BS/CSアンテナの角度調整に重要な「指向性」とは? 人工衛星の方向を確認できるスマホアプリ「BSコンパス」も徹底解説!

2023年03月02日

衛星放送用のBS/CSアンテナを設置するとき、アンテナの角度を正確に調整するため、「BSコンパスアプリ」を利用するなど、人工衛星の方向を調べる方法について解説していきます。

 

2023年(令和5年)現在、一般のご家庭で視聴できるテレビ放送として、地デジ(地上デジタル放送)だけでなく、いわゆるBS放送、CS放送の衛星放送も定着しています。

衛星放送の魅力と言えば、ご自宅にBS/CSアンテナを設置するだけで、BS放送であれば、NHK、各広域民放などの無料チャンネルで、地デジでは観られないさまざまな番組を楽しめること。さらにはBS放送およびCS放送の多チャンネルで、多くの有料チャンネルの中からお好みのチャンネルを契約することで、多彩なジャンルの映像コンテンツを楽しめることが挙げられます。

 

ただ映像コンテンツを楽しむだけであれば、今日でもテレビ放送以外にも、インターネットの動画配信サイトによって、スマートフォン、タブレットなどの端末を使い、ご自宅のさまざまな部屋、さらには外出先でも多くの作品を視聴することが可能となっております。

しかしBS放送、CS放送であれば録画が可能であり、ご自宅の大画面テレビによって迫力ある映像を楽しめる他、近年では「新4K8K衛星放送」の放送もスタートしたことにより、ご自宅に4K、8Kのテレビを設置し、4K8K放送の受信設備を整えれば、ご家庭でこれまでの衛星放送や地デジの2K(フルハイビジョン)映像よりも格段に高精細、高画質の放送を視聴することもできます。

 

そして衛星放送を視聴するために必要なBS/CSアンテナは、ご自宅で設置場所などの条件が整っていれば、地デジアンテナとは別途に、ご自分で設置することも可能です。ただBS/CSアンテナを適切に設置するためには、設置する場所が受信に適しているかの確認と、特にアンテナ本体の正確な角度の調整を行う必要がございます。

これは衛星放送において、テレビ電波は発信元である人工衛星から直線的に届くものであり、BS/CSアンテナも「パラボラアンテナ」であるために、特定方向のみで受信性能が高まる「指向性」が非常に高いという性質があるためです。

 

当コラムでは、BS/CSアンテナの指向性を中心に、衛星放送の基礎知識を含めて、BS/CSアンテナを設置、またはトラブルからの復旧の際に必要となる設置位置の選択や、特に重要となる角度調整の方法について、角度の確認や調整に利用できるスマートフォンアプリなどの解説も含めて、2023年度の最新情報にもとづいてご説明してまいります。

 

なお、地デジ放送用の地デジアンテナにも主な機種やモデルごとの指向性が存在し、アンテナ設置の際には重要な要素となります。

地デジアンテナの機種ごとの指向性やその解説、設置時のポイントなどは、当コラムの姉妹記事にあたる以下の記事で解説しております。

地デジのテレビアンテナで受信できる方向は指向性で決まる? アプリでアンテナの方向調整に最適な角度を調べる方法も徹底解説!

 

衛星放送とその電波についての基礎知識

衛星放送用のBS/CSアンテナで、衛星放送のテレビ電波を的確に受信する方法は、ごくシンプルなものです。

すなわち「衛星放送の電波を送信する人工衛星へと向けることができる方向で、その方向に建物や樹木などの障害物がない場所を選んで、BS/CSアンテナを人工衛星の方向へと正確に向けて設置する」だけになります。

言葉にすると簡単に思えますが、これを正確に実践するには、衛星放送(BS放送、CS放送)およびBS/CSアンテナの仕組みや種類について理解し、設置位置や使用するアンテナモデルの選択、そして設置時の角度調整を的確に行う必要がございます。

ここではまず、衛星放送やその電波の種類、性質などについての基礎知識を解説してまいります。

衛星放送とはその名の通り、地球上から約36,000キロ上空の宇宙空間にて、赤道の周回軌道上で地球の自転に同期して移動することで、地上からは空の一点に静止して見える「静止衛星」から、地球上の一定の半球側、その広範囲に電波を送信する形式の放送です。

地上に数多くの電波塔を設置して、その周辺地域に電波を送信することで、日本国内の大半をカバーしている地上波放送の地デジ放送に比べると、衛星放送は一基の人工衛星で、例えば日本国内の全域など広範囲へと、効率的に大容量の情報を送信できる特性がございます。また地上の建造物や地形などの障害物、地上で発生した災害などにも影響されず、安定して放送電波を送り続けることも可能です。

2023年現在の日本の衛星放送には、主にBSデジタル放送(BS放送)、CSデジタル放送(CS放送)の2種類になります。これらは日本の放送法に基づいた、使用する人工衛星や放送対象の違いによる分類になります。

BS放送は「放送衛星」を用いた衛星放送で、日本国内ではBS/CSアンテナを設置することで誰でも受信できる不特定多数に向けた衛星放送になります。放送内容では、地上波と同じテレビ局ながら、放送内容は異なるNHKや各広域民放。また「BS松竹東急」その他の無料放送チャンネルと、「wowow」「スターチャンネル」など月額契約制の有料チャンネルがございます。

CS放送は「通信衛星」を用いた衛星放送で、放送事業者と契約を行った者を対象にした放送になります。CS放送で一般によく知られているのは110度CS「スカパー!」サービスであり、このサービスは80チャンネル以上の多チャンネルであり、その大半は有料チャンネルながら、契約者は視聴したいチャンネルとの個別契約、または複数チャンネルのサービスパック契約などで、お好みのチャンネルを選んで視聴することができます。

なおBS放送、および110度CS「スカパー!」については、どちらも東経110度に位置する人工衛星から電波を送信しているため、一基のBS/110度CSアンテナを設置することで、どちらも受信できます。このアンテナが、現在の一般的なBS/CSアンテナになります。

ただCS放送には、東経124度、128度の通信衛星を用いた、124度128度CS「スカパー!プレミアムサービス」というサービスもあり、こちらをご視聴になるためには、BS/110度CSアンテナとは別にプレミアムサービス専用アンテナ、もしくはBS含む東経110度、124度、128度のすべての衛星放送を受信できるマルチアンテナが必要となります。

また2018年(平成30年)には、新しく「新4K8K衛星放送」もスタートしています。これは2Kフルハイビジョン放送であった従来のBS、CSのデジタル放送に、画面の解像度はで2Kの4倍となる4K放送、さらに4Kの4倍である8K放送のチャンネルを追加したものです、

これらのテレビ放送に用いられる「電波」とは、空間中の電場と磁場の影響を受けて、空間を光の速さで伝搬する波(波動)である「電磁波」のうち、周波数(波動(波長)が一秒間に繰り返される回数)が比較的、低いものを指します。

日本の電波法などでは、電波とは電磁波のうち300万MHz(メガヘルツ)、すなわち3㎔(テラヘルツ)以下の者を指します。これより周波数が高い電磁波は、赤外線、可視光線、紫外線などの光や、X線、ガンマ線などの放射線になってゆきます。

そしてこれら衛星放送で人工衛星から送信される電波は、宇宙空間から地上までの長距離を移動するため、電波の中でも周波数がもっとも高い部類となるマイクロ波の中でも「Kuバンド」という周波数帯が使用されています。その周波数はBS放送で11.7GHz(ギガヘルツ)から12.2GHz。110°CS放送では12.2GHzから12.8GHzとなり、合わせて日本の衛星放送の周波数帯は「12GHz帯」とも呼ばれます。

また電波は周波数が高いほど短時間に波長が繰り返されるため、その波長の幅は短くなります。現在の地デジ放送に用いられるUHF波(極超短波)のうち470MHzから710MHzの電波では、波長の長さは40センチから60センチ程度です。このUHF帯も電波の中では比較的、高周波数帯ですが、衛星放送の12GHz帯では、波長の長さは約25ミリ程度と、さらに短いものとなります。

電波は周波数帯が高くなるほど、その性質は光に近づき、直進性が強くなります。そのため宇宙空間の人工衛星から地上まで、長距離を送信される電波には、12GHz帯の高周波数が適しているのです。

半面、光に近い直進性を持つ12GHz帯の電波は障害物に影響されやすく、人工衛星とBS/CSアンテナとの間に、建造物や山地などはもちろん、樹木やその葉などのささいな障害物が存在するだけでも、電波が遮断されてしまいアンテナで正しく受信できなくなります。

さらに約25ミリという波長の短さから、通常の雨や雪ではさほどの影響はございませんが、雨粒や雪の大きさが波長の長さに近くなる豪雨、大雪になると、人工衛星からの電波が雨や雪に吸収される上、乱反射なども発生して、やはりアンテナ側で十分に受信できなくなります。これを衛星放送の「降雨減衰」「降雪減衰」と呼びます。

また衛星放送の人工衛星から電波を送信する形としては、ちょうど宇宙空間から日本列島の中心部にライトを向け、国内全域を照らし出すような状態になります。そのため日本国内でも中心部では、人口衛星からの距離が短いため、地上に届く電波のレベルは強くなります。逆に国内での北部や南端部、離島部など、中心部から離れたエリアでは、人工衛星からの距離も遠くなるため、衛星放送の電波レベルはやや低下いたします。

そのためBS/CSアンテナも、これら衛星放送の電波が持つ性質に合わせたアンテナモデルや設置位置の選択が必要となります。

なお衛星放送右の電波に関しては、以下のコラム記事でも詳しくご説明しております。

衛星放送(BS放送・CS放送)の「テレビ電波」基礎知識

 

新4K8K衛星放送の電波と必要な機器について

上記した新4K8K衛星放送は、基本的にBS放送、CS放送にそれぞれ4K、8Kチャンネルが追加されたもので、有料チャンネルの個別契約を除いては、ご視聴に特別な契約などは必要ございません。

ただ新4K8K衛星放送の多くのチャンネルでは、従来の2K(フルハイビジョン、FHD)放送であったBSデジタル放送、CSデジタル放送に使用されていた電波「右旋円偏波」ではなく、新しく「左旋円偏波」が使用されております。

これは新4K8K衛星放送の導入、追加される4K8Kチャンネルの数に対して、それまで使われてきた、右回りの螺旋を描く右旋の電波では、割り当てられる周波数帯が不足したためです。

そこで右旋でも使用できる周波数帯に、BS放送のNHK、各広域民放の無料放送4Kチャンネルを割り当てた以外は、新しく右回りの螺旋を描く「左旋円偏波」を導入して、残りの4K8Kチャンネルに割り当てたのです。

ただそれまで使用されてきた2K対応のBS/CSアンテナでは、左旋円偏波は受信できません。そのためBSの一部4Kチャンネルを除いた新4K8K衛星放送を視聴するためには、2K4K8K対応型のBS/CSアンテナが必要です。そのため旧来の2K用BS/CSアンテナを設置している現場では、アンテナの交換が必須となります。なお2023年現在のBS/CSアンテナは、ほぼすべてが2K4K8K対応型になっております。

他にも、4K8K放送を対応する画質でご視聴いただくためには、4K、8Kテレビ(4K8Kチューナー)が必要となります。

またBS/CSアンテナで受信された衛星放送の電波は、まずテレビ放送に適した周波数に変換されますが、この際も4K8K放送の左旋の電波は、従来の右旋の電波よりも高い周波数帯になります。したがってアンテナの配線部に設置されて電波を通すブースター、分配器などの機器、また場合によってはケーブルが左旋の電波(周波数帯)に非対応のものである場合は、それらの機器も4K8K(3224MHz)対応型に交換する必要がございます。

新4K8K衛星放送の詳細や、受信に必要となる機器についての詳細は、以下の各コラム記事でもご説明しております。

「新4K8K衛星放送」ご視聴に必要な機器・完全チェック解説! テレビで全4K8Kチャンネルを見るための機材とは?

「新4K8K放送」を視聴するためのアンテナ工事、配線について徹底解説!

2K放送と4K、8K放送の違い

 

BS/CSアンテナ(パラボラアンテナ)の仕組みと「指向性」とは?

パラボラアンテナであるBS/CSアンテナの特性は、電波を受信する指向性が非常に鋭いことになります。

ここで主に解説するテレビアンテナはテレビ電波を受信するためのアンテナですが、一般的な意味でのアンテナとは、電気エネルギーを電磁波(電波を含む)に変換して空間中に放射(送信)する、またはその電磁波(電波)を受信する装置のことです。

そして「指向性(directivity)」とは電磁波(電波)また音や光などが空間に出力されるときに、そのエネルギーの強度が方向によって異なる性質のことを指します。またはそれらを空間中から検出するときにも使われます。

例えば特定の方向に音が強く伝わるスピーカーを「指向性スピーカー」。特定の方向のみから音を拾うマイクを「指向性マイク」と呼びます。同じように「指向性アンテナ」とは特定の方向にのみ電波を送信する、またはアンテナ本体でも特定の角度のみで受信性能が高くなるアンテナのことをいいます。

地デジアンテナの場合は、もっとも古典的な機種である八木式アンテナでは、複数設置された「素子(エレメント)」と呼ばれる部分で電波を受信しており、設置されている素子の数で受信性能が決まります。外部からは素子が見えないデザインアンテナ、ユニコーンアンテナでも素子の数を基準とした「素子数相当」という表記で受信性能が表されます。また素子数に対して、アンテナから出力される電波レベルであり、受信できる電波に対する効率の良さを示す「動作利得(利得、ゲイン)」も受信性能の基準になります。

これら地デジアンテナにはすべて指向性があり、地デジアンテナの正面に当たる側を地デジ電波塔など、電波が届く方向に向けることで受信が可能となります。地デジアンテナは設計上、指向性を強くすることで受信性能を一方に集中して高める構造になっており、電波塔の方向へと向けることで地デジ電波を的確に受信できるだけでなく、別方向からの無関係の電波をシャットダウンする性質もございます。

そのため地デジアンテナでは受信性能が高くなるほど指向性も高くなり、八木式アンテナの素子部に、Ⅹ字型の部品で複数の素子を設置した高性能アンテナ「パラスタックアンテナ」では、受信性能が高い分、指向性の高さから、わずかな角度のズレでも、受信性能が大きく低下することもございます。

地デジアンテナの指向性は「半値幅」という数値で表されます。これは半値幅とは、地デジアンテナの受信性能が最大である角度から左右にずらして、受信性能が半分に低下する角度を表したものです。地デジアンテナではモデルごとにこの半値幅が表記されており、設置する際の角度調整の参考になります。

一方、BS/CSアンテナは、素子ではなく反射器で電波を受け止めて集める「パラボラアンテナ」になります。

パラボラアンテナの「パラボラ(parabola)」とは「放物線」の意味です。BS/CSアンテナは、内側が放物面を描く皿のような円盤「反射器(放物面反射器)」で、人工衛星からの12GHz帯の電波を受け止めて反射させ、反射器の中央部の一点に集めます。

なおパラボラアンテナは、反射器の形が皿のようなことから、英語の「dish(皿)」より「ディッシュアンテナ」とも呼ばれ、特にBS/CSアンテナでは、反射器を「ディッシュ」と呼ぶことが多くなります。

このディッシュに集められた電波は、ディッシュの中央部に固定されたコンバーターの一時放射器を経由して、コンバーター部で周波数を変換されます。これは12GHz帯の電波では、周波数が高すぎてそのままアンテナケーブルで送信すると、電波の減衰(弱まり)が非常に大きくなるためです。なおこのとき、2Kチャンネルおよび一部4Kチャンネルの右旋円偏波は1032MHzから2072MHzの周波数帯に、大半の4K8Kチャンネルにあたる左旋円偏波は2224MHzから3224MHzの周波数帯に変換され、コンバーターに接続されたアンテナケーブル(同軸ケーブル)からテレビなどの受信機器へと送られます。

またディッシュの裏面には、アンテナ本体をマスト(支柱)に固定するための設置具や、コンバーターを固定する支柱のアームが設置されています。なおBS/CSアンテナこのコンバーターを作動させるために電源が必要となります。電源はテレビ、レコーダーなど受信機器のチューナー端子、またはブースターの電源部から、アンテナケーブルを通じて給電されます。

このパラボラアンテナは、SHF波などUHF波より高周波数帯の電波を受信するのに適しております。半面、反射器を直進的に届く電波の方向へと正確に向ける必要があるため、指向性が非常に鋭くなります。

これはBS/CSアンテナの場合では、人工衛星から地上までの直進的に送られる電波を、ディッシュで正面から受け止めて反射させ、中心部に集中した電波を一時放射器(コンバーター部)でとらえるという構造のためです。したがってディッシュの角度がずれてしまうと電波の焦点もコンバーターから外れてしまい、電波の受信ができなくなるのです。

一方でこの指向性の鋭さにより、アンテナの側面や後方への電波の漏洩が少なく、また無関係の電波にも影響されにくくなるというメリットも生じます。

BS/CSアンテナの指向性は、一定の半値幅がある地デジアンテナよりも鋭いものであり、アンテナのディッシュ部を、一般的なBS/110度CSアンテナであればBS、CSの人工衛星が位置する東経110度の方向へ正確に向ける必要があり、ミリ単位のズレでも受信性能が大きく低下してまいります。

また地デジ放送であれば、地上の電波塔から地デジ電波を送信しているため、アンテナ角度の調整は、左右の角度である方位角の調整だけですみます。しかし東経110度の方向に向けなければならないBS/CSアンテナでは、方位角だけでなく、上下の角度である仰角の正確な調整も必要となります。

同様に衛星放送のプレミアムサービス専用アンテナであれば、同じく人工衛星の位置する東経124度および128度に、マルチアンテナではそれに加えて東経110度にも正確に合わせる必要があるため、より精密な角度調整が必要となってまいります。

総じてBS/CSアンテナの設置に関しては、まず「アンテナ本体を東経110度の南西方向(または東経124度、128度)へ正確に向けられる設置位置」と「アンテナを向ける方向に電波を遮断する障害物などがない」という条件に加え、アンテナのディッシュ部を人工衛星の方向へと向ける、ミリ単位の正確な角度調整が必須となります。

BS/CSアンテナの詳細や、比較となる地デジアンテナの受信性能などについては、以下の各コラム記事で詳しく解説しております。

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BS/CSアンテナの種類と受信性能の基準

衛星放送(BS放送、CS放送)を受信するためのアンテナは、アウトドア用のポータブルタイプや車載用モデルなどの特殊なモデルを除き、住宅に設置するための機種は、すべて同じ設計のBS/CSアンテナになります。

そのためアンテナのバリエーションとしては、前述した2K4K8K対応と2K対応型の他、ディッシュの直径による違いと、あとは外観性に配慮したカラーバリエーション。またディッシュ部のパンチングホール仕様化、各部の強化なで耐風性を高めた高耐風モデルなどが存在するだけになります。

そしてBS/CSアンテナの受信性能を決める要素として、スペック表などにも記されるものには「アンテナ利得」「コンバーター利得」「コンバーター雑音指数」「性能指数(G/T比)」「コンバーター局発位相雑音)」などがございます。

アンテナ利得とは、BS/CSアンテナのディッシュで一点に集められる電波のレベルを表す数値で、電波強度を示す㏈(デシベル)で表されます。この数値の高さは受信性能の高さを示すことになり、基本的にディッシュが大型になるほど数値が高くなります。

コンバーター利得は、ディッシュでコンバーター部に集めた12GHz帯の電波を、ケーブルでの送信に適した1032MHzから3224MHzへと変換する際の、変換の効率を㏈で示します。この数値もやはり高い方が受信には有利ですが、さほど大きな影響はございません。

コンバーター雑音指数は、コンバーターが電波の周波数帯を変換する際に、雑音(ノイズ)が混ざる割合を示す㏈数です。ノイズは画像の乱れなどの原因となるため、低いほどよいといえます。

性能指数(G/T比)とは、BS/CSアンテナの衛星電波の利得を示す「G」と、不必要な雑音(ノイズ)を示す「T」の比率であり、アンテナの総合的な性能を示します。数値が高いほど利得が高くノイズが少ない、高品質な電波を受信できるBS/CSアンテナになります。

コンバーター局発位相雑音とは、「局発」による電波の変動を「位相雑音」という形で表した数値のことです。局発とは、コンバーターが12GHz帯から使用しやすい周波数へと変換する際、基準になる信号のことで、この信号が安定しないと、変換された電波も不安定になります。したがって、この数値が低いほど高性能のアンテナと言えます。

総じてBS/CSアンテナの受信性能は、ディッシュで集められる電波レベルの高さと、コンバーターで周波数を変換する際の効率およびノイズを低下させる性能ということになります。

ただこれらの性能については、各メーカーにおいて、主に電子機器であるコンバーターの設計を改良することで、変換の効率向上やノイズの軽減を追求しておりますが、大手アンテナメーカーの製品であれば、一般的なモデルでも特に低いということはございません。

国内有名メーカーのBS/CSアンテナであれば、ディッシュサイズが同じものでは、どのモデルでも各性能に大きな差はなく、適切なアンテナ設置により安定した衛星放送の受信を実現できます。

BS/CSアンテナの受信性能を大きく左右するのは、やはりディッシュのサイズになります。ディッシュが大きくなるほど、集められる電波の量も高くなり、結果、アンテナ利得も向上することになります。

BS/CSアンテナのサイズには、ディッシュのほぼ直径である、電波を集められる部分のセンチ数「有効径」で表され、戸建住宅向けの45型や50型。小規模集合住宅向けの共同受信用である60型や75型。マンションなど大型集合住宅向けの90型、120型などがございます。

戸建て住宅では多くの場合、45型でも十分な受信性能を発揮しますが、前述した国内の北部や南端、離島部など中心から離れたエリアでは、人工衛星からの距離により、やや受信できる電波レベルが弱くなるため。50型から75型の間で、大型のBS/CSアンテナが使用されることもございます。また受信性能が高い大きめのBS/CSアンテナでは「降雨減衰」「降雪減衰」の影響も受けにくくなります。

半面、ディッシュが大型のBS/CSアンテナを用いると、風雨などの影響を受けやすくなり、アンテナ角度のズレなどのトラブルが起こりやすくなる、老朽化が進行しやすくなるなどの問題も生じますので、ご注意ください。

BS/CSアンテナの性能や種類については、以下の各コラムにも詳細な解説がございます。

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BS/CSアンテナの角度調整と的確なアンテナの角度を確認する方法

前述した通り、BS/CSアンテナを設置する際には、ディッシュの方向を人工衛星が位置する方向である東経110度、または東経124度、128度へと正確に向けることが基本となります。正確な角度で設置することで、直進的に送られる人工衛星からの電波が、ディッシュの放物面に反射し、コンバーターへと集められるためです。したがってこの角度がミリ単位でもずれると、電波がコンバーターへと集まらなくなり、受信感度が大きく低下することになります。

ここでは、基本的に東経110度に向けるBS/110度CSアンテナの設置を前提に、解説を進めてまいります。

 

そもそもBS放送、CS放送の人工衛星が位置する「東経110度」とは?

ここまで、BS放送の放送衛星、CS放送の主な通信衛星が位置する地点として、赤道軌道上の「東経110度」を挙げてまいりました。ただ、一口に「東経110度」といわれても具体的にイメージなさりにくい方もおられるでしょう。

ここで東経110度について少しご説明いたします。まず経度と緯度と言えば、球形である地球の中心から角度を測るようにして、地球上の縦横の位置を示すものだということはおわかりでしょう。

緯度は赤道(緯度0度)を基準に、地球上の横の位置を示す基準で、赤道の北側と南側において、それぞれ北緯何度、南緯何度という形で示されます。北緯90度は北極点、南緯90度は南極点で、それぞれ極点となります。

そして経度は、地球の南極点と北極点を結ぶ線により、地球上の縦の位置を示す基準になります。ただ経度には赤道のような明確な基準線がないため、経度0度0分0秒となる基準の線を決める必要がございます。この基準の線を「本初子午線」と呼びます。

かつての本初子午線は各国がそれぞれ定義していたため、国によって異なりましたが、1884年(明治17年)10月に開かれた国際会議「万国子午線会議」によって、イギリスのグリニッジ天文台を基準とした「グリニッジ子午線」が国際的な子午線として採択されました。

しかしその後の技術の進歩により、1980年代より、より正確に地球の中心(地心)を基準とした子午線として「IERS基準子午線」が国際的な本初子午線とされております。ただIERS基準子午線は、かつてのグリニッジ子午線から東側、約102.5メートルずれた位置にあたり、巨視的にはほとんど差がないことから、現在でも慣習的に本初子午線をグリニッジ子午線と呼ぶこともございます。

この本初子午線を基準に、地球は東半球と西半球に分けられ、東半球側の経度を東経、西半球側を西経と呼び、それぞれ180度まで数えられます。また東経は「+(プラス)」、西経は「-(マイナス)」の数値で表すこともございます。

したがって「東経110度」とは、IERS基準子午線より東側に110度移動した地点になります。具体的には北極点からロシア、モンゴル、中国、マレーシア、インドネシアなどを経て南極点を結ぶ線の赤道上空に、BS放送、CS放送の人工衛星が位置し、宇宙空間から日本国内の全域に向けて、直線的な放送電波を放ち続けていることになります。この地点は、日本列島から見ればほぼ南西方向に当たります。

ただ注意すべき点は、衛星放送の人工衛星は、つねに東経110度の赤道上空に位置していても、日本国内の地上からでは、例えば北海道と九州、沖縄など、国内でも各地によって微妙に角度が変わってくるという点です。そのため日本国内でBS/CSアンテナを設置するにあたっては、そのエリアにおいて「東経110度」にあたる角度を、正確に把握する必要がございます。

 

BS/CSアンテナを設置できる位置の条件

前述の通り、BS/CSアンテナは、日本国内でアンテナのディッシュ部を東経110度に向けることができ、アンテナを向けた方向に、人工衛星の電波を遮断する障害物がない場所であれば、設置が可能になります。

そのため戸建て住宅であれば、屋根の上から、東経110度(南西方向)に向けることができる壁面やベランダの内外。また条件はやや厳しくなりますが、室内の窓際などに専用のスタンドで設置できることもございます。そして設置作業に危険が伴わない場所であれば、ご自分でのDIY設置も不可能ではございません。

ただ人工衛星から送られる電波は、前述のように12GHz帯で、波長の長さが25ミリ程度という非常に高周波数帯のものです。そのため建築物や山地だけでなく、樹木やその枝葉、また洗濯物などによっても電波が遮断されてしまうことがございます。

したがってBS/CSアンテナを設置する場合には、現在、アンテナを向ける方向に障害物が存在しないだけではなく、この先、高層建築などが建てられないか。また樹木が伸び、葉が茂らないか。洗濯物が干されるような場所はないかなども考慮する必要がございます。

なお、BS/CSアンテナを向ける方角の障害物(建築物など)については、アンテナを起点とした障害物の高さより、アンテナと障害物の距離が1.5倍以上あれば、衛星放送の受信に影響を受けることはございません。例を挙げれば、東経110度の方向にBS/CSアンテナより10メートル高い建物があっても、その建物とアンテナの設置位置が15メートル以上、離れていれば大きな問題は生じません。

このようなBS/CSアンテナの設置場所を確保し、アンテナの設置や配線などを行い、アンテナ角度を東経110度の方向へと正確に向ければ、BS/CSアンテナの設置は完了になります。

 

BS/CSアンテナを向ける「東経110度」の方向を確認する方法は?

ご自分によるDIYでのBS/CSアンテナ設置、またベランダなどに設置したBS/CSアンテナの角度がすれて受信不良が生じ、再度の角度調整を行う場合には、まずその現場における「東経110度」の位置を確認することが重要となります。

前述の通り、東経110度の位置は不変でも、日本国内でも地域によってその角度は相対的に変化してまいります。

日本国内の主な地域において、BS/CSアンテナの角度となる東経110度にあたる角度の例を挙げると、北海道でも稚内では仰角29.1度、方位角220.9度。札幌では仰角31.2度、方位角221.7度。函館では仰角32.5度、方位角221.7度。

関東では東京都が仰角38.0度、方位角224.4度。神奈川県の横浜では仰角38.3度、方位角224.5度。千葉県の千葉市などでは仰角37.9度、方位角224.6度。埼玉県の大宮では仰角37.9度、方位角224.1度。

近畿では京都府、京都市の付近が仰角41.0度、方位角220.0度。大阪府の大阪市、堺市などが仰角41.5度、方位角220.0度。兵庫県神戸市が仰角41.6度、方位角219.6度。

九州では長崎県が仰角46.3度、方位角213.8度。熊本県が仰角45.8度、方位角214.9度。宮崎県では仰角46.2度、方位角216.6度。鹿児島県では仰角47.0度、方位角215.6度。また沖縄県の那覇市では仰角53.6度。方位角215.9度になります。

そして各地域においても、BS/CSアンテナが最大の受信感度を発揮する角度は、現場によって微妙に異なってくるため、現場において実際の受信レベルを確認しつつ、精密な角度調整作業が必要となります。

BS/CSアンテナ設置の手順は、別コラムでもご説明しておりますのでここでは略しますが、日本国内の各エリアにおける、BS/CS方向の設置角度については、インターネット上のアンテナメーカーや電器店などのサイトで、一覧表が掲載されております。

また近年のBS/CSアンテナには、角度調整の目盛り部分に、各地域の東経110度に当たる角度が表示されているものもございます。これらを利用すれば、おおよその角度の特定は難しくございません。

そしてより正確に角度を調整する方法としては、「BSコンパス」など専用のスマートフォンアプリを利用する方法がございます。

中でも代表的なアプリ「BSコンパス」は、日本三大アンテナメーカーのひとつ「日本アンテナ」社が提供するアプリであり、無料で利用できます。このアプリをお手持ちのスマホにインストールすることで、BS/CSアンテナのマストが垂直に設置されているか。また日本国内の各地域における東経110度(仰角、方位角)をコンパスのような形で表示してくれるため、アンテナにスマホをあてがって作業することで、垂直設置から正確な角度調整までが、簡単に行えるようになります。

 

受信感度が最大となるようBS/CSアンテナの角度を微調整する手順

設置するエリアの東経110度にあたる角度へと、BS/CSアンテナを設置して、衛星放送の電波が受信できるようになったとしても、作業はそれで終わりではございません。その現場における最大の受信感度を発揮するよう、アンテナ角度の微調整が必要となります。

この微調整を行う時点では、BS/CSアンテナはすでにテレビなどの受信機器と接続され、コンバーターへの電源が供給される状態になっているはずです。そこでテレビ側で設定画面などからBS/CSの「アンテナレベル」画面を表示します。

アンテナレベル画面とは、アンテナからテレビに届く地デジやBS/CSの電波レベルを、インジケーターや数値などで表示する画面のことです。この画面を参考に、アンテナレベルが最大になるよう、方位角および仰角の微調整を行います。

なおアンテナレベル画面を表示する方法や数値の読み取り方などは、テレビのメーカー、モデルなどによっても異なりますので、付属するマニュアルやメーカーの公式サイトなどでご確認ください。

上記のサイトやアプリなどを利用して、エリアごとの東経110度の方向へと向けて軽くボルトを締め、仮止めしておいたBS/CSアンテナについて、まず方位角から微調整を行います。

アンテナ本体の左右を、どちらか一方へと少しずつ角度をずらし、テレビ側でアンテナレベルが最大になる角度を確認します。最適な方位角を確認できた時点で、ボルトを締め込んで方位角を固定し、次は仰角で同じ作業を行います。

作業そのものは単純ですが、ただアンテナの角度を1ミリ程度ずらした後、その角度がアンテナレベルに反映されるまでには数秒のタイムラグが生じます。そのためわずかな角度調整の後、少し待ってアンテナレベルの数値を確認することを何度も繰り返して、アンテナレベルが最大になる角度を割り出すという、時間と根気の必要な作業となります、

特にBS/CSアンテナとテレビの位置が離れている場合は、一人で角度調整と画面の確認を行うことは難しくなるため、二人以上で作業を行う必要も生じてまいります。

ただアンテナレベルを確認する方法には、テレビ側での確認の他にも、BS/CSアンテナとテレビとをつなぐケーブルの間に「BS/CSインジケーター(レベルチェッカー)」を設置するという方法もございます。

この機器は、針付きのインジケーターなどでケーブルを通る電波レベルを示してくれるもので、アンテナの付近に接続することで、電波レベルが素早く反映され、その場で確認できます。そのためアンテナ角度の調整にかかる手間が大幅に軽減できます。本体価格も簡易的な者であれば1,000円台からになるため、今後、角度調整が必要となった際のためにも購入されておくのもよろしいでしょう。

 

まとめ

当コラムでは、BS/CSアンテナの指向性と、適切な角度調整の方法を中心にご説明いたしました。

その他、BS/CSアンテナの設置に関しては、以下の各コラム記事が参考になると思われます。

テレビアンテナ設置場所のポイント(地デジ・BS/CSアンテナ編)

自分でDIY取り付けも可能? 衛星放送用BS/CSテレビアンテナのさまざまな設置方法と工事を行う際の注意点

BS/CSアンテナ(衛星放送用)を室内に設置する方法

室内に衛星放送用のBS/CSアンテナを設置してBS放送、CS放送のテレビ番組を観る方法、5大チェックポイント解説!

BS/110度CSアンテナで安定して衛星放送を受信できる設置の場所とアンテナの向きや角度を正確に調整する方法

衛星放送用BSアンテナ設置工事と基礎知識。自分で設置する方法とは? CS放送とは?

 

BS/CSアンテナの設置、またトラブルの際の角度調整は、作業の安全が確保できる設置位置であれば、当コラムなどの情報を元に、ご自分でDIYにより行っていただくことも可能です。

ただ当あさひアンテナでは、BS/CSアンテナ設置工事については、国産一流メーカーの最新2K4K8K対応BS/CSアンテナ本体や基本部材、防水加工などをセットにして、15,000円(税込み)からの基本工事費用で施工いたします。さらにアンテナ本体もディッシュが各サイズの機種からカラーバリエーション、高耐風モデル「BC453SG」など、お客様のご要望に対応できる各種モデルをご用意しております。

またプロの技術と知識による、ご要望に応じた最適な設置位置。最大の受信感度を実現する角度調整と、角度のズレなどを抑える頑丈な設置をお約束する他、工事完了後には業界最長クラスとなる「工事完了日からの10年保証」もご用意し、総合的なコストパフォーマンスでは、DIY設置よりもお得と言えるアンテナ工事をご提供いたしております。

BS/CSアンテナをはじめとする各種テレビアンテナの設置をはじめ、アンテナトラブルのご相談などがございましたら、まずは当あさひアンテナのフリーダイヤル(0120-540-527)。またはメールフォーム、LINEアカウントまで、どうかお気軽にお問い合わせください。

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アンテナ本体 型番

  • デザインアンテナ

    型番:UAH201(最新モデル)
    (同軸ケーブル:白か黒の2色のうち、おすすめは外壁になじむ色)

    工事費込み 20,000円(税込)

    カラーバリエーションはオフホワイトライトブラウンスーパーブラックブラックブラウンの4色から現場で選択することが可能です。同じUHF20素子相当のデザインアンテナを比較した場合、業界トップクラスの受信性能、高利得を誇る大手DXアンテナ社製。本体の厚みはわずか119mm、サイズは高さ590mm×幅220mmで業界最小クラス。コンパクトサイズのため狭い屋根裏や天井裏などへの取り付けも最適。壁面に取り付けの場合は、極細のビスを6箇所打ち込んで金具を取り付け、金具にガチャンと本体をはめ込みボルトを締めるだけの簡単施工が可能なため建物へのダメージを極力軽減できます。ブースターが必要な場合はUAH201の背面にスッキリ取り付けられる構造になっており、表にブースターが露出しないので外観もキレイに保てます(弊社では電波状況が悪くない限り、なるべくブースターも屋内の、分配器の近くに隠してしております)。修理の場合、ブースター内蔵タイプのデザインアンテナとは異なり、ブースターだけの交換をできるメリットがあります。太陽光発電システムや片流れ屋根で屋根上に屋根馬を立てられず昔ながらの八木アンテナを設置できない住宅にも最適。耐風速(破戒風速)50m/sですが、屋内や外壁など、強風の影響を受けにくい取り付け位置と形状をしているため、災害にも強いアンテナとなっております。当店人気ナンバー1の地デジアンテナでございます。

  • 八木アンテナ

    型番:UA20(最新モデル)
    工事費込み 15,000円(税込)

    その昔、八木秀次博士が発明した形状(魚の骨のような形状)からマイナーチェンジを繰り返し洗練されたフォルムとなり、中・弱電界エリアにも対応可能な安心のDXアンテナ社製。UHF20素子アンテナの性能で、吹きさらしで障害物の少ない屋根上に設置することが多いため利得が高くなっております。万が一、壁面や屋内でデザインアンテナを取り付けられない物件 にも最適。従来の鉄製の太いワイヤーとは異なり、ステンレス製の丈夫で錆びにくいワイヤー(支線)を採用。アンテナマストから屋根の四隅に向けて4本の支線を張り巡らせ、さらに張り巡らせた支線の途中からも屋根馬に向けて4本の支線をバランスよく張り、合計8本の支線で頑丈に設置しております。サイズは51.8cm×34cm×101.4cmとなっており、VHF(アナログアンテナ)と比較して、大幅なサイズダウンと軽量化がなされています。しかも耐風速(破壊風速)50m/s。地デジ放送が始まる前の時代より、屋根上に設置するアンテナは災害に強くなっていると言えるでしょう。当店で人気ナンバー2の地デジアンテナでございます。

  • 2K4K8K対応 BS/CS110度アンテナ

    型番:BC45AS(最新モデル)
    工事費込み 15,000円(税込)

    2018年12月1日以降、実用放送開始予定の4K8K衛星放送(NHKのみ4K&8Kを同時配信)に備えてオールマイティーなDXアンテナ社製のBC453をBS放送、CS放送をご覧になりたいすべての方へ提供しております(大規模な集合住宅は例外)。従来の2K専用BS/CS110 度アンテナと同じでサイズで円盤の直径は45センチ。そうでありながら、電送周波数の帯域が広いため、従来のフルハイビジョン(2K放送・約200万画素)からスーパーハイビジョン(4K放送・約800万画素/8K放送・約3,300万画素)まで受信可能です。「大は小を兼ねる」と言えます。2020年のオリンピックに向けて4K8Kの実用放送がますます拡充されるということが総務省より発表され、各メーカーの4K8Kテレビは増産がはじまり、その価格も落ち着いてきました。そのような状況のなか、あさひアンテナにも2K4K8K対応BS/CS110度アンテナの問合せが数多く寄せられております。最新式のアンテナでも、大量仕入れでコストをおさえて仕入れておりますので、低価格を実現できました。