デザインアンテナ工事で後悔しない方法は?テレビが映らないなどの失敗例から学ぶメリットデメリットと設置の極意
現在、ご自宅の新築やリフォームを機に、新しくテレビアンテナの設置や、古いアンテナからの交換をご検討の方は多いでしょう。
そして、新しい地デジアンテナとして、薄型で住宅の外観を損ねない上、風雨などの自然環境にも強いデザインアンテナ(平面アンテナ)は、とても魅力的な選択肢です。
しかし一方で、デザインアンテナを設置した結果「受信できる地デジ電波が弱くて視聴が安定せず、後悔した」という噂を聞いて、設置について不安を感じてはおられないでしょうか。
実際に、デザインアンテナはただ見た目だけで、十分な事前調査を行わずに設置してしまうと、地デジ放送が映らなくなるなどの失敗やトラブルを招くことがあります。
この記事では、デザインアンテナの具体的な失敗事例とその回避策、そして失敗を避けるための正しい工事業者選びを解説します。
本記事は、特にデザインアンテナの設置に定評があるアンテナ工事専門業者「あさひアンテナ」の監修に基づき、同モデル設置の費用相場や他のアンテナ機種との比較など、アンテナ設置で後悔しないための知識を網羅しました。
この記事の中には、デザインアンテナをはじめとする最新の地デジアンテナや設置方法で、お住まいの外観を保ちつつ、安定したテレビ視聴環境を構築するヒントが満載です。
ぜひ本記事の内容を最後までお読みいただき、デザインアンテナの設置で後悔することを避けて、納得のいくアンテナ選びや工事に役立ててください。
デザインアンテナ設置で「後悔」する5つの原因と実際の失敗事例
デザインアンテナ(平面アンテナ)は、地上波テレビ放送が、かつてのアナログ放送からデジタル放送への転換が進んでいた2009年ごろに普及し始めた、新たな形の地デジアンテナ(UHFアンテナ)です。
地デジ化により使われる電波が、より周波数帯の高い(波長の短い)UHFになったことで、アンテナの小型化が可能になりました。
これにより金属板を素子にしたスロットアンテナをベースに開発されたのが、薄い縦長の長方形で、壁面に張り付けるような形で設置できる地デジ放送用の平面デザインアンテナです。
デザインアンテナは、従来型の地デジアンテナである「八木式アンテナ」に比べて、見栄えがいいことをはじめ、さまざまなメリットがあり、登場以来、現在でも人気の高いモデルです。
しかし一方で、デザインアンテナの設置に関しては、後悔する声も少なくはありません。
この記事の最初のセクションでは、新しいアンテナ設置を考えるユーザーがもっとも気にしている「どんな理由でデザインアンテナ設置を後悔するのか」の全体像を、まずご提示します。
デザインアンテナは、そのデザイン性や手軽さだけで安易に選ぶと、思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。
まずは、デザインアンテナの機能面や設置環境の確認を怠ったことで生じた、リアルな失敗事例を見ていきましょう。
本章では、デザインアンテナ設置で失敗・後悔につながりやすいポイントを、以下の5つの要因に分けて詳しく解説します。
※上記はデザインアンテナの設置で見られる主な失敗談、後悔の事例です。
1. テレビの映りが悪い・ノイズが出る(受信性能の誤算)
地デジ電波の弱電界地域(電波塔から遠い、山間部や地形が複雑などで受信できる電波レベルが低いエリア)にお住まいの方が、見た目だけでデザインアンテナを選んでしまい、地デジが映らなくなって後悔されるケースが多発しています。
これはデザインアンテナの特性である、設置位置の低さにより受信感度が弱まりやすいことと、デジタル放送の特性、テレビに届く電波レベルが一定以下になると映像がまったく映らなくなる「デジタルクリフ現象」が原因です。
デザインアンテナは屋根の上の八木式アンテナに比べて、壁面などの低い位置に設置されるため、電波を遮る周辺の障害物に影響されやすくなります。
またデジタル放送は、一定レベルの映像信号エラーであれば、テレビなど受信機側で修復することで、常にクリアな映像を表示できる特性があります。一方でエラーが修復できるレベルを超えるとブロックノイズなどが現れ、やがてまったく映らなくなる性質があり、これをデジタルクリフ特性(崖特性)といいます。
デザインアンテナの場合、設置時は問題なく受信できても、設置後に周辺に高層ビルが建つことで電波が遮られてしまい、テレビの電波状況が悪い環境になる事例もあります。
また外観を重視してデザインアンテナを屋根裏空間に設置し、屋根材などに電波を遮断されるトラブルも少なくありません。
デザインアンテナ設置における電波状況の確認不足は、設置において最大の後悔を招く要因となります。
以下は、デザインアンテナ設置で受信レベルの問題が出やすい具体例です。
- 受信性能に関するよくある失敗パターン
- 電波の弱い地域に、無理やりデザインアンテナを設置した。
- 金属製の屋根材(ガルバリウム鋼板など)の真下に設置した。
- 近隣の大型建築物による電波の遮蔽を想定していなかった。
- 季節や天候の変化による電波レベルの変動を考慮しなかった。
後の項目で詳しく解説しますが、デザインアンテナは八木式アンテナに比べて周辺環境などによる影響を受けやすいため、設置に当たってはより慎重な事前の電波調査が重要となります。
2. 想定以上に初期費用・追加費用がかかった(見積もりの甘さ)
デザインアンテナは八木式アンテナに比べると次世代モデルに当たるため、本体価格がやや割高になる傾向があります。
さらに受信感度がやや弱まるため、事前の調査や見積もりが甘く、現地調査で追加費用が発生するケースが非常に多くなります。
具体的な例としては、一般的な20素子相当モデルでは受信性能が不足し、より高価な26素子相当モデルやブースターの追加設置が必要になる、電波状態のいい位置を選ぶために高所作業費が加算されるなどが挙げられます。
その結果、予定していたアンテナ設置の予算を大幅にオーバーしてしまうこともあります。
また、安価なデザインアンテナをDIYで設置しようとして、機種や設置位置の選択を誤り、設置に失敗する方もいます。結局は専門業者に設置のやり直しを依頼し、二重の出費になってしまう事例も少なくありません。
以下、デザインアンテナ設置で費用がかさむ主な要因を一覧でまとめました。
特にデザインアンテナの設置には、正確な電波調査と確かな見積もりを行ってくれる業者を選ぶことが重要です。
3. 外壁への穴あけや想定外の見た目になった(設置場所のトラブル)
デザインアンテナを壁面に設置の際には、設置具を壁面にビスで固定するため、お住まいの外壁への穴あけが必要になり、防水面で不安を抱える方がいます。
信頼できる業者は、ビス穴にコーキング剤を充填するなどの防水処理を徹底しますが、それでも心理的な抵抗を感じられるのも無理はありません。
また、デザインアンテナはカラーバリエーションの豊富さも魅力ですが、いざ設置してみると、外壁の色とのミスマッチが起こり、、想定以上にアンテナが目立つこともあります。
これは「デザインアンテナだから目立たない」と安易に思い込み、事前チェックを怠ったことでお住まいの美観を損ねてしまい、後悔するケースです。
以下は、デザインアンテナ設置にあたって、実際に起こった主な失敗例です。
- 設置場所・外観に関する失敗例
- 新築の外壁にビス用の穴を開けることに抵抗があった。
- 黒い外壁に白いアンテナを取り付け、逆に目立ってしまった。
- 隣家のベランダから丸見えの位置に設置してしまった。
デザインアンテナを設置する際には、設置場所やカラーバリエーションについて、事前に慎重なシミュレーションを行う必要があります。
4. BS/CS放送が見られないという勘違い(放送内容の誤解)
これは、デザインアンテナを設置すれば、地デジ、BS、CSなどすべての番組・チャンネルが見られると勘違いする事例です。
デザインアンテナで地デジ放送だけでなく、BS/CS放送(衛星放送)も視聴できると思い込んでいる方が意外と多くいます。
デザインアンテナは、あくまで地上デジタル放送を受信するための専用機器(地デジ用UHFアンテナ)です。
衛星放送であるBS/CS放送を視聴するためには、デザインアンテナ等の地デジアンテナとは別に、衛星放送用パラボラアンテナ(BS/CSアンテナ)の設置が別途に必要となります。
この問題に工事が終わってから気づくと、後日、BS/CSアンテナの追加工事を依頼する羽目になってしまいます。
以下は、現在の主なテレビ放送を視聴するために必要なアンテナの種類の一覧です。
※現在のBS/CSアンテナは、基本的にすべて4K8K対応モデルになっています。
もし衛星放送を視聴するために、地デジアンテナの他にBS/CSアンテナも設置する場合は、同時に設置を依頼することがおすすめです。
同時設置により作業や機材をまとめて簡略化できることから、別途に設置するより工事費用の総額が割安になります。
5. 知識不足・サポート皆無の業者を選んでしまった(業者選びの失敗)
緻密な電波調査が必要なデザインアンテナの設置を、アンテナや地域の電波特性を理解していない業者に依頼してしまい、トラブルが頻発するケースがあります。
電波レベルが弱いのに無理に設置することで、悪天候などの影響により、後からテレビが映らなくなるといった事例です。
さらに悪質な業者の例としては、設置後に不具合が出ても連絡がつかない業者も存在します。質の低い業者は、施工技術が低いだけでなく、アンテナ設置後の保証期間が短い、自然災害時のアフターサポートが皆無であるなどの難点も多くなります。
特にデザインアンテナでは、価格の安さだけで業者を選んでしまうと、最終的に大きな後悔へとつながります。
以下の特徴を参考に、デザインアンテナで後悔しないよう、質の低い工事業者を避けてください。
- 避けるべき悪徳・低品質業者の特徴
- 現地での電波調査を行わずに、電話やネットの概算だけで工事を進める。
- 下請け業者に丸投げしており、責任の所在が不明確になっている。
- 工事保証書の発行がなく、トラブル発生時の連絡先が明記されていない。
デザインアンテナの設置に当たっては、本記事の監修を務める「あさひアンテナ」など、同モデルの設置について、確かな技術と実績を持つ業者へとご依頼になることをおすすめします。
後悔する前に確認!デザインアンテナのメリット・デメリット
前述のような失敗の事例を踏まえた上で、このセクションでは、改めてデザインアンテナの特性を客観的に整理します。
デザインアンテナの良い面だけではでなく、注意すべき制約も理解することが重要です。
メリットとデメリットのバランスを知ることで、デザインアンテナを選ぶにせよ、他のアンテナ機種にするにせよ、ご納得いただける選択に近づきます。
デザインアンテナがご自身の住環境やライフスタイルに合っているかを、以下の一覧も参考に、冷静にご判断ください。
※上記はデザインアンテナの一般的なメリット・デメリットです。
デザインアンテナのメリット(外観・高耐久・劣化抑制)
デザインアンテナ最大のメリットは、家の外観を損ねない豊富なカラー展開とスタイリッシュな形状です。
デザインアンテナは各メーカーの同モデルでも、表面カバーのカラーバリエーションが4色から6色程度など豊富なため、色合いを外壁の色彩に合わせることで、アンテナの存在感をほとんど消すことができます。
また、薄型のアンテナを壁面や屋根裏に貼り付けるようにして設置するため、台風などの強風による倒壊リスクが非常に低いです。
他にも、鳥が止まりにくく、フン害やアンテナの向きのズレを防ぐことができます。同じく積雪や海沿いの潮風などの影響も受けにくくなります。
総じて、デザインアンテナは雨風や紫外線に直接さらされにくいため、経年劣化を抑えることができ、平均的に15年から20年以上の長寿命化が期待できます。
- デザインアンテナの具体的なメリット一覧
- 住宅の美観を損なわないフラットなデザイン。
- 外壁の色に合わせて選べるカラーバリエーション。
- 屋根上に設置しないため、強風による倒壊リスクが低い。
- 鳥害や積雪による物理的なダメージを受けにくい。
- 太陽光発電パネルの邪魔にならない。
受信感度の安定を確保できれば、デザインアンテナは外観性だけでなく耐久性にも優れた、理想的な地デジアンテナと言えます。
デザインアンテナのデメリット(受信感度・高さ制限・費用)
デザインアンテナのデメリットとしては、八木式アンテナと比較して受信感度がやや劣る点が挙げられます。
地デジアンテナの受信性能は、八木式アンテナでは「素子数」(本体に設置された受信パーツである短い横棒「素子」の数)、デザインアンテナ等では受信性能を換算した「素子数相当」で表されます。
しかしデザインアンテナは、八木式アンテナに比べて正面の受信範囲が広い分、同じ素子数(相当)でもやや受信感度が低くなる、さらに屋根の上より設置場所が下がるため周囲の障害物に影響されやすいなどの特徴から、受信感度が低下しやすい傾向があります。
そのため、デザインアンテナは弱電界地域や障害物の多い場所では、安定した受信が難しい場合があります。特にデザインアンテナは壁面設置が主となるため、電波を拾いやすい高い位置への設置も、壁面の最上部など限界があります。
さらに、構造がシンプルな古典的モデルである八木式アンテナに比べると、新型モデルであるデザインアンテナは、本体価格がやや高く設定されていることが多くなります。
そのため、受信レベルを安定させるためのブースター追加設置がほぼ必須となる点も、デザインアンテナの初期費用が割高になる要因です。
- デザインアンテナの具体的なデメリット一覧
- 弱電界地域では電波を十分に拾えないリスクがある。
- 設置する高さに限界があり、周辺の建物の影響を受けやすい。
- 外壁へのビス打ち(穴あけ)が必要になる場合がある。
- 初期費用が八木式アンテナに比べて高くなりやすい。
- 金属製の屋根材など、建物の構造によっては屋根裏に設置できない。
デザインアンテナの設置に当たっては、上記のデメリットもすべて理解した上で、お住まいで安定した受信が可能か、メリットがデメリットに勝るかといった点をしっかりとご検討になることが、後悔を避けるために重要です。
【徹底比較】デザインアンテナ vs 八木式アンテナ vs ユニコーンアンテナ
このセクションでは、デザインアンテナ以外の地デジアンテナ選択肢との比較を通じて、より客観的な判断材料を提供します。
現在の主な地デジアンテナモデルであるデザインアンテナと八木式アンテナ、そして最新のユニコーンアンテナには、それぞれの特徴および、得意な環境と不得意な環境があります。
各アンテナの受信性能、設置場所の自由度、耐風性、費用相場の観点から、主な違いを理解しましょう。
各地デジアンテナの種類別に、最適な利用シーンを、以下のような比較表も交えて、論理的に解説します。
※上記は地デジアンテナ主要機種別の主な特徴です。
八木式アンテナとの比較(受信感度・価格・寿命)
従来の魚の骨型である地デジアンテナ、八木式アンテナ(八木アンテナ)は、受信性能において現在でももっとも優れています。
本体の受信性能が高く、素子数(受信性能)別モデルも豊富な上、屋根の上の高い位置に設置できるため、弱電界地域でもしっかりと電波を拾ってくれます。
昔から使われている古典的モデルであるため本体価格も安価で、トータルコストを抑えたい方には現在でも根強い人気があります。
一方で、屋根の上でマストに固定されることから見た目が目立ちやすく、住宅の外観を大きく損ねる点がデメリットです。
また強風や雨、積雪、潮風などによる影響で劣化しやすく、寿命が10年程度と短くなる上、台風などによる倒壊リスクや、鳥が止まることによるアンテナ角度のズレなどの不具合も考慮する必要があります。
- 八木式アンテナを選ぶべきケース
- 住宅が弱電界地域にあり、電波状況が非常に悪い。
- 周辺に高層ビルや森林などの障害物が多い。
- 外観よりも、確実なテレビ視聴と費用の安さを最優先したい。
現在では八木式アンテナにも、設置場所の環境に合わせた耐久性を高めた塩害用、雪害用、ステンレス製などのモデルがあるため、このようなモデルを選ぶことで、ある程度は劣化を抑えることができます。
ユニコーンアンテナとの比較(デザイン・耐風性・設置の自由度)
八木式アンテナ、デザインアンテナに続く第3の選択肢として近年、人気を集めているのが、ポール型の「ユニコーンアンテナ」です。
ユニコーンアンテナは、マスプロ電工製「U2CN」という特定モデルで、円筒形のアンテナ本体を八木式アンテナと同様、屋根の上や破風板などにマストで設置します。
ユニコーンアンテナは、デザインアンテナ(平面アンテナ)を最初に販売したメーカーでもあるマスプロ電工が、デザインアンテナのメリットはそのまま、その弱点を解消するために開発したモデルでもあります。
円柱型のデザインをもつユニコーンアンテナは、高所でも風雨を受け流せるため耐風性に優れ、寿命も平面アンテナと同等になる上、外観もスタイリッシュなため住宅の見た目にも影響しにくくなります。
そしてデザインアンテナにはないユニコーンアンテナ独自の特徴は、屋根上や破風板などの高所に設置できるため、平面アンテナより受信性能が安定し、同モデルでは対応できない現場でも、ほとんどの場合は問題なく設置できるという点です。
ただし、八木式アンテナに比べるとやや受信感度が低い点や、垂直偏波を送信する一部エリアでは非対応となるため注意が必要です。
さらに、最新モデルであるため本体価格が他のモデルより高価な上、設置には高所作業も必須となるため、設置工事費は他のアンテナよりも高額になります。
- ユニコーンアンテナの主な特徴
- 高所設置が可能で、周辺の障害物の影響を受けにくく受信が安定しやすい。
- 風雨を受け流す形状のため、台風などの強風に強く寿命が長くなる。
- 近隣の電波塔が垂直偏波を送信する地域には対応できない。
- 本体価格や高所作業費が加算されるため、初期費用が高めになる。
ユニコーンアンテナは、デザインアンテナをご希望でも周辺環境の影響で設置できない現場において、同等のメリットを確保できる有力な選択肢となります。
失敗を回避して後悔なくデザインアンテナを設置する4つの絶対条件
デザインアンテナ設置に当たって後悔を避けるために、業者へと依頼する前に必ずチェックすべき条件があります。
このセクションでは、デザインアンテナで安定した視聴環境を確保するために向けた、実践的なアドバイスを4つの条件としてご提示します。
これらの条件をクリアすることで、デザインアンテナ設置後のトラブル・後悔を未然に防ぐことができます。
ご自身の状況と照らし合わせながら、以下の一覧にある条件をひとつずつ確認していきましょう。
※上記はデザインアンテナ設置で失敗をなくすために必要なポイントです。
条件1:設置前の「精度の高い電波調査」を必ず実施する
後悔のないデザインアンテナ設置を実現するために、もっとも重要となるポイントが、設置場所の正確な電波状況の把握です。
一般社団法人「A-PAB・放送サービス高度化推進協会」のサイト(地デジ放送エリアのめやす)や、スマートフォンのアプリなど簡易ツールによる確認は、あくまで目安に過ぎません。
壁面など屋根の上より低い位置に設置されるデザインアンテナは、電波を遮る高層建築などの周辺環境に影響されやすく、強電界地域でも、電波塔の方向に高層マンションがあるような現場では設置できないことも珍しくありません。
そのため、デザインアンテナの確実な設置には、専門業者が専用のレベルチェッカーを用いて行う、事前の精緻な電波測定が不可欠です。
現地の屋根や壁面などに実際に登って、各位置での電波の強さ(dB値)や方向を詳細に測定し、周辺の障害物の影響や、今後、電波を遮る建物などができるリスクなどを判断する必要があります。
そのため、現地での電波調査を行わず、ネットや電話の概算だけで見積もりを出す業者は避けてください。以下は、業者による電波調査のチェックポイントです。
- 正しい電波調査のチェックポイント
- 専門の電波測定器(レベルチェッカー)を使用しているか。
- 実際にアンテナを設置する高さまで登って測定しているか。
- 周辺の建物や今後の環境変化のリスクも説明してくれるか。
例えば、本記事にもご協力いただいた「あさひアンテナ」では、アンテナ工事に伴う電波調査とお見積もりを、出張料やキャンセル料などの関連費用もすべて含めた完全無料で実施しています。
またデザインアンテナ設置に定評のある同社では、電波調査でも住宅や壁面のさまざまな位置で精密な電波調査を行い、お住まいで可能なアンテナ工事の方法をすべて割り出します。
デザインアンテナ設置についても、壁面の細かなポイントごとに受信が安定する位置を探り出します。そのため他業者ではデザインアンテナ設置が不可能とされた現場でも、同社ではピンポイントで安定受信が可能な位置を割り出し、後悔のないデザインアンテナ設置を実現できた事例が豊富にあります。
条件2:ブースター(電波増幅器)の必要性を理解し予算に含める
デザインアンテナの設置では、ブースターの設置がほぼ必須になることが大半です。
ブースターとは、テレビアンテナが受信したテレビ電波を、お住まいすべてのテレビで安定した視聴を実現できるレベルまで増幅させる機器です。
一般的には、地デジの中・弱電界地域や、お住まいに3台以上のテレビを設置する場合には、ブースターの設置が必要となります。特に受信レベルが弱くなりやすいデザインアンテナは、ブースターの必要性が高くなります。
なお、ブースターはアンテナを設置した後に追加すると、25,000円から35,000円程度の費用が上乗せされてしまいます。
デザインアンテナをはじめとするアンテナ設置工事の際には、あとで予算オーバーにより後悔しないよう、あらかじめブースター費用をトータルコストに含めて予算を組むようにしましょう。
以下は、ブースターの必要性が高くなる主なケースです。
※上記はブースターが設置される一般的な施工事例です。
条件3:屋根材(ガルバリウム等)による電波遮断リスクを考慮する
一般的な外壁へのデザインアンテナ設置で必要となる。壁へのビス穴あけを避け、より住宅の外観を重視するために、屋根裏・天井裏へのデザインアンテナ設置を希望される方も多くなっています。
屋根裏空間などへのデザインアンテナ設置では、他にもアンテナ本体が風雨などの影響から完全に守られるため、メンテナンスフリーでアンテナ寿命が格段に延びるという特徴もあります。
しかし、屋根裏や天井裏にデザインアンテナを設置する場合、まず現場の電波状態が十分に強い強電界地域である必要があります。地デジ電波は住宅の屋根や壁などを通り抜けることができますが、通り抜けた際にある程度の減衰(弱まり)が生じるためです。
さらに、建物の構造や屋根材によっては、地デジ電波が物理的に遮断されてしまい、屋内に届かなくなります。特にガルバリウム鋼板の屋根など電波を反射する金属素材や、電波を吸収しやすいウレタンなど特殊な断熱材は電波を通しません。
他にも、屋根の上の太陽光パネルや積雪なども、電波を遮る要因となります。
その他、屋根裏や天井裏にデザインアンテナ設置の作業を行えるスペースや、その位置に出入りできる点検口などがあるかも、デザインアンテナ屋根裏・天井裏設置の可否を決めるポイントになります。
このような条件を事前に確認せず、無理にデザインアンテナを屋根裏などに設置すると、工事は完成してもテレビがまったく映らないという最悪の結果を招きます。
周辺の電波環境、建物の構造や建材と設置場所の相性を、あらかじめプロの業者にしっかり見極めてもらうことが、デザインアンテナ設置で後悔しないために重要です。
- 屋根裏設置が困難なケースの例
- 現場が中電界地域以下などで屋根裏・天井裏に届く電波レベルが弱い。
- 屋根材が金属製(ガルバリウム鋼板、トタンなど)で電波が遮断される。
- 屋根上に太陽光パネルや積雪など電波を遮る設備・環境がある。
- 屋根裏の空間にアンテナを設置する十分なスペースがない。
- 屋根裏空間に機材を持って出入りできる大きさの点検口がない。
- 壁や天井にアルミ箔を含む強力な断熱材が使用されている。
- ウレタンなど電波を吸収する断熱材、素材が使われている。
「あさひアンテナ」では、デザインアンテナの屋根裏・天井裏設置についても事前の電波調査で可能かどうかを確認してくれることはもちろん、可能な場合は、追加工事費はご無用のデザインアンテナ基本設置工事費のみで対応が可能です。
条件4:どうしても電波が弱い場合の代替案を用意しておく
ここまででも何度かご説明した通り、事前の電波調査の結果、受信環境や周辺環境から、どうしてもデザインアンテナでの受信が困難だと判明することもあります。
そのような場合に備えて、あらかじめ柔軟な代替案を用意しておくことが大切です。
例えば、通常の20素子モデルでは受信レベルが不足する場合は、受信感度の高い高性能タイプの平面アンテナ(26素子モデルなど)への変更がひとつの対策になります。
それでも難しい場合は、ほぼ同等のメリットをもつユニコーンアンテナか、デザインアンテナの利点を諦めて八木式アンテナをご検討ください。
デザインアンテナ以外の機種でも、破風板やベランダ内外への設置など、目立ちにくい場所への取り付けをプロに相談するのも有効な方法です。
※上記はデザインアンテナ設置に近いメリットを得られる主な代替案です。
デザインアンテナ設置の費用相場とトータルコストを抑えるコツ
デザインアンテナ設置にかかる基本費用は、約25,000円から59,000円が相場になります。
また、BS/CSアンテナとデザインアンテナをセットで設置する場合は、費用は約40,000円から80,000円程度になります。
またこの基本費用に、高所作業費やブースター、分配器などの追加工事費用が発生することがあります。
なお、工事を依頼する業者としては、家電量販店やホームセンター、新築物件を建てる際のハウスメーカーでは、実際の施工に下請けを使うため、下請け業者への仲介手数料など中間マージンが費用に上乗せされます。
自社施工で下請け業者を使わない、複数のアンテナ工事専門業者に「相見積もり」を取ることで、適正価格を判断できる上、施工品質や工事後の保証なども含め、もっとコストパフォーマンスの高い業者を選ぶことができます。
以下は、デザインアンテナ設置にかかる、主な費用項目の一覧です。
※上記はデザインアンテナ設置に必要となることが多い主な費用項目です。
後悔しない業者選び!優良なアンテナ専門業者の見極め方
デザインアンテナの設置に当たって、トータルコストを抑えつつ高品質な施工を実現するには、優良な業者選びがもっとも重要です。
業者の営業トークに流されず、ご自身で客観的に優良業者を見極めてください。
工事費用の安さだけを売りにする業者は、手抜き工事やアフターサポートの欠如が懸念されます。さらに見積もり後に無断で追加工事費を請求する悪徳業者の可能性もあります。業者選びのミスは、デザインアンテナ等の工事で後悔を招く、もっとも大きな要因のひとつです。
デザインアンテナに限らず、各種のアンテナ工事には、施工実績が豊富で、透明性のある見積もりを提示してくれる専門業者を選ぶべきです。
最後のセクションでは、アンテナ工事業者の選び方として、以下の一覧のように契約前に必ずチェックすべき重要なポイントを解説します。
※上記はアンテナ工事業者選びで重要となる主なポイントです。
現地調査の有無と「完全自社施工」であるかをチェック
アンテナ工事に伴う事前の現地電波調査を無料かつ丁寧に行う業者は、信頼できる業者である証拠です。また、実際の施工を下請けに丸投げせず、自社の熟練スタッフが担当する「完全自社施工」かどうかも確認しましょう。
完全自社施工の業者はベテランスタッフの担当により品質が安定しやすく、余計な仲介手数料もかかりません。
例えば「あさひアンテナ」では前述の通り、完全無料の精密な電波調査と完全自社施工に定評があります。さらにデザインアンテナ基本工事費内で屋根裏工事に対応してくれるなど、費用対効果の高さも魅力です。
他にも同社では、他社との相見積もりや即日工事にも対応しています。
また無料見積もりの内容も詳細で、お客様からのご質問には専門用語を避けてわかりやすく丁寧に説明してくれる上、見積もりのご提示後には追加料金を加算しない方針も徹底している点でも安心できます。
各種アンテナ工事についても、アンテナ本体や機材に国産一流メーカー製の高品質機器をご用意して、アンテナやケーブル、設置具など基本的な機材費をセットにした割安の設置費用でご提供しています。
- 優良業者の現地調査・施工の特徴
- 自社の専属スタッフが最初から最後まで責任を持って対応する。
- 他社との相見積もりや即日工事にも対応してくれる。
- 見積もり後の追加請求を一切行わない明朗会計を徹底している。
- 工事や料金についての説明が丁寧でわかりやすい。
- 多彩なカラーや高性能機種など、アンテナの在庫を豊富に積んでいる。
以下に「あさひアンテナ」における、デザインアンテナ基本設置工事の費用(アンテナ本体、白黒2色の同軸ケーブル、設置具込み)をご紹介します。
- DXアンテナ製20素子相当「UAH201」(本体色4色)基本設置工事:22,000円(税込み24,200円)から。
- サン電子製最新20素子相当モデル「WG-20」(本体色5色)と専用「背面スッキリカバー」セット基本設置工事:25,000円(税込み27,500円)から。
- マスプロ電工製・業界最小級コンパクトモデル(強電界地域専用、室内据え置き可)スカイウォーリーミニ「U2SWLC3」(本体色2色)基本設置工事:25,000円(税込み27,500円)から。
上記のように受信性能はもちろん、見た目やカラーなども多彩なモデルからお選びいただけます。
他にもデザインアンテナでは26素子相当モデルや垂直偏波対応モデルをご用意しているほか、八木式アンテナ、ユニコーンアンテナ、衛星放送用BS/CSアンテナについても、受信性能、耐久性、外観性など豊富なモデルをご用意しています。
そのため「あさひアンテナ」では、デザインアンテナからその代替案まで、丁寧な電波調査も含めて、現場で可能な限りお客様のご要望に対応するアンテナ工事が可能になります。
長期保証の内容と自然災害時のアフターフォローを比較する
テレビアンテナは設置から10年以上の長期にわたって使用する機器です。
耐久性の高いデザインアンテナでも、長年の利用ではある程度、老朽化も進み、万が一のトラブルも予想されます。
そのような設置後のトラブルに備え、アンテナ工事業者が提供する保証期間の長さと具体的な保証内容を必ず確認しましょう。
業者によって6ヶ月から最長10年程度と幅がありますが、保証期間は、単に長ければ良いというわけではありません。
施工不良やアンテナの初期不良だけでなく、台風などの自然災害も対象になるかが重要です。またGoogleやSNSサイトなどの口コミや業者の年間施工実績も、業者の信頼性を測る大きな判断材料になります。
「あさひアンテナ」のような、年間6,000件以上の施工実績を誇り、最長10年の長期保証を設ける業者であれば、安心して任せられます。
以下は、アンテナ工事業者の長期保証・アフターフォロー体制についての主なチェックポイントです。
※業者による保証・アフターフォロー体制の詳細は、該当業者にお問い合わせください。
「あさひアンテナ」では工事完了時点で、担当した自社スタッフのサイン入り保証書をお渡ししております。
そして、長期10年保証でお客様が保証書を紛失された場合に備えて、同社の側でも過去のすべての工事データをデータベース化して保存しております。
お客様が保証書を失われた場合も、同社の側でデータベースを確認して、お客様の工事データを確認できた時点で、保証書があるのと同様の保証対応を取ってもらえますので、ご安心いただけます。
まとめ:デザインアンテナの特性を正しく理解し、後悔のない家づくりを
デザインアンテナ(平面アンテナ)は見た目の良さ、風雨への強さなどメリットが豊富なため、現在では市街地、住宅地などにおいて一番人気の地デジアンテナです。
しかし一方で、設置位置の低さから、現場によっては受信がやや安定しにくいという弱点もあるため、事前のチェックを怠った安易な設置はリスクを伴います。
デザインアンテナの設置にあたっては「テレビが映らない」「予算をオーバーした」といった後悔を避けるための入念な準備が必要です。
デザインアンテナ設置を成功させる最大の鍵は、事前に精度の高い電波調査を行うことと、信頼できる専門業者選びにあります。
複数の会社から相見積もりを取り、見積もりからその施工技術、使用機材、そして保証内容までしっかりと比較検討してください。
デザインアンテナをはじめ、テレビアンテナの設置には、デザイン性と機能性のバランスを考慮した上で、快適なテレビ視聴環境を実現してください。
- デザインアンテナ設置に向けて次に取るべきアクション
- 自宅が強電界地域か弱電界地域か、大まかな目安を調べる。
- 信頼できる完全自社施工のアンテナ専門業者を2〜3社ピックアップする。
- 無料の現地調査と見積もりを依頼し、業者の対応や提案内容を比較する。
デザインアンテナ設置をお求めのお客様は事前の電波調査も含めて、本記事でもご紹介した通り、デザインアンテナの施工実績が豊富で、手厚いサービスもご用意している専門業者「あさひアンテナ」のフリーダイヤル、メールフォーム、LINEアカウントまで、まずはお問い合わせになることをおすすめします。




