雨の日にテレビが映らない原因は?「E202」エラーが表示される原因と自宅のテレビやアンテナですぐできる対処法を徹底解説!
6月は梅雨の時期、雨の多い日々が続いています。
そして梅雨が明けると夏、今年も猛暑が予想されるほか、台風にも注意が必要です。
このような季節には、お住まいにもさまざまな影響が出るものです。中でも意外に多いのが、テレビ画面やアンテナへの影響です。
梅雨や台風、ゲリラ豪雨などは、テレビの電波に意外と大きな影響を与えます。さらにアンテナ設備もこれら風雨や猛暑、直射日光により徐々にダメージを重ねていき、不具合が発生する可能性が高くなってきます。
例えばこの季節、お仕事から帰宅して、一息ついてリビングでテレビを見ようとしたら、急にテレビ画面に「E202」という画面が表示されて、番組がまったく映らなくなってしまった、といった経験はありませんか?
特にマンションなどの集合住宅では、突然のことに「テレビが壊れたの?」と不安になるでしょう。
しかしご安心ください。「E202」が表示される場合、ほとんどのケースでは、テレビが故障したわけではありません。
基本的には雨の影響で電波レベルが低下したか、お住まいのアンテナ設備などに雨による不具合が発生したケースが大半です。
この記事では、アンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」の専門家による解説に基づき、特に雨や雪の日に「E202」エラーが発生する原因と、今すぐ試せる対処法をわかりやすく解説します。
本記事を参考に、急な「E202」エラーを早急に解決していただければ幸いです。
「E202」エラーとは?雨の日に突然テレビが映らなくなる理由
上記の通り、特に梅雨から夏場にかけて、雨の日になると、なぜかテレビの映りが悪くなることがあります。
中でも、テレビ画面に映し出される「E202」というエラーコードは、天候不良時に頻発するものです。
エラーコードとは、さまざまな要因でテレビ画面が映らなくなった時に、テレビ本体の自動診断機能によって、対応するコードで持ち主にその原因を知らせる機能です。
なぜ、雨の日になると「E202」のエラーが表示されるのか?
ここでは、E202エラーの正体と、雨との関係性を、以下のポイントからひも解きます。
※上記はこの項目で解説していく主なポイントです。
「E202」は「テレビが電波を受信できていない」サイン
「E202」エラーは、「アンテナからテレビまで電波がまったく届いていない状態」を意味します。また届いている電波が極端に微弱であるケースも含まれます。
この画面が表示される場合は、テレビ本体が壊れてしまった可能性は非常に低く、放送局やアンテナからテレビまで電波が届く経路に問題が生じていると考えられます。
放送局(電波塔や静止衛星)から送られたテレビの電波は、アンテナでキャッチされ、配線部を経由してテレビやレコーダーなどのチューナーへと届きます。
この経路のどこかでトラブルが起きると、電波が遮断されてしまいます。
その結果として表示されるのが、この「E202」エラーコードになります。
- E202エラーが発生する要因となる主なポイント
- 空中の電波経路(雨や雪による影響)
- 屋外のアンテナ本体(向きのズレや破損)
- ケーブルや端子、配線部の機器(接続不良や劣化)
- テレビのチューナーや受信カード(B-CASカードの接触不良)
他にもよく似たエラーとして、アンテナケーブルからテレビまで一定の電波は届いているものの、テレビ画面を映し出せるレベルに達していない場合には、テレビ映像がブロックノイズなどで乱れるほか「E201」のエラーコードが表示されます。
このエラーも基本的な原因は「E202」と近いケースが多くなります。ただ「E202」に比べると、多くは軽度の不具合によって発生します。
なぜ雨が降ると電波レベルが悪くなるのか?(降雨減衰の仕組み)
テレビ電波に限らず、電波は光の速さで空間を伝わる電気的なエネルギーです。そのため水分に吸収されやすい性質があります。
電波塔の先端から周辺に送られる地デジ電波、静止衛星(人工衛星)から日本全域に送られる衛星放送の電波とも、空間を伝わってアンテナまで届いています。
そのため大雨が降ると、空中の雨粒がこれらのテレビ電波を吸収することで、アンテナに届く前に電波レベルが大きく低下します。
この現象を「降雨減衰(こううげんすい)」と呼びます。雪が降った際もほぼ同じ現象が起こり、この場合は「降雪減衰(こうせつげんすい)」と呼ばれます。
無数に降り注ぐ雨や雪の粒が荒い壁のようになり、テレビ電波がアンテナまで届きにくくなるのです。特に激しい雨や台風の際には、この影響が顕著に表れます。
以下は、天候や気候がテレビ電波に与える影響を一覧でまとめたものです。
※上記は各天候で観られるテレビ画面への影響の一例です。
特にBS/CS放送が雨の影響を受けやすい理由
激しい雨や雪の日に「地デジ放送は特に問題なく映るのに、BS放送(CS放送)だけ映らない」というケースがよくあります。
これは、衛星放送が使用している電波の種類(周波数帯)が関係しています。
地デジ放送で使われる電波は、UHF(極超短波)といい、波長の幅は40センチから60センチぐらいで、音のように広がりやすい電波が使われています。
そのため地デジ電波はビルなどの障害物も、ある程度は乗り越えて広がることができます。また激しい雨や雪、湿度の高い季節などでは空間で電波が吸収されるものの、極端に低下することはありません。
そのため地デジ放送では、あらかじめ受信性能の高いアンテナやブースターを使用し、必要な水準より余裕のある電波レベルを確保しておくことで、雨や雪の影響を受けにくくすることもできるのです。
その一方で、地デジ電波は電波塔から離れるほど徐々にレベルが弱まる性質もあります。そのため放送エリアの各地に電波塔を設置し、他の電波塔からの電波をキャッチし、増幅して周辺に送り直すリレー形式の放送が行われています。
一方、衛星放送(BS/CS)で使われる電波は、マイクロ波のセンチメートル波(SHF)でも周波数帯が12GHz帯で、波長の幅が25ミリ程度の電波です。
この12GHz帯の電波は光に近い直進性を持ち、空の一点に止まって見える静止衛星から日本全域に光を当てるようにして送られています。
12GHz帯はその直進性から衛星放送などの長距離送信には適していますが、一方で光がものに当たると影ができるように、障害物に遮られやすい面があります。
そのため、衛星放送の電波は軽い雨(または雪)では大きな影響を受けることがありませんが、雨の勢いが激しくなり、雨粒の大きさが波長の幅に近くなると、12GHz帯の電波が雨粒に吸収され、乱反射も生じることで、BS/CSアンテナに届くまでに大きく減衰してしまうのです。これによりBSアンテナでの十分な受信が難しくなります。
つまり地デジ放送の降雨減衰は、アンテナなど機材選びによって予防することができますが、衛星放送の場合、一定以上の雨や雪になると、必ず降雨減衰・降雪減衰が生じてしまうのです。
これは衛星放送の電波(12GHz帯)の仕様のようなもので、天候による減衰に対しては、天候の回復を待つことが基本的な対処になります。
- 地デジとBS/CSの電波の違い
- 地デジ(地上波):波長が長く、雨粒の影響を比較的受けにくい。
- BS/CS(衛星放送):波長が短く、雨粒にぶつかって散乱しやすい。
【今すぐチェック】お金をかけずに自分でできる4つの対処法
特に雨や雪の最中、急にテレビが映らなくなったとき「今すぐ見たい番組があるのに!」と苛立ってしまうこともあるでしょう。
しかしすぐに修理業者を呼ぶ前に、自宅で簡単にできるチェックポイントがあります。
お住まいで急にテレビが映らなくなった場合、その原因は降雨・降雪減衰やアンテナの不具合だけでなく、実は意外に単純なトラブルであるケースも多いのです。
まずはお金も道具も一切かからず、ご自宅でもすぐにできる、以下の4つの対処法を順番に試してみましょう。
※上記はテレビが正常に映らない場合の全般に対応できる基本的な対処法です。
対処法1:まずは天候の回復を待つ(一時的な不具合か確認)
上記した通り、地デジや衛星放送の電波は雨や雪に影響を受けやすく、時に降雨減衰や降雪減衰が生じます。特に衛星放送はその影響を受けやすくなります。
したがって外が激しい雨や雷の場合は、降雨・降雪による一時的な電波障害である可能性が非常に高いため、テレビやアンテナの設定を安易にいじらないことが鉄則です。
雨や雪が収まって天候が回復すれば、電波状態も正常になり、自然とテレビが映るようになることが大半です。
焦ってテレビなどの設定を変えてしまうと、天候が回復した際に、かえって元の状態に戻すのが大変になります。
まずは落ち着いて、雨や雪が弱まるのを待つことが、もっとも安全で確実な対処法です。
対処法2:テレビ本体の再起動とB-CASカードの抜き差し
テレビの一時的な内部システム(基板やOSなど)のバグが原因で、エラーが出る、誤動作を起こすなどの事例があります。
このような場合の対処としては、まずはテレビ本体の電源を切り、コンセントを抜いて数分待ち、再度、逆の手順で電源を入れてみましょう。
この手順はテレビのリセット(再起動)といい、テレビ内部への通電を断ち、基板やプログラムがリセットされることで、不具合も解消されるケースが多くあります。
また、テレビ本体に挿入されている「B-CASカード」の接触不良も、テレビが映らなくなるよくある原因です。B-CASカードとはデジタル映像信号の暗号化を解除するという、重要な役割を果たしているICカードです。
このカードが未挿入、または接触不良などを起こしていると、主に「E100」「E101」「E102」などのエラーコードが表示され、テレビが映らなくなります。
B-CASカードのエラーと思われる場合の対処としては、まずカードを一度抜き、ICチップの金属部分を柔らかい布で優しく拭きます。
その後、正しい向きでしっかりと奥まで挿し直してください。
- 再起動とカード確認の手順
- テレビの主電源を切り、コンセントを抜く。
- 約1〜2分間、そのまま待機する。
- B-CASカード(またはACASチップ)を抜く。
- 汚れを拭き取り、正しい向きで挿し直す。
- コンセントを入れ、電源を入れる。
上記は、テレビのリセットとB-CASカードの清掃・差し直しを同時に行う手順です。
また近年の4K8Kテレビでは、B-CASカードを使用せず、同様の機能を持つACASチップを内蔵するモデルも多くなっています。
このようなモデルでは、テレビをリセットする手順だけで十分に対応できます。
対処法3:壁の端子とテレビ裏のケーブルの緩み・抜けを確認する
室内のアンテナコンセントとテレビまでを結ぶアンテナケーブルの接続不良や不適切な取り扱いも、電波の流れを断つことになり、「E202」や「E201」エラーの原因となります。
例えば掃除の際や、ペットがケーブルの近くを通った拍子に、テレビに接続されているケーブルが緩むことがあります。
アンテナコンセント端子とテレビの入力端子を結ぶケーブルが、しっかりと接続されているかをご確認ください。
一見したところ接続されているように見えても、接続が緩んでいる、または内部の芯線が接触していないケースもあります。
各接続端子を一度抜き、もう一度奥までカチッと押し込んでみてください。ネジ式の場合は奥までしっかりとねじ込みます。(過度に強くねじ込むと破損の原因になるためご注意ください)
これだけの作業で、あっさりとテレビが映るようになることも少なくありません。
またケーブル部分の強い折り曲げや家具の下敷きになるなどの圧迫も、破損や送信不良の原因になります。そのような状態があれば解消してください。
以下、室内アンテナケーブル配線の主なチェックポイントの一覧です。
※上記は室内におけるアンテナケーブル不具合の主な確認ポイントです。
対処法4:チャンネルの再スキャン(再設定)を行う
テレビは最初に設置する際や引っ越しで受信できるテレビ電波が変わった際などに、受信できるチャンネルを確認して本体に登録していく「チャンネルスキャン(チャンネル設定)」という作業が必要です。
しかし、このテレビ本体のチャンネル設定が、何らかの原因でリセットされてしまうことがあります。そうなるとテレビは受信しているチャンネルを確認できず、映し出せなくなります。
その場合は、テレビのリモコンを使ってチャンネルの「再スキャン」を行ってください。
再スキャンにより、テレビがチャンネル設定を行い、あらためて受信できるチャンネルを確認していくことで、各チャンネルが正常に映るようになります。
チャンネルスキャンは一般的なメーカーであれば、リモコンの「設定」や「メニュー」ボタンから操作可能です。以下、一般的な再スキャンの手順です。
- 再スキャンの一般的な手順
- リモコンの「設定」または「メニュー」ボタンを押す。
- 「放送受信設定」や「初期設定」を選択する。
- 「チャンネル設定」へと進む。
- 「初期スキャン」または「再スキャン」を実行する。
- スキャン完了後、テレビが映るか確認する。
詳しい手順はお持ちのテレビの取扱説明書や、メーカー公式サイトをご確認ください。
集合住宅(マンション・アパート)特有の注意点と確認事項
マンションやアパートなどの集合住宅にお住まいで、テレビ画面に「E202」が表示された場合、戸建てとは対処の方法が異なってきます。
このような住宅の場合、テレビ放送の受信に、建物(棟)全体でひとつの大型共用アンテナを使用するなど「共用設備」が存在するためです。
そのためテレビが映らない要因が、個人の室内の問題なのか、それとも建物全体の問題かを、以下のようにまず切り分けることが重要になります。
※上記は集合住宅のテレビ受信トラブルで原因を切り分けるためのポイントです。
近隣の部屋や共用部でもトラブルが起きていないか確認する
まずテレビの受信トラブルが自分の部屋だけで起きているのか、マンションの棟内など建物全体で起きている問題なのかを確認しましょう。
マンション全体のテレビが映らない場合、共用アンテナの問題である可能性が高くなります。同じ棟に親しいご近所さんがいれば、ご近所の室内でテレビが映るかどうか尋ねてみてください。
また、SNS等で地域情報を調べるのも有効な確認方法となります。地域全体で電波障害が起きているケースも考えられるからです。
管理会社へ連絡すべきケースと自分で対応するケースの切り分け
集合住宅の場合、トラブルの発生場所によって責任の所在が異なります。
壁のアンテナ端子からテレビまでの配線トラブルは、その室内にお住まいの「個人の責任(自己負担)」です。
一方、壁の端子より外側の共用アンテナなどの故障は「管理会社の責任(貸主負担)」となります。
建物全体の問題であれば、勝手に業者を呼ばず、すぐに管理会社へ連絡してください。
適切な切り分けを行うことで、無駄な出費やトラブルを避けることができます。
- 管理会社へ連絡すべきケースの目安
- ご近所さんも一斉にテレビが映らなくなった。
- 壁の端子に別のテレビを繋いでも映らない。
- 共用部のブレーカーが落ちている可能性がある。
雨上がり後もテレビが映らない!考えられる2つの原因
悪天候の際に発生したテレビのエラーが、雨がすっかり上がり、空が晴れている状態でも回復しない。
このような場合は、降雨減衰などの「一時的な不具合」ではなく、風雨などに影響されてお住まいのアンテナ設備に物理的なトラブルが発生している可能性があります。
考えられる主な原因は、以下の2つです。
※上記は雨や雪など気候の影響で考えられる主なアンテナトラブルの例です。
原因1:強風によりアンテナの向きがズレてしまった
雨を伴う強風(台風や春一番、また冬場の吹雪など)の後は、お住まいのテレビアンテナの向きに注意が必要です。
屋上やベランダのアンテナの向きが、わずかにズレてしまうことがあります。
地デジアンテナは、基本的に近隣の地デジ電波塔の方向に向け、すべてのチャンネルがバランスよく受信できるよう、角度の微調整が必要です。またNHK、広域民放と地方チャンネルの電波塔が別方向の場合などは、より正確な調整が必要となります。
BS/CSアンテナについては、宇宙空間の静止衛星が位置する南西方向、東経110度に向けてディッシュの仰角(上下)、方位角(左右)を正確に合わせる緻密な調整が必要となり、この角度が少しズレただけでも電波が受信できなくなります。またBS/CSアンテナは、ディッシュの形状から風の影響を受けやすい性質があります。
しかし一般的にテレビアンテナが設置される、受信環境がいい住宅の屋根の上などの高所で、アンテナの角度確認・調整を行う作業は、転落の危険が伴って非常に危険です。
安全のため、高所にあるアンテナの角度調整は、専門の知識と装備、技術を備えている専門業者へとご依頼になることを強くお勧めします。
原因2:ケーブル内部への浸水・ショートによる劣化
屋外のアンテナケーブル(同軸ケーブル)が長年の風雨や紫外線などで経年劣化すると、外側のビニール被膜がひび割れを起こします。
そこから雨水が浸入して、内部でショートや腐食(緑青によるサビ)を起こすことがあります。
一度ケーブル内部に水が入ると、天候が回復しても電波は正常に流れません。
地面やベランダなどの安全な場所から、可能な範囲で屋外アンテナケーブルにひび割れなどの異常がないか、以下のポイントを目視で確認しましょう。
集合住宅の場合は、決してご自分で修理しようとせず、まずは管理会社へと状況を報告してください。
- ケーブル劣化のサイン
- ケーブルの表面に細かいひび割れがある。
- 端子の接続部分に青緑色のサビ(緑青)が出ている。
- ケーブルが極端に硬くなったり、変色したりしている。
降雨・降雪減衰に強いアンテナ設備とは?
ここまででご説明した降雨減衰、降雪減衰や、アンテナ設備そのものへの物理的影響など、雨や雪によるテレビ受信への影響を完全に抑えることは難しいのが現実です。
しかしテレビアンテナ本体に関しては、風雨などに影響を受けにくい設備を構築することは可能です。
この項目では、これからアンテナを新設、または交換を検討している方に向けて、以下のように風雨に強いアンテナ設備を実現するためのヒントをご紹介します。
※上記は、地デジ・衛星放送別の主な風雨対策の方向性です。
雨・雪に強い地デジアンテナ設備:受信性能の強化やブースターの設置
地デジ放送の場合、降雨・降雪減衰による電波レベルへの影響は比較的軽微です。
そのため、普段アンテナで受信している基本の受信レベルを必要レベルより高く保つことで、電波レベルが低下する雨の日でも安定した視聴が可能です。
そのためには受信性能の高いアンテナ機種を選び、アンテナ以外にも電波を増幅するブースターを併用することが基本となります。
近年人気のデザインアンテナ(平面アンテナ)は、見た目や風雨への耐久力には優れますが、設置位置が壁面などで低くなりがちです。位置が低いと受信感度が下がり、結果として雨や雪による減衰の影響を受けやすくなってしまいます。
そのためデザインアンテナ設置の際には、余裕のある受信レベルを確保できるか、事前に綿密な電波調査を行い、適切な設置方法を選ぶことが重要です。
またアンテナ本体を雨や雪に強い設備にするためには、設置環境に合わせた適切なアンテナモデルの選び方が重要です。
上記したデザインアンテナはアンテナ機器を平面状のケースに収めた形状で、壁などに面で固定されるため、風雨などへの耐性にも優れていますが、設置位置の低さから受信感度がやや弱まりやすい弱点もあります。
デザインアンテナの進化系とされるユニコーンアンテナ(マスプロ電工「U2CN」)は、ポール状の形状でマストにより屋根の上など受信環境のいい高所に設置できます。
これにより受信レベルが安定するほか、見た目のデザイン性や360度方向からの風雨を受け流せる点など、自然環境に対する態勢もデザインアンテナと同等になります。
また、昔ながらの魚の骨のような形状で受信感度に優れる半面、風雨などに影響されやすい八木式アンテナ(八木アンテナ)でも、設計や素材で対候性を高めたモデル(塩害用や雪害用、ステンレスモデルなど)なら雪や風などに高い耐性を持ちます。
また地デジアンテナの設置位置により風雨の影響を避ける方法もあります。
受信環境に問題がなければ、壁面やベランダ(手すりや内部空間)などにアンテナを設置することで、風雨を避けやすく、メンテナンスを行いやすくなります。
さらに現場の電波状況が良い、家の建材が電波を通しやすいなどの条件が整っていれば、雨風の影響をまったく受けない、地デジアンテナの「屋根裏(天井裏)設置」もおすすめできます。
専門業者の電波調査やアドバイスも参考に、受信感度の安定と、風雪への強さのバランスを考慮して設置モデルや方法を選んでください。
- 地デジアンテナの設置バリエーション
- 屋根裏設置:雨や雪、風の影響を完全にシャットアウトできる。
- ユニコーンアンテナ:高所に設置でき、風の抵抗を逃がす円柱形状。
- デザインアンテナ:風雨には強いが受信感度がやや弱いので、設置時には注意が必要。
- 対候型の八木式アンテナ:軽量で風圧やサビに強い素材を使用し、高い受信感度を誇る。
雨に強いBS/CSアンテナ設備:高耐風アンテナや設置位置の工夫
衛星放送であるBS/CSの場合、一定以上の強い雨や雪で降雨減衰や降雪減衰が起きるのを避けることはできません。電波の波長の性質上、これらを完全に防ぐことはできず、基本的には天候の回復を待つことになります。
戸建て住宅の場合それでも対策を講じるなら、一般的な45型(ディッシュ有効直径が45センチ)よりより電波を強くキャッチできる大型のBS/CSアンテナ(50型、60型、75型)が有効です。
通常よりもディッシュが大きいアンテナを使うことで、より多くの電波をキャッチでき、減衰分をカバーする余裕が生まれます。
ただ大型のアンテナは重量が増し、風の影響も受けやすくなるため、設置時の固定などに注意が必要です。
また、BS/CSアンテナの風雨などによる物理的な影響への対策として、強風で向きがズレにくいアンテナ設備の導入も効果的です。
強風対策としては、風を通すパンチングメタル仕様で風圧への耐性を高めて軽量化も実現し、さらに各部の金具が強化されて揺れに強くなった「高耐風モデル」のパラボラアンテナ(DXアンテナ「BC453SG」など)が販売されています。
また雪国であれば、アンテナへの着雪を防ぐ防水・防雪グッズの使用も有効です。
アンテナの設置場所については、衛星放送の電波は家の壁や屋根を通過できないため、基本的にBS/CSアンテナは東経110度(南西上空)の方向に障害物がない屋外に設置する必要があります。
ただBS/CSアンテナは受信条件が整っていれば、設置位置による受信レベルの差は出にくいため、ベランダの内側など、風雨を避けやすい場所がおすすめです。
手の届く場所にアンテナを設置すれば、いざという時のメンテナンスや雪下ろしなども安全に行えます。
- BS/CSアンテナの悪天候対策
- 高耐風モデルの採用:パンチングメタル仕様と頑丈な構造で風の抵抗を軽減する。
- 大型BS/CSアンテナの導入:通常より大きいサイズを選び、受信レベルに余裕を持たせる。
- 設置場所の工夫:ベランダの低い位置や、雨よけのある場所に設置する。
まとめ:雨の日のE202エラーは慌てず原因の切り分けを
特に雨の日に頻発する「E202」エラーは、焦らず対処することが解決への近道です。
雨の日の受信不良は多くの場合、降雨減衰が原因であるため、まずは天候の回復を待つのが基本となります。
エラーコードが表示される場合は、ほとんどのケースでテレビが壊れたわけではないので、本記事をまとめた以下の一覧も参考に、落ち着いて対応してください。
※上記は本記事の要所をまとめた一覧です。
雨が上がった後も映らない場合は、記事内でご紹介した4つの確認ステップを試してください。またマンションなど集合住宅の場合は、個人の部屋にある配線の問題か、建物全体の問題かを切り分けることが重要です。
もし屋根の上にあるアンテナに問題がありそうな場合は、決して無理をしてはいけません。安全を最優先にし、プロのアンテナ工事業者に調査と修理を依頼しましょう。
アンテナ工事の相談先としては、まずは本記事にもご協力いただいた優秀なアンテナ工事業者「あさひアンテナ」のフリーダイヤル、またはメールフォーム、LINEアカウントへお問い合わせになることを、筆者からもおすすめします。
雨や風が電波やアンテナに与える影響、「E202」エラーに対する正しい知識を備えておけば、今後また同じトラブルが起きても、慌てずに対処できるはずです。




