨上がりの屋根は非常に滑りやすく、転落による重大な事故に繋がるリスクが極めて高くなります。
また、素人がおおよその感覚でアンテナの向きを調整しても、専用の測定器がなければ正確な電波を受信できません。
かえって状態を悪化させ、余計な修理費用がかかってしまうケースも後を絶ちません。
以下、アンテナトラブルに対して、DIYで行ってはいけない作業の例と、失敗時に考えられるリスクの一覧になります。
※上記はDIYで考えられる主なリスクになります。特に上記に該当する作業は、決してご自分では行わないでください。
例えばベランダ等の安全な位置に設置されたアンテナの角度調整など、簡単な作業であればDIYでも可能なケースがあります。
ただこの場合も、専門の機材なしで最適な角度を見出すのは難しく、非常に手間のかかる作業になることが多くなります。
安全と確実性、高品質な施工をお金で買うという意味でも、屋外の高所作業は必ず専門のアンテナ業者に依頼してください。
アンテナ修理・交換にかかる費用相場
アンテナ工事業者に業者に依頼する際、もっとも気になるのが修理費用の相場です。
実際の工事費用は、症状やアンテナの種類、設置場所(屋根の上か、壁面かなど)によって金額が変動します。
以下は、一般的な戸建て住宅における各種アンテナ修理・交換作業の目安となる費用相場です。複数の業者を比較検討する際の、適正価格の基準として参考にしてください。
※上記は一般的な業者における費用相場の目安です。価格は現場の条件によっても変動するケースがあります。
また上記の費用以外に、出張費や見積もり費が別途かかる業者もあるため、依頼前に「総額でいくらかかるか」を確認しましょう。
失敗しない優良なアンテナ修理業者の選び方
急なアンテナトラブルなどで修理を急いでいる時ほど、悪徳業者に引っかからないよう冷静に業者を選ぶことが重要です。
インターネット上には多数のアンテナ工事業者が存在しますが、すべてが優良な業者とは限りません。
確かな施工技術と適正価格、誠意ある対応などで、安心して作業を任せられる業者を見極めるためには、いくつかの明確なポイントがあります。
以下の一覧表を参考に、各業者のホームページの記載内容や電話での対応をチェックしてみてください。
※上記はアンテナ工事の優良業者を見分ける基本的なポイントになります。
最適な業者を選ぶ方法としては、複数の業者に「相見積もり」を取り、その対応や金額、保証内容を比較して最終的な依頼先を決定することをおすすめします。
相見積もりに対応できる時点で、その業者は信頼性が高くなります。
もう雨の日に悩まない!天候に左右されないための予防策
本記事の情報を参照することで、無事にテレビの状態が直っても、お客様にとっては「また次の雨で映らなくなったらどうしよう」という不安は残るかもしれません。
雨が降るたびにテレビが見られなくなるストレスから完全に解放されるためには、根本的な対策が必要です。
ここでは、中長期的な視点で考える、テレビ画面が天候に左右されないための予防策と基礎知識をご紹介します。
ご自宅の視聴環境をアップグレードするためのヒントとしてお役立てください。
【地デジ基礎知識】地デジ放送が映らなくなる主なケースとは?
悪天候でテレビ放送が映らないケースの要因を深く理解し、その他の要因との切り分けや、複合的な要因も判断するためには、まずはテレビ放送の基本的な仕組みを知ることが大切です。
そこでこの項目では、地デジアンテナの仕組みと、雨など悪天候その他で受信環境が悪化し、テレビ画面が映らなくなる要因について解説します。
地デジ放送は、日本各地にある地デジ電波塔から、その周辺の一帯に向けてテレビ電波を送る仕組みです。
この電波は、UHF(極超短波)でも、470MHzから710MHzまでの周波数帯で、波長の幅は40センチから60センチ程度のものになります。。
そのためある程度は広がりやすく、ビルなどの障害物を乗り越えて広がる性質があります。しかし完全に乗り越えられるわけではなく、ビルなどの真後ろや家の家の間の狭い空間などには、十分に電波が届かなくなる場合もあります。
また、電波塔から離れるほど電波が減衰してレベルが下がっていきます。
そして前述の通り、雨や雪などの悪天候でも受信レベルが大きく低下するほか、季節を通した気候の影響でも、電波レベルはやや変動します。
以下、地デジ放送を安定して受信するために必要となる、主なポイントの一覧です。
※上記は地デジアンテナ設置で重要となる基本的なポイントです。
総合すると、悪天候の影響を受けると、好天の日に比べ、電波レベルが全体的に低下します。
そのため、地デジアンテナで受信できる電波レベルが、住宅で必要なギリギリの水準だと、雨や雪の日に基準値を下回って地デジ映像が不安定になるのです。
また地デジ受信レベルの低下は、複合的な要因によって発生することもあります。
例えば、地デジアンテナの方向がわずかにズレている、季節の影響でやや電波状態が悪化しているなどの状況に悪天候が重なると、受信レベルが必要なレベルを下回ってしまい、地デジ画面が乱れることもあります。
ただ地デジアンテナの場合は、プロによる電波調査に基づき、適切な性能のアンテナを受信環境のいい位置に設置する、ブースターを追加するなど、悪天候の影響を見越して余裕のある受信レベルを確保しておくことで、雨や雪によるテレビ画面の不具合を予防することができます。
【BS/CS基礎知識】衛星放送(BS/CS)が映らない要因とは?
引き続き、BS/CSの衛星放送について、その基本的な仕組みから、悪天候やその他の要因でテレビが映らなくなるケースや、その対処法について解説します。
ここまででも解説した通り、衛星放送では、赤道上空、約36,000キロで地球上を周回し、地上からは常に空の同じ位置に見える「静止衛星」から日本全国に向けて、SHF(センチメートル波)の12GHz帯を送信しています。
この電波は、その波長の短さ、直進性の強さにより、静止衛星(BS放送衛星、CS通信衛星)から日本全域に、ライトを当てるような形で送信されています。
また12GHz帯は長距離送信に強い半面、障害物に弱いことも重要なポイントです。
お住まいに設置されるBS/CSアンテナでは、お皿のようなディッシュ(放物面反射器)で、この直進的な電波を反射し、正面の一点(コンバーターの一次放射器)に集めて受信しています。
そのため、ディッシュの仰角、方位角を静止衛星の方向(東経110度)へと正確に合わせ、一次放射器へと的確に反射させる必要があるのです。
以下、衛星放送を安定して受信するための主なポイントの一覧です。
※上記はBS/CSアンテナによる受信で必要な基本事項になります。
結論として、BS/CSアンテナの場合、一定以上の悪天候による降雨減衰は物理的に避けられません。
基本的な対策は天候の回復を待つことですが、一般住宅では、通常の45型よりディッシュがやや大型で、より受信レベルが高いアンテナを利用することにより、降雨・降雪の影響をある程度、抑えることができます。
また、アンテナの角度ズレ対策としては、風雨を避けやすいベランダなどへの設置や、風雨の影響を避ける設計を持つ高耐風モデルの利用も有効です。
デザインアンテナなど雨風に強いアンテナへの交換
強風や雨によるアンテナ角度のズレ、故障など物理的なアンテナトラブルを防ぐ有効な手段として、アンテナの種類を変更することが挙げられます。
従来の屋根の上に立てる魚の骨のような形をした「八木式アンテナ」は、受信感度に優れる半面、風雨の影響を直接受けやすい構造になります。
そこで近年、地デジアンテナで人気を集めているのが、壁面に設置する薄型の「デザインアンテナ」やポール型の「ユニコーンアンテナ」です。
これらは外観がスッキリしているだけでなく、風雨に対する耐久性が非常に高いというメリットがあります。
またBS/CSアンテナでは、風を通すディッシュ構造や各接合部の強化により、強風への耐性を高め、角度のズレや故障が起こりにくい高耐風モデルも存在します。
以下、現在の主要なテレビアンテナ機種を、雨や風などに対する強さの視点から一覧でご紹介します。
※上記は風雨や電波減衰への耐性を持つ主なアンテナモデルになります。
近年は八木式アンテナも、軽量化や素材の工夫などにより、風圧やサビなどにある程度の耐性を持つモデルが多くなっています。
また地域ごとの気候・環境に特化した塩害用、雪害用、サビに強いステンレスなどのモデルも存在します。
お住まいで古いアンテナの寿命が来ている場合は、交換を機に、雨風や災害に強い最新型のアンテナへの交換を検討してみるのも一案です。
ブースターの設置・交換で電波を強化する
特に地デジ放送の場合、雨の日でも安定した視聴環境を維持するためには、必要最小限の電波レベルよりも「余裕のある受信レベル」を確保することが重要です。
そのために非常に有効となるのが「ブースター(増幅器)」の設置や交換です。
ブースターとは、アンテナが受信したテレビ電波を、その住宅で必要なレベルまで、電気的に増幅させる機器です。その特徴は、以下の通りになります。
※上記はアンテナブースターの主な役割になります。
地デジ放送の場合、高性能なアンテナの使用や設置位置の変更と併せてブースターを活用することで、悪天候でも映像が途切れない盤石な環境を作ることができます。
まとめ:雨の日のテレビトラブルは焦らず順に確認を!
雨や雪の日にテレビが映らなくなる原因は、降雨・降雪減衰のような自然現象から、アンテナの物理的なトラブルまでさまざまな可能性が考えられます。
お住まいのテレビ画面で、急に画面が乱れる、映らなくなるなどして「E202」「E201」などの見慣れないエラーが出ると驚いてしまうものですが、そういうときこそ、まずは落ち着いて状況を整理することが大切です。
記事の最後におさらいとして、雨の日などの、テレビ画面トラブル発生時の最終チェックリストを確認しておきましょう。
※上記は本記事のポイントを要約したものです
悪天候のたびにテレビが見られなくなる事態は、大きなストレスになります。
不具合についてご自身の手に負えないと感じた場合は、迷わず信頼できるアンテナ専門業者に相談してみてください。
適切な原因の特定、そして対策やメンテナンスを行うことで、天候に左右されない快適なテレビ生活を取り戻すことができるはずです。
アンテナトラブル時のご相談先としては、先ずは本記事にもご協力いただいた「あさひアンテナ」のフリーダイヤル、メールフォーム、LINEアカウントをおすすめいたします。
同社では、ご連絡からの即日工事にも対応し、まずは完全無料の電波調査とお見積もりで、早急にトラブルの原因を特定し、業界最安に挑むお見積もりをご提示します。
出張料、キャンセル料などの諸費用も不要なため、この段階では1円の料金も発生することがありませんのでご安心ください。
見積もり内容は分かりやすく詳細に記し、工事や料金についてのご質問にも、担当者が解りやすく丁寧にお答えします。さらに「あさひアンテナ」では、見積もりご提示後に、見積もりにない追加料金は加算しないことをお約束しております。
また他業者との相見積もりについてもご対応いたします。
ご契約後の施工は、熟練の自社スタッフによる完全自社施工により、高品質な施工を、中間マージンなどのない適正価格でご提供します。
また施工後には、業界最長クラスとなる10年の長期保証もご用意されています。
迅速で丁寧なご対応から、施工技術、適正料金、そして長期保証まで、すべてにおいてご満足いただける工事を、「あさひアンテナ」であれば必ず実現してくれるでしょう。




