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大阪府 でテレビアンテナ工事をお考えの方へ

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大阪府のテレビ・地デジアンテナ設置工事の電波について

大阪府における地上波デジタル放送は、主に府の中央東端部、大阪府東大阪市と奈良県生駒市にまたがる生駒山に位置する大阪局(生駒山テレビ・FM送信所)が担っています。大阪局は主に大阪方面に向けて、NHK大阪総合・教育をはじめ、MBS毎日放送(4チャンネル)、ABC朝日放送テレビ(6チャンネル)、KTV関西テレビ放送(8チャンネル)、YTV読売テレビ放送(10チャンネル)の各広域民放の準キー局。またテレビ東京系列である大阪府の地方局(地方チャンネル)であるTVOテレビ大阪(7チャンネル)の地デジ電波を送信しています。
このうちNHKおよび各広域民放の地デジ電波に関しては、チャンネルごとに多少、範囲の差はありますが、おおむね南端部で和歌山県との境界にあたる和泉山脈になる、府域の南端部を除く大阪府全域、および大阪湾内とその沿岸にあたる兵庫県の南東端部と淡路島の東端部。また奈良県の北西部、京都府の南西部などで受信できます。またTVOに関しては、やはり南端部を除く大阪府の全域と、兵庫県、京都府、奈良県などの、大阪府との境界に近い地域にて受信可能です。
また大阪府内でも地理的、地形的な条件などにより、大阪局からの地デジ電波を受信しにくい地域には、要所に前述の各局の地デジ電波を送信する中継局が設置されているため、大阪府内ではほぼ全域において、NHK、広域民放準キー局、TVOの地デジ電波が安定して受信可能になっています。
またこれらのテレビ局以外の、近隣府県の地方局では、兵庫県の地方局であるサンテレビジョン(SUN-TV)、京都府の地方局である京都放送(KBS京都)、奈良県の奈良テレビ放送(TVN)、和歌山県のテレビ和歌山(WTV)が、大阪府内の、各府県に近い地域で受信できます。
大阪府は西側を大阪湾に面し、東側と南北側の境界部が山地、丘陵地にあたる他は、中央部の多くを大阪平地が占めている府です。気候も一年を通して温暖で、平野部では積雪もほとんど見られません。そのため地デジ電波やテレビアンテナが、地形や気候などの影響を受けにくく、全体的に地デジ受信の環境には恵まれた地域といえます。

大阪府 てどんなところ??

地理

大阪府は日本の近畿地方中部に位置する、都道府県のひとつである「府」です。なお日本の48都道府県の「都」「道」「府」「県」は、それぞれが地方自治法において「市町村を包括する広域の地方公共団体」と定義されています。なお地方自治法上、都、道、府、県それぞれについては特に明確な定義がなく、明治維新以降の変遷によって決まった名称をそのまま継承したものになっています。

現在の大阪府の総面積は1898.01平方キロメートルであり、日本の総面積37万7946.51平方キロメートルのうち、およそ0.5パーセントを占めています。府の推計人口は、2021年(令和3年)6月1日時点で、総数8,798,545人、うち男性4,218,721人、女性4,579,824人になります。また府内には4,156,635世帯が暮らしています。

ちなみに大阪府は、かつては日本においてもっとも面積が狭い都道府県でしたが、1988年(昭和63年)10月1日に国土地理院が算定法を見直し、それまで46位だった香川県について、岡山県玉野市との間に境界未定部分がある香川県直島町の面積(14.2平方キロメートル)を県全体の面積に算入しないことになったため、香川県の面積が減少して大阪府の面積の方が広くなり、現在では47都道府県中46位になっています。さらにその後、大阪府では関西国際空港の開港、大阪市西部の開発などで埋め立てが進んだため、現在では直島町を含めた香川県の参考値よりも広い面積となっています。

地形は、南北に長く、左(西)側が欠けた三日月か弓のような形をしており、南西側を大阪湾に面しています。また北西側を兵庫県に、北東側を京都府に、南東側を奈良県に、南側を和歌山県に接しています。

大阪府の府域の大半は摂津平野、河内平野、和泉平野を合わせた、いわゆる大阪平野で占められています。府の北部、京都府に面するあたりは北摂山地が、奈良県に接する東部一帯は生駒、金剛の両山地が、和歌山県に接する南部には和泉山脈が存在します。兵庫県に接する西部は猪名川が流れています。

大阪平野の中心となる大阪市および周辺地域は、淀川や大和川の堆積作用によって生まれた土地であり、上町台地一帯を除いておおむね低地になっています。府内の河川には淀川水系の旧淀川(大川、堂島川、土佐堀川、安治川、木津川など)や神崎川、安威川、寝屋川など。大和川水系では石川、西除川、東除川など。また石津川、大津川などがあります。

山岳では北摂山地の深山、歌垣山、剣尾山、妙見山、竜王山、ポンポン山など。生駒山地の飯盛山、生駒山、高安山など。金剛山地の金剛山、大和葛城山、二上山など。和泉山脈の岩湧山、槇尾山、和泉葛城山、三国山、三峯山などがあります。

これらの山地から大阪平野にかけては、なだらかに続く丘陵地が広がっています。和泉山脈からつながる泉北丘陵(河泉丘陵)。北摂山地からつながる千里丘陵。また羽曳野丘陵、枚方丘陵、男山丘陵などがあり、いずれの丘陵も、千里や泉北ニュータウン、羽曳が丘など大阪のベッドタウンとして開発されています。台地には上町台地、枚方台地、泉南台地などがあります。

2021年現在、大阪府内には、33市と9町1村で、計43の自治体が存在します。そのうち政令指定都市が2市、中核市は7市、施行時特例市が2市になります。また府内にある町の読み方はすべて「ちょう」になっています。また村は千早赤阪村のみで、読みは「ちはやあかさかむら」になります。

大阪府内には人口が10万人を超える都市が22市あり、これは日本の都道府県でもっとも多い数になります。また大阪府を8区分すると、豊能地域、三島地域、大阪市内、北河内地域、中河内地域、南河内地域、泉北地域、泉南地域になります。2006年(平成18年)4月1日には、堺市が政令指定都市へと移行し、福岡県、神奈川県に次いで複数の政令市を有する都道府県となっています。翌年の2007年(平成19年)4月1日には、静岡県が同じく複数の政令市を有する都道府県となっています。

大阪府の政令指定都市は、大阪市(大阪市内)と、堺市(泉北地域)になります。大阪市には、都島区、福島区、此花区、西区、港区、大正区、天王寺区、浪速区、西淀川区、東淀川区、東成区、生野区、旭区、城東区、阿倍野区、住吉区、東住吉区、西成区、淀川区、鶴見区、住之江区、平野区、北区、中央区の24区。堺市には、堺区、中区、東区、西区、南区、北区、美原区の7区の行政区が存在します。

中核市は法定人口が20万人以上であることが指定要件になりますが、大阪府では豊中市(豊能地域)、高槻市、吹田市(三島地域)、枚方市、寝屋川市(北河内地域)、東大阪市、八尾市(中河内地域)が指定されています。

施行時特例市とは、2015年(平成27年)まで存在した「法定人口が20万人以上」の要件を満たした都市が特別指定を受けた「特例市」制度の廃止後、中核市に移行しなかった都市に対し、移行措置として指定されたものです。大阪府では茨木市(三島地区)、岸和田市(泉南地区)が施行時特例市になっています。

大阪府のその他の地域には、池田市、箕面市、豊能郡の能勢町、豊能町(豊能地域)。摂津市、三島郡島本町(三島地域)。泉大津市、和泉市、高石市、泉北郡忠岡町(泉北地域)。貝塚市、泉佐野市、泉南市、阪南市、泉南郡の熊取町、田尻町、岬町(泉南地域)。守口市、大東市、門真市、四條畷市、交野市(北河内地域)。柏原市(中川内地域)。富田林市、河内長野市、松原市、羽曳野市、藤井寺市、大阪狭山市、南河内郡の太子町、河南町、千早赤阪村(南河内地域)があります。

大阪府内の気候は、全域が瀬戸内海式気候に属しており、年間を通して温暖です。日本国内では雨の日は少なめで、都心部ではヒートアイランド現象が顕著となり、夜間の気温が低下しにくい傾向があります。冬季でも平野部では積雪はほぼ見られないことが多く、あっても数センチメートル程度の場合がほとんどになります。

歴史

現在の大阪府の地名は、中世に「小坂(おさか、おざか)」また「大坂(おさか、おざか)」の呼び名が現れ、明治時代に「大阪(おおさか)」と改められたものです。この「坂」は上町台地に由来するといわれています。また摂津国東成郡、西成郡一帯の古称「なみはや」の転訛とされる「なにわ」は、浪速、難波、浪花、浪華と表記し、現在でも大阪都心部の別名としてよく知られています。

大阪府の一帯は、古代には大伴氏や物部氏が本拠を置いた地域でした。その頃より港湾都市として国内流通の中心でもあり、瀬戸内海を経る航路の終着点として、大阪市住吉区の住吉大社近くの住吉津や難波津が機能していました。

住吉津はヤマト王権(いわゆる大和朝廷)と深い繋がりがあり、住吉津を管理していた住吉大社はヤマト王権直属の神社でした。

古墳時代、現在の大阪府の土地には多くの天皇により、宮殿、都城、宮や都などが置かれました。また河内地域を中心に、堺市の大仙陵古墳(仁徳天皇陵)をはじめとする百舌鳥古墳群、古市古墳群など、多くの天皇陵、古墳が造られました。2019年(令和元年)7月6日には、ユネスコにより仁徳天皇陵古墳を含む「百舌鳥・古市古墳群」が世界文化遺産として登録されています。

また593年(推古天皇元年)には生國魂神社や住吉大社がすでに存在していましたが、上町台地に日本最古とされる寺院、四天王寺が建立され、現在も大阪市天王寺区に残っています。645年(大化元年)の乙巳の変の後には孝徳天皇が遷都を行い、現在の大阪市中央区に難波長柄豊碕宮(前期難波宮)が造営され、それ以後「日本」の国号と共に元号の使用がはじまったとされています。その後も難波宮(後期難波宮)などのように、大阪府域には首都や副都が置かれました。

平安時代には、淀川の河口にあたる府域は京都と水運により結ばれ、湾港「渡辺津(わたなべのつ)」と呼ばれました。この水運による関係は、明治時代に鉄道が敷設されるまで続いています。

平安時代初期には、征夷大将軍、坂上田村麻呂の三男である坂上広野が摂津国住吉郡平野庄(現在の大阪市平野区)の領主となり、坂上氏の一族が中世の平野の自治を担います。平安中期には、大阪府の南河内は武家の中心地となります。また源頼光に始まる摂津源氏の郎党で、渡辺綱を祖とする渡辺氏は、現在の中之島近くの渡辺津を本拠地としました。

鎌倉時代末期から南北朝時代にかけては、河内に悪党と呼ばれた在地豪族、楠木正成が現れて活躍します。正成をはじめとする楠木氏は南朝方の武将として何度も足利尊氏ら北朝と戦いますが、正成は湊川の戦いで、その子、正行も四條畷の戦いで戦死し、やがて勢力を弱めてゆきます。

室町時代には河内には畠山氏が、摂津や和泉には細川氏がそれぞれ守護に任ぜられます。応仁の乱以降、戦国時代には畠山氏、細川氏ともに家督争いが起こり、家中は混乱します。一方、堺(現在の堺市)は会合衆と呼ばれる富裕な町衆を中心に自治都市を形成し、日明貿易の中継港として隆盛を極め、茶の湯などの文化を育てます。

摂津国平野(現在の大阪市平野区)も前述の坂上広野の子孫といわれる末吉氏を筆頭とする平野七名家を中心に、町衆による自治都市として栄え、また摂津の石山には浄土真宗の蓮如が石山本願寺を建立し、武力をも備えた戦国大名に等しい一大勢力となります。

また畿内では細川氏の家臣、阿波国(現在の徳島県)出身の三好氏が勢力を伸ばし、室町幕府将軍の後ろ盾となるほどの勢力を誇りますが、当主であった三好長慶の死後、松永久秀や三好三人衆など、家内の争いによって勢力が弱まり、三好家や松永久秀は、1568年(永禄11年)に、のちに室町幕府第15代将軍となる足利義昭を擁して上洛した、織田信長の配下となります。

その後、信長は堺を支配下に置き、畿内の平定を進めますが、この頃の浄土真宗の宗主、顕如は石山本願寺に篭って織田勢と対決し、全国の信徒にも蜂起を促します。この石山合戦は以降10年にも及んでいます。

また足利義昭も信長と対立するようになり、信長は反旗を翻した三好家や松永久秀、また義昭の信長討伐の呼びかけに応じた甲斐(現在の山梨県)の武田家など、戦国の諸大名とも敵対することになります。

この信長の戦いは足掛け10年以上にわたりますが、やがて主要な敵を滅ぼし、石山合戦も1580年(天正8年)に本願寺側が石山を信長に明け渡すことで終結を迎えます。こうしてほぼ天下を統一したかに見えた信長ですが、1582年(天正10年)の明智光秀による謀反、いわゆる本能寺の変により、現在の京都で命を落とします。

山崎の戦いを経て信長の遺領を継いだ羽柴秀吉(豊臣秀吉)は、1583年(天正11年)に、石山本願寺の跡地に大坂城を築城します。この秀吉の時代まで、日本の中心は京および大坂(現在の京都府および大阪府)でした。

そして秀吉の死後、豊臣家の家老ながら、関ヶ原の戦いを経て征夷大将軍に任じられ、事実上の天下人となった江戸幕府の徳川家康と、大阪城の豊臣方の対立が深まり、大阪の陣に至ります。1614年(慶長19年)の大阪冬の陣、翌1615年(慶長20年)の大阪夏の陣は、豊臣家(大阪方)についた真田信繁(幸村)が徳川方を苦戦させたことで知られていますが、この戦により豊臣家は滅亡します。

以降、徳川幕府による江戸時代になると、日本の中心は江戸(現在の東京都心部)に移りますが、大坂は日本全国の経済、商業の一大中心地としてふたたび繁栄をみせ「天下の台所」と称されることになります。江戸時代、大坂に置かれた藩には、幕府直轄として大坂城(摂津国)や高槻藩、麻田藩。河内国の丹南藩、狭山藩。和泉国には伯太藩、岸和田藩がありました。

海に面した大坂には全国からの航路が集まり、諸藩の蔵屋敷が立ち並び、諸国からの物産の集積地ともなったため、それらを扱う大商人なども台頭します。年貢米の集積地であった堂島には、世界初の公設先物取引所である「堂島米会所」が開かれ、中之島と共に大坂経済の中心となります。こうして江戸期の大坂は経済都市として発展し、さまざまな芸術、文化も勃興します。

上方(京および大坂)文化の中心は京から徐々に大坂へと移ってゆき、江戸期の大坂は、浮世絵草子の井原西鶴、劇作家の近松門左衛門などの作家や、上田秋成、富永仲基などの学者を輩出します。また同時代の発祥である、植村文楽軒の芝居を起源とする文楽(大坂人形浄瑠璃芝居)は、2009年(平成21年)にユネスコの無形文化遺産に登録されています。幕末、緒方洪庵が現在の大阪市中央区船場に開いた適塾(現在の大阪大学の源流のひとつ)は、福澤諭吉、大村益次郎、大鳥圭介など、のちに明治を代表する人材を輩出しています。

江戸期の大阪の事件としては、1837年(天保8年)には元大坂町奉行組与力である陽明学者、大塩平八郎が窮民救済のため、幕府に対して反乱を起こした「大塩平八郎の乱」が有名です。

また幕末、京で攘夷派の志士による「天誅」を称した暗殺や強盗が横行して治安が悪化し、壬生浪士組、のちの新選組が結成されると、大坂もいくつかの事件の舞台になっています。初期の壬生浪士組は、大坂の両替商、平野屋五兵衛に100両を提供させて隊服、隊旗を揃え、初期の隊規や組織作りにとりかかっています。

また大坂北新地での壬生浪士組と大坂相撲との乱闘事件や、新選組の面々が天満橋または天神橋にて大坂西町奉行所与力、内山彦次郎を暗殺した事件なども知られていますが、後者については新選組の仕業ではないとの説もあります。

その新選組も参加した幕府軍と薩長軍の戦争、鳥羽伏見の戦いにおいて、大阪城にいた第15代徳川幕府将軍、徳川慶喜は、緒戦の敗退と、薩長軍が錦の御旗を掲げたことを知り、密かに大坂城を脱して、大阪湾から幕府軍艦の開陽丸によって江戸へと退却しています。

明治維新以降、何度かの変遷を得て大阪府が成立しますが、首都機能が京都から東京へ移ったことや、蔵屋敷が不要になったことなどから一時は衰えを見せます。しかしその後、繊維関係をはじめとする軽工業部門を中心に商工業が発展し「東洋のマンチェスター」「東洋一の商工地」と称せられるようになります。明治期には現在も大阪府の大企業として存続している企業が発足し、メセナ(企業などによる文化、芸術活動への支援)も活発に行われました。当時の大阪から神戸市にかけては、近代的な設備、建築物が整えられ、モダンな生活様式が広まっており、この時代は「阪神間モダニズム」とも呼ばれます。

1925年(大正14年)には、大阪市が周辺地域を合併して市域を拡大し、当時、関東大震災で甚大な被害を受けた東京市を凌ぐ、日本最大の人口を有する都市となっています。これを「大大阪時代」と呼びます。

しかし第二次世界大戦中には、兵庫県尼崎市付近の機械工場や大阪市中央区の造幣局、中心地の商業地区、港湾施設に徹底的な爆撃が行われ、大坂の都市は壊滅的な打撃を受けています。

戦後、高度経済成長期には、阪神工業地帯内でも軽工業の比率が高かった大阪府下の経済は閉塞的な状況となります。また法整備によって大阪独自の奉公人制度も衰退し、商業の中心地も東京へ移ります。このような状況から、官には頼らないという気風の大阪文化を支えた富裕層からの寄付が減少し、大坂の経済、文化力はかつてより低下していくこととなります。

1970年(昭和45年)には吹田市の千里丘陵で日本万国博覧会が開催されました。アジア初開催となったこの大阪万博は、当時では最大規模の万博となり、大阪に全国の注目が集まることになります。会場跡地は現在、万博記念公園として整備されています。

1994年(平成6年)には泉州沖に、世界初の完全人工島による海上空港となる関西国際空港が開港するなどして、現在も大阪は、時代につれて変化し続けています。

現在の大阪府は、大阪市中央区および北区などを都市中枢地区(ダウンタウン)として、大阪都市圏、または京阪神大都市圏を形成しており、これらは世界有数の巨大経済圏になっています、定義上の大阪府は、全域が大阪都市圏に属しています。

大阪府は、第2次産業である商業や、や第3次産業である工業が高度に発展しており、第1次産業の割合は低くなっています。近年では、国際観光産業も盛んであり、2019年(平成31年、令和元年)の外国人観光客の訪問率は全国1位でした。

大阪府内でも高槻市や枚方市など、北東部の都市は京都市への通勤、通学者も多くなっています。一方で京都府や滋賀県、兵庫県の神戸都市圏などの各都市では、大阪府への通勤・通学者も多く見られます。総じて京阪神は世界的にも珍しい、独立した都市圏が連接してひとつの大都市圏を形成する「メトロプレックス(複合都市圏)」を形成しているともいえます。似たような事例には、アメリカ合衆国のダラス・フォートワース複合都市圏があります。

大阪府の府章は、円の上部三方に短い線が伸び、3つの同じ円と連結したデザインです。これは大阪(OSAKA)の「O」の字を元に、大阪の希望(明るく)、繁栄(豊かで)、調和(住みよい)を上部の3つの円で表現したものです。また大阪の繁栄の基礎を作った豊臣秀吉の旗印にちなんだ「千成瓢箪」を抽象的にデザイン化して、全府民の連帯と力の結集による無限の可能性をも表しています。

文化

歴史で記したように、大阪府は、古代より海運や政治の中心地であった重要な地域でした。戦国期には堺や平野などの自治都市、石山本願寺などが置かれ、武士の支配を拒否した地も多く、安土桃山時代には豊臣家の中心地として大阪城が築かれます。

豊臣家が徳川家に滅ぼされ、江戸時代になってからは、日本の中心は江戸に移りますが、大阪は経済、商業の中心地「天下の台所」であり、商人の町として経済的にも文化的にも繁栄を見せます。

このような歴史により、大阪では古くより自主独立の気風が強く、また江戸期には、豊臣家を滅ぼした徳川幕府や、商人、町民の町として武家社会や江戸への反骨精神、対抗意識も強くなります。この自主独立や反骨の精神は、明治時代以降も、官を頼らず、民間の商業とアイデアの力で地域を盛り上げ、物事を進めていくという気風にもつながっています。

また商人の町である江戸時代の大阪は、武士の数が非常に少なく、住民のほとんどは町人、商人でした。そのため住民同士の身分差もなく、人々はお互いを商売の客と考えて、愛想よく、親しみやすく、角を立てない態度を取りました。

江戸の文化が、武家社会として質実剛健で華美や贅沢を戒める気風で、しばしば奢侈(贅沢)禁止令も出され、町人のお洒落なども、一見地味で目立たない部分に工夫を凝らすのが粋とされたのに対し、大阪ではいかにも絢爛豪華なものが好まれました。いわゆる「大阪のおばちゃん」の全国的なイメージに、豹柄の派手な衣服があります。これはやや誇張された部分もあり、大阪の町でも豹柄の衣装はさほど多くは見られませんが、大阪のファッションは、確かに老若男女とわず派手好きな傾向はあるようです。

このような商人の町としての気風は、無駄を省く合理主義、また常に新たな商売や商法を考案してきたことによる新しいもの好き、早い者勝ちになる商業の世界からせっかちといった性格にもつながり、現代の大阪人にも受け継がれています。商人の町としての合理性は、ときに吝嗇で「がめつい」という大阪人像にもつながっていますが、一方で江戸期から昭和初期までは、主に大阪の商人、資産家たちが地元の文化、芸術などに惜しまず寄付、援助を行い、独自の文化を受け継ぎ、育て上げてきた側面もあります。

また現在、大阪といえば「お笑い」のイメージが強くなっていますが、これも古くより町人の町として、歌舞伎や演劇、文楽、また落語、漫才といった大衆芸能が発展してきたこと。商人の町として人々は常に愛想よく会話にユーモアを交えたこと。また武家社会などへの反骨精神からくる風刺が発展したことなどが要因として挙げられます。

現在でも、特に関西ローカルのテレビ番組では、大阪のお笑い芸人を中心としたお笑い番組、バラエティ番組が多く制作され、芸人的なお笑いの文化は一般人の日常にも浸透しています。大阪の人間は一般人でもボケとツッコミの呼吸を習得している。また大阪で手を銃の形にして人に向け「バーン!」と撃つ真似をすると、ほとんどの人が撃たれた真似をする、というのは、大阪人のノリのよさとしてよく取り上げられます。

総じて、合理的で新しいもの好き、せっかち、派手好き。権威や権力になびかず、建前や規律、先例などにこだわらない。一方でユーモアとコミュニケーションを重んじ、義理人情に厚いなどの点が、自他ともに大阪人の特性として語られます。

大阪の伝統芸能としては、文楽(人形浄瑠璃)が知られています。人形浄瑠璃とは、浄瑠璃(三味線と語りによる音曲)と人形によって演じられる人形劇のことであり、語りを担当する浄瑠璃の「太夫」。音の太い太棹の三味線を奏でる「三味線」。端役を除いて主に三人がかりで人形を操る「人形遣い」によって演じられます。

内容については、上演された江戸時代から見て過去の物語となる「時代物」と、同時代である江戸期の出来事を主題にした「世話物」が主になります。ほとんどの作品は江戸時代に創作、初演されたものですが、明治以降の作品もあります。また昭和以降には大西利夫さんの翻訳、脚本により、シェークスピアの「ハムレット」「蝶々夫人」などの「赤毛物」も上演されるようになりました。

この人形浄瑠璃は、江戸時代初期に人形芝居が三味線音楽や浄瑠璃と結びついて生まれたと考えられています。江戸時代には、大坂に竹本座を開いた竹本義太夫や、近松門左衛門、紀海音などの作家により、一時期は歌舞伎を超える人気を得て、歌舞伎にもさまざまな影響を与えました。現在でも歌舞伎には人形浄瑠璃からの翻案が多く、浄瑠璃を省略なく収めた本を「丸本」と称するところから、歌舞伎界では「丸本物(まるほんもの)」と呼ばれます。江戸時代中期には、発明から創作まで多方面に才能を発揮した学者、平賀源内が、福内鬼外の名前で作品を執筆した江戸浄瑠璃が発生しています。

18世紀末から19世紀はじめの寛政年間には、淡路仮屋(現在の兵庫県淡路市北東部)出身の初世植村文楽軒が、歌舞伎の人気に押されていた人形浄瑠璃の系統を引き継ぎ、高津橋(現在の大阪市中央区)に座を作り再興させています。この劇場は1872年(明治4-5年)、三世植村文楽軒(文楽翁)のときに、松島(現在に大阪市西区)に移って「文楽座」を名乗ります。大正期には文楽座が唯一の人形浄瑠璃専門の劇場となったことから、人形浄瑠璃の代表的存在となり「文楽」が人形浄瑠璃の代名詞にもなります。

現在の「文楽」は国の重要無形文化財に指定されている他、2009年(平成21年)にはユネスコの無形文化遺産にも登録されています。

歌舞伎においては、関西地方の歌舞伎は「上方歌舞伎」と呼ばれ、江戸歌舞伎と両輪をなすものとされていました。現在では関西歌舞伎とも呼ばれる上方歌舞伎は、江戸歌舞伎が「荒事」と呼ばれる勇壮な芸を作り上げたのに対し、「和事」と呼ばれる柔らか味のある芸を形成しています。廻り舞台やセリ上げなどの舞台機構も上方で生まれ、18世紀頃には上方歌舞伎の方が進んでいました。

しかし19世紀以降は優れた作者が出なかったことや、文化の中心が上方から江戸へ移ったことなどから、上方歌舞伎は歌舞伎の中心から外れていくことになります。

内容的には、江戸歌舞伎が様式性を重んじるのに対し、上方歌舞伎は合理的、論理的な描写や筋立てが目立ちます。他にも上方歌舞伎は、観客を楽しませる娯楽性を重視し、ケレンや即興など、アクの強い演出が行われるという特色もあります。これは前述した町人文化が発展していた大阪の気風も大きいと考えられます。

また上方の歌舞伎界では「型」を重視せず、創意工夫が大事とされました。江戸歌舞伎は様式美の継承が重んじられ、教えられた通りにしないと非難されますが、上方では教えられた通りにすると、工夫が足りないと非難されたともいわれます。

明治末から大正にかけての上方歌舞伎では、初代中村鴈次郎さんが花形役者として絶大な人気を誇り、その後も安定した人気を誇ります。しかし第二次世界大戦から終戦後にかけては、劇場の被災や、主要な役者の死去、財界など強力な後援者の不在などが重なり、上方歌舞伎は衰退していきます。昭和中頃には、関西歌舞伎の役者が映画界や東京の歌舞伎界などに転身するなどして、大阪では歌舞伎興行がほとんど行われなくなっています。ちなみにこの時期に、映画界に転身した上方歌舞伎の役者には、映画「眠狂四郎」シリーズなど現代でも映画スターとして知られる(八代目)市川雷蔵さんや、必殺シリーズ第15作「必殺仕事人」の元締・鹿蔵などを演じた二代目中村鴈次郎さんなどがいます。

しかしその後、十三代目片岡仁左衛門さんによるさまざまな努力や、東京歌舞伎の協力などを経て、関西歌舞伎は徐々に復興。昭和末期から平成初期にかけては東西とも歌舞伎ブームが盛り上がり、新たなファン層を獲得して現在に至っています。

お笑いに関する演芸では、上方落語は江戸時代の中期、京都の初代露の五郎兵衛や大阪の初代米沢彦八が道端に舞台を設置し、自作の噺を披露した「辻咄(つじばなし)」や「軽口(かるくち)」が起源とされています。元々は関西系の落語は地域ごとに「大阪落語」「京都落語」と呼ばれていましたが、明治期に雑誌で使われたとされる「上方落語」がのちに定着します。現在では京都落語の系譜は途絶えており、実質的に大阪落語が上方落語になっています。

ちなみに江戸落語は、ほぼ同時期に、大阪難波とも京の出身ともいわれる鹿野武左衛門が江戸に出て、芝居小屋や風呂屋にて身振り手振りで面白可笑しく聴かせる「座敷仕方咄」をはじめたのが発祥とされています。

上方落語では江戸期にはじまった桂一門、笑福亭一門、林家一門、霞の一門などの門派が現在でも続いており、昭和40年代のテレビ、ラジオなどでの落語ブームを経て、門派ごとに人気の落語家を輩出しています。

2006年(平成18年)には、上方落語協会により戦後初の上方落語専門定席「天満天神繁昌亭」が大阪市北区天神橋の大阪天満宮境内北側に開設され、大阪の観光名所のひとつとしても人気を集めています。

江戸落語と異なる上方落語の特徴としては、基本的に噺家の前に見台(けんだい)と呼ばれる小さな机や、膝隠(ひざかくし)と呼ばれる小さな衝立を置き、小拍子(こびょうし)と呼ばれる、話の合間に見台を叩いて音を入れる小さな拍子木などの小道具を使う点があります。これは上方落語が元は大道で行われた「辻噺」であった頃の名残りだと考えられています。

演目中に「はめもの」と呼ばれるお囃子の音曲が入るのも上方落語の特徴です。また江戸落語で知られる真打制度は、上方落語では大正期に廃止され、現在は上方落語協会の内規である香盤が真打制度の代わりに存在しています。

落語と並ぶお笑いの演芸である漫才は、平安時代以降の、祭礼や門付の芸能であった萬歳が源流です。二人から数人組で音曲を鳴らしながら言祝ぎの話芸を行うものであった「萬歳(まんざい)」が、江戸時代の上方で、二人組による音曲を交えた滑稽な話芸へと変化します。

明治末期にはより音楽性の強い歌舞音曲に滑稽なしゃべくりをはさむ形式の「万才(まんざい)」が登場、スタイルに広がりが出ます。

さらに1930年(昭和5年)には、吉本興行部(現在の吉本興業)所属の「横山エンタツ・花菱アチャコ」さんが、和装ではなく背広で、それまでは音曲の合間のつなぎであった「しゃべくり」だけを行う、画期的な「しゃべくり漫才」を創始。高い人気を集めます。この形式は多くの追随者を生み、またラジオ放送によって全国に広まったことから、今日の漫才のスタイルと「漫才」の表記が定着します。

また従来の音曲を使った萬歳、万才のスタイルは、楽器などを用いた「音曲漫才」として「かしまし娘」さんや「宮川左近ショー」さんなどに引き継がれます。さらに1980年代には、テレビの漫才番組から「漫才ブーム」が社会現象となり、現在でも広く知られる人気漫才師が数多く登場。漫才はお笑いの中心的な存在となります。近年では、いわゆる「ボケ」と「ツッコミ」によるしゃべくり漫才から、コンビが設定した役になり切って、寸劇に近いやり取りをする「コント漫才」のスタイルも多くなっています。

現在でも関西では、「上方漫才大賞」「上方お笑い大賞」「NHK上方漫才コンテスト」や「「M-1グランプリ」など、お笑いの顕彰やコンテストでもあるお笑い番組を数多く制作、放送している他、主に漫才師として活躍するお笑い芸人が、関西ローカルでのお笑い番組に出演するなどしており、お笑いを関西の文化として定着させています。

大阪府南部で、かつての自治都市「堺」であった堺市では、戦国時代から安土桃山時代にかけて、武野紹鴎や千利休、津田宗及、今井宗久などの豪商にして優れた茶人が現れ、特に利休は「わび茶」を完成させた人物として現在でも知られています。そのため今日でも堺市には、茶の湯をはじめ、利休たちが残したさまざまな文化が息づいています。

名物

大阪府は古くより「天下の台所」として、日本各地の物品や食材が集まる地でした。さらには商人、町人文化もあいまって、庶民を楽しませる安価でボリュームがあり、そして美味しい料理が次々と創り出された「くいだおれの町」としても知られています。

大阪名物として全国的に知られる「たこ焼き」は、それまで存在した「ラジオ焼き」を元にした料理といわれています。ラジオ焼きとは、明治から大正時代に子供のおやつとして流行した、コンニャクやスジ肉を具材とした、たこ焼きとほぼ同様の料理です。名前の由来は、当時はハイカラな最先端製品であった「ラジオ」にあやかったものです。さらにその原型には、現在のたこ焼き器と同様の銅板を使って、コンニャク、紅しょうが、エンドウ豆などを入れて焼いた、ちょぼ焼き、べた焼きというものがあります。

このラジオ焼きを元に、大阪市西成区にある「会津屋」の初代、遠藤留吉さんが、1933年(昭和8年)に醤油味の牛肉を入れた肉焼きを販売。さらに1935年(昭和10年)、兵庫県明石市の明石焼(玉子焼)を参考にタコの切り身と鶏卵を入れたのがたこ焼きのはじまりです。

当初のたこ焼きやラジオ焼きは生地に味がついており、調味料を使わずに食べるものでしたが、戦後、ソースの普及により、大阪を中心にたこ焼きを出す店が増え、大阪の味として知られるようになり、日本全国にも広まってゆきます。

今日ではチェーン店や有名店から、駄菓子屋などを兼ねた小さな個人の店まで、大阪の各地でたこ焼き屋が見られ、調理法や調味料、トッピングなどにも工夫が凝らされている他、大阪の家庭には必ず家庭用のたこ焼き器があるともいわれています。

たこ焼きと並ぶ大阪の味「お好み焼き」は昭和初期に、もんじゃ焼きやどんどん焼き、洋食屋き、一銭洋食などから派生した料理だといわれています。戦後、小麦粉や具材と刻んだキャベツを混ぜて焼く「お好み焼き」は、物資がない時代の代用食という側面もあって、近畿地方を中心に広まってゆき、日本全国の洋食焼き、どんどん焼きが、名称、調理法とも「お好み焼き」へと変化してゆきました。

大阪がお好み焼きの本場とみなされるようになったのは、「ぼてじゅう」「千房」などの有名店が登場して山芋やマヨネーズなどを用いる調理法の進化を見せ、元々は客が自分で「お好み」に焼いていたものが、料理人によるプロの料理になったこと。さらに1970年の大阪万博によって、大阪が全国的に注目されたことがきっかけになっています。

また関西には、お好み焼き屋で提供される料理として、他にも「焼きそば」をはじめ、焼きそばをお好み焼きではさんだ「モダン焼き」。大阪市北区梅田のお好み焼き店「本とん平」が発祥とされる、分厚い豚ロース肉を小麦粉で包んで焼いた「とん平焼き」。岸和田市を中心に広まっている、ひね鶏(カシワ)と牛脂ミンチを用いた洋食焼き風の「かしみん焼き」。兵庫県神戸市発祥の、焼きそばと冷や飯を混ぜ合わせ、刻みながら焼く「そばめし」などがあります。

余談ですが、俗に「広島風」「広島焼」とも呼ばれる広島県のお好み焼きは、中華麺やモヤシなどを加え、生地と具材を混ぜない重ね焼きで、鉄板の上で蓋をして蒸し焼きにするのが特徴ですが、これは一銭洋食の調理法を受け継いだものです。

また近年、全国各地に広まっている大阪風の「串カツ(串揚げ)」は、1929年(昭和4年)に新世界(大阪市浪速区恵美須東)で開店し、現在では串カツの名店として知られる「だるま」にて、肉体労働者たちのために一口サイズの肉を串に刺し、揚げた料理を出したものが発祥とされています。2000年代のはじめ、店主の体調不良により「だるま」が閉店の危機に陥った際、同店のファンだった元プロボクサーの俳優、赤井英和さんが経営を後援し、テレビで紹介するなどしたこと。またそのスタイルが若者層にとって新鮮だったことからブームとなり、新世界を中心に同じスタイルの串カツ店が関西地方、さらには全国にも広まってゆきました。

ちなみに大阪風の串カツは、串に肉や野菜、魚介などさまざまな具材を刺して揚げたものを、客席にあるステンレス容器に入った、店ごとにさまざまな配合を行った共用のソースに浸して食べるスタイルが中心です。また多くの店では串カツと共にスジ肉を味噌で甘辛く煮込んだ「どて焼き」も出しています。

いわゆる「二度漬け禁止」とは、衛生上の観点から、一度かじった串をソースに浸してはいけないというマナーです。通常の串カツ店では胃もたれを防ぐため、無料の付け合わせとしてキャベツを出しているので、かじった後の串カツにソースを足したい場合は、キャベツですくってかけることもできます。ただ2021年現在は新型コロナウイルスの流行により、感染防止対策から共用の二度漬け禁止ソースは姿を消し、チューブ式の容器からソースをかける形式が中心になっています。

ブーム以前から新世界には「越源」「八重勝」「てんぐ」「やっこ」「近江屋」。梅田近辺には「松葉」「七福神」。また新世界から東大阪に移転した「ちとせ」や、比較的、新しい店の「花道」など、大阪の各地に多くの串カツの名店があり、店ごとに衣や具材、ソースに工夫を凝らした串カツが味わえます。

大阪発祥の料理には、他にも「肉吸い」があります。これは大阪市中央区、難波千日前のうどん店「千とせ」の常連だった吉本新喜劇の俳優、花紀京さんが、二日酔い気味だったため「肉うどんのうどん抜き」を注文したことから生まれたメニューです。注文通り、肉うどんからうどんを抜き、肉を増やして半熟卵を入れたもので、その後、芸人の間で広まって有名になり、現在では「千とせ」の支店をはじめ、大阪の各地で同様のメニューが広まっています。

他にも大阪には、梅田の阪神百貨店や大阪の縁日でよく見られる、イカの切り身と小麦粉を鉄板で押し付けて焼くことで独自の食感を出す大阪の「イカ焼き」。食肉から食用油を絞った残りかすを使って出汁にコクを出した「かすうどん」。最近ではあまり見られませんが、魚介類によるすき焼きの「魚すき(沖すき)」。大阪市の蕎麦屋「美々卯」を発祥とする、だし汁でうどんと具材を煮込む、一般的なすきやきとは別物の「うどんすき」。ホルモンの鉄板焼きから発展したもので、ちりとりに似た正方形の浅く平たい鍋を使ってホルモンや野菜などを調理する「ちりとり鍋」。本来は鯨肉と水菜(ミズナ)を用いる鍋料理ですが、現在では豚肉や鴨肉を代用にすることも多い「はりはり鍋」。高槻市の名物で、うどんと餃子の具を混ぜて焼いた「高槻うどん餃子」。大阪市中央区難波の洋食店「自由軒」のドライカレーに生卵を載せた「名物カレー」その他の洋食。阪急電鉄十三駅の「阪急そば若菜」が発祥の、かけそばにフライドポテトを投入する「ポテそば」。スイーツでは「堂島ロール」や、大阪市淀川区十三「ホルン洋菓子」の名物「キミロール」や、みたらし団子、きんつばなどの「喜八洲総本舗」。各種フルーツを混ぜ合わせた大阪の喫茶店やジューススタンドの名物で、缶ジュースにもなっている「ミックスジュース」。大阪土産として人気の高い「551蓬莱」の豚まんや「りくろーおじさんのチーズケーキ」など、歴史あるものから新メニューまで、さまざまな料理が存在し、新しく誕生し続けています。

大阪府の地酒には、秋鹿や呉春、見山、國乃長、浪花正宗など。地ビールやクラフトビールには大阪國乃長ビールや箕面ビールなど、地域ごとにさまざまなものがあります。近年では、廃業した銭湯をそのままビール醸造所に利用し、牛乳瓶でビールを饗する大阪東淀川区の「上方ビール」が注目を集めています。

また大阪府で100年以上前から伝統的に生産されてきた在来品種の野菜として、漬物などに使われる泉州地方の水なすや、摂津市の鳥飼茄子(とりかいなす)。奈良漬に用いられる豊島区の毛馬胡瓜(けまきゅうり)。中央区玉造の玉造黒門越瓜(たまつくりくろもんしろうり)や高槻市の服部越瓜(はっとりしろうり)。カボチャの勝間南瓜(こつまなんきん)。天王寺区、阿倍野区の天王寺蕪(てんのうじかぶら)。東住吉区の田辺大根(たなべだいこん)や、守口漬けにされる守口市の守口大根(もりぐちだいこん)。大阪市の金時人参(きんときにんじん)。門真市の河内蓮根(かわちれんこん)。泉州地域の泉州黄玉葱(せんしゅうきたまねぎ)。九条葱の原種とされる大阪市の難波葱(なんばねぎ)その他、多くの野菜が「なにわの伝統野菜(なにわ野菜)」としてブランド化されています。

また料理や農作物以外の大阪府の伝統工芸品には、かつての鉄砲の町であった技術を生かした包丁などの堺打刃物をはじめ、木工品の大阪欄間、家具などである大阪唐木指物、大阪泉州桐箪笥。竹工品の大阪金剛簾、金工品の大阪浪華錫器。また大阪仏壇や堺線香などがあり、経済産業省や府の伝統工芸品に指定されています。

創作などにおける大阪府

長い歴史と独自の文化を持つ大阪府は、小説、映画、ドラマ、漫画、アニメなど、さまざまな作品の舞台にもなっています。

前述のように上方の歌舞伎や浄瑠璃、落語などには、上方(当時の大阪府)を舞台にした作品も多く見られます。当時の小説家、脚本家にあたる、大阪の浮世草子、人形浄瑠璃の作者には、上方の町人である主人公の浮世之介(世之介)が恋愛遍歴を重ねる一代記「好色一代男」などで知られる井原西鶴(いはらさいかく)がいます。また江戸時代後期の読本作者、国学者、歌人、茶人、俳人で、「雨月物語」の作者として知られる上田秋成(うえだあきなり)も、大阪曽根崎(減殺の大阪市北区曽根崎)の出身です。

近代の作家では、国民的な歴史小説家として知られる司馬遼太郎さんも大阪市出身で、初期の作品には「大阪侍」「上方(ぜえろく)武士道」「俄(にわか) 浪華遊侠伝」など、大阪の文化や風土、人情を題材にした作品が多くあります。

大阪を舞台にしたフィクションには枚挙に暇がありませんが、小説では高村薫さんの「黄金を抱いて翔べ」や黒川博行さんの「大阪府警」シリーズ。大阪大学がモデルである架空の浪速大学医学部を舞台とした山崎豊子さんの「白い巨塔」などがあります。

また江戸川乱歩さんの明智小五郎シリーズ「黒蜥蜴」は、東京と大阪を舞台にしており、当時の通天閣も登場します。横溝正史さんの「蝶々殺人事件」は、戦前の鉄道を題材に、東京と大阪を股にかけた死体移動トリックを扱っており、主な舞台は大阪側になります。

映画では、リドリー・スコット監督、高倉健さん、マイケル・ダグラスさん主演で、名優、松田優作さんの遺作としても知られる「ブラック・レイン」が、大阪をロケ地および舞台にしたアメリカ映画として知られています。

他にも田宮二郎さん主演、天地茂さんも刑事役でレギュラー出演する「宿無し犬」などの「犬」シリーズ。堺市を主な舞台に、茶器の贋作を巡る物語で、中井貴一さん、佐々木蔵之介さん主演の「嘘八百」2部作。深作欣二監督、松坂慶子さん、真田広之さん主演の「道頓堀川」。工藤栄一監督、緒形拳さん主演で、大阪市西成区など当時の大阪の場末を主な舞台にした「野獣刑事」。藤田まことさん主演で、霊柩車を実用化した実在の人物をモデルにした人情喜劇「大阪ど根性物語 どえらい奴」。業田良家さんの4コマ漫画を原作に、中谷美紀さん、阿部寛さん主演で、主な舞台を大阪の下町に設定した「自虐の詩」などがあります。

任侠、実録やくざ映画では「関東テキヤ一家 天王寺の決斗」「実録外伝 大阪電撃作戦」「新・仁義なき戦い」「日本暴力列島 京阪神殺しの軍団」など。怪獣映画ではゴジラシリーズ第2作「ゴジラの逆襲」や「ゴジラvsビオランテ」「ゴジラvsメカゴジラ」「ゴジラ×メガギラス G消滅作戦」。ガメラシリーズでは「宇宙怪獣ガメラ」「ガメラ対大魔獣ジャイガー」などが大阪を主な舞台にしています。

また大阪市西成区出身の元ボクサーで俳優の赤井英和さん主演により、地元の西成、新世界界隈を舞台にした作品には「どついたるねん」「王手」。また2021年公開の最新作「ねばぎば新世界」などがあります。

テレビドラマでは、NHK朝の連続テレビ小説の「ごちそうさん」「マッサン」「芋たこなんきん」「ちりとてちん」など多くの作品が、NHK大阪放送局の制作で、大阪府を主な舞台にしています。他にも前述の山崎豊子さんの小説を原作にした「白い巨塔」が何度もドラマ化されており、横溝正史さん原作の「蝶々殺人事件」も、2020年(令和2年)の吉川晃司さん主演の連続ドラマ「探偵・由利麟太郎」で映像化され、原作通り大阪市中央公会堂(中之島公会堂)などの大阪各地でロケを行っています。

漫画作品では、昭和期の大阪、西成界隈を舞台に、小学生ながらホルモン焼き屋を切り盛りする竹本チエと、その父でケンカとバクチ好きの遊び人、竹本テツを中心に、大阪下町の人間模様をコミカルに描いた「じゃりン子チエ」がよく知られています。

他にも島本和彦さんによる、大阪芸術大学時代の自身を主人公のモデルとした自伝的作品「アオイホノオ」。青木雄二さんの「ナニワ金融道」。天王寺大さん原作、郷力也さん作画の「難波金融伝・ミナミの帝王」。大阪の高校を舞台に、犬猿の仲の長身女子と小柄な男子の関係を描いた中原アヤさんの「ラブ★コン」。また平つくねさんの「ラッキー・ブレイク」などの作品があります。アニメオリジナル作品では、ガイナックス制作の「アベノ橋魔法☆商店街」や、お笑い芸人を目指す「まえせつ!」などが大阪を舞台にしています。

大阪を題材にした楽曲、ご当地ソングなども数多く存在しますが、民謡では河内地方で歌われ、時代につれてアレンジされ続けている「河内音頭」。また歌謡曲などでは、藤田まことさんが歌った「十三の夜」。ミス花子さんの歌で、川谷拓三さん主演により同タイトルで映画化もされている「河内のオッサンの唄」。関ジャニ∞による「浪花いろは節」などがあります。

また漫画、アニメなどのキャラクターにおいても「大阪人」はその関西弁や性格付けが、それだけで強力な「キャラ立て」になるためか、作品の舞台を問わず、大阪出身のキャラクターが登場する作品が多く見られます。

日曜朝の人気アニメとして知られるプリキュアシリーズ第9作目「スマイルプリキュア!」では、シリーズ初の大阪出身のキャラクターとして、田野アサミさんが声を演じる、日野あかね/キュアサニーが登場しています。

このキャラクターは、オレンジ色をイメージカラーに、「ウチ」の一人称と関西弁で話す友情に厚い熱血少女で、お笑いと身体を動かすことが好き。実家はお好み焼き屋「あかね」を経営しており、自身も巧みな小手さばきでお好み焼きの調理を手伝う。変身後のキュアサニーとしては炎の力をもつといった、いかにも大阪の少女らしいキャラクターとなっています。

余談ですが同作の第14話「修学旅行!大阪で迷子になっちゃった!?」は、主人公たちの関西地方への修学旅行を題材に、大阪、新世界界隈を主な舞台としており、豹柄の衣装で常に携帯するアメちゃん(飴玉)をくれる「大阪のおばちゃん」も登場します。また同シリーズ第15作「HUGっと!プリキュア」には、関西弁を話すハムスターのような姿の妖精、ハリハム・ハリーが登場しています。

女子高生たちの日常を描く、あすまきよひこさんの4コマ漫画「あずまんが大王」には、主人公グループのひとりとして、春日歩こと通称「大阪」が登場します。大阪から転校してきたことから「大阪」と呼ばれるようになった少女ながら、性格は茫洋かつおっとりとした、天然ボケな不思議ちゃんで、いわゆる一般的な大阪人のイメージを逆手に取ったユニークなキャラクターとして人気を博しました。

現在は主に警察推理小説などを執筆する作家、霧崎遼樹さんの初期作品で、少年向け小説「眠り姫は魔法を使う」シリーズに登場する男子高校生、九尾描(ここのびえがく)は、外見は蠱惑的なまでの美少年ながら、実はベタなギャグを連発するコテコテの大阪人。それでいて博学多識、頭脳明晰で名探偵としての能力ももつという、大阪人の特性をさらにひねった人物設定になっています。

大阪府内の地上デジタル放送電波中継局

大阪府をはじめ、近畿広域圏で受信できる広域民放の放送局は、どれも準キー局になります。地上波デジタルのテレビ放送におけるキー局とは、テレビ、ラジオなど番組放送におけるネットワーク、系列の中心となる放送局のことです。 日本のテレビ放送の場合は、日本テレビ放送網(日テレ、NTV)、テレビ朝日(テレ朝、EX)、TBSテレビ(TBS)、テレビ東京(テレ東、TX、12チャンネル)、フジテレビジョン(フジテレビ、CX)の、どれも東京都港区に本社を置く5つのテレビ局がキー局にあたり、ラジオ放送についてもほぼ同様で、在京キー局、東京キー局とも呼ばれます。 このキー局は、日本各地に存在する自社系列の放送局とネットワークを組み、キー局が制作したテレビ番組を、日本各地の系列局に販売する。またキー局が番組製作とスポンサー集めを一括で行い、地方局には「ネット保証金」を支払って、CMも含めて放送するというネットワークセールス枠などにより、全国的にテレビ番組を放送しています。これがいわゆるテレビ番組の「全国ネット」です。 準キー局とは、公式な定義では、大阪府大阪市に所在する広域放送局の毎日放送(MBS)、朝日放送テレビ(ABC)、関西テレビ(カンテレ、KTV)、読売テレビ(ytv)の4局を指します。また広義には、やはり大阪の地方局であるテレビ大阪も含めて準キー局と呼ぶこともあります。さらに愛知県名古屋市に所在する東海テレビ放送、中京テレビ放送、CBCテレビ、名古屋テレビ放送(メ〜テレ)、テレビ愛知を含めた計10局を指す場合もあります。公式には大阪の広域テレビ局は「在阪準キー局」と、名古屋市の広域テレビ局は「在名広域4局」と呼ばれます。 これらの準キー局の中でも、特に大阪市の民放テレビ放送局は全国ネットの番組供給枠を持ち、キー局に次いで多くのテレビ番組を全国的に送り出しています。また近畿地方のみで放送されるローカル番組も数多く制作、放送しています。名古屋市の民放テレビ放送局も大阪のテレビ局ほどではありませんが、全国ネットの番組を送り出していることから、広義の準キー局とも呼ばれます。 またテレビ放送のネットワークに属さないテレビ局を「独立放送局」と呼び、主に各都道府県の地方局(地方チャンネル)がこれに該当します。大阪府においては、ほぼ全域で、兵庫県を中心とするサンテレビジョン(サンテレビ、SUN-TV)と、京都府を中心とする京都放送(KBS京都)のテレビ放送が受信できます。 これら独立放送局においては、基本的にキー局とのネットワーク関係は存在しませんが、複数の地方局が協力関係を結び、各局、または共同でテレビ番組を制作し、参加する各局で放送する、ネットワーク関係に近い共同製作機構を構築していることもあります。 サンテレビとKBS京都は、埼玉県のテレビ埼玉(テレ玉、TVS)、千葉県の千葉テレビ放送(チバテレ、CTC)、神奈川県のテレビ神奈川(tvk)、三重テレビ放送(MTV)と「東名阪ネット6」を構築しており、参加する各局によるテレビ番組の共同制作や放送を行っています。 アニメ番組においては、キー局や準キー局が制作を行い、全国ネットで放送される作品とは別に、各地域の独立放送局(地方局)のみで、主に深夜枠にて放送されるアニメ作品のことを「UHFアニメ」と呼びます。 これは日本のテレビ放送が地上波デジタル放送に完全転換される2011年(平成23年)7月24日より以前、地上波アナログ放送の時代、在京キー局および中京テレビ、テレビ大阪、テレビ愛知を除く系列局のテレビ放送が超短波帯(VHF)を使用していたのに対し、全国ネットワークに参加していない全国独立放送協議会(旧名:全国独立UHF放送協議会)に加盟する地方局、独立局の各局は、極超短波帯(UHF)を使用してテレビ放送を行い「独立UHF局」「独立U局」「U局」などの通称で呼ばれたことに由来します。 以下、大阪府内で地上波デジタル放送を受信できる準キー局、および独立放送局について解説します。

朝日放送テレビ株式会社(ABC)

朝日放送テレビ株式会社は、大阪市福島区福島に本社を置く特定地上基幹放送事業者であり、関西では略称の「ABC」「ABCテレビ」または「6チャンネル」として知られています。 現在の朝日放送テレビ株式会社の源流となる朝日放送株式会社は、1951年(昭和21年)に近畿地区のラジオ局として設立され、日本では3番目となるAMラジオ放送を開始しました。1952年(昭和27年)に朝日放送は、新日本放送(現在の毎日放送(MBS))、毎日新聞社、朝日新聞社の3社と共同で「大阪テレビジョン放送」の名称によるテレビ放送免許を申請しています。 そして1955年(昭和30年)に、この4社の合弁により「大阪テレビ放送株式会社(OTV)」が設立され、1956年(昭和28年)に試験電波の発射開始とテレビ放送本免許の取得を経て、同社によるテレビ放送を開始します。 しかし当初から朝日放送と新日本放送がそれぞれ独自にテレビ放送の開始を計画していたこともあり、さまざまな経緯を経て、1958年(昭和33年)に新日本放送は「株式会社毎日放送」に改称。毎日放送側は大阪テレビ放送から資本と人員を引き上げて、独自に「MBSテレビ」としてテレビ放送を開始します。 一方、1959年(昭和34年)に大阪テレビ放送は合併の準備段階として「朝日放送大阪テレビ」に名称を変更。朝日放送との合併が完了すると「朝日放送テレビ」としてテレビ放送を開始します。なお、朝日放送テレビの全国ネットワークは大阪テレビ放送のものを受け継ぎ、現在のTBSテレビであるラジオ東京(KRT)系列の準キー局となったことから、後述する「腸捻転」の問題が発生しています。 またこの合併以来、朝日放送は長らくラジオ、テレビを兼営する放送会社でしたが、2018年(平成30年)に、朝日放送グループホールディングス株式会社に商号変更し、放送持株会社へと移行。テレビ事業は朝日放送テレビ株式会社が、ラジオ事業は朝日放送ラジオ株式会社が事業を受け継いでいます。 今日の朝日放送テレビは、東京都港区六本木に本社がある株式会社テレビ朝日をキー局にしており、人気刑事ドラマ「相棒」シリーズなど、テレビ朝日やその系列局が制作したテレビ番組を放送している他、テレビ朝日系列のネットワークにおいて、自社制作のテレビ番組を全国に放送しています。 現在の朝日放送テレビおよびラジオのマスコットキャラクターは「エビシー」です。エビシーは2015年(平成27年)6月より、朝日放送創立65周年を記念して採用されたキャラクターで、ピンク色の身体をしたウーパールーパーのような姿に、口元が「A」の形、頭の一本の毛が「6」を表しています。朝日放送グループホールディングス社屋前を流れる中之島の堂島川近辺で発見された未確認動物であり、滋賀県の琵琶湖出身の男の子だといいます。 エビシーは同じく朝日放送制作のアニメ作品「プリキュア」シリーズとのコラボを行っている他、朝日放送の深夜枠で「エビシー修行日記」として短編アニメ化もされ、声はプリキュアシリーズ第17作「ヒーリングっど♥プリキュア」の主人公、花寺のどか/キュアグレース役でもある悠木碧さんが演じています。 エビシー以前に使われていた初代マスコットキャラクターには「キュキュ」がいます。キュキュは立方体に顔と4本の足がつき、顔以外の面には「A」「B」「C」の文字が入っているというキャラクターでした。また大阪テレビ放送時代には、目が大阪テレビのロゴマークになっている猫がキャラクターとして使われていました。 朝日放送制作の番組としては、関西ローカルでは、「おはようコールABC」「おはよう朝日です」など平日朝の情報番組が長年、親しまれています。またバラエティ番組では、1988年(昭和63年)にスタートした「探偵!ナイトスクープ」が知られています。 この番組は、探偵局長の元、主に関西のお笑いタレントによる「探偵」たちが、一般視聴者からの素朴な疑問や悩み、夢をかなえたいなどの依頼を受け、解決するという番組です。「電子レンジでゆで卵を作ったら爆発した」「池で見つけた巨大シジミ(実はドブガイ)を料理したい」など、一見どれだけ馬鹿馬鹿しい依頼に対しても、探偵と依頼者が知恵を絞って体当たりで解決に挑み、ときにはアカデミックな結末や感動的な作品になることもあるバラエティ豊かな内容から、2021年現在でも関西地方で高い人気を誇る番組となっています。 探偵局長は、関西ローカル色が強かった初代の上岡龍太郎さん。感動作への泣きの局長として知られ、番組のカラーを全国区にした二代目の西田敏行さんに続き、2021年現在はお笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志さんが三代目局長を務めています。 元辻学園調理・製菓専門学校主任教授であるパティシエの林裕人(繁和)さんや、淀川キリスト教病院の医師、谷均史さんなど、依頼への協力を務めたことから関西で著名となった人物も多く、他にも女優の黒木華さんがデビュー前に依頼人として出演しています。 またおよそ半世紀にわたり、大部屋俳優として多くの時代劇や任侠映画などで名もない斬られ役、殺され役などを演じ続け、ついにはハリウッド映画「ラストサムライ」への進出も果たし、主演映画「太秦ライムライト」も制作されるなどして、「日本一の斬られ役」「五万回斬られた男」と呼ばれた俳優に、福本清三さんがいます。 福本さんは惜しくも2021年元日に亡くなられましたが、時代劇で「用心棒の先生」を演じる斬られ役として顔は広く知られながら、名前がさほど知られていなかった1992年(平成4年)当時「あの斬られ役の先生が誰か調べてほしい」という依頼を受け、結果「福本清三」さんのお名前を広く認知させたのも「探偵!ナイトスクープ」の隠れた功績といえます。 朝日放送制作のテレビドラマでは、時代劇「必殺シリーズ」が現在でも根強い人気を誇っています。この作品は1972年(昭和47年)に、池波正太郎さんの時代小説「仕掛人藤枝梅安」「殺しの掟」を原作に、金で殺しを請け負う暗殺者、ただし抹殺するのは世のため人のためにならない悪党のみという「仕掛人」の暗躍を描いた「必殺仕掛人」が第1作になります。 金ずくの暗殺者を主人公にするという当時のテレビドラマでは衝撃的な内容に加え、人間の二面性を表現する陰影の深い画像、暗殺を描く斬新な演出、平尾昌晃さんが手掛けるマカロニウエスタン風の音楽など、時代劇として型破りな作風は人気を博します。 これを受けて、金ずくの殺し屋という設定のみを受け継いたオリジナル作品として、必殺シリーズ第2作「必殺仕置人」が制作されます。本作では山崎努さん演じる、レントゲン描写による骨外し技を使う念仏の鉄、沖雅也さん演じる怒れる若者、棺桶の錠。そして藤田まことさん演じる昼行燈の町奉行所同心、実は凄腕で切れ者の中村主水という面々。そして悪党をただ暗殺するだけでなく、被害者と同じ苦痛を与える「仕置」に主眼を置いた作風などで、さらに高い人気を得ます。 その後、時代の変遷による作風の変化や、劇場版シリーズ化、また連続ドラマ版の終了と定期的な長編ドラマ化などの時期を経て、1991年(平成3年)に連続ドラマ化されたシリーズ第30作「必殺仕事人・激突!」まで、約20年間におよぶ人気シリーズとなっています。 なお「必殺シリーズ」は、2007年(平成18年)に、東山紀之さん演じる町奉行所同心、渡辺小五郎を新たな主人公に、藤田まことさんの中村主水、松岡昌宏さん演じる経師屋の涼次、大倉忠義さん演じるからくり屋の源太などのメンバーで制作されたスペシャルドラマ「必殺仕事人2007」および、2009年(平成21年)の連続ドラマ版「必殺仕事人2009」として復活。以降、ほぼ年に一作のペースでスペシャルドラマとして継続していますが、これらの作品は朝日放送とテレビ朝日の共同制作になっています。 他にもバラエティ番組などでは「探偵!ナイトスクープ」を含む平日深夜の「ナイトinナイト」枠として、現在は「なるみ・岡村の過ぎるTV」「相席食堂」「今ちゃんの『実は…』」「やすとものいたって真剣です」を放送している他、「新婚さんいらっしゃい!」「ポツンと一軒家」。また長寿クイズ番組「パネルクイズ アタック25」。定期的なスペシャル番組として「ABCお笑いグランプリ」「芸能人格付けチェック」など、多くの人気番組を制作しています。 ドラマでは、刑事ドラマの草分けである「部長刑事」シリーズや、現代版「必殺シリーズ」と呼ばれる「ザ・ハングマン」シリーズなどの他、二時間ドラマの草分けとなった「土曜ワイド劇場」をテレビ朝日と週替わりで制作しており、朝日放送制作の作品には「遺品の声を聴く男」「京都殺人案内」「京都マル秘仕置帖(京都マル秘仕事人)」などがあります。 アニメ作品では、通年放送されている日曜朝の人気作品「プリキュア」シリーズを制作している他、朝日放送グループホールディングスの子会社であるABCアニメーションが制作にかかわった作品には「宇崎ちゃんは遊びたい!」「いわかける!‐Sport Climbing Girls‐」「小林さんちのメイドラゴン」などがあります。

MBS(毎日放送)とABC(朝日放送)の「腸捻転」について

1953年(昭和28年)2月1日に、日本でテレビ放送の本放送がスタートしてからしばらくの間は、日本各地に徐々に民放テレビ局が開設されてゆき、その数もまだまだ少ない状態でした。そのためテレビ局の全国ネットワークも完成されておらず、全国各地のテレビ局は独自にキー局とのネットワーク関係を結んでいました。 その後、1960年代になって全国の放送局の数が増え、テレビの全国ネットワークが確立されてくると、資本関係が同じ全国紙の新聞社と東京キー局との連携も強化され、新聞社系列の各地方局も、同系列の東京キー局のネットワークに入るようになってゆきます。 しかし当時の大阪では、前述した大阪テレビ放送の設立と、その後の分離、合併などの経緯などから、朝日新聞社と関連の深いNET(現在のテレビ朝日)系列のネットワークに、毎日新聞社系列の毎日放送(MBS)が、毎日新聞社と関わりの深いTBS系列に、朝日新聞社系列の朝日放送(ABC)が参加しているというねじれ現象が存在しました。これを俗に「腸捻転」と呼びます。 そのため当時の毎日放送制作のテレビ番組は全国ネットではNET系列で、朝日放送制作の番組は全国ネットではTBS系列で放送されることになっていました。この状況を解消するため、1975年(昭和50年)3月31日に、朝日放送はTBSからテレビ朝日系列へ、毎日放送はNETからTBS系列へとネットチェンジを行うことになります。 その結果、朝日放送制作のテレビ番組と、毎日放送制作のテレビ番組が、全国ネットではお互いにNETとTBSで放送局を引っ越すことになり、それに伴う放送枠の変更なども含めて、その後のテレビ番組史、テレビ文化にも大きな影響を与えることになります。 前述した朝日放送制作の人気時代劇「必殺シリーズ」は、当時の緒形拳さん、林隆三さん、草笛光子さんなどによる第5作「必殺必中仕事屋稼業」がTBSによる全国ネットで安定した高視聴率を誇っていました。しかしネットチェンジによりTBSからテレビ朝日に全国ネット放送局が変わり、また放送枠も土曜から金曜へと変更された第14話より、明らかに視聴率が低下します。 一方、人気番組を失ったTBS系列は、新たな準キー局となった毎日放送に「必殺シリーズ」に類似した時代劇の制作を依頼します。 毎日放送は東映に発注し、渡瀬恒彦さん、山口崇さん、金子信雄さんが演じるはみ出し者の町奉行所同心という、本家「必殺シリーズ」の人気キャラクター、中村主水に三様のアレンジを加えたような面々が、法によらず闇で悪を狩っていく時代劇作品「影同心」を制作します。この作品はそれまで「必殺シリーズ」を放送していたTBS系列の枠で放送され、視聴者層を受け継ぐ形で高視聴率を記録します。 これに対抗して「必殺シリーズ」も、中村主水を再登場させた第6作「必殺仕置屋稼業」とその続編となる第7作「必殺仕業人」を立て続けに放送することで人気を回復。以降、中村主水がシリーズの顔として定着するなどの影響を受けています。 また当時,毎日放送制作で、テレビ朝日系列より全国ネットされていた人気特撮ドラマに「仮面ライダー」シリーズがありますが、このシリーズもネットチェンジにより全国ネットがTBS系列に変更されることになります。この影響により、従来は1作につき1年間放送されていたシリーズの、当時の第4作「仮面ライダーアマゾン」は全24話、約半年で終了しています。 また人気番組を失うこととなったテレビ朝日側は、「仮面ライダー」シリーズの放送枠で新たな特撮ヒーロー番組を企画。5人組の集団ヒーローという新機軸を導入した特撮ドラマ「秘密戦隊ゴレンジャー」を同枠で放送します。この作品も高い人気を博し、戦隊ヒーローチームというコンセプトを受け継いで2021年現在も続く「スーパー戦隊シリーズ」の源流となっています。

関西テレビ放送株式会社(KTV)

関西テレビ放送株式会社は、大阪市北区扇町に本社を置く特定地上基幹放送事業者で、関西では略称の「KTV」「関西テレビ」「関テレ(カンテレ)」または「8チャンネル」として知られています。1958年(昭和33年)に、近畿地方では3番目の民放テレビ局として設立され、同年に本放送を開始しました。東京都港区台場に本社がある株式会社フジテレビジョンをキー局にしており、フジテレビやその系列局が制作したテレビ番組を放送している他、フジテレビ系列のネットワークで自社制作のテレビ番組を全国に放送しています。 CMなどで使われる現在の関西テレビのキャッチコピーは「“実”はカンテレ」というものです。過去には、単に「カンテーレ」というものから、「超えろ。カンテレ」「カンテレ見たろっ」「カンテレ変えてみた」などがあります。 フジテレビなどとの共同制作を含む、関西テレビ制作のテレビ番組には、「セブンルール」「さんまのまんま」「所JAPAN」「SMAP×SMAP」など。ローカル番組では「ロザンのクイズの神様」「村上マヨネーズのツッコませて頂きます!」「ちゃちゃ入れマンデー」などがあります。 ドラマでは、2021年7月現在放送中の、中島健人さん、小芝風花さん主演の「彼女はキレイだった」。放送終了作品では、横溝正史さん原作で、金田一耕助と並ぶもう一人の名探偵を吉川晃司さんが演じた「探偵・由利麟太郎」。また「CRISIS 公安機動捜査隊特捜班」「竜の道 二つの顔の復讐者」「青のSP‐学校内警察・嶋田隆平―」「大豆田とわ子と三人の元夫」などの話題作。往年のアクション時代劇「影の軍団」シリーズや「柳生一族の陰謀」などを制作しています。 関西テレビが制作に関わったアニメ作品には、芳文社まんがタイムきらら連載の人気作をアニメ化した中山幸さん原作の「ブレンド・S」、や篤見唯子さん原作の「スロウスタート」。ミステリの巨匠、江戸川乱歩さんの作品を現代的にアレンジした「乱歩奇譚 Game of Laplace」。三浦しおんさんの小説を原作とした「舟を編む」などがあります。

讀賣テレビ放送株式会社(ytv)

讀賣テレビ放送株式会社は、大阪城に近い大阪市中央区城見に本社を置く特定地上基幹放送事業者で、関西では略称の「ytv」「読売テレビ」または「10チャンネル」として知られています。かつては大文字の「YTV」や「よみうりテレビ」などの表記も使用していました。 現在の読売テレビは、1957年(昭和32年)に、大阪読売新聞社などの出資により、準教育専門局「新大阪テレビ放送株式会社」(NOTV)として設立されます。1958年(昭和33年)には商号を「讀賣テレビ放送株式会社」(YTV)に変更し、試験電波発射を行い試験放送を開始。さらに本放送を開始しています。1967年(昭和42年)には準教育局から一般局へ移行しています。 読売テレビは東京都港区東新橋に本社がある日本テレビ放送網株式会社をキー局にしており、ギネス世界記録も持つ長寿お笑い番組「笑点」など、日本テレビやその系列局が制作したテレビ番組を放送している他、日本テレビ系列のネットワークで自社制作のテレビ番組を全国に放送しています。局のキャッチフレーズとしては、過去に「ウキウキわくわくytv」「GO!GO!happiness」「ゴー!ゴー!10ch」などが存在しましたが、2021年現在は特にキャッチフレーズは使われていません。 読売テレビが制作するテレビ番組には、関西ローカルの、ニュース、情報番組である「かんさい情報ネットten.」「朝生ワイド す・またん!」。また平日昼の情報番組「情報ライブ ミヤネ屋」。バラエティ番組では、ベテランお笑いコンビ「ダウンタウン」の冠番組である「ダウンタウンDX」や、関西ローカルで主に大阪府や関西地域の情報をコミカルに伝える「大阪ほんわかテレビ」などがあります。 ドラマでは、2021年7月現在、放送中の「イタイケに恋して」「ボクの殺意が恋をした」や、深夜ドラマ枠で放送された、新川優愛さん主演、町田啓太さん、中村ゆりかさん出演の「ギルティ〜この恋は罪ですか?〜」。岡田結実さん主演の「江戸モアゼル〜令和で恋、いたしんす。〜」などを制作しています。 アニメでは長寿人気作の「名探偵コナン」をはじめ、高橋留美子さん原作の「犬夜叉」。きゆづきさとこさんの美術4コマ漫画を原作にした「GA 芸術科アートデザインクラス」。また80年代末に人気を誇った「シティーハンター」シリーズなどの制作に関わっています。半世紀にわたっての人気を誇る「ルパン三世」シリーズでは、大人向けハードボイルド作品として企画された第1作、および第3作の制作を主導した他、近年の深夜枠作品を含め、それ以外のシリーズの制作にも関わっています。

テレビ大阪株式会社(TVO)

テレビ大阪株式会社は、大阪市中央区大手前に本社を置き、大阪府を放送対象地域としてテレビ放送事業を行う特定地上基幹放送事業者です。関西では略称の「TVO」「テレビ大阪」または「7チャンネル」として知られています。 テレビ大阪は1981年(昭和56年)に設立され、1982年(昭和57年)に開局した、2021年時点で関西地方ではもっとも新しい民放テレビ局であり、テレビ東京系列(TXN)に属しています。 テレビ東京系列は、関東広域圏と大阪府の他、北海道、愛知県、岡山県と香川県、福岡県など、人口の多い主要都市にしか系列局が存在しない「都市型ネットワーク」であり、その性質上、基幹局や準キー局などの区別はしていません。そのためテレビ大阪は系列局のひとつでしかありませんが、在阪テレビ局であるため「準キー局」と呼ばれることも多くあります。 テレビ大阪では、主にテレビ東京系の番組や、国内ドラマ再放送や海外ドラマ、プロ野球中継、ローカルニュース、深夜枠のドラマやアニメなどを放送しています。自社制作番組では、釣り番組「THEフィッシング」やアニメ「マジカパーティ」。また「必殺シリーズ」などで知られる俳優で酒好きの三田村邦彦さんと、鉄道マニアの斉藤雪乃さん、カレー好きの小塚舞子さん、食べるのが好きな山口実香さんといった女性タレントや局アナのパートナー、また有名歌手、俳優などのゲストと共に関西の各地を歩き、名所やグルメ、美酒を堪能する紀行番組「おとな旅あるき旅」。深夜ドラマでは高杉真宙さん主演「ホメられたい僕の妄想ごはん」なども制作しています。

株式会社サンテレビジョン(SUN-TV)

株式会社サンテレビジョンは、神戸市中央区東川崎町に本社を置く特定地上基幹放送事業者で、兵庫県を中心とした地方テレビ局になります。兵庫県以外では、京都府、奈良県、徳島県、香川県、鳥取県、岡山県の一部エリアでも受信でき、特に大阪府ではほぼ全域において受信可能です。関西地方をはじめとする受信可能エリアでは、略称の「SUN」「サンテレビ」また「3チャンネル」として知られています。 2021年現在のステーションキャッチフレーズは「いつもあなたのお隣サン」というもので、マスコットキャラクターは、会社およびチャンネル名にかけて、太陽のマークに眼鏡とくちひげの中年男性風の顔が入った「おっ!サン」です。同局の放送中には、おっ!サンによるシュールな内容のアニメが入り「おっ!サンテレビ」のキャッチフレーズと共に、主に関西地方で親しまれています。 サンテレビは1968年(昭和43年)に「兵庫テレビ放送」として会社を設立し、同年に社名を「サンテレビジョン」に変更。1969年(昭和44年)に開局して、アナログテレビ放送を開始しています。 サンテレビでは、主にスポーツ中継や海外ドラマ、国内旧作ドラマやアニメの再放送。通販番組、音楽番組、スポーツ番組など。また兵庫県のローカルニュースや地元ガイド、広報番組。他地域の独立地方局制作の番組などを流しています。また深夜枠ではドラマや前述のUHFアニメの放送が盛んに行われ、関西における深夜アニメの中心的な放送局のひとつにもなっています。 サンテレビ制作のテレビ番組には、「SUN-TVニュース」などのローカルニュースや阪神タイガースおよびオリックス・バファローズ戦の完全中継を行う「サンテレビボックス席」。「住之江・尼崎競艇中継」「岸和田競輪中継」など。また釣り番組の「The Hit」「ルアルアチャンネル」。ゴルフ番組の「原田伸郎のめざせパーゴルフⅢ」「熱血!!ゴルフ塾!」。その他スポーツ関連の「熱血!スーパーテニス」「ヴィッセルLive!」「神戸マラソン中継」。兵庫県内の自治体広報番組「こんにちは県警です」「姫路のひろば」。サンテレビのガイド番組として「淡路島へ行こう!」「明石・神戸 味の架け橋」「淡路島レジャーガイド」などがあります。 他にも「いつありのブラ街」「さや香・ラニーノーズ・ネイビーズアフロのバツウケテイナーR」「ひょうご発信!」「新春!よしもと大爆笑」「神戸まつりパレード中継」など、地元兵庫県の地域や行事の紹介番組、関西のお笑い芸人などによるバラエティや演芸番組、音楽版海などを制作しています。 またサンテレビも参加する他の独立局との共同制作番組には、「幼獣マメシバ」シリーズや「ねこタクシー」などの動物ドラマ。歴史を題材にしたバラエティ番組「戦国鍋TV〜なんとなく歴史が学べる映像〜」「TV・局中法度!」。特撮ドラマ「ウルトラシリーズ」を題材にしたバラエティ番組「ウルトラゾーン」などがあります。

株式会社京都放送(KBS京都)

株式会社京都放送は、京都府京都市上京区烏丸通に本社を置く特定地上基幹放送事業者で、京都府と滋賀県を対象に、テレビ放送およびAMラジオ放送を行う地方局です。地上波デジタルのテレビ放送に関しては、京都府、滋賀県の他、大阪府でも大半の地域において受信可能であり、他にも奈良県の北西部、兵庫県の東端部、福井県の南西部などで受信可能です。 関西地方で受信可能な地域ではテレビ、ラジオとも「KBS」「KBS京都」。またテレビは「5チャンネル」の呼び名で知られていますが、滋賀県におけるラジオ放送では「KBS滋賀」の呼び名が使われることもあります。またKBS京都のテレビ、ラジオ共通のマスコットキャラクターとして、京都の名産、京野菜のひとつである「賀茂茄子(かもなす)」をモチーフとした「カモン・ナス」が存在しましたが、近年では使われなくなっています。 KBS京都は1951年(昭和26年)に、ラジオ放送局であり「ラジオ京都」とも呼ばれた初代の京都放送株式会社として創立され、同年にラジオ放送を開始しています。1964年(昭和39年)10月には、株式会社近畿放送(略称KBS)に社名を変更します。 さらに1968年(昭和43年)にはテレビ放送試験電波の送信を開始し、翌1969年(昭和44年)にはテレビ局としても開局。近畿圏初の独立放送局としてアナログテレビ放送を開始します。1995年(平成7年)には経営危機などを経て、社名を株式会社京都放送(2代目)に変更しています。 KBS京都のテレビ放送では、主に国内ドラマ、時代劇などの再放送や海外ドラマ、通販番組など。また京都府のローカルニュースや地元ガイド、広報番組。他地域の地方局制作の番組などを放送しています。また深夜枠などではアニメ放送も行われています。 KBS京都が制作するテレビ番組では「京都新聞ニュース」や「JEFF@KYOTO おもてなし京都観光」「あぐり京都」。また近畿全般を紹介する「きらきん!」など関西ローカルの報道や情報、教養番組。「京都 奏の移ろい」「大林幸二“歌旅”きょうの夜!」などの音楽番組。「勇さんのびわ湖バイタル研究所」「てっぺんとったるで!」などのバラエティ番組。「京スポ〜SPORTSNEWS ENTERTAMENT〜」「うまDOKI」などのスポーツ番組。その他、「原日出子の京さんぽ」「京是好日」「AKB48 チーム8 太田奈緒のEverybody??チャレンジ!」「KBS京都お買物情報」など地元密着型の番組があります。 KBS京都も参加する他の独立局との共同制作番組には、「カルチャーSHOwQ〜21世紀テレビ検定〜」「俺旅。」「方言彼女。」「方言彼氏。」「走る男」シリーズや、「稲川大百怪 噂の百物語」「歴史漫才 ヒストリーズ・ジャパン」「超特急と行く!食べ鉄の旅」など、地元ローカルタレントによるバラエティや旅番組などがあります。ドラマでは「猫侍」シリーズや「マメシバ一郎」シリーズ、「くろねこルーシー」などの動物ドラマ。戦隊もののパロディ作品「乾杯戦士アフターV」。人気漫画を原作とした「びったれ!!!」。メディアミックス企画のドラマ版「鉄道むすめ」などの制作に関わっています。

大阪府 の市区町村別対応エリア

ア行

池田市(イケダシ)、泉大津市(イズミオオツシ)、泉佐野市(イズミサノシ)、和泉市(イズミシ)、茨木市(イバラキシ)、大阪狭山市(オオサカサヤマシ)、大阪市旭区(オオサカシアサヒク)、大阪市阿倍野区(オオサカシアベノク)、大阪市生野区(オオサカシイクノク)、大阪市北区(オオサカシキタク)、大阪市此花区(オオサカシコノハナク)、大阪市城東区(オオサカシジョウトウク)、大阪市住之江区(オオサカシスミノエク)、大阪市住吉区(オオサカシスミヨシク)、大阪市大正区(オオサカシタイショウク)、大阪市中央区(オオサカシチュウオウク)、大阪市鶴見区(オオサカシツルミク)、大阪市天王寺区(オオサカシテンノウジク)、大阪市浪速区(オオサカシナニワク)、大阪市西区(オオサカシニシク)、大阪市西成区(オオサカシニシナリク)、大阪市西淀川区(オオサカシニシヨドガワク)、大阪市東住吉区(オオサカシヒガシスミヨシク)、大阪市東成区(オオサカシヒガシナリク)、大阪市東淀川区(オオサカシヒガシヨドガワク)、大阪市平野区(オオサカシヒラノク)、大阪市福島区(オオサカシフクシマク)、大阪市港区(オオサカシミナトク)、大阪市都島区(オオサカシミヤコジマク)、大阪市淀川区(オオサカシヨドガワク)

カ行

貝塚市(カイヅカシ)、柏原市(カシワラシ)、交野市(カタノシ)、門真市(カドマシ)、河内長野市(カワチナガノシ)、岸和田市(キシ

サ行

堺市北区(サカイシキタク)、堺市堺区(サカイシサカイク)、堺市中区(サカイシナカク)、堺市西区(サカイシニシク)、堺市東区(サカイシヒガシク)、堺市南区(サカイシミナミク)、堺市美原区(サカイシミハラク)、四條畷市(シジョウナワテシ)、吹田市(スイタシ)、摂津市(セッツシ)、泉南郡熊取町(センナングンクマトリチョウ)、泉南郡田尻町(センナングンタジリチョウ)、泉南郡岬町(センナングンミサキチョウ)、泉南市(センナンシ)、泉北郡忠岡町(センボクグンタダオカチョウ)

タ行

高石市(タカイシシ)、高槻市(タカツキシ)、大東市(ダイトウシ)、豊中市(トヨナカシ)、豊能郡豊能町(トヨノグントヨノチョウ)、豊能郡能勢町(トヨノグンノセチョウ)、富田林市(トンダバヤシシ)

ナ行

寝屋川市(ネヤガワシ)

ハ行

羽曳野市(ハビキノシ)、阪南市(ハンナンシ)、東大阪市(ヒガシオオサカシ)、枚方市(ヒラカタシ)、藤井寺市(フジイデラシ)

マ行

松原市(マツバラシ)、三島郡島本町(ミシマグンシマモトチョウ)、南河内郡河南町(ミナミカワチグンカナンチョウ)、南河内郡太子町(ミナミカワチグンタイシチョウ)、南河内郡千早赤阪村(ミナミカワチグンチハヤアカサカムラ)、箕面市(ミノオシ)、守口市(モリグチシ)

ヤ行

八尾市(ヤオシ)

大阪府 の施工事例

アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 20,000円(税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 15,000円(税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 15,000円(税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。