奈良県高市郡高取町でテレビアンテナ工事をお考えの方へ

高取町 てどんなところ？？

奈良県高町郡高取町は、奈良県の中央部からやや西側に位置する町です。町域には高取川や吉備川、大和川水系の曽我川などが流れており、南東部には高取山がそびえています。町域は山地が多くなっていますが、町内の北西部。東西に広がる山麓部に、国道や近畿日本鉄道が通り、それらに沿うようにして住宅地が広がっています。
高取町の気候は内陸性気候にあたり、湿度が比較的、低く、日較差や年較差が大きいという特徴があります。また水辺との距離が遠いこともあって乾燥しやすいのも特徴です。他にも冬季には突風が吹くなど、風が強くなることもあります。
高取町の歴史としては、古来より「くすりの町」であることや、高取城の城下町であったことが知られています。
高取町の「くすりの町」としての歴史は、隣接する明日香村に日本の都が置かれていた、飛鳥時代、推古天皇の頃にまで遡ります。
日本最古の歴史書のひとつ「日本書紀」には、推古天皇が飛鳥村の出身である聖徳太子を連れ、現在の町域で薬猟を行ったという記述があります。この薬猟とは、薬の原料になる鹿の角や薬草の採取を行うことで、当時の宮廷の恒例行事であったと考えられています。
薬猟のはじまりは、聖徳太子が創始した遣隋使、遣唐使によって、中国大陸から薬を用いる医学が伝わってきたことです。やがて薬猟が行われるようになり、日本の薬はこの地からはじまったともいわれます。
その伝統から町域ではその後も薬の生産が盛んとなり、江戸時代には後述する高取藩主、植村氏が参勤交代の際、他の藩主に領内で生産された薬を贈呈したことなどから、高取は「くすりの町」として知られるようになります。また江戸時代には町域産の薬を配置販売形式で売る「大和の置き薬」も、全国に広まってゆきました。高取町には現在も薬資料館の「夢創館」や、二か所の製薬会社の工場が存在するなど「くすりの町」の色彩が濃く残っています。
もうひとつの町の象徴、高取城は、南北朝時代の1332年（元弘2年／正慶元年）に、南朝についた高取の豪族、越智邦澄が築城したといわれています。当初は支城のひとつで構造も簡単なものでしたが、やがて勢力を強めた越智氏の本城となっていきます。
戦国時代、高取町だけでなく奈良全域は、寺社勢力の衆徒から土豪、地侍となった諸勢力や、他国勢力などが覇権を争っていました。やがて越智氏は、土豪から戦国大名となって大和一国を制覇した筒井氏の傘下に入ります。
その後、大和は梟雄として知られる三好家の武将、松永久秀の侵攻などを経て、筒井氏の筒井順慶が畿内に進出した織田信長の傘下に入ったことにより、再度、筒井氏に治められることとなります。
信長が大和国内の城を郡山城のみと定めたことで、高取城は一時、廃城となりますが、その信長が1582年（天正10年）に本能寺の変で明智光秀に討たれた後、天正12年（1584年）に、順慶は高取城を支城網のひとつとして本格的城塞へと改めます。
豊臣秀吉の政権下で、順慶の死後、1585年（天正13年）に筒井氏は伊賀国上野へと転封となり、大和一国は秀吉の弟、豊臣秀長の領地となります。高取城は秀長の重臣、本多利久に与えられ、天正17年（1589年）に、本丸に多聞櫓で連結された3重の大小天守、二の丸に大名屋敷が造営され、城内には三重櫓が17基も建ち並ぶ他、郭内には侍屋敷も整備されるなど、広壮な山城として完成します。またその家臣団は、山麓の高取市街に城下町を営みました。
秀長の死後、本多氏は秀吉の直臣となり、1600年（慶長5年）の関ヶ原の戦いでは、高取城は石田三成の西軍による侵攻を受けるも、その堅固さにより西軍を敗退させます。本多氏は関ヶ原で東軍についた功により、高取藩2万5千石の初代藩主として江戸幕府の大名となりますが、江戸時代初期に断絶しています。
その後は旗本の植村家政が大名に取り立てられ、高取藩主として高取城の城主となり、植村氏は幕末、明治維新まで存続します。
また幕末には、公卿の中山忠光を主将とする尊王攘夷派の浪士たちが、現在の五條市に位置する五條代官所を襲撃、焼き討ちし、独自の「御政府」または「総裁所」を設立した「天誅組事件（天誅組の変）」が起こっています。
この天誅組は高取城の奪取を目指して城攻めを行うも、満足な軍事知識もない烏合の衆にすぎなかったため、十分な偵察も出さず正面から進撃したところ、高取藩の大砲と鉄砲の攻撃により恐怖と混乱で瓦解、敗走して、のちの壊滅につながっています。
明治以降、今日の高取町にいたる歴史は、1889年（明治22年）4月1日の町村制の施行により、高市郡高取村が発足。その後、1891年（明治24年）6月3日に高取村が町制を施行して高取町となり、1954年（昭和29年）10月1日は、高市郡船倉村、越智岡村と合併して、改めて現在の高取町となっています。
なお高市郡高取町は、その名称通り、地方自治体の中では「町」にあたります。地方自治法における普通地方公共団体（地方自治体）の「市」「町」「村」の違いとは、まず市は基本的に人口が5万人以上で、中心的な市街地に全戸数の6割以上が集中している。また商工業その他の都市的な業態に従事する者、それと同一世帯に属する者の数が全人口の6割以上を占める。その他、各都道府県の条例で定める施設など都市的要件を備えるなどといった条件を満たす自治体になります。
町は都道府県ごとに条件が異なりますが、奈良県ではまず8,000人以上の人口をもち、一定の建築物の連なりである連坦戸数や連坦率、一定の官公署の存在、産業別就業人口割合など、各都道府県の条例で定められる「町」の要件を満たした自治体になります。村には特に法的な要件は定められておらず、市や町の要件を満たさない自治体が村となります。
また高取町が属する北葛城郡の「郡」ですが、これは明治以降の制度では、複数の町村を編成した行政区画のことで、市や町と同じく郡役所や郡長の役職などが置かれたものです。この制度は第二次世界大戦後の地方自治法によって改正され、現在では「郡」は広域連合や住所表記、選挙区の区画割りなどでしか使われなくなっています。さらに市や区は郡に属さないため、市制施行や合併によって村や町が市になると、属していた郡から外れることになります。2022年現在、奈良県で高市郡に属するのは、高取町と明日香村の１町１村のみになっています。
現在の高取町は、町域の中央部に国道と、前述の近鉄吉野線が走っています。自動車を使えば奈良市内まで約1時間でアクセスできる他、吉野線を利用すると乗り換えが必要ですが、やはり奈良駅まで約1時間でアクセス可能です。町内には吉野線の駅として「壺阪山駅」「葛駅」があり、国道も整備されているなど、交通設備も整っており、奈良交通によるバスも運行しているため、交通の便は比較的いい町だといえます。
町の産業では農業と林業、そして前述の薬の生産が盛んです。また高取町は2019年（平成31年／令和元年）に、文化庁より「日本遺産」に認定されました。奈良県では他に、隣接する高市郡明日香村や橿原市などが日本遺産に認定されています。
かつては城下町であった高取町には、現在でも数々の名所や史跡が見られます。
前述の高取城跡は、現在、建物のほとんどは失われていますが、石垣などの遺構はほぼ完全な状態をとどめる貴重な城郭資料として、国の史跡に指定されている他、平成18年（2006年）に、日本100名城にも選定されています。高取山の山上に築かれたことから、別名を高取山城ともいい、城内の面積は約10,000平方メートル、周囲は約3キロ。城郭全域では総面積が約60,000平方メートル、周囲約30キロに及ぶ壮大な山城で、岡山県の山城備中松山城、岐阜県の岩村城と共に「日本三大山城」のひとつに数えられています。
また江戸時代の1826年（文政9年）に建造されたといわれる、高取城の旧大手門通りに建つ、旧高取藩の筆頭家老屋敷、植村家長屋門は、現在も旧藩主、植村家の住居として使われており、近代武家屋敷の表門の遺構を残す貴重な建造物であるため、奈良県の重要文化財に指定されています。
高取町内の寺社仏閣には、真言宗系単立の寺院で、山号は壺阪山、本尊を十一面千手観世音菩薩であり、703年（大宝3年）に元興寺の弁基上人によって創建されたと伝えられる南法華寺（みなみほっけじ）が有名です。平安時代には、清水寺が北法華寺と呼ばれたのに対して南法華寺と称され、清少納言の「枕草子」にもその記述があります。
また南法華寺は壺阪寺（つぼさかでら）の別名でも知られ、境内にある、南インド、カルカラの約3億年前の岩石を使用し、インド人石工の協力も得て建造された、背丈は20メートル，重量1200トンを誇る世界最大級の観音立像、天竺渡来大観音石像も存在します。
壺阪寺は、明治時代に作られ、人気を集めた浄瑠璃の演目「壺阪霊験記（壺坂観音霊験記）」の舞台としても知られています。
この物語は、盲目の男性、沢市が、妻のお里が毎日、明け方になると出かけることに気付き、浮気を疑うも、実は壷阪寺の観音様へ、沢市の目が治るように願掛けに行っていたと知ります。沢市は己を恥じ、お里と共に観音様への詣でをはじめますが、やがて沢市はお里の足手まといになることを悩み、滝壺へ飛び込んで自殺を図ります。それを知ったお里も悲しみのあまり同じ滝壺に身を投げますが、その夫婦愛を見ていた観音様の霊験によって二人は助かり、沢市の視力も回復するという物語です。
この物語のモデルとなった夫婦は実在したともいわれ、町内の信楽寺には「お里・沢市の墓」が存在します。
他にも町内に高野山真言宗の寺院で山号は子嶋山、本尊を大日如来。開山は僧侶、報恩と伝えられる子嶋寺。八岐大蛇を退治し、三種の神器である草薙の剣を天照大御神に献上したといわれるスサノオノミコトを祭神とし、修験道の開祖、役小角の高弟である黒珍が開祖となって創建されたといわれる素盞嗚神社（すさのおじんじゃ）などがあります。
町内の古墳には、1981年（昭和56年）に国の史跡に指定された、墓山は全長66メートル、宮塚は全長44メートルの規模を誇る、二か所の前方後円墳、市尾墓山古墳、市尾宮塚古墳。舒明天皇の皇后で、天武天皇の母である第35代天皇、斉明天皇の墓所とされる斉明天皇陵。終末期古墳に属する八角形墳で、直径が約20メートル、高さ約4メートルの円墳状の墳丘で、内部は長さ3.12メートル、幅2.06メートル、高さ2.5メートル前後の規模を誇り、草壁皇子の陵墓に比定される束明神古墳。天武天皇と鸕野讚良皇女の皇子で、別称を草壁皇子や長岡天皇ともされる岡宮天皇の墓所、岡宮天皇陵。全長66メートル、高さは10メートルに及ぶ前方後円墳で、国の指定遺跡である、市尾墓山古墳などがあります。
また歴史的な街道としては、土佐国（現在の高知県）に通ずる道の総称で、飛鳥時代、隣接する明日香村に都が置かれていた大和時代（古墳時代から飛鳥時代初期）に開かれた道とされる土佐街道が、町内を通っています。
高取町の祭礼やイベントには、町の活性化のため毎年3月に行われるイベントで、町内の街道沿いの町家や商店などに、17段500体のお雛様などを展示する他、町家内の見学もでき、児童公園では多くの露店が立ち並ぶ、町家の雛めぐり。毎年8月に各地域のつながりを深めるため、高取町健民グラウンドで開催され、納涼盆踊り大会や花火の打ち上げなども行われる高取町夏まつり。毎年10月上旬から下旬に行われる有名な祭りで、駅前から土佐街道にかけてさまざまな趣向で作られた数々のカカシ（案山子）が設置され、町民だけでなく県内外からも多くの人が訪れる、高取かかし祭り。毎年10月の第１土曜日、日曜日に開催され、大勢の人によって惹かれる「だんじり（山車、地車）」が、力強い太鼓の音色と共に土佐街道を練り歩く、だんじり祭り。毎年10月から11月頃に開催される、1908年（明治41年）に東京薬種貿易商同業組合が、日本橋本町で行った大祭を起源とした祭りで、無病息災と無事を祈る薬祖神祭。毎年11月に高取町児童公園や土佐街道一帯で行われ、開催地ではフリーマーケットや模擬店なども立ち並び、火縄銃や殺陣の実演なども行われる高取城まつりなどがあります。
高取町を舞台にしたフィクションとしては、前述の「壺阪霊験記」の他に、日本最古の物語である「竹取物語」の舞台だという説もあります。物語の中で竹取の翁が住んでいたのが、現在の高取町といわれ、町内には竹にまつわる逸話が多く伝わる他、高取城の周辺には多くの竹藪も見られます。ただ「竹取物語」の舞台には、高取町の他にも奈良県の北葛城郡広陵町、京都府向日市など諸説あります。
高取町の特産品には、入浴剤「大和当帰の湯」や絆創膏「キズリバテープ」。ハーブティーの「やまと健やか茶」。また「味噌」「いちごジャム」「タケノコの水煮」などの特産品があります。
「大和当帰の湯」は、大和当帰（ヤマトトウキ）の葉のエキスが入った入浴剤です。大和当帰とはセリ科の多年草植物で、葉がノコギリの刃のような形状をしており、主に根の部分が生薬として用いられる植物です。その葉の栽培は比較的、難易度が高いといわれますが、薬の名産地であった高取町を中心に、奈良県全体で栽培拡大に取り組んでいます。「大和当帰の湯」は、神経痛や肩こりなどに効くといわれています。「キズリバテープ」は、絆創膏として一般的な品ですが、高取町の特産品としては、独自のレトロなパッケージに包装されており、お土産としても人気があります。
「やまと健やか茶」は、有限会社「ポニーの里ファーム」で製造される、大和当帰とミントを合わせたハーブティーで、リラックス効果が期待できます。高取町の味噌は、町原産の白大豆を使用して作られた「手前味噌」で、添加物不使用の健康的な商品です。他にも「手作り生こうじ」という、味噌を自分で作ることができる商品もあります。
高取町のいちごジャムは、高取町で採れたイチゴ（苺）の「古都華」を冷凍したものを材料にしています。朝採れのイチゴをすぐに冷凍しているため、新鮮なイチゴの風味を味わえます。タケノコ（筍）の水煮は、通常のものより酸味がない味わいで、数量限定の商品となっています。「新物カットたけのこ」と呼ばれる期間限定商品も販売されており、タケノコが好物の方には人気があります。

高取町 の場所

奈良県高町郡高取町は、奈良県の中央部よりやや北西に位置する町です。町域の北側を橿原市に、西側を御所市に、北東側から東側を同じ高市郡の明日香村に、南東の端を吉野郡の吉野町に、南側を同郡大淀町に接しています。
高取町は、飛鳥時代の都であった明日香村に隣接して、古代よりの「くすりの町」としての伝統を誇る他、安土桃山時代から江戸時代にかけては高取城の城下町としても発展した、歴史の深い町です。町内には多くの古墳が存在する他、土佐街道には風情ある街並みや建物が見られる、歴史浪漫が漂う町です。一方、交通網も発展しており、奈良市の中心部にも出やすいなど利便性も比較的、高い面もあるため、奈良県内でも住環境に恵まれた暮らしやすいエリアだといえます。
高取町の町章は、1967年（昭和42年）11月25日に制定されたものです。細い線で描かれた円を三つ、中央でやや重なるように三角の山型に並べ、円が重なり合った三つ葉のような部分の下部が黒く塗られて、下二つの円のライン上部が太い線になったものです。全体としては、三つの輪で合併前の旧高取町と、高市郡の船倉村、越智岡村を表し、また太い黒線の部分で町の頭文字「T」を描いています。
高取町の歌には「高取町音頭」があります。作詞、作曲を早川孝さんが担当した曲で、町の納涼盆踊り大会で用いられるなど、町内でも親しまれている曲です。
高取町の木はカエデ（楓）、町の花はツツジ（躑躅）です。
カエデはムクロジ科(旧カエデ科)カエデ属の落葉高木の総称です。モミジ（紅葉、椛）とも呼ばれますが、この呼び名は種類を問わない樹木の紅葉（こうよう）を総称することもあります。日本に自生するカエデの種類は26種類に上るとされていて、名前の由来は、葉の形が両生類のカエル（蛙）の手、すなわち「カエルデ」に似ていることから、略されて「カエデ」になったといわれます。英語では一般的に「メープル（Maple）」と呼ばれ、中でもサトウカエデといわれる種の甘い樹液を採集し、煮詰めてメープルシロップを作ることでも知られます。日本では紅葉が観賞用となり、庭木や盆栽にも用いられ、品種改良も進みました。メープル材として木材が利用される他、メグスリノキと呼ばれる品種は、その名の通り視神経を活発化させる作用がある苦味成分のロドデノールを多く含み、古来より漢方薬としても用いられています。
ツツジはツツジ科ツツジ属の植物の総称です。ツツジは低木から高木で、4月から5月にかけてツツジ色（アザレア）という赤紫が主ながら、園芸品種が豊富なことから、品種によってさまざまな色をもつ漏斗型の美しい花を咲かせます。春の季語にもなっており繁殖も簡単なため、花壇や盆栽でも親しまれています。ツツジ科ドウダンツツジ属のドウダンツツジ（灯台躑躅）のようにツツジ属ではないツツジ科の植物にも、ツツジと呼ばれるものがあります。また同じツツジ科ツツジ属で山中に自生し、ツツジに比べて一ヶ月ほど遅い5月から6月、すなわち旧暦の5月（皐月）に開花することから名づけられたサツキ（皐月）もツツジに含まれることがあります。
高取町のキャラクターとしては、町単独ではありませんが、高取町、そして隣接する高市郡明日香村、橿原市の３市町村によって構成される「飛鳥広域行政事務組合」のマスコットキャラクターである「あたかちゃん」がいます。
あたかちゃんは、高取町、明日香村、柏原市の市町村を合わせたエリアのシルエットが、上部のふたつの丸い隆起、真下の小さな突起、また左右の軽いでこぼこ具合などがネコ（猫）の姿か、ネコのようなアメーバのようにも見えることから、エリアの図の上部、柏原市の北部にネコの顔を入れるなどして、全体をネコに見立てたキャラクターです。名前も、明日香村の「あ」、高取町の「た」、橿原市の「か」と、３市町村の頭文字に由来します。
３市町村の観光スポット各地には首のリボンに「QRコード」がついた、あたかちゃんの看板があり、スマートフォンなどでそれを読み取ってサイトにアクセスすると、奈良県出身で映画「萌の朱雀」などで知られる映画監督、河瀬直美監督の音声で、飛鳥地方の観光案内を聞くことができます。あたかちゃんには、3市町村の形にさらに手足が生えたような着ぐるみも存在し、日々、３市町村だけでなく飛鳥地方全体のPR活動に取り組んでいるといいます。
また高取町には、高取城の旧城下町で行われる住民イベント「町家の雛めぐり」のマスコットキャラクター「ひいなちゃん」もいます。
ひいなちゃんは2011年（平成23年）に誕生した、雛人形のお姫さまをモチーフに、愛らしいゆるキャラにデザインされた和風のお姫様のキャラクターです。「ひな（雛）」といえば、日本の伝統的な人形「ひな人形」や、伝統行事である「ひな祭り」で知られていますが、これらの「ひな」は古語では「ひいな」といわれ、ひいなちゃんの名前の由来になっています。毎年の町のイベント「町家の雛めぐり」では、ひいなちゃんが奈良市のマスコットキャラクター「せんとくん」と共に、高取町を巡る様子も見ることができます。

高取町 の鉄道路線

奈良県高市郡高取町の鉄道路線
近畿日本鉄道（近鉄）
吉野線
・壺阪山駅
・市尾駅

奈良県高市郡高取町のバス路線
路線バス
・奈良交通

高取町 の主要道路

奈良県高市郡高取町の主要道路
一般国道
・国道169号
都道府県道
主要地方道
・奈良県道35号橿原高取線
一般県道
・奈良県道118号御所高取線
・奈良県道119号明日香清水谷線
・奈良県道120号五條高取線
・奈良県道211号兵庫柏原線
・奈良県道269号馬佐清水谷線

高取町 出身の芸能人

高取町出身の著名人には、明治生まれ、平成初期まで活動した俳人で、高島虚子さんに師事し、昭和初期には山口誓子さん、高野素十さん、水原秋桜子さんと共に俳句雑誌「ホトトギス」の「四S」と称され、主な句には「なつかしの濁世の雨や涅槃像」「露の虫大いなるものをまりにけり」「狐火やまこと顔にも一くさり」などがある阿波野青畝さん。また高取町生まれ、奈良市育ちの現役大相撲力士で、1986年（昭和61年）度生まれで関取となった力士の総称「花のロクイチ組」のひとりであり、現在は木瀬部屋に所属。得意技は突き、押し、寄りで、2022年現在の最高位は西前頭２枚目である德勝龍誠関などがいます。
また歴史上の人物では、幕末の剣客集団、「新選組」の一員である尾関雅次郎が、現在の高取町にあたる大和国高取で、高取藩士の次男として生まれています。後に泉と改名する雅次郎は、1863年（文久3年）頃に新選組の前身、壬生浪士組に入隊。新選組の象徴として知られる「誠」の隊旗を掲げる旗役として、行軍の先頭を任されました。また隊内の役職としては、調役、兼、監察を任され、八月十八日の政変に参加しています。新選組史上、最大の事件といわれる「池田屋事件」には参加していませんが、のちに局長、近藤勇に反発した永倉新八、原田左之助、斎藤一、島田魁、葛山武八郎らと共に建白書を提出しています。
幕府軍が鳥羽・伏見の戦いで敗れた後は江戸へと帰還し、土方歳三や島田魁、相馬主計らと箱館まで戦った末に降伏しています。雅次郎は明治維新後も生き抜き、1992年（明治25年）2月28日に故郷である現在の奈良県高取町で死去します。享年49歳でした。