【初心者向け】BSアンテナ設置完全ガイド:CS放送や4K8Kの受信、自分での取り付け方法、費用まで必要な情報をすべて解説

2025年05月29日

現在では一般のお住まいでも、地デジアンテナだけでなくパラボラアンテナも取り付けて、地デジ放送と一緒に衛星放送のBS放送をご覧になる方も多くなっています。

BS放送には、地デジ放送と同じく、NHK、広域民放の各チャンネルなどの無料チャンネルもあり、専用のアンテナを設置するだけで視聴できます。さらにBS放送にはさまざまなジャンルの有料チャンネルもあります。

そのため、BS放送の有料チャンネルと、同時に受信できるCS放送も合わせて、お好みの専門チャンネルを選んで視聴できるのも大きな魅力です。

さらに近年では、BS放送などの衛星放送には、4K、8K放送のチャンネルも追加されたため、お住まいに4Kや8Kのテレビがあるお住まいでは、BS放送でより高画質なテレビ放送を観たいという声も多く聞かれます。

マイホームを新築される方や、お住まいに地デジアンテナしかない方の中には、地デジアンテナとパラボラアンテナを同時に設置なさりたい。または今のお住まいに追加でパラボラアンテナを設置して。BS放送をご覧になりたいと思われる方もいらっしゃるでしょう。

ただ、BS放送や4K8K放送を視聴するためアンテナ設置について、依頼の手続きや工事の内容、必要な費用などがわからなくて、迷ってらっしゃる方も多いのではと存じます。

しかしご心配なく。 BSアンテナの設置、実は意外と簡単なのです。さらに費用に関しても、方法や業者選びによっては比較的、低い予算で取り付けることができるケースもあります。

本記事では、初心者の方でも安心してBSアンテナを設置できるよう、まずBS放送をはじめとする衛星放送の基礎知識や、BS放送を視聴するためのアンテナの種類。アンテナ設置に必要な機器、機材から設置方法、費用の目安や相場まで、BS放送用アンテナ設置に必要な情報を徹底解説いたします。

記事内では、屋根の上やベランダ、壁面など、設置場所別の詳しい特徴や手順はもちろん、賃貸物件でBSアンテナを設置する場合の注意点、4K8K放送を視聴できるアンテナについてもご紹介いたします。

BSアンテナ設置に当たって、業者に依頼するかDIYか迷っている方も、この記事をお読みいただければ、最適なご選択ができることでしょう。当あさひアンテナが年間6000件の施工実績と、BSアンテナに関する豊富な知識、情報に基づき、快適にBS放送を視聴できる環境づくりをサポートいたします。

BS/110度CSアンテナとは? 基本と選び方を徹底解説

2025年(令和7年)現在、特に一般のご家庭でBS放送を受信、視聴するアンテナとしては、パラボラアンテナであるBS/110度CSアンテナ(BS/CSアンテナ)ほぼ一種類になっています。

これは現在の日本のBS放送、および主なCS放送である110度CS放送の電波を送る人工衛星が地上から見て同じ方向にあり、使われる電波の種類もほぼ同じ周波数帯であるため、同じ構造のアンテナでどちらも受信可能になるからです。

BS/110度CSアンテナによって、BS放送、CS放送を受信することにより、地上デジタル放送では視聴できない、映画、スポーツ、音楽などのさまざまな映像コンテンツを、より高画質・高音質で楽しむことができます。

ここでは、BS/110度CSアンテナの基本と選び方について詳しく解説してゆきます。

BS/110度CSアンテナで視聴できる放送とは?

BS放送を見るには、対応するアンテナの設置が必要となります。具体的には、BS/110度CSアンテナを設置することで、以下のような衛星放送の種別、チャンネルを視聴することができます。

放送の種類 主なチャンネル 特徴
BS放送 NHK BS1、NHK BSプレミアム、BS日テレ、BS朝日、BS-TBS、BSテレ東、BSフジ、WOWOW 映画、ドラマ、スポーツ、ドキュメンタリーなど多様なジャンルを放送。無料チャンネルと有料チャンネルがあります。
110度CS放送(スカパー!) スカパー! 映画、スポーツ、音楽、アニメなど専門性の高い番組を多数放送。ほとんどが有料チャンネルです。

BS放送は、無料のチャンネルも多く、手軽に高画質な番組を楽しめるのが魅力です。

一方、110度CS放送(スカパー!)は、スカパーなどの放送事業者との契約、および各有料チャンネルやパック・プランでの月額契約が必要な有料チャンネルが中心ですが、専門的なチャンネルが充実しており、特定のジャンルに興味がある方におすすめです。

BS/110度CSアンテナの種類:ディッシュ直径別、カラーバリエーション、高耐風モデルなど

BS/110度CSアンテナは、基本的にどれも同じパラボラアンテナになりますが、特に一般住宅用モデルでは、さまざまなバリエーションもあります。それぞれの特徴をご理解の上で、ご自身のお住まいの環境や目的、ご要望に合ったアンテナ機器をお選びください。

パラボラアンテナとは、本体の多くを、皿のような円盤状のディッシュ(放物面反射器)が占めるアンテナのことを言います。人工衛星から光のような直進性で送られる周波数帯の高い電波を、ディッシュの内側(放物曲面)で受け止めて反射させ、正面に固定された一次放射器の一点に電波を集める仕組みです。

パラボラアンテナは、波長の短い高周波数帯の電波を受信することに適しているため、衛星放送以外の衛星通信や電波天文学などでも、大型のものが使われます。

以下、衛星放送用に使われる、主なBS/CSアンテナの種類をご紹介します。

  • BS/110度CSアンテナ:上記のようなパラボラアンテナの一種で、ディッシュにより人工衛星からの電波をキャッチして受信します。
  • ディッシュサイズ別BS/CSアンテナ:一般的な戸建て住宅向けのBS/CSアンテナは、ディッシュの有効直径(電波受信部の直径)が45センチの「45型」ですが、他に50型、60型、75型、90型、120型などの大型モデルもあります。大型BS/CSアンテナは電波をキャッチできる力が高まり、主にマンション・アパートなど集合住宅向けの共同受信用に使われます。しかし一般住宅でも、やや電波レベルの弱いエリアや、降雨、降雪による受信レベル低下への対策に、75型までのモデルが使われる場合もあります。
  • カラーバリエーション:BS/CSアンテナは、静止衛星からの電波を受信するため、住宅の屋外でも、静止衛星の方向(東経110度、南西方向)を向けて、障害物のない位置に設置されます。そのため日光の影響を受けやすくなり、本体色は、光を反射して太陽光や紫外線の影響を受けにくい、白色系が使用されます。ただ現在では太陽光に強い塗装を施した、ブラックやシルバーなどのカラーバリエーションモデルもあり、住宅の外観に適した本体色が採用されることもあります。
  • 高耐風BS/CSアンテナ:BS/CSアンテナは、ディッシュの形状から風雨などに影響されやすく、わずかな角度のズレでも受信感度が下がりやすい弱点もあります。そのため、風を通して風圧を避け、軽量化を実現する構造のディッシュや、各接合部の強化などの工夫により、風の影響を抑える高耐風モデルも存在し、台風などの自然災害が多い地域でもトラブルを抑え、安心して使用できるようになっています。

BS/110度CSアンテナの選び方:性能、サイズ、価格

ご家庭用のBS/110度CSアンテナを選ぶ際には、以下のポイントをご考慮ください。

  • ディッシュのサイズ(受信性能):前述の通り、BS/CSアンテナのディッシュ直径は、受信性能に直結します。一般住宅では45型で十分な受信性能を発揮しますが、国内でも北部や南端部、離島部などでは、人工衛星からの距離による電波レベルの減衰(弱まり)が起こることがあり、そのようなエリアでは75型までのやや大型のBS/CSアンテナが必要になる場合もあります。他にも降雨や降雪による電波の減衰への対策に大型のBS/CSアンテナが使われることもあります。あくまで個人の意見ながら、大型のBS/CSアンテナは衛星放送の画質、音質が向上するという意見もあります。ただBS/CSアンテナが大型になると、その分、設置場所の選択や設置作業が難しくなり、本体の質量からトラブルが生じやすくなる、修理やメンテナンスに手間がかかるといったデメリットも生じるため、ご注意ください。
  • その他の性能:BS/CSアンテナの受信性能は、ディッシュの大きさが同じであれば、コンバーターの性能差などを除き、メーカーやモデルで大きな違いはありません。ただ現場の条件やご要望に応じて、上記した高耐風モデルやカラーバリエーションなどがオススメになるケースもありますので、現場に適したモデルをお選びください。
  • 本体価格:BS/110度CSアンテナの価格は、ディッシュのサイズ別で大きく変動するほか、上記したその他の性能によっても価格帯の違いが生じます。個別の製品では、付属品の有無も販売価格に影響します。またまったく同じ製品でも、小売店などによって販売価格に差が出ることもあります。アンテナ工事の専門店などでは、BS/CSアンテナ本体や設置具、ケーブルなどもセットにした、割安な工事費用を提供する業者もあります。

以下、上記のポイントを一覧でまとめました。

選び方のポイント 詳細
受信性能 やや大型で受信感度が高いアンテナを選ぶことにより、現場環境や天候を問わず、安定した受信を実現できます。一方で設置位置や取り付け作業が難しくなる場合もあるため、注意が必要です。
付加性能 お住まいの見た目や現場の自然環境に合わせて、高耐風モデルやカラーバリエーションを選ぶことも、長年にわたって安定した見た目、受信性能を実現する上で大きなポイントになります。
価格 ご予算に合わせて、性能と価格のバランスが取れたアンテナをお選びください。販売店ごとの価格比較や、専門店にアンテナ本体セットの割安な工事を依頼するのもひとつの方法です。

これらの情報を参考に、ご自宅の条件やご要望にぴったりのBS/110度CSアンテナや、アンテナ工事業者をお選びになり、快適なBS放送の受信環境を実現してください。

BS/110度CSアンテナ、BSアンテナ、CSアンテナの違いを解説

ここまでは、一般的な衛星放送用アンテナであるBS/CSアンテナについてご紹介してきましたが、その他にも場合によってはBSアンテナ、CSアンテナ、そして最近では、4K8K対応パラボラアンテナなどの呼び名を聞くこともあります。

ここでは、それぞれの名称で呼ばれるアンテナの違いや、受信できる放送、設置する際の注意点などについて一覧で解説いたします。

BS/110度CSアンテナとは?

BS/110度CSアンテナは、BS放送と110度CS放送の両方を受信できるアンテナです。上記の通り、BS放送と110度CS放送(スカパー!)は、電波を送信する人工衛星(静止衛星)の位置が同じ東経110度の上空で、周波数帯もほぼ同じため、一基のパラボラアンテナで両方を受信できるのです。

そのため、現在の衛星放送用アンテナは、このBS/CSアンテナが基本的な機種となっており、一般的に購入できるのもこのモデルになります。

BS放送は、基幹的な衛星放送の種別で、NHK、広域民放を中心とした無料チャンネルで、映画やスポーツ、ニュースなど、多様なジャンルの番組を高画質で楽しむことができます。また複数の有料チャンネルもあり、お好みのチャンネルと月額契約することにより視聴できます。

一方、110度CS放送は、いわゆる「スカパー!」サービスとして知られ、ご視聴にはスカパーの放送事業者との基本契約、および各有料チャンネルとの有料契約が必要となりますが、無料放送デーや一部無料番組などは、未契約の世帯でもBS/CSアンテナがあれば無料で視聴できるケースもあります。

つまり、BS/110度CSアンテナを設置すれば、BS放送と110度CS放送の両方を視聴できるのです。市販の衛星放送用パラボラアンテナは大半がこのモデルであるため、これから衛星放送用アンテナの導入をご検討中の方は、基本的にBS/110度CSアンテナを購入されることになります。

なおBS放送、110度CS放送のご視聴には、アンテナの設置だけでなく、その電波をテレビ映像に変換するチューナーが必要となりますが、現在のテレビなど受信機器には、ほとんどの場合、BS放送、110度CS放送のチューナーが内蔵されています。

ただ今後、BS/CSアンテナの設置をお考えのお住まいでは、念のためご自宅のテレビなどに、BS放送、CS放送のチューナーが内蔵されているか、あらかじめご確認ください。

BSアンテナとは?

そもそもBS放送とは「Broadcasting Satellite(放送衛星)」を用いた衛星放送のことで、衛星放送でも主要な放送となります。

主なチャンネルは、NHK、広域民放や企業などが放送する無料チャンネル。そして「WOWOW」「J-SPORTS」など月額契約制の有料チャンネルになります。近年では4K、8Kチャンネルも含まれます。

BS放送は世界各国で使用できる静止衛星の位置や周波数帯が国際的に取り決められており、日本の放送衛星がもつトランスポンダ(送信機)の数は12個で、トランスポンダ1個につき、HD(ハイビジョン)放送で、2、3チャンネルを送信できます。

2025年現在、BS放送のチャンネル数は無料、有料合わせて26チャンネルですが、このチャンネル数は今後、新しくチャンネル開局や閉局する可能性もあり、トランスポンダ上限の範囲内で、常に一定とは限りません。

BS放送の通信衛星から送信される電波は、長距離送信に適した、周波数帯は12GHz前後、波長の幅は25ミリ前後で、光のように直進性が強い「12GHz帯」と呼ばれる電波です。この光のような電波を受信するためには、BS/110度CSアンテナのようなパラボラアンテナが適しているのです。

BS放送(衛星放送)の目的は、もともとは地上波放送で受信困難エリアなどが生じるため、地域による受信格差を解消することを目的としていましたが、のちにより幅広いテレビ放送を実現することが主眼になりました。

そのためBS放送では、NHK、広域民放各チャンネルなど基幹的な放送を中心にした無料チャンネルが豊富で、無料放送に関しては地デジ放送(地上波放送)と同じく、日本国内であればBS/CSアンテナを設置することで、不特定多数の誰でも無料で(NHK受信料を除く)視聴できます。

なお、BSアンテナ(BS放送専用アンテナ)は、衛星放送が開始された初期、BS放送だけでCS放送が本格的にスタートする前には存在しましたが、構造上、同じパラボラアンテナでCS放送も受信できるため、衛星放送用のアンテナはBS/CSアンテナが主流となり、BS放送のみのパラボラアンテナは、現在ではほとんど見られません。

CSアンテナとは?

CS放送とは「Communication Satellite(通信衛星)」を用いた衛星放送の区分です。

通信衛星は本来、集合住宅やケーブルテレビ(CATV)など、企業や業者に向けた通信用の衛星を想定していましたが、のちに放送法が改正され、個人を対象にした放送も可能になりました。

現在のCS放送は、基本的に、スカパーなどの放送事業者が、事業者と契約した世帯に対して放送を行う有料放送になります。

現在のCS放送の主な事業者は「スカパーJSAT株式会社」になっており、CS放送の主なサービスは、110度CS放送「スカパー!」と、124/128度CS放送「スカパー!プレミアムサービス」の二種類になります。

「スカパー!(以下、スカパー)」は、BS放送と同じく東経110度に位置する通信衛星を利用する放送サービスで、2025年現在で70チャンネル以上の多チャンネル(大半は有料チャンネル)が特長です。

スカパーなどCS放送の各チャンネルは、映画、スポーツ、テレビドラマ、アニメ、音楽など、ジャンルごとに細分化された専門チャンネルが多く、契約者はお好みのジャンルや、番組が放送されるチャンネルを選んで視聴できます。

スカパーの視聴方法は、受信環境を整えた住宅にてスカパーの基本契約を結んだ上で、さらにご覧になりたい有料チャンネルと契約を結ぶことで、1チャンネル、1カ月単位から視聴できます。他にも、複数チャンネルを割安に視聴できるさまざまなパック、プランも用意されています。

「スカパー!プレミアムサービス(以下、プレミアムサービス)」は、東経124度、128度に位置する通信衛星を利用したCS放送で、スカパー同様の有料放送サービスながら、さらに多チャンネルの132チャンネル(2025年現在)と、全チャンネルがハイビジョン放送という特徴があります。

スカパーとスカパープレミアムサービスは別個のサービスであるため、それぞれ別契約が必要です。

アンテナに関しては、スカパーはBS放送と静止衛星の位置が同じ110度CS放送であるため、BS/CSアンテナ一基で、BS放送と一緒に受信できます。そのためスカパーは、CS放送でも主流のサービスになっています。

ただ、放送衛星の位置が異なる124度、128度CS放送のプレミアムサービスについては、プレミアムサービス専用アンテナ、もしくは124度、128度、110度すべての静止衛星からも受信できるマルチアンテナが必要です。

またCS放送の受信には専用のチューナーも必要です。110度CS放送スカパーに関しては、現在のテレビなど受信機器の大半にチューナーが内蔵されており、BS/CSアンテナの設置だけで受信できることが多くなります。

しかしプレミアムサービスのチューナーを内蔵するテレビは少なく、視聴のためには専用のアンテナおよびチューナーが必要となります。

スカパー!アンテナとは?

CS放送を受信するアンテナは、実質的にスカパー用のアンテナになることから、スカパーアンテナと呼ばれることもあります。

スカパー用のアンテナは上記の通り、スカパーサービス用のアンテナと、プレミアムサービス用のアンテナに分かれます。

スカパー用の110度CSアンテナは、現在では一般住宅向けのモデルのほとんどが、BS/110度CSアンテナになっています。一部には110度CS放送のみに対応するCSアンテナも存在しますが、基本的には現場の条件に応じた、マンションなど集合住宅向けのアンテナになります。

プレミアムサービス用のアンテナは、アンテナのディッシュを東経124度、128度に向ける必要があるため、BS/CSアンテナとは別物のパラボラアンテナ、プレミアムサービス専用アンテナになります。

他にも、BS放送と110度CS(スカパー)、124/128度CS(プレミアムサービス)のすべてが受信できるマルチアンテナも存在しますが、すべての静止衛星に向けた角度調整が難しくなるため注意が必要です。

なお現在では、BS/CSアンテナは、さまざまなメーカーから多くのモデルが販売されており、家電量販店やネットショップなどで市販品を購入できます。

ただプレミアムサービス専用アンテナやマルチアンテナについては市販品はほとんどなく、プレミアムサービスをご視聴になるには、スカパーのサービス会社に申し込んでアンテナ取り付け工事を依頼する必要があるためご注意ください。

2K4K8K対応のBS/CSアンテナとは?

2018年(平成30年)12月1日に、衛星放送の4K8K放送である「新4K8K衛星放送」がスタートしたことで、上記したBS/110度CSアンテナやプレミアムサービス専用アンテナ、マルチアンテナも、4K8K放送に対応する機器が主流になっています。

この新4K8K衛星放送は、従来の2K衛星放送であるBS放送、CS放送に、それぞれ複数の4K、8Kチャンネルが追加されたものであるため、基本的には通常の衛星放送のアンテナ設備などを、4K、8Kテレビに接続することで視聴できます。

従来の2K衛星放送と、4K8K放送の違いや、4K8K対応アンテナなどが必要になるは、使用される主な電波の種類になります。

4K8K放送以前の2K衛星放送では、BS放送、CS放送とも、静止衛星から送られる12GHz帯の電波に、右回りのらせんを描いて地上に送られる「右旋円偏波」が使われていました。この放送を「右旋放送」といいます。

ただBS放送、CS放送に4K8Kチャンネルを追加する際、この右旋放送でチャンネルに割り当てることができる、未使用の周波数帯が不足したのです。

そのため、使用できる右旋の周波数帯に、BS4K放送でも基幹的なチャンネルとなる無料チャンネル、NHK、各広域民放の4Kチャンネルを割り当てた以外、その他の4K、8Kチャンネルには、新しく左回りのらせんで送信される「左旋円偏波」を導入し、その周波数帯を割り当てました。この放送を「左旋放送」といいます。

また静止衛星から送られる12GHz帯の電波は、周波数帯が極端に高いため、そのまま同軸ケーブルで送信することは難しくなります。

そのため、BS/CSアンテナなど衛星放送用のアンテナには、一次放射器の部分に「コンバーター(変換器)」が設置されており、ディッシュで受信した12GHz帯の電波を、MHz帯の周波数帯に変換した後、ケーブル配線部へと送信します。

このコンバーターでの変換の際、右旋円偏波は1032MHzから2072MHzに。左旋円偏波は2224MHzから3224MHzの周波数帯に変換されます。

2025年現在のBS/CSアンテナなど衛星放送用のパラボラアンテナは、すべてが右旋、左旋双方の放送を受信できる「2K4K8K対応型」になっています。

ただ2018年以前に設置されたBS/CSアンテナ等の場合は、右旋放送にしか対応しない、2K対応型である場合もあり、このような場合、左旋の4K8K放送を受信するためには、2K4K8K対応型のアンテナに交換する必要があります。

またパラボラアンテナと屋内のテレビを接続するケーブル配線部の同軸ケーブル、ブースター、分配器などの機器も、左旋の電波が変換された周波数帯に対応できない場合があり、この場合は配線部の交換も必要になります。

この4K8K放送(左旋)に対応できる機器については、以下の項目で詳しく解説いたします。

自分でもできる!BSアンテナのDIY設置方法:3つの場所別に解説

BS放送の視聴方法として、主にBS/CSアンテナをお住まいへ設置する場合には、業者に工事を依頼するというイメージが強いかもしれません。

ただBS/CSアンテナは、条件が整っていれば、DIYでも比較的、簡単に設置できるアンテナになります。

これは主に、BS放送など衛星放送の電波は、日本国内で、静止衛星の方向である東経110度の方向に障害物がない位置であれば、ディッシュの角度を正確に調整するだけで、どこでも安定したレベルで問題なく受信でき、地デジアンテナのように、現場の地デジ電波レベルの確認や、対応する受信性能の地デジアンテナを選ぶ必要がないためです。

DIYでのBS/CSアンテナのメリットは、業者に依頼する場合に比べて、必要な費用がほぼアンテナ本体や機材の料金だけで済み、費用の総額を抑えることができる点です。

ここでは、お住まいにBS/CSアンテナを設置する主な場所別に、詳しい手順を解説します。ベランダ、壁面、屋内など、ご自宅の環境に合わせて、最適な設置場所を選んでください。

ベランダへのBSアンテナ設置方法

お住まいのベランダ(手すり部)は、BS/CSアンテナを設置する場所として、もっとも一般的な場所のひとつです。設置の足場が確保されているため比較的、簡単に設置でき、角度調整やメンテナンスも行いやすいのがメリットです。

ベランダにBS/CSアンテナを設置できる条件としては、ベランダが東経110度、南西方向を向いており、パラボラアンテナのディッシュを、上下、左右とも東経110度の方向へと正確に調整できること。

そして、パラボラアンテナを向ける東経110度の方向に、山や建物、樹木など、電波を遮る障害物がまったくないことも重要になります。

ベランダの他に、窓の外に丈夫な手すりがある場合は、その手すり部への設置も可能となります。条件や手順はベランダの場合と同じになりますので、本項目の手順をご参考にしてください。

ここでは、ベランダにBS/CSアンテナを設置する場合の、主な手順を解説します。

  1. 必要な道具の準備
    BSアンテナ本体、ベランダ取り付け金具、スパナ、ドライバー、ケーブル、結束バンドなどを用意します。ベランダに設置する場合は、手すりの形状に対応できる取り付け金具を選んでください。
  2. アンテナの組み立て
    取扱説明書に従って、アンテナ本体を組み立てます。
  3. ベランダへの取り付け
    ベランダの手すりや柵に、まず取り付け金具をしっかりと固定します。
  4. アンテナの向き調整
    BS/CSアンテナを取り付け金具のマストに仮固定し、ディッシュの向きを調整します。BS放送を受信するためには、ディッシュを正しい方向(東経110度)に向けて、仰角と左右角(上下、左右の角度)とも、ミリ単位で正確に調整する必要があります。スマートフォンのアプリ「BSコンパス」やWebサイトなどで、現場から見た東経110度の方向を確認し、アンテナの向きを調整してください。
  5. ケーブルの接続
    BS/CSアンテナのコンバーターとテレビを同軸ケーブルで接続します。
  6. 動作確認
    テレビの電源を入れ、BS放送が受信できるかどうかを、実際のBS放送の画面や、BSアンテナレベル画面で確認します。受信レベルが弱い場合は、ディッシュ角度の微調整を行い、受信レベルが最大になるよう調整してください。

ベランダへの設置は比較的、簡単ですが、ディッシュの正確な角度調整には少し手間がかかります。アンテナ角度が狂わないように、設置具、アンテナとも、しっかりと固定することが重要です。

壁面へのBSアンテナ設置方法

壁面は、ベランダでは方向や障害物の影響で、衛星放送が受信できない場合の選択肢となります。

設置できる条件は、ベランダと同様、アンテナのディッシュを東経110度に向けることができ、ディッシュを向ける方向に障害物がない位置になります。

ここでは、壁面にBSアンテナを設置する手順を解説します。

  1. 壁面の確認
    壁面にBSアンテナを取り付けることができるか、事前に確認します。壁の材質や強度、内部に心材が通っているかなどを確認し、適切な取り付けの位置と金具を選んでください。
  2. 必要な道具の準備
    BSアンテナ本体、壁面取り付け金具、ドリル、スパナ、ドライバー、ケーブル、水平器などを用意します。
  3. アンテナの組み立て
    取扱説明書に従って、アンテナ本体を組み立てます。
  4. 壁面への取り付け
    壁面にドリルで穴を開け、ビスなどを使って取り付け金具をしっかりと固定します。可能であれば、水平器・水準器(またはその機能を持つスマホアプリなど)を利用し、アンテナを固定するマスト部分が水平になるように設置しましょう。
  5. アンテナの向き調整
    アンテナの向きを調整します。ベランダ設置の場合と同様、スマートフォンのアプリやWebサイトなどを利用して静止衛星の方向を確認し、ディッシュの上下、左右の方向を正確に調整します。
  6. ケーブルの接続
    アンテナとテレビを同軸ケーブルで接続します。
  7. 動作確認
    テレビの電源を入れ、BS放送が受信できるか確認します。この場合も、受信レベルが低いときは、ディッシュ角度の微調整で最大レベルを確保できるようにします。

壁面への設置は、住宅の外装を加工することになる、設置場所を慎重に検討する必要があります。また比較的、高所作業となるため、安全に注意して作業を行ってください。

個人でのDIY作業が難しいと思われる場合は、無理をなさらず、アンテナ工事の専門業者などにお任せください。

室内へのBSアンテナ設置方法

条件は厳しくなりますが、BS/CSアンテナを室内アンテナとして、室内の窓際に設置できるケースもあります。

静止衛星からの12GHz帯の電波は、障害物に遮られやすいため、屋内空間では屋根や壁に遮られて受信できません。

ただ例外として、お住まいに東経110度の方向を向き、窓ガラスから12GHz帯の電波が十分に届く窓があれば、窓際にBS/CSアンテナを据え置きしての設置が可能になります。

室内にBS/CSアンテナを設置できる条件としては、以下の通りになります。

  • 窓が東経110度の方向を向いており、静止衛星の方向に当たる上空に、電波を遮る障害物がない。電波が届く目安としては、昼の2時から3時にかけて、窓全体から十分に日光が差し込むことになります。
  • 窓ガラスに色や模様、金属素材などがなく、複層ガラスでもない、12GHz帯の電波を通しやすいシンプルな一枚板の透明な窓ガラス(フロートガラス)で、電波を通す十分な大きさもある。
  • 窓際にBS/CSアンテナを据え置きできる1メートル四方ほどのスペースがある。

また、窓際にBS/CSアンテナを据え置きする場合は、設置具の代わりに、BS/CSアンテナ据え置き用のスタンドを使用します。

BS/CSアンテナを室内に据え置き設置する場合の手順は、以下の通りです。

  1. 室内の確認
    窓際で12GHz帯の電波が十分に受信できるか、窓の前にBS/CSアンテナを設置するスペースがあるかなどの基本事項を事前に確認します。
  2. 必要な道具の準備
    BSアンテナ本体、アンテナ据え置きスタンド、スパナ、ドライバー、ケーブルなどを用意します。
  3. アンテナの組み立て
    取扱説明書に従って、アンテナ本体を組み立て、据え置きスタンドに取り付けます。
  4. アンテナの向き調整
    窓際にBS/CSアンテナを置き、窓を通して東経110度の方向へと向くよう、アンテナやディッシュの向きを調整します。
  5. ケーブルの接続
    アンテナとテレビをケーブルで接続します。
  6. 動作確認
    テレビの電源を入れ、BS放送が受信できるか確認します。この際も受信レベルが低い場合は、角度を微調整して受信レベルが最大になるよう調整します。

室内空間へのBS/CSアンテナ設置は、アンテナ本体が風雨から影響を受けなくなり、アンテナの寿命が長くなる。住宅の外観や外装に影響を与えない。アンテナ固定が必要ないため、作業が比較的、簡単になるなどのメリットがあります。

一方で、室内へのBS/CSアンテナ設置では、窓を通す分、受信レベルが低くなる他、アンテナの前に物などが置かれることで電波が遮られやすい。誤ってアンテナに触れることで角度が狂いやすいなどのデメリットがあるため、実際的にはあまりおすすめできる方法ではありません。

BS/CSアンテナのDIY設置に必要な工具・道具

ここでは、BS/CSアンテナのDIY設置に必要な工具・道具などを一覧でご紹介します。

工具・道具 用途 備考
BS/CSアンテナ本体 BS放送やCS放送の衛星放送を受信する。 基本的に通常の45型BS/CSアンテナを使用する。
取り付け・据え置き金具 BS/CSアンテナを住宅の各場所に設置する。 設置場所に合わせて適切な種類の器具を選ぶ。
スパナ/レンチ アンテナや金具を締め付ける。 サイズが合うものを用意。
ドライバー ネジを締め付ける。 プラス/マイナスドライバーを用意。
同軸ケーブル アンテナとテレビを接続する。 長さや衛星・4K/8K放送対応の種類、プラグ形状を確認。
結束バンドなど ケーブルをまとめる器具。 屋外使用可能なものを選ぶ。
ドリル 壁面に穴を開ける(壁面設置時)。 壁の材質・穴径に合うドリルビットを使用。
スマートフォンなど端末 水平器・方向調整のアプリを使用。 必要なアプリを事前にダウンロード。
コンパスアプリ(BSコンパス等) 静止衛星位置を示す。 BS/CSアンテナのディッシュ角度調整に使用。
水平器/水準器アプリ アンテナ・固定具が水平か確認。 正確な設置に役立つ。
簡易アンテナレベルチェッカー 受信電波レベルの確認。 必須ではないが、角度調整が簡単になる。

これらの工具・道具を事前に準備しておくことで、スムーズにBS/CSアンテナを設置することができます。

お住まいでも適切な位置のご確認と、安全な作業にご注意の上、DIYでのBS/CSアンテナ設置に挑戦してみてください。DIYによるBS/CSアンテナを設置する作業は、家具の組み立てや家電の設置の経験がある方なら、さほど難しい作業ではありません。

BS/CSアンテナDIY設置の注意点

BS/CSアンテナをDIYで設置する作業には、一方でいくつかの注意点、デメリットもあります。ここでは、DIYで注意すべき点やデメリットについてご説明してゆきます。

屋根の上など危険な作業は避ける:BS/CSアンテナも、屋根の上など高い位置に設置すると、周辺の障害物に影響を受けにくく、角度調整が行いやすくなります。ただ屋根の上などの高所作業には大変な危険が伴います。屋根の上など危険な作業の場合、DIYでの作業は考えず、アンテナ工事の専門業者にご依頼ください。

複雑な配線工事は難しくなる:BS/CSアンテナのDIY設置では、基本的にアンテナとテレビなど受信機器を一本のケーブルで結ぶだけの、シンプルな配線になります。ブースターで電波を適切に増幅し、分配器でケーブルを各部屋に配分するなど、お住まいの各部屋でBS放送を視聴するような配線工事は、DIYでは難しくなるため、やはりアンテナ工事の専門業者にお任せください。

道具を揃えると費用がかさむ:アンテナのDIY設置で、効率的かつ安全な作業を進めようとすると、安全具やレベルチェッカーその他の機材が必要となりますが、あまり機材をそろえすぎると費用がかさみ、DIYのメリットが失われるため、利便性と費用のバランスを御考慮の上、DIYの可否をご判断ください。

工事の失敗や事故への保証がない:DIYのアンテナ設置作業では、作業に失敗してBS放送を受信できない、アンテナや機材、家屋を破損してしまうなどのトラブルが生じても、すべて自己責任で保証はありません。適切な作業に十分な自信が持てない場合は、アンテナ工事の専門業者へのご依頼をお考えください。専門業者であれば、高品質で確実な施工を期待できます。

以上の注意点やデメリットを踏まえて、ご自宅でのDIY設置に挑まれるか、アンテナ工事業者に確実な施工を依頼するかをお考えください。

【賃貸/マンション】BS/CSアンテナ設置の注意点|許可は必要?

借家やマンションなどの賃貸物件が地デジ放送しか視聴できない環境で、BS/CSアンテナを設置する場合には、いくつかの注意点があります。

物件のオーナー、大家などに無許可でBS/CSアンテナを設置してしまうと、後々トラブルに発展する可能性もあるからです。

ここでは、賃貸物件でBS/CSアンテナを設置する前に、確認すべきポイントを詳しく解説してゆきます。

賃貸物件でのBS/CSアンテナ設置:オーナーへの許可の必要性

賃貸物件にBS/CSアンテナを設置する場合、必ず管理会社や大家さんの許可を得る必要があります。その理由は、アンテナの設置は建物を加工する「工事」に該当する行為のため、賃貸契約で禁止されているケースがほとんどだからです。

無許可で賃貸物件にBS/CSアンテナを取り付けた場合、契約違反としてアンテナの撤去を求められたり、原状回復費用を請求されたりする。最悪の場合、物件からの退去を要求されるリスクもあります。

賃貸物件でBS/CSアンテナの設置に当たっては、必ず事前に管理会社や大家さんに相談し、許可を得てから設置するようにしてください。

許可を得る際には、以下の点を明確に伝えるとスムーズです。

  • 設置場所。(ベランダ、壁面など)
  • アンテナの種類とサイズ。
  • 設置方法。(自分で設置するのか、業者に依頼するのか)

場合によっては、設置に関する条件(例えば、退去時の原状回復義務など)が提示されることもありますので、しっかりとご確認ください。

なお、上記でご説明したDIY設置の場合、室内の窓際にBS/CSアンテナを据え置きする。またはほぼ同じ方法でベランダなどにアンテナを据え置きする(ケーブルは薄型などを使用してサッシを通す)方法であれば、賃貸物件そのものは加工せず「工事」にあたらないため、問題なく設置できるケースが多くなります。

ただこの場合も、念のため、管理会社や大家さんに作業の可否について、確認を取っておいたほうがいいでしょう。

マンションでのBS/CSアンテナ設置:共有アンテナの確認

マンションによっては、BS放送に対応した共有アンテナ(共聴アンテナ)がすでに設置されている場合があります。多くの場合は、建物の屋上に設置された大型のBS/CSアンテナなどで、すでに各居室への配線も完備されています。

その場合、個別にBS/CSアンテナを設置する必要はありません。まずは管理組合や管理会社にご確認ください。

共有アンテナが設置されている場合は、テレビと壁のアンテナ端子をアンテナケーブルにより接続するだけで、BS放送を視聴できます。ただし一部のマンションでは、別途に視聴契約が必要な場合や、特定のチャンネルのみ視聴可能な場合もありますので、ご注意ください。

もし共有アンテナがない場合は、個別にアンテナを設置する必要がありますが、その際も上記の通りオーナー様や管理組合などの許可が必要です。マンションの管理規約を確認し、アンテナ設置に関する規定がないか確認しましょう。

個別にBS/CSアンテナを設置する場合、ベランダに設置するのが一般的ですが、景観上の問題や、他の住民の迷惑になる可能性があるため、設置場所や方法についても、管理会社、管理組合と十分に協議する必要があります。

BS/.CSアンテナ設置場所の注意点:電波状況、安全性

マンションなどでBS/CSアンテナを設置する場所を選ぶ際には、電波状況と安全性を考慮する必要があります。

電波状況については、BS放送など衛星放送の電波(12GHz帯)は、東経110度に位置する静止衛星から直進的に送信されているため、アンテナを東経110度の南西方向に向けて、上下、左右の角度を正確に調整する必要があります。

またその方向に周囲に高い建物や障害物があると、電波が遮られて受信感度が悪くなることがあります。設置場所を決める前に、スマートフォンアプリなどで、現場から見て東経110度の方向での、電波の受信状況を確認しておくと良いでしょう。

作業の安全性については、作業時のミス、また強風や地震などでアンテナが脱落して落下しないように、しっかりと固定する必要があります。特に、ベランダの手すりなどに設置する場合は、アンテナの転落防止対策をしっかりと行ってください。

前述のように、BS/.CSアンテナの据え置き設置であれば、比較的、これらのリスクを避けることができます。高所でのアンテナ設置作業は危険を伴うため、自信がない場合は専門業者へとご依頼になることをおすすめします。

以下、賃貸物件にBS/CSアンテナを設置する場合の注意点を、一覧でまとめました。

注意点 詳細
賃貸物件での設置 管理会社やオーナー様、大家さんの許可が必須。無許可設置は契約違反でトラブルになる可能性あり。
マンションでの設置 共有アンテナの有無を確認。管理規約でアンテナ設置に関する規定を確認。
設置場所 衛星放送が受信できる位置を選ぶ。周囲に障害物がないか確認し、安全な場所へと確実に固定する。

※上記は主な注意点になります。

4K8K対応BS/CSアンテナ設置ガイド|必要な機材と設置方法

4K8K対応のBS/CSアンテナとは?

4K8K対応型のBS/CSアンテナとは、前述した通り、従来の衛星放送である右旋放送と、4K8K放送用に追加された、左旋放送のどちらも受信できる「2K4K8K(右旋・左旋)対応型アンテナ」のことです。

このアンテナであれば、2018年にスタートした新4K8K衛星放送をすべて視聴できるようになります。従来のBS/CSアンテナでも、右旋放送にあたる一部のBS4Kチャンネルは見られますが、すべての4K8Kチャンネルを視聴するには4K8K(左旋)対応アンテナが必要です。

また左旋の電波は、BS/.CSアンテナのコンバーターで変換された際も、従来の右旋の電波より周波数帯が高くなり、電波の漏洩や混入が起こりやすくなるため、左旋放送のご視聴には、アンテナとテレビをつなぐケーブル配線部や、ブースター、分配器などの機器も、左旋放送に対応できる「4K8K(3224MHz)」対応型の機器が必要です。

2K4K8K対応BS/CSアンテナ設置に必要な機材

BS/.CSアンテナで左旋放送含む4K8K放送を視聴するためのアンテナ設置作業には、主に以下の機材が必要になります。

機材 詳細
4K/8K対応型BS/CSアンテナ 4K8K放送(左旋放送)に対応できるアンテナ。
4K/8K対応テレビ(またはチューナー) 4K8K放送を視聴するためのテレビ。(チューナー内蔵型でない場合はチューナーも)
4K/8K対応分配器・分波器・ブースター・ケーブル 4K8K放送(左旋)の周波数帯に対応した、配線部で電波を分配・混合・増幅する機器およびケーブル。既存の配線部が対応していない場合は交換が必要になることがあります。
アンテナ設置金具 アンテナを設置場所に取り付けるための金具。
レベルチェッカー 電波の受信レベルを確認するための測定器。
その他工具 ドライバー、レンチ、ニッパーなど、設置作業に必要な工具。

2018年後半から2025年現在までに設置されたBS/CSアンテナの場合は、配線部を含めてほとんどが2K4K8K(右旋左旋)対応型になるため、4K8K放送の受信に問題はありません。

ただお住まいのBS/.CSアンテナが、2018年以前に設置された2K(右旋)のみ対応モデルの場合、左旋の4K8K放送を視聴するためには、配線部を含めて、4K8K(左旋)対応のBS/.CSアンテナや機材への交換が必要となる場合もあるためご注意ください、

2K4K8K対応BS/CSアンテナの設置方法と注意点

BS4K8Kアンテナの設置方法は、基本的なBSアンテナの設置方法と大きく変わりませんが、主に以下の点に注意が必要です。

  1. アンテナの方向調整::4K8K放送の電波も、衛星放送の電波として指向性が高いため、アンテナの方向調整が非常に重要です。レベルチェッカーを使用し、もっとも受信レベルが高くなるように微調整を行ってください。
  2. ケーブルの接続:シールド性能の高い4K8K対応のケーブルを使用し、しっかりと接続してください。接触不良があると、電波の漏洩、混入によって映像が乱れたり、正常に視聴できない場合があります。
  3. 周辺機器の確認:分配器やブースターなどの周辺機器も、やはり4K8K左旋の周波数帯に対応しているか確認してください。対応していない場合、交換が必要です。
  4. 安全対策:アンテナの交換などは高所での作業となることもあるため、危険が伴う場合が安全に十分配慮し、難しい場合は専門業者にご依頼ください。

BS/.CSアンテナの交換は、設置位置などによってはご自分でも可能になりますですが、2K対応モデルから4K8K対応モデルへの交換は、配線部の機材などの交換も伴うため、作業が難しいと思われる場合は、専門業者にご依頼になることをおすすめします。

BS/CSアンテナの設置費用はいくら?業者への依頼とDIYを徹底比較

BS/CSアンテナの設置をご検討になる際、やはり気になるのが設置の費用です。

業者へとご依頼になる場合とDIYで行う場合では、費用が大きく異なってまいります。ここでは、それぞれの費用相場や、その他のメリット・デメリットから、どちらを選ぶことがお得になるかを徹底比較いたします。

専門業者に依頼した場合のBS/CSアンテナ設置費用

アンテナ工事の専門業者にBS/CSアンテナの設置を依頼する場合、費用の内訳は主に以下のようになります。

  • アンテナ本体費用:BS/CSアンテナの種類や性能によって価格が異なります。一般的なBS/CSアンテナであれば、メーカーや付属する機材によっても異なりますが、8,000円から15,000円程度が相場になります。
  • 設置工事費用:工事の作業費は、アンテナの設置場所や作業の難易度によっても変動します。ベランダへの設置であれば比較的安価ですが、屋根の上や壁面など高所作業が必要な場合は、費用が割高になる傾向があります。おおむね8,000円から20,000円程度が目安となります。
  • その他費用:設置場所によっては、特殊な機材や工事が必要となり、その分の費用が加算される場合もあります。また屋内配線で、ブースター(電波増幅器)や分配器が必要な場合にも、それらの追加費用が発生します。他にも、事前調査などの出張費や見積もり費用が発生する場合もあります。

これらの費用を合計すると、業者にBS/CSアンテナ設置を依頼した場合の費用相場は、20,000円から50,000円程度となります。ただしアンテナの種類や設置場所、業者によって設置工事費用は大きく異なるため、見積もり無料の複数の業者から、相見積もりを取ることをおすすめいたします。

当あさひアンテナのようなアンテナ工事の専門業者では、BS/CSアンテナなど、各種アンテナの基本設置工事について、アンテナ本体と設置具、ケーブルなどの基本的機材と工事費用をセットにした、お得な価格で提供していることが多くなります。

また業者への依頼の場合、特に優良な業者であれば、施工や機材の品質が高く、施工後の長期保証も用意されているなど、費用は割高でもその他の付加的なメリットが多くなります。

以下、業者に依頼する場合の費用の目安をまとめました。

費用項目 費用相場
BS/CSアンテナ本体費用 8,000円~15,000円
設置工事費用 8,000円~20,000円
その他費用(ブースター、分配器など) 別途見積もり
合計 20,000円~50,000円

※上記は一般的なBS/CSアンテナ設置費用の目安になり、実際の費用や価格体系は業者によっても異なります。

DIYでBSアンテナを設置する場合の費用

DIYでBSアンテナを設置する場合、工事費用が不要になるため、業者に依頼するよりも費用を抑えることができます。主な費用はアンテナ本体の購入費用と、必要な工具・部品の購入費用のみです。

以下、DIYでBS/CSアンテナを設置する場合の、主な費用の目安になります。

  • アンテナ本体費用:業者に依頼する場合と同様に、8,000円から15,000円程度が相場です。
  • 工具・部品費用:必要な工具(ドライバー、レンチなど)や、ケーブル、防水キャップなどを揃える必要があります。BS/CSアンテナ商品によっては、設置具や簡易的な工具などがセットになっている商品もあります。またすでに手持ちの工具があれば費用を抑えられますが、新たに購入する場合は3,000円から5,000円程度かかる場合があります。特に電波レベルを確認する簡易的なレベルチェッカーは1,000円台で購入でき、手元にあれば作業の手間を大幅に軽減できます。

DIYでBSアンテナを設置する場合の費用相場は、8,000円から20,000円程度となります。業者に依頼するよりも安価に設置できますが、自分で作業を行う手間や、設置ミスによる受信不良のリスクがあることを考慮する必要があります。

以下、BS/CSアンテナをDIY設置する場合の費用の目安になります。

費用項目 費用相場
アンテナ本体費用 5,000円~15,000円
工具・部品費用 3,000円~5,000円
合計 8,000円~20,000円

※上記は一般的なDIY費用の目安になります。

BS/CSアンテナ設置は業者依頼とDIY:どちらを選ぶべき?

業者に依頼するかDIYで行うかは、ご自身の状況やスキル、アンテナ工事について重視するポイントによって異なります。

以下の表を参考に、どちらがご自身に合っているかをご検討ください。

項目 業者依頼 DIY
費用 やや高め。 機材費のみで割安。
手間 業者に任せるため少ない。 自身で作業を行うため多い。
スキル 不要。 基礎知識や技術が必要。
リスク プロの作業であるため低い。 設置ミスや事故のリスクが生じる。
保証 業者にもよるが1年から5年程度の保証期間がある。 保証なし。
配線 配線費用はかさむが複数の部屋でBS放送を観る配線も可能。 複雑な配線や機材設置は難しい。

おすすめ

  • 設置に自信がない。
  • 高所作業が必要。
  • 確実に設置したい。
  • 複数の部屋でBS放送を視聴したい。
  • 施工費用を抑えたい。
  • DIYが好き。
  • ある程度のスキルがある。
  • BS放送は一部屋で視聴。

BS/CSアンテナの設置方法や業者に依頼する際の費用について解説している記事もありますので、参考にしてみてください。

特に高所での作業や、4K8K対応アンテナの設置など、専門的な知識や技術が必要な場合は、業者に依頼することをおすすめします。

また業者への依頼であれば、BS/CSアンテナ設置だけでなく、配線工事やチャンネル設定などもまとめて依頼できるため、手間を省きたい方にもおすすめです。

当あさひアンテナでは、BS/CSアンテナをはじめ、各種アンテナの設置工事について、国内大手メーカー製の高品質アンテナなどの機材をセットにした基本設置工事を、低価格でご提供しております。

BS/CSアンテナを地デジアンテナとセットで設置する場合の工事では、DXアンテナ社製の2K4K8K対応・45型の通常モデル「BC45AS」による基本設置工事は、18,000円(税込み19,800円)からで承ります。

また同じくDXアンテナ製で、45型、2K4K8K対応と受信性能では同性能ながら、設計の工夫により業界最高レベルの耐風性能を実現し、台風などが多い地域でも安定して使用できる高耐風モデル「BC453SG」による工事は「特別価格」で承っております。

弊社では他にもブラックのカラーバリエーションや、各ディッシュサイズのBS/CSアンテナもご用意しております。またマンション・アパートなど集合住宅の共同受信用アンテナの設置や、BS/CSアンテナのみの設置、交換などの工事にもご対応しております。

また弊社では、ご依頼いただければ事前の電波調査やお見積りも、出張費、キャンセル費などを含めた「完全無料」で承ります。また他業者との相見積もりや、ご連絡からの即日工事など、可能な限りお客様のご都合、ご要望に応じたお見積もりや施工にもご対応しております。

BS/CSアンテナ設置後の設定方法:テレビとの接続や受信レベル、チャンネル設定

BS/CSアンテナを設置したら、いよいよテレビとの接続とチャンネル設定です。正しく設定することで、BS放送を安定した画質で楽しむことができます。ここでは、初心者の方でも分かりやすいよう、その手順を詳しく解説していきます。

テレビとBS/CSアンテナの接続方法

BS/CSアンテナとテレビを接続する手順は以下の通りです。

  1. アンテナケーブルの準備: BSアンテナから出ているアンテナケーブルを用意します。ケーブルが長すぎる場合は、適切な長さに切断し、プラグを取り付けます。
  2. テレビのアンテナ端子を確認: テレビの背面にあるアンテナ端子を確認します。BS/CSアンテナ専用の端子(通常は「BS」「BS/CS」などと表記されています)に接続します。地上デジタル放送とBS/CS放送のアンテナ端子が分かれている場合は、間違えないように注意してください。
  3. アンテナケーブルを接続: アンテナケーブルのプラグを、テレビのBS/CSアンテナ端子にしっかりと接続します。
  4. 電源供給の設定(必要な場合): BS/CSアンテナでは、アンテナのコンバーターに電源を供給する必要があります。テレビの設定メニューから、「BSアンテナ電源設定」や「アンテナ電源供給設定」などの項目を確認して「ON」に設定してください。この設定の正確な方法については、テレビやレコーダーの取扱説明書や、メーカーの公式サイトなどをご確認ください。

注意点:

  • アンテナケーブルは、無理に引っ張ったり、折り曲げたりしないように注意してください。断線などのトラブルにつながります。
  • 接続が緩いと、映像が乱れたり、受信できなくなったりする場合がありますので、やはりご注意ください。

チャンネル設定方法:メーカー別手順

BS/CSアンテナの接続が完了したら、次はチャンネル設定です。テレビのメーカーによって設定方法が異なりますので、ここでは代表的なメーカーの手順をご紹介します。

【主要メーカー別チャンネル設定手順】

メーカー 設定手順 備考
SONY(ソニー) 1. メニューボタンを押し、設定を選択。
2. 放送受信設定 > デジタル放送設定 > チャンネル設定。
3. BS/CS自動チャンネル設定を選択し、開始。
詳細な手順は、テレビの取扱説明書をご確認ください。
Panasonic(パナソニック) 1. メニューボタンを押し、設定 > 初期設定を選択。
2. チャンネル設定 > チャンネル自動設定。
3. BS/CSを選択し、開始。
地域設定が必要な場合があります。
SHARP(シャープ) 1. メニューボタンを押し、設定 > チャンネル設定を選択。
2. BS/CS自動設定を選択し、開始。
アンテナレベルが60以上になるようにアンテナの向きを調整してください。
TOSHIBA(東芝) 1. メニューボタンを押し、設定 > チャンネル設定を選択。
2. 地上デジタル/BS/110度CS設定 > 自動チャンネル設定を選択し、開始。
お住まいの地域を選択してください。

※上記は一般的モデルの手順です。同メーカーでもテレビなどの製造時期、モデルや型番によって手順が異なる場合もあります。

チャンネル設定の一般的な手順:

  1. テレビのリモコンのメニューボタンを押します。
  2. 設定メニューから、「チャンネル設定」「初期設定」「放送設定」などの項目を探します。
  3. 「自動チャンネル設定」「チャンネルスキャン」などの項目を選択し、BS/CS放送の設定を開始します。
  4. 設定が完了するまで数分程度、待ちます。

注意点:

  • 設定メニューの項目名や階層は、テレビの機種によって異なります。
  • 設定中にエラーが発生した場合は、テレビの取扱説明書を確認するか、メーカーのサポートセンターにお問い合わせください。

衛星放送の受信レベルが弱い場合の対処法

チャンネル設定が完了しても、映像が乱れたり、受信できないチャンネルがあるなどの場合は、受信レベルが弱い可能性があります。以下の方法でご対処してみてください。

  1. アンテナの向きを調整: BS/CSアンテナは、ミリ単位の角度調整の違いで受信感度が大きく変わります。テレビの「BSアンテナレベル画面」などを確認して、BS/.CSアンテナのディッシュの向きを少しずつ調整し、受信感度がもっとも良くなる位置を探します。ただ角度調整からアンテナレベルに反映されるまでには、数秒のタイムラグが生じるため、2人以上で作業し、1人がテレビの受信レベルを確認しながら、もう1人がアンテナの向きを調整すると効率的になります。また前述の簡易的なアンテナレベルチェッカーがあれば、角度調整の結果が即座に反映され、手元で確認できるため、作業が格段に簡単となります。
  2. アンテナケーブルの状態を確認: アンテナケーブルが劣化していたり、接触が悪かったりすると、テレビに届く電波レベルが弱くなることがあります。アンテナケーブルを新しいものに交換したり、プラグの接続部分をを確認、必要に応じて清掃したりしてください。
  3. ブースターの設置: 電波が弱い地域や、アンテナからテレビまでの距離が長い場合は、ケーブルの途中にブースター(電波増幅器)を設置することで、受信感度を向上させることができます。
  4. 専門業者に依頼: 上記の方法を試しても改善しない場合や、ご自宅での対処が難しい場合は、アンテナ工事の専門業者にご依頼の上、アンテナの設置状況や受信環境を調査してもらうことをおすすめします。

その他:

  • 激しい雨や雪などの悪天候によって12GHz帯の電波が遮られ、一時的に衛星放送の受信感度が悪くなる(降雨減衰・降雪減衰)ことがあります。この場合は、天候の回復を待ってください。
  • 周囲の建物や樹木などの障害物が、12GHz帯の電波を遮っている可能性もあります。

これらの設定を行うことで、快適なBS放送の受信を実現してください。

BS/CSアンテナに関するよくある質問|NHK受信料、故障、受信不良

この項目では、アンテナ工事業者に寄せられることの多い、衛星放送やBS/CSアンテナに関するお問い合わせについて、Q&A形式でご回答してゆきます。

BS/CSアンテナ設置とNHK受信料の関係

BSアンテナを設置すると、NHKの受信契約が地上契約から衛星契約に変わる可能性があります。NHKの受信料は、地上契約と衛星契約で料金が異なり、衛星契約の方が高額になります。ご自宅にBS/.CSアンテナが建っていたり、BSアンテナ付きマンションである場合、NHK-BSの受信料を支払う必要が生じます。

ただし、BS放送をまったく視聴しない場合は、NHKに申し出ることで衛星契約を免除されるケースもあります。詳細については、NHKにお問い合わせください。

BS/CSアンテナの故障:原因と対処法

BS/CSアンテナの故障原因はさまざまですが、主なものとしては以下の例が挙げられます。

  • 経年劣化:アンテナ本体やコンバーター、ケーブル、接続部分が時間経過とともに劣化し、受信性能が低下することがあります。
  • 自然災害: 強風や豪雨、積雪などにより、アンテナが破損したり、向きがずれたりすることがあります。
  • 落雷: 雷がアンテナに直撃すると、電気系統が故障することがあります。
  • 鳥害: 鳥がアンテナに巣を作ったり、フンをしたりすることで、受信感度が低下することがあります。

故障時の対処法としては、まずケーブルの接続状況やBS/.CSアンテナの向きなどをご確認ください。それでも状況が改善しない場合は、専門業者に点検・修理を依頼することをおすすめします。

BS/CSアンテナの受信不良:原因と解決策

BS/CSアンテナでBS放送が正常に映らないなど、受信不良の原因は、故障以外にもさまざまな要因が考えられます。

  • アンテナの向きのずれ: 強風などでアンテナの向きがわずかでもずれると、受信感度が大きく低下することがあります。
  • ケーブルの断線・劣化: ケーブルが断線したり劣化したりすると、電波が正常に伝わらなくなることもあります。
  • 周辺の障害物: 高層ビルや樹木などがアンテナの方向に建つと、電波が遮られて受信不良になることがあります。
  • 天候: 豪雨や降雪時には、電波が減衰し、受信感度が低下することがあります。

解決策としては、まずアンテナの向きを調整し、ケーブルの接続状況をご確認ください。周辺に障害物がある場合は、アンテナの位置を変更することをなどをご検討ください。天候が原因の場合は、天候の回復を待つことが基本になります。

BS/CSアンテナの寿命はどれくらい?

BS/CSアンテナを設置してからの寿命は、設置位置や使用される環境、製品の品質によっても異なりますが、一般的には「10年程度」が目安とされています。ただし、台風が多い地域や、沿岸部で塩害を受けやすい地域などでは、アンテナが自然環境によるダメージを受けやすくなり、比較的、寿命が短くなる傾向があります。

BS/CSアンテナに限らず、アンテナの耐久性に関しては、設置位置を工夫する、または定期的なメンテナンスを行うことで、その寿命を延ばすことができます。

特に台風などが多い地域では、前述したBS/.CSアンテナの高耐風モデルを使用することで、寿命の長期化やトラブルを軽減することができます。

BS放送用アンテナの基礎知識と設置方法:まとめ

本記事では、衛星放送のBS放送を中心に、BS放送を受信できるアンテナの基礎知識から設置方法、必要な費用、トラブルシューティングまで、幅広くご説明してきました。

BS放送やCS放送を快適に楽しむためには、アンテナ選びから設置、設定まで、正しい知識を持つことが重要です。DIYでのBS/CSアンテナ設置が難しい場合をはじめ、BS/CSアンテナの取付や設置でお困りのことがあれば、専門業者への依頼もご検討ください。プロの専門業者であれば、確実な技術と知識に基づき、快適なBS放送のテレビ視聴環境を構築してくれます。

もしBS放送用のパラボラアンテナ設置を業者にご依頼したい場合は、ぜひ、年間施工件数6,000件を誇る、当あさひアンテナにご相談くださいませ。

弊社では本文でもご紹介した通り、地デジアンテナ、BS/CSアンテナとも、大手メーカーの高品質アンテナ本体や設置具をセットにした基本設置工事を、業界最安に挑む価格でご提供しております。

現地での電波調査、お見積もりも、各種費用を含めた「完全無料」で承ります。他業者との相見積もりや、お見積もり後の即日工事にもご対応しているほか、現在は、即日工事をご依頼いただいた場合、割引サービスもご用意しております。

弊社のアンテナ工事は、すべて弊社スタッフの優秀なアンテナ職人による「完全自社施工」を徹底しており、経験豊富で技術に優れた職人による高品質な工事を、コストカットによる業界最安級の価格でご案内しております。

アンテナ工事が完了した後、料金のお支払いは現金だけでなく、各種クレジットカードや電子マネーにもご対応しております。さらに弊社では、アンテナ工事の完了日から「10年」と、業界最長クラスの長期保証もご用意しており、コストパフォーマンスではDIYよりお得な、アンテナ設置後も長期のご安心をご提供しております。

BS放送や4K8K含む衛星放送をご覧になりたい場合の最適な工事をはじめ、アンテナ工事に関するあらゆるご相談であればどのようなことでも、当あさひアンテナのフリーダイヤルへのお電話、当サイト内のメールフォーム、弊社LINEアカウントまで、まずはお気軽にお問い合わせください。

フリーダイヤルバナー

フリーダイヤルバナー

LINE見積もりバナー

LINE見積もりバナー

無料見積もり

無料見積もり

アンテナ本体 型番
  • デザインアンテナ

    デザインアンテナUAH201
    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木式アンテナ

    八木式アンテナUA20
    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    2K4K8K対応BS/CS110度アンテナ
    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。