用途・目的別、4Kテレビ、8Kテレビをおすすめできる方

2022年07月06日

かつて地上波デジタル放送(地デジ)への転換によりハイビジョンテレビが流行したのも一昔前。2022年(令和4年)現在では、4K・8Kテレビが注目されています。
従来のハイビジョンよりはるかに高画質と言われる4K・8Kテレビですが、従来のハイビジョンテレビと比べて、具体的にどう違うのか。4K・8Kテレビで具体的にどのようなテレビ放送が見られるのか、詳しいことはまだまだわからないという方も多いと思われます。

そこで本コラムでは、2022年の最新データに基づき、4K・8Kテレビについて、主に従来のハイビジョン、2Kテレビと比較したテレビ本体の性能や特徴。4K・8K映像で視聴できるテレビ放送や、4K、8K、そして現行の2Kの各テレビに適した用途など、そもそも4K・8Kテレビとはどういうものかをご説明してまいります。
本コラムをお読みになれば、4K、8Kなど、ご自宅に適したテレビのタイプをお選びになる上でのご参考になると思います。

【4K・8Kと2K、ハイビジョンテレビの違い】
ここではまず、4K・8Kテレビと、現行の2Kおよびハイビジョンテレビの違いについてご説明いたします。

・2K/ハイビジョン
現在の地デジ放送の映像として、「2K」または「ハイビジョン」という言葉がよく使われますが、このふたつには違いがございます。
「ハイビジョン」とは地デジ放送など高精細度画像の通称であり、該当する画質にはやや幅があります。
基本的に、画面アスペクト比は16:9。正方形比率ピクセルにおいて、画面のピクセル数が横1280×縦720のテレビ画面で、0.9メガピクセル(92万1600画素)の動画となる「720p」の画面であればハイビジョンに含まれます。この画面解像度は、パソコンなどの画面では「WXGA」とも呼ばれます。
そして「2K」とは、同じハイビジョン映像でも「1080p」と呼ばれ、正方形比率ピクセルのピクセル数が1920×1080。2.1メガピクセル(207万3600画素)の動画となる、より高画質なハイビジョン画面です。この画質は、地デジのハイビジョン放送を完全に再現できることから「フルハイビジョン」または「FHD (Full HD)」。パソコンなどの画面解像度では「FHD」と呼ばれます。
2Kの由来はフルハイビジョンの横ピクセル数、1920が約2000であり、それを「1000」を表す「K(キロ)」によって表記したものです。
したがって市販のハイビジョンテレビでは、「ハイビジョン(HD)」と「フルハイビジョン(FDH)」「2K」では解像度に違いがございます。小型のテレビではほとんど差は見られませんが、大型テレビで動きの激しい画面になると、ハイビジョン(HD)のテレビではやや画像が荒くなることがございます。

・4K
テレビ画面の「4K(2160p)」とは、画面アスペクト比16:9で、画面解像度3840×2160。画素数8,294,400の高精細映像のことです。
解像度でいえば、2K画面を4つ並べたものに相当します。4Kの名称は、やはり横の解像度の数値3840(約4000)を「K(キロ)」で表したものです。他にも「UHD」「QFHD」「ウルトラHD(ハイビジョン)」などとも呼ばれます。

・8K
「8K(4320p)」も、やはり画面アスペクト比16:9で、画面解像度は7680×4320。画素数33,177,600の、4K以上の高精細映像です。
解像度では4K画面のさらに4倍(4つ分)、2K画面と比べれば16倍になります。8Kも同じく横解像度の7680、約8000を表したもので、他にも「スーパーハイビジョン」「8K UHD(8Kウルトラハイビジョン)」とも呼ばれます。

このように4K、8Kの画質は、従来の2K映像の数倍に該当するため。大画面に適したものになります。
現在の2K画面も十分に精細といえますが、ただ50インチ以上の大画面になると、解像度の限界から画面にやや粗さが目立つようになります。逆に4K、8Kの高精細映像は、大型テレビでこそ真価を発揮します。4Kテレビでは50インチ以上、8Kテレビは100インチ程度の大画面に適した解像度であり、実際のテレビでも実用的なサイズといえます。

さらに4K8Kテレビが優れているのは、映像の解像度だけではございません。
テレビ画面など動画の画質を決める要素は、主に以下の5つです。

・解像度:精細な画素数できめ細かな映像を表現する。
・ビット深度:きめ細かな色彩で色合いの変化(グラデーション)などを表現する。
・フレームレート:一秒間により多くの画像を表示することでなめらかな動きを表現する。
・色域:鮮やかな色彩の領域を幅広く表現する。
・輝度:映像の明るさ(暗さ)をさまざまな階調で表現する。

4K、8K映像では、高い解像度に対応すべく、その他の要素も全体的に強化されています。
具体的には、以下のようなものです。

・広色域化
2K映像に比べ、4K・8K映像では表現できる色の範囲が大きく拡大しています。奥深く多彩な色彩表現により、現実の風景により近い映像を実現させています。

・高速画像表示
テレビ映像は、一秒間に少しずつ変化する画像を連続して何枚も映し出すことで、動いて見える画像「動画」を表現しています。
そして2K映像の動画は、1秒間に30コマ(60iの2フィードが1コマ)でしたが、4K・8K映像では、最大でおよそ4倍となる1秒間に120コマの表示が可能となりました。このような画像の高速表示によって、激しい動きのあるアクション映画やスポーツの映像なども、素早い動きの一瞬ごとの画面もぼやけることなく、滑らかな動きで表現できます。

・多階調表現
赤や青などの同じ色彩でも、その微妙な違いを表現する色彩の階調(グラデーション)も、2Kでは約1600万階調(RGB各色8ビット)であったのが、4K・8Kでは、約10億階調(RGB各色10ビット)へと拡大しています。このような多階調表現により、画面上での色の変化が滑らかになって、より自然な映像の表現が可能となりました。従来の2K映像では、明るい画面になると微妙な色調の違いが表現できず、色がつぶれて見えることが多くなりましたが、4K・8Kではより現実の映像に近い、微妙な色調の違いを再現できます。

・HDR技術による輝度の表現
HDRとは、4K・8K映像における輝度の表現「High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)」のことで、2K映像の輝度「Standard Dynamic Range/SDR(スタンダードダイナミックレンジ)」より幅広い(ダイナミックレンジ)輝度が表現できる、次世代の高画質映像技術です。
2K映像では、直射日光を受けるなどの明るい画面が全体的に白く平板な明るさとなって、細かい映像や色調がわからなくなる「白飛び」という現象が起こりました。しかし4K・8K映像ではHDR技術により、映像で表現できる明るさの範囲が大きく拡大したため、白飛びなどが改善。また暗い画面でも細かい部分が明確に描写きるなど、より現実に近い明るさの表現が可能となっています。

【4K・8Kテレビのデメリット】
このように従来の2Kから格段の画質向上を実現した4K・8Kテレビですが、それに伴うデメリットも存在します。

ひとつは、HDDやブルーレイなどへの「録画の容量が大きくなる」点です。
2K映像に比べて4倍、16倍の解像度をもつ4K・8K映像は、そのぶんHDDなどに録画した場合のデータ量も大きくなります。
そのため4K・8K放送の録画には、最低でも1TB程度など、大容量のHDDなどが必要となります。ただテレビや録画機器によっては、4Kや8Kの映像を、2Kなどに解像度を下げることで、データ量を削減して録画することも可能です。

もうひとつは「消費電力の増加」です。4K・8Kで解像度が高くなると、テレビ内部でもより多くの処理が必要となります。また4K・8Kテレビは高精細画質を生かすため、多くが大画面テレビになってまいります。
この大画面と内部処理の増加により、4K・8Kテレビは、どうしても2Kテレビより消費電力が大きくなります。現在では技術の進歩により、4K・8Kテレビでもある程度、消費電力は抑えられていますが、それでも現在の技術では、消費電力を2Kテレビの水準にまで抑えることは難しくなっています。

【4K・8K映像の用途と視聴できるテレビ放送】
2022年現在、テレビ放送で、4K・8K映像を送信しているのは、衛星放送であるBS、CS放送のみになります。この4K・8K対応の衛星放送チャンネルは「新4K8K衛星放送」と呼ばれています。地上デジタル放送では、現在、4K放送サービスの具体的な計画はございません。

また新4K8K衛星放送の開始にあたり、従来の衛星放送で用いられていた放送電波である、進行方向に向かって右回りの「右旋(右旋円偏波)」では周波数が足りなくなり、新しく左回りの「左旋(左旋円偏波)」が使われるようになりました。右旋で送られる衛星放送の電波は主にBSのNHK、広域民放の無料4Kチャンネル。左旋で送られるのはBSのNHK-BS8Kや、BS、CSの4K有料チャンネルになります。
このため、右旋の電波で送信される衛星放送の4Kチャンネルは従来のBS/CSアンテナでも受信が可能ですが、左旋の電波で送信られる4K・8K放送のチャンネルを受信するためには、左旋の電波を受信できる4K8K対応BS/CSアンテナが必要です。

ただ近年の4K・8Kテレビは、地デジの2K画像であっても、本体の解像度にあわせて画質や動きを向上させるアップコンバート機能を備えているため、地デジ放送でも従来の2Kテレビより鮮明な映像を表現できるようになっています。
4Kテレビが出はじめた頃は、テレビ局側が4K映像を想定せず、2K放送を前提に画像データ量を削減するため、適度に解像度を抑えた画面で番組を制作していました。そのため4Kテレビを使うと逆に映像の粗が目立ち、かえって汚く見えることもありましたが、現在では地デジ放送でも4K・8Kテレビを想定した映像制作を行っているため、そのようなことはなくなっております。
またアナログテレビ時代にフィルム撮影で製作された名作ドラマなどを4K・8Kテレビで見ると、画質が鮮明で動きもなめらかになりすぎて、コント映像のように見える、という意見も聞かれますが、それもまた4K・8Kテレビの楽しみ方のひとつといえるでしょう。

【4K・8Kと2Kテレビをお勧めできる方】
このように4K・8Kテレビは2Kに比べて画質が格段に向上しておりますが、4Kや8Kが一概に2Kより優れているともいえません。
それぞれお客様の側のニーズや画面のサイズ、設置する部屋の広さなどによって、4K・8Kと2K、それぞれ適した用途がございます。
以下、4Kと8K、2Kに適したニーズや用途などの具体例をご説明します。

(4Kテレビをおすすめできる方)
・4KのBS、CS放送を観たい。
前述のように、現在、テレビの4K放送は、BS、CS放送が中心です。
BSのNHK、各広域民放チャンネルは4K放送を無料で視聴できる他、有料で映画やスポーツなどを楽しめる専門チャンネルも数多くございます。これらのチャンネルを4Kでご視聴すると、BSの高品質なドラマや、迫力の映像を見せる映画、動きの激しいスポーツなども、高精細映像でお楽しみいただけます。
BS、CSの4K放送でご覧になりたい番組がおありであれば、4Kテレビに買い替えられるメリットも大きいといえます。

・インターネット配信動画を4Kで観たい。
現在では「Amazon Prime」「Netflex」など、インターネットで映画をはじめ、さまざまな動画作品を配信する動画配信サービスがございます。これらのサービスには、4K高画質に対応するコンテンツも数多くございますので、ご自宅に4Kテレビがあれば、美しい映像でご視聴になることも可能です。
近年の4Kテレビには、設置するだけでネット動画配信サービスが見られるよう、ネット接続機能が内蔵されている機種も数多くございます。また外付けのストリーミングデバイスと接続することもできますので、4Kテレビでネット動画を視聴する環境も整っています。

・Ultra HD Blu-rayをご覧になりたい方。
「Ultra HD Blu-ray」とは従来のBlu-rayディスクより高画質で、4K、8K映像にも対応できる光ディスクです。このUltra HD Blu-rayの映像ソフトを楽しみたい方であれば、4K映像に対応するテレビでご視聴になるのが一番といえます。2KテレビでもUltra HD Blu-rayはご視聴になれますが、映像は2K水準になってしまうのでご注意ください。

・HDR出力対応のゲームをプレイしたい方。
HDRとは「High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)」といい、4K、8Kテレビに搭載された、明暗をよりリアルに表現できる技術です。光が当たる明るい場面、また暗い画面では、従来の2Kテレビでは色がつぶれて何が映っているか不鮮明になりましたが、このHDR技術では、光や暗闇の中でも微妙な色彩の差による細かい表現が可能となり、現実の風景に近い臨場感のある映像を楽しめるようになっています。最近はHDR出力に対応しているゲームソフトも発表されているため、4K対応のテレビであれば、ゲームの世界観をさらにリアルに体感できます。ゲームが好きの方には最高のテレビ(ディスプレイ)といえるでしょう。

(8Kテレビをおすすめできる方)
・最高画質のテレビをお求めの方。
前述のように、8Kテレビは水平7680×垂直4320の約3300万画素と、2Kの16倍、4Kの4倍の画質になります。それだけ色鮮やかで高精細の映像を楽しむことができ、2022年現在のテレビでは最高画質のものになります。最高のスペックを求める人におすすめできます。

・画質だけでなく音質もこだわりたい方。
8Kテレビは、音声についても22.2マルチチャンネルの立体音響を実現しています。360°からのサウンドに包まれるような臨場感を体感でき、スペクタクル映画や世界をめぐる紀行番組など、まるでその場にいるような迫力を楽しめます。

・テレビにお金をかけられる方。
8Kテレビの価格は、画面サイズや発売年度、スペックなどによっても幅広く変わりますが、総じて4Kや2Kのテレビより高額となっています。2022年現在で、8Kテレビは安い機種でも15万円から20万円。最新モデルは30万円以上。有機ELテレビでは180万円から300万円ほどになります。また電気代も4Kテレビよりかかるため、テレビにお金をかけられる方におすすめです。
また比較的、廉価に8Kテレビを入手されたい方は、半年から一年以上前に発売された型落ちモデルなどがおすすめです。このようなモデルは、時間が経つにつれて価格が徐々に下がっていくこともあるので、価格の変動をチェックされるといいでしょう。

(2Kテレビをおすすめできる方)
・テレビの価格を安く抑えたい方。
2Kテレビは約200万画素と、4K8Kテレビよりは画素が低い分、手の届きやすい価格になります。HD画質のテレビよりは画素が多いため、HDよりはやや高価ですが、価格的にはお手頃といえます。

・32インチ程度とやや小型のテレビをお求めの方。
前述のように4K、8Kテレビの高精細画像は、大画面テレビを用いてこそ存分に楽しむことができます。そのため32インチ以下のテレビでは、2K、HDテレビのみが発売されています。32インチ前後と比較的、小型のテレビがほしい場合は2K画質で十分といえます。

・ご覧になるテレビ番組が地デジ放送のみという方。
現在、地上派デジタル放送は、FHD(2K)による放送を2025年頃まで続行する予定です。そして現時点では4K8K放送サービスに対応する予定はございません。そのため当面、地デジ放送は2K放送のみになります。したがって、テレビで地デジ放送のみをご覧になる方は、2Kテレビで十分といえます。

【4K8Kテレビの選び方】
ここでは、テレビ本体の性能やご自宅の環境などから、最適の2K4Kテレビを選ぶ方法をご説明いたします。

(1)ディスプレイの種類。
・液晶テレビ。
液晶テレビは光源としてバックライトを搭載しており、光源が液晶を透過することで映像を映す仕組みです。液晶テレビの一番の魅力は、価格の安さです。また、有機ELに比べ消費電力を抑えられるのもメリットになります。その一方、黒が沈まず白っぽく見え、動きボケが発生する。視野角が狭いなどのデメリットもございます。しかし機種によっては、さまざまな映像の補完機能により、コントラストや視野角、動きボケなどのデメリットを改善したモデルも存在します。

・有機ELテレビ。
有機ELテレビは、自発光する有機EL素子をパネルに搭載しているため、バックライトが不要な機種です。有機ELテレビの一番の魅力は画質です。コントラストが高く、画面全体が精細に見えます。画面の白黒も明確でメリハリのある色表現を楽しめます。さらに応答速度が速く動きのある映像もきれいに表現できます。動きの激しいアクション映画やスポーツ観戦などにも最適です。また視野角がほぼ180°と広く、斜めから見ても鮮明な映像が楽しめます。しかし液晶テレビと比べると高額になるデメリットもございます。

(2)画面サイズ。
・テレビとの距離で画面サイズを選ぶ。
テレビ画面の粗さが目立たず、かつ迫力のある映像を楽しめる距離のことを「適正視聴距離」と呼びます。この適正視聴距離は、テレビ画面の高さで計測され、4Kテレビは画面の高さの約1.5倍、8Kテレビは画面の高さの0.75倍が目安です。例えば4Kテレビの画面の高さが約100cmであれば、約150cmまで近づいて視聴できます。

(インチごとの視聴距離の目安)
[40インチ]4K:約75cm
[43インチ]4K:約80cm
[49インチ]4K:約90cm
[55インチ]4K:約100cm、8K:約50cm
[60インチ]4K:約110cm、8K:約60cm
[65インチ]4K:約120cm、8K:約63cm
[70インチ]4K:約130cm、8K:約65cm
[85インチ]8K:約85cm

・部屋の広さで画面サイズを選ぶ。
視聴距離ではなく、部屋の広さで画面サイズを選ぶこともできます。4K、8Kテレビは部屋が狭くても大画面で綺麗な映像を楽しめます。
目安としては、4.5畳から6畳のワンルームであれば、4Kテレビは40インチから43インチ程度。8Kテレビは60インチから75インチ程度。8畳のリビングなら4Kテレビは、55インチ程度。8Kテレビは85インチ程度。10畳以上の広いリビングなら4Kテレビは60インチ以上。8Kテレビは100インチ程度などがおすすめとなります。

(3)チューナー内臓/非内臓。
新4K8K衛星放送を楽しむためには、専用のチューナーが必要となります。同じ4K・8K映像を視聴できるテレビでも、この専用チューナーがテレビに内蔵された「4K/8Kテレビ」と、内蔵されていない「4K/8K対応テレビ」が存在します。
現在はチューナー内蔵型が主流であり、これからテレビを購入される方にもおすすめです。チューナーを別途に購入される手間やコストが省ける上、外付けチューナーを置くスペースも不要となります。ただ新4K8K衛星放送を視聴するには、チューナーだけでなく、チャンネルによっては新4K8K衛星放送専用のアンテナやブースターなど機器の交換が必要なこともございますので、確認が必要です。

(4)インターネット動画配信サービスの有無。
前述のように4K・8Kテレビには、「Youtube」や「Netflix」「Amazon Prime」など、インターネット動画配信サービスに対応するモデルがあります。これらのサービスに対応したテレビでは、他の機器との接続は不要で、大画面でさまざまな動画を楽しめます。
さらに最新モデルのテレビには、音声検索もできる機種もあるため、簡単に好きなコンテンツなどを検索できます。

(5)メーカーの特徴で選ぶ。
4K・8Kテレビを生産、販売するメーカーには、それぞれの強みや特徴がございます。それらの点に注目して、自分にとって魅力あるメーカーを選ぶとモデルを決めやすくなります。以下、それぞれの人気メーカーの特徴をご説明いたします。

・SHARP(シャープ)
「SHARP」はテレビなどのAV家電などから、エアコンや冷蔵庫なども扱う総合家電メーカーです。シャープのテレビブランドは「AQUOS(アクオス)」。液晶パネルから自社製造しており、世界で最初に8Kテレビを発売したメーカーでもあります。
AQUOSは高精細で色鮮やか、高コントラスな画質を楽しめる画像処理エンジンや、明るい場所でも見やすい低反射パネルなど、画質や日本の住まい環境に合わせた製品づくりが魅力です。

・Panasonic(パナソニック)
「Panasonic」は、かつては「松下電器産業」の名前で知られた、テレビなどのAV機器からエアコンや冷蔵庫などの生活家電。「Let’s Note」などパソコンのブランド。また住宅事業など幅広い事業を展開する総合電機メーカーです。
パナソニックのテレビブランドは「VIERA(ビエラ)」。高コントラストで色鮮やかな映像を楽しめます。また液晶テレビから有機ELテレビまでの豊富なラインナップも、パナソニックの特徴です。
VIERAは独自開発された「ヘキサクロマドライブ」による、光と色を忠実に再現した技術が映像面での特徴といえます。有機ELテレビでも有機ELの特性に合わせたヘキサクロマドライブプラスを搭載。本来の映像がもつ色彩豊かな映像が楽しめます。音響やデザインにも優れており、総合的なバランスの良さもパナソニックの魅力です。

・SONY(ソニー)
「SONY」はテレビや音響機器、カメラ、パソコン、またプレイステーションなどのゲーム機などでも知られる、世界的な総合電機メーカーです。ソニーのテレビブランドは「BRAVIA(ブラビア)」。リアルな映像体験を楽しめる色鮮やかな高画質、耳だけでなく全身で感じられる、ソニーならではの高音質が特徴です。またAndroid TVを搭載したモデルもあり、インターネット動画配信サービスや音声検索、スマートフォン連携など、テレビでさまざまなコンテンツを楽しめる点も魅力です。

・TOSHIBA(東芝)
「TOSHIBA」のテレビは、元は東芝の子会社だった「東芝映像ソリューション」が事業を展開しています。東芝は2018年(平成30年)に中国の電機メーカー「Hisense(ハイセンス)」に事業譲渡され、現在は同社傘下の会社となっています。
東芝のテレビブランドは「REGZA(レグザ)」。AI技術を活用した映像処理エンジン「レグザエンジン Cloud PRO」や、一度に6チャンネルから9チャンネルまで録画可能な「タイムマシンシフト」など、さまざまな機能が特徴です。また高性能モデルから購入しやすい低価格帯まで、豊富なラインナップも魅力的です。

・LG(エルジー)
「LG」は韓国の総合家電製品メーカーです。LGのテレビは高品質な上、比較的、リーズナブルな商品が多く揃っています。有機ELテレビについては、有機ELパネルを自社で量産して高いコストパフォーマンスを実現。世界でもトップクラスのシェアを誇っています。最新の映像エンジンによる高精細な映像や、薄型のスタイリッシュなデザインも魅力です。

【液晶テレビの詳細】
ここでは、4K・8Kテレビに限らず、現在のテレビの主流である液晶テレビの詳細についてご説明いたします。

・LEDバックライトの種類。
液晶テレビで映像を映し出すための重要なパーツ、バックライトには「エッジライト方式」と「直下型方式」の二種類が存在します。
エッジライト方式は「導光板方式」とも呼ばれ、画面背面の上下や左右にLEDライトを配置するものです。少ないLEDバックライトで画面を表示できるため、電気代を抑えることができます。さらに薄型化しやすいのもポイントです。しかし、映像にムラができやすいデメリットもございます。
直下型方式は、LEDバックライトをパネルの背面全面に敷き詰めて配置したものです。そのため隅々まで明るく、細かくライトを点灯できるため色ムラもできにくい、高精細な映像を楽しめます。さらに「エリア制御」を用いることでライトを制御でき、コントラストの高い表現も可能です。しかしライトの数が多いため、テレビが熱くなりやすい、コストがかかって電気代が高いなどのデメリットもございます。

・パネルの種類。
(IPS方式)
これは液晶パネルの方式で、液晶分子を水平方向に回転させ、バックライト光量を制御する構造になっています。そのため視野角が広く、輝度や色の変化も少ない特徴がございます。この方式はテレビをあらゆる角度から視聴する場合に適しています。ただしVA方式に比べて正面からの表示では、コントラストや輝度、応答速度が遅くなります。
(VA方式)
やはり液晶パネルの方式で、コントラストの性能に優れ、微妙な明暗差を描き分けることが可能です。しかしIPS方式とは逆に、液晶分子を垂直方向に回転させる構造になっているため、斜めから見ると暗く、色調も変化してしまい、視野角が広くありません。正面からの映像を楽しみたい方に適している方式です。

【まとめ】
4K・8Kテレビの特徴や、従来の2Kテレビとの違いについて、おわかりいただけたでしょうか。
高精細画像の4K・8Kテレビは、ご視聴になりたい映像や設置する環境に適したものを選ぶことで、最高の映像を楽しむことができます。
一方、ご自宅のニーズや環境を考えず、ただ高画質だけで選んでも、性能を十分に生かすことができず宝の持ち腐れになってしまいます。

本コラムを参考に、4K、8Kテレビとも、ご覧になりたい映像などのニーズや、ご自宅に適したモデルをお選びいただき、日常生活で最高の映像と音声を楽しんでいただけるようになれば、幸いに存じます。

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アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 20,000円(税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 15,000円(税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 15,000円(税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。