大阪府羽曳野市でテレビアンテナ工事をお考えの方へ

羽曳野市 てどんなところ？？

大阪府羽曳野市は、府の東端部、やや北寄りで南河内地域に属する市です。市域は東西に8.4キロ、南北に6.2キロと東西に長く、円形の斜め左下（南西側）部分のみのような形であり、東側はややギザギザしており、中央部がやや突き出しています。生駒、信貴、金剛、葛城山系に囲まれた河内平野の中に位置し、東側は二上山系を経て奈良県香芝市に接しています。市内の標高は最高293.6メートル、最低18.2メートル。東部には二上山系の斜面を利用した広大な果樹園が形成され、南西部は羽曳野丘陵地帯にあたります。
市内の山には鉢伏山（はちぶせやま）や寺山などが、川には市内のほぼ中央を石川（いしかわ）が南から北へ流れ、その支流の飛鳥川や大乗川などが流れています。西部は丹南郡の旧郡域となり、西側でも東除川（ひがしよけがわ）がほぼ南北へと流れています。
現在の羽曳野市域内では、古墳時代に多くの古墳が造営されており、今日でも古市古墳群（ふるいちこふんぐん）として残っています。また古代の官道といわれる竹内街道が市を東西に貫いています。
羽曳野市は、日本神話の英雄とされるヤマトタケル（日本武尊）の「白鳥伝説」ゆかりの地としても広く知られています。伝承上のヤマトタケルは第12代景行天皇の皇子であり、武勇で知られた人物です。伝承によるとヤマトタケルは大和朝廷の全国統一のため西方と東方に遠征、勝利を収めますが、東征の帰途に伊勢の能褒野（現在の三重県亀山市付近）で没します。
しかしヤマトタケルは白鳥に姿を変え、大和へと向かって飛び立ちます。そして琴弾原（現在の奈良県御所市付近）に降り立ったあと、ふたたび飛翔して河内の旧市邑（現在の羽曳野市古市付近）に舞い降りました。この3ヶ所にはそれぞれヤマトタケルの墓が作られ、合わせて白鳥三陵とされるのが「日本書紀」の記述です。市内の古市、白鳥神社（しらとりじんじゃ）の縁起には、この伝説に関して「さらに白鳥は舞い上がり、埴生の丘を羽を曳くがごとく飛び立った」と記されており、これが「羽曳野」の地名の由来とされています。
平安時代の11世紀頃には、現在の市の東部、壺井が、八幡太郎義家で有名な武家の棟梁、河内源氏の本拠地となっています。南北朝時代以降は古市の高屋城を中心に、市域の周辺は何度も戦場となり、由緒ある神社や寺院などを失いますが、戦国時代の末期になると織田信長によって平定されます。安土桃山時代には豊臣秀吉に治められ、石田三成などによる検地が行われました。
江戸時代には小藩分立の政策がとられた一方、河川の改修工事や新田開発なども行われ、綿花の栽培が盛んになります。江戸時代の中期以降は古市代官所が設けられ、竹内街道と東高野街道が交差する交通の要衝として発展。石川を上下した剣先舟の船着場が設けられて河川運搬の要所になるなど、河内でも有数の繁盛ぶりを示しました。
明治以降、今日の市にいたる歴史としては、1956年（昭和31年）9月30日に南河内郡古市町、高鷲町、埴生村、西浦村、駒ヶ谷村、丹比村が合併して南大阪町が発足します。そして1959年（昭和34年）1月15日に南河内郡南大阪町が市制を施行して南大阪市となった後、即日改称して羽曳野市となります。大阪府内では26番目の市制施行でした。
現在の羽曳野市は、大阪市への近さやアクセスの便利さから、ベッドタウンとして住宅街が発展しています。また前述の通り、主に丘陵地などでは果樹園を中心とした農業が盛んで、特産品としてはブドウ（葡萄）やワイン、ジャムなどの加工品。そして関西でもトップクラスの生産量を誇るイチジク（無花果）などがあります。ご当地グルメでは馬肉の燻製である「さいぼし」。また牛の小腸を油で揚げた「油かす」を使ったうどんで、濃厚な出汁がでることから新たな大阪グルメとして広まっている「かすうどん」などが有名です。
また現在、羽曳野市は2019年（令和元年）7月6日、世界文化遺産に登録された「百舌鳥・古市古墳群（もず・ふるいちこふんぐん）」を構成する古市古墳群の存在で広く知られています。
古市古墳群は羽曳野市と藤井寺市に存在する、大型前方後円墳6基を含む123基（現存87基）の古墳で構成される古墳群です。世界文化遺産に登録されたのはそのうち26基であり、他にも20基が国の史跡に指定されています。
同古墳群のうち、羽曳野市に位置する主要なものでは、誉田御廟山古墳（応神天皇陵）、軽里大塚古墳（日本武尊白鳥陵）、島泉丸山古墳（雄略天皇陵）、西浦白髪山古墳（清寧天皇陵）、高屋城跡でもある高屋築山古墳（安閑天皇陵）、墓山古墳、峯ヶ塚古墳、観音塚古墳、大塚山古墳などがあります。
他にも市内には、国の史跡として、応神天皇陵古墳外濠外堤跡。誉田白鳥埴輪製作遺跡。河内源氏の菩提寺であった通法寺跡。野中寺旧伽藍跡などがあります。その野中寺（やちゅうじ）は。聖徳太子建立三太子のひとつで「中の太子」とも呼ばれます。また国の重要文化財として木造地蔵菩薩立像、金銅弥勒菩薩半跏像があります。
市内の寺社仏閣には他に、誉田御廟山古墳（応神天皇陵）の南に隣接して鎮座し、国宝の塵地螺鈿金銅装神輿、金銅透彫鞍金具など多くの文化財や、神酒に赤ワインを用いる「日の丸神事」などで知られる誉田八幡宮（こんだはちまんぐう）。野々上八幡神社（ののうえはちまんじんじゃ）。河内源氏の氏神である壺井八幡宮（つぼいはちまんぐう）。飛鳥戸神社（あすかべじんじゃ）。白鳥神社。西琳寺（さいりんじ）などがあります。
他にも旧団地の歴史的建築物としてY字型の平面形状を持つ旧団地「スターハウス」が保存されている春日丘団地。江戸時代の古民家であり国の重要文化財に指定されている吉村家住宅。平安時代の武将で河内源氏の一門である源頼信、源頼義、源義家それぞれの墓。市内や周辺地域で幅広く宣伝され、近隣住人の癒しの場として知られているスーパー銭湯、延羽の湯などが存在します。
羽曳野市の祭礼、イベントには、白鳥神社の祭礼である秋の古市だんじり祭。夏休み期間中に行われる羽曳野市民総合体育大会。12月頃に石川河川敷で開催される羽曳野市民マラソン大会などがあります。
羽曳野市を舞台にしたフィクションでは、市内在住の小説家である黒川博行さんのミステリ作品で、映画化、テレビドラマ化もされて知られている「後妻業の女」があります。原作では本作の主人公、武内小夜子の出身地が羽曳野市という設定であり、映画版では主要な舞台のひとつにもなっています。

羽曳野市 の場所

羽曳野市は大阪府の東端部、中央よりやや南寄りで、南河内地域に属する市です。市域は東西に長く、北西側を松原市に、北側の中央を藤井寺市に、東寄りを柏原市に、南側の西寄りを富田林市に、東寄りを南河内郡太子町に、西側を堺市美原区に接しています。また東側の端は奈良県香芝市に接しています。
羽曳野市はヤマトタケルの「白鳥伝説」も伝わり、古墳なども多い歴史ある地で、現在では世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」が位置する地のひとつとして世界的にも知られています。大阪市の都心部からは約20キロ圏内に位置し、鉄道網、道路網も発展しており、大阪市都心部にいたる時間は30分程度となっています。このような利便性の高さからベッドタウンとして住宅地が発展している一方、なだらかな丘陵や山麓地など自然も豊かで、古くから農産物の栽培に適し、ブドウやイチジクなどの果物が特産品となっています。総じて周辺地域へのアクセスも便利で住宅地として発展している一方、自然や文化も豊かで、穏やかで非常に暮らしやすい市であるといえます。
羽曳野市の市章は、羽曳野の「羽」の文字を抽象的に図案化したもので、ひらがなの「ひ」の字を左右対称で、上部を水平の翼のような形にしたようなデザインともいえます。シンプルで近代風なデザインながら、鳥の羽ばたきの姿のように、市の雄飛と発展性を表現しています。この市章は公募により、1959年の市制施行と同時に制定されたものです。
羽曳野市の市歌も、やはり1959年1月15日の市制発足にともなって公募を行い、審査の結果、その当時、白鳥学園の教諭であった奥田丁三さんの歌詞が選ばれたものです。作曲は磯部龍太さんによります。市の公式サイトでは、楽譜や歌詞の他、サヌカイトの楽器が奏でる羽曳野市歌を試聴することもできます。
羽曳野市は、1998年（平成10年）に、日本武尊の「白鳥伝説」ゆかりの御陵のある街をテ－マに、三重県亀山市、奈良県御所市との三市合同で都市間交流の合意書を交わしました。以来、翌年度より亀山市、御所市、羽曳野市と白鳥が舞い降りた順番に毎年、市民交流行事を実施しています。また海外では1995年（平成7年）に、オーストリア共和国ウィーン市13区ヒーツィングと友好交流都市協定を結び、現在でも文化などの分野で長い交流を続けています。
羽曳野市の花はモモ（桃）、市の木はタチバナ（橘）です。モモはバラ科モモ属の落葉小高木であり、その果実のことでもあります。モモは3月下旬から4月上旬頃に薄桃色の花をつけます。「桃の花」は春の季語であり、多くは淡い紅色の花ですが、白色から濃紅色までさまざまな色合いがあります。花は五弁または多重弁で、多くの雄しべを持ちます。
実は7月から8月に実り「桃の実」は秋の季語です。球形で縦に割れているのが特徴です。果実は赤みがかった白色の薄い皮に包まれ、皮の表面には毛茸（もうじ）が生えています。果肉は水分を多く含んで柔らかく、糖分、カリウムなどを多く含んでいます。モモの実は食用として知られ、生食の他、ジュース（ネクター）や、シロップ漬けなどにも用いられます。
他にも種子や蕾（つぼみ）は漢方薬に、樹木は割れにくく丈夫なため箸などに、樹皮の煎汁は草木染めの染料などに用いられます。また実を食用にする品種は実桃と呼ばれますが、他に観賞用のハナモモ（花桃）と呼ばれる品種もあります。
中国ではモモは仙木、仙果（神仙に力を与える樹木、果実）と呼ばれ、昔から邪気を祓い不老長寿を与える植物、果物として親しまれています。日本にも同様の言い伝えがあり、民話の「桃太郎」や3月3日の桃の節句などで知られています。羽曳野市では、市の中央にある羽曳山の周辺が有名なモモの産地であり、市内の羽曳が丘コミュニティセンターの愛称「モモプラザ」や、小学校の校歌、校章などにモモが用いられています。
タチバナは、ミカン科ミカン属の常緑小高木で柑橘類の一種である。別名はヤマトタチバナ、ニッポンタチバナで、日本に古くから野生していた日本固有の柑橘類です。樹高は2メートルから4メートル。5月から6月に咲く花は直径2センチほどの白い五弁花で、文化勲章のデザインに使われることでも知られます。花や葉には他の柑橘類と同じくよい芳香があり、花言葉は「追憶」です。果実は直径3センチほどのなめらかなもので、キシュウミカンやウンシュウミカンに似た外見ですが、酸味が強く生食には向かないためマーマレードなどの加工品にされることがあります。
日本では実より花や常緑の葉が注目された。マツ（松）などと同じく常緑が「永遠」に通じることから喜ばれました。奈良時代には、元明天皇がタチバナを寵愛し、宮中に仕える県犬養橘三千代に橘宿禰の姓を下賜し「橘氏」が生まれています。「古今和歌集」の夏、詠み人知らず「五月待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする」の歌より以後、橘は懐旧の情、特に昔の恋人への心情と結び付けて詠まれることになります。タチバナは家紋のデザインにも用いられ「橘紋」と呼ばれ、構図には「橘」「丸に橘」「井桁に橘」「三つ葉橘」などがあります。また往年のテレビ時代劇「三匹の侍」では、加藤剛さんが演じた若き熱血漢の浪人が橘一之進という名前でした。
羽曳野市のマスコットキャラクターには「白鳥王子タケルくん」と「たちばな姫」がいます。このキャラクターは、市に伝わる、ヤマトタケルの「白鳥伝説」にちなんで、ヤマトタケルとその妃といわれる「弟橘媛（おとのたちばなひめ）」をモチーフに羽曳野青年会議所が作成したもので、それぞれを親しみやすい漫画風の絵柄で描かれたデザインになっています。
他にも羽曳野市観光協会による、はびきのご当地キャラクター「つぶたん」もいます。つぶたんは、駒ヶ谷駅西側公園のオープンを契機として、駒ヶ谷地区の特産品であるブドウをモチーフに誕生したキャラクターです。
つぶたんは紫色のブドウのつぶに愛らしい顔が付き、同色の身体と、頭には葉っぱと茎がついたキャラクターです。同地区のブドウ畑の出身であるつぶたんは、誕生日と性別が不明。羽曳野市の名所や特産品のPRと、子供たちを元気にすることが仕事で、特技はブドウのお世話です。ブドウから産まれたため、きれいな水と空気が大好きで、雨と熱帯夜が苦手です。子供たちが楽しんでいる場所や羽曳野市内の公園、ブドウ畑によく現れます。将来の夢は「みんなを笑顔にさせる、甘くておいしいブドウになること」だそうです。

羽曳野市 の鉄道路線

近畿日本鉄道
南大阪線
・恵我ノ荘駅
・高鷲駅
・古市駅
・駒ヶ谷駅
・上ノ太子駅
長野線
・古市駅

羽曳野市のバス路線
・近鉄バス
・金剛バス
・公共施設循環バス「うーすけ」

羽曳野市 の主要道路

高速道路
・南阪奈道路羽曳野インターチェンジ
・羽曳野東インターチェンジ
一般国道
・国道166号、国道170号（大阪外環状線及び旧道）
府道（主要地方道、一般府道）
大阪府道
・奈良県道12号堺大和高田線
・大阪府道27号柏原駒ヶ谷千早赤阪線
・大阪府道31号堺羽曳野線
・大阪府道32号美原太子線
・大阪府道186号大阪羽曳野線
・大阪府道188号郡戸大堀線
・大阪府道190号西藤井寺線
・大阪府道191号島泉伊賀線
道の駅
・しらとりの郷・羽曳野（美原太子線）

羽曳野市 出身の芸能人

羽曳野市出身の著名人には、落語家で2021年現在の上方落語協会会長を務める笑福亭仁智師匠。テレビアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」などで声の出演を務める声優で、YouTuberでもある園田泰隆さん。「浪花のふたり」などの曲がある演歌歌手の浅田あつこさん。ロックバンド「シャ乱Q」でドラムスを担当するミュージシャン、作詞家、タレントである、まことさん。音楽グループ「D.W.ニコルズ」の元メンバーとしてドラム、パーカッション、コーラスを担当していたミュージシャンの萬玉あいさん。元衆議院議員でタレントの上西小百合さん。関西を中心に活動するタレントの片山淳子さん。お笑いコンビ「蓮華」の一員である山下隆章さんなどがいます。
文化、学術分野では、「恋歌」で直木賞を受賞した時代作家の朝井まかてさん。NHKのシニアアナウンサーである比留木剛史さん。人気ゲーム「モンスターハンター」シリーズのプロデューサーなどを務めたゲームクリエイターの辻本良三さん。フォトジャーナリスト、戦場カメラマンで市民活動家の広河隆一さん。大阪弁護士会会長、日本弁護士連合会人権擁護委員長、日本弁護士連合会会長を歴任した弁護士で、俳人、人権活動家でもあり、羽曳野市名誉市民にも選ばれた和島岩吉さん。政治学者で東洋学園大学人文学部教授、一橋大学名誉教授である野林健博士。一橋大学大学院法学研究科教授である法学者の屋敷二郎博士。東洋考古学者で京都大学名誉教授であった梅原末治博士などがいます。
スポーツ界では、プロ野球選手に、現在はアメリカ・メジャーリーグのサンディエゴ・パドレスに所属する投手のダルビッシュ有選手。オリックス・バファローズに所属する内野手の太田椋選手。阪神タイガースWomenに所属する女子プロ野球選手の村松珠希選手。元メジャーリーグ選手の結城海斗さん。阪急ブレーブスの元外野手で、現在は野球コーチ、解説者である大熊忠義さん。また元バスケットボール選手で、現在は指導者として大阪エヴェッサなどのヘッドコーチを務める天日謙作さん。女子プロゴルファーである西畑萌香プロ。バスケットボール選手で広島ドラゴンフライズに所属する辻直人選手。元女子プロレスラーの中山香里選手などが羽曳野市の出身です。
歴史上の人物では、平安時代中期の武士で、河内源氏2代目棟梁である源頼義。平安時代後期の武将では、八幡太郎の通称で知られ、後三年の役を起こした源義家。その弟にあたり賀茂次郎と称した源義綱。義家、義綱の弟で、新羅三郎を称した源義光。清和源氏の中の河内源氏4代目棟梁で、叔父にあたる義光に暗殺された源義忠などが現在の羽曳野市にあたる地の出身です。