停電や復旧後にテレビが映らない時は?アンテナやケーブルの確認などすぐ試せる対処法と原因を解説
21世紀現在、皆様の日常生活から社会全般のインフラ設備まで世の中を支えているものといえば、電気(電力)です。
電力は24時間、お住まいでさまざまな家電や設備を動かすために必須のもので、これが停止してしまうと、日常生活もほとんど止まってしまうといっていいでしょう。
停電中は充電しているスマートフォンなどを除けば、家の中のテレビからWi-Fiルータなどの設備も動かなくなってしまうため、テレビ放送やインターネットなどで外部から情報を入手する手段もなくなってしまい、ご不安も大きくなります。
ただ現実には、ときに地震や台風、大雪、落雷などの災害、インフラ設備の劣化や想定外の事態で、お住まいを含む一帯のエリアが停電に見舞われることもあります。
大きな自然災害で送電所や設備などが大きな打撃を受けた場合を除いて、一般的な停電は長くとも数時間程度で復旧することが多くなります。
ただ、停電から復旧して一安心できたのもつかの間、テレビが映らないままだと不安になりますよね。
停電の影響による一時的な不具合なのか、急に電気が途絶えたことでテレビ本体が故障してしまったのかわからず、動揺するお気持ちはよくわかります。
しかし、停電後にテレビが映らないなどの不具合に対しては、特にテレビなどの専門知識がなくても、ご自分でできる簡単な対処法がいくつか存在します。
本記事は、テレビ画面のトラブルについての対処法に詳しい、アンテナ工事の専門業者「あさひアンテナ」に取材を行い、専門家から聞いた正確な知識を、一般の方にもわかりやすくまとめたものです。
記事内では、急な停電から復旧したあとにテレビが映らないというケースを想定して、テレビが映らないときにすぐ試せる復旧の手順から、修理などの専門業者を呼ぶべきトラブルの判断基準まで、一通りわかります。
停電からの復旧後をはじめ、急にテレビが映らなくなって困っている際は、まずは落ち着いて本記事を参考に、一刻も早く問題を解決するための手順を確認してください。
停電復旧後、テレビが映らない時に試したい簡単な復旧手順3選
停電から復旧した際、テレビの画面が真っ暗で映らない状態になっていたとして、あわてて修理業者を呼ぶ前に、まず試すべき対処法があります。
停電後にテレビが映らないケースをはじめ、急にご自宅でテレビが映らなくなった場合は、テレビの故障ではなく初歩的なトラブルや不具合が原因であることも珍しくはありません。
最初のセクションでは、そのような初歩的なテレビトラブルに対して、一般の方でもすぐに実践できる効果的な初期対応を3つご紹介します。
ご紹介する対処を最初から順番に試すことで、多くのテレビ画面トラブルを解決できる可能性があります。
まずは以下の表で、3つの手順の概要と目的を把握しておきましょう。
※上記はテレビの不具合時に試すべき基本的な対処になります。
手順1:テレビ本体や周辺機器の完全リセット(放電)
急な停電は、テレビにとっては急に電源が断たれることになります。さらには復旧により急激に通電することで、内部の基板などに負担がかかることがあります。
このような衝撃により、テレビの内部機器が一時的にフリーズや動作不良を起こすことがあります。
このようなテレビの誤動作を解消するためには、テレビ本体の「完全リセット(放電)」が有効です。
この対処は、テレビ本体だけでなくレコーダーや、映像信号(電波)を増幅する周辺機器「ブースター」に対しても有効です。
以下の手順に沿って、各機器の放電(電源リセット)を行ってみてください。
- テレビなどの場合はまず本体の主電源スイッチを切る。
- 機器の電源コードをコンセントからすべて抜く
- そのままの状態で5〜10分間ほど放置する
- 放電が終わったら、ふたたびコンセントを挿す
- ブースター、レコーダー、テレビの順に電源を入れる
この作業は、テレビなど機器の通電を安全な手順により停止し、機器内部の不要な電気を逃がして内部基板などをリセットする作業になります。
この手順により機器の一時的な不具合であれば初期化されて、正常に動作するようになるケースが多くなります。
手順2:アンテナケーブルの確認とB-CASカードの再挿入
地震や台風などによる停電の影響や、停電時にあわててテレビを動かしたり、暗闇の中で誤った部分を触ったりしたことで、テレビに接続しているアンテナケーブルなどの各種ケーブルが緩んだり抜けたりしていないかを確認しましょう。
主にテレビの裏にあるケーブル配線は普段あまり触らないため、長期の使用や日々の細かな衝撃の積み重ねなどで、いつの間にか抜けかけていることがあります。
テレビが映らない原因が配線の接続不良などのちょっとしたトラブルであるケースは、非常に多く見られるものです。
テレビ側とアンテナコンセント側、また途中にある機器などのアンテナケーブル接続部をチェックし、一度外してみて、汚れている場合は柔らかい布で拭い、あらためてしっかりと差し直してみてください。
また、テレビなど受信機器に挿入されているICカード「B-CASカード」の接触不良が原因で、テレビが映らなくなることも少なくありません。
B-CASカードとは、デジタル放送の映像信号に施されている暗号化を解除することで、受信した映像信号をテレビ画面に映し出せるようにするカードキーのような役割を果たしています。
このB-CASカードも長年の使用でホコリが溜まる、挿入の状態がずれる、カードそのものに不具合が生じるなどすると、テレビがB-CASカードを認識できなくなり、テレビが映らない問題につながります。
主にアンテナケーブルの問題でテレビに必要な電波が届いていない場合は、画面には「E201」「E202」、B-CASカードの問題であれば「E100」「E101」「E102」のエラーコードが表示されます。
テレビ放送が映らなくなり、画面にこのようなエラーコードとメッセージが出ている場合は、以下の手順でB-CASカードを挿し直してみてください。
- テレビの主電源スイッチを完全に切る。
- B-CASカードをゆっくりと引き抜く。
- カードのICチップ部分を柔らかい布で優しく拭く。
- B-CASカードを正しい向きで、カチッと音がするまであらためて奥に差し込む。
このようにケーブルなどの物理的な接続を確認するだけで、あっさりとテレビ映像の不具合が直ることも多くなります。
なおB-CASカードの抜き差しなど、テレビ本体のシステムに関わる作業を行う場合は、事前にテレビの主電源を切っておくことで、内部機器に余計な負担をかけないようにすることが鉄則です。
手順3:入力切替の確認とチャンネルの再スキャン
突然の停電や復旧による通電で、テレビの内部機器に悪影響があることはすでにご説明した通りです。ときにその影響で、テレビの設置時などにユーザーが行った内部設定が初期化されてしまうことがあります。
ユーザー設定の変化で、外部機器の入力切替が別の端子になっていたり、受信する周波数帯が切り替わった(古いモデルであれば地デジ放送からかつてのアナログ放送など)りしたことで、テレビの映像が出ない状態になっていないかを確認しましょう。
具体的な手順は、まずリモコンの「入力切替」ボタンを押し、「地上デジタル」などの正しい項目を選びます。
それでも映らない場合は、テレビのチャンネル設定が初期化されている可能性もあります。テレビ機器は最初の設置時に、受信できるテレビ電波の各チャンネルを確認し、テレビ側のチャンネル番号に当てはめていく「チャンネル設定(チャンネルスキャン・チャンネルサーチ)」という作業を行う必要があります。
引っ越しや機器の不具合などで、テレビ内部のチャンネル設定と、実際に受信できるチャンネルに食い違いが生じると、一部(またはすべての)チャンネルが映らない原因になります。
このような場合は、テレビのチャンネル設定と現状の受信チャンネルを合わせるべく、チャンネルの再スキャンを行う必要があります。
テレビの設定メニューから、以下の作業(再スキャン)を試してください。
- 「設定」または「メニュー」ボタンを押す。
- 「放送設定」や「初期設定」の項目を選ぶ。
- 「地上デジタル」の「チャンネル再スキャン」を実行する。
チャンネルの再スキャンを行うことにより、テレビ側でお住まいのエリアの電波塔や放送局の電波を正しく再取得できるようになります。
お住まいのテレビにおける正確なチャンネル再スキャンの手順は、テレビの取扱説明書などを確認してください。一般的にチャンネルスキャンの開始から完了までには、数分から10分ほどかかります。
また、インターネットの動画サイト視聴をメインにするスマートテレビの場合は、インターネットへの再接続が必要になることもあります。
画面のエラーコード(E202等)や家中のテレビが映らない原因
テレビが映らなくなったとき、画面に表示されるエラーコード(「E202」など)は、テレビ本体が映らなくなった原因を自己診断し、ユーザーに示す機能です。
このエラーコードの種類別の意味を把握することは、いまテレビが映らない原因を特定するための重要なヒントになります。
停電や台風などの際によく見られるエラーコードの種類とその意味を、以下の一覧表にまとめました。
※上記はテレビ電波の受信に関するエラーコードです。他にも原因に応じてさまざまなエラーコードの種類があります。
家中のテレビがすべて映らない場合は、お住まいのアンテナ本体や、電波を必要なレベルに増幅するブースターの電源喪失、故障などで、テレビのアンテナレベル(テレビに届いている電波の強さ)が下がっているか、ゼロになっていることが強く疑われます。
またマンション、アパートなどの集合住宅にお住まいの場合は、建物の屋上にある共用アンテナの問題かもしれません。
そのため、集合住宅の場合はお住まいの個人で修理業者を呼ぶなどの直接的な対処はせず、まずは管理会社や大家さんなど、物件の管理者に連絡し、対処を依頼することが重要です。
他にも、停電以外での急な受信不良トラブル(アンテナレベル低下など)の場合は、強風や台風によるアンテナ角度のズレや、近隣に新築された建物など電波の障害物、700MHz帯の電波干渉といった外部要因も考えられます。
もしかして故障?修理を呼ぶ目安と火災保険の適用について
ここまでの記事内でご紹介した手順をすべて試しても、テレビの映りが復旧しない場合は、専門業者への相談をおすすめします。
テレビ本体の故障が疑われる場合はメーカーや修理業者へ、アンテナの不具合は電気屋やアンテナ工事の専門業者に連絡しましょう。
このセクションでは、停電などの影響でテレビやアンテナが故障した場合のお得な対処法を解説します。
もし、落雷(雷サージ)や台風、雪害によって故障した場合は、お住まいでご加入中の保険が使えるかもしれません。
以下の表で、故障原因と適用される保険の違いを確認してください。
※上記は一般的な住宅の保険で対応できる損害への補償例です。
一般的に火災保険には、火災による損害への補償だけでなく「風災・雪災・水災補償」など、各種の自然災害や予想外の事故で損害が出た場合の補償も含まれています。
ただ地震に関しては被害が甚大になるケースもあるため、地震被害への保証を受けるためには、火災保険に付帯する形で別途に用意されている「地震保険」に加入しておく必要があります。
火災保険を申請する際は、お住まいの設備、家電製品などが故障した証明や修理の見積もり書が必要になることが一般的です。
自然災害などで故障した製品の修理を依頼する前に、まずは加入している保険会社の窓口へ問い合わせてみましょう。金銭的な負担を減らせる可能性があるため、忘れずにご確認ください。
また、台風などの自然災害でお住まいのテレビアンテナが故障した場合は、アンテナ工事業者によっては、アンテナ修理だけでなく火災保険申請のサポートを行ってくれることもあります。
例えば本記事にも取材でご協力いただいた「あさひアンテナ」では、火災保険サポートとして、台風などで破損したアンテナの修理と同時に、修理前後の現場写真や修理報告書、見積書など、保険会社に提出すべき書類を、すべて同社側で用意いたします。
また保険の知識を持つ同社スタッフが、法律や保険契約の規定に触れない範囲で、申請書の作成や保険会社との交渉についてもアドバイスいたしますので、お客様は安心してアンテナの修理と火災保険の申請を進めることができます。
今後の停電・落雷に備える!テレビを守る予防策と情報収集手段
本記事の情報を参考に、停電などによるテレビ画面トラブルを解決していただけたなら幸いです。しかし、今回のトラブルを機に、今後の停電や落雷などで、再度のトラブルが起こらないよう、普段からの備えを見直すことも大切です。
最後のセクションでは、大切なお住まいの家電や設備の故障・トラブルを予防するほか、停電や災害時に重要な情報から孤立しないための対策をご紹介します。
日頃から少しの準備をしておくことで、いざという時の安心感が大きく変わります。
予防策:雷サージ対応タップの活用とコンセントの抜き差し
お住まいの近隣に雷が落ちたとき、落雷の膨大な電流が電線などを伝わって周辺一帯の住宅にあるコンセントから、接続されている家電製品まで、一気に流れ込むことがあります。
これを「雷サージ」といい、膨大な電流がお住まいでコンセントに接続されている機器の内部基盤や配線などにダメージを与え、一瞬で多くの家電を故障させてしまう恐ろしい現象です。
また停電の復旧時にも、雷ほどではないにせよ急激な高電圧が発生することもあり、同様にテレビやパソコンなどの精密機器を破壊してしまう恐れがあります。
他にも停電の復旧時には多くの家電製品が急激に動き出すことで、お住まいのヒューズやブレーカーが落ちることも多くなります。
このような事態からテレビを守るためには、千円台から数千円程度で購入できる「雷サージ対策機能付き電源タップ」が有効です。
雷サージ対策機能は、コンセントから雷サージなどの異常な高電圧が伝わった際、タップの時点でその電圧を止めることで、接続された機器を異常電圧から守る機能です。
以下は、雷や停電の際に、雷サージや復旧時の通電など、急激に流れる強い電流からお住まいの機器を守るための、基本的な対処法です。
- 雷サージガード付きのタップを購入し、大切な家電に使用する。
- ガード付きのタップがない場合は、雷や停電が起きた時点で、テレビや重要な機器の電源コンセントを、タップやコンセントから外す。
- 台風など雷や停電が予想される時は、事前に家電製品のコンセントを抜いておく。
雷や停電の際に、事前に家電製品のプラグをコンセントから抜いておくことは、無料でできるもっとも確実な故障の予防策です。
代替手段:停電時に役立つ防災ラジオやポータブル電源
停電時の問題として家電製品の故障リスクと並んで深刻な問題が、ご自宅がテレビなどの外部情報からほとんど完全に遮断されてしまうことです。
特に台風などの自然災害に伴う停電によりテレビやインターネット設備などが使えなくなった非常時にも、最新の災害情報を得る手段が必要です。
重要な情報から孤立しないためにも、通常のテレビ以外の代替手段を日頃から準備しておきましょう。
以下の一覧表に、非常時におすすめの情報収集手段と特徴をまとめました。
※上記は非常時の情報収集に役立つ機器の一例です。
特に、日ごろから大容量のモバイルバッテリーやポータブル電源などを備蓄しておくことは非常に有効です。
テレビが使えない状況でも、スマートフォンやポータブル機器への給電ができれば安心感が得られます。
まとめ:停電後にテレビが映らなくなった時は冷静に初歩的な対処から
急な災害やそれに伴う停電、また停電から復旧した後にテレビが映らないとあわててしまうものです。しかしそのようなときこそ、本記事の内容も参考に、まずは落ち着いて初期対応を行ってください。
この記事で紹介した対処法を、もう一度、以下でおさらいしておきます。
- テレビ本体や周辺機器の完全リセット(放電)を行う。
- アンテナケーブルの抜け確認と、B-CASカードの再挿入を試す。
- 入力切替の確認と、チャンネルの再スキャンを実行する。
これらの手順を試してもダメな場合は、テレビやお住まいのアンテナに不具合が発生している、電波の受信環境に問題が出ているなどの可能性が高いため、専門業者への相談を検討してください。
その際、例えばアンテナなどの故障であれば、火災保険や地震保険が適用できるかどうかも、併せて確認しましょう。
さらに、日頃から雷サージ対策や非常用電源の準備をしておくことで、雷をはじめとする自然災害時の安心にもつながります。
もし急な停電や自然災害によるテレビ画面のトラブル、アンテナの故障などが起こった時は、本記事にもご協力いただいた「あさひアンテナ」へのご相談をおすすめします。
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急なトラブル時のアンテナ工事や、その他のアンテナ工事に関するご相談は、まずは「あさひアンテナ」のフリーダイヤル、またはメールフォーム、LINEアカウントまでお問い合わせになることを、筆者からもおすすめします。




