ケーブルテレビや光テレビの解約後、テレビアンテナ工事へ乗り換える手順は? どちらがお得かコストや費用も徹底比較!

2022年12月28日

当コラムは、ケーブルテレビ会社やケーブルテレビ局から直接、敷設した同軸ケーブルにより、ご自宅まで地デジ(地上デジタル放送)や衛星放送(BS放送、CS放送、新4K8K衛星放送)など、各チャンネルのテレビ電波を有線で送信するケーブルテレビ(CATV)。
または光回線などインターネットに使用する高速な回線から、ご自宅までテレビの映像信号を送信する光テレビ(ひかりTV、フレッツTV)などのサービスをご利用になってテレビ放送の各番組をご視聴になっているお客様が、これらの契約を解約して、テレビアンテナの取り付けによるテレビ視聴に乗り換えられる場合の手順を解説する記事になります。

ケーブルテレビ、光テレビなどからテレビアンテナへの乗り換えに当たって、必要となる各サービスの解約から、インターネット回線を再契約する。またテレビアンテナ工事の依頼などについて、テレビやネットを利用できない空白期間や、利用料金が二重に発生するような無駄な期間を発生させず、初期の移行作業をスムーズに行う方法については、本コラムの姉妹記事に当たる、以下のコラム記事でご紹介しております。

徹底解説!ケーブルテレビ(CATV)・光テレビの基礎知識と解約してテレビアンテナに乗り換える工事の方法とは?

当コラムでは、上記コラムの手順の続きとして、主にアンテナ取り付け工事を依頼する方法や手順。またご自宅の環境やご要望に適した地デジ、BS/CSアンテナ機種や設置位置の選び方。また設置の費用が安くなり、コストを抑えてお得となるアンテナ工事業者の比較、検討の方法について、2023年(令和5年)度の最新情報を元にご説明いたします。

ケーブルテレビ、光テレビからテレビアンテナへの乗り換えをご検討されているお客様には、両記事をあわせてお読みいただき、ご自分で手続きを勧められる際の、手順などの参考にしていただければ幸いです。

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ケーブルテレビ・光テレビからテレビアンテナへ乗り換える方がお得な場合とは?

まずは今、ご自宅にてケーブルテレビや光テレビなどを契約して、地デジや衛星放送その他のチャンネルをご視聴になっている家を想定して、テレビアンテナを設置してのご視聴方法と比較して、毎月の月額料金、ランニングコストなどがかからない、安い。またさまざまなチャンネルを視聴できる。安定した視聴が可能になるなどのメリット・デメリットを一覧で解説してゆき、テレビアンテナに乗り換えたほうがお得になる事例を考えてゆきます。

ケーブルテレビのメリット・デメリット

ケーブルテレビのメリットと言えば、まずテレビアンテナの設置が不要で、アンテナなしで安定して地デジ、衛星放送のテレビ番組が視聴できるという点です。
したがって必然的に、テレビアンテナ工事の初期費用が必要なく、また工事にともない、ご自宅の外装や内部を加工する必要もなくなります。
さらにアンテナ設置後の、周辺環境などの変化でテレビ電波を安定して受信できなくなる。風雨など自然環境の影響でアンテナが老朽化し、トラブルが発生するといったお悩みから解放され、それに伴うメンテナンス費用、修理費などのランニングコストも不要となります。

ご視聴になれるテレビのチャンネルも、ご自宅の周辺エリアで放送される地デジのNHK、広域民放、地方チャンネル。また4K8Kチャンネルを含むBS放送、CS放送の各チャンネルと非常に豊富です。またそれ以外にも、ケーブルテレビ局で地元密着型の情報を提供する、独自のコミュニティチャンネルを用意していること。現場に地デジアンテナを設置しても視聴の難しい近隣エリアの地デジ地方チャンネルを視聴できることもございます。

ケーブルテレビ導入の初期費用は、各会社やサービス内容、お住まいの住宅の条件などによっても異なりますが、おおよそ15,000円から45,000円程度が相場です。キャンペーンなどを利用すればさらに割引になることもあり、ご自宅に地デジアンテナ、BS/CSアンテナを設置する場合に比べれば、初期費用は割安になります。

一方、ケーブルテレビのデメリットは、やはり月額料金が発生することです。
ケーブルテレビの月額料金は事業者やプランによっても異なりますが、おおよそ4,000円から5,000円程度かかることが多くなります。
ただ月額費用に関しては、ケーブルテレビ会社が提供する電話(固定電話、携帯電話)や格安スマートフォン。電気や保険その他のサービスとセットでご利用することにより割引サービスが受けられ、トータルの総額では割安になることもございます。また毎月の料金の支払いも手続きが簡単になります。

ただケーブルテレビのチャンネル視聴プランはパターンが少なく、BS/CSアンテナでBS放送、CS放送の各種、専門チャンネルを視聴する際のように、月単位で1チャンネルから契約するような視聴方法は難しくなります。
またスタンダードなプランで地デジ、BS放送、CS放送のチャンネルがセットになっていることが多く、地デジアンテナでの地デジ受信が難しい難視聴地域などを除けば、地デジのみの視聴プランは存在しないことが多くなります。
他にも、サービス事業者によっては、一部のBS放送、CS放送のチャンネルに対応していない場合もあるため、ご契約前に対応チャンネルのご確認が必要です。

また多くのケーブルテレビ会社では、インターネット回線も提供しておりますが、ケーブルテレビのネット回線は、テレビ電波を送信するのと同じ同軸ケーブルを使用したものになるため、光回線に比べて通信の速度が遅いのもデメリットです。
他にも、ケーブルテレビは契約時に、2年程度の契約期間を用意していることが多く、この契約により月額料金が割引になることもある反面、この期間外に解約した場合、いくらかの約金が発生するケースもあるため、この点も注意が必要です。

光テレビのメリット・デメリット

光テレビは、主にインターネットの光回線を開設している戸建ての家や、集合住宅などで利用できる、追加サービスになります。
そのメリットは、ケーブルテレビと同様、アンテナ工事が必要ないため、アンテナ設置に必要となる初期費用やランニングコストがかからず、受信環境や周辺環境にかかわらず安定した視聴が可能と、アンテナ工事に伴うデメリットが生じなくなります。

視聴できるチャンネルは、主に対応エリアの地デジチャンネル、BS放送、CS放送のチャンネルの他、光テレビ独自のチャンネルが用意されていることもございます。
他にも、映画やドラマなどお好きなコンテンツを、個別に購入できるビデオオンデマンドサービスのブランなども存在します。

光テレビは光回線を利用したサービスであるため、ご自宅で光回線をご利用になっていない場合は、まず20,000円から40,000円程度の初期費用で光回線の開設が必要になります。ただ光回線の開設についても、キャンペーンなどを利用することで、大幅割引や実質無料になることもございます。
さらに光回線はインターネットの利用がメインとなるため、毎月のプロバイダ料金なども発生してまいります。他に光テレビではチューナーなど機器のレンタル、購入費用も加算されます。

また光テレビの月額視聴料金もサービス会社やプランによって異なり、おおよそ1,000円前後から5,000円程度になります。この月額料金も、継続契約やキャンペーンなどで初期期間は無料や割安になることもある反面、契約期間外の解約で違約金が発生するケースもございます。

他にも光テレビではインターネット接続が光速になりますが、一方で一定台数以上のテレビにて光テレビを視聴する場合には、台数ごとの追加料金が加算される場合もございます。
またケーブルテレビに比べると対応エリアが少ない。テレビアンテナでの視聴に比べると、有料チャンネルプランの自由度が低い。解約するとハードディスクなどに録画した番組が視聴できなくなるなどのデメリットも挙げられます。

テレビアンテナ設置のメリット・デメリット

住宅の屋外にテレビアンテナを設置する場合の初期費用は、地デジアンテナでは機種選びや現場の条件などにもよりますが、ブースター、分配器など配線部の工事も含め、30,000円から60,000円程度。
衛星放送用のBS/CSアンテナを別途に設置する場合には、追加費用として20,000円から40,000円程度が加算され、総額としてかかります。
また現場のテレビ電波の状況が悪い場合などは、アンテナで十分に電波を受信できず、テレビ放送は正常に映らないこともある。自然環境などによってはアンテナの老朽化によるトラブルも想定されるなどの問題も出てまいります。

ただこれらの問題については、プロのアンテナ工事業者に依頼することで、十分カバーできることも多くなります。
テレビアンテナ設置によるテレビ視聴の最大のメリットは、やはり一般的なアンテナ寿命である10年以上の長くにわたり、NHK受信料や有料チャンネルを除けば、試聴にかかる費用がいつまでも0円、無料で視聴できる。またBS放送、CS放送の有料チャンネルのご視聴も、月単位、1チャンネル単位で行いやすいといった点になります。

総じて、テレビアンテナ設置と、ケーブルテレビや光テレビのどちらが良いかは、ご利用される人によっても違いが出てまいります。
たた、戸建住宅のマイホームにお住まい。またマイホームを新築されて引っ越すなどの場合で、現場のテレビ受信環境が良好、自然環境が穏やかでアンテナの負担となることが少ないなどの場合には、テレビアンテナを選ぶことが、コストパフォーマンス的にお得と言えるでしょう。

なおテレビアンテナとケーブルテレビ、光テレビの比較については、以下のコラム記事でも詳しくご説明しております。
テレビ放送の視聴方法3選・徹底比較!(テレビアンテナ・光テレビ・ケーブルテレビ(CATV)
テレビを視聴する方法「テレビアンテナ」「光テレビ」「ケーブルテレビ」はどう違うの?

テレビアンテナ設置工事を進める手順

ケーブルテレビ、光テレビなどからテレビアンテナでのテレビのご視聴に乗り換える場合には、あらためてアンテナ設置工事を行う必要がございます。ケーブルテレビ、光テレビなどの導入以前にテレビアンテナをご使用であった場合には、以前のアンテナや屋内配線が残っているケースもございますが、新居にご入居された当初からケーブルテレビなどでテレビをご視聴になっていた場合には、新築物件と同様のアンテナ設置工事を一から行うことになります。

現在の新築物件では、多くの場合、建築時に、主に外部に設置されるテレビアンテナから屋内の天井裏空間にケーブルを引き込む「引き込み線」は最初から設置されていることが多くなります。またハウスメーカーなどによっては、屋根の上にアンテナを設置するためのポールで、ポール内にケーブルを通して屋内に引き込める設備が「スッキリポール」などの名称で設置されていることもございます。

住宅に設置されるテレビアンテナは、まず地デジ放送をご視聴になるための地デジアンテナを設置し、衛星放送(BS/CS放送)もご覧になる場合は、BS/CSアンテナも設置することになります。一からテレビアンテナ設置工事を行う手順や具体的な配線、設置機器などを、地デジアンテナとBS/CSアンテナの双方を設置する例でご説明すると、

・地デジアンテナの機種、BS/CSアンテナのモデルを選択し、それぞれ適切な設置位置を決めます。
・双方のアンテナを近い位置に設置し、それぞれのアンテナケーブルに「混合器」を設置し、一本のケーブルにまとめます。なお地デジアンテナのみの場合はこの手順は無用です。
・さらにアンテナの近くに、現場の電波環境や屋内のテレビの台数にあわせて、電波レベルを適度に増幅する「ブースター」を設置し、ブースター用の電源も確保します。現在では、ブースターの設置はよほど電波環境のいいエリアを除けば、ほぼ必須になります。また現場の電波状態が強すぎてテレビ画面が乱れる場合には、逆に電波レベルを適度に弱める「アッテネーター」という機器を設置します。
・アンテナケーブルを屋内に引き込む「引き込み線」に接続し、屋根裏の点検口などに近い部分や、屋内のマルチメディアボックス(情報配電盤)などに、アンテナからのケーブルを接続して、屋内にあるアンテナコンセントの数だけ、電波を複数のアンテナケーブルへとタコ足上に、等分に分配する「分配器」を設置します。
・分配器から延びるアンテナケーブルを、各部屋のアンテナケーブルに接続します。この際、混合器を使用している場合は、アンテナコンセントの部分かテレビの前で、地デジとBS/CSの電波を再度、2本のケーブルに分離して、テレビ側の地デジ、BS/CSのチューナーにそれぞれ接続する「分波器」を設置します。

各機器の設置位置などはお住まいの条件によって変わってくることもございますが、基本的なアンテナ工事の内容は以上の通りです。
以下、ご家庭に設置される「地デジアンテナ」「BS/CSアンテナ」の種類についてご説明いたします。

地デジアンテナ

地デジアンテナについては、以下の3機種の中から、現場の条件やご要望に合わせたものを選択し、設置することになります。
なお地デジアンテナには、室内に設置できる「室内アンテナ」も存在しますが、地デジ受信性能が弱く不安定であり、地デジ電波が強いエリアでしか使用できない。一台のテレビにしか接続できないなどの弱点もあるため、主に簡易的な地デジアンテナとして使用されます。
そのため、永続的に使用する地デジアンテナとしては、あまりおすすめできません。

・八木式アンテナ。

これは魚の骨のような形をした、アナログテレビ時代から使用される古典的な地デジアンテナです。
設置位置は主に屋根の上になりますが、他にも現場の条件が整っていれば、壁面やベランダの内外に設置することも可能です。
メリットは、屋根の上に設置することで安定した受信感度を確保でき、素子(横棒)の数によって本体の受信性能も調整できるため、強電界地域から弱電界地域まで、あらゆる電波状態のエリアに対応でき、地デジアンテナ機種ではもっとも受信異能が高いこと。また技術が完成された古典的なアンテナであるため、地デジアンテナでは本体価格やアンテナ設置費用がもっとも安価となることです。
一方、デメリットとしては、屋根の上に設置されるため住宅の外観性がやや悪くなること。風雨や雪などに影響されやすいため、現場の気候によっては老朽化が進みやすいこと。メンテナンスや修理などに業者の手が必要になることなどが挙げられます。
他の地デジアンテナ機種では受信が難しい場合を含め、地デジの受信性能を第一にお考えの方。地デジの設置費用を低価格に抑えたい方などにお勧めできる地デジアンテナ機種といえます。
八木式アンテナの詳細については、以下のコラムをご確認ください。
地デジテレビアンテナの長老「八木式アンテナ(八木アンテナ)」とは?

高利得、高性能な地デジ用パラスタックアンテナ徹底解説

・デザインアンテナ。

アンテナ本体を薄型のケースに収めた平面軽量の地デジアンテナで、主に壁面やベランダの内外などに設置される他、現場の電波状態やお住まいの建材によっては、屋根裏、天井裏空間に設置することも可能です。
2009年(平成21年)頃より普及しはじめた本機種は、平面アンテナ、壁面アンテナ、フラットアンテナとも呼ばれ、そのメリットは、形状とカラーバリエーション、設置位置から、住宅の外観性を乱さない。また風雨などの影響を受けにくいため、アンテナの経年劣化やトラブルの可能性を抑えられ、高寿命を期待できる。メンテナンスなども行いやすいことになります。
デメリットとしては、設置位置から八木式アンテナに比べるとやや受信感度が低く、弱電界地域や住宅密集地などでは設置できないこともある点。八木式アンテナに比べるとアンテナ設置費用がやや高くなる点が挙げられます。
住宅のデザイン性を重視される方や、気候などの環境が厳しく、八木式アンテナでは老朽化やトラブルがご心配になるエリアでの設置に適した、最近では人気の地デジアンテナ機種といえます。
デザインアンテナおよび後述するユニコーンアンテナについての詳細は、以下のコラムをご確認ください。

地デジ用テレビアンテナ一番人気のデザインアンテナとは? 価格から工事費用、料金相場、失敗しない業者の選び方まで徹底解説!

台風対策に最適!地デジ「デザインアンテナ」と「ユニコーンアンテナ」とは?

・ユニコーンアンテナ。

ポールの先にほぼ円筒形のアンテナ本体が設置されたスタイリッシュな形状を持つ、2017年(平成29年)に登場した最新鋭の地デジアンテナです。設置位置は主に屋根の上や屋根の張り出し部(破風)。また設置具を取り付けた壁面などになります。
ユニコーンアンテナのメリットは、その形状から住宅の外観を乱さず、風雨などにも影響を受けにくいため経年劣化を抑えられる。高所に設置できるため受信感度を確保できる。太陽光パネルが設置されている住宅でも邪魔にならず設置できるなどの点です。
デメリットとしては、最新機種であるため、地デジアンテナでは設置費用がもっとも高額になること。八木式アンテナの高性能機種に比べると、やや受信感度が低く、地デジ電波が弱いエリアでは使用できないケースもあることなどです。
住宅の外観性と受信性能、双方にこだわる方にはおすすめの地デジアンテナ機種といえます。

ユニコーンアンテナについては、以下のコラム記事に詳しい解説がございます。

地デジアンテナの最先端、ユニコーンアンテナとは? 特徴、メリット、工事費用の相場まで徹底解説!

BS/CSアンテナ

衛星放送(BS/CS放送)を受信するためのBS/CSアンテナは、円盤のようなディッシュをもつパラボラアンテナの一種類のみになります。
どのメーカーのものも基本的な構造は同じで、同じサイズであれば受信性能はほぼ同じになります。ただ設計や製造の精度からいえば、国産の「マスプロ電工」「DXアンテナ」「日本アンテナ」各社など、有名一流メーカーの機種がおすすめです。
アンテナのバリエーションとしては、45センチ型から50センチ型、60センチ型など、ディッシュ部の直径によるアンテナ本体の大きさがございます。一般のご家庭では45センチ型でも十分ですが、国内でも北端や南端に近いエリア、離島部などのややBS/CSの電波が弱まるエリア。また悪天候の場合でも、大型のアンテナを用いることで、受信が安定いたします。
ただ一方で、大型のBS/CSアンテナは、風雨などに弱いという弱点も生じます。また90センチ型以上の機種は、マンションなどに設置される共同受信用のアンテナになります。
他にも基本的な本体色は太陽光に影響されにくい白色ですが、太陽光に強い塗料を用いた黒などのカラーバリエーション。またディッシュ部に風を通す無数のパンチングホールの設置や、各部の強化などで台風などにも強くなった高耐風モデルなどが存在します。
なお、2018年(平成30年)よりスタートした「新4K8K衛星放送」を受信するためには、4K8K対応のBS/CSアンテナが必要ですが、現在のBS/CSアンテナはほとんどが対応型になっております。ただ4K8K放送をご視聴になるためには、ブースターや分配器、分波器・混合器などの機器も、3,224MHz(4K8K)対応型の機種が必要となります。
4K8K対応型を含むBS/CSアンテナの詳細については、以下のコラムをご参照ください。

BS/CSアンテナ(衛星放送用アンテナ)の基礎知識

BS/CSアンテナの設置方法と工事費用の目安

「新4K8K衛星放送」ご視聴に必要な機器・完全チェック解説! テレビで全4K8Kチャンネルを見るための機材とは?

戸建住宅でテレビアンテナ設置工事を依頼し、工事を行う手順

テレビアンテナ工事業者にアンテナ設置工事を依頼する手順としては、まず依頼する業者を決めて正式な工事契約を結び、工事日程を決めます。業者によっては最短で即日工事も可能となっておりますが、できれば事前に現地の電波調査や見積もりを依頼される方が、安心につながっていいでしょう。
工事の当日は、基本的にお客様の立ち合いが必要となるので、在宅が可能な、余裕のある日時で工事を行います。

八木式アンテナやユニコーンアンテナを屋根の上に設置する場合は、まず業者のスタッフがアンテナチェッカー(電波測定器)を用いて、お客様のご希望になる設置位置を中心に、もっとも地デジ電波を受信しやすい高さと位置を探します。適切な設置場所を特定できたら、お客様にその位置でよいかご判断を仰ぎ、アンテナ取り付け作業を実施します。
デザインアンテナなどの壁面、ベランダなど、外観性を重視した設置の場合は、お客様とアンテナ設置場所を相談しながら決定します。
お住まいでも現場に地デジ電波を送る送信所、中継局などの電波塔が位置し、障害物などもない方向を中心に、やはりアンテナチェッカーを用いてもっとも受信しやすい位置を特定します。さらに住宅の外観を損ねない、風雨などを避けやすい、配線しやすいなどの条件から、いくつかの選択肢をご提案し、最適の設置位置を選んでいただきます。
衛星放送用のBS/CSアンテナも設置する場合は、地デジアンテナの設置位置と近く配線が行いやすい場所から、障害物に影響されず、衛星放送の人工衛星が位置する東経110度(南西方向)へと正確に向けることができ、アンテナ角度のズレも生じづらい設置位置を選定します。そしてやはりアンテナチェッカーを確認して、もっとも受信感度が高い角度をミリ単位で調整して、アンテナを固定します。

また屋内にブースター、分配器などの機器やアンテナ配線が設置されていない場合は、その配線も行います。アンテナ配線は存在するものの、ケーブル(線)そのものやブースターの機種などが古く、設置したアンテナ機種に対応しない場合は、使える機器へと交換した上で、各部屋のテレビと配線を接続します。
最終的には屋内の各テレビで、きちんと地デジ、BS/CS放送が安定して映るかを確認して、アンテナ設置工事は完了いたします。
各種アンテナ設置工事については、以下のコラムも参考になります。
ご要望別・地デジアンテナの機種と設置の方法

テレビアンテナ設置場所のポイント(地デジ・BS/CSアンテナ編)

地デジ・BS/CSテレビアンテナ設置工事の手順

テレビアンテナ(地デジ、BS/CS)の交換・撤去(前編・時期編)

テレビアンテナ(地デジ、BS/CS)およびアンテナ機材の交換・撤去(後編・手順編)

地デジ放送、衛星放送(BS/CS)テレビアンテナ工事の現場で必要な「電波調査」の方法とは?

地デジや衛星放送のテレビアンテナ工事費用がいくらかわかる「見積もり」とは? 業者、会社ごとの設置費用の相場や選び方を解説

【テレビアンテナ工事を依頼できる業者】

テレビアンテナ工事を依頼できる業者は、主に「ハウスメーカーや工務店」「家電量販店、・ホームセンター」「町の電気屋さん」「アンテナ工事専門会社」になります。以下、それぞれの特徴をご説明いたします。

・ハウスメーカー、工務店。

主に住宅を新築した際やリフォームを行った際などに、担当したハウスメーカーや工務店にアンテナ工事を依頼することもできます。この場合は、工事費用を住宅ローンなどに組み込むことも可能です。
ただ多くの場合、実際の工事は、外注の業者が引き受けることになるため、仲介手数料が発生して工事料金がやや割高になる。引き受ける業者によって施工品質にばらつきがでる。依頼から実際のアンテナ工事までにやや日数がかかるなどの難点もございます。

・家電量販店、ホームセンター。

家電量販店やホームセンターなどでテレビアンテナを購入すると同時に、アンテナ工事を申し込むこともできます。
この場合は、店員に直接、話を聞きながら依頼ができるため、条件などがわかりやすく、安心感がございます。
ただ、こちらも多くの場合、実際は外注の業者が工事を行うため、仲介手数料により工事料金が割高になる。業者によって施工品質に差が出る他、業者と連絡は店舗が仲介するため連絡が煩瑣になり、即日工事は難しく、実際の工事日までに間が空くなどの問題がございます。
またこれらの店舗や下請けの業者では、初夏から夏場にかけてはエアコン工事によって多忙になるため、アンテナ工事の施工に関しては後回しになるケースもございます。

・町の電気屋さん。

これは現在でも町の商店街などに見られる、昔ながらの地元密着型の電気屋さんのことです。このような店舗は、工務店や家電量販店などの外注を引き受けているケースも多くなります。
このような店は、地元の電波状態など地域密着の情報に強く、身近にあるため相談しやすいというメリットがございます。
ただ工事価格については、一般的な相場に疎いため、割安であることも、逆に割高になることもございます。またアンテナ工事が専門ではないため施工技術にばらつきがあり、工事の知識や技術、機材などが古い場合もある。さらに店主の高齢化による廃業などの可能性もあるため、工事後の相談などが持ち込めなくなるなどのケースも考えられます。

・テレビアンテナ工事の専門業者。

当あさひアンテナを含め、インターネットを検索すると、多くのアンテナ工事専門業者が存在します。
これらの業者はテレビアンテナ工事に特化しているため、経験や実績が豊か、専門知識や技術が確かで、さらに業者間の競争により、無料の電波調査やお見積もり、即日工事をはじめ、アンテナ本体や部材などもセットにした低価格のアンテナ設置工事や長期間のアフターフォロー保証など、サービスが手厚いのがメリットです。
ただ数が多いため、中には粗悪な部材や工事で利潤を得る、質の低い業者が混じっていることもございます。そのため、この種の業者を依頼する際には、対応の内容などから、信頼を置ける業者であるか、しっかり見極められることが重要といえます。

優良なアンテナ工事業者の見極め方

各種のアンテナ工事業者から優良な業者を見極める方法としては、無料での現場調査、お見積もりを行っている業者を複数、選択して相見積もりを行うのがいいでしょう。
信頼がおける優秀な業者であれば、相見積もりにも快く応じる他、アンテナ工事の内容から料金体系、使用する機材などについて細かな質問をしても、納得がゆかれるまで明確かつ丁寧に答えてくれることでしょう。逆にその説明が曖昧なまま、強引に契約を勧めようとする業者は避けた方がよろしいでしょう。
また的確なご質問をされるためには、お客様も当サイトのコラムをはじめ、インターネットの情報などを確認して、アンテナ工事についての基本的な知識を持っておかれるのがよいでしょう。
各種テレビアンテナ工事業者については、以下のコラムもご参照いただければ幸いです。
業種別・アンテナ設置工事の標準価格と対応できる工事

ケーブルテレビ・光テレビからテレビアンテナへの乗り換え・まとめ

当コラムでは、前編の、
徹底解説!ケーブルテレビ(CATV)・光テレビの基礎知識と解約してテレビアンテナに乗り換える工事の方法とは?
とあわせて、ケーブルテレビ、光テレビから、テレビアンテナ設置によるテレビ放送へのご視聴に、的確に乗り換える方法についてご説明いたしました。実際に乗り換えをご思案になっている方にとっては、前後編の当コラムをお読みいただけることで、おおよその手順を把握いただけることと存じます。

たた、当コラムを読まれても、乗り換えに関してまだ不明、不安な点がある場合は、当あさひアンテナのフリーダイヤル(0120-540-527)。メールフォーム、LINEアカウントにご相談をお寄せください。弊社では、ケーブルテレビや光テレビからのお乗り換えでテレビアンテナ設置工事を行うお客様のために、ケーブルテレビなどのご解約からアンテナ設置工事の流れまで、無駄なく行えるよう、万全のサポート体制をご用意しております。

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アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 25,000円(27,500円税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 22,000円(24,200円税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 18,000円(19,800円税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。